日本の工芸を“おいしく知る”! 中川政七商店 創業三百周年記念 〈大日本市東京博覧会〉開催

2016年1月13日(水)から17日(日)にわたり、
東京・六本木の〈東京ミッドタウン〉にて、
〈大日本市博覧会 東京博覧会〉が開催されます。
主催は、1716年創業の奈良の老舗、株式会社中川政七商店。
現在は全国のものづくりを紹介する〈中川政七商店〉や
工芸の地産地消を目指す〈日本市プロジェクト〉などをてがけ、
展開する直営店は全国44店舗にものぼるほど。

本イベントは、そんな中川政七商店が、創業三百周年を記念して、
全国の産地と手を組んで”日本の工芸を元気にする!”プロジェクト。
東京を皮切りに、岩手、長崎、新潟、奈良の
全国5地域を巡る〈大日本市博覧会〉を行うのです。

ABC クッキングスタジオ 料理レッスン〈日本の伝統× 食を学ぶ和の道具で作るごちそう和食〉

第1回目の開催地となる東京は〈食と工芸〉がテーマ。
料理教室の〈ABCクッキングスタジオ〉と、
だしでおなじみの〈久原本家グループ(茅乃舎)〉とコラボした
特別な料理レッスンを実施します。
タイトルは〈日本の伝統×食を学ぶ和の道具で作るごちそう和食〉。
蒸籠、飯台、竹の皮、まきす、さらしという五種類の工芸品を使い、
海鮮太巻き、茶わん蒸し、丁稚羊羹の3品を調理します。
工芸品の使い心地も気になるところ。

茅之舎御用達汁椀セット&オリジナルメニュー

そして会場では、東京博覧会限定の〈茅乃舎御用達の汁椀セット〉も販売されます。
ふち塗り椀と寒仕込み2段熟成醤油、茅乃舎だしがセットで
お値段は8,532円です。
「茅乃舎」のお出汁と醤油に、福井県鯖江市で200年続く越前漆器の老舗〈漆琳堂〉が
このためにつくった限定のふち塗り椀の組合せ。
さらに漆琳堂によるワークショップも開催されます。

話題のパン本も出版。都市を “耕す(Cultivate)”集団  メディアサーフコ ミュニケーションズ 前編

“メディア”をつくるだけでなく、
“メディア”をサーフして“コミュニケーション”をつくる

目黒区青葉台のワークスペース みどり荘に
〈メディアサーフコミュニケーションズ〉を訪ねた。
青山国連大学前で毎週末行われている〈Farmer's Market @ UNU〉や
南青山のコミュニティ型空間〈COMMUNE246(コミューン246)〉、
2015年は10月に開催され、盛況を見せた〈青山パン祭り〉など、
さまざまなイベントやメディアを仕掛けている、今注目の若者メディアチームだ。
さらに、都市の野良仕事カルチャーを発信する雑誌『NORAH(ノラ)』を発行したほか、
最近では話題のパン本『CRAFT BAKERIES』もクラウドファンディングで刊行を実現させた。

創業メンバーの堀江大祐さんにお話をうかがった。
まずはメディアサーフコミュニケーションズという会社はどんな会社なのか。

メディアサーフコミュニケーションが企画・運営し、2009年9月より青山・国連大学前で開催されている〈Farmer's Market @ UNU〉。そこで日本各地からパンの名店が集う〈青山パン祭り〉が行われた。写真提供:メディアサーフコミュニケーションズ

「メディアサーフコミュニケーションズの構想は
元IDEE、現在は流石創造集団株式会社の黒﨑輝男さんが
10年くらい前から考えていたことです。
当時まだ本や雑誌など紙媒体がおもしろかった時代。
でもこれからはWebやSNS、映像やイベントなど、表現方法はいろいろあって、
それを組み合わせることによってより効果的な状況も生み出せるし、
伝えたいことによってメディアも選べるはず。
だからメディアをサーフィンするように有機的につないでいくことをする会社を
つくろうと考えたんです」

“メディア”をつくるだけでなく
“メディア”をサーフして“コミュニケーション”をつくる会社。

「僕はもともと黒崎さんのIID(世田谷ものづくり学校)での学びの場
〈スクーリング・パッド〉の学生だったんです。
そこでスクーリング・パッドの書籍の編集を手伝わせていただいて、
その流れで2008年にメディアサーフコミュニケーションズを立ち上げるときに参加しました。
最初はほんと仕事がなくて、毎月イベントをやったり、
そのコンセプトをもとにフリーペーパーをつくったりしていました。
そのうちに〈Farmer's Market @ UNU〉が始まって、
それが広がっていったんです。
会社の多くの力を〈Farmer's Market @ UNU〉や〈COMMUNE246〉に割いています。
僕は会社の中ではメディアづくりや、
あとは紙媒体やWebなどの制作系の仕事をやっていますね」

メディアサーフコミュニケーションズ内のプロジェクトチーム〈Bread Lab〉が運営する〈青山パン祭り〉。土日で約2万人を動員する。もともと2011年に世田谷・三宿エリアで始まった〈世田谷パン祭り〉から発展した。写真提供:メディアサーフコミュニケーションズ

都市を耕す

〈Farmer's Market @ UNU〉のコンセプトを発信しているのが季刊誌『NORAH』。
これまでに紙媒体『NORAH』を5冊出しているほか、連動するWebサイトも立ち上げた。

「NORAHとは都市を耕す、ということなんです」

Culture(文化)の語源はCultivate(耕作)にあるという。
土を耕し、豊かにすることで、生まれ育つものを収穫し、楽しむということ。
それがNORAHだ。

「野良って、野を良くするって書くのだけれど、
それが僕たちのコンセプトをよく表していると思っています。
そして〈ファーマーズマーケット〉を
都市のなかに根ざしたものにしたいと思ったので、
催事的にやるだけではなく、メディアをつくることを考えました。
メディアというと最近はまずウェブマガジンになるんですが、
紙媒体としてかたちに残るものにしたいということで、季刊の紙媒体にこだわりました」

年4回発行する季刊誌『NORAH』とWebサイトは連動している。
エディター自ら掘り起こしてきた情報をWebサイト上にストックし、
その中から多くのユーザーの関心と意見を集めたトピックや、
今伝えるべきテーマをさらに掘り下げて雑誌に編集している。
野良的な感性を磨き、野良的な生活を志向する、そんなコンセプトブックだ。

「食や農に興味がある人だけでなく、
ファッションやデザインに興味がある人にも
“いいな”と思ってもらえるものにしたいと思っています。
海外の農家さんって野菜や作物にこだわるだけでなく、
家に行ってもインテリアも音楽も本も趣味がいい。
ライフスタイルそのものがかっこいい人が圧倒的に多いんです。
日本の農家さんでもやっていることや思想がかっこいい人はいらっしゃる。
でも趣味や生活まで羨ましいと思える人は数少ない。
日本の農家さんも憧れられる、
“生き方としてのファーマー”というものを発信していけるといいなと思います」

次は“種”の特集で、3月に出版予定だという。

メディアサーフコミュニケーションズの季刊誌『NORAH』。

2万人に愛される〈青山パン祭り〉から生まれた〈Bread Lab〉が送る、パン好きによる、パン好きのためのパンの本『CRAFT BAKERIES』。

BS朝日〈アーツ&クラフツ商会〉 がリニューアル! 秘密のサロンにて 江戸独楽と出会う

新年より、伝統工芸にスポットをあてるBS朝日の番組
〈アーツ&クラフツ商会〉(提供:セキスイハイム)が、
舞台もナビゲーターも新たに生まれ変わります。

ウィリアム・モリスがおこしたアーツ&クラフツ運動に
感銘を受けた人物が創業した架空のお店、アーツ&クラフツ商会。
これまでナビゲーターを務めてきた4代目店主・森須護(渡辺いっけいさん)に
代わって登場するのは、その妹、柳 たくみ役に扮(ふん)する坂井真紀さんです。

舞台は、とある住宅展示場の中に隠された、秘密のサロン。
そこには本物を追求する趣味人だけが入室を許され、
名職人の手から生まれた、未知なる伝統工芸に出会えるのだとか。

今回のテーマは、〈江戸独楽〉(えどごま)。
ひとくちに独楽といっても、どっしりと気品のあるものから、
思わず笑顔になってしまうユニークな独楽まで、いろんな独楽があるんです。

景品がほぼ刃物!? 岐阜県関市の年明け恒例 “刃物が2点以上当たる” お楽しみ無料福引き開催!

「刃物は買うものじゃない。貰うもの」と地元の人たちが言うほど、
刃物であふれている岐阜県関市。
全国の出荷額でいうとそのシェアは、包丁の約45%、
理髪用ハサミの約70%、その他の利器工匠具(ツメキリ・缶切・栓抜きなど)の56%が
関市で作られたものだそうです(※平成24年工業統計調査)。
実は私たちが普段使っている刃物の半分が関市で作れらているんですね。

さてそんな関市では毎年、年明け恒例の〈お楽しみ福引き〉が開催されます!
景品の中身は関市らしく、ほぼ刃物。関市内の刃物事業者約60社より提供された
延べ1000点以上もの刃物製品等(包丁・つめきり・ナイフ・剃刀・キッチン用品等)と
関伝日本刀鍛錬技術保存会で準備した品物がもらえるそうです!

刃物業者から集まった製品を500袋に分けて景品に。ものによっては3~4点入っている場合もあるそう。何が出るかはお楽しみ!

蟹バサミやパン切り包丁など特殊なものも多そうです。本場の刃物が無料だなんて、太っ腹!

福引き会には先着約500名が無料で参加できます。
福引きの開始時間は11時からですが、
その前に刀匠たちが一年の盛業と無事を願いお払いを受ける儀式をしたり、
日本刀鍛錬打ち初め式が一般公開され、見学することができるそう。

というのも〈刃物のまち〉といわれる所以は、今から780年前、
九州の刀匠元重が関へ移り住み、はじめて関で日本刀が作られたことに端を発しているから。
その後、日本刀で培った伝統技術を生かして多くの種類の刃物が作られ、
今や世界各国に輸出され、ドイツのゾーリンゲン、イギリスのシェフィールドと並び
「刃物の3S」に数えられる世界有数の刃物産地に成長しました。
そんな日本を代表するまちの歴史に触れられる儀式、
そして運が試されるお楽しみ福引き。とても気になります。
一年の始まりにぜひ訪れてみては!

information

map

関市・お楽しみ福引き

会場:関鍛冶伝承館

住所:岐阜県関市南春日町9-1

○午前9時30分~9時50分

「春日神社拝殿にて修祓の儀」

刀匠、刀職、刃物関係者が一年の盛業と無事を願いお払い(修祓)を受けます。

○午前10時00分~10時10分

「関鍛冶伝承館内技能公開場にて刀剣研磨外装技術仕事始め式」

技能公開場にて刀職の盛業と無事を願いお払い(修祓)を受け、引き続いて技能公開を行います。

○ 午前10時10分~10時40分

古式日本刀鍛錬打ち初め式と刀剣研磨外装技術仕事始め式

鍛錬場にて刀匠の盛業と無事を願いお払い(修祓)を受け、引き続いて打ち初めを行います。

○午前11時00分~12時00分

「福引き」

見学者を対象に福引きを行います。 費用:無料

【毎年観客数】 約1,000人

〈URBAN Ole Eco PARK〉 自然なフォルムがかわいい! 自分でつくる国産材のカトラリー

軽くて温かみのある、木のカトラリー。
今日はそんな木のお箸やスプーンを、
国産材で、自分でつくれるキットをご紹介します。

じつは、熱伝導率が低く、食材がすべり落ちにくい木は、
意外と使い出があるんです。

必要なのものは、こちらのキットとカッターナイフ(または小刀)だけ。
これだけで、世界にたったひとつのカトラリーができます。

マイ スプーンキット1,600円(税別)素材:ヒノキ

つくり方は、少々根気がいるけれど、
そんなに難しくはありません。

カッターで木を削り、かたちになったらサンドペーパーでヤスリがけ。
長さや太さを微調整しながら、好みのかたちに仕上げていきます。
その後は、ミツロウを塗りこみ、拭きとるだけ。
少々いびつになっても、ご愛嬌!

赤ちゃん用のスプーンとフォークがつくれるキットもあります。
軽くて柔らかい木のカトラリーは、赤ちゃんにぴったり。
アイスクリームやヨーグルトの匙にもいいですね!

完成品(例)チャイルドスプーン&フォークキット 1,900円(税別)素材:サクラ

この手づくりキットをつくっているのは、
エコや手づくりをテーマとしたブランド〈URBAN Ole Eco PARK〉さん。
このほかにも、ユニークな商品をいろいろとつくっています。

〈刀剣乱舞-ONLINE- × 美濃焼〉 大人気のオンラインゲームと 美濃焼のシックなコラボ

大人気のオンラインゲーム〈刀剣乱舞(とうけんらんぶ)-ONLINE-〉。
主人公は、歴史に名だたる刀剣が擬人化されて
イケメンな戦士となった〈刀剣男士〉達。
歴史上の戦場を駆けながらさまざまな刀剣男士を集め、
敵と戦う育成ゲームです。
2015年1月のサービス開始直後から爆発的人気となり、
それをきっかけに、日本刀に関する書籍や、
日本各地の刀を展示している資料館等にファンが訪れるなど、
ゲームの枠に収まらない反響を呼んでいます。

刀剣乱舞-ONLINE- × 美濃焼

そんな刀剣乱舞が、岐阜県の伝統工芸〈美濃焼〉とコラボ。
キャラクターの家紋をモチーフにした、
4枚セットの〈刀剣乱舞-ONLINE- 美濃焼豆皿セット〉の予約受付が
2015年12月25日(金)に開始しました。
お値段は3,996円(税込)。
三日月宗近(みかづきむねちか)、鶴丸国永(つるまるくになが)、
一期一振(いちごひとふり)、へし切長谷部(へしきりはせべ)の4つの紋を
それぞれモチーフにデザインされた、直径約70mmの豆皿がセットになっています。

三日月宗近 デザイン

へし切長谷部 デザイン

一期一振 デザイン

美濃焼は、7世紀の須恵器の生産から始まり、
現代まで進化と発展を続けている窯業のひとつ。
この豆皿は、美濃焼の一大産地である岐阜県土岐市でつくられた陶磁器に、
紺と白を基調としたデザインを日本の伝統的手法で表現することで、
歴史の深みを感じさせる“名陶”に仕上げています。

楽器のまち・浜松うまれ。 鈴木楽器の手作り 〈バードコールキット〉は 小鳥のかたち

静岡県浜松市で、楽器の製造・販売を行う〈鈴木楽器製作所〉が、
とってもキュートな手作りのバードコールキットを作りました。
バードコールは、鳥を呼ぶ時に使われる小型の楽器。
木と金属のパーツをこすりあわせることで、
「キュッキュッ」という鳥の鳴き声に似た音が鳴り、
鳥の注意を惹くことができます。

このバードコールは、小鳥を模したかわいらしい
デザインと、手の中に気持ちよく収まるサイズ感が特徴。
組み立てはネジを閉めるだけの簡単なものなので、
小さなお子さんからお年寄りまで、幅広く楽しむことができます。
ハイキングやキャンプ、散歩などに持って行きたいアイテムです。

岐阜県〈ギャルリももぐさ〉の 安藤雅信さんと山田節子さんが 〈器〉を語るランチトーク開催

2016年1月17日(日)、
東京・表参道にある〈ブラウンライス〉にて、
岐阜県多治見市で〈ギャルリももぐさ〉を主宰する
陶作家の安藤雅信さんと、ライフスタイルコーディネーターの山田節子さん
によるトークショーが開催されます。
ブラウンライスはホールフードの考えをもとに、一汁三菜、
八寸など四季を感じる和食などのやさしいお料理を提供するレストラン。
安藤さんの器で、ランチを楽しみながら、
お二人による深い器のお話が聞けるイベントです。

〈ギャルリももぐさ〉は、
岐阜県の山奥にある古民家をリノベーションしたすてきな場所。
古民家のなかに、〈ギャルリももぐさ〉というギャラリーと、
〈ももぐさカフェ〉というカフェがあります。
これまでにミナペルホネンのエキシビションなども
行われてきました。
安藤さんは多治見市出身。
焼き物制作を生業とし、
和洋問わず使用できる日常食器の定番を、
なんと千種類以上も作っています。
さらに茶道具や彫刻までをてがけ、
アーティスト、講師、ギャラリー経営者として活動。
暮らしの中の美術、工芸、デザインの在り方を
考察している第一人者です。

ブラウンライス バイ ニールズヤード レメディーズ

そんな安藤さんが対談するのは、
〈ブラウンライス〉の器すべてのコーディネイトを手がけた
山田節子さん。
ブラウンライスでは
四季を大切にする日本古来の食の知恵を活かしたメニューを提供しているのですが、
器の選び方にもこだわっています。
長年日本人が培って来た文化、例えば「いただきます」という
言葉に込められた神や食物に込められた感謝の気持ちなど、
日本人として感じられる暮らしに息づく奥深さを
つたえられるものを選んでいるのだそう。
なので、大量に作られる工業製品ではなく、
職人の手により一つ一つ丁寧に作られた器を選んでいるんですね。

晴れた日しか走らない! デニムのまち・倉敷市に 〈リアルジーンズタクシー〉登場。 12/28から都内で 〈岡山デニムフェア〉も。

日本初の国産ジーンズが岡山県で製造されてから、
今年で50年。
国産ジーンズ発祥の地であり、
ジーンズメーカーを数多く擁する岡山県倉敷市で、
このたび車体のほぼすべてが岡山産デニム生地で覆われた、
〈リアルジーンズタクシー〉が登場しました。
ただいま、倉敷市児島地区周辺で運行中。
車体、バンパー、ミラー、ホイール部分に
地元老舗メーカーのデニム生地を使用し、
車内のシートカバー、ドライバーのジャケットも
デニム製と、まさに岡山デニムづくしのタクシーです!

このタクシー、乗るためには事前予約が必要で、
デニムなので晴天時のみの運行!
かなりのレアものとなっています。
ちなみに児島地区では以前から一部の観光バスやタクシーで、
“デニム柄のシート”でラッピングした車両が運行されていました。
それが、国産ジーンズ誕生50周年を機に、
構想から約2年の歳月を経て完成。
“デニムの街”の新たなシンボルとして、観光客を出迎えているのだそう。

京都出身のふたり組が手がける ストーリーのあるシューレース 〈ヴィンセントシューレース〉

くヴィンセントシューレース〉は、素材から仕上げまで、
すべて国内で行っているシューレース(靴ひも)ブランドです。
京都出身の男女ふたり組によって、2014年に誕生しました。
1900年代初期から1980年代に存在したすばらしいシューレースをリサーチし、
ふたりが“あったらいいな”と思うシューレースをつくっています。

性格はまるで違うけれど、とても趣味が合うというふたり。
ある時アンティークショップですてきなシューレースに出会い、調べてみたところ、
それは1950年代にアメリカでつくられたものでした。
ところが、そのひもはふたりが履いている靴には短かすぎたのだそう。
そこで“それなら、自分たちで靴ひもをつくってみては?”とリサーチを始めました。

コットンやアクリル、ポリエステルにシルク——調べていくと、
使用目的や発色の違い、風合いによっていろんな糸がありました。
それからふたりは、自分たちが心からほしいと思うシューレースをつくるため、
会社を始めることにしました。

靴の印象を左右するシューレースだからこそ、クオリティーにこだわり、
基礎部分は京都、静岡、
染めものは京都、福岡、奄美大島、
箱は東京の貼り箱工場で、状況に応じて適した土地で制作。
何度もサンプルをつくり、納得のいったものだけをリリースしています。

淡いグレーがきれいなくH.COOPER〉は、
ふたりがどうしてもつくりたかったというモデル。

グレーのニューバランスに、ヘザーグレーのスウェットを合わせるのがふたりの定番スタイル。
H.COOPERは、スウェットのフードのひもを結んでいた時に
“こんなひものようなシューレースがあれば”と思い立ち、
試行錯誤の末に生まれたモデルなのだとか。
名前は、ニューバランスを履いて走った最初のマラソンランナーとされている
Kenneth H.Cooperの名に由来しています。

自転車の楽しみ方はいろいろある! ブリヂストンサイクルによる コンセプトショップ〈RATIO&C〉

東京・外苑前の外苑西通りに、ブリヂストンサイクルによる
コンセプトストア〈RATIO&C〉(レシオ・アンドシー)がオープンしました。

このお店が提案しているのは“自転車のある素晴らしい生活”。
自転車だけではなく、毎日を楽しくしてくれそうな
ライフスタイルとともに提案しています。

Photo:Kenta Hasegara

併設のカフェ〈レシオ・コーヒーアンドサイクル〉で
奥沢のコーヒーショップ〈ONIBUS〉のスペシャルティコーヒーを飲んだり、
食器やステーショナリーなどが並ぶセレクトショップを見たり。
ここなら、普段自転車乗っていない人でも楽しめそう。

Photo:Kenta Hasegara

Photo:Kenta Hasegara

Photo:Kenta Hasegara

設計を手がけたのは、デザイン/設計事務所〈TANK〉と〈POINT〉。
工場(こうば)のようなつくりは、シンプルな構造や
マテリアルへのリスペクトから生まれたデザインなのだとか。
自転車でそのまま入れたり、店の中に勾配があったりと、
外とシームレスにつながっている設計が斬新!

Photo:Kenta Hasegara

Photo:Kenta Hasegara 自転車をオブジェのように見せる駐車スペース。これはとめてみたくなる!

このお店で扱っている自転車は
〈BRIDGESTONE NEOCOT〉(ブリヂストン・ネオコット)という
たった1種類のシティバイクのみ。
埼玉県・上尾の自社工場で熟練工が手づくりしたフレーム〈NEOCOT〉を
店内で1台ずつ組み上げています。

Photo:Kenta Hasegara

〈NALUQ(ナルーク)〉誕生! 北海道の下川町発、生モミの木の オーガニックコスメと雑貨ブランド

北海道の真ん中よりちょっと上あたり、
北部の内陸に位置する、林業のまち上川郡下川町。
ここに、地元のモミの木(トドマツ)から採れる
エッセンシャルオイルなどを手がける〈フプの森〉があります。
フプとはアイヌ語でトドマツのこと。
森の手入れの際に生じるトドマツの枝葉を蒸留し、
オリジナルアロマ〈北海道モミエッセンシャルオイル〉を
つくっているところです。

〈フプの森〉

この〈フプの森〉が、
”森のあるライフスタイル”をコンセプトにした、
モミの木のオーガニックコスメと雑貨の
新ブランド〈NALUQ(ナルーク)〉を立ち上げ!
2015年12月24日(木)のクリスマスイブに発売します。
ラインナップは、ハンドクリーム、リップバーム、
ボディオイル、ソープ、エッセンシャルオイル、
キャンドル、リネンウォーター、ピロー、
虫除けスプレー(来春発売予定)の9種類です。

〈ナルーク〉とは、“ゆったりと緩やかに”という意味で、
森ではたらく人たちがよく使う言葉。
〈ナルーク〉では、さわやかでやわらかい北海道モミの香りに
柑橘や花の香りをブレンドし、春に林内で花が咲き乱れる様子や、
清涼でしっとりした森の木々に着く地衣類など、
世界観をテーマごとに表現しました。

ナルーク ハンドクリーム 2,500円(税抜)

ナルーク リップバーム 2,300円(税抜)

ナルーク エッセンシャルオイル 北海道モミ 1,800円(税抜)

コスメのほか、トドマツの薪をかたどった
蜜蝋100%のキャンドル〈ナルークファイヤーウッドキャンドル〉もユニーク。
これは北海道モミエッセンシャルオイルと
北海道産みつろうとを配合したもので、4本セットのバンドル、
または1本のシングルで販売しています。
バンドルは8,000円(税抜)、
シングルは2,000円(税抜)とのこと。

ナルーク ファイヤーウッドキャンドル

いよいよ商品発表会。 来場者の反応はいかに 淡路はたらくカタチ研究島 後編

東京を皮切りにイベントも続々と開催。淡路島ならではの商品の発表会

淡路はたらくカタチ研究島〉のプログラムのひとつ
〈淡路島ならではの付加価値商品開発事業〉で今年度開発された商品の発表会が、
渋谷の〈ヒカリエ 8/〉にて11月24日から29日まで行われ、
今年度開発された4商品に加えて、2013年と2014年に開発された10商品、
計14品が並んだ。3年分のすべての商品が揃うのはこれが初めてだ。
来訪者に商品の感想やフィードバックを聞き、
今後の商品展開に生かそうという場である。
また、実際に今年度開発されたいくつかの商品は購入できたり、
商談スペースで流通の相談ができたりと、
開発を手がけた実践支援員たちとコミュニケーションがとれる機会でもある。

会場では各商品の開発風景のムービーが上映中。

同所で商品発表会を行うのは昨年に引き続き2回目。
淡路島出身で故郷のこうした先進的な試みに
「淡路島もなんだかおしゃれに変わったなぁ」と感慨深く思う人、
地域デザインの事例として〈淡路はたらくカタチ研究島〉に興味があって見に行った人、
ヒカリエでの買い物中に立ち寄った人など、
6日間で500名以上の来場者が足を運んだ。

昨年度までの商品も並ぶ。昨年度の取材はこちら〈前編 後編〉。

淡路はたらくカタチ研究島は厚生労働省の委託事業で、
淡路地域雇用創造推進協議会が実施している。
発表会に来ていた同協議会の会長藤森泰宏さんにお話をうかがう。

まず、淡路島ってどんな島ですか?

「瀬戸内海と大阪湾のふたつの海に囲まれている淡路島は、
北から淡路市・洲本市・南あわじ市の、3つの市でできています。
淡路市は観賞用植物の栽培や水産業が盛んで、洲本市は商業の中心地、
南あわじ市は農業や特産である淡路瓦産業への従事者が多いという、
それぞれ市の産業に特徴があります。
そして、自転車でも一周できるくらいのコンパクト感。
洲本市の太陽光発電に南あわじ市の風力発電と、
エネルギー自給の島としても注目されていますね」

藤森さんは淡路島で生まれ育ったが、
淡路島の良さについては少しずつ見方が変わってきたのだと言う。

「淡路島出身の私よりも、淡路島を訪れる島外の人のほうが、
淡路島のいいところをよく知っているんです。
たとえば、私は“淡路島のいいものを”と言われて島の特産物を薦めましたが、
ある島外の人は、海や夕日といった淡路島の日常風景を“すばらしい”と言いました。
普段暮らしていると気づけない、その目のつけどころに驚きつつも、
それが淡路島の良さなのかと気づかされます。
この〈淡路はたらくカタチ研究島〉は、
島外からスーパーバイザーやデザイナー、講師を招きます。
そういう方々から教えてもらう島の魅力が多いなと、
この事業を進めてから特に感じるようになりました」

「あと、淡路島は“人がいい”って言われますね」と藤森さん。わかりますわかります。と頷く取材陣。

スーパーバイザーとして招いたのは、
過去にも数々の地域創生プロジェクトに参加するgrafの服部滋樹さんと、
ブンボ株式会社の江副直樹さん。
この2名に加え、セミナーや研修の講師を務めるUMA/design farmの原田祐馬さんや、
料理研究家の堀田裕介さん、働き方研究家の西村佳哲さんなど、
多くは島外からやってくる。
今回の4商品の商品開発でも4名のデザイナーに商品のコンセプト決めから
パッケージ制作まで伴走してもらったが、彼らもベースは阪神地域や四国などだ。
こうした“ソト”の視点と、
実際に淡路島で事業を起こそうとする提案者の“ウチ”の視点が合わさって、
商品の細部にしっかり落とし込めているという印象が
〈淡路島ならではの付加価値商品開発事業〉にはある。

今回の商品開発を例に挙げる。〈まちまち瓦〉のデザイナーは、
建築家の岡 昇平さんと家具デザイナーの松村亮平さんのユニット〈こんぶ製作所〉。
普段は香川県高松市の仏生山で活動し、
〈仏生山まちぐるみ旅館〉などのプロジェクトで注目を集めている。
前編のまちまち瓦の製造現場のレポートでもお伝えしたように、
その岡さんたちのデザインセンスと淡路瓦職人の伝統と技術が融合し、
フラットな淡路瓦をつくりあげた。
今の技術をもってすれば均一に瓦を焼くことは造作もないことだが、
岡さんたちからのリクエストであえて色ムラや経年変化が起きやすいようにした。
それも瓦の個性にしてしまおうというアイデアは
デザインの一環であることに違いないが、昔の淡路瓦の製法で、
今はガス窯に変わってほとんど見ることができない達磨窯(だるまがま)や、
年月を重ね技術を確立してきた先人たちに対する、
こんぶ製作所と企画提案者・興津祐扶さんからの賛辞でもあるように思えた。

さて、発表会の会場の様子を見ていく。

甲州ワイン、こだわりづくしの醸造 ワイン醸造家・三澤彩奈さん ミサワワイナリー 後編

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“甲州ワインを世界へ”
そう考えるミサワワイナリーのワイン醸造家・三澤彩奈さん
2014年に、彩奈さんがてがけた甲州のワイン〈キュヴェ三澤 明野甲州 2013〉が
ワインの業界で最も権威のあると言われる
デカンタ・ワールド・ワイン・アワーズ(ロンドン)で金賞・地域最高賞を受賞した。
今回はこの味をつくる醸造の現場をリポートする。

ミサワワイナリーのワイン醸造家・三澤彩奈さん。2014年に彩奈さんが手がけた〈キュヴェ三澤 明野甲州 2013〉がデカンタ・ワールド・ワイン・アワーズ(ロンドン)で金賞を受賞した。

醸造家のこだわり

ミサワワイナリーでは6種類の品種を栽培している。
白は〈甲州〉、〈シャルドネ〉。
赤は〈カベルネ・ソーヴィニヨン〉、〈メルロー〉、〈カベルネ・フラン〉
それから〈プティヴェルド〉。
それぞれにつくり方の違いがある。

「醸造家のこだわりがあって、
どういうワインをつくりたいかによって、製造方法を選びます。
たとえば〈甲州〉は酸化しやすい品種なので、熟成に向かないと言われています。
しかし私は〈甲州〉を熟成させたいんです」

白ワインと赤ワインではブドウの品種も違う、と彩奈さん。
発酵の過程も違うのだという。
白ワインはブドウを搾ってから発酵させるが、
赤ワインは粒ごと発酵させて、そのあと搾る。
〈甲州〉白ワインの熟成のためには、
この絞り=プレスの過程がとても重要なのだそうだ。

「果汁を搾っている間に酸化してしまうと熟成しないんです。
ですから窒素で充填しながらプレスをするタイプのドイツ製の圧搾機を使っています。
白ワインはプレス命なんです。
もちろんワインはブドウが命なんですが、
白ワインの醸造工程においてはプレスが最も重要なんです」

そのため、どういうプレス機を使うのかがとても重要なのだそうだ。
しかし機械まかせということではない、と彩奈さん。

「キチンと味をみて、一番搾り、二番搾りのタイミングを見わけていきます。
どれだけやさしく、いい果汁をとるか」
それがこだわりだと言う。

白ワインは房ごとこのプレス機のなかにいれて空気圧で搾る。白ワインはプレスが味を決める。ミサワワイナリーではドイツ製のプレス機を使っている。

その名も〈UMEBOSI〉! キギが手がけた 伝統工芸の新ブランド。

“日常使いの伝統工芸”をテーマとする
ライフスタイルショップ〈WISE・WISE〉(ワイスワイス)から、
伝統工芸の新ブランド〈UMEBOSI〉(ウメボシ)が誕生しました。

アートディレクションは、植原亮輔さんと
渡邉良重さんによるデザインユニット〈キギ〉です。
昨年は滋賀県発のプロダクトブランド〈KIKOF〉も手がけ、コロカルではおなじみのおふたり。
さすがに、とってもかわいいプロダクトに仕上がっています!

UMEBOSIは、WISE・WISEとキギ、
プロダクトブランド〈D-BROS〉(ディーブロス)、そして老舗工房による
コラボレーションから生まれたブランド。
今年の冬は第一段として、江戸切子のグラスや手捺染の風呂敷など、
6アイテムを発売しました。

注目すべきは、繊細なデザインが職人さんたちの技によって
見事に実現したプロダクトだということ。

たとえば江戸切子の『UMEBOSIグラス』には、
大正10年から続く〈堀口硝子〉の技術が生かされています。

UMEBOSIグラス 江戸切子(東京都、長野県)各9,000円(税抜)

うさぎに施された小さな丸は、特製の小さな工具によるもの。
熟練50年の職人さんも「こんな細かいのは初めてだよ」と
驚きながら仕上げてくれたのだとか。
硝子に模様を削り出す“花切子”という伝統技法で描いたモチーフに、
“漆硝子”という新たな技術を用いて赤いマルを絵付けしています。

堀口ガラスは、大正13年より続く老舗。懐石和食器やトップブランドの製品も手がけるカット技術が高い評価を得ています。

漆の『UMEBOSIグラス』は、ラインが何ともリズミカル!
薄づくりのグラスに削りだされたラインに、
長野県〈丸嘉小坂漆器店〉の職人さんが一筆一筆漆を塗っています。

UMEBOSIグラス 漆 (東京都、長野県)1セット30,000円(税抜)

入れ子になるところもかわいい!

このデザインは、KIGIのふたりが工房を訪問した際にひらめき、
その場でスケッチしたもの。
グラスを重ねるたびに新しい見え方を生むよう、
何度も微調整を重ね、導き出されたデザインなのだとか。

世界の人気者バーバパパと、 福島県会津地方の伝統郷土品 〈起き上がり小法師〉が 夢のコラボ!

福島県会津地方で作られている伝統郷土品、
〈起き上がり小法師〉。
倒しても起き上がる負けず嫌いなこのちいさな張り子のおもちゃは、
ラッキーアイテムとして古くから会津で親しまれてきたもの。
このたび、この〈起き上がり小法師〉が、世界の人気ものの
絵本キャラクター〈BARBAPAPA(バーバパパ)〉とコラボレーション!
初めての組み合わせですが、ものすごくハマっていますよね。
バーバパパ 起き上がり小法師〉として
輸入生活雑貨店〈PALAZA GINZA〉、〈PLAZA オンラインショップ〉
などで販売を開始しました。

こちらが元祖起き上がり小法師

こちらがバーバパパ

この〈バーバパパ 起き上がり小法師〉の製作には、
広島平和記念公園に世界中から寄贈されるおりづるから再生された
再生パルプが使われています。
会津の工房〈野沢民芸〉で、絵付け師により一つひとつ手作業で
描かれているので、ふたつとして同じものはない貴重なアイテムです。

京黒紋付き染めの伝統技術で 想い出のつまった服がよみがえる! 〈京染め便〉サービス開始

日本における、衣料リユース率は
なんと約13.4%しかありません(繊維製品全体の消費のうち)!
そんな日本において、“もったいない”精神を継ぐ
新サービス〈京染め便〉がスタートしました。
色落ちなどが理由で着られなくなった衣類を
京都の伝統技術で染め直し、アパレル仕様のプレス技術によって、
再びよみがえらせるサービスです。
染色を手がけるのは、伝統的な日本の正装“黒紋付”だけを
約100年間染め続けてきた、京都の老舗〈京都紋付〉。

〈京都紋付〉における京都伝統技術の黒染めは、
一つ一つ職人の手で加工され、厳しい目で確かめられています。
これまでに黒紋付の黒しか染めなかった、
こだわり抜いた職人の技。
染め上げた衣料は滋賀県のクリーニング会社〈ヨシハラ〉が
1着1着丁寧にプレスを施し、宅配便で全国に発送します。
午後2時までに注文すると、当日午後6時以降で
全国での集荷が出来る仕組みになっているんだそう。

新潟・燕三条で“1年待ち”の 庖丁工房〈タダフサ〉が アウトレットセール開催!

金物の町・新潟県三条市の庖丁メーカー、
〈庖丁工房タダフサ〉。
熟練の職人さんが腕をふるった、
ナチュラルでやさしいデザインの、
切れ味よくさびにくい包丁で人気のメーカー。
今年10月に、工場敷地内に
直営店〈庖丁工房タダフサ ファクトリーショップ〉を
オープンしたタダフサさんが、このたび初のアウトレットセールを
2015年12月12日(土)にこの直営店にて開催します!

タダフサさんでは、厳格な規格を設けているため、
熔接や研磨などの製造工程で若干のアウトレット品が
発生してしまうのだそう。
今回のイベントでは、イギリスの
ライフスタイル誌〈MONOCLE(モノクル)〉に
Best homeware25(世界の家庭用品ベスト25)として
選ばれた包丁3本セット〈基本の3本(パン切り/三徳/ペティ)〉を
在庫数のみで販売!
ほかにも、菜切・出刃など定番庖丁のアウトレット品、
今後製造予定のない廃盤品、めったに製造機会のない貯蔵品・限定品などが
お値打ち価格にて販売されます。
また当日は、持参した庖丁の研ぎ直し現場も
ご覧いただけます。※研ぎ直しは有料

〈庖丁工房タダフサ(パン切り・三徳・ペティ)〉※正規販売時の箱は別売り

またイベント当日は、ショップ前にキッチンカーが登場。
オーガニックフードで人気の〈SOYL cafe〉に、
美味しいカレーと温かいドリンクを販売。
普段は飲食厳禁ですが、この日は工場内の一角がイートインスペースに変身。
工場の雰囲気を味わいながら、お食事も楽しめます。

「庖丁工房タダフサ ファクトリーショップ」年末感謝祭2015

日程:2015年12月12日(土)

時間:9:00-16:00

会場:庖丁工房タダフサ ファクトリーショップ および工場

住所:新潟県三条市東本成寺27-16

ミツバチがつくる “第3のみつ”とは? 秩父の森の恵みを届ける プロジェクト〈TAP&SAP〉

埼玉県秩父にて、“自然と人の恵みを生かして、持続可能な生活を”を
テーマに、森の恵みを届ける新たな取り組みが始まりました。
中心となって進めているのは、
〈TAP&SAP〉(タップアンドサップ)というグループの皆さん。

第一段プロダクトは、第3のビールならぬ
“第3のみつ”という、ちょっと変わった蜜です。

『秘蜜 林檎(夏蜜)』1,850円(税抜)

その名も『秘蜜』は、TAP&SAPとNPO法人秩父百年の森、
埼玉県立秩父農工科学高校食品化学科、
埼玉大学の関係者などとの共同研究から生まれた、
はちみつ類の新しいカテゴリーに入る蜜。

はちみつの国際規格では、花の蜜に由来する“花はちみつ”や“花蜜はちみつ”、
昆虫の代謝物質に由来する“甘露はちみつ”をはちみつと定義しますが、
第3のみつは、ミツバチが花の蜜やカエデの樹液、果実、
野菜のジュースを食べてつくった蜜なのだそう。

ミツバチたちが集めた花の蜜とさまざまなジュースの組み合わせから、
第3のみつならではのユニークな味が生まれるのだそうです。
これは気になりますね!

ミツバチたちが夏の花の蜜と林檎ジュースを独自にブレンドしてつくった蜜。ジュースには青森県弘前産の林檎ジュースを使用しています。

TAP&SAP代表の井原愛子さんは秩父市に生まれ、
故郷を離れて外資系家具販売会社で働いていましたが、
ある時秩父の森づくりを行っているNPOの取り組みに感化され、
Uターンすることを決意し、2014年に帰郷。

今年の夏にTAP&SAPを立ち上げ、
山とまちをつなぐ地域プロデューサーとして活動しています。
今後は、地域資源を生かした商品の開発や、
エコツアーなどを開催していく予定だそう。

現在、日本に流通している国産のハチミツはたったの5%。
しかも、養蜂をめぐる状況は年々厳しくなってきているのだとか。
TAP&SAPでは、そうした問題を補いながら
おいしい蜜を届けていくため、原料も国産のものにこだわっています。

さらにTAP&SAPは、蜜を食べるための匙もつくってしまいました!

『秘蜜の匙』1,112円(税抜)

これは、真ん中に穴があいていることにより、
蜜を絡めて垂らせるというもの。
形状が工夫されており、ジャムなどをすくう時にも便利です。

匙を手がけたのは秩父山中にある小さな工房〈ツグミ工芸舎〉さん。
秩父産のキハダの古材を使って、ひとつひとつ丁寧に仕上げています。

この『秘蜜の匙』と『秘蜜』は、オンラインショップで販売が始まっています。

漆喰を自分でぬってみよう! 京都・二条城にDIYラボ 〈うま~くヌレールLABO京都〉 オープン

自分で漆喰が塗れたらいいなって
思うけど、大変そうでチャレンジできない...
そんな思いを抱える方に朗報。
2015年12月7日(月)、京都市の二条城南に、
実際に漆喰を塗る体験ができる
ショールーム〈うま~くヌレールLABO京都〉がオープンします。
栃木県佐野市で漆喰・モルタルなどの
製造・販売を行う〈日本プラスター株式会社〉さんがオーナー。
ホームセンターなどで販売している、DIYの漆喰を体験してもらう
ためのショールームです。
2014年にオープンした東京・上野の
ショールームに次いで2店舗めになります。

Kume Mariさん

京都店の内装工事のプロデュースは、
DIYブロガーとして活躍中の、
カリスマDIY主婦Kume Mariさんによるもの。
実際の施工は、普段はDIYをしない日本プラスターの
社員さんたちが栃木から京都に通いつめて行ったのだそう。
漆喰塗り~床貼り、タイル貼り、塗装、植栽、
大工仕事など、全てをDIYで仕上げた結果、
驚きのBefore Afterが…!!

京都・丹波の田んぼが学校になる日 ~田んぼの学校体験記~

宝酒造 田んぼの学校(京都府/南丹市)に行ってきました

「田んぼに行ってみませんか?」
宝酒造さんからそんなお誘いがありました。
「ただし長靴と帽子、汚れてもいい服装で来てくださいね」
というのも、稲刈りを手伝ってほしいとか。
田んぼの場所は、京都府南丹市園部町
京都駅からJR山陰線で45分、さらに車で10分。
とてものどかな里山風景が広がる場所だそうです。
それにしても、なぜ宝酒造が田んぼ?
すると、広報担当の奈良さんがすぐに教えてくれました。

和酒は日本の自然風土から生まれたお酒。
穀物や水、微生物など、すべて自然の恵みの賜物で
豊かな自然環境を保ち、受け継がれることが大前提。
宝酒造の環境活動も“自然保護”と“空容器問題”が2本柱で
そのひとつが2004年に開校した〈田んぼの学校〉だそうです。

この学校は小学生とその家族が対象で
2015年度は応募総数380組から抽選で選ばれた24組が参加。
年4回のうち、第1回の田植え編、第2回の草取り編は既に終わり
もうすぐ第3回の収穫編が開催されるとか。
「稲刈りだけじゃなくてしっかり授業もあるんですよ」
田んぼでの授業ってどんな感じでしょうか。

多くの人に支えられています

そう思いながらやってきた南丹市園部町。
園部城跡や日本最古の“天神さん”生身天満宮が有名ですが
その中心部から少し離れた仁江地区にある〈体験田んぼ〉には
朝9時半の集合時間になると親子連れが集まってきました。

今日の参加者は親子20組で計61名。
地元の京都以外に、大阪、兵庫、奈良と
遠くから来ている家族も多いようです。
3回目なので、子どもたちも慣れているのかな。
帽子、長靴、バンダナの“田んぼルック”がちゃんと似合っている。
仁江公民館での始業式が始まると
静かに熱心に、今日のスケジュールやお話を聞いています。

協力してくださる講師の方々の紹介で気づいたのですが
この田んぼの学校は実に多くの人々が関わっている。
NPO法人森の学校・代表の佐伯剛正さんやスタッフの方たち
日本自然保護協会認定の自然観察指導員さん
京都府立大学生命環境学部の先生と学生さん
それに忘れちゃいけない地元農家の方々。
“田んぼ指導員”として、稲刈り指導はもちろん
1年を通じて、この体験田んぼを見守ってくださり
公民館を使わせてもらうのも、地元のご好意があってこそ。
宝酒造京都本社からも社員サポーターが多数参加。
看護師さんも待機して、万全の体制が組まれているのがわかります。

この始業式で印象に残ったのが
「五感を使って楽しんでください」という言葉。
「自分の中の野生を感じて養って。それが将来きっと役立ちます」
小学生の子どもたちにはまだよくわからなくても
この言葉、親世代にはものすごく響くはず。
その後始まった授業でも
無邪気ながらも真剣に取り組む子どもたち以上に
大人のほうが気づかされる場面が多いように思えました。

お米も種、命の源だと理解します

たとえば屋内での自然観察授業。
お米について勉強しようというテーマでは
もみ→玄米→胚芽米→白米と、見て触ってにおいもかいで
ルーペで観察しながらスケッチする。
そのうえで、もみ殻を自分の手でむいてみる。
「ぜんぜんむけない!」
「あー疲れちゃった」
ぼやきつつも「もみすり」の大変さを実感した子どもたち
その作業がないとお米が食べられないことにも気づいたかな。

1粒のお米とじっくり向き合って観察してみると
いつもなにげなく食べているご飯が発芽する種の集合体で
次世代につなぐ命の源をいただいていることを実感します。
さらに大人世代なら作り手の苦労にまで思い至るはず。
これ、誰もがはっとする瞬間じゃないでしょうか。

ちなみに、芽が出るのはもみだけなんだとか。
土に植えて水浸しの状態になっても
もみがらが余分な水気を調整し腐ることを防いでくれる。
自然の仕組みは本当によくできているなと思いました。

よくできているといえば、果物の柿の種。
今日の授業でも上手に割るのに四苦八苦しながらも
子どもたちは双葉の形をした胚をじっくりルーペで観察。
「刃を当てて固い種を確かめながら柿を切って」と
お母さんお父さんが手助けしてくれながら一緒に見た
“白い双葉”は鮮やかな記憶として心に残るでしょうね。

常滑の器で、おいしい料理を。 移動式レストラン 〈旅するパーラー陶の森​〉が 6日間限定オープン!

焼き物のまち、愛知県の常滑市。
とこなめ焼の産地であるこのまちで、
2015年12月11日(金)より、「常滑の器で、おいしい料理を。」
をコンセプトにするイベント〈旅するパーラー陶の森​〉が開催されます。
開催日は、2015年12月11日(金)、12日(土)、13日(日)、18日(金)、19日(土)、20日(日)の6日間。
ここでしか味わえないスペシャルメニューを、
参加作家の器の中からお好きな器を選んで食べられるイベント。
目的は、常滑でつくる人と、それらを食する人・使う人が
交流し集う社交場をつくること。
食事を楽しみながら器を体感し、
つくり手と話すことで、こだわりや、
作品の背景にあるストーリーを知る
きっかけの場となることを目指し開催されます。

魚谷あきこさんの作品

大渕由香利さんの作品

当日は9名の作家さんが参加。
展示販売もあるので、気に入った器はその場で購入も可能です。
毎日の暮らしに寄り添う器を探してみてはいかがでしょう。

三重県松阪市の〈カルティベイト〉

参加するレストランは、
三重県松阪市の〈カルティベイト〉と、
岐阜県池田山麓の〈ネシアン〉。
〈カルティベイト〉は三重の食材を活用した、山本祐也さんのレストラン。
〈ネシアン〉は揖斐周辺で育った無農薬野菜を中心に、
素材を生かした料理を提供。
また会場では、BEANS BITOUによるオリジナルブレンドコーヒー〈常滑ブレンド〉の他、
アルコールや焼菓子なども。
どんなお料理が味わえるのか、楽しみです。

東北の工芸品を日本のおみやげに! 「東北スタンダードマーケット ソラマチ店」に クリスマスこけしが入荷。

東京下町の観光スポットとして定着しつつある東京スカイツリー。
併設する商業施設ビル「東京ソラマチ」の4階に、
日本各地の雑貨や食品が集まる「ジャパンスーベニア」フロアがあるのをご存知ですか?
「浅草 飴細工 アメシン」「だがし 夢や」など東京の下町文化が香る店や、
栃木県のアンテナショップ「とちまるショップ」、
長野を拠点に全国のおいしい食材を発信する「久世福商店」、
「日本の土産もの」をコンセプトにした、
中川政七商店のものづくりブランド「日本市」など、
面白いお店がたくさんあるんです。

そんなフロアに、ひときわ目をひくカラフルなデザインの店が、
東北に根づく工芸品、食品、日用品を扱う「東北スタンダードマーケット」。
パステルカラーのボックスのなかに、
東北各地の魅力を代弁するかのように個性ある商品たちが並んでいます。

同店を手がけるのは、
青森県八戸市を拠点とする文房具や本を扱う株式会社金入。
代表である金入健雄さんは、
これまで八戸、仙台、盛岡などで、
各地の漆器や木工などの伝統工芸にフィーチャーした、
「カネイリミュージアムショップ」をオープンしていて、
東北の伝統工芸を伝え、もりあげる立役者のひとりなんです。
(コロカルでの取材記事はこちら

ミュージアムショップを立ち上げたことから、少しずつ知り合っていった東北の職人さんたちと相談しながら、カネイリオリジナルの工芸品もさまざま生まれています。

これまでは、オープンしたその土地の特長を生かす店が多かったけれど、
今年7月にオープンした、東北スタンダードマーケット ソラマチ店では、
東北6県の魅力をすべてもりこんだショップになっています。
各地の美しい手仕事やユニークな食品などが
一同に揃っている店は東北地域を探してもなかなかありません。
「日本のおみやげとして、全国の方にはもちろん、外国の観光客のみなさんにも
東北のすばらしい手仕事を知ってもらえたらうれしい」と金入さんは言います。

さて、店舗を歩いてみると、まず気になるのは、
おいしそうな食品の数々。つい手に取っていろいろ食べてみたくなります。
例えば、チーズといかのハーモニーがたまらない
昭和から八戸で愛されてきたおつまみ「なかよし」は人気商品。
青森のリンゴ100%の缶ジュース「シャイニー」も、
創業当時から変わらないレトロなパッケージが可愛くおいしいジュースです。

山形県最上地に昔から伝わる伝承大豆をブレンドした
「森の家」の無添加のお茶「森茶」に、
福島県須賀川市の「FⅡR」がつくる、
柿やりんご、デコポン、スイカなどの国産無添加のドライフルーツや
玄米やはと麦も加えた「和ぐらのーら」。
地元で愛されるなつかしのおやつから、
近年出てきたばかりの商品ラインアップは、
地元を知るからこそできるセレクトです。

健康食品として、注目される黒ニンニクも金入さんの地元八戸でつくられているものを、カッコいいデザインのオリジナルパッケージで。

淡路島ならではの 商品開発の現場を追う 淡路はたらくカタチ研究島 前編

2015年の〈淡路はたらくカタチ研究島〉はどんな商品を開発したか

淡路島の雇用創出を図るプロジェクト〈淡路はたらくカタチ研究島〉。
厚生労働省の委託事業として、2011年から事業がスタートし、
2013年からは、より実践的な取り組みが行われている。
島の豊かな地域資源を生かした家業・生業の起業や、
島内観光ツアーや商品開発をサポートするプロジェクトで、
起業に興味を持つ人、島内への移住を希望する人に、
“働く”こと、“仕事をつくる”ことをあらためて考えるきっかけを与えている。
島外からスーパーバイザーやアドバイザー、デザイナーを招き、
島という閉鎖的なイメージになりがちな立地を、オープンにしたことも評価され、
いまや、地方での仕事づくりや働き方のロールモデルとなっている。

この事業のひとつ「淡路島ならではの付加価値商品開発」は、
商品の企画開発からパッケージデザイン、試験販売までをワンストップで行い、
全国向けの販路開拓も積極的に行っている。
こうした開発のノウハウは島内の事業希望者に対して広く公開され、
地域に還元されているのも特徴だ。
昨年、コロカルでもその開発の様子をお伝えしたが、
今年も新たに4商品が開発され、
11月24日(火)より渋谷ヒカリエで商品発表会を行うということで、
昨年に引き続き商品開発の舞台となった淡路島を訪れた。

実践支援員のみなさん。左から竹下加奈子さん、藤澤晶子さん、大村明子さん、加藤賢一さん。

商品開発には12件の応募があり、平成27年度は4件が採択された。

・ 建材としての新しい瓦製品
・ 淡路島の花をとじこめた石けん
・ 淡路島産デュラム小麦の小麦粉
・ 島の自然素材で作った日用道具

この4件の開発の現場を知るために、淡路島中を巡った。

淡路瓦をシンプル&モダンに

淡路島は瓦の三大産地のひとつとして知られている。
特に、南あわじ市の津井は、約80社が集まる淡路島を代表する産地だ。
淡路瓦の特徴は、焼き上がりのあとに燻す工程があること。
燻すことで、表面は強く、耐久性を増し、
“いぶし銀”の由来の通りの鈍くて渋みのある銀色を帯びる。
いまだに島内の住宅の多くに使われているが、
家のデザインが西洋様式になってきたこと、屋根材の種類が豊富になってきて、
淡路瓦以外の選択肢を選ぶ人が増えたことに、関係者は危機感をもっていた。

瓦の窯元である〈株式会社タツミ〉の興津祐扶(ゆうすけ)さんもそのひとり。
「一般の人に使ってもらう機会が少なくなってきているので、
“瓦といえば昔ながらのもの”というイメージを払拭したいと思いました。
それに、タツミ一社だけではなく淡路の地場産業として、
淡路瓦の業界全体が上向きになってくれればと思い、企画書を出しました」
その企画が、「淡路瓦の建材としての利用」。
香川県高松市の仏生山温泉などで活躍する建築家岡 昇平さんと
家具のデザインを手がけるアンチポエムの松村亮平さんのふたりで
〈こんぶ製作所〉というユニット名でデザイナーとして開発に携わった。

「水を弾く、表面がかたいという利点からも、
エクステリアや床材としての利用も検討したのですが、
やはり屋根であってこその淡路瓦だろう、と。
しかし用途が屋根だけだと需要が少ないのも事実。
そこで、ひとつのパターンの瓦で、壁材としても、屋根材としても使えるような、
現代の感性に合った新しい和瓦をつくろうということになったのです」
と話すのは、実践支援員の竹下加奈子さん。

岡さん、松村さんの提案は「現代の建築に合うシンプル・モダンなデザインの瓦」。
湾曲しているのが定番の瓦を“あえてフラットに”というのは岡さんの発案だった。
さらに、薄いほうがモダンに見える、と瓦の薄さにもこだわった岡さん。
途中で割れるリスクもあり、薄く焼くのは熟練の職人でも難しかったと
興津さんも開発当初を振り返るが、「それでも企画や方向性を決めるのが
一番難しくて、試作は少なくて済みました」と言うから、
淡路島で育まれる確かな技術力があってのことだったのだろう。

淡路島の瓦産業はパーツごとに製造する完全分業制で、
タツミは、鬼瓦とのし瓦を専門につくっているが、
門や塀に使う小瓦だけ、軒の部分の瓦だけという工場(こうば)もある。
一棟の家の屋根を葺くのに、複数社のメーカーが関わる。
そのため“競合”というより“協業”の意識があり、強い連帯感を持つ。
それぞれのメーカーで製造しているものが違うので、不公平が出ないよう、
「特別な金型が必要でなく、どのメーカーでも製造できる瓦をつくる」ということも
クリアしなければならなかった。

こうしてできた瓦は、大きさいろいろ、厚みも選べて、幅も3種類用意した。
さらに、岡さんのリクエストにより、
はけ土と呼ばれる上塗りの土を塗らないようにしたことで、
経年変化しやすいうえに、色の焼きムラが出る。
昔は均一に焼くのがいい職人の仕事とされてきたが、
「この一枚一枚のムラが並べたときにかえっていい表情になる」のだと、
興津さんは言う。
模様は〈つるつる(フラット)〉と
縦方向に無数の線が入った〈しましま(スクラッチ)〉。
それぞれ1種類だけを使ってもいいし、
ミックスしてもスクラッチがほどよいアクセントとなってかっこいい。
何より、ランダムに並んだ瓦は陰影が美しい。
見る角度によって、銀色の濃さ、薄さ、スクラッチの強弱も異なり、
それも家の個性となる。そんな自由な使い道が新しい瓦は、
〈まちまち瓦〉と名づけられた。

屋根だけでなく、壁でも使える瓦。きめ細かないぶし銀が美しい。

器をつくるかのような瓦の制作風景。瓦の土もすべて淡路島で採れる。

実践支援員の竹下加奈子さんと、提案者の興津祐扶さん。

淡路島の花をぎゅっと詰め込んだ石けん

昨年度、淡路島の花々の香りを閉じ込めた
エッセンシャルオイル〈Suu(スウ)〉を開発したように、
淡路島と言えば“花”というイメージは強い。
特に、淡路島は県下一の花の産地で、大事な地域の産業となっている。
その淡路市でカレンデュラ(マリーゴールド)を栽培している花農家の廣田さんは、
はたらくカタチ研究島の研修で観賞用以外にもハーブとしての用途を知り、
無農薬栽培に一部切り替えた。
五色ふるさと振興公社による「菜の花ひまわりエコプロジェクト」のひまわり油と、
アイランド・ラベンダーのエッセンシャルオイルを閉じ込めた石けんは
〈Suu BOTANICAL SOAP〉という名になった。

デザインは、増永明子さん(マスナガデザイン部)。

石けんの原材料となるひまわり油の生産現場を案内してくれたのは、
洲本市役所の農政課でエコプロジェクトを推進する野口拓真さん。
油の食用以外での活用方法として、石けんの商品開発を提案した人でもある。
複合施設ウェルネスパーク五色の一角にある、
菜種油とひまわり油の搾油所と、バイオディーゼル燃料の精製所にうかがった。
10月の取材時にもまだ咲いていたひまわり。ひまわりって夏のものでは?
「菜の花(菜種)との二毛作の農家さんも多いので、いま咲いているひまわりは、
7月に種を蒔き、10月に咲き、10月後半から11月初旬に種を収穫するんです」
と野口さん。5月に種を蒔き、7月に咲くひまわりの花もあるが、
温暖で日照時間の長い淡路島だからこそできる、秋のひまわり。
なかには、無農薬で栽培する農家さんもいるのだという。

いいひまわりの種の条件は、かたくて大きいもの。
花をしっかり枯れさせて、その種を採取する。
種は90度で20分間焙煎してからゆっくりと搾油機で絞る。
残った油かすは肥料や飼料になり、“循環”していく。
もちろん、食用にしてもおいしいひまわり油。
あっさりしていて、油臭さがないのが特徴だ。
また、ビタミンEを多く含むことから、
健康の面からもひまわり油が見直されることが多いのだという。

“循環”といえばもうひとつ。
家庭で使い切ったひまわり油を含む食用油を回収し、
バイオディーゼルエンジン車の燃料用として精製。
市内を走るバス2台や、フォークリフトの燃料になっている。
年間1万5000リットルもの廃油を回収している、エコ最前線の市なのだ。

バイオディーゼル燃料で走るフォークリフトは車体もひまわり色。

Suu BOTANICAL SOAPの試作は2回。
無添加の石けんづくりを行う、兵庫県三木市の石けん製造会社へ依頼して、
火を入れず、石けんの反応熱のみを使い、
ビタミンなどの成分をできるかぎり残す、コールドプロセス製法でつくられた。
サンプルをつくっては関係者などに配り、
色や香り、使用感についてフィードバックをもらってできたのが、
カレンデュラの花びらが散りばめられた、見た目にもかわいらしい石けん。
ひまわり油とカレンデュラの保湿成分で、洗いあがりはしっとりとし、
ラベンダーが心地よく香る。
「太陽の恵みを、花を通じて石けんに閉じ込めました」と実践支援員の藤澤晶子さん。
淡路島の花を凝縮させたこの石けんは、実販売の機会をいまかいまかと待っている。

洲本市役所の野口拓真さん。BDF(バイオディーゼル燃料)の普及など、エコプロジェクトに取り組む。

よく枯れたひまわりとその種。今年は少し小粒なのだそう。

カレンデュラの花びら。石けんにたっぷり混ぜる。

淡路島産だから“アイランド・ラベンダー”と呼ばれる、香り高いラベンダー。