大阪の保育園がレシピ集 『保育園産の米』を発刊! 子供たちがつくった 米と野菜から生まれた54のレシピ

大阪府寝屋川市にある〈ねやがわ寝屋の森こども園〉と
〈もくれん保育園〉がレシピ集をつくりました。
その名も『保育園産の米』。

『保育園産の米』1,200円(税抜)

同保育園では、子どもたちがお米や野菜を育てているのだそう。
『保育園産の米』には、大人たちがその食材をどうしたらおいしく食べらるだろうと
試行錯誤重ねて生み出した、54のレシピを収録しています。

子どもたちの懸命な畑仕事やレシピ会議に苦闘する大人たちの姿に、
思わずほほえんでしまう1冊です。

料理は、鶏肉と夏野菜のトマト煮やたまねぎの肉詰めあんかけ、
サンマつみれのきのこ汁、大根とさといもの和風グラタン、
玄米リゾットなど、野菜のおいしさを存分に味わえるレシピばかり。
子どもたちが好きなレシピを収録しているので、
野菜が苦手な方にもおすすめです。

歩いて、眺めて、満喫。
西和賀の山を
ベテランガイドとともに巡る

岩手県の山間部にある西和賀町。
積雪量は県内一、人口約6,000人の小さなまちです。
雪がもたらす西和賀町の魅力あるコンテンツを、
全国へ発信していくためのブランドコンセプト〈ユキノチカラ〉。
西和賀の風景をつくりだし、土地の個性をかたちづくってきた雪を、
しっかりタカラモノとしてアピールしていくプロジェクトです。
今回は、おいしい食べ物や美しい自然風景など、
私たちにさまざまな楽しみをもたらしてくれる「山」のお話。
山岳ガイドの方に、西和賀の山の魅力を教えていただきました。

春の新緑、夏の深緑、秋の紅葉。
町内すべての山で、「ブナの原生林」が堪能できる

西わらびやビールなど、西和賀のおいしい食は、清らかな水によってもたらされる。
その清流の「母体」となるのが、奥羽山系にある町内の山々だ。
西和賀の山の魅力はバラエティに富んでいるが、
「すべてに共通するのは、ブナの原生林が楽しめること」と話すのは、
西和賀登山ガイドの会の駒ヶ嶺能弘さんと高橋勇一さん。
ともに登山歴数十年というベテランで、依頼に応じて、
ほかの会員と分担しながら町内の山のガイドを務める。
ふたりによると、ブナの原生林では、春のみずみずしい新緑、夏の繁みの深緑、
秋の錦絵のような紅葉と、季節ごとにさまざまな色が楽しめるという。

そして西和賀の山にはもうひとつ、
「標高はさほど高くないが、急勾配の箇所が多い」という共通点がある。
「ですから案内する登山客の中には、『こんなにキツイとは思わなかった』と
驚く人もいるんですよ」と駒ヶ嶺さん。
実はふたりに話を聞いた際、ほっとゆだ駅の裏手に位置する
〈カモシカハイキングコース〉を案内していただいたのだが、
名前のようなのどかなコースではなく急な坂道が続き、思いのほか汗が吹き出た。
これこそ西和賀の山の縮図なのかも……。
標高が高くなくても、油断は禁物、ということだろう。

「ハイキングコース」のイメージとはちょっと異なる坂道だが、駒ヶ嶺さんと高橋さんの足どりは軽い。

川尻保育園脇からスタートして5分ほど登った場所からの眺望。その眺めの良さに、道中の疲れが吹き飛ぶ。

西和賀登山ガイドの会の駒ヶ嶺能弘さんと高橋勇一さん。ともに若い頃から登山を趣味にしており、平成25年のガイド養成講座を受講後、翌年3月に発足した同会の会員として活動している。

ほかにはない、この山ならではの花も!
「お花畑」で高山植物を楽しもう

一方で、バラエティに富んだ魅力を持つ、西和賀の山々。
例えば、町の南端に位置し、栗駒国定公園内にある町内最高峰の南本内岳(1486メートル)は、
高山植物が咲き乱れる「花の山」だ。
夏でも一部に雪が残る中腹の「お花畑」では、ミズバショウ、ハクサンチドリ、
リュウキンカ、キヌガサソウ、ヒナザクラなどが咲き誇る。
そのうちキヌガサソウは、花びらと、花の周囲に生えている大きな葉の数が同じという
ユニークな植物で、町内ではここだけに自生するとのこと。
「花びらと葉の数は地域によって違うようで、ここは7枚。
南本内岳ならではの植物といえるでしょう」と駒ヶ嶺さん。
さらに山頂付近にも「お花畑」があり、そこではチングルマ、ミヤマダイコンソウなど、
中腹とは違う植物が楽しめるという。

南本内岳の高山植物「キヌガサソウ」「ハクサンシャジン」など  撮影:駒ヶ嶺さん

そんな花好きにはたまらない南本内岳だが、
「実は今から40数年前までは無名峰で、登山道もなかったんですよ」と
高橋さんが教えてくれた。
駒ヶ嶺さんが登山客を案内する際に使う
『西和賀の自然と文化シリーズ12 西和賀の高山植物102種』
(西和賀エコミュージアム 西和賀町企画課発行)によると、
昭和48年、当時の湯田山岳会会員が、
国土地理院が作成した地図に名前のない高い山があることに気づき、同会が現地調査。
その結果、前述のような美しいお花畑や頂上からのすばらしい眺望が報告され、
公募により〈南本内岳〉と命名されて登山道が整備されたという。

南本内岳の山頂から真昼岳〜和賀岳を望む。眺望がすばらしい。 写真提供:西和賀町観光協会

町内北部に位置し、国の自然環境保全地域に指定されている和賀岳(1439メートル)も、
高山植物が楽しめる山だ。
山頂付近の稜線では、7月上旬から8月上旬にかけてニッコウキスゲ、ハクサンフウロ、
ツリガネニンジンなどの花畑を目にすることができる。

残雪の中の花畑  写真提供:西和賀町観光協会

また、登山口から1時間30分から2時間ほど歩いたところにあるのが、和賀川の源流。
ここから錦秋湖へと流れる和賀川は、渓流釣りやアユ釣りが楽しめる清流として知られる。
「西和賀の水の豊かさ、美しさを感じてほしいですね」と駒ヶ嶺さんはアピールする。

さらに、和賀岳のもうひとつのお楽しみが、山頂からの眺望。
太平洋と日本海の分水嶺となっているため、
天気が良ければ、北に岩手山や秋田駒ヶ岳、田沢湖、東に早池峰山、
南に鳥海山や月山まで一望できるという。

秋の和賀岳山頂からの展望  写真提供:西和賀町観光協会

和賀岳の北側は、高下岳、根菅岳、大荒沢岳、沢尻岳などの和賀岳山塊が取り巻いている。
「中級者以上なら、貝沢登山口から登って
沢尻岳、大荒沢岳、根菅岳、高下岳へと縦走するコースもおもしろいと思います」
沢尻岳では眺望を、大荒沢岳や根菅岳では高山植物を、
高下岳では東北一の胸高幹周を誇る大ダケカンバなどを楽しむことができるそうだ。

〈風が吹いてきたよ 2017〉 高木正勝さんら 香川県・小豆島の 農村歌舞伎舞台にて共演!

2017年10月22日(日)、
香川県・小豆島の農村歌舞伎舞台にて
〈風が吹いてきたよ 小豆島・肥土山音楽祭2017〉が開催されます。

これは子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで、
お客さんみんなが一体になって楽しめるお祭り。
2015年、島の有志の皆さんによって初開催され、大盛況となりました。
2回目を迎える今年も、山あいの舞台にミュージシャンと小豆島の食が集います。

今年の出演者は、音楽家/映像作家の高木正勝さん×パーカッショニストの渡辺亮さん、

高木正勝さん×パーカッショニストの渡辺亮さん

小豆島坂手地区出身の国際的ジャズシンガー・伊藤君子さん、

伊藤君子さん (C)Toshiya Suda

和楽器による演奏を全国各地で繰り広げる切腹ピストルズ、
日本各地の民謡や汎ブラックミュージックの融合を柱に置くアラゲホンジ、
モンゴルやアイルランドの音楽をベースに新たな音楽を目指すカルマン、
高野山金剛流合唱団の四国の団員のみで構成されたユニット梵音遊行。
里山の風景と親和性があり、
エンタテインメント性の高いミュージシャンをお呼びしたのだとか。

切腹ピストルズ(from ART SETOUCHI 2017)(C)Shintaro Miyawaki

また、オリーブや醤油、素麺をはじめとする小豆島の食にもフォーカスをあてます。
ここ数年、次々と新しいお店がオープンしているという小豆島。
土地のものを生かした新しいおいしさと出会えそうですね!

和歌山の小さな集落で始まる
暮らし×リノベーション
〈Re SHIMIZU-URA PROJECT〉
いとうともひさ vol.4

いとうともひさ vol.4 
空き家を購入して、始まったこと

〈Re SHIMIZU-URA PROJECT〉。

このプロジェクトは「暮らし」と「リノベーション」をかけ合わせて、
つくる毎日を楽しもうというものです。
集落で生活する日々にリノベーションがあることで、
理想の暮らしや時間がつくれたらという想いがきっかけで始まりました。

今やどのまちにも空き家がありますよね。
そしてまだ空き家は増えそうだという流れがあります。
和歌山県海南市の冷水浦(しみずうら)集落で僕が購入した家は空き家でした。
そして隣の家も空き家です。集落から元気がなくなってきています。
増える空き家を、まちが管理することが難しくなっていくなかでいろいろな人と議論して、
リノベーションをして、暮らしをつくっていくプロジェクトです。

リノベーションをしながら暮らしを充実させる

暮らしに海がある集落。

この冷水浦という集落には海があり、山があります。
海南市には地酒の酒蔵もあれば漆器をつくってきた歴史もある。釣りもできる。
ほかにもたくさん、楽しむ要素はあるのに空き家が増えています。
それは雇用が少ないせいからか、整備された住まいが少ないせいからか。
しかし理由はどうであれ、この元気のなくなってきている集落に関わることで、
もっとこの集落での暮らしを楽しめるようになってほしいと思っています。

毎日が工事の実践。

この物件を購入したのは空き家が増えていくことが問題だとされているのにもかかわらず、
建物の工事も含めた暮らしのつくり方は
あまり公開されていないんじゃないかと思ったことがきっかけでした。

リノベーション+集落の暮らしを自ら実践してつくってみたい、
と思ったのが一番大きな理由です。
いろいろな意見が欲しくて、つくるものを広く公開しようとなりました。

こういった集落で始まる暮らし方にはこれといった正解も、決まりごともありません。
多くの人の意見が必要だし情報を閉じることよりも
情報を開くほうがにぎやかな暮らしになるんじゃないかと思っています。

リノベーション術は数々の事例があって、途中の工程を広く公開しているものもありますよね。
しかしここではリノベーション術より大きな枠としてひとつの物件に手をかけることで、
まちがどう変化していくか、暮らしぶりも含めてありのままを見てもらおうと思っています。
器をつくっただけでは解決が難しい問題も、
そこでの生活を見てもらうことでイメージがしやすくなるんじゃないかと思います。

Re SHIMIZU-URAはこんなところ

2017年5月に建物付きの70.9坪の土地を購入しました。
和歌山県海南市冷水。熊野参詣道・紀伊路沿いに漁村集落・冷水浦はあります。
海と山の距離が近くて、高低差のある地域です。

海側から冷水浦集落を見る。

接道していない特殊な地形から、道路の整備不足やインフラ整備の難しさもあります。
この集落には近くにスーパーマーケットもないので、
車がなければ生活するにもなかなか過酷な場所ですが、電車・車での交通アクセスは悪くない。
大阪市内から車で1時間程度、関西国際空港から車で30分程度で着きます。
またJR冷水浦駅から約300メートル、
徒歩5分で集落群の入口となるJRのトンネルが見えてきます。

JR紀勢本線が交差するトンネル。

山の中腹に位置するこの建物へのアクセスですが、
急な坂道に加えてこのトンネルがある限り、麓から車では入れません。
トンネルをくぐって左を振り向くと、購入した物件が見えます。
現地に行って初めて知ったのですが
敷地内に母屋(2階建て)と離れ(2階建て)と小屋(平屋)があります。

トンネルをくぐると開ける土地。左を振り向くとすぐの物件がRe SHIMIZU-URA。

まずはつくるための環境づくり。計画チームの発足

建築家・デザイナー・リサーチャーとチームをつくり、
このプロジェクトはスタートを切りました。
空間設計は〈PERSIMMON HILLS architects」柿木佑介さんと廣岡周平さんに、
プロジェクトの発信の仕方・ブランディングデザインは
designと〉の田中悠介さんに。
周辺リサーチやまちとの関わりづくりに和歌山大学特任助教の友渕貴之さんに、
そして施工はいとうともひさが行います。

函館のリノベーションホテル 〈HakoBA 函館〉がオープン。 まちの歴史ある建物を再生

函館港を望む絶好のロケーション

幕末の黒船来航によって、下田とともに開港された歴史ある函館港。
まちの繁栄の始まりで、その歴史を今に残す西部地区の港に誕生した
〈HakoBA 函館〉は、2棟の建物をリノベーションしてつなげた、
新しいスタイルのホテルです。

2017年5月オープンのHakoBAの1棟は昭和7年築、
市の指定する歴史的建物で、重厚感あふれる石造りの〈BANK〉。
安田銀行函館支店として建設され、のちに〈ホテルニューハコダテ〉として
2010年まで使われていました。もうひとつの棟は、
BANK隣の赤レンガの壁が美しい〈DOCK〉。
旧西波止場美術館などを経てきた個性豊かな建物です。

それぞれの魅力を最大限に生かしたホテルの中を探訪してみましょう。

クラシカルな雰囲気を楽しむなら

市電通に面した函館山側にあり、重厚感あふれる近代建築が魅力の〈BANK〉。
銀行時代の建物の特徴を生かした
アール・デコ調の装飾が美しい梁や高い天井のクラシカルな客室が人気です。

BANKの〈TWIN〉。ひと部屋ごとに異なる照明がレトロな部屋のムードにマッチ。

高級感漂うこだわりのカーテン。ソファのクッションとともにカラーリングの妙を楽しんで。

ツイン・ダブルの個室タイプのほか、プライベートテラスつきのメゾネットタイプが1室。
レトロとモダンが程よくミックスした空間で、
歴史あるまちならではの、思い出に残るひとときを過ごせます。

BANKの2階のブックラウンジにはTSUTAYA函館がセレクトした、函館にまつわる本が並びます。観光のヒントがたくさんあるので、滞在中に訪れて。

安田銀行、富士銀行と使われてきた〈BANK〉の面影を残す看板。HakoBAオープンを聞きつけてホテルニューハコダテに勤務していた方が訪れ、1階に残された看板や生まれ変わった姿に感動されていたそう。

ファームグランピング体験も! 茨城県・なめがた ファーマーズヴィレッジにて 〈日本一のさつまいも大収穫祭〉開催

日本一のさつまいもを味わいに

秋といえば、さつまいもの季節。
シーズン真っ只中の2019年11月4日、
茨城県〈らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ〉で行われたイベントで、
同時にさつまいもを収穫する最多人数「1233人」が世界記録に認定されました。

オクトーバーフェストの様子

こちらの〈らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジ〉は
一年中、さつまいもと農業が楽しめるテーマパーク。
138年の歴史をもつ小学校の廃校跡地を活用し、
季節ごとにさまざまなイベントを開催しています。
東京から車で約80分で行けるアクセスの良さもあって、まさに“やきいもの聖地”!

オリジナルブランドさつまいも〈いばらきゴールド〉は、
2017年農林水産祭の「天皇杯」を受賞。
(天皇杯とは、毎年農林水産のコンクールが約300開催され、
農林水産大臣賞や内閣総理大臣賞に選ばれた500件の中から選ばれる、
最も権威のある賞です)

施設内には、野菜をふんだんに使用したレストラン、
ジェラートが美味しいカフェはもちろん、
やきいもの歴史や作り方などが学べるミュージアムもあり。
スイートポテトの手作り体験では、季節に合わせた旬のスイートポテトを作ることができます。

レストランの料理

スイートポテトの手作り体験

施設外観

らぽっぽ なめがたファーマーズヴィレッジは、
2015年、茨城県行方(なめがた)市にオープンした体験型農業テーマパーク。
畑から工場、さつまいものスイーツ店〈おいもさんのお店らぽっぽ〉を運営する
さつまいも専門食品メーカー〈白ハト食品工業株式会社〉が手がけるテーマパークです。

ファームグランピングコンテナ

ファームグランピングコンテナ

〈湊かなえと城崎温泉〉展 オープニングにて湊かなえ、 万城目学らがトークを開催!

2017年9月9日(土)〜2018年5月6日(日)、
兵庫県豊岡市の城崎文芸館にて
ミステリー作家、湊かなえさんの制作の裏側や私物などを
紹介する企画展〈湊かなえと城崎温泉〉が開催されます。

『告白』や『リバース』など、多数の作品が
ドラマや映画になっている湊かなえさん。
2016年には『ユートピア』で山本周五郎賞も受賞されました。

湊かなえさん

広島の因島出身、淡路島在住の湊さんにとって、
城崎は家族で訪れる安らぎの場所だったのだそう。

そんな湊さんは約1年前に城崎温泉限定販売の
出版レーベル〈本と温泉〉から『城崎へかえる』を上梓したばかり。
「ここでしか読めない」書き下ろし小説を目当てに
多くの人が城崎温泉を訪れ、順調に版を重ねています。

『城崎へかえる』著者:湊かなえ 出版:NPO法人本と温泉/湊さんが何度も滞在した城崎での記憶を背景に描かれた、小説家の母を持つ娘の物語。第51回造本装幀コンクールに入賞したユニークな装幀にも注目です。

企画展〈湊かなえと城崎温泉〉では
デビュー10周年を迎えるこれまでの仕事を振り返り、
城崎温泉との関わりや活動拠点の淡路島で取材した湊さんの素顔を紹介します。

城崎文芸館

見どころは展示コンテンツのひとつ〈湊かなえの素顔(ほんのちょっと)〉。
複数の連載を持ちつつ、作家業と主婦業を両立させる湊さんの仕事術や、
1日の過ごし方も紹介します。

ファンの方には〈湊さんに聞いてみました 自筆100問100答〉もおすすめ。
直筆の回答から、湊さんの素顔が垣間見えます。

〈水をたべるレストラン〉の
すべてから感じた
〈ミズカラ〉の大野愛

市民ユニット〈ミズカラ〉を中心に練り上げた打波古民家の夜

ここ数年、プロジェクトやイベントなどで、
水への感謝を伝えてきた福井県大野市。
特に食に関しては〈水をたべるレストラン〉と称したプロジェクトで、
さまざまな大野の特産品を紹介している。
ここでより大野の水と食を体感してもらおうと、
一夜限りのリアル〈水をたべるレストラン〉が開催された。(詳細は前編

会場は打波地区にある古民家。

このイベントを成功に導いたのは、〈ミズカラ〉という市民団体だ。
グラフィックデザイナー/映像作家である長谷川和俊さんが、
〈水をたべるレストラン〉のリアル版を開催したいと
大野市から相談を受けたところから始まる。

「この話を聞きながらすでに、今のメンバーの顔が思い浮かんでいました。
その日のうちに、みんなに声をかけたんです。全員即OKでした」(長谷川さん)

ミズカラのリーダーである長谷川和俊さんと高見瑛美さん。

「“自ら”や“水から”という意味をかけています」と言うのは
〈モモンガコーヒー〉を営む牧野俊博さん。
「水」というのはもちろん、「自ら」という由来に、彼らのモチベーションを感じさせる。

モモンガコーヒーの牧野俊博さん(右)。小屋などの設計担当である印牧拓朗さん(左)。印牧さんは、「次回は川床をやりたい」と意気込む。

ほかにもイベント会社勤務の桑原圭さん、工務店勤務の印牧(かねまき)拓朗さん、
フードユニット〈nishoku〉としても活動している村上洋子さんと三嶋香代子さん、
臨床美術士の広瀬美香さん、歯科衛生士の山田緑さん、
鉢植え作家の高見瑛美さんと、さまざまな職能のメンバーが揃った。

この企画の全体プロデュースを担当したのは、
料理開拓人として大阪でfoodscape!、全国でEATBEAT!を展開している
堀田裕介さん。しかし堀田さんは一歩引いた立場を取っている。

料理開拓人の堀田裕介さん。渓流好きが高じて大野通いに(!?)

「現地に実行委員会を立ち上げて、
そこを中心に進めていくのがいいと思っていました。
長谷川くんと出会って、彼に任せておけばうまくいくのではないかという勘は
見事に当たりましたね」(堀田さん)

具体的な料理の内容については、堀田さんが全体的な構想を練り、
〈nishoku〉というフードユニットの村上洋子さんと三嶋香代子さんを中心に
仕上げていった。

「僕たちがすべてを考えてしまうと、
僕たちがいなくなったときに何も残らなくなってしまうので、
できるだけ現地の人たちがつくり続けたい、発信したいと思うものにしたい。
あくまで僕たちはサポートのつもりです」(堀田さん)

〈nishoku〉の村上洋子さん(右)と三嶋香代子さん(左)。

川のせせらぎを聞きながら、
大野市の恵みをいただく。
古民家で開催された
〈水をたべるレストラン〉

水とともにある福井県大野市の食文化

周囲を山に囲まれ、市内にある4本の一級河川には滔々と水が流れている。
水が豊富であることを感じさせる光景が広がっているのが、福井県大野市だ。
おいしい水で有名なまち。
その恵みをもらって食物が育ち、水を使って調理し、市民は生活を潤している。

大野市では〈水をたべるレストラン〉という取り組みを続けている。
すべての「おいしさ」の源には大野の水があり、
水の恵みを得た食を発信していくプロジェクトだ。
そば、米、醤油、水まんじゅう、まいたけ、コーヒーなど、
どれも大野自慢の一品である。

この度、〈水をたべるレストラン〉のリアル版、
つまり本物のレストランが一夜限定でオープンした。
まさに「水をたべる」と言えるもので、
大野の水への思いを存分に感じさせるイベントとなった。

会場となった打波古民家は、緑豊かで静かな上流域にある。

このイベントは大野市と、料理開拓人として大阪でfoodscape!、
全国でEATBEAT!を展開し、全国で食のプロジェクトを推進している
堀田裕介さん、そして大野市の若手有志団体〈ミズカラ〉により実現した。

料理開拓人の堀田裕介さん。

まずは、市内の“水の現場”を巡った。
一番の水どころである〈御清水(おしょうず)〉は、
かつて武士がお米を炊く水を汲む場所として使われていたという。
現在でも、大野市民のほとんどは家庭に井戸を持っていて、
地下水を生活用水として利用している。

「上水道はあまり普及しておらず、井戸が8000本以上あります」
と大野市の湧水再生対策室企画主査の荒矢大輔さんが教えてくれた。
この〈御清水〉でそれぞれの水を汲んで、ツアー中の飲み水にした。

大野にたくさんある湧水地のなかで一番有名な〈御清水〉。

次に朝市で有名な七間通りにある〈南部酒造〉を訪れて、
日本酒〈花垣〉の飲み比べをさせてもらった。120年の歴史がある。
当然、地下水を利用して日本酒を仕込んでいて、
県外からも「水がおいしいから」と買いに来るお客さんも多いという。

地下水仕込みの〈花垣〉を飲み比べた。

〈南部酒造〉のすぐ先にある〈伊藤順和堂〉では水まんじゅうを試食させてもらった。
夏を感じる清涼感のある和菓子で、大量の水と葛で固めてある。
店主の伊藤嘉健さんは「水を食べているようなものです」という。
水への感謝が詰まったお菓子といえよう。

〈伊藤順和堂〉の水まんじゅうは夏の風物詩。

まちなかから少し走ると、田んぼと、大きな葉が特徴の里芋畑が交互に広がる
上庄地区にさしかかった。大野の特産はこの里芋だ。
訪れたのは明治からこの場所で里芋をつくっているという〈中村農園〉さん。
里芋の収穫期は9月下旬からなので、訪れた8月はまだこれから大きく成長していく時期。

「ここ数日、雨が降らなかったので、今日は畑に水を流します。
明日の朝、陽が出る直前に水を抜きます。すべて水のおかげです」
という〈中村農園〉の中村勝利さん。

〈中村農園〉の中村勝利さんは、この道50年以上!

中村農園の里芋でつくった、煮っころがしを試食させてもらった。
里芋の収穫期は秋なので去年の里芋だったが、とてもおいしい。
醤油、砂糖、みりんで皮を剥かずに煮るだけのシンプルな煮物だが、
大野の里芋は身がしっかりとしまっていて歯ごたえがあるので、
煮くずれしにくいという。

目の前を流れる水路には、すごい勢いで水が流れている。
秋の収穫後になれば、この水路に里芋洗い機が設置され、
大野各地で湧水で里芋を洗う様子を見ることができるだろう。

岩手・奥州市にオープンした
カフェと託児所
〈Cafe&Living Uchida〉
始まりは、子育ての経験から。
COKAGE STUDIO vol.1

COKAGE STUDIO vol.1 
異業種を組み合わせ、みんなが豊かになれる場所に

はじめまして。〈株式会社COKAGE STUDIO(コカゲスタジオ)〉代表の川島佳輔です。
岩手県の奥州市で、妻の珠美(以下タマミ)と息子の空(以下ソラ)と
娘の海(以下ウミ)の4人家族で暮らしています。子育てで感じた思いをかたちにすべく、
今年6月にカフェと託児所が併設された
〈Café&Living Uchida〉(以下ウチダ)をオープンしました。

ウチダは3階建ての古ビルを自分たちでリノベーションした施設で、
1階はカフェ兼託児所、2階は古道具を売るお店〈古道具FUCHI〉と
コカゲスタジオ編集部のデザインオフィスがあります。
3階も空いているので活用を検討中です。

この連載ではカフェと託児所という
既存の業態を組み合わせることになったきっかけや
DIYでハーフビルドした様子などをお話します。
どうぞよろしくお願いします。

きっかけは子育てして初めて気づいたさまざまな課題

2012年から約3年間岩手県盛岡市で暮らしていた私たちは、
タマミの出産を機に2015年にふたりの地元である岩手県奥州市へとUターンしました。

これまでタマミは保育士として保育園や幼稚園で幼児教育をしていましたが、
産休に入りしばらく保育現場から離れることに。
普段から子どもと関わっているものの、初めての子育てに不安も多くありました。

当時私は、企業のウェブプロモーションを担当する仕事をしていて、
SNSの運用やマーケティングを行う「中の人」です。
「タマミの出産とそろそろ独立したい」
と思ったタイミングが重なりウェブやグラフィックのデザインを生業に
フリーランスとして活動することに。

地元に戻り、しばらくは夫婦ふたりの自由なペースで暮らしてきた私たち。
そんな中で「子育て」は暮らしを大きく変化させました。

大阪の下町で、建築家と協働。
現場で広がるリノベの可能性!
いとうともひさvol.3

いとうともひさ vol.3 
建築家との協働だから生まれた、おもしろさ

前回はDIYのインストラクターの事例を交えて
空間のつくりかたを紹介しましたが、
今回はまた違った協働、設計者とのコラボレーションの話をしたいと思います。
大阪市此花区に事務所を構える設計事務所〈NOARCHITECTS〉から声をかけていただいて
工事に参加した「大辻の家」「スペース丁」という一連のプロジェクトをご紹介します。

NOARCHITECTSによるイメージスケッチ。左の棟が大辻の家、真ん中の入口がスペース丁。©NOARCHITECTS

大辻の家・2階の工事前写真。昭和に建てられたアパートによく見られる画一的な部屋割り。©NOARCHITECTS。

NOARCHITECTSの代表で、建築家の西山広志さんは、
僕が大学時代からお世話になっている同じ大学の先輩であり、
実務でも何回か協働させてもらっています。
西山さん夫婦の住まいとなった「大辻の家」は、
此花地区にある空き家を改修することとなりました。
(詳しい経緯は、リノベのススメにて紹介)

描きすぎない設計と考える施工のバランス。

大辻の家のつくり方で特徴的だったのは西山さんの図面と、
その指示をもとに施工することを基本にしているのは通常通りなのですが、
ところどころ図面に空白部分が残されているんです。
まるで「いとうくんならどうする?」という声が聞こえてきそう。
大工としてワクワクしながら工事したのを覚えています。

2階の工事中写真。テーブルになる大きな窓枠も現場で生まれたアイデア。

大辻の家の2階の工事後写真。天井はMICROCOSMOS、壁はいとうともひさが工事。©NOARCHITECTS

例えば1階のキッチンのシンクはもともとタイルが割れたり
汚れたりしていて汚いものだったのですが、
もとのかたちを生かしつつ、ステンレス製のシンクに交換。
キッチン全体をどういうかたちにするかは現場で、意見を交換しながら決めていきました。

材料は安くても、このキッチンはここにしかない一点もの。
すべて取り替えて新しいシステムキッチンを入れるという選択肢もあるなかで、
あえて手づくりにこだわる意味を考えました。

長く愛してもらえるような、そしてここに流れる時間をイメージして

「日常に溶け込むようなキッチンを」

という気持ちで提案し、西山さんと話し合いながら工事はスタートしました。
こちらの提案を尊重してもらい、
タイルとステンレスの間に木材の層をサンドイッチしたキッチンができました。

大辻の家・1階の工事後写真。設備はPOS建築観察設計研究所・キッチンはいとうともひさが担当。

旬は、夏。北海道積丹半島のウニ!
評判のおいしさの裏にある、
漁師たちの仕事とは

泊村のウニ漁に密着!

積丹半島の夏を感じる海の幸といえば、なんといってもウニである。
泊村のウニ漁は毎年7月半ばから始まる。

古宇郡漁業協同組合の泊地区青年部長で第八哲栄丸を駆る
小塚哲弘さんのウニ漁を見せてもらった。
ガラス箱で海底を覗きながら“タモ”と呼ばれる柄の長い網でとる、伝統的な漁法だ。

半分身を乗り出して、ウニを獲る。

キタムラサキウニが大漁!

Next Commons Lab
ファウンダー・林 篤志さん 
地方での起業を応援する、
新たな仕組みづくりとは。

日本の地方から、ポスト資本主義社会を具現化する

「3年間のベーシック・インカム付き起業家募集」
これは、社会インフラ先進国・フィンランドのお話ではない。
2016年に、柳田國男の『遠野物語』の舞台として知られる
岩手県遠野市で立ち上がったプロジェクトメンバーの募集広告だ。
応募条件は、

「遠野市に住民票を移すこと」

「地元の資源を生かして起業すること」のふたつ。

採用された起業家には、総務省の「地域おこし協力隊」の制度を活用して
月額16万円程度の所得補償を受けられる。
この遠野市の募集には83名がエントリーし、14名が採用された。

「ローカルブルワリー」「発酵」「テクノロジー」「限界集落」「産前産後ケア」
「超低コスト住宅開発」「デザイン」「食」など、
地元のニーズや地域課題から生まれたテーマで、
〈ロート製薬〉〈キリン〉などの企業もプロジェクト・パートナーとして迎えながら、
メンバーたちは着々と活動を始めている。

〈Next Commons Lab〉遠野のメンバーたち。(写真提供:Next Commons Lab)

このプロジェクトの中心を担うのは〈Next Commons Lab〉(以下NCL)
というプラットフォームだ。
発案者である林 篤志さんは、自らも遠野市に移住し、
リサーチを重ねながらそのプランニングを行った。遠野市で始まったNCLは、
現在奈良県の奥大和地域や石川県の加賀市、宮城県の南三陸町など、
日本各地のさまざまな地域でプロジェクトを進めている。

そもそもNCLとは何ぞや?

革新的な地方活性の試みや地方創生の文脈で注目を集めているが、
単なるイカした名前の地域づくりの会社ではない。

「僕たちの目的は、あくまで『ポスト資本主義社会』を具現化していくこと。
NCLというプラットフォームを使って、異分野で活躍するクリエイターや起業家、
最先端の技術と知見を持った企業、地域の資源や人材をつなぎ合わせ、
新しい働き方や暮らし方を実践するための場所です。

『ポスト資本主義社会』とは、現在の国家や資本主義市場を
ひっくり返すとか、否定するということではなく、
新たな社会構造=オペレーティング・システムを持つこと。

そのシステムでは、各地のNCL拠点に共通の価値観を持つ人々が集まり、
小さな拡張家族的コミュニティがつながって、
人材・情報・知見が自由に行き来することができる。

現在、各地でNCLが行っている活動は、
そんな新しい社会インフラをつくるための実験の場です。
今後は、段階的に既存の貨幣システムだけに頼らない
新たな通貨システムなども導入したいと思っています」

「NCLを機能させるためには、3つの機能が必要です。

1つ目は、インキュベーション。
既存の『地域おこし協力隊』制度を活用した『ローカルベンチャースクール』の展開、
民間企業との積極的なコラボレーションによって、起業家の能力開発や
事業創出サポートを行います。

2つ目は、人と人のマッチングを促すためのコミュニケーション。
テクノロジーを用いた地域資源の可視化と、
NCLメンバーを中心とする人々のニーズやスキルの
マッチング・プラットフォームの開発を行います。

3つ目は、インフラの整備。
使われなくなった学校などの遊休施設や、空き家をリノベーションして、
暮らしと仕事の拠点として整備します。
誰でも自由に滞在することができるハード面の整備を行っていきます。

現在、NCL全体のネットワークに関わる、東京をベースにして働くメンバーが7名くらい、
あとは各地に運営事務局となる現地法人をつくって、
3名の常駐スタッフが各プロジェクトを進めています。
地域によって、現地法人を立ち上げることもありますし、
現地の地域団体などと協働する場合もあります」

遠野市中央通りにあるNCLの拠点〈Commons cafe〉。大正時代に建てられた時計店をリノベしたもので、1階は地元の人をはじめ誰でも気軽に立ち寄ることのできるカフェ・スペース。2階はメンバーが使うコワーキング・スペース。遊休物件のリノベ&サブリースは、NCL各現地法人の事業として行う。(写真提供:Next Commons Lab)

「ポスト資本主義」「拡張家族的コミュニティ」「実験」……。
一見すると、NCLは非常に理想主義的で
実用性を伴わない活動をしているように思えるかもしれない。
しかし、その立ち上げまでの林さんの活動を知ると、それが地に足のついた、
一般市民である私たちにとっても共感できる取り組みであることが実感できる。

勝手に作る商店街サンド:
懐かしさあふれるスイーツサンド!
愛媛県大洲編

商店街サンドとは?

「商店街サンド」とは、
ひとつの商店街(地域)で売られているパンと具材を使い、
その土地でしか食べられないサンドイッチを作ってみる企画。
必ずといっていいほどおいしいものができ、
ついでにまちの様子や地域の食を知ることができる、一石二鳥の企画なのだ。

伊予の京都、大洲(おおず)でつくる!

今回やってきたのは大洲市。
愛媛県の南予(なんよ)といわれるエリアにあり、
まちを見下ろす大洲城や、その下を流れる肱川(ひじかわ)での鵜飼い、
そして時が止まったかのような古いまち並みが見どころである。

JR伊予大洲駅からスタート! 大洲市役所商工産業課の松田 望歩(まつだ みほ)さんとつくる。

今回ご縁があり一緒にサンドをつくることになったのは松田さん。
小学校の時にふるさとCM大賞えひめに大洲市代表として出演し、
大賞をとったという生粋の大洲っ子である。

さっそく大洲名物を聞いてみたところ、
300年も続く〈いもたき〉という伝統料理があるらしい。
里芋やこんにゃく、油揚げ、鳥肉を出汁で煮るシンプルな鍋で、
夏の終わりから秋にかけて食べるそうだ。

でも、時期がもう少し先のようだし、
そもそもサンドに挟めるものではない。
ほかの食材を探そう!

食材を探しながら散策。高い建物やコンビニなどがない静かなまち並みが続く。

なんと錦鯉が泳ぐ通りが! 平均視聴率45.8%をたたき出したNHKの連続テレビ小説『おはなはん』の舞台だそう。

江戸時代から続く和菓子の〈五百原七福堂〉さん。「この辺はお寺がたくさんあるから和菓子屋が多いのよ」と教えてくれた。

しっとりした薄皮にあんこがつまった〈みかさ〉。さっそくつまみ食いしてしまった。

こちらは散策する時に着物を借りられるお店〈アンティークなずな〉。小物がたくさん。

北海道・泊村〈さかずきテラス〉
海が見えるカフェとシーカヤックで
積丹ブルーをその手に!

マリンアクティビティで青い海を全力で楽しむ

積丹半島の西海岸、岩内町から泊村を通り神恵内(かもえない)村までの間は
ずっと車で海岸線を走っていける。泊村からもう少しで神恵内村に差しかかりそうな頃、
歩いて橋を渡れる弁天島という島が見えてくる。
その弁天島を臨むようにして海沿いに建っているのが〈さかずきテラス〉だ。

2016年7月にオープンし、
このエリアで注目のマリンアクティビティが楽しめる〈さかずきテラス〉。
スノーケリングやダイビングに加えて、
シットオンカヤックやクローズデッキタイプのシーカヤックなど、バリエーションも豊富。
せっかく夏に積丹西海岸を訪れたのなら、美しい海へと飛び出してみたい。

山から海までが表現されている〈さかずきテラス〉のサイン。

初心者向けには、シットオンカヤックに乗って、
目の前にある弁天島を40分ほどかけて1周するコース。
中級者にはクローズデッキシーカヤックで隣の神恵内村まで行くこともできる。
4キロメートルほどを2時間かけていくコースもある。
さっそく、クローズデッキタイプのシーカヤックを体験してみた。

海沿いにカヤックを準備。簡単なレクチャーを受けて出発。

「このあたりには海からしか見ることのできない、
かつてニシン漁で栄えた名残りなどが見られますよ」と教えてくれたのは、
海の上でシーカヤックガイドをしてくれたさかずきテラス店長の徳間貴之さん。

さかずきテラス店長の徳間貴之さん。地域住民からブリやメロンをもらうことも。

断崖絶壁になっている岩場などを、海面レベルから見られるのはおもしろい体験だ。
崖を這うようにしてかつての旧道跡地がいまだ残されており、
少し前までは、人が訪れるのが容易ではない秘境であったことを感じさせる。
30〜40年前までは、この先の神恵内村へは岩内と結んでいた
定期連絡船〈かむい丸〉が主な交通手段だったのだから。

「100年前のものがゴロゴロ転がっているんですよ。
古い鉄のアンカーとか、木の電柱に電線も残っていたり。
袋澗(ふくろま)と呼ばれる、
かつてのニシンの水揚げ場などがそのまま残っている場所もあります」

〈住吉神社ビアテラス〉 神社の境内と重森三玲の庭で 楽しむ地ビールとジビエ

2017年8月26日(土)に、兵庫県篠山市にある住吉神社で
特別なビアガーデン〈住吉神社ビアテラス〉が開催されます。

まず特別なのは、そのロケーション!
住吉神社は国指定の伝統建造物保存地区に
選定される福住エリアにあり、
境内には、京都の東福寺などで知られる
作庭家・重森三玲(しげもりみれい)の庭園もあります。

今年のテーマは「地ビールとジビエ」。
〈丹波篠山ジグザグブルワリー〉のクラフトビールや
〈晩めしや よかちょろ〉〈futaba cafe〉
〈山里料理 まえ川〉〈cafe ma-no 恵とパンと。〉などのごはんが楽しめます。

佐渡島に古民家宿がオープン。
〈ぐるり竹とたらい湯の宿〉
が始まる。伝泊 vol.3

伝泊 vol.3

こんにちは。一級建築士事務所アトリエ・天工人の山下保博です。
第1回目第2回目を読んでいただいた方には、
僕の故郷である奄美大島の魅力を十分にお伝えできたでしょうか?(笑)
伝統的、伝説的な古民家を探し出して、改修することで宿泊施設として蘇らせ、
さらに地域のコミュニティとして開放する仕組みを〈伝泊〉(でんぱく)と名づけて
活動しています。これまで奄美で5棟の古民家を宿泊施設としてオープンしました。

新潟・佐渡島で伝泊が始まった理由

今回オープンした伝泊・佐渡の〈ぐるり竹とたらい湯の宿〉の外観。どんな宿になったのかは記事後半で。

第3回では、スタートしたばかりの佐渡島の伝泊について、お話します。
新潟県の佐渡島は、沖縄本島を除くと日本で一番大きな島です。
面積は東京都23区がすっぽりと入ってしまうほどの大きさ、人口は約57000人です。

歴史的には流人の島として日蓮聖人や世阿弥などが足跡を残した地であり、
江戸時代からは金山が大いに栄えました。
日本の地形の縮図であるとも言われる豊かな自然、
能や民謡〈佐渡おけさ〉、郷土芸能〈鬼太鼓〉(おんでこ)など
多彩な伝統文化も伝わる島です。

僕が初めて佐渡を訪れたのは2016年の12月のこと。
真冬でしたから、「寒いところに来たなぁ……」という印象でした。

佐渡と言えば金山で有名。史跡〈佐渡金山〉。

伝泊・佐渡スタートのきっかけは、若い建築家の仲間、
〈andfujiizaki 一級建築士事務所〉(以下アンドフジイザキ)の
藤井千晶さん、井崎恵さんとの出会いです。

藤井さん、井崎さんは、東京に事務所を置く建築家ですが、以前から佐渡の空き家調査や、
廃校になった小学校の利活用プロジェクトで佐渡と東京を行き来していました。
すっかり佐渡に魅了されていたおふたりから、
佐渡でも空き家を活用した伝泊ができないかと相談されたのが始まりですね。
そして3人で、佐渡のいろいろな空き家のリサーチを始めたのが今年の2月でした。

アンドフジイザキのふたりと佐渡の空き家をリサーチして歩いた。(photo:2017 Morto Yoshida)

伝泊・佐渡 7つの条件

奄美の伝泊と同じく、コンセプトは50年以上経った佐渡島の伝統的な建築が対象です。
僕たちが考える佐渡島の伝統建築とは、どのようなものかを7つに分けて紹介いたします。

1 集落によって異なる建物配置

佐渡では、漁村部、農村部、町屋によって習慣や生活がさまざまであるが、
その違いが建物の配置に表れており集落ごとに特徴のある建物配置になっている。

2 オマエ(御前)のある平面構成

神棚があり、ハレの日などの宴会に使われた。囲炉裏や天井は
吹き抜けになっている場合が多く、家の中心にあたる。
普段は居間として使われている場合が多い。

3 地産材を大らかに使った骨組みと意匠

あてび、ケヤキ、地松などの佐渡の木材が多用されている。
大断面の大黒柱や貫が露出されているのも特徴のひとつ。

4 土間の空間

入口から裏口まで土間が続く通り土間。町屋の長屋にも多く見られる。

5 昔ながらの屋根葺き材

光沢を持つ黒い能登瓦、薄く割った木羽を何枚も重ね、
その上に石を置いた木羽葺石置屋根、そして茅葺きなどがある。

6 木張りの外壁と杉の根元部分の曲線を生かした破風

海風から家屋を守るため、多くの建物は、外壁は縦板張りである。
屋根の「へ」の字部分である破風(はふ)は木の根元部分を生かし、
棟にむかって太くなっているなどの特徴が見られる。

7 自然から耐える知恵(防風林、竹柵)

周囲を海に囲まれ、大佐渡小佐渡の山からの吹き下ろしの風も受ける佐渡島では、
防風林や竹柵が集落や家の周囲に備わっている場合が多い。

佐渡の南部には、宿根木(しゅくねぎ)という地域があって、
重要伝統的建造物群保存地区に指定されていて、独特の古いまち並みが保存されています。
しかし、そういった保存地区以外の家やまち並みも本当に美しいんです。
佐渡の人たちが、集落のなかで協力しながら大切に守ってきたのだなあということが、
非常によくわかりました。

宿根木のまち並み。

元衣料品店の空き家を改修

そうしたリサーチのなかで僕たちが心惹かれた場所のひとつに、
松ヶ崎という集落があります。「屋号の里」として知られていて、
それぞれの家は「源太郎」さん、「権右エ門」さんなどと今でも古い屋号で呼び合っています。

まち並み再生の取り組みにより統一感ある外観となっており、
家ごとに屋号の看板をつくったり、漁具や古民具などを玄関の外に飾ったりと、
住民が一体となってさまざまな取り組みが行われている集落のひとつです。

松ヶ崎の集落。

屋号の名前も看板の形も個性豊かで見応えがある。

今回の伝泊に選んだのは、築100年以上といわれる「カネモ」という屋号の民家で、
以前は衣料品店として使われたこともある建物です。内部は非常に状態が良く、
広さもプランも申し分ない。
お店屋さんらしく玄関横にはかわいらしいショーウィンドーが付いています。

空き家でもショーウィンドーに小物が飾られている。(photo:2017 Morto Yoshida)

何よりもすばらしいのは、カネモの建物の管理を任されている本行寺の住職さんをはじめ、
向かいの海産物加工販売〈菊池商店〉のご主人など集落の方々、
周辺に在住されている元地域おこし協力隊のメンバーや、行政の方も含めて、
多くの人たちが伝泊を歓迎してくれ、協力を申し出てくれたことです。

アンドフジイザキとアトリエ・天工人で共同で「カネモ」を借り、
伝泊として運営していくことが決まりました。

佐渡の竹を使った工芸ワークショップ

奄美の伝泊と同じように、建物をできるだけ元の姿に戻しながら、
水まわりなどは快適に使えるように清潔で
使い勝手の良いものに変えていくというポリシーのもとに改修が始まりました。

僕が全体のディレクションを行い、アンドフジイザキのふたりが、
女性らしい感性で細部まで気配りの行き届いた図面を描き、
何度も佐渡と東京を行き来して、僕たちと現地の間の調整もしてくれました。
工事中は、多くの集落の方がボランティアで作業を手伝ってくださったり、
毎日のように工事の様子を見に来てくださったり。

大工さんや左官屋さんと、ひと仕事終われば宴会になることも。

飛騨ネットワークを
東京で生かす手助けをしたい!
居酒屋〈蔵助〉オーナー
仲谷丈吾さん

飛騨の酒があって、蔵元が来る。
蔵元とお客さん、お客さん同士の交流もある居酒屋

こも豆腐、朴葉味噌焼き、赤巻きかまぼこ、揚げ漬け、明宝ハム、漬け物ステーキ。
飛騨の食は個性豊かだ。飛騨地方と呼ばれる、飛騨市・高山市・下呂市は、
富山からの食文化も影響を受けていて、かまぼこをよく食すのも特徴だ。
少し味が濃いこれらの料理に欠かせないのが地酒。
県内で50蔵あるなかで、そのうち飛騨市が3蔵、高山市が7蔵、下呂市が2蔵。
計12蔵が飛騨高山地域に所在している。
そんな飛騨の料理と酒が気軽に食べられる店、東京・御茶ノ水の居酒屋〈蔵助〉にて、
4月某日、「第41回 蔵の会」が行われた。

「蔵の会」とは、東京岐阜県人会が発端の、東京在住の岐阜県民、
あるいは、岐阜にゆかりのある人が集まる会だ。
1時間ほどの催しのあとに行われる懇親会では、
岐阜の酒蔵が毎回1棟参加して、これぞという自慢の酒を振る舞い、
みな岐阜の郷土食に舌鼓を打つ。

この日の催しは、下呂市出身の中島淳さんによる、「街道歩きおもしろ講座」。東京・日本橋から京都・三条大橋まで中山道を踏破した中島さんの紀行話は大盛況。過去には飛騨市出身のお笑い芸人・流れ星のライブや、フルートの演奏なども行われたという。

みんなで乾杯!

飛騨の美食に箸と酒が止まらない。漬物ステーキや、朴葉味噌など飛騨を代表する料理は、通常営業の蔵助でもいただける。

飛騨高山地域は〈ひだほまれ〉という酒造最適米があるうえに水がおいしいため、
酒蔵の数も多いが、この日参加した天領酒造は1680年創業の老舗中の老舗酒蔵だ。
9代目の上野田又輔さん自らがお客さんにお酌をする。
見る見る間に手元の盃が空になると、また次のお酒をなみなみと注いでくれる。
ひやおろし、純米、純米吟醸、と飲み比べも楽しい。
「普段の営業の蔵助では、ひやおろしや新酒が人気ですね。
清潔で品質管理もしっかりしていて規模も大きい。すてきな蔵ですよ!」
と、上野田さんの隣で同じくお客さんのお酌をしながら語るのは、
〈蔵の会〉主催で、蔵助オーナーの仲谷丈吾(なかたに・じょうご)さんだ。

左から、蔵助オーナーの仲谷丈吾さん、天領酒造上野田又輔さん。

この日出たのは、(左から)スパークリング日本酒〈すますま〉、無濾過生酒〈ささにごり〉、特別純米酒〈飛切り〉、純米吟醸〈天領〉、大吟醸酒〈吟〉。辛口の味わいは味の濃い飛騨料理とも相性抜群。

一ノ関駅前の空き店舗を再生。
地域の交流拠点〈一BA〉の
リノベ物語

地域とつながる駅前拠点に

岩手県一関市で、地域の若手経営者が観光と物産の新しい動きをつくるべく、
設立されたのが、〈一般社団法人 一関平泉イン・アウトバンド推進協議会〉(以下IOB)。
同法人の拠点として、
2017年7月1日に〈一BA〉(いちば)がJR一ノ関駅前にオープンした。

コワーキング・スペース兼ワークショップ・スペース〈co-ba ichinoseki〉、
地元産商品を扱うショップ、観光案内所などの機能を持つこの場所は、
活気のある「市場」のような場所になることを目的としている。

2017年1月、さまざまな思いを乗せて始まった拠点づくり。
元薬局だった古い店舗ビルがどのように生まれ変わっていったのか。
前回(記事はコチラから)は設立までの経緯を追ったが、
連載2回目の今回は、DIY感満載の一BAのリノベーションの様子をレポートする。

まだ内装途中の一BAに集合したワークショップ参加者たち。路面に面した入り口の窓ガラスがないため、ひっきりなしにまち行く人に声をかけられる。かえってよいPRになり、一石二鳥。

嵐のようなスピード感で進んだIOBの立ち上げと並行して進められたのが、
駅前拠点の物件探しだった。

「一関・平泉観光の玄関口、一ノ関駅から近いこと」

「コワーキング&ワークショップ・スペースを確保できること」

「宿泊施設として利用できること」

というシンプルな条件で、まずは物件探し。
さすがはまちに根ざす老舗の経営者たち、すぐに候補地は見つかった。
駅から徒歩1分以内。1階は約58平米のワンフロアと、
2階にリフォーム済みの住居スペースを併せ持つ、2階建ての元薬局の古いビルだ。

ユニークなもち文化が根づく一関ではあるが、
「餅は餅屋で」もとい「設計は設計屋で」と、
岩手県花巻市をベースに活動する建築デザイナーの有原寿典さんに依頼した。
有原さんは、〈トラフ建築設計事務所〉などを経て、
地元岩手県に2016年Uターン。再オープンして話題になった花巻市の
マルカンビル1階テナントの空間デザインも手がけている。

有原さんは、トラフ時代には〈NIKE〉や〈FREITAG〉などのショップデザインを中心に手がけてきた。有原設計室
http://www.ariharadesign.com/

コンパクトな空間を、最大限に生かすには

一BAの改修について、
2017年3月末日に依頼を受けて、4月末には設計をフィックスするという
タイトなスケジュールにもかかわらず、
「地方で『宿泊兼シェアオフィス』なんて物件はなかなかないので、
すぐに引き受けさせてもらいました」と有原さん。

「スタート時点で物件が既に決まっていたし、
シェアオフィスで10席程度、観光案内のための常駐用カウンター、
ワークショップ・スペースの確保など、
用途もしっかりと決まっていたので、とてもやりやすかったですね」

理事のメンバーのひとり、京屋染物店の技術を生かし、
パーテーションなどに布を使う、看板代わりに暖簾を使うなど、
すぐにアイデアがふくらんでいったそうだ。

一BAの理事である京屋染物店の蜂谷淳平さんが手づくりした暖簾を、看板やパーテーションにと効果的に利用した。

岐阜発〈郡上カンパニー〉が トークイベントを開催! “都市か地方か?”の二択をこえて 根っこのある生きかたをつくる。

7月22日(土)と8月4日(金)、東京にて
〈「根っこのある生きかたを、つくる。」トークイベント
兼郡上カンパニー2017説明会〉が開催されます。

郡上カンパニーとは、岐阜県郡上市にて、
移住促進策の一環として始まったプロジェクト。
先輩起業家や同じ志を持つ仲間たちが「未来につながる仕事」をつくり、
同市に新しい事業や雇用を生み出していくことを目指します。

本格スタートの前年となる今年、2017年は、
東京と郡上で9月〜12月にかけて事業づくりワークショップを実施。
事業をつくりたい都市部の人と郡上のプロジェクトパートナーで
チームを構成し「都会暮らしか、地方暮らしか?」という二項対立を超えた
「未来につながる事業プラン」をつくります。

7月22日、8月4日の説明会では、同ワークショップの概要から
プロジェクトの内容、郡上の魅力がより具体的に語られます。

7月22日(土)は、ゲストにアスノオト代表の信岡良亮さん、
NPO法人地域再生機構 副理事長/NPO法人HUBGUJO理事の
平野彰秀さんを迎えトークイベントを開催。

信岡さんは、ITベンチャー企業を退職後、島根県の中ノ島・海士町へ移住し、企業。
6年半の島生活を経て、都市と農村の新しい関係を創るため、
東京にてアスノオトを創業したお方。
一方平野さんは、企業の経営戦略コンサルティングに従事した後、岐阜へUターン。
小水力発電所の建設などに携わってきました。
どんな対談になるのか、楽しみですね。

一関市〈一BA〉(いちば)とは?
新たな観光&物産の拠点に込めた、
地元若手経営者たちの思い

東京から、東北新幹線で約2時間。
宮城県、秋田県との県境に位置する岩手県南の交通の要所、一関市。
その隣に位置し、中尊寺、毛越寺を中心とする世界遺産を有する平泉町。

ユニークな「もち文化」が根づき、2016年農水省の「食と農の景勝地」で
日本の5つの農村景観に認定されたこのエリアには、東北地方でも有数の広さの水田と、
その東西両側には北上山地と奥羽山脈の山々が緑の絨毯のように連なり、
田園風景が広がっている。

このまちも少しずつ、しかし、確実に人口は減少している。
駅前や中心市街地の商店街はシャッターが下り、
郊外のロードサイドにはチェーンのスーパーマーケットや店舗が並び、
その便利さやにぎわいは市民に恩恵を与えつつも、
古くからの文化や伝統産業は継承の危機を迎えているものも多い。
もしかしたら、いまの日本の地域の典型とも言えるかもしれない。

そんなまちに、最近新しい動きが生まれた。
地域の若手経営者が観光と物産の新しい動きをつくるべく、
2017年4月3日に設立されたのが、
〈一般社団法人 一関平泉イン・アウトバンド推進協議会〉(以下IOB)が
結成された。コロカルはこの法人に設立メンバーとして参加している。同法人の拠点として、
2017年7月1日に〈一BA〉(いちば)がJR一ノ関駅前にオープンした。

コワーキング・スペース兼ワークショップ・スペース〈co-ba ichinoseki〉、
地元産商品を扱うショップ、民泊施設、観光案内所などの機能を持つこの場所は、
活気のある「市場」のような場所になることを目的としている。
連載初回の今回は、その立ち上がりまでの経緯や各参加企業の思いをレポートする。

左から、京屋染物店の蜂谷淳平さん、マガジンハウス・コロカル編集長及川卓也、イーハトーブ東北の松本数馬さん、松栄堂の小野寺宏眞さん、世嬉の一酒造の佐藤 航さん、京屋染物店の蜂谷悠介さん。

一BAを立ち上げたのは、いずれも一関市出身で
一度は地元を離れた後、伝統ある家業を継いだ30〜40代の経営者たちを中心としたメンバー。
地元で親しまれる夏祭りで幼い頃からつながってきた面々でもある。

(株)イーハトーブ東北を起業した代表理事の松本数馬さん、
世嬉の一酒造(株)の代表取締役・佐藤 航さん、
(株)京屋染物店の専務取締役・蜂谷淳平さん、
(株)松栄堂の代表取締役社長・小野寺宏眞さん、
そして同じく一関市出身で『コロカル』編集長の及川卓也が、理事を務める。

なぜ地元? なぜ観光?

1980年生まれの松本数馬さんは、蜂谷さん兄弟や小野寺さんとは幼なじみ。(株)イーハトーブ東北 代表取締役社長。

「この映画館は、今年で創業68年目。自分が生まれる前からずっと家族がやっていて、
いずれ地元に帰って何かやりたいなと思っていました」

と話してくれた松本さん。Uターン直接のきっかけは、東日本大震災。
2011年の1月に勤めていた金融機関の仙台支店に転勤になって、すぐに震災が起きた。

「この映画館も被災して、修繕する資材や人間もおらず廃業寸前でしたが、
三重や名古屋の同業の方々が自ら車を運転し手伝いに来てくれ、
5月には再開できたんです。また、私自身もボランティアに加わり、
喜びも悲しみも分かち合う場面にたくさん触れて、
地元で何かやりたい、それも早くやりたいと思うようになったんです」

一関市は、人口減も著しく、子どもの頃に見た駅前のあのまち並みが廃れていた。
そこで、松本さんが注目したのはマーケットが伸びている“観光”。

「2011年に平泉が世界遺産に登録され、国内外からの観光客も伸びていたので。
銀行員をしながら観光のマーケットを調べたり、旅行業に必要な資格を調べたりして、
専門学校に通い総合旅行取扱管理者の資格をとったり」

そして2017年2月に、松本さんはイーハトーブ東北を立ち上げた。

「僕の事業は、農泊や観光をベースとしていますが、IOBで行いたいのは、
まずは観光と物産、サービスを一体で運営することなんです。
本業を持つ各参加者のハブとなる機能をもたせます」

松本さんのが営む和食レストラン〈かぶらや〉では、もちを取り入れたメニューを開発中。こちらは、SHISEIDOパーラーの元パティシエとの共同開発のもちパフェ。ずんだとごま、バニラアイスの組み合わせが抜群においしい。

まちの活性と、自分たちの可能性を広げる存在として、
松本さんの起業や、IOBに可能性を感じたのが、
兄弟で〈京屋染物店〉を継ぐ蜂谷悠介さん、淳平さんだ。

ネットからも出来る 九州北部豪雨災害への 緊急支援金

2017年7月5日からの豪雨により、福岡県、大分県を中心とする
九州北部の広い範囲で多くの被害が出ています。

この被害に対するネットを通じた支援が始まりました。
まずこちらは、クラウドファウンディングサービスCAMPFIREでの緊急支援
手数料をCAMPFIREが負担するので、支援金の全額が被災地に届けられます。

支援金は、被災市町村への義援金になります。
詳しい使いみちは、決定次第このプロジェクトページのほか、
活動報告、SNSなどを通じて報告されます。
支援金の振込先については、募集期間終了後に明細が公開されるそう。
詳細・支援はCAMPFIREにて。

※写真提供:「CAMPFIRE×LOCAL」の大分パートナー田浦さん

〈LYURO 東京清澄〉 まちに開かれた シェア型複合ホテルが 隅田川沿いにオープン!

東京の下町エリア、江東区清澄にまちに開かれたシェアスペースや
ギャラリー、ショップ、コーヒースタンド、
ビールブルワリーなどを備えた“シェア型複合ホテル”がオープンしました!

その名も〈LYURO 東京清澄 -THE SHARE HOTELS-
(リュウロ トウキョウキヨスミ ザ シェア ホテルズ)〉は
2017年4月にグランドオープンしたばかり。
隅田川に面し、客室からは下町風情あふれるリバービューが見渡せます。

このホテルがユニークなのは、宿泊客だけではなく、
まちの人や清澄を訪れた人たちも利用できること。

夏の京都でよくみられる「川床」の東京版を目指した〈かわてらす〉。

上の写真は誰でも利用できる多目的スペース〈かわてらす〉。
2階デッキにあり、朝ごはんを食べたりヨガをしたりと、
いろんな使い方ができます。気持ち良さそうですね!

かわてらすへとつながる2階には、バーベキューレストラン〈PITMANS〉と
クラフトビールのブルワリー〈清洲橋醸造場〉も。

清洲橋醸造場はクラフトビールメーカー〈アウグスビール〉初のブルワリー。
アウグスオリジナルや谷中ビールなど、アウグスビールの
オリジナルクラフトビールがいただけます。

お部屋のタイプは、ゆったり楽しめる個室と、
2 段ベッドを備えたドミトリーのふたつ。

RIVER VIEW 個室タイプ

RIVER VIEW 個室タイプ

リバービューがのぞめる個室には、川に面したバスルームが。
夜にはライトアップされた清洲橋とスカイツリ―が見渡せ、
下町好きな方には、たまらないロケーションです。

〈宇宙の森フェス〉 宇宙のまち 北海道大樹町にて 音楽フェスを開催!

2017年9月9日(土)、北海道広尾郡にある
宇宙のまち、大樹町(たいきちょう)にて
野外音楽フェスティバル〈宇宙の森フェス〉が開催されます。

これは、大樹町内外に暮らす20〜30代の若者たちが企画した
「ロマン溢れる宇宙」と「美しい自然」をテーマにかかげるフェスティバル。

2016年に初開催され、ライブのほか、
満天の星空を天然プラネタリウムに見立てた「星空案内」や、
森に流れ星などを映し出す「ライティングパフォーマンス」で
約600人のお客さんを楽しませました。
今年はよりパワーアップしたアクティビティやマーケット、
フードブースなどが登場するそう!

出演アーティストは、カジヒデキ、Keishi Tanaka、蔡忠浩(bonobos)、
曽我部恵一(サニーデイ・サービス)、曽我部瑚夏、
成山内(sleepy.ab)、DJ D.S.K aka MAYHEM、ERIKO to.。

カジヒデキ

蔡忠浩(bonobos)

アクティビティは、ロケット開発を行うインターステラテクノロジズと
大樹町航空宇宙推進室による〈航空宇宙ホンモノ体験ブース〉、
陸別町銀河の森天文台の星空案内人が星空を
天然プラネタリウムに見立て、星空案内を行う〈星空案内〉。

さらに、M・AプロジェクトとDJ D.S.K aka MAYHEMによる
〈宇宙の森Specialライティングパフォーマンス〉、
TACとかちアドベンチャークラブによる
〈ツリーイング(木登り)体験〉などなど!
子どもから大人まで楽しめるプログラムが盛りだくさんです。