odekake
posted:2014.2.14 from:高知県須崎市 genre:旅行
〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
editor's profile
Webmgazine
Shikoku tairiku
ウエブマガジン四国大陸
「ウエブマガジン四国大陸」は、食、暮らし、自然、風景、仕事、歴史など、四国の密やかな魅力を発信中。四国に住む、デザイナー。編集者、イラストレーターなど、20〜40代の他業種のメンバーで運営している。
http://459magazine.jp/
credit
text:山下亜希子
須崎市のご当地ラーメン「鍋焼きラーメン」は、
昭和20年代に港に近い路地裏にあった小さなお店「谷口食堂」で生まれました。
出前の中華そばが冷めないように、ホーロー鍋に入れたのがきっかけです。
具材は地元の鶏肉、ちくわ、ネギを使用。
近所の材木店から仕入れたおがくずで鍋を炊く火をおこしていたそうです。
時は流れ、谷口食堂は閉店しましたが、
その味を忘れられない地元の人たちの想いは募り、
「鍋焼きラーメン」を提供するお店が須崎市内に増えていきました。
現在は市内に36店舗。
どのお店も、試行錯誤しながら懐かしの味を追求してきました。
そのひとつ、「まゆみの店」の店主・奥本まゆみさんは、
長年愛した谷口食堂の味を再現しようと、
お好み焼き店を営みながら鍋焼きラーメンの研究を始めたそう。
10数年後、やっと納得できる味が生まれ、
満を持して鍋焼きラーメンを出し始めたのが平成10年ごろ。
以来、懐かしい味を求めるお客でにぎわい、
現在は2代目となる娘の典江さんがおもに厨房に立っています。
小さいころから食べてきた、須崎市民なじみの味。
その味は、これからも継承されることでしょう。
鍋焼きラーメンは、鍋で煮立てているにもかかわらず、
麺はしっかりコシのあるシコシコ麺。
そして、香り高くコクのある鶏がらスープは、
食べたあとにじんわりと香ばしい余韻を残します。
麺を食べ終わったらスープが残った鍋にご飯を入れて、
その味を最後まで楽しむのが、通の食べ方です。
information
まゆみの店
住所 高知県須崎市栄町10-14
TEL 0889-42-9026
営業時間 11:00~17:00(土・日曜、祝日は21:00まで)水曜休
(鍋焼きラーメンの提供店一覧はこちら)
http://www.city.susaki.kochi.jp/02_kankoujoho/nabeyakira-men/teikyoutenichiran/teikyoutenichiran_top.html
Feature 特集記事&おすすめ記事