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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
2015年4月11日(土)から12日(日)にかけて、
長野県山ノ内町の「信州 渋温泉」にて、
電子音楽のフェスティバル「渋響pH7.0」が開催されます。
会場の渋温泉は、「千と千尋の神隠し」のモデルのひとつと言われる、
日本有数の温泉建築群と石畳の温泉街。
現在は営業をしていない、昭和4年建築の文化財「臨仙閣」を
まるごとアートスペースにして、電子音楽のライブや映像作品、
カフェやリラクゼーションブース、地元の楽器の制作体験なども
できる年に一度の御開帳イベントです。
メイン会場の「臨仙閣」は、二階は遊郭風、
三階は信州の蔵の町並みを思わせる内装で、
地下には名湯を持つまぼろしの旅館。
ここに、電子音楽シーンを代表するアーティストが集結。
電子音楽はもちろん、映像あり、インスタレーションあり、
トークあり、紙芝居あり、そして温泉ありの、
めくるめく不思議な温泉情緒堪能の二日間を繰り広げます。
地元のおばあちゃんや老舗旅館の若旦那など、
地域の人々もアーティストとして参加。
電子音楽シーンと温泉街の完全なコラボ体制がユニークです。
それでは、渋響のユニークなこころみをご紹介。
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「渋響」は東京の音楽レーベル「涼音堂茶舗」と
渋温泉青年部がプロデュースチームを組んで開催しています
なぜここまでのお祭りが可能になったのか?
それは、渋温泉のある信州の山奥には、民俗学のフィールドと
なるような古いしきたりが残されているから。
最も顕著な特徴は中世の「惣村」の組織に遡る「惣代」を
中心にした 村を守るしくみで今もなお厳格に続いて温泉を運営していること。
室町戦国時代には農作業や戦争を担っていた「若衆」組織が
「青年部」(地域では「ワケショ」という)と名前を変えいまも機能しているんです。
「渋響」では、会場地下に湧く幻の名湯を堪能しながら音楽を聴けるほか、
渋温泉の宿に泊まると九つの外湯にも入れますよ。
今年は善光寺の御開帳とも合わせて訪ねてみるのはいかがでしょう。
チケットの発売など、詳細はWebサイトより。
■渋響pH7.0
日程:2015年4月11日(土)16:00 Open
2015年4月12日(日)10:00 Open
会場:長野県 渋温泉
料金:二日通し券:¥5,500(12日のみの場合も同額)、12日のみ:¥4,000
宿泊付きチケット:各旅館で発売。料金や食事プランは各旅館で異なります。
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