大正15年創業。 老舗の味、佇まい。 「鳥居醤油店」

美しい暖簾をくぐって店内に入ると、
ふわりとほのかに甘いお醤油の香りに包み込まれます。
ここ七尾一本杉通りの「鳥居醤油店」は、小柄で元気な女将さんが暖簾を守る、
大正15年創業の老舗の醤油店。
明治時代の建物は有形文化財に登録されています。

(左)地元能登産の大豆と小麦を木樽で2年間熟成させた天然仕込みの濃い口醤油。500ml(600円)、1.8L(1,500円) (右)淡口醤油をベースに、かつお、昆布、椎茸をふんだんに使った濃縮型のだしつゆ。500ml(600円)、1.8L(1,800円)

女将自ら、昔ながらの製法で「醤油こうじ」を仕込むなど、
強い信念を持って醤油づくりと向かい合う醤油店。
瓶詰め、ラベル貼りに至るまで、すべてが昔の道具を使った手作業で行われています。

三代目の鳥居正子さん。
おちゃめな笑顔がトレードマークの人気女将です。
鳥居家では、代々女性が店を継いでおり、
現在は正子さんが醤油づくりの一切を取り仕切っています。

明治時代初期から伝わるもろみ蔵。
醤油こうじと能登の塩、鳥居家の井戸水と合わせ、
杉樽で二夏かけてじっくりと熟成させます。
蔵の中はどことなく厳かな空気が。

明治時代の食器棚に、手づくりの醤油やだしつゆが並びます。
さりげなく飾られた古道具の数々にも趣きがあり、ずっと居たくなる空間です。

軒先に掛けられた暖簾は、友人が一針一針、丹精込めてつくってくれた大切な作品。
暖簾の素材には、醤油もろみを絞る際に使う麻布が使われています。

ふわりと風に揺れる暖簾が迎えてくれる、優しい面持ちの鳥居醤油店。
その空気感も楽しみに、ぜひ訪れてみてください。