連載
posted:2025.8.29 from:北海道函館市 genre:食・グルメ
PR 宝酒造
〈 この連載・企画は… 〉
各地のライターが、全国のまちで思わずその場で缶を空けたくなるほど魅力的な「焼酎ハイボールのお供」を見つけます。
“お供”とはご当地グルメに限らず、風光明媚な景色や地域の方々との対話なども立派な酒のアテ!
焼酎ハイボールを通してそのまちの多面的な魅力を発信していきます。
writer profile
Daiji Iwase
岩瀬大二
いわせ・だいじ●国内外1,000人以上のインタビューを通して行きついたのは、「すべての人生がロードムーヴィーでロックアルバム」。現在、「お酒の向こう側の物語」「酒のある場での心地よいドラマ作り」「世の中をプロレス視点でおもしろくすること」にさらに深く傾倒中。シャンパーニュ専門WEBマガジン『シュワリスタ・ラウンジ』編集長。シャンパーニュ騎士団認定オフィシエ。「アカデミー・デュ・ヴァン」講師。日本ワイン専門WEBマガジン『vinetree MAGAZINE』企画・執筆。
credit
photo:黒川ひろみ
焼酎ハイボールのアテを探してどこまでも。
「はるばるきたぜ♪」なんて昭和な歌を思い浮かべたが、
羽田からはわずか1時間強。
空港からのアクセスも良く、あっという間に蒸し暑い都心から、
爽やかな風が吹く北海道らしい陽気の函館市街に着く。
八幡坂から港を見下ろす。今回の焼酎ハイボールのアテは海の幸も存分に取り入れていきたい。
今回のプランは、角打ちで一杯楽しんでから、
購入した「タカラ『焼酎ハイボール』〈ドライ〉」を持って、
〈はこだて自由市場〉でこの地ならではのアテを買い、
場内で炭火焼きを楽しむ、というもの。
澄んだ青空のなか、気分上々に、歩き出す。
まずは、函館駅近く、酒旅好きからの評判も高い、
角打ち〈丸善 瀧澤酒店〉へ。
入口から右が酒屋コーナーで、左が角打ち。奥に冷蔵ケースがあり、左右はつながっている。函館駅から徒歩すぐなので電車や空港行バスを待つ間にふらりと立ち寄れるのも魅力。
すでに常連客と思しき人が始めているのを見ながら、
冷蔵ケースから「タカラ『焼酎ハイボール』〈ドライ〉」をピックアップし、カウンターに。
笑顔で迎えてくれたのは瀧澤眞理子さん。
角打ちらしい駄菓子や缶詰、乾きものもあるが、
こちらの楽しみは眞理子さん手づくりのアテやこの地の名物加工品。
メニュー札を貼ったホワイトボードには、函館らしい魚料理、
揚げ物、さっとつまめるアテ、そして麺類やご飯ものまで多種多彩。
目移りが止まらないのだが自由市場でたっぷり食べることを思い、
「軟骨しおから」で踏みとどまる。
タカラ「焼酎ハイボール」の種類が豊富なのがうれしい。函館で早くから取り扱いを始めていたとのこと。
ピリリと一味を効かせた「軟骨しおから」(250円)
1000円札を出すと、おつりは目の前の皿に置かれる。
まずは今日の幸せな始まりを祝して焼酎ハイボール。
「軟骨しおから」は塩気がしっかりありながらもまろやか。
軟骨の食感も小気味よく、思わず目を細める。
すると隣の先客さんが「おいしそうに飲みますね~」と、
さりげなく声をかけてくれる。
聞けば都内在住だが月1ペースでここに来るという。
「眞理子さんのファンでね」と笑顔。
いつの間にか常連さんとたわいもない話。これも角打ちの良さ。
「函館はいいですよ。呑んで外に出たら風も涼しいし」
そう言葉を残して先に次の目的地へと向かう常連さんに、
「いってらっしゃい」と眞理子さん。
ご主人とともに店を切り盛りする眞理子さん。平日の早い時間だったので幸いにも空いていたが、普段は常連客、来訪客含めて込み合う。いろいろな魅力のある角打ちだが、瀧澤さんご夫妻のキャラクターこそがこの店に人が集う理由なのかもしれない。
目的を忘れそうな時間。このままではいけない。
タカラ焼酎ハイボールを買って〈はこだて自由市場〉へ向かう。
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瀧澤酒店さんから歩いて10分ほど。市電新川町電停からもすぐのロケーション。場内は喧騒ではなくむしろ落ち着いた雰囲気。観光客も見かけるが、地元で愛されている日常の場という雰囲気だ。毎月8日、18日、28日は「自由8の市」として全店合同の特売日が開催される。
函館といえば観光客には朝市が有名だが、
こちらは市民や地元の料理人から、
「プロ御用達の市場」として親しまれている市場。
起源は第二次世界大戦、終戦の時。混乱、空腹を抱えながらも、
絶望から立ち上がるエネルギーが溢れる青空市場が始まり。
辛い火災の被害もありながら、80年の歴史を重ねた。
鮮魚店を中心に、青果店、乾物店、飲食店など、
約35店舗が軒を連ね、プロ、市民の変わらぬ大切な場所となっている。
大型観光施設というような規模と派手さはないが、
だからこそ酒旅にはちょうどいい。
市場内で購入した新鮮な魚介類をその場で味わえる、
フードコートに炭火焼きコーナーがある。
フードコートといってもショッピングモールのようなものではなく、
大衆酒場感というかちょっとレトロな食堂のようで、
これがまた酒旅的にはちょうどいい。
では焼酎ハイボールのアテを探しに場内ひと回りといこう。
最初に狙っていたのは、ほっけの干物。
なにせ北海道のほっけは、うまい。
そのうえ、ここは北の海のプロたちが売る場所。存分に堪能したい。
「干物ひとすじ」という〈高松商店〉へ。
店頭にはほっけがズラリ。どれを選べば……と迷っていると、
代表の高松龍人(たつひと)さんが、
北海道らしいイントネーションの名調子で教えてくれる。
干物の専門店で、特にほっけの品ぞろえは豊富。漁場や季節によって干し方も変えるというこだわり。かなり大ぶりなサイズの根ぼっけが1600円程度と、市場ならではの価格も魅力。
「これね。ほら、ここの(身のふっくらした部分を指して)脂が白くなってるでしょ。
これがおいしいほっけなんですよぉ。
こっちのはあんまり白くないでしょ。これは痩せて脂のってないの」
へえ、と感心していると「ちょっと匂い嗅いで見るかい?」
と、ほっけを鼻先に近づけてくれる。
「??」
魚臭さが全く感じられない不思議。
「ほっけの鮮度もあるんだけど、干し方ね。
下手な干し方すると匂っちゃうんだ」
母親の代から出店。高松さん自身はスポーツ用品店でスキー用具を扱う仕事に就いてから、跡を継いだ。干物、ほっけに関する知識を惜しみなく教えてくれる。
よく見れば一般的な真ほっけとは別に根ぼっけというほっけがある。
もともとほっけは回遊魚だが、根ぼっけは、
岩礁などエサが豊富な場所にいて、あまり泳ぎ回らない。
どちらの味わいが良いのだろう?
高松さんは「こればっかりは好みかなぁ」と注釈をつけて、
真ほっけのほうが、身がしっかりしていて、根ぼっけは、ふっくらと大きく、
上品で爽やかな脂がのっているのが特徴だという。
なかなかお目にかかれない根ぼっけにしよう。
家庭のコンロのグリルには入らないぐらいデカい根ぼっけを入手した。
続いては貝類だ。
店頭には多彩な貝類や鮮魚が並ぶ〈前鮮魚店〉で立ち止まる。
こちらのお店の代表の前直幸さんは市場の協同組合理事長。
発注作業か、忙しそうに電卓をたたき伝票をめくりながらも、
「いろいろ聞いてね」とやさしい言葉。
遠慮なくスタッフさんに、この魚はなんです? どうやって食べます?
と聞くと朴訥さと明るさが程よく混じった感じで丁寧に答えてくれる。
その間も常連さんが、「これ切っといて」とぱっと声をかけ、
さっとどこかへ。聞けば飲食店の方。
3.6キロあるというさわらをスタッフさんが見事にさばいたころに、
これまた見事なタイミングで再び飲食店の方が現れてピックアップ。
ショーウィンドウのようにきれいにディスプレイされた大ぶりの魚たちが目印。新鮮な貝類も所狭しと並ぶ。前鮮魚店もそうだが、これだけの魚介が揃うのに場内全体に魚臭さは感じられない。「フレッシュというのと、皆さんちゃんと管理されているからかな」(前さん)
同じようにマグロ、アナゴとオーダーのたびにさまざまな魚種を捌く。
見ているだけでアトラクション、見ながら呑みたいぐらいだ。
焼酎ハイボールのアテになる貝類を、とリクエスト。
「そっち(焼酎ハイボール)のほうが気になるよぉ。好きだから」
とうれしいやりとりから、前さんがスタッフさんに
「焼酎ハイボールにあう貝選んで~」と言えば、
スタッフさんは「全部!(笑)」とまたまたうれしいお返事。
「牡蠣ね。焼くなら岩牡蠣がいいかな。ホタテは宗谷。うまいですよ」
と選んでいただき、いよいよ炭火焼へ。
「楽しんでくださいね」と前さんから温かいひと言をいただく。
組合の理事長に就任して「14年ぐらい」と前さん。先代である父から「戦後の歴史は自由市場の歴史」と聞かされ、その思いを継ぐ。市場は1995(平成7)年の火災で全焼。現在の場に移転して復活したが、その間わずか7か月。「組合員の団結があったからこそ」と振り返る。今後の課題は「若い世代への継承かな」と静かな口調で前を向く。
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青果店で夏らしくアスパラとスイートコーン、
さらに炭火焼コーナーのすぐそばにある「活いかつり堀」で
イカ釣りに挑戦して、見事ゲット。刺し盛りにしていただく。
イカ釣りは自由市場の名物。墨を浴びないような安全な釣り方を親切にガイドしてもらえるので初心者でも安心。釣れたイカはその場で刺身に。獲れたてのイカは実にうまい。
すでにいい状態で用意してある炭火に、根ぼっけを乗せる。
すばらしい重量感。網の上での主張もすごい。
根ぼっけが焼き上がり、ホタテの香りも湯気とともに漂う。
根ぼっけに箸を入れれば、骨からふわっと身がはがれていく。
その身はピュアと言ってもいい脂をまとわせている。
炭火は予約をすればあらかじめ用意してもらえるので、市場で買ったものを乗せるだけで簡単スタート。根ぼっけを焼いているとスタッフさんが親切に(それとも心配してくれたのかな?)「まだもうちょっと焼いたらいいかな」、「そろそろいいじゃない」と声をかけてくれる。根ぼっけとホタテ、牡蠣の旨さは期待を上回り、アスパラとコーンのシャキシャキ感、焼酎ハイボールとの相性にも大満足。
大きめにとって頬張れば、爽やかな風味が広がる。
磯臭さはまったくなく、清らかと言ってもいいほどだが、
噛みしめていくと、海のミネラルを感じられるようで、
さらに凝縮した旨みがどんどん広がっていく。
ここで焼酎ハイボールをぐいっといく。
爽やかさから旨みへ。根ぼっけと絡み合っていく。
アツアツのホタテは、心地よくも力強い弾力だ。
ぐっと噛めば、甘い! とつい大きいひとり言。
そしてやはりじわっと海の美しさが口の中に広がっていく。
北海道本島最北端・宗谷のホタテ。「ホタテは炭火焼にします」と前鮮魚店で伝えたところ、片殻を外して渡してくれた。
アツアツを適度に冷ましてくれる焼酎ハイボールが、
ホタテの爽やかな甘さを引き立て、もうひと噛みへと誘う。
炭火で火照った顔を焼酎ハイボールがすっと冷やしてくれるが、
そのあとに今度は焼酎ハイボールの「酒感」がまた火照らせる。
なんという幸せな無限ループか。
地元の台所、プロの仕入れ先、でも外からの人間にも優しい。
大きく威勢のいい口上や喧騒はないけれど、
聞けば親切に、丁寧に、笑顔で答えてくれたのが心地よかった。
たらふく堪能し、市場を後にして外へと出れば、
再び、北海道らしい涼風。
「函館はいいですよ。呑んで外に出たら風も涼しいし」
瀧澤酒店で出会った方の言葉を実感する。
緑の木々が澄んだ青空の下で気持ちよさそうにそよぐ。
帰りの飛行機まではまだ時間がある。
胃袋は、意外にも多少の余裕があった。
もう一度、瀧澤酒店に戻ろうか?
あのアテがずらっと連なるホワイトボードが浮かび、
「あら、お帰りなさい」という眞理子さんの声が聞こえる妄想。
自分が勝手につくった誘惑に勝てる気はしなかった。
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ガツンとくる辛口ドライチューハイ!
昭和20年代後半の東京・下町の大衆酒場で生まれた
元祖“焼酎ハイボール”の味わいを追求。
ベースアルコールに伝統の宝焼酎を使用することで実現した、飲みごたえと
キレのある辛口な味わいに加え、糖質ゼロ※1、プリン体ゼロ※2、甘味料ゼロ※3
といった機能面もうれしいひと缶です。
※1 食品表示基準に基づき、100ml当たり糖質0.5g未満を糖質ゼロと表示。
※2 100ml当たりプリン体0.5㎎未満をプリン体ゼロと表示。
※3 食品添加物としての甘味料は使用していません。
information
丸善 瀧澤酒店
住所:北海道函館市若松町19-7
TEL:0138-22-3623
営業時間:10:00〜22:00
定休日:日曜
information
はこだて自由市場
住所:北海道函館市新川町1-2
TEL:0138-27-2200
営業時間:8:00~17:30頃(各店により異なります)
定休日:日曜
利用料:イカ釣り1回1000円、炭火バーベキュー1人1時間500円
information
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