〈ジャパン・ハウス〉
ローカルから世界へ。
未知なる日本を伝える
いくつかのヒント

日本の魅力をどんな目線で発信していくべきか?

外国の人と話したときに、日本のことをうまく説明できなくて
どぎまぎしたという経験がある人は少なくないのではないだろうか。

2014年からロンドン、ロサンゼルス、サンパウロの3都市で
外務省による〈ジャパン・ハウス〉という事業が動き始めた。

そのアウトラインは3都市に日本の魅力の発信拠点〈ジャパン・ハウス〉を開設し、
日本の魅力の諸相を「世界を豊かにする日本」として発信していくというもの。

総合プロデューサーは無印良品や蔦屋書店のアートディレクションなどを手がけた、
デザイナー/武蔵野美術大学教授の原研哉さん。

建物の設計には片山正通さん、名和晃平さん、隈研吾さん、
企画展やイベントには音楽家の坂本龍一さんや建築家の藤本壮介さんなど、
そうそうたるメンバーが関わっている。
さらに今年からは、日本の地域の魅力を発信していく
〈ジャパン・ハウス地域活性化プロジェクト〉もスタートするという。

2018年3月2日(金)、東京・渋谷で開催された〈JAPAN BRAND FESTIVAL 2018〉にて
同プロジェクトの事業発表会が開かれ、原研哉さんと國定勇人さん(新潟県三条市長)、
モーリー・ロバートソンさん(国際ジャーナリスト)によるパネルディスカッションが行われた。

この日のトークから、いま日本は海外へ向けて
どんなことをどんなふうに発信していくべきなのか、考えてみたい。

〈佐藤茅葺店〉 日本の風景に茅葺屋根を。 そんな夢から生まれた “運べる茅葺小屋”

夏涼しく、冬暖かい茅葺屋根の家。
秋田県に、そんな茅葺屋根の小さな小屋をつくっている方がいます。
それがこちらの「運べる茅葺小屋」。

サイズは2種類。大きなサイズでも分解すれば軽トラック1台で運べます。(※サイズはご希望に合わせて変更可能)

なんとも可愛らしいですね! 使い方は犬小屋として、
展示会のブースとして、遊具として……などなど、自由。
屋根の素材は「穂わら」「ススキ」「ヨシ」の3種類から選べます。

こちらを手がけたのは、秋田県〈佐藤茅葺店〉の佐藤偉仁(ひでと)さん。
屋根部分は佐藤さんが、組み立て式の木の土台は宮大工の方が
ひとつずつ手作業でつくっているそうです。

〈佐藤茅葺店〉佐藤偉仁さん。

じつは現在、新たに茅葺き屋根を設置することは、消防法により、
特定の観光エリアにある特例区でしか認められていないのだそう。
茅葺屋根を見かけない理由は、日本人の暮らしが変わったから
という理由だけではなかったんですね。

そんな茅葺屋根に惹かれた佐藤さんは
「減っていく一方の茅葺屋根を次の世代の景色に残したい」
という思いから宮城県石巻市にある〈熊谷産業〉で修業。
2006年に独立し、地元、秋田に佐藤茅葺店を開業しました。

茅をしまっておく茅小屋。

佐藤さんは、茅葺きの「茅」から自分たちの手でで育てているのだそう!

「現在は家業の稲作りと兼業しながら、自分たちで茅を育て、
ふたりの弟子とともに地元をはじめ、全国の茅葺屋根の工事に赴いています。
現在では新築で設けられるエリアが限られているため
補修工事が主ですが、一般住宅から重要文化財の
屋根工事にまで携わっています」(佐藤さん)

こちらは、佐藤さんのご自宅。

「自宅は風景の一部ような家にしたいと思って建てました。
全体の設計は知り合いの建築家の方に依頼し、
茅葺部分や茅葺小屋は佐藤茅葺店でつくりました。
景色がいいので、庭でおにぎりを食べても、おいしい気がします(笑)。
贅沢な生活をさせていただけて、ありがたいです。
子どもたちも伸び伸びと育てばいいなと思っています」(佐藤さん)

秀衡塗、岩谷堂箪笥、太鼓、染物。
岩手県南の職人の工房へ 
新たな工芸プロジェクトも始動 

国内外に広く知られる伝統工芸の工房が集まる岩手県南地域。
全国的に継承者が減り続ける中、ここに拠点を構える若き職人たちが集い、
これからの伝統工芸や職人のあり方を模索し、
チャレンジする過程で生まれた〈平泉五感市〉。
2016年、2017年と開催されたこのイベントは工芸体験ができ、
郷土料理や各社の美しい工芸品も販売された。(vol.10参照)
今回は、現場さながらの体験ができるこのイベントの運営に携わる
職人たちの工房を訪ねました。

丸三漆器 
今の課題は、どこでどう売るのか

右から〈丸三漆器〉の5代目・青柳 真さんと塗師で弟の青柳匠郎さん。

vol.10の記事で紹介した平泉の〈翁知屋〉(おうちや)と共に、
平泉に伝わる漆器〈秀衡塗〉(ひでひらぬり)の工房〈丸三漆器〉。
明治37年、一関市大東町を拠点に御膳造りを主とした
「丸三漆器工場」として創業して以来、木地、下地、塗り、絵付けと
一貫した生産工程を持つ数少ない工房として知られている。

木地は、地元周辺の材料を中心に岩手県産材にこだわっている。

「今はうち1軒だけになってしまいましたが、
大東町はかつて何軒か工房が建ち並ぶ秀衡塗の産地だったんですよ。
その名残りもあり、うちはお碗のセットや重箱など平安時代から伝えられてきた
伝統的な商品を大切に継承しつつ、先代の時代からガラスの漆器づくりなど、
現代の生活様式にフィットする新商品の開発にも力を入れています」

そう話すのは、5代目の青柳 真さん。
塗師として工房を支える弟の匠郎さんと二人三脚で、
100年以上続く〈丸三漆器〉のこれから100年のあり方を日々模索し続けている。
現在いちばんの課題は、販路開拓と職人の確保。

敷地の中を川が流れていて風情がある。

「地元百貨店の売り場や全国の百貨店の催事での販売が中心でしたが、
百貨店自体の売り上げの低下などとあいまって、
売り上げは減り続けているのが現状なんです。
インテリアショップやエキナカなど新規販路の開拓、ホテルや飲食店への納入など、
僕を中心に販路の見直しに取り組んでいます。

それから、今はほぼ家族経営になってしまっているのですが、
若い職人希望の人にきてもらえるように、環境を整えていきたいですね。
秀衡塗は工房ごとにしか教える場所がないので、
平泉の〈翁知屋〉さんとも連携しながら、
職人になりやすい環境をつくっていければと思っています」

全国の漆塗り工房に先駆け、10年ほど前に先代が開発した〈漆グラスシリーズ〉。普段使いにも贈り物にも使え、同社を代表するヒット商品になった。ほぼ家族経営だった〈丸三漆器〉に6年前に新卒として入社した菊地優太さん。同社で一から技術を習得し、現在は塗師として活躍している。

岩谷堂タンス製作所 
大切なのは、続けること、伝えること、変化すること

10年ほど前に東京から帰郷して家業を継いだ〈岩谷堂タンス製作所〉の専務取締役・三品綾一郎さん。

〈秀衡塗〉と並び、もともと〈いわて県南エリア伝統工芸協議会〉の
主要メンバーだった〈岩谷堂箪笥〉。
一関市や平泉町の北に隣接する奥州市に工房を構える
〈岩谷堂タンス製作所〉の13代目三品綾一郎さんは
現在、副会長として同イベントの運営に関わると共に、
自身の工房でも積極的に新しい取り組みを始めている。

ショールームには、伝統的な仕様から足付きの家具や照明器具など、多くの商品を実際に見ることができる。江戸時代には火事や洪水がおこると家財道具を箪笥にまとめて避難していたため、滑車がついていたというアンティークのものも展示。

工房は、大きく木工と塗りのふたつに分かれている。右手に並んでいるのは、これまで制作したすべてのタンスの寸法がわかる木の物差し。「やまびこ」など商品名が書かれていておもしろい。

〈オニツカタイガー〉 桜の咲く頃に発売! 桜から染め上げた 本物の“桜色”シューズ

桜の花が一斉に花開く春。
2018年3月、〈オニツカタイガー〉と化学染料を使わない
草木染め工房〈マイトデザインワークス〉のコラボから生まれた
桜染めのスニーカーが発売されます。

シューズのアッパー(甲被) に使用しているのは、
桜の枝から抽出した色素で染め上げたレザー。

レザー1枚1枚に刷毛で染料を塗っていく工程は
果てしなく時間のかかる作業なのだとか。
一足一足、異なった表情を見せてくれます。

モデルはオニツカタイガーの代表的なシリーズ「TIGER ALLY」と「MEXICO 66」をベースにした2つ。

「TIGER ALLY」19,000円(税抜)サイズ:U.S.サイズ 4インチ(22.5センチ)〜14インチ(31.0センチ)

「MEXICO 66」19,000円(税抜)サイズ:U.S.サイズ 4インチ(22.5センチ)〜14インチ(31.0センチ)

ぴかぴかのランドセルのように初々しいシューズですね。
発売は3月22日よりスタート。表参道 NIPPON MADEなどの
国内のオニツカタイガー直営店の一部、
オニツカタイガーのマガジンオンラインストアで発売されます。
※入荷日・発売数量・展開サイズは各店により異なります。各店へ直接お問い合わせください。

草木染めを手がけたのは、東京・蔵前にある〈マイトデザインワークス〉。
化学染料を一切使わずに草木染めだけで染め上げた
ニットやストール、バッグなどを提案されています。
蔵前にあるアトリエショップでは、製作現場を見ることもできるそう!

〈マイトデザインワークス〉代表の小室真以人さん。

改札タッチでLEDが光るICカードケース&カードクリップに 広島東洋カープデザインが登場!

大阪府吹田市の電子技販から新作登場

2015年に発売され大きな話題を呼んだ、光るiPhoneケース
「FLASH 東京回路線図iPhone ケース」(コロカルニュースの記事はこちら)。
大阪府吹田市の〈電子技販〉が作る、オリジナルグッズです。
〈電子技販〉からは、プリント基板の設計製造技術や
設備を使用した“基板アート雑貨”がいろいろ発売されています。

そんな〈電子技販〉のNEWアイテムは、
広島東洋カープデザインのICカードケース&ICカードクリップ!
今回も改札のタッチやICカードでの決済時に
電池無しでLEDが光る、楽しいギミック付きです!

こちらは消灯時

〈FLASH 広島カープ 基板アート ICカードケース〉は、お値段11,880円(税込)。
改札のタッチやICカードでの決済時には、
カープロードに実装された赤色LED6個がピカっと光ります。

材料は、基板100%。表、中、裏の3種の基板をプレス接着し、ケース化しています。
カープコラボストラップが付いているので、社員証入れにも。
ギフトボックスに梱包されてお届けします。

カープコラボストラップ

ギフトにもぴったり

燕三条のものづくりをリードする
〈玉川堂〉。1枚の銅板から
どうやって“急須”をつくる?

革新を繰り返すことで伝統を守る!

金属加工が有名な燕三条エリアは、
最近では、地域産業活性化のモデルケースのように語られることも多い。
なかでも2013年から行われている〈燕三条 工場の祭典〉は、
多くの工場が開放される催しで、たくさんの訪問客を全国から集めている。
創業202年。鎚起銅器の老舗として、
さまざまな取り組みをリードしているといえるのが〈玉川堂(ぎょくせんどう)〉だ。
過去にそのイベントにも参加したことがある
〈貝印〉商品本部デザイン室チーフマネージャーの菅原晃さんとともに、
〈玉川堂〉を訪ねた。

〈玉川堂〉7代目の玉川基行さん(左)と、〈貝印〉商品本部デザイン室チーフマネージャーの菅原晃さん(右)。

〈玉川堂〉は創業202年。7代目にあたる現当主、玉川基行さんは、
大学卒業後、すぐに〈玉川堂〉に入社した。

「私が入社した頃は、バブル崩壊後で、経営はかなり厳しい状況でした。
だから先代である父親からも、『すぐに営業をしてほしい』と頼まれました」

本来は一定期間、社会で揉まれてから家業を継ぐつもりだったが、
そんなことを言っていられない切羽詰まった状況だったようだ。

当時、玉川さんが課題だと感じていたのが、
エンドユーザーであるお客様の声が聞こえてこないこと。
その理由は、中間業者が何社も入っていることだ。
さらに当時は新潟県内の贈答需要がほとんどで、
“自分で好んで買う”ものには至っていなかった。

「かつては、正直に言って、職人のひとりよがりで製作していた部分もありました。
お客様の声が聞こえてこないと、何をつくっていいかのわからないのです。
そこで百貨店に飛び込みで営業し、催事などをなんとか取りつけていきました」

銅板を打ち出し、丁寧に磨かれた〈玉川堂〉の看板。

そうすることで、お客様と直接的に触れ合うことができるようになる。
“中間業者を経由しない”。
言葉にすると簡単なことだが、地域で長く事業を行っていればいるほど、
それを実現するのは難しくなるだろう。
幸いなことに、当時の玉川さんは“社会を知らなかった”。

「よく考えれば、商売道徳上、そう簡単なことではありません。
しかし当時の私は、若さゆえ何も知らない。だからこそ実現できたこと。
父だったら、絶対にできませんよね」

玉川さんはこうして危機を乗り越えていった。
7代続くなかには、各代で倒産の危機があったようだ。
しかしそのたびに、新しいことに挑戦してきた歴史があるという。

「200年以上も継続してこられたのは、
“伝承”ではなく、“伝統”の気持ちがあったからです」

ここで、玉川さんの考える「伝承」と「伝統」の違いを説明する。
「伝承」とは先代と同じように受け継ぐこと、引き継ぐこと。
一方、「伝統」とは、革新の連続のこと。
新しいことに挑戦してこそ、伝統は続いていくという。

この革新の部分を担っているのが、終業以降の工場の開放であるという。
仕事は17:30に終わり、それ以降は職人が工場を自由に使用していい。
ここで行われるのは、練習、修業、商品開発。
自分のやりたいことに没頭できる時間だ。
仕事中はあくまで職人であるが、この時間は作家の感性が目覚める。

銅を叩くことが〈玉川堂〉のアイデンティティ。

雪に覆われても雰囲気のいい〈玉川堂〉本店。

広尾アートアカデミーにて 水原亜矢子さんの俳句教室 〈十七音の楽しみ - 俳句〉が スタート!

2018年4月、〈広尾アートアカデミー〉にて俳人の水原亜矢子さんによる
俳句教室〈十七音の楽しみ - 俳句〉が始まります。

俳句は、5・7・5のわずか17音という短い詩のなかに季節(季語)を入れて、
懐かしい思いや情緒、風景、日常、
すべての事柄を自由に詠う、世界で最も短い詩。

難易度が高いイメージがありますが、特に難しいルールはないのだそう。
昔のように、言葉遊びを楽しんでみたいですね。

講師の水原亜矢子さんは東大俳句会にて山口青邨さん、有馬朗人さんに師事し、
現在は俳句結社〈玖珠の会〉を主宰されています。
1988年に出版した句集『シクラメン』には巻頭に山口青邨さんの俳句と
中川一政さんの書を贈られたのだとか。

水原亜矢子さん

本講座は経験者の方はもちろん、初めての方でも受講可能です。
受講料は3ヶ月全4回で15,000円。
スケジュールと季題は以下の通りです。

4月18日(水)春の灯(春燈)、子猫(猫の手)、桜餅

5月16日(水)若葉、芥子の花、蜜豆

6月6日(水)薔薇、夏衣(夏衣)、サイダー水

6月20日(水)浅き夏、髪洗う、ゼリー

時間:14:00〜16:00

また、4月4日(水)14時から16時は、
俳句体験講座〈ミッドタウンに春を探しに 十七音の楽しみ - 俳句〉を開催。
「春」「花」からイメージする言葉を文章にしてみて、
そこから何を伝えたいのかを考え、言葉を選んでいきます。
体験講座の受講料は3,750円。まずは事始めという方におすすめです。

〈2018 OKINAWAN MARKET〉 フェニカがセレクトした 沖縄のクラフトが大集合。 やちむんの別注アイテムも!

2018年3月2日(金)〜11日(日)、
東京・原宿のインターナショナルギャラリー ビームスにて、
毎年恒例の人気イベント〈2018 OKINAWAN MARKET〉が開催されます!

これは、「デザインとクラフトの橋渡し」をテーマに、
世界の良品を紹介する〈フェニカ〉によるクラフト市。
沖縄の陶器「やちむん」をはじめ、アクセサリーや雑貨、籠、
食品などといった沖縄のものが幅広く並びます。

フェニカのディレクターのおふたり。左がテリー・エリスさん。

取り扱い工房/作家は、読谷山焼北窯の松田米司さんと健吾さん、
山田真萬さん、室生窯の谷口室生さん、
陶器工房 風香原の仲里香織さん、菅原謙さん、
陶藝玉城の玉城望さんと若子さん、工房福田の福田健治さん、
照屋窯の照屋佳信さん、茂生窯の上江州茂生さん、
横田屋窯の知花實さん、金細工またよし、守紅の宮城守男さんなどなど。
これは楽しみです。

読谷山焼北窯の松田米司さんと息子の健吾さん

読谷山焼北窯のお皿

山田真萬さんのコーヒーカップ

山田真萬さんの工房にて。壮観!

みどころ その1:照屋佳信さんのコーヒードリッパー

今年、ぜひチェックしたいのは、照屋窯の照屋佳信さんのコーヒードリッパー。

照屋窯の照屋佳信さんのコーヒードリッパー。別注品が登場します!

朗らかな絵がなんとも可愛らしいです。
こんなドリッパーでコーヒーを淹れてみたい!

フェニカの片桐さんによると「ひとつひとつが印象深くつい手にとってしまうのが
照屋さんのうつわなのです」とのこと。

もうひとつのみどころは、風香原(ふうかばる)の仲里香織さんの作品です。

風香原の仲里香織さんのお皿

〈JAPAN BRAND FESTIVAL 2018〉 日本生まれのジャパンブランドと つながる・広がる3日間! 原 研哉氏らの パネルディスカッションでは 海外の日本発信拠点 「ジャパン・ハウス」からの 新発表が!

日本には、全国各地に伝統を受け継ぐすばらしい技とプロダクトがあります。
2018年3月2日(金)〜4日(日)、東京・渋谷にて、
そんなジャパンブランドの未来をつくる人たちがつながり・広がるお祭り
〈JAPAN BRAND FESTIVAL 2018〉が開催されます。
また、2日(金)18:00からは外務省が手がける「ジャパン・ハウス」の
新たなプロジェクトの事業発表会が行われます。

JAPAN BRAND FESTIVALが目指すのは、
ここに出かければ何かがつかめる・何かがおこる場所。
3日間のあいだ、渋谷ヒカリエの8/ COURTとCUBEが
さまざまな人たちが組織や立場を超えてつながり、
新たな可能性を生み出していく「楽市楽座」に変わります。

期間中には、どなたでも参加できるトークセッションやプレゼンテーション、
アイデアソン、ハッカソン、展示を開催。
「実現したい」という思いや「課題を解決したい」という思いに応えるそう。

ものづくりに携わる方、これからジャパンブランドをつくっていきたいという方は
参加してみてはいかがでしょうか?

トークイベントで地域がつながるイメージを共有

本イベントのメインプログラムは、プラットフォームメンバー
19組によるトークセッションとプレゼンテーション。
それぞれの取り組みや展望を共有し、つながるイメージを具体的に共有することで、
ひとつでも多くのコラボレーションを生み出していくことを目指します。

初日の3月2日(金)は、ロフトワークの二本栁友彦さん、
カルチャージェネレーションジャパン堀田卓哉さんが登壇し、
オープニングセッションと記者会見、懇親会を開催。
2016年にスタートしたJAPAN BRAND FESTIVALの活動を振り返り、
今後の展開についても語ります。

このほかにも、丹波篠山が起こす農村イノベーション
「丹波焼・王地山焼の匠の技と篠山の美しい暮らし」や
徳島でLEDや⽊⼯、⾦属を活⽤し、海外デザイナーとともに
プロダクト製作に取り組んでいる〈Blue2@Tokushima プロジェクト〉による
「Blue2Tokushima - ジャパン・ブルーを世界へ」、
パリ市と京都市による「6年間にわたる協働の軌跡」など、興味深いプログラムがたくさん。
トークセッションの終了後には交流会も予定されています。

初日には「ジャパン・ハウス」の活動に関するトークセッションを開催

2日(金)18:00からは外務省が手がけるジャパン・ハウスの地域に焦点を当てた
新たなプロジェクトの事業発表会を開催。
ジャパン・ハウス総合プロデューサーである原 研哉さんが登壇して事業内容を発表します。

ジャパン・ハウスとは、外務省により立ち上げられた対外発信拠点。
日本の多様な魅力を発信しながら、
親日派・知日派の裾野を拡大していくことを目的としています。
昨年開館したサンパウロ、ロサンゼルスに続き、
年内には、ロンドンにもオープンすることが決定しています。
そして今回、日本の魅力のひとつとして、
地域の多種多様な姿を海外に積極的に発信していくことを目的に、
ジャパン・ハウスが日本の地域に焦点を当てたプロジェクトをスタート。

昨年開館したサンパウロのジャパン・ハウス。写真提供:ジャパン・ハウス サンパウロ事務局 / Rogerio Cassimiro

今回のトークイベントでは原さんによる、「ジャパン・ハウスとは何か」の解説から始まり、
ジャパン・ハウスにおける地域活性化プロジェクトで連携する最初の地域として、
新潟県の燕三条地域の紹介を兼ねたパネルディスカッションをする予定。
原さんと共に新潟県三条市長の國定勇人さんが登壇し、
さらには海外の視点と日本の視点を併せ持つ、
国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンさんを交えて、
これからの地域活性化のあり方や、その選択肢のひとつとしてのジャパン・ハウスの活用について
議論を深める場にしていければと考えているのだとか。
地域で活動する事業者の方は要チェックです。
全プログラムの詳細はこちらから!
このジャパン・ハウスの発表の模様は、後日コロカルでもレポートします。

トーキョーバイク×MoonStar 春色のコラボスニーカー 〈MINIMA - tokyobike Limited Edition -〉新発売!

東京の自転車メーカー〈トーキョーバイク〉と、
福岡県久留米市の老舗シューズメーカー〈MoonStar〉が
コラボレーションしたオリジナルスニーカー
〈MINIMA - tokyobike Limited Edition -〉に春色が登場!

2018年3月17日(土)より、トーキョーバイク直営店各店と
Webストア、国内の一部セレクトショップなどで販売されます。

トーキョーバイクの直営店で〈MoonStar〉が販売されるようになったのは2015年のこと。
コラボによるオリジナルシューズは、2017年7月に第1弾が発売、今回は第2弾となります。
第1弾発売の際には、スタッフ全員で久留米の工場を訪問し、
全ての技術習得には10年を要するという熟練の手仕事の美しさや、
原料のゴムや生地、靴作りに使用する機械までも自社で作っていることなどに
深い感銘を受けたのだとか。

今回発売されるのは、MoonStarの代名詞、
ヴァルカナイズ製法(※1)で作られる〈MINIMA〉モデルの春色。
元のスウェードから、トーキョーバイクオリジナルのキャンバス地で
軽やかな履き心地になっています。

※1 ヴァルカナイズ製法:生ゴムに硫黄を加え、熱反応によりソールとアッパーを接着させる、国内でもごく僅かな工場でしか生産することの出来ない製法。

〈PRODUCT DESIGN CENTER〉
鈴木啓太さんが考える、
ものの歴史を一歩すすめる
デザインとは?

進化は発生と淘汰の繰り返し。どう未来へ受け継いでいくか

大量にあふれる「もの社会」のなかで、果たしてこれから必要なものは何か。
「ものの歴史を一歩進めたい」と語るのは、
〈プロダクト・デザイン・センター〉代表取締役である鈴木啓太さんだ。
〈相模鉄道20000系〉や〈富士山グラス〉など、数多くのプロダクトデザインを手がけ、
〈good design company〉の水野学さんや〈中川政七商店〉の中川淳さんたちとともに、
〈THE〉というブランドも仕掛けている。

〈貝印〉も今年110周年を迎えた、連綿とものづくりをしてきた企業。
そこで〈貝印〉商品本部デザイン室チーフマネージャーの大塚淳さんと、
歴史あるものづくりにおける共通項を探りに、鈴木さんを訪ねた。

〈プロダクト・デザイン・センター〉という社名からも、
並々ならぬ「プロダクト愛」が感じられるように、鈴木さんはとにかく「もの愛好家」。
なんと弥生土器も個人で所有しているという。

〈プロダクト・デザイン・センター〉鈴木啓太さん(写真右)のコレクションを興味深く見る、〈貝印〉商品本部デザイン室チーフマネージャーの大塚 淳さん。

「価格に関係なく、もの全般がとても好きで、たくさん所有しています。
とにかく手に入れて試してみたい。その傾向は子どものときから変わっていないようで、
今もよく家族に冗談にされています」と笑う。

しかし、プロダクトデザイナーとして
多くの製品に触れている、デザインの歴史を知っているという蓄積は、
発注側としては信頼に値するのではないか。
鈴木さんはこうしたものへの愛情から得た知識や体感を、
自身のデザイン哲学の中心に据えている。

「もののデザインは過去から着々と進化してきて、今の形に落ち着いています。
進化とは“発生と淘汰”の繰り返し。
今残っているデザインは、淘汰されずに生き残ってきた意味と強さを持っています。
だからこそ、過去を大いに参考にし、
未来にどのようにバトンを受け継いでいくかを考えています」

たとえば公共のベンチやイス。
イームズの名作もあれば、アノニマスであってもきちんと機能しているものも多い。
あるとき鈴木さんは〈相模鉄道〉から駅のベンチのデザインを依頼された。

事務所の玄関に置かれていた相鉄線のベンチのサンプル。

「改良すべき点はふたつ。着座率が低いということと、忘れ物が多いということでした。
そこで、各席の横に付いていた荷物置き場をなくし、
5席がつながっていたベンチを4席に減らしました。
すると1席あたりの面積が広くなり、
自然と荷物を自分の座席内に置くようになるので忘れ物は減ります。
さらに席の間隔も広くなるので、隣を気にせず4席すべてに座ってもらえるようになり、
着座率を向上させることができました。
特別、コンセプチュアルなデザインをしたわけではありません」

これが、鈴木さんが考える「ものの歴史を一歩進める」ということだ。
時代に合わせてアップデートし、次世代に受け渡すこと。
もしかしたらこの先、荷物など持たない時代がくるかもしれない。
そのときが来たら、次世代デザイナーがまた新しくデザインを進化させていくのだろう。

相鉄線の車両20000シリーズ。

鈴木さんの作品のなかで、貝印・大塚さんが好きなデザインは、
〈URUSHI Bathtub〉だという。花のフォルムを模した漆塗りのお風呂だ。

「昔、古伊万里の輪花皿を買ったことがありますが、
そういった昔ながらのディテールを今のプロダクトに落とし込んでいるデザイナーは、
意外と少ない」と好きな理由を教えてくれた貝印・大塚さん。

〈URUSHI Bathtub〉(写真提供:PRODUCT DESIGN CENTER)

それに対して鈴木さんは
「梅の花は、江戸時代から日本の美術で頻繁に使われてきたモチーフで、
日本のデザインの原型のひとつです。それを思いきって取り入れてみました」と答える。

さらに貝印・大塚さんは付け加えた。
「以前に〈PLUS〉のハサミをデザインしていましたよね。
あれも私にとっては新しい発想でした。
通常通りデザインすると、持ち手の外側をきれいに整えてから、
内側に穴を開けるという順序になってしまい、指がきつくなってしまいがちです。
しかしあのハサミは、ちゃんと内側のアールから発想していますよね。
その美しさが〈URUSHI Bathtub〉ともリンクしました」

天草の白磁を世界へ発信。 新陶磁器シリーズ 〈Amacusa MUSO〉デビュー

天草陶石とコンランショップ・ジャパンのコラボ

実は熊本県天草で採れる“天草陶石”は現在、
有田焼、清水焼、波佐見焼などの主原料として使用されており、
海外にも輸出され、国内の陶石生産量の約8割を占めているんです。

現在、天草では9つの窯元で個性的で多彩な陶磁器が焼かれていますが、
各村の庄屋たちが村民の自活のために磁器や陶器づくりをすることが根本にあったため、
今まで天草がブランドとして表舞台に出る機会は、多くありませんでした。

そんな天草の白磁を世界に発信する陶磁器のブランド〈Amacusa〉より、
新シリーズの〈Amacusa MUSO〉がこのたびデビューしました。
Amacusaは、2015年にスタート。天草陶石研究開発推進協議会が、
コンランショップ・ジャパンと共同開発も行っています。

〈Amacusa MUSO〉は、高品質な天草陶石のみを使用し、
アーティスト・古門圭一郎さんのプロデュースで作られたシリーズです。
モダンなフォルムで、現代の暮らしにマッチしているのが特徴。
今までの天草陶磁器にはないアイテムとなりました。

「MUSO クルス 花器」、「MUSO モノグラム 花器」価格:3,500円〜4,000円

この花器は、ペットボトルを花器として使うための、底なしのカバー。
水の入れ替え、花瓶の裏側のお手入れがいらず、
ペットボトルを交換するだけで簡単に飾り付けができます。
デザインはクルス/モノグラムがあり、
花の種類によって使い分けてみるのもおすすめです。

「MUSO クルス カップ」、「MUSO モノグラム カップ」価格:2,500円〜2,700円

こちらは握り心地も手触りもなめらかなカップ。
呑み口もあり、薄く飲みやすいのが特徴です。

「MUSO クルス エッジ」価格:2,500円〜3,200円

こちらは直径20cm/23cmのエッジ皿。
薄くて、エッジのきいたスタイリッシュなデザインです。

〈co-tori 2018〉 鳥取民藝もおいしいものも! 中目黒で“小さな鳥取” と出会う9日間

2018年2月24日(土)〜3月4日(日)、東京・中目黒に
鳥取の手仕事にふれ、食を楽しむイベント〈co-tori〉がやってきます。

2013年に始まり、今年で6年目を迎える本イベントでは、
中目黒のあちこちで展示やポップアップショップを開催。
牧谷窯、山根窯、延興寺窯、因州中井窯のうつわや、
山口邦子さんの型染め、因州和紙、パン屋〈タルマーリー〉のビール、
〈コウボパン 小さじいち〉のパンなどの“小さな鳥取”と出会えます。
それでは、さっそく見どころをご紹介していきましょう!

鳥取民藝にふれられる〈TOTTORI craft〉展

ぜひいきたいのは〈工藝 器と道具 SML〉で開催される〈TOTTORI craft〉展。
鳥取は民藝運動家の吉田璋也さんにより、民藝の思想が実践された地。
現在も「用の美」の精神と伝統の技術を学びながら、
今の時代にあったものづくりの姿勢が根づいています。

本展には1000年以上続く因州和紙の伝統を受け継ぎながら、
現代の暮らしに生きる和紙づくりを行う〈大因州製紙協業組合〉の仕事や、
鳥取民藝の父、吉田璋也さんが中国の青龍刀から着想して
デザインしたという独特な形のデザインナイフ、
牧谷窯、山根窯、延興寺窯、因州中井窯のうつわ、
山口邦子さんの型染め、〈かまわぬ〉の鳥取てぬぐいなどが並びます。

タルマーリーのパンと地ビールも登場!〈co-tori 商店〉

タルマーリーのビール

2月24日(土)・25日(日)は、同じく〈工藝 器と道具 SML〉にて〈co-tori 商店〉を開催。
コロカルでも人気のタルマーリーのパンと地ビールや、
鳥取らしさを感じられる割烹料理店〈たくみ割烹店〉のカレー、
福田養蜂場の贅沢なはちみつ、コウボパン 小さじいちのパン、
大山くろぼく野菜畑の有機栽培のお野菜、隠れた鳥取名産「もさえび」を
使ったco-toriオリジナルのもさえび汁などが並びます。
さらに鳥取・倉吉〈COCOROSTORE〉店主、田中信宏さんによる包丁研ぎワークショップや
〈大塚刃物鍛冶〉の包丁を用いた刃と柄の受注も。

山根酒造場による1日限りのお店〈co-tori 酒場〉

3月3日(土)は、〈工藝 器と道具 SML〉に〈co-tori 酒場〉がオープンします。
これは、鳥取県の自然豊かで特徴的な地形を、その土地の食材やお酒を使って表現し、風土を感じてもらうイベント。

当日は鳥取を代表する酒蔵〈山根酒造場〉がコーディネートした
酒粕入り水炊きやおつまみ、さまざまな日本酒が楽しめます。

鳥取県・智頭町

〈BEAMS EYE on BEPPU〉 青柳文子らが別府をゆく旅行記 『まるで湯けむり』を無料配布!

大分県別府市とビームスによるコラボ
〈BEAMS EYE on BEPPU〉第2弾!

まちのあちこちから湯けむりが立ちのぼるまち、別府。
鶴見岳の山頂から眼下をのぞめば、四国を望む別府湾と、
湯けむりが立つ温泉街が見渡せます。

そんな別府を、モデルで女優の青柳文子さんと
シャムキャッツのヴォーカル、夏目知幸さん、
〈鉄割アルバトロスケット〉を主宰する劇作家で俳優の戌井昭人さん、
写真家の斎藤陽道さん、田附勝さん、清水はるみさんが旅して旅行記をつくりました。

2018年2月7日(水)より、その旅行記を載せたフリーマガジン
『まるで湯けむり』の配布がスタートします。

さらに2018年2月7日(水)〜3月6日(火)は、
新宿のビームスジャパン1階で開催される〈BEAMS EYE on BEPPU〉にて
フリーマガジン『まるで湯けむり』と別府の〈あたらしいみやげもの〉をお披露目! 
同マガジンが無料配布され、掲載された写真も展示されます。

〈BEAMS EYE on BEPPU〉は、
大分県別府市とビームスによるコラボレーションプロジェクト。
2016年にビームス店内で実施され話題を呼んだ〈ビームスの足湯〉に続く第2弾企画です。

この企画で生まれた〈あたらしいみやげもの〉とは?

〈あたらしいみやげもの〉は、昨年の公募で集まった別府の16の事業者と
ビームスジャパンのバイヤーが約3か月の制作期間を経て開発したもの。
長きにわたって支持され、これからの “別府のスタンダード” になりうる
プロダクトを目指したといいます。

別府に本社をおくコーヒー関連機器の総合メーカー〈山陽産業〉と手がけたコーヒードリップセット。地元の伝統工芸「竹細工」を使用しています。

〈竹工房オンセ〉とつくった入れ子式の竹籠。江戸時代から伝わる花籠「四海波」から発想を得たのだとか(写真では籠を入れ子にしています)。

このプロジェクトで開発された商品は、上の写真のほかにもたくさん。
商品は本イベントの会場で販売されるほか、別府市内でも販売が予定されています。

傘ブランド〈コシラエル〉の新店が 神戸にオープン! 阪急神戸線の高架下に新しい風

Photo: Yasuyuki Emori

神戸店は高架下をリノベーションしたスペースに

この冬、神戸市灘区に日傘作家のひがしちかさんが主宰する傘ブランド
〈Coci la elle(コシラエル)〉の神戸店がオープンしました。

コシラエルは、2010年にひがしさんがひとつひとつ手描きした
日傘からスタートしたブランド。
いまでは一点ものの日傘に加え、オリジナルプリントの生地の雨傘や
スカーフ、レインコートなども展開しています。
みずみずしい色彩が日差しの強い日や雨の日も楽しくしてくれそうですね。

Photo: Yasuyuki Emori

コシラエル 神戸店へは、
神戸の繁華街がある三宮駅からほど近い「王子公園」駅から歩いて5分ほど。
昭和11年開園の王子動物園や横尾忠則現代美術館などがある穏やかなエリアにあります。

高架下の物件をリノベーションしたお店のなかに入ると、
開放的な空間にコシラエルの鮮やかな傘が並んでいます。

同じ高架下の近隣にはギャラリーや工房、ダンススタジオ、
少し足を伸ばせば神戸随一のユニークな商店街〈水道筋商店街〉なども。
お店の周りを散策するのも楽しそう!

ひがしさんがこのエリアを訪れたのは、2年ほど前のこと。
期間限定ショップを開くために高架下にあるギャラリーを訪れ、
まちのひとや居心地のよさに惹かれたのだとか。
そのときから、ここに「コシラエルがある風景」を想像し続けてきたといいます。

お店の設計を手がけたのは、デザイナーの星佳奈さん。
この地に眠る記憶や魅力、ひがしさんがお店に込める思いなどをくみとり、
コシラエルの傘と同じように、日常の感情や出来事をひろいあげ、
繰り広げられる空間をつくりあげました。

〈RISING of LOCAL YOUTH〉 CAMPFIREとビームスが ものづくりをアップデート! 商品企画プロジェクトを開始

2018年1月24日、〈CAMPFIRE〉が〈ビームス創造研究所〉とともに
地域の伝統文化をプロデュースする
〈RISING of LOCAL YOUTH(ライジングオブローカルユース)〉をスタート。
このたび、その第1弾となるプロジェクトが公開されました!

クラウドファンドで地域の商品を再提案

RISING of LOCAL YOUTHの目的は、若手職人、クリエイターとともに
地域の伝統的なものづくりを現代のライフスタイルに合わせた商品として企画し、
クラウドファンディングを通じて世の中に発信することで、
地域の魅力を再発見すること。

ビームス創造研究所シニアクリエイティブディレクターの南馬越一義さんの
プロデュースのもと、伝統工芸品や食材等の商品企画を行い、
クラウドファンディング・プラットフォーム〈CAMPFIRE〉にて
先行販売と資金調達を行うそうです。
まずは2018年内に4地域での実施を計画しており、今後は全国展開していくそう。

地域事業の経験ある2社が連携

もともと、CAMPFIREもビームスも地域活性化の
プロジェクトをいくつもこなしている企業。

CAMPFIREは、国内ナンバー1の掲載数、PV数を有する
購入型クラウドファンディングプラットフォーム。
地域活性型クラウドファンディングサービス
〈CAMPFIRE×LOCAL〉にて全国60の公式パートナーと提携し、
これまでにも行政や学校・個人など地方での挑戦をサポートしていました。

そしてビームスが運営するビームス創造研究所は、
ビームスで培われたスタッフ個人のソフト力を、
主に社外のクライアントワークに生かす活動を行う部門です。

日本各地における地域活性化プロジェクト
〈KENDAMA TOHOKU(ケンダマ トウホク)〉や
〈STAND FORTY SEVEN(スタンドフォーティーセブン)〉などを実施。

地域の伝統的なものづくりと多数のコラボレーション企画を実施してきた
南馬越一義さんのプロデュースのもと、伝統工芸や地場産業を
現代のライフスタイルに合わせてデザインすることで、
モノの良さを再認識することを目的としています。

また、CAMPFIREはクラウドファンディングにおけるプロジェクト作成時の
ノウハウ提供及び特設ページの作成、広報活動等の支援を行います。

プロジェクト第1弾では「暮らしにいいモノ」を開発!

RISING of LOCAL YOUTHでは、プロジェクトの第一弾として
経済産業省中国経済産業局とともに、
中国地域を中心とする西日本地区の伝統的工芸品や工業製品等、
既存の「いいモノ(品質の良い物)」に
「かわいい・おしゃれ・クール」などの要素をプラスし、
生活に彩り・楽しさ・快適さを添える「暮らしにいいモノ」の開発を実施します。

完成品は、2018年1月31日より開催されている
「東京インターナショナルギフトショーLIFE×DESIGN展」へ出品。
7つのプロジェクトがクラウドファンディング〈CAMPFIRE〉にて
支援募集を行うという段取りも用意されています。

それだけでなく、CAMPFIREでのプロジェクト期間中には、
パルコが運営するクラウドファンディングサービ〈BOOSTER(ブースター)〉から
CAMPFIREの特設ページへの遷移及び、関東エリアパルコ店舗でのサンプル展示や
広島PARCOでのプロモーション機会を予定しているそうで、
今後の広がりも期待できそうです。

〈SIRI SIRI〉 デザイナーの飽くなき 探求心と職人技術から 生まれたジュエリー

意外性のある素材と伝統的な職人の技術、
そしてそれらを組み合わせたデザイナーの感性から生まれた
コンテンポラリージュエリーブランド〈SIRI SIRI(シリシリ)〉。

今日はSIRI SIRIが発表するコンテンポラリージュエリーの魅力を、
少しだけご紹介したいと思います。

「KIRIKO Bangle」

SIRI SIRIはデザイナーの岡本菜穂さんが2006年にスタートさせたブランド。
その端正な美しさは、SIRI SIRIが「自由の探求者」と表現する——既成概念に縛られず、
自身の美意識に忠実な人たちから、根強く支持されています。

「ARABESQUE Earrings 2」

「COMPOSITION Necklace Phantom WHITE」

岡本さんは学生時代に建築や空間デザインなどを学び、
インテリア業界を経てブランドを立ち上げたのだそう。
そのせいか、作品にはどこか建築的な構造美が感じられます。

シンプルで潔いかたちは、既存の考え方にとらわれない自由な発想から生まれたもの。

〈TARO HORIUCHI〉のデザイナー、堀内太郎さんと〈SIRI SIRI〉のデザイナー、岡本さんがお互いの考えを交換しながら完成させたコレクションのひとつ「TARO HORIUCHI x SIRI SIRI Ring STONE CLEAR」(左)と「ARABESQUE Bangle 1」(右)

ジュエリーには、しばしば日本の伝統工芸の技術が取り入れられています。
なぜなら、それらの技術が新しいアイデアやデザインにフィットするから。
伝統工芸は、SIRI SIRIを構成する数ある要素のひとつにすぎないのです。

たとえばブランドの代表作である「KIRIKO Ring」や「KIRIKO Bangle」は、
江戸切子(ガラスの表面にカットを入れる技術)の職人さんが、
ひとつひとつ手作業で仕上げています。

「KIRIKO Ring」

表面に施されているのは、槌目(つちめ)模様のカット。
見る角度によって微妙に照りかえしが変わったり、かすかに曇ったり。
繊細な表情が美しい、飽きのこないデザインです。

制作課程では、いままでにないデザインをかたちにするため、
職人さんの工房で何度も試作を繰り返します。
ジュエリーとしての仕上がりの滑らかさや、強度の不安が無いように試作を重ねて検証し、
やっと世に送り出せるのです。

下の写真は「CLASSIC Earrings CROSS mini」のパーツを仕上げているところ。

「もともとは真っ直ぐな長い棒状のガラスを、理科の実験で使っていたような、
酸素とガスで温度を調整するバーナーの火で溶かしながらかたちをつくっています。
溶けてくるガラス棒を片手で回しながら、炎の中の変形するガラスを見て調整し、
思うように仕上げていくことが大変難しく、正に職人技です。
オレンジに光りながら次第にSIRI SIRIのかたちになっていくさまは、
何度見てもドキドキ、興奮します。

クロスミニのパーツはディテールが複雑なため、サイズを細かく測りながら形成していきます。
クルクル回しながら、ガラスを伸ばしたり、ためたり、工具で形を整え、
切ったりくっつけたり、そして測ってまた整え……の繰り返し。
職人さんの手は休みなく動き、あっという間にクロスミニのパーツができていきます」
(制作部 福田さん)

「CLASSIC Earrings CROSS mini」チェスピース(チェスの駒)からインスピレーションを受けたピアス。

2017 Autumn/Winter に発表した「COMPOSITION Necklace Phantom」。ファブリックのような佇まいとビーズが織りなす立体感が新しい感覚を呼び起こします。

岩手〈平泉五感市〉
“実演”から“体験”へ。
東北の新しい工芸イベント

平安より伝わる漆と彫金が美しい奥州市の〈岩谷堂箪笥〉、
同市の水沢地域でつくられてきた南部鉄器、
そして、平泉町を中心につくられてきた
伝統的な漆器〈秀衡塗〉(ひでひらぬり)……。
実は国内外に広く知られる多くの伝統工芸の工房が集まる岩手県南地域。
昨今業界の継承者が減っていく中、ここに拠点を構える若き職人たちが集い、
これからの伝統工芸や職人のあり方を模索しチャレンジしている。
その取り組みのひとつが、現場さながらの工芸体験ができる〈平泉五感市〉だ。
進化する伝統工芸職人たちが込める思いとは?

同地域との関わりも深いプロダクトデザイナーの石田和人氏による五感市のロゴ。イベント当日は、この「五」のマークに目を惹かれ、平泉観光に訪れていたお客さんも多く足をとめていた。

自らで未来を切り開くために

「各工芸の体験、職人による直接販売、品物を試用する、
芸術やデザインの勉強会などを通じて、岩手の工芸を五感で感じてもらうイベント」
として2016年に立ち上がった〈平泉五感市〉。2017年も10月14日・15日に
平泉の漆器工房〈翁知屋〉(おおちや)を会場に開催され、
岩手県内外からたくさんのお客さんが集まった。
工芸体験のほかにも、旬の郷土料理や各社の美しい工芸品も販売された。

伝統工芸の体験は、翁知屋の中庭、ショールーム、蔵の3会場で行われた。1日3社ずつ2日間に渡り合計6タイプの工芸体験をすることができた。

「2016年以上に人が集まり、ホッとしましたね。
リピーターの方も多く、我々の活動が少しずつ認知されてきたのかなと思います。
やっぱり直接お客さんと触れ合えるのはうれしいし、刺激になりますね」

そう話すのは、平安時代に平泉を拠点に栄華を極めた
奥州藤原氏ゆかりの技を受け継ぐ、漆器〈秀衡塗〉を150年以上もの間伝承し、
国内外から高い評価を得てきた翁知屋の4代目・佐々木優弥さん。
同イベントを主催する〈いわて県南エリア伝統工芸協議会〉の前会長で、
若き伝統工芸職人たちの中心となり、
その立ち上げからプロジェクトを主導してきた。

佐々木優弥さん。翁知屋のショールーム2階の工房にて。

皇太子殿下への献上品や伊勢志摩サミットのG7各国首脳への贈呈品、
世界で活躍するデザイナー、マーク・ニューソン氏の作品への参加、
ミラノサローネへの出展、大手プロダクトメーカーとのコラボ……。
伝統の技術を生かしながらも全国のジャンルが違う職人仲間やデザイナーとの共作で
数々の作品を発表してきた佐々木さんは、伝統工芸の今を牽引する職人のひとり。

伝統的な秀衡塗から現代的なデザイン性の高いものまで、時代のニーズに合わせて広がった翁知屋の商品。

これからの時代にあった“職人の共通言語”とは

さまざまな仕事を手がけるなか、
岩手の伝統工芸業界への危機感を感じた佐々木さんは、
まず、もともとあった〈いわて県南エリア伝統工芸協議会〉の会長と交渉し、
次世代の若い経営者中心の組織に組み替えた。

「近年、富山や新潟辺りだと、
異業種工芸の職人たちが連携して工芸観光イベントを仕組んだり、
さまざまな商品を地域内の異業種間で開発したり、
“産地”として集団で攻めている流れがあるんです。
例えば職人を抱える事業者は若手デザイナーのデザイン案を商品化し、
売れたらデザイナーにロイヤリティーで還元。
若手デザイナーは自分のデザインを製品化でき、売れることで市場感覚が身につく。
事業者にとっても、初期投資を抑えて今までとは違うデザインの商品ラインを
揃えることができるという、今の時代にフィットするような試みを始めている。

それを目の当たりにしてきて、
『ちょっと岩手は遅れているぞ』という思いがありました。
もともとは秀衡塗・南部鉄器・岩谷堂箪笥の各事業者組合の
合同事業者組織として立ち上がったいわて県南エリア伝統工芸協議会は、
半ば休眠状態の組織になっていた。
そこで、僕たちの世代が中心になって、伝統工芸品製造事業所以外にも
県南地域の手工芸品を製造する企業も仲間にして、
新組織としてリスタートさせたんです」

西陣織に大革新!
京都〈細尾〉細尾真孝さんの
クリエイティブな挑戦

音楽活動から伝統的な家業へ

人にとって服とは、布とは、織りとは?
そして未来の織りものとは――?

京都に元禄年間(1688年)から続く西陣織の老舗〈細尾〉の家に生まれた
細尾真孝さんは、伝統にさまざまな革新を織りまぜ、新しいものをつくり続けている。

写真提供:HOSOO

現在の細尾の代表は2000年より会社を受け継いだ父、細尾真生さん。
長男である細尾さんは音楽活動とジュエリー業界を経て、
2008年より家業に携わるようになった。
現在は12代目として常務取締役を務めている。
細尾さんが最初に行った革新は、西陣織の世界では前例のない
150センチ幅の布を手がけたことだった。

京都府上京区の西陣と呼ばれるエリアにあるショールーム〈House of Hosoo〉。この辺り一帯の半径7キロ圏内に、箔を貼る「箔屋さん」、裁断を行う「カッターさん」など、20もの工程を担う職人が集い、西陣織をつくっている。

もともとの西陣織の幅は、32センチ。
日本人の体と着物の伝統から導き出されたヒューマンスケールだ。

だが2008年にフランスのパリ装飾芸術美術館で行われた
『感性 kansei -Japan Design Exhibition-』展で
細尾の帯を見た建築家のピーター・マリノさんから
店舗の壁紙をつくってほしいという依頼があり、
世界標準幅の布をつくることに踏み切る。

それから職人たちと約1年かけて織機を開発し、
西陣の技術と素材をベースにしたファブリックをつくると、
その布が世界90都市の〈クリスチャン・ディオール〉の店舗の壁や椅子に使用された。

以来、広巾になった細尾のテキスタイルは〈シャネル〉や
〈ルイ・ヴィトン〉をはじめとするラグジュアリーメゾンの店舗のインテリアや
〈ミハラヤスヒロ〉の服など、数々のブランドやアーティストとの
コラボレーションを生み出していく。

細尾の布を使ったミハラヤスヒロのドレスとスーツ(2012年パリ・コレクション)。(写真提供:HOSOO)

細尾はつい十数年前まで、先端のファッションやインテリアとは離れた、
帯や着物で知られる老舗だった。幼い頃から職人の仕事を間近に見て育った細尾さんも、
20代の頃は家業を継ぐ気はなかったという。

「西陣織はコンサバティブなものだと思っていたんですよ。
僕はもっとクリエイティブなことがしたかったので、音楽をやろうと思っていました。
高校生の頃にパンクバンド、セックス・ピストルズの『Anarchy in the U.K.』を聴いて、
こんな風にギターを鳴らして叫ぶ、滅茶苦茶な表現でも
音楽として成立するんだと衝撃を受けて。

以来、コンサバティブとは真逆な世界に惹かれるようになって、
パンクバンドを組んだり、ダンスミュージックやエレクトロミュージックを
つくったりするようになっていったんです」

映画監督デヴィッド・リンチとのコラボレーション展『DAVID LYNCH meets HOSOO 螺旋状の夢 夢見るように目覚める』(2016年、表参道・EYE OF GYRE)より。(写真提供:HOSOO)

「大学の頃は高木正勝さんやアーティストグループ
〈ダムタイプ〉のダンサーとコラボレーションしたり、
京都の法然院で虫の声を録音して曲をつくり、
虫たちと共演するパフォーマンスをしたりしていました。
その辺りがいまの活動のルーツにもなっているのかもしれません」

伝統と革新のコラボ! ただいま〈初音ミク雛〉 展示中

伝統工芸とバーチャル・シンガー、初音ミクのコラボ! 
大正8年創立の江戸の老舗、〈真多呂人形〉が、
初音ミクのお雛様〈初音ミク雛〉を作りました。
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 監修のお墨付き。
非売品ですが、2018年3月9日までの期間限定で、
真多呂人形会館(東京都台東区上野5-15-13)にて展示を行っています。

初音ミクの躍動感のあるダンスをイメージした立ち姿、
ツインテールの髪型とエメラルドグリーンの髪色、
初音ミクをイメージした十二単の色合わせなど、
今までにない異色のコラボになっています。

真多呂人形は、木目込み人形発祥の地、京都の上賀茂神社から唯一の正統伝統者と
して認定を受け、270年受け継がれてきた伝統工芸品である
木目込み雛人形を制作する作り手。

これまでに能や狂言、歌舞伎、日本舞踊などは表現してきましたが、
ボーカロイドキャラクターがモデルの雛人形の制作は初めて! 
熟練の職人たちが試行錯誤を重ねて作り上げたのです。

からくり人形はロボットの原点?
〈九代玉屋庄兵衛〉江戸時代から
続く人形師の家系の当主に聞く

名古屋に残るからくり人形

江戸時代初期から中期にかけて発展したからくり人形は、
お祭りにおいて山車の上で踊ったり、お座敷で遊ぶ玩具である。
江戸時代(享保年間)から続く、唯一のからくり人形師の家系である〈玉屋庄兵衛〉。
現当主は九代玉屋庄兵衛さんで、名古屋に工房を構える。
数多くの製造業者が拠点を構える名古屋を含む中部地方は、
ものづくりの精神が息づくエリア。
そんな地域に機械工学の原点のような技術が受け継がれていたとは関連性が深そうだ。
そこで同じく中部地方に本社を構える〈貝印〉の
商品本部デザイン室チーフマネージャーである大塚 淳さんと、
九代玉屋庄兵衛さんの工房を訪ねた。

〈貝印〉商品本部デザイン室チーフマネージャーの大塚淳さん、九代玉屋庄兵衛さん。

時をさかのぼって1733年。京都に住んでいたからくり人形師の庄兵衛は、
名古屋の城下で行われていた「東照宮祭」の山車のからくり人形を製作した。
翌年、玉屋町(現在の名古屋市中区)に移り住む。
その地名を取って玉屋庄兵衛を名乗ったのが、初代の玉屋庄兵衛だ。
現在でも愛知県には、150以上の「山車祭り」が残っている。
そのうち、からくり人形が舞い踊る山車は約140台。
それらの修理・復元の多くが、玉屋さんの元へやってくる。

九代玉屋庄兵衛さんは、オリジナルのからくり人形も製作。
まずは「茶運人形」が実際に動く様子を見せてもらった。

茶碗が「スイッチ」になっている茶運人形。

人形がお茶を持って“歩いて”くる。お茶を取り、飲んだ後に茶碗を戻すと、
Uターンして戻っていく。
1796年に細川半蔵頼直が残した『機匠図彙(からくりずい)』に記されていた機械図をもとに、
父親である7代目が復元したものだ。

『機匠図彙(からくりずい)』のレプリカ。

「図はかなり粗いものでしたので、7代目がかなりアレンジを施したようです。
一番難しいのは歯車。歯に対してタテの木目のみを使って、
8枚を貼り合わせていきます。横の木目だと、細い歯の先が割れやすい。
さらに木はその土地の湿度を受けて変化してしまうのので、影響を受けて変化しやすい」
と言う九代玉屋庄兵衛さん。

木目が美しく放射状に並んでいることがわかる。

木は部位に合わせて7種類を使用している。顔や手足はヒノキ、型枠や胴は山桜、
軸芯は赤樫、歯車はカリン、ほかに黒壇、柘植、竹と、強度や特性に合わせて木を選ぶ。
どのからくり人形も木製なので、当然、木に詳しくないといけない。

九代玉屋庄兵衛さんの代表作といわれるのが「弓曳童子」。
もともとは、江戸末期に田中久重が製作したものだ。
その図面は残っていなかったので、オリジナルを解体、採寸し、完全に復元した。
素材もすべて同じものを使用。製作には1年を要したという。

カタカタという音とともに、矢を1本1本親指と人さし指でつまみ、
弓につがえて狙いを定め、指を離して矢を放つ。
この淀みない一連の動きにはほれぼれしてしまう。
スムーズではあるが、リアルというのとはまた異なる味のある動き。
特に狙いを定めようと少し顎を上げたときの「表情」は、ぜひ動画を見てほしい。

指でしっかりと矢を掴む「弓曳童子」。

「からくりの機械構造は、動きを想定しながら考えるのですか?」
と貝印・大塚さんが聞く。

「理想は、人間の動きに近づけること。
たとえば、『乱杭渡り』は江戸時代からあるからくり人形で、
二枚下駄に乗って杭を上っていくというもの。
これを一枚下駄でつくることになりました。
人間が二枚下駄から一枚下駄になったときに、
どのようにバランスをとっていくかを考え、リアルな動きになるように考えました」

人間らしい動きをするから、愛嬌があるし、感情移入する。
目指すところは人間と同じ動きをすること。
現在のロボット開発がたどっている道筋と似ているような気がする。

「乱杭渡り」をする人形。

スケルトンになった茶運人形を見せてくれながら説明してくれた。

〈isetan mingei〉オープン! 伊勢丹が全国各地から 集めた民芸品がずらり

東京都・新宿の伊勢丹新宿店本館5階ウエストパークに、
民芸品のショップ〈isetan mingei〉が
2018年1月10日(水)にオープンします!

大分県の小鹿田焼(おんたやき)や、沖縄のやちむんなどの器から、
硝子、和紙製品、編組品、
またこけしや張子などの郷土玩具、箒、布ものなどの民芸品が、
全国各地からセレクトして集められたショップです。

鎌田孝志氏による伊勢丹オリジナルこけし 3,780円(税込)

注目は、オリジナルの限定品! 
こちらは、宮城県の工人、鎌田孝志さんが作る伊勢丹オリジナルの
弥治郎系こけし。ひかえめな笑顔がかわいらしいですね。

HARIOの 〈エリザベスカラー erico〉は 軽くてペットにもやさしい! 日本犬にも合うデザインが登場

ケガをしたペットのための保護具「エリザベスカラー」。
一般的なものはプラスチック製で固く、わんちゃんや猫ちゃんが嫌がることも多いそう。
また「場所もとるし洗うのが大変」という声も多いようです。

そこで誕生したのが、紙製の〈エリザベスカラー erico〉。
日本犬を意識した「豆絞り」や「富士山」の模様もあります。

軽くて肌あたりが柔らかく、使い捨てできるため衛生的。
コンパクトに折りたためるので、収納や持ち運びも簡単です。
こんなにやさしいカラーなら、わんちゃんたちも嫌がらずにつけてくれるかもしれません。
ペットたちの負担を少しでも減らしてあげたいですね。

SSサイズ 1,080円/Sサイズ 1,188円/Mサイズ 1,296円 ※全て2個入り、税込価格

『有田焼・波佐見焼 デッドストック陶器市』開催。 もうつくれない、豪華絢爛な うつわをお蔵出し!

2017年12月28日(木)〜2018年1月21日(日)、
東京・表参道の〈PASS THE BATON GALLERY パスザバトン ギャラリー〉にて
『有田焼・波佐見焼 デッドストック陶器市』が開催されます。

この陶器市では、長崎の商社〈西海陶器〉の倉庫に眠っていたデッドストックをお蔵出し! 
1980年代後半から1990年代に生産された有田焼、波佐見焼の
和食器をメインに、見目うるわしいうつわたちが並びます。

肥前の磁器が国内外に流通した最盛期は、バブル期の1980年代後半だったのだそう。
その頃の食器は、華やかな絵つけや金彩、近年なくなりつつある
網目加工などの技術が駆使された豪華絢爛なものばかり。
その美しさが最盛期の華やかさをもの語っています。

〈パスザバトン表参道店〉

当時は日本料理や割烹料理などの業務用として流通していたため、
それらの食器を個人で入手することは難しかったのだとか。
また、生産体制・技術・コストなどの問題から
現在再生産することは難しいといいます。
今回は、そんな貴重なうつわたちがお目見え。
1点ものも多く、在庫限りとなるそうです。お早めにチェックを!

1946年創業の西海陶器は波佐見焼を牽引し、
他の地元企業とともに日用品としての波佐見焼の価値を高めてました。
そしていまでは、伝統的なうつわだけではなく、
現代の食卓に合う食器もたくさん手がけているんです。

西海陶器のグループ企業〈東京西海株式会社〉が手がけるシリーズ〈Sabato〉