国産材でつくる材木レシピ? 岡山県の西粟倉・森の学校が、 開発プロジェクトなどを 「SYNQA」にて展示

株式会社イトーキが運営する、中央区京橋にある、
オープン・イノベーションを実践する会員制のサロン「SYNQA」。
この「SYNQA」がただいま、地域のプロジェクトに特化した
クラウドファンディングサイト「FAAVO」と連携した
プロジェクトを実施中。
その内容は、「地域素材で働くをデザインする」をテーマに、
岐阜の飛騨高山や大阪、鹿児島など地域のデザイナーたちが、
地域素材を使ったオフィス家具の製作に挑戦するというもの。
制作費を支援すると、オフィスに新しい家具が届くんです。

そのうちの一つに、
岡山県の「西粟倉・森の学校」によるプロジェクトがあります。
西粟倉は岡山県の北東端に位置する、人口約1,500人の村です。
森の学校は、西粟倉地域の間伐材を使ったプロダクトの
製造販売を行っています。
今回のプロジェクトでは、「DIYで家具をつくりたい」、
「セルフリノベーションで内装をつくりたい」と思っている人のために、
国産材の材木のレシピを作るのだそう。
いわば、自分で暮らしをつくりたい人たちのための設計図ですね。
支援者には、森の学校の工作室1日無料券や、
オリジナルの材木レシピを実現できる権利などもご用意。
詳細はWebサイトをご覧ください。

こちらがレシピ

勝手に作る商店街サンド: 東京都・町田駅前編

商店街サンドとは?

「商店街サンド」とは、
ひとつの商店街(地域)で売られているパンと具材を使い、
その土地でしか食べられないサンドイッチをつくってみる企画。
必ずといっていいほど美味しいものができ、ついでにまちの様子や地域の食を知ることができる一石二鳥の企画なのだ。
今回は東京の西南端にある町田市の町田駅前にやってきた。

大にぎわいの町田駅前でつくる!

町田駅は新宿から小田急線快速急行で30分ほどのところにある。
駅の反対側にいけばもう神奈川県相模原市。東京と神奈川のちょうど境目にあるまちだ。
駅を降りてまず驚くのは、丸井、ルミネ、109といった大型デパートがずらりと並んでいること。
さらに、ドラッグストア、牛丼屋、雑貨屋にブックオフなど、
チェーン店が所狭しと軒を連ねている。
とても便利そうだがその密集ぶりに「雑多なまち」という印象を受ける。

買い物が一気にできるようなまち、町田。109もあるし、渋谷をギュッと凝縮したようなイメージかも。

渋谷との違いはいろんな世代の人がいるところか。

すべてのチェーン店が町田に集まっているのでは? と思うほどチェーン店が多い。でもその中に老舗が残っている。

雑多、というとあまり聞こえはよくないが、それが町田駅前の良さであり特徴に思える。
窮屈に感じるほどたくさんのお店が入っている建物には、
よく見ると明治時代から続く乾物屋さんが入っていたりする。
大きくてきれいなホテルがあるなと思ったら、よく見ると図書館が入っていたりする。
整備されたキレイな通りもあれば、酔客が似合いそうな味のある細道があったりする。
新しいものの中に古くから残るシーンを見つけるのが面白い。
まちを歩く人々も老若男女問わず。いろんな世代が楽しめそうなまちだ。

こんな細い道があったりもする。手前は行列のできるカレー屋さん。

写真館に寸法直し。同じエリアに、新しさと懐かしさが混在するのだ。

今回お世話になったのは本多さんとゴンちゃん。姉弟のように仲のいいふたり。

さて、今回の商店街サンドにつきあってくれるのは
町田市観光コンベンション協会の本多浩子さんと、
急きょ参加することになった中東辰哉さんこと通称ゴンちゃん。

これだけお店が多くて賑やかだと具材選びに迷ってしまいそうだが
ふだん町田の観光情報を発信してるふたりとなら「町田らしい」サンドが作れるに違いない。

既存部分をどう残して、どう見せるか?築年数不詳の木造平屋。 ルーヴィス vol.2

ルーヴィス vol.2
駅から遠くボロボロだった平屋が人気賃貸物件に

皆さま、こんにちは。ルーヴィスの福井です。
vol.1では、「古さを、懐かしさにかえる」と題して
手探りでやっていた頃の「みどり荘」のお話をしましたが、
今回は、古い物件でも競争力は新築以上に出せると確認した
「築年数不詳。木造平屋のリノベーション」のお話です。

神奈川、特に東京に近い都市部では
比較的借り手の需要に恵まれた環境にあるとは思いますが、
それでも23区と比較すると、賃貸物件では改修費用もかけにくいですし、
入居者も誘致しにくいと思っています。
非都市部においては、より顕著なものと想像しますが、
そのような厳しい状況下において成功モデルをつくることが、
今後の日本において最も競争力のある先端モデルだと考えています。

そして「みどり荘」から数か月後に、横浜の地主さんから
さらに厳しそうな相談が来ます。

「もう3年ぐらい誰も住んでなくて、貸してもいない物件がある。
困っているわけではないけど、そのままにしておくとどんどん傷んでしまうし、
周りの人にも迷惑掛けちゃうから、どうにかしたい」と。
もちろん喜んで見に行きました。
横浜駅から平坦な道を歩いて20分。大きな道から細い脇道に入っていくと、
道はどんどん細くなり、行き止まりの手前に現れたのが、こちらの平屋です。

外観。

僕が小学生の頃、
みどり荘のようなアパートに住んでいる友達は何人かいましたが、
平屋に住んでいる友達はいませんでした。
そして内部はこのような感じです。

全体的に薄暗く、重苦しい印象だった既存の室内。

床は、もうよくわからない状態にあり、壁の元の色もなんだかわからず、
建物全体から負のオーラが出ていて、
懐かしさは通り越して香ばしい感じでした。
事務所に戻ってきてから、ボロボロの状態の既存写真を
呆然とただただ眺めていた記憶があります。

既存の床は、劣化が激しく水色の養生シートのようなもので少しだけ歩きやすくされていた。

カギが閉まらないぐらい傾いていたサッシ。

当時はまだ、「平屋=取り壊し」というのが当たり前で、
多くの人が直したところでどうにかなるもんじゃないという状況でした。

ただ、建て替えを選択しないのにはオーナーにも理由がありました。
後ろに崖を背負ったこの物件を建て替えようとすると、
セットバックをさせなくてはならず、
現状の建坪10坪強よりもさらに小さくなってしまうため、
建て替えでは費用対効果が得にくいという判断でした。

「Kino Iglu 初島 星空シアター」。静岡県・熱海市で、大自然のなか星空上映を楽しむ!

雑誌「Hanako FOR MEN」や「BRUTUS」でもお馴染みの、
「全国を旅する映画館」、Kino Iglu(キノ・イグルー)。
いわゆる普通の映画館を飛び出して、
さまざまな場所で映画を上映してきた彼らから、
心地よい新緑の季節に、
また上映イベントを開催するというお知らせが届きました!

Kino Igluは吉祥寺を拠点としながら、
これまで札幌、京都、富山、金沢など全国各地の
カフェやレストラン、雑貨店やギャラリー、書店やパン屋さんなどで
独特のセレクトによる映画を上映するイベントを行ってきました。
また、ただ上映するだけでなく、
食事会や音楽ライブ、写真展などと合わせることで
映画の新しい楽しみ方を提案しています。

そんな彼らが5月の上映に選んだのは、静岡県熱海市の、初島。
しかも1泊2日の、星空野外上映会とのこと。
最近は「逗子海岸映画祭」のように野外で映画を楽しめる機会が増えていますが、
こちらはもっとアウトドア、
大自然に囲まれて映画を見るという、面白い試みですね。

野外上映のひとこま

映画「冒険者たち」より

気になる上映作品は、往年の名作フランス映画「冒険者たち」。
アフリカ・コンゴ沖に隠された財宝をめぐってくりひろげられる、
男女3人による愛と友情のアドベンチャーで、主演はかのアラン・ドロン。
舞台が「コンゴ沖」なので船が出てくるんですが、
上映会の会場となる初島への行き来もフェリーということで、
映画と照らし合わせるような、わくわくさせる仕掛けがありますね!

「交通安全ブッフェ」開催。 「止まれ」標識がケーキに!? 札幌のホテルが春の交通安全運動を楽しくPR

札幌のセンチュリーロイヤルホテルにて5月3日(日)、
交通安全をテーマにした 「ゴールデンウィークファミリーブッフェ」が
開催されます!

5月11日(月)から10日間実施される春の交通安全運動に向け、
親子で楽しみながら交通安全への取り組みを理解してもらおうと
札幌中央警察署他と協力し企画されたもの。
2014年に「朝食の美味しいホテル」北海道大会で優勝したこちらのホテルでは、
以前にも野菜のかき氷や日本三大七味をテーマにしたブッフェなど
ユニークな食イベントを開催しています。

美味しそうな「止まれ」ケーキ。

こちらはシートベルトをイメージ。北海道らしくサーモンとイクラが使われています。

今回並ぶ料理やデザートのラインナップも遊び心がたっぷり!
トマトとレモンを使った「とま・れ!ケーキ」や、
「サーモンとイクラの親子でシートベルト」、
「飲んだら乗らない」オレンジゼリーのビール風、
「信号無視はダメ!冷静に。冷製蒸し鶏のガーリックソース」
「左右確認 もち豚の角煮(確認)」などなど、
交通安全に絡めた面白いものばかり。
テーブルマジックやビンゴとともに楽しめます。

また、こども免許証の発行や反射材効果体験、
白バイの展示・撮影、北海道警察のマスコット「ほくとくん」との記念撮影、
自転車シミュレーター体験、交通安全啓発ビデオの上映など
交通ルールやマナーを学べる無料イベントも同時開催。

食を通して安全を意識するイベント、
ぜひ親子で参加してみてください!

■開催日時
2015年5月3日(日)17:30~19:30(お料理ラストオーダー19:00)
■料 金
大人 【前売券】4,800円 【当日券】5,000円 小学生 【前売券・当日券共】2,400円
■予約
011-221-3002(宴会営業部・直通)※受付時間:平日10:00~18:00
■会場 センチュリーロイヤルホテル 20F 宴会場 グレイス

※同時開催イベント
■催事名: 春の交通安全 in センチュリーロイヤルホテル
■開催日時: 2015年5月3日(日)13:00~19:00
■入場料:無料

 ・センチュリーロイヤルホテル「ゴールデンウィーク ファミリーブッフェ」

県内外の名店多数の「大草原の小さな店」。山口市、3000坪の大草原で野外マーケット!

日に日にあたたかさも増して、ピクニックをするのにちょうどいい季節になってきました。
晴れた空の下、太陽の日差しを浴びて、土と緑の匂いを吸い込みながら、
親しい誰かと集まって、食事したりするのは、楽しいですよね。

そんな季節にぴったりのイベントが、山口県山口市で開催されます。
「大草原の小さな店」という名前のこのイベント、
山口市の秋穂にある、3,000坪の広さの大草原に、
食事や飲み物、食材、雑貨などを販売するお店が出店するんです。

たとえば、地元山口市で有名な、オーガニック野菜料理を提供するカフェ「FRANK」や、
店舗を持たない出張カフェ「CAPIME coffee」といったお店も参加。
広島や福岡のような近隣県、そして東京や鎌倉からも個性的なお店が集まります。

出張喫茶「CAPIME coffee」が野点出張喫茶をします

DMの絵は画家のnakabanさんが描いたもの

会場の3000坪の大草原は、オートマタ(からくり人形)作家の
原田和明さんのお庭なのだそう。
草原の脇には原田さんのアトリエと、ギャラリー&カフェ「AUTOMATON」もありますよ。
こんな環境で制作しているなんて、うらやましいです……。

古民家から考える地域の未来。 一般社団法人ノオト vol.01

一般社団法人ノオト vol.01
丹波篠山で暮らしながら地域づくり

みなさんはじめまして。一般社団法人ノオトの星野新治と申します。
私たちは、兵庫県の丹波篠山を拠点に、
古民家の再生活用と古民家を入口とした地域づくり事業や中間支援などを行っています。
この連載では、ノオトで働くさまざまな立場の担当者が交替で、
私たちの取り組みを紹介していきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
第1回目の今回は、ノオトの概要を書いていきます。

私たちの拠点である篠山は、
兵庫県の中東部、京都府と大阪府の県境に位置する、山あいの盆地のまちです。
約400年前に篠山城の築城に伴って形成され、今も城下町の面影が残されています。
市の中心には国指定伝統的建造物群保存地区に選定される歴史的まち並みがあり、
周辺には、丹波栗、丹波黒豆、松茸、ぼたん鍋(猪鍋)など、
豊かな食文化を育む農村地域が広がっています。
しかし、人口減少、空き家、産業の衰退など、地方の多くが抱える課題を同じく抱えています。

私たちは、そんな丹波篠山に暮らしながら、地域づくりに力を入れています。

篠山市河原町地区には、町家が並び、歴史的まち並みが残る伝統的建造物群保存地区。

篠山城跡。

空き家となっている古民家が、地域づくりの鍵となる

私たちの地域づくりの鍵となるのは、空き家となっている古民家です。
古民家の定義は人や場合によってさまざまですが、
概ね築50年以上、特に昭和25年につくられた現在の建築基準法以前の建物のことを
そう呼ぶことが多いようです。
なぜかというと、戦後につくられた建築基準法では、
コンクリートや鉄を中心とした建築に適した基準となっているため、
低層な住宅以外での木造建築の利用可能性はほとんど想定されていません。
つまり、旅館や飲食店など、まちの生業を生み出す用途には、
なかなか使いにくい状況になっています。
そのため、現状ですでに使用しているものを除き、
古民家を住宅以外の用途で使用する場合には、かなりの工夫が必要になっています。
だからと言って、使われずに放置されてしまうのは残念でなりません。
古民家には、これまで積み重ねてきた日本の暮らし方や文化、
時を超えて残る歴史的な空間の力強さ、
そして地域ごとの特色が詰まっていると私たちは考えています。

ものづくりから まちのリノベーションへ。 WORKVISIONS vol.2

WORKVISIONS vol.2

みなさん、こんにちは! ワークヴィジョンズの代表、西村浩です。
vol.1では、僕が倉庫をリノベーションして使っていた、
品川のオフィスについて書きましたが、今回は、その冒頭で少しふれた
「都市のリノベーション」という考えに至るまでについて、書きたいと思います。

分野を超えて行き来すると、都市がみえてきた

リノベーションというと、一般的には古い建物を対象にするイメージがありますが、
本来的な意味は“価値の革新”であって、
建物に限らなくてもいいんじゃないかと僕は考えています。
何か新しく生まれたものは、時の経過とともに物質的に古くなる。
それと同時に当初の存在意義も、どこか社会の価値観とのズレが生じていきます。
古くなってしまったものを、物質的に新品に戻すことはできませんから、
逆にその古さを時間の積み重ねによる“味”と捉えて、ものの古めかしさを生かしつつ、
そこに未来の価値に繋がっていくような使われ方や人との関わり方を、
デザインという武器を駆使しながら、未来へ受け継いでいくことこそが、
リノベーションということではないかと思っています。

そう考えると、建物以外にも、道路や公園、水辺など、
公共の場にもたくさんのリノベーションの対象となるものがありそうですね。
今後、人口が減少し、それにあわせて車も減っていく社会が訪れるとすれば、
車をスムースに通すための道路空間なんかは、もっと歩行者のために開放して、
むしろ公園のような空間にリノベーションしてもいいかもしれません。
その好例としては、ニューヨークのハイラインが有名です。
http://www.thehighline.org/about
もともと、高架の鉄道貨物線だったところですが、1950年代になると、
物流の主流が鉄道による貨物輸送から高速道路を使ったトラック輸送へと移行し、
ニーズの減少に伴って廃線となってしまいました。
長らく使われずに放置されていましたが、この廃線跡地を、
約1.6kmに渡って緑道にリノベーションした空間がハイラインで、
今や市民に人気の憩いの場となっています。
その結果、沿線地域の価値が上昇して、不動産開発が活発化し、
まちの活性化にも大きく貢献したプロジェクトなのです。

整備前のハイラインの様子(公式Webサイトより借用)。

まちの活性化に大きく寄与したハイラインの様子(公式Webサイトより借用)。

小さなリノベーションが、大きなまちづくりにつながる

この醍醐味こそが、リノベーションの意義であり楽しさだと僕は思います。
そして、日本の地方都市の現状は、どこにいってもなかなか元気がない。
まちだって老化する。時代の価値観とのズレを矯正して、
美しく年齢を重ねるまちのあり方を考えることが必要で、
それが“都市のリノベーション”だと考えます。
ひとつの建物に留まらず、都市まで視野を広げて、
そのために必要なことが何かと考えれば、
実は、建築や土木、都市計画とか、そういった分野の壁を越えて、
それらが上手に連携することが大切だと思います。
空き家だらけのストック過剰状態の状況とはいえ、
必要ならば、新築の建物をつくったっていいんじゃないかと思うのです。

一般的にイメージされる建物のリノベーションは、
都市のリノベーションのための手段のひとつだと考えています。
僕は、疲弊し続ける風景をなんとか再生したいという思いから、
どんなプロジェクトにおいても、分野を限定せず、
まちの再生に少しでも貢献できるアイデアを探すようにしています。
そして、都市に関わるさまざまな分野同士や、
そこに込められるアイデア同士がいかに密に連携できるかというところに、
都市のリノベーションの効果が現れると思っています。
これからの時代を支える価値の革新をもたらすリノベーションの勘所は、
分野と分野の隙間にあるような気がします。

都市のリノベーションは、分野同士の連携が大切。

石川のいいもの、おいしいもの126店!「乙女の金沢 春ららら市 2015」今年も実況します!

コロカルではもうお馴染み!
今年も「春ららら市」の季節がやって来ました。

石川県の若手作家さんたちとお話しながら
作品を買えるマーケット「乙女の金沢 春ららら市」。
4月11日(土)・12日(日)の2日間にわたり、
石川県金沢市の金沢21世紀美術館の向かいにある
「しいのき迎賓館横 しいのき緑地」にて開催されます。

今年は石川生まれのいいものと
おいしいものを揃えたお店が、ずらり126店集合。
作家さんの手になる漆器やアクセサリー、九谷焼の器、
皮小物、家具、織物などが並びます。
珈琲、サンドイッチ、インドカレー、焼き菓子などなど、おいしいものもたくさん!

ライブには、高野寛さん(4/12)や、
ハンバートハンバート(4/11)、
ショコラ&アキト(4/12)などが登場。

シネモンドのららら映画館では、
特設テント映画館にて
かわいい森の妖精「アマールカ」をはじめとする
チェコのアニメーションを上映します。
(入場料300円)

プラネタリウム&ワークショップのセクションでは、
「工房ヒゲキタ」さんによる手づくりプラネタリウム&3D映像上映や、
田辺京子さんによる京九谷焼体験、
ミツル・カメリアーノさんのこいのぼり作り、
九谷焼絵柄ネイルのワークショップなどを開催します。

コロカルでは一昨年&昨年に引き続き、
特設ページにて、当日の模様をTwitter経由で実況中継します。
URLは当日お伝えいたします!
イベント実況「ツイートでららら」公開中です!
会場の様子が伝わってくる中継を、リアルタイムでお楽しみ下さい!

乙女の金沢 春ららら市 2015

ある都市で建築をつくるということ。 403architecture [dajiba] vol.1

403architecture [dajiba] vol.1 
見知らぬ土地、浜松を拠点にした理由

403architecture [dajiba]は、今から4年ほど前に
彌田徹、辻琢磨、そしてわたくし橋本健史によって設立されました。
静岡県の浜松市を拠点に活動をしています。
事務所から徒歩圏内にプロジェクトが集中しているなど、
ちょっと一般的な建築設計事務所とは違った仕事の仕方をしています。
この連載のテーマにもなっている「リノベ」の仕事も多い傾向にありますが、
ただ、手法としての「リノベ」を重視しているというよりは、
もう少し根本的な問題として、建築をつくるときの、
都市への関わり方について模索している、というのが率直な認識です。

そこで、僕らの仕事をより具体的に説明するために、
今回の連載企画では、クライアントである浜松のまちのみなさんへの
連続インタビューを行っていきたいと思っています。
そこから、パートナーとしての関わりを超えて、
僕らが浜松という都市そのものとどのように関わっているのかを
お伝えすることができればと思っています。

第1回目のインタビュイーは、浜松市の中心街で
美容室「enn」を営む、林 久展さんです。
ennは、浜松駅からほど近い、古いビルの1室にあり、
夫婦ふたりで営まれています。
林さんは403architecture [dajiba]として正式に活動を始める前から、
僕らをご存知で、最初のふたつのプロジェクトのクライアントです。
今回のインタビューでは、
普段と同じように(途中から)髪をカットしてもらいながら、お話をお聞きしました。

橋本

今回は第1回目なので、
「そもそもどんなかたちで僕らが浜松にやってきたか」
というところから振り返っていきます。
思い返してみると、初めてお会いしたのはお店の隣の空き室で、
ワークショップをやった時でしたよね? 
2010年、僕らはまだ大学院を修了したばかりの頃でした。
このビルのある通りに増えていた空きテナントをいくつかお借りして、
地元の静岡文化芸術大学(以下、文芸大)の学生のみなさんに、
なんらかのインスタレーションを制作してもらう、
というワークショップを運営した時です。覚えてます?

覚えてる覚えてる。

橋本

それまで、文芸大の学生との接点はありましたか?

あったよ。naruっ子(クライアントでもある「naru蕎麦」のバイトの総称。
次回店主にインタビュー予定)とか。
あと、今30歳くらいになる子たちとは面識あって、
このビルの屋上で小屋みたいなのつくってたな。
接点と言ってもピンポイントだけどね。
文芸大も当時は、今みたいな子たちじゃなくて、
僕の知ってる子たちはもうちょっとこう、ガテン系っていうか。

橋本

ガテン系?

「あれつくろう」というノリでやってる。
でも今の子たちはもうちょっと理論というか、
頭で考えてるような気がする。

橋本

学生の雰囲気や印象って、変わってきたと感じます?

それはあるね。でも、なんか世の中が、全体的になのかな。
建築は前から、そんな感じなのかもしれないけど。

橋本

いやー、建築も同じかもしれないですね。
最近はあんまり手で考える、みたいな人は少ないような気がします。
それよりは、もうちょっと社会貢献というか。このあいだ、久しぶりに
学生の卒業設計をまとめて見る機会があったんですけど、
災害対策とか高齢化とか、
あるいは廃施設の再利用というようなテーマを扱ったものが、ほとんどでした。

そうだよねえ。これつくりたいから、これつくる、みたいなのないよね。

橋本

あんまりそういう人はいないですね。文芸大の子が、というよりは、
日本全体の傾向なのかもしれません。あのワークショップのときは、
2010年で、いまほどそういった気運もなかったと思います。
でもそのときのシンポジウムには、
山崎亮さんが登壇されていたりしたんですけどね。
いずれにしても、林さんは僕らが「建築」の奴らだということは、
ご存知だったと思うんです。
空き室を使ったインスタレーションのサポートをしていることについて、
何か疑問などはありませんでしたか? 
変な奴らが来た、的な。

うーん。わかんないけど。今までにはない流れを持ってるな、
とは思ったかなぁ。
この界隈で生活をしている僕は、ライブや写真展とか、
なんとなく自分が興味があるもので人と関わってきたけど、
「建築」をベースに新しく人と関わるということはなかったから。
建築=建物を建てる、という感覚だったし、
少なからず学生が集まってくるのを見たとき、自分にはない感覚だった。

橋本

建物を建てるわけでもないのに「建築」の子って集まるんだ、みたいな? 
確かに、よく集まってくれましたよね。ちょっと前まで学生だった、
何者でもない奴らがぞろぞろやってきて、
「空き店舗に何かつくりませんか?」って言ってても、あやしさ満点ですし。
それでも、僕らもそうだし文芸大の学生にとっても
まず、浜松のことをちゃんと知る機会にしたかったというのはあります。
最初からインスタレーションをつくることありきだった訳でもなくて、
空きスペースのリサーチをやってみてから、いくつかの店舗スペースを
お借りできそうだったので、それなら学生主体で何か所か同時にやったほうが
インパクトもあるだろうと思っていました。

あと、建築の人との関わりっていうと、かっちゃんとかね。

橋本

かっちゃん?

家成さん(家成俊勝さん。大阪の設計事務所dot architects共同主宰)。

橋本

ああー! それはいつ頃の話で、どういうかたちで知り合ったんですか?

ここ(美容室ennの内装)をつくったとき。
当時、翼(大東翼さん。元dot architects共同主宰。
浜松にて「株式会社大と小とレフ」設立)
と家成さんがやっていた仕事の廃材が、ここの床の材料になりそうだったから、
家成さんの家、神戸まで取りに行ったんだよね。13年前になるかな。

橋本

ここの床の材料は神戸から来たんですね! 
13年前なら、僕も明石にいた頃です。そんなところでニアミスしているとは。
そう考えると、この床もずいぶんと歴史があるんですねー。

※ここで、突然マシュー(マシュー・ライアンさん。先日完成したばかりの
ゲストルームのクライアント。第4回目にインタビュー予定)がやってくる。

マシュー

ハーイ。ハッピーパディス!

橋本

パディ?

マシュー

ハッピー・パディス! 知らない? 
セイント・パトリックス・デイ(聖パトリックの祝日。この日は3月17日。
アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日)。
アイルランドの、飲み会の日。
グリーン着てる?(たまたま筆者は深緑のシャツを着ていたので)
ハシはセーフだね。
アメリカでは、今日グリーンをつけてないと、つねられるよ。

橋本

へえー。

※マシューはドイツの編集者と林さんを取り次いでいるらしく、
諸所相談しにきた。その間しばし待機。

マシュー

邪魔してごめんね! 今日は何してんの?

橋本

林さんにインタビューしてる。
僕らが関わったクライアントに話を聞く企画で、
マシューのとこにもそのうち行くよ。そんときはよろしくお願いしまーす。
月イチの企画だから、数か月後になるけど。

マシュー

待ってマス。

※マシュー帰る。以後はカットをしてもらいながらのインタビュー。

じゃーそろそろ切るか。

橋本

そうですね。お願いします。

古さを、懐かしさにかえる。 ルーヴィス vol.1

ルーヴィス vol.1
アンティーク家具メンテナンスの経験から。

みなさま、こんにちは。ルーヴィスの福井と申します。
僕は、神奈川県、横浜を拠点に
横浜、東京、湘南エリア、ときどき千葉の内房の古い建物の改修工事をしています。
個人や法人のお客さまからの依頼で
デザインと施工の両方をさせてもらう時もあれば、
設計事務所からの依頼で施工だけをさせてもらう時もあり、
関わり方はさまざまですが、カテゴリーでいうと工務店だと思っています。

僕自身はリノベーションの仕事における立ち位置に特にこだわりはなく、
クライアントのニーズに合わせて
ポジショニングを微調整しながら携わっています。
クライアントからよく「結局、ルーヴィスは何屋なの?」とよく聞かれるので、
この連載では、自己紹介を含めて、考え方や活動について書いていきます。
お付き合い、どうぞよろしくお願い致します!

そもそも、僕は建築を学んだこともなく、
設計事務所で働いたことも工務店で働いたこともない、アウトサイダーです。
そんな僕がなぜリノベーションの仕事を始めたのか。
15年ほど前に、当時東京の目黒通りにあった「ACME FURNITURE」
(http://acme.co.jp/ )というインテリアショップに勤めていました。
ACMEでの仕事は主に中古家具のメンテナンスだったのですが、
3か月に1度、カリフォルニアに中古家具の仕入れにも行かせてもらっていました。
フリーマーケットやアンティークモール、
リサイクルショップやインテリアショップをまわって、
1930年代〜1980年代ぐらいの中古家具や雑貨を仕入れ、
40フィートのコンテナを満載にして日本へ送り、
メンテナンスをして販売する仕事です。

アメリカ最大規模のフリーマーケットのひとつ、ロサンゼルスの「Rose Bowl Flea Market」。

仕入れた時に、コンディションの悪い家具も、
組み直したり塗装をし直したりすると、
生産当時のよさがよみがえり、今また新しくつくろうと思っても
コストや材料の問題で実現することができない価値があり、
当時から人気がありました。
今思えば、「古くてもボロボロでも直し続ければ価値は持続する」という感覚が、ACME時代に培われていたのだと思います。
その後、26歳の時に僕は父親の誘いもあり、
横浜にある実家の不動産会社に転職をします。

増え続ける、古い管理物件の空き室

不動産会社では、主に賃貸管理に携わっていました。
管理物件の中でも、築30年以上のものになると空室が多く、
賃料を下がり続けなくてはならないとなると、
運営維持も入居者を見つけるのにも苦労していました。
当時(いまから約10年前)、横浜でも空き家や空室は増え始めており、
「空室対策」というものを色々とやっていました。
と言ってもリノベーションなどではなく、家具付きの物件にしてみたり、
入居者を紹介してくれるほかの不動産会社に広告料を払ったり、
マンスリーマンションをやってみたりという感じでした。
そんなことを続ける中で、漠然とした疑問が出てきます。
「家具は直せば価値が上がるのに、不動産はなんでだめなんだろう?」
ということです。

家具は消費財だからか? いや、家具の中でも消費財ではないものは価値がある。
日本は地震が多いから古くなったら建て替えないといけないのか?
いや、100年以上建っている家だってある……。
という感じで疑問が疑問を呼び、
自分の目で、自分の体で検証してみたくなったのです。

被災地のこどもたちを音楽で支える。ドゥダメル指揮「相馬子どもオーケストラ&コーラス」演奏会

東日本大震災の被災地、福島県相馬市と岩手県大槌町で開かれている
「エル・システマ音楽教室」。
エル・システマとは、南米のベネズエラで行われている音楽教育システム。
現地では、「奏でよ、そして闘え」をモットーに、貧困層のこどもたちが
音楽を通して困難を乗り越える力と勇気を身につけるための
プログラムを行っています。

相馬市で行われている「エル・システマ音楽教室」は、
福島の子どもたちの尊厳を回復し、
自分の人生を切り開いていく生きる力を育むためのプロジェクト。
2012年に設立されて以来、未就学児から高校生まで、地元のこどもたちが、
弦楽オーケストラやコーラスの練習に日々励んでいるんです。

2013年4月に約30名で始まったこの音楽教室もどんどんと成長し、
2013年の12月には、震災後再建された新市民会館にて、
135名の「相馬子どもオーケストラ&コーラス」のデビュー公演を開催。
現在では約150名が参加しています!

そんな「相馬子どもオーケストラ&コーラス」たちが、
2015年3月29日(日)、東京・サントリーホールで公演を行います。
アメリカで行われている「エル・システマ」プログラムのひとつである
「ロサンゼルス・ユース・オーケストラ(YOLA)」に所属する子どもたち15名との共演。
なんとその指揮は、LAフィル音楽監督/指揮者である
巨匠グスターボ・ドゥダメル氏。
これは見逃せない公演になりそうです。

ドゥダメル氏とこどもたち

萩の小さな美容院「kilico」。 medicala vol.6

medicala vol.6
縁のあるまちの、もうひとつのリノベーション

前回は大分県竹田市のイタリアンレストラン『Osteria e Bar RecaD』を紹介しました。
オープン以来、大盛況みたいで地元の人はもちろん、
遠方からのお客さんもたくさん来ていて盛り上がっているみたいです。

さて、今回は山口県萩市に先日(2015年3月1日)オープンした、
美容院「kilico(キリコ)」についてご紹介します。
RecaDが完成したのが2014年の12月で、
kilicoの着工をしたのが2015年1月4日。
僕らmedicalaは2日遅れて6日から萩に入りました。

kilicoのオーナーは内田直己(通称うんちょ)。28歳です。
2014年12月末まで山口市内の美容院に勤め、店長を経験後、
地元の山口県萩市にて独立して美容院を開業するためにUターンしてきました。
僕とうんちょとの出会いはゲストハウス「ruco」の改装工事中に
髪を切りにきてくれたことが始まりでした。

うんちょに髪を切ってもらってる写真。

萩にrucoができたからかどうかは定かではありませんが、
rucoがオープンしてほどなく彼は独立を決意して萩市内で物件を探し始めたようです。
そんな時、
「rucoができて、通りが明るくなって嬉しい!
という話を地元の人たちからよく聞くようになった。
実際rucoができるまではこの通りは、夜は暗いし、何も無い通りになってしまっていた。
rucoがきっかけで萩の中のこの近辺にお店ができて、少しずつまちに明かりが灯りだす。
そういう風景を夢見ている。ここから萩を元気にしたい」

というrucoのオーナーのひとり、塩くんの思いを聞いて、
うんちょはrucoから徒歩1分以内の空き店舗に出店を決めました。

rucoとkilicoの位置がわかる写真。左奥の赤っぽく錆びている店舗が工事前のkilico。右の茶色い4階建てのビルがruco。

実は今回の物件はrucoの改装当時は塩くんの友達が営んでいた古着屋さんで、
改装中に塩くんや僕がうんちょに裏庭で青空カットしてもらっていた場所。
なんだか幸先がいい感じです。

コンセプトは「めんどくさい店」

今回の施工メンバーは僕らmedicala、
rucoの棟梁だった大工の入江 真さん(通称マコさん)、
家具は同じくrucoでも家具をつくってくれた中原忠弦さん(通称チュウゲンさん)、
rucoのオーナーのひとり、秋本崇人(通称アッキー)、
そして信州大学の大学院生の福田真享くん(通称ふくちゃん)が
インターンとして来てくれました。

着工の1か月ほど前、rucoの2階にマコさん、チュウゲンさん、
medicala、そしてオーナーのうんちょの5人で集まって打ち合わせをしました。
デザインや工事の前に、
「どういうお店にしたいのか?」という根本的な部分をメインに話をしました。
どういうお店にするのか? どういう人に来てほしいのか? どうして独立するのか?
何年続ける覚悟があるのか? どんな接客をしたいのか?
そんなことを話しました。

rucoの2階での打ち合わせ風景。

打ち合わせが進んでいくなかで、medicalaにとって初めての美容院ということもあり、
必要な設備や導線などについて、うんちょにヒアリング。
美容備品の収納、バックヤードの広さ、など使い勝手について話が進むなか、
大工のマコさんからゆっくりと出た言葉は、

「内田君、めんどくさい店にしよう」
このマコさんのひと言がkilicoをどういうお店にするか決定づけ、
プロジェクトが目指す方向を見つけて動き出した瞬間でした。それは、
「どういう内装のお店にしたいか?」ということよりも、
もっともっと大切なこと。

kilicoは、カット席ひとつだけの小さな美容院。
シャンプーから、カットもカラーもパーマもブローまで、
全部うんちょがひとりでやる美容院です。
地元の萩市で、これから多店舗展開することなく、
ひとつのお店を何十年も守っていく覚悟のうんちょ。
だから、大事なのは働き手が便利で効率がよく生産性が高いことではなく、
働き手の所作ひとつ、お店のつくりひとつで、お客さんのことを、お店のことを
大切に思っていることが訪れたひとに伝わること。
来てくれたお客さんに対して、何ができるか? どう過ごしてほしいのか?
それをゆっくりと考えたお店づくりをしていこう。

おいしい東北パッケージデザイン展

デザインが伝えられること

東京ミッドタウン内の「デザインハブ」で
3月6日からスタートした「おいしい東北パッケージデザイン展 in Tokyo」。
東北の食品メーカーがつくる10商品のパッケージデザインを、
全国から公募し、選ばれた受賞作品と入選作品270点を展示している。
東北経済産業局による、
「平成26年度TOHOKUデザイン創造・活用支援事業」として、
日本グラフィックデザイナー協会(以下JAGDA)により
デザインコンペが行われ、
昨年12月の仙台での展示に続いて東京での開催となる。
このプロジェクトが最終的に目指すところは、
企業とデザイナーのマッチング。
優秀作品のデザインは、今後、実際の商品化が進められていくという。

さて、展示されているのはたくさんの公募のなかから選ばれし精鋭たち。
審査会は、昨年11月に行われた。

審査会で並べられた応募作品。

事前に与えられた企業の希望や商品の特徴など、限られた情報をもとに、
応募者は、思い思いにデザイン。
届いた総数はなんと、623点にのぼった!
この企画を牽引するアートディレクターの福島 治さんは、
予想を超える応募数に驚きつつも、
「素晴らしい作品がたくさん届いてうれしい」と喜んでいた。
福島さんは2011年よりJAGDAの被災地支援プロジェクトなどを
企画・プロデュース。
「震災後、数えきれないほど東北を旅する機会が増えました。
東北に根づく魅力が僕のなかで次第に大きくなっていき、
何か力になれることはないかと、その想いはますます強くなっています」
と福島さんは話し、今回のプロジェクト開催へとつながった。

“デザインの力によって東北地域の魅力をより強く発信したい”
という思いから、考案された今回のパッケージデザインの公募。
地域の商品パッケージには、どんなデザインが選ばれるのか。
ワクワクしながら、コロカル編集部もその審査会へお邪魔した。

審査会場となった、JAGDA事務局の隣のデザインハブに並べられた
多数の応募作品。その風景は圧巻だった!
どのデザインが選ばれるのかと、思わずキョロキョロしてしまう。

集まった審査員は、地域のデザインやパッケージデザインを手がけてきた、
実績と経験のある方々ばかり。
仙台を拠点に東北のデザインを手がけるアートディレクターの畠山 敏さん、
地域デザインのパイオニア、デザイナーの梅原 真さん、
日本パッケージデザイン協会理事長を務める、加藤芳夫さん、
地域のお菓子メーカーのリデザインなどの実績を持つ、
グラフィックデザイナーの左合ひとみさん、
そして、前述の福島さん、参加メーカー、東北経済産業局が加わった。
参加メーカーの代表者が審査に加わることによって、
本当に納得のできるデザインを商品化するのが狙いである。
みなさん、並べられた応募作品をひとつひとつじっくり見てまわり、
色違いの付せんで票を入れていくという投票方法。
数の多いものが選ばれるが、
満場一致で選ばれるものもあれば、意見が分かれるものもあった。

審査中の様子。

デザインに込められる、さまざまな視点。

たとえば、宮城県の八葉水産がつくる「みちのく塩辛」は、
さまざまな意見交換がされた商品のひとつ。

同社の新商品で、りんごの粉末が加えられた甘い味わいの塩辛。
本当は、東日本大震災が起こる少し前に発売されたものだったが、
販売2週間後に東日本大震災が発生。工場が被災してしまった。
工場を復活させ、ようやく販売再開へと準備をしているところだ。

1回目の投票後、審査員の方々からメーカーさんへ質問が出る。

「販売価格はいくらですか?」
――400円です。

「土地に足を運んでくれた人へのお土産的要素を強く出したいのか、
あるいは地元の人に日常的に親しまれたいのか?」
――お土産というよりは、まずは日常的に愛されるような商品に。
ただ、これは今までにない味だと思っているので、
たくさんの人に手にとってもらえるような商品になっていきたいですね。

価格帯、販売ターゲットなどは、デザインに大きく影響するという。
お土産であれば、少し強めのキャラクター性があったほうがいいし、
日常的に買うものであれば、親しみやすいデザインがいい。

再投票の結果、3作品が残った。
「商品の特徴は、甘さ。塩辛だけど、従来の塩辛ではないこの味を、
どう伝えられるかというところだと思うんです」と加藤さんは指摘する。
審査員たちからは「とてもおいしかった」と好評価を得たが、
消費者にとっては、まだ誰も味わったことのないだろう、塩辛の味。
“塩辛”だけど、“りんご”の甘さが効いている。
これをどうデザインで表現すべきか。

3作品のうち、下記の2点は“りんご”と“塩辛”の特徴をそれぞれ顕著に表していた。

ひとつは、誰もが塩辛だと思えるような味わい深いパッケージで、
もう一方は特徴であるりんごの印象が強い可愛らしいデザイン。
ただこちらは塩辛というよりは、お菓子かな?と連想してしまうのも事実。
「それを解決するのは、ネーミングという場合もあります。
たとえば、“みちのくりんご塩辛”としてもいい」と話すのは梅原さん。
写真左の作品を指し、
「こちらに“りんご”というハンコを押したようなデザインだけでも伝わる。
いずれのデザインでも、まだ詰めるべき課題がありますね」と続けた。
さらに、実用化される場合、手作業が発生するのでは? 印刷方法は?
など具体的な意見が交わされ、再度決戦投票へ。
結果、僅差であったが、
上記の2点ではなく、パッケージ構造の精度の高さから、
別のデザインが優秀作品に選ばれた。

写真提供:JAGDA

長野の古湯で音楽と映像を楽しむ!「信州渋温泉」で電子音楽フェス「渋響pH7.0」開催!

2015年4月11日(土)から12日(日)にかけて、
長野県山ノ内町の「信州 渋温泉」にて、
電子音楽のフェスティバル「渋響pH7.0」が開催されます。

会場の渋温泉は、「千と千尋の神隠し」のモデルのひとつと言われる、
日本有数の温泉建築群と石畳の温泉街。
現在は営業をしていない、昭和4年建築の文化財「臨仙閣」を
まるごとアートスペースにして、電子音楽のライブや映像作品、
カフェやリラクゼーションブース、地元の楽器の制作体験なども
できる年に一度の御開帳イベントです。

メイン会場の「臨仙閣」は、二階は遊郭風、
三階は信州の蔵の町並みを思わせる内装で、
地下には名湯を持つまぼろしの旅館。
ここに、電子音楽シーンを代表するアーティストが集結。
電子音楽はもちろん、映像あり、インスタレーションあり、
トークあり、紙芝居あり、そして温泉ありの、
めくるめく不思議な温泉情緒堪能の二日間を繰り広げます。

地元のおばあちゃんや老舗旅館の若旦那など、
地域の人々もアーティストとして参加。
電子音楽シーンと温泉街の完全なコラボ体制がユニークです。

こちらがライブ&インスタレーションの模様

それでは、渋響のユニークなこころみをご紹介。

そば集落から蕎麦打名人をお迎えし、蕎麦打ちを教わりながらライヴを聴く「蕎麦打ちライヴ featuring
須賀川そば」。蕎麦打ち体験+試食は会場受付にて予約制(別料金)

渋温泉は芸者さんも健在。温泉街の芸者社中、小助さん+夕霧さんのライヴも名物。

福岡県・太宰府に伝わる カワイイ伝統民芸品「木うそ」を守る! 「太宰府木うそ保存会」

福岡県太宰府で作られている木彫の人形、「木うそ」。
幸運を招くといわれる神鳥「鷽(うそ)」の姿を模した、
逆三角形の大きな目が特徴の、カワイイ伝統民芸品です。
独特の意匠のなかに、400年もの長い歴史が詰まっています。
もともとは太宰府天満宮でお正月に行われる「鷽替神事」のために
作られる民芸品だったのですが、
次第に全国の神社でも作られるようになりました。
お土産として、お家に飾ってあったという方も多いのでは?

木うそをつくる突鑿(つきのみ)

太宰府の木うその特徴は、原木の「ホウノキ」や「コシアブラ」
を突鑿(ノミ)で薄く削り、くるんと巻き上げた「はね上げ」という繊細なカール。
幅わずか数ミリの羽根を均等にノミで削り出す熟練の技術が必要とされます。

原木「コシアブラ」

はじまりは、 品川の倉庫リノベーション。 豊かな発想力の源に。 WORKVISIONS vol.1

WORKVISIONS vol.1
巨大な模型をつくれるスペースを求めてお引っ越し

みなさん、はじめまして! ワークヴィジョンズの代表、西村 浩です。
今回から、6回にわたり、僕のリノベ論と実際の活動について
お話をしたいと思います。どうぞ、よろしくお願いします。

まずは、自己紹介から。ワークヴィジョンズは、
東京の品川と僕の故郷佐賀市に拠点を持つアトリエ系設計事務所ですが、
少々変わったスタンスで仕事をしています。
というのも、僕自身は、建築家を名乗っていますが、実は、大学は土木の出身。
大学時代は、景観や土木構造物のデザインについて学んでいました。
そんな経歴から、ワークヴィジョンズの仕事は、建築だけでなく、
河川や道路、公園などの土木分野のデザインの仕事も多くあります。
スケールが大きいものでは、なんと巨大なダムのデザインなんかもありましたし、
近年では、さまざまな分野の総体である都市、
特に地方都市の再生に関わることも増えてきました。

土木から建築へ、そして「都市のリノベーション」へと繋がる活動の展開と
そのいきさつについては、次回以降、詳しく書きたいと思っていますが、
巨大なスケールの土木構造物を相手にしなければならなくなったことが、
僕らのアトリエのあり方を大きく変えました。

ご想像のとおり、模型が恐ろしくでかいのです(笑)。

僕は、1999年に独立し、ワークヴィジョンズを設立。
最初は間借りの小さなスペースではじめました。
その後、何度か引っ越しを経験した後、いよいよ手狭になり、
2015年に改めて引越し先を探さなければならなくなりました。
でかい模型をつくれるスペースに。

巨大な土木の模型。つくったものの、大きすぎて部屋から出せなくなったことも。

ある雑誌との衝撃的な出会い

とはいえ、東京で広いオフィスなんて、駅から遠いか郊外か、
利便性の高い都心ならば家賃が高くてとても手がでません。
広くて安くて自由に使える物件はないものかと悩んでいるときに、
1冊の雑誌に出会いました。

それは、スペースデザイン1999年10月号(通称:SD 9910)、
「東京リノベーション」という特集です。

SD 9910の表紙。EXIT metal work supply 通称作業場の写真。ほんとにかっこいい。

表紙は、大きな倉庫をリノベーションした、
EXIT metal work supplyの事務所+工場+ギャラリー+倉庫で、
超かっこいい!!
中をめくると、同じく倉庫のような修理工場をリノベーションした、
Klein Dytham architectureの元オフィスだったDeluxeほか、
東京の空き倉庫マップまで掲載されています。

SD 9910の東京空き倉庫/工場マップ。

僕にとっては、「リノベーション」という言葉にはじめて触れた瞬間でしたし、
何より、倉庫や工場がここまでかっこよく、クリエイティブな空間に変わってしまうことに、
とても感動したことを覚えています。
ですから、このSD9910は、僕の中ではとても大切な1冊で、
僕の意識を変えてくれた雑誌だと思っています。
残念ながら、このSDは廃刊になってしまいましたので、
今やなかなか手に入らない雑誌ですが、
お勧めの1冊ですから、古本屋でぜひ探してみてください!

東京を南へ!ようやく出合えたおんぼろの倉庫

僕にとって記念碑的な存在となったこの雑誌との出合いから、
僕の頭の中は、倉庫にアトリエを構えるイメージしかありませんでした。

というわけで、早速スタッフの車で、憧れの倉庫探しの旅へ!

スタッフのみんなと物件探しの旅に。みんなやんちゃでした(笑)。

「いわてのテとテ」。東日本大震災から4年、あの日を忘れないよう、宮古の姿を伝えるプロジェクト

本日は、東日本大震災の発生から4年目。
あの日のこと、犠牲になった方のこと、被災された方のこと、
そしていまもそのまちで暮らす人たちのこと
を忘れないように、各地でさまざまなプロジェクトが行われています。
本日、Yahoo!ではチャリティープロジェクト「Search for 3.11」を実施。
Yahoo! JAPANで「3.11」というキーワードを検索すると、
検索した人1人につき10円が、Yahoo! JAPANから
東日本大震災の復興支援団体などに寄付されます(本日23時59分まで)。
そのほか、「未来への現在地」として、被災地で暮らす人々の姿を伝えています。

そしてこちらは、岩手の新聞「岩手日報」による「いわてのテとテ」。
これは東日本大震災直後から続くプロジェクトで、
昨年は神戸と岩手でそれぞれに大震災を経験し、
新成人を迎えた二人の出逢いを創出し、
ハタチのリアルな対話を神戸新聞・岩手日報の双方の紙面に掲載しました。

今年は宮古市出身のレゲエ・シンガー リクルマイさんと
イラストレーターの小池アミイゴさんによるプロジェクト
「きたぐにのはる」がつなぐ4年目のいわてのテとテ
~二人の宮古漫(そぞ)ろ歩き
」が行われています。
リクルマイさんが、小池さんを宮古案内し、
思い出を語る記事や動画をWebサイトで公開するもの。

リクルマイさんと小池アミイゴさん

二人が歩く宮古の港。

路地奥・広場付きの長屋から 「ともにつくる」コミュニティへ。 HAPS vol.6

HAPS vol.6

トンネル路地を抜けると、その奥には長屋群と広場が広がっています。
京都市東山区本町。京都駅の東に鴨川を渡り、三十三間堂のご近所です。
HAPSからも南方向に徒歩圏内。このまちなかにひっそりと佇む、
路地奥の長屋8軒とその奥に広がる350㎡もの広場を、
一体化させ活用しようというプロジェクトが始まっています。
名付けて「本町エスコーラ」。

トンネル路地をくぐり、路地奥長屋へ

HAPSが不動産業者とのネットワークを広げようと動いていた中で知り合った、
若山不動産・若山正治さんから2013年夏頃に紹介していただいた物件でした。
おそらく戦後になって建てられた、
路地奥、風呂なし・汲み取りトイレ・一部共同トイレの長屋8軒。
若山さんいわく、京都でよく見かけられる「典型的な空き家物件」。

このトンネル路地を抜けると、長屋と広場が広がっている。

路地奥で再建築ができないという物件が多い京都。
高齢化、空き家率も京都市内で最も高いエリア、東山区にある
ここもそのケースのひとつ。
現在ぽっかりと広場になっている部分にはかつては工場が建っていました。
広場の北側には20軒ほどの別の長屋群もあるので、
活用するとなると近隣の住民の方たちの理解が必要となってきます。

長屋部分の敷地面積はおよそ70平米。便宜上8軒の長屋としていますが、
6軒は元々上下階あわせて3戸分の長屋だった間取。
1戸分を上下2軒に分けられたり、1階の間取を2軒に分けられたりしているようです。
さらにイレギュラーに向きの違う1軒が連なり、離れが1軒あります。
年を経て幾重にも改築が重ねられた様子が窺えました。
これは、長屋部分に工場で働く人々が住んでいた時期に、
より多くの住まいを確保するために行われた改修と想像されます。
さらに新たに建て直すことはできないものの、建物は修繕を必要とし、
その予算の捻出が必要な状態でした。
土地や建物が相続などを経て複数名で共同所有となっていることも、
新たな借り手の募集にあたり状況を複雑にしていました。
つまり、一般的な不動産の流通にはのれない物件です。

若山さんからは、美大などの団体に、
「柔軟かつクリエイティブに使ってもらえたら」いう期待をよせ、
HAPSへ一括での運用を探ってほしいというのです。
条件としては、地域との関係を大切にしてほしいということ。

若山不動産・若山正治さん。

HAPSでは、面白いことができる可能性があるのではと、
関心を持ってもらえる方々と何度も下見に行ってはみるものの、
規模の大きさと改修にかかる費用を想定すると、
具体的な話まで至らず、時間ばかりが過ぎました。

まつどやさしい暮らしラボ

松戸市民とコロカルがコラボレーション!

小雨降り、特に冷え込む日となった2月7日。松戸市役所にて男女10名の市民が集まった。
彼らは「まつどやさしい暮らしラボ」の市民ライター。
松戸が誇れるひと・モノ・こと、おいしい場所、イベントなど、
あらゆる情報を取材し、発信している“特命記者”だ。
ラボという名の通り、松戸を研究し、「やさしい暮らし」について考えるという
ユニークな試み。2014年の秋から本格始動し、
松戸にまつわるモノ・ひと・ことを取材や撮影、記事にして、
「まつどやさしい暮らしラボ」のサイト内で発信している。

20代〜70代と年代も違えば、バックグラウンドも経験もそれぞれ違うけれど、
自分の住んでいるまちを心から愛する、やさしいメンバーだ。

きっかけは「まつどやさしい暮らしラボ」から、
コロカルに一件の依頼があったことにある。
『ウェブライティングとカメラ撮影のコツを教えてください!』
編集部一同びっくりしつつも、なんともありがたい依頼!
いいですね! ぜひやりましょう! とふたつ返事で決まった今回の企画。
「コロカルニュース」を中心に、数多くの
(なんとコロカルだけで1000本近くの!)記事を手がけている
ライター・斎藤あきこと、
連載「美味しいアルバム」など、
料理写真や地域住民の笑顔と魅力あふれる人物写真に定評がある、
カメラマンの津留崎徹花が講師役を拝命。
かくして、「コロカル編集部による、ウェブライティング&カメラ講座」のはじまりはじまり。

リノベが生み出す、未来。 シーンデザイン一級建築士事務所 vol.06

シーンデザイン一級建築士事務所 vol.06

“リノベーションをサポートする「リノベ基地」をつくりたい”
そんなマイルームの倉石さんの妄想から始まった、長野市善光寺門前、東町の
倉庫群の再生プロジェクト「SHINKOJIプロジェクト」は、
文具卸売会社の事務所ビルを含む倉庫群、
計4棟を対象としたリノベーションプロジェクトで、
まちなかで増えつつある空き家再生の拠点になる、
「リノベ基地」となることがコンセプトです。

2014年4月に、北棟、西棟、南棟、東棟の4棟ある建物のうち、
まずは北棟がオープンしました。(前回vol.05参照)

使われなくなった古い事務所ビルをリノベしてできた北棟は門前界隈でも話題となり、
それまでほとんど人通りがなかった新小路(SHINKOJI)に、
少しずつ賑わいが戻ってきました。

シーンデザイン一級建築士事務所の連載が最終回となる今回は、
北棟に続くSHINKOJIプロジェクトの現在と、
今後の展開についてお話ししようと思います。

長野リノベーションシンポジウム

2014年7月、北棟のOPENに続き、西棟に【SHINKOJIアトリエ】が完成し、
アート作品の制作や教室、事務所として利用できる、
ものづくりをする人のためのシェアアトリエが運営を開始しました。
2014年10月には、北棟と西棟をメイン会場とした
アートイベント「SHINKOJI ARTS」と、
リノベ工事が途中の南棟で「長野リノベーションシンポジウム」が同時開催されました。

ご近所の松葉屋家具店のイベント「マルクトプラッツ」も同じ日に行われたため、
周辺のエリア全体で大変賑やかなイベントとなりました。
長野リノベーションシンポジウムは、リノベ工事途中の“現場”を会場にしたことで、
わかりやすく、その一端を垣間見せることができたのではないかと思います。

リノベ工事途中の南棟で行われた「長野リノベーションシンポジウム」。

その後、南棟がオープンしたのは2014年12月のこと。
南棟は、4棟のなかでも中心的な役割を担う建物として計画され、
「東町ベース」という呼び名も決まりました。
東町ベースは、2階にCAMP不動産のメンバーがオフィスを構え、
3階の倉庫にストックした廃材や建具など使い、
1階の作業場で職人たちが加工するという、新しいリノベーション基地を目指しています。

東町ベース3階の倉庫にストックされている古家具や建具。

東町ベースの1階の作業場。

CAMP不動産メンバーで最初にできた南棟のmanz-desginのオフィス。

徳島県三好市の廃校を使った 「マチトソラ暮らしづくり ワークショップ」レポート!

昨年から今年の1月にかけて、「四国のへそ」こと徳島県三好市で、
「マチトソラ暮らしづくりワークショップ」が開催されました。
これは、コロカルでもおなじみの「リバースプロジェクト」が、
衣・食・住・エネルギーに関する低炭素なライフスタイルを
地域で実現していくためのワークショップ。
三好市の「株式会社ハレとケデザイン舎」と、
「NPO法人てヲとる」と共同で、
企画、監修を行い、衣・食・住・エネルギーにまつわる
ワークショップを多数開催したんです。
そのワークショップの様子をいくつかピックアップして、
お写真でご紹介します!

そもそも、なぜこのワークショップが始まったのか?
三好市は、四国で一番広い自治体。
「マチ」と呼ばれる四国の交通の要所として栄えた
中心市街地の阿波池田と、「ソラ」と呼ばれる
祖谷や大歩危小歩危などのある山間部があるところ。
それぞれの地域では古くからの建築様式の建物が残り、
そこでは土地に根付いた自給的な暮らしが綿々と
続けられてきました。
しかし少子高齢化が進み、そのような歴史ある建物が
空き家となり、地域での暮らしやコミュニティが
存続の危機に立たされています。

そんな三好市が活気づくように、
三好市の「マチ」と「ソラ」に点在している
古民家や廃校などを舞台にした「マチトソラ芸術祭」が昨年開催されました。
ワークショップは、この「マチトソラ芸術祭」にあわせて
スタートしました。

勝手に作る商店街サンド: 秋田県・鷹巣駅前編

商店街サンドとは?

「商店街サンド」とは、
ひとつの商店街(地域)で売られているパンと具材を使い、
その土地でしか食べられないサンドイッチをつくってみる企画。
必ずといっていいほど美味しいものができ、
ついでにまちの様子や地域の食を知ることができる一石二鳥の企画なのだ。
今回は雪の降る、秋田県北秋田市の鷹巣(たかのす)にやってきた。

世界一の大太鼓がある鷹巣でつくる!

鷹巣は秋田の中でも北部に位置し、
秋田の内陸部を南北に縦断する長さ94.2kmのローカル鉄道
「秋田内陸縦貫鉄道」起点の駅でもある。
また、ギネスにも認定されている巨大な太鼓があることでも有名で、
夏になるとその太鼓の上に何人も乗り、
長いバチで叩きながらまちを練り歩くお祭り(八幡宮綴子神社例大祭)もあるそうだ。
このほか、シシトウラーメンやシシトウチョコレートといった
刺激的な珍名物もあるようなまちである。

ギネス認定の巨大太鼓、直径3.71メートル。これなんと、国産牛の一枚皮でできているのだ!(大太鼓の館より)

いざ鷹巣へ来てみると、雪・ときどき吹雪、
といった豪雪地帯ならではの天気だった。これぞ秋田の冬といった感じ。
出迎えてくれたのは雪だけではなくて、
この日はちょうど商店街近くで朝市が開かれているという。
せっかくなので寄ってみることにした。

商店街からすぐ近くの朝市。7のつく日に行われる。

北秋田の食が凝縮の朝市。上野のアメ横の出張版みたい?!

鷹巣の朝市は、寒かろうが暑かろうが平日だろうが、
「7」のつく日に必ず開かれる。
時間は朝の7時ころからだいたい昼の12時ころまで。
かつては50軒ほどのお店が並んでいたそうだが、
この日は約20軒くらい並んでいただろうか。
ひとつの通りに八百屋さん、魚屋さん、漬物屋さん、
服屋さん、乾き物屋さん、お菓子屋さんなどが
点々とお店をかまえていた。
身ひとつ分のスペースで売る人もいれば、トラックを使って販売する人もいて、
これが見ていてなかなか面白い。

トラックの荷台をお店にしている八百屋さん。

こちらは魚屋さん。トラックに「SUPER SHOP 宇宙船」と書かれてる。なんだかかっこいい!

こちらは洋品店。よく見ると、コタツに入っててあったかそう。

こちらはお餅や豆類など。寒そうだけど、椅子の下に暖房がちゃんとありました。

お客さんに自由に見てもらうスタンスのお店から、
積極的に声をかけて売りこむ姿も見られる。
いろんなものが雑多に売られている様子や、元気に声をかけてくる様子は、
まるで上野のアメ横の一部を切り取ってきたようだ。
ちなみに、これらのお店は出張販売というかたちで周辺地域からやってくるのだそう。
中にはお隣の青森からくる業者さんもいるのだとか。

お菓子屋さん。雲平やもろこしなど、秋田ならでは。

乾き物や缶詰などを売るお店も。

卵や豆腐、調味料など。全国にあるものかと思いきや、よく見ると比内地鶏の卵豆腐やきりたんぽなど、やっぱり秋田のものが並んでいる。

さきほどとは別の魚屋さんではサメも売られていた。あまり見慣れないのでウワーッと大声が出た。

お腹の中で育っていたサメの赤ちゃんと卵を見せてくれた。小さくてもちゃんとサメだ、とマジマジと見る。※こちらは売り物ではありません。

そのままではサンドに挟めないようなものが多いけど、見ていてとても楽しい。
この辺りの人たちにとっては日常の風景であり
売られているものも珍しくはないのだろうけど、
よそからきた私にとって秋田の食文化を知ることができてすごく楽しいのだ。

シェフの調理で、防災食がごちそうに変身!松戸市でイベント「ごちそうとぼうさい」開催

ご家庭や職場に常備しておきたい非常食。
でも賞味期限が長いあまりに、ついつい忘れて廃棄することに
なってしまうこともしばしば。
それを解消するのが「ローリングストック法」。
日常的に非常食を食べて、食べた分を買い足していくという方法です。
これならいつも新鮮な食品をストックすることができます。

2015年1月16日(金)、千葉県松戸市にて
この「ローリングストック法」を学ぶ
イベント「ごちそうとぼうさい」がおこなわれました。
主催は、松戸市のシティプロモーションの一環である
市民参加型のプロジェクトチーム「まつどやさしい暮らしラボ」。

その内容は、被災地での経験を持つ2名のプロの料理人が、
乾パンやアルファ米、乾燥餅といった非常食や地元野菜を
使って作った「ごちそう」を披露するというもの。

新松戸にある「田島亭」の田島加寿央シェフと、
出張料理人のキムラカズヒロシェフが腕をふるい、
一般的に非常食としてよく使われるものを使って5品を調理。
参加者はグルメな姿に変身した防災食に舌鼓を打ちました。
こちらでレシピが公開されています。

左:田島加寿央シェフ、右:キムラカズヒロシェフ

非常食のお餅を使ったミルフィーユ。お見事!