北の横丁をめぐる ディープな八戸案内。 あなたのまちの焼酎ハイボール
アテ探し旅

全国で、思わずその場で缶を開けたくなるほど魅力的な
「焼酎ハイボールのお供」を見つけるこの連載。
今回は、青森県八戸市にUターン移住し、
八戸市の情報を発信するウェブメディア『はちまち』の編集長も務める
ライターの栗本千尋さんがアテンドします。

酒好きの多い北の酒場でアテを探す

八戸の横丁からこんにちは。
2020年に青森県八戸市へUターンした、ライターの栗本千尋です。

すでに酒場を堪能して“いい気分”状態なのだが、
まずは八戸のことを紹介していきたい。

青森県はおおまかに津軽地方、下北地方、南部地方にエリア分けされ、
それぞれに異なるカルチャーが根づいているのだが、
八戸市はこのうちの南部地方にあたる。
県の南東部に位置し、太平洋に面するため漁業が盛んだが、
農業や畜産業も行われ、さまざまな食べ物が集まるため、
食通にはたまらないまちだ。

しかも、八戸には酒好きが多い。
中心街には8つの横丁が張り巡らされ、さまざまな酒場を楽しむことができる。

そんなわけで、酒場帰りに撮ってもらった写真を見たら、
普段あまり笑わない私もいい笑顔をしていた。

さて、時を戻して、昼頃からの様子をお届けしたい。

取材班が八戸にやってきたので、まず案内したのが種差海岸。

なかでも種差天然芝生地は、波打ち際まで天然芝が広がる
全国的にも珍しい場所だ。

なんでも、海水面の変動や隆起によって
海底が地上に現れた地形で、「海成段丘」と呼ばれるらしい。
ゴツゴツした黒い岩肌に、緑色をした芝生のコントラストが美しい。

司馬遼太郎は著書『街道をゆく』のなかで、
「どこかの天体から人がきて地球の美しさを
教えてやらねばならないはめになったとき、
一番にこの種差海岸に案内してやろうとおもったりした」
と評した。そんな場所が地元にあるなんて!

この風光明媚な種差海岸から、市街地エリアへ向かう。

日本一周から、世界一周へ。 海外のガストロノミーを巡る旅

いつか自由な身になって、気ままに旅したい……。
その夢を叶えるため、夫婦揃って30才手前で脱サラし、
2023年9月に日本一周の旅へ出ました。
そこから1年後の2024年10月には、なぜか世界一周へ旅立つことになった私たち。
日本で感じたこと、世界へ旅立った理由など、旅への序章をご紹介していきます。

はじめまして。うんまほふうふです。

1993年生まれのうんまほふうふ(うんちゃん&まほ)です。
新卒で約5年間、食品会社に勤め、食や地域創生に関わる仕事をしていました。

ふたりの共通の趣味である旅行を気軽に楽しめるように軽バンを車中泊仕様にDIYし、
週末になると各地に遠征して休みを満喫。

そんな日々を送るなかで、ゆくゆくはふたりでどこかに移住し、
地域に密着したまちおこしに関わる事業をしたいと考えるようになっていきました。

その思いが膨らみ続け、新たなスキルを身につけるためにSNSや動画制作の勉強をし、
人生のひとつのチャレンジとして退職を決意。

SNSで発信しながら、軽バンで自分たちができるまちおこしについて考えるための
「日本一周の旅」に出ました。

日本一周のスタートは四国から! 愛媛県の松山城をバックに。

日本一周のスタートは四国から! 愛媛県の松山城をバックに。

日本の各地を旅していると、同じ国内なのに、風土や地域資源を生かした独自の風習や文化が
地域ごとに根づいていることを実感しました。

それは表面的には理解していましたが、
各地の景色や人と会って話すことでリアルに伝わってくるものがありました。
なかでもその特徴がわかりやすく表現されていると感じたのは「日本食」。

沖永良部島の〈西郷食堂〉にて。鮮度バツグンの伊勢海老がおいしかった!

沖永良部島の〈西郷食堂〉にて。鮮度バツグンの伊勢海老がおいしかった!

例えば地方をドライブしていると、多くの畑や田んぼを目にしますよね。
日本人からすると当たり前の”原風景”ですが、季節によって景色は変わりますし、
地域によっても育てられる作物は異なります。

今でこそ農業技術が進み、全国的につくれる作物は増えたものの、
そのルーツはひとつの小さな村だったりします。

熊本県阿蘇の〈喫茶竹の熊〉は、田園風景の見晴らしが心地良い空間!

熊本県阿蘇の〈喫茶竹の熊〉は、田園風景の見晴らしが心地良い空間!

高知県の四万十市からさらに山奥に入ったところにある、三原村という小さな村。
高知県内でも有数の米どころであり、住民の半数を米農家が占めるほどの場所です。

山間部に位置するため夏はそこまで暑くならず、冬はしっかり寒いという
ハッキリとした気候区分や、豊富な水資源の恵みもあり、
米を使ったどぶろくづくりが盛んに行われるようになったそうです。

そんな村に日本一周の途中で立ち寄った私たちは、
せっかくなのでどぶろくづくりを行う米農家さんの家で民泊を体験。

どぶろくづくりの工程や写真をたくさん見せていただきながら、
産地の食材を使った料理とともに、何種類かのどぶろくを試飲させてもらいました。

お酒が好きでどぶろくもよく飲んでいましたが、
製法などはなんとなく理解している程度だったので、
すごくためになる経験になりました。

〈土佐三原どぶろく〉甘口「このこ」と辛口「あのこ」は、三原村のどぶろく文化・伝統を守り続けるために開発された商品。

〈土佐三原どぶろく〉甘口「このこ」と辛口「あのこ」は、三原村のどぶろく文化・伝統を守り続けるために開発された商品。

どぶろくは静置しておくと米粒が沈んで2層になるのですが、
「いきなり混ぜて飲むのではなく、おいしいからまず上澄みだけを飲んでみて」
とおすすめしてもらったことが、とても印象に残っています。

実際に味わってみると、上澄みのスーッと入ってくる味がすごくおいしいんですよね。

お米ひとつをとっても、その地域ならではの素材の生かし方、味わい方も
多岐に渡っていると再認識しました。

いろいろな日本の食文化があるはずなのに、
風土との結びつきについて考える機会を今まであまりつくってこなかったなぁと。

日本一周の旅を通して、
あらためて身近な日本食のすばらしさを体感することがとても多かったです。

三原村には農作業のお手伝いのために時期をずらして再び滞在し、大根掘りも体験。

三原村には農作業のお手伝いのために時期をずらして再び滞在し、大根掘りも体験。

その地域の背景にある歴史や文化を学び、
その土地の食べ物をその土地で味わうおいしさは格別。

”現地で体験するからこそ大きな価値があるものだ”と感じました。

さらには、このような旅先での体験こそが、
普段の生活の豊かさや地球環境に対する意識にもつながると思うようになりました。

音楽のまち、松本。 創業50周年を迎えた ジャズ喫茶の本格派〈EONTA〉

音楽好きコロンボとカルロスが
リスニングバーを探す巡礼の旅、次なるディストネーションは
長野県松本市。

アナログとハイレゾ音源をほどよくミックスした進化系の老舗

カルロス(以下カル): 松本っていうと音楽のまち、
それも小沢征爾さんってイメージだよね。

コロンボ(以下コロ): 夏の風物詩『セイジ・オザワ 松本フェスティバル』。
小沢さんが亡くなった今年も開催されたんだ。

カル: クラシックだけの祭典じゃなくて、
ジェイムス・テイラーがお忍びでやってきたりとゲストも多彩だよね。

コロ: ほかにも「りんご音楽祭」とか、
ボクらが行った週末には「信州ギター祭り」が開催予定だったよ。

カル: ハイエンド・ギターとギター・ビルダーが集うイベントね。
ギターの産地としても信州は有名。
さらに〈サウンドパーツ〉社っていうオーディオメーカーもあるね。

コロ: そうそう創業時は真空管と関連パーツをつくっていた会社なんだけど、
いまじゃマニア垂涎のアンプを製作している。
ここ〈エオンタ〉のパワーアンプも〈サウンドパーツ〉のカスタムだよ。
〈マッキントッシュ〉のプリアンプとのコンビで稼働中。

エオンタとは古代クレタ語で「存在するものたち」。まさに創業50周年を迎えた〈エオンタ〉に相応しい。

エオンタとは古代クレタ語で「存在するものたち」。まさに創業50周年を迎えた〈エオンタ〉に相応しい。

入口の階段の壁に書かれたサイン。ビル・エヴァンスをはじめレジェンドたちの足跡が。

入口の階段の壁に書かれたサイン。ビル・エヴァンスをはじめレジェンドたちの足跡が。

バックパックブックス・ 宮里祐人の旅コラム 「計画をたてないからこそ出会えた。 本とレコードがつないだ沖縄旅」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第42回は、〈バックパックブックス〉の宮里祐人さん。

旅は好きなものの、いつも詳細な計画はたてないという宮里さん。
2024年6月に沖縄本島を旅したときも
ほとんど行き当たりばったりの旅をしたようだ。

しかしそれでも興味の赴くままに行動していると、
なぜか偶然がうまく重なることがある。
でもそれは偶然ではないのかもしれない。

そんな出会いを繰り返した沖縄の旅。
本屋、本、レコード、ジャズがつないだ縁とは?

計画は立てない、沖縄の旅

旅の本を多く扱っている新刊・古本屋を営んでいます。
以前は出版社に勤めていましたが、
自営業ならやり方次第でまとまった休みをとって
旅に出やすくなるかもしれないという目論見もあって開業しました。
なので真冬や梅雨や真夏など、
お客さんの足が少し遠くなりがちな時期にまとめて休みをとって
旅に出るようにしています。

今年6月は10日間ほど沖縄本島に行きました。
旅に行く際はほとんど計画を立てません。
帰りの時間や場所にもできるだけ縛られたくないので、
行きのチケットしかとらないことが多いです。
今回もじっくり見て回ったことのない沖縄本島の北部に行くことと
6月23日の沖縄の慰霊の日の式典に参加することくらいしか予定を立てずに、
東京が梅雨入りして沖縄が梅雨明けしたタイミングの6月後半に出発しました。

那覇空港に着いて、前に乗ったことのあるモノレールは避けて
那覇市街までフラフラと歩いてみることに。
空港に隣接した航空自衛隊の基地など
モノレールからでは目に入らなかったかもしれないものを目に焼きつけました。
途中、ブックオフがあったので入店して沖縄に関する本を物色。
そのなかのひとつに
沖縄独自のジャズ文化を追って紹介した『沖縄ジャズロード』がありました。

築116年の日本家屋が 新たにオーベルジュとしてオープン 和華蘭文化の息づく長崎で 新旧もつなぐ〈陶々亭〉

卓袱(しっぽく)中華の料亭跡地を生かしたリノベーション

長崎市内の緩やかな坂道に面した場所に
築100年以上の日本家屋を再生したオーベルジュが誕生しました。
古い床板や建具の一部、欄間などを残しながら、
モダンファニチャーの代表作やアート作品を設置した建物では
宿泊はもちろん、長崎の厳選した食材を使うイタリアンが
地元を代表する焼き物、波佐見焼のお皿でいただけます。

建物の前には長崎らしい石畳。

建物の前には長崎らしい石畳。

長崎は、江戸時代の鎖国政策下において唯一、国際貿易が許され
日本と中国、主にオランダやポルトガルなど、ヨーロッパの文化が融合した
和華蘭文化が発展。
独自の食文化にもつながりました。

〈陶々亭〉の建物は1908(明治41)年、貿易商の住まいとして建てられ、
戦後間もない1949(昭和24)年から〈中華料亭 陶々亭〉として営業していました。

料亭では大勢で取り分ける卓袱中華を提供。
宴会だけでなく結婚式や両家顔合わせといった晴れの日にも利用されてきた
地元の人たちにとって、思い出の多い店でした。

しかし店を切り盛りしてきた料理長と女将夫婦の高齢化により、
2020(令和2)年、惜しまれながらも約70年続いた料亭としての営業を終了することに。
現代では再現が非常に困難と言われる、文化財的価値の高い日本家屋が
失われかねない状況でした。

アプローチで目をひく木彫のダルマ。

アプローチで目をひく木彫のダルマ。改修工事中に発見されたそうで、今も陶々亭を見守り続けています。

そんなときに子どもの頃から建物に親しんできたオーナーの、
文化財として建物を保存していくのではなく、今まで中華料亭として地元の皆様に
愛され親しまれてきたように、これからも利用していただきながら愛され続ける
「陶々亭」として後世へと遺していきたい、という想いで、貴重な日本家屋が
オーベルジュとして生かされることにつながりました。

レストランと主屋の入り口。

レストランと主屋の入り口。「陶々亭」の文字は料亭時代のものを踏襲。

築から100年以上も経過した建物は、建設当時の図面が残っているはずもありません。
オープンの準備には2年半以上もの時間が必要でした。
工事は古民家のリノベーションに精通している、地元長崎の建設会社〈浜松建設〉が担当し、リノベーションの監修、インテリア、グラフィックは
富山と東京に拠点を持つ〈51%(五割一分)〉が担当しました。

謎も残る建物が3つの客室とダイニングスペースに

客室は「主屋」「離れ」「蔵」の3室で、3組限定の宿となっています。

主屋の寝室。

主屋の寝室。

明るい主屋は、建築当時につくられた急な階段を上った2階にあります。
以前は最大50人ほどが複数の円卓を囲む宴会場として使われていました。

主屋のリビングスペースと縁側。

主屋のリビングスペースと縁側。

手すりが付いている縁側や、その足元の床板は当時のもの。
特に、長年の汚れが蓄積していた杉を使った縁側の床は、
オーベルジュのスタッフが、床が傷まぬよう
洗浄剤代わりの米ぬかと水、タオルとブラシだけで
何か月もかけて磨き上げてよみがえらせました。

離れの1階にあるリビングスペース。

離れの1階にあるリビングスペース。

2階の床を取り除き、新たに階段を設置して、メゾネットの部屋になりました。

離れ2階の寝室。

離れ2階の寝室。

階段を新たに設置したというのは、最初は1階と2階は繋がっていなかったためです。
その理由は、離れの2階が芸妓や仲居が化粧や着付けをする支度部屋で、
1階は調理場の板前たちが使った部屋だったため
繋がっていない方が理にかなっていたようです。

蔵

蔵には、レンガの壁や丸窓が残されました。

蔵は、敷地の奥にありその名の通り元は蔵として利用されていました。
やはりメゾネットタイプで、
壁のレンガと、なぜか階段の途中にある丸窓も建築当時のものを残しました。

蔵のバスルーム

蔵のバスルームはヒノキの浴槽を採用。

蔵は3部屋のなかでいちばん小さいものの、唯一、ヒノキの浴槽を採用していることから
部屋に入った瞬間からアロマオイルが焚かれているかのようないい香りが漂います。

10月10日(木)、11日(金) 東京・品川で 「バトンのヨコク カンファレンス 2024」開催。 地域の魅力を編集する日本旅行と コロカル編集長のトークセッション

裏千里ケ浜(写真提供:阿蘇市観光協会)

地域課題を未来の価値につなげる「バトンのヨコク カンファレンス 2024」が
2024年10月10日(木)、11日(金)の2日間、
JR品川駅から徒歩3分のコクヨ東京品川オフィス〈THE CAMPUS〉で開催されます。

10日には「地域の魅力をどう編集する? Colocal、日本旅行に聞く、地域の見立て」という
トークセッションが予定されています。
このテーマでお話するのは旅行会社の〈日本旅行〉事業共創推進本部の吉田一成さんと
小誌、『コロカル』編集長の山尾信一です。

バトンのヨコク カンファレンス 2024 ビジュアル

ところで旅行会社の日本旅行が、地域の課題と魅力に関わっているとは、
どういうことなのでしょうか?
そのエッセンスと、実際にはどんなことが行われているのか、
ひと足さきにお話を聞きました!

従来型の旅行とは違う視点で

日本旅行は、次年度には創業120周年を迎える日本で最も歴史ある旅行会社。
47都道府県すべてに支店を持ち、
大小さまざまな企業、自治体、学校と関わりあって仕事をしています。

そのネットワークを生かし、さらに地域への深い理解から、
従来型の旅行とは少し違う視点で事業を生み出しているのが
吉田一成さん率いる事業共創推進本部です。

2021年にできたまだ新しいチームですが、
多様な地域課題に取り組んでいます。

その例を挙げると、ふるさと納税事業や宇宙関連事業、特産品の海外販路開拓、
メタバースを使った婚活支援事業に教育関連などなど。
ほかの企業と協業しているものも多くありますが、
なぜ、このように幅広い領域を手がけるようになったのでしょう?

「そもそも旅行は手段のひとつで、私たちは地域のために汗をかいている会社なんです」
と吉田さん。
事業共創推進本部として現在の形になったきっかけは、
コロナ禍における旅行業界への大打撃でした。

「コロナ禍の前から、いかに地域の役に立つかは、
私たちの業務の根幹のひとつでした。
コロナ禍がきっかけとなって、これまで以上に
各支店が地域の中で存在感を高めるような角度で仕事をすることになりました」

地域課題を扱うにあたってポイントとなったのが、
「地域の“ソト”からの視点と“ナカ”からの視点」です。
その結果、これまでになかった立ち位置や視点から
魅力を発掘する事業が生まれてきました。

ナカからの視点を生かした企画の例としては
北陸新幹線延伸で盛り上がる福井県で、
地元の高校生が「福井県で学べる次世代修学旅行」として
他県の高校生に向けた修学旅行受け入れプログラム開発を実施。

外からの視点を働かせた事業の例としては
日本旅行に多数所属する「星のソムリエ®」たちが企画した
星がきれいに見える地域での星空観測ツアーの開催など。

これまで観光資源とは捉えられていなかった地域のよさが
「“ソト”からの視点と“ナカ”からの視点」によって明らかになったと言えます。

秋の味覚と山間の風景を楽しむ 明知鉄道の〈きのこ列車〉がスタート! 大正ロマンや江戸情緒も味わえる 途中下車の旅も

岐阜県恵那市の「恵那駅」を起点に、風光明媚な山間部を走る明知鉄道。
昭和9(1934)年に開業し、昭和60年に国鉄(現JR)から
第3セクターに引き継がれ、今年で90周年を迎えます。
この明知鉄道の名物列車となっているのが、
季節ごとに地元の名産を味わえる食堂車。
9月1日から11月30日までは、秋の味覚が楽しめる
〈きのこ列車〉が運行中です。

50分ほど列車に揺られながら、秋グルメを楽しむ

〈きのこ列車〉は、1日1便「恵那駅」を12時25分に出発し、
車窓の風景を楽しみながら、きのこづくしの食事を味わうツアー。

車窓からは美しい田園風景が続き、稲刈りシーズンは黄金色の畑が絵画のよう。

車窓からは美しい田園風景が続き、稲刈りシーズンは黄金色の畑が絵画のよう。

車内で楽しいアナウンスを聞かせてくれる営業主任であり、アテンダントの小崎聡美(こざきさとみ)さん。

車内で楽しいアナウンスを聞かせてくれる営業主任であり、アテンダントの小崎聡美(こざきさとみ)さん。

食事は、地元で採れたきのこを味噌あえや、うま煮、天婦羅などでいただく
きのこづくしに、きのこ御飯と土瓶蒸しがついた、ぜいたくな内容となっています。
この懐石弁当は日替わりで3店舗が交代でつくっているため、小崎さんは、
「それぞれのおいしさを楽しんでいただくために、ぜひ3回ご乗車ください」
と話し、乗客の笑いを誘います。

黒皮茸やあみ茸など、珍しいきのこの味覚がたっぷり味わえる

この日は、〈明智ゴルフ場レストラン〉が提供する〈きのこの懐石料理〉。
ほんのりした苦味と香り高い黒皮茸(ロージ)、あみ茸(いくち)の菊花あえなど、
珍しいきのこを風味豊かに味わうことができます。

また、同乗してくれる料理店のスタッフが、きのこ御飯や土瓶蒸しをその場で盛りつけ、
あたたかい状態でテーブルへと運んでくれます。

列車内で忙しそうに働く料理店のスタッフの佐々木さん。気さくな人柄で、車内で名産品の販売もしてくれていました。

列車内で忙しそうに働く料理店のスタッフの佐々木さん。気さくな人柄で、車内で名産品の販売もしてくれていました。

天婦羅は添えられた抹茶塩でいただくと、さらに香り高い味わいが楽しめます。
予約時に確認すれば、どの会社のお弁当か教えてくれるそうですが、
せっかくなら、それは当日のお楽しみにしてみては。

佐賀牛の40年にわたる軌跡。 美しい「サシ」誕生前夜の物語と 50周年に向けたネクストアクション

変わらないピンク色こそ佐賀牛の証

パチパチと高く弾ける音がフロアに響き渡る。
やがてその拍手のようなリズミカルな音に、ジュワーという低い音が加わった。
いま、目の前の鉄板では肉が焼かれている。
本日の主役は「佐賀牛」。
いわずと知れた食の宝庫・佐賀県が誇る、全国にその名を轟かすブランド牛だ。

この美しいサシこそ、佐賀牛の証。写真の部位はサーロイン。

この美しいサシこそ、佐賀牛の証。写真の部位はサーロイン。

ダイヤモンドを散りばめたかのような、美しいサシを持つそれに、
シェフは丁寧に、かつ確実に火を通していく。
溶け出した脂は鉄板の上でキラキラと輝き、
その脂の上で浮遊するかのように焼かれていく佐賀牛は、
火を通してもなお、佐賀牛の魅力であるみずみずしいピンク色を保っていた。

「佐賀牛の特徴といえば、その肉質のやわらかさと、口溶けの良さですね。
ただ、見た目ですぐわかるのはこの色でしょうか。
この霜降りが、
きれいに肉に散りばめられることで生まれるピンク色があってこその佐賀牛。
当店では必ず、焼く前に生の状態の肉をお客様にご覧いただいているんですよ。
期待感も高まりますしね」

そう話してくれたのが、昨年30周年を迎えた〈JAグループさが〉直営のレストラン
〈佐賀牛レストラン 季楽 (きら)本店〉で腕を振るう料理長・田中洋一郎さん。

料理長・田中洋一郎さんの軽やかなナイフさばきに思わず見惚れてしまう。

料理長・田中洋一郎さんの軽やかなナイフさばきに思わず見惚れてしまう。

田中さんは続けて「与えられた最高の素材を、
限りなくおいしい状態でお客様に届けること。私たち料理人は、それが仕事です。
最高の素材になるよう育ててくださった生産者さんたちの熱い思いの結晶が、
このピンク色なんです。焼く前の、佐賀牛本来の色をお客様にきちんと披露することは、
生産者の方々への礼儀でもあると思っています」と言葉に力を込めた。

〈佐賀牛レストラン 季楽 (きら)本店〉ではコースのほか、単品でも気軽に佐賀牛を味わうことができる。佐賀牛を含むディナーコースは11000円〜。

〈佐賀牛レストラン 季楽 (きら)本店〉ではコースのほか、単品でも気軽に佐賀牛を味わうことができる。佐賀牛を含むディナーコースは11000円〜。

旅に行ったら、 まずは本屋さんに行きたい! 地域に愛される、全国の本屋さん12選

全国の旅先で、本屋さんに行きたい

全国にはたくさんの本屋さんがあり、多様化している。
大型書店とはまた違うセレクトだったり、何かのジャンルに特化していたり、
立地が独特だったり、店構えが本屋さんの域を超えていたり。

実際に足を運べば何かに出合える、それは本だけでないかもしれない。
知れば行ってみたくなる、そんな本屋さんたち。

そこで北は北海道から南は沖縄まで、
ローカルにあり、特徴のある本屋12店をお届けする。

〈小鳩書房〉(長沼町)
「岩波少年文庫」のみを取り扱う本屋

2023年に北海道・夕張郡長沼町の農場にオープンした
「岩波少年文庫」のみを取り扱う本屋。
世界の古典文学シリーズが古本、新刊問わず並ぶ古民家は、
北海道の雄大な山々と夕張川を背にして、
見渡す限りなにもない土地に建つ。

小鳩書房の鍵がかかった扉を開けるには、まず農場内にひっそりと佇むこの小さな小屋で鍵を受け取ろう。

小鳩書房の鍵がかかった扉を開けるには、まず農場内にひっそりと佇むこの小さな小屋で鍵を受け取ろう。

敷地内でハーブ農家を営む店主の柴田翔太さんが本屋を始めたのは、
数年前に祖父の本棚から見つけた古い岩波少年文庫の巻末にあった
「岩波少年文庫発刊に際して(1950年)」という文章に感銘を受けたことが
きっかけだった。

「世界でいちばん岩波少年文庫が揃う書店」を標榜する同店だが、コロカルで連載を持つ來嶋路子さんの『家の庭』など、地元作家のリトルプレスの取り扱いも。

「世界でいちばん岩波少年文庫が揃う書店」を標榜する同店だが、コロカルで連載を持つ來嶋路子さんの『家の庭』など、地元作家のリトルプレスの取り扱いも。

小鳩書房に入るには、まず農場内にある小屋で鍵を受け取る。
来店者が自身で鍵を開け、誰にも干渉されずひとりで本を選ぶ、
自分だけの時間を過ごすことができるようになっているのだ。
ここへ来てから帰路に着くまでのすべてが
「1冊の本を買った体験」として来店者に刻まれそうだ。

information

map

小鳩書房

住所:北海道夕張郡長沼町東5線北18 白銀荘農場内

営業時間:13:00〜17:00

営業日:土・日・月曜(白銀荘の営業日と連動)

Instagram:@kobato_shobou

標高1770メートルの雲の上で 音楽を奏でよう! 長野県〈ソラテラス〉に 「雲海ピアノ」が登場

雲海の絶景とともに芸術の秋を堪能

長野県・北志賀高原にある観光スポット
〈竜王マウンテンリゾート SORA terrace(ソラテラス)〉(以下、SORA terrace)に9月8日、
誰でも自由に弾けるグランドピアノ「雲海ピアノ」が登場しました。

標高1770メートルの山頂エリアにあるSORA terrace。

周囲を山で囲まれた地形から雲が滞留しやすく、
ダイナミックな雲海が見られる絶景スポットとして人気を集めています。

早朝に発生するイメージが強い雲海ですが、ここは夕方に発生する確率が
最も高く、条件が合えば、北アルプスに沈む夕陽に照らされた雲海を
見ることができるといいます。

SORA terrace 雲海

2023年の営業期間は62.5%の確率で雲海が発生したとか(竜王マウンテンリゾート調べ)。

SORA terrace 夜景

夜には、長野盆地の夜景や満点の星空を見ることもできます。

雲海ピアノが設置されたのは、この施設に併設された
カフェ&レストラン〈SORA terrace cafe〉。

ストリートピアノとして、訪れる人に自由に演奏を
楽しんでもらいたいという想いから企画された、
音楽の秋にふさわしい取り組みです。

“鹿の視点”で考えてみたら、 「新しいセカンドホーム」は こうなった。 〈SANU CABIN MOSS〉

施工期間はなんと2週間。建設業の人手不足が加速する将来を見据えて

以前コロカルニュースでも開業時にお伝えした、
メンバーシップ制セカンドホームサービス〈SANU 2nd Home(サヌ セカンドホーム)〉に
進展が。

新型キャビンの〈SANU CABIN MOSS(モス)〉が
2024年8月10日、北軽井沢に開業。
2022年につくられた〈北軽井沢1st〉の近隣拠点として
〈北軽井沢2nd〉と名付けられました。

新型キャビン〈SANU CABIN MOSS(モス)〉

SANU CABIN MOSSは、
北軽井沢1stなどに展開している〈SANU CABIN BEE〉同様、
環境配慮型建築を手がける建築チーム〈ADX〉とともに開発。
この新型キャビンは、
デジタルファブリケーションや独自開発した金物を用いる工法を採用し、
建築の加工工程の80%を工場で生産したプレハブ工法によって
現場での作業を削減したことで、現地での施工期間をなんと2週間に短縮。
積雪4メートルの負荷にも耐久性を持ち、
豪雪地帯など厳しい自然環境下でも建設可能なプロダクトに。
昨今建築業界でも深刻化する人材不足や、
雨天・積雪などの気象条件に影響されやすい建設現場で働く人の
安全確保などの課題解決に寄与した、自然立地建築のフラッグシップモデルとなりました。

「SANU CABIN」シリーズでは、国産材を100%使用、
さらには伐採期を迎えた50〜60年の樹木を中心に活用するなど、
木材の調達までこだわっています。
さらに、提携林業組合の協力のもと植林活動を行うことで、
日本の森の循環を促進しているのがSANUブランドの強みでもあります。

北軽井沢風景

特に今回は、快適さや安全性という人間視点の建築だけでなく、
森に住む動植物への影響にも配慮する建築を目指したといいます。
周囲の自然環境に溶け込むために、
北軽井沢にいる鹿の視点で考えられた建築
(だから、建築デザインも木の実に着想を得ているのだとか!)というのも
ユニークな点です。

今回の北軽井沢での完成を皮切りに、より多様な自然環境へ適応する建築として、
白馬・ニセコ・南アルプスなど豪雪地帯を含む6拠点に展開される予定です。

高松市〈本屋ルヌガンガ〉 独立系書店から ローカルに「やさしい本屋さん」へ

〈本屋ルヌガンガ〉の1週間が始まる

定休日明けの水曜、午前10時前。
〈本屋ルヌガンガ〉の中村涼子さんが店先の植物に水をやり、
看板を出して開店の準備をしていると、自転車に乗った高齢の女性がやってきた。
「もう開けますから、さあどうぞ!」と軽やかに声をかける涼子さん。
常連のお客さんだという。
少し立ち話をしたあと、涼子さんは「配達に行ってきますね」と雑誌を手に外へ。
常連さんは雑誌が並ぶ平台へ。ほどなくしてひとり、ふたりとお客さんがやってくる。

カウンターでは黙々と本の検品作業を進める、店主の中村勇亮(ゆうすけ)さん。
先ほどの常連さんに目を向けると、椅子に腰かけゆっくりと雑誌をめくっていた。

店内で常連さんが本を読む様子

高松市の繁華街に店を構える〈本屋ルヌガンガ〉。
田町商店街から1本入った通りに位置し、
周辺にはミニシアター系の映画館や古本屋などもある。
2017年8月17日に夫婦でオープンした。

看板「本」の描き文字はお客さんだった装丁家・平野甲賀さんによるもの。

看板「本」の描き文字はお客さんだった装丁家・平野甲賀さんによるもの。

香川の伝統的工芸品、高松張子が本棚に飾ってある。

香川の伝統的工芸品、高松張子が本棚に飾ってある。

名古屋から高松へUターンして本屋を開く

勇亮さんは高松市出身だが、地元を離れていた時間が長い。
信州大学を卒業後、「本が好き、本屋が一番身近な場所だったから」という理由で
名古屋に本社がある書店に就職。
岐阜と大阪の支店で3年ほど働いた後、商社へ転職し、結婚した。
書店を辞めても本は変わらず読んでいたが、ライフスタイルが変化するなか、
昔のように大型書店でゆっくりと本を選ぶ時間はとれなくなっていた。
その代わりにまちの小さな書店に入って、さっと本を選ぶスタイルが定着していたという。

店主の中村勇亮(ゆうすけ)さん

「その頃、世の中に新しいタイプの書店が出てきたのを知ったんです。
店主のセレクトが光る、小さな店。
まさにぼくもそんなお店を求めていたし、やってみたいと思いました。
ただ、会社員から自営業者になるイメージがなかなかわかなくて」

2015年にブックコーディネーターの内沼普太郎さんが主催する
本屋講座に参加したことが転機となった。

「会社を辞めずにそのとき暮らしていた名古屋で週末だけ本屋をやろうか、
もしくは故郷の高松で誰かを雇って本屋のオーナーになろうかなどと、
ぼんやり考えていたんです。
でも講座を受けて本屋のプランを考え、少しずつ準備を進めているうちに、
やっぱり自分でするほうが楽しそうだからやってみようと気持ちが固まりました。
当初、妻は賛成ではなかったのですが、流れのなかでふたりでやろうということに……」

絵本・育児関連の棚を担当している、妻・涼子さん。

絵本・育児関連の棚を担当している、妻・涼子さん。

「最初は驚きました。ふたりとも会社員を続けていくと思っていましたし、
まさか起業するとも、生まれ育った愛知を離れるとも思っていませんでした」

当時は涼子さんも会社員だったが、仕事と子育ての両立に悩み、
女性の起業支援セミナーに行き始めていた矢先だったという。

「どちらかというと私がやりたいことを探していて、
夫は会社で頑張っていくと思っていたので、
ある日、夫が本屋をやりたいと言い出したのでビックリしました。
でも、お互いに本が好きでしたし、ふたりで古本市に参加して
本を売っていたこともあったりしておもしろそうという思いもありました。
私は書店員経験がなかったので、名古屋のまちの書店で修行をすることにして、
本屋をやるイメージを膨らませていきました。
腹をくくるのに1年以上かかりましたけどね(笑)」と、涼子さん。

そんなふたりが最終的に高松を選んだのは、
〈本屋ルヌガンガ〉がある物件との出合いが大きい。
ツテを伝い安く借りられそうだったこと、
かつ活気のある商店街に隣接する立地だったこと。
小さな書店を始めるにはリスクの少ない理想的な条件が揃っていたことが背中を押した。

泊まれる庭〈YAWN YARD〉が 沖縄・古宇利島に開業。 車で行ける離島で心やすらぐ リトリートステイ

〈カシワバラグループ〉の宿泊施設ブランドが、2024年9月1日、
第1号施設となる〈YAWN YARD Kouri Island〉を沖縄県・古宇利島に開業。

自然と人が仲良くなる“もうひとつのくつろぎ方”を
「泊まれる庭」として具体化したリゾートでは、
地域の気候風土や生活美学を生かしたユニークな宿泊体験が楽しめます。

車で行ける自然豊かな離島、古宇利島(こうりじま)

〈YAWN YARD〉は、人口わずか400人、
車で古宇利大橋を渡った先にある「古宇利島」に誕生。

古宇利島は、南側に3つ、北側に3つのビーチがあり、
車があれば 15分で1周できてしまう小さな島です。

島の近くには世界自然遺産に登録された「やんばる」の森があるほか、
エメラルドグリーンの美しい海では、ときおりクジラが潮をシューッと吹いたり、
海亀がのんびり泳いだりしている姿がみられます。

沖縄の風を感じながらくつろぎのひとときを

ヴィラは全8室。「sea」と「hill」のふたつのエリアにわかれ、「sea」エリアに5室、「hill」エリアに3室あります。

ヴィラは全8室。「sea」と「hill」のふたつのエリアにわかれ、「sea」エリアに5室、「hill」エリアに3室あります。

海と丘、それぞれのランドスケープを起点に生まれた8つの庭は、
どの客室も庭はすべてが西向き。

地形との対話、地元の人との対話をもとに、土地に眠るあたらしいくつろぎ方を「庭」にしました。

地形との対話、地元の人との対話をもとに、土地に眠るあたらしいくつろぎ方を「庭」にしました。

大きな屋根の下にふたつの居室、半屋外の広々したプライベート空間で、子どもも一緒にくつろげます。

大きな屋根の下にふたつの居室、半屋外の広々したプライベート空間で、子どもも一緒にくつろげます。

「いつか身体になる(クスイムン)」の精神を込めた沖縄の家庭料理

食事は客室に届けられ、夕食と朝食はそれぞれ3種類から選べます。
各客室の屋外ダイニングテラスでは、プライベートな空間のなかで海を眺め、
心地よい風を感じながら滋味あふれる食事が楽しめます。

たとえば、春には土のついたままの島野菜を、夏にははじけんばかりのフルーツを、
秋冬にはきれいな海を泳いだマグロやエビを使用したメニューなど、
「いつか身体になる(クスイムン)」の精神を込めた料理を提供。

少量しかつくられない在来野菜や島野菜も顔なじみの生産者の力を借りて
積極的に取り入れ、かつてどこにでもあった沖縄の家庭料理が味わえます。

ユサンディムン(夕食)の一例。写真は島野菜の菜食。

シティミティムン(朝食)の一例。朝食は好きなメニューを一人ずつ選べる。写真は野菜とさんぴん茶のお出汁で煮込んだ雑炊”ぼろぼろジューシー”。

シティミティムン(朝食)の一例。写真は自家製サンド。

シティミティムン(朝食)の一例。写真は自家製サンド。

心づくしの“クスイムン”とエメラルドグリーンの美しい海。
心も身体も癒される「泊まれる庭」で、リトリートステイを楽しんでみては。

information

map

YAWN YARD Kouri Island  
ヨーン・ヤード古宇利島

住所:沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利1837(sea)

沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利1792-1(hill)

TEL:0980-56-1128

料金:1棟2名1泊朝食つき45,000円〜、2食つき65,000円〜(税別)

Web:YAWN YARD

屋号からして酒が進む アメリカンロック酒場、 横浜〈LAST WALTZ〉

音楽好きコロンボとカルロスが
リスニングバーを探す巡礼の旅、次なるディストネーションは
神奈川県横浜市。

厳格なまでにいにしえのアメリカンロックにこだわる店

コロンボ(以下コロ): 〈LAST WALTZ〉! 店名からしてボク好み。
屋号だけで飲めちゃう。

カルロス(以下カル): だろうね。
こういうオールドタイマー、うっとうしいほど多いんだよ。
しかも、この手の人はやたら音楽に詳しいから手に負えないわけ。

コロ: そう、ディスるなよ。
『LAST WALTZ』と聞くとざわつかないわけにはいかない世代なんだから。
あれは1976年の出来事で……。

カル: はいはい、時は1976年11月25日、所はサンフランシスコの〈ウィンターランド〉、
ザ・バンドのラストコンサートね。
マーティン・スコセッシ監督による同名の映画にもなった伝説のコンサート。

コロ: 知ってるじゃん!

カル:  基礎教養です。つまり、このお店、
アメリカンロック、バリバリのお店ってことになるのかな?

コロ: マスターの小泉豊太さんがアメリカンロックを聴くきっかけになったのが
『ラスト・ワルツ』なんだって。
でも、地味な映画って印象でピンとこなかったらしい。
わからないでもないけど。

カル: 単なるいちバンドのラストコンサートにディランやらクラプトンやら、
ゲストがこんなにたくさん集まるなんてなかなかないね。
トリビュートはあるけど、
ラストコンサートにゲスト多数っていうのはあまり記憶にない。

ノスタルジックなアメリカ酒場なカウンター。LAST WALTZはもちろん、イーグルスのLONG RUN TOURのポスターがある。

ノスタルジックなアメリカ酒場なカウンター。LAST WALTZはもちろん、イーグルスのLONG RUN TOURのポスターが

酒飲みらしさ全開!  新潟市古町で出合う「半身揚げ」と 名物豚汁で奇跡のコラボが実現 あなたのまちの焼酎ハイボール アテ探し旅

全国で思わずその場で缶を空けたくなるほど魅力的な
「焼酎ハイボールのお供」を見つけるこの連載。
今回は、新潟県新潟市にUターン移住し〈上古町の百年長屋SAN〉の副館長を務める、
金澤李花子さんがアテンドします。

金澤李花子さん

新潟市の中心市街地・新潟古町で、市民からこよなく愛されるアテを探す

古くから北前船や開港五港の港まちとして、
日本の東と西を結ぶ物流の重要拠点の役割を果たしたこの場所。
外からの客人を迎える機会が多かったことから
飲食店が多く立ち並び、美食と美酒を武器にして
切磋琢磨しながら、今もなお食文化が昇華され続けるエリアがある。

それが今回案内する、新潟市古町だ。

信濃川の河口がある新潟市は、人口80万人が暮らす政令指定都市。中心市街地には商業ビルや高層マンションもありながらも、全国で水田面積が一番広い市町村として、米どころ・新潟を代表するエリアだ。

信濃川の河口がある新潟市は、人口80万人が暮らす政令指定都市。中心市街地には商業ビルや高層マンションもありながらも、全国で水田面積が一番広い市町村として、米どころ・新潟を代表するエリアだ。

古町は、古町通を中心としたまちの呼び名である。
前述の物流拠点という地の利から
明治時代には人口が日本一だった古町は、
JR東京駅から上越新幹線に乗って2時間ほど
終点駅の新潟駅から、公共交通機関で10分ほどの場所にある。

左側が古町のある「新潟島」と呼ばれるエリア。中央の信濃川と右奥の日本海によって、上から見るとひとつの島のように見えることからそう呼ばれるようになった。さらに左奥にはうっすらと、世界文化遺産に登録された金山を有す佐渡島がある。

左側が古町のある「新潟島」と呼ばれるエリア。中央の信濃川と右奥の日本海によって、上から見るとひとつの島のように見えることからそう呼ばれるようになった。さらに左奥にはうっすらと、世界文化遺産に登録された金山を有す佐渡島がある。撮影:飯山福子

その昔、船で新潟に行き来していた多くの商人たちは、
長い旅の道中、一定期間この古町に滞在して飲食を楽しんでいたそうだ。

そんな彼らを出迎えることから育まれたもてなしの文化が、
かつての日本三大花街をつくり
今でもこのまちに美食家がはるばる足を運ぶ理由でもある。

もてなすための料亭もさることながら、
そんな文化を支える地元民のための飲食店もまた
しのぎを削り合っている。

今回焼酎ハイボールのアテとしてご紹介する2店舗は、
どちらも地元民から愛されるローカルグルメの専門店。

ちょっと食には口うるさい市民の代表として(笑)、
大好きなアテを求めて、まずはあの暖簾を目指そう。

庶民の味方は、暖簾系居酒屋!

建物の半分が緑に覆われた〈鳥専門店 せきとり〉。

建物の半分が緑に覆われた〈鳥専門店 せきとり〉。

昭和34年創業、今年で65年目になる。

昭和34年創業、今年で65年目になる。

まずは、にいがた名物「半身揚げ」の元祖である〈鳥専門店 せきとり〉へ。

昭和34年の創業当時からこの場所で鳥専門店を営んでいるが、
新潟で鳥? という方も多いのではないだろうか。

「祖父が創業した鳥専門店ですが、元はこの場所に養鶏場があったんです。
当時、養鶏は親族が経営していて、
それだけでやっていくには難しい時代になってきたということで
祖父が試しに鶏一羽を半分にして油で揚げたのが、今でも続く半身揚げです」

そう話してくれたのは、3代目店主の関雅仁(せき・まさひと)さん。
もともと養鶏場だったからできる鳥の豪快な使い方に、納得だ。

この半身揚げは、いわゆる唐揚げとは異なり、味付けがカレー味で、
スパイシーで大きいのが特徴だ。だが、なぜカレー味なのか。

味付けはカレースパイスと塩のみ。揚げる直前にさっと味をつけて油で揚げるだけ。

味付けはカレースパイスと塩のみ。揚げる直前にさっと味をつけて油で揚げるだけ。

「半身揚げをカレー味にしたのも創業当時からで、祖父のアイデアです。
カレーは学校給食で馴染みの味で、みんな好きだからだと聞いています」

実は、新潟市は総務省の家計調査で、
1世帯あたりのカレールウの年間支出金額と購入数量が全国1位の、
カレー大好きという県民性がある。
※家計調査(ふたり以上の世帯)品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2020年~2022年の平均)による。

確かに、私も週に一度以上はカレーを食べるし、
カレーライスの翌日に、カレー蕎麦にいっちゃうな……
と、65年前の初代のマーケティング力に驚く。
今では市民の大好物になっている半身揚げのほかに、
全国的にはあまり知られていない、もうひとつの人気のメニューがある。

それが、この「蒸し鶏」。

秘伝のスープで半身を30分かけて煮る。煮詰まっていくスープが半身に染み込んで、ジューシーな仕上がりに。

秘伝のスープで半身を30分かけて煮る。煮詰まっていくスープが半身に染み込んで、ジューシーな仕上がりに。

蒸し鶏キャベツ

半身揚げより蒸し鶏派という常連さんもいるほど、根強い人気を誇るメニューで、
店でいただくときには千切りキャベツを一緒に頼んで
鶏を煮ていたスープに浸して食べるのがツウな食べ方だ。

店内の様子

メニュー。

名物の半身揚げ・蒸しは、時価。

日本唐揚協会が主催する〈全国からあげグランプリ 半身揚げ部門〉では
13年連続で金賞を受賞し、ご当地グルメとして全国区の知名度となったせきとり。

3代目としてお店を続けているなかで、大切にしていることをうかがうと、

「やっぱり、この味を守りながら続けていくことですね。
遠方にこの味を送りたいと言ってくださるお客様もいらっしゃるので
通販でお届けができるようにもしています。
より多くの方が手軽にどこでもこの味を召しあがれるように。
冷凍だからおいしくないね、なんて言われないようにしたいなと(笑)」

控えめに実直に、おいしいものをおいしい状態で届けたいと語る姿は
地元民にとって頼もしく、ありがたく、かっこいい職人の背中だった。

関さんが着用しているTシャツなど、店内で販売している〈せきとり〉ロゴグッズも、ファン心をくすぐる。

関さんが着用しているTシャツなど、店内で販売している〈せきとり〉ロゴグッズも、ファン心をくすぐる。

夏の涼をさがしに 郡上八幡と岐阜市川原町へ。 清流と緑を満喫する11スポットを巡る

雄大な自然に囲まれた岐阜県は、日本三大清流で知られる
長良川が流れる自然豊かなまちです。
今回は、郡上おどりや水のまちとして知られる郡上市や
町家が軒を連ねる川原町へ夏の涼さがしの旅に出かけます。

長良川鉄道にのんびりゆられて郡上八幡へ

名古屋駅から在来線を乗り継いで美濃太田駅へ。
そこから長良川鉄道に乗りかえ、一両編成のローカル電車に揺られながら、
目的地の郡上八幡駅までのんびり向かいます。

車窓から一望できる長良川は透明度が高く、
鉄橋から眺めても、岩が透けて見えるほどです。

長良川鉄道は、観光列車の「ながら」を金曜、土曜、休日など
年間150日ほど運行しています。
同車両は、数々の列車を手がけた工業デザイナーの
水戸岡鋭治氏がデザインしたユニークな列車。
車内では、岐阜県の食材を知り尽くした地元シェフによる料理が味わえます。

旅情感あふれる鉄道の旅を楽しみながら、1時間20分ほどで郡上八幡駅に到着。
木造のレトロな駅舎に郡上おどりのちょうちんがぶら下がっていました。

information

長良川鉄道

奥美濃の絶景を一望できるスポット〈郡上八幡城〉

〈郡上八幡城〉は、戦国時代末期の永禄2(1559)年、
遠藤盛数によって砦が築かれたのがはじまり。

現在の城郭一帯の石垣すべてが県の史跡に指定され、
天守閣は市の有形文化財に指定されています。

郡上八幡城は、戦災消失前の大垣城を参考に、昭和8(1933)年に建てられており、
現存する木造再建城としては日本最古の城といわれています。

天守閣から爽やかな風を感じながら城下町や奥美濃の山々が一望でき、
春は桜、夏は青モミジ、秋は紅葉、冬は雪化粧と四季折々の美しい景色が楽しめます。

information

郡上八幡城

住所:岐阜県郡上市八幡町柳町一の平659

TEL:0575-67-1819

営業時間:9:00~17:00(6~8月は8:00~18:00、11~2月は9:00~16:30)

Web: 郡上八幡城

日が暮れたら出かけよう。 福岡市で〈夜の動植物園〉が 期間限定で開催中

8月も35度超えの猛暑日が続いている福岡。
昼間はまだかなり体に堪える暑さですが、
夕方以降なら「出かけてもいいかな?」と思える気温になってきました。
福岡市動植物園では8月から9月の第2週にかけて、
毎週土曜日に「夜の動植物園」が開催されています。

20年以上愛されている、夏の人気イベント

イベントのビジュアルは、大分県在住の画家・北村直登さんとコピーライター・岡田賢さんによる作品。

イベントのビジュアルは、大分県在住の画家・北村直登さんとコピーライター・岡田賢さんによる作品。

福岡市動植物園の「夜の動植物園」は、1998年に始まった人気イベント。
通常17時までの開園時間を21時まで延長、
動物のエサやりタイムや温室のライトアップのほか、グルメ、ライブ、ワークショップなど、
老若男女が楽しめるさまざまなイベントが用意されています。
今年は9月14日(土)が最終日です。
そんな「夜の動植物園」における、5つの楽しみ方をご紹介します。

1 動物たちのディナータイム見学

動物たちのディナータイム

夜に活動的になる夜行性動物の生態をじっくり観察したり、
“推し”の動物たちを心ゆくまで眺めたり……
それだけで、夏の疲れがじんわり癒されるようです。
飼育担当職員さんによる「ZOOスポットガイド」や夜の給餌(エサやり)などのイベントも大人気。
お気に入りの動物のお食事風景を見逃したくない人は、公式サイトの「イベント情報」に掲載されている
タイムテーブルを事前に確認しておくと便利ですよ。

2 「夜に咲く花」を愛でる

オオマツヨイグサ

福岡市動植物園の広報担当者さんによると、
「日没とともに開花するオオマツヨイグサの観察も大人気」とのこと。
開花予想時間は18時30分ごろ(日の入)から約30分間、場所は針葉樹花壇です。
綿毛のような花が美しいサガリバナや、小さいお子さんを乗せられるほど
大きな葉が特徴のパラグアイオニバスも、夜だけの表情を見せてくれます。

世界遺産で注目の島で、 地元メーカーとトレーラーハウス会社が 開発した宿泊施設 〈佐渡風流 ~nagomi~〉

佐渡金山がユネスコ世界遺産登録に決定し、観光需要が高まる佐渡島

佐渡市は、日本海で最大の面積を誇る離島で、自然、文化、歴史の
多様な魅力、特徴を持つエリアです。
このたび、佐渡金山がユネスコ世界遺産登録に決定したこともあり、
今後、宿泊施設の不足が進行することが見込まれています。

〈佐渡精密〉とトレーラーハウスを手がける〈エリアノ〉が共同開発した宿泊施設

廃校となった旧・沢根小学校

そんななか、廃校となった旧・沢根小学校グラウンドに、トレーラーハウスを活用した
宿泊施設〈佐渡風流~nagomi~〉が2024年8月8日にオープンしました。

手がけるのは〈エリアノ〉と、地元企業の〈佐渡精密〉。
エリアノは、デザイン性と機能性にこだわったトレーラーハウスを企画・設計・販売する
「スタイルキャビン事業」や、地域の自治体や地元企業と連携して滞在施設をつくり、
滞在経験を通じて第2第3のふるさとを見つけてもらう
「Ones Home事業」を行っています。

〈佐渡精密〉は1970(昭和45)年に創業し、NC旋盤加工、マシニング加工を中心とした
金属精密部品加工専門の製造を強みしている会社です。
本プロジェクトのグラウンドの先にある旧校舎を本社・工場として活用しています。

廃校となった旧・沢根小学校 体育館

〈佐渡風流~nagomi~〉ができたのは
佐渡市立旧・沢根小学校(2018年3月31日に閉校)のグラウンド跡地です。
高台の立地にあるため、令和6(2024)年の能登半島地震の際には、
沢根小学校跡地に自主避難した住民もいました。
しかし閉校していたために、受け入れの十分な対応ができず、
災害時の拠点整備の必要性の声も上がっていました。

廃校となった旧・沢根小学校グラウンド跡地

そこで土地の有効活用、災害時対応、将来の土地計画へのフレキシビリティを
確保するために、移設が可能なトレーラーハウスを設置する
〈佐渡風流~nagomi~〉プロジェクトが始動。
佐渡市とエリアノが内閣官房によるデジタル田園都市国家構想交付金の採択を受け、
〈佐渡精密〉が宿泊事業運営に賛同したことで今回、実現しました。

精神科医・星野概念の旅コラム 「初めての酒蔵見学。 醸造家を質問攻めにした夜」

さまざまなクリエイターによる旅のリレーコラム連載。
第41回は、精神科医の星野概念さん。

発酵、なかでも日本酒に興味があり、
尊敬する醸造家に会えるならば、
地方にまで足を運ぶことを厭わないという星野さん。

しかしながら、まだ酒蔵見学に行ったことがなく、
実際の酒造りをしている醸造家にも会ったことなかった頃、
ある酒蔵を行く機会を得る。

聞きたいことがたくさんあったようですが、
初めての体験で緊張していたという星野さん。
実りのある旅になったのだろうか。

発酵とメンタルヘルスは似ている

旅の多くは、メンタルヘルスや発酵に導かれることが多いです。
両者は僕のなかでは強いつながりがあります。
目に見えない微細な変化が実は常に生じ続けていて、
あるときそれが目視できたり、実感することができるものになるというのは
多くの物事に共通したことかもしれません。
僕はメンタルヘルスや発酵の学びを通してそれを感じています。

人のこころは簡単には変わりません。
でも、長い年月を振り返ってみると、
いろいろな物事に対する向き合い方は変化しているはずです。
この変化に関係するのは年齢だけではありません。
さまざまな経験や取り組んだ自己研鑽のような物事が、
年月を経て本当に少しずつかたちになっているのだと思います。

酒づくりで考えてみると、タンクの中に入っているのが水と米だけだったはずなのに、
実は地道に発酵のプロセスが進んでいて、
目に見えない反応がタンクの中ではたくさん生じています。
そしてあるとき、そんな少しずつの変化が形になり、
タンクの中の液面にポコポコと反応が現れ始めるのです。

メンタルヘルスと発酵の重なりについては、
これ以外にもたくさん感じていることがあり、
僕はそれを追い求めて旅をしています。
自分の活動地域ではなくても、
メンタルヘルスの中で気になる取り組みをしている場所を見学できる機会があれば
出かけていくし、
尊敬する醸造家とコミュニケーションできる可能性があるならば、
迷わず足を運んでいます。
そんな旅が始まったときの体験を書こうと思います。

田中知之(Fantastic Plastic Machine)プロデュース。 京都〈FUL〉は 静謐なサウンドフォレスト

音楽好きコロンボとカルロスが
リスニングバーを探す巡礼の旅、次なるディストネーションは京都市。

森に彷徨い込んだようなおだやかなサウンドスケープ

コロンボ(以下コロ): 音が上から降ってくるって気持ちいいもんだね。
すこぶる心地いいので、チルっちゃったよ。

カルロス(以下カル): 〈ドルビーアトモス〉とかの空間オーディオってこと?
サラウンドを進化させた7.1.4chのいわゆる多次元システムで聴いたのかな?

コロ: 京都にある〈FUL〉っていうミュージック・ラウンジなんだ。
いわゆる空間オーディオの文脈とはちょっと違くて、
サウンドフォレストと標榜するだけに、森に迷い込んだみたいなんだよ。

ソファと木があふれる店内。

北アフリカやモロッコの建築様式をベースにつくり上げたサウンドフォレスト。

カル: FPM(Fantastic Plastic Machine)の田中知之さんが
プロデュースしたスペースだよね。空間オーディオとはどう違うの?

コロ: いま、いちばんイケてるアメリカの〈1 SOUND〉ってところの
スピーカーシステムを採用していて、
すべてのスピーカーは天井に配置されているんだ。

カル: 〈1 SOUND〉っていえば、クラブイベントで人気の〈VOID〉に続く、
サウンドシステムのアップカマーだね。

コロ: そうそう。セレブや音楽好きがこぞって集まる
バリ島のスミニャックにあるビーチラウンジ
〈POTATO HEAD〉のシステムもそうだよ。

カル: 〈POTATO HEAD〉っていえば、
この間、細野晴臣さんも出た〈NTS One Day Bali〉が行われたところだ。
〈1 SOUND〉って何がすぐれているわけ?

コロ: 田中さんによれば、非常に解像度がよくて、
周波数帯の整理が行き届いているんだって。

カル: 周波数帯の整理が行き届いてるって?

コロ: ある程度の音量で聴いたとき、
ダイナミズムをたっぷり感じるにもかかわらず、
人の会話も聞き取りやすいってこと。

カル: ラウンジにはうってつけだけね。

コロ: しかも小口径のスピーカーにも関わらず、いい音圧でちゃんと鳴るんだ。

テーブルと木にあふれる店内。

森に迷い込んだような空間。プラントデザインは〈MAESTRO〉の綛谷武史さんと〈松竹園〉の竹岡篤史さんが担当。

店内の壁にも自然のアート。

店内は3つの空間から構成される。自然光が入る日没前の独特の表情もまたたまらない。

支笏湖のパワースポット 〈苔の回廊〉を散策して ひと夏の思い出をつくろう!

「水の謌」の宿泊とセットになったアクティビティプランが登場

さまざまな活火山と、それに基づく自然環境が魅力の
北海道支笏洞爺国立公園。

北海道支笏洞爺国立公園

この公園の樽前山北西側の麓、支笏湖南西の場所に、
火山活動とともに長い年月をかけて形成された
異世界の自然空間〈苔の回廊〉という回廊があります。

高さは3~10メートルほど。
壁一面に苔が覆われた数百メートルにもわたり、
緑色の濃いものやふわふわしたものまで、
80種類以上のさまざまな苔が自生する神秘的な場所です。

今夏、そんな苔の回廊をめぐる体験ツアーが含まれた宿泊プランが、
千歳市支笏湖温泉の〈しこつ湖 鶴雅リゾートスパ 水の謌〉より登場しました。

ツアーの内容はというと、〈水の謌〉に宿泊した翌日、
朝9時から約2時間苔の回廊を回るというもの。

苔の回廊をめぐる体験ツアーガイド

〈しこつ湖 鶴雅リゾートスパ 水の謌〉のスタッフがツアーガイドを担当。

山道のため、運動靴またはトレッキングシューズ、
動きやすい格好(長袖・裾が細めのパンツなど)での参加が必須。

福岡観光の新発想。 〈よかバス〉に乗って ちょっとだけ遠くへ

いくつかの観光名所をめぐりたいとき、気になるのは交通手段。
電車やバスを時間通りに乗り継ぐのが難しかったり、
レンタカーだと「誰が運転する?」問題が勃発したり、
都心部を離れるとなかなかタクシーがつかまらなかったり……
「自由に観光する」って、結構たいへんですよね。

そんなとき、便利なのが「バスツアー」です。
観光バスなんて、乗ったことない!という人も、
決まったルートをめぐるだけなんて……という人も、
ぜひ一度、〈よかバス〉公式サイトをチェックしてみて。
こんな所に行ってみたかった! という観光スポットに出合えますよ。

「よかバス」って何?

宮地嶽神社からの眺め

光の道と呼ばれる、宮地嶽神社からの眺め。写真提供:福岡県観光連盟

公式サイトによると、よかバスとは、
福岡県内を手軽に周遊できるバスツアーのこと。
グルメツアーだけでなく、絶景・歴史・文化・体験など
さまざまなコンセプトのツアーがあり、
福岡県の多様な魅力を楽しむことができます。

訪れる皆さんに、“よか場所”、“よか食べ物”、
そして何より“よか人”に出会っていただき、
「福岡はよかね」と思っていただきたい、という想いが
込められたネーミングなのだそう!

今、なぜバスツアーなのか? という疑問について、
福岡県デスティネーションキャンペーン実行委員会事務局の
よかバス担当者さんにうかがいました。

「福岡を訪れる観光客は、空港や主要駅がある
福岡市や北九州市(政令市)に集中しています。
この両政令市に集中する観光客を県内各地に周遊していただくため、
乗り換えなどなく、効率よく観光地を周遊できるよかバスを企画しました」

もともとは、2024年4月にスタートした「福岡・大分デスティネーションキャンペーン」の
一環として始まったよかバス。
複数の旅行会社が企画するさまざまなツアーを
「よかバス」という統一名称で、一元化して紹介することで
お目当てのツアーを検索しやすくなっています。

「すでに、『短時間に多様な観光スポットを巡ることができた』
『車を運転しないので、ひとりで行けなかった場所に行けてうれしい』など、
ツアー参加者からのうれしい反響も届いています」

この夏おすすめの「よかバス」ツアーは?

今年の夏休み、福岡に帰省や観光の予定がある人や、
もともと福岡に住んでいる人にオススメのツアーについて伺いました!

フルーツ狩りが楽しめる観光農園

朝倉市やうきは市には、フルーツ狩りが楽しめる観光農園も多い。

「ひとつ目は、朝倉でフルーツ狩りとBBQを楽しむツアーです。
いまの季節だと梨狩りが楽しめて、1キロの梨のお土産付きというもの。
BBQは手ぶらでOK、地元の名産品・直売品のお買い物もできます」

朝9時に博多駅集合、夕方16時半ごろに博多駅着予定なので、
家族や友人と一日たっぷり遊びたい人にぴったりですね。

天然氷と地元の特産でつくる 「昇龍氷(のぼりりゅうごおり)」。 〈おかざきかき氷街道〉のかき氷8選

徳川家康の出身地としても名高い愛知県岡崎市。
歴史深い市の東部にある額田(ぬかた)地域には、「仙水」と呼ばれる
平成の名水百選にも選ばれた湧水群があります。
この地域の宝といえるおいしい軟水でつくった氷と、
地元特産物やフルーツなどを使ったかき氷でまちおこしをしていこうと、
岡崎市ぬかた町商工会が中心となり、2018年に
〈おかざきかき氷街道〉が誕生しました。

〈おかざきかき氷街道〉に出店するのは、地元農家や飲食店が運営する8店舗

かき氷屋として出店しているのは、
額田地域で茶問屋やユズ農家、飲食店を経営する人たちです。
額田の特産を知ってもらおうと、本業の強みを生かしたかき氷を
期間限定で販売しています。

「かき氷をきっかけに自然あふれるこの地域を知ってもらいたい、
異業種の方が手を取り合い『街道』と名をつけて、みんなで地域を
盛り上げていきたいとの想いで始まりました。
〈おかざきかき氷街道〉では、毎年テーマをもうけ、
工夫を凝らしたかき氷をつくっていただいています。
2024年のテーマは、干支である「辰年」にちなみ、
また岡崎城が別名「龍城」と呼ばれていたことから、
龍が昇っていくイメージで、運気が上がることを願い
『昇龍氷(のぼりりゅうごおり)』としました」
と、おかざきかき氷街道事務局。

〈おかざきかき氷街道〉では、この8店舗をめぐるスタンプラリーも開催。
全店舗を制覇した方には、特製の御朱印帳がもらえるなど、うれしい特典もあります。
かき氷を食べて、暑さをしのぎ、さらには運気をあげる
一石二鳥のイベントといえそう。

information

おかざきかき氷街道「昇龍氷」

期間:4月27日(土)~9月29日(日)

参加店舗:岡崎市額田地域の8店舗

地産地消にこだわり、手づくりの練乳でフワフワ食感を楽しめる。〈CAFE KURAGARI〉の「銀白龍~fromage~」

銀白龍~fromage~ 1650円。

銀白龍~fromage~ 1650円。

地産地消の食材を中心に、旬のおいしさを味わってもらおうと、
食事やスイーツを提供している〈CAFE KURAGARI〉。

手づくりの練乳エスプーマでつくったフロマージュソースのかき氷は、
夏空に浮かぶ白い雲を連想させてくれて、夏気分がさらに盛り上がります。
氷の中には、自家製アイスとユズのジュレ、銀箔をトッピングし、
美しく輝く龍をイメージしています。
昇竜氷以外にも、地元産のブルーベリーソースや
オリジナルブレンドコーヒーでつくる
自家製シロップのかき氷を用意しています。

information

CAFE KURAGARI 

住所:愛知県岡崎市石原町牧原日影3 

TEL:0564-83-2232

営業時間:10:00~17:00(16:00 L.O.)※商品がなくなり次第終了

定休日:金、土曜

Web:CAFE KURAGARI

Instagram:@cafe_kuragari

勝手に作る商店街サンド: まるでシーガイアのように そそり立つチキン南蛮サンド完成! 宮崎市・若草通商店街編

商店街サンドとは

〈商店街サンド〉とは、
ひとつの商店街(地域)で売られているパンと具材を使い、
その土地でしか食べられないサンドイッチをつくってみる企画。
必ずといっていいほどおいしいものができ、
ついでにまちの様子や地域の食を知ることができる、一石二鳥の企画なのだ。

宮崎県宮崎市が舞台!

今回やってきたのは宮崎県宮崎市。
まちなかにはヤシの木があちこちに見え、まさに南国!

空港からも近い県庁や定番の観光スポット・青島神社では、
南国の木々に囲まれていてとても宮崎らしい光景を見ることができる。

宮崎県庁。九州で唯一、戦前から残る県庁舎だそう。繁華街からも近い場所にあります。

宮崎県庁。九州で唯一、戦前から残る県庁舎だそう。繁華街からも近い場所にあります。

宮崎市の定番観光スポットのひとつ、青島神社。島全体が境内とも言われ、熱帯・亜熱帯植物に囲まれ神秘的! 島へは橋がかかっていて、徒歩で渡れます。

宮崎市の定番観光スポットのひとつ、青島神社。島全体が境内とも言われ、熱帯・亜熱帯植物に囲まれ神秘的! 島へは橋がかかっていて、徒歩で渡れます。

青島神社までの道には「鬼の洗濯岩」と呼ばれる奇岩の景色が広がり、こちらも圧巻!

青島神社までの道には「鬼の洗濯岩」と呼ばれる奇岩の景色が広がり、こちらも圧巻!

自然のエネルギーあふれる宮崎市にはほかにも、
まちなかに厳かに鎮座する宮崎神社や一大リゾート施設のシーガイアがあったり、
足を伸ばせば古代ロマンあふれる古墳群などを見たりすることができる。

海沿いにそびえ建つリゾート施設のシーガイア。そこだけ嘘みたいに大きくて驚く!

海沿いにそびえ建つリゾート施設のシーガイア。そこだけ嘘みたいに大きくて驚く!

そんな宮崎市には、商店街がたくさん集まる賑やかなエリアがある。

これまたヤシが並び南国感ただようメインストリート「橘通り」、
通称“ニシタチ”と呼ばれ郷土料理店や居酒屋が集まる「西橘通り・中央通り」、
生活用品やファッションが集まる「一番街・若草通り」など。

そのなかでも今回は、若草通り周辺に絞って商店街サンドをつくってみることにした。

若草通商店街。歴史は長く、宮崎市民に深く愛されているという通り。

若草通商店街。歴史は長く、宮崎市民に深く愛されているという通り。

ファッション系のお店や、気軽に寄れそうな食事処がチラホラ。

ファッション系のお店や、気軽に寄れそうな食事処がチラホラ。

若草通商店街は、ファッションからグルメまで、幅広いジャンルのお店が並ぶ商店街だ。

細道がおもしろい!

歩いてみると、ところどころに散策甲斐のある横道が通っていることに気づく。

もっとも目を引いたのは「楽しいお買い物 文化ストリート」の看板がある細道。
時代を感じさせるデザインの看板に、思わず胸がキュンとなる。

昔はこの細い道の中にたくさんお店が並んだのだろう。

こういう入り口があったら入りたくなっちゃいますよね!

こういう入り口があったら入りたくなっちゃいますよね!

時が止まってしまった通り。魚屋さんがあったんだな。

時が止まってしまった通り。魚屋さんがあったんだな。

この文化ストリートにはかつてレコード店や化粧品屋、呉服屋、靴屋などの
日用品店のほかに、鮮魚店やお肉屋、八百屋、お菓子屋なんかもあったようだ。

その当時なら、このストリートだけで商店街サンドが完成したかもしれない。

細道のなかにはいい雰囲気の飲食店がまだ残っているところも。

細道のなかにはいい雰囲気の飲食店がまだ残っているところも。

宮崎の代表的なグルメ、チキン南蛮の発祥のお店〈味のおぐら〉も発見!

宮崎の代表的なグルメ、チキン南蛮の発祥のお店〈味のおぐら〉も発見!