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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
婚姻届は在住の市町村に出さなくてはいけないと思っていませんか?
じつは、日本中のどこにでも提出できるのだそうです!
石垣島で、そんな制度を生かした〈世界一提出が困難な婚姻届ツアー〉
に参加するカップル(=挑戦者)の募集が始まりました。
これは、石垣島が地方創生プロジェクトの一環として、
旅行会社〈H.I.S.〉と共同主催するツアー。
意外なようですが、婚姻届を提出してもその地域に住む必要はないのだとか。
「移住する必要はありません。もちろん移住してくださったら嬉しいですが……」とのこと。
でも、現地へいったら移住したくなってしまうかもしれないですね。
ただしこのツアー、島縦断、クライミング、海底ダイビングを経て
石垣市役所に婚姻届を提出するという旅程になっており、なかなか困難なよう。
この婚姻届提出ツアーは、石垣島最北端に位置する
平久保崎灯台からスタート。そこから二人は手を取り合いながら、
石垣島の最南端まで移動しなければなりません。
その距離なんと全長40km!
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第2のミッションは、断崖絶壁登り……。
ツアーの道中、二人の行く先を阻む山、野底マーペー(のそこマーペー。野底岳とも)。
しま山100選に選定されているこの山を、
力を合わせて登り切る必要があるのです。
いよいよ最後のミッション、婚姻届の入手。
その婚姻届は海底に沈められています。
そう、ダイビングで海に潜って、婚姻届をゲットしなければならないのです。
果たしてそうそう簡単に見つけられるものなのでしょうか!?
最後は石垣市役所へ婚姻届を提出。
困難な道のりを乗り越えたので、疲労も喜びもひとしお!
困難な道のりには、ちゃんとわけがあります。
石垣市の職員の方が、次のようにコメントされています。
「石垣市で婚姻届を出す人が増える、
願掛けツアーのようなものが出来たら素敵だなと考えて企画しました。
かなり大変なツアーとなっておりますが、
これを乗り越える事ができたふたりなら、
これから先も仲良く夫婦生活を送れるのではないかと思います。
ただ、かなりの困難なツアーですので私は遠慮します」
結婚するふたりを祝福するオプションは、それだけではありません。
石垣島オリジナルの婚姻届もユニークなんです。
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こちらは、2017年11月15日から石垣市のホームページで配布が始まった婚姻届。
ぜんぶで3種あり、全国の市町村役場で提出することができます。
制作を手がけたのは、〈石垣島 Creative Flag〉のみなさん。
石垣市にゆかりのあるクリエイター、池城安武さん、
上原長剛さん、酒井木乃葉さんが手がけました。
上の婚姻届を手がけた石垣島在住のイラストレーター、酒井木乃葉さんは
こんな思いを込めて婚姻届の絵を描いたのだそう。
「先輩夫婦のアカショウビンがやって来て、
“いつ世のまでもの”ミンサー柄のリボンを結び、
お二人の記念日を見守っています。
石垣島の風や音、素晴らしいいきものたちに包まれて
良い記念になりますように、と制作致しました」(酒井さん)
石垣島への愛情がつまっていますね!
また、いい夫婦の日、11月22日からは婚姻届の受理証明書もリニューアルされます。
この証明書を受け取れるのは、石垣市で婚姻届を出した方のみ。
こちらを受け取るには、石垣島に行かなくては!
公式サイトでは、困難じゃない石垣島ツアーも紹介しています。
ぜひチェックしてみてくださいね。
information
世界一提出が困難な婚姻届ツアー
開催日:2017年12月16日(土)〜2018年3月14日(水)の15設定日
参加資格:満20歳以上の独身男女(ツアー期間内に入籍を予定しているカップル)
開催地:沖縄県石垣市
料金:2名 99,800円〜
主催:石垣市、株式会社エイチ・アイ・エス
Web:世界一提出が困難な婚姻届ツアー 石垣市 Facebook 石垣島 Creative Flag 石垣市オリジナル婚姻届
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