連載
posted:2025.7.25 from:静岡県浜松市 genre:旅行
PR 星野リゾート
〈 この連載・企画は… 〉
「王道なのに、あたらしい。」をコンセプトとした星野リゾートの温泉旅館〈界〉。
それぞれの旅館で楽しめる温泉やその地の贅沢食材をその地の調理法を使用した会席料理、
個性あふれるご当地部屋の魅力はもちろん、〈界〉施設周辺地域の風土や歴史を紹介していきます。
writer profile
Toshiya Muraoka
村岡俊也
むらおか・としや/ノンフィクション・ライター。1978年生まれ。鎌倉市出身、同市在住。著書に『穏やかなゴースト 画家・中園孔二を追って』(新潮社)、『新橋パラダイス 名物ビル残日録』(文藝春秋)、『熊を彫る人』(小学館 写真家との共著)など。
photographer
Taro Hirano
平野太呂
ひらの・たろ/写真家。1973年生まれ。東京都出身。主な著書に『POOL』(リトルモア)、『ばらばら』(星野源と共著/リトルモア)、『ボクと先輩』(晶文社)、『Los Angeles Car Club』(私家版)、『The Kings』(ELVIS PRESS)など。
滞在中に、一体、何杯の煎茶をいただいたことだろう。星野リゾートの温泉旅館〈界〉ブランドでは、それぞれの土地を凝縮した趣向が凝らされているが、〈界 遠州〉ほど、ひとつの特産品に特化した宿は珍しいかもしれない。
まず「美楽茶ラウンジ」と名づけられた茶畑を望むロビー階ではティースタンドが迎えてくれる。複数の冷茶が逆さまのボトルに入り、まるでバーのような雰囲気で、いつでも気軽にカップ・オブ・ティー。「ティーセラー」には12種の煎茶と1種の黒豆茶がラインアップされ、自分好みのお茶を選ぶことができる。「香り」、「甘み」、「旨み」、「苦み」という茶の四つの要素を数値化し、生産地やどのように育ったのか記された「ティーカード」がついている。煎茶のテロワールは、驚くほど多彩だ。その場でお茶を淹れることも、部屋に茶葉を持っていくこともできる。
ただし、浜名湖を望むそれぞれの部屋には、あらかじめ3種のオリジナルブレンドが、茶菓子と一緒に用意されている。鉄瓶で湯を沸かし、朝、昼、夜とシチュエーションに合わせてブレンドされた煎茶を飲む。それだけでも、気持ちが緩んでいくのがわかる。
ひと心地着いて、さて温泉と浴場に行けば、桶型のヒバの湯船には、実際に飲むこともできるというお茶の入った「お茶玉」が浮かんでいる。ナトリウム・カルシウム–塩化物強塩泉の効能は、切り傷、やけどなど。その温泉にお茶の成分までプラスされた「お茶玉美肌入浴」で、体の外からもお茶づくし。
「白焼き鰻の柑香和え」にはじまった夕食でも、それぞれのメニューにペアリングした煎茶を選ぶことができる。例えば、遠州の知られざる名物である「ふぐの唐揚げ」には、爽やかな香りと甘みを感じる煎茶を合わせ、続く「うなすき」へと舌と気持ちを整えてくれる。
食後には「美楽茶ラウンジ」で「おちゃけ」と名づけた、ジンと煎茶を合わせたカクテルまで楽しめる。
お茶のカクテル、その名も「おちゃけ」。
そして翌朝には、新芽が出始めた茶畑を眺めながら、茶摘みの動きを模した体操で体を目覚めさせ、あさごはんと一緒に、暑さ寒さ、湿気の有無、その日の天候に合わせて選んでもらった煎茶をいただく。日本茶アドバイザーの資格を持つスタッフは、まさしく伝道師だった。
せっかく始まった煎茶との付き合いを滞在中だけで終わらせてしまうのはもったいない。土産に茶葉を持ち帰り、旅の疲れを癒すべく煎茶を淹れたら、たちまち浜名湖の凪いだ湖面が目に浮かぶ。煎茶のほろ苦さは頭と体にしっかり残っていて、旅の余韻はしばらく続いた。
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・2名1室(1泊2食付き)
・部屋タイプ:星野リゾート指定
【宿泊期間】2025年9月1日~2026年2月28日 ※除外日あり
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KAI Enshu
界 遠州
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