odekake
posted:2013.10.22 from:石川県七尾市 genre:旅行
〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
editor's profile
チーム「のとつづり」
都内で広告・編集に携わるメンバーたちと、和倉温泉「多田屋」の若旦那とで構成されるチーム。
能登の魅力発信ガイド「のとつづり」を春・夏・秋冬の3号に渡って公開したのち、一旦お休み中。
このサイトがきっかけで、能登の別のお仕事でお声掛けいただくという嬉しい出来事も。
能登専門編集部として、随時お仕事をお待ちしております!
http://tadaya.net/nototsuduri/
美しい暖簾をくぐって店内に入ると、
ふわりとほのかに甘いお醤油の香りに包み込まれます。
ここ七尾一本杉通りの「鳥居醤油店」は、小柄で元気な女将さんが暖簾を守る、
大正15年創業の老舗の醤油店。
明治時代の建物は有形文化財に登録されています。
女将自ら、昔ながらの製法で「醤油こうじ」を仕込むなど、
強い信念を持って醤油づくりと向かい合う醤油店。
瓶詰め、ラベル貼りに至るまで、すべてが昔の道具を使った手作業で行われています。
三代目の鳥居正子さん。
おちゃめな笑顔がトレードマークの人気女将です。
鳥居家では、代々女性が店を継いでおり、
現在は正子さんが醤油づくりの一切を取り仕切っています。
明治時代初期から伝わるもろみ蔵。
醤油こうじと能登の塩、鳥居家の井戸水と合わせ、
杉樽で二夏かけてじっくりと熟成させます。
蔵の中はどことなく厳かな空気が。
明治時代の食器棚に、手づくりの醤油やだしつゆが並びます。
さりげなく飾られた古道具の数々にも趣きがあり、ずっと居たくなる空間です。
軒先に掛けられた暖簾は、友人が一針一針、丹精込めてつくってくれた大切な作品。
暖簾の素材には、醤油もろみを絞る際に使う麻布が使われています。
ふわりと風に揺れる暖簾が迎えてくれる、優しい面持ちの鳥居醤油店。
その空気感も楽しみに、ぜひ訪れてみてください。
information
鳥居醤油店
住所 石川県七尾市一本杉町29
電話 0767-52-0368
営業時間 09:00~18:30
定休日 無休
http://po5.nsk.ne.jp/~shouyutorii/
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