3つのアプローチで 「木」の魅力を伝える展示。 富山&東京で 「木のいす 木のほん 木のかけら」

日々の生活に欠かせない存在であり、
ぬくもりや癒しを与えてくれる「木」を
テーマにした企画展「木のいす 木のほん 木のかけら」が
3月8日(土)より富山、4月25日(金)より東京で開催されます。

人にも環境にもやさしく、美しい家具づくりを提案するマルニ木工の木の家具や、
出版社エクリがかき集めた木にまつわる書籍の「木林(きりん)文庫」、
そして木工作家である西本良太さんによる
木の端材を用いてのオリジナルプロダクトが
展示、販売されます。

また、富山と東京ともに
西本良太さんのワークショップ「端材で作る、マグネット」も開催(要予約)。
家具の製作工程から出た端材を
切ったり削ったり磨いたり。
子供から大人まで楽しみながら
世界にひとつのマグネットを作ることができます。

木の心地よさを伝える家具、
木の魅力を伝える本、
いろんな表情を見せ楽しませてくれる木の端材(かけら)。
大きなものから小さなものまで
さまざまなカタチをした木に触れることで
改めて木のある暮らしの良さを感じることができそうです。
ぜひ訪れてみてください!

【富山】
会期:3月8日(土)〜 3月23日(日) 10:00 - 18:00 (無休)
会場:五割一分 富山県富山市磯部町 3-8-6 2F tel.076-491-4951

「西本良太ワークショップ|端材で作る、マグネット」
3月9日(日)13:00〜15:00 定員:12名 会費:2,500円 ※予約制
お申込先: www.5wari1bu.jp

【東京】
会期:4月25日(金)〜 5月11日(日) 12:00 - 20:00 (期間中無休)
会場:51% Tokyo 千代田区神田神保町1-37 1F

「西本良太ワークショップ|端材で作る、マグネット」
5月7日(水) 15:00〜16:30|19:00〜20:30 定員:各12名
会費:2,500円 ※予約制(受付4月より)
会場:マルニ木工東京ショールーム 中央区東日本橋3-6-13 tel.03-3667-4021
お申込先: www.maruni.com/jp
*東京は展示会場とワークショップ会場が異なりますのでご注意ください。

東北マニュファクチュール・ ストーリー Part1:東北の ものづくりのストーリーを全国へ。

東北のものづくりを文化遺産に!

東北マニュファクチュール・ストーリー」というウェブサイトを覗くと、
被災地で行われている小さなものづくりの営みが、たくさん紹介されている。
メディアでありながらも、東北で同時多発的に生まれたものづくりを
文化としてとらえて価値付け、応援している。

このプロジェクトの発起人であるつむぎやの友廣裕一さんは、
震災後、宮城県の牡鹿半島でOCICAというブランドを立ち上げ、
地域のおかあさんたちとものづくりを進めてきた(コロカルの記事はこちら →)。

「震災をきっかけにしてものづくりをはじめたひとたちが結構いたんです。
あるデータによると200商品くらいは生まれているようです」

しかしデザインにまで手が回らなかったり、
情報発信が得意ではなかったりするものもある。

「でもゼロからイチを生み出すプロセスにはすごく強い思いが入っています。
それなのに好みのデザインではないというだけで関心をもたれないとしたら、
それはもったいない。商品の可能性の広がりがなくなってしまう」

そこで、震災後に生まれたものづくりをまとめて発信する
メディアの立ち上げを計画した。

Piece by Pieceのネックレス

割れてしまった大堀相馬焼でつくっているPiece by Pieceのネックレス。(写真提供:東北マニュファクチュール・ストーリー)

このプロジェクトに賛同したのがスイスの時計ブランド「ジラール・ペルゴ」を
日本で展開するソーウインドジャパンだ。

「友廣さんの活動を聞いたときに、ものづくりの原点を感じました」と
語るのは社長の岡部友子さん。ジラール・ペルゴは、
スイスでもマニュファクチュールといわれる老舗ブランドのひとつ。
商品の企画、デザインから、部品やケース製作など、すべての工程を自社ででき、
数百の部品を組み上げる複雑時計の製作ノウハウを有するブランドだけが、
マニュファクチュールと呼ばれる。
職人気質のものづくりを220年以上続けてきたジラール・ペルゴが、
東北の“おかあさん”たちの手づくりによるものづくりに共感したのだ。

「高額時計といっても、時間を知るという機能自体は同じ。
それでもほしいというひとは、
質の高さや美しさはもちろん、背景にある物語に共感しているのです。
つくったひとがそのものにかけた時間や思いが絡み合い、夢のあるものとなります。
東北マニュファクチュール・ストーリーが伝えようとしている
つくっている方の声やストーリーは、
ジラール・ペルゴと重なる部分があると感じて応援することにしました」

こうしてこのプロジェクトは
「ジラール・ペルゴ 東北マニュファクチュール・エイド」の支援によって
運営されることになった。

友廣さんと岡部さんをつなげた「株式会社ニブリック」の新飯田稔さんは言う。
「ジラール・ペルゴというものづくりのトップブランドが、
それぞれの現場の目標というわけではありませんが、
クオリティの高いものづくりのシンボルとして意識してもらえるといいですね」

このプロジェクトがスタートするときに、
スイス本国から社長や時計職人も視察に訪れた。

「宮城県亘理町の『WATALIS』さんにスイスの職人を連れて行ったときに、
現場のおかあさんたちと職人トークのようになっていたので驚きました(笑)」
(岡部さん)

実際にライターとして現場で取材を担当している飛田恵美子さんも、
おかあさんたちの職人魂を感じるという。
「『WATALIS』では、“ふぐろ”という
着物生地のきんちゃくを主婦のみなさんがつくっていますが、
彼女たちはすでに“ふぐろ職人”という自負をもたれています。
これからも職人として、何十年も続いていく産業にしたいと言っています」

WATALISが手がけるFUGURO

WATALISが手がけるFUGURO。「ふくろ」がなまって「ふぐろ」になった。
(写真提供:東北マニュファクチュール・ストーリー)

京都・恵文社一乗寺店に 鳥取の手仕事、 おいしいものが集まる 「とっとりとりどり2014」

京都一乗寺の本屋さん「恵文社一乗寺店」にある生活館ギャラリーにて、
鳥取の手仕事、おいしいものを紹介する催し
「とっとりとりどり2014」が行われています。

今回メインにフィーチャーされているのは、
鳥取市佐治町で絞り染に取組んでいる西尾正道さんの作品です。

西尾さんは1951年佐治町生まれの作家。
「西尾絞り」という独自の染め方で、板を使ったり、布を重ね縫いして
独自の模様を生み出しているんです。
色の濃淡やグラデーションが美しく、
おおらかな柄や鮮やかな色彩がとても綺麗なのが特徴。

「西尾絞り」の作品

鳥取市佐治町加瀬木にある、西尾正道さんの工房「染空閑・遊房(あそぼう)」。

西尾さんの作業場。ここからあのオリジナルなスタイルが生まれているんですね。

展示では西尾さん作品のほかにも、
若桜町の小林挽物店のお盆、弓浜絣の織小物、
智頭杉を使った兎工房の曲げわっぱなどを展示販売。
ほか、3月8日、9日には、大山ふもとの天然酵母パンやさん、
「コウボパン小さじいち」のパンも販売します! 開催は14日まで。

目指すはものづくり界のトキワ荘! 東京月島の「セコリ荘」に 各地厳選の モノや食が並ぶ店OPEN

もんじゃで有名な街、東京の月島に築90年の古民家を改装した
コミュニティスペース「セコリ荘」があります。

もともと、日本のものづくりをテーマに
展示会や記事などで発信してきた「Secori Gallery」が、
各地で出会った素晴らしい商品や生地をお披露目したり
地方でお世話になったお客さんをまねく場として作られたスペース。

そしてこのたび3月1日より
日本各地の選りすぐりのものづくりが集まる「ショップスペース」と、
厳選したお酒やこだわりの食が
各地の作家の器やグラスで味わえる「飲食スペース」を同時オープン。

上質な国内製品を展開するブランド「SEATA」

綿織物の産地である兵庫県西脇市で生まれた播州織ブランド「hatsutoki」

ホワイトデーギフト 「グラッツィエ!」が人気。大阪の 「マスナガデザイン部」とは?

ホワイトデーギフト「グラッツィエ!」の人気のヒミツ

おじさんのイラストがゆるーく描かれた、
洗練されたパッケージに一目惚れ! 

神戸発のスイーツブランド、シーキューブが販売している、
ホワイトデーに向けたお菓子「グラッツィエ!」です。
缶の中には、焼きティラミスやチョコサンドクッキー
などの焼き菓子が詰まっている、ホワイトデーに大人気のアイテムです。

男性にとって、スイーツ専門店のお菓子はちょっと近づきづらいもの。
そこでターゲットとなる男性のイラストをパッケージに施したのだそう。
2013年に発売され、品切れが出るほどの大好評に。
お店で接客するスタッフさんからの
リクエストで今年も販売されることになりました。

SとLサイズがあります

「グラッツィエ!」のパッケージを手がけたのは、大阪で活動する
女性アートディレクターのマスナガデザイン部:増永明子さん。
「グラッツィエ!」のほかにも手掛けられている
プロダクトについて、お話を聞いてみました。

吉野の山守が案内する 山と森から生まれる奈良のものづくり。 Part2:大麻の伝統文化と 奈良晒(ならざらし)

麻と日本文化

かつて大麻は日本人にとって生活の一部で、
特に大麻からとれる「麻布」は暮らしに欠かせないものだった。
麻とは大麻、苧麻、亜麻などの総称で、日本に自生するものの多くは「大麻」と呼ばれる。

第二次世界大戦後、GHQの占領政策によって
「大麻取締法」が制定されて原則禁止となる以前は、
日本では大麻を栽培することが国家によって奨励され、大きな産業となっていたという。

古来から長い麻の伝統を持つ日本。
麻産業は、日本における食料とエネルギ-の
自給自足そして環境保全を可能にするともいわれる。

食糧の自給率が40%と懸念されているが、
衣料の自給率はさらに低い。
そしてそのほとんどが石油エネルギーに頼った化学繊維に占められている。

現在、国内の絹、綿、麻の自給率は1%以下。
日本の伝統的な着物の糸もほとんどが輸入に頼っている。

今から1万年も前の縄文期の遺跡から麻の繊維や種子が見つかっていることから
日本の麻文化は1万年以上もの歴史を持つともいわれる。
それが戦後のたった60数年の間に風前の灯火になってしまっている。

紡がれた麻糸

紡がれた麻糸。糸の先端がわかるよう紙の記しがついている。

月ヶ瀬の奈良晒がつむぐ日本の繊維業の未来

奈良県月ヶ瀬は古くから茶の産地として知られる山村。
農閑期に麻を紡ぎ、手織りした奈良晒が江戸時代より伝わる。

江戸初期以来、大和の国から産出してきた天日晒しの高級麻布。
奈良晒は「麻の最上は南都なり」と評価を受けている。

奈良晒は僧侶の袈裟用の需要で始まり、武家や町民の夏衣として広がった。
16世紀末に晒技術が改良されてから、徳川幕府の保護を受けて急速に発展した。

奈良晒は「染めて色よく着て身にまとわず汗をはじく」
「故に世に奈良晒とて重宝するなり」と讃えられた。

月ヶ瀬奈良晒保存会

月ヶ瀬奈良晒保存会は、近世奈良を支えた伝統織物である奈良晒の紡織技術の伝承を目的として発足した。

月ヶ瀬奈良晒保存会は、近世奈良を支えた伝統織物である
奈良晒の紡織技術の伝承を目的として昭和59年に発足した。
奈良晒の伝統を途切れさせないよう保存と技の伝承に全力を注いでいる。

月ヶ瀬奈良晒保存会の会長、猪岡益一さんにお話を伺った。

吉野の山守が案内する 山と森から生まれる奈良のものづくり。 Part1:伝統と革新の 吉野手漉き和紙と樽丸。

奈良・吉野のものづくり

吉野は世界遺産にも選ばれた歴史ある修験道の聖地。
金峯山寺を中心とした古い社寺が立ち並ぶ吉野山に囲まれた吉野町を起点に、
信仰の文化と暮らしが根付いている。
山は信仰の対象であり、山から生まれる伝統的なものづくりがある。

吉野山

吉野山は奈良県の中央部・吉野郡吉野町にある吉野川南岸から大峰山脈へと南北に続く約8キロメートルに及ぶ尾根続きの山稜の総称。平成16年7月には吉野山・高野山から熊野にかけての霊場と参詣道が『紀伊山地の霊場と参詣道』としてユネスコの世界遺産に登録された。500年近い植林の歴史から、林業の技術を生み、山守の文化が生まれた。

吉野の山守

奈良・吉野では、19世紀のはじめ頃から伝わる
「山守(やまもり)」という独特の森林管理制度がある。

 山守は、何世紀にもわたり築かれた山林所有者と
山林管理者との深い信頼関係を柱に、
途絶えることなく持続可能な山林育成を継続してきた。

吉野の山守・中井章太さん。
江戸時代から代々、山を守り、森を育ててきた。中井さんはその七代目。
山守としての役割、林業としての仕事のほかに、
吉野町会議員として、吉野の文化、ものづくりの現場をサポートしている。

今回、吉野のものづくりの現場を案内していただいた。

吉野の山守・中井章太さん

吉野の山守・中井章太さん。吉野の山里に生きるひとびとを山生(やまいき)さんという。山守は山生さんを束ねている地域のリーダーでもある。江戸時代から始まり、中井さんはその七代目。

「吉野は最上流に山の文化があり、
山守がいて、林業などの素材生産業があり、
そこから樽丸、和紙、椎茸栽培などの産業があります。
そして端材は、最後には割り箸になります」

吉野杉から生まれる樽丸。そして吉野の森と水が生み出す和紙。
そしてその椎茸栽培など、吉野の恵みから生まれる現場を案内していただいた。

大割という作業

吉野杉から樽丸の素材をとる大割という作業。良い材を使うと綺麗に割れる。

東京・中目黒で 「小さな鳥取」を感じる! 食べ&飲み歩き&手仕事のフェス 「co-tori 2014」

昨年東京・中目黒にて開催されて大好評を博した、
鳥取のイベント「co-tori」が今年も開催されます!
会期は3月1日(土)~9日(日)の9日間。
中目黒の「SML」をメイン会場に、鳥取の手仕事と食を、
中目黒を街歩きしながら楽しむ催しがいくつも行われるのです。

まずチェックしたいのは、中目黒界隈の8店舗を回って、
鳥取産の地酒・地ビール・ワインと
鳥取の食材を用いた各店オリジナルプレート料理を楽しむ
呑み歩き食べ歩きイベント「co-tori BAL」。
こちらは3月4日(火)・5日(水)の2日間の開催です。

そして、鳥取の手仕事に触れることができる
「TOTTORI craft」展を3月1日(土)~9日(日)にわたって開催。
吉田璋也デザイン パン切り・果物ナイフや牧谷窯、山根窯など、
鳥取の陶・鋼・布・紙の多彩な手仕事をご紹介します。

3月1日(土)に開催されるオープニングイベントでは、
料理家 minokamo(長尾明子)による鳥取の食材を使ったおつまみと、
鳥取の地酒が登場。鳥取の窯元で作られたぐい呑みを
先着50名にプレゼントされますのでご来場はお早めに!

今年も東京で「小さな鳥取」を感じてください。詳細は下記Webサイトにて。

co-tori 2014

納豆や野菜がモチーフの 吉丸睦さんアクセサリー、 茨城県近代美術館の ミュージアムショップに登場

茨城県水戸市の「茨城県近代美術館」。
水と緑がゆたかな水戸市千波湖のほとりにある、
吉村順三氏による建築も美しい美術館です。
茨城ゆかりの作家、横山大観・小川芋銭らの
作品などが展示されています。

ミュージアムショップ「みえる」では、美術館スタッフ
おすすめのステーショナリーやちょっと変わったアイテムが
取り揃えられているのがみどころ。

本日は、そのミュージアムショップで販売されている、
ひときわかわいらしいビーズアクセサリをご紹介!
モチーフは野菜、納豆、そしてかつをのお刺身などなど!
「アクセサリーストアCrepe.」の吉丸睦さんによる作品です。
上の画像は、「岡倉天心展」にちなんで、
日本画家の小川芋銭の作品をモチーフに制作された「畑のお化け」。
すっごくかわいいですよね!

こちらが元の絵。

はたしてどんな方がこのアクセサリーを作られているのか?!
作り手の、吉丸睦さんにお話をお伺いしました。

IOTカーボン Part2: 木炭メーカーによる、 循環型社会のものづくり。

木から炭、そしてまた木へ、循環するストーリー

富山のIOTカーボンは、
廃木材を産業廃棄物や一般廃棄物として受け入れる廃棄物処理会社としての側面と、
その処理によって生まれる木炭をさまざまな製品に利用する
木炭メーカーとしての側面がある。

2002年の創業当時から、木炭メーカーとしては土壌改良資材を発売し、
その後、床下調湿炭なども発売していた。
より幅広い層に高機能木炭を利用してもらうために、
次の一手として考え出されたのが「炭草花(すみくさはな)」シリーズ。
それまでとはうってかわって、
女性のライフスタイルにフィットするデザイン性の高いライフスタイル雑貨だ。

“草花のように、生活になじんだかたちで炭も置いてもらいたい”というコンセプトの炭草花。
それを象徴するアイテムが、代表作ともいえるブーツキーパーだ。
IOTカーボンのすぐれた脱臭・調湿機能を持つ木炭が、
ブーツのにおいや蒸れから守ってくれる。

IOTカーボン所長代理の越後厚志さんいわく
「木炭がこれでもかと詰まっています。木炭だけは売るほどありますから(笑)」

ブーツキーパー

ひとつのブーツキーパーに400g程度の炭が入っている。

たしかに手に持ってみると、ずっしりと木炭が詰まっていることがわかる。
木炭をほかから買ってきて商品化するようなモデルでは、
ここまで贅沢に使えなかったことだろう。
ブーツから飛び出す上の部分に花のイラストが描いてあり、
ブーツキーパーを入れて立たせると、まるで一輪挿しに花が咲いているようだ。
ガーベラ、ローズ、ポピーと玄関が華やぐ。

ほかにも、「シュー&ブーティーキーパー」や「トゥキーパー」、
バッグや化粧ポーチに入れる「フォーバッグ」と「フォーポーチ」、
クローゼットで使う「フォークローゼット」やハンガー型の「ハンガー」など、
においや湿気が気になるところにぴったりとはまるラインナップだ。

シュー&ブーティーキーパー

高温炭化木炭を拡大するとセル形状になっている。それをモチーフにしたユニセックスなパターンは男性でも使いやすい。

ハンガー製品

ハンガー自体がにおいも湿気もとってくれるなら、すごく理に適っている!

バレンタインにぴったり! チョコの香りの 長崎オリジナルフラワー 「長崎チョコモス」

バレンタイン前ということで、ご当地バレンタインの情報をお届けしております!
本日ご紹介するのは、長崎うまれのチョコレートコスモス「長崎ショコラ」。
「長崎チョコモス」とも呼ばれています。濃いブラウンの色合いと、
開花時の匂いはもうチョコレートそのもの!な、珍しいお花なんです。

チョコレートコスモスは世界に19種類ほどあり、
長崎県オリジナルブランド「長崎チョコモス」はその中の2種類あるもののひとつ。
お花屋さんの通信販売で扱われることもあるので、
バレンタインのプレゼントにいかがでしょうか。

「長崎チョコモス」

ほかにも長崎では、「ディスバッドマム」という品種を開発していて、
こちらもとってもすてき。玉のようにまんまるな、おしゃれな菊なんです。
スプレー菊の脇芽を取り除いて、
一輪の大輪の花に育て上げる特殊な栽培方法をとっています。

ガリアログリーン

シャンパンゴールデン

長崎では、諫早市、雲仙市、島原市などの長崎県県央地区にて、
やる気のある生産者のみなさんが自発的に集まり、盛んに栽培されているそうです。
すてきなご当地フラワー、もらったらきっとうれしいですね。

写真:Y. Haraguchiさん(長崎チョコモス)、Floral Studio Torayaさん(ディスパットマム)

IOTカーボン Part1: 高機能な木炭で 木質廃棄物を有効利用。

古来より伝わる、自然由来の炭のチカラ

世界最古の木造建築である法隆寺や伊勢神宮、
東大寺の正倉院などの床下にも敷き詰められているという炭。
除湿や脱臭の効果があり、古くから愛用されてきた素材だ。

両手のひらに載せた分だけで、
なんとサッカーコートと同等の表面積を持つという木炭がある。
炭は表面の小さな穴ににおいを吸着し、それが脱臭効果となる。
表面積が大きいということは、穴が多いということ。
つまりそれだけ吸着効果が高くなる。

この高機能な木炭は、
富山の廃棄物処理会社IOTカーボンの高温炭化炉でつくられている。
2002年に創業した木くずなどの木質専門の廃棄物処理会社だ。
かつては野焼きなど、比較的簡単に木材を燃やすことができたが、
最近ではダイオキシンの問題などから、
木材であっても容易に燃やすことができなくなった。
そんなときにIOTカーボンは処理会社として立ち上がったが、
燃やすだけではただ二酸化炭素を排出するだけで終わってしまう。
会社名からもわかるとおり、
炭化することで、木炭として次なる命を吹き込むのだ。

年間約6000トンの木質廃棄物がIOTカーボンにやってくる。
工場の敷地内には、一戸建ての解体材や、工場で使われるパレット、
線路の枕木、伐採した街路樹などが、きれいにわけられて並んでいる。
なかには富山名物であるます寿司のフタが
くり抜かれたであろう板も大量にあって、地域色があって面白い。

家屋の解体材や山積みに

家屋の解体材。立派な構造材であったことが、太さから伺い知れる。

釘が刺さったままの解体材

このように、太い釘などが刺さったままの木材も多い。粉砕しつつ、除去する作業も重要だ。

また、富山は水力発電が盛んな土地だ。
しかし冬になると、山に雪が降り、重みで木が倒れて川を下り、
発電用ダムに木材がたまってしまう。
それを除去した木材も、立派な木炭の素材となる。
富山には、木材を処理しなければならない状況が無数にあるのだ。

高温かつ密閉して炭化する技術で実現した高機能木炭

IOTカーボンでは700~800度という高温の炉で木材を炭化する。
しかし一般的に木炭は、300~400度でも炭化できるという。

「当社でも、当初は400度程度の炉も使っていたのですが、
高温炉でできた炭が機能的にとても優れていたので、
400度のものは止めました」と語るのは、
IOTカーボン所長代理の越後厚志さん。

高温かつ密閉して炭化していることで穴が増え、
1グラムの炭で400平方メートルの表面積を実現。
一般的な備長炭は40平方メートル程度だというから、
IOTカーボンの木炭がいかに高機能であるかがわかる。

奥に見える高温炉

奥に見えるのが高温炉。最初に火をつけるために重油を使うが、すぐに密閉して、あとは空気の量を調整しながら、勝手に燃やしていく。極力エネルギーのかからない製造方法だ。

前述の通り、炭の小さな穴ににおいの分子を閉じこめることで
脱臭効果が得られる。さらに調湿効果も高い。
周囲の湿度が高いと湿気を吸って自分のなかにため、乾燥したときに放出する。
それは1日のサイクルのなかで行われ、1年という長い期間で繰り返される。
呼吸をしているようなものなのだ。

「炭は400~500度で焼けると酸性になります。
600~700度で中性に変わり、それ以上だとアルカリ性になります。
酸性雨ってありますよね。酸性寄りだと、土にあまりいい影響を及ぼしません」

そこで土に混ぜると根の成長を助ける土壌改良資材を
創業当初から発売した。
また、シロアリやゴキブリは酸性や弱酸性を好むといわれていることから、
アルカリ性の床下調湿炭を敷くと効果的だ。
本来、調湿・脱臭の機能を配した商品だが、意外な使い方も生み出している。

越後厚志さん

終始、謙遜した話しぶりだったIOTカーボン所長代理の越後厚志さん。人柄がわかるナイスな笑顔!

岡山の工房で作られる こだわりのトートバッグ。 「THE SUPERIOR LABOR」 メイキングムービー

岡山市から約1時間ほど車を走らせた山中に、
廃校となった小学校を工房としてリノベーションし、
裁断から組み立て、ペイントまで全ての工程を行う
ブランド「THE SUPERIOR LABOR」(シュペリオール・レイバー)。

このたび、2007年にデビューして以来
根強い人気がある「エンジニアトートバッグ」の
メイキングムービーが公開されました。
軽快な音楽とともに、バッグが出来上がるまでのたくさんの工程を追いかけ、
ひとつひとつ丁寧に仕上げてられていく様子が見られます。

メンズ・レディスも扱うアパレルメーカー、THE SUPERIOR LABOR。最近ではTODD SNYDERとのコラボもされました(写真左)

ムービーの最後には、丈夫で使い心地のよさそうなバッグが完成。
こうして手間をかけて作られるのだと知ると
モノのありがたみを感じ、愛着もわきますね。

また、撮影された工房には他にもセレクトショップやカフェが併設されており、
複合施設(商業・生産・住宅・自然環境)としてグッドデザイン賞も受賞しています。
素敵な工房の様子とこだわりのクラフトワーク、ぜひご覧ください!

シュペリオール・レイバー

傷んだみかんを再利用! 愛媛・今治発グリーンアレンジ もいける「愛媛みかん炭」

木から落ちたり、収穫してから日にちがたって傷んだみかん。
商品として出荷ができなくて、もったいない。そんなみかんを再利用した、
みかんそのもののかたちの「愛媛みかん炭」が面白いです。
愛媛県今治市のみかんを丁寧に一個つづまるごと炭にしちゃいました。

みかんの面影をたっぷり残すその姿は、
まるでみかんのミイラのようでシュール。消臭効果があるので、インテリアにしたり
グリーンと一緒にフラワーアレンジしてみたりすると、
かわいくて消臭もできるという一石二鳥の商品です。

みかん炭

浅葉克己、仲條正義、服部一成らが 日本の伝統工芸とコラボ 「DENTO-HOUSE」

日本を代表するデザイナーたち勢揃いのプロジェクト

日本のトップ・グラフィックデザイナーと、
伝統工芸がコラボレーションしたプロジェクト「DENTO-HOUSE」。
歴史とその地域の風土が生み出した、日本の伝統工芸品の魅力を、
グラフィック・デザインによって再発見するこころみです。

その参加メンバーは、
浅葉克己、仲條正義、井上嗣也、服部一成、中村至男。
海外でも高い知名度を誇る、日本を代表するデザイナーたちが揃いました。

プロジェクトでは、秋田の川連漆器、青森の津軽塗、岩手の浄法寺塗などの
シンプルでありながらも洗練されたいにしえの技術とコラボレーション。
いわゆる「伝統工芸品」のデザインにデザイナーたちが
新しい変化を加え、未来に伝えていくことを目指しているのだそう。
作品はアート作品として販売もされます。
それではそのすてきな作品たちをご紹介しましょう。

「大雁塔屏風」デザイナーは浅葉克己。秋田・川連漆器の技術を用いています。中国の西安のシンボルといえる大雁塔をモチーフに、川連漆器の技法を用いて全面漆塗りで仕上げた壮大な作品です。

「日月譚屏風」デザイナーは井上嗣也。こちらも秋田・川連漆器。月から太陽へ移ろう様子が水面に映る情景を、川連漆器の伝統的な技法である沈金を用いて表現した屏風です。

COS KYOTO×田村屋× 三浦照明×everedge Part2:伝統産業から、文化ビジネスへ 西陣織・引箔のランプシェード 「十六夜」。

京都西陣のリデザイン

COS KYOTOは、現代の素材・技術・人を融合し、
京都でリデザインする会社。
ランプシェードに西陣織の引箔を使った「十六夜(いざよい)」の製造工程を取材した。

京都では五世紀から織物づくりが行われており、
現代においては京織物の代名詞となっているのが「西陣」。
西陣とは、応仁の乱時に西軍(山名宗全側)が
本陣を置いたことにちなむ京都の地名。 
応仁の乱後には各地に離散していた織物職人が京都に戻り、
西陣の地で京織物を再興したことから「西陣」と呼ばれるようになった。

西陣織は、完成までには20を超えるプロセスがあり、
それぞれの工程が専門家によって分業化されている。
今回、西陣織の製造卸を手がける田村屋二代目の田村隆久さんに
西陣織の工程を見せていただいた。

西陣の染織工房

西陣の染織工房。

織、糸染め、引箔の工房をそれぞれ訪ねた。
まずは染めの工程。
田村屋のような機屋(はたや)が着物や帯のデザインを考え、色を決め、
絹糸を染め屋へ持っていく。

絹糸に蚕が出すタンパク質「セリシン」が付着している
それを丁寧に洗い落とすと、糸は柔らかくなる。それから染めに入る。
機屋(はたや)ごとに出したい色が違う。
染屋の職人はそれに対応した色を出していく。
それぞれの色を出す“さじ加減”は長年の経験によるものだ。

「西陣の絹糸も国産のものが少なくなった。
中国産が7割。ブラジル産のものもある。
ブラジル産は日系人がつくっているので質がいいです。
国産では群馬産の糸がいいです」

手染め作業

小ロットのものは昔ながらの手染めで行う。

西陣織では金箔や銀箔を織り込む。その素材が引箔。
和紙に漆を塗り込み、その上に金箔や銀箔を貼る。
和紙は楮(こうぞ)の樹皮繊維を原料として漉いた楮紙。
一万円札の材料にもなっているもの。

そこに硫黄を含んだ熱を加え、焼き付けることで
さまざまな深みのある色をつくる。
この引箔を最終的に0.3mmくらいの糸状に裁断し、織り込む。

COS KYOTO代表の北林 功さんに引き箔の魅力を聞いてみた。

青いダルマ、こけしが大評判! 渋谷ヒカリエにて 「仙台・東北の出張 手しごと展」 開催中

東京・渋谷のヒカリエにて、
宮城、仙台を中心に東北のものづくりを伝える
「仙台・東北の出張手しごと展」が開催中です。
おでかけコロカル宮城編でもおなじみの
Webサイト「手とてとテ」と「東北STANDARD」
によるこの企画。こけし、白石和紙、常盤型手ぬぐい、松川だるま、
仙台堆朱、玉虫塗、堤焼、仙台ガラスなどを、作り方の
紹介とともに展示しています。
ちなみに、上の写真は会場で大人気のBEAMSディレクションに
よる藍染めのこけし「Indigo Kokeshi」。
それでは会場の様子を駆け足でご紹介いたします!

入り口では「松川だるま」がお出迎え。仙台のダルマは青いんです!コロカルでのご紹介記事はこちら

仙台うまれの漆器「仙台堆朱」(せんだいついしゅ)。木地に彫刻し赤い漆で仕上げたさまが、まるでドローイングのようでグラフィカル。

COS KYOTO×竹影堂 Part1:伝統産業から、文化ビジネスへ 京都で「リデザイン」する。

これまでの〈伝統産業〉という枠組みを外したい

京都で培ってきた職人さんの技を日常で使えるものにしたい。
まず自分が欲しいと思えるものをつくりたい。

そんなデザインチームが「COS KYOTO」だ。
社長の北林 功さんにお話を伺った。

「僕らが知っている職人さんの、かっこいい技術や素材とデザインを結びつけたい」

COSとは「漉す」こと。

京都が培ってきた感性でエッセンスを抽出し、
現代に合った「本当によきもの」を生み出す。

箸置「コンテ」

美濃焼に起源を持つ多治見タイルの素材・技術を、COS KYOTOがリデザインした箸置「コンテ」。本年度『JCD PRODUCT OF THE YEAR in Chubu “タイル編”』準グランプリ受賞」」(写真提供:COS KYOTO)

木版画の手摺りの風合いを西陣織の技術で表現した帯地

木版画の手摺りの風合いを西陣織の技術で表現した帯地。ファブリック素材として多様な用途に用いることができる。(写真提供:COS KYOTO)

COS KYOTOは、伝統産業とコラボレーションすることで
新たな価値を提案しようと考えている。

織物、染物、陶磁器、漆器、竹製品、木工品、仏壇、人形、和紙、金工品など、
伝統産業の多くは後継者不足などの問題を抱える。

伝統産業を保護するために、伝産法という法律があり
伝統的工芸品産業は守られてきた。

しかし「認定されることで進化がストップしてしまう面もある」と北林さん。

「いろいろ要件を満たすことで保護されてきました。
しかしここに認定されるということは、
言い換えれば“絶滅危惧”業種ということでもあるんですね」

国が保護しないと産業が衰退する一方で、
税金をつぎ込めばつぎ込むほど、産業としての活力を失ってしまう側面もある。

北林功さん

COS KYOTO代表の北林 功さん。TEDxKyotoのディレクターでもある。

伝統産業を絶滅危惧種にしてはいけない。
新たな価値を生み出し、文化ビジネスに成長させること。
北林さんはそう考えた。

「伝統産業として昔からのものをただ受け継いで、守り抜いて、
絶滅危惧種的に生きながらえるというのではなく、
今もなお価値を提供しつづけ、循環させたいです。
そのためには新しいプロダクツを生み出し続けることが必要です」

「伝統工芸×COS」あるいは「伝統工芸×テクノロジー×COS」
そんなかけ算から、さまざまな商品が生み出されている。

実際にCOS KYOTOがコラボレーションする
金属工芸の制作現場を見せていただくことにした。

寛政年代より彫金錺金具を制作してきた京都の錺り(かざり)匠、金属工芸工房 竹影堂。

静岡うまれ、綿の雲につつまれた 富士山見立ての夫婦茶碗 「FUJIWAN」

世界遺産に登録された、日本のシンボル「富士山」。
本日ご紹介するのは、富士山に見立てたペアのお茶碗「FUJIWAN」です。
青くそびえるりりしい富士山と、おめでたい赤富士の二種類があります。
釉薬の垂れ方は、お茶碗によって表情が
まったく異なるので、ふたつとして同じものがないんです。

包装にもひとアイデアあります。
ご飯を富士山に、湯気を雲海に見立てた
ロゴが金箔押しされた桐箱に入っていて、
箱を開けると、富士山がわたの雲に包まれているんです。
サイズは大きめの「him」と小さめの「her」の2種類。
お値段はひとつ3,150円、2個セットの「couple」は5,250円です。

「FUJIWAN」をデザインされたのは、
静岡県を拠点に活動する、藤沼祐介さんによる
プロダクトレーベル「Floyd」さん。
デザインプロダクトを手がけるほか、
静岡県三島市にてデザインショップ「Shop Floyd」を
経営するなど、多角的に展開されています。
オンラインショップでもいろいろなプロダクトが
販売されてますのでチェックしてみてはいかがでしょう!

・Floyd「Fuji wan

淡路島美術大学 Part2: 食糧自給率100%超えの島で 生活と密着したものづくりを。

生活、芸術、ものづくりに壁はない

淡路島美術大学(=あわび)主宰の岡本純一さんは、
東京に住んでいたときは、現代美術作家として活動していた。
資生堂ギャラリーで展覧会を開くなど、その活動は順調であったが、
あるとき、淡路島への移住を決めた。

「東京にいたときは、
アートのためのアート作品をつくっていたように思います。
生活からかけ離れた活動に、ずっと違和感を感じていたんです」
違和感を持っていたからこそ、すんなり移住することができた。

そして淡路島では、生活と密着したものづくりを実現している。
自宅は海沿いの道路から、少し丘を登った見晴らしのいい立地。
築100年ほどの古民家をリノベーションして暮らしている。
薪で焚いているお風呂からとび出した煙突が目印だ。
ゆっくりと温かくなっていくのが心地いいという。
家にお邪魔すると、大きなロケットストーブが鎮座している。
しかしこれはちょっと失敗作。薪ストーブの導入を検討しているという。
このように、失敗という過程すら楽しみながら、少しずつ改装している。

黒い壁は、灰と炭と和紙からできていて、防虫効果あり

黒い壁は、灰と炭と和紙からできていて、防虫効果あり。“ふすまありき”で仕上げたので、ちょっと低いふすまもご愛嬌。

大量の靴をのりこえた先には白い大きな壁

大量の靴をのりこえた先には白い大きな壁。ここで映画上映も可能だとか。

自宅へと登っていく途中にある畑を借りて、自然農で野菜などを育てている。
最低でも「子どもたちが食べる野菜くらいは自分たちの手で育てたい」と、
子どもの食には強い関心を寄せている。

その延長線上として、
奥さんの寛子さんを中心に、自然農の学びの場を立ち上げている。
奈良にある赤目自然農塾で長年スタッフを務めてきた大植久美さんと
吉村優男さんを招いて行われる月1回の勉強会だ。
地域住民を集め、みんなでからだを動かしながら、
食を媒介にしたコミュニケーションの場としても機能している。

オーガニック食材などを集めた『あわびプチマルシェ』も開催。
他県へ視察に行くなどして、淡路島での食への関心を高めようと活動する。
淡路島は食糧自給率が100%を超える。
そんな土地だからこそ、
自然農や無農薬・無肥料など食文化への関心を高めていけば、
生まれる効果も大きいのではないか。
食は子どもたちの未来に直結する。

キッチン

キッチンは、リノベーションしたなかでもお気に入りの場所。ちなみにこの日、奥さんが仕込んでいた夕飯はおでんでした!

りんごとレーズンと全粒粉のケーキ

りんごとレーズンと全粒粉のケーキ。お皿はもちろんあわび焼。

かわいいソックスに入った、 奈良のものづくり100年! 「広陵町の靴下100年史」

このかわいい靴下。中には本が入ってます!
どんな本かというと、本日、ものづくりの現場でご紹介した
奈良県広陵町の靴下組合がつくった「広陵町の靴下100年史」。
靴下の生産量日本一のまちである広陵町が歩んできた、
100年に渡るものづくりの歴史がつまった本です。

世界の靴下の歴史から日本の靴下の歴史、
広陵町において靴下産業がどのような発展を遂げ、
今後どのような課題があるのかがわかりやすく書かれています。

靴下を脱いだところ

さすが、本格的な靴下です。

大量生産不可!な 伝統工芸のぬくもりと進化 「仙台・東北の出張 手しごと展」 ヒカリエで開催

大量生産はできない、"手しごと"ならではの
あたたかな魅力を伝える「仙台・東北の出張手しごと展」が
1月23日(木)から渋谷ヒカリエにて開催されます!
仙台・宮城を中心に、ぬくもりある工芸品や職人の手しごとを
紹介するサイト「手とてとテ」と、
東北に根付いた暮らし方を見つめ、伝統技術を進化させる
現場を紹介・製品販売する「東北STANDARD」が企画。

むかしながらの実直で素朴な工芸品。素材や制作過程などにも光をあて、その手触りを工房の空気感と共に紹介

伝統技術を現代のライフスタイルに合わせた作品も展示、販売されます

ほか、宮城県内外のクリエイターと
伝統工芸のコラボレーションから生まれた製品の展示や、
BEAMSのレーベル<fennica(フェニカ)>の新たな製品も展示、一部販売致します。
東北でこれまで長いこと受け継がれ、
深められた伝統技術。
そしていま、その技術が進化し
新しく生まれるものづくりたち。
ぜひ手づくりのあたたかみを実感し、新しい進化を覗いてみてください!

■日時:2014年1月23日(木)~1月26日(日)

11:00-20:00(23日のみ17:00-20:00) ※入場は19:30まで

■会場:渋谷ヒカリエ 8階COURT

■主催:仙台市、(公財)仙台観光コンベンション協会、(公財)仙台市産業振興事業団

■企画・運営:手とてとテ –仙台・宮城のてしごとたち-、東北STANDARD

■後援:岩手県、福島県、宮城県

■協力:一般社団法人 IMPACT Foundation Japan、BEAMS

仙台・宮城のてしごとたち「手とてとテ」

東北STANDARD

ヤマヤ

廃業寸前から、再スタートしたくつ下づくり。

奈良県の北西部にある、北葛城郡広陵町。
ここは、くつ下の生産量が全国一として知られるまちだ。
歴史をひも解けば、さかのぼること江戸時代。広陵町を含む大和地方では、
木綿がつくられ、綿繰りや木綿織りがさかんに行われた。
明治に入り、中国、インドから綿花が大量に輸入されると国内の綿作は一気に衰退。
大和地方も例外ではなかった。そこで、目をつけたのが「くつ下」づくり。
綿の織り機に代わり、手回しのくつ下の編み機を導入し、
くつ下の産地として発展していった。

加工する前の綿。この綿のなかに種がはいっているため、「綿繰り機」で、種をとり、糸をつむぎ、織り機で木綿となる生地を織る。そんな分業制が広陵町一帯に土壌としてあった。

ヤマヤには、くつ下の歴史を綴る書籍が多数。くつ下編み機が導入される以前の江戸時代は、手編み。ちなみに、当時編み物は武士の内職だったのだそう。

「雨があまり降らず、川の水量も少ない
この辺りは稲作だけでは食べていかれない地域だったんですね。
米をつくりながら綿もつくる家々は多かったそうです。そして、明治の末に
くつ下製造に代わり、広陵町周辺に広まっていったようです」

そう広陵町の歴史を話してくれたのは野村佳照さん。
彼が社長を務める「ヤマヤ」も大正10年創業の歴史あるくつ下製造の会社だ。
現在は「ORGANIC GARDEN」に立ち上げから携わるなど、
オーガニックコットンのくつ下製造に力を入れている。
また、自社ブランド「Hoffmann(ホフマン)」のほか、
国内ブランドのくつ下製造も精力的に手がけている。

奥のふたつは、ORGANIC GARDENの「ガラボウソックス」。太くふぞろいの糸から編まれた独特の風合いが人気。ガラ紡績機という日本独自の紡績機で作られる糸を使っているのが商品名由来。ガラ紡績機は明治に発明されたもので、いまでは、ほんの数台しか稼働していない。

実はヤマヤは、過去に、休業においこまれたことがあった。
野村さんが大学を卒業した昭和50年代初頭、輸入のくつ下が増え始め、
最盛期、奈良県内に900社以上もあったという工場や会社は減少傾向へ。
「ピークを過ぎたくつ下の製造は“やめたほうがいい”と随分反対されました。
でも僕が幼い頃、遊び場は工場。職人さんにもたくさん遊んでもらいました。
やっぱりそういう経験があったしね、立て直したかったですね」

そして、休業から3年後。他業種での仕事経験を経て、
野村さんは先代である父と共に再スタートさせた。
スタッフは、先代と野村さんの他に2名。
まずは、埃をかぶってしまっていた編み機を1台ずつ分解掃除し、調整しながら組み立てた。
やっとの思いで商品を仕上げるも、再スタート早々に不渡りにあってしまう。
「初めて売上げた代金の手形が不渡りになり、商売の厳しさを味わいました」

ヤマヤの展示室には、古い時代のくつ下編み機の復元機が。手で回して、シリンダーが回転。160本の針が上下に動いて、筒状に編まれていく。

バブル経済の崩壊が始まってから、くつ下産業の衰退は加速。
それでも、野村さんは諦めなかった。
当時ではめずらしいオーガニックコットンのくつ下をつくり始めたのだ。
まだまだ、オーガニックコットンの流通自体が不安定。
実際編み機にかけてみてもすぐに切れてしまうことも多かった。
野村さんは、スタッフとともに技術や経験値を生かして、かたちにしていった。
再スタートしたときには5台だった編み機も、現在は60台に増えたという。

「再スタートしたときに機械を分解した経験はかなり勉強になりましたね。
編み機の原理がわかったことが、後々役に立っています。
くつ下は毎日はくもの。国内の消費量は大きくは変わらない。
問題は、どこで生産されるかということ。
国産のくつ下を広げるためには自立した企業にならなければ」
そう考えた野村さんは自社ブランドHoffmannを立ち上げ、販路を開拓。
同じ時期に異業種グループ、協同組合エヌエスを設立し、
ORGANIC GARDENを展開。現在は、東京の恵比寿に営業オフィスを持ち、
奈良市の奈良町に直営店糸季を構えている。

ヤマヤの社屋内には、数種類の編み機が並んでいる。

くつ下が編まれているところ。ひとつひとつ筒状に編まれ、巻き取り装置の中に編みさがってゆく。

はき心地の決め手は、糸と編み機のマッチング

くつ下は、素材や色など試作して仕様が決まると、
デザインによって機械を選定し、針の動きを調整して編んでいく。
筒状に編まれると、つま先部分を、専用のミシンで縫い閉じる。
その後、ひとつひとつ編まれたものにキズがないか確認。
そして、かたちを整えるために、型板にはめ圧力蒸気をかける。
最後に検品、パッケージ加工を経てようやく完成する。
広陵町のくつ下は、いくつもの人の手を経て、つくられていくのだ。
だからこそ、丈夫で良質なくつ下ができあがる。

編み機は数種類あり、デザインによって調整していく。
例えば、ドレスソックスのようにキメ細かく編まれるハイゲージタイプは
針が200本以上に対し、ローゲージであれば、針の太さは100本以下。
また、「Xマシーン」と呼ばれる機械では、本格的なアーガイルを編んだり、
立体的な模様をつくりながら編み立てていく。
工場内におかれている機械や糸の種類を眺めると、その奥深さに驚く。

左がXマシーンで編んだアーガイルのくつ下。右は、アーガイル模様のくつ下で、後者は模様をつくるために柄糸をサーキュラーカッターで切るのに対し、前者は柄のつなぎ目を重ね合わせるように編み込んでいく。

「デザインや素材ごとに、針を調整します。
よりよい履き心地をつくり出すために、良質な素材であることは当然ですが、
それを最大限に生かす編み機の選定、編み地の調整が重要。
熟練の職人がいないとできないものも、多くありますよ。
特に凹凸感の出るダブルシリンダーのくつ下編み機は調整が難しいですね」
と野村さん。微妙な糸と編み機の適正をいかに見極められるかなのだという。

今はほとんど見ることができなくなった戦後広く普及していた靴下編み機。「この古い機械でしか作れないものがあるのです」と野村さん。

そんなオーガニックコットンのくつ下のパイオニアとも言える野村さんに、
一緒にものづくりをしたいと声をかけた集団があった。
関西の企業と新しいものづくりを提案する、
made in west」というプロジェクトを展開するオプスデザインだ。
made in west は、関西の企業が培ってきたものづくりの技術を生かし、
新しいデザインを提案していこうというもの。担当の神崎恵美子さんは、
ビビッドなカラー展開のオーガニックコットンのくつ下を提案。
「本来、オーガニックコットンは化学染料で染めたとしても、
履き心地や性能はあまり変わらないんです」(野村さん)
ビビッドなカラー展開を含め、これまでに3シリーズを商品化。
なかでも冬に人気なのが、「ヤク」という、
アジアの高山部で生息する、牛の毛を使ったものだそう。
綿に20%ヤクを混ぜると、薄くて温かいくつ下ができあがる。
「履き心地も気持ちよくて、あったかいから、私も愛用しています」
と、神崎さんも太鼓判の商品。

「made in westは、職人を主役にしてくれる。その姿勢にとても共感しました。
現在、国内のくつ下の生産量はピーク時の4分の1に、
広陵町でも、50社ほどになってしまいましたが、
分業でつくられるくつ下の技術は、この地域に支えられて育ってきました。
ものづくりは一度途絶えてしまうと、再生するまでとても大変なんですよ」
と、自身がゼロからスタートしたからこそ、
野村さんは、技術を伝えることの重要さを知っている。
「だから、広陵町の産業としてのくつ下をなんとか伝え、
残していきたいと思っています。ものづくりは面白いんですよね」

中央が野村さん。両脇にいるおふたりが、ヤマヤの再スタートを支えてくれた立役者。技術者として機械さばきの鋭さは右に出る者はいないと野村さんが褒める駒井秀臣さん(左)と、みなをまとめる製造部長の小林成光さん(右)。

information

ヤマヤ株式会社

住所 奈良県北葛城郡広陵町疋相97-1
電話 0745-55-1326
http://www.yamaya-e.com/
※直営ショップ・糸季
住所 奈良県奈良市高御門町18
電話 0742-77-0722
営業時間 10:00〜18:00(冬期は10:00〜17:30)
https://siki-naramachi.com/

東京オフィス


map

住所 東京都渋谷区恵比寿南2-8-5岩崎ビル202
電話 03-3713-3705
http://www.hoffmann-ism.com/

別冊コロカルでは、「made in west」のアンテナショップとしても機能する大阪のショップ「prideli graphic lab.」を訪ねました。made in westが手がけている関西のプロダクトも紹介しています。⇒こちらからどうぞ。

淡路島美術大学 Part1: 民藝の精神を引き継ぐ「あわび焼」。

現代の生活で使われている陶器だからこそ、美しい

神話では神や国を産んだ伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が祀られている
伊弉諾神宮があり、
その伊弉諾尊が日本で最初に産み出したといわれているのが淡路島である。
その島に美術大学がある。淡路島美術大学、略して「淡美=あわび」。
とはいっても文科省の認可を受けている本物の大学ではない。
芸術文化や、農、食、暮らしに関わるさまざまな問題を、
ワークショップやイベントを通じて考える“学びの場”だ。
学長の岡本純一さんは、「むさび」(武蔵野美術大学)出身の現代美術作家。
大学院まで彫刻を専攻し、卒業後、同大学で助手として働き始めた。
その後、結婚し第二子が産まれたタイミングで、
出身地で子育てをしようと思い、淡路島にUターンした。

そこで上述の「あわび」こと淡路島美術大学と、
そこで制作されている陶器ブランド「あわび焼」を始めた。

「淡路島には美術館や文化施設が無いに等しく、自分のアトリエと兼ねて、
美術作品を鑑賞したり、ワークショップを開催できる空間をつくりたかった」と
岡本さんはきっかけを語る。
この場所は面白いことに、関西看護医療大学(こちらは本物の大学)の敷地内にある。
同大学はシャトルバスなどで島外から通っている学生が多く、
淡路島に住んでいる学生が少ない。
大学側としても地域に根ざした活動を応援したいということで、
3フロア、計6教室をあわびに貸してくれた。

「だから“大学”という名前を使ってみました。
省略したら”あわび“となるのもユニークで面白いかな」

大学の一画を借りている

大学の一画を借りているので、まるで本物の大学のようなたたずまい。

独学で始めたあわび焼

あわびでつくられた陶器を「あわび焼」という名でブランド展開している。
しかし岡本さんの陶芸は技術を独学で得たものであり、○○焼などのルーツもない。
淡路島に戻って以来、3年ほどは、自分が納得できるものが完成するまで、
自分と向き合い修業する日々。作品も溜まる一方。
やっと公に販売を開始してから、まだ1年余りである。

彫刻学科出身の岡本さんだけに、
石膏の型取り技術を活かした作陶が行われている。
まず石膏型をつくり、
そこにタタラと呼ばれる粘土板を当てはめて型取りする「タタラづくり」。
この手法だと「自分の本当に思ったかたちにつくれる」という。
手跡も多少残ってしまうが、それは自然な温かみになる。

岡本純一さん

1枚1枚、丁寧に削り込んでいく岡本純一さん。

大学時代から陶芸にいそしんでいた。
大学で助手を務めていたときも、毎週のように骨董市、がらくた市を巡り、
民藝品や骨董品を収集して使っていた。

だから「10年間、買い集めてきたものが師匠です」と臆せずに語る。

「一番共感しているのは民藝の思想です。もっとも美しいものだと思っています。
しかし民藝運動が盛んだった時代のものは、
良くも悪くもあの時代だからできたもの。
いま見た目だけ似たようなものをつくっても意味がありません」

民藝とは、大正から昭和初期にかけて、
無名の職人による実用的で日用的な工芸品に、用の美を見出した運動だ。
その文化的な背景や感性は引き継ぎながらも、
マネごとではなく新しい民藝を目指さなくてはならない。
アーティストらしい思考だ。

ときには指を使い成形

ときには指を使って、繊細な形をつくっていく。