兵庫の人はみんな食べている?!そうめんの珍味「そうめんバチ」

関東甲信地方の梅雨明けが発表されました。
本格的に夏の到来です。

夏になると、喉越しが良いそうめんが大活躍。
毎日のように食べてしまうという方も多いのでは。

そうめんの魅力といえば調理が手軽なことですが、
兵庫県たつの市で生産される「揖保乃糸」では、普通のそうめんよりも
さらに調理が簡単な、「そうめんバチ」というものが売られています。

そうめんバチとは、製造過程において、
そうめんを上下に伸ばした時の下部分の端っこのところ。
この部分は特にねばりが強く、大変美味・珍味。
ゆでた後に水洗いしなくてもOKなのもうれしいのです。

ちなみに取れる量がごくわずかなので貴重なもの。
地元ではお味噌汁に入れて食べるそうで、
大人も子供も大好きなメニューなんだそうです。
これはぜひ味わってみたいですね〜。

揖保乃糸 そうめんバチ

今日のおやつ: 名古屋の新名物 プリンがまるごと入った 「ぴよりん」

今日のおやつは、名古屋駅で売られている
愛らしいひよこプリンの「ぴよりん」。
ほんのり甘くてなめらかな口溶けのおやつです。

このフォルムのなかに、まるごとプリンが入っているとはスゴイ!

ぴよりんがどうやって出来ているのかというと、
愛知県の食材「名古屋コーチン」の卵を使ったプリンを、
バニラの香り豊かなババロアで包み込み、
スポンジを粉末状にしてちりばめて
ふんわりとひよこの形にしています。

黄色いハネ、トサカ、くちばしはチョコレート。
ハロウィンバージョンやサンタクロースバージョンなど、
いろいろな扮装で登場するサービス精神旺盛なぴよりんです。
名古屋に行ったらぜひ!

ぴよりん

秋田県三種町は収穫量日本一!高級食材を贅沢に「流しジュンサイ」

「ジュンサイ」という水草をご存知ですか?

淡水に生息する水草の一種で、葉の表面にツルンとした
ゼリーがついている形状と、淡白な味わいで珍重されている食材です。
和食に登場する高級食材として知られており、春から夏にかけて収穫されます。

このジュンサイの収穫量が日本一を誇るのが、
秋田県三種町。全国生産量の8~9割を生産しています。

以前は天然のジュンサイを採取していましたが、
現在は転作した水田を利用した沼で栽培されることが多くなりました。
沼に小舟を浮かべ、水草をかきわけてひとつひとつ手で摘んでいくんです。

ちなみに今年から7月1日が「ジュンサイの日」に制定されました。
これを記念し、秋田県庁のロビーに長さ6メートルの
アクリル製の樋をわたし、ジュンサイを流し続ける
「流しジュンサイ」を贅沢にも振る舞うイベントも開催。

プルプルしているので箸でつかむのが大変だそうですが、
一度体験してみたいですね。

写真:安藤食品の流しジュンサイ

今日のグルメ: 長野県上田市のフルーツが入った 「四季の甘酒」

今日のおやつは、
長野県上田市で100年以上続く「若林醸造」さんが作る
フルーツ甘酒「四季の甘酒」。

吟醸酒につかう酒米「美山錦」の甘酒に、上田産のフルーツジュースや
ハーブエキスを加え、さっぱりとした味に仕上げています。

りんごジュースやぶどうジュース、杏のピューレなど、
綺麗な色なうえにすっきり飲みやすくなっていて、
従来の甘酒のイメージを覆すものになっています。
お子様も安心のノンアルコールです。
ビタミン・アミノ酸が豊富な甘酒で夏を乗り切りましょう〜。

若林醸造

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あなたのまち (海外もOK)の漬物教えて! 「漬け物だよ! 全員集合!」

恒例となった、コロカルと「デイリーポータルZ」さんの
コラボ企画第三弾、「漬け物だよ! 全員集合!」を開催中!
ねりもの、紙パックに続いて「漬物」を大募集しております。
どんなものでも漬かっていればお漬物!
日本全国津々浦々の漬物をTwitterで大募集中です。
6/28(金)11時 〜 7/4(木)11時の間に
ハッシュタグ #tsukemono_dc をつけて漬物の写真をツイートしてください。

コロカルニュースからは、愛知県名古屋市の
「銀袋 - 大和屋守口漬総本家」をご紹介。
あまりに立派なパッケージで
ジャケ買いしてしまいました。

こちら、きゅうりの奈良漬が入っています。
「種が少なく肉厚い胡瓜をあしかけ三年の丹精を込め漬け上げました」
ということで、とっても濃厚な味わいです。
そのままでも、お茶漬けでも良いですが、
チーズやクラッカーと合わせてもおいしそう。

とても上質な酒粕を使っているので、
残りの粕に塩もみした胡瓜を入れて
もう一度使うことができるんですって!
パッケージに負けない、濃ゆ〜いお漬物でした。

銀袋 - 大和屋守口漬総本家

ミニッツメイドQooが円山動物園とコラボ! 北海道限定のどうぶつボトル発売

かわいいキャラクターで人気のドリンク「ミニッツメイドQoo(クー)」
が北海道札幌市の円山動物園とコラボ!
どうぶつデザインボトルを北海道限定で販売しています。

フィーチャーされているのは、
円山動物園で飼育展示されている、絶滅危惧種の動物たち。
「ホッキョクグマ」「マレーバク」「オオワシ」「カバ」が、
Qooとのコラボで楽しい表情を見せているんです。
円山動物園内、札幌圏の自動販売機などで販売されているので、
札幌近郊の方は是非チェックしてみてください。

今日のおやつ: 香川県高松市の まちのシューレ 963 「讃岐 醤油豆どら焼」

今日のおやつは、香川県高松市の「まちのシューレ 963」
が自信を持っておくる「讃岐 醤油豆どら焼」。

まちのシューレ963は、高松のまちなかにあって、
カフェ、ギャラリー、生活雑貨、工芸品、食品、グリーン(植物)などを備えた
高品質なライフスタイルショップです。

このおやつは、讃岐の郷土料理である「醤油豆」を餡にしたどら焼。
醤油豆(しょうゆまめ)とは聞き慣れない豆ですが、
「香ばしく煎ったそら豆をしょうゆ・砂糖などでつくった
タレに漬け込んで味付けしたもの」で、
甘じょっぱい、みたらしだんごのような味わいが特徴です。

緑茶とすごーく合いそうなおいしいどら焼になっております。
シューレロゴの焼印がかわいらしいですね。

まちのシューレ 963

今日のおやつ: 仙台の美術館カフェより 絵画のような 「ショコラ・デ・モーツアルト」

今日のおやつは、宮城県仙台市の宮城県美術館内にある
カフェ「カフェ モーツァルト パパゲーノ」の
名物スイーツ、ショコラ・デ・モーツアルト。

くるみが入った濃厚なチョコレートケーキに、
生クリームとマンゴー、ブルーベリーのソースがかかっています。
まるで絵画のように美しく、コーヒーと一緒にいただくと
天国のような気持ちになります。

カフェ モーツァルトは仙台の老舗カフェ。
昨年宮城県美術館のカフェ運営公募に応募し、
美術館内のカフェを任されることになりました。

それまでの美術館のカフェは何の変哲もない、普通の美術館の喫茶店だったのですが、
モーツァルトの見立てによって、すごくすてきな空間になったのです。
などなど、詳細は近日公開の「おでかけコロカル 宮城編」にてご紹介します。
お楽しみに!

カフェ モーツァルト

もう恋なんてスルメー……イカ(2)

イカを解体してみようじゃなイカ。

みなさんはイカを食べるとき、
まるごと買って家でさばきますか?
魚屋さんでさばいてもらいますか?
それとも切り身を買ってきますか?

まるごと買ってきて、お子さんや彼氏彼女といっしょに
解体すると楽しいですよ。

包丁が苦手でもキッチンばさみで簡単にできます。

みなさん、理科の授業で解剖はやりましたか?

僕が子どものころはフナやカエルが教材でしたが、
残酷だ、気持ち悪い、あと始末が面倒だと解剖の授業が減っているらしいじゃないですか。

へんなの!

イカは内臓が分かりやすいし、解剖が終わったらおいしく食べられるし、
教材としてはいいと思いますけどね。

というか、授業じゃなくても、家庭で図鑑見ながら調理すれば済む話か。

スルメイカ(オス)

ヤリイカ(メス)

脊椎動物とは構造がまるで違いますから、イカは面白いですよ。

イカには心臓が3つあります。
いわゆる心臓に加え、左右のエラの付け根に
鰓(えら)心臓というものがあるのです。

以前紹介したようにナマコに心臓はありません。
それなのにイカには心臓が3つもあるなんて!

これがエラ心臓。

イカの血液は青色と聞きますが、見たことあります? 青い血。

どうしても見たいというのなら、過酸化水素水をふりかけると
ヘモシアニンが酸素と結びついて、血管が青く浮かび上がるそうです。

イカの口を見てみましょう。

肛門ではありません、口です。

口がカラストンビと呼ばれているのはご存知でしょう。
くちばし状だからそう呼ぶのかと思っていたのですが、
背側の長いのがカラス、腹側の鈎状がトンビなのだとか。

固く鋭い凶器。

イカは頭と骨だけを残して、きれいに魚を食べます。
鋭いくちばしで肉をちぎり、ヤスリのような歯舌で
細かくすり潰して飲み込むんですって。

イカの違いがわかる大人になりたい。

素朴な疑問なのですが、どうなんでしょう。
スルメイカとヤリイカの区別って、みなさん、つきます?
(よくわからない、という人は「いいね!」をプッシュ)

僕も自信がないので、一緒におさらいしてみましょう。

スルメイカ

ヤリイカ

なるほどヒレの部分の形が違いますね。
スルメイカは三角でヤリイカは菱形です。

スルメイカは脚がたくましいですな。なかでも触腕が発達しています。

あと眼。
スルメイカは眼球がむきだしですが、
ヤリイカは透明な膜に包まれています。
これは専門用語で開眼性、閉眼性といいます。

スルメイカの眼

ヤリイカの眼

軟甲も比べてみましょう。

スルメイカの軟甲

ヤリイカの軟甲

意外なことにほっそりしているヤリイカのほうが軟甲は幅広でした。

肝心の味の違いですが、ヤリイカのほうが身は柔らかい。
甘味もヤリイカのほうがありますね。
ヤリイカの旬は冬だそうです。

肝はスルメイカのほうがでかいです。

外洋のスルメイカはエサの摂取が不規則なので、
栄養を貯めていると考えられています。

イカの好みは個人、地方で違うようです。
さて、あなたのお好みは?

オッパイにつられるなんて、イカれてるぜ。 

スルメイカは、日中は海の深いところにいて、
太陽が沈むと海面近くに浮上してくる生き物です。

夏の風物詩でもある漁り火。
沖に煌煌と灯るイカ釣り漁の船。

サンマで紹介した棒受け網漁も光に集まる習性を利用した漁法でした。
近年、棒受け網漁は省エネに向けて集魚灯のLED化が進んでいます。

自動イカ釣り機

イカ漁の操業コストの3分の1は燃料代だとか。
LED化への取り組みは始まっているのですが、
サンマほどいい結果は得られていなんですって。

自動イカ釣り機でイカを釣るときの疑餌針で
シェアナンバーワンが「オッパイ針」です。
通称ではなく登録商標が「オッパイ針」。
佐世保にある福島製作所のヒット作。

なぜオッパイというネーミングかというと、
イカは触腕をスルスルと伸ばしてタッチしてエサかどうか確認します。
この疑餌針は柔らかいのでイカがエサと勘違いするらしいのです。

「オッパイ針」の商品コピーは
<オッパイのように柔らかいので、イカが抱きついて離さない!
イカ釣り漁業の定番>

しかし、イカがおっぱい好きとはね。
ナイス、おっぱい。

「オッパイ針」には日本海仕様と外国向け仕様があるそうです。
やはり大きさや硬さの好みがあるのでしょうか。
さて、あなたのお好みは?

実際、このオッパイ針の触感はどんなものなのか
試してみたくなるのが人情。取り寄せてみました。

色は赤、青、黄、ピンク、緑、黄緑ほかいろいろ揃ってます。

では、触りますよ♡
あ〜、なんかドキドキ〜♡♡
はあ〜、ぷにゅ〜っといい感触♡♡♡

う〜ん、でも、おっぱいなかなあ?
すっかり忘れてしまったからなあ……。

商品化されたのが1969年というから、
ヌーブラよりもずっと昔にこの疑餌針は開発されていたのだなあ。

やや、ヌーブラで思い出したぞ。

巨乳かつ色っぽい唇で一世を風靡した
グラビアアイドルの撮影をしたときのことです。

タンクトップ姿での撮影だったので、ヌーブラを用意したのですが、
おっぱいが大きすぎて胸が段になってしまい、なんか美しくないのです。

う〜ん、困った……。

すると彼女はスタッフの気持ちを察したのでしょう。
「いいですよ」と笑顔でヌーブラをはずし、撮影に挑んでくれました。

さあ、シューティング開始。

BGMの音量アップ、響くシャッター音、
光るストロボ、浮かび上がるなまめかしい肢体。

フォトグラファー、スタイリスト、ヘアメイク、マネジャー…、
スタッフは撮影に集中しています。

でも、僕は気になって仕方がありません。

机の上にはスタッフの飲みかけの珈琲やおやつとともに
はずしたてのヌーブラが無造作に置かれているのですから。

たぶん、おそらく、いやきっと、まだ、ほやほやと温かいであろう……。

触腕がスルスルスルと伸びた。

今日のおやつ: 長崎県壱岐市の 古代ロマンあふれる 「人面石クッキー」

今日のおやつは、長崎県壱岐市の名物「人面石クッキー」。

かつて地元の遺跡から出土した、
ひとの顔そっくりな弥生時代のお守り「人面石」をモチーフにした
おもしろい表情のお菓子です。

香ばしい香り、ザクザクとした食感が特徴的。
そばぼうろのようで、素朴な美味しさがあります。

この独特の触感を生み出しているのは、
生地に混ぜ込まれている地元産の古代米。
弥生時代に食べられていた赤米(古代米)を50%使用しています。

実は、このクッキーを開発したのは壱岐商業高校の家庭クラブ。
縄文時代の遺跡から元寇・鯨組に関する中近世の遺跡までが展示されている
「壱岐市立一支国博物館」が高校と開発・販売した、
こだわりの逸品なのです。

人面石クッキー

今日のおやつ: 鳥取県八頭町より 「大江ノ郷自然牧場」の スフレパンケーキ

ただいま編集部のエビちゃんこと海老原悠が鳥取出張中!
鳥取県八頭郡八頭町の山あいにある、
自然循環型の牧場「大江ノ郷自然牧場」さんを訪れています。

この牧場では、放し飼いした健康な鶏の卵を使ったスイーツを
販売しているのですが、そこでとってもおいしいおやつを頂いたそうです。

それが! このスフレパンケーキ。
今まで食べたパンケーキの中でダントツで美味しかったとのこと。

ああうらやましい。

大江ノ郷自然牧場さんの詳しい記事などは
後日コロカルで公開いたします! お楽しみに!

仙台名物?!店頭に 着ぐるみがある笹かまぼこ店 「鐘崎一番町店」。 顔はめタイプじゃありません!

ただいま宮城に来ております。

仙台市のショッピング街のメインストリートである
「ぶらんど~む一番町商店街」を歩いていてびっくりしたのが、
仙台笹かまぼこの老舗「鐘崎一番町店」の店頭に、
笹かまぼこの着ぐるみがおいてあったことです!

顔をはめるタイプのものはよくありますが、
これは完全に着ぐるみタイプ。ちょっと勇気が必要ですが、
着て写真を撮ったら結構達成感がありそうです!

ちなみに情報ですが、鐘崎一番町店さんでは、
笹かまぼこ「大漁旗」を使った新感覚のサンドイッチ
「大漁旗サンド」なども販売されています。

かまぼこの鐘崎 一番町店

秋田名物!「バター餅」 固くならない素朴なお餅が 今日のおやつ

今日のおやつは秋田発のお菓子「バター餅」。
ぷにぷにしたお餅の食感と、
バターの風味がやさしくマッチした素朴なおいしさのお菓子です。

地元では2012年7月には「日本バター餅協会」が設立され、
品評会が行われるほどの人気ぶりなんです。

というのも、バター餅の材料はもち米、小麦粉、砂糖、バター、卵黄、塩のみ。
この配分が作り手によって違うので、いろんなバター餅が味わえるからなんです。

お餅なのに、何日か置いても固くならないんですよ。
秋田の物産ショップなどで見かけたらぜひ食べてみてください!

お取り寄せできるものもあります。

きょうのイエノミ 旅するイエノミ 日本酒と、辛子明太子& 千切り野菜の酢醤油漬け& そばチーズ

仕事を終えたご褒美はおいしいお酒とおつまみ。
リラックスしたいなら、きょうはイエノミにしませんか。
神奈川県・横須賀市在住の料理研究家・飛田和緒さんに教わった、手軽で簡単、
しかもちょっとした旅気分が味わえる日本各地のおいしいものと
三浦半島の旬の食材を使った、和酒に合うおつまみを季節感たっぷりにご紹介していきます。

たとえば、冷蔵庫に1本お気に入りの日本酒がいい感じで冷えていて
そういえば辛子明太子もあるし、週末に作った常備菜も。
家に帰ったら、そんなあれこれをおつまみにして呑もうかな。
そう思えれば仕事が大変でも、もう少し頑張れるかも。
そこで料理研究家の飛田さんに教えてもらいました。
おウチで旅気分が味わえそうなローカルな逸品や
まとめて作っておけば何かと便利な常備菜
サササとできちゃうちょっとしたおいしいもの。
誰かに作ってもらうならいざしらず、自分で用意するとなると
やっぱりおつまみはできるだけ簡単なものがいいですよね。

実は飛田さんのお宅は、最寄りの逗子駅からバスで20分以上。
海沿いのバス停からも、驚くほど急な坂道を登りきった高台です。
車がないと何ひとつ買えないというロケーションに加え
仕事をこなしながら子育て中という状況なので
外で呑む機会もほとんどなく、飛田さんは現在進行形のイエノミ派。
幸い農家直売所や漁港が近く、旬の野菜や新鮮な魚はすぐ手に入るけれど
まるで農家のように、夏ならキュウリ、ナスの繰り返しになってしまうので
たくさん買った食材を飽きずにおいしく食べられるようにと
冷蔵庫には、いつも常備菜が各種スタンバイしています。
また特に大好きなのが、ローカルなスーパーで食材や調味料を見て歩くこと。
いまは残念ながら地方になかなか行けないそうですが
そのかわり取り寄せておいしいと思えば、長く愛用し続けることが多いとか。
誠実に作られて、はるばる届けられた全国各地の「おいしいもの」には
生産者や作り手の思いがたくさん詰まっているのがわかるから
昔出かけた街、そしてまだ知らない土地や人に思いを馳せつつ
飛田さんは、海の見えるキッチンで料理を作って大切にいただきます。

きょうのお題「冷やした純米酒」に合うおつまみ用お取り寄せ逸品も
10年以上のお付き合いで、いつも電話で話しているのに行ったことがいまだない
そのうちいつかご主人にお会いしたいと飛田さんが思う
北九州市若松区のお店から届いたばかりの辛子明太子です。

●ローカルな逸品「北九州市・江口海産物店の辛子明太子」
「若松の台所」大正町商店街の隠れ名物は、そのままどうぞ。

「これはもう切って出すだけ。おいしい辛子明太子はそれがいちばんでしょ」
手をかけるなら、ペースト状にして薬味野菜と混ぜてもいいけれど
この明太子だとそれはあまりにももったいない、と飛田さん。
北九州市、それも若松区大正町商店街というローカルな店の自家製ですが
塩味がマイルドで粒もぷちぷち、明太子自体の質もいい。
それが、飛田さんお気に入りの理由です。
包装がきわめて簡素なところも逆に信頼できそうだとか。

いまどき珍しい電話注文のみだと聞いて、後日電話をかけてみると
「容器にお金をかけるより、その分大きな明太子を入れてあげたいからね」
とても76歳とは思えない張りのある声で、江口忠義さんが即答してくれました。
さすが、いまも海産物の目利きとして現役バリバリのご主人。
明太子がどれだけいい状態で冷凍されているかを仕入れで見極め
食べるときに最適な味になるよう、辛味調味液に塩味がどれだけ移るかを逆算する。
「料理人じゃないから昆布やら柚子やら凝ったことはできんけど」
明太子自体のシンプルなおいしさには、絶対の自信があることが伝わってきました。
この江口海産物店がある大正町商店街は「若松の台所」と呼ばれ
「東洋一の吊り橋」と謳われた若戸大橋が開通した昭和37年頃は
炭鉱景気で人がすれ違えないほど、賑わっていたそうです。
その当時は、最高級品の北海道産紅鮭が飛ぶように売れていたのに
いまはこの辛子明太子が店を支える主力商品に。
「少々塩辛くても、北海道の紅鮭は最高においしいのにな~」
とご主人は残念そうですが、その経験が生んだ塩味マイルドな辛子明太子。
やっぱりそのままいただくのがいちばんですね。

『江口海産物店』(福岡県/北九州市)の明太子

●お取り寄せデータ

住所:北九州市若松区浜町2-7-32

電話:093-771-5218

FAX:093-751-7246

営業時間:8:00~18:00 日休

※明太子の値段の目安は100g約650円。
注文は電話かFAXで。
初めての場合は電話注文がお薦め。

●便利な常備菜「千切り野菜の酢醤油漬け」
不揃いに切っちゃっても大丈夫。サラダ感覚で召し上がれ。

飛田さんが住む三浦半島は野菜の名産地。
有名な大根やキャベツ以外にも旬の野菜がすぐ手に入る環境です。
だから細切り昆布は必需品。
余った野菜をひたすら千切りにして細切り昆布で浅漬け風にすれば
冷酒にぴったりな常備菜に早変わり。
飛田さんは家で映画を見ながら、いつもハサミで昆布を切っているそうです。
きょう登場したのは、初夏から旬を迎えるパプリカが主役。
地元産のニンジンとセロリも加え、鮮やかな自然の色味が食欲をそそります
サラダ感覚でパリポリさっぱり食べられるし
酸っぱいのが苦手な人でも、まろやかな米酢を使えば大丈夫。
もちろん市販の細切り昆布を使えば、より簡単。
不揃いな千切りでも気にせず、たっぷり作って召し上がれ。

千切り野菜の酢醤油漬け(常備菜)

●つくりかた

パプリカ、ニンジン、セロリを千切りにする。

だし2:醤油1:砂糖1:酢1を合わせる。

1と細切り昆布を2に漬けこむ。

※昆布が柔らかくなったら食べごろです。
食べるとき胡麻油をかけてもおいしい。

●飛田さんのお気に入り調味料

飯尾醸造(京都府/宮津市)の「純米 富士酢」 詳細

林孝太郎造酢(京都市/上京区)の「米酢」 詳細

村山造酢(京都市/東山区)の「千鳥酢」 詳細

●簡単おつまみ「そばチーズ」
不思議な組み合わせ? でもこれがおいしくてびっくり!

そばをゆでて、パルミジャーノとオリーブオイルを和えるだけ。
ちょろりと加えた麺つゆ効果もあり、冷たい日本酒としっくり合うんです。
注意したいポイントは1つだけ。
それは必ず削りたてのパルミジャーノを使うこと。
「いわゆる粉チーズじゃなく、本場・パルマ産を奮発してくださいね」。
またこれ、なんとゆでおきのそばでも大丈夫、と飛田さん。
そもそも、仕事用にゆでたそばが余って思いついた一品なんだそうです。
ちなみに、きょうのそばは、新潟県十日町市『小嶋屋総本店』の乾麺。
越後魚沼地方の名物・へぎそばで有名な老舗店のもの。
つなぎに海藻の「フノリ」を使うため、乾麺でものど越しがなめらかでコシも十分。
ツルリとした食感が好きで、飛田さんはいつも取り寄せるそうですが
オイルで和える食べ方には、たしかにベストマッチかも。
締めの一品としても楽しめるので、ぜひお試しくださいね。

そばチーズ(簡単つまみ)

●つくりかた

そばをゆでる。

パルミジャーノの固まりを削る。

麺つゆ少々とオリーブオイルを加える。

4 2をたっぷりふりかけ、全体をよく和える。

●飛田さんのお気に入り食材

嶋屋総本店(新潟県/十日町市)の「布乃利 小嶋屋そば」 詳細

マルフーガ社グラダッシ家(イタリア/ウンブリア州)の「DOP EX.V オリーブオイル」 詳細

庄子屋醤油店(宮城県/仙台市)の「つゆ一」詳細

●きょうの和酒   松竹梅「白壁蔵」〈生酛純米〉
酒造りの初心に立ち返り、生まれた自信作です。

生酛(きもと)純米と聞けば、日本酒好きなら「おいしいつまみに合わせたい」と思うのでは?
原材料は、米と米麹だけで、仕込み水は灘の宮水。
日本酒の伝統的な仕込み方
「生酛造り」(酵母や乳酸菌など微生物の働きで醸す)にもこだわりました。
阪神淡路大震災で被災した工場を建て直す際、もう1度酒造りの原点に立ち返ろう、
「現代の技術」と「伝統の技」を融合させよう。
そんな思いで再建された宝酒造の酒蔵「白壁蔵」は、兵庫県神戸市東灘区にあります。
全国新酒鑑評会でも、最高賞である金賞を10年連続で受賞。
お米ならではの旨みをしっかり感じられる、柔らかでふくよかな味わい。
食卓で映えるエレガントなボトルデザイン。
世界各国にも輸出されている「松竹梅」の自信作がこのお酒です。
いまの季節なら、できれば10度前後に冷やして呑んでくださいね。

松竹梅「白壁蔵」〈生酛純米〉640ml

○問合せ先/宝酒造株式会社

お客様相談室

TEL 075-241-5111(平日9:00~17:00)

http://shirakabegura.jp/

きょうのイエノミ 旅するイエノミ 「和酒」に込められた意味とは。 〜白壁蔵編〜

「白壁蔵」(神戸市/東灘区)に行ってきました。

「和酒」とは日本の文化から生まれた人と人をつなぐお酒のこと。
ならば日本のローカルでおいしいおつまみと一緒にいただきましょうと
宝酒造×colocal「和酒を楽しもうプロジェクト」がスタートしました。
その「和酒」の代表選手が日本酒。
宝酒造の日本酒といえば「松竹梅」銘柄で知られていますが
なかでも純米酒や吟醸酒を中心に造っているのが「白壁蔵」です。
おもしろいことに、宝酒造の方がこの蔵についてお話されるときは
みなさん、本当に目がキラキラしているんですね。
それも単に全国新酒鑑評会で10年連続金賞受賞したことを誇るとか
いわゆる自慢っぽい感じでは全然なくて
お伝えしたいことがもう山ほどあるんです、という感じ。
ならば実際そこに行き、働いている人にお話しを聞いてみたいと
神戸市東灘区にある「白壁蔵」にお邪魔して来ました。

酒を我が子のように語る人がいました。

工場長の碓井規佳さんに概略を説明してもらってから
まずお会いしたのは「白壁蔵」にこの人ありと噂の金子義孝さん。
金子さんはこの蔵の設計や設備開発の時点からかかわり
いまは鑑評会用のお酒の責任者として、若い従業員たちの指導にあたっています。
もともと杜氏の本場・新潟県上越市の出身で高校も醸造学科。
阪神淡路大震災で被災した宝酒造灘工場の再建に携わったとき
「大手の酒はしょせん機械造り」というイメージをくつがえすために
長年温めてきた夢を実現したいと思ったそうです。
それは「手造りの良さを再現できる機械」を導入し
そのうえで「的確な指示ができる人」を育てようというもの。
機械の長所は「安定感」ですが、使うのはやはり人。
昔ながらの道具を機械に替えただけで、いい酒を造りたいという思いは一緒です。
そこで灘工場時代から長年杜氏を務める「現代の名工」三谷藤夫さんの助けを借り
金子さんは、まず「蔵づくり」から取り組むことになりました。

昔の「和釜」の原理を再現した連続式蒸し米機や
伝統的な「蓋麹」を再現できる製麹機などを新たに開発し
設備的には「ベストを尽くした」と胸を張っていえる蔵が完成。
手造りの良さを再現した最新鋭の設備はととのいましたが
金子さんにとっては、そこからの2年間が本当につらかったとか。
新しい機械を使いながら酒造りの伝統を継承発展させていく。
それが「白壁蔵」の大きな命題だったからです。
つねにベストを尽くしても、酒造りにはこれでいいという到達点がない。
的確な判断以上に「こういう酒が造りたい」と思う意志の力が不可欠です。
ましてや酒造りは微生物の力を借りて行うもの。
杜氏の勘と経験で進めていた作業を次の世代にどう伝えていくか。
そのための「共通語」として測定、分析を繰り返してデータを蓄積するとともに
手作業による昔ながらの酒造りをみんなに経験してもらうことが
「酒造りが進化し続けるためには必要」だと金子さんは考えたそうです。

「白壁蔵」では年に10度ほど伝統的な酒蔵風景が繰り広げられます。
自らの手で米を運び、洗米し、蒸した米の感触を確かめながら冷ます。
麹に触れ、香りを嗅ぎ、口に含みながら麹菌の生育状態を確かめる。
これは若手のトレーニングという意味合いだけでなく
杜氏の三谷藤夫さんが60年以上かけて培ってきた技の継承でもあるんですね。
「どうやったら麹菌に機嫌よくしてもらえるか。
やつらは24時間働いているから、見守ってやらんとぐれるし苦しめたらいかん。
米や麹菌の気持ちがわからないと、いい酒には絶対ならんのですわ」
それは子どもと同じだと、金子さんはいいます。
だから鑑評会用のお酒を造る際も特別なチームは作りません。
「麹菌と対話しながら」自分ならどんな酒を造りたいかを考える。
古き良きものは残しながらも、味わいは進化させていく。
それが「白壁蔵」の「伝統を引き継ぐ」ということなのでしょう。
いま「機械造りの酒うんぬん」という相手には、金子さんはこういいます。
「まあ、うちのこの酒、呑んでみなはれ」

この仕事に誇りを持つ若手がいました。

では、実際「白壁蔵」の若手従業員はどんな人たちなのでしょうか。
入社2年目の女性従業員・青山さんは、なんと元イタリアンのシェフ。
お隣・灘区の出身で、幼い頃から酒の王冠を拾って遊んでいたとか。
いまは火入れ担当者として朝早くから忙しく働いています。
「もともとワインよりなぜか日本酒が好きだったんです、地元ですしね」
シェフとして任されていた店がある事情のため閉店となったとき
どうせなら大好きな日本酒を造る仕事に転職したいと決めたとか。
ハローワークの人には、男の世界だから女性は無理と止められたものの
「酒造りに対する熱意が伝わってきた」(尾崎主任)と見事合格。
また入社3年半の北村さんの前職は電気工事関係。
結婚して東灘区に移り住み、その土地柄に惚れこんで転職したそうです。
「地元に根づいた仕事、それもものづくりがしたかったので」と
いまはもろみ担当として大事な工程をまかされています。
「白壁蔵」では若手といえども酒造りにしっかり携わっているのですね。
酒を造ることができて楽しい、うれしいという気持ちとともに
「酒造りは地元の誇り」としておふたりがとらえていたことが
個人的には驚きでもあり、変わってないんだなとうれしく感じた部分でもありました。

人の思いは伝統として引き継がれる。

というのも、幼いころ西宮市に住んでいた私にしても
「酒造り」や「宮水」は地元の誇りとして学び、そう思い続けてきました。
でもどんなに伝統や誇りを守りたくても、ときとしてそれが立ちいかなくなることもある。
「白壁蔵」は東灘区の阪神高速道路を海側へ超えたところ。
取材前にそう聞いて、阪神淡路大震災の映像をすぐ思い出しました。
あの波打つように倒壊した高速道路は、この「白壁蔵」のすぐ近くではなかったか。
神戸や阪神間の地場産業である清酒造りは震災で大きなダメージを受けました。
風情ある木造の清酒蔵も多くが倒壊し、風景は一変してしまいました。
事実、宝酒造灘工場も「白壁蔵」として再生するまでに6年もかかっています。
ただ蔵の形態は変わっても、おいしい酒を造りたいという人の気持ちは変わらない。
必ずしも古い道具や木造の蔵でなくても、伝統は引き継ぐことができるだろうし
ずっと昔からこの国で愛されてきた「和酒」は
きっとそういう人たちの知恵や工夫でおいしくなってきたはずです。
金子さんが思う「進化」とは、そういうことではないでしょうか。

茨城県は、全国一のメロンの産地。銀座で100人がメロンを食べるPRイベント開催

実は茨城県は、全国一のメロンの産地。
水はけのよい砂地と、海岸沿いの昼夜の温度差が大きい気候が
メロン栽培に適しているんだそうです。
ちょっと意外ですね。

そんな隠れた名産地の茨城県が、
自らのメロン生産量をアピールするべく、
茨城産メロン100個を一人一個丸ごと食べるイベントを開催します。
その名も「パンがなければ、メロンを食べればいいじゃない。by いばらき美菜部」!

日時は6/16(日)13:40~、場所は東京・銀座紙パルプ会館にて。
当日は100名がメロン丸ごと1個を食べる様子を撮影。画像をWEB上に公開します。

既にメロンを食べる100人のうち80人は決定しているのですが、
当日参加も若干数ですが受け付ける予定だそうです。

パンがなければ、メロンを食べればいいじゃない。by いばらき美菜部(事前受付は終了)

徳川家康の好物だった「生せんべい」。愛知県半田市のご当地銘菓のお味は?

今日のおやつは、愛知県半田市の名物お菓子「生せんべい」をご紹介!

愛知県半田市には、通常のせんべいとは全く異なる
「生せんべい」というご当地銘菓が存在します。
製造・販売するのは総本家田中屋さん。

せんべいのイメージからかけはなれたこのお菓子、
プルプルした生のお餅のような感触で、
主原料は吟味された国産米、
沖縄県産のさとうきびを使った天然黒糖、上白糖・ハチミツのみ。
添加物を一切使わないロハスな商品なのです。

食感はレアな雁月という感じで、
黒糖のやさしい味わいとモチモチした食感がとてもおいしいですよ。
名古屋のういろうや京都の生八橋の起源でもあるんだそうです。

徳川家康が愛した生せんべい

このお菓子、実は徳川家康の大好物。
桶狭間の戦いで今川義元に加勢した徳川家康がこの地を
訪れた際、お百姓さんの庭先に干してある生せんべいを目にして
「食べたい」と言いました。

そのお家の娘さんは、せんべいが生であることを恐る恐る伝えたのですが、
家康は「生のままでよい」と言って食べてしまいます。
それがすごくおいしかったので、その後お城に献上させたほど。

この生せんべいを作っている総本家田中屋さんのWebサイトに
詳しい物語が掲載されているので、ぜひ読んでみてください。

木綿街道プロジェクト

開発を逃れ、残されたのは古きよきまちの姿。

島根県の東部に位置する出雲市平田町に、
「木綿街道」と親しまれる、風情あるまち並みが残っている。
代々受け継がれてきた製法を守ってつくられる「生姜糖」の店や、
醤油の醸造所が3軒、そして造り酒屋など、いまも現役の老舗が軒を連ねる。

明治10年創業「酒持田本店」。熟練の出雲杜氏が銘酒「ヤマサン正宗」を生み出している。

宍道湖と日本海に挟まれているこの地域は、
江戸時代、綿の栽培がさかんになったのと同時に舟運も活発になり、
「雲州平田」と呼ばれる賑やかな市場町として栄え、立派な商家が建ち並んだ。
その後、水上から鉄道や車へと交通手段が代わりゆく昭和以降、
まちに繁栄のかげりが見え始めた。
昭和50年代には、平田のなかでも繁栄の中心だった本町エリアが、
開発区域に組み込まれ、昔の面影を残す多くの商家が消えてしまったという。
しかし、その開発を逃れ、江戸中期の佇まいが今も残っている地域が
現在、「木綿街道」の愛称を持つ、新町・片原町・宮の町エリアだ。

「僕が育ったころ、周辺は取り残され『寂れたまち』という印象でした。
観光客なんて来ることもなく、用事がある人のみが出入りする。
かと言って、当事者のわたしたちも、江戸中期のころの建物と言われても、
それに価値が見いだせていなかったんです」
と話すのは、來間 久さん。
片原町で300年続く、生姜糖を製造する老舗・「來間屋生姜糖本舗」の店主だ。

改修をしながら当時の佇まいを残す來間さんのお店。看板商品の「生姜糖」はさっぱりとしていて美味。

來間さんは、大学を卒業後、東京で10年ほど会社員として勤め、
父親が亡くなったのを機に帰郷し、店の跡を継いだ。
同じ頃、新町・片原町・宮の町のまち並みを保存しようと外部から働きかけがあり、
そのメンバーに参加することになったという。2001年頃のことだ。
誰もが初めての試み。
地元の人からなかなか理解を得られないこともあったというが、
イベント「おちらと木綿街道」や「もち街木綿街道」を企画したり、
木綿街道地域の存在を広く周囲に知ってもらえるよう、
まち並みを活かす活動を年々展開していった。
さらに、観光の拠点として、「木綿街道交流館」が整備され、
徐々にたくさんの人に、訪れてもらえるようになったという。
現在は、街道内の事業者を中心として結成された、
「木綿街道振興会」が主体となり、年1回の「おちらと木綿街道」だけでなく、
大小さまざまなイベントが企画されている。
その拠点となっているのが、「旧石橋酒造」だ。

「おちらと木綿街道」は、街道内の空店舗、空家を利用して地元のものづくり作家を中心に、多ジャンルの出展者が集う毎年恒例のイベント。今年も5月26日に開催され、6000人以上の人が訪れ、賑わいをみせた(撮影:木綿街道振興会)。

学生や若い世代が参加し、新たな活動へ。

江戸期から続く造り酒屋である石橋酒造が廃業したのは、2007年のこと。
木綿街道の認知度が少しずつあがってきた矢先だった。
800坪もの敷地を持つ建物であり、観光の核にもなりうる建物が、
心ない人の手に渡っては、木綿街道の美しい景観が壊れてしまう。
そこで、平田商工会議所などの働きかけにより、
出雲市が買い取り、活用する方向へ走り出した。
木綿街道振興会のメンバーが中心になり、活用に向けて、広大な敷地を大掃除。
「あれは、もう本当に大変でしたね……」と來間さん。
「でも、大変だった分、みんなにも愛着がわいたのも事実です」
どんな活用方法がよいか、この場所にみんなが可能性を感じたきっかけになった。

みんなで大掃除してつくられた旧石橋酒造奥にあるホール。音の反響もよい広々としたスペースゆえ利用できるようになる日が待ち遠しい(撮影:木綿街道振興会)。

左から、來間さん、木綿街道事務局の平井さん、高橋さん、渡部さん。旧石橋酒造の前で。

そんな生まれ変わった旧石橋酒造で活動を展開している団体のひとつが、
「City Switch」だ。
City Switchは、グローバルに都市デザインの知識やアイデアを交換し、
都市の再生を考えていくプロジェクト。
現在は、東京、出雲、オーストラリアに拠点を持つ。
出雲では、建築事務所「江角アトリエ」が主体となり、
毎年、日本中から大学生の参加を募り、ワークショップを開いている。
学生たちは、1週間ほど出雲の各宿泊施設に滞在しながらグループ制作を行う。
そのワークショップのひとつに、「旧石橋酒造の活用」が取り入れられた。
学生たちは思い思いに、地元の人と交流しながら、
2010年にはこの場所の記憶をとどめる「memory2010」という
インスタレーションを発表したり、
さらに、2011年には日常的な活用方法のひとつとして、
ブックマーケットの仕組みを考え、スタートさせた。

インスタレーション「memory2010」の様子(撮影:江角アトリエ)。

ブックマーケットの様子(撮影:木綿街道振興会)。

「そこで何ができるか、何をするかは、学生たちが決める。
それが、このプロジェクトの面白いところなんです」
と、江角アトリエの江角俊則さんも話し、
木綿街道振興会と共に、学生たちの制作をフォローしている。
学生たちの自由な発想で、面白い活用法のアイデアが生まれる。
なかには、海外から参加する学生もいるようで、
出雲で建築に携わる若いスタッフにもよい刺激になっているようだ。

そんなCity Switchがきっかけで今年4月に木綿街道にやってきた女性がいる。
井上季実子さん、24歳だ。
「ワークショップがきっかけで、
大学生のときに初めて木綿街道にきました。島根の豊かな自然や、
深い歴史を物語るまち並み、そこで出会った人々に魅了されてしまって。
そのとき、こうやって地域やここにいる人たちと関わりながら、
いつかはこっちにきたいな……と思っていたんです。
そうしたら、木綿街道振興会の方から“一緒にカフェをやらない?”と誘われて。
もちろん、即OKの返事をしました!」

実は、これまでイベントや外部団体が活動の拠点としてきた旧石橋酒造は、
今後2〜3年をかけて、建物の防災設備を整えるため修繕に取りかかる。
その間、多目的活用スペースとして、
また木綿街道内で製造されている商品の総合ショップとして、
木綿街道の空き店舗を改修し、カフェを開くことになったのだ。
井上さんは、木綿街道振興会事務局の平井敦子さんと一緒に
振興会を盛り上げながら、今年度中のオープンに向けて準備を進めている。

ちなみに、井上さんは、横浜市出身。なれない土地での生活、不安は無かったかと伺うと、
「初めてのひとり暮らしであたふたしていますが(笑)、
まわりの人がみなさん助けてくれるんです。
一緒にお茶をしたり、食事したり……。とても楽しい毎日を送っています!」
と井上さん。そんな充実した生活から、ここでの目標も見えてきたよう。
「私の勝手な目標ですが、若い人を木綿街道に呼んで、
この地に住んでもらえるような、何か新しい生活スタイルを提案したいですね」

長い年月をかけて、少しずつ、少しずつ、かつてあったような、
人々の息吹や活気を取り戻してきている、木綿街道。
それは、訪れた誰もが魅了されてしまう、歴史的財産が残っているから。
「私たちの一番の目的は、
この木綿街道の美しいまち並みを後世へ残していくことなんです。
しかし、古い木造の建物の価値や魅力を残しつつ維持していくには、
個人では到底まかなえないような多額な費用が発生する場合もあります。
だから、行政の保存制度に頼るしかない。
行政による保存に向けての取り組みを活発化させるために、
文化財的価値を持つ建造物として認知してもらいながら、
この木綿街道を好きになってくれる人をもっと増やすような、
そんな活動を行っていけたらいいですね」(平井さん)

今年の「おちらと木綿街道」前夜祭では木綿街道近くにある「宇美神社」でフードや飲み物が振る舞われた。このような神社内での風情ある夕涼みに想像以上の参加者が集まった。

Information


map

木綿街道振興会

住所 島根県出雲市平田町831-1
電話 080-3025-6901
http://momen-kaidou.jp

Information

City Switch

2007年に設立され、これまでに島根県出雲地域やオーストラリア・ニューカッスル、中国・大連において国際デザインワークショップをコアアクティビティとして活動を展開してきた。建築家・大野秀敏の指導のもと、ジョアン・ジャコビッチと山代悟のパートナーシップにより運営され、それぞれの活動地域の地元グループとのコラボレーションによって活動中。
https://www.facebook.com/CitySwitchJP

Information

江角アトリエ

住所 島根県出雲市古志町2571
電話 0853-31-8211
http://www.esumi-atelier.com

今日のおやつ:岩手・普代村発、 かたつむりみたいなうずまき型 「かりんとう」

今日のおやつも岩手から。

かりんとうといえば棒状のものが一般的ですが、
東北では青森のねじりかりんとうなど、
さまざまな形のかりんとうが親しまれています。

本日は岩手県の普代村にある老舗製菓店、三船製菓で
作られているかりんとうをご紹介。

このかりんとうの特徴は、まるでかたつむりの背中のようなうずまき模様。
ちょっと固めのバリっとした香ばしい食感で、
あまーいお砂糖のやさしい味が口の中に広がります。

三船製菓が創業された明治26年からずっと作られているんだそうです。
癖になる美味しさで、あっという間に一袋ペロリとなくなってしまいますよ。
ぜひ見かけたら試してみてください。

三船製菓店

東北のために立ち上がれ、呑ん兵衛!岩手の地酒と肴で支援する「DRINK 4 IWATE」

立ち上がれ、呑ん兵衛!

お酒とおいしい食事が三度の飯より大好きなメンバーが
大震災で未曾有の被害を受けた東北を応援する
プロジェクト「drink 4 tohoku」。

来たる6月16日(日)、東京・渋谷のロフトワークラボにて、
岩手をテーマにした「DRINK 4 IWATE」が開催されます。

岩手の食材をふんだんに使ったお弁当と、
松徳硝子社製のうすはりグラス(持ち帰り可!)が渡され、
用意された岩手の地酒10銘柄を3杯味わうことが
できるほか、トークやライブも楽しめるイベントです。
地酒のおかわりはキャッシュオンで200円!

トークにおいては、プロジェクトの総料理長であるエンド浩之さんが、
「食べログ」を料理人の視点で分析、本当に美味しいお店を探すコツを伝授します。
点数ではなく、投稿された外観や料理の写真、立地条件など
独自の料理理論を駆使して選ぶのですが、これがめっぽう当たるんだそうです。
今回は「岩手県の飲食店」をピックアップし、解析します。

石川県金沢市発、 いちじくが3個も入ってる 「まるごといちじくロール」

6月の旬のフルーツ、といえばプチプチとした食感と
さわやかな香りが魅力のいちじく。

石川県金沢市のお菓子やさん「メープルハウス」では、
この時期しか食べられない「まるごといちじくロール」
が今年も発売をスタートしました。

旬のいちじくがゴロゴロっとまるごと3個、
包まれているさまはかなりのインパクト!
あっさりながらコクのあるクリームと、ふわっとした
スポンジケーキとのハーモニーが贅沢なロールケーキです。
販売期間内には、通信販売も行われています。

まるごといちじくロール

MAPLE HOUSE 本店

住所:石川県金沢市東力町ニ173

TEL:076-291-4213

営業時間:10:00~23:00

定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)

畑、始めました

「一緒にビールを飲みたい!」と思ってもらえる関係づくりを!

農業に関わる仕事を始めて早3年。
とうとう、畑を始めました!

素晴らしい生産者さんと出会い、自ら販売したいという想いや、
昨年始めたジェラート屋で自ら加工する喜びを知りました。
そうなるとやはり自ら生産してみたい!

今年こそはと思い、雪があるうちから方々に打診をして、
下見を重ねてようやく良い場所を見つけたのです。
しかもグッドロケーション!

スキー場の斜面に位置するので、段々畑になっており、眺めが抜群!
隣は棚田がずらり。
ぼーっとしているだけでも心地良い場所ですが、
農作業して汗なんかかいたら最高です!
そして作業後のビール!!
採れたての野菜をつまみに、ビール!!!

っと、本題からずれましたが、
このフィールドとこれまでの活動を組み合わせて、試してみたいことがたくさんあります。

その中でも、3年前からずーっと考えていた
CSA(Community Supported Agriculture:生産者、または生産グループと
消費者である町内など地域のコミュニティが提携をし、消費者は一定額を生産者に前払い、
生産者は一定期間に収穫される農作物を消費者に納めるというものです)
という仕組みでの販売、
グリーンツーリズムを重ねてきた
僕らならではのアプローチができるのではないかと考えています。
ただの契約栽培ではなく、交流があり信頼関係の上で
お互いの顔を見ながら責任感を持って生産または消費するかたちを
つくることができるのではないかと。

僕らがこの3年で得た大きなものは生産者と消費者の交流で生まれる喜びの声でした。
それは、生産者さんからの農産物を販売したことに対する感謝や、
消費者さんからの美味しいものを食べた感想の何倍も大きな声でした。

それがヒントだと思っています。

そのためのフィールドを得たことは僕としてはとても大きな一歩で、
ド素人ではありますが、いろんな声に対して
これまで以上にクイックにトライできるのではないかとワクワクしています。
同時に勉強することが山盛りでヒイヒイ言ってますが(笑)。

先日、早速東京から体験のお客様が。
キュウリとオクラと枝豆を植えていただきました。

要は、この野菜が収穫の頃に、
一緒にビールを飲みたいと思ってもらえる関係づくりが
できるかどうかなのではないかと思っています。
(だからビールのつまみになりそうなキュウリや枝豆を植えた
という訳ではありませんよ! (笑))

そして、この体験を機に、
もっともっと日本の農業を身近に感じてくれる人が増えてくれたらなぁとも思うのです。

今日の紙パック:岡山県の蒜山酪農カフェ・オ・レ

先日はねりもので燃え上がった
デイリーポータルZとcolocalのコラボ企画。

本日より紙パック劇場がスタートしました。
お手元の紙パックもののお写真を、
ハッシュタグ #kamipack_dc をつけてぜひツイートしてください!
募集期間は6/7(金)11時 〜 6/13(木)11時となっております。

今日のおやつも紙パックで。

シンプルなデザインがカワイイ、
岡山県真庭市産の「蒜山酪農カフェ・オ・レ」をいただきます。

蒜山は"ひるぜん"と読み、鳥取県と隣接した気持ちのよい高原です。
この蒜山で育ったジャージー牛のミルクを使用し、
挽きたて自家抽出のコーヒーと合わせて
さわやかなカフェオレになっております。

ジャージー牛のミルクってコクがあっておいしいんですよね。
是非皆様もご投稿ください!

「鎌田式 健康ごはん」は諏訪市から始まった! 長野県が長寿県になった秘密がここに

長寿県とは、厚労省が発表した平均寿命のトップ県。
2013年、長野県が初めて男女ともに1位に輝きました。

長野といえば、かつては脳卒中ワースト1位だった県。
どうして長寿県になれたのでしょう?!

長野で「がんばらない健康法」を啓蒙し、減塩メニューの普及につとめた人がいます。
それが、諏訪中央病院にて名誉院長をつとめる鎌田實先生です。

鎌田先生が長野の病院に赴任し、住み始めた40年前は、
長野県民は食生活で塩分を取り過ぎていたのだといいます。
その結果、高血圧から脳卒中になってしまうのだと。
そこで病院のスタッフや、地元の主婦たちと一緒に減塩食の活動を始めました。

減塩食の活動においては、

・具だくさん味噌汁(具を増やせば減塩)

・具だくさん混ぜご飯(固い根菜をたくさん食べられる)

・野菜ジュース(野菜不足を手軽に解消)

など、簡単にたっぷりの野菜が取れて減塩になる、おいしいメニューが提唱されました。

活動していくうちに、長野の主婦のみなさんからも「トマト寒天」
などのアイデアが出て、取り入れられていったんです。

そんなメニューを紹介したムック「鎌田式 健康ごはん」
が売れています! レシピの数はなんと130品以上。
長野県のワーストバスターズ鎌田先生考案の
県民を健康にしたメニューとはいったい?!
おいしい減塩生活にご興味のある方はぜひ手にとって見てください。

鎌田式 健康ごはん