“つくる人”を増やすための 発酵デザインワークショップ 小倉ヒラク 後編

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温度管理が重要な麹づくりワークショップ

東京・吉祥寺にある〈タイヒバン〉という飲食店に、エプロンをした人たちが集まっている。
そこに登場した発酵デザイナーの小倉ヒラクさん。
いきなり「みなさんエプロンとかしてきてくれるんですけど、
ホントはいらないんですよね(笑)」と冗談を言って場を和ます。
ここはヒラクさんが定期的に開催している「こうじづくりワークショップ」。
各地で似たようなワークショップは開催されているが、
ヒラクさんのワークショップの特徴として、
都心向けで、座学がしっかりしていることが挙げられる。

「“中目黒あたりのひとり暮らしの人が、キッチンの冷蔵庫にしまえる”
というコンセプトでやっています。
この場でつくれたとしても、再現性がないと意味がないので、
“麹菌とは?” という座学もしっかりとやります。
あとは、味。味噌にしか使えないのではもったいない。
僕が教える麹は、甘みを引き出しているので
甘酒、パンなどにも使えるおいしくて万能な麹です」

発酵デザイナーの小倉ヒラクさん。お酒はワインが好き。

ワークショップは、まずは『こうじのうた』のアニメーションを見て、
お勉強からスタート。
ヒラクさんがプロデュースした麹のことがわかる歌である。いわば麹のPV。

次に実際の麹づくりにとりかかる。まずはお米を蒸すところから。
木の蒸し器にお米を敷き詰めていきながら、
作業における具体的な細かい注意点なども教えてくれる。
40分後に蒸しあがる。失敗の原因は、この段階が多いという。

「お米は炊くのではなく、蒸しているのです。
一粒、食べてみてください。思ったよりかたいでしょ。
普段のお米を炊いたつもりでかたいと思ってしまって、
ここで蒸しを延長してしまう人が多いんです。
ベストは、芯が残っていないけど、最大にかたい状態です」

米を蒸し器に入れていく。端もきっちり入れ込むことが大切だ。写真:編集部

蒸し上がりまで40分、お待ちあれ。写真:編集部

これは「ひねりもち」と呼ばれる作業。
指先でお米をつぶして、おもちみたいにべたっと伸ばしてみる。
芯が残っていないことを確認。
その蒸したお米を、布巾の上にあけてお米をほぐしていく。
目指すのは、一粒一粒が切り離されている状態だ。
その上に種菌をヒラクさんがかけていく。

蒸しあがったお米をほぐしていく。写真:編集部

種菌をかけるヒラクさん。写真:編集部

そしてお米は発泡スチロールの中へ。
一緒に70℃のお湯が入ったペットボトルを入れて、保温する。

「発泡スチロール内部の温度をデザインすることが重要です」

約48時間後に麹は完成する。
ヒラクさんがこれから48時間のうち、12時間ごとの目安の温度を教えてくれた。
だんだんと温度は上がっていくようだ。
最初の24時間が重要で、そこでうまく温度を保つことができれば、
後半は、麹が発酵していって自然に温度は上がっていくはずだという。

「旨みが出る温度と、甘みがでる温度は違うんです。
僕は両方を最大限に引き出すことができる温度をデザインしているので、
すごくおいしい麹ができますよ」

そのためには4〜5時間に一度、
ペットボトルのお湯を温かいものに交換する必要がある。

「麹は生き物だから、すべてが同じではなく、少しずつ違うんです。
それぞれ家などの麹を育てる環境も違うし、
今回も、失敗する人たちが数人は出てくると思います。でもしょうがない。
麹づくりとは、料理のワークショップではなく、
生き物を育てるワークショップですから」

麹は生きている。だから自分の目で見て、肌で感じて、手をかけるということ。
ポイントさえ押さえれば、難しいことは何もないように感じた。
むしろ、このワークショップを終えて、家に持ち帰ってからが本番。
忘れずに、面倒くさがらずに、きちんと麹に向き合うことができるか。
会社に持っていって机の下で育てている人もいれば、
たまたま旅行の予定があって、麹を持って旅立った人もいるという。
愛情をこめて、手をかけた分、“いい子”に成長するのだ。

「ヒモがついているのでハンドバッグのように持ち歩いて」とヒラクさん。

ひとりひとりの発泡スチロール箱にコメントを書きながら、当日の感想を聞く。

勝手に作る商店街サンド: 今回の舞台は幕末維新ゆかりの地、 山口県山口市!

商店街サンドとは?

「商店街サンド」とは、
ひとつの商店街(地域)で売られているパンと具材を使い、
その土地でしか食べられないサンドイッチを作ってみる企画。
必ずといっていいほどおいしいものができ、
ついでにまちの様子や地域の食を知ることができる、一石二鳥の企画なのだ。

幕末維新ゆかりの地、山口市で作る!

今回は、山口県山口市にやってきた。
山口県と言えば、吉田松陰をはじめ木戸孝允、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文など
幕末期に活躍した志士たちを数多く輩出した地として知られている。
山口市には志士たちゆかりの場所も多く、
さらに遡って、室町時代に京都を真似て繁栄した大内文化や、
布教で訪れたザビエルが日本で初めてクリスマスを祝ったお寺があったり、と
見どころの多いまちである。

である、と書いたけど全然知らなかった!
はたしてどんなサンドができるのだろう。

歴史好きなら歩いておきたい〈萩往還(はぎおうかん)〉。日本海に面した萩市と瀬戸内海に面した防府市を縦につなぐ古道。幕末の志士たちも行き来した道。

吉田松陰のお兄さんが開いていた塾に隣接する十朋亭。長州藩の宿泊所として使われていた。高杉晋作や久坂玄瑞らも訪れている。自由にあがれるのがうれしい。

大内文化を代表する建築物のひとつである瑠璃光寺五重塔(国宝)。無料で見られる人気スポット。

漆塗りでつくられる〈大内人形〉の工房もまちにいくつか残っている。まん丸で可愛い。

人気のパン屋さんからスタート

さて今回のサンド作りは、
ザビエル死後400年を記念して建てられたという聖堂近くからスタートした。
聖堂のふもとにあるパン屋〈サビエル・カンパーナ〉のパンがお目当てなのである。

ザビエルの指の骨が納められている山口サビエル記念聖堂。ちなみにこの辺りでは「ザビエル」ではなく「サビエル」と呼ぶようだ。

そのふもとに昔からある人気のパン屋さん〈サビエル・カンパーナ〉。地元出身の宮野さんと。

今回ご縁があって一緒にサンド作りをしてくれるのは
商店街賑わい創出事業をしている宮野孝夫(みやのたかお)さん。山口市出身だ。
さっそく一緒にお店に入った。

山口に戻ってきたら食べ物とお酒がおいしくて体重が増えてしまった、という宮野さん。

サビエル・カンパーナでは、
地元の食材を使った調理パンやお菓子に加え、ザビエルの生まれた美食のまち、
スペイン・バスク地方のパンも並んでいる。
とにかく種類が豊富。なかには〈幕末維新パン〉と名づけられた変わり種があった。

それは、安政6年(1859年)に萩藩の中嶋治平という人が作ったパンを忠実に
再現したものらしい。
幕末に食べられていたパン、どんな味か気になる!

今回のサンドに使うパンは幕末維新パンに決まりでしょう!

うしろから「それ、おいしくないよ」と言いながら店長登場。耳を疑った。

今日のおやつ: 〈梅田のバナナ〉完熟バナナアイス 昭和2年からバナナ一筋! いまだけ3割引き

群馬県前橋市、地元では名の知れた個人商店〈梅田のバナナ〉。
なんと昭和2年の創業以来、
ひたすらバナナだけを販売しているという珍しいバナナ専門店なのです。
専門店ならではのこだわりにより、
店頭で売られているバナナが絶品と、評判高きお店です。

今日のおやつは、そんな〈梅田のバナナ〉さんのおいしいバナナを使った、バナナアイス。
群馬の物産がいろいろ取り揃えられた通販サイト〈CASAぐんま〉から、通信販売が可能
甘くなめらか、やさしい味のバナナアイスです。
1本1本バナナの糖度を測り、
18度以上の厳選したものだけを使っています。
ひとつのアイスに、2分の1本以上のバナナが使われる濃厚ぶりで、
とにかくバナナ感がすごい!
バナナ好きも納得のアイスです。

こちらがお店

店主の梅田さん

どうして〈梅田のバナナ〉のバナナはおいしいのか?
それは長年の経験で培ったこだわりの自家熟成。
店頭に並べるバナナも、熟成を促すために、
ビニール袋などには入れずに自然な状態にしてあります。
また、店内の温度を四季を通じて20度前後に一定させることで、
バナナの故郷である南国の暖かさを維持しているのだそう。

店頭で熟成されるバナナ

キウイの概念が変わるかも!?  見た目の美しさもおいしさも、 とびきりの〈レインボーキウイ〉

キウイ生産量が日本一の愛媛で育つ、魅惑の味わいの〈レインボーキウイ〉

これまでご紹介してきたように、さまざまなおいしい果物が生産されている愛媛県。
その中で日本一の収穫量を誇りながらも、
あまりそのことを知られていないのがキウイフルーツ。
キウイといえばニュージーランドというイメージが強いので
「北半球でも栽培できるの?」と思われる人も多いかもしれませんが、
実はキウイの原産地は中国。また国内では愛媛県のほか、
福岡県や和歌山県などの地域でも生産されています。

そんなキウイですが大きく分類すると、3つの種類があります。
ひとつ目は〈ヘイワード種〉と呼ばれる緑色のもの。
ふたつ目は〈ゴールドキウイ〉などの名前で知られる黄色のもの。
そして3つ目が、まだあまり知られていない赤いもの。
この希少な存在である赤いキウイ〈レインボーキウイ〉を生産している高橋農園を訪れました。

高橋農園の高橋賢一さん。楽しそうに話してくださる様子に〈レインボーキウイ〉への愛情を感じます。

愛媛県の東部に位置する西条市で
十数年にわたり〈レインボーキウイ〉を育て続けている高橋賢一さん。
以前は会社勤めをされていたそうですが赤いキウイと出会い、
その味わいに感動して専業農家となったという経歴の持ち主。
園地に到着して間もなく
「〈レインボーキウイ〉を見るのは初めて? まぁ、まずは食べてみてください」
と高橋さんに言われ、まずは試食をさせていただくことに。

半分にカットした〈レインボーキウイ〉。鮮やかな赤と黄緑色のコントラストの美しさに、まず心を奪われます。

「これは柔らかくておいしいと思うな」と、
高橋さんが半分にカットしてくれた〈レインボーキウイ〉。
まず驚かされたのは、黄緑色の果実の中央にかけて広がる鮮やかな紅色。
その美しい実にプラスチックのスプーンをあてると、
力も入れていないのにスプーンがスッと実の中に入っていき、
こぼれんばかりの果汁が実からあふれてきました。

とにかく柔らかくてジューシーな実。皮に産毛がないのも〈レインボーキウイ〉の特徴。葉っぱがすれるだけで皮にすり傷ができるほどデリケート。

そして、さらに驚かされたのが、その何ともいえない特別な味わいと舌触り。
緑色のキウイによくあるピリッとするような酸味や繊維質の固さが全くなく、
中央の白い部分でさえ柔らかい果実。そんな果実からあふれでるのは、
まろやかで濃厚な甘みとトロピカルフルーツを思わせる風味。
緑のキウイとは全く異なる、桃やマンゴーを思わせるような味わいに感動していると
「みなさん、色々な果物の味を連想されますね、
中には杏みたいな味わいと言った人もいました。
それで7つの果物の味があるということで〈レインボーキウイ〉という名前にしたんですよ。
ちょっとこじつけですけどね(笑)」と高橋さん。

7つの果物の味だけでなく、果物7つ分の甘みもあるのではないかと思ってしまう
〈レインボーキウイ〉ですが、今年は特に糖度が高いものが実ったのだそう。
「この間、糖度を計ったら23度ありました。
緑のキウイだと12度くらい、〈ゴールドキウイ〉で14度くらいで、
おいしいメロンだと14〜15度くらいなんですよ。
〈レインボーキウイ〉は小さなお子さんも、どんどん食べますね」と高橋さん。

一度食べたらキウイの概念が変わってしまいそうなおいしさの〈レインボーキウイ〉ですが、
突然変異によって生まれた品種なのだそう。
そんなこともあってか、高橋さんが栽培を始めた当初は栽培のノウハウも確立しておらず、
まさにゼロからのスタート。
そんな高橋さんが全身全霊をかけて育ててきた〈レインボーキウイ〉の園地を
拝見させていただきました。

もうすぐ開幕 〈瀬戸内国際芸術祭〉 作品そっくり!?の 〈芸術祭記念ランチ〉

2016年3月20日(日)に開幕される、
現代アートの祭典〈瀬戸内国際芸術祭〉。
瀬戸内海の香川県の島々で3年に一度開催される
言わずと知れたアートのお祭りですが、今年は
〈海の復権〉をテーマに、12島14会場で作品公開や
イベントが開催されます。

そんな〈瀬戸内国際芸術祭〉を食でも楽しもう! 
というわけで、小豆島にある
〈リゾートホテル オリビアン小豆島〉では、
小豆島で展示されるアート作品をイメージした
〈芸術祭記念ランチ〉メニューを3月1日(火)から提供します。
作品そっくり?!のユニークなメニューです。

上の写真は、〈きんつぎハンバーグ〉。
これは岸本真之さんの作品で、
小豆島の家庭から食器など使わなくなった陶磁器を集めて
“金継ぎ”という修復技術を模した技法でつなぎ合わせた
作品の〈つぎつぎきんつぎ〉をモチーフにしたハンバーグです。
作品と同様に、色鮮やかな食材たちが積み上げられています!

種差海岸の 世界観にひたる 〈TANESASHI CAFE〉 期間限定オープン

青森県八戸市にある〈種差海岸〉のポップアップカフェ、
〈TANESASHI CAFE〉が2016年2月1日(月)、
東京・渋谷ロフト2F〈Shibuya City Lounge〉にオープンします。

広大な天然芝生!

種差海岸は、日本でも珍しい景色が広がるエリア。
ウミネコが空を舞い、海から吹き注ぐヤマセの影響で
高山植物が咲き乱れています。
波打ち際まで敷き詰められた広大な天然芝生や、
樹齢100年以上の松並木がつづく「淀の松原」、
鳴砂が有名な、2km以上にわたる砂浜「大須賀海岸」など、
穏やかで表情豊かな風景が拡がる、
10km以上にわたる地域の総称が〈種差海岸〉なんです。

八戸産スルメイカとみどり野菜のジェノベーゼパスタ 田子にんにくのガーリックトースト添え/1000円

カフェでは、そんな種差海岸自慢のメニューが登場。
ランチでは、全国一の水揚げを誇る八戸産のイカや“田子にんにく”など、
青森の食材をふんだんに使った
〈スルメイカとみどり野菜のジェノベーゼパスタ〉をご提供します。
これは種差海岸の芝生地をイメージした、色鮮やかな緑色のパスタ。
甘みと歯応えが特徴の八戸産スルメイカと春野菜を、
香り高いバジルのジェノベーゼソースで合わせました。
天然酵母バゲットと、国産最高峰の青森県田子にんにくを使用した
ブルゴーニュトーストを添えた、おしゃれな一皿。

八戸産焼きスルメイカと春野菜のチーズリゾット パルメジャーノ飾り 1300円

こちらがディナーメニューの、
〈八戸産焼きスルメイカと春野菜のチーズリゾット パルメジャーノ飾り〉。
八戸産スルメイカを丸ごと1パイ、芽キャベツ、チェリートマト、
そしてパプリカをコク深いパルミジャーノチーズで合わせたリゾットです。
色鮮やかな見た目も楽しく
春の訪れを感じさせてくれそう。

つくり手の顔が見える、 豊かな食卓。 淡路島のさつまいも料理から 感じた大事なこと。

淡路島の美味しいアルバム

今回の美味しいアルバムの舞台は
フォトグラファー・津留崎徹花がここ数年、何かと縁があるという淡路島。
たまたま見かけた記事に惹かれ、さっそく取材依頼。
淡路島の〈あわじ花の歳時記園〉で迎えてくれたのは、
はつらつとした声が印象的な緒方信子さんでした。

懐かしいさつまいも掘りから、おいしい郷土料理、そして
ぐっと心に響いた信子さんの話。
今回の旅でもたくさんの出会いと収穫があったようで…

今日のおやつ:1000円のみかん! 〈愛媛Queen(クィーン) スプラッシュ〉誕生

今日のおやつは、愛媛うまれの新しいかんきつ、
〈愛媛Queen(クィーン)スプラッシュ〉。
これは、いままで〈甘平(かんぺい)〉
と呼ばれていた、西之香とポンカンをかけあわせた柑橘のなかで、
糖度13度以上、2L 〜4Lサイズ、傷がないなど、
厳しい基準をクリアした果実だけが名乗れる栄誉ある名前。
なんと小売価格はひとつ1000円になると予想される高級みかん!
愛媛県が自信をもっておくる、次世代の新かんきつなのです。
ラグジュアリーな化粧箱に、
ひとつひとつ丁寧に手作業で箱詰めされています。

こちらが3つ入りの立派な箱!

高級感が漂います

透明なおしゃれパッケージ

すごく大ぶりです

おしゃれなパッケージの中には、大ぶりの果実が入っています。
手にとってみると、ずっしりとした重みが。
皮が薄いので、手で簡単に剥くことができます。

皮の薄さにびっくり!

奥深いカカオの世界にご案内! 阪急うめだ本店で 〈バレンタインチョコレート 博覧会〉

新潟、しょこら亭の〈麒麟山利酒ショコラダブル仕込〉

大阪・阪急うめだ本店にて、
国内最大級のチョコレートの祭典〈バレンタインチョコレート博覧会〉がスタート!
2016年2月14日(日)まで、9階の催場場から阪急うめだギャラリー、アートステージ、
さらに地下1階の洋菓子売場、地下2階のグロッサリー売場を会場に、
国内外で人気のパティシエ、ショコラティエのチョコが大集合。
全館をあげた圧巻の品揃えで開催されます。
カカオ豆の加工からチョコレートの製造まで一貫して行う
“BeantoBar”が注目を集める今、チョコレートの奥深い世界に
気軽に触れられる催しです。

イベント期間中は、阪急うめだ本店9階がチョコレート一色に。
注目は、9階の祝祭広場での〈カカオティエ〉の紹介コーナー。
カカオティエとは、チョコレートの原料・カカオから探求し
チョコレートを作る職人のことで、阪急うめだ本店さんが名づけた造語なんだそう。
日本を代表するカカオの達人、〈パティシエエスコヤマ〉の小山進氏、
〈ミュゼ・ドゥ・ショコラテオブロマ〉の土屋公二氏、
〈ショコラティエパレドオール〉の三枝俊介氏、
〈バニラビーンズ〉の八木克尚氏、〈ダリケー〉の吉野慶一氏の
スペシャルチョコレートを紹介します。

〈ミュゼ・ドゥ・ショコラテオブロマ〉土屋公二氏

〈ショコラティエパレドオール〉三枝俊介氏

〈ダリケー〉吉野慶一氏

また日本のチョコ〈和チョコ〉の世界もご紹介。
アートステージで開催される〈ニッポンのチョコ〉には、
老舗の茶舗などによる和素材を使ったチョコが集結。
地下1階和菓子売場では、〈日本の銘菓撰〉を担当する、
和スイーツに精通したバイヤーが、
地元で人気のもの、特産品を使ったもの、隠れた名品から
バレンタイン限定品などを厳選。
100種類以上が登場します。
長野の市田柿専門店〈山下屋荘介〉の
チョコレートがけ干し柿や、
吟醸酒を練りこんだ2種の生チョコをぐい呑みにした、
新潟〈しょこら亭〉の〈麒麟山利酒ショコラダブル仕込〉など、
ご当地愛があふれるチョコレートばかりです。

東京、空いろの〈ほしチョコレート&スプーンクッキーセット〉

三重県、花咲かりんの〈チョコかりん〉

神奈川、エクスポートの〈赤いくつ〉

長野、山下屋荘介の〈柿チョコレート〉

京都、大文字飴本舗の〈京のブタさん〉

北海道、北菓楼の〈はまなすの恋〉

〈宮のたれ〉の〈ステーキ宮〉 町田木曽店オープン! 栃木県民のソウルフード、 ついに東京上陸。

ステーキ専門店〈ステーキ宮〉をご存知でしょうか?
もともと栃木県宇都宮で生まれた総業39年のブランド。
開業当時はビフテキと呼ばれ、庶民にはまだ高嶺の花だったステーキを
手頃な価格で食べてもらいたいとの願いから生まれたステーキ店です。
ファミリー向けのレストランとしてチェーン化され、
いまでは栃木だけでなく、関東、北陸、甲信越、
東北、東海、関西、北海道など様々な地域に展開されています。

余談ですが〈ステーキ宮〉は宮城県にも店舗が多くあり、
わたしはつい最近まで〈ステーキ宮〉の”宮”を
宮城発のレストランだから”宮”なんだと
思っていましたが栃木発でした...。
そんなステーキ宮が、ついに東京進出。
2016年2月4日(木)に東京初となる
〈ステーキ宮 町田木曽店〉をオープンします。

〈ステーキ宮 町田木曽店〉

ところでステーキ宮といえば、名物の〈宮のたれ〉。
レストランで味わえるだけでなく、
地元ではスーパーなどでも販売され、
家庭で親しまれているんです。

原材料は、タマネギ・ニンニク・醤油・酢のみ。
保存料不使用、加熱処理もしていない”生たれ”で、
なんと成分の7割弱がおろし生野菜なんだそう。
これを約3週間熟成するのが、創業以来変わらぬレシピなんです。

宮のたれ

実はこの〈宮のたれ〉を活かしたスナックも発売されています。

ブームからムーブメントへ。 発酵デザイナーがデザインする社会 小倉ヒラク 前編

ソーシャルデザイナーから発酵の世界へ

発酵デザイナー。そんな不思議な肩書きで仕事をしている小倉ヒラクさん。
一体、発酵の何をデザインするのだろう。
そもそもは何でもこなすインハウスデザイナーだった。

「ある企業の中で、パッケージや広告、会報誌のダイレクトメールなど、
いろいろなデザインを担当しました。
8年ほど前にその会社から独立したのですが、
もちろんすぐに仕事があるわけではありませんでした。
そんなとき、知り合いから“ヒマなら、秋田で困っている農家のおばちゃんがいるから
話を聞いてあげて”という話がきたんです。
その農家で“こういうチラシをつくってみたら”とか解決策を提示してみました。
すると、その農家の知り合い、またその知り合いから、
わらしべ長者のように仕事がやってきたんです。
気がついたら、東京ではまったく仕事をせず、地方で長靴ばかり履いている。
一次産業とか生態系を取り扱っていて、
どんどん普通のデザイナーのキャリアから逸れていきました。
本当はオリンピックのロゴとかつくるようなデザイナーに
なるつもりだったんですけど(笑)」

今ではトレンドともいえる地域デザイナーの走り。
その流れで、ソーシャルデザイナーとして活動していくことになる。

“発酵ウェア”である藍染めのオーバーオールを着ている小倉ヒラクさん。

「当時携わっていたのは、林業関連、田んぼの生態系、
オフグリッドの都市計画などのデザインです。
まだソーシャルデザインという概念すらほとんどないような、黎明期でしたね。
まわりにもそんなことをやっている人はほとんどいませんでした。
しかし現在の状況を見てみると、
数年前からソーシャルデザインというものも普及しているし、
僕よりも才能がある人たちがたくさんいるから、
僕がプレイヤーにならなくても、任せておけば大丈夫だと思ったんです。
正直に言えば、社会に役立つことよりも、自分の好きなことを極めてみようと。
自分にしかできない、長く続けられることをやっていきたいと思いました」

それが発酵の世界。
会社から独立し、ソーシャルデザイナーとして働き始めたと同時に、
発酵の世界にも興味を持っていった。
それは自分の体へのインパクトがきっかけだった。

「体が強くなくて、アレルギー、アトピー、喘息なども持っていて、
免疫不全だったんです。
しかもがんばって仕事して、がんばって遊んでしまっていました。
あるとき、発酵学の神といえる小泉武夫さんにお会いしたんです。
会った瞬間に“免疫不全だね。顔を見ればわかる”と。
続けて“納豆、みそ汁、漬け物を食べたほうがいい”と言われました。
言われた通りにしてみると、どんどん治っていったんですよ。
そこから発酵学に興味をもち、以来、360度ハマっています」

〈こうじづくりワークショップ〉が定期的に開催されている吉祥寺の〈タイヒバン〉。店頭にはあるこちらはなんと堆肥! が、まったく臭くはありません。写真:編集部

高知だけでポン酢が30本も!? 意外なバリエーションに驚く 昨今の「ポン酢事情」をご紹介

いよいよ冬本番になり、お鍋が美味しい季節がやってきました。
お手軽に楽しめるのは水炊きや寄せ鍋。
そして、そこに欠かせないものといえば、、やっぱりポン酢ですよね。
そこで今日は、高知県で豊富に作られているポン酢に的をしぼり、
いまポン酢界にはどんな商品があるのかざっとご紹介したいと思います!

ポン酢とはそもそも、柑橘系の果汁を醤油や鰹節などで味をととのえたもの。
柑橘の爽やかな風味が楽しめ、
また、オイル不使用のだめ健康志向の人にはもってこいの調味料です。
レモン・ライム・カボスなど色々な果汁で作られますが、
高知といえばもちろん、特産品である“ゆず”が使われています。
その種類はたいへん豊富で、ラベルも個性豊かなものが並んでいました。

贈答用にも喜ばれそうなオシャレなラベルが多い。ちなみに真ん中の< ゆずの村>は高知のアンテナショップにあるポン酢の中で人気ナンバーワン商品。

目を引くプリッキーズシリーズ。唐辛子入りの"攻撃的な"ポン酢。

まず目を引いたのはポン酢とは思えないラベルのこちら。
地鶏の〈土佐はちきん地鶏〉のダシに加えて、
タイ料理でおなじみのプリッキーヌという青唐辛子が入っています。
くせになる辛さから、少々攻撃的な辛さまで3種類。
試してみたところ、鍋物やサラダよりも
鶏の揚げ物や餃子など、肉汁との相性が合いそうなポン酢でした。
辛いもの好きにはぜひ試して欲しいシリーズです。

お次は生姜入りのポン酢たち。ポン酢の世界は広いですね。

さすが高知、もう一つの特産である生姜入りもいくつかありました。
すりおろした生姜がたっぷりはいった〈生姜とろ~りポン酢〉は
まろやかに仕上げられていて、サラダや冷しゃぶにピッタリな味。
ほか、ダイレクトに生姜を感じられるものや、
甘辛くできていて、豚の生姜焼きを作るのにもってこいなものも。

さらに、まるでドレッシングの見た目の〈胡麻すってぽん〉は
この中で一番甘みがあり、子どもたちにも人気ありそうなポン酢です。
胡麻の風味が強いですが、ゆずの爽やかさと生姜の上品さもきちんと感じられました。
試しにサラダにかけて食べてみたのですが止まらなくなって
どちらがメインかわからない程でした。

ゆず胡椒入りのポン酢と、“塩”ポン酢。昨今のポン酢は色も豊か。

胡椒入りのピリ辛もありました。
さきほどの唐辛子の攻撃的な辛さとは違い、
じんわりと響く大人の辛さ。特に焼き魚に合いそうです。
驚いたのが塩ポン酢!
もちろん普通のポン酢と同じように使えますが、
焼き肉との相性が特に抜群。
焼き肉の旨味が一気にまろやかになり、最後に爽やかさがふわっと残ります。
焼き肉のタレと一緒に置いておきたい一品です。

焼き肉のタレの横に置きたい一品!

〈THIS 伊豆 しいたけバーガー〉 しいたけが主役! 肉厚でジューシー極まりなし

しいたけ、といえば普段は食の脇役ですが、
このたび静岡県三島市の〈伊豆・村の駅〉で発売された
〈THIS 伊豆 しいたけバーガー〉は、
しいたけを主役に据えた、ここでしか食べられないご当地バーガー!

肉厚なしいたけをハンバーグのタネに加え、
さらにしいたけステーキ2個としいたけカツを間に挟んだ、
ボリュームたっぷりの逸品。
お値段はお求めやすい550円(税抜)となっております。

上からみたところ

伊豆はそもそも、日本有数の椎茸産地。
毎年10万人が訪れるこの村の駅でも、
地元で採れるしいたけはトップの売上を誇る人気の商品。
そんな伊豆のしいたけのジューシーな美味しさを、
その場でダイレクトに味わってほしい、
という想いから作られました。
しいたけづくしのこのバーガー、
上から見たところもしいたけのようです。

フレンチ風の恵方巻き 〈びわ湖ロール〉って?! 〈おいしが うれしがマルシェ〉 in 有楽町駅前広場

滋賀のおいしいものって何でしょう?
近江米、近江牛、湖魚、近江の茶、近江の野菜など
たくさんある滋賀のおいしいものを紹介する
〈おいしが うれしがマルシェ〉が、
2016年1月30日(土)と31日(日)の二日間にわたり、
有楽町駅前広場にて開催されます。
こちらのお料理は、琵琶湖の幸と山の幸を使った
香味豊かなオリジナルスープ。
琵琶湖産シジミ、スジエビ、日野菜、赤かぶ、白ねぎを使った、
〈滋賀のスープ ド ポアソン〉です。
31日(日)の13時より数量限定で振る舞われるそうですよ。

〈おいしが うれしがマルシェ〉には、
滋賀を代表する食材がたくさん。
会場には約20ブースを設置。
近江ブランドで人気の近江米や近江牛をはじめ、
野菜や漬物、琵琶湖の魚介、お茶や和菓子などが販売されます。

会場では数量限定で、温かいシジミ汁や、
普段はこの季節の滋賀県内でしか食べられないのヒウオ(アユの稚魚)の
釜揚げを無料試食でご提供!
ほかキッチンカーでは、近江牛の串ステーキの販売もあります。

もう一つの目玉は、
滋賀をこよなく愛するフレンチシェフ船岡勇太さんによる
オリジナルメニューの紹介。
シェフ特製フレンチ風滋賀の恵方巻き〈びわ湖ロール〉って
いったいどんなものでしょう?

〈リリコイバター〉 南房総産のパッションフルーツ だけ!無添加・無着色の 国産バタージャム

さわやかな酸味がやみつきになる果物、
パッションフルーツ。南米ブラジル原産で、
日本では沖縄を中心に栽培されているのですが、
実は千葉県の南房総に、このパッションフルーツを
育てる農園があります。
それが〈RYO'S FARM(リョウズファーム)〉。
千葉房総半島の南端、海に囲まれた館山市で、
使われなくなってしまったビニールハウスを再利用し、
400坪のビニールハウスに約200本のパッションフルーツが
植えられています。

こちらがパッションフルーツ

リョウズファームの農園

そんなリョウズファームから、
農園で採れたパッションフルーツを使った、
〈リリコイバター〉が登場しました。
リリコイとは、ハワイ語でパッションフルーツのこと。
ハワイでは朝食にかかせない食材として人気で、
パンに塗ったりヨーグルトにかけると、濃厚でとても美味しいのです。

リョウズファームのリリコイバターは、
パッションフルーツを贅沢にもまるごと1個使用。
厳選した国産のバター、卵、砂糖とじっくり煮込み、
プレミアムなバタージャムに仕上げました。
種ごと入っているので、プチプチとした食感が楽しめるとともに、
種に含まれる美容成分もしっかり摂取することができます。
無添加・無着色で国産の素材にこだわり、
日本人の味覚に合うように試行錯誤を重ねたのだそう。
パンやヨーグルトにのせて食べると、
さわやかなパッションフルーツの香りと濃厚な甘みが口に広がりますよ。

コメダ珈琲店の〈シロノワール〉が バレンタインを控え 〈クロノワール〉に!

喫茶店文化華やかな愛知県名古屋市で1968年に創業し、
いまでは全国に665店舗(2015年12月末現在)を展開する〈コメダ珈琲店〉。
モーニングのトーストに小倉がついてくるなど、
ひと味違ったおもてなしにこだわる珈琲店です。

そんなコメダの看板メニューといえば、
ほかほかのデニッシュにソフトクリームが乗った〈シロノワール〉ですが、
なんとコメダではバレンタインデーに先駆けて、
ソフトクリームがすべてチョコレート色に染まる
大胆な〈チョコ色に染まれ!コメダのチョコ祭り〉を開催!
2016年2月1日(月)から2月14日(日)までの開催期間中、
コメダ珈琲店のソフトクリームがすべてチョコソフトになります。
看板メニューの〈シロノワール〉もこの通り、
期間限定の〈クロノワール〉に変身。
シロップの代わりに、チョコレートソースと粉糖でデコレーション。
1977年の販売から続く伝統のシロノワールが、
この時期だけのダブルチョコ味になります。

ミニクロノワール

コメダのこだわりは徹底的。
定番のクリームコーヒーや、ブーツ型のグラスにはいった
クリームソーダもチョコソフトになります。
いったいどんな味なんでしょう...

コーヒーシェーク

食材の宝庫、佐渡から インスパイアされた 〈ANDAZ TOKYO × DINING OUT〉

食を通じて地域経済の活性化を目指す地域振興プロジェクト、
〈ダイニング・アウト〉。
これは日本の地方のまちを訪ね、その地域の厳選食材で、
一流のシェフが腕によりをかけてつくる料理を、
最高のロケーションでいただくプレミアム・レストランです。
これまでに新潟県佐渡市や静岡県静岡市で開催され、
コロカルでもご紹介してきました。

この〈ダイニング・アウト〉が、
東京・虎ノ門にあるホテル〈アンダーズ 東京〉の
メインダイニング〈アンダーズ タヴァン〉にやってきます!
期間は2016年1月29日(金)から2月29日(月)まで。
〈ダイニング・アウト〉初開催の地、佐渡の食材をテーマに、
トップシェフが腕をふるうスペシャルメニューが
ランチとディナーで提供されるのです。
登場するのは、アンダーズ 東京の総料理長ゲハード・パスルガーと、
〈DINING OUT SADO〉で料理を担当した
東京・赤坂〈TAKAZAWA〉の高澤義明シェフ。
佐渡茶でマリネしたり、カキフライのタルタルソースに甘酒を使ったり、
イマジネーションあふれるメニューが並びます。

佐渡茶でマリネした両津港水揚げブリのスモーク 洋ナシ「ル・レクチェ」とタラゴンピューレ ビーツのマリネ

イベントの最初を飾る1月29日(金)と30日(土)の2日間は、
二人が佐渡島を訪れ、現地で出会った旬の海や大地の恵みを存分に活かし、
それぞれのインスピレーションと感性で創り上げた至高のメニューを提供するスペシャルコース
〈ANDAZ TOKYO x DINING OUT Special Collaboration~Inspired by SADO~〉をご用意。

ランチコースは6,000円、ディナーコースは18,000円と22,000円の2コースがあります。 
ランチでは〈佐渡島産牛蒡のフラン 杉と松葉の香り 甲殻類のクレム〉
といったメニューがあるほか、ディナーコースにはお食事に合うお酒・ワインのペアリングも!

例えば〈活南蛮海老のトムヤムクン 白子のタルタル 黒トリュフ 
佐渡さかや農園の林檎と赤泊産ズワイ蟹〉を
佐渡の酒蔵〈加藤酒造 金鶴 純米活性にごり酒〉と一緒にいただいたり、
思いもつかないような、ワクワクするような組み合わせが楽しいですね。

新潟県産青首鴨のクレイポット かりん、八幡芋、牛蒡のロースト 松葉の香り

天然醸造の木桶仕込で 家庭でも使いやすい醤油をめざす 小豆島・正金醤油

島外の人に向けて造られてきた小豆島の醤油

正金醤油は、瀬戸内海に浮かぶ醤油の代表産地である小豆島で、
大正9年に創業した約100年の歴史を持つ蔵元。

正金醤油の醤油は香りも味もやわらかくて澄んでいる。
このような醤油はだしや野菜の繊細な風味とバランスをとりやすい。
さらに正金醤油では、すべての商品を
“天然醸造”
“木桶仕込”
“国産丸大豆・国産小麦使用”
“化学調味料不使用”という条件で造っている。
醤油業界全体では高値がつく条件だけれど、
同条件の醤油と比べると7割や5割ほどの値段だ。
そこには「家庭で気軽に使ってほしい」という正金醤油の想いがある。
そして実際に長年、各地の主婦に支持されてきた。

登録有形文化財に登録されている正金醤油の〈山吉もろみ蔵〉。小高い場所に立っていて少し温度が低いので、淡口醤油の製造に向く。

登録有形文化財と近代化産業遺産に登録されている正金醤油の〈西もろみ蔵〉。小豆島町の蔵でもっとも歴史がある。

もともと小豆島では塩を盛んにつくっていました。
「最も潔白にして美味なり」と高く評価されましたが、
18世紀後半に塩の生産技術が瀬戸内海沿岸全体に広がると、
塩の生産が増えて余るようになり、塩を原材料とする醤油業へと移っていきます。
さらに、明治後期に小豆島醤油の品質向上を目指して〈発酵食品試験場〉を設立。
東京帝国大学の大学院で醸造学や発酵科学を専攻していた
清水十二郎を技師長に迎えて関東の人が好む醤油を目指しました。
以来、日本有数の産地として発展し、現在の小豆島の醤油のほとんどが
都市部を中心に島外に出荷されています。

正金醤油の醤油も、現在95%ほどを島外に出荷しています。
「うちの醤油は島外のスーパーによく置いていますよ。
1リットルの瓶に入れた醤油が一番売れますね。
醤油業界では小瓶が売れるようになってきているので、
小瓶を提案して置いたこともあるんですが、やっぱり1リットルが売れるんです。
いまでもずっと家庭で料理をよくする人に使ってもらっていて、ありがたいです」
と話すのは、正金醤油4代目藤井泰人さん。裏表がない正直な性格。
いつも冷静に「口にしたときにおいしいと喜ぶ醤油」を考え、
黙々と醤油造りに打ち込みます。

正金醤油4代目藤井泰人さん。裏表がない正直な人で、根っからの職人気質。

〈赤い風船〉のふわふわ シフォンケーキ〈赤おにさん〉 福岡限定のかわいい節分スイーツ!

長崎と福岡で店舗を展開する洋菓子店〈赤い風船〉。
創業は1968年。ケーキといえばバタークリームか
チョコレートケーキが主流だった時代に、
生クリームを使ったケーキを販売したお菓子屋さんです。
そんな〈赤い風船〉さんが、2月3日の節分の日に合わせ、
節分スイーツ〈赤おにさん〉を福岡市のイオンモール香椎浜店にて販売します。

〈赤おにさん〉の中身はシフォンケーキ。
ふわふわのいちごシフォンの中にたっぷりのカスタードといちごを入れ、
まわりをいちごのクリームでコーティングしています。
いちごでツノ、ほっぺたを表現しているのがかわいらしいですよね。

〈フォンダンフロマージュ〉

〈赤おにさん〉は通信販売が出来ないのですが、
〈赤い風船〉さんの〈フォンダンフロマージュ〉は通信販売が可能。
ふわっとした食感に仕上げたスフレチーズケーキの中には、
熊本・阿蘇の阿部牧場の牛乳〈ASO MILK〉を使った、
とろりとした口あたりのチーズカスタードクリームが入っている人気商品です。
ご購入は公式Webサイトのオンラインショップから。

information

map

赤い風船 イオンモール香椎浜店

住所:福岡県福岡市東区香椎浜3-12-1

営業時間:9:00~21:00

公式ブランドサイト

自然のままの完全放牧で酪農を営む 熊本〈玉名牧場〉矢野希実さん

食べるもので、からだはつくられる

収容人数約5万人規模の施設が3個ほど、
すっぽりと収まるほどの広大な牧草地に、30頭足らずの乳牛たち。
のんびりと草を食み、おなかいっぱいになったら休んで
時間がたったらまた別の場所に移動して草を食む。
そうやって1日のほとんどを食べるために牧草地で過ごしている。
特別なものは、なんにもない。そんな牛たちの日常のなかに
食べること、生きることの本質を見いだすことができる。
見いだす、というよりも、なんとなく感じるといったほうがしっくりくるかもしれない。
これほどの広大な牧草地なのだから、もう少し乳牛の数を増やさないと
もったいないのでは、とつい思ってしまうのだが、
玉名牧場の牧場主である矢野希実さんは、
「完全な放牧で乳牛を育てるには、これくらいの広さに、
これくらいの頭数がちょうどいいバランスなのです」と語る。

東京ドーム3個分の敷地。乳牛たちはこの広大な牧草地を毎日移動しながら食事をしている。

玉名牧場があるのは、熊本県の北部・玉名市三ツ川。
九州新幹線の新玉名駅から、車で20分ほどで行くことができる。
地図上で見ると、非常に便利な場所にあるように見えるが
玉名牧場は、標高200メートルの山頂にある。
車の離合も困難なみかん畑のあいだにある小さな道を通りながら
手づくりで要所要所に設けられた看板を頼りに車を走らせる。
途中、「本当にたどり着くのか……」と不安な気持ちに何度か襲われるが、
突然目の前がパッと開けて、牧場が現れる。
この視界がパッと開ける感覚が、玉名牧場という場所を
とても印象深いものにしているのかもしれない。

玉名牧場では、放牧して育てている乳牛の乳を搾り、
その牛乳をもとにナチュラルチーズを加工している。
現在は5種類のチーズをはじめ、牛乳や、自然栽培の米や野菜、
卵の販売で牧場を運営している。
牧場のことや、食に関心をもつ一般の見学者をはじめ、
研修や視察目的で訪れる人などの受け入れを行い、
最近では、その数も増えてきたという。

玉名牧場の主力商品、ナチュラルチーズ5種。ホームページでの販売も行っている。

この見学ツアー、牧場内を見てまわるだけではなく
これまでの農業、酪農の経験をもとにした
矢野さんの食に関する“こわい話”がもれなくついてくる。
“こわい話”とは、受けとる側の問題ではあるのだが、
正しい食のあり方を、矢野さん独特の調子で語られる、だけのこと。
それを聞いているだけで、案内の最後のほうには
自分のこれまでの食生活を激しく反省することになる。

「食は、すべての根源になるもの。病気のことも、人間関係にも、
いろんなことに深く関わってくる、生きていくうえで大事なこと。
正しい食のあり方に変えるためには
ひとりひとりの心がけや行動、意識を変えるしかない。
そのことを気づける場でありたいと思っています。
見学者と話をしていると、確実に生活者の意識が変わってきたことを
肌感覚で感じられます」と、矢野さん。
これまで、数回ほど矢野さんの話を聞いているのだが、
毎回バージョンアップされている。

自然農法で育てられた野菜。実はこの野菜、約2年間冷蔵庫で放置していたもの。質のいい野菜は、放置していると腐れるのではなく、枯れていく、という。

コンセプトは“人との繋がり”。 奥沢の〈ONIBUS COFFEE〉 二号店が中目黒にオープン

東京・世田谷区の奥沢で、“人と人の繋がり”をコンセプトに、
丁寧に作られた自家焙煎のスペシャルティ・コーヒーを
提供するカフェ〈ONIBUS COFFEE〉。
奥沢のオープンから4年、道玄坂の
コーヒースタンド〈ABOUT LIFE COFFEE BREWERS〉では
ゲストバリスタやゲストビーンズを招くというユニークな
活動もする彼らが、2016年1月21日(木)、
2店舗目となる〈ONIBUS COFFEE 中目黒〉をオープンします。

〈ONIBUS COFFEE 中目黒〉では、
路地裏の古民家をリノベーションし、
最新のエスプレッソマシンと焙煎機を導入。
和のテイストを感じさせる内装は、鈴木一史氏によるデザインです。
1Fは、常滑焼の新たな試みである手作りのタイルを使用した、
風合いと落ち着きある壁面が特徴で、
2Fは、日本家屋を活かした採光と眺望が気持ちのよい空間になっています。

いつもの食材で、新しい料理を。 にし阿波の食材を使った クッキングステージ

急傾斜地でのサステナブルな農業

徳島県の山間部。徳島空港からも、高松空港からも距離がある
“にし阿波”と呼ばれる地域=三好市、つるぎ町、美馬市。
標高が高く、しかも急峻な傾斜地に人は住み、昔から独特の農業が行われてきた。
このような高地性集落の伝統農法は、
ススキを肥料にする“コエグロ”など集落内の植物資源などによる循環型農業が行われ、
食に対する関心の高まりとともに注目されてきている。

そのにし阿波を舞台に開催されたのが世界農業遺産推進協議会の主催による
〈世界農業遺産を目指すクッキングステージ〉。
料理研究家の松田美智子さんが現地を訪れ、生産者と直接ふれあいながら、
料理を考え、現地の人たちに食べてもらう企画である。

取材チームは、まずは農業の現場として三好市にある落合集落を訪れた。
ここは「重要伝統的建造物群保存地区」に認定されている。
最近では、茅葺き屋根の古民家空き家をアレックス・カーさんのディレクションのもと
リノベーションし、〈桃源郷祖谷の山里〉という宿泊施設として再利用もされている。

“コエグロ”を利用した傾斜地農村の風景。

いつもたくさんの見学者を迎えている南敏治さん。

その地区長である南敏治さんが、急傾斜地における農業の特性を教えてくれた。
「傾斜地なので、少量ずつしかつくれません。
だから必然的に少量多品種生産になります。
かつては20種類以上の雑穀をつくっていました。
いまでもキビとヒエは種も採っていますよ」

同じ集落でも、民家の高低差が390メートルあるという。
だから上部と下部では、多少DNAの異なる作物をつくっているということになる。
同じ集落内でも、さらに多品目になっているのだ。
しかも集落内で採れたススキを肥料にするので、無農薬のうえにサステナブル。

落合集落を反対側から見ると、山の傾斜に人が住んでいることがわかる。

にし阿波エリアの大切な穀物であるそば米。

さらに約10名が暮らしているつるぎ町の猿飼集落を訪れた。
秋になると、斜面いっぱいにそばの花が咲く。
しかし25〜30度の急傾斜!
スキー場を思い出してほしい。上から見たら、30度がどれだけ急斜面に感じるか。
ここでそばを育てている西岡田治豈(はるき)さんは、
「風通しがよかったので、傾斜地によくそばが育った」と語る。
当然重機は入れないので、昔ながらの農機具で、人の手による作業が行われている。
それなりの広さがあることはもちろん、この急傾斜に畑を持つことは、
受け継がれてきた技術があるからこそできることだ。

急斜面にみっちりと生えているそばの花。

つるぎ町の猿飼集落、その急斜面でそばなどを育てている西岡田治豈(はるき)さんと節子さん夫婦。

この大根を干していくと、松田さんも初めて見たという大根1本干しに。

今日のお弁当: とり松の〈ばら寿司〉 これが丹後の味! 鯖のおぼろがたっぷり二段。

今日のお弁当は、京都の北部、
京都府京丹後市の〈とり松〉さんの名物の〈ばら寿司〉。
ばら寿司とは、“ちらし寿司”のこと。
京丹後地方にのみ古くから伝わる、独特のお寿司です。

丹後のばら寿司の特徴は、
なんといっても鯖を独自の製法で炒り炊きにした”おぼろ”。
〈とり松〉さんのばら寿司には、
このおぼろが二段、たっぷり入っています。

鯖のおぼろが二段重ねに!

そのおぼろの二段重ねの上に乗っているのは、
甘く煮た椎茸、かんぴょう、たけのこ、錦糸玉子、かまぼこ、青豆。
そしてアクセントの生姜。
それぞれの甘みと塩気がからみ合って、
複雑なおいしさを醸し出しているんです。

パッケージも歴史を感じます。1人折850円(税抜)

とり松さんは、京都府の日本海側、丹後半島の網野で
80余年の歴史を持つ老舗。
もともと丹後の家庭で作られる家庭料理だったばら寿司を
商品化にするには、いろいろな苦労があったそうですが、
いまでは名物として、お店でも、駅弁としても定番の人気商品になっています。
とり松さんのばら寿司は、お店で食べたり、お持帰りできるほか、
JR京都駅でも販売されています。

今日のおやつ: 大浪本舗〈亀の子せんべい〉 甘いせんべい好き必見! のごまコーティング

今日のおやつは、岩手県一関市うまれの
〈亀の子せんべい〉と〈こがねせんべい〉。
創業明治36年の老舗、〈亀の子せんべい本舗 大浪〉さんが作る、
珍しくおいしいお菓子です。

左:〈亀の子せんべい〉、右〈こがねせんべい〉

〈亀の子せんべい〉はその名の通り、亀の甲羅のかたちの
甘いおせんべいに黒々と香ばしいごまが塗られているもの。
良質の黒ごまをペーストにし、独自の製法によって作られたごま飴を、
小麦粉で作った生地にたっぷりかけているのだそう。
カリッとした生地としっとりした胡麻のコーティング。
このふたつの食感が絶妙で、食べる手が止まらなくなってしまうおいしさ。
そしていっぽうの〈こがねせんべい〉は、
良質の金胡麻使用。プレーンで優しい味わいです。
こちらも食べる手が止まらない、、!

そもそも〈亀の子せんべい〉の始まりは、明治の中頃、
青森のおせんべい屋で修行をしていた創始者、大浪とよのさんが、
お椀型の素焼きしたせんべいに胡麻を錬ったものを考案したのが始まり。
それが好評となったところ、ある日お客様に「亀の形に似ている」と言われ、
亀の甲羅のかたちに改良したのだそうです。
ご購入可能なショップは亀の子せんべい本舗 大浪さんのほか、
Webサイトに掲載されています。

information

map

株式会社 亀の子せんべい本舗 大浪

住所:〒021-0902 岩手県一関市萩荘字袋田118

TEL:0191-24-3303

Webサイト:公式サイト