〈スクール・ナーランダ 特別編〉 京都本願寺に全国の 僧侶たちが集合。 高木正勝さんのコンサートも!

2017年12月9日(土)、京都の本願寺にて、
〈スクール・ナーランダ 特別編〉が開催されます。

スクール・ナーランダとは、浄土真宗本願寺派が主催する新しい学びの場。
僧侶や科学・芸術・哲学など、さまざまな分野で活躍する
プロフェッショナルたちが先生となり、
現代を生き抜く知恵を学ぶとともに、双方向に対話します。

2017年春に京都と富山で開催され、大好評を博した本イベント。
今回は、御堂衆(みどうしゅう)による「お勤め」や高木正勝さんのコンサート、
科学者×アーティスト×僧侶による鼎談、
全国の若手僧侶が集結するエキスポなどが行われます。

当日は、仏教声楽の「声明」と雅楽(音楽)により、僧侶が行う伝統儀礼「お勤め」からスタート。
浄土の姿を映すとされる内陣の飾りとともに荘厳なパフォーマンスが見られます。

お勤めの後は、アニメーション映画『おおかみこどもの雨と雪』の
音楽を手がけたことでも知られる音楽家・映像作家の高木正勝さん
によるソロ・ピアノコンサート。
国宝・本願寺阿弥陀堂に高木さんの歌声とピアノの音が響きます。
これは、またとない音楽体験になりそうですね。

高木正勝さん

続いてのプログラムは、生物学者の車兪澈(ゆうてつ)さんによる講義と、
高木正勝さん+車 兪澈さん+藤丸智雄(ちゆう)さん(浄土真宗本願寺派僧侶)による鼎談。

生命とは何か?自己と他者の境界はどこにあるのか?などのテーマを横断しつつ、
これからを生きる上での「よりどころ」を見つけるヒントを探ります。

スクール・ナーランダ 特別編に参加をご希望の方は公式サイトからご応募ください。
くわしくはこちらから!

車兪澈さん

藤丸智雄さん

沼津に〈INN THE PARK〉オープン! “泊まれる公園”が パークリノベーションで誕生

Photo:TAKAYA SAKANO

沼津市に誕生した「泊まれる公園 INN THE PARK」とは?

静岡県沼津市に“公園に泊まる”という新しい発想の
施設〈INN THE PARK インザパーク〉がオープンしました。

ロケーションは、静岡県沼津市で30年以上にわたり愛されてきた「少年自然の家」跡地。
東京・代々木公園に匹敵する約60ヘクタールの空間を生かしてリノベーションし、
宿泊、飲食、アクティビティを通して、豊かな自然の中で
リラックスした時間を楽しめる空間に生まれ変わりました。

好みに合わせて選べる3つの宿泊スタイル

ユニークなのは、1組が1つの建物を丸ごと貸し切りできる宿泊施設だということ。
宿泊スタイルは3つあり、
1. 森のなかに浮かぶ球体型の「吊テント」(定員2名・ダブルベッド1台のスタンダードと、セミダブルベッド2台のデラックス)
2. 天窓のある「ドームテント」(定員2名・シングルベッド2台)
3. 1棟貸切で泊まれることができるコテージタイプの「宿泊棟」(定員8名・ダブルベッド8台。寝室が4部屋、和室1部屋、トイレ・洗面所あり)
と好みや人数に合わせて宿泊スタイルを選ぶことができます。

森の中に浮かぶ吊テント

吊テント・定員2名 ※添寝されるお子様は定員に含みません。

吊テント・ドームテントのなかにはベッドが2台あり、
特に吊テントの中では浮遊感を楽しみながら眠ることができます。
これは泊まってみたいですね!

宿泊棟の外観

全部で4棟ある宿泊棟。各定員8名 ※1棟貸切。添寝されるお子様は定員に含みません。

敷地内にある芝生の広場

敷地内には、キャンプとは一味違う屋外レストランや
雨天でもゆったり過ごせるサロンなども。
芝生広場を使ったナイトシアターや音楽イベント、
地元の方を講師に招いた星空観察や野草・山菜の採取と調理、
昆虫採集のワークショップなども開催されます。

ゲーム実況風のPR動画 〈小菅村オブザデッド〉が おもしろすぎると話題! ゾンビとなった村人を救えるのか

ただいま山梨県小菅村(こすげむら)のPR動画が話題になっています!

タイトルは〈小菅村オブザデッド〉。
ゾンビとなった村人たちが徘徊しているところからはじまる、
かなりインパクトのある動画となっています。

話題になっている動画はこちら!(クリックするとYouTubeが開きます)

小菅村を舞台としたホラーゲームという設定で、
声の主であるプレイヤーはゲームの実況をしながら
「村長と話をする」「武器を手に入れる」「熊を倒す」など
いろいろなクエストをこなしていきます。

村人がゾンビに…すごいリアリティ!

軽快な実況と映像のインパクト、ゲームがどのように進んでいくのか
ストーリーが気になって、5分の動画があっという間に感じられます。
また、YouTubeなどで普段からゲーム実況を見ている人たちにとっては
この実況が「ゲームあるある」感満載ですごくおもしろいと話題なのです。

きれいな映像を見て「60fps出てるねこれは」と実況。

村長さんがバグって壁に向かって歩いてる!

手がすべって村長さんの話をスキップしてしまいました。

動物を味方にするのもゲームあるあるだそう。

〈Aoyama Sake Flea〉 31の蔵元とクラフトマンシップ 溢れる蔵人が大集合! 青山酒祭りを開催

2017年11月11日(土)12日(日)、東京・青山にて
クラフトマンシップ溢れる蔵人が日本酒の魅力を伝えるイベント
〈Aoyama Sake Flea vol7〉が開催されます。

青山通りの国際連合大学に、31の蔵元と
お酒にぴったりな食事を提供する飲食店が大集合。
約100種類以上の日本酒を飲み比べながら、
ワークショップやおかいものが楽しめます。
当日は、各地の農家さんや生産者が集う〈Farmer’s Market @UNU〉も同時開催。

Aoyama Sake Flea vol7のテーマは「祭り」! 
まだ日本酒に触れたことのない外国人の方や若い方など、
多様な人たちがクラフトマンシップ溢れる蔵人と出会い、
楽しい時間を過ごせます。

ぜひ立ち寄りたいのは、日本酒と肴について学べる「Sake Lounge」。
西荻窪〈善知鳥〉の今悟さん、恵比寿〈Gem by moto〉の千葉麻里絵さん、
渋谷〈燗酒 Bar Gats〉の神楽坂〈蒼穹〉の水原将さんによる
日本酒のフルコース「未来酒場」など、
日替わりでさまざまなメニューが楽しめます。
ご予約と詳細はこちらから!

「Sake Lounge “肴”| 東京湾の海の幸。海苔と江戸と環境」海苔の生産者・研究者・料理研究家が集い、海苔を学び、味わいます。

「Sake Lounge “肴”| 富山の肴と米とお祭」北陸のセリ人と米農家と味噌蔵が手を組み、酒にぴったりな肴を担いでやって来ます。

一関市〈儛草神社〉と〈大部岩〉
実は、刀剣マニアの聖地!?
絶景スポットへも。

伝説の眠る、絶景ポイント

岩手県南部のまち、一関市。
隣接する平泉町には世界遺産として知られる中尊寺があり、
関連史跡も多いが、実はこのまちに日本刀発祥の地としての伝説が残っている。
日本刀とは、世界でもめずらしい日本独自の高い技術でつくられた強靭な刀で、
現在は文化財として高く評価されており、
最近は日本刀ブーム到来なんて声も聞こえてくるのだ。
しかも、そこには絶景を望む〈大部岩〉(だいぶいわ)というスポットがあるらしい。
なんともロマン溢れるその伝説についてうかがうべく、
〈平泉文化遺産センター〉の館長・千葉信胤さんを訪ねた。

大部岩から。同行してくれた一関・平泉地区の新しい観光・物産拠点〈一BA〉のスタッフの阿部奈緒さん。比較的簡単に登れるものの、あまりの高さに及び腰に。近世の文書では、“大部ヶ岩”とも表記されており、今も“だいぶがいわ”と呼ばれることもある。

元は修行の場? 巨石マニア必見の大部岩

一ノ関駅から車で約15分ほどのところにある一関市舞川地区。
東磐井郡の舞草村と相川村の2村が合併して舞川村となり、
後に一関市に編入された北上川流域の中山間地域だ。
実はこのエリア、中世には24院を数える坊が点在した吉祥山東城寺という天台宗の
大寺院があったと伝えられている。
「現在、寺院の跡はほとんど残っていません。
観音山に鎮座する〈儛草神社〉(もうくさじんじゃ)は、
延喜式内社といって平安時代からの由来を持つ古い神社です。
観音山は日本刀の源流のひとつとされる
〈舞草刀〉(もうくさとう)が生産されたところとして、
地元だけでなく全国の刀剣マニアに知られています。

〈吉祥山東城寺〉は、
世界遺産としても知られる平泉の〈中尊寺〉と同じ天台宗の山岳寺院で、
観音山一帯にある巨石が修行の場になっていたと言われています。
儛草神社の境内からさらに西へ5〜10分ほど歩いたところにある〈大部岩〉は
その代表的な場所。古文書によると16丈、つまり約48メートルの巨石です」

“大部ヶ岩”という看板に沿って森の中を進むと現れる巨石。

市内の人でもあまり足を運ぶことはないという大部岩に登ってみると、
そこには北上川を挟んで一関市街から平泉市街まで一望できる絶景が待っていた。
確かに、こんなに気持ちのよい場所で瞑想したら、
それは悟りも得られるような気がしてくる。

急傾斜の岩場を登るため、くれぐれもご注意を。

大部岩の上からの美しい眺望。左に一関市街、右に平泉市街を一望できる。眼下には雄大な北上川の流れと地元で谷起(やぎ)と呼んでいる平野に耕作地が広がる。

〈DailySupplyShop SSS〉 エルパック×敷浪一哉の、 横浜の元市場に日用品店をつくろう プロジェクト

アーティストユニット〈L PACK.(エルパック)〉と
建築家の敷浪一哉さんが、日用品を
「直接見て、感じて、買ってほしい」
「毎日使うものだからこそ、きちんと選んでほしい」そんな思いから、
横浜にまったく新しい日用品のお店をつくります。

お店の名前は〈DailySupplyShop SSS〉。
舞台となるのは、かつて多くの人でにぎわった元日用品市場。
現在、その市場の空き店舗をリノベーションするために、
クラウドファンディングに挑戦しているのだそう。
いったいどんな計画なのでしょうか?

左からL PACK.の小田桐奨さんと中嶋哲矢さん、シキナミカズヤ建築研究所の敷浪一哉さん。

「初めまして、L PACK.の小田桐奨です。L PACK.は、
中嶋哲矢とともに、横浜を拠点に活動を行っているアーティストユニットです。
建築を学んでいた学生時代、ある時ふと気づいたことがありました。
それは、“今この暮らしているまちには、新しく建てなくても建物いっぱいあるじゃんか!” です。
そう思ってから、まちの見え方がガラリと変わりました」

「これからの時代の建築、これからの時代の人の居場所の作り方は、
“何を建てるか”、ではなく、“どれをどのように使うか”が重要になると考えました。
以来、L PACK.として、既存の建物を使ったさまざまなプロジェクトに関わってきました。
今回、建築家の敷浪一哉氏とともに、かつて日用品を購入する人で溢れ、
今ではさびれつつある場所を蘇らせることで
“今までにない日用品店”をつくりたいと考えています」(小田桐さん)

彼らの計画は元市場を再活用し、お客さんがゆっくり商品を選び、
納得のいくお買いものができるような場をつくること。

お店に並ぶのは、はかり売りのお米や醤油、味噌、
ゲストバイヤーがセレクトした日用品に、
長野のガラス工房〈RITOGLASS〉とつくった吹きガラスのボトル、
L PACK.が手がける〈木同山鳥珈琲焙煎所〉のコーヒー、
埼玉県鴻巣市・飯塚さんの無農薬野菜、津軽の100%無添加ジュースなど、気になるものばかり!

L PACL.オリジナル〈木同山鳥珈琲焙煎所〉のコーヒー。横浜のアトリエの小さな釜で焙煎中。「興味があるのは、人がそこに集まることができて、いることが許されている時間と空間の提供です」(L PACK.)

埼玉県鴻巣(こうのす)市・飯塚さんの無農薬野菜。一般に普及しているF1種と呼ばれる野菜とは違う、何世代も種を採取して育ててきた、固定種の野菜やハーブをメインに育てています。

その元市場〈八反橋フードセンター〉は横浜市の郊外にあります。
建物が建てられたのは昭和46年(1971年)。なんともノスタルジックな雰囲気です。

当時はここに肉や野菜、青果、鮮魚、日用雑貨、生花、化粧品、
電気、寿司、本など17軒ほどのお店が入居していたのだそう。
ところが90年代に入り近所にスーパーマーケットができると、
徐々にお客さんとお店が離れ、現在営業を続けているのは3店舗のみなのだとか。

SSSの皆さんは、2017年9月にこの場所の一角にコンセプトショップをオープン。
現在、正式オープンに向けて準備を進めています。
敷地内には焙煎所が併設され、おいしいコーヒーも飲めるそう!

〈関内外OPEN!9〉 いつもの横浜を建築家、 クリエイターと楽しむ まちなかフェス

2017年11月3日(金・祝)と4日(土)、
神奈川県横浜市の関内・みなとみらい・中華街エリアにて
〈関内外OPEN!9〉が開催されます。

これは、クリエイターのスタジオや路上を舞台に、
ワークショップやトーク、展示などが行われるまちなかフェス。

歴史的建造物や高層建築、スタジオ、住まいが
混在する港まちを歩きながら、さまざまなイベントが楽しめます。

「横濱帆布鞄ワークショップ」横濱帆布鞄で使用している布を使ったトートバックづくりを体験できます。

横浜にはクリエイターのスタジオがいっぱい!

〈みかんぐみ〉オフィス。みかんぐみのプロジェクトを模型やパネル展示などで紹介します。※11月4日(土)のみ

見どころは、建築家やデザイナー、アーティストたちの仕事場を見学できるオープンスタジオ。

横浜には、マーチエキュート神田万世橋や
マルヤガーデンズなどを手がけた建築ユニット〈みかんぐみ〉や、
ランドスケープデザインを主軸とするデザイン集団〈スタジオゲンクマガイ〉、
デザイン会社〈NDCグラフィックス〉、
〈古市久美子建築設計事務所〉+〈本のモ・クシュラ〉などなど、
気鋭クリエイターのオフィスがたくさん。
普段は入れないスタジオを訪ね、クリエイターの方とお話するチャンスです。

〈NDCグラフィックス〉

道路のパークフェス

もうひとつの見どころは11月3日、関内さくら通りで開催される〈道路のパークフェス〉。

路上に思う存分お絵かきができる「らくがき桟橋〜みんなで道路に絵を描こう!〜」や、
みんなでワイヤレスヘッドホンを装着しひとつの音楽を共有し合う「サイレントディスコ」など、
子どもから大人まで遊べるイベントがいっぱいです。

「アウトドア・ヨガ」街路樹に囲まれた通りで思いっきりヨガタイム。

〈ふふふカフェ おいでよ、福島。Vol.3〉 福島を知る、担い手とつながる 交流イベントを開催!

会津本郷焼(福島県大沼郡会津美里町)

自分らしいライフスタイルを求めて、福島に移住した人たちがいます。
2017年10月27日(金)、東京・京橋にて
そんな福島の担い手たちと出会える交流イベントが開催されます。

当日は地域おこし協力隊の菅原守さんと石島来太さんによるトークセッションや
交流タイムが楽しめ、各市町村によるブースも開設。
福島にはどんな仕事があるの? 地域おこし協力隊って何をするの? 
などの具体的な疑問にお答えします。

高柴山(福島県田村郡小野町)

棚田の雪(福島県喜多方市)

あんぽ柿(福島県伊達郡国見町)

会津美里町の「会津本郷焼」や、浪江町の「大堀相馬焼」、
国見町の「あんぽ柿」など、福島にはいろんな伝統産業があります。
今回のイベントでは、そういった伝統産業に携わる地域おこし協力隊の仕事など、
募集情報も多数紹介。
福島で暮らすことに興味がある方は、参加してみてはいかがでしょうか?

大堀相馬焼(福島県双葉郡浪江町)

地域の古材を生かして、
仲間とともにDIY!
カフェ併設の託児所をハーフビルド。
COKAGE STUDIO vol.2

COKAGE STUDIO vol.2

岩手県奥州市にある古ビルをリノベーションし、
カフェと託児所が併設された
〈Café&Living Uchida〉(以下ウチダ)をオープンしました。
前回は私が子育てで感じたことや
カフェと託児所をオープンするに至った経緯をお話しました。

第2回目の今回は物件と改装の話をします。

もとは地域に根づく画材屋さん

私たちがCafé&Living Uchidaを始めたこのビルは、
もともと額縁や画材を販売する〈アートショップウチダ〉というお店でした。
JR水沢駅の東口で50年もの間営業してきたお店です。
私の年齢よりも遥かに長い間、この場所にあり続けたアートショップウチダ。
家族経営の小さなお店でしたが、額装をお願いしたり、
絵の具を買ったりと数少ないまちの画材屋としてなくてはならない存在でした。

アートショップウチダ営業当時の懐かしい外観。

私自身、同店の近所に実家があり、幼少期を過ごした場所です。
水沢駅裏(東口)には、アートショップウチダがあって当たり前。
まちの風景にとけ込むお店だったのです。閉店の話を聞いた時、
馴染みの風景がまたひとつ失われることに寂しさを感じました。

水沢駅東口(駅裏)の様子。

2016年10月、まもなく閉店を迎える店に挨拶にうかがいました。
これまで一度も入ったことのなかった店内に足を運び、
ほんの数分、店主(現在の大家さん)とお話しして店をあとに。

後にこの場所を借りることになるとは思いもしませんでしたが、
とても雰囲気の良い方だなぁという印象でした。

それから数週間が経ち、シャッターに貼られた閉店の案内を見ると
「あぁ、本当に閉まってしまった」というなんとも言えない寂しさと同時に、
この建物を自分の手でどうにかできないか!
という思いがこみ上げてきました。

このとき、ちょうど新しいかたちの子育ての場所を
つくれないかと考えていたところでした。(第1回参照) 
それからすぐに大家さんへ連絡して、私の考えているプランを話したところ、
このビルを改装して使うことを快く承諾してくれて、物件が決まりました。
額縁店として続いてきたストーリーを引き継ぎ、物語の第2章が始まるような、
そんな思いを店名に込めて〈Cafe&Living UCHIDA〉と決めました。

まちぐるみで子育てをしていた昔懐かしさをウチダで見ることができたらいいなと思い描いたイメージ(イラスト:Mako.pen&paper )。

つながりが生んだ心強い仲間たち

改装コストをできる限り抑えつつ、良い空間をつくるために、
今回は空間デザインと施工の一部を業者に依頼して、
DIYできる部分は自分たちでやる
ハーフビルド形式でリノベーションに挑戦しました。

自分たちでDIYするにあたり、結成した〈チームUCHIDA〉。
メンバーとして声をかけたのは盛岡勤務時代の先輩たち。
みんなDIYは好きですが、施工経験のあるメンバーはゼロ。
素人だらけの店づくりです。

〈チームUCHIDA〉の主要メンバー。左から茂庭甲子、私(川島佳輔)、千葉夏生、久保友佳。

下地や電気工事などは地元工務店に依頼。
空間デザインは長野県に店を構える〈ReBuilding Center Japan〉に依頼しました。

ReBuilding Center Japanは、
解体される古民家などから古材や古道具を回収して販売する会社で、
アメリカのポートランドにある〈ReBuilding Center〉から正式に許可をもらい
日本で活動を始めた会社です。

長野県諏訪のRebuilding Center Japan。建物内にはカフェ、古材売り場、古道具売り場があります。

こちらは古材売り場。レスキューされたたくさんの木材が並べられています。

代表を務める東野唯史さん(以下、アズノさん)とは、
2010年に世界一周の旅中に出会い、帰国後も交流のある友人です。
「地元にお店をつくることがあったら相談して! 協力するよ」
という言葉を7年越しで実現することができました。

リノベーション前のビルで現地調査をするアズノさん。厨房スペースの寸法を計っています。

アズノさんは帰国後空間デザインユニット〈medicala〉として
ゲストハウスなどのデザインを手がけていて、
2016年9月にReBuilding Center JAPANを設立しました。
古材を使った空間はかっこいいのはもちろんですが、
建物のストーリーを大切にしたり、地域の素材を生かした空間づくりで、
良い空間を全国につくっています。(※リノベのススメでも連載

2017年1月、物件と改装チームが決まり、いよいよ改装がスタート。

〈ヒダクマ秋祭り2017〉 飛騨の森でワークショップと ごはんを楽しむ2日間

自然と生きる、暮らしのヒントを探しに

2017年10月21日(土)と22日(日)、
岐阜県飛騨市で〈ヒダクマ秋祭り「森と街をつなぐ」〉が開催されます。

フェスティバル期間中の2日間は「森」をキーワードとした、
たっぷり23個のプログラムを堪能することができます。
ものづくり体験やおいしいごはんをいただくなど、
暮らしのヒントを探しながら、思い思いに過ごしてみてはいかがでしょうか。

おすすめプログラムをピックアップ!

パートナーや子どもと一緒にも楽しめるのは、
森で枝を拾ってスプーンをつくり、カレーを食べる〈森のスプーン採集〉。

ふたつとして同じ形のない、自分だけのスプーンづくりにチャレンジ

ゆったりと過ごしたい人に最適なのは、
服を着たまま過ごすサウナ〈フィンランド発アウトドアサウナ〉。

日本ではまだ珍しい本格的なテントサウナが楽しめます

お腹がすいたら〈森の晩餐会〉や〈森の喫茶店〉、
〈火日常を楽しもう〉のピザ焼き体験もおすすめ!

料理家の森本桃世による、特別な夜の晩餐会をどうぞ

プロ写真家とともにカメラを持って森を巡るワークショップ
〈感性を引き出す森の撮影ワークショップ〉や、
眼下に朝霧を眺める〈早朝登山。森を登って雲の海へ。〉も、
飛騨の大自然を肌で感じるすてきな機会です。

野外で映画『シェフ 〜三ツ星フードトラックはじめました〜』を鑑賞する〈森の映画祭〉も、
寄り添う自然に癒されそう。

透き通るような作品で知られるフォトグラファーの糸井奈緒美と一緒に撮影をします。

朝霧は自然現象のため、見ることができたらとても幸せな経験になるはず。

アーティストとともに作品をつくりながら森にキャンプインする
〈一里循環アートキャンプ〉も、なかなか得られない体験ですね。

食べること、生きること、森で深呼吸すること——。
会場では、自然の声に耳を傾けながら暮らすヒントがみつかるかもしれません。

大阪の保育園がレシピ集 『保育園産の米』を発刊! 子供たちがつくった 米と野菜から生まれた54のレシピ

大阪府寝屋川市にある〈ねやがわ寝屋の森こども園〉と
〈もくれん保育園〉がレシピ集をつくりました。
その名も『保育園産の米』。

『保育園産の米』1,200円(税抜)

同保育園では、子どもたちがお米や野菜を育てているのだそう。
『保育園産の米』には、大人たちがその食材をどうしたらおいしく食べらるだろうと
試行錯誤重ねて生み出した、54のレシピを収録しています。

子どもたちの懸命な畑仕事やレシピ会議に苦闘する大人たちの姿に、
思わずほほえんでしまう1冊です。

料理は、鶏肉と夏野菜のトマト煮やたまねぎの肉詰めあんかけ、
サンマつみれのきのこ汁、大根とさといもの和風グラタン、
玄米リゾットなど、野菜のおいしさを存分に味わえるレシピばかり。
子どもたちが好きなレシピを収録しているので、
野菜が苦手な方にもおすすめです。

歩いて、眺めて、満喫。
西和賀の山を
ベテランガイドとともに巡る

岩手県の山間部にある西和賀町。
積雪量は県内一、人口約6,000人の小さなまちです。
雪がもたらす西和賀町の魅力あるコンテンツを、
全国へ発信していくためのブランドコンセプト〈ユキノチカラ〉。
西和賀の風景をつくりだし、土地の個性をかたちづくってきた雪を、
しっかりタカラモノとしてアピールしていくプロジェクトです。
今回は、おいしい食べ物や美しい自然風景など、
私たちにさまざまな楽しみをもたらしてくれる「山」のお話。
山岳ガイドの方に、西和賀の山の魅力を教えていただきました。

春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉。
町内すべての山で、「ブナの原生林」が堪能できる

西わらびやビールなど、西和賀のおいしい食は、清らかな水によってもたらされる。
その清流の「母体」となるのが、奥羽山系にある町内の山々だ。
西和賀の山の魅力はバラエティに富んでいるが、
「すべてに共通するのは、ブナの原生林が楽しめること」と話すのは、
西和賀登山ガイドの会の駒ヶ嶺能弘さんと高橋勇一さん。
ともに登山歴数十年というベテランで、依頼に応じて、
ほかの会員と分担しながら町内の山のガイドを務める。
ふたりによると、ブナの原生林では、春のみずみずしい新緑、夏の繁みの深緑、
秋の錦絵のような紅葉と、季節ごとにさまざまな色が楽しめるという。

そして西和賀の山にはもうひとつ、
「標高はさほど高くないが、急勾配の箇所が多い」という共通点がある。
「ですから案内する登山客の中には、『こんなにキツイとは思わなかった』と
驚く人もいるんですよ」と駒ヶ嶺さん。
実はふたりに話を聞いた際、ほっとゆだ駅の裏手に位置する
〈カモシカハイキングコース〉を案内していただいたのだが、
名前のようなのどかなコースではなく急な坂道が続き、思いのほか汗が吹き出た。
これこそ西和賀の山の縮図なのかも……。
標高が高くなくても、油断は禁物、ということだろう。

「ハイキングコース」のイメージとはちょっと異なる坂道だが、駒ヶ嶺さんと高橋さんの足どりは軽い。

川尻保育園脇からスタートして5分ほど登った場所からの眺望。その眺めの良さに、道中の疲れが吹き飛ぶ。

西和賀登山ガイドの会の駒ヶ嶺能弘さんと高橋勇一さん。ともに若い頃から登山を趣味にしており、平成25年のガイド養成講座を受講後、翌年3月に発足した同会の会員として活動している。

ほかにはない、この山ならではの花も!
「お花畑」で高山植物を楽しもう

一方で、バラエティに富んだ魅力を持つ、西和賀の山々。
例えば、町の南端に位置し、栗駒国定公園内にある町内最高峰の南本内岳(1486メートル)は、
高山植物が咲き乱れる「花の山」だ。
夏でも一部に雪が残る中腹の「お花畑」では、ミズバショウ、ハクサンチドリ、
リュウキンカ、キヌガサソウ、ヒナザクラなどが咲き誇る。
そのうちキヌガサソウは、花びらと、花の周囲に生えている大きな葉の数が同じという
ユニークな植物で、町内ではここだけに自生するとのこと。
「花びらと葉の数は地域によって違うようで、ここは7枚。
南本内岳ならではの植物といえるでしょう」と駒ヶ嶺さん。
さらに山頂付近にも「お花畑」があり、そこではチングルマ、ミヤマダイコンソウなど、
中腹とは違う植物が楽しめるという。

南本内岳の高山植物「キヌガサソウ」「ハクサンシャジン」など  撮影:駒ヶ嶺さん

そんな花好きにはたまらない南本内岳だが、
「実は今から40数年前までは無名峰で、登山道もなかったんですよ」と
高橋さんが教えてくれた。
駒ヶ嶺さんが登山客を案内する際に使う
『西和賀の自然と文化シリーズ12 西和賀の高山植物102種』
(西和賀エコミュージアム 西和賀町企画課発行)によると、
昭和48年、当時の湯田山岳会会員が、
国土地理院が作成した地図に名前のない高い山があることに気づき、同会が現地調査。
その結果、前述のような美しいお花畑や頂上からのすばらしい眺望が報告され、
公募により〈南本内岳〉と命名されて登山道が整備されたという。

南本内岳の山頂から真昼岳〜和賀岳を望む。眺望がすばらしい。 写真提供:西和賀町観光協会

町内北部に位置し、国の自然環境保全地域に指定されている和賀岳(1439メートル)も、
高山植物が楽しめる山だ。
山頂付近の稜線では、7月上旬から8月上旬にかけてニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、
ツリガネニンジンなどの花畑を目にすることができる。

残雪の中の花畑  写真提供:西和賀町観光協会

また、登山口から1時間30分から2時間ほど歩いたところにあるのが、和賀川の源流。
ここから錦秋湖へと流れる和賀川は、渓流釣りやアユ釣りが楽しめる清流として知られる。
「西和賀の水の豊かさ、美しさを感じてほしいですね」と駒ヶ嶺さんはアピールする。

さらに、和賀岳のもうひとつのお楽しみが、山頂からの眺望。
太平洋と日本海の分水嶺となっているため、
天気が良ければ、北に岩手山や秋田駒ヶ岳、田沢湖、東に早池峰山、
南に鳥海山や月山まで一望できるという。

秋の和賀岳山頂からの展望  写真提供:西和賀町観光協会

和賀岳の北側は、高下岳、根菅岳、大荒沢岳、沢尻岳などの和賀岳山塊が取り巻いている。
「中級者以上なら、貝沢登山口から登って
沢尻岳、大荒沢岳、根菅岳、高下岳へと縦走するコースもおもしろいと思います」
沢尻岳では眺望を、大荒沢岳や根菅岳では高山植物を、
高下岳では東北一の胸高幹周を誇る大ダケカンバなどを楽しむことができるそうだ。

〈風が吹いてきたよ 2017〉 高木正勝さんら 香川県・小豆島の 農村歌舞伎舞台にて共演!

2017年10月22日(日)、
香川県・小豆島の農村歌舞伎舞台にて
〈風が吹いてきたよ 小豆島・肥土山音楽祭2017〉が開催されます。

これは子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで、
お客さんみんなが一体になって楽しめるお祭り。
2015年、島の有志の皆さんによって初開催され、大盛況となりました。
2回目を迎える今年も、山あいの舞台にミュージシャンと小豆島の食が集います。

今年の出演者は、音楽家/映像作家の高木正勝さん×パーカッショニストの渡辺亮さん、

高木正勝さん×パーカッショニストの渡辺亮さん

小豆島坂手地区出身の国際的ジャズシンガー・伊藤君子さん、

伊藤君子さん (C)Toshiya Suda

和楽器による演奏を全国各地で繰り広げる切腹ピストルズ、
日本各地の民謡や汎ブラックミュージックの融合を柱に置くアラゲホンジ、
モンゴルやアイルランドの音楽をベースに新たな音楽を目指すカルマン、
高野山金剛流合唱団の四国の団員のみで構成されたユニット梵音遊行。
里山の風景と親和性があり、
エンタテインメント性の高いミュージシャンをお呼びしたのだとか。

切腹ピストルズ(from ART SETOUCHI 2017)(C)Shintaro Miyawaki

また、オリーブや醤油、素麺をはじめとする小豆島の食にもフォーカスをあてます。
ここ数年、次々と新しいお店がオープンしているという小豆島。
土地のものを生かした新しいおいしさと出会えそうですね!

和歌山の小さな集落で始まる
暮らし×リノベーション
〈Re SHIMIZU-URA PROJECT〉
いとうともひさ vol.4

いとうともひさ vol.4 
空き家を購入して、始まったこと

〈Re SHIMIZU-URA PROJECT〉。

このプロジェクトは「暮らし」と「リノベーション」をかけ合わせて、
つくる毎日を楽しもうというものです。
集落で生活する日々にリノベーションがあることで、
理想の暮らしや時間がつくれたらという想いがきっかけで始まりました。

今やどのまちにも空き家がありますよね。
そしてまだ空き家は増えそうだという流れがあります。
和歌山県海南市の冷水浦(しみずうら)集落で僕が購入した家は空き家でした。
そして隣の家も空き家です。集落から元気がなくなってきています。
増える空き家を、まちが管理することが難しくなっていくなかでいろいろな人と議論して、
リノベーションをして、暮らしをつくっていくプロジェクトです。

リノベーションをしながら暮らしを充実させる

暮らしに海がある集落。

この冷水浦という集落には海があり、山があります。
海南市には地酒の酒蔵もあれば漆器をつくってきた歴史もある。釣りもできる。
ほかにもたくさん、楽しむ要素はあるのに空き家が増えています。
それは雇用が少ないせいからか、整備された住まいが少ないせいからか。
しかし理由はどうであれ、この元気のなくなってきている集落に関わることで、
もっとこの集落での暮らしを楽しめるようになってほしいと思っています。

毎日が工事の実践。

この物件を購入したのは空き家が増えていくことが問題だとされているのにもかかわらず、
建物の工事も含めた暮らしのつくり方は
あまり公開されていないんじゃないかと思ったことがきっかけでした。

リノベーション+集落の暮らしを自ら実践してつくってみたい、
と思ったのが一番大きな理由です。
いろいろな意見が欲しくて、つくるものを広く公開しようとなりました。

こういった集落で始まる暮らし方にはこれといった正解も、決まりごともありません。
多くの人の意見が必要だし情報を閉じることよりも
情報を開くほうがにぎやかな暮らしになるんじゃないかと思っています。

リノベーション術は数々の事例があって、途中の工程を広く公開しているものもありますよね。
しかしここではリノベーション術より大きな枠としてひとつの物件に手をかけることで、
まちがどう変化していくか、暮らしぶりも含めてありのままを見てもらおうと思っています。
器をつくっただけでは解決が難しい問題も、
そこでの生活を見てもらうことでイメージがしやすくなるんじゃないかと思います。

Re SHIMIZU-URAはこんなところ

2017年5月に建物付きの70.9坪の土地を購入しました。
和歌山県海南市冷水。熊野参詣道・紀伊路沿いに漁村集落・冷水浦はあります。
海と山の距離が近くて、高低差のある地域です。

海側から冷水浦集落を見る。

接道していない特殊な地形から、道路の整備不足やインフラ整備の難しさもあります。
この集落には近くにスーパーマーケットもないので、
車がなければ生活するにもなかなか過酷な場所ですが、電車・車での交通アクセスは悪くない。
大阪市内から車で1時間程度、関西国際空港から車で30分程度で着きます。
またJR冷水浦駅から約300メートル、
徒歩5分で集落群の入口となるJRのトンネルが見えてきます。

JR紀勢本線が交差するトンネル。

山の中腹に位置するこの建物へのアクセスですが、
急な坂道に加えてこのトンネルがある限り、麓から車では入れません。
トンネルをくぐって左を振り向くと、購入した物件が見えます。
現地に行って初めて知ったのですが
敷地内に母屋(2階建て)と離れ(2階建て)と小屋(平屋)があります。

トンネルをくぐると開ける土地。左を振り向くとすぐの物件がRe SHIMIZU-URA。

まずはつくるための環境づくり。計画チームの発足

建築家・デザイナー・リサーチャーとチームをつくり、
このプロジェクトはスタートを切りました。
空間設計は〈PERSIMMON HILLS architects」柿木佑介さんと廣岡周平さんに、
プロジェクトの発信の仕方・ブランディングデザインは
designと〉の田中悠介さんに。
周辺リサーチやまちとの関わりづくりに和歌山大学特任助教の友渕貴之さんに、
そして施工はいとうともひさが行います。

函館のリノベーションホテル 〈HakoBA 函館〉がオープン。 まちの歴史ある建物を再生

函館港を望む絶好のロケーション

幕末の黒船来航によって、下田とともに開港された歴史ある函館港。
まちの繁栄の始まりで、その歴史を今に残す西部地区の港に誕生した
〈HakoBA 函館〉は、2棟の建物をリノベーションしてつなげた、
新しいスタイルのホテルです。

2017年5月オープンのHakoBAの1棟は昭和7年築、
市の指定する歴史的建物で、重厚感あふれる石造りの〈BANK〉。
安田銀行函館支店として建設され、のちに〈ホテルニューハコダテ〉として
2010年まで使われていました。もうひとつの棟は、
BANK隣の赤レンガの壁が美しい〈DOCK〉。
旧西波止場美術館などを経てきた個性豊かな建物です。

それぞれの魅力を最大限に生かしたホテルの中を探訪してみましょう。

クラシカルな雰囲気を楽しむなら

市電通に面した函館山側にあり、重厚感あふれる近代建築が魅力の〈BANK〉。
銀行時代の建物の特徴を生かした
アール・デコ調の装飾が美しい梁や高い天井のクラシカルな客室が人気です。

BANKの〈TWIN〉。ひと部屋ごとに異なる照明がレトロな部屋のムードにマッチ。

高級感漂うこだわりのカーテン。ソファのクッションとともにカラーリングの妙を楽しんで。

ツイン・ダブルの個室タイプのほか、プライベートテラスつきのメゾネットタイプが1室。
レトロとモダンが程よくミックスした空間で、
歴史あるまちならではの、思い出に残るひとときを過ごせます。

BANKの2階のブックラウンジにはTSUTAYA函館がセレクトした、函館にまつわる本が並びます。観光のヒントがたくさんあるので、滞在中に訪れて。

安田銀行、富士銀行と使われてきた〈BANK〉の面影を残す看板。HakoBAオープンを聞きつけてホテルニューハコダテに勤務していた方が訪れ、1階に残された看板や生まれ変わった姿に感動されていたそう。

ファームグランピング体験も! 茨城県・なめがた ファーマーズヴィレッジにて 〈日本一のさつまいも大収穫祭〉開催

日本一のさつまいもを味わいに

秋といえば、さつまいもの季節。
シーズン真っ只中の2019年11月4日、
茨城県〈らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ〉で行われたイベントで、
同時にさつまいもを収穫する最多人数「1233人」が世界記録に認定されました。

オクトーバーフェストの様子

こちらの〈らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ〉は
一年中、さつまいもと農業が楽しめるテーマパーク。
138年の歴史をもつ小学校の廃校跡地を活用し、
季節ごとにさまざまなイベントを開催しています。
東京から車で約80分で行けるアクセスの良さもあって、まさに“やきいもの聖地”!

オリジナルブランドさつまいも〈いばらきゴールド〉は、
2017年農林水産祭の「天皇杯」を受賞。
(天皇杯とは、毎年農林水産のコンクールが約300開催され、
農林水産大臣賞や内閣総理大臣賞に選ばれた500件の中から選ばれる、
最も権威のある賞です)

施設内には、野菜をふんだんに使用したレストラン、
ジェラートが美味しいカフェはもちろん、
やきいもの歴史や作り方などが学べるミュージアムもあり。
スイートポテトの手作り体験では、季節に合わせた旬のスイートポテトを作ることができます。

レストランの料理

スイートポテトの手作り体験

施設外観

らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジは、
2015年、茨城県行方(なめがた)市にオープンした体験型農業テーマパーク。
畑から工場、さつまいものスイーツ店〈おいもさんのお店らぽっぽ〉を運営する
さつまいも専門食品メーカー〈白ハト食品工業株式会社〉が手がけるテーマパークです。

ファームグランピングコンテナ

ファームグランピングコンテナ

〈湊かなえと城崎温泉〉展 オープニングにて湊かなえ、 万城目学らがトークを開催!

2017年9月9日(土)〜2018年5月6日(日)、
兵庫県豊岡市の城崎文芸館にて
ミステリー作家、湊かなえさんの制作の裏側や私物などを
紹介する企画展〈湊かなえと城崎温泉〉が開催されます。

『告白』や『リバース』など、多数の作品が
ドラマや映画になっている湊かなえさん。
2016年には『ユートピア』で山本周五郎賞も受賞されました。

湊かなえさん

広島の因島出身、淡路島在住の湊さんにとって、
城崎は家族で訪れる安らぎの場所だったのだそう。

そんな湊さんは約1年前に城崎温泉限定販売の
出版レーベル〈本と温泉〉から『城崎へかえる』を上梓したばかり。
「ここでしか読めない」書き下ろし小説を目当てに
多くの人が城崎温泉を訪れ、順調に版を重ねています。

『城崎へかえる』著者:湊かなえ 出版:NPO法人本と温泉/湊さんが何度も滞在した城崎での記憶を背景に描かれた、小説家の母を持つ娘の物語。第51回造本装幀コンクールに入賞したユニークな装幀にも注目です。

企画展〈湊かなえと城崎温泉〉では
デビュー10周年を迎えるこれまでの仕事を振り返り、
城崎温泉との関わりや活動拠点の淡路島で取材した湊さんの素顔を紹介します。

城崎文芸館

見どころは展示コンテンツのひとつ〈湊かなえの素顔(ほんのちょっと)〉。
複数の連載を持ちつつ、作家業と主婦業を両立させる湊さんの仕事術や、
1日の過ごし方も紹介します。

ファンの方には〈湊さんに聞いてみました 自筆100問100答〉もおすすめ。
直筆の回答から、湊さんの素顔が垣間見えます。

〈水をたべるレストラン〉の
すべてから感じた
〈ミズカラ〉の大野愛

市民ユニット〈ミズカラ〉を中心に練り上げた打波古民家の夜

ここ数年、プロジェクトやイベントなどで、
水への感謝を伝えてきた福井県大野市。
特に食に関しては〈水をたべるレストラン〉と称したプロジェクトで、
さまざまな大野の特産品を紹介している。
ここでより大野の水と食を体感してもらおうと、
一夜限りのリアル〈水をたべるレストラン〉が開催された。(詳細は前編

会場は打波地区にある古民家。

このイベントを成功に導いたのは、〈ミズカラ〉という市民団体だ。
グラフィックデザイナー/映像作家である長谷川和俊さんが、
〈水をたべるレストラン〉のリアル版を開催したいと
大野市から相談を受けたところから始まる。

「この話を聞きながらすでに、今のメンバーの顔が思い浮かんでいました。
その日のうちに、みんなに声をかけたんです。全員即OKでした」(長谷川さん)

ミズカラのリーダーである長谷川和俊さんと高見瑛美さん。

「“自ら”や“水から”という意味をかけています」と言うのは
〈モモンガコーヒー〉を営む牧野俊博さん。
「水」というのはもちろん、「自ら」という由来に、彼らのモチベーションを感じさせる。

モモンガコーヒーの牧野俊博さん(右)。小屋などの設計担当である印牧拓朗さん(左)。印牧さんは、「次回は川床をやりたい」と意気込む。

ほかにもイベント会社勤務の桑原圭さん、工務店勤務の印牧(かねまき)拓朗さん、
フードユニット〈nishoku〉としても活動している村上洋子さんと三嶋香代子さん、
臨床美術士の広瀬美香さん、歯科衛生士の山田緑さん、
鉢植え作家の高見瑛美さんと、さまざまな職能のメンバーが揃った。

この企画の全体プロデュースを担当したのは、
料理開拓人として大阪でfoodscape!、全国でEATBEAT!を展開している
堀田裕介さん。しかし堀田さんは一歩引いた立場を取っている。

料理開拓人の堀田裕介さん。渓流好きが高じて大野通いに(!?)

「現地に実行委員会を立ち上げて、
そこを中心に進めていくのがいいと思っていました。
長谷川くんと出会って、彼に任せておけばうまくいくのではないかという勘は
見事に当たりましたね」(堀田さん)

具体的な料理の内容については、堀田さんが全体的な構想を練り、
〈nishoku〉というフードユニットの村上洋子さんと三嶋香代子さんを中心に
仕上げていった。

「僕たちがすべてを考えてしまうと、
僕たちがいなくなったときに何も残らなくなってしまうので、
できるだけ現地の人たちがつくり続けたい、発信したいと思うものにしたい。
あくまで僕たちはサポートのつもりです」(堀田さん)

〈nishoku〉の村上洋子さん(右)と三嶋香代子さん(左)。

川のせせらぎを聞きながら、
大野市の恵みをいただく。
古民家で開催された
〈水をたべるレストラン〉

水とともにある福井県大野市の食文化

周囲を山に囲まれ、市内にある4本の一級河川には滔々と水が流れている。
水が豊富であることを感じさせる光景が広がっているのが、福井県大野市だ。
おいしい水で有名なまち。
その恵みをもらって食物が育ち、水を使って調理し、市民は生活を潤している。

大野市では〈水をたべるレストラン〉という取り組みを続けている。
すべての「おいしさ」の源には大野の水があり、
水の恵みを得た食を発信していくプロジェクトだ。
そば、米、醤油、水まんじゅう、まいたけ、コーヒーなど、
どれも大野自慢の一品である。

この度、〈水をたべるレストラン〉のリアル版、
つまり本物のレストランが一夜限定でオープンした。
まさに「水をたべる」と言えるもので、
大野の水への思いを存分に感じさせるイベントとなった。

会場となった打波古民家は、緑豊かで静かな上流域にある。

このイベントは大野市と、料理開拓人として大阪でfoodscape!、
全国でEATBEAT!を展開し、全国で食のプロジェクトを推進している
堀田裕介さん、そして大野市の若手有志団体〈ミズカラ〉により実現した。

料理開拓人の堀田裕介さん。

まずは、市内の“水の現場”を巡った。
一番の水どころである〈御清水(おしょうず)〉は、
かつて武士がお米を炊く水を汲む場所として使われていたという。
現在でも、大野市民のほとんどは家庭に井戸を持っていて、
地下水を生活用水として利用している。

「上水道はあまり普及しておらず、井戸が8000本以上あります」
と大野市の湧水再生対策室企画主査の荒矢大輔さんが教えてくれた。
この〈御清水〉でそれぞれの水を汲んで、ツアー中の飲み水にした。

大野にたくさんある湧水地のなかで一番有名な〈御清水〉。

次に朝市で有名な七間通りにある〈南部酒造〉を訪れて、
日本酒〈花垣〉の飲み比べをさせてもらった。120年の歴史がある。
当然、地下水を利用して日本酒を仕込んでいて、
県外からも「水がおいしいから」と買いに来るお客さんも多いという。

地下水仕込みの〈花垣〉を飲み比べた。

〈南部酒造〉のすぐ先にある〈伊藤順和堂〉では水まんじゅうを試食させてもらった。
夏を感じる清涼感のある和菓子で、大量の水と葛で固めてある。
店主の伊藤嘉健さんは「水を食べているようなものです」という。
水への感謝が詰まったお菓子といえよう。

〈伊藤順和堂〉の水まんじゅうは夏の風物詩。

まちなかから少し走ると、田んぼと、大きな葉が特徴の里芋畑が交互に広がる
上庄地区にさしかかった。大野の特産はこの里芋だ。
訪れたのは明治からこの場所で里芋をつくっているという〈中村農園〉さん。
里芋の収穫期は9月下旬からなので、訪れた8月はまだこれから大きく成長していく時期。

「ここ数日、雨が降らなかったので、今日は畑に水を流します。
明日の朝、陽が出る直前に水を抜きます。すべて水のおかげです」
という〈中村農園〉の中村勝利さん。

〈中村農園〉の中村勝利さんは、この道50年以上!

中村農園の里芋でつくった、煮っころがしを試食させてもらった。
里芋の収穫期は秋なので去年の里芋だったが、とてもおいしい。
醤油、砂糖、みりんで皮を剥かずに煮るだけのシンプルな煮物だが、
大野の里芋は身がしっかりとしまっていて歯ごたえがあるので、
煮くずれしにくいという。

目の前を流れる水路には、すごい勢いで水が流れている。
秋の収穫後になれば、この水路に里芋洗い機が設置され、
大野各地で湧水で里芋を洗う様子を見ることができるだろう。

岩手・奥州市にオープンした
カフェと託児所
〈Cafe&Living Uchida〉
始まりは、子育ての経験から。
COKAGE STUDIO vol.1

COKAGE STUDIO vol.1 
異業種を組み合わせ、みんなが豊かになれる場所に

はじめまして。〈株式会社COKAGE STUDIO(コカゲスタジオ)〉代表の川島佳輔です。
岩手県の奥州市で、妻の珠美(以下タマミ)と息子の空(以下ソラ)と
娘の海(以下ウミ)の4人家族で暮らしています。子育てで感じた思いをかたちにすべく、
今年6月にカフェと託児所が併設された
〈Café&Living Uchida〉(以下ウチダ)をオープンしました。

ウチダは3階建ての古ビルを自分たちでリノベーションした施設で、
1階はカフェ兼託児所、2階は古道具を売るお店〈古道具FUCHI〉と
コカゲスタジオ編集部のデザインオフィスがあります。
3階も空いているので活用を検討中です。

この連載ではカフェと託児所という
既存の業態を組み合わせることになったきっかけや
DIYでハーフビルドした様子などをお話します。
どうぞよろしくお願いします。

きっかけは子育てして初めて気づいたさまざまな課題

2012年から約3年間岩手県盛岡市で暮らしていた私たちは、
タマミの出産を機に2015年にふたりの地元である岩手県奥州市へとUターンしました。

これまでタマミは保育士として保育園や幼稚園で幼児教育をしていましたが、
産休に入りしばらく保育現場から離れることに。
普段から子どもと関わっているものの、初めての子育てに不安も多くありました。

当時私は、企業のウェブプロモーションを担当する仕事をしていて、
SNSの運用やマーケティングを行う「中の人」です。
「タマミの出産とそろそろ独立したい」
と思ったタイミングが重なりウェブやグラフィックのデザインを生業に
フリーランスとして活動することに。

地元に戻り、しばらくは夫婦ふたりの自由なペースで暮らしてきた私たち。
そんな中で「子育て」は暮らしを大きく変化させました。

大阪の下町で、建築家と協働。
現場で広がるリノベの可能性!
いとうともひさvol.3

いとうともひさ vol.3 
建築家との協働だから生まれた、おもしろさ

前回はDIYのインストラクターの事例を交えて
空間のつくりかたを紹介しましたが、
今回はまた違った協働、設計者とのコラボレーションの話をしたいと思います。
大阪市此花区に事務所を構える設計事務所〈NOARCHITECTS〉から声をかけていただいて
工事に参加した「大辻の家」「スペース丁」という一連のプロジェクトをご紹介します。

NOARCHITECTSによるイメージスケッチ。左の棟が大辻の家、真ん中の入口がスペース丁。©NOARCHITECTS

大辻の家・2階の工事前写真。昭和に建てられたアパートによく見られる画一的な部屋割り。©NOARCHITECTS。

NOARCHITECTSの代表で、建築家の西山広志さんは、
僕が大学時代からお世話になっている同じ大学の先輩であり、
実務でも何回か協働させてもらっています。
西山さん夫婦の住まいとなった「大辻の家」は、
此花地区にある空き家を改修することとなりました。
(詳しい経緯は、リノベのススメにて紹介)

描きすぎない設計と考える施工のバランス。

大辻の家のつくり方で特徴的だったのは西山さんの図面と、
その指示をもとに施工することを基本にしているのは通常通りなのですが、
ところどころ図面に空白部分が残されているんです。
まるで「いとうくんならどうする?」という声が聞こえてきそう。
大工としてワクワクしながら工事したのを覚えています。

2階の工事中写真。テーブルになる大きな窓枠も現場で生まれたアイデア。

大辻の家の2階の工事後写真。天井はMICROCOSMOS、壁はいとうともひさが工事。©NOARCHITECTS

例えば1階のキッチンのシンクはもともとタイルが割れたり
汚れたりしていて汚いものだったのですが、
もとのかたちを生かしつつ、ステンレス製のシンクに交換。
キッチン全体をどういうかたちにするかは現場で、意見を交換しながら決めていきました。

材料は安くても、このキッチンはここにしかない一点もの。
すべて取り替えて新しいシステムキッチンを入れるという選択肢もあるなかで、
あえて手づくりにこだわる意味を考えました。

長く愛してもらえるような、そしてここに流れる時間をイメージして

「日常に溶け込むようなキッチンを」

という気持ちで提案し、西山さんと話し合いながら工事はスタートしました。
こちらの提案を尊重してもらい、
タイルとステンレスの間に木材の層をサンドイッチしたキッチンができました。

大辻の家・1階の工事後写真。設備はPOS建築観察設計研究所・キッチンはいとうともひさが担当。

旬は、夏。北海道積丹半島のウニ!
評判のおいしさの裏にある、
漁師たちの仕事とは

泊村のウニ漁に密着!

積丹半島の夏を感じる海の幸といえば、なんといってもウニである。
泊村のウニ漁は毎年7月半ばから始まる。

古宇郡漁業協同組合の泊地区青年部長で第八哲栄丸を駆る
小塚哲弘さんのウニ漁を見せてもらった。
ガラス箱で海底を覗きながら“タモ”と呼ばれる柄の長い網でとる、伝統的な漁法だ。

半分身を乗り出して、ウニを獲る。

キタムラサキウニが大漁!

Next Commons Lab
ファウンダー・林 篤志さん 
地方での起業を応援する、
新たな仕組みづくりとは。

日本の地方から、ポスト資本主義社会を具現化する

「3年間のベーシック・インカム付き起業家募集」
これは、社会インフラ先進国・フィンランドのお話ではない。
2016年に、柳田國男の『遠野物語』の舞台として知られる
岩手県遠野市で立ち上がったプロジェクトメンバーの募集広告だ。
応募条件は、

「遠野市に住民票を移すこと」

「地元の資源を生かして起業すること」のふたつ。

採用された起業家には、総務省の「地域おこし協力隊」の制度を活用して
月額16万円程度の所得補償を受けられる。
この遠野市の募集には83名がエントリーし、14名が採用された。

「ローカルブルワリー」「発酵」「テクノロジー」「限界集落」「産前産後ケア」
「超低コスト住宅開発」「デザイン」「食」など、
地元のニーズや地域課題から生まれたテーマで、
〈ロート製薬〉〈キリン〉などの企業もプロジェクト・パートナーとして迎えながら、
メンバーたちは着々と活動を始めている。

〈Next Commons Lab〉遠野のメンバーたち。(写真提供:Next Commons Lab)

このプロジェクトの中心を担うのは〈Next Commons Lab〉(以下NCL)
というプラットフォームだ。
発案者である林 篤志さんは、自らも遠野市に移住し、
リサーチを重ねながらそのプランニングを行った。遠野市で始まったNCLは、
現在奈良県の奥大和地域や石川県の加賀市、宮城県の南三陸町など、
日本各地のさまざまな地域でプロジェクトを進めている。

そもそもNCLとは何ぞや?

革新的な地方活性の試みや地方創生の文脈で注目を集めているが、
単なるイカした名前の地域づくりの会社ではない。

「僕たちの目的は、あくまで『ポスト資本主義社会』を具現化していくこと。
NCLというプラットフォームを使って、異分野で活躍するクリエイターや起業家、
最先端の技術と知見を持った企業、地域の資源や人材をつなぎ合わせ、
新しい働き方や暮らし方を実践するための場所です。

『ポスト資本主義社会』とは、現在の国家や資本主義市場を
ひっくり返すとか、否定するということではなく、
新たな社会構造=オペレーティング・システムを持つこと。

そのシステムでは、各地のNCL拠点に共通の価値観を持つ人々が集まり、
小さな拡張家族的コミュニティがつながって、
人材・情報・知見が自由に行き来することができる。

現在、各地でNCLが行っている活動は、
そんな新しい社会インフラをつくるための実験の場です。
今後は、段階的に既存の貨幣システムだけに頼らない
新たな通貨システムなども導入したいと思っています」

「NCLを機能させるためには、3つの機能が必要です。

1つ目は、インキュベーション。
既存の『地域おこし協力隊』制度を活用した『ローカルベンチャースクール』の展開、
民間企業との積極的なコラボレーションによって、起業家の能力開発や
事業創出サポートを行います。

2つ目は、人と人のマッチングを促すためのコミュニケーション。
テクノロジーを用いた地域資源の可視化と、
NCLメンバーを中心とする人々のニーズやスキルの
マッチング・プラットフォームの開発を行います。

3つ目は、インフラの整備。
使われなくなった学校などの遊休施設や、空き家をリノベーションして、
暮らしと仕事の拠点として整備します。
誰でも自由に滞在することができるハード面の整備を行っていきます。

現在、NCL全体のネットワークに関わる、東京をベースにして働くメンバーが7名くらい、
あとは各地に運営事務局となる現地法人をつくって、
3名の常駐スタッフが各プロジェクトを進めています。
地域によって、現地法人を立ち上げることもありますし、
現地の地域団体などと協働する場合もあります」

遠野市中央通りにあるNCLの拠点〈Commons cafe〉。大正時代に建てられた時計店をリノベしたもので、1階は地元の人をはじめ誰でも気軽に立ち寄ることのできるカフェ・スペース。2階はメンバーが使うコワーキング・スペース。遊休物件のリノベ&サブリースは、NCL各現地法人の事業として行う。(写真提供:Next Commons Lab)

「ポスト資本主義」「拡張家族的コミュニティ」「実験」……。
一見すると、NCLは非常に理想主義的で
実用性を伴わない活動をしているように思えるかもしれない。
しかし、その立ち上げまでの林さんの活動を知ると、それが地に足のついた、
一般市民である私たちにとっても共感できる取り組みであることが実感できる。

勝手に作る商店街サンド:
懐かしさあふれるスイーツサンド!
愛媛県大洲編

商店街サンドとは?

「商店街サンド」とは、
ひとつの商店街(地域)で売られているパンと具材を使い、
その土地でしか食べられないサンドイッチを作ってみる企画。
必ずといっていいほどおいしいものができ、
ついでにまちの様子や地域の食を知ることができる、一石二鳥の企画なのだ。

伊予の京都、大洲(おおず)でつくる!

今回やってきたのは大洲市。
愛媛県の南予(なんよ)といわれるエリアにあり、
まちを見下ろす大洲城や、その下を流れる肱川(ひじかわ)での鵜飼い、
そして時が止まったかのような古いまち並みが見どころである。

JR伊予大洲駅からスタート! 大洲市役所商工産業課の松田 望歩(まつだ みほ)さんとつくる。

今回ご縁があり一緒にサンドをつくることになったのは松田さん。
小学校の時にふるさとCM大賞えひめに大洲市代表として出演し、
大賞をとったという生粋の大洲っ子である。

さっそく大洲名物を聞いてみたところ、
300年も続く〈いもたき〉という伝統料理があるらしい。
里芋やこんにゃく、油揚げ、鳥肉を出汁で煮るシンプルな鍋で、
夏の終わりから秋にかけて食べるそうだ。

でも、時期がもう少し先のようだし、
そもそもサンドに挟めるものではない。
ほかの食材を探そう!

食材を探しながら散策。高い建物やコンビニなどがない静かなまち並みが続く。

なんと錦鯉が泳ぐ通りが! 平均視聴率45.8%をたたき出したNHKの連続テレビ小説『おはなはん』の舞台だそう。

江戸時代から続く和菓子の〈五百原七福堂〉さん。「この辺はお寺がたくさんあるから和菓子屋が多いのよ」と教えてくれた。

しっとりした薄皮にあんこがつまった〈みかさ〉。さっそくつまみ食いしてしまった。

こちらは散策する時に着物を借りられるお店〈アンティークなずな〉。小物がたくさん。