「発想の転換」で成功した、 パ・リーグの挑戦に学ぶスポーツビジネスとファンづくりのリアル| コロカルアカデミー Vol.6 開催決定

地域の暮らしや文化に根ざした新しい学びの場、「コロカルアカデミー」の第6回を開催します。主催は、日本各地のローカルの魅力を伝え続けるWebマガジン「コロカル」。

今回のゲストは、パ・リーグ6球団の共同出資会社・パシフィックリーグマーケティング(PLM)で、執行役員として各球団の魅力を伝える戦略の中心を担う園部健二さん。かつて「野球が嫌いになった野球少年」と語る園部さんが、いまや球場と地域、ファンと球団をつなぐ最前線で活躍しているのはなぜか?

本セミナーでは、日本プロ野球の歴史から、現在のパ・リーグ6球団のマーケティング事例、そしてパーソル パ・リーグTVなどを運営するPLMのマーケティングの裏側をひも解きます。スポーツ、エンタメの未来を結ぶキーパーソンとともに、組織や業界を越えた“半歩先”のビジネスとファンづくりを考える60分。ご参加お待ちしております。

【概要】
コロカルアカデミー Vol.6
「『発想の転換』で成功した、パ・リーグの挑戦に学ぶスポーツビジネスとファンづくりのリアル」
日時:2025年10月3日(金)15:00〜16:00(14:50開場)
※見逃し配信あり
形式:Zoomウェビナー
費用:無料(要事前申込)
募集期間:9月29日(月)11:59まで
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※本ウェビナーにご参加いただいた方、また事前申し込みをいただいた方には、後日見逃し配信のご案内をお送りします。当日ご都合がつかない場合も、ぜひお気軽にお申し込みください。

【コロカルアカデミーとは】
ローカルを舞台に活躍する人々のリアルな情報を通して、日本の魅力を再定義するウェビナーシリーズです。地域を活性化させるために働きたい方、ローカルでビジネスを始めたい方、自治体や企業で地域創生に携わる方に向けて、新たなヒントを提供します。

いままでのコロカルアカデミーはこちら

登壇者は、地域の文化資産や資源を掘り起こし、その価値を世界に伝える新しいリーダーたち。ローカルビジネスにおける強みと課題、問題解決のプロセス、未来を変える次の一手についてもリスナーの皆さんと一緒に考えていきます。

【本ウェビナーで学べること】
●日本プロ野球の歴史
●パ・リーグの球団のマーケティング事例
●PLMのマーケティング事例夫
●ファン獲得施策を企画

 

【こんな方におすすめ】
●スポーツビジネスや地域スポーツ振興に関心のある方
●自治体・DMO関係者、広報・マーケティング担当者
●地域連携や観光促進に携わる方
●ファンづくり、共創型事業に取り組みたい方

【登壇者プロフィール】

 

園部健二

園部 健二(そのべ・けんじ)
執行役員/コーポレートビジネス統括本部 本部長 兼 新規事業開発室 室長(パシフィックリーグマーケティング株式会社)
野球少年だったが、中学で野球を引退。その後、音楽業界、ゲーム業界(SEGA)を経て、PLMに入社。「好きを仕事に」生き方を再定義し、現在は球場とファン、地域と球団をつなぐ多様な施策に携わる。スポーツを通して“地域と人をつなぐ”挑戦を続けている。

杉江宣洋

杉江宣洋(すぎえ・のぶひろ)
コロカル編集長/MAGAZINEHOUSE CREATIVE STUDIO ブランディングプロデューサー
1997年マガジンハウスに入社。『anan』編集部を経て、2008年『BRUTUS』配属、10年同誌副編集長に。『BRUTUS』では「居住空間学」(インテリア特集)「音楽と酒」シリーズなどをヒット企画に育てた実績を持つ。また、「桑田佳祐」「山下達郎」「松本隆」「スタジオジブリ」などの特集も担当。2022年Hanako編集長就任。2025年より現職。

【注意事項】
・本イベントはオンライン開催です。
・音声・映像が乱れる可能性があります。ご了承ください。
・配信内容の録画・録音・再配信はご遠慮ください。
・オンライン配信サービスの接続方法についてはサポート対象外です。

申込締切:9月29日(月)11:59まで
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※本ウェビナーにご参加いただいた方、また事前申し込みをいただいた方には、後日見逃し配信のご案内をお送りします。当日ご都合がつかない場合も、ぜひお気軽にお申し込みください。

【見逃し配信あり】 『原木シイタケの栽培者、平均74歳。次世代へつなぐ“きのこ”の循環』 コロカルアカデミーVol.4

日本のローカルの魅力を発信する「コロカル」は、ウェビナー講義「コロカルアカデミー」の第4回を8月6日に開催しました。ゲストは、キノコの種菌会社・富士種菌の企画担当であり、〈KINOKO SOCIAL CLUB〉の立ち上げメンバー猪瀬真佑(いのせ・まゆ)さん。

〈KINOKO SOCIAL CLUB〉は、ロースタリーが集まる東京・清澄白河を拠点にして、地域で出たコーヒーかすを活用してキノコを栽培・収穫し、料理として提供する循環の仕組みを実践するプロジェクト。猪瀬さんには、都市とローカルをつなぐ“キノコ”の可能性をテーマに、第一次産業への明るい眼差しとその広げ方、さらには地方から都市へとステージをつなぎ、キノコという食材を中心に置いた食のコミュニケーションの新たな循環の仕組みについて、たっぷり語って頂きました。

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猪瀬真佑

猪瀬真佑(いのせ・まゆ)
富士種菌 企画・KINOKO SOCIAL CLUB 立ち上げメンバー/キノコ担当
デザイン、アウトドア、音楽、造園など多彩な業界を経験後、2021年に東京から山梨県へ。食用キノコの種菌メーカー〈株式会社富士種菌〉に入社し、原木栽培と里山文化の魅力に出会う。国内外に向けて原木キノコの可能性を発信するべく、ドキュメンタリー映画の制作や〈KINOKO SOCIAL CLUB〉など多角的な取り組みを進行中。

キノコへの想いと現実

キノコの生産量 世界2位、日本!

今回のゲストは、きのこ愛にあふれる猪瀬さん。まず紹介してくれたのは、ご自身が企画担当を務める「富士種菌」という会社と、キノコそのものについてでした。
たとえば、ひとくちにシイタケといっても実はさまざまな種類があること。そもそもキノコの原木栽培は、原木がなければ始まらないこと。そして日本のキノコ生産量は、なんと世界第2位であることなど、興味深い話が次々と飛び出しました。

平均年齢74歳の現実

その一方で、課題として語られたのが「後継者不足」。シイタケ栽培に携わる多くの方が、何十年もこの道を歩んできた大ベテランで、引退を考えている人も少なくないそうです。これは、キノコ業界に限らず、日本の他の第一次産業にも共通する深刻な課題なのではないでしょうか。

自然・人・コミュニティの関わりという光

関わり合うことで見えてくる仕組みや循環

深刻な問題を抱えながらも、猪瀬さんは明るい表情を崩しません。それはキノコの魅力が幅広く、人を魅了するキャッチーさを兼ね備えているから。
ここでキャッチーということばが出てくることに、凄く面白さを感じました。食べ物とは、なにより栄養の補給であり、生きる糧そのものですが、同時に私たちの「文化」でもあります。猪瀬さんのキノコの文化的側面(それは形態、生態、味わい、あらゆるものを含むはずです)に着目する視点は、きっと多くの人に気づきのきっかけになるはずです。
実際、原木シイタケの栽培は、海外でも広がりを見せていますし、なによりキノコを中心として、新しい関係性を生み出し、構築されていくその過程は、まさに光そのもの。
私たちが普段口にしているものは、本来自然が生み出したものであり、生産者さんが生み出したものであり、それが加工され、運ばれ、店頭に並び……とんでもなく大きな循環において、私たちは一つの食べ物を口にするわけです。
この輪っかの中、キノコを中心として、自然や人とダイナミックに、かつ、楽しく関わることを提案・実践する猪瀬さんのアプローチはとても魅力的でした。活動紹介においてはドキュメンタリー映画制作まで入っているようで、無限のアプローチの可能性を感じます。

〈KINOKO SOCIAL CLUB〉というプロジェクトについて

〈KINOKO SOCIAL CLUB〉というプロジェクトについて

〈KINOKO SOCIAL CLUB〉は、地域で出たコーヒーかすを活用し、キノコを栽培・収穫し、料理として提供する、東京・清澄白河に誕生した“都市の里山”のような存在で、オープンからわずか2ヶ月で多数のメディアに取り上げられ話題となっています。
〈KINOKO SOCIAL CLUB〉のテーマは循環。そのシンプルでクールなシンボルもシイタケのキャッチーな見た目と、循環をまさに想起させます。
この場所における取り組みはとにかく多彩の一言。ショーウィンドウにはキノコが生えている原木シイタケのホタ木が展示され、店内の栽培棚では、コーヒーかすを培地にしたキノコが育てられています。

キノコをきっかけにいろんな人が集まる

さらには生産者、料理人、エンジニア、デザイナー、編集者、近隣の人々など、本当に多様な人々が集って対話や交流が始まる企画やイベント、『IKINOKO RADIO』という「生きるための技術」を中心にしながら、雑談を交えながら軽やかに発信されるPodcast番組まで、キノコを中心に本当に色とりどりの取り組みがされていました。

第一次産業を盛り上げるために、もっとクールに、もっとポップに

キノコ料理をもっと気軽に、もっとおいしく。

愛に溢れた怒涛のキノコ講義であり、一次産業の活性化のために私たちができること、という普遍的な課題も詰まった魅力的な話ばかりでした。猪瀬さんの話を聞いていて、なにより感じたのは課題に取り組む姿勢の明るさと、「循環」というコトバの持つ価値についてです。

私たちは今、少子高齢社会を迎え、現実に大変な社会課題を多数抱えています。今回の主題であった食の生産に関する問題もまさにその一つで、きっとこの記事をご覧になっている方もそこに関心のある人が多いのではないでしょうか?

これらは真剣に取り組まなければならない問題ですが、眉をひそめ、苦しい顔で取り組むだけが「解決」ではないのだと、今回の講座を受けて感じました。「キノコって見た目かわいいよね?」「キャッチーだから好き」「大好物!」から入って、デザインを洗練させ、コミュニティも豊かに設計していく。そうすることで、生産現場のイメージは、今までになかったものに変化し、現場で働く生産者のマインドやスタンスにも影響を与えます。

小さな変化のきっかけが、連鎖するようにして新たな変化を生み出していく。生み出された変化はお互いの波を受け、さらにまた大きな変化につながる。それこそがまさしく「循環」ということなのだろう。どこかで生まれた「ポジティブなパワー」が山を巡り、都市を巡り、人々の間を巡り、一つの輪を描く。そんなイメージが湧く講座でした。

講座本編終了後のQ&Aでは、「そもそもシイタケっていつから食べているのだろう」という話から、「いつもあるけど、特別なもの」ということばもありました。自分たちの日常を見つめ直すことで、そこにある魅力や価値を再発見することを刺激するようなセッションになっています。

食が好きな人、自然が好きな人、食の生産課題に関心がある人、社会課題にポジティブにアプローチしたいと考えている人など、多くの方におすすめです。

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はこだて自由市場で焼きたて ホクホクの根ボッケをアテにする あなたのまちの焼酎ハイボール アテ探し旅

角打ちスタートから、どこまでも自由な市場へ

焼酎ハイボールのアテを探してどこまでも。
「はるばるきたぜ♪」なんて昭和な歌を思い浮かべたが、
羽田からはわずか1時間強。
空港からのアクセスも良く、あっという間に蒸し暑い都心から、
爽やかな風が吹く北海道らしい陽気の函館市街に着く。

八幡坂から港を見下ろす。今回の焼酎ハイボールのアテは海の幸も存分に取り入れていきたい。

八幡坂から港を見下ろす。今回の焼酎ハイボールのアテは海の幸も存分に取り入れていきたい。

今回のプランは、角打ちで一杯楽しんでから、
購入した「タカラ『焼酎ハイボール』〈ドライ〉」を持って、
〈はこだて自由市場〉でこの地ならではのアテを買い、
場内で炭火焼きを楽しむ、というもの。
澄んだ青空のなか、気分上々に、歩き出す。

まずは、函館駅近く、酒旅好きからの評判も高い、
角打ち〈丸善 瀧澤酒店〉へ。

入口から右が酒屋コーナーで、左が角打ち。奥に冷蔵ケースがあり、左右はつながっている。函館駅から徒歩すぐなので電車や空港行バスを待つ間にふらりと立ち寄れるのも魅力。

入口から右が酒屋コーナーで、左が角打ち。奥に冷蔵ケースがあり、左右はつながっている。函館駅から徒歩すぐなので電車や空港行バスを待つ間にふらりと立ち寄れるのも魅力。

すでに常連客と思しき人が始めているのを見ながら、
冷蔵ケースから「タカラ『焼酎ハイボール』〈ドライ〉」をピックアップし、カウンターに。
笑顔で迎えてくれたのは瀧澤眞理子さん。
角打ちらしい駄菓子や缶詰、乾きものもあるが、
こちらの楽しみは眞理子さん手づくりのアテやこの地の名物加工品。
メニュー札を貼ったホワイトボードには、函館らしい魚料理、
揚げ物、さっとつまめるアテ、そして麺類やご飯ものまで多種多彩。
目移りが止まらないのだが自由市場でたっぷり食べることを思い、
「軟骨しおから」で踏みとどまる。

タカラ「焼酎ハイボール」の種類が豊富なのがうれしい。函館で早くから取り扱いを始めていたとのこと。

タカラ「焼酎ハイボール」の種類が豊富なのがうれしい。函館で早くから取り扱いを始めていたとのこと。

ピリリと一味を効かせた「軟骨しおから」(250円)

ピリリと一味を効かせた「軟骨しおから」(250円)

1000円札を出すと、おつりは目の前の皿に置かれる。
まずは今日の幸せな始まりを祝して焼酎ハイボール。
「軟骨しおから」は塩気がしっかりありながらもまろやか。
軟骨の食感も小気味よく、思わず目を細める。
すると隣の先客さんが「おいしそうに飲みますね~」と、
さりげなく声をかけてくれる。

聞けば都内在住だが月1ペースでここに来るという。
「眞理子さんのファンでね」と笑顔。
いつの間にか常連さんとたわいもない話。これも角打ちの良さ。
「函館はいいですよ。呑んで外に出たら風も涼しいし」
そう言葉を残して先に次の目的地へと向かう常連さんに、
「いってらっしゃい」と眞理子さん。

ご主人とともに店を切り盛りする眞理子さん。平日の早い時間だったので幸いにも空いていたが、普段は常連客、来訪客含めて込み合う。いろいろな魅力のある角打ちだが、瀧澤さんご夫妻のキャラクターこそがこの店に人が集う理由なのかもしれない。

ご主人とともに店を切り盛りする眞理子さん。平日の早い時間だったので幸いにも空いていたが、普段は常連客、来訪客含めて込み合う。いろいろな魅力のある角打ちだが、瀧澤さんご夫妻のキャラクターこそがこの店に人が集う理由なのかもしれない。

目的を忘れそうな時間。このままではいけない。
タカラ焼酎ハイボールを買って〈はこだて自由市場〉へ向かう。

〈界 加賀〉 文化の集積としての、温泉旅館

工芸の歴史が層のように折り重なっている

加賀百万石という言葉の意味が、今もこれほど生きているとは思わなかった。「石」とは江戸時代の米の生産量を指すが、つまりは豊かさの指標。百万石の富は、さまざまな文化として継承されていることが、〈界 加賀〉に足を踏み入れた瞬間から体感できる。

文政年間(1818〜1830年)に建てられた伝統建築をそのままフロントとして使っている。

文政年間(1818〜1830年)に建てられた伝統建築をそのままフロントとして使っている。

江戸後期の文政年間に建てられた建築の重厚さは、時間を経なければ決して生まれ得ないもの。太い大黒柱と大きな丸太の梁を、釘などを使わずに組み合わせた「枠の内」という伝統工法は、200年もの間、建物を支え続けてきた。国の有形文化財に登録された建築が、フロントやバーとして、今も使われている贅沢に身を浸していく。

かつては「白銀屋」という名の旅館だった。その歴史を受け継いでいる。

かつては「白銀屋」という名の旅館だった。その歴史を受け継いでいる。

〈界 加賀〉は400年余り続いた前身の旅館「白銀屋」の財産を引き継ぎながら、新しく生まれ変わったという。館内には、「白銀屋」の時代に宿泊し、交流があった北大路魯山人の器や書が飾られている。同じように現代作家の作品もまた随所に飾られ、実際に使われている。例えば大浴場には九谷焼の陶工たちが、四季をテーマにデザインしたアートパネルが掲げられている。赤一色で細描を施す「赤絵」や藍色の濃淡で表現する「藍九谷」など、多様な技法が壁を彩る。露天風呂との境にある窓ガラスには、金粉と銀箔によって加賀から見上げる白山山地が描かれていた。

加賀獅子舞に見る、余興の素晴らしさ

〈界 加賀〉に滞在していると、温泉旅館は、文化を引き継ぎ、醸成していく場なのだと実感できる。その思いを特に強くしたのは、夕食後に観た「加賀獅子舞」のためだろう。〈界〉には「ご当地楽」という、その土地の伝統文化を楽しむための催しがあるが、〈界 加賀〉では、祝い事の奉納として舞われる加賀獅子舞を披露しているという。先ほどまで案内をしてくれていたスタッフが踊ると言う。 所詮、素人の踊りだろうと高を括っていたが、その印象は大きく覆された。

迫力の加賀獅子舞。スタッフが、伝統文化の担い手となっている。

迫力の加賀獅子舞。スタッフが、伝統文化の担い手となっている。

木製の獅子頭が歯を合わせる度に大きな音が鳴り響く。真剣さに引き込まれてしまう。オリジナルの振り付けとなっているものの、この文化を引き継いでいく意志のようなものが強く感じられる。年に数回しか行われない“本物の”加賀獅子舞は、なかなか見ることができないが、〈界 加賀〉ならば、毎日、見ることができる。その手軽さこそが、温泉旅館の魅力であり、〈界〉が目指している文化の入り口としての役割なのだろう。加賀獅子頭を制作している工房は、石川県内にひとつしか残っていないという。

温泉旅館は、文化の集積。そう思っているから、さまざまな工夫を凝らして、客をもてなす。出立前には、フロントと同じく国の有形文化財として登録された茶室「思惟庵」で、一服立てていただいた。かつて魯山人も、同じ光に包まれたのだろうか? と考えながら、少し居住まいを正して、抹茶を点てるスタッフのお手前に見入る。加賀獅子舞と同じように、スタッフが学び、文化の伝道師となっているという。

〈界 加賀〉の外へ出て、いい時間だったと建築を振り返った。加賀百万石の贅沢は、次の世代にもこうして渡されようとしている。

〈界 加賀〉宿泊券が当たるプレゼントキャンペーンを実施

〈界 加賀〉の宿泊券が当たるプレゼントキャンペーンを実施中。

colocal公式Instagramアカウント(@colocal_jp)と界公式Instagramアカウント(@hoshinoresorts.kai )をフォロー&キャンペーン投稿に「いいね」した方から抽選で1名様に宿泊券をプレゼント。
※コメントにてキラキラの絵文字を送っていただくと当選確率がUPします。

応募期間は2025/08/25〜2025/09/09まで。
詳しくはcolocalのInstagramをご確認ください。
@colocal_jp

__________________________________⁠
【賞品】星野リゾートの温泉旅館〈界 加賀〉
抽選で1名様に宿泊券が当たります。
・2名1室(1泊2食付き)
・部屋タイプ:星野リゾート指定

【宿泊期間】2025年10月1日~2026年3月31日 ※除外日あり
__________________________________⁠

information

界 加賀map

KAI Kaga 
界 加賀

住所:石川県加賀市山代温泉18-47

TEL:050-3134-8092(界予約センター)

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikaga/

〈界 加賀〉から足を伸ばして。 我谷盆の故郷を訪ねて ダム沿いのトレイルを歩く

ノミの跡が美しく、素朴な盆

木端葺き(こばぶき)に用いる栗の端材を使い、雪に閉ざされる農閑期に、自分たちが使うための盆として作り始めた。江戸後期から明治時代にかけて盛んに彫られ、物々交換や温泉街で売られたこともあったという。我谷村(わがたにむら)で作られていたから、我谷盆(わがたぼん)。ノミの跡がそのまま残された繊細と無骨の同居するさまに、不思議な魅力の宿った盆はしかし、時代が進むにつれ、木端葺きが瓦葺きへと変わり、次第に彫られなくなっていく。消えつつあった伝統は、1959年の県営我谷ダムの建設によって完全に絶えることになった。我谷村はダムに沈み、我谷盆は「幻の盆」となった。

人間国宝でもある木漆工芸家・黒田辰秋によって我谷盆は「発見」され、その後に幾人かの作家の手によって復興されている。現在もその系譜は繋げられているが、私はむしろ失われてしまったものを見たかった。山中温泉の賑わいから分け入った山深い谷間で、今も人を惹きつける盆が生まれた。ただ使うだけならば、揃えられたノミ跡も必要ない。その盆の美しさは、里山の豊かさから来るような気がしていた。

虫がいて、渓流があり、人の営みは続いていく

ダム湖にかかった長い吊橋を渡り、湖畔のトレイルを上流へと歩く。今でも山菜狩りのために歩く人がいるのかもしれない。ほとんど倒木もない。足元には蕗の葉が繁り、春には蕗の薹がたくさん採れるだろう。しばらく歩くとダム湖へと流れ込んでいる渓流があった。重なった丸石を辿って水辺に降りて振り返ると、先ほど立っていたのは、苔むした橋の上だとわかった。この橋は、果たしてダムができる以前からあったろうか? あるいはダムの整備のために作られたものかもしれない。渓流はダム以前からあったはずで、積み重ねられた丸石は、水辺に降りるために人が積んだもののように感じられる。渓流沿いには草を倒した踏み跡が少しあり、今でも釣り人が沢を登っているはずだった。

帰り道、道端に目を凝らしながら歩いていると、緑色に輝くゾウムシを見つけて写真を撮った。虫好きの友人に画像を送ると、リンゴヒゲボソゾウムシだとすぐに返信が来た。彼と地元の山を散策するうちに、自然の中へ入ると虫を探す癖がついてしまった。虫は、その土地の豊かさを表すバロメーターのようなもの。虫がいると不思議と安心する。

山中温泉にある「芭蕉の館」で我谷盆を見せてもらうため、我谷ダムから車を走らせていると、遠くからでもわかる、巨大な杉があった。菅原神社の境内にあるその大木は、栢野大杉と呼ばれ、なんと樹齢2300年を超えるという。根を守るためのボードウォークの上から、そっと巨木に触れながら頭を垂れる。ダムよりも、そして我谷村よりも、はるか昔から土地に根ざした杉の大木の表面は、うねるような筋が均等に並んで、はるか上部まで続いていた。

information

界 加賀map

KAI Kaga 
界 加賀

住所:石川県加賀市山代温泉18-47

TEL:050-3134-8092(界予約センター)

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaikaga/

こっすい、おそがい、どえりゃあー! 吉本芸人・ありんくりんが挑戦する、 名古屋の方言

SNSでの総再生160万回以上!(2025年8月時点)コロカルの人気動画企画、ありんくりんの方言講座。
今回は、コロカル編集長からの挑戦状が届きました。名古屋の方言クイズ、イントネーション講座、早口言葉にチャレンジしてみてくださいね!

名古屋の方言クイズ

・ずる(運ぶ)
・おたからさん(お利口さん)
・ケッタ(自転車)
・まわし(準備)


名古屋のイントネーション講座

・どえりゃあ(ものすごい)
・こっすい(ずるい)
・おうちゃく(雑)
・おそがい(こわい)
・だだくさ(無駄)


名古屋の早口言葉

今度ん時はときんときんのえんぴつ持ってかんとかん。
てかちゃんと削っとかんとかんって言っとかんとかん
(今度えんぴつを持っていかないと。
というかちゃんと削っておかないとだめでしょ)

profile

ありんくりん

沖縄県出身、2014年に、ひがりゅうたとクリスで結成。コンビ名は方言で「あれもこれも」。『お笑いバイアスロン2018』(琉球朝日放送)優勝。『新春!Oh笑い O-1グランプリ』(沖縄テレビ)2019年、2020年、2022年優勝。現在冠ラジオ『ありんくりんのヨーガクナイト』(RBC琉球放送)、「友近ありんくりんのい~あんべぇ」(沖縄テレビ)に出演中。

Instagram

ひがりゅうた:https://www.instagram.com/arinkrin.higa710/?hl=ja

クリス:https://www.instagram.com/chris_arinkrin/

YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC-JBOEI9NRCis8p_han0xww

コロカル編集部の食いしん坊日記 編集長が選ぶ、三重県に行ったら 食べてほしいグルメ5軒

日本全国に点在する郷土料理やB級グルメ、旬の食材を使った料理など、コロカル編集部があちこち巡り、おすすめを見つけました。 編集長Sが選んだ、三重のおすすめグルメを5軒ご紹介します。

三重といえば伊勢、伊勢といえば〈一月家〉

伊勢市駅に降り立ったら、まずは〈外宮〉、そして〈内宮〉に参拝。おすすめは、早朝から、ゆっくりじっくり、神聖な空気を吸いながら。身も心も晴れ渡ったところで、もう一度伊勢市駅方面へ。なぜってそこには〈一月家〉があるから。伊勢は、昔から、伊勢参りに訪れる人を温かく迎い入れていた土地。〈一月家〉は、常連さんで大賑わいだけど、一見さんにだって、とっても優しい。カウンターに座れば、大将との掛け合いで、お酒も進みます。絶対に食べるべきは、トコブシを甘辛く炊いた〈ふくだめ〉。伊勢をお参りしたついでに、福もたまる、そんな尊いメニューを食べ、そして飲んだら、〆はやっぱりカレーライス。

三重といえば、鶏焼き。暑い時期にこそ、行って欲しい〈とりいち〉

三重、松阪から伊勢にかけて車で向かうならば、〈鶏味噌焼き とりいち 本店〉へ。広い食堂のような店内には、常連、家族連れ、遠方からと、さまざまな人達が、テーブルにそなえつけられたガスコンロを囲み、汗をだらだら流しながら、一心不乱に食べています。昼は、白いご飯、夜はノンアルコールチームがひとりいれば、車でも安心、ビールを飲みながら。こってり味噌焼きは、部位ごとに食感も変わって飽きることなく、ごはんは一膳二膳……、ビールは2杯、3杯……、エンドレス。鶏スープも忘れずに。

伊勢のランチ、〈起矢食堂〉か〈キッチンクック〉か

伊勢うどんは、お伊勢参りに来た人たちを待たせないように、食べやすいように、と生まれた、腰のない麺に味噌たまりやたまり醤油ををからめた、ファストフード。とはいえ、店ごとに個性は様々。個人的に好きなのが、〈起矢食堂〉の月見やまかけ。するりと、でも存在感を持って喉を通る太麺に山かけの味は、毎度リピートしてしまいます。ランチはさっぱりと、なんて言っていたら、地元の友人の二人に連れて行ってもらったのが、がっつり〈キッチンクック〉のドライカツカレー。地元の人たちに愛される、まさにソウルフードな面構え。友人は、いまでも大盛りいっちゃうそうです。どちらも、胃袋が覚えて続ける、伊勢の味。

暑い時期はかき氷、寒い時期はぜんざい。〈赤福〉の季節限定メニュー

伊勢神宮〈内宮〉にお参りに行ったなら、おかげ横丁の〈赤福〉へ、は規定のルート。加えて言うならば、季節限定メニューも絶対に。暑〜い時期なら〈赤福氷〉。いわゆる赤福ではなく、氷になじむように、つくられた餡と餅が氷の中に、そして抹茶蜜がかかる、その神々しい姿だけで汗が引いていきます。赤福ぜんざいは、冬季限定メニュー。空気がピンと張り詰めた寒い中での〈内宮〉参拝は、夏とは違った神聖さ。でも、やっぱりカラダは冷えてしまう、そのタイミングでの、温かみ、ありがたみは、より一層感じるはず。添えられる、塩ふきこんぶが名脇役!

写真家・長野陽一さん推薦! 近所にあってよかった、と思える 鎌倉のおすすめスポット4選

日本やグローバルで活躍するナビゲーターにご登場いただき、地元や別荘などの拠点がある土地のおすすめスポットを紹介してもらう本企画。

今回は、写真家の長野陽一さんが登場。
鎌倉に住んで20年の長野さんに、近所にあってよかった、と思える鎌倉のお気に入りスポットを教えていただきました。

食卓を豊かにしてくれる〈サカナヤマルカマ〉

一昨年できた今泉台にある鮮魚店。鹿児島県の阿久根と小田原漁港から仕入れた丸魚が豊富です。軽トラで移動販売もやってて鎌倉市民の話題のお店。〈マルカマ〉のおかげで我が家の食卓が豊かになりました。

information

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サカナヤマルカマ

住所:神奈川県鎌倉市今泉台4-12-1

Instagram:@sakanaya.marukama

我が家のコーヒーは〈カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ〉で

鎌倉の人気店、〈カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ〉。10年以上、我が家のコーヒー豆はここの中深煎りと決めています。季節のパフェも名物。昨年30周年を迎え、記念に出版された書籍でも撮影を担当させていただきました。

information

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カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ

住所:神奈川県鎌倉市小町2-1-5 櫻井ビル 1階

Instagram:@cvdimanche

〈バードマウンテン〉の洋服は欠かせない

鎌倉御成通りの近くにある洋服店。かれこれ5年以上お世話になっていて、夏にこれがないともはや生きていけないかも?と思っている薄手のパンツや気の利いたシャツ、〈VANS〉のスニーカーなど、気が付けば、代表・鳥山さんが選んだ服ばかり着ています。僕が学生の頃に撮ったモノクロの作品を飾ってくれています。

information

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バードマウンテン

住所:神奈川県鎌倉市御成町5-3 蔵屋敷ビル 1F

Instagram:@birdmountain_official

街中にある紫陽花

東京と行き来をしていると、鎌倉は山と海が近いので季節の移り変わりがわかりやすい、と感じます。紫陽花の季節はなにより北鎌倉が映えるので、住民はきっと誇らしく思っているはず。毎年、自宅の庭の植えた覚えのない額紫陽花が咲くと写真を撮ってしまいます。

動画はこちらから!

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Yoichi Nagano 
長野陽一

写真家。新刊『長野陽一の美味しいポートレイト』HeHeより発売中。これまでの写真集に『BREATHLESS』FOIL刊、『島々』リトル・モア刊、『シマノホホエミ』FOIL刊など。

俳優・小林涼子が挑む、 地域×農業×福祉の現場。 肩書を越えて働く時代へ| コロカルアカデミー Vol.5 開催決定

地域の暮らしや文化に根ざした新しい学びの場、「コロカルアカデミー」の第5回が開催されます。主催は、日本各地のローカルの魅力を伝え続けるWebマガジン「コロカル」。

今回のゲストは4歳で芸能界デビューを果たし、数々のドラマや映画で存在感を示してきた俳優・小林涼子さん。順調にキャリアを重ねる一方で、20代の頃には将来への葛藤を抱え、「自分は何をしたいのか」を模索し続けたといいます。そんな時期に出合ったのが、新潟での米づくり。自然の豊かさと、地域に根ざした暮らしに触れた経験が、彼女の価値観を大きく変えていきました。

「このままでは、地域の農業は立ち行かなくなる」、そうした危機感から、2021年、小林さんは農業と福祉を軸にした株式会社AGRIKOを創業。都市での屋上農園やアクアポニックス農法の導入、新潟での稲作、障がい者とともに働く循環型ファームの運営など、「地域課題」を解決しながら「都市と地方をつなぐ」挑戦を続けています。

俳優という肩書にとどまらず、現場に根を張り、土地の可能性を育てる姿勢は、ローカルの未来を考える私たちに多くの示唆を与えてくれるはず。

今回の「コロカルアカデミー Vol.5」では、そんな小林さんをゲストに迎え、株式会社AGRIKOの活動について、そして地域の現場から見えるリアルな課題と可能性を語っていただきます。

後半には、コロカル編集長・杉江宣洋との対談セッションも実施。「地域と都市」「福祉とビジネス」をどうつなぎ、新たなキャリアや文化を生み出せるのかを深掘りします。

地域、福祉、農業、そしてこれからの働き方に関心のあるすべての方へ。未来のロールモデルと出会う1時間を、ぜひご一緒ください。

【概要】
コロカルアカデミー Vol.5
「俳優・小林涼子が挑む、地域×農業×福祉の現場から。肩書を越えて働く時代へ」
日時:2025年9月3日(水)15:00〜16:00(14:50開場)
※見逃し配信あり
形式:Zoomウェビナー
費用:無料(要事前申込)
お申し込みは終了いたしました。
※本ウェビナーにご参加いただいた方、また事前申し込みをいただいた方には、後日見逃し配信のご案内をお送りします。当日ご都合がつかない場合も、ぜひお気軽にお申し込みください。

【コロカルアカデミーとは】
ローカルを舞台に活躍する人々のリアルな情報を通して、日本の魅力を再定義するウェビナーシリーズです。地域を活性化させるために働きたい方、ローカルでビジネスを始めたい方、自治体や企業で地域創生に携わる方に向けて、新たなヒントを提供します。

いままでのコロカルアカデミーはこちら

登壇者は、地域の文化資産や資源を掘り起こし、その価値を世界に伝える新しいリーダーたち。ローカルビジネスにおける強みと課題、問題解決のプロセス、未来を変える次の一手についてもリスナーの皆さんと一緒に考えていきます。

【本ウェビナーで学べること】
●株式会社AGRIKO立ち上げの背景とビジョン
●限界集落での挑戦と、望まれる農業とは?
●循環型農福連携ファームと“アクアポニックス農法”の可能性
●地方と都市をつなぐ「農」の役割

【こんな方におすすめ】
●地域×福祉×農業に関心のある方
●新しい働き方、パラレルキャリアに興味のある方
●食や農、循環型社会のあり方に問題意識を持つ方
●ローカルビジネスや社会起業に関心のある方

【登壇者プロフィール】

小林涼子

小林涼子(こばやし・りょうこ)
俳優/株式会社AGRIKO代表取締役
農林水産省 食料・農業・農村政策審議会 食糧部会臨時委員
子役として芸能活動を開始し、連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)など数々のドラマや映画に出演。2014年から農業に携わり、2021年に株式会社AGRIKOを設立。現在は稲作やアクアポニックス農法による都市型農園を展開し、地域の福祉とも連携した持続可能な農のあり方を模索している。ラジオナビゲーターや講演活動など、ジャンルを超えてパラレルキャリアを体現する存在。

杉江宣洋

杉江宣洋(すぎえ・のぶひろ)
コロカル編集長/MAGAZINEHOUSE CREATIVE STUDIO ブランディングプロデューサー
1997年マガジンハウスに入社。『anan』編集部を経て、2008年『BRUTUS』配属、10年同誌副編集長に。『BRUTUS』では「居住空間学」(インテリア特集)「音楽と酒」シリーズなどをヒット企画に育てた実績を持つ。また、「桑田佳祐」「山下達郎」「松本隆」「スタジオジブリ」などの特集も担当。2022年Hanako編集長就任。2025年より現職。

【注意事項】
・本イベントはオンライン開催です。
・音声・映像が乱れる可能性があります。ご了承ください。
・配信内容の録画・録音・再配信はご遠慮ください。
・オンライン配信サービスの接続方法についてはサポート対象外です。

お申し込みは終了いたしました。

※本ウェビナーにご参加いただいた方、また事前申し込みをいただいた方には、後日見逃し配信のご案内をお送りします。当日ご都合がつかない場合も、ぜひお気軽にお申し込みください。

三菱電機トップアスリート フェンシング選手・宮脇花綸さん推薦! 遠征から帰ってきたときでも 安心できる“いつもの”スポット4選

日本やグローバルで活躍するナビゲーターにご登場いただき、地元や別荘などの拠点がある土地のおすすめスポットを紹介してもらう本企画。

今回は、三菱電機トップアスリート フェンシング選手・宮脇花綸さんが登場。 国内外に遠征にいくことが多い宮脇さんが、地元に帰ってきた時に安心できる“いつもの”スポットを教えていただきました。

キングオブパスタは〈ANTICA TRATTORIA CIBO〉の「トマトとチーズのスパゲティ」

ANTICA TRATTORIA CIBOのトマトとチーズのスパゲティ

小学生の時から家族と練習帰りに通っていたイタリアン〈ANTICA TRATTORIA CIBO〉。当時から変わらず頼むのがトマトとチーズのスパゲティです。もうメニューから消えて久しいですが、それでも“いつもの”とお願いすると作ってくれます。姉も私も家を出て、家族で外食も珍しくなりましたが、「世界中どこを回ってもこれを越えるパスタはないな」と懐かしくなる、私のキングオブパスタです。

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ANTICA TRATTORIA CIBO

住所:東京都目黒区自由が丘1-26-8キクモトビル2F

Instagram:@anticatrattoria_cibo

帰国後に食べたいのは〈さらしん〉のお蕎麦

さらしんの小海老せいろ

日本に帰ってきて食べたくなるのが、寿司でも焼肉でもなく蕎麦!小さい頃から〈さらしん〉の白っぽい更科系のお蕎麦が大好きです。おすすめは大葉の入った小海老せいろと、茗荷と穴子の甘酢和え。

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さらしん

住所:東京都世田谷区奥沢5-25-1

練習帰りに通ったカフェ〈カスタネット〉

祝賀会の様子

昔からあるカフェで、ここもスクールの練習帰りに通っていたお店のひとつです。パリオリンピックの祝勝会も〈カスタネット〉で行いました。 目玉焼きが乗った昔ながらの薄いパンケーキに、自分でこれでもかとメープルシロップをたっぷりかけるのが幸せ。

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カスタネット

住所:東京都目黒区自由が丘2-9-23

Instagram:@jiyugaokacastanets

おやつ休憩で立ち寄る〈多摩川遊園のベンチ〉

愛犬とベンチ

犬との散歩中に(犬の)おやつ休憩のため立ち寄る古い木のベンチ。映画『アット・ザ・ベンチ』のロケ地になって驚きました。

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多摩川遊園のベンチ

住所:東京都世田谷区玉堤2丁目1−1先

動画はこちらから!

profile

Karin Miyawaki 
宮脇 花綸

東京都世田谷区生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。三菱電機株式会社に所属。幼稚園時代に姉の影響を受け、フェンシングを始める。種目はフルーレ。
2023全日本選手権において個人戦準優勝。パリ2024オリンピック団体戦では、日本フェンシング女子史上初のメダル獲得となる銅メダルに輝く。
自ら応募して出演となったクイズ番組において全問正解を達成するなど、「頭脳派」としての一面もあり。

〈界 遠州〉から足を伸ばして。 ナウマンゾウに導かれて、 太古の風景を探す

かつてナウマンゾウが歩いた水辺

どうしてナウマンゾウに惹かれるのだろう。恐竜ほど遠い過去とは感じないからかもしれない。牙を生やした象が、わたしたちが見慣れた風景を闊歩する姿を想像するだけで胸が躍る。大きい動物に対する畏怖は、どこか失われた世界に対する憐憫につながっているからかもしれない。映画『もののけ姫』で、巨大な猪の乙事主(おっことぬし)は「わしの一族を見ろ。みんな小さく馬鹿になりつつある」と言う。動物園で見るアジアゾウよりもひと回り小さなナウマンゾウは、乙事主たちが生きていた時代の動物のような気がしてしまう。

ナウマンゾウと聞けば1960年代に大規模な発掘作業が行われた長野県の野尻湖が頭に浮かぶが、それよりも早い1921年、浜名湖沿岸の工事現場から、牙や臼歯、下顎骨の化石が発見されている。地質学者で古生物学者でもある槇山次郎は、その化石を東京帝国大学地質学の初代教授だったハインリッヒ・エドムント・ナウマンにちなんで、「Elephas namadicus naumanni」と名づけ、和名ではナウマンゾウと呼ばれるようになったという。浜松博物館には、ナウマンゾウの骨格標本が展示されていた。

浜松博物館の入り口に展示されている、ナウマンゾウの骨格標本。化石ではない。

浜松博物館の入り口に展示されている、ナウマンゾウの骨格標本。化石ではない。

正直に言ってどの展示も渋く、骨格標本にも迫力は感じられない。けれど、すぐ隣に展示されていた人骨に見入ってしまった。ナウマンゾウの時代に生きた、身長1.4mほどの女性と推定される旧石器時代の化石。浜北人と名づけられている。反対側の壁には、縄文時代後期の屈葬人骨が実際に発掘されたそのままの形で展示されていた。どちらの人骨も、死にまつわる恐ろしさのようなものは既に消えて、物質に回帰している。それでも静かな存在感を放っているのは、土地と人間の関わり方のようなものを問いかけているからか。

発掘された状態で展示されている、屈葬人骨。こちらは本物。

発掘された状態で展示されている、屈葬人骨。こちらは本物。

どれだけ食べたら貝塚ができるのか。わたしたちと変わらない食生活

浜松博物館は、蜆塚(しじみづか)遺跡に隣接している。その名の通り、縄文後期から晩期にかけて、縄文人たちが暮らし、蜆のほか、蛤、アサリなどが貝塚となって残された遺跡。貝塚の断面がそのまま見られるのだが、先に見ていた写真家の平野太呂は「しかしまあ、よく食べたね」と笑っていた。一体、何年かけて食べた貝殻なのだろう。積み重なって分厚い層になっている。貝類だけでなく、陸からは猪や日本鹿、雉、海からは黒鯛のほか外洋性の鰹や鮪、さらに淡水魚の鯉や鮒と、実にバラエティ豊かな食生活を送っていたらしい。ほとんどわたしたちが食べているものと変わらない。再現された藁葺き屋根の住居に入ってみると、天井からわずかに光が差し込み、不思議なほど気分が落ち着いてしまう。この薄暗さによる安堵感は、もっと古い洞窟に生きていた時代の記憶のせいかしら。

縄文人が暮らしていたことは、その土地の豊かさの証明という言説を読んだことがある。食糧が豊富で、周囲から少し小高くなって安全が確保しやすい場所。蜆塚遺跡はまさしくそういう土地だった。当時の自然環境が残されている場所を探して、縄文人が蜆を拾った佐鳴湖の畔を歩く。浜名湖と同じように入江が砂丘によって閉ざされ、汽水湖となっている。そのために多様な魚介類が生息していた。今でも湖には葦が生え、遠景の山々には広葉樹の森がある。コンクリートで固められていない湖には、生き物の棲み家がたくさんある。流れ込む小さな川も、護岸がなされていない。その川原沿いに生い茂った草がところどころ、通路のように刈られていた。土手から覗いてみれば、釣り台に座って魚を狙う釣り師がコンパクトなスペースに収まっていた。生き物がいるところに、人間がいる。いつの時代も変わらない。

背の高い草むらから、ナウマンゾウがぬっと現れる姿を想像する。のんびり釣りに興じている余裕なんてないのだろうか。いや、生き物がいる水辺は、とても穏やかな空気に満ちていたはずだ。

佐鳴湖は、かつて入江であり、汽水湖を経て、現在は淡水湖になった。

佐鳴湖は、かつて入江であり、汽水湖を経て、現在は淡水湖になった。

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KAI Enshu
界 遠州

住所:静岡県浜松市中央区舘山寺町399-1

TEL:050-3134-8092(界予約センター)

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaienshu/

〈界 遠州〉 旅を埋め尽くす、煎茶の記憶

エントランスで、茶の深みにはまる

滞在中に、一体、何杯の煎茶をいただいたことだろう。星野リゾートの温泉旅館〈界〉ブランドでは、それぞれの土地を凝縮した趣向が凝らされているが、〈界 遠州〉ほど、ひとつの特産品に特化した宿は珍しいかもしれない。

まず「美楽茶ラウンジ」と名づけられた茶畑を望むロビー階ではティースタンドが迎えてくれる。複数の冷茶が逆さまのボトルに入り、まるでバーのような雰囲気で、いつでも気軽にカップ・オブ・ティー。「ティーセラー」には12種の煎茶と1種の黒豆茶がラインアップされ、自分好みのお茶を選ぶことができる。「香り」、「甘み」、「旨み」、「苦み」という茶の四つの要素を数値化し、生産地やどのように育ったのか記された「ティーカード」がついている。煎茶のテロワールは、驚くほど多彩だ。その場でお茶を淹れることも、部屋に茶葉を持っていくこともできる。

ただし、浜名湖を望むそれぞれの部屋には、あらかじめ3種のオリジナルブレンドが、茶菓子と一緒に用意されている。鉄瓶で湯を沸かし、朝、昼、夜とシチュエーションに合わせてブレンドされた煎茶を飲む。それだけでも、気持ちが緩んでいくのがわかる。

湯船に立ち上るのもまた、煎茶の香り

ひと心地着いて、さて温泉と浴場に行けば、桶型のヒバの湯船には、実際に飲むこともできるというお茶の入った「お茶玉」が浮かんでいる。ナトリウム・カルシウム–塩化物強塩泉の効能は、切り傷、やけどなど。その温泉にお茶の成分までプラスされた「お茶玉美肌入浴」で、体の外からもお茶づくし。

「白焼き鰻の柑香和え」にはじまった夕食でも、それぞれのメニューにペアリングした煎茶を選ぶことができる。例えば、遠州の知られざる名物である「ふぐの唐揚げ」には、爽やかな香りと甘みを感じる煎茶を合わせ、続く「うなすき」へと舌と気持ちを整えてくれる。

食後には「美楽茶ラウンジ」で「おちゃけ」と名づけた、ジンと煎茶を合わせたカクテルまで楽しめる。

お茶のカクテル、その名も「おちゃけ」。

お茶のカクテル、その名も「おちゃけ」。

そして翌朝には、新芽が出始めた茶畑を眺めながら、茶摘みの動きを模した体操で体を目覚めさせ、あさごはんと一緒に、暑さ寒さ、湿気の有無、その日の天候に合わせて選んでもらった煎茶をいただく。日本茶アドバイザーの資格を持つスタッフは、まさしく伝道師だった。

せっかく始まった煎茶との付き合いを滞在中だけで終わらせてしまうのはもったいない。土産に茶葉を持ち帰り、旅の疲れを癒すべく煎茶を淹れたら、たちまち浜名湖の凪いだ湖面が目に浮かぶ。煎茶のほろ苦さは頭と体にしっかり残っていて、旅の余韻はしばらく続いた。

〈界 遠州〉宿泊券が当たるプレゼントキャンペーンを実施

〈界 遠州〉の宿泊券が当たるプレゼントキャンペーンを実施中。

colocal公式Instagramアカウント(@colocal_jp)と界公式Instagramアカウント(@hoshinoresorts.kai )をフォロー&キャンペーン投稿に「いいね」した方から抽選で1名様に宿泊券をプレゼント。
※コメントにてお茶の絵文字を送っていただくと当選確率がUPします。

応募期間は2025/07/24〜2025/08/08まで。
詳しくはcolocalのInstagramをご確認ください。
@colocal_jp

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【賞品】星野リゾートの温泉旅館〈界 遠州〉
抽選で1名様に宿泊券が当たります。
・2名1室(1泊2食付き)
・部屋タイプ:星野リゾート指定

【宿泊期間】2025年9月1日~2026年2月28日 ※除外日あり
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KAI Enshu 
界 遠州

住所:静岡県浜松市中央区舘山寺町399-1

TEL:050-3134-8092(界予約センター)

https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaienshu/

冷蔵庫には必ず入っている!? 岐阜県民のソウルフード〈明宝ハム〉

岐阜県民にとってハムといえば「明宝ハム」。1953年の創業当時から変わらない製法や、素材にも徹底的にこだわった名産品です。実はハム以外にも地元ではお馴染みの商品がいろいろとあるんだそう。今回は「明宝ハム」を製造している〈明宝特産物加工株式会社〉の人気商品ランキングと、70年以上愛され続ける商品の魅力を営業部・鷲見拓也さんに教えてもらいました。

ソーセージやフランクフルトも。人気商品ベスト3

【1位:明宝ハム】

もちろんトップは全商品の売上の70%を占めるというこちら。少し値段がリッチなのは、並々ならぬこだわりの証です。原料は一度も冷凍していないフレッシュな国産豚もも肉。塊のお肉から包丁を使って赤身だけを取り出しているので、かみごたえがあり肉肉しい、豚肉のおいしいところが凝縮されています。

岐阜ではお土産や贈答品の定番でもあり、家の冷蔵庫に必ず入っているという“ソウルハム”です。

【2位:ポークソーセージ】

明宝ハムをつくる時に出る新鮮なスジ肉を使ったソーセージ。

明宝ハムをつくる時に出る新鮮なスジ肉を使ったソーセージ。

香辛料をピリッと効かせたシンプルなポークソーセージ。「明宝ハム」をつくる時に出たスジ肉をミンチ状にして使っているのでお肉の質は抜群です。価格は明宝ハムよりもお手頃。

「ボロニアソーセージというジャンルの中でも太めのサイズです。歯ごたえがあり、ピリッとした味わいなのでビールにぴったり。地元ではお肉の代わりに料理に使う方もいます!」

そのまま食べるのはもちろん、お肉の代わりにポテトサラダや野菜炒めに入れるのもおすすめ!

【3位:フランクフルト】

1本70gのボリューミーなフランクフルトは子どもたちに大人気。地元ではイベントや道の駅などで焼いて売られている定番商品なんだそう。

1本70gのボリューミーなフランクフルトは子どもたちに大人気。地元ではイベントや道の駅などで焼いて売られている定番商品なんだそう。

鷲見さんが個人的に一番好きだというフランクフルトは、プリッとした食感がやみつきに。すじ肉と脂身を合わせてミンチにしているので、肉肉しさとジューシーさも楽しめます。

地元では学校給食に採用されており、イベントや道の駅では定番のスナックとして親しまれていて、ホットドッグに使う飲食店もあるそうです。

ほぼ全工程が手作業。村の宝物として生まれたプレスハム

〈明宝ハム〉はもともと農協の食肉加工所として1953年に創業。自然豊かな村の恵みを生かし、地元の人々の生活の糧となる一品としてハム製造が始まります。

「一番の目的は村の中で雇用の場をつくること。また戦後の食料不足のなか、タンパク質が豊富で保存性のある食べ物を地元に届けようと考えられたのがハムだったんです」

当時の地名だった明方村から「明方ハム」と名付けられたハムは、1980年にメディアに取り上げられたことで一気に知名度が全国区に。生産が追いつかないほどの人気を得たことで一時は入手困難になり、“幻のハム”と呼ばれたそうです。

明宝ハム

「人気を受けて、村の特産品として育てていこうと増産の計画が持ち上がったのですが、隣町に工場を移転する話に村が猛反発。最終的に会社を分けることになり、創業の地に残ったのが弊社です。名前は“明方村の宝を残す”という意味を込めて〈明宝ハム〉になりました。ちなみに『明方ハム』もまだ生産されていて、スーパーでは2つが並んでいることもありますよ」

明宝ハム

〈明宝ハム〉のこだわりは、「大手メーカーでは真似できないほどコスパが悪いです」と鷲見さんが笑うほど、ほぼ人の手で作る昔ながらの製法と原料です。使うのは国産豚肉のもも肉のみ。それも冷凍していないフレッシュなものだけに限ります。肝となるのは下処理で、7〜8kgほどある塊のお肉をひとつひとつ熟練の職人が包丁で解体していくのです。量にして1日に2t、お歳暮時期などの繁忙期には3tもの量をさばくそうです。

「明宝ハム」はプレスハムという日本独自の製法で作られており、ぎゅっと詰まった肉肉しい食感が自慢。添加物を極力ひかえ、加水もしていないので、一般的なハムとはまったく違う味わいです。東海エリアを中心に、岐阜県内ではスーパーやお土産店に並ぶ定番商品。〈道の駅 明宝〉では「明宝ハム」を使った料理も楽しめるので、岐阜に来たらぜひ味わってほしいと鷲見さん。

〈道の駅 明宝〉で提供しているメニュー

〈道の駅 明宝〉で提供しているメニュー

「いろんな土地のハムを食べてきましたが、『明宝ハム』の右に出るものはいないと自負しています。営業として胸を張って、商品を売ることができるのは幸せです。全国のみなさんに味わっていただきたいですね」

オリジナルキャラクター「ブーボー」「ブービー」「ブーブー」は、それぞれ郡上名物の郡上踊りが大好きだったり、磨墨太鼓の特訓を重ねていたりと、地元・郡上市への愛が詰まっています。また名前にはこんな秘密も。

「郡上弁で男の子を『ぼー』、女の子を『びー』と呼ぶことから、この子たちの名前がつきました。『ブーブー』はおそらく“ばびぶ”の流れ(笑)。郡上市のことを知ってもらうきっかけになればと思っています」

オリジナルキャラクター「ブーボー」「ブービー」「ブーブー」

オリジナルキャラクター「ブーボー」「ブービー」「ブーブー」

百聞は一見にしかず!「明宝ハム」のこだわりがわかる工場見学

郡上市明宝にある工場では工場見学を実施。豚肉の解体から出荷前のチェックまで、「明宝ハム」ができるまでの流れをばっちり見学できます。実際に見れば、「明宝ハム」のおいしさの秘密を体感できるはずです。

①豚肉の解体

「明宝ハム」づくりの心臓部。大きな豚もも肉の塊から、細かな筋や脂身を切り取っていく姿はまさに職人技。解体したあとはサイコロ状にカットし、一定の温度で1週間ほど熟成させて旨味を凝縮させます。

「明宝ハム」づくりの心臓部。大きな豚もも肉の塊から、細かな筋や脂身を切り取っていく姿はまさに職人技。解体したあとはサイコロ状にカットし、一定の温度で1週間ほど熟成させて旨味を凝縮させます。

②パッケージに充填

お肉を詰める工程も手作業! 3人ひと組で行います。一番左の人はパッケージにお肉を詰める係。隙間なく均等に入れるのは至難の業です。お肉が入ったパッケージを網目状の型にはめるのが真ん中の人。お肉の量が適量かどうかもここでチェックします。最後に右の人がクリップをつけて封をしてボイルの工程へ。

お肉を詰める工程も手作業! 3人1組で行います。一番左の人はパッケージにお肉を詰める係。隙間なく均等に入れるのは至難の業です。お肉が入ったパッケージを網目状の型にはめるのが真ん中の人。お肉の量が適量かどうかもここでチェックします。最後に右の人がクリップをつけて封をしてボイルの工程へ。

③ボイルする

網目状の型をはめたままボイル。熱を加えることでお肉が膨張しギュッとプレスされるので、あのポコポコした形になっていたんですね。鷲見さんいわく、茹でたての「明宝ハム」は格別のおいしさだそう……なんとかして食べられる日を夢みます。

網目状の型をはめたままボイル。熱を加えることでお肉が膨張しギュッとプレスされるので、あのポコポコした形になっていたんですね。鷲見さんいわく、茹でたての「明宝ハム」は格別のおいしさだそう……なんとかして食べられる日を夢みます。

④検品して出荷

X線検査で異物混入がないかを確認。重さが適正でないとレールで弾かれるシステムになっています。最後は目視で細かいところまで品質をチェックしてようやく出荷。ほぼ手づくりのため、繁忙期でも1日に6000本ほど作るのが限界だそうです。

小さな村で生まれた手づくりハムが、岐阜県を代表する名産品へ。70年前から変わらない手間暇をかけた製法は、「明宝ハム」だけの個性になっています。岐阜を訪れたらぜひ味わってみてください。

information

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明宝特産物加工株式会社

住所:岐阜県郡上市明宝気良33-2

Web:https://www.meihoham.co.jp/

Instagram:@meihoham

コロカル編集部の食いしん坊日記 郷土料理を食べ尽くす! 熊本グルメ4軒

日本全国に点在する郷土料理やB級グルメ、旬の食材を使った料理など、コロカル編集部があちこち巡り、おすすめを見つけました。
今回は編集部Mが選んだ、熊本のおすすめグルメを4軒ご紹介します。

熊本名物の「あか牛」を食べるならどんぶりで!〈あか牛丼専門店 ごとう屋〉

熊本の特産品のひとつ、「あか牛」は外せません。適度な脂身と赤身が多めのお肉を食べるなら、やっぱりご飯と一緒にかき込みたい!というわけで〈あか牛丼専門店 ごとう屋〉へ。柔らかいお肉がたっぷり、横に添えられた「秘伝のあか牛肉みそ」をつけてみたり、たまごを崩して濃厚さをプラスしたり、一度で何味も楽しめます。「阿蘇高菜あか牛丼セット」は白米ではなく、これまた熊本名物の高菜がご飯に混ぜ込まれていて、お肉との相性はバッチリでした。

〈あか牛丼専門店 ごとう屋〉

〆に食べたい〈ライフイズジャーニー〉の熊本豚骨ラーメン

飲んだ〆にラーメンを食べるなら、繁華街の路地裏にひっそりとある〈ライフイズジャーニー〉で。メニューはシンプルな豚骨ラーメンの「はじまり」と、マー油とニンニクチップが入った熊本豚骨ラーメン「ここから」の2種類がありますが、熊本に来たからには、おすすめはやはり「ここから」!
スルッと食べられてしまう細麺と、ニンニクが効いたコクのある濃いめのスープで、飲む手が止まりません。メニュー表にある「カチャー」は方言で「固い」という意味だそう。

〈ライフイズジャーニー〉

海鮮も馬肉も味わえる〈月まる 新市街店〉

日曜日の夜遅くまで空いているお店が少ない、熊本市の新市街エリア。深夜まで営業している〈月まる 新市街店〉は救世主のような存在です。新鮮な魚メニューも豊富ですが、ここに来たらぜひ「馬レバー刺し」を!新鮮な馬のレバーは、ぷりぷりとした歯ごたえがあってクセになります。そして熊本の郷土料理「一文字ぐるぐる」も忘れずに。「一文字」という名前のネギをゆがいてから結んだもので、酢味噌をつけていただきます。箸休めにぴったりの一品です。

県民に愛されている優しいおやつなら〈熊本蜂楽饅頭〉

熊本県民に愛されているおやつのひとつが「蜂楽饅頭」。「今川焼」に近く、味は白あんか黒あん(粒あん)の2種類から。しっかり詰まったあんこと蜂蜜の甘さのハーモニーがたまりません。ぜひ出来立てのほかほかを味わってみて。
かき氷の種類も豊富で、こちらも気になります!

コロカル編集部の食いしん坊日記 ソウルフードや老舗居酒屋、 チェーン店まで!京都グルメ4軒

日本全国に点在する郷土料理やB級グルメ、旬の食材を使った料理など、コロカル編集部があちこち巡り、おすすめを見つけました。
編集部K.Oが選んだ、京都のおすすめグルメを4軒ご紹介します。

ちょっと贅沢なうなぎランチを食べるなら〈碓屋〉

二条城で開催していた「アンゼルム・キーファー展」を見た後に、ランチで訪れたのは二条城駅前駅から徒歩圏内の三条の〈碓屋(うすや)〉さん。実は杉江編集長から教えてもらったグルメスポットです。皮はパリッ、中身はフカフカで幸せな時間でした!

インパクト抜群!まるごとフルーツチューハイが楽しめる〈ふる里〉

地元民に愛される四条大宮の老舗居酒屋〈ふる里〉で1日の疲れを癒して。生搾りのフルーツチューハイが有名。ジュースでもオーダーできるのも◎。甘なつ、キウイ、メロンなど多彩なメニューですが、個人的ベストは2個ほどのトマトで作るトマトチューハイです!どろっとしていて美味。

こんな松屋は京都にしかないかも!?〈松屋 ホテルユニゾ京都烏丸御池店〉

近くのホテルに併設されている〈松屋〉が気になって、朝ごはんに行ってきました。宿泊客、ご近所さんの食堂替わりになって午前中から盛り上がってました。和風なお庭を眺められる席や、4人がけの円形テーブルなど、ゆっくりできる仕様でした。

やっぱり外せない町中華〈マルシン飯店〉

京都市民のソウルフードとも名高い町中華〈マルシン飯店〉へ。天津飯と餃子はマストです!行列で有名ですが、久々に訪れたら500円のファストパス制度が導入されていたのにも驚きました。深夜も開いているのも嬉しい!

編集者・市谷未希子さんの出張日記。 コンパクトな名古屋市内で、 仕事以外の時間も有効活用

日本のローカルを知り尽くしたクリエイターの出張についていき、出張先で食べたものや出会った人やもの、過ごし方を見せてもらう本企画。

今回見せていただくのは編集者・市谷未希子さんの名古屋出張。2025年7月9日(水)に開業する〈BASE LAYER HOTEL(ベースレイヤーホテル)〉の内覧会取材です。

出張には欠かせない三種の神器

1.〈Jabra〉「Elite 10」
フリーランスで仕事をしているので、出張先に限らず移動しながら電話やオンライン会議なんてこともしばしば。そういう時に欠かせないのがこのワイヤレスイヤホンです。ペアリングがスムーズで、装着してすぐに「ふぁーん」と、外界をシャットアウトするような静寂が訪れるところがお気に入り。重くて包み込むような音質が好きな私にとってはパーフェクトな設計で一生使いたいブランドなのですが、このモデルを最後にイヤホン市場から撤退するとのことで、在庫をストックしておくべきか真剣に悩んでいます(笑)。

2.〈THREE〉「エッセンシャルセンツ 06 TASTE THE AIR」
風をイメージして、シトラスやハーバルの香りを中心に調香したオードトワレ。残り香が軽いので人とたくさん会う日や仕事の前の気分転換にひとつあると安心。癖が少ないので旅先で部屋の香りが気になるときにもさっと使える手軽さが気に入っています。

3.〈Goldwin〉「コンプレッションカーフスリーブ」
〈Goldwin〉の着圧ソックス。運動時に着用することで、疲労軽減やむくみ対策が期待できるということで、たくさん歩く街取材や旅先では重宝しています。

仕事も観光も抜かりなし!市谷さんの出張中の過ごし方

名古屋に到着早々、今回の内覧に一緒に参加する友人とひつまぶしの名店〈錦三丁目 いば昇〉でランチ。一般的な店では一人ずつ定食セットで出てくるのですが、ここは大人数の場合は大きなおひつでまとめて出してくれるのが新鮮でした。

〈錦三丁目 いば昇〉のひつまぶしと友人。名古屋で活躍されているクリエイティブディレクター、グラフィックデザイナーの二人も合流しました。

〈錦三丁目 いば昇〉のひつまぶしと友人。名古屋で活躍されているクリエイティブディレクター、グラフィックデザイナーの二人も合流しました。

〈錦三丁目 いば昇〉のひつまぶし定食。胃袋のコンディションに合わせてお椀に取り分けることができるので、無駄なく満足度も満点!

〈錦三丁目 いば昇〉のひつまぶし定食。胃袋のコンディションに合わせてお椀に取り分けることができるので、無駄なく満足度も満点!

今回の仕事は、7月9日に開業する新ホテルブランド〈BASE LAYER HOTEL〉の内覧会の取材です。〈BASE LAYER HOTEL〉は、「街を遊ぶ、ビジネスホテルの新しいカタチ」を提案する、カルチャー感度の高いビジネスパーソンのためのビジネスホテル。

取材のあとは友人と一緒に名古屋の夜を満喫。一軒目に立ち寄ったのは今池エリアにある立ち食い居酒屋〈マグロー〉。18時ごろに到着したのですが、店内はお客さんでパンパン。ダメもとで人数を伝えると、お客さんたちが少しずつ詰めてくれて無事に入店することができました。ご飯や大将たちの雰囲気はもちろん、常連さんたちによって生み出されるローカル感が癖になるお店です。

豊富なマグロメニューから、赤身やトロ、トンボ(ビントロ)をオーダー。狭い店内では、近くにいるお客さんが配膳をサポートするのが当たり前。

豊富なマグロメニューから、赤身やトロ、トンボ(ビントロ)をオーダー。狭い店内では、近くにいるお客さんが配膳をサポートするのが当たり前。

夜はUK発の音楽プロデューサーでアーティストのMura MasaのDJセットを観に、老舗のライブハウス〈THE BOTTOM LINE〉へ。フジロックでは二番目に大きなホワイトステージのトリを務めるほど日本でも人気のあるMura Masaの音楽をあんな至近距離で浴びて踊れるなんて最高の時間でした。

終演後の〈THE BOTTOM LINE〉の様子。地元の若者たちも多い印象で、醒めやらぬ興奮を共有しあう姿にさらに胸が熱くなりました。

終演後の〈THE BOTTOM LINE〉の様子。地元の若者たちも多い印象で、醒めやらぬ興奮を共有しあう姿にさらに胸が熱くなりました。

この日のラストは、おしゃれなワインバー〈Paradise Nature wine&vinyl〉が終着点。私が毎年行っている「Rainbow Disco Club」という音楽フェスでナチュラルワインを提供しているお店なのですが、店舗にお邪魔するのはこの日が初めて。おしゃれな外観で、扉を開けると壁一面のレコードと音響設備にまずテンションアップ。

カウンターの奥には広いワインセラーもあり、ボトルを選ぶこともできるそう。良質な音楽とワインで最高の締めくくりになりました。

カウンターの奥には広いワインセラーもあり、ボトルを選ぶこともできるそう。良質な音楽とワインで最高の締めくくりになりました。

2日目。名古屋といえばモーニング!ということで、チェックアウトの前に早起きしてホテルの目の前にある〈STILL THINKING COFFEE〉へ。このあとのスケジュールを整理したりと、ゆったりとした時間を過ごすことができました。

私はアーモンドトーストと深煎りのブラックコーヒーをチョイス。甘さと苦さがバランスよく、頭もスッキリ!

私はアーモンドトーストと深煎りのブラックコーヒーをチョイス。甘さと苦さがバランスよく、頭もスッキリ!

ランチは知人におすすめしてもらった〈ジャズ喫茶YURI〉へ。ジャズ喫茶と聞くと敷居が高く感じますが、客層は老若男女さまざまでカジュアルにランチを楽しむ人たちが多い印象。平日は24時までやっているので夜カフェとしても愛されているそうです。キッチンを囲うようにそびえるレコードコレクションも圧巻でした。

この日は特に予定がなかったので、電車で東山公園まで足を伸ばしてずっと行ってみたかった本屋〈ON READING〉へ。本屋の奥にはギャラリースペースもあって、この日はイラストレーターのユカワアツコさんの個展が行われていました。

新幹線に乗る頃にはすっかりクタクタになった私は、降車駅の新横浜駅周辺でひとっ風呂浴びたいなと検索して、横浜線で隣駅の菊名にある「福美湯」へ。しっかり整えて、リカバリーまでするのが大人の出張旅の醍醐味、なのかもしれません。

前々から気になっていたこの銭湯は、薪で沸かした超微粒子のお湯が肌や髪にいいということで銭湯好きの間でも人気のスポット。なかには露天風呂やロッキーサウナ、水深90cmの水風呂など公衆銭湯とは思えないほどの充実っぷりで気づけば2時間以上滞在していました。

前々から気になっていたこの銭湯は、薪で沸かした超微粒子のお湯が肌や髪にいいということで銭湯好きの間でも人気のスポット。なかには露天風呂やロッキーサウナ、水深90cmの水風呂など公衆銭湯とは思えないほどの充実っぷりで気づけば2時間以上滞在していました。

仕事以外も有効活用しやすい名古屋のまち

今回見せていただいたホテルは、出張や、宿泊へのこだわりが少ないひと向けのビジネスホテルがベースですが、サウナやファミリールームがあり、アメニティも充実していて、痒いところに手が届くようなホテルでした。地方都市への出張の際、食や観光を重視する人にとっても、綺麗で気持ちの良いホテルは重要な選択肢になると思います。

そして名古屋は道が分かりやすく、移動がしやすかったです。名古屋市内はコンパクトで、仕事以外の時間も有効活用できました。ローカルフードの飲食店や、モーニングを楽しめる店が多く、食に貪欲な街なのかなと思います。

市谷未希子

いちたに・みきこ●1989年⽣まれ。美容師、ファッションメディアの編集者を経て、フリーランスのエディター/ライターとしてファッションや美容、カルチャーなど幅広いジャンルで活動中。趣味は映画、ドラマ、ライブ鑑賞と食べ歩き。
Instagram:@mikk0

〈IDÉE〉のディレクター・ 大島忠智さん推薦! 箱根でほっと一息つける スポット5選

日本やグローバルで活躍するナビゲーターにご登場いただき、地元や別荘などの拠点がある土地のおすすめスポットを紹介してもらう本企画。

インテリアブランド〈IDÉE〉のディレクター・大島忠智さんが登場。最近箱根の小さいマンションを購入した大島さん。週末ゆったりと過ごしたい時におすすめのスポットを教えていただきました。

こだわりの詰まった移動式カフェ〈Cafe Ryusenkei〉

移動式のカフェ〈Cafe Ryusenkei〉。知人でもある〈ima設計事務所〉の小林さん夫妻が内装を手掛けていて、デザインにもすごくこだわりが詰まっています。私はホットのカフェラテがおすすめです。

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Cafe Ryusenkei

住所:箱根、横浜、湘南エリアに出店

Instagram:@cafe_ryusenkei

特別な時間を過ごすなら〈富士屋ホテル〉の朝食

少しお値段は高いですが、〈富士屋ホテル〉朝食もお気に入りです。和洋折衷の空間の中で、シルバーのカトラリーを使い、ホテルのサービスを受けながら朝食を食べる、特別な時間が過ごせます。友人が箱根に来たときに、ここで朝ごはんを食べることも。

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富士屋ホテル

住所:神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359

Instagram:@fujiya_hotel

日常生活に馴染んだ〈勝俣豆腐店〉

仙石原にある〈勝俣豆腐店〉。自家製豆腐はもちろん、週末限定のおからドーナツがすごく美味しくて、おやつに食べています。お惣菜やおでんの種も作っていて、生活する中でよく訪れるスポットです。

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勝俣豆腐店

住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原116

Instagram:@sasatofukatsumata

〈箱根 彫刻の森美術館〉内にある〈ピカソ館〉

〈箱根 彫刻の森美術館内〉にある〈ピカソ館〉。主にピカソの陶器作品が貯蔵されていて、すごく見応えのある美術館だと思います。

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箱根 彫刻の森美術館

住所:神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1121

Instagram:@thehakoneopenairmuseum

自然豊かな〈ポーラ美術館〉

〈ポーラ美術館〉は山の中にいきなり出てくる、自然あふれた美術館。室内の展示はもちろんなんですが、外を散策しながら展示が見られるおすすめのスポットです。

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ポーラ美術館

住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285

Instagram:@polamuseumofart

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profile

Tadatomo Oshima 
大島 忠智

インテリアブランド、IDÉEのディレクター。宮崎県出身。大学卒業後、1998年にIDÉE入社。飲食マネージャー、広報、バイヤー・商品企画・開発を経て、現在はブランドのディレクションを担当している。インタビューウェブマガジン「LIFECYCLING」と音楽レーベル「IDÉE Records」の企画・運営にも携わる。また、無印良品のギャラリー「ATELIER MUJI」で企画展示も手掛けている。公私共に親交の深い染色家、柚木沙弥郎さんとの「草の根運動」を綴った書籍「柚木沙弥郎 Tomorrow」も出版。

【見逃し配信あり】 本と場所の関係を考える。 内沼晋太郎さん登壇 コロカルアカデミーVol.2

日本のローカルの魅力を発信する「コロカル」は、ウェビナー講義シリーズ「コロカルアカデミー」の第2回を開催しました。ゲストはブック・コーディネーターの内沼晋太郎さん。東京・下北沢にて新刊書店〈本屋B&B〉の運営や、「本のまち」を掲げる青森県八戸市の市営書店〈八戸ブックセンター〉のディレクターとしての活動など、本を通じた多様かつ個性的な取り組みで注目を集める内沼さんに、本をめぐる環境や、ローカルと本屋の関係について、深く語っていただきました。

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内沼晋太郎(うちぬま・しんたろう)さん ブック・コーディネーター 1980年生まれ。株式会社NUMABOOKS代表取締役、株式会社バリューブックス取締役。新刊書店「本屋B&B」共同経営者、「日記屋 月日」店主として、本にかかわる様々な仕事に従事。また、東京・下北沢のまちづくり会社、株式会社散歩社の代表取締役もつとめる。著書に『これからの本屋読本』(NHK出版)『本の逆襲』(朝日出版社)などがある。現在、東京・下北沢と長野・御代田の二拠点生活を営む。

内沼晋太郎(うちぬま・しんたろう)さん
ブック・コーディネーター
1980年生まれ。株式会社NUMABOOKS代表取締役、株式会社バリューブックス取締役。新刊書店「本屋B&B」共同経営者、「日記屋 月日」店主として、本にかかわる様々な仕事に従事。また、東京・下北沢のまちづくり会社、株式会社散歩社の代表取締役もつとめる。著書に『これからの本屋読本』(NHK出版)『本の逆襲』(朝日出版社)などがある。現在、東京・下北沢と長野・御代田の二拠点生活を営む。

本は、本単体では存在しない

内沼さんが自己紹介の中でお話して下さった中で印象的だったのは、「本は本だけで存在しているわけではない」とのこと。本は誰かに手に取られ、読まれ、その行動に影響を与え得るものであるということ。本屋は、本を売るだけの商売が難しくても、地域にとって必要な拠点として人々から必要とされ得ること。

本を考えることは、場所について考えることなのかもしれない。そんな発見がありました。

出版業界の現状と、都市/ローカルそれぞれから見た書店の現在地

ではそんな本をめぐる状況は今、どうなっているのか。内沼さんによれば、出版数は今、ピーク時の半分以下に減少しているそうです。ただ、2014年以降は電子書籍のようなデジタル(とくに漫画)の増加によって、カバーされているような状況。同時にいわゆる書店の数も減少しているようですが、今回のメインテーマでもある独立(系)書店と呼ばれる小さな書店は増えていっているとのことでした。

SNSやシェア型書店、文学フリマなどといった活動も含め、本をめぐる状況は、確かな変化が起きているようです。都市とローカル、それぞれの側から見た書店の現在地とその後の在り方の展望についてもお話いただきました。

そもそも、書店や本屋の価値とは──

そもそも本が並んで売られている書店や本屋という場所にはどんな価値があるのでしょうか。その問いに対して、内沼さんは「大きな本棚」ということばを使って、説明します。
「一度にたくさんの本を実際に目の前にすることで、世界の圧倒的な大きさを知る。そのことで、自分が世界について知っていることの少なさに気づくことができる。知識を増やさない限り、検索やAIも使いこなせないし、知っていることを増やすことで、自身の潜在的な関心にも気づき、もっと考えたいという知的好奇心を育むことができる=考える人を増やすことができる」とのことでした。

スマートフォンを開けば膨大な情報があるようにも感じますが、その情報はあくまで数インチの電子媒体の中に詰まっています。そう思うと、たしかに「大きな本棚」を目の前にし、それを一堂に目に入れ、物理的な本の重みや手触りを五感で味わいながら、身体を使って知ることには大きな価値があるはず。

同時にまた、内沼さんは、「大きな本棚」について、物理的な大きさも大事だけれど、何より「世界の広さ」が大事だと語っていました。哲学の棚が消えてしまえば、その世界から哲学がなくなってしまうというお話は、まさに「大きな本棚」という概念の持つ奥行きと、本を並べるという行為の価値に紐づいていると感じました。

「書店」と「本屋」の違い、そしてローカルな本屋とは

一般的には同義語とされる「書店」と「本屋」という言葉について、内沼さんはニュアンスの違いを語ります。書店は立地であり、サービス。売れ筋が揃う便利な場所であり、拡大を目指していくビジネス。一方本屋は、人であり、コミュニケーション。維持を目指すスモールビジネスとして、あるいはライフワークとして存在するもの。

小さく、便利ではないかもしれない本屋ですが、ここにこそ、ローカルな、それぞれの価値を生み出せる可能性があるのではないか、とのことでした。講義の中ではさらに踏み込んで、ローカルに根差した本屋の具体的なスタイルや、独立系の書店はむしろ地方の方が成り立ちやすいといった興味深い視点も紹介されていました。

コミュニティの可能性としての本屋──

内沼さんが書店や本屋というビジネスを薔薇色の儲かる商売として語ることはありません。ですが、同時に内沼さんが一貫して強調していたのは、「本というものを通じて世界の広さを知り、考えられるようになる豊かさ」と、そして何より「コミュニティのハブとしての本屋の可能性」です。

地域(ローカル)の人たちが集まり、語り合う場所として、公民館を使うことはできるかもしれない。でも、普段あまり入ったことのない、壁が真っ白な会議室で話すよりも、普段から道行く場所にあり、古今東西さまざまなことばの詰まった書物の並ぶ本屋という場所で話す方が人も集まりやすいし、語りやすいし、話すこともより濃密なものになっていくのではないか。本屋の店主の多くも、本を媒介として、お客さんといきなり深い話ができた経験を持っているそうです。

本は、私たちを結びつけながら、より遠くに、より深く連れていってくれる「場所」そのものかもしれない。そんな本の無限の可能性を知り、それを生かしていくきっかけを感じる講義でした。

講座本編終了後のQ&Aセッションでは、ローカルな本屋を支援するための海外事例との比較や、ローカルな専門店形式の書店についてのこと、ローカルで本屋をやるにあたって土地による地域差に着目するべきなのかなど、より具体的な話題も盛りだくさんでした。

本が好きな人、本屋が好きな人、地域に根ざしたお店・場所を作りたいと考えている人などに、とくにおすすめです。

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フードディレクターの浅本充さんが推薦! 地元・神戸の知る人ぞ知るフードカルチャー4選

日本やグローバルで活躍するナビゲーターにご登場いただき、地元や別荘などの拠点がある土地のおすすめスポットを紹介してもらう本企画。

今回はフードディレクターの浅本充さんが登場。地元・神戸にある、知る人ぞ知るフードカルチャーを教えていただきました。

古い理髪店をリノベーションした〈DORCIA〉

同い年の友人が経営する喫茶店〈DORCIA〉。古い理髪店をリノベーションしていて、神戸のまちに馴染んだかっこいいお店です。クラシックなクロックムッシュやコーヒー、カフェオレを飲みながらゆったりと過ごせます。きっとこれからの神戸のまちのスタンダードになっていくであろうスポットです。

information

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DORCIA

住所:兵庫県神戸市中央区旭通3-1-29

Instagram:dorsia_kobe

幼少期からの思い出の味〈フロインドリーブ〉

コーヒーとパンが好きだった家系なこともあり、浅本家では、毎朝挽きたてのコーヒーとパンが定番。〈フロインドリーブ〉のドイツ系のパンが食卓に出てくる日は嬉しかったことを覚えています。香ばしいソフトグラハムやライの食パンがおすすめです。教会をリノベーションした建物の2階には喫茶店があり、シャンデリアとステンドグラスが印象的。ここで食べられるサンドイッチとコーヒーは、浅本家の最高の贅沢です。

information

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フロインドリーブ

住所:兵庫県神戸市中央区生田町4-6-15

Instagram:ghb.freundlieb

今の仕事につながるきっかけの場所〈エビアンコーヒー〉

祖父が大好きだった神戸の本町にあるコーヒー屋さん〈エビアンコーヒー〉。小学生の頃からカウンター席に座って、サイフォンで淹れるコーヒーの不思議な所作と、魔法のように上がっては落ちるドリップを見てワクワクしていました。

朝早く起きて、カウンター席でサイフォンを見ながら、マスターとの軽い会話を交わし、どんどん訪れる常連と一緒に過ごす時間は、神戸の喫茶文化の歴史とリテラシーを感じられます。今の僕の仕事に繋がる、大きなインスピレーション・ソースとなっています。

information

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エビアンコーヒー

住所:兵庫県神戸市中央区元町通1-7-2

Instagram:kobe_evian

まるでパリにいるような〈アリアンスグラフィック〉

大好きな海岸ビルヂングという建物の中にあるカフェ〈アリアンスグラフィック〉は、ウディ・アレンの映画『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年)の世界へ迷い込んだような錯覚になるほど、1900年代初頭のパリを感じられる場所。コーヒーを飲みながら本を読んだり、書き物をしながら過ごしています。「フランス人に教えてもらったカレー」という、ユニークな名前の美味しいフードメニューもあり、大好きな場所のひとつです。

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アリアンスグラフィック

住所:兵庫県神戸市中央区海岸通3-1-5

Instagram:alliance_graphique

動画はこちらから!

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Makoto Asamoto 
浅本 充

株式会社unite代表代表取締役。兵庫県出身。都内のレストランで従事したのち、BROOKLYNに渡米。2009年株式会社ユニテを設立。帰国後は「自由が丘ベイクショップ」をディレクション。
現在は、様々な企業の飲食部門やライフスタイルのコンサルティングに参加。最近の主なワークスとしてSATURDAYS NYC、agnes b、GAP、MARNI、LACOSTEなどのカフェなどがある。

原木シイタケの栽培者、平均74歳。 次世代へつなぐ “きのこ”の循環| コロカルアカデミー Vol.4 開催決定

地域の暮らしや文化に根ざした新しい学びの場、「コロカルアカデミー」の第4回を開催します。主催は、日本各地のローカルの魅力を発信し続けるWebマガジン「コロカル」。

今回のテーマは、KINOKO SOCIAL CLUBが切り拓く、都市とローカルをつなぐ“キノコ”の可能性。

オープンからわずか2ヶ月で多数のメディアに取り上げられ話題となっている〈KINOKO SOCIAL CLUB〉は、東京・清澄白河に誕生した“都市の里山”のような存在。地域で出たコーヒーかすを活用し、キノコを栽培・収穫し、料理として提供する。そんなローカル・フード・サプライチェーンを実験的に循環させる場所として、都市にいながらにして生産から消費や食の手ざわりを感じられる拠点となっています。

この活動の中心にいるのが、富士種菌の企画担当であり、KINOKO SOCIAL CLUBの立ち上げメンバーの猪瀬真佑(いのせ・まゆ)さん。アウトドアや音楽、造園といった異業種を経て東京から山梨へ、キノコの種菌会社〈富士種菌〉に入社。伝統的な原木シイタケの栽培と、それにまつわる日本の自然環境と人々の暮らしの営みとの関係性に魅了され、キノコを通じて現代社会と多角的な接点を生み出してきました。

一方で、原木シイタケ栽培に携わる生産者の平均年齢は74歳。山との関わりを絶やさずに繋げてきてくれたこの伝統的な栽培方法を次世代へ継承していくための環境整備や、里山資源の持続的な活用は、今まさに重要な課題です。

富士種菌は、1982年の創業以来、独自の技術で高品質かつ高速な栽培を可能にする原木シイタケを始めとした食用キノコの種菌を研究開発してきました。種菌の提供にとどまらず、不足している原木の供給や栽培技術の指導や情報発信、キノコの栄養・健康機能の研究、啓発活動まで含め、キノコの可能性を社会に広げる技術パートナーとして存在感を発揮しています。

後半には、コロカル編集長・杉江宣洋との対談形式で、「日本の大切なカルチャーをどう残し、伝えていくか」をテーマに深く掘り下げていくセッションも予定しています。

食、里山、地域資源の循環、そしてローカルに関わる未来にヒントを見つけたい方に向けて。1時間、ぜひご参加ください。

【概要】
コロカルアカデミー Vol.4「原木シイタケの栽培者、平均74歳。その現実と、山に関わる次の世代の可能性」
日時:2025年8月6日(水)15:00〜16:00(14:50開場)
費用:無料(事前申し込み制)
形式:Zoomウェビナー
申込締切:お申し込みは終了いたしました。

※本ウェビナーにご参加いただいた方、また事前申し込みをいただいた方には、後日見逃し配信のご案内をお送りします。当日ご都合がつかない場合も、ぜひお気軽にお申し込みください。

【コロカルアカデミーとは】
ローカルを舞台に活躍する人々のリアルな情報を通して、日本の魅力を再定義するウェビナーシリーズです。地域を活性化させるために働きたい方、ローカルでビジネスを始めたい方、自治体や企業で地域創生に携わる方に向けて、新たなヒントを提供します。

第1回(vol.1)では、奈良県のクラフトビールメーカー〈奈良醸造〉代表・浪岡安則さんを迎え、異業種からクラフトビール業界へ転身した背景と、地域を活かしたものづくりの魅力について語っていただきました。

第2回(vol.2)では、〈本屋B&B〉共同経営者であり、青森県八戸市の〈八戸ブックセンター〉ディレクターも務める内沼晋太郎さんを迎え、「独立系書店とローカルの未来」をテーマに、地域と本屋のこれからのあり方を探りました。

第3回(vol.3)では、会員制スーパーマーケット〈Table to Farm〉のディレクター・相馬夕輝さんを迎え、「生活者が“つくる”に関わりはじめる時代へ」をテーマに開催しました。自然栽培の在来種の野菜や米、伝統的な製法の調味料、日本最古の和牛など、“とびっきりのおいしさ”を未来に残すために誕生した〈Table to Farm〉の取り組みを通して、地域に眠る資源をいかに食卓へと届けていくか、その実践とビジョンを語っていただきました。

登壇者は、地域の文化資産や資源を掘り起こし、その価値を世界に伝える新しいリーダーたち。ローカルビジネスにおける強みと課題、問題解決のプロセス、未来を変える次の一手についてもリスナーの皆さんと一緒に考えていきます。

【本ウェビナーで学べること】
・技術パートナーとして始まった「KINOKO SOCIAL CLUB」とは?
・キノコと人、自然と都市をつなぐ新たなサイクルの実験
・「平均年齢74歳」原木シイタケ栽培の現実と課題とは?
・里山とともに未来を育てる、「原木栽培」という挑戦

ローカルビジネスに関心のある方はもちろん、食文化や新しいフードシステムに興味のある方にも楽しんでいただける実践的な時間をお届けします。

【登壇者プロフィール】

猪瀬真佑

猪瀬真佑(いのせ・まゆ)
富士種菌 企画・KINOKO SOCIAL CLUB 立ち上げメンバー/きのこ担当
デザイン、アウトドア、音楽、造園など多彩な業界を経験後、2021年に東京から山梨県へ。食用キノコの種菌メーカー〈株式会社富士種菌〉に入社し、原木栽培と里山文化の魅力に出会う。国内外に向けて原木キノコの可能性を発信するべく、ドキュメンタリー映画の制作や「KINOKO SOCIAL CLUB」など多角的な取り組みを進行中。

杉江宣洋

杉江宣洋(すぎえ・のぶひろ)
コロカル編集長/MAGAZINEHOUSE CREATIVE STUDIO ブランディングプロデューサー
1997年マガジンハウスに入社。『anan』編集部を経て、2008年『BRUTUS』配属、10年同誌副編集長に。『BRUTUS』では「居住空間学」(インテリア特集)「音楽と酒」シリーズなどをヒット企画に育てた実績を持つ。また、「桑田佳祐」「山下達郎」「松本隆」「スタジオジブリ」などの特集も担当。2022年Hanako編集長就任。2025年より現職。

【注意事項】
・本イベントはオンライン開催です。
・音声・映像が乱れる可能性があります。ご了承ください。
・配信内容の録画・録音・再配信はご遠慮ください。
・オンライン配信サービスの接続方法についてはサポート対象外です。

申込締切:お申し込みは終了いたしました。

※本ウェビナーにご参加いただいた方、また事前申し込みをいただいた方には、後日見逃し配信のご案内をお送りします。当日ご都合がつかない場合も、ぜひお気軽にお申し込みください。

焼酎ハイボールの名店が並ぶ東向島で、下町の人情と旨いアテに酔いしれる あなたのまちの焼酎ハイボール アテ探し旅

元祖・焼酎ハイボールに再び会いに行く

たくさんの場所を巡ってきた焼酎ハイボールのアテ探し旅。
今回はあらためてその原点ともいえる場所を訪ねてみよう。
酎ハイ街道から東向島へ。あらためて紹介すると、
東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅と京成線八広駅を結ぶ、
鐘ヶ淵通りを中心に広がる、酎ハイの名店が揃う場所。
この「下町の焼酎ハイボール」の味こそが、
タカラ「焼酎ハイボール」〈ドライ〉の原点。

まずは、明治通り沿いの〈三祐酒場 八広店〉へ。
焼酎ハイボールを生み出したいわば元祖のお店だ。

焼酎ハイボールを生み出した本店は、区画整理のため惜しまれつつ閉店。昭和41(1966)年、三男だったマスターの父が開業したこの地で歴史は続く。明治通り沿いとその裏側の2か所にのれんがかかる。開放的でもあり、居心地良い秘密基地的な趣もあり。

焼酎ハイボールを生み出した本店は、区画整理のため惜しまれつつ閉店。昭和41(1966)年、現店主の父が開業したこの地で歴史は続く。明治通り沿いとその裏側の2か所にのれんがかかる。開放的でもあり、居心地良い秘密基地的な趣もあり。

新型コロナウィルスの影響で、酒場の灯りが陰った時期から、
4年ぶりの再訪。少し緊張して暖簾をくぐると、
マスターの奥野木晋助さんがシウマイの仕込みをしながら、
「前に取材で来られたとき、おいしそうに飲まれていましたね」
と爽やかな笑顔で話しかけてくれる。

そう、元祖の味を楽しみ、酎ハイ街道の歴史と文化を知る取材のあと、
焼酎ハイボールと多彩なつまみとともに、ずいぶん楽しませてもらったものだ。
4年の月日があっという間に縮まれば、すぐに口も喉も、
そして心までも焼酎ハイボールを求めてしまう。

「店だけじゃなく我が家の夏の大定番」とマスターが誇る、
「胡瓜とセロリのスタミナ漬け」とともに早速乾杯だ。

「胡瓜とセロリのスタミナ漬け」(385円)と、時代の憧れと下町の創意工夫とが結びついて生まれた元祖焼酎ハイボール(473円)。氷、炭酸サーバー、色、味わい。そのすべてにこの地の歴史、時代背景という理由がある。バランスが秀逸なこの酒。その味わいのなかには素材のブレンドだけではないなにかがある。

「胡瓜とセロリのスタミナ漬け」(385円)と、時代の憧れと下町の創意工夫とが結びついて生まれた元祖焼酎ハイボール(473円)。氷、炭酸サーバー、色、味わい。そのすべてにこの地の歴史、時代背景という理由がある。バランスが秀逸なこの酒。その味わいのなかには素材のブレンドだけではないなにかがある。

最初はすーっと軽やかに、少しずつ焼酎の旨みがじわじわと。
あいかわらず変わらないバランスの良さだ。
大ぶりな胡瓜を噛めば、音がいい。まさにポリッという擬音。
酸味もしっかり。醤油、ニンニクで漬けたということで、
濃いパンチがあるかなと思ったけれど、
焼酎ハイボールとともに味わえば、
胡瓜の甘味と爽やかさがやってきて、まろやかに抜けていく。
気が付けばグラスはもう半分に。次のアテはと、
飲みながらメニュー札を見ていると、それさえもアテになる。

元祖とうたう焼酎ハイボールの誕生は1951(昭和26)年。
マスターの叔父が進駐軍の駐屯地内で、
ウィスキーハイボールに出合って感銘を受け、
これを店で出せないかと試行錯誤したのが始まりだという。

当時の焼酎は、原料は粗悪なものもあり、技術も設備も足りない状況だったけれど、
「これならみなさんに喜んでもらえるのではないか」
という思いから生まれたのだ。

焼酎ハイボールのおかわりとともに、
「三祐特製シウマイ」と「ポークとろタンシチュー」を追加。
マスターが海外のリゾートホテルで働いていた時代に身に着けた、
中華や洋食の技と発想が生んだバリエーションだ。
2杯目を味わいながら、この4年間を振り返ってもらった。

ポークとろタンシチュー(1760円)分厚い豚タンは、口に入れれば、歯を立てずともサクッと、ほどける。とけるというより肉質を最後まで感じられる。シチューのテイストはポテトなど野菜にもあう。添えられたガーリックトーストも厚みたっぷり。酒場にしてこのボリューム感。「うちは2、3品でお腹いっぱいかな。昔、労働者のまちだったから少ないと怒られたんですよ(笑)」

ポークとろタンシチュー(1760円)分厚い豚タンは、口に入れれば、歯を立てずともサクッと、ほどける。とけるというより肉質を最後まで感じられる。シチューのテイストはポテトなど野菜にもあう。添えられたガーリックトーストも厚みたっぷり。酒場にしてこのボリューム感。「うちは2、3品でお腹いっぱいかな。昔、労働者のまちだったから少ないと怒られたんですよ(笑)」

「原材料は上がっちゃったよね。まあ、それはしょうがない。
うちの焼酎ハイボールも100円値段が上がっちゃいました。
それもそうだけど、飲む人の考え方がまったくかわっちゃったかな。
コロナの影響は大きかったですよ。もう夜遅くはお客さんも来ないし……」

以前は夜中2時まで。今は0時に暖簾を下ろす。
「それから暑さかな。前は夏が一番忙しかったんですよ。
でも今は夏が暑すぎちゃって。とりあえず家かえってシャワー浴びたい。
部屋の中でエアコン効かせて、家飲みが増えたんじゃないかな」

本店から受け継がれてきたもの、先代からの継承に加えて、マスターが考案した定番メニューや市場でのひらめきによる一品まで。下町酒場らしい和の料理に加え、洋風、中華、季節限定の品々など、メニュー札と白板を眺めているだけでわくわくするメニューの数々。

本店から続がれてきたもの、先代からの継承に加えて、マスターが考案した定番メニューや市場でのひらめきによる一品まで。下町酒場らしい和の料理に加え、洋風、中華、季節限定の品々など、メニュー札と白板を眺めているだけでわくわくするメニューの数々。マスターは「なんかやっちゃうんですよね」と明るく苦笑。

長い店の歴史のなかでもこの4年は激変だったようだ。
「でもね」とマスター。おもしろい出会いは増えたという。

「インバウンド客が増えましたねえ。このあたり民泊が多くて。
日中観光に出かけて、帰ってきてうちに来てくれる。
飲みながらあれこれと食べられるというのが楽しいんじゃないかな」
人気は豚キムチと揚げ出し豆腐。欧米からのゲストもハマっているらしい。

外国のホテルでの経験は料理だけでなくおもてなしにも生かされる。英語で説明されたメニューも「画像載せて選んでもらうより、料理の説明をして、出てきたものを見て驚いてもらって、楽しんでもらうほうが好きなんですよ」

外国のホテルでの経験は料理だけでなくおもてなしにも生かされる。英語で説明されたメニューも「画像載せて選んでもらうより、料理の説明をして、出てきたものを見て驚いてもらって、楽しんでもらうほうが好きなんですよ」

さて、蒸し上がったシウマイを頬張る。
先代から続く定番とマスターが開発したメニューが三祐酒場の自慢だが、
このシウマイは3年前、
大阪旅行の際に食したラーメン屋の焼売に感化され考案したもの。
大変なことは多いけれど、へこたれずに楽しいことを見つける。
これもまた下町気質なのだろう。

ゴロっと肉がぎっしりの「三祐特製シウマイ」(1023円)。大阪の豚まんを思わせるボリューム感。皮の味わいもいい。包むのではなく細く刻んだ皮を巻きつける。お酢だけつけていただくと、焼酎ハイボールのコクとからみあい、皮と肉の甘味、旨みがより感じられる。

ゴロっと肉がぎっしりの「三祐特製シウマイ」(1023円)。大阪の豚まんを思わせるボリューム感。皮の味わいもいい。包むのではなく細く刻んだ皮を巻きつける。お酢だけつけていただくと、焼酎ハイボールのコクとからみあい、皮と肉の甘味、旨みがより感じられる。

あふれるチーズ愛で商品開発。 兵庫発・プロセスチーズの パイオニア〈六甲バター〉

日本の食卓にプロセスチーズを広めた〈六甲バター〉の人気商品を、ランキング形式でご紹介。14種類ものフレーバーがある「QBBベビーチーズ」、あなたはいくつ食べたことがありますか?兵庫の食品メーカー〈六甲バター株式会社〉広報の柿本賢佑さんに、ユニークな商品が生まれる秘密を伺いました。

不動の一位はもちろんアレ。人気商品ランキング

【1位:QBBベビーチーズ】

1972年に誕生したベビーチーズの元祖。年間の販売数はなんと2億本以上(!)ということで、日本人1人が1年に約2本は食べているという人気商品です。

特に2025年3月発売の新商品「炙り明太子」がおいしすぎるとSNSで話題に。開発者は入社当時から明太子入りのチーズが作りたかったそうで、何百回も試作を繰り返してやっと商品化することができたとか。思わず「ビールください!」と言いたくなる味わいです。

【2位:チーズデザート6P】

シルクのようになめらかな口当たりのクリームチーズに、季節の果物を合わせたチーズのデザート。スイーツとして味わえるのに糖質は少なく、リッチな風味で小腹も心も満たされます。

ちなみに「チーズデザート」シリーズは海外でも人気で、昨年は台湾のSNSで大バズりしたそうです。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000097662.html

【3位:ひとくちチーズデザート あまおう®苺】

コロンと丸いクリームチーズの中に、福岡県産あまおう®苺入りのソースを閉じ込めたユニークな一品。発売から3週間で10万パックを出荷するという、予想を上回る大ヒットに驚いたそうです。

こちらがシリーズ第一弾商品ということで、第二弾の発売に向けて開発チームが動いているとか、いないとか。

スティックチーズからヴィーガンまで、豊富なチーズを開発

「QBB」というブランド名が有名ですが、会社名は〈六甲バター〉。1948年12月の創業時、海外で“人造バター”と呼ばれていたマーガリンの製造をしていたことからこの社名になりました。業務用や給食用チーズを合わせると商品数は300種類以上。ちなみに創業以来、バターを作ったことは一度もないそうです。

プロセスチーズという分野で、常に斬新な商品を生み出してきた〈六甲バター〉ですが、なかでもエポックメイキングなのが、1960年に誕生した世界初の「スティックチーズ」。個包装で食べやすいチーズの登場で、日本の食卓とチーズの距離はぐっと近づきます。

「最初はカルトンチーズという大きなブロック型のチーズを販売していたのですが、『毎朝朝食用に切るのが大変』という創業者の奥様の声がきっかけで、個包装チーズの開発がスタート。魚肉ソーセージにヒントを得て『スティックチーズ』が誕生しました」

その後も1971年には日本初の「個包装のスライスチーズ」、その翌年に現在の主力商品「ベビーチーズ」、2008年にはデザートとして楽しめる「チーズデザート6P」が誕生。チーズのおいしさや楽しさをさまざまな形やフレーバーで表現するアイデアの源は、社員のあふれるチーズ愛にあると柿本さんは話します。

「商品開発部の熱量はかなりすごいと感じます。若手とベテランが一丸となって、新しいものを生み出していこうという勢いがある。なにより自社の製品を好きな人が多いんです。味はもちろん食感も大事にしていて、何度も試作を繰り返した末にお蔵入りすることも。手前味噌ですが、チーズのプロとしてのプライドがあるからこそ、どの商品を食べてもハズレがないのが自慢です!」

そんな〈六甲バター〉が未来へ向けて発信するのが、動物性素材を使わないプラントベースのチーズ。開催中の大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンでは、「QBBこれもいいキッチン」と題して、ヴィーガンチーズ商品「Pシュレッド」を使ったメニューを提供しています。

「どんな人にも、どんな時代でもチーズを楽しんでほしいという思いから、植物性のチーズ代替商品の開発にも取り組んでいます。アレルギーや宗教的理由で乳製品が食べられない方にもチーズのおいしさをお届けできますし、サステナブルの観点でもこれが未来のチーズのスタンダードになるかもしれません。もちろんずっとチーズを作り続けてきた私たちだからこそできる、しっかりチーズのコクが生きたヴィーガンチーズになっています。万博のブースは大変好評をいただいていて、世の中から求められているのを感じますね」

チーズランドの王子・Qちゃんがお出迎え。工場見学もおすすめ

最後に少しだけ本社を見せていただきます。本社は兵庫県神戸市中央区にあり、近くにはコアラなど約130種の動物が観られる〈王子動物園〉や、神戸市民のソウルフードと言われる〈もっこす〉という中華そば店があります。柿本さんのお気に入りは、隣駅の三宮からほど近い元町中華街にある〈老祥記〉の豚饅頭。「蒸したて熱々を買えるので、その場で食べてしまうくらいおいしいです」

また、本社からは少し離れた山のほうには、⽇本最⼤級のプロセスチーズ⼯場「六甲バター㈱神⼾⼯場」併設したQBBプロセスチーズパークがあり、事前予約をすれば工場見学が楽しめます。ベビーチーズの生産ラインが見学でき、試食やお土産もあって人気なのだそう。

全国の食卓にチーズのおいしさを届けるため、情熱を持って商品をつくり続けている〈六甲バター〉。今度スーパーで見かけたら、ぜひ手にとってみてくださいね。

infomation

map

六甲バター

住所:兵庫県神戸市中央区坂口通1-3-13

電話番号:078-231-4681

URL:https://www.qbb.co.jp/

Instagram:https://www.instagram.com/qbb_official/

どんだば、めじゃー、かふーしろー!吉本芸人・ありんくりんが挑戦する、 北海道・東北地方の方言

SNSでの総再生100万回(2025年6月時点)を超える、コロカルの人気動画企画、ありんくりんの方言講座。
今回は、北海道、青森県、宮城県のよしもと住みます芸人から挑戦状が届きました。ぜひ一緒に方言クイズ、イントネーション講座、早口言葉にチャレンジしてみてくださいね!

北海道の方言クイズ

北海道住みます芸人のコロネケン束田さん、華花クラッツ たいようさん、オジョーさんからの挑戦状!

・はんかくさい(バカらしい)
・あめってるわ(腐ってるわ)
・かふーしろー(ありがとう)
・おだつ(調子に乗る、ふざける)

津軽弁のイントネーション講座

青森県住みます芸人の北野ごぼうさんがレクチャー!

・どんだば(どうなってるの)
・んだびょん(そうだと思う)
・したばって(だけど)
・わいは(わあ!)
・めじゃー(美味しい)

宮城県の早口言葉

宮城県住みます芸人のゆずさんからの挑戦状!

「ぬがづぬずぅぬぬづ、ぬづようび」(2月22日日曜日)

profile

ありんくりん

沖縄県出身、2014年に、ひがりゅうたとクリスで結成。コンビ名は方言で「あれもこれも」。『お笑いバイアスロン2018』(琉球朝日放送)優勝。『新春!Oh笑い O-1グランプリ』(沖縄テレビ)2019年、2020年、2022年優勝。現在冠ラジオ『ありんくりんのヨーガクナイト』(RBC琉球放送)、「友近ありんくりんのい~あんべぇ」(沖縄テレビ)に出演中。

Instagram

ひがりゅうた:https://www.instagram.com/arinkrin.higa710/?hl=ja

クリス:https://www.instagram.com/chris_arinkrin/

YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC-JBOEI9NRCis8p_han0xww

【ウェビナー見逃し配信】 クラフトビールで未来を切り拓く 〈奈良醸造〉の舞台裏 コロカルアカデミー Vol.1

「コロカル」は2025年5月15日、ウェビナー講義シリーズ「コロカルアカデミー」の記念すべき第1回を開催しました。

ゲストは、奈良からクラフトビールの新しい可能性を切り拓く〈奈良醸造〉代表兼ヘッドブルワーの浪岡安則さんです。現在国内のクラフトビールでは唯一ナイトロ缶ビールを製造し、地域企業とのユニークなコラボレーションをするなどニュースの絶えない〈奈良醸造〉。その背景にある哲学からブランド戦略、これから目指す未来まで、熱く語っていただきました。

見逃し配信を視聴したい方はこちらからお申し込みください。
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〈奈良醸造〉代表兼ヘッドブルワーの浪岡安則さん

〈奈良醸造〉代表兼ヘッドブルワーの浪岡安則さん

奈良生まれ奈良育ちの浪岡さんは、「地元を舞台に仕事をしたい」という思いから、奈良で醸造所を設立。これまでに150種類を超えるビールをリリースしてきました。瓶内二次発酵を採用し、熟成期間を経て完成させた贅沢なビールや、クリーミーで微細な泡が特徴のナイトロ缶など、造り手のこだわりが随所に光ります。

日本各地で醸造所の数が増加する中、独自の世界観と品質でクラフトビール界の中でも、注目の〈奈良醸造〉。現在は、北海道から沖縄まで全国47都道府県に出荷しています。

あえて定番ビールを多くは持たない〈奈良醸造〉

あえて定番ビールを多くは持たない〈奈良醸造〉

ビールは嗜好品。だからこそ届けたい価値

浪岡さんが一貫して語っていたのは、「ビールは嗜好品である」という考え方。「生活必需品ではなく、飲めば飲むほど健康になるものでもない。でも、あればもっと暮らしが豊かになるもの」と話します。そんな存在として丁寧にビールを造り、ファンになってもらうことを大切にしています。

にもかかわらず、自社のビールを「おいしい」と自ら発信することはありません。味の良し悪しは、あくまで飲み手が感じるもの。SNSでも飲んでくれた人が発信する言葉を大事にする、静かな美学を持っています。

無限の可能性を秘めたコラボレーション

〈奈良醸造〉は、ビールを通して奈良の魅力を発信することにも注力しています。中でも注目を集めているのが、異業種とのコラボレーションです。清酒発祥の地とも言われる奈良には多くの酒蔵があり、日本酒蔵〈油長酒造〉ともタッグを組みました。実際に商品を口にした杉江編集長は「一杯目にはビールを飲みたいけど、刺身には日本酒を合わせたい……そんな悩みを解決してくれた貴重なビール」と語ります。

熟したリンゴやパイナップル、濃厚なイチゴなど、圧倒的な吟醸香が感じられる

熟したリンゴやパイナップル、濃厚なイチゴなど、圧倒的な吟醸香が感じられる

ミシュラン2つ星のガストロノミーレストランとの取り組みでは、「あえて完全なものは作らないでほしい」という珍しいリクエストがあったそう。料理とのペアリングで完成させることを前提に、カカオニブや八角、奈良産の和ハッカで斬新な味わいを実現しました。

さらに、奈良の靴下メーカーとのコラボでは「奈良は靴下生産量日本一」という意外な事実も紹介されました。「奈良の魅力を知ってもらうきっかけを作るのは、創業当初からやりたかったこと。靴下の品質もとても良いんです」と浪岡さん。ビールというジャンルを超えて、地域資源とつながるユニークな取り組みが広がっています。

缶のラベルとソックスがコラボ限定デザインに

缶のラベルとソックスがコラボ限定デザインに

奈良の「お土産」ビールを超えていく

現在、〈奈良醸造〉の出荷量の約半数は関東が占めています。これは、奈良のお土産としての消費に依存しないブランド戦略によるもの。“地ビール“として定着してしまうと、県外に住む人の日常の暮らしには入り込めないと考え、奈良のイメージが強い鹿や大仏とのコラボレーションも意図的に避けてきました。「奈良といえば鹿、と思う人もいれば、そうじゃない人もいる。それが販路の限界になることもある」と語ります。従来のご当地戦略に頼らず、広く愛されるプロダクトを目指しています。

関東地方の割合が増加し、現在では約半数に

関東地方の割合が増加し、現在では約半数に

自分の足で一歩一歩積み上げた信頼関係

開業当初、浪岡さんはスマホを片手に東京駅に降り立ち、クラフトビールと検索して出てきた飲食店を訪ね歩いたと言います。茅ヶ崎まで足を運び、直接交渉したというエピソードを披露。「今でも繋がっているのは、値段ではなく中身や想いに関心を持ってくれたお客さま」。そんな方々を「語り部」と呼び、自社のビールを代弁してくれる存在として大切にしています。人との信頼関係こそが、〈奈良醸造〉のブランドを支えているのです。

奈良で飲まれる機会も増やしていきたい

ウェビナー中には参加者から「奈良での消費量を増やすための施策は?」という質問も寄せられました。浪岡さんは「実は奈良県の一人当たりのビール消費量は全国最下位クラスなんです」と驚きのデータを紹介。ビールは家庭での消費量よりも飲食店での消費量が多いため、観光客が奈良で“夜に滞在”する仕掛けが必要だといいます。現状ではアクセスのよい京都や大阪に泊まる人が多く、どう奈良の夜に引き留めるかが今後の課題とされました。

目指すのは「奈良発・世界品質」

奈良という名を冠していなくても、世界に通用する品質にしていきたい。それが浪岡さんの目指す姿です。クラフトビール業界はまだ若く、現在はブームの中で多くの人材が参入しています。しかしその一方で、「夢だけではやりがい搾取にもなりかねない」と語る浪岡さん。給与水準も見直すことで製造業としての健全な魅力を持った業界に育てていきたいという想いが伝わってきます。

経営者としての視点と、造り手としての感性。その両輪で〈奈良醸造〉を前進させる浪岡さんの言葉には、土地に根を張りながら、未来を見据える静かな意志が宿っています。

奈良という場所を起点に、唯一無二の価値を丁寧に積み重ねていく。その歩みは、地域発のものづくりがもつ可能性を、改めて教えてくれるものでした。

ウェビナー後半では、クラフトビールのセレクトショップを開業予定という参加者からの質問や、新しいビールのアイデアのヒントをなども伺います。
見逃し配信を視聴したい方はぜひ、こちらからお申し込みください。

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profile

YASUNORI NAMIOKA
浪岡安則

なみおか・やすのり●奈良醸造 代表兼ヘッドブルワー。1979年生まれ、奈良県出身。京都大学卒業後、奈良県庁にて技術吏員(土木)として主に道路行政に従事。2015年に退職後、京都醸造株式会社に入社。アシスタントブルワーとしてクラフトビール造りを学んだ後、2017年に奈良醸造株式会社を創業。代表取締役として経営を行う一方、醸造責任者として2018年の醸造開始より150種類以上のビールをリリースして現在に至る。