静岡県・クレマチスの丘にて、庭と植物がテーマの「GARDEN MARKET 2015」開催!

5月16日(土)・17日(日)、
静岡県のクレマチスガーデンにて
GARDEN MARKET 2015」が開催されます。

これは、庭と植物をテーマをとするマーケット。
クレマチスとバラが咲きほこるクレマチスの丘にて、
「青空骨董市」や手仕事による雑貨が並ぶマーケット、
「庭師の相談室」などが楽しめます。

当日は、ワークショップも開催。
緑あふれる丘の上で、写真家・大社優子さんに
ポートレートを撮って頂ける「レインボウ スタジオ」や
ビュフェ美術館にて7月4日より開催される
「ルドルフ・シュタイナーからのメッセージ」展のプレワークショップなど、
魅力的なワークショップが揃っています。
お申し込み方法など、くわしくはこちら

鎌倉にある多国籍布のお店「fabric camp」によるワークショップでは、「fabric camp オリジナルバスケットづくり」に挑戦していただけます。

おたのしみは、お菓子など各種Food。
「awatenvou」さんの焼き菓子や、
「mikurie」さんの天然酵母パン(16日のみ)、
「teteria」さんの紅茶、
「長泉・三島ファーマーズマーケット」さんの野菜などが出店します。

また、富士山茶屋(クレマチスの丘内 日本料理 tessen 1F)では
5月11日(月)〜6月30日(火)まで、「初夏のかご展」を開催しています。
こちらには日本やヨーロッパ、アフリカ、アジアの実用的なかごが並びます。

クレマチスの丘には広大な庭園があり、
いまの季節はクレマチスとバラがとってもきれいです。
ぜひ、クレマチスが咲いている間に訪れたいですね!

■GARDEN MARKET 2015
日程:5月16日(土)・17日(日)
時間:10:00~17:00
会場:クレマチスの丘 クレマチスガーデンエリア
住所:静岡県長泉町東野クレマチスの丘347-1
※雨天決行

クレマチスの丘
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空き地のリノベーションで 地方都市を元気に。 WORKVISIONS vol.3

WORKVISIONS vol.3

みなさん、こんにちは! ワークヴィジョンズの西村浩です。
vol.1vol.2に続けて、
今回からは、ひとりの佐賀市民の方からの一本の電話から始まった、
僕の故郷佐賀のまちづくりに話を進めていきたいと思います。
その始まりは、地方都市の行く末を大きく変える
「空き地のリノベーション」という発想でした。

まちをなんとかしたい

ひとりの佐賀市民の方からの電話から、故郷佐賀に足を運んで、
たくさんの市民の方々にお話を聞く機会が増えました。
一般市民の方々に加えて、
佐賀県や佐賀市の行政職員の方々も加わるようになり、
佐賀のまちなかの状況について、
さまざまな視点からお話を聞く事ができました。

僕の両親は、今でも佐賀に住んでいて実家もありますが、
僕自身は、小学校卒業と同時に佐賀を離れてしまったので、
30年ぐらいの時の経過とともに
佐賀がどう変わってきたのかを知るのにとても助かりました。

実は、お電話をいただいた後に、
久しぶりに佐賀のまちなかの商店街に足を運び、その現実に驚いていました。
子どものころの記憶では、
アーケードの中にたくさんのお店がぎゅうぎゅうに軒を連ね、
人で溢れかえる、活気のある商店街です。
昔は、買物と言えば、この商店街に家族と一緒に足を運んだものでした。

昭和30年代の活気あふれる佐賀のまちなか商店街。(上下写真ともに松本功さん所蔵)

ところが、久しぶりに訪れた商店街は、
僕の記憶にあるものとは全く違ったものでした。
アーケードの入口から覗いた商店街は、薄暗く、
ほとんどのお店がシャッターを閉めていて、
商店街の象徴だったアーケードそのものもぼろぼろに塗装が剝がれて、
いまにも朽ち果てそうな状態でした。
いわゆるシャッター通り化しているわけですから、
当然のことながら、人通りもまばら。
僕の記憶にある商店街そのものが消え失せたといってもいい状況で、
とても悲しい気持ちになりました。

2008年ごろの佐賀のまちなかの商店街の様子。

そんな時に、佐賀市から僕のところに
「まちをなんとかしたい」との依頼をいただいたのです。
子どものころ、僕が迷子になった記憶もあるほど活気に溢れていた商店街、
自慢の商店街でしたから、僕も全くの同感。
この時、まちをなんとかしようと強く心に思いました。

この商店街の状況を見て、とても心配なことがあります。
僕自身は、子供のころ、この商店街で両親や兄弟と楽しい時間を過ごし、
たくさんの思い出があります。
ところが今、随分と寂れてしまった商店街には、人々があまり訪れていません。
大人がいないわけですから、
当然、子どもたちもこの商店街にはあまり足を運んでいないわけです。

まちづくりとは、とても時間がかかるものです。
ですから、僕たち大人だけでできることは限られていて、
子どもたちの世代にバトンを渡し続けることが、
まちづくりそのものではないかと思うのです。

ところが、今、まちなかに子どもたちの姿はほとんどありません。
まちの楽しさを経験していない子どもたちが、
将来、僕たちの世代のように「まちをなんとかしたい」と、
果たして思うでしょうか? そうなんです。
今、地方都市のまちなかは、
将来、まちの担い手がいなくなってしまう危機にあるのです。
だから、僕は今、まちなかに子どもたちが
当たり前のように遊びにくる日常を取り戻すには、
どうしたらいいんだろうと、日々考えています。
50年後、100年後も、
「まちをなんとかしたい」と思う仲間がいてくれるように……。

こちらも、2008年ごろの佐賀のまちなかの商店街の様子。

駐車場だらけの地方都市

佐賀のまちなかを歩いていて気づいたことがありました。
ひとつは、先ほどふれたように、
子どものころは、軒を連ねていた商店が軒並みシャッターを下ろしていること。

もうひとつは、空き店舗となった建物が次々と解体され、ついには更地となり、
駐車場として使われていることです。これは、佐賀だけの話ではありません。
車社会の地方都市のほとんどが、今、駐車場だらけ、
スカスカの虫食い状態のまちになってしまっているんです。

まち全体が美術館になった!秋田県象潟で愛される池田修三の版画展「ようこそ」

優しくも華やかな色使いで
秋田の風景やこどもの愛らしさを表現する池田修三さんの版画。
秋田県発行のフリーマガジン「のんびり」の特集で取りあげられたことをきっかけに
いま全国で注目を浴びています。

これまでも各地で展覧会やトークショーが開かれ大反響を呼んできましたが
現在開催中の版画展「象潟まちびと美術館『ようこそ』」は、
池田さんの出身地である象潟(きさかた)のまち全体を美術館ととらえ、
散策しながら作品が楽しめるという新しいこころみ。

松尾芭蕉が奥の細道最北の地として訪れた地、象潟。こちらはJR象潟駅にあるパネル。

池田さんの描くこどもたちはとっても可愛らしいですね。

駅や郷土資料館のほか、旅館や銀行、お土産屋さん、本屋さん、ケーキ屋さんといった
意外な場所までもが会場となり、全部で46箇所で作品を楽しむことができます。
お店にならぶこれらの絵は、
今回のために特別に設置したものではなく、もともと飾られていたもの。
実は象潟地域では、結婚や出産・新築などのお祝いに
住民同士で池田さんの版画を贈り合う文化があり、
お店や家に飾られ、生活の一部として自然と溶け込んでいるのだそう。

池田さんの生家である「池田医院」も会場のひとつになっています。

こちらはメイン会場の象潟郷土資料館のドア。

中はこんな感じです。

トイレのマークまで!

まちが美術館とするならば、そこに暮らす人はみんな学芸員。
会期中は地元のボランティアの方たちが
「象潟まちびと美術館学芸員」として案内してくれます。

福井県あらわ市「たてプリーツ」と「kusha」。くしゃくしゃでもかわいい! 土に還るエコバック

福井県あわら市「kna plus」(クナプラス)さんのエコバックは、
とっても軽くて丈夫。
しかもとうもろこしを原料としたポリ乳酸繊維などから
できていて、丸ごと土に還ります。
こんなにかわいくて、エシカルなんてうれしい!

こちらは“たたみじわ”がかわいい「kusha」。

「kusha」けしあか(茶色)3,000円(税抜)

「kusha」なんどねず(グレー)3,000円(税抜)

たたむとコンパクトですが、
しわを広げれば、A4ファイルが入る大きさに。
2Lボトル4本分の容量が入ります。
色数はなんと、16色で展開。
日本の伝統色を生かした黄緑、ベージュ、青などの色があります。

繊維産業がさかんなあらわ市では、地域資源を活かし、
新しいものを生みだそうとする動きがはじまっているそう。
糸加工や、織物、染色、縫製、プリーツ加工などといった、
北陸の技術が集結した「kna plus」さんのプロダクトも、そのひとつなんです。

現在ある素材で、 新たな環境をつくる。 403architecture [dajiba] vol.2

403architecture [dajiba] vol.2

第2回目のインタビュイーは、第1回目のennの林さん同様、
僕たちが日頃からお付き合いさせていただいている方のひとり。
403architecture [dajiba]を設立して、
おおよそ1年が経つ頃に店舗の改修を依頼していただいた
「手打ち蕎麦 naru」の石田貴齢さん、通称ごりさんです。 
naruは、蕎麦はもちろんそのほかの料理やお酒まで
こだわり抜く本格的なお蕎麦屋さんですが、少し変わった一面も。
蕎麦屋の奥に「conaru」と呼ばれるイベントスペースも運営していて、
ご飯を食べにくる人のほか、さまざまな人が集う場所となっています。
そんなnaruの石田さんとの話を通して、
僕たちのことや僕たちが関わる浜松という都市の状況が垣間見られればと思います。
今回は、彌田が担当します。

自分が見渡せる環境の中で、働く

彌田

お話を伺う前にあれなんですが、第1回目の記事は読んでいただけました?

石田

読みました。読みました。

彌田

どうでした?

石田

いいんじゃない。ありのままって感じで(笑)。今回は何を話す感じなの?

彌田

日頃聞けないことを聞ければうれしいです。
ごりさんと初めて会ったのは、
浜松出身の建築に携わる人が主催した「第1回浜松建築会議」の打ち上げの時です。
途中から来たのに学生のみんなが「ごりさん、ごりさん」と騒ぐのを遠目から見て、
ここらへんのお兄さん的な存在なんだと思いました。

石田

あーちらっとお店に言った時かぁ。
僕は、ちゃんと会ったのって3.11のあとだと思ってた。
でも、辻ちゃん(403architecture [dajiba]のひとり)は
その前から浜松で活動していて、
確か鍵屋ビル(前回登場したマシューが入居するまちなかの古い共同ビル)を
有効利用するとかしないとか、そんな話をした気がする。

彌田

それは、「untenor」としてですね。

※untenorは、辻のほかに、植野聡子さん、吉岡優一さんの3人を中心に、
2010年より浜松を拠点に「教育」と「まち」をテーマに活動するメディアプロジェクト。

石田

そう。で、どのタイミングだったかは忘れちゃったけど、
「4月から独立します」と言われて……。

彌田

僕と橋本がやってきたと。

石田

その時は、建築に使われる材料をリユースして……なんて言っていたよね。

彌田

「マテリアルの流動」ですね(笑)。

石田

「マテリアルの流動」ね(笑)。

手打ち蕎麦 naruの店内で、石田さん(左奥)に話を聞く。

石田

実は、そのとき僕もちょうどリサイクルについて考えていて。
naruをつくった時にいっぱいゴミが出て、それを捨てるのにお金がかかる。
でも、また新しい材を買うわけでしょ?
服とかだと古着として捨てる神あれば拾う神ありだけど、
建築ってすごいゴミを出すんだという実感があった。
でも、気持ちよい場所にするにはつくり変えなきゃいけないし。
そんな時に聞いたから、この子たちは応援しないといけないなと純粋に思ったんです。

彌田

僕らは設立当初、建築の制作過程をそこまで知らないながらも意識していたことは、
一般的には見落とされがちなものを
建築をつくるときの一部として捉えられないかということで。
廃材の活用は、その考えを実践する手法のひとつでした。

石田

そうだよ。dajibaの設立当時だったら、
僕のほうが詳しかったんじゃない? それこそここをつくったばっかりだったし。

彌田

たしか、お店の図面も自分でイラストレーターで描いたと言ってましたよね?

石田

時間がいっぱいあったから(笑)。
あと、普通、施主は現場にいないと思うんだけど、
暇だったから僕はここにいて、大工さんといろいろやり取りしてた。
例えば、キッチンの天井に後々戸棚を吊るかもしれないから
石膏ボードの下地に合板張っといてね。みたいな。
それを現場監理っていうかはわかんないけど。

彌田

そんなのつくり慣れていないとわからないですよ?

石田

年の功というか、手を動かすのが好きだったからね。
小学校の頃につくったラジコンとか。
ラジコンと言ってもサーキットで走らせるような本気の。
速く走らせるためにマシンを改造するんだけど、
そのときにドライバーとかちょっとした工具の使い方を学んだり、
適当にやったら、適当な結果になるということも学んでたんだよね。

彌田

へー。

石田

まぁ、小さい頃から何かをつくるのが好きだったってことかな。
仕事で事務所をつくるときも僕が担当したり、
ニューヨークでマンション借りた時も
棚付けたり、配線を通したり、自分で部屋をDIYしてたんだよね。

彌田

ニューヨークに住んでいたこともあるんですね。
お蕎麦屋さんになる前のお話は、聞く度に
いつも初めてのネタが出てきますね(笑)。
なんでお蕎麦屋さんを始めようと思ったんですか?

石田

それは、人が集まる所で何かをしていたいと思ったのが一番大きな理由かな。
奥さんの実家に帰省する度に、おいしいお蕎麦を食べていたこともあって、
蕎麦が身近なものだったし、
勉強してみたところお蕎麦って賞味期限が短くて、
気を使ってお客さまに出すには
席数はあまり多くできないっていうミニマムな世界だった。
自分が見渡せる中で仕事ができそうっていうのも大きいよね。

彌田

場所は、最初から実家がある浜松だったんですか?

石田

そうだね。今から10年ちょっと前のことだったけど
東京はなんかこれ以上住むと息が詰まる感じがしたんだよね。
あと、蕎麦ってすごいシンプルだから
お客さんの反応がダイレクトに返ってくるのも良いなぁと。
僕、DJもやってたじゃない?
DJの時も曲を変えるとお客さんの反応がすぐ返ってくるし、その辺りは似てるかな。

彌田

あー。そういう感覚はなんとなくわかります。
設計の仕事も打ち合せでお施主さんと直接お話するので、
良い悪いの反応がすぐわかりますね。
「開放的にしたいけどプライバシーは守りたい」と一見矛盾した要望もよくあるので、
提案のバランスはそのやり取りの中で決まっていくことが多いんです。
たしかにそこは面白いですよね。

「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」開催中。 京都の伝統的な建造物に、 写真作品を展示

2015年は、京都で大きな芸術祭が行われます。
ひとつは、5月10日(日)まで開催されている、
現代美術の国際展「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭 2015」。
そしてもうひとつが、この「KYOGRAPHIE 京都国際写真祭 2015」。
今年で3回目の開催を迎える「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2015」は、
京都の伝統的な建造物や近現代建築の空間を舞台に14組の作家が写真作品を展示する、
日本でも数少ない国際的な写真祭です。

ノ・スンテク[reallyGood, Murder #BIK1809], 忠清道, 2008 © Suntag Noh

会場のひとつである「虎屋 京都ギャラリー」では
フランス国立ギメ東洋美術館のコレクションが本邦初公開されます。
鎧兜を身にまとって弓を引き絞る武士の肖像をはじめ、
近代化に向かう当時の日本の姿を映した、とても貴重な写真が展示されます。
また、創業400年を誇り、伝統的町屋建築としても名高い「嶋臺(しまだい)ギャラリー」では
モダンジャズのレーベル「ブルーノート」の数々のレコードジャケットを撮影した、
写真家フランシス・ウルフのプリントも展示。これも日本初公開だとか!

ギメ東洋美術館よりアポリネール・ル・バ [日本の武者]、1864 © Guimet National Museum of Asian Arts

フランシス・ウルフ[ジョン・コルトレーンアルバム『ブルー・トレイン』に使用された写真]、1957 © Mosaic Images LLC.

今年の展示会場のひとつ、「誉田屋源兵衛」

2014年の展示より Mumeisha “Eternal Japan 1951 – 52” Werner Bischof / Magnum Photos

銀座に一冊の本を売る書店「森岡書店銀座店」がオープン! 沖潤子さんの展覧会「PUNK」を開催

5月5日(火)、銀座一丁目に
茅場町で10年親しまれてきた「森岡書店」の二号店、
「森岡書店銀座店」がオープンします。

お店のコンセプトは、“一冊の本を売る書店”。

これは、書店員を17年間つとめてきた店主の森岡督行さんが
「作家と読者のあいだに幸福な会話が生まれる機会を、
継続的に提供していきたい」とあたためてきたコンセプト。
一冊の本をテーマとした展覧会や出版記念イベントなど、
さまざまな企画を予定しているそう!

記念すべき最初の“一冊”は、
刺繍アーティスト・沖潤子さんの作品集「PUNK」(文藝春秋)。
十余年の作品を網羅した本を紹介するとともに、刺繍作品を展示します。

既存部分をどう残して、どう見せるか?築年数不詳の木造平屋。 ルーヴィス vol.2

ルーヴィス vol.2
駅から遠くボロボロだった平屋が人気賃貸物件に

皆さま、こんにちは。ルーヴィスの福井です。
vol.1では、「古さを、懐かしさにかえる」と題して
手探りでやっていた頃の「みどり荘」のお話をしましたが、
今回は、古い物件でも競争力は新築以上に出せると確認した
「築年数不詳。木造平屋のリノベーション」のお話です。

神奈川、特に東京に近い都市部では
比較的借り手の需要に恵まれた環境にあるとは思いますが、
それでも23区と比較すると、賃貸物件では改修費用もかけにくいですし、
入居者も誘致しにくいと思っています。
非都市部においては、より顕著なものと想像しますが、
そのような厳しい状況下において成功モデルをつくることが、
今後の日本において最も競争力のある先端モデルだと考えています。

そして「みどり荘」から数か月後に、横浜の地主さんから
さらに厳しそうな相談が来ます。

「もう3年ぐらい誰も住んでなくて、貸してもいない物件がある。
困っているわけではないけど、そのままにしておくとどんどん傷んでしまうし、
周りの人にも迷惑掛けちゃうから、どうにかしたい」と。
もちろん喜んで見に行きました。
横浜駅から平坦な道を歩いて20分。大きな道から細い脇道に入っていくと、
道はどんどん細くなり、行き止まりの手前に現れたのが、こちらの平屋です。

外観。

僕が小学生の頃、
みどり荘のようなアパートに住んでいる友達は何人かいましたが、
平屋に住んでいる友達はいませんでした。
そして内部はこのような感じです。

全体的に薄暗く、重苦しい印象だった既存の室内。

床は、もうよくわからない状態にあり、壁の元の色もなんだかわからず、
建物全体から負のオーラが出ていて、
懐かしさは通り越して香ばしい感じでした。
事務所に戻ってきてから、ボロボロの状態の既存写真を
呆然とただただ眺めていた記憶があります。

既存の床は、劣化が激しく水色の養生シートのようなもので少しだけ歩きやすくされていた。

カギが閉まらないぐらい傾いていたサッシ。

当時はまだ、「平屋=取り壊し」というのが当たり前で、
多くの人が直したところでどうにかなるもんじゃないという状況でした。

ただ、建て替えを選択しないのにはオーナーにも理由がありました。
後ろに崖を背負ったこの物件を建て替えようとすると、
セットバックをさせなくてはならず、
現状の建坪10坪強よりもさらに小さくなってしまうため、
建て替えでは費用対効果が得にくいという判断でした。

神戸ファッション美術館にてスゴい刺繍展「超絶刺繡Ⅱ 神に捧げるわざ、人に捧げるわざ」

万屋町傘鉾垂 蛸  塩屋熊吉 1848年復元 万屋通り町会蔵

兵庫県神戸市の「神戸ファッション美術館」にて、
ただいま特別展示「超絶刺繡Ⅱ-神に捧げるわざ、人に捧げるわざ- 」が開催中。
ここはファッション都市「神戸」のシンボルとして
1997年に開館した美術館。
想像を絶するほどの時間と情熱を注いで
作られる刺繍作品。
会場では、目を見張るような超絶的な技巧による、
精緻で荘厳な刺繡の数々がたくさん紹介されています!

本展では、日本の祭りを代表し美術的にも評価の高い、
京都祇園祭と長崎くんちにスポットを当て、
長刀鉾を飾る豪華な懸装品や長崎刺繡の匠のわざをご紹介。
さらに、繊細かつ大胆な迫力に満ちた作品を創出する技術、
そのルーツ及び魂を受け継いで保存にも心血を注ぐ人々の
取り組みにも迫ります。

万屋町傘鉾垂 ふぐ 塩屋熊吉 1848年復元 万屋通り町会蔵

松竹梅鶴亀吉祥に蓬菜山文様総刺繍打掛 江戸中期 株式会社キーワーク蔵

こちらがステッカー

展覧会をご覧のお客様お1人様につき1枚ステッカーをプレゼント。
全5種類、何が当たるかはお楽しみ!

音楽に屋外映画にワークショップ! 芸術の島・直島で手づくりマーケット「島小屋パラダイス!」開催

瀬戸内海に浮かぶ芸術の島・香川県直島。
至るところに現代アートが散りばめられ、
世界中から観光客が訪れる、いま注目の島です。

その直島にある"ねどこ"「島小屋」にて、
5月4日(月)と5月5日(火)の2日間、
年に一度のマーケット「島小屋パラダイス!」が開催されます!

昨年に続き第2回目となる島小屋パラダイスでは、
音楽会や紙芝居をはじめ、
庭に設置された手づくりのスクリーンでの映画会、
オリジナルの新聞バッグを作るワークショップ、
さらに、おいしい食べ物や飲み物、
キャンドルやアクセサリーといった小物などのお店が集まったりと、
みんなでワイワイと楽しめるような仕掛けが盛りだくさん。

旅する本屋「島小屋文庫」による紙芝居。終わったあとは好きな本を1冊プレゼントしてくれるそう。

イラストレーターのオビカカズミさんと、オリジナルの新聞バッグが作れるワークショップ(要予約)。

朝から夜まで賑やかな2日間になりそうですね!

会場の島小屋は、築120年の日本家屋の壁をとりのぞき、
中でテントを張れるようにした一風変わったゲストハウス。
ゲストハウスといっても、用意してあるのはテントとシュラフなど
必要最低限のものだけで、
食事やお風呂は近所のお店や銭湯をご案内。
そのかわり、テント内では直島の各地から拾ってきた
自然の音で夜の静けさを演出したり、
今回のようなイベントで地元の方たちとの出会いの場を提供しています。

誰でも気軽に立ち寄れるような素敵な場所で、
老若男女大歓迎の手づくりマーケット。
ゴールデンウィークの思い出に
参加してみてはいかがでしょうか。

[島小屋パラダイス!]
日時:2014.5.4.(月)・5.5(火) 10:00から17:00
※映画上映 18:00から20:00(要予約)
会場:[島小屋]敷地内
ご予約・お問合せ:090-9808-9244

[島小屋]公式Webサイト
[島小屋]Facebook
[島小屋]twitter

古き良きもの・おいしいものが集う「第7回東京蚤の市」に古着エリアが誕生。「北欧市」も同時開催!

5月9日(土)・10日(日)、東京・調布の
東京オーヴァル京王閣にて「第7回東京蚤の市」が開催されます。

解放感のある敷地に、古道具屋さんや古本屋さん、
ワークショップブース、カフェなどが大集合。
前回好評だった北欧市も、同時開催されます。

さらに今回からは、古着エリアが登場!
代官山の「MOTHER LIP」さん、
群馬県の「佐々木洋品店」さん、
高円寺の「SAMAKI」さんなど、
個性的なセレクトのお店が揃います。

主催はコロカルではおなじみ、手紙社さん。
前回は、手紙社さんによるフードブースも大人気でした。
もちろん今回も出店します!

焼失の悲劇から美しく蘇った岡山「備前國總社宮」復活祭。プロジェクションマッピングや神社バルも

2015年4月29日(水)、
岡山県岡山市の神社「備前国総社宮」(びぜんのくに そうじゃぐう)で
盛大なお祭り「拝殿竣工祭」が開催されます!

こちらは、主祭神に「因幡の白兎」の神話で有名な大己貴命(大国主命)をまつり、
平安時代からご鎮座されている歴史と由緒ある神社。
しかし、1992年、放火によって随神門を残し社殿が全焼したという
悲しい出来事がありました。
そしてその後、資金難により再建が出来ず、年々参拝者が減少。
盛大なお祭りを行うことができず、地域にとって大きな問題となっていました。
それがようやく、23年の時間を経てめでたく再建!
お祝いとして盛大なお祭を行うことになったんです。

放火により全焼した拝殿(左)と御正殿(右)

美しい姿で復活!平安後期様式で再建された「御正殿」

その内容は..
全国50近くのお祭りに参加する「明日襷(あしたすき)」の協力による神輿巡行や、
舞、書、武道、落語、太鼓、jazzバンドなどのパフォーマンスを神社に捧げる「奉祝」。
それら数ある奉祝行事の最後を飾る、神社へのプロジェクションマッピング。
さらに岡山市内の有名レストランが出店し、美味しい食事やお酒を提供する「神社バル」も!

平安後期様式で再建された「拝殿」

古民家から考える地域の未来。 一般社団法人ノオト vol.01

一般社団法人ノオト vol.01
丹波篠山で暮らしながら地域づくり

みなさんはじめまして。一般社団法人ノオトの星野新治と申します。
私たちは、兵庫県の丹波篠山を拠点に、
古民家の再生活用と古民家を入口とした地域づくり事業や中間支援などを行っています。
この連載では、ノオトで働くさまざまな立場の担当者が交替で、
私たちの取り組みを紹介していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
第1回目の今回は、ノオトの概要を書いていきます。

私たちの拠点である篠山は、
兵庫県の中東部、京都府と大阪府の県境に位置する、山あいの盆地のまちです。
約400年前に篠山城の築城に伴って形成され、今も城下町の面影が残されています。
市の中心には国指定伝統的建造物群保存地区に選定される歴史的まち並みがあり、
周辺には、丹波栗、丹波黒豆、松茸、ぼたん鍋(猪鍋)など、
豊かな食文化を育む農村地域が広がっています。
しかし、人口減少、空き家、産業の衰退など、地方の多くが抱える課題を同じく抱えています。

私たちは、そんな丹波篠山に暮らしながら、地域づくりに力を入れています。

篠山市河原町地区には、町家が並び、歴史的まち並みが残る伝統的建造物群保存地区。

篠山城跡。

空き家となっている古民家が、地域づくりの鍵となる

私たちの地域づくりの鍵となるのは、空き家となっている古民家です。
古民家の定義は人や場合によってさまざまですが、
概ね築50年以上、特に昭和25年につくられた現在の建築基準法以前の建物のことを
そう呼ぶことが多いようです。
なぜかというと、戦後につくられた建築基準法では、
コンクリートや鉄を中心とした建築に適した基準となっているため、
低層な住宅以外での木造建築の利用可能性はほとんど想定されていません。
つまり、旅館や飲食店など、まちの生業を生み出す用途には、
なかなか使いにくい状況になっています。
そのため、現状ですでに使用しているものを除き、
古民家を住宅以外の用途で使用する場合には、かなりの工夫が必要になっています。
だからと言って、使われずに放置されてしまうのは残念でなりません。
古民家には、これまで積み重ねてきた日本の暮らし方や文化、
時を超えて残る歴史的な空間の力強さ、
そして地域ごとの特色が詰まっていると私たちは考えています。

森林×地域再生× クリエイティブの新事業。 ロフトワークらが岐阜県で 「飛騨の森でクマは踊る」始動

地球温暖化問題や再生可能エネルギーなど、
エコロジーへの関心はますます高まっていますが
日本の森林の面積はどれくらいあるかご存知ですか?
答えは、国土面積の2/3。実はこの数字、
環境先進国と言われるスウェーデンとほぼ匹敵するのです。
日本は世界でも有数の「森林大国」なんです。

ところが今、国内の林業に危機が叫ばれています。
「間伐材」という言葉があるように、
戦前・戦中に人工的に造林した森林をはじめとする、
一度でも人の手が入った森は人間が継続してメンテナンスしないと、
荒れてしまうのです。
しかし、後継者不足や高い流通コストなどの理由から林業が衰退し、
結果として荒れた森林が増えている、という問題が指摘されています。

北陸新幹線が開業してアクセスも便利になった、岐阜の世界遺産「白川郷」。
その白川村の隣に位置する飛騨市もまた、市の93%を森林が占める町。
古くから「飛騨の匠」として知られるように
木材建築や木材加工で優れた伝統技術が息づいている地域ですが、
森にまつわる同じような悩みを抱えています。

そこで発足することになったのが、「飛騨の森でクマは踊る」。
飛騨市と、林業を通して地域再生を促してきたトビムシ
そして数万人のクリエイターネットワークを持つロフトワーク
官民共同事業として立ち上げた、株式会社です。
飛騨市から現物出資された私有林を、
クリエイティブの力によってインテリアやプロダクトの商品に変え、
地域の経済と森林そのものを活性化させながら、観光客などに訴えていくことを試みます。

ものづくりから まちのリノベーションへ。 WORKVISIONS vol.2

WORKVISIONS vol.2

みなさん、こんにちは! ワークヴィジョンズの代表、西村浩です。
vol.1では、僕が倉庫をリノベーションして使っていた、
品川のオフィスについて書きましたが、今回は、その冒頭で少しふれた
「都市のリノベーション」という考えに至るまでについて、書きたいと思います。

分野を超えて行き来すると、都市がみえてきた

リノベーションというと、一般的には古い建物を対象にするイメージがありますが、
本来的な意味は“価値の革新”であって、
建物に限らなくてもいいんじゃないかと僕は考えています。
何か新しく生まれたものは、時の経過とともに物質的に古くなる。
それと同時に当初の存在意義も、どこか社会の価値観とのズレが生じていきます。
古くなってしまったものを、物質的に新品に戻すことはできませんから、
逆にその古さを時間の積み重ねによる“味”と捉えて、ものの古めかしさを生かしつつ、
そこに未来の価値に繋がっていくような使われ方や人との関わり方を、
デザインという武器を駆使しながら、未来へ受け継いでいくことこそが、
リノベーションということではないかと思っています。

そう考えると、建物以外にも、道路や公園、水辺など、
公共の場にもたくさんのリノベーションの対象となるものがありそうですね。
今後、人口が減少し、それにあわせて車も減っていく社会が訪れるとすれば、
車をスムースに通すための道路空間なんかは、もっと歩行者のために開放して、
むしろ公園のような空間にリノベーションしてもいいかもしれません。
その好例としては、ニューヨークのハイラインが有名です。
http://www.thehighline.org/about
もともと、高架の鉄道貨物線だったところですが、1950年代になると、
物流の主流が鉄道による貨物輸送から高速道路を使ったトラック輸送へと移行し、
ニーズの減少に伴って廃線となってしまいました。
長らく使われずに放置されていましたが、この廃線跡地を、
約1.6kmに渡って緑道にリノベーションした空間がハイラインで、
今や市民に人気の憩いの場となっています。
その結果、沿線地域の価値が上昇して、不動産開発が活発化し、
まちの活性化にも大きく貢献したプロジェクトなのです。

整備前のハイラインの様子(公式Webサイトより借用)。

まちの活性化に大きく寄与したハイラインの様子(公式Webサイトより借用)。

小さなリノベーションが、大きなまちづくりにつながる

この醍醐味こそが、リノベーションの意義であり楽しさだと僕は思います。
そして、日本の地方都市の現状は、どこにいってもなかなか元気がない。
まちだって老化する。時代の価値観とのズレを矯正して、
美しく年齢を重ねるまちのあり方を考えることが必要で、
それが“都市のリノベーション”だと考えます。
ひとつの建物に留まらず、都市まで視野を広げて、
そのために必要なことが何かと考えれば、
実は、建築や土木、都市計画とか、そういった分野の壁を越えて、
それらが上手に連携することが大切だと思います。
空き家だらけのストック過剰状態の状況とはいえ、
必要ならば、新築の建物をつくったっていいんじゃないかと思うのです。

一般的にイメージされる建物のリノベーションは、
都市のリノベーションのための手段のひとつだと考えています。
僕は、疲弊し続ける風景をなんとか再生したいという思いから、
どんなプロジェクトにおいても、分野を限定せず、
まちの再生に少しでも貢献できるアイデアを探すようにしています。
そして、都市に関わるさまざまな分野同士や、
そこに込められるアイデア同士がいかに密に連携できるかというところに、
都市のリノベーションの効果が現れると思っています。
これからの時代を支える価値の革新をもたらすリノベーションの勘所は、
分野と分野の隙間にあるような気がします。

都市のリノベーションは、分野同士の連携が大切。

しなやかで軽い、画期的な竹細工「てんごや 竹スツール」。福岡県八女市の竹に、新しい需要を。

福岡県八女市にある「竹工房てんごや」。
こちらで作られている、八女市の竹を使ったスツール
「竹スツール」は、生産が追いつかないほどの大人気商品。
普通であれば固いイメージである竹の椅子を、
しなやかな椅子に変えた特別な椅子なんです。
デザインは、てんごやのご主人、染谷明さん。
独特の編み方によって、竹特有のしなりがやさしく体に
フィットする、軽くて座り心地のよいスツールです。

染谷さんはもともと、千葉県の出身。
鹿児島の口永良部島に移り住み、
そこで「てんご」=「竹かご」を作り始めたのが
この道に進むきっかけでした。

プラスチック製品の需要が増えるにつれ、
生産量が減ってしまった竹細工。
この竹細工に新しいかたちと需要を与えようと考えた
結果に出来たのが、この「竹スツール」。
竹編みの技術も、染谷さんが考え出したもの。
腰を下ろすと座面がお尻にフィットし、底の接地部分には
ゴムが編み込められていて床面の保護と滑り止めになっています。

横から見たフォルムもステキ

コロカルでは、竹編みのスツールが生まれたきっかけや
竹を使ったものづくりの可能性について
染谷さんにお話をお伺いしました。

ー竹編みのスツールを作ったきっかけは?
「竹細工は遠き昔より今日まで、いわゆる「カゴモノ」ばかりを作ってきました。
その結果、竹カゴ=竹細工というイメージが定着したんです。
衰退の一途をたどる竹細工の復活・再生は、まずこのイメージを
打開することから始めようと考えて「てんごや」を立ち上げました」

ー「竹編みの椅子」はどうやって生まれたんでしょうか?
「骨組みを使わずに、編むだけで作る方法を考案して
椅子を発表したのは12年前です。
当時の竹編み椅子は、カゴの作り方をベースに底組からの展開を変える方式。
まず座面を組み、背もたれから胴を編んで本体を作ります。
それとは別にもうひとつカゴを作って座面の下に入れ込み(これが補強になります)、
本体と合体して出来上がるというもの。
しかしこの作り方だと形の自由がきかず、デザインすることができませんでした」

こちらは経年した竹編みの椅子。現在は受注生産品となっています

ーかなりの苦労があったんですね。
「そこで椅子以外にも応用できる形の竹細工を、と考えたのが第二弾。
椅子にかかる体重を支えるために、末広がりの円筒形を内側に作り、
デザインする本体を外側につくるという方法に辿り着いたんです。
それを椅子にするため、一体構造になるように、
連続して内側から外側へと編んでいき、底を回って合体することで
補強いらずで復元力もある「竹編みスツール」が出来たんです」

ある都市で建築をつくるということ。 403architecture [dajiba] vol.1

403architecture [dajiba] vol.1 
見知らぬ土地、浜松を拠点にした理由

403architecture [dajiba]は、今から4年ほど前に
彌田徹、辻琢磨、そしてわたくし橋本健史によって設立されました。
静岡県の浜松市を拠点に活動をしています。
事務所から徒歩圏内にプロジェクトが集中しているなど、
ちょっと一般的な建築設計事務所とは違った仕事の仕方をしています。
この連載のテーマにもなっている「リノベ」の仕事も多い傾向にありますが、
ただ、手法としての「リノベ」を重視しているというよりは、
もう少し根本的な問題として、建築をつくるときの、
都市への関わり方について模索している、というのが率直な認識です。

そこで、僕らの仕事をより具体的に説明するために、
今回の連載企画では、クライアントである浜松のまちのみなさんへの
連続インタビューを行っていきたいと思っています。
そこから、パートナーとしての関わりを超えて、
僕らが浜松という都市そのものとどのように関わっているのかを
お伝えすることができればと思っています。

第1回目のインタビュイーは、浜松市の中心街で
美容室「enn」を営む、林 久展さんです。
ennは、浜松駅からほど近い、古いビルの1室にあり、
夫婦ふたりで営まれています。
林さんは403architecture [dajiba]として正式に活動を始める前から、
僕らをご存知で、最初のふたつのプロジェクトのクライアントです。
今回のインタビューでは、
普段と同じように(途中から)髪をカットしてもらいながら、お話をお聞きしました。

橋本

今回は第1回目なので、
「そもそもどんなかたちで僕らが浜松にやってきたか」
というところから振り返っていきます。
思い返してみると、初めてお会いしたのはお店の隣の空き室で、
ワークショップをやった時でしたよね? 
2010年、僕らはまだ大学院を修了したばかりの頃でした。
このビルのある通りに増えていた空きテナントをいくつかお借りして、
地元の静岡文化芸術大学(以下、文芸大)の学生のみなさんに、
なんらかのインスタレーションを制作してもらう、
というワークショップを運営した時です。覚えてます?

覚えてる覚えてる。

橋本

それまで、文芸大の学生との接点はありましたか?

あったよ。naruっ子(クライアントでもある「naru蕎麦」のバイトの総称。
次回店主にインタビュー予定)とか。
あと、今30歳くらいになる子たちとは面識あって、
このビルの屋上で小屋みたいなのつくってたな。
接点と言ってもピンポイントだけどね。
文芸大も当時は、今みたいな子たちじゃなくて、
僕の知ってる子たちはもうちょっとこう、ガテン系っていうか。

橋本

ガテン系?

「あれつくろう」というノリでやってる。
でも今の子たちはもうちょっと理論というか、
頭で考えてるような気がする。

橋本

学生の雰囲気や印象って、変わってきたと感じます?

それはあるね。でも、なんか世の中が、全体的になのかな。
建築は前から、そんな感じなのかもしれないけど。

橋本

いやー、建築も同じかもしれないですね。
最近はあんまり手で考える、みたいな人は少ないような気がします。
それよりは、もうちょっと社会貢献というか。このあいだ、久しぶりに
学生の卒業設計をまとめて見る機会があったんですけど、
災害対策とか高齢化とか、
あるいは廃施設の再利用というようなテーマを扱ったものが、ほとんどでした。

そうだよねえ。これつくりたいから、これつくる、みたいなのないよね。

橋本

あんまりそういう人はいないですね。文芸大の子が、というよりは、
日本全体の傾向なのかもしれません。あのワークショップのときは、
2010年で、いまほどそういった気運もなかったと思います。
でもそのときのシンポジウムには、
山崎亮さんが登壇されていたりしたんですけどね。
いずれにしても、林さんは僕らが「建築」の奴らだということは、
ご存知だったと思うんです。
空き室を使ったインスタレーションのサポートをしていることについて、
何か疑問などはありませんでしたか? 
変な奴らが来た、的な。

うーん。わかんないけど。今までにはない流れを持ってるな、
とは思ったかなぁ。
この界隈で生活をしている僕は、ライブや写真展とか、
なんとなく自分が興味があるもので人と関わってきたけど、
「建築」をベースに新しく人と関わるということはなかったから。
建築=建物を建てる、という感覚だったし、
少なからず学生が集まってくるのを見たとき、自分にはない感覚だった。

橋本

建物を建てるわけでもないのに「建築」の子って集まるんだ、みたいな? 
確かに、よく集まってくれましたよね。ちょっと前まで学生だった、
何者でもない奴らがぞろぞろやってきて、
「空き店舗に何かつくりませんか?」って言ってても、あやしさ満点ですし。
それでも、僕らもそうだし文芸大の学生にとっても
まず、浜松のことをちゃんと知る機会にしたかったというのはあります。
最初からインスタレーションをつくることありきだった訳でもなくて、
空きスペースのリサーチをやってみてから、いくつかの店舗スペースを
お借りできそうだったので、それなら学生主体で何か所か同時にやったほうが
インパクトもあるだろうと思っていました。

あと、建築の人との関わりっていうと、かっちゃんとかね。

橋本

かっちゃん?

家成さん(家成俊勝さん。大阪の設計事務所dot architects共同主宰)。

橋本

ああー! それはいつ頃の話で、どういうかたちで知り合ったんですか?

ここ(美容室ennの内装)をつくったとき。
当時、翼(大東翼さん。元dot architects共同主宰。
浜松にて「株式会社大と小とレフ」設立)
と家成さんがやっていた仕事の廃材が、ここの床の材料になりそうだったから、
家成さんの家、神戸まで取りに行ったんだよね。13年前になるかな。

橋本

ここの床の材料は神戸から来たんですね! 
13年前なら、僕も明石にいた頃です。そんなところでニアミスしているとは。
そう考えると、この床もずいぶんと歴史があるんですねー。

※ここで、突然マシュー(マシュー・ライアンさん。先日完成したばかりの
ゲストルームのクライアント。第4回目にインタビュー予定)がやってくる。

マシュー

ハーイ。ハッピーパディス!

橋本

パディ?

マシュー

ハッピー・パディス! 知らない? 
セイント・パトリックス・デイ(聖パトリックの祝日。この日は3月17日。
アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日)。
アイルランドの、飲み会の日。
グリーン着てる?(たまたま筆者は深緑のシャツを着ていたので)
ハシはセーフだね。
アメリカでは、今日グリーンをつけてないと、つねられるよ。

橋本

へえー。

※マシューはドイツの編集者と林さんを取り次いでいるらしく、
諸所相談しにきた。その間しばし待機。

マシュー

邪魔してごめんね! 今日は何してんの?

橋本

林さんにインタビューしてる。
僕らが関わったクライアントに話を聞く企画で、
マシューのとこにもそのうち行くよ。そんときはよろしくお願いしまーす。
月イチの企画だから、数か月後になるけど。

マシュー

待ってマス。

※マシュー帰る。以後はカットをしてもらいながらのインタビュー。

じゃーそろそろ切るか。

橋本

そうですね。お願いします。

東京・月島の「セコリ荘」がキャンピングカーで旅に出た。参加型プロジェクト「セコリ百景」

東京の下町、東京・月島の古民家を改装した
コミュニティスペースとして人気を博した「セコリ荘」。
オーナーは、コロカルでも「セコリプレス」を手がけた
宮浦晋哉さん。
このたび、セコリ荘は3月15日で営業をお休みしたのですが、
その代わりに参加型コミュニティサイト「セコリ百景」がオープンしました。
生産者と消費者の間に新しい繋がりを生む、新サービスです。

これまで宮浦さんは「セコリギャラリー」として
年間約200社の工場・工房の訪問取材を続けてきました。
Webサイト「セコリ百景」では、日本全国の生産地を
キャンピングカーで数ヶ月に渡って旅をしながら、
こだわったモノづくりにより生み出された製品を集めて紹介します。
それぞれの風土を体感し、魅力を深く掘り下げ、
モノづくりとモノがたりをより強く発信するという目的があるのだそう。

大阪に新ミュージアム「さかい利晶の杜」オープン。千利休と与謝野晶子を通じて堺を体験

2015年3月20日(金)、大阪府第二の都市・堺市に、
あたらしい観光名所「さかい利晶の杜」がオープンしました。
これは堺の歴史と文化を多様な角度から楽しむための文化観光施設。
堺で生まれた千利休と与謝野晶子から一文字づつ取って名付けられました。
彼らの創作の原点を紹介し、立礼呈茶や茶室お点前体験などの茶の湯体験もできる、
盛りだくさんの施設です。

「さかい利晶の杜」にあるのは、こんな施設。

千利休と茶の湯を歴史文化から解き明かす「千利休茶の湯館」、
本格的な茶室で茶の湯を体験できる「茶の湯体験施設」、
与謝野晶子の表現世界とその生き方に触れる「与謝野晶子記念館」、
堺観光の玄関口となる「観光案内展示室」。
またレストランの「湯葉と豆腐の店 梅の花」では、懐石や
抹茶を豆乳やビールで割ったドリンクを提供。
店内のショップでは、堺の和菓子や線香、和晒などのお土産も販売されます。
「スターバックス コーヒー」もありますし、
普通車や大型バスの駐車場も整備されています。
オープンから3日間で入館者数14,000人を超えたのだそう。

南宗寺 田島碩應老師が命名した立礼茶席「南海庵」。

表千家 而妙斎 千宗左 家元が命名した茶室「西江軒」。

今、団地が面白い!書籍 『団地を楽しむ教科書 暮らしと。』刊行記念トークが 代官山蔦屋で開催

高度成長期に誕生した「団地」。
50年の歴史が経った今、日本全国のあちこちで、
人と空間の新しい関係が生まれています。
書籍「団地を楽しむ教科書 暮らしと。」は、「団地」という存在を
ライフスタイルの視点から見直す本。
監修は、独自の視点で物件の隠れた魅力を掘りおこす「東京R不動産」。
これまで「ノスタルジー」という観点から捉えられがちだった団地に、
いまどきのライフスタイルというアプローチをしているのが新鮮なんです。

撮影=一之瀬ちひろ

団地は、現代の都心での暮らしでは見つけにくい魅力がたくさんあります。
緑豊かな自然環境、公園や商店街、保育園などの周辺施設、
そして住民同士のコミュニティ。
「団地を楽しむ教科書 暮らしと。」では、そんな暮らしの風景を、
平野太呂、一之瀬ちひろ、浅田政志、大沼ショージ、ゆかいら、
たくさんのカメラマンの方が切り取っています。

さて明日2015年3月31日(火)、代官山 蔦屋書店にて
本書の刊行記念トーク 「代官山で考える、団地から始まる暮らしの話」が開催されます!
執筆を手がけた東京R不動産の千葉敬介さん、
カメラマンの平野太呂さん、阿部健さんが登場。
団地の定義や歴史などの「団地の基本」や、カメラマンの視点から
団地の魅力を語ります。実は阿部さんはかつて、
平野さんのアシスタントだったという関係でもあるので、師弟対決も見所。
参加は、代官山 蔦屋書店店頭にて本書をお買い上げいただくか、
イベント参加券(1,000円/税込)をご予約・ご購入いただくことで可能になります。
詳細はこちらから。

撮影=一之瀬ちひろ

2016年夏開催の「あいちトリエンナーレ2016」。コンセプトビデオと参加アーティストを発表!

2016年8月11日(木)~10月23日(日)、
愛知県で「あいちトリエンナーレ2016」が開催されます。
これは愛知芸術文化センターと名古屋市美術館、
そして愛知県内のまちなかを舞台に展開する芸術祭。
2010年にスタートし、来年で3回目を迎えます。
テーマは「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」。
いま、この芸術祭のコンセプトを伝えるビデオが公開されています。

朗読は「あいちトリエンナーレ2016」の芸術監督で
写真家・著述家の港千尋さん、
監督は美術家として映像メディアを探求する山城大督さん、
音楽は国内外で高い評価をえている音楽家の蓮沼執太さん。

「キャラヴァンサライ」とは、旅びとや商人の
いこいの場として栄えた隊商宿のこと。
港千尋さんと山城大督さんは
ビデオの制作のためにトルコを訪れ、
この「キャラヴァンサライ」で撮影を行ったそうです。

現代美術のほか、ダンスやオペラなども楽しめるこのトリエンナーレ。
来年は世界中のアーティストによる
「旅」の視点を取り入れた作品が、美術館やまちを賑わせます。

岡崎市

豊橋市

名古屋市美術館

古さを、懐かしさにかえる。 ルーヴィス vol.1

ルーヴィス vol.1
アンティーク家具メンテナンスの経験から。

みなさま、こんにちは。ルーヴィスの福井と申します。
僕は、神奈川県、横浜を拠点に
横浜、東京、湘南エリア、ときどき千葉の内房の古い建物の改修工事をしています。
個人や法人のお客さまからの依頼で
デザインと施工の両方をさせてもらう時もあれば、
設計事務所からの依頼で施工だけをさせてもらう時もあり、
関わり方はさまざまですが、カテゴリーでいうと工務店だと思っています。

僕自身はリノベーションの仕事における立ち位置に特にこだわりはなく、
クライアントのニーズに合わせて
ポジショニングを微調整しながら携わっています。
クライアントからよく「結局、ルーヴィスは何屋なの?」とよく聞かれるので、
この連載では、自己紹介を含めて、考え方や活動について書いていきます。
お付き合い、どうぞよろしくお願い致します!

そもそも、僕は建築を学んだこともなく、
設計事務所で働いたことも工務店で働いたこともない、アウトサイダーです。
そんな僕がなぜリノベーションの仕事を始めたのか。
15年ほど前に、当時東京の目黒通りにあった「ACME FURNITURE」
(http://acme.co.jp/ )というインテリアショップに勤めていました。
ACMEでの仕事は主に中古家具のメンテナンスだったのですが、
3か月に1度、カリフォルニアに中古家具の仕入れにも行かせてもらっていました。
フリーマーケットやアンティークモール、
リサイクルショップやインテリアショップをまわって、
1930年代〜1980年代ぐらいの中古家具や雑貨を仕入れ、
40フィートのコンテナを満載にして日本へ送り、
メンテナンスをして販売する仕事です。

アメリカ最大規模のフリーマーケットのひとつ、ロサンゼルスの「Rose Bowl Flea Market」。

仕入れた時に、コンディションの悪い家具も、
組み直したり塗装をし直したりすると、
生産当時のよさがよみがえり、今また新しくつくろうと思っても
コストや材料の問題で実現することができない価値があり、
当時から人気がありました。
今思えば、「古くてもボロボロでも直し続ければ価値は持続する」という感覚が、ACME時代に培われていたのだと思います。
その後、26歳の時に僕は父親の誘いもあり、
横浜にある実家の不動産会社に転職をします。

増え続ける、古い管理物件の空き室

不動産会社では、主に賃貸管理に携わっていました。
管理物件の中でも、築30年以上のものになると空室が多く、
賃料を下がり続けなくてはならないとなると、
運営維持も入居者を見つけるのにも苦労していました。
当時(いまから約10年前)、横浜でも空き家や空室は増え始めており、
「空室対策」というものを色々とやっていました。
と言ってもリノベーションなどではなく、家具付きの物件にしてみたり、
入居者を紹介してくれるほかの不動産会社に広告料を払ったり、
マンスリーマンションをやってみたりという感じでした。
そんなことを続ける中で、漠然とした疑問が出てきます。
「家具は直せば価値が上がるのに、不動産はなんでだめなんだろう?」
ということです。

家具は消費財だからか? いや、家具の中でも消費財ではないものは価値がある。
日本は地震が多いから古くなったら建て替えないといけないのか?
いや、100年以上建っている家だってある……。
という感じで疑問が疑問を呼び、
自分の目で、自分の体で検証してみたくなったのです。

被災地のこどもたちを音楽で支える。ドゥダメル指揮「相馬子どもオーケストラ&コーラス」演奏会

東日本大震災の被災地、福島県相馬市と岩手県大槌町で開かれている
「エル・システマ音楽教室」。
エル・システマとは、南米のベネズエラで行われている音楽教育システム。
現地では、「奏でよ、そして闘え」をモットーに、貧困層のこどもたちが
音楽を通して困難を乗り越える力と勇気を身につけるための
プログラムを行っています。

相馬市で行われている「エル・システマ音楽教室」は、
福島の子どもたちの尊厳を回復し、
自分の人生を切り開いていく生きる力を育むためのプロジェクト。
2012年に設立されて以来、未就学児から高校生まで、地元のこどもたちが、
弦楽オーケストラやコーラスの練習に日々励んでいるんです。

2013年4月に約30名で始まったこの音楽教室もどんどんと成長し、
2013年の12月には、震災後再建された新市民会館にて、
135名の「相馬子どもオーケストラ&コーラス」のデビュー公演を開催。
現在では約150名が参加しています!

そんな「相馬子どもオーケストラ&コーラス」たちが、
2015年3月29日(日)、東京・サントリーホールで公演を行います。
アメリカで行われている「エル・システマ」プログラムのひとつである
「ロサンゼルス・ユース・オーケストラ(YOLA)」に所属する子どもたち15名との共演。
なんとその指揮は、LAフィル音楽監督/指揮者である
巨匠グスターボ・ドゥダメル氏。
これは見逃せない公演になりそうです。

ドゥダメル氏とこどもたち

萩の小さな美容院「kilico」。 medicala vol.6

medicala vol.6
縁のあるまちの、もうひとつのリノベーション

前回は大分県竹田市のイタリアンレストラン『Osteria e Bar RecaD』を紹介しました。
オープン以来、大盛況みたいで地元の人はもちろん、
遠方からのお客さんもたくさん来ていて盛り上がっているみたいです。

さて、今回は山口県萩市に先日(2015年3月1日)オープンした、
美容院「kilico(キリコ)」についてご紹介します。
RecaDが完成したのが2014年の12月で、
kilicoの着工をしたのが2015年1月4日。
僕らmedicalaは2日遅れて6日から萩に入りました。

kilicoのオーナーは内田直己(通称うんちょ)。28歳です。
2014年12月末まで山口市内の美容院に勤め、店長を経験後、
地元の山口県萩市にて独立して美容院を開業するためにUターンしてきました。
僕とうんちょとの出会いはゲストハウス「ruco」の改装工事中に
髪を切りにきてくれたことが始まりでした。

うんちょに髪を切ってもらってる写真。

萩にrucoができたからかどうかは定かではありませんが、
rucoがオープンしてほどなく彼は独立を決意して萩市内で物件を探し始めたようです。
そんな時、
「rucoができて、通りが明るくなって嬉しい!
という話を地元の人たちからよく聞くようになった。
実際rucoができるまではこの通りは、夜は暗いし、何も無い通りになってしまっていた。
rucoがきっかけで萩の中のこの近辺にお店ができて、少しずつまちに明かりが灯りだす。
そういう風景を夢見ている。ここから萩を元気にしたい」

というrucoのオーナーのひとり、塩くんの思いを聞いて、
うんちょはrucoから徒歩1分以内の空き店舗に出店を決めました。

rucoとkilicoの位置がわかる写真。左奥の赤っぽく錆びている店舗が工事前のkilico。右の茶色い4階建てのビルがruco。

実は今回の物件はrucoの改装当時は塩くんの友達が営んでいた古着屋さんで、
改装中に塩くんや僕がうんちょに裏庭で青空カットしてもらっていた場所。
なんだか幸先がいい感じです。

コンセプトは「めんどくさい店」

今回の施工メンバーは僕らmedicala、
rucoの棟梁だった大工の入江 真さん(通称マコさん)、
家具は同じくrucoでも家具をつくってくれた中原忠弦さん(通称チュウゲンさん)、
rucoのオーナーのひとり、秋本崇人(通称アッキー)、
そして信州大学の大学院生の福田真享くん(通称ふくちゃん)が
インターンとして来てくれました。

着工の1か月ほど前、rucoの2階にマコさん、チュウゲンさん、
medicala、そしてオーナーのうんちょの5人で集まって打ち合わせをしました。
デザインや工事の前に、
「どういうお店にしたいのか?」という根本的な部分をメインに話をしました。
どういうお店にするのか? どういう人に来てほしいのか? どうして独立するのか?
何年続ける覚悟があるのか? どんな接客をしたいのか?
そんなことを話しました。

rucoの2階での打ち合わせ風景。

打ち合わせが進んでいくなかで、medicalaにとって初めての美容院ということもあり、
必要な設備や導線などについて、うんちょにヒアリング。
美容備品の収納、バックヤードの広さ、など使い勝手について話が進むなか、
大工のマコさんからゆっくりと出た言葉は、

「内田君、めんどくさい店にしよう」
このマコさんのひと言がkilicoをどういうお店にするか決定づけ、
プロジェクトが目指す方向を見つけて動き出した瞬間でした。それは、
「どういう内装のお店にしたいか?」ということよりも、
もっともっと大切なこと。

kilicoは、カット席ひとつだけの小さな美容院。
シャンプーから、カットもカラーもパーマもブローまで、
全部うんちょがひとりでやる美容院です。
地元の萩市で、これから多店舗展開することなく、
ひとつのお店を何十年も守っていく覚悟のうんちょ。
だから、大事なのは働き手が便利で効率がよく生産性が高いことではなく、
働き手の所作ひとつ、お店のつくりひとつで、お客さんのことを、お店のことを
大切に思っていることが訪れたひとに伝わること。
来てくれたお客さんに対して、何ができるか? どう過ごしてほしいのか?
それをゆっくりと考えたお店づくりをしていこう。