odekake
posted:2014.2.19 from:高知県須崎市 genre:旅行
〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
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Shikoku tairiku
ウエブマガジン四国大陸
「ウエブマガジン四国大陸」は、食、暮らし、自然、風景、仕事、歴史など、四国の密やかな魅力を発信中。四国に住む、デザイナー。編集者、イラストレーターなど、20〜40代の他業種のメンバーで運営している。
http://459magazine.jp/
credit
text:松田高政
高知県須崎市の市街地を通り抜け海岸部に出ると、
海岸沿いの道に干物屋さんが軒を連ねています。
そのなかでも「宮進」という大きな文字が書かれている建物が目に飛び込んできます。
宮進商店は、大正10年創業。ちりめん加工業者として始まり、
今でもちりめん(シラス干し)の製造をメインに営んでいます。
30年前に須崎市で沖ボラがよく獲れる時期があり、
その際に何かできないかと、からすみの製造をスタートしました。
以来、何十年にもわたる試行錯誤の末、
納得できる独自の製法を確立しました。
「高知県の秋冬の気候は、からすみづくりに最適なんです」
そう教えてくださったのは、宮進商店の宮本進太郎さん。
気温が10度前後で雨が少なく、しかも日照時間が長い。
10月~12月中旬までの時期が、からすみづくりのベストシーズンです。
「他の産地は乾燥機を使うところもあるが、うちは天日干しにこだわっている。
秋晴れの天日干しが自慢です」
宮進商店のからすみの特徴は、絶妙な塩加減とねっとりとした食感です。
実際に食べてみると、まるで濃厚なチーズのような驚きの味わいなんです。
生臭さがなく、塩辛くもない。
上品な塩気と旨みがねっとりと舌に絡みつき、次から次へと食べたくなる味。
従来の日本酒のつまみという和食のイメージだけでなく、
パスタなどのイタリアンはもちろん、白ワインとも相性抜群です。
「原材料の沖ボラが年々少なくなってきて、 ますます貴重なものとなっている今、
本当においしい『からすみ』を求めている人に直接届けたい気持ちが強くなっている」
と、宮本さん。
高知県須崎市を訪れる機会があれば、
決して安くはないが、高すぎるわけでもない
「宮進商店の本からすみ」を、購入して食べてみてはいかがでしょうか。
シーズン中の干場の風景も壮観です。
information
宮進商店
住所 高知県須崎市南古市町4-6
電話 0889-42-0940
※宮本進太郎までお問い合わせください
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