〈SIRI SIRI〉 デザイナーの飽くなき 探求心と職人技術から 生まれたジュエリー
意外性のある素材と伝統的な職人の技術、
そしてそれらを組み合わせたデザイナーの感性から生まれた
コンテンポラリージュエリーブランド〈SIRI SIRI(シリシリ)〉。
今日はSIRI SIRIが発表するコンテンポラリージュエリーの魅力を、
少しだけご紹介したいと思います。

「KIRIKO Bangle」
SIRI SIRIはデザイナーの岡本菜穂さんが2006年にスタートさせたブランド。
その端正な美しさは、SIRI SIRIが「自由の探求者」と表現する——既成概念に縛られず、
自身の美意識に忠実な人たちから、根強く支持されています。

「ARABESQUE Earrings 2」

「COMPOSITION Necklace Phantom WHITE」
岡本さんは学生時代に建築や空間デザインなどを学び、
インテリア業界を経てブランドを立ち上げたのだそう。
そのせいか、作品にはどこか建築的な構造美が感じられます。
シンプルで潔いかたちは、既存の考え方にとらわれない自由な発想から生まれたもの。

〈TARO HORIUCHI〉のデザイナー、堀内太郎さんと〈SIRI SIRI〉のデザイナー、岡本さんがお互いの考えを交換しながら完成させたコレクションのひとつ「TARO HORIUCHI x SIRI SIRI Ring STONE CLEAR」(左)と「ARABESQUE Bangle 1」(右)
ジュエリーには、しばしば日本の伝統工芸の技術が取り入れられています。
なぜなら、それらの技術が新しいアイデアやデザインにフィットするから。
伝統工芸は、SIRI SIRIを構成する数ある要素のひとつにすぎないのです。
たとえばブランドの代表作である「KIRIKO Ring」や「KIRIKO Bangle」は、
江戸切子(ガラスの表面にカットを入れる技術)の職人さんが、
ひとつひとつ手作業で仕上げています。

「KIRIKO Ring」
表面に施されているのは、槌目(つちめ)模様のカット。
見る角度によって微妙に照りかえしが変わったり、かすかに曇ったり。
繊細な表情が美しい、飽きのこないデザインです。
制作課程では、いままでにないデザインをかたちにするため、
職人さんの工房で何度も試作を繰り返します。
ジュエリーとしての仕上がりの滑らかさや、強度の不安が無いように試作を重ねて検証し、
やっと世に送り出せるのです。
下の写真は「CLASSIC Earrings CROSS mini」のパーツを仕上げているところ。

「もともとは真っ直ぐな長い棒状のガラスを、理科の実験で使っていたような、
酸素とガスで温度を調整するバーナーの火で溶かしながらかたちをつくっています。
溶けてくるガラス棒を片手で回しながら、炎の中の変形するガラスを見て調整し、
思うように仕上げていくことが大変難しく、正に職人技です。
オレンジに光りながら次第にSIRI SIRIのかたちになっていくさまは、
何度見てもドキドキ、興奮します。
クロスミニのパーツはディテールが複雑なため、サイズを細かく測りながら形成していきます。
クルクル回しながら、ガラスを伸ばしたり、ためたり、工具で形を整え、
切ったりくっつけたり、そして測ってまた整え……の繰り返し。
職人さんの手は休みなく動き、あっという間にクロスミニのパーツができていきます」
(制作部 福田さん)

「CLASSIC Earrings CROSS mini」チェスピース(チェスの駒)からインスピレーションを受けたピアス。

2017 Autumn/Winter に発表した「COMPOSITION Necklace Phantom」。ファブリックのような佇まいとビーズが織りなす立体感が新しい感覚を呼び起こします。