この地に店を構えて60年以上の老舗ちゃんぽん店。
鮮やかな手つきで作り上げるちゃんぽん、皿うどんが
地元の人、観光客を問わず人気だ。
〈共楽園〉のちゃんぽん、皿うどんは具だくさんで、
たっぷりの野菜に豚肉、かまぼこ、
夏はアサリ、冬は牡蠣が入ったボリューム満点の一皿。
記事ジャンル: 旅行
美しいデザインに込めた 「大守屋」の願い。 伝統ある長崎凧(ハタ)専門店
眼鏡橋近くにある、長崎の伝統的な凧(ハタ)を取り扱うお店。
凧は誕生日や結婚、端午の節句など祝い事に合わせて縁起物として贈られる。
漢字で福に似ていることから幸運の印とされる蝙蝠(コウモリ)が描かれたものや
干支にちなんだデザインのものなど、その種類は本当にさまざま。
「うまを逆さに読むとまう(舞う)となるから縁起物なんです」
と店主の大久保さんが教えてくれた。
その美しさやデザインに込めた願いもあって、県内外から注文が絶えない。
値段も手頃でちょっとした贈り物にもオススメ。

大守屋店主の大久保さん。
日本一動物園が多いのは横浜市! 入園料無料だけど充実の 「野毛山動物園」
日本で一番動物園が多い市区町村はどこでしょう?
それは神奈川県横浜市!
「ズーラシア」、「万騎が原ちびっこ動物園」、
「野毛山動物園」、「金沢動物園」と4つもの動物園があり、
市区町村単位では国内最多を誇ります。
そのうちの一つ「野毛山動物園」は、なんと入場無料の動物園。
高台の野毛山公園(総合公園)にある、60年の歴史を誇る動物園です。
「誰もが気軽に訪れ、憩い、癒される動物園
小さな子どもが初めて動物に出会い、ふれあい、命を感じる動物園」
がコンセプトで、モルモットなど小動物との
ふれあいコーナーも充実しています。

植木の動物たちがお出迎え。

高台にあるので、みなとみらい21地区を見下ろす絶景!

無料ですがアムールトラ、ツキノワグマなどの大物もいます。

レッサーパンダも!

お馬さんのマスコット。しぶい
無料といえどなかなか見応えのある内容で、
たくさんのこどもたちで賑わっていました。お近くに寄った際は是非!
若者が島原に帰ってくるように。 高校生と大学生がもてなす 「島鉄ごちそうトレイン」
地元の恵みを楽しむ「島鉄ごちそうトレイン」
長崎県の南東部、島原半島の東端に位置する島原市。
海と山の恵みを存分に受ける島原の人々を運ぶのが島原鉄道。
「島鉄」の愛称で地元の人に親しまれているんです。
2014年の3月8日と9日の二日間、
そんな島鉄の列車を貸し切りにして、島原のまちの散策と
地元の恵みをいかしたオリジナルランチを楽しむイベント
「島鉄ごちそうトレイン」が開催されます!

黄色くてカワイイ島鉄
このイベントを仕掛けるのは、島原の現役高校生と島原出身の大学生たち。
農家、直売所、地元のシェフを巻き込んで、二日間限りの特別臨時列車を走らせて
おいしい本格ランチを提供するプロジェクトを立ち上げたのです。
OHYA UNDERGROUND 大谷石採石場跡地のプロジェクト
大谷石がつくりだした、神秘的な景観
栃木県宇都宮市の北西部・大谷(おおや)地域は、
古くから大谷石の産地として知られる。
大谷石は柔らかく加工しやすいのが特長で、
外壁や石蔵もしくは蔵の建材として使われてきた。
ちなみに、フランク・ロイド・ライトが1922年に設計した、
あの帝国ホテルにも大谷石は使用されているのだそう。
しかし、いまは、建築材料としての需要は減少し、
昭和30年代には、100社以上あったという事業者は数える程度になってしまった。
事業者は減っても、自然の産物である大谷石が無くなったわけではない。
かつて採掘されていた山も、当時の切り出されたままの風景が残り、
ほとんどは、空き地同然の状態になってしまっている。
稼働していない採掘場は250以上あり、広さもかなり広範囲に渡っている。
広いところで、2万平米以上あるところもあるから驚きだ。

大谷石の採掘跡地。
そんな、採掘場跡地の風景を改めて見ると、とても面白い。
ギリシアや中東の遺跡を彷彿させる迫力がある。
さらに、興味深いことは、地上にある採掘場の地下には、
同じ広さか、それ以上に掘られた地下空間が広がっているということ。
そこには雨水が溜まり、「地底湖」とも呼べるほどの、
深さも広さもある、水場が複数存在するのだという。
そんな採掘場跡地の話を聞き、
地底湖にカヤックやボートを浮かべて探検できたら……
広大な敷地に広がる地上の採掘場跡地も見学できたら……
きっと面白い! と、考えたメンバーがいる。それが、こちらの4人だ。

左から、坂内剛至さん、松本 謙さん、塩田大成さん、増渕隆宏さん。
このアイデアの主、塩田大成さんは、普段は宇都宮市内で空間プロデュースを手がける。
(塩田さんはコロカルで「リノベのススメ」を連載中)
地底湖で動かすカヤックやラフティングボートのアドバイザーとして参加するのは、
鬼怒川でカヤックツアーを行っている坂内剛至さんと、増渕隆宏さん。
そして、このアウトドア体験を観光事業として発展させようと、農業と食など
地域活性事業に携わる、ファーマーズ・フォレストの代表・松本 謙さんだ。
とは言え、どんな体験を提供できるのかはまだまだ模索段階だという彼ら。
事業化に向けて、モニターツアーを開催するというので、編集部も参加してきた。

地底湖がある採掘場跡の入り口。左手奥は、コンサートや演劇でも使えそうな舞台のような空間が広がっていた。
宇都宮ICから車で5分ほどのところにある、道の駅「ろまんちっく村」から、
バスに揺られること10分ほど。
訪れた採掘場跡は、いくつかあるうちの、ほんの一角だという。
まずは、地底湖でカヤックに乗ったり、ラフティング用のボートに乗ったりと、
地下空間を体験する。
雑草が生い茂った草原を抜けると、突然大谷石が切り出された空間が現れた。
「ジュラシックパークみたい」と参加者から歓声があがるほど、
採掘場は廃山してまだ30年にも関わらず、ジャングルのような雰囲気が漂う。
大きく切り出された横穴を進むと、奥からひんやりした空気が流れてきた。
「地下の気温は、5〜8℃。寒いんですよ(笑)。でも、
年中この温度に保てるので保冷庫として活用され始めています」
と塩田さんが教えてくれた。
増渕さんと坂内さんからボートやカヤックの乗り方をレクチャーしてもらい、
いざ地底湖へ。

採掘場のなか。奥から、ボート乗り場を見る。
今回の地下空間は、奥行き100〜200メートルとそれほど奥行きは広くはないが、
水深は30メートル以上あるらしい。
乗り口を灯す明かりがあるだけで、奥に進めば進むほど真っ暗。
目が暗闇に慣れてくると、
天井にある水滴がわずかな光に照らされ、とてもキレイだった。

地底湖でのカヤック体験中。水温は、5〜6℃だそう。
参加者はカヤックとラフティングボートを両方体験。
数名で一緒に乗り込むラフティングボートは、奥に進むと岩穴に上陸できる。
探検しているような、ワクワク感に駆り立てられながら、
120センチ角くらいの、にじり口のような穴をくぐると、
高さ2メートルほどの、周囲が石に囲まれた空間に出た。地面は砂でおおわれている。
さらに奥に進むと、地上から注がれる光が目に入ってきた。

暗闇に差し込む外の光は、どこか幻想的な雰囲気に包まれる。
採掘の方法には、横穴と縦穴があり、外の光が縦穴と呼ばれる穴から坑道に注がれる。
真っ暗闇のなかで見る太陽の光は、どこか神秘的な雰囲気だ。
ときおり、狭いトンネルのような小さな坑道を通ると、
まるで、考古学者にでもなったかのような気分。
採掘場は、こんなふうに横穴と縦穴が入り組んでいるのだという。

外から見た採掘場跡。遺跡のようにも見える。
1時間ほど暗闇の地底湖を楽しんだ後は、
この採掘場の持ち主のお宅の庭にお邪魔させてもらい、昼食をとった。
明治に開山したというこちらの採掘場。
昔は職人さんが夜通しで採掘することもあったくらい忙しかったのだと、
採掘場の持ち主の方が教えてくれた。
庭には、大谷石でつくられている蔵が建っていた。
午後は、また別の採掘場跡へ。
大きく切り出された大谷石がそのまま、外に積み上げられているのだという。

縦横約1.8メートル、高さ1メートルほどの大きさの大谷石が、ブロックのようにたくさん積み上げられている。
行ってみると、まるで、スーパーマリオのゲームの舞台のように、
大きな大谷石のブロックが無造作に積み上げられている。
参加者はブロックからブロックへと飛び移っていくが、
1ブロックを登るだけでもひと苦労。
巨大ジャングルジムとも言えるスケールに、驚きと楽しさがある。
一番高いところまで登り、見渡す風景は壮快だ。
参加者は、登ったり座ったり、思い思いの時間を楽しんでいた。


これが、あのブロックを切り出したという大きな機械。高さ15〜20メートル以上はありそうだった。
このワクワク感をたくさんの人に知ってもらうために。
実は、採掘場跡が産業遺産として残るこの大谷地域は、
宇都宮のなかでも、時間が止まってしまったような地域なのだという。
もちろん、住人も年々減っている。
「この土地を何とか生かせないだろうか」
地元の方からそう相談を受けた4人は、
「大谷石の採掘場跡があるこの地域そのものが価値を持つ」
ということをコンセプトに、「LLPチイキカチ計画」という会社をおこした。

坂内さん。
「最初、“地底湖”というフレーズを聞いただけで、
冒険心をかなりくすぐられましたよ。塩田さんから誘われて、
“すぐに、見に行きます!”って答えていましたね(笑)」
と坂内さん。実際にみんなで見にいくと、
廃墟のような、遺跡のような他にはない、大谷石の佇まいに圧倒された。
そして、通えば通うほど、その魅力にひかれるが、
ひとつケアしなければならないことがあった。
採掘場はもともと石を切り出していた工事現場のような場所。
危険と隣り合わせのところがまだまだ多く残っていたのだ。

松本さん。
もちろん、25年間にわたり行政による調査により、安全性の評価はでているが、
「事業化するとなれば、安全面を一番に考えなくてはならない。
アドベンチャーな面を残しつつも、どう安全を確保するかなんですよね」
と松本さんが話すように、安全面、土地の持ち主など、課題は山積みだった。
魅了されつつも自分たちもその価値に半信半疑。
しかし、モニターツアーを体験した参加者からは、
行く場所行く場所で歓声があがり、飛び交うアイデアはいくつも出てくる。
「音の反響が面白いから、ライブをすると面白いんじゃないか」
「野外演劇も面白い」
「景観を楽しむために、見晴らしのいいカフェを開いても」
「もっと広い地底湖探検を安全に行うには」
数回のモニターツアーを通して、
この風景に魅力を再認識した4人は、半年以上かけて安全面、エンターテイメント性など、
地元の方々と共に、実現可能なプランを練ってきた。
そして、このプロジェクトは「OHYA UNDERGROUND」として、
初夏になったら、本格的に始動する。
近くにカフェがオープンしたり、アウトドアツアーとして
体験コースも初級や上級など、いくつか設置することを考えているという。
誰も触れてこなかった、まちの遺産だけれど、そこには、大谷石の職人たちの軌跡が今も残り、
大谷地域の土地の記憶を物語っている。
その壮大な景観は、新しい価値へと再生され始めた。
今後もOHYA UNDERGROUNDプロジェクトに目が離せない。

見頃は3月中旬!? 全国180銘柄の梅酒も楽しめる 「第118回 水戸の梅まつり」 開催中
この時期、茨城県で楽しみなものといえば水戸の偕楽園に咲く見事な梅。
園内にはなんと、約100品種3,000本もの梅が咲くそうです。
その開花にあわせ、2月20日(木)から3月末まで
『第118回 水戸の梅まつり』が開催されます。
水戸市出身の女流棋士・本田小百合さんをはじめ
4名の女流棋士と将棋を楽しむ将棋フェスタを初めて開催するほか、
花火やキャンドルで幻想的に彩られる一夜限りの夜の偕楽園「夜・梅・祭」、
水戸の名産である納豆の早食い世界大会、と開催期間中は
水戸ならではの人気イベントがいくつも用意されています。

3月15日(土)の「夜・梅・祭」。フードエリアでは、地元ならではの美味しいグルメも!
なかでも気になるのが、日本全国から集まった約180銘柄から
梅酒のナンバーワンを決定する梅酒大会。3月7日(金)~9日(日)まで、
当日券600円(前売り500円/ファストパス入場券1,000円)で
全国の梅酒を試飲できるんです。
昨年は3日間で3,300人もの来場者が参加したそう。
美しく咲く梅の花を愛でながら、美味しい梅酒はいかがでしょうか。
ちなみに今のところ梅の見頃予想は3月中旬とのこと。
また、3月16日までの土・日曜日は無料バス「格さん号」「助さん号」が運行します。
下記サイトで詳細をご確認の上、ぜひお出かけください!
名古屋テレビ塔から 街の情報を発信! ディープな街歩きツアーも 「SOCIAL TOWER PROJECT」
名古屋市の繁華街にそびえ立ち、
街のシンボルとなっている名古屋テレビ塔。
アナログ放送配信の役割を終えたいま、
今度は街の情報の発信拠点として活用されています。
今回紹介する「SOCIAL TOWER PROJECT」は名古屋テレビ塔に
多くの人が集まり、コミュニケーションが生まれる場にしようと
活動するプロジェクトです。
テレビ塔1階に設置された「SOCIAL TOWER CITY GUIDE」では
名古屋・栄エリアの穴場や飲食店などイチオシの情報を案内。
月イチで新しい情報を追加しています。
また、栄を中心とした街の情報をまとめた本の発行や
「まちのことはまちの人から聞こう」をテーマにしたお散歩ツアーも企画。

多くの人が直接情報発信できるように、フライヤーラックも設置されています

こちらは先日おこなわれた「都会の喧騒からリラックスツアー」参加者。参加費500円+実費で気軽に楽しめるツアーが多い
双子の姉妹のおいしいケーキ 「mongo mongo」
「ひとりがパンを焼き、もうひとりが洋菓子を作っています」
掲げられたキャッチコピーのとおり、
双子の姉妹が営むパンと洋菓子のカフェ、「mongo mongo」。

高知市の中心部から車で約30分ほどの物部川を渡り、さらに静かな農道を進みます。
車を走らせながら「ほんとにお店があるの?」と
ちょっと不安になるほどのどかな風景。緑色の建物が目印です。

ドアを開けると、ずらりと窓際に並ぶパン。
天然酵母にこだわり、バゲットからフォカッチャ、おかず系まで充実。
ショーケースには季節のケーキから定番の焼き菓子など、
数種類の洋菓子が揃っています。
テイクアウトはもちろん、奥のカフェスペースいただいてもOK。
天井が高く開放的な空間で、ゆっくりと食事やお茶を楽しめます。
ランチはエッグベネディクトサンド、
挽き肉のココナッツカレーの2種類があります。
旬の食材をふんだんに取り入れていたり、
甘い中にも少しスパイスが利いていたり。
素朴だけど、季節のおいしさが閉じ込められた
ちょっと大人の雰囲気が漂う「mongo mongo」のパンと洋菓子。

モンブランはさっくりとした生地に栗がごろごろ、マロンペーストがふんだんに。サイズも大きめでたっぷり味わえます。
ご近所の常連さんから、市外からわざわざ足を運ぶ人まで大人気のお店。
駐車場も広いので、家族連れにも立ち寄りやすくおすすめです。
ランチ、食後のデザート、手みやげにパンを持ち帰って……と、
ついよくばりたくなる“フルコース”でいかがでしょう。

生地は自家製天然酵母からできていて、地元で採れた季節の食材がたっぷり使われています。
秋晴れの天日干し 「宮進商店の本からすみ」
天日干しにこだわり、からすみをつくり続けて30年
高知県須崎市の市街地を通り抜け海岸部に出ると、
海岸沿いの道に干物屋さんが軒を連ねています。
そのなかでも「宮進」という大きな文字が書かれている建物が目に飛び込んできます。
宮進商店は、大正10年創業。ちりめん加工業者として始まり、
今でもちりめん(シラス干し)の製造をメインに営んでいます。
30年前に須崎市で沖ボラがよく獲れる時期があり、
その際に何かできないかと、からすみの製造をスタートしました。
以来、何十年にもわたる試行錯誤の末、
納得できる独自の製法を確立しました。
「高知県の秋冬の気候は、からすみづくりに最適なんです」
そう教えてくださったのは、宮進商店の宮本進太郎さん。
気温が10度前後で雨が少なく、しかも日照時間が長い。
10月~12月中旬までの時期が、からすみづくりのベストシーズンです。
「他の産地は乾燥機を使うところもあるが、うちは天日干しにこだわっている。
秋晴れの天日干しが自慢です」

宮本さん。
もっちりとした食感、まるで濃厚なチーズみたい
宮進商店のからすみの特徴は、絶妙な塩加減とねっとりとした食感です。
実際に食べてみると、まるで濃厚なチーズのような驚きの味わいなんです。
生臭さがなく、塩辛くもない。
上品な塩気と旨みがねっとりと舌に絡みつき、次から次へと食べたくなる味。
従来の日本酒のつまみという和食のイメージだけでなく、
パスタなどのイタリアンはもちろん、白ワインとも相性抜群です。
「原材料の沖ボラが年々少なくなってきて、 ますます貴重なものとなっている今、
本当においしい『からすみ』を求めている人に直接届けたい気持ちが強くなっている」
と、宮本さん。
高知県須崎市を訪れる機会があれば、
決して安くはないが、高すぎるわけでもない
「宮進商店の本からすみ」を、購入して食べてみてはいかがでしょうか。
シーズン中の干場の風景も壮観です。
静かな秘湯「郷麓温泉」。 川のせせらぎに耳を傾けて入る お湯は格別!
四国の「いい湯」は、その多くが山奥にあります。
高知市から車を走らせること約二時間、
津野町にある「郷麓温泉」もそのひとつです。
かつては宿の人自身が「釣り人ぐらいしか泊まらない」というほどに鄙びた宿で、
湯船も小さなものがひとつあるだけだったのですが、
2年前に建物のほとんどを建て替える大規模なリニューアルを行いました。

一番の自慢は、もちろんお風呂。
ご主人が「一番眺めのいい場所に」と、
四万十川支流北川川の流れを望む高台に浴室が設けられています。
源泉自体の湧出量はとても少ないのですが、
ここ郷麓温泉はその湧出量に見合った小さな湯船しかありません。
それゆえ、源泉からひいているお湯は濃厚そのもの。
事前に到着時間を伝えておけば、新しいお湯を張って待っていてくれます。
貸切風呂なので、他のお客さんと一緒になることもありません。
四国では、山間部に点在していた小さな「いい湯」が少しずつ減っていますが、
ぜひともこれからも頑張ってほしいものですね。

源泉水で番茶をわかした「源泉茶」。これをずっと飲んでいると胃腸の調子が良くなるそうで、地元の方の中には源泉を持ち帰ってお米を炊く方もいるのだとか。
「あおぎ」食堂の名物 「ツガニうどん」。仁淀ブルーこと、 仁淀川のほとりでいただく絶品
ツガニの旨味たっぷりのおいしいうどん
高知県いの町を流れる清流・仁淀川。
仁淀川は、水質の美しさが日本一になったことでも知られています。
このほとりに、昔ながらのたたずまいをした一軒の食堂があります。
その名は、「あおぎ」。
知る人ぞ知る、仁淀川の川の幸がリーズナブルな値段で食べられる食堂です。

こちらの名物は、ずばり「ツガニうどん」。
ツガニとは、通称「モクズガニ」とよばれる、渓流や川で獲れるカニのこと。
うどんのスープは、小さなサイズのツガニを生のまま殻ごと粉々にし、
少しずつ水を流しながら、ガラだけが残るように漉してカニのエキスを取るという、
豪快な方法で作る「ツガニ汁」がベースになっています。
うどんの上には、ツガニ汁の中に含まれたカニの身やカニみそなどが熱せられ、
フワフワに固まっています。そのフワフワの身やカニのエキスが溶けだしたスープと一緒に、
アツアツの麺を口の中にそそぎ込むのです。
雄大で清涼感あふれる仁淀川の景色を見ながら食べるツガニうどんは、
川の幸が好きな人にはたまらないおいしさ。
ちなみに、夏のシーズンはツガニの冷やしそうめんもあります。
9月頃から10月にかけては鮎のシーズンでもあるので、
トッピングに鮎の甘露煮を加えるのもオススメです。
ぜひ、仁淀川のほとりで川の幸を口いっぱいにほおばりながら、
十分鋭気を養ってください。

あおぎから見渡す、美しい仁淀川の風景。
海遊びのメッカ、柏島の白浜
遠浅で静か。高知の美しい海岸
美しいサンゴ礁や熱帯魚が見られることで有名な「柏島」に渡る橋の手前。
通称「白浜」と呼ばれるこの砂浜は、細かな白い砂で波も穏やか、
しかも遠浅なので、小さな子どもも安心して遊べます。
地元の大月町民にとって、海は遊びに行くというよりも
「何か食べるものを取りに行く」という場所。
浜遊びにはあまり興味がないようで、遊んでいる人の多くは観光客です。
このあたりは断崖やゴロタ石の海岸が多く砂浜が少ないこともあり、
最近、海水浴の絶好のスポットとして人気となっています。
夏休み期間中の柏島はかなり人が多く、
特に週末ともなると駐車スペースがすぐに埋まってしまいます。
ゆっくりと遊びたい人は、夏休み期間中を避けるか、
期間中であれば平日に行くことをおすすめします。
ちなみに私たちがこの白浜に遊びに行ったのは、7月末の平日。
地元の人に教えてもらい、小さな子どもを連れて
どんな所かと砂浜へ下りていきました。

すると、なんと美しい!
しかも浜には人がほとんどいない。まさにプライベートビーチ。
地元の人いわく「今日の海の透明度はイマイチ」とのことですが、
そんな、そんな。十分きれいです!
夏休み期間中の柏島はかなり人が多く、
特に週末ともなると駐車スペースがすぐに埋まってしまいます。
ゆっくりと遊びたい人は、夏休み期間中を避けるか、
期間中であれば平日に行くことをおすすめします。
この砂浜にはアカウミガメが産卵にきたこともあるそう。
ウミガメたちの産卵場所を守るためには、
美しい砂浜を守らなければなりません。
白浜で遊んだら、浜辺で見つけたゴミは拾い、
出たゴミは持ち帰るなど、美しい「白浜」の保全に協力してほしいと思います。

フルヤジオーガニックスの 「フルヤジ畑のラー油」
体にやさしい野菜、調味料、おやつ
「フルヤジオーガニックス」は高知市中心地から車で20分ほど、
朝倉という郊外のまちで暮らす、大宮さん一家が営んでいます。
農場長である、共さんと、加工長である雅代さん夫婦、
加えて3人の元気な“フルヤジキッズ”がお届けしています。
大宮さん家族は、雅代さんの実家の家業であるユリ農家を継ぐために
神奈川県茅ヶ崎市から高知県に帰ってきました。
さらに普段自分たちが食べる米や小麦、野菜、果物などは自分たちで育てることに。
大宮さんは、アトピーの長女たみちゃんに
添加物を使わないものを食べさせてあげようと、
自分たちで育てる野菜などは、農薬や化学肥料を使いません。
また、卵や乳製品、白砂糖をできるだけ使用しないお菓子やパンを
手作りするように。それがきっかけで、「フルヤジオーガニックス」を設立し、
無農薬・無化学肥料で栽培した野菜や焼き菓子、
パンなどを販売するようになったのです。

高知は、月曜日以外は市内のどこかで
路面販売の「市」が開催されている、「市」文化を持つ地域。
まずは、全国でも高知が初めて開催したという、
土曜日のオーガニックマーケットに出店することに。
やがて、フルヤジオーガニックスのファンが増え、
木曜市にも出店するようになりました。
そして、ついには300年の歴史を持つ日曜市に出店。
日曜市は、雅代さんの親戚が出店していたブースを譲り受けたそうです。
高知の“市”文化はこうして若い世代に受け継がれていきます。

そんなフルヤジオーガニックスの中でも人気の高い商品が、
「フルヤジ 畑のラー油」。
大宮さん一家が、自分たちで育てた生姜、ニンニク、
ハーブなどを使って作られたラー油です。
小さな子供でも食べられるよう辛さは控えめで後味もさっぱり。
ハーブの香りが効いていて、白ご飯やチーズトースト、
炒め物などに使える万能調味料とあって、
そのおいしさは口コミで広がっていきました。今では、
「これが食卓にないと落ち着かない」と言うファンが続出するほどの人気ぶり。
フルヤジオーガニックスでは、
土日のオーガニックマーケットも子どもたちが一緒にお店番をします。
農作業も家族みんなで一緒に。
子どもたちは土を触ったり、
遊具がわりにトラクターに乗せてもらったり、動植物を愛でたり。
家族で暮らしを共にする。
そんな姿が、フルヤジオーガニックスのブランド力なのでしょう。

うるめいわし料理「宇佐もんや」 鮮度はピカイチ!
足がはやい(鮮度が落ちるのがはやい)ことで知られるイワシ、
刺身で食べるとなると、かなりの鮮度が必要となります。
ウルメイワシの産地である高知県宇佐町では、
ぷりぷりの歯ごたえのあるおいしいウルメイワシを刺身で楽しむことができます。
なかでも、「宇佐もんや」のウルメイワシは一度は訪ねてほしい味わいです。

いくら漁港が近いといっても、ウルメイワシは捕った瞬間からどんどん鮮度が落ちていくのが特長。
とくに「網漁」で穫ってしまうと、多くの魚同士が接触するため、
体がこすれたところから酸化していきます。
新鮮さを保つには、まず網漁を止めなければなりません。
そこで、まちを上げて宇佐町で考えついたのが一般的な網漁ではなく「一本釣り漁法」。
手間はかかりますが、1本ずつピンと背筋を伸ばしたウルメイワシは、
刺身にするとしっかりとした歯ごたえととろける旨みが強く、
初めて口にした人は「これがイワシ?」と驚くはず。

米豚を堪能できる洋食店 「キッチンヤノ」
地元産の米を飼料に育てられた米豚。
高知県西部に位置する四万十町。
標高約230mに広がる高南台地・旧窪川町地区は
濃い霧が発生することから“霧のまち”とも呼ばれています。
清流四万十川が町内を流れる水の豊かな土地で、
寒暖差が大きいことなど、米づくりに必要な自然条件が揃っており、
県内でも有数の米どころ「仁井田米」の産地としても知られています。
養豚は戸数・頭数ともに県内ナンバーワン。
肉の品質向上を目指した取り組みが進められ、
近年登場したのが「米豚(こめぶた)」です。
飼料に仁井田米を混ぜて一定期間育てられた米豚は、
標準の豚に比べて脂に香りと甘みがあり、柔らかい肉質が特徴です。
四万十町には、この米豚をたっぷり味わえる洋食店「キッチンヤノ」があります。
高知市内から高速道路をひた走ること1時間ちょっと、
四万十町中央ICを降りて東に進むとすぐ左手に見えてくる
「KITCHEN YANO」の文字。
木材がたっぷりと使われた店内は山小屋のようで温かく心落ち着く空間です。

店一番の人気メニューのハンバーグは、
米豚と窪川産の牛のホホ肉のミンチを混ぜ合わせてつくられています。
窪川産の牛の使用する部位をホホ肉に変更したのは最近のこと。
煮込み料理に使われることが多いホホ肉をミンチにして混ぜ込むことで、
以前よりも旨味が増したそうです。
テリヤキ、和風おろし、デミグラスなど好きなソースをチョイスしてご堪能ください。
「四万十町のB級グルメを生み出したい」
そう語るシェフのおすすめは、
昨年新たにメニューに加わった「窪川米豚スモークカツ丼」。
ご飯の上に自家製のシメジと生姜の甘辛い佃煮、レタスやカイワレ大根、
そして米豚のカツレツと大根おろしが乗っているもりだくさんの丼です。

食べやすい大きさに切られたカツレツは、表面を軽くスモークしているので香ばしく、
噛むたびに衣がサクサクと音をたてておいしさを演出しています。
シメジと生姜の佃煮は目立たないながらも、なくてはならない存在。
たっぷりとしたボリュームですが、
サッパリした味付けなので、女性にも嬉しい丼です。
このほかにもパンチェッタやシューマイなどシェフこだわりの米豚料理を、
ゆったりとした雰囲気の中で楽しめます。
「まゆみの店」で こだわりの鍋焼きラーメンを!
懐かしい味を再現した「鍋焼きラーメン」
須崎市のご当地ラーメン「鍋焼きラーメン」は、
昭和20年代に港に近い路地裏にあった小さなお店「谷口食堂」で生まれました。
出前の中華そばが冷めないように、ホーロー鍋に入れたのがきっかけです。
具材は地元の鶏肉、ちくわ、ネギを使用。
近所の材木店から仕入れたおがくずで鍋を炊く火をおこしていたそうです。
時は流れ、谷口食堂は閉店しましたが、
その味を忘れられない地元の人たちの想いは募り、
「鍋焼きラーメン」を提供するお店が須崎市内に増えていきました。
現在は市内に36店舗。
どのお店も、試行錯誤しながら懐かしの味を追求してきました。
そのひとつ、「まゆみの店」の店主・奥本まゆみさんは、
長年愛した谷口食堂の味を再現しようと、
お好み焼き店を営みながら鍋焼きラーメンの研究を始めたそう。
10数年後、やっと納得できる味が生まれ、
満を持して鍋焼きラーメンを出し始めたのが平成10年ごろ。
以来、懐かしい味を求めるお客でにぎわい、
現在は2代目となる娘の典江さんがおもに厨房に立っています。
小さいころから食べてきた、須崎市民なじみの味。
その味は、これからも継承されることでしょう。

鍋焼きラーメンは、鍋で煮立てているにもかかわらず、
麺はしっかりコシのあるシコシコ麺。
そして、香り高くコクのある鶏がらスープは、
食べたあとにじんわりと香ばしい余韻を残します。
麺を食べ終わったらスープが残った鍋にご飯を入れて、
その味を最後まで楽しむのが、通の食べ方です。
「大阪海遊館 海洋生物研究所以布利センター」 巨大水族館の魚たちのふるさと
現世最大の魚、ジンベエザメに出会う。
大阪の天保山にある海遊館は、
大小さまざまな海の生き物が暮らす巨大水族館として知られています。
実は、その海遊館で展示されている多くの生き物たちのふるさとが、
高知県にあります。
高知県に面した太平洋の沖には、大小さまざまな魚が泳いでいます。
大月町のカラフルな熱帯魚や、かわいいマンボウなど。
そして、現世最大の魚といわれるジンベエザメも。
おもに土佐清水市以布利(いぶり)沖の定置網に入ってくることがあるそうで、
そうしたご縁で出会った魚たちが海遊館でお披露目されるというわけです。
ところが、すぐに海遊館にやってくるわけではありません。
魚たちは大型水槽でしっかりウォーミングアップをします。
そのウォーミングアップの場所となるのが、
「大阪海遊館 海洋生物研究所以布利(いぶり)センター」です。
ここは、海遊館で展示する生物の収集、生態研究、
そして足摺岬周辺海域の海洋生物の基礎的研究を行っています。
研究施設なので、観光目的の生物展示は行っていませんが、
地域振興のため、条件付き(*)で限られた日時だけ、
ジンベエザメが泳ぐ巨大水槽を特別に見学することができるのです。
巨大水槽でゆうゆうと泳ぐジンベエザメは、
遠くから大きな口を一文字にして近づいてくる顔がなんともかわいらしく、
思わず微笑んでしまいます。
目の前で優雅にターンするときに見上げた体や尻尾の大きいこと。
その迫力に圧倒され、時間を忘れてうっとりと見とれてしまいます。
これだけ巨大なジンベエザメですが、
普段はオキアミやキビナゴなど小さな魚を食べているのだそう。
そんな話も、タイミングが合えば飼育員さんから聞けるかもしれません。
「ふれあいの里柳野」で、 野菜ソムリエがつくる 絶品山菜定食に舌鼓
山の小さな産直食堂。
高知市内から車で1時間30分、いの町柳野。
そんな山奥にわざわざ食べに行きたくなる、
山菜定食をいただけるお店「ふれあいの里柳野」があります。
四国には全国の約半数の種類の植物が棲息し、
なかでも高知県は植物の種類が豊富な地域として知られる植物の宝庫。
それゆえ、山の恵みを上手に食べる風習がある地域なのです。
「ふれあいの里柳野」の調理場を担うのは、
岐阜県から移住して来られたジュニア野菜ソムリエの松岡昭久さん。
もともと薬剤関係の仕事をされていたのですが、
自然の中での暮らしを送りたいと考えて念願を叶えられる場所を探し回るうち、
ここ柳野にたどり着いたのだそうです。
平均年齢62歳のこの地区では、56歳の松岡さんは若手中の若手、
地区のホープでもあります。

オススメしたいのは「日替り手打ち山菜天ぷらうどん定食」。
山菜の天ぷらがのせられたうどんと、
その日朝に山を回って使えそうな山菜の揚げたての天ぷら、
ご自身が自然栽培で育てた野菜のマリネや炒め物、
柳野産のごはんが並ぶ贅沢メニューです。
お料理で使うのは、オリーブオイルだけ。
健康効果があるだけでなく風味もよく、天ぷらもカラッと揚がるからです。
高知市内のスーパーでも見ることのできない、山菜や木の芽などの山の幸。
山菜の種類はヨモギやコシアブラ、ウド、ドクダミ、タラ、モミジガサなど、
メジャーなものから耳慣れないものまで多種多彩。
山菜だけでなく野菜やお米など素材はすべて柳野産というから驚きです。

お店は村のサロン的な役割も果たしています。
地元のおばちゃんやおじちゃんがつくった農作物や加工品が並ぶ産直コーナーには
ぷりぷりの原木椎茸、地元で採れたお茶、雑穀や新鮮野菜や手工芸品などが並び、
お買い物をしながらお食事ができるのを待つこともできます。
ときおり海や川へ釣りに行った地元の人が魚を持ち込み、
たまたま居合わせたお客さんに魚をまるごとふるまうこともあるのだとか。
おばちゃんもおじちゃんも毎日のようにここに集い、
世間話や情報交換などしながら支え合って暮らしています。
ちなみに、この「ふれあいの里」と柳野を取り仕切るのは、
なんと85歳になる松本和美さん。現役区長であり総責任者です。
先日、ちょっとしたことでかかとを骨折されてしまったのですが、
驚異の回復力で仕事に復帰。
ちょっとおちゃめなところがある
村のアイドル的存在で、お酒好きです。

左から2番目が現役区長で「ふれあいの里柳野」を取り仕切る松本和美さん。
「お宝屋敷おおとよ」 懐かしい昭和がてんこ盛りの 面白ミュージアム
懐かしい昭和がてんこ盛り。
吉野川のほとりの小さな集落にある「お宝屋敷おおとよ」は、
道行く車を大きな赤鬼が睨みつける、
ぱっと見、どう考えてもちょっと怪しい、小さな小さなミュージアムです。

館長はすぐ隣の建物で写真館を営む中西三男さん。
本人がおっしゃるには「話の半分は冗談でできちゅう」とのこと。
そんな、お話好きの楽しいおじさんです。
展示品を丁寧に解説してくれていると思ったら、突然思い出したかのように、
「俺は現金で1億円を金庫に入れちゅうがよ~」と言いながら、
小さな金庫から《壱億円札》を取り出してにんまり笑ってみせる。
こんなふうに、次から次へと湧き出す冗談は、止まることがありません。
中西さんが言うには、
「いつもお客さんに喜んでもらうためのネタを考えちゅう。
お客さんとざっくばらんに話をしちゅう時間、笑っている時間が一番楽しいがよ」
とのこと。
わざわざ遠く大豊町までやってこられるお客さんのためにも、
中西さんはいつでもサービス精神全開でお客さんをお待ちしているのです。

そんな中西さんの「お宝屋敷おおとよ」は、ミュージアムとしても本格派です。
知り合いのおばあさんが住んでいたという古民家を改装し、
昭和30年代から40年代にかけて実際に使われたホーロー看板やポスター、
おもちゃ、家電製品やレコード、ミルク缶に学生服、ベビーグッズに
アイドルのカードに至るまで、3000点近い「お宝」が所狭しと展示されています。


驚くべきは、これらの展示物のほとんどが人から譲り受けたものだということ。
2006年の開館当初は地元の民家などから集めていたそうですが、
今ではリピーターの県外のお客さんからもお宝が送られてくるそうで、
増え続けるお宝を展示するために、ついに別館までオープンさせてしまいました。
「お宝」への愛情の厚さの分、お話がいつまでも止まらない中西さん。
その笑顔を見に、ぜひ訪ねてみてください。
「千崎製麺」 海のまちで食べる 昔ながらのラーメンは格別!
まちの小さな製麺所の優しい味。
昔から漁師町として栄えた土佐市・宇佐町。
漁港にはいくつもの船が並び、
魚を加工する町工場からはもくもくと煙が上がる、
そんな古き良き港町の風情を残す小さなまちです。
路地をぬって住宅街の中を進むと、
思わず見落としてしまいそうな場所に昔ながらの製麺所があります。
親子三代で通う常連さんもいるという、ここ「千崎製麺」は、
一杯200円~という驚きの価格でラーメンが食べられる、まちの食堂的な存在。
お店に一歩足を踏み入れると、土間には大きな製麺機、
脇には狭いながらも奥まで続くカウンターがあり、
壁には手書きのメニューがずらり。
注文すると、お店のお母さんが土間の小さな調理場で手際良くつくってくれます。

おすすめは、やはり「昔ながらのしょうゆラーメン」。
製麺所ならではの、できたての柔らかな麺が
あっさりとした透明のスープに良く合います。
このスープ、なんとメーカーの袋スープを使っているのだそう。
具はチャーシューではなく、
ネギとすまき、魚の練り天がのっていて、港町ならでは。
カウンターに座って、ひとりずずっとすするその味は、
学生時代、深夜に母親がつくってくれた夜食を思い起こすような、優しい味。
食べ終わった後はお腹も心も優しく満たされます。

「細麺ラーメン」250円も人気。
小さなまちの、どこか懐かしくて飾らないこの味は、
一度味わうときっとあなたもとりこになるでしょう。


麺とスープは持ち帰りも可能。スープは、しょうゆ、みそ、とんこつなど意外に豊富。
「さめうら荘」土佐あかうしの サーロインステーキが とにかく絶品
ガッツリ、ジューシー、なのにヘルシー。
サシが少ないから、くどくない。
ヘルシーだから、たくさん食べてももたれない。
高知県が長い時間をかけて改良に取り組んできた「土佐あかうし」は、
赤身の旨さに定評がある品種です。
高知県内では、あかうしを食べられるお店がいくつかありますが、
吉野川上流のダム湖畔に立つ宿泊施設「さめうら荘」では、
土佐町の美しい風景の中で育った土佐あかうしを使った
料理をおいしくいただけます。
おすすめしたいのはサーロインステーキ(200g)です。
ご覧の通り、ボリュームたっぷり。
これでお値段3300円。
静かな湖畔を眺めながら、さっぱりおいしい、ジューシーなお肉をどうぞ。
さめうら荘では、他に土佐ジロー料理も味わえます。

なかなか筋金の入ったレトロさ。さめうら荘は宿泊もできます。
「紙漉体験民宿 かみこや」 和紙作家ロギールさんが営む おもてなしの場所
和紙の魅力の虜になる。
「いい紙をつくると、楽しい生活ができる。
いい紙をつくるのに、この場所は合っているね」
と流暢な日本語で語るのは、和紙作家ロギール・アウテンボーガルトさん。
高知市から車で約2時間。
ロギールさんとその妻の千賀子さんが営む「梼原和紙&紙漉体験民宿 かみこや」は、
和紙作家であるロギールさんの工房でもあり、
この地へ赴いたお客さんをおもてなしする場所であり、
和紙の魅力を伝えていくための場所でもあります。
ロギールさんは生粋のオランダ人。
グラフィックの学校を卒業して初めて就いた製本の仕事場で、和紙と出会いました。
「和紙に惹かれた理由は、その素材感の強さだね」
コウゾやミツマタ、桑、雁皮といった山で栽培される原料から漉き上げる和紙は、
原料の種類や加工の度合いでその表情をさまざまに変えていきます。
原料の繊維が紙を織りなす様がはっきりと見える「Washi」は、
ロギールさんの心を一瞬でわしづかみにしてしまったのです。

和紙との初めての出会いから1年も経たないうちに、
ロギールさんは日本へやってきます。
各地の和紙の産地を巡った後、
家を構えたのは土佐和紙の一大産地である高知県伊野町(現在はいの町)。
高知を選んだのは、コウゾやミツマタなど和紙原料の最大の産地だからだそう。
和紙の持つ、原料とその素材感に惹かれたロギールさんにとって、
高知以外の選択肢はなかったのかもしれません。
以来30年。
しっかりと日本に根を張ったロギールさんは、
原料の表情がはっきりと見える紙を漉き続けています。
コウゾやミツマタのほか、桑やベンガラ、赤土、木炭、杉皮。
さまざまな素材を使いながら、試行錯誤を繰り返して一枚一枚、丁寧に漉き上げます。
山から採取した葉っぱや花も、紙に漉き込まれる大事な素材。
水もわき水しか使わないというこだわりようです。
荒々しさと繊細さ、それが同居しているのがロギールさんの和紙の魅力なのです。

「もともと日本は家の中でたくさんの紙を使う文化でした。
襖や障子、壁紙……ヨーロッパにはそういった文化はありません」
ロギールさんの紙は、ランプや壁紙などインテリア要素の強い紙が多いのも特徴です。
「かみこや」の客室の壁紙は、ロギールさんの和紙。
訪れたこの日も、土佐紬という、今はもうなくなってしまった織物と
和紙原料を混ぜて漉いた、淡いピンク色の紙を壁に貼り込む準備をされていました。

「かみこや」では、雪で閉ざされることの多い12月から2月を除き、
いつでも宿泊を受け付けています。
ロギールさんやスタッフの方の手ほどきを受けながら、
簡単な紙漉き体験から長期滞在まで、
さまざまなかたちで和紙づくりのプロセスに触れることができます。
日本人がもっと誇るべき、そして知るべき和紙の文化。
そのことをゆっくりと感じに訪れてはいかがでしょうか。

「星野リゾート ウトコ オーベルジュ&スパ」 自然の中で贅沢な時間を満喫
パワースポット室戸の自然力をまるごと体感。
高知市内から車で約2時間弱。
国道55号線をひたすら東へ、右手に太平洋を望みながら走ると辿り着くのは、
高知県の東南のはしっこに位置する室戸市です。
2011年に世界ジオパークにも認定されたここ室戸市は、
雄大で特異な岩や地層が連なる海岸に
巨大なアコウの木が根をはり、鬱蒼とした緑が森を覆う、
豊かな自然のエネルギーが溢れる、高知でも屈指のパワースポット。
その昔、空海が悟りを開いたともいわれる御厨人窟(みくろど)や
お遍路の札所である最御崎寺(ほつみさきじ)や津照寺(しんしょうじ)、
金剛頂寺など空海ゆかりのお寺も点在しています。


そんな室戸の自然のパワーをまるごと感じられるのが、
「星野リゾート ウトコ オーベルジュ&スパ」です。
海岸線に沿って緩やかなカーブを描く白いモダンな建物は、
なんと全室オーシャンビュー。
なんとも贅沢な客室は、波音を聞きながら
ベッドから朝日を眺めることができるのが最大の魅力。
刻々と表情を変えてゆく1日の始まりの瞬間を、
優しい光に包まれながら眺めていると、
自然と心も身体も浄化され再生していくのを感じられるはず。


また、室戸でとれるミネラル豊富な海洋深層水を使ったスパやプールなど、
女性に嬉しいサービスもたくさん。
ぜひ豊かな室戸の自然力を感じに来ませんか?
四国カルチャーの奥深さをお届け! ウエブマガジン四国大陸
四国は、けっこう面白い!
私たちが暮らす島、四国。
たった四県しかないのに四県の位置関係を答えられる人は少なくて、
うどんとポンジュース、阿波踊りに坂本龍馬で語られがち。
当たり前ですが、四国はこれだけしかない島じゃありません。
おいしい食事、雄大な自然や心躍る風景、四国ならではの仕事、素敵な店、豪壮な祭り。
この島には、山ほど面白いことがあります。
この面白さを、もっと多くの人に知ってもらいたい。
「ウエブマガジン四国大陸」は、
そうした思いを持つ四国在住のデザイナーや編集者、研究者が
四国の密かな魅力を記録発信するべく2013年からスタートしました。
香川、徳島、高知、愛媛の4つの県からなる四国は、
それぞれに見事に個性が異なります。
もし一万円を拾ったら、香川は全部を貯金し、徳島は1万円を足して貯金し、
愛媛は全部飲み代にして遊び、高知はさらに1万円を足して飲み歩くという
四国の県民性をあらわすエピソードがありますが、まさにこの通り。
四国各地から集まったメンバーはそれぞれに個性的で、
メンバーが書き上げる記事も、書こうとする内容もさまざまです。
まだまだ発展途上のウエブマガジンですが、
知られざる四国の魅力を、どうぞおたのしみ下さい。