桟橋から送迎船で5分。 駿河湾に浮かぶ無人島・淡島にある リゾートホテル〈淡島ホテル〉

無人島のリゾートホテル〈淡島ホテル〉

駿河湾に浮かぶ淡島は、静岡県沼津市の無人島。
その島内にある唯一のリゾートホテルが〈淡島ホテル〉です。

淡島へは、JR東海道新幹線の三島駅から無料送迎シャトルバスで
淡島桟橋まで行き、桟橋からは送迎船に乗って5分ほどで渡れます。

緑豊かな島の風景に溶け込んでいる〈淡島ホテル〉。
コロニアルピンクの美しい建物が、
送迎船に乗ってやってくる旅人たちをやさしく出迎えてくれます。

天窓から自然光が差し込む明るいロビーは、まるで美術館のよう。
高い天井や階段にも、エレガントで華やかな雰囲気が漂います。

チェックインすると、渡されたルームキーがリアルに「鍵」で驚きました。
最近はカードキーが多いので、アンティーク調の鍵に懐かしさを感じます。

カードキーだとすぐに見失ってしまうタイプの人にとっては、
どっしりと存在感のあるこの鍵が、のちの助けとなるはず。

客室は和室、洋室を選べる5つのスタンダードタイプと
6つのハイグレードタイプから選べます。
写真は、スタンダードタイプのオーシャンビュー・スイート。

全室オーシャンビューの景観を楽しめるのがこの宿の特徴で、
スタンダードルームでもすべての部屋にリビングルームがついています。
まるで海外のレトロなリゾートホテルのよう。

客室には、広々としたバスルームがあり、
浴槽に面した大きな窓からも外の景色を一望できます。

冷蔵庫には、富士山伏流水でつくった地元産のクラフトビールと富士サイダーが。
お風呂上がりに窓辺で景色を眺めながら飲むドリンクは最高。

富士山の絶景や漁火など、日本ならではの風景が楽しめる大浴場

男湯の露天風呂。

男湯の露天風呂。

ホテル館内には内風呂と露天風呂を備えた大浴場もあり、
地下1000メートルから組み上げている天然温泉が楽しめます。
泉質はナトリウムイオン泉・塩化物泉・ナトリウムイオン塩化物泉。

女湯の露天風呂。

女湯の露天風呂。

効能は外傷、ストレス、冷え性などに効き、
香りは強くなくサラッとサッパリしているのが特徴。

天気のいい日はこんな絶景も眺められる。

天気のいい日はこんな絶景も眺められる。

露天風呂からも富士山が望める絶景のロケーション。
釣り船が目の前を通ることがあり、海との距離が近いので、
女湯の露天風呂は、タオルを巻いての利用も可能。

これでもかの装飾と 照明演出が圧巻! 大宮〈ROCK MEMORIES〉

音楽好きコロンボとカルロスがリスニングバーを探す巡礼の旅、
次なるディストネーションは、埼玉県さいたま市大宮。

通りすがりのお客さんも入店に10年かかった圧倒的デコレーション!

コロンボ(以下コロ): キラキラの外観、なかなかのもんでしょ。

カルロス(以下カル): クセ強いねー。絢爛豪華! ロックはこうじゃないと。

コロ: 毎日、前を通って気になっていたお客さんでも、
入るのに10年かかったらしいよ(笑)。

カル: いくらマイケルが出迎えてくれるといっても、
このグラマラスな佇まいだと、ドアを開けるにはかなりの勇気がいるよな。

コロ: 内装だって、すこぶるゴージャス。
マスターのケイさんはいたってフレンドリーなんだけどなー。

カル: 白を基調とした店内に、あるわあるわ往時のレコードジャケットの数々。
まさにロックメモリーズだね。

コロ: ジャケットのカラーコピーをこれでもかと貼りめぐらせているんだけど、
笑っちゃうのが、
帯がないレコードはカタカナでわざわざアーティスト名を加えちゃっているところ。

カル: 手づくり感がなんともいえず好印象。

コロ: わかりやすいがモットーなんだって。

カル: ジャケットに「GOOD」とか丸印とかもあるけど。

コロ: それはケイさんによる評価。まあ、感想ね。

突如現れるジャケットに彩られた絢爛豪華なファサード。

突如現れるジャケットに彩られた絢爛豪華なファサード。

店内のデコレーションもキラキラ。白を基調とした壁面にレコードジャケットがこれでもかと。

店内のデコレーションもキラキラ。白を基調とした壁面にレコードジャケットがこれでもかと。

カル: お店に入ったとき、最初にかかっていたのはなんだった?

コロ: シャカタクの「Easier Said Than Done」だったかな。
雨が降って、寒い夜だったんで、滲みたなー。

カル: フュージョンの名盤、『Night Birds』収録曲だね。

コロ: シャカタクはAOR全盛時のフュージョンだから、とにかくキラキラしている。

カル: ブリット・ファンクの文脈からも、最近、盛り上がっているみたいね。
店内のジャケットを見る限り、70年代〜80年代のチャートやロックが中心だけど。

コロ: ロックメモリーズだけにマスターのメモリーを具現化しているんだ。

ホストの仕事もしていたというマスター、ケイさんの長髪時代。まるでロックスター。

ホストの仕事もしていたというマスター、ケイさんの長髪時代。まるでロックスター。

ディスコが学校、『MUSIC LIFE』が教科書だったという10代。

ディスコが学校、『MUSIC LIFE』が教科書だったという10代。

“日本のウユニ塩湖”近くに サウナやスパイス香料室を併設した ヴィラ〈積修館〉がオープン

日本のウユニ塩湖と呼ばれる父母ケ浜など、海・山・田園地帯を有する香川県三豊市

北は瀬戸内海、南は徳島県に接しており、海・山・田園地帯を有する香川県三豊市。
近年では、日本のウユニ塩湖と呼ばれる父母ケ浜や桜の名所
紫雲出山で知られることも多くなりました。
今ではその絶景を求めて、遠くから観光客が訪れる場所となっています。

日本のウユニ塩湖と呼ばれる父母ケ浜

こうした豊かな自然が当たり前にあり、
四季折々の風景を日常的に感じることができるのはこの地の大きな魅力。
お花見や海水浴、紅葉狩りができる場所など、様々な観光名所が点在しています。

瀬戸内海

また、商店街に開業したクラフトビール店や酒蔵をリノベーションした
体験型宿泊施設など、新しい動きが広まっている地域でもあります。

大学の学生保養施設をリノベーションしたプライベートヴィラ〈積修館〉

プライベートヴィラ〈積修館〉

そんな香川県三豊市に位置する荘内半島の高台に2024年11月20日(水)、
一棟貸しのプライベートヴィラ〈積修館(せきしゅうかん)〉がオープンしました。
大学の学生保養施設(宿泊学習施設)をリノベーションし、
5室の客室で最大14人が宿泊できるゲストハウスとして生まれ変わっています。

1階のダイニングホール

手掛けたのはデザイン工務店の〈YAE WORKS〉。
香川県綾川町に佇むカフェ〈やえ珈琲店〉のインテリアをプロデュースしており、
風の流れや光の陰影など自然を生かした寛ぎの空間設計が特徴的です。

〈積修館〉1階のダイニングホールは、大きなテーブルやカウンター、ソファーが
備えてあり、瀬戸内海を臨むカフェのような空間で食事を楽しめます。

2階のスイートルーム

2階には、85平方メートルの室内にキッチンや薪ストーブも備えた
スイートルームがあります。

タイの「ナンプラー」から 日本の「いしる・いしり」まで。 東南アジアと日本の奥深き魚醤の世界

こんにちは、世界一周旅中のうんまほふうふです。

2024年10月頭に日本を発ち、最初に訪れたのは東南アジア諸国。
タイにはじまり、ラオス、ベトナム、カンボジアと4か国を巡りました。

日本と同じアジア圏に属する国々ですが、似て非なる調味料を使った
独自の料理の数々に出合いました。

東南アジア料理に共通する、ある調味料とは?

タイの屋台で出合った麺料理「クイッティアオ」、
日本でも人気のタイ料理でひき肉とバジルの炒め物をごはんにのせた「ガパオライス」、
ひき肉をミントや唐辛子、野菜と混ぜ合わせたラオスのサラダ「ラープ」、
これらに共通して使われている調味料が何かおわかりでしょうか?

タイのラーメン「クイッティアオ」

一般的にスープ入りの麺料理を指すタイの「クイッティアオ」は、お肉や肉団子のせが定番。

本場タイの「ガパオライス」

本場の「ガパオライス」はエスニック香が強いホーリーバジルと刻んだ唐辛子をふんだんに使っていて、スパイシーでした。

ラオスのサラダ「ラープ」

ラオスのサラダ「ラープ」は、酸味のあるひき肉と爽やかなミントの風味が食欲を引き立ててくれます。

その調味料は東南アジアの現地スーパーでは数多く並んでおり、
屋台のテーブルでも必ず目にしました。

タイの食卓の上に置かれている4種の調味料セット

タイの食卓に必ず置かれている「クルワンプルーン」という4種の調味料セット。

これらの料理に共通して使われているのが「魚醤」です。

魚醤は、魚介類を塩漬けにして発酵させた発酵調味料で、
タイの「ナンプラー」が一番有名かもしれません。

発酵過程で、魚の内臓などに含まれる酵素や微生物の働きにより、
魚自体のタンパク質が旨み成分であるアミノ酸に分解されています。

私たち日本人にとって身近な調味料・醤油に含まれる主な旨み成分が
原料である大豆由来の「グルタミン酸」であることに対して、
魚醤にはそのほかに「リジン」「アルギニン」「イノシン酸」など
いくつもの旨み成分が含まれているのが特徴です。

魚醤入りのピーナッツダレ

生野菜やゆで野菜を魚醤入りのピーナッツのタレにディップして食べることも。

いにしえから続く豊かな文化や自然に 深く触れられるホテルが増加中 知れば知るほどおもしろくなる 古都・奈良に泊まろう

宿泊施設客室数ランキングにも変化。ホテルを利用して感じる奈良の豊かさ

1300年前に都があった古都奈良。
長年にわたって多くの観光客を受け入れる人気の観光地です。
しかし2008年から発表されるようになった宿泊施設の客室数ランキングで
奈良県は日本47位をしばらく保っていました。
つまり日本国内で宿泊できる部屋数がいちばん少ない土地だったのです。
ところが令和に入って徐々に状況が変化。
奈良の特産品や自然が感じられるホテルのオープンも続き、
2022年には44位になっています。
様々な試みで奈良の文化に触れられる奈良市内にある4つのホテルをご紹介します。

一度は泊まりたい日本を代表するクラシックホテル〈奈良ホテル〉

圧倒的な存在感を持つエントランス。

圧倒的な存在感を持つエントランス。

明治42(1909)年10月17日に開業したという歴史ある〈奈良ホテル〉。
日本近代建築の父と言われる辰野金吾が設計した建物には
115年以上にわたる歴史があちこちに刻まれています。

重厚な木造2階建ての建物は、古都奈良の景観に合うようにと外観は和風。
館内に入ると赤絨毯やシャンデリア、マントルピースなどがある洋風の建築となっています。

明治から続く長い歴史のなかでは、世界からもたくさんの要人が訪れました。
アルベルト・アインシュタインやヘレンケラー、
ラストエンペラーとして知られる愛新覚羅溥儀
そしてオードリー・ヘプバーンも宿泊。

アップライトピアノの上に飾られている写真にはアインシュタイン博士とピアノが写っています。

アップライトピアノの上に飾られている写真にはアインシュタイン博士とピアノが写っています。

アインシュタイン博士は宿泊した時にピアノを演奏したという記録が残り、
そのピアノがロビーの一画に置かれています。

実はこのピアノ、戦時中に金属供出の対象にならないよう
大阪の倉庫に隠されてから2009年に発見されるまで行方不明になっていました。
できる限り古い部品を残して修理が施され、
現在はロビーコンサートなどで人々を楽しませています。

メインダイニングルーム「三笠」。

メインダイニングルーム「三笠」。

メインダイニングルーム「三笠」は、創業以来の変わらない厳かな空間で、
明治大正時代にタイムスリップしたかのような気分が味わえます。

9月~11月の春日コース17000円(サービス料・税金込み)。コーヒーも付きます。

9月~11月の春日コース17000円(サービス料・税金込み)。コーヒーも付きます。

宿泊客はもちろん、食事に訪れる多くの人から愛されてきた料理は、
コースのフランス料理が中心です。
食前のお楽しみ(アミューズ)からデザートまで
存分に味わえるディナーのコースは季節の食材とともに
贅沢な時間が味わえます。

クッキー缶(手前)4320円、ビーフカレー2缶セット(奥)2380円、オリジナルコーヒー(右)1404円。

クッキー缶(手前)4320円、ビーフカレー2缶セット(奥)2380円、オリジナルコーヒー(右)1404円。

奈良ホテルを訪れたら、ホテルショップも必ず足を踏みいれたい場所です。
人気があるのは正倉院ゆかりの模様がデザインされた缶入りのクッキーや
ホテルオリジナル缶詰クラシックカレー、ホテルオリジナルコーヒーとのこと。

奈良ホテルの建物の中で過ごす時間は、歴史と品格を全身で感じられる
特別なものとなってくれるはずです。

information

map

奈良ホテル

住所:奈良県奈良市高畑町1096


tel:0570-66-6088(ナビダイヤル)


客室数:本館62室/新館65室


1泊料金:42000円から(税・手数料込、2名1室)


Web:奈良ホテル公式サイト

吉野杉とヒノキ、伝統技術を生かした〈SETRE NARAMACHI(セトレならまち)〉

〈SETRE NARAMACHI(セトレならまち)〉

道路を挟んだところに猿沢池があります。

興福寺五重塔が周囲の柳と一緒に水面に映る風景はとても美しく、
奈良八景のひとつに選ばれている猿沢池のほとりに
2018年11月にオープンしたのが〈SETRE NARAMACHI(セトレならまち)〉です。

隣にある老舗旅館〈吉田屋〉が修学旅行生向けの別館「ホテル大和路」として
営業していた場所を建て替えて建設されました。

デザインにもこだわったホテルを運営するのは
西日本を中心に地域の特徴を発信するホテルブランド〈SETRE〉です。

レセプションの背面は、奈良の土を用いて左官仕上げが施されています。

レセプションの背面は、奈良の土を用いて左官仕上げが施されています。

建物には吉野の杉や檜、奈良市東部の月ヶ瀬地区の土など、
奈良を象徴する素材がふんだんに使われています。
さらに館内の家具は吉野杉を使ったオリジナル。

「蘇芳」は小上がりの畳スペースの横には、中庭を見渡せるテラスがあります。

「蘇芳」は小上がりの畳スペースの横には、中庭を見渡せるテラスがあります。

客室も全32室すべてに吉野杉を使用しています。
小上がりのある客室、「蘇芳」は、布団を敷けば最大4名で利用可能。

ガラスに囲まれた坪庭がある町屋ルーム。坪庭の上は屋根がなく雨の日も楽しめます。

ガラスに囲まれた坪庭がある町屋ルーム。坪庭の上は屋根がなく雨の日も楽しめます。

町屋ルームと名付けられた客室には、4階の室内にガラスで囲まれた小さな坪庭があります。
奈良の古い町屋には坪庭があることを取り入れています。

中央にシンボルツリーの枝垂れ桜。

中央にシンボルツリーの枝垂れ桜。

セトレならまちでは、客室以外にも宿泊客が自由に過ごせる空間がいくつもあります。
吉野のしだれ桜が植えられ、畑もある中庭のビオガーデンには
足湯が設置されています。
この足湯はヒノキパウダーと米ぬかを混ぜて、微生物の力で発熱させたもの。

匠室(マスタールーム)と名付けられた茶室。

匠室(マスタールーム)と名付けられた茶室。

フードとドリンクが自由に楽しめるラウンジの一画には、
匠室と名付けられた茶室があります。
この茶室は、釘や金具を一切使わない木造建築技術を使用。
屋根は耐久性に優れた吉野杉の皮でできています。
奈良で長く技術を受け継いできた匠たちが手がけた
土壁や手すきの障子紙、畳が使われています。
宿泊者以外も見学可能で、
月に2度開かれる雅楽の体験イベントの舞台にもなります。

他にも2階には本やレコードが楽しめるライブラリー&レコードルーム、
屋上の五重塔や若草山の大自然を眺められる星宙テラスもあり、
五感すべてで奈良を吸収できる工夫が散りばめられています。

information

map

セトレならまち

住所:奈良県奈良市高畑町1118


TEL:0742-23-2226(代表)

休館日:火・水曜(祝日・夏期・年末年始を除く)


客室数:32室


1泊料金:13000円から(朝食付・1名1室)


Web:セトレならまち公式サイト

400年非公開だった“禁足地”や 富士山の絶景を巡る秋冬の旅。 静岡のおすすめスポット5選!

11月6日に初冠雪を迎えた富士山。
美しい自然はもちろん、さまざまな体験ができるスポットが多いことから、
季節問わず人気の観光地として知られています。
そんな静岡では、JR東海の「富士山×〇〇」をテーマに、
富士山眺望が楽しめる「もれなく富士山」キャンペーンを実施。
美しい富士山を眺められる絶景スポットやグルメを紹介します。

「美 咲良祈願」でコノハナサクヤヒメに祈る。〈富士山本宮浅間大社〉

この日は雲が多く富士山が見え隠れしていた。

この日は雲が多く富士山が見え隠れしていた。

身延線の富士宮駅から徒歩10分の場所に位置する〈富士山本宮浅間神社〉は、
富士山に対する信仰(富士信仰、浅間信仰)の神社です。

富士山信仰の広まりとともに、全国に祀られた1300余の浅間神社の
“総本宮”と称されるようになり、富士山の神霊
「木花之佐久夜毘売命(コノハナサクヤヒメノミコト)」が祀られています。

この神社を参拝して美に関することを願う「美の願い体験プラン」(1,800円)は、
「願い用紙」「御朱印台紙」「御朱印ケース」「体験の手引き」がセットになっています。

美 咲良祈願プラン(1,800円)。

美 咲良祈願プラン(1,800円)。

体験セットは富士宮駅前観光案内所で受け取り、
願い用紙には美に関する願いを記入。

願い事は外見的な美に限らず、内面的なことも書いていいそう。

良縁のご利益がある「湧玉池」。

良縁のご利益がある「湧玉池」。

願い事を書き込んだら、湧水スポットへ。
富士山から湧き出る7か所の湧水にはそれぞれ
良縁、上昇、実り、輝きなどの意味が込められています。

用紙を湧水に浸すと、願い事がコノハナサクヤヒメに届き、
メッセージイラストが浮かび上がります。

富士山から湧き出る7か所の湧水にはそれぞれ
良縁、上昇、実り、輝きなどの意味が込められています。

コノハナサクヤヒメからのメッセージは全部で4種。

コノハナサクヤヒメからのメッセージは全部で4種。

用紙を水に浸すと、コノハナサクヤヒメからの
メッセージイラストが浮かび上がります。

総本宮や御神祭など参拝後に初穂料を収めると、
参拝記念のオリジナルクリップつき御朱印がもらえます。

御朱印料金(オリジナルクリップつき 500円)。

御朱印料金(オリジナルクリップつき 500円)。

本プランの御朱印台紙と重ねると、
桜が咲いたようなデザインになる仕掛けになる特別なデザインに。

information

富士山本宮浅間大社

住所:静岡県富士宮市宮町1-1

TEL:0544-27-2002

営業時間: 開門時間(11月~2月)通常6:00〜19:00

Web:富士山本宮浅間大社

アーティストSHETAとコラボした お遍路さんの宿坊〈岩本寺〉が キュートすぎる!

1300年の歴史をもつ四万十町〈岩本寺〉へ

高知県といえば坂本龍馬像がたつ桂浜や仁淀川ブルーなどの
有名観光地が思い浮かびますが、
今回はディープな旅先、四国最長の四万十川(しまんとがわ)近くにある
四万十町を訪れてみました。

〈岩本寺(いわもとじ)〉

本流に大規模なダムがないため「日本最後の清流のまち」とも呼ばれるこの地には、
1300年の歴史をもつ古刹〈岩本寺(いわもとじ)〉があります。
お遍路さんが巡る「四国八十八ヶ所霊場」
37番目の札所(ふだしょ)として知られています。

お寺とは一見不釣り合いなポップ・アート

門をくぐると、お寺とは一見不釣り合いなポップ・アートが目に飛び込んできました。

湘南出身のアーティスト・SHETA氏のイラスト

「LOVE & PEACE」をテーマに、親しみとユーモア溢れる表現で注目を集める
湘南出身のアーティスト・SHETA氏のイラストです。
〈COACH〉や〈STAR WARS〉とのコラボ、ミュージシャンのCDジャケット、グッズなどの
イラストを手がける注目のアーティストの作品が、なぜお寺に? 
聞けば、境内のみならず四万十町の6か所に
彼のオリジナルアートが点在し鑑賞できるとのこと。

31代住職・窪さん。宿坊に設けた寺サウナ前にて

31代住職・窪さん。宿坊に設けた寺サウナ前にて

朗らかな笑顔で出迎えてくれたのは、
室町時代から数えることなんと31代目住職の窪博正さん。
斬新な旅の取り組みにチャンレンジしている四万十町のキーパーソンです。

お遍路の札所〈岩本寺〉

〈岩本寺〉がお遍路の札所、つまり空海(弘法大師)ゆかりの
仏教寺院となったのは平安時代。
中世に一度廃寺したものの室町時代に窪さんのご先祖さまが引き継ぎ、
長い月日が流れていまに至ります。
隣の札所(ふだしょ)から距離があるため、
昔から数多くのお遍路さんたちが宿坊として旅の疲れを癒やしてきました。

「SHETA ROOM」

「SHETA ROOM」

「お寺をより親しみやすくアピールできる策を探していたときに、
当時人気に火がつく直前だったSHETA君をご紹介いただき、
作風がぴったりでいいんじゃないかなとお願いしました。
実際にお遍路さんをインタビューしてもらい、
そこからイメージしたものを描いていただきました」(窪住職)

「蘇りの地 熊野」に 禅スタイルのサウナをつくる 〈大泰寺〉の挑戦

巡礼路・熊野古道沿いに最澄が開いた〈大泰寺〉

和歌山県の南部は、熊野(くまの)と呼ばれ、古くより蘇りの地とされてきました。
この熊野を目指した巡礼の道、熊野古道沿い、
那智の滝で有名な和歌山県那智勝浦町に〈大泰寺〉はあります。

〈大泰寺〉

〈大泰寺〉は比叡山の開祖・最澄が約1200年前に開いた南紀地方屈指の薬師霊場です。
江戸時代には臨済宗に改宗しており、天台宗の時代から伝わる貴重な仏像を鑑賞できる
一方、坐禅や写経を通じて禅を学べるなど、多面的な魅力を持っています。
第8代目の住職が、天皇から紫衣を賜るような有名な和尚だったそうで
その水墨画のコレクションも〈大泰寺〉の見どころのひとつです。

現在の住職である西山十海(にしやまとうみ)さん

現在の住職である西山十海(にしやまとうみ)さんは、
〈大泰寺〉の隣にあるお寺の息子です。
そのお寺の住職は代々兼職をしていたため
西山さん自身も、英語教師とお坊さんの兼業をするつもりで、
大学で教員免許をとり、大学修了後に愛知県の一宮妙興寺に修行に行きました。
その後、東京板橋区で教師となりましたが、地方のお坊さん不足が深刻となり、
帰郷を決断し、縁あって約10年前に〈大泰寺〉の住職になりました。

お寺での座禅体験や宿坊のほか、キャンプやテントサウナも実施

お寺での座禅体験

現在〈大泰寺〉では、より多くの人にお薬師様に触れて、癒しを得てもらおうと
坐禅体験や宿坊、心身の癒しが期待されるキャンプやテントサウナなどを、
地理的特性を生かし提供しています。

心身の癒しが期待されるキャンプ

サウナを始めてみて西山住職が気付いたのは、
坐禅による悟りの状態とサウナの「ととのい」の親和性の高さ。
坐禅の素晴らしさを、サウナを通じて知ってもらい、
その癒しを、坐禅を通して日常生活に取り入れてもらいたいと考えました。

しっとりソウルからたまにディスコ。 松本にオープンした ソウルバー〈Super Duper〉

音楽好きコロンボとカルロスが
リスニングバーを探す巡礼の旅、次なるディストネーションは
長野県松本市。

おもてなしから始まったゴージャスなディスコサウンドのヘビロテ!

コロンボ(以下コロ: 今回は松本のニューオープンのソウルバー。
なんたって、今年の4月15日オープン!

カルロス(以下カル): 松本でソウルバーってなんだかイメージしづらいね。

コロ: でしょ、そうはいっても根強いファンが多いようで、
地元はもちろん県内からこぞってお客さんが来てくれるんだって。
といっても、マスターの上原紀喜さん曰く、
この手の店は長野県だと松本市と長野市くらいでしか成立しないそうだ。

カル: ソウルバーならスキー場近くもいけそうだけどな。

コロ: そりゃ、『私をスキーに連れてって』以前の話じゃない? 
ゲレンデそばのディスコ的な。ディスコじゃなくてソウルバーだから。

カル: でも、上原さんはその昔、
銀座のすずらん通りの大箱ディスコ〈マジック〉を仕切っていたんでしょう。

コロ: そうらしいよ。銀座の〈マジック〉といえば、
ベテランのステッパーさんたちが集まる熱いディスコ。
それ以前は三軒茶屋のソウルバーとか、なんだかんだでソウルバー歴は20年近いらしい。

お店の奥がレコードラックとDJブース。オーダーがてんてこ舞いでない限り、こちらに移動してパワープレイ。

お店の奥がレコードラックとDJブース。オーダーがてんてこ舞いでない限り、こちらに移動してパワープレイ。

エントランスにある面出しジャケットの数々。バンド・オブ・チーヴスとかデルズとか、シブいところが飾られる。

エントランスにある面出しジャケットの数々。バンド・オブ・チーヴスとかデルズとか、シブいところが飾られる。

石上純也設計の 洞窟レストラン〈maison owl〉が、 1日1組限定で宿泊体験を提供

2024年日本建築学会作品賞を受賞した洞窟レストラン

旅の目的地(=デスティネーション)となる宿をプロデュースする温故知新が
2022年、山口県宇部市にオープンさせた洞窟レストラン
〈house & restaurant maison owl(メゾン・アウル)〉。

まるで洞窟のような構造と造形を体現している同建築は、
「時間と共に重みを増していくような建物がほしい。
ツルツルのものではなく、自然の粗々しさを含むような建物」というオーナーシェフ
平田基憲さんの強い思いを、建築家・石上純也氏が9年という歳月をかけ、
完成させたものです。
2024年日本建築学会作品賞を受賞するなど、建築物としても高い評価を得ています。

平田基憲シェフによる完全招待制のレストラン

レストラン〈maison owl〉

完全招待制のレストラン〈maison owl〉は
音の反響、香りの循環、そのすべてをとってもまさに唯一無二のレストランです。

平田シェフが生み出す季節の素材をふんだんに使った料理は、空間全体を彩り、
他のどのような場所とも異なる、感性が研ぎ澄まされるような、
至極の時間と空間の中で味わうことができます。

カトラリーや器はこの空間の一部になるようオリジナルで製作された他、
厳選された貴重なワインコレクションもこだわりの一つです。

日本の伝統芸能に、 五感とカラダで浸る。 〈熱海・伊豆山 佳ら久〉で過ごす 特別な時間

能を学び、室町時代の空気を知る

2024年10月17日、満月の日、
〈ORIX HOTELS & RESORTS〉が運営する
ラグジュアリー旅館リゾート〈熱海・佳ら久〉で開催されたのが、
「海を照らす月明かり 佳ら久の能楽夜」。
熱海・伊豆山、箱根・強羅にかまえる〈佳ら久〉では、
今回の能体験のほか、さまざまなイベントを催しています。

衣を返してもらった天女が舞を舞いながら月へ帰っていく場面。

衣を返してもらった天女が舞を舞いながら月へ帰っていく場面。

今回の能体験では、熱海が位置する静岡県の三保の松原が舞台となった
「羽衣」の一部実演を、客席から2メートルほどの間近から鑑賞。
舞を見せていただいたのは、観世流の上田宜照さん。
上田さんは、能楽師としての活動のほか、
能という日本の大切な伝統芸能を、次の700年に残していくために、
さまざまな場所でワークショップを行っています。
だからこそ、ふだんの能舞台では体験することができない
臨場感を味わうことができるとともに、
実演の前には、「羽衣」の物語についての解説も。
難しいと思っていた能が、実はとてもシンプルなストーリーのもと、
つくられていることがわかるとともに、能の舞の凝縮された美を知ることができます。

ふつうでは触れることができない、スペシャルな能体験

古の日本人の身体感覚などを教えてくれたのは、能楽師の上田宜照さん。

古の日本人の身体感覚などを教えてくれたのは、能楽師の上田宜照さん。

夜行われた実演の前には、参加者が能のお面(能面)や衣装を実際に着て、
能の動きと謡(うたい)を学ぶワークショップに参加することもできます。
無表情な能面を手に持って初めて知ることができるのは、
じつは表情豊かであるということ。

面の顎を引くと、寂しげな表情に。少し顎を上げると明るい表情に。
数百年前につくられた能面の精巧さに驚くとともに、
実際につけて、その視界の狭さにも驚愕。
能楽師たちが、この狭い視界であれほどの演技をしていることを知ると、
日本の伝統芸能の奥深さに触れた気になれます。

山口県下関市に根を張る、 まちの本屋&ホテル〈ねをはす〉が誕生

〈文喫〉を手がけた〈ひらく〉によるブックカフェ、レストラン、ホテルを擁する複合施設

2024年11月2日(土)、山口県下関市に日本出版販売株式会社の子会社である、
〈株式会社ひらく〉が企画・プロデュースを手掛けた文化複合施設〈ねをはす〉が
オープンしました。

文化複合施設〈ねをはす〉外観

〈ねをはす〉のコンセプトは
「地域とのつながりを強め、県外からも人が訪れる賑わいが生まれる場所」。
約2万冊の本を販売するカフェ併設の書店〈ねをはすBook&Cafe〉(1~2階)、
下関の食材をふんだんに使った料理が楽しめる〈Restaurant Neohas〉(3階)、
客室ごとにコンセプトや選書ラインナップが異なる全39室の〈ねをはす Book&Hotel〉
(4~7階)からなる、7階建ての複合施設です。

地域の人々にとっては、普段づかいの親しみやすい書店・カフェとして
また、県外から下関を訪れる人々にとっては〈ねをはす〉に泊まることが
旅の目的の一つとなるよう、館内設備やサービスがこだわり抜かれています。

文化複合施設〈ねをはす〉館内

〈ねをはす〉の企画・プロデュースを行ったひらくは、
「本と出会うための本屋」を掲げる東京・六本木の〈文喫〉も手がけた会社です。
今回〈ねをはす〉の施設全体のコンセプトメイキング、ブックホテルおよび書店の企画、
プロデュースに携わっており、館内にある約3万冊の本の選書も
〈文喫〉のブックディレクターが手掛けています。

〈ねをはす〉という名称は、下関に暮らす人々と下関を訪れた人々が同じ空間を行き交い、
滞在するような施設となることをコンセプトに、
「下関に根を張る・根差すように」と名付けられています。

〈ねをはすBook&Cafe〉中央の吹き抜けにある5メートルほどのシマトネリコの木

その象徴として〈ねをはすBook&Cafe〉中央の吹き抜けには、
5メートルほどのシマトネリコの木が1本立っています。
この木のように〈ねをはす〉が下関に根を張り、人々の日々に潤いをもたらし、
心を育むこと、そしてこの木のもとに多くの人々が集うことを願い、
空間デザインも、この木を中心に本棚が扇状に広がっていくレイアウトとなっています。

フィリックス・コンランさん、日本での暮らしは、 クリエイティブにどんな影響を 与えてくれそうですか?

日本のクラフトマンシップに学ぶこと

インテリア雑貨や家具のセレクトショップ〈ザ・コンランショップ〉が、
1994年に新宿でオープンして今年30年になる。
創業者テレンス・コンラン卿の孫である、フィリックス・コンランさんは2024年春、
豊かな自然環境に魅了されて奈良県東吉野村に居を移し、
古民家の改修と家具の制作を手がけるデザインスタジオ〈HA PARTNERS〉を立ち上げた。

「何事にも丁寧に取り組む日本のクラフトマンシップ、
卓越したこだわりに深く惹かれています。
この“忍耐”と“細部へのこだわり”という哲学は、
私がいま学ぶべきものであると思うのです」

終の住まいとオフィスの移転先に、
イギリスのカントリーサイドのバートン・コートを選んだテレンス氏と、
言語も文化も異なる東吉野に活動の場を移したフィリックスさんの姿はどこか重なる。
そして、東吉野への移住については
「ほかの親族が唖然としても、祖父は理解してくれたと思います」と
2020年に亡くなったテレンス氏を偲ぶ。

「祖父が亡くなり、彼との関わりはより深まったと思います。
彼が生きていたときは、現在起きている出来事について話していました。
でも今は、彼がしてきたことを振り返ることができます。
彼と一緒に仕事をした人たちを通してね。
だから、私は彼の考え方や、世界で起きたことに対して、
どうナビゲートしていったのかを知ることで、
タイミングよくインスピレーションを得ることができています。
今こそ私は彼から学んでいるのです」

フィリックスさんにとってテレンス・コンラン氏はどういう存在だったのだろうか。
すぐれた経営の師匠か、メンター(先生)か、あるいは“いいおじいちゃん”か?

「祖父は、なぜそれが好きなのか、どのようにつくられているのか、
どうすればそれを改良できるのかを理解することの大切さを教えてくれた人。
加えて、生涯にわたる好奇心と革新への意欲を私に植えつけてくれた、
メンター的存在でした。
たしかに彼はビジネス界で名を馳せた優秀なビジネスマンではありましたが、
私と祖父の関係はごく個人的なものでした」

ビバンダム(日本では一般的に「ミシュランマン」と呼ばれることが多い)の収集家であったテレンス氏。その1体が東吉野のフィリックスさんのオフィスにあった。「日本の空港で税関を通れるか(爆発物と間違われないか)気が気じゃなかったよ!」

ビバンダム(日本では一般的に「ミシュランマン」と呼ばれることが多い)の収集家であったテレンス氏。その1体が東吉野のフィリックスさんのオフィスにあった。「日本の空港で税関を通れるか(爆発物と間違われないか)気が気じゃなかったよ!」

テレンス氏が収集していた19台のブガッティ・ペダルカーのうちの1台。これらはテレンス氏の自邸でありオフィスのバートン・コートの玄関ホールの壁に飾られていたもの。

テレンス氏が収集していた19台のブガッティ・ペダルカーのうちの1台。これらはテレンス氏の自邸でありオフィスのバートン・コートの玄関ホールの壁に飾られていたもの。

北の横丁をめぐる ディープな八戸案内。 あなたのまちの焼酎ハイボール
アテ探し旅

全国で、思わずその場で缶を開けたくなるほど魅力的な
「焼酎ハイボールのお供」を見つけるこの連載。
今回は、青森県八戸市にUターン移住し、
八戸市の情報を発信するウェブメディア『はちまち』の編集長も務める
ライターの栗本千尋さんがアテンドします。

酒好きの多い北の酒場でアテを探す

八戸の横丁からこんにちは。
2020年に青森県八戸市へUターンした、ライターの栗本千尋です。

すでに酒場を堪能して“いい気分”状態なのだが、
まずは八戸のことを紹介していきたい。

青森県はおおまかに津軽地方、下北地方、南部地方にエリア分けされ、
それぞれに異なるカルチャーが根づいているのだが、
八戸市はこのうちの南部地方にあたる。
県の南東部に位置し、太平洋に面するため漁業が盛んだが、
農業や畜産業も行われ、さまざまな食べ物が集まるため、
食通にはたまらないまちだ。

しかも、八戸には酒好きが多い。
中心街には8つの横丁が張り巡らされ、さまざまな酒場を楽しむことができる。

そんなわけで、酒場帰りに撮ってもらった写真を見たら、
普段あまり笑わない私もいい笑顔をしていた。

さて、時を戻して、昼頃からの様子をお届けしたい。

取材班が八戸にやってきたので、まず案内したのが種差海岸。

なかでも種差天然芝生地は、波打ち際まで天然芝が広がる
全国的にも珍しい場所だ。

なんでも、海水面の変動や隆起によって
海底が地上に現れた地形で、「海成段丘」と呼ばれるらしい。
ゴツゴツした黒い岩肌に、緑色をした芝生のコントラストが美しい。

司馬遼太郎は著書『街道をゆく』のなかで、
「どこかの天体から人がきて地球の美しさを
教えてやらねばならないはめになったとき、
一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもったりした」
と評した。そんな場所が地元にあるなんて!

この風光明媚な種差海岸から、市街地エリアへ向かう。

日本一周から、世界一周へ。 海外のガストロノミーを巡る旅

いつか自由な身になって、気ままに旅したい……。
その夢を叶えるため、夫婦揃って30才手前で脱サラし、
2023年9月に日本一周の旅へ出ました。
そこから1年後の2024年10月には、なぜか世界一周へ旅立つことになった私たち。
日本で感じたこと、世界へ旅立った理由など、旅への序章をご紹介していきます。

はじめまして。うんまほふうふです。

1993年生まれのうんまほふうふ(うんちゃん&まほ)です。
新卒で約5年間、食品会社に勤め、食や地域創生に関わる仕事をしていました。

ふたりの共通の趣味である旅行を気軽に楽しめるように軽バンを車中泊仕様にDIYし、
週末になると各地に遠征して休みを満喫。

そんな日々を送るなかで、ゆくゆくはふたりでどこかに移住し、
地域に密着したまちおこしに関わる事業をしたいと考えるようになっていきました。

その思いが膨らみ続け、新たなスキルを身につけるためにSNSや動画制作の勉強をし、
人生のひとつのチャレンジとして退職を決意。

SNSで発信しながら、軽バンで自分たちができるまちおこしについて考えるための
「日本一周の旅」に出ました。

日本一周のスタートは四国から! 愛媛県の松山城をバックに。

日本一周のスタートは四国から! 愛媛県の松山城をバックに。

日本の各地を旅していると、同じ国内なのに、風土や地域資源を生かした独自の風習や文化が
地域ごとに根づいていることを実感しました。

それは表面的には理解していましたが、
各地の景色や人と会って話すことでリアルに伝わってくるものがありました。
なかでもその特徴がわかりやすく表現されていると感じたのは「日本食」。

沖永良部島の〈西郷食堂〉にて。鮮度バツグンの伊勢海老がおいしかった!

沖永良部島の〈西郷食堂〉にて。鮮度バツグンの伊勢海老がおいしかった!

例えば地方をドライブしていると、多くの畑や田んぼを目にしますよね。
日本人からすると当たり前の”原風景”ですが、季節によって景色は変わりますし、
地域によっても育てられる作物は異なります。

今でこそ農業技術が進み、全国的につくれる作物は増えたものの、
そのルーツはひとつの小さな村だったりします。

熊本県阿蘇の〈喫茶竹の熊〉は、田園風景の見晴らしが心地良い空間!

熊本県阿蘇の〈喫茶竹の熊〉は、田園風景の見晴らしが心地良い空間!

高知県の四万十市からさらに山奥に入ったところにある、三原村という小さな村。
高知県内でも有数の米どころであり、住民の半数を米農家が占めるほどの場所です。

山間部に位置するため夏はそこまで暑くならず、冬はしっかり寒いという
ハッキリとした気候区分や、豊富な水資源の恵みもあり、
米を使ったどぶろくづくりが盛んに行われるようになったそうです。

そんな村に日本一周の途中で立ち寄った私たちは、
せっかくなのでどぶろくづくりを行う米農家さんの家で民泊を体験。

どぶろくづくりの工程や写真をたくさん見せていただきながら、
産地の食材を使った料理とともに、何種類かのどぶろくを試飲させてもらいました。

お酒が好きでどぶろくもよく飲んでいましたが、
製法などはなんとなく理解している程度だったので、
すごくためになる経験になりました。

〈土佐三原どぶろく〉甘口「このこ」と辛口「あのこ」は、三原村のどぶろく文化・伝統を守り続けるために開発された商品。

〈土佐三原どぶろく〉甘口「このこ」と辛口「あのこ」は、三原村のどぶろく文化・伝統を守り続けるために開発された商品。

どぶろくは静置しておくと米粒が沈んで2層になるのですが、
「いきなり混ぜて飲むのではなく、おいしいからまず上澄みだけを飲んでみて」
とおすすめしてもらったことが、とても印象に残っています。

実際に味わってみると、上澄みのスーッと入ってくる味がすごくおいしいんですよね。

お米ひとつをとっても、その地域ならではの素材の生かし方、味わい方も
多岐に渡っていると再認識しました。

いろいろな日本の食文化があるはずなのに、
風土との結びつきについて考える機会を今まであまりつくってこなかったなぁと。

日本一周の旅を通して、
あらためて身近な日本食のすばらしさを体感することがとても多かったです。

三原村には農作業のお手伝いのために時期をずらして再び滞在し、大根掘りも体験。

三原村には農作業のお手伝いのために時期をずらして再び滞在し、大根掘りも体験。

その地域の背景にある歴史や文化を学び、
その土地の食べ物をその土地で味わうおいしさは格別。

”現地で体験するからこそ大きな価値があるものだ”と感じました。

さらには、このような旅先での体験こそが、
普段の生活の豊かさや地球環境に対する意識にもつながると思うようになりました。

音楽のまち、松本。 創業50周年を迎えた ジャズ喫茶の本格派〈EONTA〉

音楽好きコロンボとカルロスが
リスニングバーを探す巡礼の旅、次なるディストネーションは
長野県松本市。

アナログとハイレゾ音源をほどよくミックスした進化系の老舗

カルロス(以下カル): 松本っていうと音楽のまち、
それも小沢征爾さんってイメージだよね。

コロンボ(以下コロ): 夏の風物詩『セイジ・オザワ 松本フェスティバル』。
小沢さんが亡くなった今年も開催されたんだ。

カル: クラシックだけの祭典じゃなくて、
ジェイムス・テイラーがお忍びでやってきたりとゲストも多彩だよね。

コロ: ほかにも「りんご音楽祭」とか、
ボクらが行った週末には「信州ギター祭り」が開催予定だったよ。

カル: ハイエンド・ギターとギター・ビルダーが集うイベントね。
ギターの産地としても信州は有名。
さらに〈サウンドパーツ〉社っていうオーディオメーカーもあるね。

コロ: そうそう創業時は真空管と関連パーツをつくっていた会社なんだけど、
いまじゃマニア垂涎のアンプを製作している。
ここ〈エオンタ〉のパワーアンプも〈サウンドパーツ〉のカスタムだよ。
〈マッキントッシュ〉のプリアンプとのコンビで稼働中。

エオンタとは古代クレタ語で「存在するものたち」。まさに創業50周年を迎えた〈エオンタ〉に相応しい。

エオンタとは古代クレタ語で「存在するものたち」。まさに創業50周年を迎えた〈エオンタ〉に相応しい。

入口の階段の壁に書かれたサイン。ビル・エヴァンスをはじめレジェンドたちの足跡が。

入口の階段の壁に書かれたサイン。ビル・エヴァンスをはじめレジェンドたちの足跡が。

バックパックブックス・ 宮里祐人の旅コラム 「計画をたてないからこそ出会えた。 本とレコードがつないだ沖縄旅」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第42回は、〈バックパックブックス〉の宮里祐人さん。

旅は好きなものの、いつも詳細な計画はたてないという宮里さん。
2024年6月に沖縄本島を旅したときも
ほとんど行き当たりばったりの旅をしたようだ。

しかしそれでも興味の赴くままに行動していると、
なぜか偶然がうまく重なることがある。
でもそれは偶然ではないのかもしれない。

そんな出会いを繰り返した沖縄の旅。
本屋、本、レコード、ジャズがつないだ縁とは?

計画は立てない、沖縄の旅

旅の本を多く扱っている新刊・古本屋を営んでいます。
以前は出版社に勤めていましたが、
自営業ならやり方次第でまとまった休みをとって
旅に出やすくなるかもしれないという目論見もあって開業しました。
なので真冬や梅雨や真夏など、
お客さんの足が少し遠くなりがちな時期にまとめて休みをとって
旅に出るようにしています。

今年6月は10日間ほど沖縄本島に行きました。
旅に行く際はほとんど計画を立てません。
帰りの時間や場所にもできるだけ縛られたくないので、
行きのチケットしかとらないことが多いです。
今回もじっくり見て回ったことのない沖縄本島の北部に行くことと
6月23日の沖縄の慰霊の日の式典に参加することくらいしか予定を立てずに、
東京が梅雨入りして沖縄が梅雨明けしたタイミングの6月後半に出発しました。

那覇空港に着いて、前に乗ったことのあるモノレールは避けて
那覇市街までフラフラと歩いてみることに。
空港に隣接した航空自衛隊の基地など
モノレールからでは目に入らなかったかもしれないものを目に焼きつけました。
途中、ブックオフがあったので入店して沖縄に関する本を物色。
そのなかのひとつに
沖縄独自のジャズ文化を追って紹介した『沖縄ジャズロード』がありました。

築116年の日本家屋が 新たにオーベルジュとしてオープン 和華蘭文化の息づく長崎で 新旧もつなぐ〈陶々亭〉

卓袱(しっぽく)中華の料亭跡地を生かしたリノベーション

長崎市内の緩やかな坂道に面した場所に
築100年以上の日本家屋を再生したオーベルジュが誕生しました。
古い床板や建具の一部、欄間などを残しながら、
モダンファニチャーの代表作やアート作品を設置した建物では
宿泊はもちろん、長崎の厳選した食材を使うイタリアンが
地元を代表する焼き物、波佐見焼のお皿でいただけます。

建物の前には長崎らしい石畳。

建物の前には長崎らしい石畳。

長崎は、江戸時代の鎖国政策下において唯一、国際貿易が許され
日本と中国、主にオランダやポルトガルなど、ヨーロッパの文化が融合した
和華蘭文化が発展。
独自の食文化にもつながりました。

〈陶々亭〉の建物は1908(明治41)年、貿易商の住まいとして建てられ、
戦後間もない1949(昭和24)年から〈中華料亭 陶々亭〉として営業していました。

料亭では大勢で取り分ける卓袱中華を提供。
宴会だけでなく結婚式や両家顔合わせといった晴れの日にも利用されてきた
地元の人たちにとって、思い出の多い店でした。

しかし店を切り盛りしてきた料理長と女将夫婦の高齢化により、
2020(令和2)年、惜しまれながらも約70年続いた料亭としての営業を終了することに。
現代では再現が非常に困難と言われる、文化財的価値の高い日本家屋が
失われかねない状況でした。

アプローチで目をひく木彫のダルマ。

アプローチで目をひく木彫のダルマ。改修工事中に発見されたそうで、今も陶々亭を見守り続けています。

そんなときに子どもの頃から建物に親しんできたオーナーの、
文化財として建物を保存していくのではなく、今まで中華料亭として地元の皆様に
愛され親しまれてきたように、これからも利用していただきながら愛され続ける
「陶々亭」として後世へと遺していきたい、という想いで、貴重な日本家屋が
オーベルジュとして生かされることにつながりました。

レストランと主屋の入り口。

レストランと主屋の入り口。「陶々亭」の文字は料亭時代のものを踏襲。

築から100年以上も経過した建物は、建設当時の図面が残っているはずもありません。
オープンの準備には2年半以上もの時間が必要でした。
工事は古民家のリノベーションに精通している、地元長崎の建設会社〈浜松建設〉が担当し、リノベーションの監修、インテリア、グラフィックは
富山と東京に拠点を持つ〈51%(五割一分)〉が担当しました。

謎も残る建物が3つの客室とダイニングスペースに

客室は「主屋」「離れ」「蔵」の3室で、3組限定の宿となっています。

主屋の寝室。

主屋の寝室。

明るい主屋は、建築当時につくられた急な階段を上った2階にあります。
以前は最大50人ほどが複数の円卓を囲む宴会場として使われていました。

主屋のリビングスペースと縁側。

主屋のリビングスペースと縁側。

手すりが付いている縁側や、その足元の床板は当時のもの。
特に、長年の汚れが蓄積していた杉を使った縁側の床は、
オーベルジュのスタッフが、床が傷まぬよう
洗浄剤代わりの米ぬかと水、タオルとブラシだけで
何か月もかけて磨き上げてよみがえらせました。

離れの1階にあるリビングスペース。

離れの1階にあるリビングスペース。

2階の床を取り除き、新たに階段を設置して、メゾネットの部屋になりました。

離れ2階の寝室。

離れ2階の寝室。

階段を新たに設置したというのは、最初は1階と2階は繋がっていなかったためです。
その理由は、離れの2階が芸妓や仲居が化粧や着付けをする支度部屋で、
1階は調理場の板前たちが使った部屋だったため
繋がっていない方が理にかなっていたようです。

蔵

蔵には、レンガの壁や丸窓が残されました。

蔵は、敷地の奥にありその名の通り元は蔵として利用されていました。
やはりメゾネットタイプで、
壁のレンガと、なぜか階段の途中にある丸窓も建築当時のものを残しました。

蔵のバスルーム

蔵のバスルームはヒノキの浴槽を採用。

蔵は3部屋のなかでいちばん小さいものの、唯一、ヒノキの浴槽を採用していることから
部屋に入った瞬間からアロマオイルが焚かれているかのようないい香りが漂います。

10月10日(木)、11日(金) 東京・品川で 「バトンのヨコク カンファレンス 2024」開催。 地域の魅力を編集する日本旅行と コロカル編集長のトークセッション

裏千里ケ浜(写真提供:阿蘇市観光協会)

地域課題を未来の価値につなげる「バトンのヨコク カンファレンス 2024」が
2024年10月10日(木)、11日(金)の2日間、
JR品川駅から徒歩3分のコクヨ東京品川オフィス〈THE CAMPUS〉で開催されます。

10日には「地域の魅力をどう編集する? Colocal、日本旅行に聞く、地域の見立て」という
トークセッションが予定されています。
このテーマでお話するのは旅行会社の〈日本旅行〉事業共創推進本部の吉田一成さんと
小誌、『コロカル』編集長の山尾信一です。

バトンのヨコク カンファレンス 2024 ビジュアル

ところで旅行会社の日本旅行が、地域の課題と魅力に関わっているとは、
どういうことなのでしょうか?
そのエッセンスと、実際にはどんなことが行われているのか、
ひと足さきにお話を聞きました!

従来型の旅行とは違う視点で

日本旅行は、次年度には創業120周年を迎える日本で最も歴史ある旅行会社。
47都道府県すべてに支店を持ち、
大小さまざまな企業、自治体、学校と関わりあって仕事をしています。

そのネットワークを生かし、さらに地域への深い理解から、
従来型の旅行とは少し違う視点で事業を生み出しているのが
吉田一成さん率いる事業共創推進本部です。

2021年にできたまだ新しいチームですが、
多様な地域課題に取り組んでいます。

その例を挙げると、ふるさと納税事業や宇宙関連事業、特産品の海外販路開拓、
メタバースを使った婚活支援事業に教育関連などなど。
ほかの企業と協業しているものも多くありますが、
なぜ、このように幅広い領域を手がけるようになったのでしょう?

「そもそも旅行は手段のひとつで、私たちは地域のために汗をかいている会社なんです」
と吉田さん。
事業共創推進本部として現在の形になったきっかけは、
コロナ禍における旅行業界への大打撃でした。

「コロナ禍の前から、いかに地域の役に立つかは、
私たちの業務の根幹のひとつでした。
コロナ禍がきっかけとなって、これまで以上に
各支店が地域の中で存在感を高めるような角度で仕事をすることになりました」

地域課題を扱うにあたってポイントとなったのが、
「地域の“ソト”からの視点と“ナカ”からの視点」です。
その結果、これまでになかった立ち位置や視点から
魅力を発掘する事業が生まれてきました。

ナカからの視点を生かした企画の例としては
北陸新幹線延伸で盛り上がる福井県で、
地元の高校生が「福井県で学べる次世代修学旅行」として
他県の高校生に向けた修学旅行受け入れプログラム開発を実施。

外からの視点を働かせた事業の例としては
日本旅行に多数所属する「星のソムリエ®」たちが企画した
星がきれいに見える地域での星空観測ツアーの開催など。

これまで観光資源とは捉えられていなかった地域のよさが
「“ソト”からの視点と“ナカ”からの視点」によって明らかになったと言えます。

秋の味覚と山間の風景を楽しむ 明知鉄道の〈きのこ列車〉がスタート! 大正ロマンや江戸情緒も味わえる 途中下車の旅も

岐阜県恵那市の「恵那駅」を起点に、風光明媚な山間部を走る明知鉄道。
昭和9(1934)年に開業し、昭和60年に国鉄(現JR)から
第3セクターに引き継がれ、今年で90周年を迎えます。
この明知鉄道の名物列車となっているのが、
季節ごとに地元の名産を味わえる食堂車。
9月1日から11月30日までは、秋の味覚が楽しめる
〈きのこ列車〉が運行中です。

50分ほど列車に揺られながら、秋グルメを楽しむ

〈きのこ列車〉は、1日1便「恵那駅」を12時25分に出発し、
車窓の風景を楽しみながら、きのこづくしの食事を味わうツアー。

車窓からは美しい田園風景が続き、稲刈りシーズンは黄金色の畑が絵画のよう。

車窓からは美しい田園風景が続き、稲刈りシーズンは黄金色の畑が絵画のよう。

車内で楽しいアナウンスを聞かせてくれる営業主任であり、アテンダントの小崎聡美(こざきさとみ)さん。

車内で楽しいアナウンスを聞かせてくれる営業主任であり、アテンダントの小崎聡美(こざきさとみ)さん。

食事は、地元で採れたきのこを味噌あえや、うま煮、天婦羅などでいただく
きのこづくしに、きのこ御飯と土瓶蒸しがついた、ぜいたくな内容となっています。
この懐石弁当は日替わりで3店舗が交代でつくっているため、小崎さんは、
「それぞれのおいしさを楽しんでいただくために、ぜひ3回ご乗車ください」
と話し、乗客の笑いを誘います。

黒皮茸やあみ茸など、珍しいきのこの味覚がたっぷり味わえる

この日は、〈明智ゴルフ場レストラン〉が提供する〈きのこの懐石料理〉。
ほんのりした苦味と香り高い黒皮茸(ロージ)、あみ茸(いくち)の菊花あえなど、
珍しいきのこを風味豊かに味わうことができます。

また、同乗してくれる料理店のスタッフが、きのこ御飯や土瓶蒸しをその場で盛りつけ、
あたたかい状態でテーブルへと運んでくれます。

列車内で忙しそうに働く料理店のスタッフの佐々木さん。気さくな人柄で、車内で名産品の販売もしてくれていました。

列車内で忙しそうに働く料理店のスタッフの佐々木さん。気さくな人柄で、車内で名産品の販売もしてくれていました。

天婦羅は添えられた抹茶塩でいただくと、さらに香り高い味わいが楽しめます。
予約時に確認すれば、どの会社のお弁当か教えてくれるそうですが、
せっかくなら、それは当日のお楽しみにしてみては。

佐賀牛の40年にわたる軌跡。 美しい「サシ」誕生前夜の物語と 50周年に向けたネクストアクション

変わらないピンク色こそ佐賀牛の証

パチパチと高く弾ける音がフロアに響き渡る。
やがてその拍手のようなリズミカルな音に、ジュワーという低い音が加わった。
いま、目の前の鉄板では肉が焼かれている。
本日の主役は「佐賀牛」。
いわずと知れた食の宝庫・佐賀県が誇る、全国にその名を轟かすブランド牛だ。

この美しいサシこそ、佐賀牛の証。写真の部位はサーロイン。

この美しいサシこそ、佐賀牛の証。写真の部位はサーロイン。

ダイヤモンドを散りばめたかのような、美しいサシを持つそれに、
シェフは丁寧に、かつ確実に火を通していく。
溶け出した脂は鉄板の上でキラキラと輝き、
その脂の上で浮遊するかのように焼かれていく佐賀牛は、
火を通してもなお、佐賀牛の魅力であるみずみずしいピンク色を保っていた。

「佐賀牛の特徴といえば、その肉質のやわらかさと、口溶けの良さですね。
ただ、見た目ですぐわかるのはこの色でしょうか。
この霜降りが、
きれいに肉に散りばめられることで生まれるピンク色があってこその佐賀牛。
当店では必ず、焼く前に生の状態の肉をお客様にご覧いただいているんですよ。
期待感も高まりますしね」

そう話してくれたのが、昨年30周年を迎えた〈JAグループさが〉直営のレストラン
〈佐賀牛レストラン 季楽 (きら)本店〉で腕を振るう料理長・田中洋一郎さん。

料理長・田中洋一郎さんの軽やかなナイフさばきに思わず見惚れてしまう。

料理長・田中洋一郎さんの軽やかなナイフさばきに思わず見惚れてしまう。

田中さんは続けて「与えられた最高の素材を、
限りなくおいしい状態でお客様に届けること。私たち料理人は、それが仕事です。
最高の素材になるよう育ててくださった生産者さんたちの熱い思いの結晶が、
このピンク色なんです。焼く前の、佐賀牛本来の色をお客様にきちんと披露することは、
生産者の方々への礼儀でもあると思っています」と言葉に力を込めた。

〈佐賀牛レストラン 季楽 (きら)本店〉ではコースのほか、単品でも気軽に佐賀牛を味わうことができる。佐賀牛を含むディナーコースは11000円〜。

〈佐賀牛レストラン 季楽 (きら)本店〉ではコースのほか、単品でも気軽に佐賀牛を味わうことができる。佐賀牛を含むディナーコースは11000円〜。

旅に行ったら、 まずは本屋さんに行きたい! 地域に愛される、全国の本屋さん12選

全国の旅先で、本屋さんに行きたい

全国にはたくさんの本屋さんがあり、多様化している。
大型書店とはまた違うセレクトだったり、何かのジャンルに特化していたり、
立地が独特だったり、店構えが本屋さんの域を超えていたり。

実際に足を運べば何かに出合える、それは本だけでないかもしれない。
知れば行ってみたくなる、そんな本屋さんたち。

そこで北は北海道から南は沖縄まで、
ローカルにあり、特徴のある本屋12店をお届けする。

〈小鳩書房〉(長沼町)
「岩波少年文庫」のみを取り扱う本屋

2023年に北海道・夕張郡長沼町の農場にオープンした
「岩波少年文庫」のみを取り扱う本屋。
世界の古典文学シリーズが古本、新刊問わず並ぶ古民家は、
北海道の雄大な山々と夕張川を背にして、
見渡す限りなにもない土地に建つ。

小鳩書房の鍵がかかった扉を開けるには、まず農場内にひっそりと佇むこの小さな小屋で鍵を受け取ろう。

小鳩書房の鍵がかかった扉を開けるには、まず農場内にひっそりと佇むこの小さな小屋で鍵を受け取ろう。

敷地内でハーブ農家を営む店主の柴田翔太さんが本屋を始めたのは、
数年前に祖父の本棚から見つけた古い岩波少年文庫の巻末にあった
「岩波少年文庫発刊に際して(1950年)」という文章に感銘を受けたことが
きっかけだった。

「世界でいちばん岩波少年文庫が揃う書店」を標榜する同店だが、コロカルで連載を持つ來嶋路子さんの『家の庭』など、地元作家のリトルプレスの取り扱いも。

「世界でいちばん岩波少年文庫が揃う書店」を標榜する同店だが、コロカルで連載を持つ來嶋路子さんの『家の庭』など、地元作家のリトルプレスの取り扱いも。

小鳩書房に入るには、まず農場内にある小屋で鍵を受け取る。
来店者が自身で鍵を開け、誰にも干渉されずひとりで本を選ぶ、
自分だけの時間を過ごすことができるようになっているのだ。
ここへ来てから帰路に着くまでのすべてが
「1冊の本を買った体験」として来店者に刻まれそうだ。

information

map

小鳩書房

住所:北海道夕張郡長沼町東5線北18 白銀荘農場内

営業時間:13:00〜17:00

営業日:土・日・月曜(白銀荘の営業日と連動)

Instagram:@kobato_shobou

標高1770メートルの雲の上で 音楽を奏でよう! 長野県〈ソラテラス〉に 「雲海ピアノ」が登場

雲海の絶景とともに芸術の秋を堪能

長野県・北志賀高原にある観光スポット
〈竜王マウンテンリゾート SORA terrace(ソラテラス)〉(以下、SORA terrace)に9月8日、
誰でも自由に弾けるグランドピアノ「雲海ピアノ」が登場しました。

標高1770メートルの山頂エリアにあるSORA terrace。

周囲を山で囲まれた地形から雲が滞留しやすく、
ダイナミックな雲海が見られる絶景スポットとして人気を集めています。

早朝に発生するイメージが強い雲海ですが、ここは夕方に発生する確率が
最も高く、条件が合えば、北アルプスに沈む夕陽に照らされた雲海を
見ることができるといいます。

SORA terrace 雲海

2023年の営業期間は62.5%の確率で雲海が発生したとか(竜王マウンテンリゾート調べ)。

SORA terrace 夜景

夜には、長野盆地の夜景や満点の星空を見ることもできます。

雲海ピアノが設置されたのは、この施設に併設された
カフェ&レストラン〈SORA terrace cafe〉。

ストリートピアノとして、訪れる人に自由に演奏を
楽しんでもらいたいという想いから企画された、
音楽の秋にふさわしい取り組みです。

“鹿の視点”で考えてみたら、 「新しいセカンドホーム」は こうなった。 〈SANU CABIN MOSS〉

施工期間はなんと2週間。建設業の人手不足が加速する将来を見据えて

以前コロカルニュースでも開業時にお伝えした、
メンバーシップ制セカンドホームサービス〈SANU 2nd Home(サヌ セカンドホーム)〉に
進展が。

新型キャビンの〈SANU CABIN MOSS(モス)〉が
2024年8月10日、北軽井沢に開業。
2022年につくられた〈北軽井沢1st〉の近隣拠点として
〈北軽井沢2nd〉と名付けられました。

新型キャビン〈SANU CABIN MOSS(モス)〉

SANU CABIN MOSSは、
北軽井沢1stなどに展開している〈SANU CABIN BEE〉同様、
環境配慮型建築を手がける建築チーム〈ADX〉とともに開発。
この新型キャビンは、
デジタルファブリケーションや独自開発した金物を用いる工法を採用し、
建築の加工工程の80%を工場で生産したプレハブ工法によって
現場での作業を削減したことで、現地での施工期間をなんと2週間に短縮。
積雪4メートルの負荷にも耐久性を持ち、
豪雪地帯など厳しい自然環境下でも建設可能なプロダクトに。
昨今建築業界でも深刻化する人材不足や、
雨天・積雪などの気象条件に影響されやすい建設現場で働く人の
安全確保などの課題解決に寄与した、自然立地建築のフラッグシップモデルとなりました。

「SANU CABIN」シリーズでは、国産材を100%使用、
さらには伐採期を迎えた50〜60年の樹木を中心に活用するなど、
木材の調達までこだわっています。
さらに、提携林業組合の協力のもと植林活動を行うことで、
日本の森の循環を促進しているのがSANUブランドの強みでもあります。

北軽井沢風景

特に今回は、快適さや安全性という人間視点の建築だけでなく、
森に住む動植物への影響にも配慮する建築を目指したといいます。
周囲の自然環境に溶け込むために、
北軽井沢にいる鹿の視点で考えられた建築
(だから、建築デザインも木の実に着想を得ているのだとか!)というのも
ユニークな点です。

今回の北軽井沢での完成を皮切りに、より多様な自然環境へ適応する建築として、
白馬・ニセコ・南アルプスなど豪雪地帯を含む6拠点に展開される予定です。