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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
愛知県半田市には、通常のせんべいとは全く異なる
「生せんべい」というご当地銘菓が存在します。
製造・販売するのは総本家田中屋さん。
せんべいのイメージからかけはなれたこのお菓子、
プルプルした生のお餅のような感触で、
主原料は吟味された国産米、
沖縄県産のさとうきびを使った天然黒糖、上白糖・ハチミツのみ。
添加物を一切使わないロハスな商品なのです。
食感はレアな雁月という感じで、
黒糖のやさしい味わいとモチモチした食感がとてもおいしいですよ。
名古屋のういろうや京都の生八橋の起源でもあるんだそうです。
このお菓子、実は徳川家康の大好物。
桶狭間の戦いで今川義元に加勢した徳川家康がこの地を
訪れた際、お百姓さんの庭先に干してある生せんべいを目にして
「食べたい」と言いました。
そのお家の娘さんは、せんべいが生であることを恐る恐る伝えたのですが、
家康は「生のままでよい」と言って食べてしまいます。
それがすごくおいしかったので、その後お城に献上させたほど。
この生せんべいを作っている総本家田中屋さんのWebサイトに
詳しい物語が掲載されているので、ぜひ読んでみてください。
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商品の名前に“生”とあるので、
購入すると気になるのが「そのまま食べられるの?」という点。
やっぱり「焼く必要があるのですか?」という問い合わせも多いそうですが、
半生菓子なので、焼かずにそのまま食べられます。
しかも出来上がりの生せんべいは3枚重ねとなっていて、
重ねた隙間に空気が入ることによって、もちもちとした食感と
おいしさが増してきます。
愛知県半田市のみならず、東海エリアで愛されるこの銘菓。
現地でのスーパーなどでは年末年始を中心として、
お得な値段で購入できる「切れ端」セットも販売されており、人気を博しています。
もともと黒砂糖を使用した茶色(黒)と上白糖を使用した白色(白)のみが
販売されていたこの生せんべいですが、
2006年からは、「抹茶味」も新たな味として加わりました。
これはお客さんからの「白、黒とは違う味の生せんべいが食べたい!」という
リスエストに応えたもの。愛知県西尾産の抹茶を使い、
甘すぎずほろ苦さが加わった上品な味わいに仕上がっています。
白・黒・抹茶ともに通販・お取り寄せも可能なのでぜひご賞味を!
information
(株)総本家田中屋
住所:愛知県半田市清水北町1番地
TEL:0569-21-1594
営業時間:8:30〜17:00
定休日:日曜
Web:総本家田中屋 公式サイト
Web:オンラインストア
値段(通販):ミニ(白・黒2枚ずつの4枚 170g)270円 箱9個入り(白・黒・抹茶3枚ずつの9枚)800円 *いずれも税込
賞味期限:ミニは10日間 箱入りは7日間(抹茶は4日間)
*通販での抹茶入りの発送は金・土曜のみ
この記事に掲載している商品の値段や店舗情報等は、2021年7月18日現在のものです。最新情報とは異なる場合もありますのでご注意下さい。
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