ちちぶメープルプロジェクト vol.8 日本初のシュガーハウスオープン!

森の循環を発信する〈MAPLE BASE〉誕生!

前回に引き続き、開店準備の様子をお伝えします。
とうとう、シュガーハウスの店名が決まりました!
秩父から森の循環を発信する拠点=〈MAPLE BASE(メープルベース)〉と言います。
日本初のシュガーハウスということで、準備をしてきましたが、
そもそも日本人にとって馴染みのないシュガーハウスという施設は
多くの知らない人に説明するのがとても大変。
「シュガー」と聞くと、どうしても白い砂糖をイメージしてしまうので、
「太る」とか「健康によくない」といった印象を持たれてしまいます。
加えて、カナダとはメープルシロップをつくっている背景や目的、
規模もまったく違います。
秩父ならではのシュガーハウスのあり方を模索していった結果、
たどり着いたのが〈MAPLE BASE〉なのでした。

MAPLE BASEのロゴ。秩父から森の循環始まります!

ただ国産のメープルシロップをつくるというもの珍しさだけではなく、
地域に永続的に根づいていけるように、
地域の人と地域外の人が関わり続けられるような仕組みづくり、
その拠点となるベースを目指していきます。
このコラムでずっと発信してきましたが、

木と関わり続けるのは本当に長い年月と労力が必要です。
メープルの活動を通じて、本当に未来につながる
理想の森づくりが行えるのかどうか、実際誰もわかりません。
でも、いま始めないと何も変えられない! 
と若干フライング気味に走り始めたこのプロジェクト。
この熱い気持ちを「カタチ」にしてくれたのが、
岩手で循環型プロジェクトを行っている〈ファーメンステーション〉です。

岩手県奥州市の、のどかな田園風景のなかで広がる循環の輪。さまざまな刺激とインスピレーションをもらっています。

ファーメンステーションは、岩手県の奥州で休耕田で米を栽培し、
エタノールを製造しています。
そのようすは以前コロカルでも紹介されていますが
そこでできたエタノールを化粧品の原材料やアロマの材料にしたり、
製造過程で出てくる米もろみ粕をにわとりの飼料にしたりと、
無駄なく地域内で資源を循環させています。
いわば、循環のエキスパートであるファーメンステーションに協力いただき、
「循環の見える化」を図りました。

この循環の輪が広がることで、森は変われるはず……!

カエデの花壇が完成!

秩父には、日本にある28種類のカエデのうち21種類が生えています。
いままで聞くことはあっても、実際にすべて見たことはありませんでした。
これまでカエデの活動を通して、たくさんの方にお会いすることができましたが、
もともと建築設計をやられていた加藤佳英さんと
元農林振興センター職員の斎藤透さんとの出会いは、それを可能にしてくれました。
加藤さんは、自宅でイロハモミジの苗を1万株以上育てていて、
市や県の公共施設などに寄贈しているのです。

加藤さんの自宅はイロハモミジに囲まれた「モミジ御殿」。紅葉のシーズンは圧巻の美しさ!

秩父をモミジで赤く彩り、住民や観光客に喜んでもらいたいと、
エネルギッシュに活動している加藤さんからは、たくさん刺激をもらいました。
そして、斎藤さんは林業のプロとして活躍されていて、
秩父の21種類のカエデを調査研究しています。
木材加工品についてもさまざまな取り組みをされていて、
これからもいろいろなことを教えてもらいたいと思っています。

ふたりが丹精込めて育てた秩父産カエデの赤ちゃん。成長が楽しみです。

この強力なサポーターのおふたりの力を借りて、
敷地内の殺風景な前庭にカエデの花壇をつくりました。
「カエデで花壇?」と思うかもしれませんが、
まだまだ赤ちゃんの苗なので、花壇サイズがちょうどいいのです。

カエデの花壇の打ち合わせ中。完成は実物をご覧ください。

それぞれ葉っぱの形も違えば、生育環境も違うので、育てるのは簡単ではないですが、
MAPLE BASEのひとつの大きな目玉になるでしょう!

平成28年熊本地震 被災地への義援金は控除の対象に

4月14日に起こった平成28年熊本地震
いまも熊本県と大分県では、活発な地震活動が続いており、
断続的に800回以上の地震が起こっています。

総務省は、熊本地震被災地への義援金が
控除の対象になることを通知しました。
個人の方が日本赤十字や共同募金会などを通じて
被災地に義援金を送る場合、
寄附金控除の対象となります。
税制上の優遇措置についてや、日本政府を通しての募金に関しては
内閣府Webサイトにて

熊本県へ直接募金することも出来ます。
被害を受けられた被災者を支援するための募金です。
銀行振込、ゆうちょ銀行への送金を受け付けています。
県が発行する受領証がなくても、
税制上の措置(控除)が受けられます。
募金の詳細は、『熊本県Webサイト』から。

別府では105件、由布市で1100件もの
建物損傷があるなど、大きな被害を受けた大分県。
日本赤十字社大分県支部では、大分県への災害義援金受付を開始しました。
こちらは大分銀行、大分県信用組合への振り込みを受け付けています。
税控除を受ける際の受領証についてなど、
振り込み先・詳細はWebサイト『日本赤十字社大分県支部』にて。

そして〈ふるさと納税〉でも熊本県、大分県を応援することができます。
Yahoo! JAPANのサイト『熊本・大分地震「ふるさと納税緊急寄付金」まとめ』では、
熊本県、大分県のふるさと納税が出来るほか、“緊急寄附”も受付中。
クレジットカート払いやTポイントでの支払いも可能です。
詳細は『Yahoo! JAPAN ふるさと納税』Webサイトにて。

坂茂の間仕切りシステム、 DMMのうわのせ募金。今できる 平成28年熊本地震への支援。

2016年4月14日から熊本県、大分県を中心に続く
平成28年熊本地震。
このたびの地震で被災された方に
心よりお見舞い申し上げます。
笑顔で暮らせる日々が一日でも早く戻ってくるよう、
お手伝いしたいと思っています。

わたしたちができる支援の方法は、
現地でのボランティアから、今すぐに出来る募金までさまざま。
コロカルニュースでは、熊本地震を支援するために出来る活動、
各地での取り組みなどの情報をお伝えしていきます。

坂茂建築設計+ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク

〈坂茂建築設計+ボランタリー・アーキテクツ・ネットワーク〉は、
避難所用間仕切りシステムを提供するにあたり、寄付金を募っています。
これは紙管と布で誰でも簡単に組み立てることが出来るシステムで、
カーテン布の開閉によってプライバシーを確保することができます。

少ないコストで、ストレスの大きい避難所の生活を助けるこの取り組み。
2011年に起こった東日本大震災では、
50ヶ所の避難所に1800ユニットもの間仕切りシステムを提供したのだそう。
2016年4月23日(土)、24日(日)には
大分県竹田市、熊本県南阿蘇村、益城町にて
坂による間仕切りシステムのデモンストレーションと避難所での設営が行われます。
設営の詳細や、寄付金の情報は
坂茂建築設計+ボランタリー・アーキテクツ・ネットワークWebサイトから。

株式会社DMMが、〈熊本地震緊急支援 DMMうわのせ募金〉を開始しました。
募金者の金額と同額をDMMで“うわのせ”し、
2倍の金額を日本赤十字社に送る取り組みです。
募金額は500円、1,000円、2,000円、3,000円から選択が可能。
期間は2016年4月28日の正午まで。
クレジットカードで、手軽に募金することができます。
募金はこちらから。

〈支援金と義援金の違い〉日本財団

知っているようで知らない、“支援金”と“義援金”の違いについて、
日本財団がインフォグラフィックスを公開しています。

“支援金”は被災地にすぐ届き、各機関やNPO・ボランティア団体による
救命・復旧活動に使われますが、支援金の使いみちは支援団体に任せることになります。

それに対し義援金は、被災者の方に援助金として公平に配分されるもの。
被災者の正確な数を把握してから公平・平等に配布されるので、
届くのは災害発生時から時間が経ってから。
異なる過程を経て被災者の方に役立てられる募金の違いを理解して、
被災者や支援団体を支えたいですね。

これぞ和のエンターテインメント! 伝統芸術の祭典 in 新潟 〈アート・ミックス・ジャパン〉 開催

2016年5月7日(土)・8日(日)の二日間にわたり、
新潟県新潟市で、日本の伝統芸能公演を“はしご”観賞できる
和の祭典〈アート・ミックス・ジャパン〉が開催されます。
今年のテーマは、日本の“おもてなし”に代表される、“察する”心。
歌舞伎に落語、神楽に手妻など、
第一線で活躍するアーティストたちが新潟に集結し、
25にもわたるプログラムが行われるんです。

会場は、コンサートホール・劇場・能楽堂が揃う
〈新潟市民芸術文化会館 りゅーとぴあ〉をはじめ、
江戸・明治期創業の老舗料亭や、
国の名勝にも指定されている旧齋藤家別邸など、
新潟を代表する文化施設、全10会場。
伝統工芸も登場し、ますます充実の内容となっています。

〈アート・ミックス・ジャパン〉の特徴は、
1本45分の短いプログラムで、本編オール解説付きなこと。
今まで伝統芸能を見たことがない…という方でも、
気軽にはしごして堪能できます。

〈にいがた総おどり〉

それでは多彩な公演情報より、気になるプログラムをご紹介。
5月7日(土)には
毎年9月に新潟市で催される踊りの祭り〈にいがた総おどり〉のスペシャルバージョン、
朝崎郁恵・猿八座による〈奄美島唄・人形浄瑠璃〉、
藤山晃太郎による和製マジック〈手妻〉など。
九世野村万蔵による〈狂言〉は、セイン・カミュによる解説付きです。

石見神楽大尾谷社中による〈奉納神楽〉

5月8日(日)には、
島根県浜田市内で行われている、
石見神楽大尾谷社中による長さ18mの8匹の大蛇が登場する〈奉納神楽〉や、
日本を代表する津軽三味線プレイヤー上妻宏光のコンサート、
劇団かかし座の〈手影絵〉、
亀井広忠による〈能楽囃子〉コンサート、
能楽師にて唯一人の能面作家、宇髙通成による〈〉も。

また注目は、京都の祇園、東京の新橋などと並び称される新潟の古町芸妓。
7日には江戸時代より新潟の花柳界を支えてきた地方唯一の日本舞踊の家元、
市山七十世による〈日本舞踊市山流うしろ面を紐解く〉を、
8日にはお食事付きで25,000円の〈お座敷舞踊〉を行います。

〈FOODIES MARKET〉オープン。 全部美味しそう! 札幌パルコから 道内の食のトレンドを発信

北海道札幌市の〈札幌パルコ〉に、2016年4月22日(金)、
グルメスペース〈FOODIES MARKET(フーディーズマーケット)〉がオープンします。
北海道の有名レストラン10店舗が集合し、
それぞれが道産食材を用いたパルコオリジナルメニューを開発。
北海道の食のトレンドの先端を発信する、
地元の方にも観光で訪れた方にもうれしいニュースポットになりそう。
それでは各店舗のスペシャルメニューをご紹介!

ジェラテリアミルティーロ(ジェラート)

まずは北海道千歳市にある
本格イタリアンジェラートの有名店
ジェラテリアミルティーロ〉が出店。
自然のままの味わいを活かした、
保存料・着色料・香料などを使わない体に優しいジェラートが人気です。
甘さを抑えたさっぱりとした味が魅力。
自社栽培のオーガニックブルーベリーのジェラートが格別な味わいです。

カジツクラブ(スムージー・フルーツ&フローズンヨーグルト)

こちらは北海道産フルーツ&フローズンヨーグルトを
提供する〈カジツクラブ〉。
お好みのフレッシュフルーツを自家製の
フローズンヨーグルトとご一緒にどうぞ! 
厳選フルーツと北海道産ミルクを使用したスムージーもあります。

チャイスタンドチャイコ(チャイ専門店)

そしてこちらは、寒い日も温まりそうな、チャイ専門店の
〈チャイスタンドチャイコ〉。
スパイスと茶葉、北海道の牛乳で作る
香り豊かなチャイでほっと一息。

クランチーナッツルーム

札幌市のクラフトビールバー〈月と太陽BREWING〉の姉妹店、
〈クランチーナッツルーム〉。
クランチーな食感が楽しい
オリジナルのナッツのお菓子〈クランチーナッツ〉と、クラフトビール、
ハードサイダー、北海道のフルーツ100%で作った
自家製のノンアルコールサイダーをどうぞ。

ノースコンチネントホットドッグスタンド(ホットドッグ)

札幌市の道産ハンバーグ専門店〈ノースコンチネント〉は、
広大な北海道で育てられたお肉を、
それぞれの個性を生かしたスパイスや、
海塩・海草などの天然素材で仕立てる
こだわりのハンバーグが評判のレストラン。
今回は、ホットドッグスタンドを出店! 
自家製ソーセージ&ベーコンなどを、
いももちをベースにしたモチモチ食感のパンで
挟んだホットドッグです。

〈チーバくんの安眠まくら〉 九十九里浜が首元にフィット! ご当地まくら

先日、九十九里浜の海水から作った
天日塩入りの〈九十九里浜の塩まくら〉を販売した
千葉県の寝具メーカー〈まくら株式会社〉から、
来る2016年4月25日(月)、
ご当地まくらの決定版?!〈チーバくんの安眠まくら〉が
発売されます。

すやすや

このまくら、単なるキャラクター型まくらではありません。
九十九里浜の緩やかな流線型は、
枕の首もと部分にぴったりフィット。
千葉県南部の房総丘陵を再現した僅かな高台が、
横向き寝でもしっかりサポート。
枕を3ブロックに分けて異なる素材を配置することにより、
仰向けでも横向きでも、
首に負担をかけず、頭部が下がり過ぎない設計になっています。
千葉県が私たちを安眠へと誘ってくれることでしょう。

『立山Craft 2016』 立山連峰のふもとで 富山の魅力を感じるマーケット

2016年5月28日(土)、29日(日)の二日間にわたり、
富山県中新川郡立山町にて、日本全国のクラフトやフード、
音楽ライブなどが楽しめるイベント『立山Craft』が開催されます。

立山町は、雄大な立山連峰に抱かれ、豊かで穏やかな田園が広がるところ。
『立山Craft』は、この土地の魅力を感じてほしい、
クラフトという文化がより根付いて欲しい、
という想いで2015年からスタートしたイベントです。

2回目の開催となる今回も、
富山と全国からもの作りの作家が集結。
クラフトは65ブース、フードは20ブース、
地域の移住定住などを紹介する地域紹介関連が5ブースと、
前回よりもボリュームアップ! 
合計90ブースの参加が予定されています。
新しく音楽ライブも行われることになりました。

PAPERSKY主催の日本の旅 〈Tour de Nippon〉が 奈良・天理で開催

トラベルライフスタイル誌『PAPERSKY(ペーパースカイ)』
から誕生した、ニッポンの魅力を再発見するプロジェクト〈Tour de Nippon〉。
自転車で各地をめぐりながら、その土地の風土や文化、
自然にふれるこころみで、これまでに
青森、高松、京都、島根・鳥取、静岡、滋賀、八戸、鹿児島などなど、
さまざまな場所で開催されてきました。

そして2016年、
新緑まぶしい初夏の舞台は、奈良・天理。
日本書紀にも名を残す“山の辺の道”を歩き、
古都を目指して自転車で駆けぬける旅に出かけます。
それでは二日間にわたるプログラムをご紹介!

一日目のプログラムは、ハイキング。
山そのものをご神体とする三輪山(大神神社)を起点に、
天理の商店街まで、約14kmをハイキングします。

大神神社や石上神宮に参拝し、
ランチピクニックでは、地域の人のもてなしを受けながらの腹ごしらえ。
左右に古墳を眺め、古から変わらぬニッポンの原風景を味わいながら、
山裾をゆっくり歩きます。
この地で育まれてきた人々の営みに古代ロマンを感じながら、
五感を研ぎすます一日です。一日目の参加費は5,000円。

そして二日目はサイクリング。
自転車でまほろばの地を見渡しながら、奈良、東大寺周辺へ向けての
サイクリングの旅にでかけます。走行距離は約35km。
道中、大和野菜などのこだわり食材をつかった食事や、
“ならでは”のワークショップもありますよ。
いつもとちょっと違った奈良路が楽しめそう。
こちらの参加費は18,000円。
3,000円で自転車をレンタルすることも可能です(限定12台)。

両プログラムとも、詳細・お申し込みは
ツール・ド・ニッポン事務局(contact@khmj.com)まで。

Tour de Nippon Official Jetcap 青 4,320円

Tour de Nippon Official Jetcap 黒 4,320円

ちなみに〈PAPERSKY Tour de Nippon〉には、
公式アイテムの〈JET CAP〉もあります。
プリント、裁断、縫製まで、ハンドメイドにこだわったキャップ。
コンパクトで、自転車乗りにはもちろん、旅好きな方にもおすすめです。
詳細はこちらから。

information

map

ツール・ド・ニッポン in 奈良・天理

開催日:2016年5月28日(土)、29日(日) ※28日/29日は別プログラムです。

Web:公式サイト

ちちぶメープルプロジェクト vol.7 みんなの力でシュガーハウス改装!

日本初の機械を輸入!

秩父のメープルの活動の拠点となる〈シュガーハウス〉をつくりたい。
場所を探し続け、〈秩父ミューズパーク〉でやっと見つけた
念願のシュガーハウス候補物件のログハウスでしたが、
当時その建物は市の所有物でした。
そこで市の担当者に理由を話して、特別に中を見せてもらいました。

長年使っていなかったけど、建物内はとてもキレイ!

外の雰囲気だけでもとても気に入ったのですが、中に入ってみると
ログの温かみのある感じもとてもすてきで、ますます気に入りました!
「ぜひここを借りたい!」と、意気込んで
秩父観光土産品協同組合の理事長とともに、秩父市長に会いに行きました。

シュガーハウスの構想を話し、ぜひ貸してほしいとお願いしたところ、
想像以上に快く貸していただけることになりました。
市の後押しを受けて、シュガーハウスプロジェクトはますます加速していきます。

まずは去年の夏、前回も紹介した、カナダの滞在中に知り合いになった
Williams farmを再び訪問。
目的は、メープルシロップ製造機械を買うこと!
そして、機械の扱い方をマスターすること!

ジョンさんのシュガーハウスは築200年の納屋を改装したもの。

オーナーのジョンさんは、若い頃に日本で英語の先生をしていたこともあったり、
奥様が日系カナダ人であったりと、不思議と日本に縁があったのです。
会うのは2度目なのに、長年知っていたかのような錯覚を覚えました。
ジョンさんのもとでメープル修業をし、帰国後、
メールでやり取りをしながら日本初のメープル機械を輸入するために奔走。

そして、通関業務を担当してくれた方の強力なサポートのもと、
食品製造装置の審査というハードルの高い問題をなんとか解決することができました。
船便でコンテナに詰まれた荷物たちが、
やっと秩父に到着したときには本当にうれしかったです!

しかし、安心したのもつかの間……。
人力で大きな木枠を運び出し、公園の中へ搬入。

遠路はるばるカナダから到着した荷物たちと格闘。

バラバラになっている機械を、説明書がないなか、なんとか組み立て、設置しました。
シュガーハウスにマストな煙突も設置して、
いよいよシュガーハウスらしくなってきました。

ここからメープルシロップを煮詰める煙が立ち昇ります。

価値を再発見する 『REVALUE NIPPON PROJECT展 中田英寿が出会った日本工芸』 開催中

中田英寿氏が行っている〈REVALUE NIPPON PROJECT〉の
活動の一環から生まれた作品を展示、公開する
『REVALUE NIPPON PROJECT展 中田英寿が出会った日本工芸』
が、東京・パナソニックミュージアムにて開催中です。

〈REVALUE NIPPON PROJECT〉は、
日本が連綿と受け継いできた伝統的な工芸、文化や技術の
価値や可能性を再発見し、その魅力をより多くの人に
知ってもらう“きっかけ”を創出することで、
日本文化の継承・発展を促すプロジェクト。

これまで毎年、「陶磁器」「和紙」「竹」「型紙」「漆」といった
ひとつの素材をテーマに選び、さまざまな分野の専門家が、
工芸家と、アーティストやデザイナーといった共同制作者を選び、チームを結成。
各チームが自由な発想で、様々な作品を制作してきました。

普段は身近すぎて、その良さに気づくことが難しい日本の工芸作品。
工芸家やその作品の認知度は決して高いとは言えず、
後継者不足で悩む作り手が多く存在している現状があります。

“REVALUE”とは、“価値を再発見する”という意味の造語。
会場では、新たな刺激を受けた工芸家たちの技術力の高さと
その作品の美しさに誰もが驚いてしまいそう。

それでは展示されている作品をご紹介!

〈UFO鍋〉植葉香澄、奈良美智、中田英寿 2010年 茨城県陶芸美術館蔵 © 植葉香澄、奈良美智、中田英寿 © Junichi Takahashi

〈光器〉新里明士、宮島達男、藤原ヒロシ 2010年 茨城県陶芸美術館蔵

〈WHITE〉堀木エリ子、鈴木理策、中田英寿 2011年 一般財団法人 TAKE ACTION FOUNDATION蔵 © Takaya Sakano

〈Life size polar bear in papier mache〉橋本彰一、片山正通、NIGOⓇ 2011年 一般財団法人 TAKE ACTION FOUNDATION蔵 © Junichi Takahashi

〈洛竹庵(茶室)〉大塚祐司、堀口豊太、小山格平、塚田章、山中晴夫、建畠晢 2013年 イヴ・ブゴン蔵 © Junichi Takahashi

有田焼創業400年記念イヤーに ゲラン〈ミツコ〉 有田焼スペシャルボトルが登場

今年は、日本初の磁器である有田焼が誕生してから
400年のアニバーサリー・イヤー。この記念すべき年に、
フランスのブランド〈ゲラン〉の歴史ある香水〈ミツコ〉の
有田焼スペシャルボトルが登場しました。
ARITA PORCELAIN LAB〉ブランドを展開する窯元・有田製窯がゲランと協業。
ミツコ初の磁器ボトルを作り上げたのです。

コラボレーションのきっかけは、
佐賀県の有田焼創業400年事業のひとつである
海外展開〈ARITA 400 project〉の一環として出展した国際見本市
〈メゾン・エ・オブジェ〉から。

職人の卓越した技術を駆使し、ミツコの特徴的な“逆さハート”のボトルに
菊や牡丹など伝統的な文様を散りばめました。
お値段は45,000円(税抜)で、2016年5月1日(日)より日本で数量限定発売、
フランスや香港でも順次販売予定となっています。

■有田焼創業400年記念イヤー事業

九州陶磁文化館

この400年を祝うために佐賀県が行う
〈有田焼創業400年記念イヤー事業〉においては、
九州陶磁文化館にて、7月1日から4つの企画展が開催されます。
佐賀県が誇る人間国宝と三右衛門の超絶技巧から、
これまでの歴史、未来を感じさせる新しい潮流まで、
有田焼の魅力を詰め込んだ、見て楽しい特別企画展です。

USEUM ARITA イメージ

そして九州陶磁文化館には、8月11日より、
館外のアプローチデッキに体験型施設〈USEUM ARITA(ユージアム アリタ)〉が登場。

この〈ユージアム〉は、有田焼を“使う”ことをテーマとした期間限定オープンの施設。
佐賀の食材にこだわったメニューを、人間国宝や三右衛門、
ARITA EPISODE 2〉の各プロジェクトで作られた有田焼の器でご提供。
ほかにも各プロジェクトの成果発表展示やワークショップ等を行います。

USEUM ARITA イメージ

日本一のサンゴの海から みんなの想いでサンゴを育てる 〈3935プロジェクト〉スタート!

沖縄本島から飛行機で石垣島へ向かうとき、
その日の航路によっては、
海のなかにサンゴ礁が見えるかもしれない。

晴れの日に下を見下ろしていると、
海の色が濃い青からエメラルドグリーンに変わり、
徐々に透明になっていく。

その浅瀬に涼しげな影を落としているのがサンゴ礁だ。
海のなかのサンゴは黄色とも緑ともいえない、とてもきれいな色をしている。
光とサンゴと、サンゴに住む生きものたちが織りなす不思議な色だ。

2016年春、以前〈石垣島 Creative Flag〉という
クリエイターの力で島を盛り上げるプロジェクトの
取材でお世話になった離島経済新聞の編集長、鯨本あつこさんからメールが届いた。
それによると、石垣島で“みんなの想いでサンゴを育てる”3935(サンキューサンゴ)という
プロジェクトが始まったということだった。

近年では、沖縄をはじめ世界中の海でサンゴが危機にさらされている。
1997〜1998年にかけて世界的に起きた白化現象(※1)、
1980年代以降続いているオニヒトデによる食害、
農地からの肥料・農薬を含んだ赤土、生活排水や畜産排水の流出……
そういったさまざまな影響を受け、サンゴが減少しているという。

石垣島と西表島のあいだには、〈石西礁湖(せきせいしょうこ)〉と呼ばれる
日本最大のサンゴ礁海域がある。
その、マンタなどの多様な生きものたちが住む八重山(※2)の海は、
訪れたダイバーたちが必ずといっていいほど夢中になってしまう、
国内屈指のダイビングスポットでもある。
そんな海に住むサンゴがおびやかされていると聞くと、
遠方に住む私でも危機を感じてしまう。
これは本物を見に行かなくてはと、いても立ってもいられなくなってきた。

※1 白化現象:海水温の上昇により、造礁サンゴと共生する褐虫藻が失われ、サンゴが白くなる現象。白化したサンゴは生命力が衰え、褐虫藻が戻らなければやがて死んでしまう。1980年代以降急激に増加しており、1997年〜1998年には、地球の温暖化によって世界の70%のサンゴ礁に白化現象が起こった。沖縄では2007年にも大々的な白化現象が起きた。
※2 八重山:八重山諸島または八重山列島。日本最南西端の島々が連なる地域の総称。沖縄本島から400キロメートル、北緯24度に位置する。石垣島、竹富島、小浜島、黒島、鳩間島、波照間島、新城島、西表島、由布島、与那国島からなる。

3935ってどんなプロジェクト?

ロゴデザイン:大田守明

3935プロジェクトは、石垣市が八重山漁業協同組合(以下、八重山漁協)の協力を得て
2016年の春にスタートさせたプロジェクト。
3935という名前には、島の美しい自然に対する感謝の気持ち(Thank you=39)と、
サンゴ(=35)という意味が込められている。

サンゴを再生するために必要なことは、気が遠くなるほどたくさんある。
海水温を上げないこと、海をきれいにすること、
赤土が流出しないようにすること——どれも、とても難しく時間がかかることばかりだ。

そこでプロジェクトのみなさんが着手したのが、
海中にサンゴ畑をつくり、サンゴを養殖するという試みだった。

サンゴ養殖畑にサンゴの苗をセットしている様子。

ゆくゆくはサンゴ移植畑を島内外のダイビングショップへ無償で貸し出し、
沖縄の人や観光客にサンゴの苗づくりや植えつけを体験してもらう計画で、
現地ではすでにサンゴが育ち始めているという。

まちに生まれた 小さな客室の役割は? 仏生山まちぐるみ旅館 vol.6

仏生山まちぐるみ旅館 vol.6

こんにちは。
ぼくは、香川県高松市の仏生山町というところで、

建築の設計事務所と、仏生山温泉を運営しています。
ここでにやにやしながら暮らすために、まち全体を旅館に見立てる、

〈仏生山まちぐるみ旅館〉という取り組みを10年がかりで進めています。

これまでの記事では、
仏生山地域のリノベーションを時系列で紹介してきました。
最後の回になるこの稿では2015年の11月に完成した、
まちぐるみ旅館にとって、ふたつめの客室となる、〈温泉裏の客室〉です。

場所は名前の通り、仏生山温泉の裏に隣接しています。
ほんとうに裏にあって、田んぼの横のあぜ道を通って行く感じ。

リノベーション前は平屋の住宅。見えているのは住宅の勝手口側、リノベーション後は正面玄関になる。

リノベーション前は平屋の住宅でした。
某プレファブ住宅メーカーの軽量鉄骨仕様、2LDKタイプです。
築年数は30年ぐらい、大きさは約70平米です。
持ち主の方が引っ越しをすることになり、
仏生山温泉が譲り受けることになりました。
しばらくそのままでしたが、リノベーションして宿泊施設にすることにしました。

リノベーション前の南側の外観。

リノベーション前のキッチン部分。

もともとある、〈縁側の客室〉(2012年開業)は
1棟貸タイプ、4名から10名まで宿泊できる家族やグループに適した客室です。
一方、今回の「温泉裏の客室」は、個人が気軽に利用できるように
1名または2名用のいわゆる個室タイプとしました。

建物の中には個室が4つ。
共同のお手洗い、洗面シャワー室が併設されています。
建物自体は小さいけれど、
となりにある仏生山温泉は出入り自由だから、
温泉の休憩室で、だらだらしたり、
本を読んだり、ちょっと仕事をしたりもして、
寝るときは〈温泉裏の客室〉に帰って、静かに過ごす。
そういう楽しみ方が多い。
もちろん温泉は入り放題だから、
(チェックイン前、チェックアウト後も含めて)
連泊して、ゆっくり湯治される方もたくさんいらっしゃいます。

料金は、

1名1部屋 ¥6,800

連泊の場合は2日目から¥5,800

2名1部屋 ¥9,800 

連泊の場合は2日目から¥8,800

寝巻やお風呂セットもついています。

施工にあたっては、前々回の〈TOYTOYTOY〉にも登場した、
〈gm projects〉のメンバーとして活動している小西康正さんが
中心になって行いました。
設計は、ぼくと、小西康正さん、松村亮平さんの3人チーム〈こんぶ西〉が担当しました。

新築の建物の場合、設計が先で施工が後っていう順番だけれど、
リノベーションは、やりながら考えるということもよくある。
もちろん建主に迷惑がかからないようにしないといけないけど、
今回の建主は仏生山温泉だから、そのへんは大丈夫。

とりあえず、内装の撤去から。
リノベーションは、
何を残して、何を新しくするか、
というところが勘どころなんだけど、
この物件は残念ながら、
もともとがメーカーのプレファブ住宅。
だからね、もう、何も残すところがない。
むしろ全撤去。

小西康正さんによる解体のようす。正面扉の奥の和室で寝泊まりしながらの作業。

屋根面に断熱材を再設置。

間仕切り壁や天井を撤去してみたら、
軽量鉄骨の柱があるのは周囲の外壁部分だけでした。
中のほうは、柱が1本もないワンルームになった。
これはよかった。
普通の木造住宅ならたくさん柱があって、
その柱に間取りの制約を受ける。
逆に柱のないこの状態なら自由に平面を計画できる。
ここにきて軽量鉄骨のプレファブ住宅に感謝。
そういう意味ではプレファブ住宅も
リノベーションに向いているかもしれません。

間仕切り壁がなくなってがらんどうの状態。室内に柱がない。

お手洗いは工事中も現役、撤去は一番最後。

岩手県のお酒や食べ物も。 中川政七商店でトークイベント 『岩手、盛岡、旅のしおり』開催

今年、創業三百年を迎える〈中川政七商店〉が行う、
全国5都市を巡回する工芸のイベント『大日本市博覧会』。
1月に開催された東京博覧会に続き、
次の舞台となるのは岩手県盛岡市。

2016年5月3日(火・祝)~5月5日(木・祝)、
盛岡市の岩手県公会堂を会場に、
第二回目となる『岩手博覧会』が開催されます。
岩手ならではの工芸マーケットやワークショップ、
工房見学ツアーなど、岩手ならではの催しがたくさん!

そんな岩手、盛岡への旅に誘うトークイベント『岩手、盛岡、旅のしおり』が
2016年4月13日(水)、〈中川政七商店 表参道店〉にて開催されます。

トークには、岩手県一関市出身のコロカル編集長、及川卓也がゲスト出演。
人気ブログ〈盛岡さんぽ〉の浅野聡子さん、
東北の旅・岩手の旅を数多く手掛ける〈トラベルリンク〉の北田耕嗣さん
とともに、岩手、盛岡の旅の魅力を語り尽くすのだそう。

大槌復興刺し子プロジェクト 刺し子ワークショップ

裂き織りワークショップ

岩手県といえば、南部鉄器、浄法寺漆器、ホームスパン、
岩谷堂箪笥、木工、裂き織り、盛岡こけし、
花巻人形など、豊かな工芸を誇るものづくりの一大産地。
とくに『岩手博覧会』開催地の盛岡市は、
古くからの本屋、喫茶店、アナログレコード店が今も数多く残り、
民藝の名店と名高い光原社や、
岩手県公会堂・岩手銀行旧本館に代表される名建築を数多く抱える、
東北の中でも有数の文化都市です。

トーク会場には岩手県のお酒や食べ物もご用意。
おいしく、楽しく、岩手を感じながら、
岩手、盛岡への旅をプランニングしてみてはいかがでしょうか。

information

map

中川政七商店 表参道店

住所:東京都渋谷区神宮前5-43-7

TEL:03-3409-2260

■トークイベント『岩手、盛岡、旅のしおり』

日時:2016年4月13日(水)

開場 18:30、開始 19:00、終了 20:00

※終了後交流あり

参加費:入場無料(予約不要)

Web:岩手、盛岡、旅のしおり

勝手に作る商店街サンド: 今回の舞台は刃物のまち、 岐阜県関市!

商店街サンドとは?

「商店街サンド」とは、
ひとつの商店街(地域)で売られているパンと具材を使い、
その土地でしか食べられないサンドイッチを作ってみる企画。
必ずといっていいほどおいしいものができ、
ついでにまちの様子や地域の食を知ることができる、一石二鳥の企画なのだ。

世界にほこる“刃物のまち”関市で作る!

今回やってきたのは岐阜県関市。
日本の東西を分ける分岐点として認定されているまちであり、
最近では通称〈五郎丸ポーズの仏像〉や〈モネの池〉で話題になっている地域である。

2015年のブームとなったラグビー選手・五郎丸歩さんのあのポーズとソックリな〈宝冠大日如来〉。

モネの描いた池のように美しいと話題になった通称〈モネの池〉。

また、関といえば700年以上もの歴史がある“刃物のまち”として知られている。
鎌倉時代に日本刀がつくられはじめ、
そのあと、包丁やハサミやナイフ、爪切りなどに技術が派生し
多くの刃物製品が生産されているようになった。

意外と知られていないが、
日本の家庭で使われている包丁の約5割が関市でつくられているそうだ。
つまりは家に包丁が2丁あるお宅なら、
そのうち1丁はここ関市でつくられている可能性が高いのだ。 すごい!

関市の刃物の歴史は日本刀づくりから。〈関鍛冶伝承館〉では刀の歴史を知ることができ、日によっては刀匠による刀鍛冶を見ることができる。たまたま準備しているところにうかがい、火をおこす体験をさせてくれた。

関市の刃物は国内だけでなく、
アメリカ・ヨーロッパをはじめ世界各国に輸出され、
ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並んで
「刃物の3S」に名を連ねるほどにまでなっているそうだ。

まちには刃物のオブジェがいくつか。こちらはフェザーミュージアム。

関市ではいろんな場所でいろんな刃物製品を見つけることができる。爪切りひとつとっても、よくみると縦と横に研ぎ方が違うものがある。知らなかった!

こんなに美しい模様が入ってるハサミがあるのか。切れ味よさそう……!

こちらは外国人に喜ばれそうな日本刀風のハサミ。使わないときは飾っておきたい。

私のイチオシであり人気のお土産〈まぜ卵〉。卵の白身のドロっを小さい刃で切ってくれる。(まぜ卵の詳しい紹介はこちら

関市には刃物の工場以外にも〈関鍛冶伝承館〉〈フェザーミュージアム〉〈刃物会館〉
といった刃物に関する施設が多く、その種類の豊富さに驚かされる。
戦国時代には人を切りつけていた日本刀の技術が、
まさか卵の白身を切るお役立ちアイテムに派生するなんて。
また、長年使って錆びた刃物をリペアしてくれる工場なんかもある。

全国からさまざまな刃物が届くので、あまり見たことがないクセのある刃物も多いそう。

〈春日刃物〉さんでは職人さんが希望に合わせた状態に研ぎ直してくれる。
商売として長年使っていて代替のきかないものや、
親の形見など、お客さんの想いはさまざま。
それがどんな形状でも切れ味よく直しちゃうのだから、
職人さんてかっこいいよなあ。

多様な刃物製品をつくっている〈丸章工業〉さんでのワンシーン。ハサミの隙間を調整するのが担当の職人さん。関市の刃物産業は早くから分業制に取り組み、効率性を求めたのだそう。

さて、そんなまちでできるサンドイッチはいったいどんな感じなんだろう。
関市経済部 観光交流課の三輪博樹さんと一緒に
サンドづくりをすることにした。

日本を東西に分ける目印・センターポールからスタート! 西(WEST)ポーズをするのは関市出身の三輪さん。

関市のまちをあらためて見渡してみると、
遠くのほうには四方に山が見えるものの、高い建物はあまりない住宅街である。
そのなかに工場が点々と見つけられ、
どこか、自分が育った東京の葛飾区や
お隣の墨田区に似た雰囲気がただよって いる。

三輪さんによると、関市の人の気質も江戸っ子同様に
頑固な部分が見えるという。
さすが職人さんが多い地域。

閑静な住宅のなかに工場が点在している。東京の下町になんとなく似ていて親近感。

[ 鹿の舟 ]生活学校開校! 第1回講座は 野村友里・野村紘子講師による 『たべる』

2016年4月18日(月)と19日(火)の二日間にわたり、
奈良市井上町の複合施設〈鹿の舟〉にて、
フードディレクターの野村友里さんと
野村紘子さんによる講座、
[ 鹿の舟 ]生活学校 第1回『たべる』が行われます。

講師は、〈eatrip〉フードディレクターの野村友里さんと、
その母であり、料理を中心に30年以上にわたって
おもてなしの心を伝え続ける野村紘子さん。
テーマは、“食べるとは、一体どういうことだろう”と、
ふと立ち止まって考えること。
一日に3回食べる、それは習慣ではあるけれど、
その一回一回をどのように過ごすかが、生きていくうえで、
とても大事なこと。“たべる”ことに耳をすませる講座です。

〈鹿の舟〉外観

繭 Mayu(読書室)

繭 Mayu(観光案内所)

囀 Saezuri(喫茶室、ギャラリー)

会場は、奈良市井上町にある、奈良の食と文化を発信する複合施設〈鹿の舟〉。
ここはもともと、地域の方に親しまれてきた、大正期に建てられた住宅。
奈良市にある、カフェと雑貨のお店〈くるみの木〉が、
奈良町南観光案内所の〈鹿の舟〉として
2015年11月にオープンしました。

〈鹿の舟〉のコンセプトは、伝統的な生活文化が今も色濃く残る
奈良町の魅力を発信するということ。
観光案内所、展示室、読書室、学習室の〈繭 Mayu〉、
食堂、グローサリーの〈竈 Kamado〉、
喫茶室、ギャラリーの〈囀 Saezuri〉など、
ただ観光案内を行うだけでなく、その生活文化に触れて
様々な“知る”、“食べる”、“買う”ことが出来るんです。

荒れ放題の空き家が、 ここまで変わる? 子育てママにやさしい一軒家。 ASTER vol.5

ASTER vol.5

こんにちは、ASTERの中川です。
今回はこれまでと少し変わり、賃貸物件のご紹介をしたいと思います。
古くて不便な場所にあり、大家さんも困っていた空き家が、
新たな入居者によってセルフリノベーションで変化、いや進化し、
ママやパパが、子どもを連れて集まる憩いの場となっています。
そんな場所のお話です。

僕らは熊本で〈あんぐら不動産〉 という不動産物件紹介サイトを運営しています。
あんぐら不動産の“あんぐら”とは“アンダーグランド”の略。
熊本に眠っている、アンダーグランドで、マニアックで、
普通じゃないけどすてきな、
そして実際に住むこともできる、物件を紹介するWEBサイトです。

そこには普通じゃない物件を探している人からも、
普通じゃない物件を所有する人からも(笑)、連絡があります。
今回はそんな双方からの要望がちょうどマッチングできた事例だと思います。

リノベーションもしがたい木造平屋

ある日、
あんぐら不動産へある物件を所有するオーナーさんから相談がありました。
「自分の所有する物件が数年空き家で困っている。
築年数も古いし、内装は傷んでるし、場所も不便な所にあるので、
入居者が見つからない。どうにかしたい」とのこと。

さっそく見に行くと、まず場所がたしかに不便。
物件の住所は熊本市西区島崎。
熊本市内でも中心地から離れた金峰山という山の麓にあり、
最寄り駅からは徒歩20分以上かかり、車でしか行けない。
途中、坂を登って、下りて、すぐまたV字に角を曲がり、
車同士がすれ違えない道を進んだ突き当たり……という場所にありました。

外観はこんな様子でした。

その建物は築38年経った木造平屋のごく普通の家。
前入居者が退去して約4年も空いている状態でした。
たしかに建物は古い。内装もボロボロ。庭はすごいジャングル!

どうしましょうか……。

普通に貸すのは難しそうだ……
リノベーションしても結構費用がかかりそう……
とりあえず庭の剪定からでしょ……

いろいろと考えた結果、
デメリットだらけのこの物件もよく考えれば
庭もあるし、周辺環境も自然豊か。
戸建の賃貸物件で家賃もお手頃だし、どうにかなるんじゃないか?
と思い始めました。
このままじゃ普通にリフォームされるか、取り壊される運命。
それもなんか悲しいし。

そこで、水廻りなど最低限の設備と内装の下地までを僕らがつくり、
内装の仕上げは入居者が自由にDIYできる、
〈下地の家〉というコンセプトで募集することになりました。

オーナーにとってコスト軽減できるのと同時に、
入居者にとっても、自分の好きな内装にできるのが大きなメリット。
まだまだ熊本では少ないセルフリノベーション可能物件。
これなら不便な場所や古い内装のデメリットも解消できそうだと思いました。

そんな時期にちょうどあんぐら不動産へ、
今度は変わった物件を探している方から連絡が入りました。

小林市の大人気 〈ふるさと納税返礼品〉 完熟マンゴーにメロン、宮崎牛も!

納税すると、お得な“返礼品”がもらえる〈ふるさと納税〉。
日本全国でも人気が高い市町村のひとつのが、
宮崎県西部にある小林市。

宮崎が誇る高級マンゴーや高級アールスメロン、
宮崎牛などの魅力的な商品が名を連ね、
昨年度は全国から26,730件超、7億3,352万円を超える
納税があったのだそう。
ことしも、大人気商品の高級マンゴーの受付が行われています。

返礼品「完熟マンゴー“太陽のタマゴ”(3玉)化粧箱入り・1kg前後

小林市のふるさと納税で提供するマンゴーは、
自然に落下するまで樹上で完熟させる収穫方法のもの。
糖度13度以上の〈完熟マンゴー〉、
15度以上の〈太陽のタマゴ〉の二種類があります。
とくに〈太陽のタマゴ〉は、流通量わずか5%という超希少なフルーツで、
トロピカルで芳醇な香りと濃厚な甘みは格別...!

このふるさと納税では、寄付金額3万円で〈太陽のタマゴ〉約1kg分、
寄付金額2万円で完熟マンゴー約1kg分が返礼品としてもらえます。
今年は、昨年と比較し、収穫量の増加が期待されているのだそう。
旬を迎える4月中旬以降、順次発送されます。
お申し込みはこちらから。お早めに!

日本一2連覇の宮崎牛

昔の佇まいに戻すだけ? 古民家改修のすすめ。 一般社団法人ノオト vol.10

一般社団法人ノオト vol.10

第10回目となる今回は、〈篠山城下町ホテルNIPPONIA〉をはじめ、
ノオトの古民家再生物件のほとんどに建築家として関わっていただいている、
才本謙二さんに執筆をお願いしました。

才本さんは、一般社団法人ノオトのメンバーであるとともに、
篠山を本拠とする才本建築事務所の代表として、
兵庫県をはじめ数多くの古民家再生を実施してきた、古民家再生の第一人者です。

今回は、実際の古民家再生物件を数多く手がける建築家からみた、
古民家再生に対する考え方をお聞きできればと思っています。
以下、才本謙二さんにバトンタッチします。

一般社団法人ノオト 区切りのvol.10に登場しました才本です。
vol.9までの執筆者とともに古民家に関わって12年、約200件のリノベを計画し、
100棟近く触ってきました。
話のネタは、みなさまに書き尽くされてしまいました。
コーディネーターの星野さんから、
建築家の立場から古民家改修について書いてほしいと
リクエストをもらっていましたが、
あまり面白くないので、日頃思っていることを、したためることにしました。

リノベのススメタクナイ

リノベーションとは、
『家とインテリアの用語がわかる辞典』によると、

建築物の修理、改造のこと。耐震性や省エネ性などの機能を高める、
事務所用ビルを居住用マンションに変更するなど、
既存の建物を大規模改装し新しい価値を加えることをいう。
用途変更や時代の変化に合わせた機能向上を伴う点でリフォームと区別することが多い。

と定義付けられています。

私がやっていることは、機能向上もしていないし、
まして大規模に改造もしていないのです。
今は、「快適でおしゃれな住空間なんてまっぴらごめんだ」と思っています。
しかし最初は、みなさんがやられているような真っ白な漆喰壁に間接照明と
ピカピカの無垢の床で仕上げたおしゃれなものにあこがれていました。
またそれが常道だと思っていたので、薄汚れた壁を全面塗り替えるなど、
できる限り汚いものを排除していました。
でも排除すればするほど、古民家らしさが消え去り、
いやらしい作家性が表へ出てきてしまって、とても居心地の悪いものに感じました。
ただ、私がやる物件は予算工期がないのがほとんどで、
「お金ないから」「平成の修理とわかるように……」と言い訳しながらやっていました。

現在の趣を残す改修方法を「これでいいやん」と自分の中で確信に変わったのは、
ささらい〉(篠山市日置 中西家)からだったように思います。
ささらいは、古民家レストランとショップからなる複合施設ですので、
それなりに改修費がかかっていますが、どこを直したかわからなく仕上がりました。
気の毒なのは工務店さんで、
「何もしてないやないか、ぼろ儲けやな」と言われてしまいましたが、
それも、
昔の佇まいのように趣のあるかたちで直せる技術があり、手間と時間をかけている証拠。
私としては、「しめしめ」と心のうちで思ったりするのです。

ささらい改修中の様子。

ささらいの改修後。趣をできるだけ残し、昔からそこにあるような佇まいに。

「建物が最も輝いた時代(=創建当時)に戻す」
と声高らかに、仕事をしてきました。
ボードに合板、床板を剥ぐと創建当時のすばらしい部材が顔を出します。
黒光りする梁に、1尺(約30センチ)近くある大黒柱の力強さに圧倒されます。

でも最近、直近のこの家の人々にとって、
都会に一歩近づいた昭和の改造こそ、
最も輝いた瞬間であったのではないだろうかと考えるようになりました。
「産まれてずっと、すすけた天井を見て育ったんだ」
「風呂炊きが一番いやだった」
「個室が欲しかった、プライバシーなんてなかったから」……
だから、すすけた天井に白いボードを張って、ガスを引いていつでも風呂に入れる。
襖を取っ払って壁をつくったから、音楽だって大きな音で聴けるんだ。
「昔の状態に戻す? 何を言っているんだ。バカじゃなかろうか!」

昭和の改造の例。合板やボードで床・天井・壁をつくる。

そうなんです、創建当時に戻すことは、家人からすればきっとバカなんです。
性能は確実に低下しています。
すすけた真っ黒な天井に払っても払っても取れない壁の汚れ、キズだらけの柱、
家全体は昼間でも暗いし、隙間風も入ってきて寒い。
ガスを止めて囲炉裏に五右衛門風呂とおくどさん(かまど)、
炭や薪を熱源にするなんて呆れていることでしょう。
よくするのがリノベでしょ、全然よくなっていないじゃないか。

大規模な工事かというとそうでもありません。
家人からバカにされつつ、昭和を取り去り現れた梁と柱を何回も雑巾で拭き取る。
壁は全面修理することなく、
欠け落ちた部分をまったく違った色の地元の土でちょこっと手直しするだけ。
我々のやっていることは、どうも一般的に定義づけられたリノベでは、ないようですね。

ただ言えることは、
時空に振れ、機能を超えるもっと大事なものが潜んでいることに気づき、
価値観を司る部分を刺激していることは確かなようです。
人の営みをむやみに取り去ることは、昭和の改造と何ら変わりませんね。
リノベとは、新しい価値を加えることだけで十分なような気がします。

天井を剥ぐと現れる創建当時の部材(集落丸山)。

才本建築事務所内のおくどさん(かまど)。

見る洋館から使う洋館へ。 神戸・塩屋の美しく楽しい場所 〈旧グッゲンハイム邸〉

神戸・垂水区のJR塩屋駅近く。海と山が近く、潮の香りが漂う塩屋に、
〈旧グッゲンハイム邸〉があります。
ここは、1909年にドイツ系の貿易商が建てた、
コロニアル様式の大きな洋館。

海を前にした開放的な立地に、広い庭の灯籠や松の木による
エキゾチックな趣きが特別な雰囲気を醸し出しています。
いまは多目的スペースとして活用されていて、
コンサートや展覧会、ワークショップ、講演、教室などの
文化的行事のほか、結婚披露宴や同窓会などの会場になることもあるんです。

美しいコロニアル様式。

2階から海を望む。

塩屋は、海の向こうに淡路島を望む、温暖で風光明媚な土地。
かつて貿易商の別荘地として愛され、瀟洒な異人館がいくつも建てられました。
その歴史と魅力は、コロカルの連載『グレアムさんの神戸日記』
ご紹介してますので是非ご覧ください!

いまも魅力的な姿を残す塩屋の洋館たちですが、
〈旧ジョネス邸〉など、すばらしい建物も
時代の流れには逆らえずさまざまな理由から
取り壊されてしまう洋館も数多くありました。
〈旧グッゲンハイム邸〉も長年空き家になっており、
保存が心配されていた建物でした。

そこで、現在〈旧グッゲンハイム邸〉の管理人を務める、
音楽家の森本アリさんの家族が心配し、オーナーに手紙を書き、
オーナーの深い理解を得て家族で〈旧グッゲンハイム邸〉を取得。
修繕を行い、その美しい姿の保存を成し遂げ、
いまでは地元の人たちで賑わう多目的スペースになっています。

たくさんの音楽イベント

森本さんが音楽家なだけあって、〈旧グッゲンハイム邸〉では、
音楽やアートの催しもたくさん行われます。
その特別な雰囲気に惹かれ、是非グッゲンハイム邸でライブをしたい! 
と依頼するアーティストが国内外からやってくるのだとか。

映像で人を動かす。 秋田県の映像プロジェクト 『True North, Akita.』後編

前編はこちら

小さな集落の手づくりのお祭り

〈augment5 Inc.〉が手がける秋田県の映像プロジェクト『True North, Akita.』。
Vol.1に続き、Vol.2が公開された。

True North, Akita. Vol.2

Vol.1は、ディレクターの印藤麻記さんの出身地でもある五城目町で撮影されたが、
Vol.2は仙北市の上桧木内(かみひのきない)という地域で撮影された。
田沢湖にほど近い内陸に位置し、秋田内陸縦貫鉄道が走る、秋田でも特に雪深い地域だ。

映像でも印象深いのが、旧正月の時期に気球のように大きな紙風船を上げるお祭り。
〈上桧木内の紙風船上げ〉と呼ばれる伝統行事で、100年以上の歴史がある。
江戸時代に平賀源内がこの地を訪れたときに、余った障子紙で風船をつくり、
熱気球と同じ原理で飛ばして遊ぶことを地元の人に教えたという由来があるそうだ。
いまでは、12メートル近い巨大な紙風船にさまざまな武者絵や美人画を描いたり、
商売繁盛などの願いを込めて紙風船を上げる、地域を代表するお祭りになっている。

秋田県には、男鹿のなまはげや横手のかまくらのほかにも、
冬には変わったお祭りが多い。
そのなかで県外にはあまり知られていないこの紙風船上げを撮影したのは、
小さな集落が寄り添い、地域一体となって生み出す手づくり感に惹かれたからだと、
プロデューサーの井野英隆さんは話す。

「このお祭りは地域の住民が総出でつくり上げているんです。
上桧木内には8つの集落があるんですが、それぞれ競い合うように絵を描いたり、
準備のために何度も寄り合いを持って、議論を積み重ねて進めていく。
当日の運営事務局も、消防や警備や屋台の出店も、
地元の子どもから学校の先生、おじいちゃんおばあちゃんまでみんなでやっている。
お祭りの直前になれば、過疎化や人口問題を忘れてしまうくらい、
おじいちゃんたちが集まって、夜中まで本当に楽しそうにワイワイやっている。
純粋に集落の遊びから始まったような、本当に手づくりのお祭りなんです」

また、桧木内の小学校のようすも映し出される。
秋田県は教育先進県としても知られているが、
成績優秀な先進校を撮影するよりも、全校生徒が60人にも満たない
小さな学校の日常を切り取ることを、井野さんたちは選んだ。
子どもたちがのびのびと絵を描いている姿も映し出されるが、
この小学校の校長先生は美術教師で、自分でも絵画をたしなむ
とてもクリエイティビティにあふれた方なのだそう。

来年はこのお祭りに、海外のアーティストを連れて
また参加したいと井野さんは考えている。
海外から来たアーティストが地元の子どもたちと一緒に紙風船に絵を描いて飛ばしたら。
そんな体験は両者にとって忘れられないものになるに違いない。

〈食べる溶岩ジオロック〉 溶岩そっくり! 伊豆半島ジオパーク生まれ

静岡県の伊豆半島は、本州で唯一フィリピン海プレートの上にあり、
かつては南洋にあった火山島や海底火山の集まり。
その火山活動や地殻変動によって出来た大地を楽しむことができる
〈伊豆半島ジオパーク〉は、日本ジオパークのひとつに数えられる名所。

これまで世界ジオパークネットワークへの加盟に向けて頑張っていたのですが、
4年に1回行われる認定では、惜しくも認定ならず...!
実は地元は溶岩そっくりの砂糖菓子〈食べる溶岩 ジオロック〉が
おみやげ品として販売されているのですが、、、

これが〈食べる溶岩 ジオロック〉!お値段は350円(税込)

〈食べる溶岩 ジオロック〉パッケージ

認定ならずだった今回の結果にめげずに、
ジオパークを更に盛り上げようと、
富士宮東高の生徒たちが〈食べる溶岩 ジオロック〉を使って
〈破壊怪獣ジオロック〉を作りました。

芸術コースの生徒達というだけあって、かなりリアルな出来です。
2016年4月2日(土)に伊豆半島ジオパークの中央拠点となる
〈伊豆半島ジオパークミュージアム ジオリア〉がオープンするのにあわせ、
〈長泉町 ジオパークビジターセンター〉等にて順次展示されます。

破壊怪獣ジオロック

六甲山の魅力を生かした作品求む! 現代アートの祭典 〈六甲ミーツ・アート 芸術散歩〉

明治時代、居留外国人によってレジャーの山として開発された神戸の山、六甲山。
ここで、現代アートの祭典〈六甲ミーツ・アート 芸術散歩〉が
2016年9月14日(水)から11月23日(水・祝)まで開催されます。

これは六甲山上に設置されたアート作品をピクニック気分で周遊し、
その自然や眺め、歩いて知る歴史などとともに、
六甲山本来の魅力を楽しむ展覧会。
木々の間を散策したり、お弁当を広げたり、
昼寝をしたり、楽しみ方は自由!
山の上で、リラックスしたひとときを過ごすことができます。

森太三 関係のベンチ 2015年 六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015 公募大賞グランプリ受賞作品

ただいま〈六甲ミーツ・アート 芸術散歩〉では、
招待アーティストによる出展に加え、
公募部門を設けて広く一般から作品を募集中!

作品を展示する会場は、六甲ガーデンテラス、自然体感展望台 六甲枝垂れ、
六甲山カンツリーハウス、六甲高山植物園、六甲オルゴールミュージアム、
六甲ケーブル、天覧台、六甲有馬ロープウェー(六甲山頂駅)
の六甲山上施設です。屋外展示が基本となります。
入選者には制作補助金として25万円が授与されるそう。

進藤篤 小さな塔 2015年 六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015 公募大賞準グランプリ受賞作品

齋藤隆太郎(DOG)+東大計画系研究室 0.90nのゆらぎ 六甲ミーツ・アート 芸術散歩2015 公募大賞奨励賞作品

求められているのは、六甲山の特性を生かした魅力的な作品プラン。
応募は5月9日(月)まで、詳細は公式サイトにて。

information

map

六甲ミーツ・アート 芸術散歩2016

住所: 〒657-0101 兵庫県神戸市灘区六甲山町五介山1877−9(六甲ガーデンテラス)

営業時間:10:00~17:00 ※受付終了時間は各施設により異なります

定休日:会期中無休

会期:2016年9月14日(水)~11月23日(水・祝) 

時間:10時~17時 ※受付終了時間は各施設により異なります

※会場により17時以降も鑑賞できる作品があります

会場:六甲ガーデンテラス、自然体感展望台 六甲枝垂れ、六甲山カンツリーハウス、六甲高山植物園、六甲オルゴールミュージアム、六甲ケーブル、天覧台、六甲有馬ロープウェー(六甲山頂駅)、プラス会場:TENRAN CAFE(カフェの利用が必要)

Web:公式サイト

京の伝統工芸が、食が、芸能が、 次々とつながるおもしろさ。 GO ON 後編

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世界から京都に来てもらう〈Beyond Kyoto〉

京都の伝統工芸や伝統芸能に光を当て、新たな動きを起こしている〈GO ON(ゴオン)〉。
まずは〈Japan Handmade〉というプロジェクトを起こし、
西陣織の〈細尾〉、竹工芸の〈公長齋小菅〉、木工芸の〈中川木工芸〉、
茶筒の〈開化堂〉、金網工芸の〈金網つじ〉、茶陶の〈朝日焼〉の、
若手後継者たちで海外向けに商品開発し、成功を収めた。
それでもプロデューサーの各務(かがみ)亮さんは、まだまだ先を見据える。

「確かな手応えは感じていますが、それで50年後、100年後、
京都に伝統工芸がきちんと残るのに十分かといえば、そうとも言えません。
そこで〈Beyond KYOTO〉というサービスも開始しました。
さきほどの6社は、毎年のようにミラノに行ったり、パリに行っています。
しかし、行くよりも来てもらったほうが、
もっと踏み込んだ京都や、いろいろな京都に巻き込めるのではないかと思ったんです」

簡単に言うと、観光コンシェルジュ。
京都には約3,600社の工芸会社があるというが、「見学できる工房が少ない」というのだ。
Beyond KYOTOでは、
GO ONメンバー自らの工房を見てもらうことはもちろん、
京都で活動している人たちだからこそできるおもてなしで迎える。

「工房などを見てもらいながら、文化的背景もお伝えしたいと思っています。
たとえば西陣織も、お茶やお花、そしてお寺などの文化と連携して案内すれば、
西陣織がどう使われ、育まれたのかなど、より深い魅力を感じていただけると思います」

これまで海外の文化人やセレブリティなども訪れているという。
彼らに工房を案内すると「道具の使い方が美しい」など、
自分たちでは気がつかないような視点も教えてくれて勉強になることもある。
しかしもっとも重要なのは、やはり人間関係だ。

「彼らにとって、京都人とつながりができることが一番ではないかと思います。
京都で何百年と築かれてきた伝統文化の後継者たちと、友だちになれるんですから」

そこで得たものや築いた関係性は、“京都を越えて”いく。
これは京都を踏み台にしているということではなく、
革新こそが伝統を守るとGO ONは信じているのだ。こうして京都の文化が拡張していく。

GO ONのほか、京都でさまざまな仕掛けを試みる各務 亮さん。

華やかなりし京文化、太秦江戸酒場

GO ONでは、さまざまな取り組みをしながら、
伝統をどう未来へつなげるかということに挑戦している。
その思いを理解してもらって、同じ未来を見据える仲間を増やすことが、
これからのGO ONのミッションといえる。
そこで〈Beyond KYOTO〉体験版として、
各務さんに京都の若手の仲間たちを紹介してもらった。

より大きな枠組みでとらえたイベントが〈太秦江戸酒場〉。
太秦映画村のセットで時代劇のなかに迷い込み、京都の伝統工芸・芸能を体感できる催し。
昨年秋に3回目が開催された。
〈いづう〉や〈中村楼〉といった老舗食事処のほか、
京都の24の酒蔵の日本酒が楽しめたり、
東映の役者が営む浪人BAR、新選組BAR、丁半BARなどもある。
もちろん伝統工芸の職人たちが教えてくれるワークショップや展示も。
京都のさまざまな伝統文化を、
タイムスリップして楽しめるエンターテイメントパークとなっている。

時代劇が、目の前で、ライヴで行われる。写真提供:太秦江戸酒場

お寺で行われた京焼インスタレーション

〈太秦江戸酒場〉内では、
〈京・焼・今・展2015〉と〈RIMPA400 Project〉の展示も行われた。
このふたつも、各務さんがプロデュースを手がけた。

〈京・焼・今・展2015〉は、毎年異なるテーマで、京焼の“いま”を伝えていくものだ。
昨年のテーマは“琳派”。ユニークなのはその会場で、〈建仁寺山内 両足院〉で行われた。
6人の作家が両足院のひと部屋ずつを使って、
自らの世界をつくっていくインスタレーションだ。
副住職の伊藤東凌さんもキュレーターのひとりとして名を連ねている。

「かつてお寺も一緒に“その当時の現代アート”に取り組んできたら、
それがいま、伝統と呼ばれるものになっているのです。当時は挑戦だったわけです。
千利休にしても、世阿弥にしても、アバンギャルドですよね。
きっと批判も大きかったことでしょう。
いまというものの捉え方によって、表現方法や伝え方は変わっていかないといけませんね。
昔からの伝統行事をそのまま引き継ぐだけではなく、
いまから新しい行事が生まれていって、
それが未来には伝統になっているとすごくすてきなことだと思います」と言う伊藤東凌さん。

“いまは”伝統であっても、“かつては”伝統ではない。
だから結局、いまを一生懸命やる以外にない。

「これは目新しいことではありません。
本来、お寺は、学校や美術館のような、学びの場としても機能していたのです。
いまそれらはほかで満たされているので、
それならばお寺ならではの学び方もできるのではないかと考えています。
それは、はっきりとした答えを出すことではなく、“良質な問い”を出し続けること。
京焼とは何か? 琳派とは何か? 答えは出ないわけです。
ただし、そこに問いがあることによって、自分たちの才能がぶつかり、発揮できる。
お寺はその受け皿としてもあるべきです」(伊藤東凌さん)

〈両足院〉副住職の伊藤東凌さん。

凛とした空気のなかで、坐禅体験も行っている。