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『SHIRETOKO! SUSTAINABLE
海と、森と、人。』
石川直樹さんらが発信する
知られざる知床の魅力とは!?

コロカルニュース

posted:2017.11.17   from:北海道斜里郡斜里町  genre:活性化と創生 / アート・デザイン・建築

〈 コロカルニュース&この企画は… 〉  全国各地の時事ネタから面白情報まで。
コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。

writer profile

Yu Miyakoshi

宮越裕生

みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。

流氷、海、川、森。
生命のサイクルがもたらす豊かな恵みの地、知床。

北海道斜里町にて、そんな知床の新たな魅力を発信していこうと
〈知床ブランディングプロジェクト〉が始まっています。

撮影:石川直樹

これは、2015年にスタートしたプロジェクト。
世界遺産登録から10年を経て知床の魅力をあらためて見直し、
新しいイメージを発信しています。

プロジェクトチームのメンバーは、斜里町役場と知床斜里町観光協会の皆さん、
写真家の石川直樹さん、アートディレクターの原耕一さん・七郎さん・せいさん(TROUT)、
クリエイティブディレクターの初海淳さん、そして地元ミニコミ誌の皆さんなど。

今年、同プロジェクトチームがブランドブック
『SHIRETOKO! SUSTAINABLE 海と、森と、人。』Vol.1をつくりました。

ブランドブック『SHIRETOKO! SUSTAINABLE 海と、森と、人。』撮影:石川直樹/原七郎

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なぜいま、知床をリブランディング?

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なぜいま、知床をリブランディング?

知床の観光業には50数年の歴史があるそう。
知床国立公園の指定や知床旅情ブーム、知床横断道路の開通、
世界自然遺産登録(2005年)などを経て発展してきました。
ところが観光客の数は1998年をピークに減少しつづけているといいます。
一方で、外国からの観光客は増えつつあるのだとか。
いま、知床の魅力が新たな層に広がりつつあるようです。

そんななか、2015年にスタートした〈知床ブランディングプロジェクト〉では、
知床に写真家などのクリエイターを呼び込み、新しいカラーを打ち出しています。

2016年には道の駅うとろ・シリエトクをはじめとする斜里町エリアにて
「知床トコさん公式グッズ」を、限定販売。
特にPRを行わなかったにもかかわらず、予想を越えた売れゆきとなったのだとか。

さらに、地元の有志の皆さんとと石川直樹さんが
写真プロジェクト〈写真ゼロ番地 知床〉を発足。
斜里町にて写真のワークショップやトークイベントなどを開催しています。

2017年1月には〈知床流氷フェス〉を開催。
氷のドームや焚き火を中心に、ネイチャーガイドトークや星空観察、
流氷ライトアップなど、さまざまなイベントが行われ、
初年度にして約7,000人が来場しました。
流氷のライトアップまで見られるなんて、ぜひ行ってみたいですね!

同年3月には、素晴らしい写真がたくさん生まれた
写真ゼロ番地 知床の1年の集大成として、
鈴木理策・石川直樹写真展〈TOP END〉を開催しました。

石川直樹『知床半島』(北海道新聞社)

知床ブランディングプロジェクトによって新たに見えてきた、知床の知られざる魅力。
知床には、まだまだ深い魅力が眠っていそうです。

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