築170年の 茅葺家屋コミュニティで絶品定食。 「茅葺庵 三井の里」

いまでは希少となった茅葺屋根がトレードマークの「茅葺庵 三井の里」。
築170年の農家を移築したこの建物は、
茅葺家屋の保存と、山村文化を伝承していくための場所として愛されています。

生粋の能登っ子、山浦芳夫さん。
昭和62年に「三井の活性化を考える会」を結成したのち、
有志で「三井経済活性化協同組合」を設立、専務理事・理事長に就任。
その後、「三井の里」の設立に尽力しました。

「輪島の過疎化が進み、近い将来、
この村から子どもがいなくなるのではと心配になりました。
そこで、“10年後の三井をつくろう”と活動を始めたわけです。

まず初めに取り組んだのが茅葺家屋の保存。
そして、三井の暮らしを積極的に発信していくこと。
当時は、都会的な生活がもてはやされる時代でしたが、
いつか三井のような場所や暮らしが再評価されるときが来ると信じていました。
そのときのために、誰かがこの地域を守っていかなければ、
ということで、『三井の里』という交流の場をつくったのです。

その甲斐あってか、近頃、この土地に魅力を感じて、
多くの若者が移住してくるようになりました」

重く積もった雪をしっかりと受け止める立派な茅葺屋根。

ここ三井町には、かつて650戸ほどの茅葺家屋がありましたが、
高額な葺替え費用(約1千万円!)、葺師の高齢化、所有者の後継者不足など、
さまざまな要因が重なり、いまでは数えるほどに。

ここで旅行客に人気なのが、地元の食材を活かした定食。
すべて地元のお母さんたちによるお手製料理です。
もちろん、お米は三井で穫れたもの。ご飯はおかわりし放題!

「この辺の土地はお米づくりに適した土地。
雨水が雑木林に染み込んで、たっぷりミネラルを吸って、栄養満点の水が田んぼに注ぎ込む。
そんな水で育ったお米だから、うまいに決まってる」
と、山浦さん。

こんなにボリュームがあるのに、値段はなんと800円。
たらふく食べたら、畳に寝転んでごろごろ。

目の前に広がる田んぼは、冬には白銀の世界に。
春夏は緑が美しく、秋には一面が黄金色に染まります。

季節を変えて何度でも訪れたくなるこの場所は、
能登空港から車で10分。
能登に着いたら、まずはここへ。ぜひ立ち寄ってみてください。