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posted:2017.11.7 from:東京都渋谷区 genre:活性化と創生
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writer profile
Kentaro Takaoka
髙岡謙太郎
たかおか・けんたろう●千葉県出身。オンラインや雑誌で音楽、カルチャー関連の記事を執筆。共著に『Designing Tumblr』『ダブステップ・ディスクガイド』『ベース・ミュージック ディスクガイド』など。インターネットがけっこう好き。
ヴァーチャルリアリティの技術で昔の渋谷のまちが復活するという、
新しいプロジェクトがスタートします。
その名も〈1964 SHIBUYA VR〉。
これは、当時の写真を現代の3D技術を使ってVR化することで
「記憶の中のまち並み」を再現していく試み。
個人・企業に参加してもらい、みんなで集めた写真をもとに
データ化していく壮大なプロジェクトです。
今回、第1弾としてスタートする〈1964 SHIBUYA VR〉は、
東京オリンピックが開催された1964年当時の渋谷界隈のまち並みを再現します。
2020年に向けてますます世界から注目されているまち、渋谷。
第1弾では、その渋谷というまちが1964年の東京オリンピック当時、
どのような風景だったのか、当時の写真を収集します。
そして今後はさまざまな地域でプロジェクトを展開していくことで、
プロジェクトに参加した方々の記憶の中にある、
まち並みをVRで回遊する体験を提供できるようにするそう。
このプロジェクトを推進するために、
発起人であり代表理事の土屋敏男さん(日本テレビ)と
齋藤精一さん(ライゾマティクス)、永田大輔さん(DISTANT DRUMS)の
3名が理事となり〈一般社団法人1964 TOKYO VR〉が設立されました。
まずは当時の貴重な写真を、東京急行電鉄株式会社、渋谷区、宮益坂町会、
読売新聞から提供してもらい、その写真を3DCGに長けたソフト会社である、
オートデスク株式会社の技術協力によってVR化。
また、バンタンゲームアカデミー、デジタルハリウッド大学の教員・学生にも
産学協同プロジェクトとして制作協力してもらうという
大掛かりなプロジェクトです。
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ただいまこのプロジェクトでは、1964年から前後約10年間に
撮影された渋谷の写真を募集しています。
今後は個人・企業などさまざまな方に写真提供や技術提供を募ることで、
高精度のVRとなったまち並みを再現していくそう。
ご協力いただける方は、お持ちの写真をスキャンし、
撮影場所、年代、思い出などの情報と一緒に
ウェブサイトのフォームから投稿してほしいとのこと。
当時の写真をお持ちの方は、ぜひウェブサイトをご覧になってみてください。
壮大なプロジェクトに参加する貴重な機会です。
かなりの写真の枚数が必要になりそうですね。
記憶の中にあるまち並みをみんなで再現し、VRとして体験することは、
いわば「みんなでつくるタイムマシン」。
同プロジェクトは、未来に向かって歩み続ける東京のまち並みを未来に残していけるよう、
継続的に活動していくとのこと。今後が見逃せません。
〈1964 SHIBUYA VR〉が成功すると、次はどのまちがVR化されるのでしょうか?
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1964 SHIBUYA VR
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