木造の学生アパート 「萩荘」で始まったこと。 HAGISTUDIO vol.1

HAGISTUDIO vol.1
学生時代に住んだ木造アパートをリノベーション

みなさんはじめまして! 私は東京の「谷中」という地域で、
「HAGISO(ハギソウ)」という施設を運営しています、宮崎晃吉(みつよし)と申します。
HAGISOは、私がもともと住人として住んでいた木造アパート「萩荘」を改修し、
「最小文化複合施設」としてリノベーションした場所です。
小さな木造アパートながら、ギャラリー、カフェ、レンタルスペース、
美容室、アトリエ、設計事務所が複合した施設になっています。
HAGISOを始めたことによって、日々さまざま人たちとの出会いがあり、
実に賑やかな(ハプニングも含めて)毎日を過ごしています。

今回の連載では、この施設を中心に私が今感じていることをゆるーく、
またできるだけ脱線しながらご紹介できればと思っています。
第1回の今回は、萩荘時代から、HAGISOへと生まれ変わるきっかけとなったイベント、
「ハギエンナーレ2012」までの経緯をご紹介します。

はじめに簡単に自己紹介しますと、私は1982年群馬県前橋市生まれ、
大学進学のために上京して以来東京には14年間住んでいます。
大学は東京藝術大学建築科に一浪して入学し、大学院修了後、
アトリエ系設計事務所に勤めました。
大学院から社会人として働いていた間、住居として住んでいたのが「萩荘」です。

昭和の空気が流れる下町・谷中

まず、萩荘のある「谷中」という地域についてご説明しなければなりません。
谷中は東京の東側、上野の少し北にある地域です。
江戸時代、上野には江戸の鬼門の方角を守るために置かれた寛永寺がありました。
この巨大な寺の子院が点在する地域として、谷中には今も多くの寺が残っています。
また、震災、戦災を逃れ多くの古い建物や路地が残る東京でも貴重な地域です。
大きな街道などはかたちを変えてしまった今でも、
江戸時代の地図にぴったり合うような路地が多くあるそうです。
商店街が未だに元気で、特に「谷中銀座商店街」には多くの小売店が残っており、
地元の人に愛されています。
また、東京藝術大学(以下芸大)や東京大学から近く、学生も多く住んでいます。

谷中とその周辺。

住み継いできた、約築60年の「萩荘」

萩荘は谷中銀座商店街から一本路地を入った静かな住宅地にあります。
1955年、物資も少なかった戦後まもない時期に竣工した、
木造2階建ての賃貸アパートです。
典型的な中廊下型の共同住宅で、各部屋が六畳の単位で構成され、
それぞれ四畳半の畳部屋と半畳ずつの玄関、収納、手洗いを持っていました。
当初は1階7部屋、2階も7部屋の計14部屋に分かれていたそうで、
そのころの鍵束は、今でも残っています。

芸大の建築科の学生連中がここに住み始めたのは2004年の春ごろで、
空き家として誰も住んでいない状態だったところを、
大家さんに交渉してお借りすることになったそうです。
私は2006年頃から合流しました。
家は人が住んでいないと、それだけで劣化が進みます。
日々のメンテナンスがなされないことや、
室内の湿度調整がされないことで内装から徐々に構造まで蝕まれます。
そんな状況よりはマシだろうということで、
学生連中に破格の家賃で貸していただけることになったわけです。

改修前の萩荘の外観。

私たちが使い始めた時、萩荘にはすでにいくつかのリフォームが施されていました。
学生たちが住み始めた2004年以降、床の仕上げや間仕切壁に手を入れ、
自分たちなりに改修を施して使っていました。
近くの芸大の学生を中心に5〜6名が多少の入れ替わりを経つつ住み継ぎました。
共用のアトリエ、食堂、座敷が一階に設けられ、
その他の部屋は各住人の個室として1階2部屋、2階に4部屋用意されました。

住人のひとり。

共用のアトリエ部分。

萩荘に実際に住んでいたのは5〜6名でしたが、
住んでいた連中のオープンな気質もあって、さまざまな人がここを訪れました。
なかには何日間も入り浸って住人然としている者もいましたし、
住人は基本的に鍵もかけず生活していたので、
帰ってくると誰かの知人の知人(つまり他人)が
宴会をしていたということもしょっちゅうでした。
実際、あまりに無防備すぎて空き巣が入ったことも何度かあったようでしたが、
誰も気づかず後で警察の方に教えられるといった始末でした。

個室はこんなかんじです。

2階廊下。

震災後に決まった、萩荘の解体

2011年3月11日、東日本大震災が起きました。
東京谷中のこの地区も大きな揺れを感じ、
まち中も道端の塀がくずれたり屋根の瓦が落ちたりといった被害がありました。
萩荘自体は目立った損傷はありませんでしたが、
以前からの設備関係の老朽化が限界に達しており、
今後のことを案じた大家さんより、解体の方針を伝えられました。
解体の後は、しばらくは駐車場として使用するとのことでした。

我々入居者はほとんどが大学を卒業して働いていましたし、
僕は既に萩荘に7年も住んでいましたので、解体には納得していましたが、
みな何か最後に記念となることをしたいということは共通で思っていました。

ところで、こう考えたのには先だってきっかけがありました。
それは、萩荘解体計画のちょうど1年前、近所の銭湯が解体され、
分譲住宅になってしまったことでした。
近所のひとたちからも、また我々萩荘の住民からも愛されていた銭湯でしたので、
それが突然なくなってしまったことに私たちは非常にショックを受けました。
建物の突然死です。

こんな経験を経たことで、愛着をもった場所に対して、
きちんと別れを告げるセレモニーの必要性を感じるようになったのです。
そんなことを住人でいつもの行きつけの居酒屋で話しているうちに、
酒の席のノリで開催することになったのが「ハギエンナーレ」でした。

共用で使っていたダイニング。

建物をまるごと、展示空間に。

ハギエンナーレは、名前はふざけていますが、
内容としては真剣に大家さんに対して最後のお願いとして申し出たイベントでした。
2012年の2月までに全員退去するという約束でしたので、
その後の2月25日から3月18日にかけて、
入居者や萩荘に入り浸っていた芸大生たちによって、
萩荘全体を使って展示をするというものでした。
建物の解体を前提とした展示でしたので、
基本的に復旧を考えず建物そのものに手を入れるという方法としました。
つまりなんでもアリです。

来場者にとっては建物や空間自体を記憶する機会となり、
この瞬間ここでしか体験できないものとなると考えたからです。
総勢20名以上の作家によって、建物のあちこちに作品が存在する、
もしくは建物が作品化している光景を目にすることができました。
柱を彫刻したり、壁に崩壊寸前までビスを打ち続けたり、
逆に壁の傷や穴をすべてカラー粘土でふさいだり、
床を壊して吹き抜けにして鳥小屋に改修したり、2階廊下に土を撒いて植木を植えたり、
といった作品は、平凡な木造アパートに最期の一瞬の華やかさを与えているように見えました。

「土壁x萩荘のビス」平川祐生 xヒラカワアツシ/もともとの土壁に何千本ものビスを円形状に打ち込んでいる。ビスによって壁が崩壊しつつ保持されている。ビス頭への光の反射が美しい作品。

上2点「最後の住人」宮崎晃吉/2階床を解体し吹き抜けとした空間に金網を張ることで、数匹の文鳥のための大きな鳥小屋とした作品。住人の使用していた家具の上に鳥の痕跡が蓄積されていく。

ハギエンナーレがスタートすると、毎日交代で受付をし、わざわざ来てくれた方や、
たまたま通りすがった方と話をしながら、この場所のいきさつや思い出を聞くことで、
地域の方とのコミュニケーションのきっかけともなりました。

「仕上」酒井真樹/棚を取り付けるビス跡や、エアコンのダクト穴など、居住している間に残った部屋の穴にカラー粘土を詰めてフラットな状態に補修していくことで、かえって痕跡が浮かび上がる作品。

「わっかっか☆」間宮洋一/実際に住人が住んでいたピンクの部屋に、さらに装飾を加え、部屋に化粧を施すことで祝祭的な空間に仕立てた。

「窓x不完全な模様」平川祐生 xヒラカワアツシ/古いアパートによく見られるくもりガラス表面に樹脂を水平に硬化させることで、透明度が変化し、窓の中の窓のように隣の公園の風景を取り入れる作品。

「Why Not Hand Over a “Shelter” to Hermit Crabs?」AKI INOMATA/ヤドカリが自分の殻から作家の制作した樹脂製の殻に「引っ越し」をする映像が、さまざまな住人を受け入れてきた萩荘の存在を連想させる作品。

facebookやTwitterでの必死の告知や、
いくつかのweb上のメディアにとりあげていただいたこともあって、
ハギエンナーレには私たちの予想よりも多くの方が来訪し、
結果的には3週間の展示期間で、
約1500人もの人が訪れることとなりました。
最終日のクロージングパーティーにも、
会場に入りきれないほどの人に来ていただくことができ、
壊れゆく建物を弔うお葬式のような、またお祭りのような、
妙な高揚感とともに「ハギエンナーレ2012」は終わりました。

クロージングパーティーの様子。

自分たちでケータリングを準備。

しかしこれでは終わらなかったのです。
クロージングパーティーには大家さんも参加され、
一緒になって楽しんでくださっていました。

これが萩荘を再び甦らせるきっかけになるとは、
つゆとも思っていませんでした(ほんとはちょっとだけ思ってましたが)。
それでは、続きはまた次回。

information


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HAGISO

住所東京都台東区谷中3-10-25
カフェ営業時間:12:00〜21:00 (L.O. 20:30)
電話 03-5832-9808
http://hagiso.jp/

木造の空き家が、 可愛い和菓子のお店へ。 シーンデザイン一級建築士事務所 vol.02

シーンデザイン一級建築士事務所 vol.02 
リノベが繋いだ縁

土屋ビル(vol.01参照参照)のあと、2009年11月から始まったのが
「KANEMATSU PROJECT」(山崎 亮ローカルデザイン・スタディ#052参照)でした。
明治、大正、昭和に建てられた3つの蔵と、
それをつなぐ平屋で構成される550㎡の空間を7人でリノベーションし、
シェアオフィスにしたり、カフェや古本屋に貸し出したり。
このプロジェクトでは本当にたくさんの人との出会いがあり、
同時に仕事ではリノベの依頼も増えていきました。

「KANEMATSU PROJECT」が始動してから半年ほどが過ぎた2010年5月、
「シェアオフィスであるKANEMATSUに不動産事務所を構えたい」と、
優しそうな容姿の男性がシーンデザインを訪ねてきました。
雰囲気も服装も全く不動産屋っぽくありません。
聞けば、遊休不動産をまちの有用なストックとして
リノベーションしていくことを事業としていきたいと言います。
わざわざ土屋ビルのリノベ設計者を探し、私のところを訪ねてきてくれたのです。
それが、(株)MYROOMの倉石智典さんとの出会いでした。
倉石さんがKANEMASTUで不動産事務所を開設してからしばらくは、
各々の立場でリノベに関わる仕事を続けていました。
そのうち、土地や中古物件探しを倉石さんに相談したり、
逆に、倉石さんが扱う物件の実測調査や古い建物の図面作成などを
私がお手伝いするというように、連携して仕事をする場面が徐々に多くなっていきました。

キャンプを楽しむように、みんなでリノベを楽しみたい

私も倉石さんも、従来の新築を建てる時と同じような建物の、
予定調和的な“つくりかた”がリノベには合わないのではないか、
また単一の業界の価値基準ではなく、
リノベとはもっと多角的な視点から取り組むべき課題であるのではないか、
とも感じていました。その思いが重なり、
2012年12月、それまで別々に携わってきたリノベに関わる一連の事業について、
各事務所のスキルを横断的に生かしながら取り組んでみようと
「CAMP不動産」という活動を始めました。

建築や不動産、まちのことは
“難しくて面倒”と思い込んでいる人は多いのではないでしょうか。
野外での〝キャンプ〟もそういうところがあると思うんです。
やり方、楽しみ方を知らないと、
ただただ虫が多いとか夜寒いとかBBQのナスが真っ黒で炭みたいだとか、
そういうちょっと残念な思い出で終わってしまう。
でも、虫除けのキャンドルを灯せば雰囲気だってよくなるし、
たき火の付け方を知っていたら一緒に魚も焼けるかもしれない、
ナスはホイルやダッチオーブンで蒸し焼きにすればトロリとしておいしい。
楽しみ方がわかれば見方も変わると思います。
それはキャンプも、地域も一緒。
見方が変われば、不便だと思っていたことが楽しみに変わったり、
使えないと思っていたものが、案外役に立ったりするかも。
だから、「CAMP不動産」はリノベの楽しみ方をサポートしながら
地域(キャンプ場)を良くしていくことを仕事にできたら素晴らしいと考えました。

使う人と建物との相性

そんな「CAMP不動産」が考えるリノベのカタチ(つくりかた)
をおぼろげながらイメージした最初の物件は
2013年5月に完成した「藤田九衛門商店」でした。

善光寺からほど近く、東之門町という場所にある木造2階建ての小さな民家。
もう十年以上、空き家となっていた物件です。

リノベ前の藤田九衛門商店。

床は傾き、外壁や内壁の一部は崩れ落ち、もちろん設備は使えない状態。
あまりの状態の悪さに、これまでこの空き家を紹介しても
なかなか借り手が現れなかった物件です。

柱は傾き、床は今にも抜け落ちそう。

そんな、だれも見向きもしなかった古い建物を借り受けて、
リノベしてお店にしたいと依頼してきたのは、
長年日本料理の世界に携わってきた藤田 治さん。

藤田さんはここで“鯉焼き”(!?)を売る和菓子屋を営みたいという。
鯛(たい)焼きならぬ、“鯉(こい)焼き”のお店を始めたいと
熱く語る関西出身の藤田さんに、「なぜ鯉なんですか?」と聞くと、
「信州と言ったら鯉でしょ」という屈託ない答え。

どちらかというと、鯉と言ったら北信の門前ではなく、
東信の佐久鯉が有名なんだけどな……と、うっすら思いながらも、
そういうノリは嫌いじゃない。県外から見れば北信も東信も“信州”には変わりはないし、
地元民だから持ってしまっている固定概念を軽く壊してくれる藤田さんには、
むしろ好感を抱いてしまいました。

さらに、藤田さんからいただいたイメージスケッチがとてもいい。

最初に藤田さんから頂いたイメージスケッチ。

ボロボロの建物の状況から、ここまでイメージを膨らませた藤田さんの絵は、
よほどこの建物に想い入れがあるのだなと感じさせてくれました。
私には、藤田さんの建物へ向けたラブレターにすら見えたほどです。

使う人と建物との相性はぴったり。

きっと藤田さんなら、一緒にこの建物のリノベを楽しんでくれそう。
そして、藤田さんの思い描くイメージをこの建物で具現化してみたいと思ったのです。

すべてを決めずに始めてしまう思い切り

先ず、藤田さんの要望を聞きながらラフな図面とイメージスケッチを描きます。

簡単な平面図とイメージパースで工事を始めてしまいます。

イメージが了承されれば、この図面だけで概算見積もりを立てて、工事をスタート。

一般的な建築工事では、工事に入る前に詳細な既存調査と実施設計図面を描き、
工務店などに見積もりを取って、詳細な工事金額が確定してから、
ようやく着工となりますが、CAMP不動産ではその部分を大幅に省いています。

これは、設計サイドと施工サイドとの信頼関係(もちろん施主とも)と、
リノベ物件を多く扱ってきたこれまでの経験値によるところが大きいのですが、
そもそもリノベーション工事は予測不可能な部分が多く、
新築工事のような予定調和的な進め方は合わないのです。

“やってみなければわからないのだから、やってみちゃおう!”ということです。

最初にいろいろと決めすぎず、その場その場の状況に合わせて柔軟に、
そしてアドリブいっぱいに工事が進んでいきます。
もちろん、構造的な不具合が見つかればその場で対処していきます。

状況に合わせて考えながらつくっていく

早速、簡単リノベプランをもとに建物の解体工事が始まります。

傍目には、いよいよ駐車場にでもなるのかな・・・と見えたかもしれません。

この時点では、詳細な図面がないのですから、
職人さんは何をどう壊していいかわかりません。
私たちは工事を進めながら解体する部分を現場で即決していきます。

この、行き当たりばったり感(言葉は悪いですが)というか
ライブ感がCAMP不動産の面白いところ。施主はドキドキだと思いますが……。

特に木造一戸建てのリノベ工事は、
解体してみて、初めてわかることも多いので、
状況に応じて構造や工法、施主の要望や使い勝手、
デザインや工事費、時には大家さんやご近所との関係なども総合的に考慮して、
その都度、最適最善と思われる工事を行っていきます。

例えば、壁の足元の「土台」という構造部材が
傷んでいるだろうことは想像していましたが、
傷みの程度と範囲は解体してみなければわかりませんでした。

解体してみて初めて傷んだ部材の範囲が明確になります。

それを、「土台」の状況を確認しながら解体して、
補強が必要な部分を現場で確定していきます。

新しくなった「土台」。

そして本当に必要な部分の「土台」を入れ替えていきます。

一般的に“やってみなければわからない”ことが多いリノベ工事においては、
想定されるリスクを最大限に見積もってしまいがち。
しかし、CAMP不動産ではリスクの内容を現場で見極めてから、
その都度必要に応じた対処をしているので、無駄がありません。
ただし、予想以上の対処が必要な場合もありますので、施主の理解は第一条件です。

ちなみに、藤田九衛門商店の工事では、
解体工事と躯体補強工事などはCAMP不動産主体で進め、
仕上げ工事では施主の藤田さんが中心となって工事が進められました。

そんなこんなで、藤田九衛門商店の場合も、
建物が傾いていたり、土台が腐っていたり、あるはずの柱がなかったり、
木造一戸建ての“リノベあるある”な問題点はひと通り経験して、
ひとまず躯体を使用可能な状態にしていきます。

細かいことまで決まっていないからこそできる“遊び”

躯体の補強を終えて、次は店舗の土間床の仕上げをどうするのか頭を悩ませていました。
というのも、最初に考えていた「洗い出し」(モルタルに砕石や玉砂利などの骨材を
混ぜて塗り完全に乾かないうちに水で洗って表面に石の粒が浮き出るようにしたもの)
という仕上げは、予算的にかなり厳しかったからです。

コンクリート金ゴテで仕上げてしまうのもよいですが、
コストをかけずにひとひねりほしいところ。
そんな時に、CAMP不動産のメンバーでもある、
デザイナーの太田伸幸さんからよいアイデアが出てきました。

「土間床を川に見立てて鯉を泳がせましょう」

忘れていました。
藤田九衛門商店では、鯉のかたちをかたどった『鯉焼き』を看板菓子としていたのでした!
こういう発想は、建築的な仕上げばかり考えて凝り固まった頭をほぐしてくれます。
早速、その頃KANEMATSUに入居していた、
デザイナーの廣田義人くんにお願いして、鯉のデザインと型紙を作成してもらいました。

切り絵が得意な廣田くんにつくってもらった鯉の型紙。

その型紙を土間コンクリート打設時に配置して押さえ、全体に、
ほうき目をつけてでき上がった床がこれ。

店内の床のいたる所に、蓮の葉と鯉が型押しされています。

派手さこそありませんが、なんとも渋い意匠になりました。

きっと、土間床に鯉の型を見つけたお客さんは、ニヤリとするに違いない。
まるで隠れミッキーのようです。

こういう“遊び”をどんどん取り入れちゃうことができる機動力の高さも、
CAMP不動産の面白いところです。

つくることの楽しさを共有する

積極的にリノベという“つくりかた”を選択した施主が、
自ら施工も行いたいという考えに至るのは自然な流れだと思います。
善光寺門前界隈で多数行われているリノベも、
施主自ら施工に関わるケースも少なくありません。

単にコスト削減という理由から、しかたなくセルフリノベを行うのではなく、
むしろ楽しみながら地域のコミュニティに溶け込む手段として
セルフリノベを行おうとする人が増えているのではないかと思います。
これまで誰からも価値がないと思われていた建物が、
自分たちの手で甦る過程を経験することの魅力に多くの人が気づき始めています。

藤田九衛門商店の場合も、土壁や板張り、塗装、かまど制作などは
施主直営のかたちで工事が進められました。
特に土壁は、“土壁づくりを通じて、家や街づくりを自分サイズで考える
緩やかなネットワーク「塗り壁隊」の指揮のもと、
左官工事に関心がある人が自由に参加して仕上げていただきました。

ご近所の金属造形作家の角居康弘さんによる店舗の壁に埋め込まれたタグには、
左官工事に携わった方々の名前が刻まれていたり、
お店のロゴや暖簾は、これまたご近所のデザイナーの関谷まゆみさんがデザインしたりと、
地域に住むたくさんの人の関わりを経て、藤田九衛門商店はできました。

できたばかりなのに、すでに老舗の風格が漂う佇まい。

2013年5月5日、藤田九衛門商店はめでたくOPEN。
そして肝心の鯉焼きは、こんなに素敵な和菓子となりました。

長野県産の花豆を使った自家製餡、生地も長野県産小麦を使用。仏像彫刻家が手掛けた鯉のデザインは躍動感たっぷり。

藤田さん自身、1日50個売れればいいだろうと言っていましたが、
OPEN初日は、なんと10時で完売。
一度店を閉めてから新たに焼いて、12時に再開。
しかし、14時に完売してしまうという売れっぷり。
しかも、その状況が3か月間続いたというから驚きです。

開店時間は朝の6時30分。朝の空気感とお店の雰囲気がとてもよく似合っています。

鯉焼きは、今ではすっかり信州門前のお土産として定着しました。
あの、だれも見向きもしなかったボロボロの建物は、
藤田さんと出会うことで、こんなにもたくさんの方から愛されるお店へと変わったのです。

「土屋ビル」でも感じたことですが、リノベという“つくりかた”は、
今ここにある建物やまち、そして、ひとを“知る”機会をたくさん与えてくれます。

それが、建物やまちやひとに親しみを抱かせ、
つながりを生む要因でもあると強く感じた楽しいリノベとなりました。

informaiton


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藤田九衛門商店

住所 長野県長野市東之門町400-2
電話 026-219-2293
営業時間 6:30~売切次第終了、月曜休
※駐車場はお店の向かい側に1台分あり

information


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シーンデザイン一級建築士事務所

住所 長野県長野市 東町207-1 KANEMATSU内
電話 026-262-1175
http://scenedesign.jp/

大工さん自ら設計! 大胆かつ洗練された空間。 MAD City vol.11

MAD City vol.11
設計から現場もこなす、MAD Cityの頼れるアニキ。

DIYの基本は、「自分でいいものをつくりたい」という気持ちが大事だと思うんです。
常にこの「Do It Yourself」の精神を忘れない大工さんがMAD Cityにはいます。
それが、千葉市稲毛区に事務所を構える昭和12年創業の工務店・木村建造の三代目として、
さまざまな物件の建築に携わってきた木村光行さんです。

まず、MAD Cityと木村さんの関係性について語る前に、
少しだけ「木村さんがどんな人なのか」について説明させてください! 
大工さんというと、どこか伝統的な職人気質なイメージがありますが、
木村さんはそんな「大工」の固定観念を覆す超アグレッシブな大工さんなのです。
まず、学校を出て、稼業の大工を継いだ後、当初は注文住宅などを建てる、
「受注仕事」をメインにおこなっていた木村さんですが、
仕事を重ねるごとに、個性が光る店舗リノベーションや、
家のリノベーションなどにも興味を抱くようになったのだとか。
(詳細はこちらhttp://kimurakenzo.com/

ちなみに、木村さんが「自分の好みをふんだんに盛り込んだ家」と自負する自邸がこちら。

外観からもその広さがうかがえます。

光がたっぷり入る広々リビング。まるでモデルハウスのよう!

清潔感のあるホワイトカラーの浴室。

何から何まで、オシャレすぎるご自宅。
「ウン千万のローンを組んでしまいましたが、おかげでいろいろと勉強になりました」
という木村さん。「自分でやってみたいから」という理由で、
そこまで大金を投じるスタンス。規模が違います!

いろいろ前置きが長くなりましたが、
MAD Cityが管理する物件のひとつである旧・原田米店のあるお部屋の改装時、
現場の作業を木村さんにお願いしたことがきっかけで、
MAD Cityと木村さんのお付き合いが始まりました。

「地域住民やクリエイターなど誰かと一緒に、まちづくりや物件づくりがしてみたい」
と考えていた木村さんは、MAD Cityと意気投合。そして、
かねてからマンションのリノベーションに興味を持っていた木村さんが、
MAD City運営の「いろどりマンション」にやってきてくれたのです。

「いろどりマンション」は、松戸にある大型分譲マンションの一部を
MAD Cityが借り上げ、リノベーション可能な賃貸物件。
住居者の方々の個性を反映して、自由にDIYしている個性豊かな物件です。
木村さんは、そのなかの一室を契約し、
木村スタイルのリノベーションをスタートさせました。

改装前のお部屋の様子。

まずは、壁や押入れ、床など、すべてを取り払って、部屋をワンルームに。

もともとの内装もとり、あらわれたコンクリートの壁。

壁も床も取り払ってすっきり、広々空間に!
むき出しの床に、少しずつフローリングを張っていきます。
もちろんこの作業は当然大工の木村さん自ら全部やられたそうですよ。

床材を貼っている様子。

最終的にはこんなにキレイになりました!

どんな物件を手がけるときも「常に“ハッ”とするポイントをつくりたい」
と語る木村さん。このいろどりマンションで言えば、
特に気を使ったのがブロックを積んだキッチンカウンターです。

カウンターキッチンの脇には、棚のような小さなスペースを設けるなど、
ちょっとひと味違ったカウンターづくりを目指したそうです。

作業としては、ブロックを床に積んで、接着剤とベニヤ板を重ねます。

積み上げていって、一部に「棚」の部分となる空間を作ります。

そして、カウンターとなる板を載せて完成!

実にいい感じです! 以前の畳張りの部屋が嘘のようです。

「ブロックを使用したカウンターって、たくさんあるんですけれども、
こうやってベニヤを積んだかたちでつくることはとても珍しいんです」と木村さん。
というのも、本職の大工さんだったら、「崩れないように」と安全性を重視して、
ぎっしりブロックを上から下までビッチリと積むため、
棚のような空間を作ることなどはまずないのだとか。
「たしかにブロックはきっちり積んだほうが安全ですが、
このくらいのスペースだったら問題ないのはわかっているし、
接着剤とベニヤ板で補強できているので、耐久性には問題ないんですけどね」とのこと。
本職の大工さんだからこそ、
「融通をきかせてもよい部分」が肌感覚でわかっているってことですね!
その他にも床の貼り方など、
同様の「大工ならでは」の工夫をたくさん凝らしているそうです。

一般人のリノベーションだとさじ加減がわからない水回りも
「少しでも広く使えるように」と、トイレの位置を動かしたり、
扉を取り払ったりしたそうです。
このあたりの思い切り具合、さすがプロです。

洗面台の土台。

大きな洗面ボールと鏡を採用し、より開放感のある洗面台に。この大きな洗面ボールはなんと、学校用の製品でお値段も手頃なんだとか。

現在、この部屋はモデルルームとして公開しており、
この部屋を見た同じマンションの住人の人々から、
「自分の部屋もやってほしい」「キッチンのリノベの相談にのってほしい」
などと声をかけられることが増えたそうです。

それにしても、なんでこんなに木村さんは
現状に満足することなく、いろんなことに果敢にチャレンジするのでしょうか?

「まず、ひとつには僕は自分がやったことがないことは、
お客さんに薦めたくないんですよ。たとえば、自宅をつくったときも
『ガラス張りのバスルームを勧めるデザイナーって多いけど、本当にいいのかな?』
『窓が大きくてたくさんあるように設計された家が増えているけど、
それって本当に便利なのかな?』といった疑問があったから。
実際、やってみたらガラス張りのバスルームはオシャレだけど、
すぐに水滴がつくので掃除が大変だし、
窓が多いと夏場は暑くて家のなかが蒸し風呂状態になってしまう(笑)。
こういうことは、自分で実践してみないと、絶対にわからないことだと思うんですよね」
成功と失敗が渾然一体のコメントです。

そして、もうひとつの理由が木村さんの「好奇心」。

「大工の世界は、伝統を重んじる傾向があって、
あまり新しいことにチャレンジしようとする人っていないんですよ。
でも、僕はすごく好奇心が強いほうなので、ほかの人と同じことじゃなくて、
ちょっと違ったことをしてみたい。
そして、誰も見たことがないような新しいものをつくってみたい。
だから、いろんなジャンルに手を出してしまうんでしょうね」

「デザイナーのほうが大工よりカッコイイ、イメージがありますが、『大工だってすごいんだぜ!』ってとこを、もっと見せつけたいですね」と木村さん。

その好奇心はとどまるところを知らず、
現在は、木材でビルをつくるという、
国土交通省の主導する国家事業のプロジェクトチームの一員として参加している木村さん。
そちらは耐震の問題をどうクリアするかという内容らしく、
今では耐震についても詳しくなっているとのこと。
「松戸のまちに木造のビルをバンバン建てたい!」
と目をキラキラと輝かせながら語る木村さんにますます目が離せません。

実はこれから、木村さんがMAD Cityの一員として、
ある企画のプロジェクトを進める計画がありますので、
注目いただけたらと思います! (詳しくはMAD City HPにて)

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MAD City(株式会社まちづクリエイティブ)

住所 千葉県松戸市本町6-8
電話 047-710-5861
http://madcity.jp/

京都の町家を インタラクティブな空間へ。 HAPS vol.1

HAPS vol.1
20年間空き家だった町家を、ワークショップリノベーション。

京都の祇園や清水寺といった名所にもほど近い東山区の静かな住宅地の一角、
大和大路沿いに、白く塗られた町家があります。
ここは、私たちHAPSが活動拠点とするオフィス。
小さいながらもギャラリースペースやイベントスペースを兼ね備えた複合的な空間です。
HAPSとは、「東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス」の略で、
京都市の事業として市内の若手芸術家をサポートしています。
アーティストと彼らを支える人たちのよろず相談にのったり、
ネットワーク形成を目指し国内外のキュレーターを招聘して、
ワークショップやレクチャーを開催したりと、芸術家支援のために日々活動中です!

そんなHAPSの活動の大きな柱に、
アーティストに向けた京都市内の物件マッチングがあります。
なんと、京都市内には現在、約11万戸の空き家があり、
景観や防犯上、大きな問題となっているのです。
空き家の状態が続けば、家は荒廃します。
しかし、通常の不動産流通のためには
貸し主の側で大がかりな改修が必要で費用もかかります。

一方で、京都には4つの芸術大学がありますが、
卒業生たちの活動拠点となるスタジオに適した物件(広さ、予算、土間ありなどの条件)を
市内では自力で見つけることが難しいという状況があります。

そこで、アーティストが自身で手を動かし空き家をDIY。
大家さんの改修費は抑えられ、アーティストたちは、家賃コストを抑えられ、
双方にとってメリットとなるマッチングサービスが始まりました。

ここでは、そんなさまざまなマッチング事例を綴っていきますが、
まずは、HAPSのオフィスからです。

HAPSの2階のオフィススペース。

2階のミーティングルーム。ここで、アーティストなどの相談に応じています。

1階入り口部分はギャラリースペースとして、夜間展示「ALLNIGHT HAPS」を行っています。
写真は、向井麻理企画「ミッドナイトサマーシアター」での「最後の手段」による上映の様子。

HAPSのオフィスの建物自体も京町家を改修した空き家活用のモデルケースとなっています。

HAPSのオフィスが位置する六原学区は、京都市内でも早くから空き家活用に取り組み、
オフィスとなった空き物件も、地域の自治会から紹介していただきました。
およそ築100年、20年ほど空き家だったもので、長く借家として使われており、
中国地方にお住まいの大家さんは、相続して初めてこの家の存在を知ったそうです。
大家さんとしては、
相続時点で既に10年以上空き家で、床も一部腐っているような惨状だったので、
ご自身で手をかけて賃貸することは考えていなかったそうです。

全体に傾いてしまった物件の歪みを直すための土台からのジャッキアップ、
さらに屋根補修、電気・ガス、水回りの整備など全てを含めると、
設計事務所からの当初の改修見積りは2000万円くらいになりました。
しかし、大家さんとHAPS、どちらにもその予算はありません。
悩んだ結果、建築リサーチチーム「RAD」に相談したところ、
ワークショップ形式での改修をやってみようということになりました。
「RAD」は、Research for Architectural Domainの略で、
彼らは、「建てること」のみならず、
「現にあるものを、どう活かすのか」という視点から活動しています。

ワークショップなどで派生する改修費を全てHAPSで担う代わりに、
家賃は大家さんの固定資産税と火災保険料をまかなえる、
最低限に抑えていただくことになりました。

改修前の建物外観。

ワークショップの講師は、地元の大工さんや左官屋さん、そしてアーティスト。
参加者は、京都ならではの伝統技法や、アーティストの斬新なアイデアを体験でき、
さらに、自身で空き家を活用する際に必要な技術を習得できるので、
空き家活用促進にもつながります。

最初のワークショップの日、
空き家に入ると、床は両端で15cmほど傾き、屋根には大量のホコリが溜まっている状態。
まずは、ワークショップ参加者とともに、
床などの内装や造作家具など不要物の片付けからスタートしました。
2012年7月のことです。
水道・電気設備、コンクリート土間こそはプロの方に工事をお願いしたものの、
ほかは各分野のエキスパートやアーティスト指導のもと、
HAPSが募った一般の参加者とともに改修していきました。
解体や撤去の次は、床を水平にし、建物の骨組みや壁の補強、
棚階段やロフトづくり、壁の塗装や表面の加工、新たな壁や床づくり、
三和土工法での土間づくりなどを行っていきました。

解体・撤去作業1日目(2012年7月)。

アーティスト・市村恵介さんの指導のもと、1階ギャラリー部分の壁を制作(2012年11月)。

町家に用いられる伝統工法のひとつ、古い土壁に布海苔で和紙を貼っていくことで剥落を防止(2012年12月)。

毎回、ワークショップは、中心となるRADの木村慎弥さんによる朝礼からスタート。
グループワークで作業を進めるので、初対面同士でもすぐに打ち解けます。
最初は全くの初心者であっても、繰り返し参加していくことで、
スキルは目に見えて上がっていきました。
力仕事や暑い・寒い時期など、ハードな面もありましたが、常に和気あいあいとしたムード。
昼食や時には夕食もともにしたり、近くの銭湯、大黒湯で一日の作業を終えて汗を流したり。
特にリピーター同士は、その後もイベントに誘いあうなど、交流が続いています。

hyslomによる、アーティストならではの視点で改修を楽しむ塗装ワークショップ(2013年2月)。

ワークショップの合間には、炊き出しをしてともに食事を囲んだ。

RADの提案で、
単に解体したり改修したりするだけではなく、工程を全て記録に残していったのも、
一連のワークショップの特徴です。
今後空き家を活用したいアーティストがDIYで改修する際の参考にできるよう、
手順、作業にかかる人手、時間などをレシピとしてまとめています。
記録の一部は、写真を中心に、Facebook上でHAPS Office renovation projectのページで
見ることができます。

また、この物件の難点だった歪みは、
「歪んだまま見せる」というテーマのもとで改修を行い、
隠すのではなく、見せるための工夫が随所に施されています。
例えば、2階の床は板張りの周囲四辺をモルタルで囲まれています。
歪みによって、端まで板を張ることができない代わり、
歪みをポジティブに見せるデザインとして取り込んでいきました。

はなれの改修では、元の構造に波板をかぶせることで見せつつ補強(2012年12月)。

週末を中心に、数十回のワークショップを行い、
約100日の作業日数を経て、2013年8月にオフィスは開館しました。
京都内外(愛知、三重、なんと関東、九州からも!)からの参加者の中には、
リピーターとなってさらに友人を連れてきてくれる人もいて、
参加者登録は100人近くにのぼりました。
「建物を自力で解体するというのは、できると普段想像していなかったことだったけれど、
テレビ番組のような体験で印象深かった」とは、ある参加者の証言です。

現在もなお、さまざまな部分の手入れの目的で改修ワークショップは継続しています。
「オープン時点での完成度は80%で、
残りの20%を残したことで、他の人が遊びを加えていけたので、結果として面白くなった」と、改修ワークショップで現場監督を務めたRADの木村さんが、
当時を振り返り話してくれました。

壁づくりワークショップで参加者に説明する木村さん(中央)。

オープン後も意匠や装飾といった部分を改修し続けました。
例えば、オフィスに着くとまず目に付く「HAPS」の看板下部分は、
「都市表層研究所テグラ」によるワークショップででき上がったものです。

ワークショップで制作したタイルを入り口壁面に設置(2014年3月)。

集会スペースには黒板が設置され、改修で出た廃材を使用した本棚が設置されています。
この場所では現在、知識や経験、
技術を共有していく開放的なレクチャープログラム「OUR SCHOOL」が展開されています。

1階はレクチャーやワークショップ等に活用。

今年3月には1階の耐震補修を兼ねた土壁のワークショップを実施。
左官職人の萩野哲也さんをお招きし、
竹小舞(たけこまい/土壁の下地に使う細い竹)の編み方や
材料のつくり方から土壁の塗り方までを指導してもらいました。
素材として用いられる土は、練り直して繰り返し使われているため、
HAPSオフィスの土壁には、江戸時代からの土も混ざっているそうです。

また、この夏は新たに「同じ景色を見ている」
(建築家で一級建築士の木村慎弥さんと映像や舞台制作を行う山田毅さんによるプロジェクト)チームによるワークショップで中庭の壁が完成。
これまでは、お隣の壁面がむき出しで少し殺風景な庭でしたが、
縁あって、ある家から譲り受けてきた、
丹精込められた植木たちとあわせ、潤いある憩いの空間が出現しました。

壁づくりワークショップで、壁の構造につくった木のうろこを貼っていく(2014年6月)。

木村さんによる「土壁の中塗りのワークショップ」も今年の秋に控えています。
建物の歴史にも思いを馳せながら、今も続く改修ワークショップで、
HAPSオフィスは進化を続けています。
最近では親子向けのお話会が定期的に開催されていたり、
またご近所の方々が夜に足を止めて展示を眺めていたりも。
さらに、ご近所で不要品となった毛布やちゃぶ台など、
「誰か必要としている人いないかしら」といった、
ありがたいお話が舞い込んでくることも増えてきました。
一方で、京都のアーティストが日々相談に訪れ、
さらに、世界的なアーティストやキュレーター、美術やまちづくり、
建築などの関係者が国内外から視察に訪れるなど、
HAPSのミッションのひとつでもあるネットワーク形成を体現するような場所になっています。
地元に深く根差しながら、
同時に世界に向けて京都のアートについて発信していくような場でありたいと思います。

次回は、HAPSがコーディネートしたアーティストのスタジオなどを紹介します。

白神そだちのアワビは、 環境と縁のたまもの

秋田県と青森県の県境に位置し、世界自然遺産の白神山地を背に
日本海のパノラマが広がる自然豊かな秋田県八峰町。
背後に白神山地中央部となる核心地域が迫っており、
八峰町の青秋林道からが核心地域への最短ルートとして知られている。

白神山地のブナの森は、“天然のダム”ともいわれる自然界の栄養源だ。
落ち葉が堆積して肥えた土は栄養をたっぷりと含み、
冬の間に積もった雪は地面に染み込んで濾過され、
何十年も後に湧き出て渓流となり里山、海へと流れていく。
岩場と砂地が混在する地形も相まって、
このあたりはハタハタが集まることで知られ、海の生態系はとても豊かだ。
移動をしない貝類には、絶好の棲み家であり、
天然の牡蠣やアワビが昔から多く獲れたという。

白神の山々に抱かれた八峰町。豊饒の恵みをうけて、海の生態系も豊か。ここでは天然アワビが獲れる。

そんな八峰町で、現在、アワビの養殖プロジェクトが行われている。
廃校になった小学校を養殖所として再利用しているというので訪れてみると、教室や体育館にずらりと水槽が並んでいた。
気持良さそうに籠に貼り付いたアワビはここで大きくなり
短くて20日、最大で6か月ほどで出荷されていく。
教室の窓には全面に断熱材がはられている。
エアコンで効率的に室内の温度管理をすることで
水を直接冷やすよりも節電しながら、養殖ができるそうだ。

アワビの養殖にとって、重要なファクターは水だ。
ここは、冬は荒天が多く、地形も険しいことから海で養殖をするのは難しい。
アワビの成長に従って排泄物による大腸菌やアンモニアなどが
気になるところだが、この養殖所は、海からすぐの場所にあり、
海水を直接敷地内にひくことができたので、
2日に一度、水槽の水をすべて入れ替えをしているという。
常にクリーンな環境を保つために、
天候に左右されない施設づくりをここでは行っているのだ。

水槽は全部で57基ある。アワビ養殖を開始する際、地方新聞に記事でとりあげられたことで、その記事を読んだ北海道の会社から提供されたという。あわびのエサは男鹿をはじめとした国産昆布と贅沢だ。

「泣ける!広島県」全国で話題沸騰!Perfumeが表紙を飾った広島・究極のガイドブック

かつて、県の広報資料がこれほどまでに話題になったことが
あったでしょうか?!
2014年7月、広島県の新・観光キャンペーン「泣ける!広島県」
の発表とともに発行されたガイドブック「泣ける!広島県」が
このたび大好評につき増刷。東京・広島ブランドショップTAUや
大阪・広島県大阪情報センターなどで昨日から再配布を行いました。
なんと広島では、配布前に100メートル以上の長蛇の列が。1000冊が30分で
配布終了、TAUでは昨日一日で約2,500冊を配布したのだそう。

ガイドブックは126ページの大ボリューム。
広島の名所やグルメスポットなど
見どころがたくさん、しかも面白い切り口で紹介されています。
広島県出身の「Perfume」が表紙を飾り、
撮りおろしのグラビアやインタビューも行なわれるなど、
県によるガイドブックとしては異例の斬新なアプローチ。
編集長は伊藤総研さん、クリエイティブ・ディレクターは
江口カンさん。気鋭のクリエイターらの参加によって、ビジュアル、
コンテンツともに既存のガイドブック以上の充実ぶりとなりました。
それでは本の中身をちょっとだけご紹介。

Perfumeのインタビューも。がんばっている姿は見せず、影で努力するのが広島人なんだとか。ほか、西田尚美、堂珍嘉邦、エドツワキさんらのインタビューも。

撮影はホンマタカシさん。広島市の路面電車、お好み焼き屋、尾道などを巡っていきます。

「失恋センチメンタル旅」「人情ホロリ旅」などテーマ別に広島の旅を案内する「ひろしまジャーニー」。Webでも見れます。

おいしいだけじゃない、ツッコミどころのある「おしい!」メニューのガイドも。

カワイイ!広島カープファンの「カープ女子」も掲載。

入手できなかった方は、Webでも
内容の一部を読むことができます。
また、全国47都道府県立図書館に閲覧用として寄贈されたとのことですので、
こちらについては広島県観光課観光プロモーショングループ(082-513-3398)宛に
お問い合わせください。図書館のリストはこちら

泣ける!広島県

シーンデザイン 一級建築士事務所 vol.01: そこにあることの意味に 想いを巡らすこと

シーンデザイン一級建築士事務所 vol.01 
リノベーションの魅力を知る

9年前の2005年、冬季長野五輪を終えてから8年。
かつて開会式会場をはじめ、オリンピックの中心地となり賑わいを見せた長野市でしたが、
その頃にはうってかわって中心市街地の空洞化が顕著となっていた時期でもありました。
そんな状況のなか私は地元長野の設計事務所、宮本忠長建築設計事務所在籍中に
中心市街地の百貨店跡地再開発の一担当者として関わっていました。
たくさんの古い建物の解体撤去から
現在の再開発ビル群が完成するまでの一部始終を見ることとなり、
長野市の中心市街地の大きな転換点を体感することにもなりました。

古き良き時代の……などというノスタルジックな気持ちではなく、
なんとなくこのプロジェクトに関わっている間中、
心のどこかで気にかかる事柄がありました。

それは、初めて経験する“再開発の現場”が、
都市の多様な考え方や思いを画一化する作業をしていくように思えたことです。
再開発プロジェクトに対する批判ではなく、
そうせざるを得ない状況も多々あることで仕方がないことでもあると思っています。

その一方で、この再開発とほぼ同時期、
私はもうひとつのプロジェクトに携わっていました。
善光寺表参道大門町に江戸の頃から続く老舗旅館「藤屋御本陣」の
リノベーションプロジェクト「THE FUJIYA GOHONJIN」です。
この周辺地域の再生をも視野に入れた老舗旅館のリノベーションと
中心市街地再開発のふたつの案件を担当しながら、
時には同じ日に両方の打ち合わせを行ったりもしていました。

まちの“つくりかた”にはいろいろな方法があるのだと思いますが、
このふたつのプロジェクトほど対照的なものはありませんでした。
どちらも、事業としての成功は企業にとって大きな願いであるし、
まちを元気にしたいという気持ちは同じベクトルのはずですが、
アプローチは全てが真逆でした。どちらが良い悪いといった話ではなく、
同じ時代、同じ地域のまちづくりの一端を担うプロジェクトの意思決定のプロセスが、
これ程までに違うものかと単純に驚き、戸惑ったものでした。

この経験から、リノベーションについて……というか
“つくりかた”について、いろいろなことを考えるようになり、2006年に独立をして
「シーンデザイン一級建築士事務所」を開設するきっかけにもなりました。

独立後、自分の設計事務所の仕事のほかに「ツリーハウスプロジェクト」や
「プロジェクトカネマツ」などの活動も行っています。
それについてはコロカルに取材されたこともありますが、
(山崎 亮ローカルデザイン・スタディ#052 参照)
この連載でも後々もう少し詳しく触れるとして、今は仕事も、そのほかのプロジェクトも、
2005年に携わったあのふたつのプロジェクトに感じた違和感を片隅に留め
“つくりかた”に心を置きながら取り組んでいるように思います。

土屋ビルとの出会い

そんなことを思いながら4年、
2009年のはじめに「THE FUJIYA GOHONJIN」の仕事でお世話になった方を通じて、
築52年の鉄筋コンクリート造の土屋ビルという建物のリノベ計画のお話をいただきました。

善光寺へと通じる長野市中央通り、
長野冬季オリンピックの表彰会場にもなった「セントラルスクゥエア」のほど近くにある
「土屋ビル:長野外国語センター(現ナーガ・インターナショナル)」のことは、
実を言うと知りませんでした。というより、
雑多なまちの風景に完全に溶け込んでしまっていたそのファサードに
意識的な眼差しを向けることがなかったからです。
きっと、ある日、突如としてここが更地になっていたとしても、
かつてここに何があったのか思い出せなかったかもしれません。

リノベ前の土屋ビル外観。周辺には木造、RC、鉄骨、新旧建物が混在している。

この土屋ビルはこれまで、さまざまなテナントが入居してきましたが、
今は「ナーガ・インターナショナル」という語学学校になっています。
英語のみならず、さまざまな国のことばを学べ、同時に文化の違いや、
違う言語の人たちがお互いの考え方を理解するためのお手伝いをする、
長野では老舗の語学学校です。

当時、長野外国語センター30周年の節目を迎えるにあたり、
オーナーは建て替えるのではなく、もう一度このビルに新しい息吹を吹き込んで
リユースすることを選択し、シーンデザインに声をかけてくれました。

さて、依頼を受けてからまじまじ建物を見てみると、3階以上の外壁は、
ほぼすべて金属でできた飾り格子で覆われているという、
かなり個性的なファサードを持った建物であることがわかります。

でも、歩いている人の目線には、こんな光景しか見えません。

エントランスは、所狭しとサインで埋め尽くされていました。

自分が何者であるか、名札をたくさん貼られ、
かえって自分の個性に自信をなくしてしまっているようで建物が可哀そう……。

いや、でももしかしたら、
この特徴的な外壁の飾り格子は室内からはとても役立つ機能を持っているのかもしれない。
たとえばまぶしい日差しを遮るブラインド的な役割とか。

さっそく内部から飾り格子部分を見てみると……

通りに面した空間がもったいない使われ方をしています。

うーん……内部は室内を石こうボードで間仕切られ、室内は倉庫と化していました。
外壁に施された飾り格子には
何の意味も機能も期待されなくなって久しい現況が見て取れまました。

あの鉄格子のファサード、すごく個性的で、この建物にとってなくてはならない、
素晴らしい特徴になり得る可能性をひしひしと放っているのに、
使用者がそのことを忘れてしまっていたり、あるいは気付いていなかったり、
そんな状況がそこにはありました。

近年、リノベーションという言葉や活動を頻繁に目や耳にしますが、
ただ単純に時代の変化を押し付けたり、
目的や用途の変化に合わせて着せ替えても建物は生きてこない。
使う人たちが建物の性格をよく理解してあげていれば、
もっと魅力的な建物になっていくと思うのです。

世の中のどんな建物も、つくられた当時は
必要とされて生まれてきたに違いはないですよね。
でも、この長野外国語センターも然り、
たいていの場合リノベの依頼を受けて古い建物を下見にいくと、
大概、建物が物理的にダメというよりも、使い手がこの建物の神髄を理解しておらず、
無用の長物にしてしまっている、ということが多いように感じました。
そして、もっと、建物の声に耳を傾けたい、そう思ったのです。

“いいところ”を伸ばすデザイン

調べてみると、土屋ビルは1962年(昭和37年)に竣工し、
長野市では鉄筋コンクリート建築の先駆けであり、
当時は長野で一番高いビルと大変な注目を集めていたそうです。

時は流れて周辺にはより高層の建物が建ち並び、
ビルの用途も薬局、ブティック、ケーキ屋、喫茶店、ディスコ、外国語教室と
さまざまな業者が入れ替わり、その都度改装が重ねられてきました。

改装が重ねられるたびに使用者が変わり、用途が変わるたびに
竣工当初にこの建物に込められた願いは薄れ、忘れられてきたのでしょう。
もはや、飾り格子が何のために施されていたのか
外国語センターの誰も憶えていませんでしたが、
そんな建物の“いいところ”を見つけ出し、
伸ばしていくことができたらと思い、このビルの改修プランを考えました。

依頼を受けてから7か月が経った2009年7月。
実施設計が終わり、いよいよ工事が始まります。

厨房床の跡など、解体工事で建物の履歴が推測できます。

まずは解体工事です。

建物の素顔を見ることができるので、私はこの解体の工程が好きです。
度重なる改修の痕跡を辿るうちに、
建物が本来持っている思いがけない表情に出くわしたりすることも多々。
例えばケーキ屋時代の防水床の跡だとかディスコ時代のミラーボールの残骸など。
今は真面目で教育熱心な先生が、実は昔「暴走族だったんだぞ」と。
そんな話に似ています。
解体してみて初めてわかることも多いから、
その都度、設計を修正しながら工事は進みました。

そして、今回のプランの目玉は、
この建物の最大の特徴である飾り格子をどう生かすかというところに絞られました。
なぜなら、外壁の飾り格子と窓との隙間で見つかったライトアップ用電源などから、
約50年前の竣工当初、まだ明かりが少ないまちなかで、
このビルは行燈のように浮かび上がっていたらしいことがわかったからです。
きっと、当時のまちのランドマークだったのだと思います。
今回の工事では当時のデザインコンセプトを尊重して、
ライトアップを復活させることにしました。
ただし、どんな光源や角度でライトアップされていたかは、
資料が無かったのでわかりません。

この飾り格子には、どんなライトアップが似合うのか、関係者総出で実証実験です。

そこで、クライアントや工事関係者を交えて、
どんなライトアップがこの飾り格子を美しく見せることができるのか実験をしました。

通りを歩く人も、車で通り過ぎる運転手も、みんなこの建物を見上げていく。
その姿を見るのが楽しかった。聞き耳を立てると、行きかう人々からは
「何ができるの?」「いつの間にできたの?」
なんて、会話が聞こえてきます。この建物は約50年間、ここに建っていたのに(笑)。

こうして、照明の色や角度、光の強さなど、
関係者みんなが納得のライトアップが決まりました。
テーマは多文化の融合。外国語センターという用途に由来してのことでした。
その他、外装の工事は1階エントランス部分のみに留め、
2階以上の外壁は既存を生かす計画として、内部に少し手を加えました。

生まれ変わった土屋ビルの外観(でも外装で変えたのは1階部分のみ)。

その他、語学学校の教室となっていた2階の部屋の窓に多数貼られていたサインシート。
これをすべて剥がし、外からも授業の様子がうかがえるようにしたり、
ラウンジで生徒が講師の先生と会話している様子が外からちらちら見えたりします。
内部のアクティビティーがまちに漏れ出すことが建物の表情を豊かにし、
もう過剰なサインが無くても、
語学学校であることは建物自体が語ってくれるようになりました。

内装は暖かい色調で、親しみが持てる雰囲気へと変えました。

土屋ビルがリニューアルオープンしたのは2009年9月のこと。
土屋ビル改修の仕事は、私にとってある視点を得る、転機となるものでした。

そこにあることの意味に想いを巡らすこと

何らかの意図をもってつくられた建物の記憶をたどること。
それは謎解きのようでもあり、新しい物語を綴る作業のようでもあります。
その建物や空間は年月とともにどう進化したか。
ここで何が起こり、それはどのように進展または消滅したか。
模様替えされたところとされなかったところはどこか、そしてそれはなぜか。

そんな風に問いを常に建物に投げかけては想像する。
いま既にあるものを無視したり、否定することなく、
肯定するところから始める姿勢が、まちとどんな関係を
これから結んでいけるのかを考える大事なきっかけになると学んだ気がします。

そして、まちには同じような境遇の建物がたくさんあるかもしれないし、
まずは今ある建物のことを、みんなが“知る”だけでも
まちは変わるんじゃないかと思うようになりました。

真新しいビルに囲まれても、そのなかに埋もれることなく、
むしろ50年間このまちに存在し続けたことを誇らしげに建つことができた土屋ビルは、
見る人にいろいろなことを語りかけてくれたのではないかと思います。

そんなわけで私はリノベーションという“つくりかた”の面白さを確信したのです。

information


map

シーンデザイン一級建築士事務所

住所 長野県長野市 東町207-1 KANEMATSU内
電話 026-262-1178
http://scenedesign.jp/

新潟県十日町の「山ノ家」で今年も開催!創作料理でもてなす「夏宵の行灯 茶もっこの宴」

新潟県十日町市松代のカフェ&ドミトリー「山ノ家」。
古民家のような外観と、洗練された居心地の良い内装を
併せ持つスペースです。

こちらで、2014年8月16日、17日にイベント「夏宵の行灯 茶もっこの宴」が開催されます。
松代の伝統工芸「伊沢和紙」で作られた行灯を灯し、
自慢の地酒や郷土料理、地産地消の創作料理を振る舞うもの。
スペシャルゲストも続々登場の予定で、
主催者のひとりである山の家さんいわく、古民家などで開催される宴席をハシゴして、
一緒に盛り上がりましょう!とのこと。
また、昼間に行灯のワークショップも行われる予定です。

昨年開催された「夏宵の行灯 茶もっこの宴」の模様

「茶もっこの宴」は昨年から始まり、3度めの開催。
もともと、山の家があるほくほく通りは、江戸時代から街道筋として栄えて
いたところ。足を休める旅人たちにあたたかく声をかけ、
お茶を飲みながら話をする「茶もっこ」とよばれる文化が
古くから伝わっているのですが、この気質を外から来た人に
体験してもらおうというのがきっかけで始まったイベントなのです。
詳細は下記Facebookページにて!

夏宵の行灯 茶もっこの宴
会場:ほくほく通り周辺、山ノ家
料金:¥3,000(パスポート制)*地元割引あり

つるつるプチン!  “食べるエメラルド”でまちおこし

“蓴菜”と漢字で書いて、よみがなをふるのに躊躇しない人のほうが珍しい気がする。
この難しいよみがなの食材は、日本を始め、アジア各地で採れるもの。
秋田県三種町では、今が収穫の最盛期だ。
ヒントは、黄緑色。周りが透明なゼリーに覆われていてヌルヌルの触感。
口にいれるとつるんとした食感で、噛むとプチン!
どちらかといえば喉越しが涼感を誘う食材だ。
筆者は、一般家庭の食卓で、これが出てきたのを見たことがまずない。
日本料理のお膳で小鉢に酢の物として入っていたり、お吸い物に少しだけ入っていたり……
稀少な高級食材というイメージだ。

蓴菜と書いて、じゅんさいと読む。今が旬の食材は、生産地ではこんな風に売られている。見よ! このギュウギュウな詰まり具合!

ある日、三種町の直売所「じゅんさいの館」で、
はちきれんばかりにじゅんさいが詰まったビニール袋を
いくつも買い物かごに入れていくオバサマを発見。
「こんなに買ってどうするんですか?」と聞くと
「今の時期は毎年関東さいる親戚に送ってやるべ。
食べるなら、やっぱり“生”じゃねえと」とのこと。
……生!?
小瓶に入った加工食品のじゅんさいは見たことがあるけど
ビニールいっぱいに入った大粒の生じゅんさいは初めて。
ぷっくりと食べごたえのありそうなイキのいい様子は、
5〜8月だけのお楽しみなのだとか。
この時期は、酢のものや汁物などに調理され、
現地では朝から晩まで毎食の食卓にのぼることもあるという。
「今時期の朝ごはんはじゅんさい汁、昼はじゅんさい丼、
夜はじゅんさいの酢の物だねえ」と、おばちゃんは嬉しそう。

じゅんさいは、スイレン科の多年生水草。淡水池に群生しているハスのような水草でゼリー状のぬめりに包まれた若芽が食用である、と聞くと、なんとなく納得できるような。

北海道から九州まで全国各地にじゅんさい沼はあり、
それこそ昔はどこででもじゅんさいは採れたのだが、
高度成長期の波や環境の悪化により、じゅんさい沼自体が減少した。
今ではここ、三種町が国産じゅんさいのなかで
90%のシェアを占めているという。
なので、生産量は文字通り日本一である。
なぜ、ここがじゅんさい栽培が盛んなのかというと、
昭和44年の減反政策が実施された際に
当時の山本町(現在は合併して三種町)の町長が
転作農産物としてじゅんさい栽培を提案したことから、
田んぼがじゅんさい沼として使われるようになったという。
何よりも、三種町は水資源が豊富で、
世界遺産で有名な白神山地の水を貯水した素波里ダム湖の水をひいていたり、
地下水の湧き出る沼があったりと、じゅんさい沼を作るのによい条件の土地だったのだ。

じゅんさい沼は、農薬や化学肥料が混ざった水が入ってくるとその時点でアウトだ。
清廉な水と里山の生態系がちゃんとある良い環境でしか育つことない繊細な植物である。
というわけで、じゅんさいは恵まれた土地の姿を表す
貴重な食材であることがわかるだろう。

慣れた摘み手が1時間、じゅんさいを摘み続けて、その成果は、2〜3kgほど。

実は、三種町はじゅんさい沼存続の危機を数年前から課題としている。
じゅんさいはじゅんさい沼に箱船を出し、ひとりひとりが腰をかがんで頭を下げ、
水の中に手を入れて若芽を選んで摘んでいく。
大変細やかな作業で、慣れた人と慣れない人の収穫量は歴然だ。
田んぼを積極的にじゅんさい沼に変えてきた世代は
6〜70代の高齢者になってしまい、摘み手が高齢化。
今、摘み手がどんどんいなくなってきているのだ。
摘み手は1年にこの時期だけしか働く需要がなく、
季節労働なので、定期的な雇用の確保は難しい。
そうは言っても、手入れをしていないじゅんさい沼は
あっという間に生態系が崩れてダメになってしまう。
そんな重大な問題をいつまでも放っておくことはできない。
このままでは、じゅんさいどころかじゅんさいのできる環境すら
失ってしまうことになってしまうかもしれないのだ。

研修を受けて季節で働くふたりは主婦。家事労働の傍ら、この時期はじゅんさい摘みを行う。「なかなかはまりますよ〜」とひとりの方は意欲的。もうひとりの方は「う〜ん、今後摘み手を続けるかはわからない」という答え。

じゅんさいをサステイナブルなまちのビジネスに。

「国産日本一」は国内に流通しているじゅんさいの
3割のうちの90%でしかないことも忘れてはいけない。
中国や韓国などの外国産との価格競争もある。
現実を見ると、今後若い世代にじゅんさいを残していくことは難しいかもしれない、と
三種町でドライブイン、「ぴっといん丼・丼」を営む
戸嶋 諭(さとし)さんは危惧している。

男鹿半島出身の戸嶋さん、「三種からまちおこししていかないと、故郷の男鹿もさびれていってしまうよ」と心配する。

戸嶋さんはこれまで、特産の白神あわび茸を使ったまちおこしグルメ、
「みたね巻」に挑戦したり、地元の食材で作る「ライスピザ」を開発したりする傍ら、
三種じゅんさい料理推進協議会の副会長を務めている。
一昨年は、地域の飲食店とともにじゅんさいをたっぷりとご飯の上に乗せた
「三種じゅんさい丼」をお店で提供して、三種町にじゅんさいあり、と盛り上げた。

「ご当地グルメで丼選手権に出たりしたこともあるんだけどね、
もっとじゅんさいを消費できるもの、まちの経済活性化につながるものを
つくらなくてはいけない、と思ったんだよ。
そこで考えたのが、生うどん。
生じゅんさいを生地に練り込んで製麺してみたら周囲にも美味しいと好評で。
特産品の梅も一緒に練り込んでみたら相性もよぐてね」

戸嶋さんが開発した、ほのかにじゅんさいの緑色が入った「みたねうどん」。北海道産小麦100%に三種町のじゅんさいと梅林で有名な琴丘地区の梅が入った自家製麺で添加物なし。現地で食べるとさらにたっぷりとじゅんさいがついてくる!

こちらはカルボナーラならぬ、プルルナーラ。もちもちでしこしことした触感はパスタのように調理してもあう。生じゅんさいもクリームパスタにあうなんて、意外! 三種町ではじゅんさいうどんをアレンジしたものを町内の加盟レストランで食べることができる。

喉越しがよく、コシもある。
梅が入っているので少しだけ酸味もある。
三種じゅんさい丼を考えるときにじゅんさいと梅は相性がいい、と気づいたのを
そのままうどんにも応用してみたら、正解だった。

今まではじゅんさいであれば茎も葉も粉末にして練り込んだうどんはあったが、
それでは加工業者だけが儲かるシステムだから、と
戸嶋さんは摘み手が大切に採った生じゅんさいの若芽の部分のみを使っている。
厳選した素材を生うどんにして商品化し、
地元からいろんな場所へと売れていけば、地域に利益を還元できる。
摘み手などの永続的な雇用に結びつくのではないかと考えてのことだった。
確かに、この方法ならば生じゅんさいを冷蔵で
ストックしておくと、必要に応じていつでも使うことができるし
時期的な販売のムラは解消できるかもしれない。
戸嶋さんの打つうどんに、まちの未来が託されている。

一方、若い世代も負けて入られない。
じゅんさい情報センターの畠 譲(はたゆずる)さんは、30代後半。
中堅世代として、地域の若い人たちがじゅんさいのことを
自分たちのものとしてとらえていき、
また、どのように関わっていけるのかを模索している。
そのために、世代が上の戸嶋さんや他の飲食店の人たちとも
侃々諤々(かんかんがくがく)としたやりとりをすることが多いという。

東北地方の各地のガイドなどを作っていた経験のある畠 譲さんは、各地の地域おこしの例などを取材し、またその情報の出し方なども学んで地元に戻ってきた。

畠さんの着用している「NO JUNSAI, NO LIFE」は
じゅんさいやきりたんぽを販売をする安藤食品の若者ふたりがつくっている。
そのほか、「I LOVE♡蓴菜」ヴァージョンや缶バッジなどもあり、
有名なコピーをもじったもので、親しみやすさを醸し出している。
彼らは、SNSでも積極的にじゅんさいやきりたんぽなどの魅力を発信しており、
畠さんもマスコミ応対のときは制服のように着用し、
じゅんさいの宣伝活動には大活躍だ。

「フレッシュな感覚をもってすれば
こんな風にじゅんさいに内包されているメッセージを伝えていくこともできます。
正直なところをいうと、60代など上の世代はとても元気なので
地域活動は、彼らが中心になってきたところはありました。
若い世代は仕事が忙しかったり、また引っ込み思案で発言できなかったりと
世代間のミゾがあるのは確かです。
若者が自分たちで手をあげていけるような雰囲気になるように、
つなぎ役として機能できたらと思いながらこの仕事をやっています」
という畠さん。

畠さんは、じゅんさい情報センターの仕事だけではなく、
Ustream番組「はたフリちゃんねる〜HataFree?〜」の
パーソナリティーとしてじゅんさい以外の地域情報の発信もしている。
ちなみに、木曜の生放送を見てみたのだが、
やっぱり畠さんはじゅんさいTシャツを着ていた。

じゅんさい摘み採り体験でじゅんさいに親しむ。

畠さんに勧められ、せっかくなのでじゅんさい摘み採り体験をやってみた。
「食べるエメラルド」と称されたじゅんさいの摘み採りは
エメラルドだらけの沼に木の小船で漕ぎだし、
自ら宝を探しに行くようなものだ。
葉影に隠れてなかなか探し出せないじゅんさいを
最初は畠さんに「ここにありますよ」と教えてもらって摘み採る。
発見も難しければ、摘み採りもなかなかうまくいかない。
葉のついている茎とじゅんさいのついている茎の
根元を親指で切り、沼の根っこからまずはじゅんさいを切り離す。
手がぬるぬるして爪が役立たない。
その後、葉のついている茎とじゅんさいを切り落とすのだが
それも慣れている摘み手は“鋼の爪”を親指にはめて片手でぷちぷち切っていく。
「あ〜私も、鋼の爪が欲しいです」
と嘆いたら、畠さんは「鋼の爪を使いこなせるまでが難しいんです」と一言。
摘み手になるには訓練が必要でありました。

じゅんさい摘み採り体験は8月いっぱいまで可能。事前にじゅんさい情報センター(0185-88-8855)に問い合わせを。大人ひとり1800円で採った分は持ち帰りができるようビニールで包んでくれる。黙々と採っていると無の境地に達し、まるで瞑想をしているかのような状態に。ゼリー効果なのか、手がつるつるになるおまけつき!

さて、摘みたてのじゅんさいを持って宿泊する農家民宿へ。
あらかじめ、「じゅんさいを持っていくので鍋にしたい」と
頼んであったのもあり、かなりの量が必要だった。
実は、素人が1時間で採れる量など、ざるの下にたまるくらいしかない。
これでは夕食にじゅんさい鍋を作ってもらうのに足りない、ということで
「じゅんさいの館」で冒頭に出会ったおばちゃんと同じように
ぎゅうぎゅうに生じゅんさいが詰まった袋を購入した。

夕方になるとあんなにあったじゅんさいも売り切れ間近。みんなで採った体験をもとに美味しそうなじゅんさいを目利きしてみようとするも、どれもぷっくり美味しそうでわからない。「小さくて葉が開いていないのがいいんだや〜」と、また、通りがかりのおばちゃんに教えてもらう。

夏に鍋? というと驚く人もいるかもしれないが、
じゅんさい鍋は生じゅんさいの出る時期のお楽しみで、
暑い時期にふーふーいいながら
コラーゲンたっぷりの比内地鶏のスープで
じゅんさい鍋を食べるのが地元ではおなじみなんだそう。
ついでに冷やの生酒も一緒にいただけば、
これはもう、もち肌麗しい秋田美人が生まれる環境はばっちりというわけだ。

食物繊維がたっぷりのゼリーに包まれたじゅんさいの若芽。低カロリーでヘルシーな食材でもある。もちろん、締めはじゅんさいうどんで!

じゅんさいは、つくられる環境が保たれていることで
初めて食卓にのぼる食材だ。
摘み手の顔が想像できるスローフード、と
パンフレットに書いてあったが、まさにその通り。
白神山地と水、里山、摘み手、流通、食べる人という
循環のリズムで、ゆっくりと土地が育まれていく。

宝石のエメラルドの石言葉を調べてみると、
「希望」や「新たな始まり」「喜び」など未来に向かっている意味のものが多い。
食べるエメラルド、三種町のじゅんさいも
まちの未来につながる宝物であり続けますように。

大館市より、秋田犬 「ののちゃん」日記 第3回。 かき氷にワールドカップ。 のの、初めての夏。

すこし間が開いてしまいました。こんにちのん。

ののが働いている大館市も夏本番。
大館市は秋田県の北部に位置していますが、
内陸の盆地ということもあって、夏場はなかなか暑くなります。
ご近所の「河田氷や」さんでカキ氷をいただき、夏バテしないように
注意しながらすごしておりますよ。

河田氷やさんでは、カキ氷に「純氷(じゅんぴょう)」という
じっくり時間をかけてつくられた氷を使っていて、
とっても口当たりがやわらかいんですのん!

7月の思い出といえばサッカーのワールドカップ。
開催中はののもユニフォームを着て応援していました。

コートジボワール戦の時は大館市桂城公園でのパブリックビューイングに参加。
みんなで円陣を組んでいざ応援!
いっぱい声を出して応援しましたが、結果は残念・・。

試合の後は気を取り直して石田ローズガーデンでバラ祭りを見てきました。
なんと、きりたんぽキャラのぽんた君ときりこちゃんに遭遇!う~ん白くて太い!
のののおててにそっくりのん!

秋の「大館・北秋田芸術祭」会期中には
大館市の「大館樹海ドーム」できりたんぽまつりも開催されます。
芸術の秋も食欲の秋も同時に楽しめるチャンスですのんで、ぜひ来てください!

ちなみにののはいっつも「食」に貪欲なので、「食欲の秋」が来たらどこまで
大きくなっちゃうんだろうと乙女心に少しやきもきしてますのん。
それではまた次回のん!

ゼロダテ秋田犬 「のの」

ゼロダテアートセンター

MAD City vol.10: きっかけをつくる! 「成長する空間」をつくり続ける 建築家

MAD City vol.10
成長し続ける空間づくりとは!?

千葉県松戸市は年2回のお御輿、花火大会、献灯祭り、松戸まつりなど、
地域イベントも盛んな土地柄。
その都度MAD Cityの関係者も関わらせていただいたり、
ほかにもMAD Cityが運営するイベントスペースFANCLUBなど、
毎週のようにさまざまなイベントが開催しています。
そんなとき、MAD Cityがいつも「知恵袋的存在」として頼りにしているのが、
建築家・デザイナーの西尾健史さんです。

松戸在住の西尾さんは、数年前からMAD City周辺で開催される、
イベントの什器制作などでよく中心となって活躍してくださっており、
もはやMAD Cityにはなくてはならない重要人物なのです。

実はMAD cityの新オフィスの設計や家具の制作をしてくださったのも西尾さんです! 本当にお世話になりっぱなしです!

ちなみに、普段西尾さんがメインで手がけているお仕事は、
都内を中心とした展覧会の設計デザイン、プロダクトのデザインなどです。
たとえば……。

渋谷パルコで開催されたネコ好きクリエイターたちによる、ネコをテーマにしたポップアップショップ「POPMOTTO du CAT LOVER」。こちらのデザインと什器制作は西尾さんが担当! おしゃれです。

森アーツセンターギャラリーで開催された「スヌーピー展」の物販スペース。こちらの会場設計も西尾さんが行ったとか。壁面がゆるやかにつながっていてお店というよりひとつの家のようになっているのが特徴です(photo:kenta hasegawa)。

東京でもデザイナーとして活躍している西尾さんが、
いったい松戸ではどんな活動をしているのか。
今回はそれをちょっとご紹介したいと思います。

たとえば、前回紹介したMAD マンションの住民の方で、
屋外で「食」に関するイベントを行っている、
フードユニットteshigotoさんを中心に開催された「Outdoor Kitchen」。
これは松戸中央公園の林のなかでかき氷を作って食べるというイベントだったのですが、
西尾さんはキッチンカウンターのデザインと制作を担当してくれました。
「さまざまな場所でこのカウンターキッチンを使用したい」
というteshigotoさんの要望に応えて、分解ができて、どこででも組み立てが可能。
さらに移動も可能なキッチンカウンターをつくったのだとか。
ちなみに、全部西尾さんの手づくりです。

また、MAD Cityが管理する物件 古民家スタジオ旧・原田米店にある
「松戸探検隊ひみつ堂」さん。
この古民家物件の改装デザインを手がけたのも西尾さんでした。

もともとは何年も使われていなかったこのスペースが……

素敵な観光案内所になりました!

いまでこそ、デザインのみならず、インテリアや家具など
実際に「つくる」ところまで手がけている西尾さんですが
実はこの頃はまだあまりリノベやDIYをやったことがなかったのだとか。

「ひみつ堂さんは、色んな条件が重なり、
僕がDIYリノベをやりはじめるきっかけとなった物件だったので、思い出深いですね。
本格的に大工修業をしたことがあるわけでもないので、
最初は『ちゃんとできるかな』と心配だったんですが、
意外とやってみるとできるもので(笑)。
この物件に携われたのは、ものづくりの達成感以上に
DIYのもつ魅力を感じることができて、すごく自信になりましたね」

出身は長崎で、数年前まで都内に住んでいたという西尾さん。
いったい、なぜ松戸に興味を持つようになったんでしょうか。

西尾さんが松戸に興味を持つようになったのは、
以前の職場が柏だったので土地勘があったということがひとつ。
もうひとつは、MADCityを知り、
いい意味でも悪い意味でも「手を入れる余地を感じられるまち」だったから。

「最近は、いろんな地方都市でその土地に合わせて
デザインの取り組みがおこなわれるようになってきています。
松戸も都心に近く、人口も多いので、おもしろいことができるはず。
活動や取り組みがまちの人に受け入れてもらえれば、
少しずつかもしれないけどきっと成長していくと思うんですよね。
だから、僕はそのきっかけになる『場やコト』を松戸でつくれればいいな、
と考えています」

そんな西尾さんが空間づくりのときに常に大事にしているコンセプトが
「これからの暮らし方、及びそれを取り巻く状況全般をデザインする」ということ。

「僕はもともと単に建築物をつくったり、家具をつくったりするというよりは、
『空間そのもの』をデザインすることに興味があるんです。
できればつくった後も、その場で起きる出来事とともに
成長していくような空間をつくりたいんです」

だからこそ、空間をつくるときには
決して「モノだけのデザイン」にならないように意識するそうです。
では、いったいどんな空間づくりをしているんでしょうか?

たとえば、先日西尾さんがMAD Cityプロジェクトとともに手がけたのが、
松戸市内のショッピングセンターオウル五香の
コミュニティスペース 「ほうほうステーション」。
ショッピングセンターから空きテナントを一時的に活用するアイデアを依頼され、
「親子の交流が生まれる公園のような場をつくろう」という提案をし、実現しました。

西尾さんがつくったのは、本棚にもなるキャスターつきのベンチ。
単なる休憩スペースだけではなく、ここで買い物途中の親子連れが、
本を読みながらひと息つき、
絵本を介したコミュニケーションが生まれるよう配慮したのだとか。
今後は、本の内容も絵本だけでなく、料理本や旅行本等も増やしていきたいそうです。
「お母さんと子どもがここで本を見ながら今日の献立を相談して、
ショッピングセンター内で買い物をしたり、
週末の予定を考えたりと日常的に来てもらえる場所にしたい」
という構想もあるそうです。

また、利用者同士の交流を生むために、
「2冊本を持ってくれば好きな本1冊と取り替えてもOK」
という絵本の交換サービスを行ったりもしているそうです。

平常時はこんな感じ。お母さんと子どもが、お買い物の途中に、絵本を読みながらまったりとひと休みできます。

本棚も兼ねたベンチにはキャスターがついているので、自由にレイアウトの変更が可能なんです! 写真は、よみきかせイベントの様子です。

可動のベンチや山の形をしたパーテーションで、
いろいろな用途に合わせて空間をつくれるため、
「ここでイベントをしたい」という希望者の方も出てきているそうです。
ショッピングモールからは、この場所に次のテナントが埋まったら終わりではなく、
今回の可動式の什器を別の空きテナントに持っていけば
引き続き活動できるというアイデアも評価をいただいたとのこと。

「自分がつくったスペースを地元の方々が気に入ってくれて、
さらにいろいろな利用方法を考えだしてくれるのは本当に嬉しいです。
このスペースも、もっと地元の方々に使っていただけるようになったらいいですね」

「ベッドタウンとしての側面を持つ松戸は、通勤等でどこかしら都内と繋がっています。だからこそ『松戸でやっていることのほうが、都心でやっているものよりおもしろいしカッコいい!』と言われるのが理想です」と西尾さん。MAD Cityと一緒に、もっともっと周辺エリアを盛り上げていきたいですね!

せっかくつくった空間だから、成長させないともったいない。
その場限りで終わらせず、その後も独自に成長していくきっかけとなる種を植えていく。
そんな西尾さんと一緒にMAD Cityもエリア中に
さまざまな種を残していきたいと思います!

information


map

MAD City(株式会社まちづクリエイティブ)

住所 千葉県松戸市本町6-8
電話 047-710-5861
http://madcity.jp/

石巻が世界で一番面白いまちになる!4年目の石巻STAND UP WEEK 2014「未来作りの見本市」

震災で甚大な被害を受けた石巻に、
世界中からクリエイティブなアイデアと知恵がやってくる!
明日7月25日(金)から開催される「石巻STAND UP WEEK 2014」は、
8月1日(金)までの8日間にわたり、石巻を舞台に40もの多彩な
コンテンツが繰り広げられるお祭りです。
主催は、「石巻を震災の前の街に戻すのではなく、
新しい未来を作りたい」というスローガンで活動するISHINOMAKI 2.0。
今年で4回めの開催となります。

気になる内容は...
小林武史、Salyuとライゾマティクスによるコラボレーション・パフォーマンス
breath(呼吸)/resonance(共鳴)」や、
JR東日本がこの日だけ特別に運行する「石巻線マンガッタンライナー」、
石巻の浜に宿泊して漁師の生活に触れる「おしか民泊」、
牡鹿半島を自転車でめぐる新しいツーリズム「ポタリング牡鹿」、
ライゾマティクスと石巻の地元高校生による「石ノ森萬画館プロジェクションマッピング」など、ものすごーく豪華です!

石巻の料理人のフルコースを堪能しよう!石巻を代表する名店の匠たちによる屋外レストラン「石巻夕凪ダイニング

ほか、「ピクニックコンテスト in 石巻」や
田辺銀冶の講談 Night 2 ~川開き祭り編~
3.11以降、東北へフォーカスし続けたHIPHOPアーティストが一同に会する
ライブ「ISHINOMAKI PRAY ON THE MUSIC」も!
オリジナルな試みをこれだけの数主催するには
並々ならぬ意思と努力が必要だったに違いありません。
ぜひ石巻に駆けつけて、石巻がつくりあげた未来のかたちを目撃してください!

石巻STAND UP WEEK 2014「未来作りの見本市」
開催期間:2014年7月25日(金)~8月1日(金)全8日間
会場:石巻市中央ほか
事務局:一般社団法人ISHINOMAKI 2.0

ビルススタジオ vol.09: MET不動産部のコト

ビルススタジオ vol.09
地方で生きていくということ。

さて、これまでは当社が関わったリノベーション事例を紹介してきましたが
今回は当社のいち部門である
MET不動産部」について。

当社を立ち上げる前、私は
建築家さんの主宰するアトリエ系設計事務所、
何100人もいる組織系設計事務所、
さらには地方の設計事務所と渡り歩いてきました。
独立するにあたり、あたりまえのように設計事務所としてスタートしようとしました。
設計事務所の仕事は通常、敷地や建物(改装の場合)、
予算や使い道があらかじめ決まったところから始まります。
もちろんその中で自分なりの答えを見つけ出すことが仕事だし、その楽しみもあります。

しかし、これまで渡り歩いた中で共通して疑問に思っていたことがあります。
「果たしてその敷地がふさわしいのか?」
「その建物で理想の環境が手に入るのか?」
「工事などにかける予算はそれが妥当なのか?」
「この立地にその用途は必要あるのか?」
「その施設の認知のされ方はそれでいいのか?」
などなど、設計事務所では、期待される、
そしてできる業務の範囲が限られてしまっていることから
生まれる疑問が積み重なっていました。

せっかく独立するならこれらが決まる前からプロジェクトに関わりたい。
もっともっと広範囲にそして深くお客さんに、その場所づくりに関係したい。
そのほうが絶対楽しく仕事ができる。
そのためにどうすればいいのか。
 1、敷地や建物を探す際に求められる立場・・・不動産
 2、予算作成や調達に関わる立場・・・コンサルタント、金融機関
 3、その場所の使い道を考えることから関わる立場・・・プロデュース、企画主体
こうみると、3はとにかく経験。そしてお客さんとの信頼関係。
2は加えて金融機関との関係づくり。
しかし1については資格はもちろん、
お客さんが「さて、物件を探そう」と思い立った際に
まず思い起こしてもらえる不動産屋にならないといけない。
しかも自分が楽しく続けられることでそれをしたい。
それでMET不動産部を始めました。

山ひとつが物件。その中にお城が……。

倉庫は自由度と天井が高くて好きです。

リノベーション済みの物件もチラホラ。

簡単に紹介すると、ここで掲載している物件たちの選考基準はふたつ。
・ひとつでも図抜けた特徴を持っていること。
・当社のだれかが強烈にその物件を好きであること。
これだけです。

例えばこんな物件がありました。
※ほんとは全部の物件について何時間でも話せる程の思い入れがあるんですが……。

1、庭(家付き)(入居済)

宇都宮市の中心部にほど近い住宅街に佇む、庭をメインとした物件です。
庭の広さはもちろん、とにかく「庭とのつながり」が考えられたつくりになっています。
広々とした広縁からの圧倒的な景色はもちろん、
広間、奥の間。障子を開けたり閉めたたりと
庭との絶妙な距離感、そして入り込む光をコントロール。
気持ちよくって内見の度に数時間……いくらでも居られる場所です。

2、大谷ポテンシャル(入居済)

宇都宮市は言わずとしれた大谷石の産地。
栃木県内には大谷石組積造の蔵が数多くありますので
県民にとっては当たり前の存在です。
しかしこれは家として造られたもの。蔵のような閉塞感はありません。
しかも川沿いのこのロケーション。
素材感。開放感。そして未開の大谷地域。こりゃあ堪りません。

3、富士エリア前ピンポイント(入居済)

自衛隊基地に面した物件。
そう、窓を開ければ大好きな航空機を存分に眺められる家です。こりゃすごい。
もちろん騒音はついてきますが……。

4、天保名主のお館(入居済)

竣工はなんと天保2年! この地域の名主の家でした。
敷地内には母屋、離れ、蔵、長屋門などなど。もう何も言うことはできません。
そして家賃は月3万!
これは持ち主さんの気持ち。
補修費用も持ちつつ、この建物を、地域を受け継いでくれる方のみのご提供です。

5、裏庭へようこそ

建物自体は古めかしい店舗住居。しかし中に入り勝手口を出ると、
そこには43坪もの裏庭が広がっていました。
こんだけあればガーデンでも畑で秘密のパーティー会場にでも?!
大家さんにとっては死に地。
でも入居者にとってはここがメインといっても良い物件です。
ともかく「裏庭」という淫靡な響きにぐっときます。

6、うなぎ置場(入居済)

特徴があれば、土地も取り扱います。
ここは間口5メートルそして奥行き35メートルのとってもバランス悪い敷地。
しかも前面道路幅が最小2メートルあるかないか。
主にそのせいで、市場的には人気のない物件となっていました。
おかげで価格もだだ下がり。
しかしこの土地のバランスは設計をやる人間にとっては好奇心をかき立てられます。
ここでしかできない建物が、ここでしかできない生活スタイルができるんじゃないか。
その想いを共有できる人がたったひとり現れれば、それで充分。
そして安い土地価格。浮いた分でsmartなぞ買えば道路幅問題は解決しちゃいます。

7、もみじの集積(シリーズ)

このシリーズは物件そのものの特徴ではなく、界隈のちからで紹介しているもの。
この連載でも取りあげた界隈「もみじ通り」の物件たちです。
面白い人たちが店を出し、住み、働き始めている、
そういう“動きある界隈”に入居してみませんか? というもの。
実際にこれまで入居された方々はピンポイントにこの物件! という決め方ではなく、
もみじ通りのなかでいくつか見て、規模価格の比較的見合う物件に落ち着く、
という人が多いです。
まわりの既に入居しているお店が好きで、そこに居る人が好きで決めてくれている。
このまちで生活したい、という想いが決め手になるという、
今では珍しい物件の探し方かもしれません。
でも当シリーズに限らず、MET不動産部では界隈の使い倒し方、
その物件とその界隈を含めたライフスタイルを重視しています。
当たり前のことのハズです。

——やはり止まらなくなるので、この辺にしておきます。

2007年から始めたMET不動産部。
いい物件を見つけた時しか更新されないものの、細々と続けています。
これまでに紹介した事例を含め、
幸いたくさんの入居者たちや面白がってくれる人たちにも恵まれています。
初めて会った人でも「あの物件のココが好きで……」みたいに言ってくれると
「あのバンドのこの曲のこの部分が好き」「あの娘のここが好き」
という話のように盛り上がったりします。まぁ、フェチに近い気がします。
人見知りな自分にとって、出会いから共通の話題があることはとても助かりますし、
そうして出会い、話した人とは不思議と信頼感が生まれています。
なんなんですかね、これ。

「物件好きの物件好きによる物件好きの為のパーティ」と銘打ち、物件情報を肴にお酒を呑む。そんな夜会を開きました。

好きな物件。
知らない人に使われて、その後関係が持てなくなってしまうのはとても嫌なんです。
じゃあ当社で取扱い、入居付けをしてしまおう。
「共通の好き」を持つ入居者と友だちなってしまおう。
そしてその後も関係を持てるようにしてしまおう。

ともかく、「共通の好き」を持つ人と出会うことはとても楽しい。
それをなんとか仕事にしていることで、
自分がこのまちに居る理由をつくっているのかもしれません。

P.S.
そんな株式会社ビルススタジオ、現在「設計スタッフ募集中」です。
興味ある方は連絡ください。

information


map

ビルススタジオ

住所 栃木県宇都宮市西2-2-24
電話 028-636-5136

大館市からお届け! 秋田犬 「ののちゃん」日記、第2回。 『いぬくまーず&ののロゴ大募集』

こんにちのん!
大館市では暑い日が続いておりますが、ごきげんいかがかのん?
ののは最近あまりに暑いので水浴びする日が多いです。

水浴びしてさっぱりのの

さてさて今回はのののお仕事風景をお伝えしますよ!
朝のお散歩をして、朝食を食べ終わったら車に乗って事務所に向かうのん。
ののの定位置は助手席~ちょっと開いた窓から街の空気を感じながらすいすい~。

朝のお散歩ではわんこ友達とあいさつを交わしながら~

ののの出社風景

朝10時の出社からは事務所に来るお客さんにごあいさつしたり、
街へ取材に行ったり、チラシを配ったり・・
この日は正札竹村という昔のデパート跡をお掃除するワークショップの
サポートスタッフさんを募集する告知をおこないましたのん♪

ののもワークショップ告知のお手伝い

ののの告知の成果もあって2回のワークショップは大成功!
のべ100人以上の方がきてくださり、トラック約20回分のゴミをだしましたのん!
ののもお掃除隊長として参加者の皆さんを応援しましたよ!

秋の大館・北秋田芸術祭会場の一つ「正札竹村」の内部を大掃除。

ののを囲んで参加者のみなさまと記念撮影

こんなふうに大館・北秋田芸術祭では市民・県民の方々を中心に
一般の方々と会場をつくりあげていったり、あるいは作品を制作していきます。

■サポートスタッフ「いぬくまーず」募集!

そしてこういった活動をしていく芸術祭のサポートスタッフ「いぬくまーず」を
結成することになりましたのんでお知らせです!

この「いぬくまーず」、なんとののが隊長を務めていますのん! 
1日だけでも会場のお手伝いできるな、とか、
土日だけ参加できるな、という人も登録してほしいですのん。
もちろんたくさん来て頂ける方は大歓迎! 
一定回数以上参加してくださる方には「のの室長」モチーフの
芸術祭グッズなどを差し上げますのん!

ののといっしょに芸術祭をもりあげていきましょう♪

「いぬくまーず」の方たちには各会場の監視員さんをしてもらったり、
アーティストさんと一緒に作品を作り上げていったりしてもらいますのん。
ご興味ある方はののnono@zero-date.orgまでご連絡ください。
折り返しののからご案内を送らせていただきますのん!
会期の10月4日から11月3日まではもちろん、
会期前の9月や会期後の11月にも制作ワークショップなどありますので、
ご興味のある方はまず登録してくださいのん。

「ののロゴ&キャラクター」コンペ開催

ののとゼロダテスタッフ女子部のみなさん

さらにさらにビッグニュースですのん!
なんとただいま「ののロゴ&キャラクター」コンペを行っていますのん。
詳細はこちら

審査員はわたくし「のの」と「ゼロダテ」のスタッフが担当。
ののも真剣に選ばせていただきますのん。
もちろんロゴ部門、キャラクター部門の各優秀作品には賞がありますのん。
1等は「のの室長賞」!
のの生写真をはじめ豪華景品をご用意して皆様からのご応募をお待ちしておりますのん。

それではののはぼちぼちお仕事に戻りますのん!
また来週!

ゼロダテ秋田犬 "のの"

ゼロダテアートセンター

NO ARCHITECTS vol.9: 最終回にして番外編。 このはなの新しいスペース

NO ARCHITECTS vol.9
まだまだあります

この連載では、NO ARCHITECTSがリノベーションで関わった、
大阪市此花区の物件に絞って、記事にしてきました。
このはなには、実はほかにも魅力的なスペースがたくさんあります。
今回は、番外編としていくつか紹介しようと思います。

まずは、「四貫島PORT」。
正面は四貫島商店街のアーケードに面する建物で、
1階は、もともと魚屋さん。
生臭さの残る冷蔵室は解体、錆びたシャッターなどは撤去。
新たに機能的なキッチンと大きなカウンターの設置など、
きれいにリノベーションされ、店長が日替わりで異なる飲食店に。

四貫島PORT日替わり飲食店の1週間。

月曜と土曜日は、じゃこめしと日替わり定食の「ムクロジ」
木曜は、電子工作やプログラミングの相談ができる持ち込みOKの喫茶「すわる」
金曜は、手づくりパンやキッシュの「喫茶ふっくら」
毎日違う店長が入れ代わり立ち代わり、お店を切り盛りしています。

四貫島PORTの1階。僕らもいつも施工でお世話になっている工務店のPOSさんの内装です。

その他、「MIKIKI」の古着マーケットや、
中津にある「本屋シカク」の出張本棚など、ショップコーナーもあります。
上階は、あまり手を入れずに、共同アトリエとシェアハウスとなっています。
近々、4階の大広間をシアターとしてオープンも計画中とのこと。楽しみです。

ほかでは手に入りにくい本が揃う出張本棚。わかりやすいポップも付いています。

続いて、「FIGYA(フィギャ)」です。
アーティストmizutamaくんの住居兼アトリエで、
定期的に展覧会やライブ、ワークショップも開催されるなど、
ギャラリーやイベントスペースとして活用されています。
写真は、撮影時に開催されていたボン靖二個展「ちゃんとする」の様子です。

FIGYAの1階。左の幕で覆われているのは、居酒屋時代のカウンターです。右の白い壁は、今回の展覧会のためにつくったとのこと。

もともとは、モトタバコヤ(vol.4参照)のように、
モトイザカヤという名前で活用されていた場所でもあります。

2013年3月に行われた劇団子供鉅人による、
散歩と観劇を兼ねたツアー演劇『コノハナ・アドベンチャー2』では、
「未来食堂コノハナ」として舞台のひとつにもなっていました。
その時の舞台装飾の銀色のペンキで塗られた壁が今もそのまま残っています。

FIGYAの1階の奥の部屋は、もとは倉庫。真っ白く塗装され、映像などの展示室に。

2階の和室をそのまま展示室に。

3軒目は、「ASYL(アジール)」です。
OTONARI(vol.2参照)と同じ建物の中にあります。
もともとは、梅香堂というギャラリーとして使われていたスペースが、
建物が持っていた雰囲気を尊重しながら、
現在、共同アトリエとして活用されています。

アーティストの前谷康太郎くんを中心に、
作品の制作場所になっています。
今後は展覧会の企画なども考えているそうです。
週末には、楽しそうな声が聞こえてきます。
写真は、FIGYAで開催が始まったボン靖二の個展のオープニングの様子です。

FIGYAで開催されている個展のオープニングパーティの様子。手前の天井が低くなっている部分は、上がロフトになっています。

まちのリズムを受け入れる

紹介しだすと切りがないのですが、
それぞれが独自のスタイルで日々運営されていて、
付かず離れず、良い距離感で共存しています。
僕らNO ARCHITECTSも、事務所を移して3年半、
住み始めてようやく1年が過ぎました。

連載を始めたころから思い返してみても、
既存の建物を使いながらも、新しく生まれる場所もあれば、
惜しまれながらもなくなっていく場所もあります。
すべてをポジティブに受け入れて、
未来を見守る優しいまなざしのようなものが、
まちに関わる人たちには大事だと思うようになりました。

都会ではあまり実感することができない
「人との距離感」や、「まちの音」、「生活のリズム」が、
個人的な日常の暮らしを通して感じられること。
今しかない時間を共有しているということを味わいながら、
このまちで、日々活動をしています。

これからも、このはなの物件はもちろんですが、ほかのまちでも
そのまちを気に入って住み始めたり、
まちとつながるオープンなスペースを持ちたいと思った人などに対して、
リノベーションを通してサポートができれば幸せだなと思っています。

事務所の屋上から見る夕陽。手前の建物は、最近、解体されてしまいました。日々、景色も変わっています。

ひとまずNO ARCHITECTSの連載はここで終了ですが、
また、まちの様子など報告できたらと思っています。
今回初めて読んでいただいた方、続けて読んでいただいていた方、
どうもありがとうございました。また会う日まで。
このまち、このはなでお待ちしてます。

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NO ARCHITECTS

住所 大阪市此花区梅香1-15-20
http://nyamaokud.exblog.jp/
https://www.facebook.com/NOARCHITECTS.jp

information

四貫島PORT

住所 大阪市此花区四貫島1-6-6
http://shikanjima-port.jp/

秋田県大館市から、 秋田犬「ののちゃん」日記開始! 第1回『のの、ゼロダテ入社 〜お披露目~命名』

これからコロカルニュースにて、
秋田県の北、大館市のアートプロジェクト、
NPO「ゼロダテ」で働く「ののちゃん」による日記がスタートします!
可愛らしいお写真と一緒にののちゃんの日常をお届け!
それではどうぞ〜!!

みなさんはじめまして、こんにちのん!
秋田犬の「のの」って言います。
「あきたけん!」ってよく言われますが、
正しくは「あきたいぬ」です。よろしくのん!

生後5か月ですが「大館・北秋田芸術祭2014」の広報戦略室室長を
務めていますのん。

今日からののの日々の生活だったり、ののがお仕事してる「ゼロダテ」の活動や
「大館・北秋田芸術祭」の取材模様をつづっていきますのん!

ののは2014年の1月10日生まれ うまどし やぎ座の女の子なのです。
4月8日に「アートNPOゼロダテ」に入社しましたのん。
→詳しくはこちら

ののはこう見えても国の天然記念物なのん!
天然記念物ってなんかすごそうな響きだけど、自分では実感はありませんのん。

入社日にはスタッフのみなさんがののの歓迎会をしてくれました。
だけどなんだか途中からうとうとしてましたのん。

ののの入社歓迎会。のののお部屋でみんなでごはん!

そしてさっそく次の日からお仕事スタート!
ここにはいろいろな人がののに会いに来てくれるのん!
ののお仕事は、SNSなどを使って、のののお仕事ぶりを
みんなに知ってもらいやすくすることなのん。

twitterをしたり…
twitter.com/akitainu_z

facebookや…
www.facebook.com/akitainuz

Ustreamでののの生活のライブ配信もしていますのん。
www.ustream.tv/channel/akitainu

たまに画面からはみ出てたり、外回り行ってる時もあるけど、気長に観ててほしいのん。

ここがのののワークスペース!(寝てるけど…)壁には「正札竹村」っていう昔のデパートのリノベーションプランがかかってるのん。いつもこれを見ながらお仕事に励んでいるのです。

このデパート、「正札竹村」は13年前につぶれちゃいましたが、
「大館・北秋田芸術祭2014」会場の一つとして使いますのん。
建物の中は通路として使い、出入口付近では演劇などが行われる予定ですのん。

ののが入社して初めての大きなお仕事が「秋田犬お披露目会」。
ゼロダテの事務所は「大町商店街」っていう商店街の中にあるんだけど、
集まったみなさんと一緒に商店街をお散歩したのん!

お散歩は、店主の方々にごあいさつしながら、アーケードの下をてちてち。
最後は参加者のみなさんと「正札竹村」の前で記念撮影。

たくさんの人とカメラに囲まれて少し緊張したけど、
最初のお仕事から大成功でしたのん。

そしてこの時、重大発表したのん!
「のののお名前公募」! 
そう、実はこのときまだ名前が決まってなかったのん。

それから2週間の応募期間を経て決まったのが「のの」という名前なのん。
この間になんと200を超える案が集まり、
ののとスタッフのみなさんの協議をしてきまったのですのん。
→詳しくはこちら

お仕事だけじゃなく、たまには息抜きもしますのん。
スタッフのみなさんと近くの桂城公園でピクニックしたり、

サッカーしたり、

そして帰りにつかれて寝ちゃったり。

そんなかんじでのんびり毎日すごしてるのん。
きりたんぽや比内地鶏(のののゴハンにもときどき入れてもらえる!)
などおいしいものがいっぱいの大館でみなさまをおまちしております!

次回からはののが現地取材した時のものやイベントに参加した
時のことをお伝えできればと思いますのん!

ゼロダテアートセンター

京都の面白い人、公開インタビュー。Webサイト「カンバセーションズ」の出張&公開取材イベント

インタビュアーにスポットを当てるインタビューサイト
「カンバセーションズ」が、7月1日より6日まで、
京都を舞台に出張&公開取材イベントを開催!
京都を拠点に活動するさまざまな職種の方々による
計5本のインタビューを、すべて公開取材イベントとして
収録。インタビュアーそれぞれに関係の深いスペースを
取材会場に設定し、「場所」と「テーマ」を連動させた
インタビューを行います。

インタビュアーにはRADディレクター、リサーチャーの
川勝真一さん、レストラン「Kiln」のシェフ船越雅代さん、
クリエイティブ・ディレクターの松倉早星さん、伊藤直樹さん、
吉村紘一さんら。
インタビューされる方にもアーティストの名和晃平さん、
和菓子ユニット「日菓」の杉山早陽子さんら、ユニークな方が
勢揃い。それぞれ「京都で”集う”」、「京都で”食べる”」など、
京都に待つわるクリエイティブなお話しが展開されます。

会場に選ばれているのも、京都造形芸術大学や
レストラン、雑貨店と宿の「ウサギノネドコ」など、
京都の様々な面白い場所。
クリエイティブなトークと新しい出会いを求める方は
ぜひお出かけしてみてはいかがでしょう!
イベントの詳細は下記Webサイトにて。

QONVERSATIONS TRIP

山ノ家 vol.9: 山ノ家はこれで完成?

山ノ家 vol.9
半日のおやすみ、トリエンナーレ、アーティストインレジデンス

ドミトリーがオープンすると、
「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の開催年ということもあって、
宿泊希望の連絡は早いうちから入ってきていた。
カフェの営業に加え、ドミトリーの営業も始まると
堰を切ったように朝から夜までずっと、スタッフは対応に追われる毎日となった。
運営スタッフの一部は、朝担当と夜担当にそれぞれ分かれて
シフトを組むなどしてなんとかこなしていた。
一日のスタートは、宿泊者のための朝ご飯の準備から始まって、
ランチの仕込み、そしてカフェの通常営業、
合間に、ドミトリーのベッドメイク、夕食を希望する方への夕食準備の対応。
夜はお酒を飲む人も多く、際限なく続いてしまうと次の朝にも影響が出てしまうので
23時を消灯、門限とさせていただいていた。
その後にも片付け、一日の集計や、食材の発注、その他業務は続く。
芸術祭が終わるまでは、休みなしで駆け抜けるつもりだったので、
本当に息つく暇も無い日々。

リノベーションが一応カタチになってからは、
僕もカフェのスタッフとして動いていたり、
毎日来るお客のために、ドミトリーのベッドのシーツを片付けたり、
掃除を手伝ったりと、運営のサポートにまわった。

立ち上げのために現地に滞在してくれたインターンやスタッフには、
シフトの中で週に一度は休日をもうけるようにしていた。
参加してくれたことへのささやかなお礼として、
芸術祭の参加パスポートを皆に渡していた。
これを手に、めいめいプランをたてて、
この時期に展示中の作品を鑑賞する旅に出かけていた。
なかには、ヒッチハイクでまわってきたという強者もいた。
ずっと休みなしで動いていた僕と池田も、半日だけお休みをもらうことにした。
隣町、十日町のキナーレという施設周辺なら、
作品もいくつか集中しているし、さっと見に行って戻って来れる。

十日町にあるキナーレにて。クリスチャン・ボルタンスキーのものすごい作品や、同施設に新たに開館した里山現代美術館を見ることができた。

空き家だった山ノ家を最初に見に来てから約1年。
その間、この土地に展開されたさまざまアートな作品を、ほとんどと享受できていなかった。
こういうかたちで関わるようになって享受していたのは、
まちのことや、人との縁や、めまぐるしい自然の変化だったから。

そんなわけで、久しぶりに旅行者に近い感覚で
ここにあるもうひとつの財産として、
アートが育まれている状況というものに触れる機会を得た。
しばらく滞在しているこの土地のすぐ近くで、
素晴らしいエネルギーをもった作品群があったり、
イベントが行われたりしている状況。
そこには以前見た時とは全く別の、
新鮮なのに親しみがあるような、不思議な感慨が自分のなかに生まれていた。

また山ノ家でも、芸術祭の終わりが近づいた9月初旬の1週間、
アーティストが滞在し、製作と展示を行うことになった。
芸術祭のプログラムではないが、
オープン直前のときに滞在してくれたsawakoさん(vol.5参照)からの紹介で、
ふたりのアーティストが
山ノ家でレジデンスで滞在して展示をやってみたいというのだ。

実は僕らとしても、2階にギャラリースペースを設けたばかり。
と言っても、もともとただの廊下だった部分を行き止まりにしたような、
とてもコンパクトなスペースなのだが。
ここに何かコンテンツを入れたいとちょうど考えていたところだったので
喜んで受け入れることにした。

階段を上がるとすぐに見えてくるこの場所は、もともと部屋の外側にあった回廊の一部だったところで、わざと行き止まりにしてできる不思議なスキマ空間をギャラリーにしたいと目論んでいた。

立ち上げの黎明期において(実際は今でもそうなのだが)、
こういった手つかずのゾーンにスッと入り込むようなタイミングで
お話が持ち込まれることは本当にうれしいこと。
ふたりのアーティストはとても楽しそうにこの地で過ごしながら、
実に上手に2階のスペースを利用して、
音のインスタレーションの空間作品を展開していた。

滞在製作してくれたのは、ベルリンで活動を始めたという日本人のサウンド/ビシュアルアートユニットのpenquo (hisae mizutani,kyoka) のふたり。芸術祭に来たお客や、ドミトリー宿泊の方などが、ここで製作された展示空間を体験した。

まだこのアーティストインレジデンスの仕組みは手探り状態ではあるが、
少しずつ試行錯誤を繰り返しながらも実行し、かたちづくっていけたらと思う。

滞在製作が終わり、展示として始めた初日には、期せずして通り雨の後に虹が。

山ノ家はこれで完成?

工事としてはひとまず終わり、山ノ家はなんとかオープンして、
この土地での日常が動き始めている。
では、これで完成なのだろうか。
東京で芽生えた「開かれた場」をつくりたいという想いが、
縁あってこの土地と結びつき、カフェとドミトリーのある場所をつくった。
ここで何かの問題を解決するために、といった大それた動機ではない。
それどころか気づけば地元の人たちに雪おろしを指導してもらったり、
野菜をいただいたりと、助けてもらうことの方が多いのではないかとさえ思えた。
こういった土地では、ほどよく干渉したくなるようなスキがあるくらいのほうが
関係性を持ちやすいのではないか、
そんなことをさまざまな体験を通してリアルに感じるようになった。

地元の人、移住してきた方たち、芸術祭を軸とした活動をされている方たち、
外から訪れてくれる来訪者、アーティストなど、さまざまな立場、
立ち位置の人たちにとってできうる限りよい刺激となるような存在でありながら、
関わる人々の数だけ視点が生まれる、そのような場所になったら面白い。
当初イメージしていたことだけにとどまらない面白さがこの建物に生まれつつある。
それはリノベーションする前から決定付けられたものではない。
この土地に滞在し、この場所をつくる中で気づいたこと。
空間として、機能として、全てが完成しきっていなくてもよい、
そんな考え方ができるのも、リノベーションだからこそありえる可能性のひとつかもしれない。

気づけば夢中で、ここまで駆け抜けてきてしまった。
豊かな自然や風土、そして10年を超えて育まれてきた大地の芸術祭もある。
そういったことに魅かれてこの地に飛び込んだが、
よき人々に出会うことができ、支えられて
山ノ家が動き出せたことは振り返ってとてもラッキーだった。
いまはまだ、この昔ながらの街道筋の商店街に、
風変わりな事情で気立ての良い移民のお店が一軒できたという感じ。

長い月日をかけてリノベーションをしながら、
東京とまつだいを行ったり来たり、生活を繰り返していくうちに、
ほとんど知らなかった里山のよさをたくさん知っただけでなく、
戻った時に新鮮な視点で東京を見ることができるようになった。
そして、東京と里山、どちらのほうがよいか悪いということではなく
どちらにもよいところがあり、
そこを積極的に拾っていくほうが面白いのではないか。
そう思えるようになったことは自分にとっては大きな変化であり、発見だった。
それは、いつでも戻れる場所をもうひとつ持ったことによる、
安心のようなものから生まれてきたのかもしれない。
僕らが持てたこのような変化は、きっと他の人でももつことができるだろう。

そんな思いを持つ人たちで、この周辺で新たな営みが
2つ、3つと増やしていくことができたりしたら、
また見えてくる風景が少しずる変わっていくかもしれないなと考えている。
気づいたら変わっている、くらいの自然発生的な感じがいいと思う。
それは、まちを変えるというよりは、
いまあるまちにもうひとつ別のレイヤーが加わるという感じで。

大地の芸術祭が終わると、
おそらく地域をおとずれる外からの人が少なくなるだろう。
祭りが終わって、日常が始まる。
でも、ここからが本番だと思っている。試行錯誤はあるだろう。
インターンのシフトも終わり、この先、海外留学に旅立ったメグミさんが
冬に戻ってくるまで、ミナコさんと池田が主に東京とまつだいを行ったり来たりしながら、
山ノ家を運営していくことになる。
また、今まで東京で培ったつながりや、これからこの土地でつながる人々との交流の中で
生まれてくるイベントを企画していけたらと思っている。
都市と里山を行ったり来たりしながら、そのなかで生まれてくる、
どちらのものともつかないような文化をここで紡いでいけたらと思う。
これからまだまだ試してみたいことはたくさんある。

この地域には、中山間地ならではの地形のなかにできた美しい棚田が散見される。
この棚田の美しい景観があるのは、
そこで田んぼをつくり、耕作を続ける農家さんの日々の営みがあるからこそ。
同じように、これから山ノ家の日常の営みを積み重ねていくことが、
新しい風景をかたちづくるきっかけとなることを願って、
いまそのスタート地点に立ったところだ。

100人の高校生が全国の「名人」にインタビュー。「第13回 聞き書き甲子園」参加者募集中!

以前コロカルニュースでも活動をお伝えした「聞き書き甲子園」。
全国から集まった100人の高校生が、日本の森や海、川を守り、
育て、共に生きてきた「名人」たちに話を聞いて、その言葉を一字一句
全て書き起こして文章にするプロジェクトです。

この聞き書き甲子園が、今年のエントリーをただいま受付中。
参加対象は高校生。聞き書き甲子園OBOGの大学生スタッフの
サポートのもと、日本全国の造林手、炭焼き職人、漁師、海女、
木地師などのもとを訪ねてお話しを聞いていきます。
インタビューの経験がない高校生のために、
「聞き書き事前研修」も開催されるので安心です。
この事前研修、名人への訪問、フォーラムに
関わる費用(旅費交通費)は主催者が負担とのこと。

夏に開催される「聞き書き」経験者の大学生らが指導をする研修会の様子。「聞き書き」という手法の基礎を学ぶほか、取材に赴く名人や名人を取り巻く日本の森や川、海の現状についても、講義や森での体験プログラムを通して学ぶ。

参加する高校生には、農業科の高校に通い、将来は家業を継ぐと
決めている人もいれば、日本屈指の進学校に通い、
いずれは世界で活躍する人になりたいと考えている人もいます。
高校生は自分とは違う未来を描く仲間に刺激を受けて、
聞き書き甲子園終了後も離れた土地で連絡をとり合い頑張っています。

日本中から集まる高校生と大学生と地域で暮らす名人。
そこには、学校に通うだけでは絶対に得られない刺激があります。
進路を選ぶ前に、日本を巡り日本のことや自分のことを考える、
そんな機会を聞き書き甲子園は高校生に提供しています。

応募の締め切りは7月1日(火)必着。申込みの際には
作文の提出が必要で、応募者多数の場合は作文による選考を行います。
聞き書きという形で他人の人生と向き合い、言葉で紡ぐ経験が、
進路に悩む高校生には確かな糧となるでしょう。
応募の詳細は下記Webサイトにて。

第13回 聞き書き甲子園 募集要項

メイン写真撮影:奥田高文

鳥取と台北のいいもの、いい食、 いい暮らしを集めた「鳥取・台北–Design and Craft Hunting–」

日本の民芸品の人気が高まる台湾の台北市と、
民芸や手しごとが色濃く残る鳥取。
「民芸」をキーワードに出会ったこの2つの地域から
それぞれの暮らしの中にある「いいもの」を集め展示・販売する
「鳥取・台北 - Design and Craft Hunting - 」が
6/21(土)より開催されます。
「いいもの」をハンティングしてきたメンバーは
大阪で家具製造・販売など暮らしにまつわるものづくりを手掛けるgraf、
東京でイベントプロデュースやブランディングなどを手掛けるLandscape Products、
台北でレストランやお菓子屋さんを展開するVVG
の三者。
各々の分野で活躍する目利きたちが見つけてきた
工芸品、プロダクツ、おいしい食材が会場に並び、
鳥取と台北の魅力を体感できます。

鳥取と台北のいいとこどり!

会場は東京からスタートし
その後、大阪、鳥取、そして最後は台北までまわります。
また、各会場ではワークショップやトークイベントといった
連動企画も開催されるそう。
鳥取と台北の素敵な出会いをぜひご堪能ください!

【鳥取・台北 - Design and Craft Hunting -】
東京会場:展示期間 / 6月21日(土) - 6月29日(日)
     場所 / CURATOR’S CUBE(東京都港区愛宕1-1-9)
大阪会場:展示期間 / 7月5日(土) - 7月13日(日)
     場所 / graf(大阪府大阪市北区中之島4-1-9 graf studio)
鳥取会場:展示期間 / 7月19日(土) - 7月27日(日)
     場所 / ギャラリーショップそら(鳥取県鳥取市栄町658-3駅前サンロード)
台北会場:展示期間 / 8月8日(金) - 8月17日(日)
     場所 / Songshan Cultural and Creative Park East Tobacco Factory 2F Lab
松山文創園區 東向製菸工廠 2F Lab 實驗室(台北市光復南路133号)
詳細は以下を参照ください。

鳥取台北 - Design and Craft Hunting -
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MAD City vol.9: 住居用の間取りを取り払い、 人工芝と白壁がさわやかな デザイン事務所に!

MAD City vol.9
築40年弱のレトロなマンションの一室をDIY!

MAD City利用者のなかでも、特に多いのがクリエイターの方々です。
自分の個性やセンスを生かして、自由にDIYできる物件を求める彼らにとって、
MAD Cityの扱う「DIY・リノベ完全自由」な物件は、絵を描くキャンバスと一緒です。

なかでも人気があるのが「MADマンション」と呼ばれる、築40年弱の賃貸マンション。
DIYはもちろん、改造も自由。さらに原状回復不要というMAD Cityの人気物件です。
加えて、家賃も手頃で駅から徒歩5分という好立地も、住人の方々からは評判がよいのです。

MADマンションの外観。

今回、ご登場いただくグラフィック・デザイナーの佐藤大輔さんも、
このMADマンションの住人のひとりです。

佐藤さんとMAD Cityとの出会いは、数年前のことでした。
もともと「生まれも育ちも松戸」というチャキチャキの松戸っ子の佐藤さんが、
松戸の駅前を歩いているときふと目に入ったのが、MAD Cityのオフィス、MAD City Gallery
江戸時代に宿場町として栄えたまち並みの名残ある松戸で、
異彩を放っていた弊社オフィスに好奇心をかきたてられた佐藤さんが
その扉を叩いてくれたのがはじまりでした。

オフィスにいたMAD Cityのメンバーとさまざまな話をしていくうちに、
「松戸にクリエイターの拠点をつくる」という、
MAD Cityのコンセプトに共感してくださった佐藤さん。
その後もイベントに参加してくれたり、
ウェブサイトをこまめにチェックしてくれたり、
なにかとMAD Cityのことを気にかけてくれていました。

とはいえ、8年ほど前にフリーのデザイナーとして独立されてから、
ずっと松戸にあるご自宅でお仕事をしていた佐藤さんは、
当時は物件を借りる気はなかったそうです。
でも、MAD Cityのウェブサイトなどをチェックしていくうちに、
「仕事場と家を別にしたい」「事務所を構えたい」という想いを抱くようになったのだとか。

物件探しの際に、佐藤さんが考えていた条件は3つ。

1)安い
(やっぱり値段は肝心とのこと!)
2)駅から近い
(せっかく事務所を持つなら、クライアントを呼んで打ち合わせもしたいし、
プレゼンとかもできるスペースだとなおうれしい)
3)リノベができる
(自宅だとあまり自由にリノベするのはこわいけれども、
仕事場は思いっきり自分の好きな空間をつくりたい)

以上の条件を満たす物件を1年間ほど探し求めていた佐藤さんの目に止まったのが、
この「MADマンション」でした。

「安くて、駅から近くて、リノベもOK」
という条件をすべて満たしたこの物件の内見後、佐藤さんは即入居を決意。
入居開始の2012年7月から、一気にリノベを開始したそうです。

さて、気になるのが、佐藤さんが行ったリノベ。
「リノベができる物件」をあえて探していた佐藤さんだけに、相当気合が入っています!

まずは、間取り。
もともと1DKだったお部屋の壁と押入れを打ち抜き、巨大なワンルームにします。

もともとこんな部屋だったのが……、
扉や押し入れを取り払って……。

押入れは、すべて佐藤さんの独力で取り払ったそうです(しかも、道具は釘抜きやトンカチなど!)

まだまだ取ります!

さすがに床張りや壁などはひとりでは手におえないため、このあたりから工務店さんにお願いしてキレイに仕上げてもらったそうです。でも、途中までほぼ作業は終えていたため材料費を入れてもかなり安く済んだとか。

押し入れを取り払ってきたら偶然出てきたコンクリの壁。「これは面白い!」と思った佐藤さんは、ここだけ壁を貼らずにむきだしのコンクリのままでキープ。費用も浮くし、部屋にメリハリが出て一石二鳥!

壁や柱を取り払ったら、こんなにキレイになりました!
その後は、業者の方にお願いして、フローリングを張ってもらいます。

きれいに張られたフローリング。

白い壁とコンクリ壁にはさまれた、事務所が完成!

「こういうちょっと無機質な部屋にいると気分がピシっとして、余計な雑念が入らない。
だから、仕事部屋はこういうシンプルでできるだけモノがない空間を心がけました」
と佐藤さん。

リノベしたのはここだけではありません!
脂がギトギトだったビニールカーペットが敷かれていたキッチンも……。

木目調のシールと人工芝のカーペットでさわやかに!

ダイニングキッチンから、ワンルーム部分の印象はこんな風に変わりました。

壁を取り払ったお陰で、部屋がスッキリ。
なお、壁塗りは過去ご自宅でも経験があったので、自分で全部手がけたとか。
「また飽きたら別の色にしたい」と佐藤さんのリノベはまだまだ進化を続けています。
「土間をイメージした」ということで、なぜか玄関・キッチンエリアには人工芝が。
「仕事スペースと遊びスペースを分けたかった」という佐藤さん。
ONとOFFが見事にくっきり分かれてます!

キッチンと玄関。玄関ドアの内側の数字は「302」が反転しているのは……?

こちらが入り口からみた玄関ドアの302。裏側では反転していたのでした。

MADマンションの特徴は、部屋の内側だけでなく、
共用部にあたる玄関ドアの外側まで改装OKなこと。
各部屋のドアは、そこに住まう住民の方々の個性が爆発しています。
佐藤さんのドアも、もちろんデザイン&作業ともにご自分でDIYしています。

ちなみに、こんな大胆なリノベをおこなっていらっしゃった佐藤さんですが、
なんとリノベは一度もやったことがなく、今回が初挑戦だったのだとか。

「僕がこの部屋をリノベするときに考えていた条件は、
とにかく『手間をかけないこと』と『シンプルにすること』。
僕はプロじゃないので、あまりにテイストに凝り過ぎると
すごく大変なことになってしまうと思ったんです。
だから、部屋はとにかく余分なものは取りはらって、
より広いスペースを確保できるように意識しました。
また、色も使い過ぎず、壁はシンプルに白で、床はフローリング。
これだったら家具やなんかにもあまりこだわらなくて済みますしね」

なるほどー。
なお、これだけのリノベを行って、総工事時期間はほぼ1か月。

「いろいろと大変だったけれども、やっぱり自分の好きなようにDIYできるのは楽しかったですね!」と笑う佐藤さん。

ステキすぎるDIY事務所を手にいれた佐藤さんですが、
しかしそれ以外にもMADマンションに住むメリットを感じているそうです。

「このMADマンションの住人になるまで、
松戸在住のほかのクリエイターの方に会う機会はほとんどなかったんです。
僕は松戸に長らく住んできたけれども、MAD Cityができて、
こんなにたくさんのアーティストやクリエイターの人がいるなんて思いませんでした。
自分の思い通りの事務所が手に入れられたのももちろんですが、
ほかの住民の方々と一緒にイベントをやったり、
ときどき食事会をしたりして情報交換したり、
いろいろと刺激を受けられるのが魅力的ですね」

MADマンションに住む人たちは、たしかにどなたも個性が爆発している方ばかり。
さらに、佐藤さんのようなグラフィック・デザイナーの方もいれば、
イラストレーター、現代アーティスト、またフードコーディネーターの方など、
それぞれの専門分野も結構バラバラです。

このように強いキャラクターやセンスを持つクリエイター同士が出会うことで
化学反応を起こして、新たな何かをつくり出す。
そんな流れが、またどんどんMADマンションを起点に生まれてくれたら、
MAD City的にはこんなにうれしいことはありません!

なお、そんなほかの住民たちに刺激されて(?)なのか、
佐藤さんは6月にはこの事務所を使って、
日頃お世話になった方向けに作品展を開催予定だそうです。
デザイナーを始めて最初につくった名刺から、最新作まで展示されるとのこと。
会場がマンションということで不特定多数は入場できないので、
まずは佐藤さんとコンタクトをとっていただく必要があるようです。
ご興味ある方は、こちらからお問い合わせください。

こちら作品展のフライヤーも玄関ドアのビジュアルになっています。

information


map

MAD City(株式会社まちづクリエイティブ)

住所 千葉県松戸市本町6-8
電話 047-710-5861
http://madcity.jp/

ビルススタジオ vol.08: カフェ食堂が、シェアハウスの 2階にオープン

ビルススタジオ vol.08
もうひとつの共用リビング

vol.3とvol.4で紹介したシェアハウス「KAMAGAWA LIVING」に併設する飲食店テナント
カフェのようなバーのようなお店「u-go(ユーゴ)」がオープンしました。

ここはもともとビジネス+カプセルホテルとして使われていた建物。
2階にあったフロントの脇には10坪ほどの小さな喫茶室がありました。
ホテル営業時はここでお客さんたちがそれぞれの朝食をとっていたのでしょう。
しかし、私たちが初めて見たときの室内の印象からは、
お客さん同士や店員さんとの会話など、
察するに「ほぼ無かった」ことがうかがい知れます。

改装前の様子。家具がないこともありますが、殺風景な空気が漂っていました……。

こちらも改装前。ホテルのフロントが目の前。

ここがシェアハウスに変貌するにあたり、
フロントだったところにはオートロックが鎮座することになりました。
その脇にあるこのテナントスペースは
住民が使う、もうひとつの共用リビングのように、
機能していくといいなと思いました。
住民同士の距離感を大切にするこのシェアハウス。
既に、50帖ほどある共用リビングがあります。
ここで、ある程度自由度の高い距離感の取り方はできるものの、
全く別の空間で過ごしたいときもあるかと。
さらには遊びに来た友人を気軽に案内できるダイニングとしても
重宝されるスペースが生まれればいいなと考えていました。

シェアハウスとしての工事も半分ほど進んだある日、
出店希望者として安生大樹さんがやってきました。
安生さんは宇都宮市内の大学を卒業後、さまざまなカルチャーそして人を知りたい、
出会いたいとの想いから都内のカフェ、バーやクラブを6年間渡り歩きました。
その後宇都宮に戻り、独立開業を目指して飲食店の店長を務めていました。

聞けばこのテナントに興味を持った理由は、まず界隈。
この釜川エリアには個性豊かな個人店が立ち並び、
こだわりのあるお客さん層が出歩いているエリア。
さらには近年、この界隈の新旧の店主たちが連携し、
「KAMAGAWA DEPARTMENT」「カマガワヨルサンポ」「かまがわ川床花見」
などのイベントが開催され、新たな客層の集客にも積極的なエリアであります。

そこに新たにシェアハウスができることにより
この釜川界隈を使い倒すであろう住民たちが面白そうだというのです。
安生さんはその時点ではもちろん、誰がここに住むかも知りません。
それでも「きっと面白い」という確信を持ち、出店することを決めてくれました。

工事中の風景。

そして安生さんの改装がスタート。費用を抑えるべく、できるだけ自主施工。
基本のカウンタースタイルは残し、床と天井の仕上げ材をはぎ取り、
コンクリート剥き出しのラフな仕上がりになりました。
荒れてしまっていた壁には自分で木板を張ったり、色を塗ったり。
賃貸契約から開店までには、3か月を要しました。
安生さんは、自分の仕事の合間に施工というだけでも少ない改装時間なのに、
入居が始まったシェアハウスから、
ちょいちょい通い始める住民が現れると、
ついつい話し込んでしまい進みが遅くなる……というということもあったようです。

シェアハウスの入口から脇を見ると、お店。

お店がオープンすると、
住民たちにはいい感じに使ってもらっているとのこと。
夕ご飯だけ食べに来たり、寝る前の一杯だけを飲みに来たり。
「同じ屋根の下」をいいことに、そのまま寝る格好で飲みにくる方も……!

住民全員集合の会もここで開かれたりします。
そういう場合に共用のリビングだと準備や片づけがなにかと煩わしい。
結局住民の中で気が回る誰かがその役を請負うことになります。
それは請負う側もそうでない側も気を使ってしまいます。
そんな時に外に出ずにおいしい料理とお酒のある会を開けるのは
非常にありがたいだろうな、と思います。

また、誰かがカウンターで飲んでいると、他の住民が帰ってくるのが見えます。
軽くアイコンタクトし、一度部屋に戻り、そこに参加したり。
もちろんそんな気分じゃなければそのまま部屋で過ごすもよし。
そんな選べる関係性がこのシェアハウスでは育まれています。
住民割引もあるらしいです(いいなぁ)。

大のパスタ好きな方のために常時用意しています。

住民が友人と飲みにいくときもここは便利。
もはや飲みに行く、という感覚ではないとは思いますが。
ホームの寛ぎが間違いなく得られます。
タクシーや代行を使う必要もなく、スゴく楽。
おいしくて、場所も便利であれば友人も抵抗なくこのお店で納得してくれます。
難点は、先に帰り難い、ということくらいでしょうか。

また、上に住むオーナーさんもしばしばここで食事をしたり飲んだり、
通常では知り合えないような友人知人と遊んでいたりします。
そんな人と気軽に会って話せる機会があるのも魅力だと思います。

ほかに、シェアハウスの住民やその関係者だけではなく、
近隣のお店の人や地域の人たちも利用してくれています。
私が思っていたよりもとてもいいポジションを確立しているようです。

カウンターの風景。安生さんがひとりで切り盛りしています。

私がロンドン留学中に非常に良いな、と感じていたのは、
まちなかのアパートやマンションの1階に必ずあるカフェやパブ、レストラン。
上に住む住民同士や近所の人が日常使いで自然にここに集まり、
界隈のコミュニティを密接にしてゆく機能となっていました。
町内会や商店会などでわざわざ集まらなくても、
同じ建物内や界隈内にどんな人が住んでいるかが勝手にわかる。
近所の軽い問題点や転入者がどんな人かも噂レベルで情報交換できる。
まち並みの美しさ、人通りの多さではなく、
住人たちが自然と集まって来るお店の雰囲気が
「この界隈に住みたいな」と思う一番の理由になりました。

これはロンドンに限ったことではなく、日本でも同じのようで、
リクルート調査のアンケートにて
アパート・マンションに住む人が、その住まいに愛着を持っているかどうかを聞いたところ、
「その愛着度と隣近所に挨拶以上の関係にある知人友人の人数は比例関係にある」
という結果がでています。

住宅街、オフィス街、商業地、というように用途で界隈を形成するのではなく、
特に地方都市ではもっともっと複雑に、ひとつの身体のように
界隈にさまざまな機能を同居させ、絡めていくと
人と人とのぬくもりもすこやかに保てる生活が手に入れられるんだな、と
この釜川界隈とシェアハウスとu-goを見ていると実感できます。

みな、シェアハウスの住民です。なんか仲いいなぁ。

information


map

ビルススタジオ

住所 栃木県宇都宮市西2-2-24
電話 028-636-5136

information


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u-go
ユーゴ

住所 栃木県宇都宮市中央5-1-8カマガワリビング2F
電話 028-614-3304
営業時間 14:00-26:00 不定休

高知を元気にするアイデア大募集!「知事コン♡」~高知県知事とコンパ?いや、コンペです!~

2014年6月7日(土)、東京・渋谷のCreative Lounge MOV aiiima 1にて
高知県のイベント「知事コン♡」が開催されます。
高知県知事とコンパ?いや、コンペです!
ということで、飲み会ではなく
尾﨑正直高知県知事に向けて、高知を元気にするプランを
プレゼンする会。
「飲みながら、語らう!」という高知スタイルで行われます。
高知出身でなくても、高知に興味がある人なら誰でも参加可能!!
見学の応募はすでに締め切られているのですが、
プレゼンする方の応募を6月6日15時まで受け付けております。

プレゼンの結果、知事が気に入ったプランがあれば、
その人を知事が高知に「お持ち帰り」したり、
高知の空き家がプレゼントされたり、
などなどプレゼンする方にはユニークな景品をご用意。
イベントの主催は、「KAI presents EARTH RADIO」にも
登場した、高知の人口千人という山間部にて
「地域の持続を目指した学びの場づくり」を目指す
土佐山アカデミーさん。
応募の詳細は下記Webサイトをご覧ください。

「知事コン♡」~高知県知事とコンパ?いや、コンペです!~

ジャンル不問!日本最大の温泉地・別府のスペース「PUNTO PRECOG」店主大募集中

おでかけコロカル」でもご紹介した、
大分県別府市のオルタナティブスペース「PUNTO PRECOG」。
これまでにインスタレーションの展示やギャラリー、カフェ、
など様々な試みをしてきたこの場所が、ただいま店主を大募集中!
ジャンル、経験、年齢、国籍、個人、団体は不問。
日本最大の温泉地「別府」にあるPUNTOという場を活かして
盛り上げてくれる人を募っています。

「PUNTO PRECOG」は建築家の仲野安紗さんと
「precog」代表の中村茜さんのプロデュースにより
2012年に誕生したスペース。
カフェ、クリエイターの制作・滞在場所、
オフィス、などなどさまざまな人の交流拠点としてオープンしました。

大きさは10畳ほどの2階建てで、キッチン(3口コンロ)とトイレがあります。
これまでに「PUNTO PRECOG」で行われてきた催しは
こんな感じです。

コーヒー屋さん

パン屋さん

ベジ食堂yoyo.さんのカフェ

こちらは二階の様子。

いま別府は、3年に一度開催される国際芸術祭「混浴温泉世界」のほか、
PUNTO近隣のアーティストの居住施設「清島アパート」や
シャッター通りから生まれ変わった「北高架下商店街」、
アートNPO「BEPPU PROJECT」などなど、草の根的なアート活動が
活発なところ。
面白いことを巻き起こしたい方、奮ってご応募ください!
募集の締め切りは6月30日。詳細は、下記Webサイトにて。

「PUNTO PRECOG」募集!期間限定店主!![6/30〆切]