今日のおやつ:静岡産、デカフェ緑茶のハーブティ。テヴェール「Melody at night」

今日のおやつは変化球で、おやつのお供のお茶をご紹介。
静岡のお茶専門店「テヴェール」のハーブティ「Melody at night」です。

デカフェ(カフェイン抜き)の緑茶に
ラベンダーをブレンドして、ほんのすこしのミントが加えられています。
デカフェの緑茶のハーブティは珍しいですね。
とっても洗練された香りで、くつろぎの一時にぴったり。
和菓子にも洋菓子にも合いそうです。

テヴェールは、静岡のお茶の名産地、掛川・小笠地区を
中心に栽培された国産の茶葉を使ったハーブティを手がけるブランド。

このほかにも、やぶきた茶に甘くジューシーな
マスカットの香りをブレンドしたフルーツ煎茶など、
ユニークな商品がいろいろ。
国産の茶葉を使ったハーブティ、いろいろ試してみたいです。

すいぞくパンに、カエルの卵風スープ。京都水族館のエンタメ魂あふれるフードがすごい!

昨年京都にオープンした京都水族館。
京都駅から徒歩圏内にありながら、
およそ幅15m、高さ10m、水量500トンを誇る大水槽を擁する、本格的な水族館です。

京都の内陸部にある水族館ということで、
人工海水を100%使用した日本初の水族館であり、
また国内最大級の“内陸型”水族館でもあります。

などなど、京都水族館は展示も見どころが多いのですが、
注目したいのがユニークなフードメニュー。
館内のカフェでは京都に縁のある人気商品とのコラボメニューが
食べられるほか、ここにしかない個性的な商品を開発・販売しています。

例えば、地元・右京区の人気店サニーサイドベーカリーとコラボした「すいぞくパン」は、
海の仲間をかたちどったかわいらしいパン。
イルカ、カメ、クラゲ、カニ、オオサンショウウオ、
イルカ、ゴマフアザラシ、カクレクマノミなどたくさんの種類があります。

今日のおやつ:「古町糀飴」。 新潟古町の商店街発、 こうじのソフトキャンディ

今日のおやつは、塩麹などで注目される糀(こうじ)から
生まれたお菓子「古町糀飴」。
糀ドリンクを寒天で固めたソフトキャンディーです。
ふろしきのようなかわいらしいパッケージに入っています。

口に入れると、生姜の刺激と粗糖のやさしい甘さが
ハーモニーを奏でます。新茶と良く合いそう。
「神社」というのは、本店が神社の参道にあることから名付けられたそうです。
このキャンディを作っているのは、新潟県新潟市を拠点に、
糀を使った製品を開発・販売する古町糀製造所。
もともと店主さんは銀座でおむすび屋を営んでおられましたが、
新潟の商店街を活気づけてほしい、というオファーをうけて
このお店をオープンしました。
栄養価が高く、おいしい糀をモチーフにした製品は
甘酒やアイス、糀ドリンクから化粧品まで様々。
いずれもデザインの行き届いたプロダクトとなっています。

とうもろこしまるごと! おいしい北海道の 「フリーズドライとうきび」

みなさんこんばんは。
今日から、コロカルニュースでは通常ニュースのほか、
毎日のおやつ(もしくはおつまみ)をご報告していきます!
よろしくお願いいたします。

ところで、すぐそこまで夏が来ています。
八百屋さんの店頭でも、夏野菜を見かけるようになりましたね。
私は特にとうもろこしが大好きなので
店先にとうもろこしが並ぶようになると心の中でガッツポーズをしています。

ということで、今日のおやつはとうもろこしにしてみました。
普通のとうもろこしのように見えますが、
実は、北海道のとうもろこしをフリーズドライにしたスナック
「フリーズドライとうきび」なのです。

フリーズドライとは、食品を90時間真空凍結して
乾燥させたもの。とうもろこしの風味はそのままに、
いつでもどこでもゆでとうもろこしが味わえるようになっています。

食べた感想は、確かにゆでとうもろこしの味!おいしいです。
ただフリーズドライなので一瞬で口の中の水分がなくなります。
たっぷりのお茶と一緒にお召し上がりください。
北海道の空港などで販売されています。

フリーズドライとうきび

愛媛県では蛇口からポンジュースが出るらしい(ホント)

愛媛県といえば、日本一の“かんきつ王国”。

そんな王国に暮らす愛媛県民なら誰でも一度は
「愛媛では蛇口からポンジュースが出るんだよね」
というジョークを県外の人に言われたことがあるでしょう。
なんと今ではその噂が現実になっているそうです。

それが愛媛県の松山空港出発ロビーに、
毎月第3日曜日に登場する「ポンジュース蛇口」。
ひねるだけで冷たいポンジュースが出てくる夢の蛇口です。

フライトの後に飲むポンジュースは格別なおいしさでしょうね。
蛇口が出現するスケジュールは松山空港Webサイトにて公開されています。

ポンジュース蛇口の秘密

300℃に熱した グツグツの石鍋で食べる! 栃木のご当地 「石焼らーめん」とは!? 推し麺(おしめん)決定戦も開催

栃木のご当地メニュー「石焼らーめん」。
最後のスープ一滴まで熱々のラーメンにするべく、
300℃以上に熱した石鍋で食べるラーメンです。

注文すると、高温でも伸びにくい麺とたくさんの野菜が入った石鍋がデーンと提供されます。

そこに熱々のスープが鍋に投入されると、まるで火山のように
グツグツとスープが沸騰するという体験も楽しめます。
栃木から北関東エリアには店舗も多くあり、
今では年間200万食を売り上げる定番メニューになっています。

この石焼らーめんが今年誕生から10周年を迎えるにあたり、
地元のラーメン店「石焼らーめん火山」さんが
日本一の石焼らーめんを決定する「推し麺(おしめん)決定戦」を開催中。

みそ、つけ麺、辛麺などのグループ別に投票を募り、
見事、決勝戦で1位を獲得したメニューは
名誉あるグランドメニューのセンターポジションが与えられます。

投票者には抽選で石焼らーめんが1年間無料で食べられる「推し麺年間パスポート」
がもらえるチャンスもあるとのことです。

石焼らーめん 火山

キプロスの女性デザイナーが リニューアルした高松名物 「瓦せんべい」がかわいい

地方の名産品とクリエイターのコラボレーションによって、
クラシックなおみやげのパッケージデザインを刷新し、世界でも通用するモダンな
デザイン・プロダクトに仕上げる「Roooots 名産品リデザインプロジェクト」。

これまで50名のクリエイターと80点ものリデザイン・アイテムを商品化してきて、
なかには売り上げ20倍増の効果をあげたものもあります。

このたび「瀬戸内国際芸術祭2013」にちなんだ
「Roooots 瀬戸内の名産品リデザインプロジェクト2013」
が開催され、500点もの応募が寄せられた中から選りすぐりのデザインが、
商品化されることになりました。

この高松名物のくつわ堂「瓦せんべい」も、本プロジェクトで
採用され、商品化されたデザインのひとつ。

デザイナーは、なんと海外キプロスの女性デザイナーAnna Kovecsesさん。
瓦せんべいそのものの形を女性の顔に見立て、
洗練されつつも親しみやすいデザインになっています。
このおせんべいは瀬戸内エリアのミュージアムショップなどで販売されています。

Roooots 瀬戸内の名産品リデザインプロジェクト2013

お取り寄せも可能になりました!

幸せおすそわけ! 富山のかわいい練り物 「福わけ鯛」

練り物パラダイス!

ハッシュタグ #nerimono_dc をつけて練り物の写真をツイートしてもらう、
デイリーポータルZとcolocalの共同企画「日本ねりものばなし」。
5/30(木)11時まで受付ております! 詳細はこちら

そしてコロカルニュースの本日(ギリギリ)のおすすめは、富山の「福わけ鯛」。

富山県では結婚式の引き出物として、
大きな鯛の蒲鉾を切り分けてご近所に福をおすそ分けする風習があります。
この「福わけ鯛」は、その引き出物を愛嬌たっぷりのミニサイズにしたもの。
味も本格的です。

おすそわけを通して、家族や地域全体で、よろこびや幸せを分かち合うなんて
とってもすてきですね。Webサイトから通信販売も受け付けています。

福わけ鯛

銀座・おば古

大切なおばあちゃんの味。

前回の出張以来、すっかり山形ファンになってしまった。
銀座にある山形アンテナショップ「おいしい山形プラザ」に立ち寄り、
からから煎餅や、ずんだ餅など、あれやこれやと物色。
ふと、以前行ったことのある山形料理屋が近くにあったことを思い出し、立ち寄ってみた。

銀座一丁目にある「おば古」。
日替わりランチを注文する。
まず出されるのが、名物「むき蕎麦」。
そばの実をむいて茹でたものに、ダシ汁をかけて食べる酒田地方の郷土料理。
プチプチの蕎麦の実と、ひんやり冷たいだしが心地よく、癖になる美味しさ。
その後、焼き魚をメインとした定食が運ばれて来る。
量、質、ともに充実の内容。

建物が古いためか、ほの暗い店内は妙に居心地が良い。
店を切り盛りしている女将さん、糊のぴしっと利いた真っ白い割烹着をまとい、
テキパキと持ち場をこなす。
壁にかかっているメニューに目を通すと、聞いたことのない名前がずらり。
きもと? 田毎むし? べんけいめし?
山形郷土料理、どうやら奥が深そう。
そこで女将さんにお願いをしてみた。
「山形料理のことや、もし思い出の郷土料理などあれば伺えないでしょうか」
女将さん、「はい」とひと言、承諾してくれた。

お茶漬けのようにサラッといただけるむきそば。酒田市では給食にも上るそう。

その時々で、季節のものを頂ける。冬には名物「どんがら汁」もメニューに上る。どんがら汁は寒ダラの頭から内蔵まで全てを豪快に煮込んだみそ汁。庄内地方の漁師料理。

練り物大国、 宮城のかまぼこテーマパーク 「鐘崎 かまぼこの国 笹かま館」

まだまだ続く練り物フィーバー。
さて練り物が特産の地域といえば、「笹かまぼこ」が名産の宮城県。
そんな宮城県に、かまぼこのテーマパーク「鐘崎 笹かま館」があります。

テーマパークがあるのは、地元の有名メーカー「鐘崎」の仙台市若林区にある工場敷地内。
施設内には「かまぼこハウス」があったり、笹かまづくりが体験できたり、
笹かまぼこ入りのバーガーを食べられたり、
昔ながらの製法で、一枚一枚笹かまぼこを手づくりする「かまぼこ塾」があったり。

かまぼこにまみれた休日を過ごすことができます。

さらに!!!かまぼこ館に隣接する「七夕館」では、
毎年8月にしか見られない仙台の七夕まつりを
一年中再現。予約すれば仙台七夕飾りの手作り体験も可能です。
ちょっと気になる練り物テーマパークです。

というわけで、コロカルではどしどし練り物の投稿を募集しております。
どこかで見つけた、おもしろい、かっこいい、
おいしい練り物をTwitterでぜひ投稿して下さい!

投稿の締切は、今週5月30日(木)の午前11時まで。応募の詳細はこちら

鐘崎 笹かま館

写真提供:明日も写真日和。さん

あなたのまちの練り物大募集! 「日本ねりものばなし」 締切は5月30日

コロカルではただいま、「デイリーポータルZ」さんの
コラボ企画「日本ねりものばなし」を開催中。
日本全国津々浦々のご当地練り物をTwitterで募集しております!
練り物といっても幅広いのですが、
今回は魚のすり身を練った後に加熱して固めた食品が対象です。

さてコロカルニュースからは、
練り物が盛んな和歌山県のご当地練り物をご紹介。
和歌山と言えば実は日本一のパンダの飼育数を誇る
かなりのパンダ推しな土地柄です。

そこで、蒲鉾歴110年を誇る老舗の濱辰商店さんが、
パンダの顔をかたちどったキュートな蒲鉾「パンダかまぼこ」を作りました。
白い部分は「ぐち」や「いとより鯛」などの新鮮な白身魚のすり身、
黒い部分はイカスミでできています。

このようなガラ入りの蒲鉾は、普通であれば金太郎飴のように作るのですが、
パンダかまぼこは職人さんが一つ一つ手作業で仕上げているのが特徴です。

などなど、あなたの地元ご自慢の
おもしろい、かっこいい、おいしい練り物をTwitterでぜひ投稿して下さい!
投稿の締切は、今週5月30日(木)の午前11時まで。
応募の詳細はこちら

濱辰商店

豊田市のかわいい「クラウン最中」。トヨタ自動車のお膝元には車のお菓子がいっぱい

ご当地お菓子といえばいろいろなものがありますが

トヨタ自動車のお膝元である愛知県豊田市では、
地元のお菓子やさんが競って自動車型のお菓子を販売しています。
自動車を形どったモナカや月餅、おまんじゅう、ゴーフレットなど、各お菓子やさんが趣向を凝らし、
それはそれはたくさんのお菓子が生まれました。

こちらの写真は、つたや製菓舗さんの「クラウン最中」。
まるでプラモデルのようなデザインがカッコイイ。

初代が昭和30年代に考案し、以来、豊田市のお土産として親しまれています。
モナカの中には、甘〜いあんこがぎっしり。

いつか豊田市の自動車お菓子、全種類を制覇してみたいところです。

つたや製菓舗

土佐名物エチオピア饅頭よ、 さようなら

高知の地元では知られている銘菓に
「エチオピア饅頭(まんじゅう)」というものがあります。
香南市の菓子店「近森大正堂」が販売する、手造りで素朴な味わいの黒糖まんじゅうです。

女優の広末涼子さんがお気に入りのお菓子として紹介し、
高知以外でも一躍有名になったお菓子なのですが、
残念ながら近森大正堂さんが今月で閉店されるにあたり、
エチオピア饅頭も販売を終了することになりました。

エチオピア饅頭の誕生は戦前にさかのぼります。

もともと初代の店主は、香南市で取れる黒糖「白下糖」を
使った黄まんじゅうを大正八年に土佐名物まんじゅうとして販売を開始しました。
その十数年後。店主は映画館で、イタリアに侵略を受けたエチオピアが
敵を勇敢に迎え撃ち、撃退したニュース映画を見ます。
このエピソードにいたく感動した彼は、自らの饅頭に「エチオピア」と名付けたのです。

その60年後、エチオピア大使がお店に表敬訪問し、
饅頭がエチオピア公認となるなど、篤い支援を受けていました。
しかし3代目店主さんがお亡くなりになり、
同じ味を保っていくのは難しいと、惜しまれながら
閉店されることになったそうです。

エチオピアと高知をつないだエチオピア饅頭。
販売は終了しても、人々の記憶にずっと残っていくことでしょう。

写真:hatumi30331さん

もう恋なんてスルメー……イカ(1)

SMぽいの好き。

みなさん、イカってどっちが背側か腹側わかりますか?
色が濃いこちらが背側です。

で、漏斗の見えるこちらが腹側です。

色が濃い方が新鮮だと知っている人は多いのですが、
背を向けているイカを
こっちが新鮮!と選んで買う人は少なくないようですね。

画像が逆さまだよ、と思わないでくださいね。
図鑑を見るとわかりますが、
頭が上、胴を下にするのが基本です。

イカやタコといった頭足類は頭の上に脚があるという
極めてユニークなデザインの生き物です。
頭のてっぺんに口があり、食道は頭を貫通しています。
よく噛まずにエサを飲み込むと絶対に頭が痛くなりそうです。

口のように見えますが、漏斗は口ではありません。
漏斗は排出口でイカはここから水、フン、墨を吐き出します。

眼の間の漏斗と脚に囲まれた口。口は肛門にしか見えないんですよね。

イカを釣りに行って、墨を顔にかけられたという人は
お読みの方の中にも、きっといらっしゃるでしょう。

いわゆる顔射っていうやつですかね。
いや、まあ、墨なんで違いますけどね。

イカに墨をひっかけられるのは漫画みたいで笑えますが、
先日、魚好きの若い女性から笑えない体験談を聞きました。

新鮮なイカが手に入った彼女。
ワタはおいしく食べられるんだし、他の内臓もと食べてみたところ、
突然、口の中に激痛が走りました。

鏡を見ながら口を大きく開けてみると、
舌や歯茎や頬の裏に5〜10mmの透明なトゲのようなものが。
べそをかきながら毛抜きで1本1本抜いたそうですが、
トゲの先は針のように尖っているのではなく、
マッチ棒のように太くなっていて、とても抜きにくかったそうです。

さては寄生虫のアニサキス? と思いますよね。
でも違いました。

彼女は何を食べたのかというと、イカの精莢を食べてしまったのです。

第3回で取り上げたズワイガニと同じように
イカも精子の詰まったカプセル(精莢)をメスに渡して
受精する繁殖方法をとっています。

イカの精莢はバネ仕掛けの矢のようになっていて、
刺激を受けると精子が飛び出す仕組みになっています。
おそらく噛んだ瞬間に彼女の口内に飛び散ってしまったのでしょう。

可哀想に彼女は口内発射されてしまったわけです。
ああ、イカ野郎の男汁をお口の中にぶちまけられるなんて。
しかもイカの新鮮な精子がそんなに痛いものだなんて。
レ・ミゼラブル! ああ、無情。

でも彼女はこうつぶやきました。
ああ、ダイオウイカのじゃなくて助かったわ。
女性はたくましいです。

口腔外科の学会誌でも
イカの精莢による症例が報告されています。
みなさんも気をつけてください。

たぶんこれがイカの精莢です。

いやあ、顔射とか口内発射とかアダルトな話題で
どーもすいませんね〜と謝りつつ、
脱線ついでなのでもう少しアダルト続けていいですか。

顔射で思いだすのが、昨年お亡くなりになった
丸谷才一さんの短編『鈍感な青年』に描かれている
図書館で知り合った男子(24歳・童貞)&女子(20歳・処女)の
交接、おっと違った、初体験シーンです。

《そのときだつた。少年時代のはじめから馴染みのある厚ぼつたい感覚の波が、まつたく不意に彼の腰に訪れ、男の蜜が濃い白の紐きれとなつてゆるやかな弧の弾道をたけだけしく飛んでゆき、娘の右眼の下を熱く激しく打つた》

《「なにこれ?」》

《きつい匂ひの重湯はすばやく冷えながら、白く淡く、ゆるやかに頬をつたはり、三つに分れてしたたり、やがて口紅のすつかり剝げた唇に達する。それが口の端に溜つても女はじつとしてこちらを見てゐる》

《ぼうつと煙る双の眼に見られながら若者は面目ない思ひで恥しさに堪へ、それからけろりとした顔を装つて言つた。》
(『樹影譚』文春文庫)

私小説の暗くじめじめした世界を嫌った丸谷さんならではの
軽妙な筆致で、この短編、ラストがナイスですね〜。

この作品が発表されたのは1986年。
AVを一気にメジャーにした黒木香さんの
デビュー作『SMぽいの好き』と同じ年です。
男女雇用機会均等法が施行された年でもあります。

思うに、この頃からではないのでしょうか。
男子の性的経験のなさゆえの滑稽な失敗談、
ユーモラスな青春譚だった顔射が、
サディズム的嗜好を満足させる行為へと変化したのは。

なんかすごい発見をした気がしましたが、
気のせいでした。

とっ散らかった展開になってしまいました。
イカの話に戻りましょう。

「イカ」とひとくくりにしがちですが、スルメイカ、ヤリイカ、
ケンサキイカ、アオリイカ、コウイカ、コブシメ、ホタルイカ、
ダイオウイカ…それはもうたくさんの種類がいます。
なんでも450種くらいいるのだとか。

イカはざっくり分けるとコウイカ目(cuttlefish)と
ツツイカ目(squid)の2つのグループに分けられます。

コウイカ、カミナリイカ、コブシメといったコウイカ目。
ツツイカ目は沿岸にいるアオリイカ、ヤリイカ、ケンサキイカ。
沖合にいるスルメイカあたりでしょうか、馴染みがあるのは。

イカは軟体動物。分類学上は貝の仲間です。

「動きの鈍い貝と俊敏なイカが仲間だって? 
貝に眼はないでゲソ。第一、イカには貝殻がないじゃなイカ」
って思いますよね。
よく浜辺に打ち上げられている舟形をした
コウイカの甲はご存知でしょう。
これは貝殻が変化したもので、身に包まれ、浮きの役割をしています。

ツツイカの仲間には軟甲と呼ばれる細く透明な棒状のものがあります。
これが、もとは貝殻だったらしいのです。
軟甲には浮きの役割はなく、形状を維持するためのもの
と考えられています。

コウイカの甲です

スルメイカの軟甲です

貝とイカの中間っぽいオウムガイ@横浜八景島シーパラダイス

スルメイカの寿命は1年!

さて、たくさんいるイカのなかでも
ダントツで多く漁獲されているのはスルメイカです。

日本で漁獲されるイカのなんと7割がスルメイカで年間約20万トン。

スルメイカのメインの産卵地は東シナ海です。
通年産卵していますが、ピークは秋から冬で
生まれたての赤ちゃんイカは暖流に乗って、北上します。
秋に生まれたイカは対馬海流にのって日本海側を北上し、
冬に生まれたイカは黒潮にのって太平洋側を北上します。

イカ釣り漁船は船団を組んで、イカの北上に合わせながら漁獲します。

なので、ヨットで日本を一周する計画で、一番危惧したのが
イカ釣り船団の北上とタイミングが重なってしまうと
港が混雑して係留できないかもしれない、ということでした。

イカ釣り船団で金沢港は満杯。うわぁー、係留する場所がない!

イカは生まれると、暖流にのってエサを求めに北上し、
大きくなると恋を求めて南下する。
卵を産んで、死ぬ!

大回遊をするのにもかかわらず、スルメイカの寿命は1年です。
スルメイカだけでなく、たいていのイカの寿命は
基本的に約1年なんですって。

だからイカの世界には「年の差婚」とかはないわけです。
同じ年に産まれた者同志が、ともに旅し、恋に落ち、
子どもを産んで、はい、さようなら。

短いけれど充実した一生ですね。
命短し恋せよ乙女。
みなさん、恋してますかー。

スルメイカの脚は10本で、そのうち長い2本は触腕と呼ばれ、
エサを捕まえるときや、交接で相手にしがみつくときに活躍します。

触腕

この長い触腕を使ってオスは精子の入ったカプセルを
メスに渡すと思い込んでいた人はいませんか?

はーい、ここにいまーす。
僕もそう思い込んでいましたが、そうではないんです。

イカの種類によって交接に使う腕は違うのですが、
スルメイカの場合は右第4腕。
右第4腕の先は精莢を暴発させないように吸盤が少なくなっています。

なんかHな気配がするぞ、右第4腕。

スルメイカの産卵は長い間謎でした。

沿岸で産卵するコウイカやアオリイカの卵なら
見たことがあるダイバーは多いのではないでしょうか。

ところが沖合に生息するスルメイカは観察の仕様がありません。
ぶにょーっとした寒天状の直径1mくらいの卵塊を産むことが
分かったのはわりと最近のことです。

その塊がスルメイカの卵とは学者も気がつかず、
ホヤの仲間だろうと考えていたんですって。

次回はイカには心臓が3つあるってことからお話ししましょう。

〜スルメイカの項つづく

インコを口の中に入れた時の味?!神戸の鳥カフェが作った「インコ風味アイス」

近頃、猫がいる猫カフェに続き人気急上昇中の、鳥がいる「鳥カフェ」。
色とりどりの鳥たちを眺めながらゆっくりお茶ができる、なんとも素敵な空間です。

神戸市灘区にある鳥カフェ「とりみ(鳥見)カフェ ぽこの森」さんでは、
鳥への愛が勢いあまって、インコをモチーフにしたアイスクリーム
「インコ風味アイス」を製作!

阪神百貨店梅田本店で開催された「幸せを運ぶ小鳥の作品展2013」で販売したところ、
ものすごい評判になりました。

お味は

「オカメインコ風」

「セキセイインコ風」

「文鳥風フィンチ」

の3種類。

口の中に文鳥を突っ込んだときの胸の羽根の触感や、
セキセイインコの香りを再現しているとか。
無添加・無着色のバニラアイスをベースに使用しており、
鳥さんが食べる雑穀が入っているものも。マニアの世界の深淵を覗いた想いです。

あまりの評判に、ぽこの森さんではただいまこのアイスの
通信販売を検討中。通販ページではほかにもいろいろな鳥グッズが販売されています。

とりみ(鳥見)カフェ ぽこの森

新しい広島銘菓になりそう!因島うまれのフレッシュな「はっさく大福」

GWで帰省された方も多いのではないでしょうか?
わたくし、ある広島のお菓子がどーーしても食べたくなり、
帰省する友人の奥田さんにすごい勢いでお願いをして
買ってきてもらいました。

それがこの「はっさく大福」! 
瀬戸内海に浮かぶ広島県・因島発祥のフルーツ・はっさくを
材料にしたユニークな大福です。

写真が下手で申し訳ありません。
大福をあけると、プリプリのはっさくの果実がぎっしり詰まっています。
それをあっさりとした白餡でくるみ、
みかんの皮をねりこんだみかん餅で包み込んでいるのです。
フレッシュで爽やかなハーモニーがたまりません。いくつでも食べられそうです。

このはっさく大福を生み出したのは、広島市に店舗のある「もち菓子のかしはら」さん。
創業70年の由緒あるお菓子やさんです。

かしはらさんはもともと、因島のお菓子屋さんでした。
先代の伸一さんは、亡先妻さんと4年の年月をかけて
はっさく大福を完成させたのですが、2005年に先妻さんが急逝。
ショックを受けた伸一さんはお店をたたんでしまいます。

その後伸一さんは、再婚した奥様の夏子さんと、
夏子さんの娘さん洋洋さんの助けによってお店を再会。
洋洋さんと結婚した龍一さんが料理人だったこともあり、
龍一さんが伸一さんの味を受け継ぎたいと願って修行し、
2013年の4月に広島市にお店を移転したのです。

いまでは「はっさく大福」が広島駅のおみやげコーナーにも登場して、
着々と広島名物への道を歩んでいるようです。
かしはらさんのはっさく大福ストーリーはWebサイトで読むことができます。

もち菓子のかしはら|Fax注文可能

ブレイク間近?!秋田発おばあちゃんの味「ババヘラアイス」

本日5月9日は日本アイスクリーム協会が制定したアイスの日。

あたたかくなって、アイスにぴったりの気候になってきましたよね。
そんななか、個人的に気になるのが秋田県名物の「ババヘラアイス」。
その名の通り、おばあちゃん(ババ)がヘラを使って
よそってくれることから名付けられました。

ババヘラアイスの歴史の始まりは60年ほど前。
いまでは秋田県の国道沿いで、カラフルなパラソルの下で
おばちゃんたちが専用のヘラでコーンに盛り付けて
売ってくれる光景が風物詩になっています。

盛り付けもバラのようなステキなかたち。
気になるお味は、シャーベットに近いさっぱりとした甘さ。
ピンク色の部分はいちご味、黄色の部分はバナナ味です。

最近にわかにこのババヘラアイスがフィーチャーされていて、
秋田限定のミルキー・ババヘラ味が発売されたり、カンボジアで技術指導をして
現地の人がババヘラを販売できるように応援しているんだそうです。

地方発送も行なっているので、おうちでババヘラごっこもできますよ。

※いろいろなメーカーさんがこのアイスを作られているのですが、
「ババヘラアイス」は商標になっているため
地元ではいろいろな名前で販売されています

児玉冷菓

杉重冷菓

進藤冷菓

写真:akitafan.com

陶芸の里・栃木県益子で薩摩の“よかもん”に会える「さつまもの」

栃木県の益子町といえば、益子焼や藍染などで知られる陶芸の里。

この益子で、2013年5月11日(土)〜5月19日(日)の一週間、
鹿児島と益子の文化交流イベント「さつまもの」が開催されます。

「さつまもの」とは、オリジナル家具等を扱う「Playmountain」や
カフェ「Tas Yard」の展開など、様々な分野でデザイン活動を
手がけるランドスケーププロダクツの代表・中原慎一郎さんが、
故郷の鹿児島で出会った魅力的なプロダクトや食のアイテムなどを、
薩摩の“よかもん”として紹介するイベント。
これまで、日本各地やアメリカ西海岸で展開されてきました。

もともと益子町は、民藝運動の旗手の一人であった濱田庄司が、
ものづくりの理想の場として選んだ土地。
いまでも陶芸のみならず、木工や革、服飾など多彩なジャンルの作り手たちが移り住み、理想の工芸村を目指して活動されています。

そんな益子で行われる「さつまもの」は、「starnet zone/recode」をメイン会場に、「ヒジノワ CAFE&SPACE」、「仁平古家具店 益子店」という益子の洗練されたスポットで開催されます。

鹿児島ならではのクラフト作品のほか、美味しいお茶とお菓子なども。

5月11日の18:00からは、レセプションライブとして
サカキマンゴーさんの親指ピアノ演奏も行われます。
詳細はランドスケーププロダクツfacebookページに掲載されています。

Landscape Products

大阪・淀屋橋のバリスタ、 山本カズキさんの 3次元ラテアートがスゴイ!

カプチーノなど、エスプレッソドリンクの泡を利用して絵を描くラテアート。
大阪・淀屋橋のベルジアンビアカフェ・バレルのバリスタ、山本カズキさんは、
Twitterでご自身のラテアートを公開し、そのかわいらしさで
人気を集めるクリエイターさんです。

山本さんのラテアートは、普通のラテアートとはひとあじ違います。
2次元を飛び出し3次元の立体ラテアートに超進化しているんです!
もはや、泡で造形した彫刻のようです。

お店では、忙しくない時に事前にリクエストを伝えておけば、
山本カズキさんがラテアートをつくってくれることもあるそうです。

確実にラテアートを見たい方は、お出かけまえに
電話で確認されることをおすすめいたします。

ベルジアンビアカフェ・バレル

山本カズキさんblog

山本カズキさんTwitter

佐渡島で、トキがデザインされた カワイイ牛乳パックが発売!

新潟県の佐渡島といえば、
絶滅が危惧されている貴重な鳥の「トキ」。

このトキを大胆にあしらった牛乳パックが、地元のメーカー佐渡乳業さんから登場!

これまではミルクの王冠をあしらったシンプルなデザインだったのをリニューアルしました。
冷蔵庫を開けるたびにトキと目があって、思わず微笑んでしまいそうです。

佐渡乳業さんは、佐渡の酪農家が生産した生乳だけを使用し、
牛乳・乳製品をつくっているメーカー。売上金の一部を、佐渡市を通して
「トキの森づくり」活動に寄付しているそうです。

地元の方もこの粋なリニューアルにとても喜んでおられるようです。
こんな牛乳がおうちにあったら楽しいですね。

佐渡乳業

写真:ご縁の宿伊藤屋番頭さんブログより

京都・宇治茶の産地に自転車遠足しよう「京都、自転車ランデブー 2013 春」

GWまっさかり。お出かけが本当に気持ちのよい季節ですね。
京都在住の自転車アクティビスト、KaOさん企画の
サイクリング・イベント「京都、自転車ランデブー 2013 春」が
GW期間中開催されています。

このイベント、普通のサイクリングとは一味違います。
自転車で京都の町並みを楽しみつつ、
京絞りなど伝統工芸や茶つみ、さらには温泉まで
体験できるよくばりな内容の催しが
7日間にわたって行われています。

例えば、片道だけ自転車に乗るもよし、電車で来て
体験だけするもよし、自由な参加ができるんです。

GW後半は5/3、4、5、6に開催。
残念ながら他プログラムの応募は既に終了しているのですが、
コロカル読者のために5月4日の茶つみ遠足(参加費3,000円)への
参加枠をご用意させて頂きました。

この日は、宇治茶の産地である和束町にお出かけし、
見渡すかぎり広がる茶畑で、茶農家さんと一緒に
茶つみ体験をします。お昼には古民家で茶づくし弁当も。
電車でも自転車でも参加できます。

お申込みはこちらのフォームからどうぞ!
定員に達し次第、締め切らせて頂きます。
http://bit.ly/16fBvU9

こちらは4/27に行われた「お気に入り京都案内サイクリング」のひとこま。facebookにてこれまでのプログラムの写真が見られますよ〜。

Facebook「京都、自転車ランデブー 2013 春」

ハチ公がひょっこり顔を出す、シレトコドーナツ・ シブヤバージョン

北海道のはじっこ、標津郡中標津町。
知床半島にほど近い、この地から生まれたシレトコドーナツが、
シブヤバージョンとして堂々登場!!

シブヤバージョンでは、ハチ公にちなんで
ワンコがドーナツの穴からひょっこり顔を出しています。
北海道バージョンではクマが、上野バージョンではパンダが乗っているのですが、
渋谷バージョンもカワイイですね。

こちらは北海道バージョン。

もちろん味のほうも手抜きなし。
中標津町産のミルクやハチミツを使った素朴な味わいに加え、
油で揚げず、一個一個を手焼きしていて、とってもヘルシー。
生キャラメルを練りこんだふんわりしっとりドーナツです。

シレトコドーナツ・ シブヤバージョンは、
東京・渋谷の西武百貨店 渋谷店にて
期間限定で販売されています。

シレトコファクトリー

西武百貨店 渋谷店

山形・想耕庵 その2

朝ごはん、だけのつもりが。

迎えた翌朝。
窓の外を見ると、あたり一面すっぽりと雪に覆われている。
これぞ雪国! という景色。
足下が悪いので、山形駅からタクシーで向かうことにした。
山形の朝食、いざ行かん。

山形駅からタクシーで20分ほど。道中、期待と不安が入り交じる。

「どんな朝ごはんが食べられるのかな、ワクワク」

「昨日はOKしてくれたけれど、今日になって面倒に思っているのではないかな……」

「勢いでお願いしてしまったけれど、厚かましいよな〜」

ぶつぶつ……。
20分ほどで到着。
タクシーから降りると、ご主人が玄関先で出迎えてくれた。

--- 7:40 ---

「おはようございます!」

「あ、どおも~」

丁寧なお辞儀と、微笑を少し。
終止柔らかい口調のご主人、どうやら歓迎ムード、よかった。

「こちらにどうぞ」

居間に通していただいた。

正面にどんと据えられたテレビからは、NHKニュースが流れている。
やかんからの湯気と、雪に反射した柔らかい日差しとが相まって、
部屋の中はなんだかとっても心地よい。
そしてちゃぶ台の上には、すでにおかずが何品か並んでいる、美味しそ~。

そこへ女将さんが登場。

「おはようございます! ほんとうに来ちゃいました、すみません」

「あは~、たいしたもんじゃないよ~、ほんと」

台所と居間を行ったり来たり、てきぱきと朝食の支度を整える女将さん。
それをお手伝いするご主人。

--- 8:00 ---

「♫~♫〜」

テレビから朝ドラの主題歌が流れる。

「おかあさん! おかあさん!」ご主人が叫ぶ。

どうやら「集合!」ということらしい。
ご夫婦とも着席、ジャスト8時。

揃ったところで、おふたりの写真を撮らせていただこう。

「いやーーー、わたしは、ほんっとにいいよー、写真は、ほんとに」

と、女将さんが手で顔を覆い、照れまくる。
それでも何枚か撮影させていただき、さて、では、いただきます!

照れまくる女将さんをなんとか誘い、パチリ!「あっ、ドア開いてたね、丸見えだね〜、あははは」と女将さん。

今朝のメニュー
☆もってのほか(菊の花びらと大根おろしを和えたもの)
☆大根の皮のきんぴら
☆赤大根の酢漬け
☆白菜の蒸し煮
☆五月菜の煮浸し(山形では菜の花を「五月菜」とか「くきだち」と呼ぶ)
☆かぼちゃの煮物
☆アジの干物
☆ごはん
☆昨日のお鍋の残りみそ汁
☆ヨーグルト

品数も量もずっしり。
ごはんも、山盛り!
うむ、食べきれるかしら……。

カツオの仕業ね。カツオ、ちょっと来なさい!

「チンコ大好き♡」枕崎生まれのあのコは言った。

カツオをテーマに文章を書くとき、
一番むずかしいことは何でしょう?

それはなんといっても書き出しです。

<目には青葉 山ほととぎす はつがつを>

毎年この季節、旬のカツオを取り上げるニュースは
このお決まりのキャッチフレーズとともに始まります。

ところが「目には青葉」を話の枕に使ったとたん、
マンネリ、ワンパターン、新味のない、
型にはまった、古くさい、陳腐な、
ああ、よくある月並みなカツオの話ね……
と見向きもされなくなるのです。

劇作家の別役実さんも書いています。

<これまで多くの知識人たちが「目に青葉」の句を
使用せずにかつをの話をすべく、挑戦してきた>

<現在では百人が百人、「目に青葉」なんかよそうと考えながら、
手の届くところに適当なものが見当たらず、
うんざりしながらこれを使っているというわけなのだ>
(『続々真説・動物学大系 魚づくし』平凡社)

ああ、山口素堂のなんという呪縛。
ちょっと実験してみましょう。

 現在、ベースボール界のカツオといえば、
 小さな巨人、スワローズの石川雅規投手ですが、
 往年の野球ファンにとってカツオといえば、
 ファイターズ(フライヤース)とスワローズで
 活躍したスラッガー大杉。両リーグで1000本安打を
 最初に達成したバットマン、大杉勝男選手でしょう。

 カツオの季節になりました。

カツオの話の枕としては明らかに失敗です。

いいからさっさと本題に入れ? 
ごもっとも。

では、突然ですがクイズです。
これはなんでしょう。

正解は「チンコ」です。

チンコをご存じない女子は「なんてお下劣な!」
と眉をひそめているかもしれませんが、
いかんせんチンコはチンコなのだからしょうがありません。

もちろんカツオのハート♡ 心臓でも正解です。

かつお節の一大産地、鹿児島県枕崎ではカツオの心臓を
チンコと呼ぶのです。
新鮮なので刺身でいただきましたが、
塩焼きや炒め物にするのが一般的な食べ方だとか。

さかなをアッパー系とダウナー系に分けるとしたら
カツオはアッパー系の代表だと思いますね。
特に初ガツオは食べると、なぜか気分が高揚します。

気分が高揚するのは、どうしてでしょう?
春の訪れを感じるから?
良質のタンパク質と豊富なビタミン、ミネラルといった
栄養成分の作用?
薬味に使うニンニクの影響?

わかりませんが、なによりカツオが放つ
強烈な黒潮のイメージ。
はるか昔、黒潮にのって日本列島に渡ってきた
遠い祖先から受け継ぐ旅するDNAが
うずくのではないでしょうか。

うっしゃー、今夜もカツオじゃきに。
カツオはまっことうまいのう!

カツオを一番よく食べるのは高知県民です。
全国平均の約3倍ですからダントツ1位です。

振り返ると「キャ~~! 丸出し~っ!」。ちょいグロいのが魅力のカツオ人間は銀座にある高知のアンテナショップ「まるごと高知」のPR大使。

キャラメルとか耳かきとかノートとかパンツとか、キャラクターグッズもそろっています。

カツオが選択した究極の自給自足戦略。

カツオはインドネシアやフィリピン沖で産まれます。
温水プールのように温かい南の海で年中、産卵しているのだとか。

南の海が透明に輝いているのは、海に栄養が少なく、
プランクトンがあまり発生しないからです。
つまり、さかなにとってはエサが少ない。

それではエサの少ない海で、カツオの稚魚たちが何を食べているかというと……。
驚愕の事実が今、明らかに!

かつお節の老舗、日本橋にんべんで売られているぬいぐるみ『解体君』。

実は共食いをしているのです。
ぎゃああ〜〜っ!

多産系のカツオは分類学でいえばサバの仲間。
特徴として小さな卵をたくさん産みます。
しかも、少しずつ時期をずらして産むようです。

稚魚はプランクトンだけでなく、あとから産み落とされた
卵や仔魚、いわば弟妹たちも食べて大きくなります。

少し残酷な気もしますが、それがカツオの生き残り戦略。
大きな卵を少量産むサケ類とは真逆のストラテジーです。

究極の自給自足……とでもいうのかな。
ああ、だめですよ。カツオがワカメやタラちゃんを
食べているところなんか想像しちゃ!(←普通しねーよ!)

カツオの99.999%は卵や稚魚のうちに
他の魚だけでなく仲間にも食べられてしまうそうです。

厳しい生存競争を生き抜き、
大きくなったカツオは豊富なエサを求めて
群れをなして北の海へと旅立ちます。

詳しくいうとカツオは南の海に定住する派と
北へ旅する派に分かれるそうで、
日本沿岸にやってくるのは旅するカツオです。

しかも黒潮にのってやってくるだけじゃなく、
ダイレクトに紀州沖、房総沖、三陸沖へやってくる
ルートもあるんだそうです。

カツオのハラスの塩焼きがトッピングされた薩摩うどん。

カツオは泳いでいないと呼吸ができません。
というわけでカツオは24時間、泳ぎっぱなしです。

寿命といわれる約8〜10年間、ずっと泳ぎ続けるのです。
計算では生きているうちに50万キロ前後
(地球10周以上)泳ぐことになるそうです。

何たるスタミナの持ち主でしょう。
カツオを食べると元気が出るわけです。

キング・オブ・カツオを食べてみた!

それにしても今日のカツオの色艶!
素晴らしいでしょう?

純銀製のオブジェみたいに輝いているじゃありませんか。

このカツオは紀伊半島の先端、つまり本州最南端の港、
串本の「しょらさん鰹」です。

「しょらさん」とは串本の言葉で「愛しい人」を意味します。
いやあロマンティックですね。

カツオといえば、勇ましい一本釣りが有名ですが、
串本の沿岸カツオ漁は、船を走らせながら擬餌針を流して
カツオを釣り上げるケンケン漁が主流です。

ケンケン漁は串本が発祥の地といわれています。

明治の初め、串本から大勢の人が
移民としてハワイへと渡りました。
伝統的な引き縄漁法も一緒に持ち込まれ、
ハワイで改良された技法を移住者が串本へ持ち帰り、
あっという間に日本全国に広まりました。

ケンケンというユニークな名称はハワイの言葉
からきているという説もあるそうです。

歴史的に南紀は漁法の発明や、かつお節の加工技術など
イノベーションに熱心な土地柄ですが、その話はまたいずれ。

さてこの「しょらさん鰹」には3つの条件があります。
(1)ケンケン漁で当日水揚げされたものであること
(2)活き〆をしたうえで丁寧に放血し、氷温保存したもの
(3)サイズは脂がのった2〜4.5kgであること

3つの条件をクリアした中からブランドとして認められる
品質のものだけを仲買人が選別して、
選ばれたカツオだけに認証シールが貼られます。

厳しい審査を経て合格した印!

ケンケン漁はカツオへのダメージが少ない上に、
一本一本、鮮度保持の技術を駆使して、
それこそ愛する人を扱うように繊細に接するので、
その身肉たるや極上です。

しかも大量に漁獲する漁法ではないので
普通のカツオの2倍くらいの値段がする高級品です。

まさにキング・オブ・カツオ。

食べてみると食感はもっちりねっとりで、
脂がのっているのにしつこくない。
そして、いわゆるカツオのクセがまったくなく、
へ? これがカツオ? と驚くこと間違いなし。

こりゃもう革命ですよ!
いや、ほんとですって。僕が嘘をついたことありますか!
(↑おめーなんて、知らねーし!!)
ごもっとも。

どうですこの、ねっとり感!

ああ、「しょらさん鰹」はうまいなあ!
ああ、「しょらさん鰹」は日本一だあ!

カツオ提供:潮崎商店

みなさん、覚えていただけましたか「しょらさん鰹」。
ぜひ一度食べて、ビックリしていただきたい。

さて、普段、サクの状態でしか見かけないカツオですが、
今回の撮影でじっくり丸ごと一本を観察できました。

高速で泳ぐときはヒレを畳んで水の抵抗を減らすことは
知っていたのですが、畳むだけじゃないんですね。
ピタッとカラダの内側に収納できちゃうんですよ。

シャキーン

シャキシャキーン!

ねねね、すごいメカニズムでしょう。

そして、これこれ。知っていました?
尾びれの付け根には水平翼のような
透明な流線型の突起があるんですよ。

進化って不思議だなあ……。

まるで合成樹脂でできたスポイラー、
エアロパーツみたじゃないですか。

エサを追うときなどは
時速100キロくらいで泳ぐといいますからね。

ああ、なんてカツオはかっこいいんだ!

ではまたね〜!

・・・・・・エピローグ・・・・・・・

今回、カツオの撮影に協力していただいたのは、
墨田区にある宅配寿司『京山』の朝山議尊さん。
店には秘密の小部屋があって、寿司、魚介類専用の
撮影スタジオになっています。

撮ってもさばいても絵になる男!

『京山』は全国から、寿司ネタとしては馴染みのない
地魚を取り寄せ、にぎり寿司にして提供している
ことでも有名なお寿司屋さんです。

この日は串本から届いたホウセキキントキ、ニザダイ、
ヒゲハギ、テングダイ、カスミアジなどが
おいしい握り寿司になりました。

ね? こんな寿司、食べたことないでしょ?
あ、もちろん、一般的なネタも扱っていますよ。

information


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出前専門 黒酢の寿司 『京山』

住所 東京都墨田区立花1-11-2 イチゴガーデン店舗一号室
TEL 03-3614-3100
予約受付時間 9:00~21:00
年中無休
http://www.kyouzan.jp/

information


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『潮崎商店』

住所 和歌山県東牟婁郡串本町串本981
TEL 0735-62-0314
営業時間 6:00~14:00
定休日 年中無休