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posted:2024.8.27 from:岐阜県岐阜市 genre:旅行
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writer profile
Momo*Kinari
きなり・もも
ライター・エディター。東京在住。Webや雑誌、旅行ガイドブックで撮影・執筆。国内外でグルメや観光スポットを取材。たまに料理やモノづくり、イラストの仕事もしています。 X:@Momo_kinari
雄大な自然に囲まれた岐阜県は、日本三大清流で知られる
長良川が流れる自然豊かなまちです。
今回は、郡上おどりや水のまちとして知られる郡上市や
町家が軒を連ねる川原町へ夏の涼さがしの旅に出かけます。
名古屋駅から在来線を乗り継いで美濃太田駅へ。
そこから長良川鉄道に乗りかえ、一両編成のローカル電車に揺られながら、
目的地の郡上八幡駅までのんびり向かいます。
車窓から一望できる長良川は透明度が高く、
鉄橋から眺めても、岩が透けて見えるほどです。
長良川鉄道は、観光列車の「ながら」を金曜、土曜、休日など
年間150日ほど運行しています。
同車両は、数々の列車を手がけた工業デザイナーの
水戸岡鋭治氏がデザインしたユニークな列車。
車内では、岐阜県の食材を知り尽くした地元シェフによる料理が味わえます。
旅情感あふれる鉄道の旅を楽しみながら、1時間20分ほどで郡上八幡駅に到着。
木造のレトロな駅舎に郡上おどりのちょうちんがぶら下がっていました。
information
長良川鉄道
Web: 長良川鉄道
〈郡上八幡城〉は、戦国時代末期の永禄2(1559)年、
遠藤盛数によって砦が築かれたのがはじまり。
現在の城郭一帯の石垣すべてが県の史跡に指定され、
天守閣は市の有形文化財に指定されています。
郡上八幡城は、戦災消失前の大垣城を参考に、昭和8(1933)年に建てられており、
現存する木造再建城としては日本最古の城といわれています。
天守閣から爽やかな風を感じながら城下町や奥美濃の山々が一望でき、
春は桜、夏は青モミジ、秋は紅葉、冬は雪化粧と四季折々の美しい景色が楽しめます。
information
郡上八幡城
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〈そばの平甚〉は、郡上の名水と国産そば粉を使用した
打ちたての蕎麦が味わえる老舗蕎麦店。
蕎麦はもちもちとした歯ごたえのある食感にこだわり、
カツオやサバ節、昆布、椎茸などの香りたつ蕎麦つゆの旨みを堪能できます。
同店の人気メニュー「飛騨牛自然薯ランチ」は、ざるそばのほかに、
飛騨牛丼と郡上産自然薯がついていて、
粘りけの強い自然薯を蕎麦つゆ、または牛丼に入れるなど、好みの食べかたで楽しめます。
information
そばの平甚
室町時代の古今伝授の古事を伝える湧水「宗祇水」は、水のまち郡上八幡のシンボルです。
こんこんと湧き出る泉は、夏は冷たく、冬はあたたかいことから、
周辺住民の「生活の水」として使用されていました。
住民の生活の水として守られてきており、全国名水百選の一番手として
環境省の指定を受けているほか、市史跡文化財、県の史跡文化財にも指定されています。
川沿いの民家には吉田川に続く階段があり、
水とともに暮らすまちだということがわかります。
information
宗祇水
住所:岐阜県郡上市八幡町本町
Web: 宗祇水
大正9(1920)年に建てられた旧税務署を
当時の外観はそのままに利用した〈郡上八幡博覧館〉へ。
ここでは郡上八幡の魅力を水、歴史、技、郡上おどりのコーナーに分けて、
わかりやすく展示、紹介しています。
日本三大民踊のひとつに数えられる「郡上おどり」の実演も行われます。
踊りの曲目は「ヤッチク」「春駒」「猫の子」など全部で10種類あり、
そのすべてが国の重要無形民俗文化財の指定を受けています。
また、実演を見るだけでなく踊りも体験もできます。
散策のスタート地点として館内を見学すれば、
郡上八幡の城下町散策が数倍楽しくなること間違いなし。
※実演開催日は公式サイト等で要確認。
information
郡上八幡博覧館
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郡上八幡のメイン通りにある〈やなか水のこみち〉は、
板壁の建物に囲まれた小さな水路にそって、
長良川と吉田川から集めた8万個の玉石を敷き詰めた散策路です。
そよそよとゆれる柳並木や古い建物など、
郡上八幡ならではの風情が感じられるスポット。
浴衣を着て撮影するのにおすすめです。
information
やなか水のこみち
住所:岐阜県郡上市八幡町新町
Web:やなか水のこみち
香ばしい香りにつられて思わず足を止めてしまう〈団子茶屋〉は、
昭和の時代から親しまれた郡上八幡の五つ玉みたらし団子が自慢のお店です。
郡上産コシヒカリ100%のお団子に秘伝のタレをたっぷり絡めて、
こんがり香ばしく焼き上げます。
築100年の古民家をリノベーションした店内は、
囲炉裏やお座敷、町屋づくりの建物ならではの中庭など懐かしい雰囲気が漂い、
散策途中の休憩にピッタリ。
お団子をお茶と一緒に味わえる「お団子セット」(680円)などのセットメニューも提供。
地たまり醤油を使った甘辛い特製タレの甘さが絶妙。
さらに別添えのきなこをトッピングして味わえるなど、ふたつの味が楽しめます。
information
団子茶屋
郡上八幡城がある八幡山の中腹に佇む〈郡上八幡ホテル積翠園〉は、
郡上八幡などの観光の拠点として最適な場所に位置しています。
スタンダードルームは、一般的なビジネスホテルより広めでゆとりのあるつくり。
旅行はもちろん、ビジネスにも最適です。
実は、郡上八幡でテラスつき露天風呂の部屋があるホテルはここだけ。
城山の自然や満天の星などを眺めながら、お風呂に浸かれます。
食事は「郡上鮎」や「飛騨牛」、郡上産のお米や野菜、味噌など、
郡上八幡自慢の食材をシンプルな調理法で提供。
長良川の清流と豊かな自然を持つ、郡上八幡の自然が育んだ
食材本来の味を大切にした料理の数々が味わえます。
information
郡上八幡ホテル積翠園
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「鵜飼」とは、鵜(う)を巧みに操って川にいる魚を獲る漁法のことをいい、
岐阜県では、8世紀頃から鵜飼が行われていたといわれています。
長良川の鵜飼は、1300年以上の歴史を持つといわれ、
5月11日~10月15日の期間、夕方頃から鵜を自在にあやつり、鮎を捕る
鵜匠の手縄さばきを、観覧船からみることができます。
そんな鵜飼観覧船の乗り場から、GWなどの昼間も遊覧船を運航。
美しく澄んだ長良川や金華山、岐阜城など国の
重要文化的景観に指定された景観を眺めることができます。
屋根つきの遊覧船で心地よい風に吹かれ、約45〜50分間の遊覧が楽しめます。
なお、鵜飼観覧船の予約内容が確認できる画面等を
〈長良川うかいミュージアム〉の窓口で提示すると
展示室観覧料が割引になります。
information
長良川遊覧
川原町には、美濃和紙や竹を用いたちょうちん、うちわ、
和傘をはじめとした伝統の工芸があります。
工芸を担う職人や生産者は、先人から受け継いだ知恵と技術を使い、
時代に合ったプロダクトの製作をしています。
現代風にデザインされた工芸品たちは、築100年以上の町家を利用した
〈長良川てしごと町家CASA〉内で販売。
店内では職人の手しごとを見たり、作品に触れたりできるほか、
さまざまな工芸品づくりを体験することができます。
information
長良川てしごと町家CASA
〈cafe&gallery川原町屋〉は、
築150年余の町屋造りの建物が趣深いカフェ&ギャラリーです。
入り口付近のギャラリーでは、季節に合わせた特別展示をしているほか、
美濃和紙を使った和雑貨が並んでいます。
注文を受けてから豆を挽き、
1杯1杯丁寧に淹れる「川原町屋珈琲」をはじめ、
紅茶や季節限定のオリジナルケーキなどのスイーツを提供しています。
食事メニューは、カレーやピザ、鮎のお粥など自家製にこだわった料理が味わえます。
なかでも「川原町屋オリジナル オムライスセット」は、
特製トマトソースのふわとろオムライスと
川原町屋オリジナルパフェ(ミニサイズ)が楽しめる
ボリュームたっぷりなセットです。
ランチを楽しんだあとは川原町を散策。
和菓子屋さんやベーカリー、長良川で誕生したプロダクトのお店など、
町家の魅力がギュッと詰まったスポットを巡ってみてくださいね。
information
cafe&gallery川原町屋
住所:岐阜県岐阜市玉井町28
TEL:058-266-5144
営業時間:11:00〜16:00(15:30L.O.)、土日祝〜17:30(17:00L.O.)
定休日:木曜(祝日の場合は営業)
Web: cafe&gallery川原町屋
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