日帰り登山から ラグジュアリーな宿泊体験まで。 ABURAYAMA FUKUOKAで 楽しめる10のこと

令和のいま、アップデートを続ける「油山」

令和元年に開園50周年を迎えた、福岡市南区の〈油山市民の森〉。
福岡に住んだことがある人なら、遠足やピクニック、
夜景を楽しむドライブなどで、一度は訪れたことがあるのではないでしょうか。

そんな油山市民の森が、隣接する油山牧場
(「もーもーらんど」で覚えている人も多いはず!)と一体化して、
2023年に〈ABURAYAMA FUKUOKA〉としてリニューアル。
施設もアクティビティも、大幅にアップデートしているんです!

2024年4月には、〈Snow Peak YAKEI SUITE ABURAYAMA FUKUOKA〉もオープン。
豊かな自然のなかで楽しみたい、10のアクティビティをご紹介します。

01 泊まる

まずは、今年の春にオープンするラグジュアリーな宿泊施設
〈Snow Peak YAKEI SUITE ABURAYAMA FUKUOKA〉からご紹介。
客室は、150平米の広さを誇るプライベートヴィラ「VILLA」、
プライベートサウナ&水風呂付きの「COTTAGE」、
スノーピークがYAKEI SUITEのために開発した特別仕様のテント
「LAND CAVE」を採用した「TENT」の3タイプ。
パリでミシュラン1つ星を獲得した吉武広樹シェフがプロデュースする
本格フレンチとアウトドアが融合した食事も、お部屋でじっくり味わえます。

02 キャンプする

油山のリニューアル第1弾として、2023年にオープンした
〈Snow Peak ABURAYAMA FUKUOKA Camp field〉。
ドッグランサイト(Dサイト)がオープンしたことで、
愛犬と一緒にキャンプを楽しめるようになりました!
サイト内では、ワンちゃんがリードなしで過ごせるのもうれしいですね。

03 マウンテンバイクやトレイルランに挑戦する

思いっきりアクティブな休日にするなら、森のなかのアスレチックに挑戦してみては。
自然共生型アウトドアパーク〈フォレストアドベンチャー〉では、
ジップスライドで最長100メートル以上の空中散歩を体験できます。
今年の春には、〈トレイルアドベンチャー〉も開業。
マウンテンバイクやトレイルランで山をワイルドに駆け抜ければ、
自然とひとつになって爽快な気分が味わえそうです。

04 動物と触れ合う

心がホッとするアクティビティなら、動物とのふれあいが1番。
ABURAYAMA FUKUOKAでは、予約不要で乳牛の乳しぼり体験ができます。
ヒツジやヤギのエサやり体験のほか、乗馬体験ができるエリアも!
身長120センチ以下の小さいお子さんは、ポニーに乗馬できるそう。
※すべて当日インフォメーションで受付、定員に達し次第受付終了。

シェアキッチンや 長年愛される町中華、主婦の食堂まで 「まちで愛されるごはん屋さん」 をチェック!


今月のテーマ 「まちで愛されるごはん屋さん」

地元の人の行きつけの店。

この言葉にグッとくる人も少なくないのではないでしょうか。
ガイドブックや口コミサイトでよく見かけるお店とはひと味ちがい、
常連客に混じって食べるメニューはおいしさ以上の特別な何かがあります。

今回はまちで長く愛される町中華や、
現代らしいシェアキッチンスタイルのお店、地元の主婦が運営するお店など
その土地で「愛されてるごはん屋さん」をご紹介。
実際に住んでいる人たちが通う“お墨付きのお店”は必見です。

【福島県耶麻郡猪苗代町】
「食事に楽しさを。まちに元気を」個性派ぞろいの店主が集うシェアキッチン!

JR磐越西線の猪苗代駅。
そこから磐梯山のふもとまで伸びる中央商店街。
その最奥部に〈ななかまど食堂〉があります。
曜日と時間帯によってお店が変わるシェアキッチン。
食事はもちろん、楽しい出会いがたくさん生まれます。

〈ななかまど食堂〉のシンボルマークは猪苗代町のまちの木であるナナカマドがモチーフ。1週間で「七つの竈(かまど)」という意味も込められています。

〈ななかまど食堂〉のシンボルマークは猪苗代町のまちの木であるナナカマドがモチーフ。1週間で「七つの竈(かまど)」という意味も込められています。

飲食店を始めてみたいという人のチャレンジスペースになっているこの店は、
本当にたくさんのジャンルのお食事が楽しめます。
2022年6月1日のオープン以来、お蕎麦屋さん、カフェ、カレー屋さん、
焼肉屋さん、牛丼屋さん、居酒屋さん、ワインバー、スナックなど、
たくさんのお店が営業し、卒業していきます。

昨年卒業して会津若松市にお店を構えた〈きちんとごはん虹〉のカツ丼。

昨年卒業して会津若松市にお店を構えた〈きちんとごはん虹〉のカツ丼。

現役営業していて、平日の3日間を担当する〈二択のしづや〉のカレーラーメン。

現役営業していて、平日の3日間を担当する〈二択のしづや〉のカレーラーメン。

春に卒業し、喜多方市でお店を出す〈ソラノネcaféさん〉のスパイスカレープレート。

春に卒業し、喜多方市でお店を出す〈ソラノネcaféさん〉のスパイスカレープレート。

「今度新しく始まるお店は何の店だろう?」「どんな人がやるのかな?」
そんな思いを馳せながら、ワクワクと暖簾をくぐる。
それが〈ななかまど食堂〉の特製スパイスです。

常連さんのなかには、
「同じ場所にあるのに、違う店をたくさん回っているみたい(笑)」
なんていう方もいます。
みなさんも来ていただければ、きっと気に入るお店が見つかります。

〈ななかまど食堂〉外観。

〈ななかまど食堂〉外観。

SNSなどで日々更新される店舗情報をチェックしながら、足を運んでみてください!

information

map

ななかまど食堂

住所:福島県耶麻郡猪苗代町新町4931-1

TEL:050-3095-7497

MAIL:info@awre.co.jp

Web:シェアキッチン ななかまど食堂

photo & text

遠藤孝行 えんどう・たかゆき

福島県の会津に位置する「猪苗代町」で地域おこし協力隊をしています。もともと東京でエンジニアをしていたこともあり、ITのノウハウを活かして「ふるさと納税」と「猪苗代湖の環境保全」を担当しております。現在、協力隊3年目となり、情報発信・教育・観光事業を主とした株式会社アウレを起業しました。

【北海道】
〈浜の母ちゃん食堂〉北海道・羅臼産の味覚を堪能あれ!

今回紹介するのが、
町内の飲食店減少の対策として立ち上げられた〈浜の母ちゃん食堂〉。
羅臼に在住する主婦たちが立ち上げた
「Join-Rausu美活塾」に所属する方々が運営している食堂です。

営業は10名様以上の団体のお客様から予約があったときのみとなっていて、
取材でお邪魔させていただいたときのメニューはこちら。
もちろん海産物はすべて知床羅臼の海で獲れたものばかりです!

撮影日のメニューはこちら。

撮影日のメニューはこちら。

・羅臼昆布ごはん
・スケソ鍋
・刺身(ボタンエビ、タコ、サクラマス、ブリ、ウニ)
・ホタテ稚貝のかき揚げ
・宗八カレイの甘酢あんかけ
・キンキの半身焼き
・羅臼昆布チップス
・茶碗蒸し

メニューはその時々で替わります。
町内にはほかにももちろん飲食店はありますが、
特別感の味わえる〈浜の母ちゃん食堂〉を体験してみるのもおすすめします!

今の時期だと、貴重なエゾバフンウニ、サクラマス、スケソウダラ、
春から夏にかけては脂がたっぷり乗ったサケ(トキシラズ)などが旬となってきます!
先述のとおり、営業は事前の団体様(10名様以上)でのご予約時のみとなっています。

information

浜の母ちゃん食堂

FAX:0153-87-4002

MAIL:kanae59@icloud.com

※ご予約はメールまたはFAXにて受付。

profile

近藤雨 こんどう・あめ

今年5月より、北海道羅臼町の地域おこし協力隊に着任し、まちの魅力発信などの仕事をしています。出身は大分県です。ドラマ『北の国から 遺言編』のロケ地である羅臼に住んでみたいと思ったのが何よりの応募理由でした(笑) 大分とはいろんな面で異文化なことがあり、だからこその視点で情報発信をしたいと思っています。
Instagram:@kondo_ame

岐阜県の名湯・下呂温泉で 湯めぐり&ご当地グルメを堪能

岐阜県の中東部に位置し、長野県と隣接する下呂市。
まちの中央に流れている飛騨川の流域に湧く下呂温泉は、兵庫県の有馬温泉、
群馬県の草津温泉と並ぶ「日本三名泉」のひとつといわれています。
山里の風景と温泉街が調和した魅力的なまちで、地元グルメを味わいながら名泉をめぐります。

「美人の湯」と呼ばれる下呂温泉

温泉街をおだやかに流れる阿多野谷。

温泉街をおだやかに流れる阿多野谷。

下呂のお湯は、84度という高い温度で湧いている正真正銘の「天然温泉」。
泉質はアルカリ性単純温泉、無色透明で、とてもまろやかなやさしいお湯です。
湯あがりは、絹のようにスベスベになることから「美人の湯」ともいわれています。

湯めぐり館の万里集九像。

湯めぐり館の万里集九像。

下呂を訪れる日本人観光客とインバウンドのバランスもほどよく、
世界の人から愛されていることがわかります。

下呂市観光交流センター〈湯めぐり館〉

地元産の木材をふんだんに使用した〈湯めぐり館〉。

地元産の木材をふんだんに使用した〈湯めぐり館〉。

JR下呂駅から徒歩10分ほどの場所にある〈湯めぐり館〉は、下呂温泉をはじめ、
市内5地域の観光地やグルメを紹介する「観光案内コーナー」があり、
まち歩きの拠点として利用できます。

有効期限は発行から6か月。

有効期限は発行から6か月。

同館では、下呂温泉で使用できる「湯めぐり手形」(1300円)を販売しており、
購入すると加盟旅館のなかから3か所選んで湯めぐりを楽しむことができます。
※2024年4月1日より「湯めぐり手形」(1500円)。

information

map

下呂市観光交流センター 湯めぐり館

住所:岐阜県下呂市森1075-1

TEL:0576-20-4146

営業時間:9:00~17:30

定休日:なし

Web:下呂市観光交流センター 湯めぐり館

まるで異国! 八戸「種差海岸」 海と空の青、 芝の緑が触れ合う絶景の魅力

まるで異国! 八戸「種差海岸」の絶景を堪能

雄大な天然芝生が海岸線まで広がり、青い海と空との共演が美しい〈種差天然芝生地〉。

異国にいるかのように思わせるこの絶景は、「種差海岸」の一角にあり、
日本最大級と称される〈館鼻岸壁朝市〉や、
ユネスコ無形文化遺産に登録された「山・鉾・屋台行事」の
ひとつ「八戸三社大祭の山車行事」などで知られる青森県八戸市で見ることができます。

全長約800メートルに渡り約300店が出店する〈館鼻岸壁朝市〉は八戸市の代表的な観光スポット。

全長約800メートルに渡り約300店が出店する〈館鼻岸壁朝市〉は八戸市の代表的な観光スポット。

〈種差天然芝生地〉があるのは、東北新幹線の八戸駅から車で約30分の場所。
八戸駅からJR八戸線で約20分の鮫駅からは、
種差海岸遊覧バス「ワンコインバス・うみねこ号」も運行しています。

約1時間に1本運行する種差海岸遊覧バス「ワンコインバス・うみねこ号」。

約1時間に1本運行する種差海岸遊覧バス「ワンコインバス・うみねこ号」。

八戸市が属する県南東部の南部地方は、古くからの馬産地。
〈種差天然芝生地〉は馬を育成するための牧場〈妙野牧〉だった土地で、
馬が地面を踏み締め、草を食むことで芝生が維持されてきました。

その風景は、著名な文人や画家も魅了してきました。
画家の東山魁夷(1908〜1999)は、当地のスケッチをもとに代表作『道』を生み出し、
作家の司馬遼太郎(1923〜1996)は、
「他の星からの訪問者を一番先に案内したい海岸」と表現。
「大正の広重」と呼ばれた鳥瞰図画家・吉田初三郎(1884〜1955)は、
この地にアトリエ兼別荘を構え、創作活動の拠点とするほどでした。

『道』(東山魁夷、1950年)のモデルとなった県道1号線。作品を描いたとされる場所に碑が立っています。

『道』(東山魁夷、1950年)のモデルとなった県道1号線。作品を描いたとされる場所に碑が立っています。

馬の放牧の歴史は1965年頃終わりを迎えましたが、
市民を中心としたボランティア団体による清掃活動が活発に行われ、
美しい景観は今日まで保全されています。

晴れた日には芝生に寝転がるだけで至福の時間を過ごすことができます。
地元の旅行会社〈ACプロモート〉がヨガやキャンプのプログラムを主催しているので、
参加してみるのもおすすめです。

「種差海岸」でのキャンプの様子。

「種差海岸」でのキャンプの様子。

プログラムに参加すると芝生の上で宿泊することもできます。

プログラムに参加すると芝生の上で宿泊することもできます。

宿泊業界のアカデミー賞獲得、 自然との際へと誘う 山梨県〈ホトリニテ〉

「人間と自然との際を知る旅」をコンセプトにした、1日1組限定の宿

新宿から車で約2時間、山梨県の山奥の標高1500メートルの
県が管理する広大な保安林に囲まれた場所に
店主と妻、息子の3人家族で営む宿があります。
それが「人間と自然との際を知る旅」をコンセプトにした
1日1組限定の宿〈ホトリニテ〉です。

1日1組限定の宿〈ホトリニテ〉

「際を知る」とは、五感を揺さぶり土地のストーリーと山の恵みで
心身を刺激し本能を裸にする体験のこと。
「五感を揺さぶる新体験」として「苔の王国」や「風の岩場」
「鉱物トレジャー」など9つのガイドツアー、アクティビティを実施しており
店主自らが案内しています。

宿周辺は原生林や保安林

宿がある保安林は1年の半分ほどゲートで閉ざされていますが、
関係者以外入れない時期にゲートを開け
1日1組のゲストを迎えています。
目の前には乙女湖と、人間がつくり出した巨大な建造物であるダム。
周辺は原生林や保安林、多くの野生動物が生息しており
客室からは湖と原生林の眺望が広がります。

夕食では「山のお食事会」と題したディナーコースを提供

夕食では「山のお食事会」と題した、土地のストーリーと山の恵みを反映した
9皿のディナーコースを提供。
ヤマメなどの新鮮な川魚や、断崖絶壁に生息する幻の高級食材・岩茸など
この地ならではの食材がふんだんに使われています。

また、宿から肉眼で見られる美しい天の川も見ものです。
このすばらしい環境を生かし
「星を見せる会社」になるというビジョンを掲げている〈ビクセン〉社がサポートを行い
星空とのふれあいの場をゲストに提供しています。

神戸〈AQUARIUM×ART átoa(アトア)〉がリニューアル! 約2500冊の本が揃う空間がオープン

見渡す限り本に埋め尽くされた贅沢な空間が完成!

2021年10月、神戸のウォーターフロントエリアに誕生した
複合文化施設〈神戸ポートミュージアム〉。

アクアリウム、フードホール、ブライダルデスクが入る〈神戸ポートミュージアム〉。

アクアリウム、フードホール、ブライダルデスクが入る〈神戸ポートミュージアム〉。

その一部を構成する劇場型アクアリウム〈AQUARIUM×ART átoa〉(以下アトア)が
初の大規模リニューアルを実施し、3月8日に〈átoa LAB(アトアラボ)〉を
オープンしました。

リニューアルオープンした「átoa LAB」。

リニューアルオープンした「átoa LAB」。

たくさんの本に囲まれた贅沢な空間。

たくさんの本に囲まれた贅沢な空間。

アクアリウムとアートが融合した新感覚の劇場型アクアリウムをコンセプトとした
〈アトア〉は、洞窟や宇宙などさまざまなテーマをもとに海の生き物を展示しています。

この度リニューアルしたのは、訪れた人の知的好奇心を刺激する
「FOYER 探求の室」ゾーン。

ピラルクやアロワナなど魚たちが泳ぐ水槽はそのままに、
「生命の誕生から進化」や「自然美と芸術」といった
7つのテーマで構成された書棚が並ぶ空間に全面改装されました。

源泉かけ流し温泉を全室に完備した ラグジュアリーアートリゾートホテルが 和歌山・南紀白浜にオープン

オールインクルーシブで非日常を堪能

和歌山・南紀白浜に3月1日、ラグジュアリーアートリゾートホテル
〈FIVE SPRING RESORT THE SHIRAHAMA〉がオープンしました。

アートにこだわり、ロビーや各客室に有名デザイナーの作品を展示。

アートにこだわり、ロビーや各客室に有名デザイナーの作品を展示。

白浜の海が目の前に広がる絶好のロケーションに位置するこのホテルは、
全室に24時間湯元源泉かけ流し温泉を完備。

海を見渡しながら、くつろげるバー。夕日が沈んでいく絶景は一見の価値あり。

海を見渡しながら、くつろげるバー。夕日が沈んでいく絶景は一見の価値あり。

温泉は、この地方ではほかにないという深層1000メートルの地下から直接掘り起こした
成分無調整・温度調節なしの純度100%の温泉水「純泉」を使用しています。

日本海を臨む絶景ヴィラ 〈One Story〉が 新潟・安田瓦を使った サウナを新設

美しい日本海と夕陽を臨む新潟・出雲崎町の絶景ヴィラ

東京駅から上越新幹線「とき」で約100分、長岡駅からレンタカーで約30分の
新潟・出雲崎町にある〈One Story〉。

海から歩いて10秒の場所にあり
客室の大きな窓やテラスから、美しい日本海と夕日が一望できる
1日2組限定の絶景ヴィラです。

ブルーを基調とした「海の間」

客室はブルーを基調とした「海の間」とオレンジをベースにした「夕日の間」の全2室。
「海の間」はブルーを基調にしており、流木を土台に使ったテーブルが配置され、
波を思わせる壁模様が施されているなど夏の海辺をイメージしたあしらいです。

オレンジをベースにした「夕日の間」

「夕日の間」は夕日を思わすオレンジの壁面が印象的で
ベンチシート付きの大きなテーブルもあり、家族連れも使いやすいつくりです。
両室共に床には無垢の木を使用し、壁は化石珊瑚の塗り壁になっています。

リビングだけでなく、お風呂場もオーシャンビュー

さらにリビングだけでなく、お風呂場もオーシャンビュー。
潮風と波の音に包まれる、贅沢なひと時を過ごせます。

まち歩きに干物づくり体験も。 地元愛あふれる地域サポートチームと 巡る「熱海ソウルフードツアー」

地域活性サポーターが紹介、熱海のおいしい“推し”を巡る

東京駅から東海道新幹線で約40分。
古くから別荘地やビーチリゾートとして栄えてきた熱海は、
関東周辺に暮らす人々にとってなじみ深い観光地だ。
旅館や観光ホテルが立ち並ぶ温泉地でもあり、おこもり旅が定番だが
「実は、まち歩きが楽しい」と、地域を知る人は言う。

地元に愛される新旧の名店巡りに、鮮魚店に教わる干物づくり体験など、
知られざる熱海を楽しむツアーが、2024年1月20日に開催された。
題して「地域活性ビジネスアドバイザーと巡る、熱海のソウルフード実食ツアー」
(以下、「熱海ソウルフードツアー」)。地域の食を支える老舗食材店を巡り、
「暮らす人の目線」で熱海の魅力を再発見するのが目的だ。

この「熱海ソウルフードツアー」は、
“旅を介して、地域の活性化や人々の交流に貢献する”ことを目指す
〈NICHER TRAVEL(ニッチャートラベル)〉が主催する旅のひとつ。

ニッチャートラベルは、旅行会社の〈阪急交通社〉と
ナビゲーションサービス〈ナビタイム〉が2022年にスタートさせた共同プロジェクトで、
「愛する地元を盛り上げたい」と願う地域の人々と一緒に、
新しい旅の提案を行っている。

これまでDJのMUROさんと巡る渋谷レコードショップツアーや、
写真家の平野太呂さんと行く渋谷フォトセッションツアーなど、
ユニークなツアーを催行してきた。
三重県松坂市で実施された「松坂偏愛ツアー」の模様は、コロカルでもレポートしている。

今回、「熱海ソウルフードツアー」を企画し、当日のガイド役も務めたのは、
熱海市役所の産業支援窓口〈A-supo(エーサポ)〉で活動する
茨木彩夏さんと高原すずかさん。
市内の事業者や起業希望者をサポートし、地域活性を支えている。

熱海愛あふれる〈A-supo〉のふたり。左が熱海出身・在住の茨木彩夏さん、右が新幹線で週2日熱海に通う高原すずかさん。

熱海愛あふれる〈A-supo〉のふたり。左が熱海出身・在住の茨木彩夏さん、右が新幹線で週2日熱海に通う高原すずかさん。

高度経済成長期に急成長した観光地・熱海は、バブル経済崩壊後、衰退の一途をたどり、
2006年は市が財政危機宣言をするほどの落ち込みを見せた。
が、近年、企業などの再開発により、活気を取り戻しつつある。
あまりに有名な観光地ゆえ、その栄枯盛衰ばかりが語られるが、
地域の人々が“暮らす熱海”と、旅人をつなげるのが目的だ。

観光客が集中する熱海銀座商店街。駅周辺と熱海銀座以外のエリアの集客も現在の課題だ。

観光客が集中する熱海銀座商店街。駅周辺と熱海銀座以外のエリアの集客も現在の課題だ。

ツアーの集合場所は、〈熱海魚市場〉。
海から少し離れた、まちなかにある珍しい魚市場で、創業から80余年の歴史を持つ。
ふだんは仲買人しか入れない場所だが、この日はツアーの会場として特別に開かれ、
カラフルな大漁旗が参加者を出迎えた。

和室の集会所に集まり、アイスブレイク。
エーサポのふたりから、コースの説明や各店の魅力が熱く語られ、
期待値がぐっと高まる。続いて15人の参加者の自己紹介。
東京近郊のみならず、長野や大阪など各地から集まった参加者の中には、
ニッチャートラベルのリピーターも数組。
男女混合、40代から70代と年齢層も幅広いチームが1日の旅を共にすることとなった。

アイスブレイク。ツアーのテーマや訪問先の魅力をエーサポのふたりが熱く語る。

アイスブレイク。ツアーのテーマや訪問先の魅力をエーサポのふたりが熱く語る。

プログラムは以下。
まずは地元に愛される4軒の個人商店訪問を軸に、まちなかを散策。
次に、熱海鮮魚市場で、干物づくり体験。
そのあとは、でき上がった干物や漁師鍋をメインに、
各自、散策中に買ったもので食卓を囲む交流会が予定されている。

清酒の旧酒蔵が21年ぶりに復活。 歴史的複合施設〈伊東合資〉が 愛知県半田市にオープン

愛知県西部の小さな港町・亀崎に誕生した新スポット

愛知県の西部に位置する知多半島。
海に囲まれた、温暖な気候で知られています。
いくつもの市や離島からなるこの地域で、漁業や醸造業、海運業で栄えたのが
半田市の「亀崎(かめざき)」エリアです。

2024年1月20日、この亀崎で200年以上続く老舗の日本酒醸造元・伊東株式会社の
旧酒蔵が歴史的複合施設としてオープンしました。

かつては、40ほどの酒蔵や百貨店、劇場があるような繁華街だった亀崎。
1788年からつくられ、全国の人々に愛される銘酒もありました。
それが、〈敷嶋〉です。

〈敷嶋〉は仕込みにミネラル豊富な井戸水を使っており、独特のキレが特徴。
かつては江戸へ大量に出荷された、亀崎と中部地方を代表するお酒でした。
敷嶋を製造していた伊東合資会社は亀崎のどこよりも広大な酒蔵を持ち、
敷地内に銀行を併設していたことも。
地域のシンボルであり、地元の人々が集まる寄り合いどころでもあったのです。

しかし近年の清酒需要低下を受け、伊東合資会社は2000年に酒造免許を返納。
酒蔵も売却され、〈敷嶋〉の歴史も幕を閉じました。
時は流れ2014年。祖父の死をきっかけに酒蔵の復興を決意したのが9代目・伊東優さん。
11年間勤めた会社を辞め、〈敷嶋〉の復活を目指して、酒造りの道へ飛び込みました。

2021年には酒造免許を再取得し、酒蔵も買い戻しました。
新たに製造工場も建てて、再び酒造りをスタートさせます。
そして今回、「建物の一部だけでも活用し、再びたくさんの人が集まる場所にしたい」
との願いで、複合施設のプロジェクトをスタート。
旧酒蔵を改修して、3つの店舗が入る複合施設へと生まれ変わらせたのです。

福岡城に「幻の天守閣」が出現。 歴史のロマンに思いを馳せてみませんか

夜桜とともに浮かび上がる「幻の天守閣」

日本各地の城跡では、季節のイベントや記念日などにあわせて
ライトアップを行っているところも多いですよね。
福岡市の中心地・天神にほど近い〈福岡城〉でも、
今年初めて「天守閣のライトアップ」が計画されています。

日本の城に詳しい人、福岡城を訪れたことがある人なら
「おや?」と思うのではないでしょうか。
そう、福岡城の天守台には「天守閣がない」のです。

そんな福岡城にこの春、「幻の天守閣」が出現します。

福岡城に「天守閣」はあったのか?

福岡城の天守台。現在は展望台として利用されています。写真提供:福岡市

福岡城の天守台。現在は展望台として利用されています。写真提供:福岡市

関ヶ原の戦いで戦功をあげ、筑前国ほぼ一国を与えられた黒田長政。
福岡藩初代藩主となった黒田氏によって、1601年から7年の歳月をかけて
築城された福岡城は、約12万4千坪という広さを誇ります。

日本のお城をイメージするときに思い浮かべるのは、
「白壁と瓦屋根をもつ天守閣」ではないでしょうか。
しかし現在、福岡城の天守台に天守閣のすがたはありません。

これまで、福岡城を描いた絵図『福博惣絵図』(1646)などの史料から
黒田官兵衛・長政は「天守閣を建てなかった」と考えられてきました。
それが近年、福岡城に天守閣があったことをうかがわせる文書が発見されたことにより、
その存否についての議論が再び注目を集めているのです。

福岡城の天守台から望む福岡のまち。写真提供:福岡市

福岡城の天守台から望む福岡のまち。写真提供:福岡市

天守閣が「あったけどなくなった」城も、「元からなかった」城もあるなかで、
「あったかなかったかさえわからない」福岡城の天守閣。
築城当時の史料がほとんど残っておらず、今もなお謎に包まれています。

春の夜空に浮かび上がる幻の天守閣を眺めながら、その歴史に思いを馳せてもらいたい。
そんな思いから生まれたのが、「福岡城 幻の天守閣ライトアップ」なのです。

写真提供:福岡市

写真提供:福岡市

ライトアップは2024年3月27日(水)、〈福岡城さくらまつり〉の開会に合わせてスタート。
天守台には、仮設の天守閣が設置されます。
(ライトアップ期間および仮設工事期間中、天守台は立ち入り禁止になります)
日時や時間帯によって、色や光り方を変える演出も予定されているそう。
屋根や破風、窓のかたちを強調したアウトラインにLEDライトを設置、
本丸の桜並木の上に「幻の天守閣」が浮かび上がります。

移住して魅了された! 「わたしのまちの魅力」


今月のテーマ 「まちの魅力」

本連載に寄稿してくれる全国各地にお住まいのみなさんは
生まれ故郷から移住した人ばかり。
今回は、実際に住んでみて気づいた「まちの魅力」を紹介します。

自然豊かなまちや人のあたたかさを感じられるまち、
利便性の高いまち、半世紀ぶりに生まれ変わる様子を楽しめるまちなど、
それぞれの地域の魅力について教えてもらいました。

新生活に向けて準備をはじめている人も少なくないはず。
先輩移住者たちのように、
新しく住むまちでわくわくするような「まちの魅力」を発見してみてください。

【北海道羅臼町】
世界自然遺産 知床羅臼は、日本で唯一無二の場所!

2月5日、羅臼は「流氷初日」を迎えました。
はたして、流氷を生で見たことのある人はどれくらいいるでしょうか?
ちなみに私は羅臼に来てはじめて見ました。

正直、はじめは流氷なんて氷の塊が海に浮かんでいるだけだろうと
考えていましたが、実際体験すると見飽きることがなかったです‼︎ (笑) 
特に朝日が昇る少し前から日の出の数分間に見られる
コーラルピンクのような空の色と流氷のグラデーションがすごい。
空と流氷がコラボしたかのような景色は本当に美しいです。

世界自然遺産である羅臼町にはこの季節、
オオワシやオジロワシなどの希少な鳥たちが飛び交っています。
運が良ければ、トドや冬はあまり見ることができない
シャチたちを観察することもできます!

私が羅臼に住みたいと思った理由のひとつがこの自然環境にあります。
正直、地元である九州に住んでいると夏は気温が高すぎるため、
秋との違いが感じられず「四季」というものを
体験できなくなってきたような感覚がありました。
日本の最北東端である知床エリアの羅臼町にはそれぞれの季節に
はっきりとした違いがあり、その時々の風景を楽しめると思います。

日本の自然が持つ魅力を全力で感じられる場所、
それが知床にある羅臼町だと思います。

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近藤雨 こんどう・あめ

今年5月より、北海道羅臼町の地域おこし協力隊に着任し、まちの魅力発信などの仕事をしています。出身は大分県です。ドラマ『北の国から 遺言編』のロケ地である羅臼に住んでみたいと思ったのが何よりの応募理由でした(笑) 大分とはいろんな面で異文化なことがあり、だからこその視点で情報発信をしたいと思っています。
Instagram:@kondo_ame

【コロカルSNS連動企画】みんなの思う「これぞ、ご当地パン」大集合! 

2月の特集『会いに行きたいパンがある。』はご覧いただけましたか?
今回のパン特集にちなみ、 instagramX(旧Twitter)
コロカル公式アカウントを通して、
みなさまから「これぞ! ご当地パン」というイチオシパンを募集しました。

どれも個性的で、編集部も知らなかったパンも多数ありました。
あらためて、投稿いただいたみなさまありがとうございます。
そんななかでも、編集部が「会いに行きたい!」と思ったパンを厳選。
北から順にご紹介します!

青森県・工藤パン〈イギリストースト〉

ご当地パンとして有名な〈イギリストースト〉は、
しっとりふわふわのパンにマーガリンと砂糖というベーシックな味のみならず、
限定商品をふくめてたくさんのパリエーションがあるのが楽しいですね。
工藤パン公式サイトでは230種類を超える歴代のラインナップを見ることができます。

岩手県・福田パン〈コッペパン〉

1948年(昭和23年)創業、盛岡のソウルフードというべきご当地パン。(写真提供:cdtrkdさん/@cdtrkd )

1948年(昭和23年)創業、盛岡のソウルフードというべきご当地パン。(写真提供:cdtrkdさん/@cdtrkd

「どこか懐かしさを感じる」と地元の方からのコメントがありましたが、
地元でない人でも、確かに、ノスタルジーを感じます。
〈福田パン〉については特集『会いに行きたいパンがある。』でも
取り上げていますので、まだという方はぜひご一読を。

注文すると、目の前で具材を塗ってくれる。詳しくは、特集『会いに行きたいパンがある。』へ。

注文すると、目の前で具材を塗ってくれる。詳しくは、特集『会いに行きたいパンがある。』へ。

秋田県・たけや製パンの〈アベックトースト〉

1951年(昭和26年)創業の秋田の製パン業界をリードする老舗〈たけや製パン〉。定番なのがこの〈アベックトースト〉。(写真提供:にっぽん食べる旅/@umaimon888 )

1951年(昭和26年)創業の秋田の製パン業界をリードする老舗〈たけや製パン〉。定番なのがこの〈アベックトースト〉。(写真提供:にっぽん食べる旅/@umaimon888

2種類の味を合わせているから「アベック」なのだとか。時代を感じますね。
投稿者の方から「コスパ最高」とありますが、
日常的に食べるものだから、コスパも重要ですよね。
サンドされてる食パンにはマーガリンとジャムがそれぞれ半分ずつ塗られており、
どうやって食べ進めるかについて話が盛り上がることがあるそうです。

新潟県・中川製パン所〈カステラサンド〉

1952年(昭和27)創業の歴史を刻むご当地パン。(写真提供:YOSABEIさん/@yosabei_sado )

1952年(昭和27)創業の歴史を刻むご当地パン。(写真提供:YOSABEIさん/@yosabei_sado

投稿写真は、佐渡の「あめやの桟橋」でしょうか。
ご当地パンはその土地の景色と一緒に味わいたいですね。
カステラサンドのオリジナルTシャツ(?)まであるとは……。
気になるお味は、素朴な甘さとのこと。
佐渡に行ったらぜひ、食べてみたいと思います。

東海道川崎宿の歴史を体感するホテル 〈SAKE Kura Hotel 川崎宿〉

400周年を迎えた東海道川崎宿

日本初の旅の大ブームは、いまからおよそ200年前の
江戸時代の後期に起こったと言われています。
火付け役は歌川広重の描いた「東海道五十三次」の浮世絵。
広重の絵の風景を一目みようと、旅人は東海道を旅していたのだとか。

江戸時代に整備された江戸と京都を結ぶ街道の一つ、東海道。
江戸・日本橋から続くその道は品川宿を経て「川」を渡り、その次が川崎宿でした。
宿場町とは、大名や各地を移動する旅人のために
宿屋や飲食の提供を行う人々が集まる場所です。
当時、川崎大師への参拝客で賑わっていた川崎宿は、
旅人に宿を提供し江戸の人々やローカル民が交差する場所でした。
そして2023年。
文化を発展させながら、人と人、ものとものを結ぶ役割をしてきた
東海道川崎宿は400周年を迎えました。

蔵元直営〈酒蔵Bar〉でチェックインを行う〈SAKE Kura Hotel 川崎宿〉

〈SAKE Kura Hotel 川崎宿〉

これまで保存されてきた川崎宿の歴史を背景に、
日本酒をテーマにした現代の価値観に合う「宿」として
2024年2月9日にオープンしたのが〈SAKE Kura Hotel 川崎宿〉です。

日本酒をテーマにした現代の価値観に合う「宿」

宿があるのは京急本線「京急川崎」駅から徒歩約7分、
JR東海道線、京浜東北線、南武線「川崎」駅から徒歩10分ほどの場所。
チェックインはホテル1階の吉川醸造直営〈酒蔵Bar〉にて。
400年かけて築かれた川崎宿の歴史と、日本酒や米の奥深さに酔いしれる
ひとときが待っています。

ホテル1階の吉川醸造直営〈酒蔵Bar〉

〈酒蔵Bar〉では吉川醸造の日本酒「雨降///あふり」を思う存分
呑み比べすることができます。
「雨降///あふり」シリーズは、丹沢大山(雨降山)の伏流水を
仕込み水として使用する、新ブランドとして誕生しました。
国内では珍しい硬度150~160の硬水が使われ、原料のお米を「削らない」製法、
低精白醸造や低アルコールなど、さまざまな挑戦を続けている日本酒です。

おでんや乾き物を中心とした軽食

このほか雨降ハイボール、雨降カクテルなどもラインナップ。
おでんや乾き物を中心とした軽食も、全て宿泊料金に含まれています。

吉川醸造の日本酒「雨降///あふり」

〈酒蔵Bar〉は宿泊者以外も2時間3000円(金曜3500円、土曜4000円)で
季節の酒、その日のオススメ酒4〜5種類をフリーフローで味わえます。
かつて宿場町として人々が行き交い、いまでも多くの出逢いがある
この川崎の地だからこその、日本酒の新たな楽しみがありそうです。

北海道上士幌町の地元食材が 十勝の人気シェフの手で 極上フレンチに! 「Farm to Table かみしほろ」

ユニークな挑戦を続けるまち・上士幌町は、自慢の食材の宝庫

上士幌町(かみしほろちょう)は、とかち帯広空港から車で約1時間20分、
北海道十勝エリアの北部に位置するまちです。
人口は約5000人ながら、面積は東京23区以上!
無人のスマートストアの設置、自動運転バスやドローンを活用した施策など
ユニークな試みを多く行っていることでも知られています。

羽田空港→とかち帯広空港は約1時間35分。意外と近い!?

羽田空港→とかち帯広空港は約1時間35分。意外と近い!?

全国で初めて大会が開かれた、“熱気球のまち”としての顔も。

全国で初めて大会が開かれた、“熱気球のまち”としての顔も。

広大な十勝平野と恵まれた気候をいかし、古くから農業や酪農が盛んですが、
近年は、大規模農業と並行して、個性ある野菜作りに取り組む生産者も見られるように。
また乳牛だけでなく肉牛の飼育も増えつつあります。
(ちなみに町内の牛の数は、人口のおよそ7.5倍!)

そんな上士幌町の食材を、
もっと多くの人に知ってもらい、味わってもらいたい!
というプロジェクトが計画されています。
そのキックオフイベントとして、生産者の方々を招いて、
「Farm to Table かみしほろ」が開催されました。

人気フレンチのシェフが参加し、極上の品々が完成

今回お招きした生産者さんは3組。
希少品種を含む、多彩な豆を生産する〈オリベの豆や〉の関口孝典さんと嘉子さん、
最新の農業理論と祖父の代から続く知恵を総動員して、
“最上級においしい野菜”をつくる〈須田農場〉の、須田侑希さん、和雅さん兄弟、
そして上士幌町ブランドの黒毛和牛「十勝ナイタイ和牛」を扱う、
〈片原商店〉の中山浩志さん。

今回の主役はこちら。和牛と豆、そしてじゃがいも&さつまいもです。

今回の主役はこちら。和牛と豆、そしてじゃがいも&さつまいもです。

左から、関口さん夫妻、中山さん、須田和雅さん、侑希さん。

左から、関口さん夫妻、中山さん、須田和雅さん、侑希さん。

料理を担当したのは、
同じ十勝エリア・帯広のフレンチレストラン〈マリヨンヌ〉の小久保康正シェフ。
十勝の恵みを最大限にいかし、十勝の食材で完結させることを目指したフレンチは
名だたるレストランガイドに選出されるなど、高い評価と人気を博しています。

そんな小久保シェフが、このイベントのために生み出したのは4皿。
丁寧な作業とフレンチの技が光る、目にも楽しい品が並びました。

〈オリベの豆や〉福白金時のムースと5種の豆のサラダ ホゲット添え

〈オリベの豆や〉福白金時のムースと5種の豆のサラダ ホゲット添え

〈須田農場〉紅はるか(さつまいも)とホタテのミルフィーユ仕立て

〈須田農場〉紅はるか(さつまいも)とホタテのミルフィーユ仕立て

〈須田農場〉ホッカイコガネ(じゃがいも)のガトー リードヴォーと共に

〈須田農場〉ホッカイコガネ(じゃがいも)のガトー リードヴォーと共に

〈片原商店〉十勝ナイタイ和牛サーロインスライスのすき焼き見立て

〈片原商店〉十勝ナイタイ和牛サーロインスライスのすき焼き見立て

愛知県産の新品種ブランドが誕生! 今が旬のイチゴのおいしさを 味わいつくす!

5年間の開発を経て、愛知県産の新品種ブランド「愛きらり」が誕生!

現在、約300種もの品種があるといわれている日本のイチゴ。
よく知られている「あまおう」や「とちおとめ」といった人気ブランドだけでなく、
大粒の「スカイベリー」や白色イチゴ「天使の実」など、
新品種ブランドも次々と誕生し、市場競争も激化。
そんななか、愛知県農業総合試験場とJAあいち経済連が、
5年にわたり共同開発した新品種ブランド「愛きらり」の販売が
2023年2月1日よりスタートしました。

糖度13~14度の大粒イチゴ。かたちも整っていて色鮮やかで美しい。

糖度13~14度の大粒イチゴ。かたちも整っていて色鮮やかで美しい。

新品種ブランドの誕生はイチゴの素材を何回もかけ合わせて改良

愛知は、栃木や埼玉、九州地区ほどイチゴの生産が有名ではありませんが、
実は生産量全国6位を誇るイチゴの名産地です。
特に三河エリアは、温暖な気候と日照時間の長さで、
おいしいイチゴを栽培するのに適した地域といわれています。
この愛きらりは、人気の作付品種「章姫」や「かおり野」といった品種の素材を使い、
改良を重ねて開発されたもの。このかけ合わせがとても難しく、
5年間で開発できたのは幸運なのだとか。
現在、愛知県下では約60名の農家が試験栽培し、市場へと出荷させているそうです。
ツヤがあり、濃い赤色が特徴で、太陽を浴びてキラキラ光る様子はまさに「愛きらり」。

実際に生産農家を訪ね、「愛きらり」のおいしさを体感してみた

「愛きらり」の試験栽培をしている農家が多い豊川市で、
代々イチゴ専業農家を営んでいる日恵野克好(ひえの かつよし)さんに、
生産者から見た「愛きらり」についてお話をうかがいました。

「イチゴは1本の苗からどれだけ多くの実が採れるかが勝負なので、
農家はその点でいろいろと苦労しています。
今まで旬といわれるクリスマスシーズンや1~2月は、
イチゴの収穫量が減ってしまうことも悩みのひとつでした。
その点、この愛きらりは育てやすいうえ、冬場でも生産量が安定していて、
1本の苗からたくさんの収穫量が見込めるのがうれしい」と日恵野さん。

約150坪の広さのハウス内で「愛きらり」を栽培している日野恵克好さん。

約150坪の広さのハウス内で「愛きらり」を栽培している日野恵克好さん。

実際に、ハウスの中で「愛きらり」をひと粒いただきました。
まず香りが強く、食べる前から甘い匂いが漂います。
ひと口かじると、「これは、イチゴ革命!」と思えるほど、
スイーツを丸かじりしているような甘さが口中に広がりました。
4Lサイズと大粒なうえ、ヘタの部分ギリギリまでたっぷりと甘く、
ひと粒で充分、満足感が得られました。
愛きらりは、11月から6月と長期間の栽培が可能で、
どの時期に食べても糖度13~14度の甘さが楽しめるとか。

4Lといわれるサイズの大粒のイチゴ。

4Lといわれるサイズの大粒のイチゴ。

新規就農者も増加。若手農業従事者に期待が集まる

愛知県ではイチゴの専業農家の新規就農者が増加しているそうです。
愛知県内のJAが新規就農研修を開催したり、先輩農家のもとで、
実務研修できるなど、バックアップ体制もしっかりしています。
研修後は「新規就農サポートセンター」が、
農地やハウスを借りるための支援も行っているとか。

「4~5年前ぐらいから、行政も力を入れて研修制度を充実させ、
毎年1~2人の新規就農者が誕生しています。
うちでも現在、研修生を受け入れており、1年かけてイチゴ栽培を指導しています」
と日恵野さん。
農業離れが叫ばれるなか、新品種ブランドの誕生と新規就農者の話は、
きらりと光る未来を感じさせてくれました。

「愛きらり」はまだ試験販売のため、一部県内の量販店で
販売がスタートしたばかりですが、愛知県内には旬のイチゴが楽しめる
スポットやスイーツがたくさんあります。その一部をご紹介します。

人気の品種を食べ放題、今が旬のイチゴ狩りを堪能。〈あいのいちご農園〉

愛知県常滑市で2022年12月にオープンした〈あいのいちご農園〉は、
脱サラして農家となったオーナーの稲葉力三(いなばりきぞう)さんが始めた農園です。
広々としたハウスの中で、人気の「章姫」と愛知県のオリジナル品種「ゆめのか」を
45分間食べ放題で味わえます(品種は選べません) 。

ナイターイチゴ狩りのハウスの様子。

ナイターイチゴ狩りのハウスの様子。

ハウス内は広いレーンとなっているので、車いすやベビーカーでも安心。
金土曜日には、ナイターイチゴ狩り(17:00~20:00 最終受付19:00)
も行っていて、仕事帰りや常滑観光の帰りにも楽しめるのがうれしい。

information

map

あいのいちご農園

住所:愛知県常滑市樽水字大坪174

TEL:090-6585-1781

営業時間:9:00~15:00(最終受付14:00)、金・土曜のみナイター営業17:00〜20:00(最終受付19:00)

定休日:月曜

Web:あいのいちご農園

〈ハチカフェ〉では愛知県産イチゴを使ったタルトやパフェが食べられるイチゴフェア開催中!

愛知県名古屋居を拠点にカフェやフリースペースを運営する
建築デザイン会社〈エイトデザイン〉。
ここが手がけるタルトとサンドイッチの店〈ハチカフェ〉では、
すべてのタルトがイチゴタルトとなってショーケースに並ぶ
イチゴフェアを3月末まで開催中です。
愛知県内の農家から直接仕入れた「すず」「かおり野」「おいしいベリー」
「紅ほっぺ」など5~6種類のイチゴを使用。
人気のイチゴパフェもあり、イチゴづくしを堪能できます!

information

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ハチカフェ 鶴舞店

住所:愛知県名古屋市昭和区鶴舞2-16-28

TEL:052-613-8548

営業時間:10:00~18:00

定休日:火曜

Web:ハチカフェ

おいもスイーツ専門店〈いもや和真〉が手がける「大きな苺大福」が人気!

サツマイモのスイーツ専門店として人気の〈いもや和真〉では、
3月中旬ごろまで「大きな苺大福」を販売(1日50~60個売り切れ次第終了)。
地元の農家から直接仕入れた大粒イチゴが大福から飛び出している様子が話題になっています。
餡を包むぎゅう肥のやわらかさと、もちもちとした食感に、
ジューシーなイチゴ果汁が口の中で溶け合います。

information

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いもや和真 豊田本店

住所:愛知県豊田市大林町10-20-12

TEL:0565-42-3181

営業時間:10:00~19:00

定休日:月曜・臨時休業あり

web:いもや和真

山形の自然を五感で感じる、 かみのやま温泉〈おやど森の音〉。 お花見ディナーにも注目

ワインの郷・かみのやまを発信する新レストランも

山形県内4か所の旅館とグランピング施設を展開する古窯グループ。
山形県初のプリン専門店〈山形プリン〉を開業、2022年12月には東北初の日帰り温浴施設
〈おふろcafé yusa〉と山形プリンの姉妹ブランドとなるフルーツアイスクリーム専門店
〈MOGY〉をオープンするなど、山形のファンをつくるための魅力づくりや
発信を積極的に行っています。

そんな同社が山形県上山市で営むのが、かみのやま温泉の〈おやど森の音〉です。
〈おやど森の音〉は「森にも、人にも、心地よい宿へ。」をコンセプトに
忙しい毎日を離れ、普段とはひと味違った森の時間を提案する
全14室の大人だけが滞在できるおやどです。

かみのやま温泉〈おやど森の音〉

館内は、木製家具やドライフラワーなど自然素材をふんだんに使い
シンプルな色調で統一されています。
これは中庭や、ダイニングと客室の窓の外に広がる
豊かな自然を存分に楽しんでほしいという想いからです。
宿全体が「森へ続く庭」のような空間となっています。

全室和室の客室は28平米のスタンダードルームから
約60平米のジュニアスイートまで5タイプを展開。
桜の樹々や山々など、山形ののどかな自然を借景にした贅沢な空間です。
また、和室ならではの心地よさを際立たせるために
床の間には異国の要素を現代的に取り入れています。

館内には、かみのやまの大地から湧き出る温泉を引いた大浴場も完備。
窓辺に揺れる木漏れ日が心地よい「陽」と、
夜空を望む露天風呂付きの「月」に分かれています。
それぞれ脱衣場も落ち着いたアースカラーで統一され、
洞窟のような安らぎが味わえます。

施設内のレストラン〈森の音dining〉

2024年2月11日には、自然に寄り添ったサステナブルステイを提案すべく、
施設内のレストラン〈森の音dining〉がリニューアル。
山形の自然文化や地域との共生を目指し、山形の風土を空間からデザインするとともに、
コンセプトである「森にも人にも、心地よい宿へ」をより一層体現しています。

提供する料理、飲み物からインテリアデザインまで地元素材にこだわり、
より山形の自然を五感で感じられる空間に仕上げています。

レコード屋にバーを併設。 〈LIVING STEREO〉は とびきりのコンプレックス

音楽好きコロンボとカルロスが リスニングバーを探す巡礼の旅、
次なるディストネーションは 福岡県福岡市。

どこでもドアを開けるとそこはとびきりのアンビエント・ワールド

カルロス(以下カル): なんだか、ドラえもんのどこでもドアみたいな入口だね。

コロンボ(以下コロ): カラフルなだけではなくて、これドア全体も回るんだよ。
回転ドアと普通のヒンジドアの2WAY。

カル: ここレコードも買えるんでしょう? 
お酒が飲めて、レコードも買えるお店があるといいなと思ってたんだ。
福岡にあったとは。

コロ: その手のお店って、ありそうでないよね。
伝説のレコ屋、青山の〈パイド・パイパー・ハウス〉も
最初の頃はコーヒーが飲めたりしたけど。

カル: 〈LIVING STEREO〉はレコ屋なの? カフェなの? バーなの?

コロ: お客さんは入ってくるなり、レコードコーナーを一周してから、
バーカウンターにって流れだから、建てつけとしてはレコ屋なのかな? 
うーむ…。

カル: 飲めて、買えるんじゃ、滞留時間が長くなりそうだね。

コロ: エスプリの効いた品揃えからもわかるように、
お客さんもその辺はわきまえてて、平均1時間くらいらしい。

カル: レコードの基本ラインナップはどんな感じなの?

コロ: 9割が中古だけど、新譜のセレクトがとんがってていいんだ。

カル: ミッドセンチュリーの空間に、面出しのレコードが華やかでいい感じだね。

コロ: 店内のデコレーションとしても面出しにはこだわっているそうだよ。
どこでも売っているものより、
とんがった〈LIVING STEREO〉ならではのものを仕入れる方針らしい。

カル: だからOgawa & Tokoro推しなんだ。バレアリックの日本人デュオだよね。
やわらかくて気持ちいい。

コロ: そう、かなり狭いところだけど、センスのいいところを突いてる。
新譜に関してはアンビエントやラウンジ系など、気分ものが中心で、
サバービアな感じかな。

カル: 韓国のアンビエントデュオのサラマンダもちゃんとフックアップしている。

コロ: LAベースのローレル・ヘイローの新譜『ATLAS』も推してたりね。

カル: 目利きの賜物だ。

コロ: アンビエントといえばブライアン・イーノくらいの薄い知識だからなー。
12.1.4chの空間オーディで聴いた
彼の『FOREVERANDEVERNOMORE』はすごかったぞ。
まさに音が降ってくるようだった。

カル: ボクはダンスミュージック流れのアンビエントは好きかな。
フェスや野外パーティで日の出とともに寝そべって聴いてるとたまらなく気持ちいい。

コロ: たしかに。朝のアンビエントもいい。

日本最大級の商店街〈大須商店街〉で、 人気名古屋メシを探せ! あなたのまちの焼酎ハイボール アテ探し旅

個性的な名古屋メシは、焼酎ハイボールに合うのか!?

焼酎ハイボールのアテ探し旅。
回を重ねて、相性が良さそうと予想できるもの、
冒険かなと思いながら思わぬ喜びが得られたものなど、
いろいろな体験を重ねることができた。
そのなかで、相性が良さそう、でも実際は冒険?
と思いを巡らせていたのが“名古屋メシ”だ。

伝統と新しさが感じられる赤味噌を使った酒場メニューや、
意外な食材の組み合わせによって生まれる、
ちょっと想像の斜め上を行くB級グルメの数々が、
焼酎ハイボールを待っている……ような気がしていた。
ということで、向かうのは〈大須商店街〉。
さて、どんな不思議な出合いが待っているのか。

名古屋駅から地下鉄で10分ほど。徳川家康によって岐阜から移設された大須観音を中心に東西南北に広がる商店街。商店がひしめくメイン通りだけでも8本を数え、のんびり歩いたら1日がかり。徳川時代から寺町として発展。大正元年から娯楽、歓楽街として繁栄し、時代の新風を巻き込みながら現在に至る。秋葉原、大阪・日本橋とならぶ日本三大電気街でもある。

名古屋駅から地下鉄で10分ほど。徳川家康によって岐阜から移設された大須観音を中心に東西南北に広がる商店街。商店がひしめくメイン通りだけでも8本を数え、のんびり歩いたら1日がかり。徳川時代から寺町として発展。大正元年から娯楽、歓楽街として繁栄し、時代の新風を巻き込みながら現在に至る。秋葉原、大阪・日本橋とならぶ日本三大電気街でもある。

大須商店街は総称というか愛称で、その実態は大須観音を中心とした、
8つの振興組合からなる実に大きな商店群だ。
東京だと浅草寺を中心とした、浅草エリアをイメージするとわかりやすいだろうか。
グルメ、服飾、日用品、雑貨、娯楽、サブカルなどなど、
名古屋の伝統的な食文化から流行までが混在し、
観音様ならではの明るい賑わいがあり、
でも、どこかカオスな空気感もある。
旅酒人とすればなんともワクワクさせられる場所だ。

伝統と新しさが融合した赤味噌の酒場メニュー

まずは、ということで向かったのは〈矢場とん〉。
名古屋独自の食“みそかつ”を全国区にした人気店だが、
ここ大須店は、〈昔の矢場とん〉という名の酒場感たっぷりな店で、
売りはみそ串かつとみそおでん。

大須観音から歩みを始めればすぐに目に入る〈昔の矢場とん〉。

大須観音から歩みを始めればすぐに目に入る〈昔の矢場とん〉。

名前通り昔ながらの雰囲気を見せつつ、内装には気鋭のアーティストのイラストも飾られ、いい具合の混沌。

名前通り昔ながらの雰囲気を見せつつ、内装には気鋭のアーティストのイラストも飾られ、いい具合の混沌。

矢場とん広報部で味噌ソムリエでもある片山武士さんに聞けば、
「戦後、矢場とんが創業した1947(昭和22)年頃、
名古屋の屋台では赤味噌を使った土手焼、土手煮が人気で、
そこに串かつを入れたところ好評で、それがのちに、味噌かつへと進化していきました。
そこで、温故知新といいますか、
あえて味噌かつのルーツを掘り下げていったのがこの店です」

入社のきっかけは矢場とんの社会人野球チームへの入部。それまでは「とんかつには塩でした」と笑う片山さんだが、入社以来、矢場とんの味噌かつにはまり、味噌ソムリエも取得。自社にとどまらず「名古屋の文化としての味噌かつ」を発信するべく奮闘中。

入社のきっかけは矢場とんの社会人野球チームへの入部。それまでは「とんかつには塩でした」と笑う片山さんだが、入社以来、矢場とんの味噌かつにはまり、味噌ソムリエも取得。自社にとどまらず「名古屋の文化としての味噌かつ」を発信するべく奮闘中。

酒場×味噌の基本中の基本であるメニューにフォーカスしつつ、
次の主力になりそうな角煮や玉子なども加え、
まさに古きを知りつつ新しさも楽しめる場所。
そういえばと思い出したのは、矢場とんのみそかつのみそタレ。
ほかの店の味噌とちょっと違うな、という感覚があって。

それを尋ねると片山さんは笑顔で、
「そうなんです。まず甘さは控えめです。甘みがあるかなぁぐらいの感じ。
そしてドロッとしたものが多いなか、さらっとしています」

これは、味噌かつにかけるものをつくったのではなく、
土手鍋、土手煮にかつをつけた感覚を大切にしているからだそう。
原点の追求、こだわりだったわけだ。
それでも味わいが深いというのも特徴。理由は出汁にあった。
「普通の味噌だれの出汁は、カツオや昆布といった魚介。
これを味噌に溶かし込んでいき、ドロっと仕上げます。
ですが、矢場とんは、まず出汁のベースが豚肉。
かたいスジを煮込んで、煮込んで、凝縮し、
そこにこだわりの豆味噌を溶かし込んでいきます」

なるほど、タレというよりスープ感覚。
さらりとしたなかに豚肉のコクと旨みも感じられる。
さすが味噌が食文化に溶け込む名古屋、愛知ならではのこだわりだなと
感心していたところで、片山さんからうれしいひと言。
「だから、焼酎ハイボールにも合いますよ」
ニヤリと自信の笑顔。にぎわう店内を見れば、
月曜の昼からいろいろなお酒とともに楽しむ人たちを見て、早く自分も味わいたいと、
テイクアウトで袋に入れてもらった、串かつとみそおでんを二度見してしまうのだった。

みそおでんの大根(320円)、たまご(160円)、豚角煮(320円)とロース串かつ(4本640円)。大根は味噌をかける、ではなく、しみしみで芯から味わい深く、たまごはしっかり煮込まれながらもとろり半熟。

みそおでんの大根(320円)、たまご(160円)、豚角煮(320円)とロース串かつ(4本640円)。大根は味噌をかける、ではなく、しみしみで芯から味わい深く、たまごはしっかり煮込まれながらもとろり半熟。

食痕から野生動物との 共生について考える。 真冬の北海道の森が教えてくれること

「今日の森にはどんな発見があるだろう?」

北海道の東側、阿寒摩周国立公園の中にある、弟子屈町・川湯温泉。
温泉街の入り口には、いまなお噴煙を上げ続ける硫黄山があり、
その麓には、アカエゾマツの森が広がっている。

標高508メートル。弟子屈町の「特定自然観光資源」に指定されている硫黄山。

標高508メートル。弟子屈町の「特定自然観光資源」に指定されている硫黄山。

北海道を代表する木、アカエゾマツは、
火山灰が降り積もった酸性の土壌でも生育できる樹種。

国立公園の中にあるこの地では、
樹齢約200年にもなるアカエゾマツの純林が、
「アカエゾマツの森」として保護されている。

川湯ビジターセンターの裏には「アカエゾマツの森散策路」がある。マップ中、赤いラインがロングコース(約2.2キロ)、緑のラインが今日歩くショートコース。

川湯ビジターセンターの裏には「アカエゾマツの森散策路」がある。マップ中、赤いラインがロングコース(約2.2キロ)、緑のラインが今日歩くショートコース。

2月中旬の雪に包まれたアカエゾマツの森。
午前9時30分、現在の気温はマイナス10度。
約0.8キロのショートコース、通称「ゴゼンタチバナコース」を往く。

今シーズンは12月中旬にどっさり雪が降り、
その後も何度か重なって、積雪は20センチを超えるだろうか。

最初の標識まできたら、ここでまず深呼吸。
今日の森には、どんな発見があるだろう?

森の入り口には、アカエゾマツの丸太を利用した手づくりの標識がある。

森の入り口には、アカエゾマツの丸太を利用した手づくりの標識がある。

最初の直線コースは、名付けて「稚樹(ちじゅ)ロード」

長い年月をかけて高さ30〜40メートルにもなるアカエゾマツだが、
ここには高さ1メートルにも満たない木が並んでいる。
それでも樹齢15年ほど。人間にたとえれば中高生くらいだろうか。

「アカエゾマツの森」の中で、いちばん日当たりのいい場所が「稚樹ロード」。

「アカエゾマツの森」の中で、いちばん日当たりのいい場所が「稚樹ロード」。

手が届く高さに葉っぱがあるので、ここを通るときは
その先をつまんで擦って、アカエゾマツの香りを楽しむことにしている。

ほっとする木の香り。

ところどころにトドマツの稚樹もあるので、
嗅ぎ比べてみる。

トドマツは、もう少し爽やかな印象。

三重県いなべ市にある 休館中の温泉施設を サウナ・食堂・ホテルが入る 複合施設へ。 クラウドファンディングが実施中

温泉・サウナ・食堂・ホテルが揃った施設でまちに活気を

三重県の北端に位置し、滋賀県と岐阜県に隣接するいなべ市。

美しい自然と昔ながらの景観を求めて、登山客やハイキング客、
レトロ好きの人で賑わうまちです。

登山客やハイキング客が多く訪れる鈴鹿山脈の藤原岳。

登山客やハイキング客が多く訪れる鈴鹿山脈の藤原岳。

そんなこのまちの阿下喜(あげき)という場所にある、休館中の温泉施設
〈阿下喜温泉 あじさいの里〉をリニューアルしようと、〈CAMPFIRE〉で
クラウドファンディングが行われています。

コロナ禍や施設の老朽化がきっかけとなり休館していた〈阿下喜温泉 あじさいの里〉。

コロナ禍や施設の老朽化がきっかけとなり休館していた〈阿下喜温泉 あじさいの里〉。

仕掛け人となるのは、三重県や紀伊半島を拠点に“おふろ”の再生を通じて、
地域活性に取り組む〈旅する温泉道場〉という企業。

これまでにも、四日市市で親しまれてきた温浴・温泉施設を〈四日市温泉
おふろcafé 湯守座(ゆもりざ)〉として、2017年にリニューアルオープンするなど、
“地域を沸かすアイデア”をもとに活動を行っています。

三重県1号店となる〈おふろcafé湯守座〉。

三重県1号店となる〈おふろcafé湯守座〉。

そんな同社の三重県2号店となる新施設の名は〈いなべ阿下喜ベース〉。

自然と健康がテーマの温泉複合施設として、温泉施設となる
〈おふろcafé あげき温泉〉をはじめ、温泉やサウナ後の体に
優しい料理を提供する〈新上木食堂〉、そしてコンテナホテル
〈AGEKI BASE HOTEL〉の3つの施設が入ります。

チャペルサウナやプールで、 東かがわ市の自然を感じる 〈クラフトホテル 瀬戸内〉

東かがわ市の自然をイメージして作られたコンセプトホテル

晴天率が高く、青々とした瀬戸内海とつながる東かがわ市。
2024年3月1日に、東かがわ市ならではの自然をイメージしてつくられた
コンセプトホテル〈クラフトホテル 瀬戸内〉がオープンします。

手がけるのは全国5カ所でグランピング施設〈ザランタン〉を運営するダイブ。

手がけるのは全国5か所でグランピング施設〈ザランタン〉を運営するダイブ。
コロナ禍で閉業した旧〈三本松ロイヤルホテル〉を
「まるで海外!なグランピングホテルを、お手頃な価格で」をコンセプトに
リノベーションしています。

「まるで海外!なグランピングホテルを、お手頃な価格で」がコンセプト

滞在型アウトドア空間をイメージして設計された施設内では
チャペルサウナ、水風呂&水盤での水遊び、香川県のご当地グルメを使った
アウトドアディナー、焚き火などのアウトドア体験を楽しめます。

瀬戸内の海・空を連想させるブルーをモダンに取り入れたシンプルな客室

全35部屋の客室は、複数のタイプを展開。
自然のあたたかみと瀬戸内の海・空を連想させるブルーをモダンに取り入れた
シンプルな客室をはじめ、温かみのあるオレンジ・ブラウン・ホワイトの配色で
居心地よく仕上げたナチュラルな客室、落ち着いたグリーンに果実やオリーブを
思わせるくすんだイエローやグリーンを差し色で取り入れた客室など、
お好みの内装を選ぶことができます。

チャペルサウナと瀬戸内をイメージしたプールでととのう

チャペルサウナと瀬戸内をイメージしたプール

木々に囲まれた中庭は、瀬戸内海を象徴する水盤を中心に
ヨーロッパの中庭・パティオを彷彿とさせる非日常感が漂います。

チャペルは、40平米の広さを誇るフィンランドサウナとして利活用

三角屋根がアイコニックなチャペルは、40平米の広さを誇る
フィンランドサウナとして利活用されています。

チャペルサウナは水着着用で性別問わず利用できる

チャペルサウナは水着着用で性別問わず利用でき、セルフロウリュも可能。
非日常感のある空間で、恋人同士・友人同士でお喋りを最大限楽しめるよう
サウナ内では音楽も流れています。

水深が80センチメートルある水風呂でクールダウン

サウナから上がった後は、水深が80センチメートルある水風呂でクールダウンを。
人工芝が整備されたプールサイドでは、リクライニングチェアで
外気浴をすることもできます。
ひだまりの中、心地よい“ととのい時間”を過ごせそうです。

福井県三國湊に 分散型宿泊施設 〈オーベルジュほまち 三國湊〉が オープン

3月の北陸新幹線延伸で東京からも近くなる福井県・三國湊

2024年3月16日に金沢~敦賀間が開通する北陸新幹線。
新幹線の新たな停車駅となる「芦原温泉駅」から車で約20分の場所には、
江戸~明治時代に北前船の寄港地として栄えた福井県三國湊があります。

豪商が現れた江戸後期には、日本海側有数の北前船の寄港地として栄えた三國湊は、
江戸末期の遊郭番付表に「三國」の地名が掲載されるほどに繁栄しました。
三國湊は、北前交易がもたらした日本の文化や当地ならではの建築様式など、
時代を超えた歴史がいまなお色濃く残っているエリアです。

町家に暮らすように滞在し、土地の歴史や文化を体感する
〈オーベルジュほまち 三國湊〉

〈オーベルジュほまち 三國湊〉

そんな三國湊に2024年1月28日(日)に誕生したのが
〈オーベルジュほまち 三國湊〉です。
徒歩圏内に点在する町家に暮らすように滞在し、
土地の歴史や文化を体感することができる分散型宿泊施設になっています。

名前の「帆待ち」とは北前船が出港前に波が収まり、良い風が吹くのを待っている状態。
船乗りたちは、その間に船に持ち込んだ積み荷を売ったり、
別の荷役をしたりして報酬を得ていました。
これが転じて、三國では子どもたちのお駄賃、ご褒美のことを
「帆待ち」と呼んでいます。
ここから「ゲストが、しばし休まれて次の目的地に向かわれるまで、
この地での滞在が忙しい日常を過ごされているゲストへの『ご褒美』となるように」
と願いを込めて〈オーベルジュほまち 三國湊〉と名づけられました。

土地の歴史や文化を体感することができる分散型宿泊施設

〈オーベルジュほまち 三國湊〉は、宿泊棟(開業時9棟・16室)、
レストラン棟(1棟)、フロント棟(1棟)からなります。
フロント棟を中心とした半径800メートル(徒歩約12分)圏内に点在する
全11棟の施設は、三國湊を象徴する「かぐら建」などの江戸時代から昭和にかけて
建築された町家を、福井県でしか採掘できない「笏谷石(しゃくだにいし)」や
福井県産の木材などを使用して改修しています。

伝統的な町家ならではの風情は維持しつつ、内観のデザイン性と耐震性を進化させて
現代に蘇らせています。

宿泊棟の客室

宿泊棟の客室インテリアは、北陸最大級の祭りの一つである「三国祭」、
「湯屋」、「武道」、「花街」などに着想を得て、
お部屋ごとに異なる世界観を表現しています。
違った角度から三國湊の暮らし・文化・歴史を体感できるので、
連泊や再訪時に別のタイプの客室に滞在するのも楽しみのひとつです。

真鶴で親しまれた〈まるなか旅館〉を リノベーションした宿泊施設 〈HOTEL FARO manazuru〉が オープン

神奈川県西部に位置する真鶴で親しまれた〈まるなか旅館〉

真鶴町は神奈川県の西部に位置し、
都心から電車や車で1時間半程の距離とアクセスは良好です。
冬でも暖かい風を生む相模湾に向かって傾斜している真鶴半島は、
太陽の光を思う存分取り入れて豊かな緑を育んでいます。
漁港で水揚げされる新鮮な魚だけではない豊富な食材にも恵まれています。

神奈川県西部に位置する真鶴

また、1993年に制定された通称「美の条例」により
大規模な建築開発がされなかったため、素朴で生活感のある海辺の景観や
住民のつながりの強さ、生活の豊かさも魅力的なまちです。
近年ではそうしたまち並みや暮らしに惹かれ、都心部からの移住者も増えています。
一方で、観光客や旅行客にとっては過ごし方のイメージが湧きにくかったり、
誰もが気軽に立ち寄れるようなカジュアルな飲食店が少なかったりを理由に、
観光客が湯河原、箱根、小田原に流れていくようになりました。
人口は年々減少し、将来的にも減少傾向が続く見通しで、
ほかの地方都市と同様に、空き家の増加が懸念されています。
真鶴町も人口減少、少子高齢化、空き家問題に悩まされているのです。

〈HOTEL FARO manazuru〉

コロナ禍では地元の方々や観光客に惜しまれつつ
〈まるなか旅館〉が閉館しました。
〈まるなか旅館〉は全室相模湾が見渡せるオーシャンビューの旅館で
新鮮な魚介類がいただける魚がし料理が自慢の宿でした。
そんな〈まるなか旅館〉をリノベーションした宿泊施設
〈HOTEL FARO manazuru〉が2023年12月にオープンしました。