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posted:2017.11.30 from:沖縄県石垣市 genre:活性化と創生 / アート・デザイン・建築
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writer profile
Kentaro Takaoka
髙岡謙太郎
たかおか・けんたろう●千葉県出身。オンラインや雑誌で音楽、カルチャー関連の記事を執筆。共著に『Designing Tumblr』『ダブステップ・ディスクガイド』『ベース・ミュージック ディスクガイド』など。インターネットがけっこう好き。
沖縄本島の南西約400kmに位置する自然豊かな離島、石垣島。
なんと、年間に150万人もの人々が観光客として来訪します。
そのうちの30万人は外国から訪れる、国際的な観光地です。
2017年11月29日(水)~12月17日(日)、ここ石垣島で初の
文化庁メディア芸術祭・地方展が行なわれています。
メディア芸術祭とは、1997年から毎年行われている
アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門から、
文化庁によって顕彰された国内外の優れた作品を展示するというイベント。
趣向を凝らしたマニアックなアート作品だけでなく、
テレビで見かけるようなアニメやマンガの作品も鑑賞できるのです。
今回の文化庁メディア芸術祭石垣島展
「ひかりきらめくイマジネーション」では、19日間にわたり、
石垣市民会館をメイン会場に、石垣島各地で開催。
今回の展示作品は、第20回の受賞作品をはじめ、
過去の受賞・入選作や作家による最新の作品を独自に企画し、
広がりつづけるメディア芸術を紹介します。
それだけでなく、日本有数の星空を持つ街での屋外上映や、
南国のまちなかを中心に展開する芸術と自然など、
石垣島ならではの展示や上映が展開します。
11月30日は、中心部にある新栄公園を会場に
世界有数の美しさを持つ星空の下、
ヒット作『この世界の片隅に』『ジョバンニの島』などの
長編アニメーションの屋外上映があります。
それだけでなく、中心市街地を中心に展開する各会場では、
児玉幸子さんによる『モルフォタワー』や scope+橋本典久さんによる『life-size』、
チームラボの『百年海図巻 [上映時間: 100年]』 、
落合陽一さんの『コロイドディスプレイ』など
さまざまな現象の美しさや驚きを科学によって象ったメディアアート作品が展示され、
石垣島ならではの観賞体験ができる予定です。
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会場は、石垣島ならではの素材を使っています。
八重山産材木を守り育て活用していく、モッコク会が指導を行い、
八重山商工高等学校、八重山農林高等学校の学生たちによって
70種類もの石垣の材木を用いて、展示会場を作りました。
そして今回の展示のために、
建築家の長岡勉さんが中心となって石垣市民会館に、
アートによってコミュニケーションが生まれる空間を、
島の大工たちとつくりあげました。
メディアートなどの先端作品の展示や、マンガを自由に読めたり、
ワークショップの会場としても活用されます。
このメディア芸術祭の地方展は毎年行われています。
この地方展の特徴は、各地の行政や団体が企画を提案し、
その地域にあった「文化庁メディア芸術祭」を開催することだそうです。
2002年から国内の様々な都市で、受賞作による展覧会を実施、
現在における多様な表現を紹介しています。
これまで、京都や札幌といった大都市や青森や富山といった
県レベルのでの提案により実現してきたこの芸術祭。
離島での開催は、今年が初めて。
地域全体で5万人が暮らす石垣島に、メディアアートがやってきます。
最南端でメディア芸術を鑑賞できる数少ない機会です。
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
information
文化庁メディア芸術祭石垣島展「ひかりきらめくイマジネーション」
会期:2017年11月29日(水)~12月17日(日)※会期中無休
時間:13:00~19:00(土曜・日曜・祝日のみ 10:00~19:00)
会場: 石垣市民会館 特設会場 ほか石垣島内「まちなか会場」ほか各所
住所:沖縄県石垣市浜崎町1丁目1-2(石垣市民会館 特設会場)
入場料:無料
主催:文化庁
共催:石垣市
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