大正15年創業。 老舗の味、佇まい。 「鳥居醤油店」

美しい暖簾をくぐって店内に入ると、
ふわりとほのかに甘いお醤油の香りに包み込まれます。
ここ七尾一本杉通りの「鳥居醤油店」は、小柄で元気な女将さんが暖簾を守る、
大正15年創業の老舗の醤油店。
明治時代の建物は有形文化財に登録されています。

(左)地元能登産の大豆と小麦を木樽で2年間熟成させた天然仕込みの濃い口醤油。500ml(600円)、1.8L(1,500円) (右)淡口醤油をベースに、かつお、昆布、椎茸をふんだんに使った濃縮型のだしつゆ。500ml(600円)、1.8L(1,800円)

女将自ら、昔ながらの製法で「醤油こうじ」を仕込むなど、
強い信念を持って醤油づくりと向かい合う醤油店。
瓶詰め、ラベル貼りに至るまで、すべてが昔の道具を使った手作業で行われています。

三代目の鳥居正子さん。
おちゃめな笑顔がトレードマークの人気女将です。
鳥居家では、代々女性が店を継いでおり、
現在は正子さんが醤油づくりの一切を取り仕切っています。

明治時代初期から伝わるもろみ蔵。
醤油こうじと能登の塩、鳥居家の井戸水と合わせ、
杉樽で二夏かけてじっくりと熟成させます。
蔵の中はどことなく厳かな空気が。

明治時代の食器棚に、手づくりの醤油やだしつゆが並びます。
さりげなく飾られた古道具の数々にも趣きがあり、ずっと居たくなる空間です。

軒先に掛けられた暖簾は、友人が一針一針、丹精込めてつくってくれた大切な作品。
暖簾の素材には、醤油もろみを絞る際に使う麻布が使われています。

ふわりと風に揺れる暖簾が迎えてくれる、優しい面持ちの鳥居醤油店。
その空気感も楽しみに、ぜひ訪れてみてください。

丁寧に手をかけられた、 輪島を感じる漆の宿。 「輪島温泉 お宿たなか」

昔ながらの数寄屋造りである「お宿たなか」は、
その設えに地物を使ったこだわりの宿。

部屋の壁には珪藻土が塗られ、
輪島産の手漉き和紙である「遠見和紙」が使われています。
柱、廊下、テーブルなどには県木である「アテの木」を使い、
すべてに拭き漆がかけられた、温かな空間。
ずっと素足で過ごしたくなります。

これらはすべて、“呼吸”する素材のため、
室内の湿度やにおいなどを調節する機能も。

食事は、国の重要無形文化財にも指定されている「輪島塗」で提供。
世界で唯一、保湿性のある塗料とされる漆のしっとりとした口当たりは、
四季折々の郷土の味を、より一層際立たせます。

大浴場の湯は輪島温泉。
24時間入浴できるため、輪島のまちで夜更かししても安心です。

店主のこだわりが細部にまで行き渡る「お宿たなか」。
輪島にお越しの際は、ぜひオススメしたい宿です。

日本海の強風が生んだまち並み。 「間垣の里」

竹の垣根でぐるりと囲まれた集落は、
異境の地に迷い込んだかのような不思議なまち並み。
城壁のようにも感じられる「間垣(まがき)の里」は、
輪島の西、上大沢町と大沢町の2か所に点在しています。

「間垣」とは、長さ約3メートルのニガ竹を隙間なく並べてつくった垣根のこと。
集落をぐるりと取り囲み、日本海の強風から家屋を守ります。

湿気や西日も軽減するため、冬は暖かく、夏は涼しいという効果も。

奥能登の興味深いまち並みは、厳しい自然と共存してきた先人たちの
生活の知恵がもたらしたものなのです。

土塀やブロック塀とは異なり、間垣には程良い隙間があるため、
強風が隙間を通り抜けていきます。
そのおかげで、間垣自体も強風による倒壊を防いでいるのです。

風よけの垣根は、日本海沿いの他県の集落でも見られますが、
板張りのものが多く、竹でつくられたものはとても珍しいそう。

自然の厳しさを受け入れ、共存していくための工夫がもたらしたこの景観は、
能登が世界農業遺産に認められた理由のひとつでもあるのです。

築170年の 茅葺家屋コミュニティで絶品定食。 「茅葺庵 三井の里」

いまでは希少となった茅葺屋根がトレードマークの「茅葺庵 三井の里」。
築170年の農家を移築したこの建物は、
茅葺家屋の保存と、山村文化を伝承していくための場所として愛されています。

生粋の能登っ子、山浦芳夫さん。
昭和62年に「三井の活性化を考える会」を結成したのち、
有志で「三井経済活性化協同組合」を設立、専務理事・理事長に就任。
その後、「三井の里」の設立に尽力しました。

「輪島の過疎化が進み、近い将来、
この村から子どもがいなくなるのではと心配になりました。
そこで、“10年後の三井をつくろう”と活動を始めたわけです。

まず初めに取り組んだのが茅葺家屋の保存。
そして、三井の暮らしを積極的に発信していくこと。
当時は、都会的な生活がもてはやされる時代でしたが、
いつか三井のような場所や暮らしが再評価されるときが来ると信じていました。
そのときのために、誰かがこの地域を守っていかなければ、
ということで、『三井の里』という交流の場をつくったのです。

その甲斐あってか、近頃、この土地に魅力を感じて、
多くの若者が移住してくるようになりました」

重く積もった雪をしっかりと受け止める立派な茅葺屋根。

ここ三井町には、かつて650戸ほどの茅葺家屋がありましたが、
高額な葺替え費用(約1千万円!)、葺師の高齢化、所有者の後継者不足など、
さまざまな要因が重なり、いまでは数えるほどに。

ここで旅行客に人気なのが、地元の食材を活かした定食。
すべて地元のお母さんたちによるお手製料理です。
もちろん、お米は三井で穫れたもの。ご飯はおかわりし放題!

「この辺の土地はお米づくりに適した土地。
雨水が雑木林に染み込んで、たっぷりミネラルを吸って、栄養満点の水が田んぼに注ぎ込む。
そんな水で育ったお米だから、うまいに決まってる」
と、山浦さん。

こんなにボリュームがあるのに、値段はなんと800円。
たらふく食べたら、畳に寝転んでごろごろ。

目の前に広がる田んぼは、冬には白銀の世界に。
春夏は緑が美しく、秋には一面が黄金色に染まります。

季節を変えて何度でも訪れたくなるこの場所は、
能登空港から車で10分。
能登に着いたら、まずはここへ。ぜひ立ち寄ってみてください。

ユネスコ無形文化遺産。 希少な農耕文化。 「奥能登の“あえのこと”」

奥能登の農家に古くから伝わる「あえのこと」は、
“田の神様”に一年の収穫の感謝を捧げる農耕儀礼です。
「あえ=もてなし」「こと=祭り」を意味し、
国指定重要無形民俗文化財、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。

行われるのは、暮れ(12月5日)と春(2月9日)の年2回。
暮れに“田の神様”を家に招き入れてもてなし、
春になると、五穀豊穣を祈って“田の神様”を田んぼへと送り出します。

大きな特徴は、あたかも“田の神様”がその場にいるかのように振る舞うこと。

目の見えない神様であると言われているため、
ご馳走の内容をわざわざ口に出して説明し、家の中を案内するときも
「足元にお気を付けください」と話しかけて気を配ります。
まるでひとり芝居をしているような、不思議な光景です。

「田の神様、お風呂の準備ができました」「田の神様、お湯の加減はいかがですか?」
家主が“田の神様”に話しかける様子を見ていると、
徐々に神様の存在が身近に感じられ、「あえのこと」の世界へと深く入り込んでいきます。

料理は家によって内容が異なりますが、
すべての食材が能登の豊かな里山里海で獲れたもので、地物をもちいるのが習わしです。

この行事の本質は“田の神様”に感謝を伝えることに他なりませんが、
実は、それとはまた別の役割もありました。

それは、子どもたちにご飯をお腹いっぱい食べさせること。
田畑で獲れたものを神様に捧げるという名目で、年貢の対象外となる収穫をある程度確保し、
行事が終わった後に、料理を子どもたちに食べさせたのだとか。
この祭礼には、先人たちの“知恵”も見え隠れしているのです。

「田の神様、これより田んぼの方にご案内致します。どうぞ、若松様にお乗りください」
この日は2月9日の「田の神送り行事」。
牡丹雪が舞う中、手にはクワと甘酒が。
その昔、この甘酒を元に、こっそりとどぶろくをつくったのだとか。大人たちの密かな楽しみです。

大雪の降りしきる中、「今年も良い収穫をお願いします」と、頭を深々と下げます。

この伝統は、各農家で“行為伝承”によって受け継がれてきました。
子どもたちは親の仕草を盗み見て、段取りを覚えていくのです。
また、各家の中でひっそりと執り行われるため、密室性が高く、
それぞれの家で独自のしきたりが生まれることとなりました。

本来はそのような閉鎖的な儀式ですが、
近年、この伝統を後世に伝えようと、
祭礼を見学できるようにするなど、各所で積極的な取り組みが行われています。

かつて農業を取り巻く環境は、農耕技術がいまほど発達していなかったため、
自然環境に頼る部分がいまよりもずっと大きなものでした。
“田の神様”への畏敬の念から発生した、世界的にも貴重な伝統文化が、
今後も奥能登の地で大切に受け継がれていくことを切に願っています。

七尾一本杉通りの若い風! 新進気鋭の雑貨店&カフェ。 「歩らり(ぶらり)」

600年以上の歴史を持つ街道「七尾一本杉通り」には、
登録有形文化財に指定されている重厚な建築が点在します。
その中でひと際異彩を放っているのが、
万年筆をモチーフにしたレトロな建物、「旧上野啓文堂」。

元々は万年筆店でしたが、現在は七尾出身のご夫婦、
堂下和也さんと美紀さんが営む雑貨店「歩らり」(ぶらり)に。

雑貨や紙もの、アクセサリーなど、
ひとつひとつ自分たちでセレクトしたという選りすぐりの品々が、
小さな店内に所狭しと並びます。

カフェや古道具コーナーもスタートし、いまもお店はゆるやかに更新中。

「うつわや生活雑貨などは、各地を探し歩いて、
本当に自分たちが納得したものだけを仕入れています」
と、店主の堂下和也さん。

そのセレクトセンスを目当てに、県外からも沢山のお客さんがやって来ます。

お店の奥にはギャラリーも。不定期に作家さんの個展が行われます。

内装は自分たちで手がけ、レイアウトも毎日変えるなど、
おふたりの気持ちのこもった素敵な空間。
奥にはカフェスペースもあり、ゆっくりとお茶もいただけるので、
ぜひ“ぶらり”と覗いてみてください。

創業明治18年、 和倉の夕日に染まる宿。 「和倉温泉 多田屋」

和倉温泉の奥座敷に佇む、閑静な隠れ宿の「多田屋」。
鍋島藩最後の藩主・鍋島直虎の長女が女将を務めた、歴史ある宿です。

七尾湾を一望するロビーから見える夕日は感動的。
和倉温泉の中で唯一、夕日を見られる位置にあるため、
美しく染まる海を目当てに、多くのリピーターが訪れます。

和を基調としたモダンな設えのお部屋も人気の秘密。
美しい七尾湾を臨み、一部の部屋は縁側や庭から釣りが楽しめます。

また、能登の厳選された山海の幸を贅沢に使った、
能登の四季を味わう料理も楽しみのひとつ。
食材にまつわる物語や知識を教わりながらいただけば、
食文化の豊かさまでも味わうことができます。

七尾湾に面するプライベート桟橋は、多田屋のシンボルのひとつ。
ここから眺める夕日もまた格別です。

特別な旅行の思い出に、ぜひ大切な人と、
美しい能登の海からお越しください。

江戸時代の“のんびり漁法”を今に伝える。 「ぼら待ちやぐら」

七尾湾に顔を出すやぐらは、かつてこの海で行われていた
「ぼら漁」の姿を伝える観光用のモニュメントです。

ぼらは音に敏感で警戒心が強い魚のため、やぐらの上に待機して、
海底に仕掛けたフクロ網を見張ったとか。
そして、ぼらの群れが網の上を通り過ぎるタイミングで一気に引き上げます。

かつては、湾内に数多くのやぐらを見ることができたそうですが、
徐々に減少していき、1996年を最後にこの漁法は廃止されました。
いまは観光用のモニュメントとして、その姿が残されています。

ぼら待ちやぐらを使った漁は、
魚の大群が通るのをひたすら待ち続けるという、何とものんびりした漁法ですが、
ゆっくりと時間の流れる波静かな七尾湾を見ていると、
どうしてこの漁が盛んに行われるようになったのか、
その理由がわかるような気がします。

1004枚の田が織りなす能登の絶景。 「白米千枚田」

小さな田が鱗のように重なり、海岸まで続く絶景は、
日本の棚田百選、国指定文化財名勝に指定されています。
また、2011年に日本初の世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」には、
この千枚田の景観も含まれます。

海に向かって広がる景観は、
日本各地の棚田の中でもとくに珍しいのだそう。

田植えが始まるゴールデンウィーク頃の時期は、
水面に日本海と空の青が映え、
その風景は一見の価値あり。

秋の収穫期を迎えると、
黄金色と緑のグラデーションが1004枚ある田を彩ります。
たっぷり水を湛えた春先の佇まいからは打って変わって、
豊かに実る穂の数に圧倒されます。

千枚田を一望できる道の駅「千枚田ポケットパーク」では、
愛嬌のあるおばあちゃんによるお土産販売も。
おばあちゃんと会話をしながらの買い物も千枚田での楽しみのひとつです。

毎年9月になると、なんとこの場所で、
一般募集で選ばれたカップルによる結婚式が行われます。
初めての共同作業は“稲刈り”。
こんな名勝地での挙式は、ふたりとって一生の思い出になることでしょう。

季節によって多彩な表情を見せてくれる白米千枚田。
能登を訪れる度に足を運んでもらいたい日本の原風景です。

200軒以上の露店がずらり! 千年前から続く文化。 「輪島朝市」

全長360mの朝市通りに並ぶ200軒の露店。
新鮮な海産物をはじめ、採れたての野菜や干物、民芸品などが並びます。

輪島朝市は、千年も前から続く歴史ある朝市で、日本三大朝市に数えられるほど。
元々は、ここで農産物と海産物の物々交換をしていたのが始まりなんだとか。

ノドグロ、ヒラメ、マダイ、ブリ、ズワイガニ、アワビ……。
その日の朝に、近くの漁港に揚がったばかりの日本海の幸がずらり。
見ているだけでワクワク、目移りしてしまいます。

値札が付いていないものが多く、値段は露店のおかあさんとの交渉次第。
そんなやり取りも市場ならではの醍醐味です。

なんといっても、能登の女性たちは働き者。
昔から能登では、「亭主のひとりやふたりを養えない女は甲斐性なし」
という言葉があるほど。

「まけとくさけに、こうてくだぁ〜」(まけてあげるから買ってください)と、
威勢のいい掛け声でお客さんを呼び込みます。
輪島朝市は、女性が主役の朝市なのです。

小さなござの上で手づくりの布草履を売るおばあちゃん。
能登のおばあちゃんは一見シャイですが、
こちらから積極的に話しかけてみると、底抜けの優しい笑顔で接してくれます。

心の触れ合いを楽しみながらのお買い物。
ぜひ早起きをして、輪島朝市通りをぶらぶらのんびり歩いてみてください。

伝統の和ろうそく一筋、 “あかりを楽しむ”。 「高澤ろうそく」

明治25年の創業以来、伝統の和ろうそく一筋に商いを続ける「高澤ろうそく」。
店舗は登録文化財にも指定されています。

和ろうそくは植物の油でできているため、石油系製品である洋ろうそくとは違い、
仏壇を傷めることがなく、昔から仏事にもちいられてきました。
あかりが強く、長時間持つのも和ろうそくの優れた点です。

暮らしに豊かな表情を創る、美しい和のあかり。
この和ろうそく若い世代にも楽しんでもらおうと、
現代のライフスタイルに合わせた様々なオリジナル商品を生み出しています。

モダンな「和ろうそくななお」は1本420円、5本セット1,890円。木の実や木の枝などの植物をモチーフにしたデザイン。

こちらは四季折々の花が描かれた「絵ろうそく」。
北陸では冬の間、仏壇に供える生花が希少で高価だったため、
ろうそくに花の絵を描いてお供えしたことから、
その風習が「絵ろうそく」として定着しました。

凛とした佇まいの若女将・高澤佐知さん。
和ろうそくに馴染みがないお客さんでも、
現代の生活への取り入れ方を気軽にアドバイスしてくれます。

伝統を守るために進化を続ける「高澤ろうそく」の手しごとは、
フランスの見本市でも高い評価を博しています。

120年以上前から変わらない温かなあかりを、
ぜひお部屋に持ち帰ってみてください。

能登島の絶景に臨む焼き物屋。 「案山子窯(かかしがま)」

七尾湾にひょっこりと浮かぶ小さな島、能登島。
その海沿いに佇む「案山子窯」は、人気の焼き物屋さん。

枕木の敷かれたデッキに出ると、目の前にはガラスのように透き通る七尾湾が。
誰もが「ここに住みたい!」と溜息をついてしまいます。

店主の山田剛先生。
いつも優しく柔らかな表情でお客さんを迎えてくれます。

陶器の産地である滋賀の信楽で10年間修業したのち、
能登島に移り住み、案山子窯を開きました。
能登島には、陶芸をする上で大切な“薪”と“人”が揃っているそう。

愛らしい表情の招き猫は人気定番商品。
お店の看板猫「ルリちゃん」をはじめ、先生の愛猫たちがモデルになっています。

ほのぼのとした風景に溶け込んだ建物は、
先生自ら、外壁に枕木と石を積み、漆喰を塗り込んだ力作です。

隣接する工房では、陶芸体験も可能です。
初心者の方でも、ご主人が付きっきりで教えてくれるので安心。
旅の思い出づくりに、陶芸を通して能登島の大自然と触れ合ってみては?

“よそものの目”で綴る。 東京人×能登人のコラボチーム 「のとつづり」

能登の玄関口・和倉温泉に、「多田屋」という老舗旅館があります。
縁あって、その多田屋さんのWebサイトリニューアルを企画していた時のこと。
6代目若旦那である多田健太郎さんのひと言が、すべてのはじまりでした。

「うちに泊まりに来てほしいという以前に、能登という土地にまず来てほしい」

「石川というと、どうしても観光スポットの多い金沢に人が集まるけれど、
能登はふとした生活の景色が本当に素晴らしいところだから。
旅館のことだけじゃなくて、能登全体のことを知ってもらえるようなものをつくれないか」

ご自分の旅館以前に、まずはこの土地の魅力を伝えたい、
という想いに共感し、生まれたのが、
“能登の魅力を発信するガイドブックのようなWebサイト”でした。

「のとつづり」(http://tadaya.net/nototsuduri/)と名付けたこのサイトの制作のために、
四季を通じて色々な方に取材をしてみると、
能登には驚くほど刺激的な魅力が詰まっていることに気付かされます。

ふつうのガイドブックには載らないし、地元の人からすれば当たり前の景色だけど、
都会の人間から見ると、「なんかいいなあ」と思える場所。

古くから伝わるものを大切にしつつ、
若い感性をもってアレンジし、新しい価値を創り出してしている人やお店。

私たち“よそもの”だからこそ感じられる魅力をすくい上げて、
都内に住む友人たちに「行ってみたい!」と思わせるようなページに仕立てる。
とにかくそのことに、若旦那を含めたチーム一同が魂を燃やした制作となりました。

「のとの人」のコーナーでは、若きクリエーターや雑誌編集長、はたまた和倉温泉のゆるキャラ「わくたまくん」など、能登のキーパーソンの面々と多田健太郎さんが対談。取材中はずっと鳥肌が立つほど刺激的なお話。

2011年に先進国で初めて「世界農業遺産」に認定された能登には、
気が遠くなるほどの丁寧な手しごとの数々や、
人の営みと関わることよって生まれる里山里海の景色、
そして温かくしなやかな感性を持った人々の魅力であふれています。

能登の旅は、それらの魅力を、
自分で“発見”していくことも楽しみのひとつ。

アクセスは、羽田から飛行機でたった1時間。
2015年春には金沢まで北陸新幹線が開通し、より利便性が高まります。

ぜひぶらりと気軽に足を運んで、
私たちがまだ発見できていない、
キラリとした能登の宝を見つけに行ってみてください。

そしてこっそり、能登が大好きな私たちにも教えてくださいね。

チーム「のとつづり」 左から清田隆之、鎌田貴史、高田優子、多田健太郎、前島そう、五十嵐絇也

「のとつづり」編集クレジット

Client / Interviewer : 多田健太郎
和倉温泉「多田屋」6代目。能登を出て東京、大阪、アメリカで
生活経験があることが、地元の魅力に気付かせる。
趣味の写真を通じて、日々ブログやFacebookで能登の空気を発信。
クライアントなのに全ロケのドライバーを担当する。

Creative Direction / Art Direction / Design : 鎌田貴史
Webプロダクション「spfdesign Inc.」代表。
主に広告キャンペーンのWebサイト制作を行う。
能登で行われる「トライアスロン珠洲大会」に今年参加を果たし、
峠を越えて目にした日本海に涙する。

Planning / Editing / Produce : 高田優子
「電通テック」「spfdesign Inc.」を経て現在は個人活動中。
本サイトでは企画・コーディネート・編集・目覚まし係。
大雪の能登ロケにオシャレ靴で来る男子陣にビンタし、長靴を買わせる。

Photograph : 五十嵐絇也
広告や書籍、音楽・デザイン誌などで幅広く活動する
フリーカメラマン。本サイトがきっかけとなり、
西麻布「Les Rendez-vous de Tokyo」や
奥能登「松波酒造」にて能登の写真展を実現。

Copy Writing : 前島そう
「広告批評」編集部を経て「PENLIGHT Inc.」所属。
広告や書籍の編集、ライターとして活動中。
そのもじゃもじゃした頭と柔らかな文章表現が多くの女性を
虜にするとかしないとか。

Writing : 清田隆之
デザインプロダクション「BLOCKBUSTER」の立ち上げに携わり、
2013年より独立。マジメな記事を書く傍ら、「(恋)桃山商事」代表と
して様々なメディアで恋愛関連の連載を担当。恋バナPodcast「二軍ラジオ」は必聴。

石窯で焼く、 本格ピッツァが美味しい 「TIKU-」

厳選素材で作る評判のピッツァは、
妥協一切なしの美味な1枚。

本格的な石窯で焼き上げるピザが評判の「TIKU-」。
看板メニューのピザ生地は
天然酵母や国産小麦粉、自然海塩などシンプルな素材で仕上げたもの。

そこに入手困難な岡山吉田牧場をはじめとするチーズ、
有機栽培、無農薬野菜など、
安心安全な食材使うなど、妥協のない1枚です。

築80年の建物をリフォームしたという店内は、
時の流れを感じる柱と白の塗り壁の取り合わせがセンス抜群。
注文すると渡される“おいしいピッツァの食べ方”と題されたフライヤーや、
店内に飾られたかわいい小物など、ユーモアと楽しさが溢れます。
ベビーチェアも完備されているので、
家族での旅行にもおすすめの一軒です。

information


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TIKU-

住所 長野県長野市東町200
TEL 026-235-9890
営業時間
11:30 ~ 15:00(L.O. 14:30)
18:00 ~ 21:30(L.O. 20:30)
※ディナー営業は、金、土、日曜日の3日間のみ
定休日 火曜、月曜・水曜・木曜の夜(昼、夜共に食材が無くなり次第閉店)

雰囲気も最高! 松本で人気のとんかつ屋 「かつ玄」

古民家の梁、高校で使われた椅子。
木の温もりに包まれて、ちょっと贅沢なとんかつを!

昭和48年に創業した「かつ玄」は、気負いのないまちのとんかつ屋として評判のお店。
中でも人気のメニューは、7年前からはじめた「とんかつ三味定食」で、
メインのロースかつ2枚とヒレかつ、ほか2種類が付いて、なんとたったの900円。
いろいろな種類を食べたいという欲ばりさんにおすすめです。
ポリシーは、「ちょっとぜいたくをしたい時に選んでもらえる店」なのだそう。

メイン以外はおかわり自由!
低温で調理した驚愕のやわらか肉をぜひ!

150℃の低温でじっくり揚げるかつは、
店主の瀧澤功さん曰く「揚げるというより、油で煮る」。
そのせいか肉はおどろくほどやわらかくて最高です。
「とんかつ三昧定食」(900円)に添えられる、
キャベツ、ごはん、みそ汁、漬け物はお代わり自由で、
夏は夕顔の味噌汁、冬は大根の煮物や山芋といった具合に、
添え物の季節感も大切にしながら手作り。
そんな家庭の味に旅行で出合えた瞬間に、ちょっと贅沢な気分に浸れます。

美味しさの秘密は、パン粉にも!

ひと口噛んだ瞬間に、肉本来の甘みやジューシーさが口いっぱいに広がるその秘訣は、
東京での修業時代から使っているという、「味のない」生パン粉を使うからだそう。
もう少し食べたいという向きには「とんかつ四味定食」(1200円)のほか、
店定番のロースかつ定食(1600円)やヒレかつ定食(1800円)がおすすめ! です。

information


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かつ玄

住所 長野県松本市大手4-9-7 
TEL 0263-32-2430
営業時間 11:30 〜 14:30、17:00 〜 21:00

旧銀行を改装した 生活道具のセレクトショップ 「Orche」

生活道具や雑貨を探すならココ!
ストーリーあるアイテムが揃う場所。

2012年11月にオープンしたばかりの注目スポット「Orche」。
作り手や、使い手のモノに込められた想いを伝えつなぐ、
実用本位でシンプルなデザインの器や生活道具、古家具などを扱っています。

運営するのは、長野市の篠ノ井地区にある日本料理店「まちの円居食の団欒丸十」。
専務の久保田盛雄さんが、地元の信州大学生などの手を借り、
長いこと空き家だった旧銀行建物の改修を行ったのだとか。
旧銀行だけあってかなり広い空間で、イベントスペースを併設しています。

ちなみに「Orche」という名前は、
もともと丸十が「丸十温泉」という銭湯だったという理由からとった「桶」と、
オーケストラのように地域の人とともに奏でたいという想いから名付けられたそう。
県外からわざわざ足を運んでも訪れたいおすすめの1軒です。

information


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Orche

住所 長野県長野市篠ノ井布施高田846
TEL 026-214-9745
営業時間 12:00 〜 19:00
水曜、第1・3木曜休
Facebook https://www.facebook.com/orche.shinonoi

新潟・山の家にて越後妻有の 里山のめぐみを感じる 「後の月見のめぐり花・ 秋の薬膳と気功」

新潟県十日町市松代のカフェ&ドミトリー「山ノ家」。
古民家のような外観と、洗練された居心地の
良い内装を併せ持つスペースです。

本日、この「山ノ家」にて
「後の月見のめぐり花・秋の薬膳と気功」が開催されます。
昼間は、フラワーアーティスト/造園家 塚田有一氏による、
その土地に在る草花を用いて参加者全員でひとつの生け花を
つくりあげていくワークショップ&トーク。

そして、月が昇ったらお月見を。
夜には秋の薬膳料理をいただき、明日の朝には
松代城山頂上にて朝の気功を行うという、里山のめぐみを
存分に楽しむイベントです。

"後の月見のめぐり花"とは、旧暦 9月13日に行われる、
「後の月」「十三夜」「栗名月」とも呼ばれるお月見の習慣のこと。
今年は10月17日に訪れました。
今晩はその直後、満月のタイミングでお月見を行います。

観月地には、松之山の鏡が池星峠の棚田を予定。
今晩、「山ノ家」(朝食付き1泊4,500円)に宿泊するのも大歓迎です。

二日間のプログラムですが、お月見だけ、
気功だけなどの参加でも大丈夫!
詳細は下記facebookページにて。

そしてここでニュースです!
「山の家」のプロジェクトメンバーである後藤寿和さんが、
現在好評連載中の「リノベのススメ
に参加されることになりました。お楽しみに!

後の月見のめぐり花・秋の薬膳と気功

繭蔵をリフォームした カフェ&ギャラリー 「ガルガ」

繭蔵で味わう食とアート。
ジャンルレスな展示が魅力。

繭を乾燥させる繭蔵を改装したカフェ兼ギャラリー「ガルガ」。
かつて養蚕が盛んだった頃の名残を美しく活かしたお店です。

メインとなるのは2階のギャラリーと雑貨スペース。

焼き物、布物、アクセサリーなどジャンルレスな展示が魅力。
和の雰囲気の中、堅苦しくなく
リラックスして作品を鑑賞できるだけでなく、購入も可能です。

お腹が空いたら1階のカフェへ。
じっくりと煮込まれたチキンカレーの他、
店主自らオススメする、市内の自家焙煎珈琲店「豆工房」から仕入れた珈琲もあり。

information


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ガルガ

住所 長野県松本市深志3-10-26
TEL 0263-39-5556
営業時間 11:00 〜 20:00
火曜、第1・3月曜休

オリジナル調味料が美味しい! 「中国四川料理 きりん」

白を基調とした上品な内装は、
女性ひとり客の味方です!

2004年8月開店以来、着実にリピーターを増やしてきた
中華料理店「中国四川料理 きりん」。
昼時ともなれば、あっという間に席が埋まるほどの人気店です。
そのひみつは、厳選した調味料を独自にブレンドするなどして完成する、
斬新かつオリジナリティあふれる味にあり!
(あ。お値段がとっても“気軽”というのも、実は大きな理由のひとつかも)
店内は白を基調とした上品な雰囲気で、カウンター席もあり、

女性ひとりでも落ち着いた気分で食事の時間を堪能できます。

おすすめは麻婆豆腐!
リピート必至のオリジナリティ!

気になるランチの定番は見るだけで汗出る赤さの「麻婆豆腐定食」(800円)。
ひと口食べると、まずは山椒と唐辛子の
ピリっとした辛さが舌を刺激し、
その後、次第に豆板醤やひき肉の香りと甘みが口全体を
覆っていく辛さとうま味の時間差攻撃。
市販のラー油ではなく、大豆油、唐辛子、桂皮、八角などをブレンドした、
オリジナルの調味料で作られるこの麻婆豆腐、
ただ辛いだけではなく、
深みも厚みも丸みも兼ね備えた、リピート必至の美味しさ。
もしかしたら、旅行の予定を変えてでも、
味わっておきたいおすすめの一皿です。
店主の市之宮隆茂さん自ら「毎日食べても飽きないほどおいしい」と語るのは、
日替わりの料理2品とお酒が付いた「晩酌セット」。
これでお値段1300円。どのメニューも気軽な料金設定もうれしいポイントです。

information


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中国四川料理 きりん

住所 長野県長野市中御所1-15-18
TEL 026-225-1519
営業時間 11:30~14:00(L.O.)、17:30~21:00(L.O.)

驚きと笑顔に出会える 中国料理店「樓蘭」

日本人の口に合う、まろやかな味わい。
家族みんなで楽しめる屈指の中華料理店。

2010年12月にオープン以来、栄村で評判の中華料理店。それが「樓蘭」。
ご主人の渡辺俊男さんによるメニューは、

日本人の口に合うように香辛料がおさえめで、最後まであっさりと食べられます。
もともとは、東京は世田谷区で27年もの間、お店を営んでいたご主人。
年を重ねるとともにスローライフを考えるようになり、
偶然読んでいた新聞に掲載されていた栄村に興味を持ったのだとか。
その後、現在の店舗があるのどかな集落の雰囲気を気に入り
移住を決定し、お店をオープン。

2011年3月に栄村を襲った地震により存続危機に陥ったものの、

周りの支援もあって4月に再開できたのだといいます。

冷たいスープと熱々具材のコラボ。
新感覚の「特式韓麺」言うことなしの絶品!

おすすめは数あれど、「特式韓麺」(1050円)はいち押し!
醤油ベースの冷たいスープに、細めの冷麺、
そして熱々の野菜炒めが組み合わさったちょっと新感覚の一皿です。
とろみがかった野菜炒めが冷麺に絡まることで熱さがやわらぎ、
つるつるとした冷麺の食感も相まって、言うことなしの絶品!
食べ進めるうちにスープの温度が変わるため、
麺や野菜炒めの食感の変化も楽しめますよ。

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樓蘭

住所 長野県下水内郡栄村大字堺1406-1
TEL 0269-87-3095
営業時間 11:30 〜 14:00、17:00 〜 20:00(L.O.)
日曜・第3月曜休(祝日の場合は営業)

今日のグルメ: 亘理の秋といえばこれ! 鮭とイクラの合わせ技 「はらこ飯」

今日のおやつは、宮城県亘理町を中心に食べられている、
秋の風物詩「はらこ飯」。鮭の煮汁で炊いた醤油味の
ご飯の上に、脂が乗った鮭の切り身と、イクラを乗せている
郷土料理です。9月中旬から11月末までしか食べられない、
期間限定のメニューなんですよ。

亘理町内には、約20店もの「はらこ飯」を提供するお店が
あってスタンプラリーも開催されているほど。いまでは宮城県の各地ではらこ飯が
提供されるようになりました。

はらこ飯の起源は、鮭が登ってくる阿武隈川河口の
漁師たちが食べていたこのメニューを伊達政宗公に献上したところ、
大変気に入って広まったのだと伝えられています。
各家庭でも、それぞれの味付けで作られているんですよ。

私も大好きなメニューなのですが、お盆の後で年末年始前
という帰省シーズンオフなメニューのため、
なかなかありつくことができません。
この時期、宮城県にいらっしゃることがあったら
ぜひ召し上がってみてください。

はらこめし