高知市から東へ車で30分ほど走ると、
絵金やどろめ祭りで有名な赤岡町(香南市)があります。
その町の海沿いにある三浦屋海産では、
加工場のすぐ傍らでちりめんが直販されています。
すぐ目の前に広がる土佐湾で、
毎日その日に揚がったしらす(イワシの稚魚など)を直ちに水洗いし、
釜ゆでにして昔ながらの手法で天日干しすることで作られるちりめん。
朝だけではなく、一日何度も獲られるそうです。

種類は「釜出しちりめん」「釜揚げちりめん」「かちりちりめん」など数種類。
そのなかでもおすすめしたいのは、「釜出しちりめん」です。
「釜出し」の特徴は、釜で茹でたのみで干されてはいないのですが、
それゆえになんともふんわりふっくらと柔らかく、
しっとりもしていて、やさしい塩味なのです。
後味は甘みさえも感じるほど。
日により、しらす自体の大きさはまちまちですが(一日の中でも違うそう)、
見慣れたちりめんとは違い、大きめなのもインパクトあり。
もちろん、小さいサイズのものもあります。
100グラム単位で販売されており、
何種類もの中から好きなものを選ぶとパックに詰めてくれます。

大根おろしを添えたり、
少しのお醤油に高知ならではの柚の酢をたらしていただくのもおすすめですが、
なんといってもアツアツの炊きたてごはんにちりめんをどさっとのせて
かきこんでいただくのが高知流。
遠方の方には店頭より配送も可能です。
ネット通販はしていないので、ぜひとも店頭で味見することをおすすめします。

information

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三浦屋海産
住所:高知県香南市赤岡町388-1
TEL:0887-54-3642
営業時間:8:15〜17:00
定休日:日曜
駐車場有り
高知の歴史というと、
なんと言っても人気があるのは幕末期に活躍した坂本龍馬。
高知市内だけでも桂浜の高知県立坂本龍馬記念館、
上町の龍馬の生まれた町記念館と2つの施設があり、
それぞれ全国の龍馬ファンたちの聖地として賑わいを見せています。

さて、龍馬の生きた江戸時代の260年間にわたり、
土佐を治めていたのは、
現在の静岡県の掛川からやってきた山内家のお殿さまでした。
そして、その山内家が居城としたのが、ここ高知城です。
龍馬たち下級武士はもちろん登城する機会もなかったわけですが、
現代の私たちは隅から隅まで城内を巡ることができます。

迫力ある追手門(正門)。奥に見えるのは天守閣からは、高知市を360度一望できる。
迫力ある追手門(正門)からは山の頂上に立つ天守を見通すことができますが、
追手門と天守がセットで見られるお城は全国でも珍しいそうです。
追手門の前の石垣をよく見ると、恐らくは工事の際の目印として付けられたのであろう
「エ」や「シ」といった刻印もみられます。
毎週日曜日には、この追手門のすぐ前から日曜市がはじまります。
江戸時代初期から続く長い歴史を持つ市で、
春から夏にかけては朝の5時から夕方の6時まで、
秋から冬にかけては朝の6時から夕方の5時まで開かれる、
日本最古、日本最大の街路市です。
お堀のすぐ脇の公園では、
青空のもと椅子と机を並べて将棋を指しあうお年寄りたちの姿もみられます。
雑談をしながら真剣に打ち合う姿は、
かれこれ五十年以上続く高知の風物詩のひとつです。

さて、追手門をくぐって石積みの階段を上っていくと、
その途中に石垣から飛び出た石樋を見ることができます。
これは、雨の多い高知のお城ならではの工夫で、
石垣の裏に水がたまらないように埋設した水路で雨水を集め、
この石樋から排水しているのです。
城内にいくつか同じような仕掛けがあるので探してみてほしいのですが、
現在でも大雨になると石樋から水が吹き出てくることもあるそうです。
山の頂上にそびえる天守を仰ぎながらいくつかの階段を上がっていくと、
色とりどりのテープで仕上げられた
派手な看板が目印の売店が立つ「二ノ丸」へ着きます。
もともとは大きな御殿もあった一画で、
小さな池の跡も残っているところのですが、
ここではアイスクリームの原型とされる「アイスクリン」をぜひひとつ。
シャーベットのようなさわやかな食感で、
高知の暑い夏の炎天下で食べるとスーッと汗が引いていきます。

全国的にも珍しい渡り廊下型の櫓門である「詰門」を渡ると、
いざ闘いとなれば最後の砦ともなる「本丸」に到着します。
ここ高知城の本丸は姫路城や熊本城などと比べると圧倒的に小さいのですが、
注目すべきは江戸時代当時のまま本丸の全ての建物が残っているということ。
特に、外様大名の本丸御殿が残っているのは、ここ高知城だけです。
豪華な暮らしを禁じられていた外様大名らしく質素なつくりの御殿ですが、
波模様の欄間などは現代のデザインにも通じるシンプルさがあります。

右手前がお殿さまが座っていたであろう高座。奥に波の形の欄間が見えます。
天守の望楼からは、南北を山に挟まれて東西に細長く広がる高知市を
360度ぐるりと見渡すことができます。
この望楼も江戸時代初期の様式を残す珍しい例だそうで、
城郭建築としてはレトロな部類に入るものだそうです。

本丸の全景。いくつもの建物が広場を取り囲んで建っています。
高知城は規模としてはそれほど大きなものではありませんが、楽しみ方はいろいろ。
高知のパノラマを楽しんだら、ぜひ来たときとは違う道で帰ってみて下さい。
梅林や銀杏並木、美しく苔むした石垣、芝生の敷き詰められた辷山(すべりやま)など、
季節ごとに違う魅力を発見できるはずです。
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高知城
住所:高知市丸の内1-2-1
TEL:0288-22-2488
営業時間:9:00~17:00 (入場16:30まで)
定休日:12月26日 ~ 1月 1日
入場料 400円(18歳未満無料)
静岡県袋井市でいただける「たまごふわふわ」。
日本最古のたまご料理といわれ、
今から200年ほど前には全国的にも人気があったそうです。
江戸時代の文献の中に、旧東海道の宿場である袋井宿の大田で
この「たまごふわふわ」が朝食に出されていたという記述が見つかり、
レシピを忠実に再現。
いまでは創作を出すお店もあわせて、
市内18店ほどでいただくことができます。
使われている材料はたまごとカツオ出汁だけ。
卵をかくはんしたものを出汁とあわせ蒸したもので、
お店によってはきのこを入れたり、
さらにアレンジを加えてお好み焼きの上にのせたりするお店も。
調理方法はシンプルながら、ふわっとさせるにはコツがいるそうです。
味は上品でとっても優しい口当たり。
出汁の旨みとあたたかさ、瞬時にとけていくたまごのふんわり感…
疲れているときにいただいたら涙が出てしまうかもしれないほど癒されます。

十返舎一九の「東海道中膝栗毛」にも登場するたまごふわふわ(「袋井とりや茶屋」では400円)。これから生まれたのが、現代の「茶碗蒸し」だそうです。見た目も食感も優しい。
江戸時代当時は将軍家や豪商などしか食べられない
高級料理として扱われていたそうですが
今では350円から500円ほどとお手ごろに。
さらに袋井市の小学校では料理教室で作ってみたり
歌まで歌ったりするほど身近なご当地メニューになっているとか。
口当たりだけでなく懐にも優しくなった、歴史あるたまご料理。
袋井市に訪れた際にはぜひお試しください!
・たまごふわふわが食べられるお店(袋井市観光協会サイト)
・袋井とりや茶屋
天然記念物7犬種の一つ、秋田犬(あきたいぬ)。
三角の耳とクルッと巻かれた尻尾、大きな体と穏やかな性格が特徴です。
そのルーツは1630年代、大館地方の藩主佐竹侯が闘犬を奨励し、
秋田の山で狩りをする「マタギ」猟で使われていた犬と
土着の犬を掛けあわせたものと言われています。
その頃から秋田では、狩猟犬として、番犬として親しまれる存在。
なかでも秋田犬発祥の地である大館市は、忠犬ハチ公のふるさとであり、
秋田犬と縁が深いところ。
かわいくて心優しい秋田犬に会いたくて、大館ツアーをしてきました。
■大館駅前


まず行ったのは、「大館駅前ふれあいコーナー」。
2014年11月1日までの土日、大館駅前では秋田犬に会える
無料の「ふれあいコーナー」が開かれているんです。
みんな、とってもおとなしくていいこ。
ご主人様と一緒に、秋田犬好きの人が来るのを待っています。


すごくいいこなので、飼い主の方に「どんなしつけをするんですか?」と聞いたら
「そんなに厳しいしつけはしないよ。人間もうるさく言われると
いやになっちゃうでしょう」とのことでした。
そんな風に、愛情を持ってのんびり育てられている環境が良いみたいです。
■秋田犬会館



続いては、大館市内にある「秋田犬会館」に。
ここでは秋田犬の資料や、歴代の名犬の写真などを展示。
秋田犬と認められるには、実は
「沈毅にして威厳を備え悍威に富み、忠順にして素朴の感あり、
地味な中に品位を持ち、感覚鋭敏にして、挙措重厚敏活共に備う」
(秋田犬標準(審査基準)についてより)
という項目をはじめとした、厳しい基準があるんです。
さらに、3年経たないと、秋田犬の本当の完成美は見られないとも
言われています。こちらには秋田犬ポストカードやキーホルダーなどの
グッズも販売されています。

こちらでは11月下旬まで秋田犬に会うことができます。
営業時間などについてはこちらをご参照ください。

会館にはレトロでかわいいジオラマも。
■「囲炉裏きりたんぽ ののや」


本格的な味です。
そして、「大館・北秋田芸術祭2014」に合わせ、
大館市大町に期間限定オープンしているきりたんぽ店「囲炉裏きりたんぽ ののや」へ。
こちらは、コロカルでもおなじみの「ののちゃん」が女将を
しているきりたんぽやさん。
地元の方が作る本格レシピの比内地鶏のきりたんぽや、
20種類以上の秋田の地酒がライナップ!
炭火を囲みながらきりたんぽを味わうことができます。
芸術祭は11月3日まで。

おいしいのん!
■ゼロダテ

ののちゃん、お休み中
最後にご紹介するのは、大館市の商店街にある「ゼロダテ」。
ここはののちゃんの職場であり、地元の方の憩いの場。
芸術祭終了後もオープンしています。
ののちゃんが出勤していれば、会うことができますよ。
ほか大館市では、
2月に開催される「大館アメッコ市 ふれあいコーナー・秋田犬パレード」
などでも秋田犬に会うことができます。
気になる方はこちらのWebサイトに情報が掲載されていますので是非!
・忠犬ハチ公のふるさと 大館
今日のお弁当は、愛媛県は松山駅などで
販売されている名物駅弁「醤油めし」。
愛媛県伊予郡の松前町にある鈴木弁当店さんが
昭和35年から作っている、歴史あるお弁当です。
伊予弁が相撲の番付表として書かれた包み紙でもおなじみ。
そもそも「醤油めし」とは、伊予地方に伝わる郷土料理。
細かく刻んだ野菜や「松山揚げ」を濃口醤油で炊きこんだご飯は、
ハレの日の定番メニューなのだそう。
醤油の風味が香ばしい、コクのあるご飯は、冷めてもふっくらと
していておいしいまま。いちど食べるとやみつきです。
ご飯の上には、かしわ、レンコン、しいたけ、タケノコ、ゼンマイなど
ダシが染み込んだ煮物が乗っていて食べごたえもばっちり。
愛媛を訪れたら食べたい、安心のおいしいお弁当です。
・鈴木弁当店「醤油めし」
岩手県の大船渡市立博物館にて、
写真家の石川直樹さんの写真展
「まれびと-海から現れし者たち-」が開催されています。
17歳の時から未知の場所に惹かれ、
世界最高峰の山々や北極、
アジア、アフリカなどを旅してきた石川さんが
日本で目を向けたのは、
海からやってきた来訪神を迎える、祭祀儀礼。
日本列島には、
民俗学者の折口信夫さんがいうところの「まれびと」、
すなわち異形の神を迎える儀礼が
数多く残されているそうです。
石川さんは10年以上前から
北陸や東北、九州、沖縄の海沿いの村を訪れ、
そうした来訪神儀礼を撮りつづけてきました。

© 石川直樹 アマノハギ(秋田にかほ市象潟石名坂)
今回の展示では、
大船渡市三陸町吉浜のスネカ、
秋田県男鹿半島のナマハゲ、
新潟県村上市のアマメハギ、
鹿児島県トカラ列島悪石島のボゼなど、
約90点を一挙に展示。
深い闇の中を歩く来訪神の姿や、
村の人と交流する姿、
白昼夢のような儀礼の様子など、
民俗学や人類学などの領域に興味をもち、
世界の辺境を旅してきた石川さんでなければ
撮れない写真ばかり!

© 石川直樹 アマハゲ(山形県遊佐町)
写真を通じて新しい地図を
つくりあげていく石川さん。
その写真を手がかりに“異人”たちの足跡を
たどっていくと、
日本の未知なる風景が見えてきそうです。
本物のプリントで見る迫力も、また格別。
展示は12月21日(日)まで。
ぜひ会場でご覧になってみてください。
先着900名には、特製ZINEをプレゼント!
期間:2014年10月18日(土)〜2014年12月21日(日)
会場:大船渡市立博物館 特別展示室 多目的ホール
時間:午前9時〜午後4時30分まで(受付は午後4時まで)
休館日:毎週月曜日及び祝日 ※文化の日(11月3日)は特別開館
入館料:300円(高校生以下無料)
・まれびと-海から現れし者たち-
※「アマノハギ」を「アマメハギ」と間違って記載しておりましたので、修正いたしました。(10月27日 17:35)
桐教会を訪れる前に、奈良尾港に降り立ったらぜひ訪れたいのが奈良尾神社。
この神社の境内では樹齢660年を超える、日本最大級のアコウ樹を見ることができます。
アコウ樹は西日本の南西部に自生する常緑広葉樹で、
奈良尾神社のアコウ樹は唯一の国指定天然記念物。
面白いのはそのかたちで、
支柱根が二股に分かれて参道をまたぐようにして立っているため、
天然の鳥居になっていてとても神秘的です。この鳥居をくぐると長寿になるといわれています。
桐教会は、奈良尾港から車で10分ほど。
教会は高台に立っていて、晴れた日にそこから見下ろす入り江は、
場所や光の加減によって微妙に水の色が異なり、息を呑むほどの美しさです。

1897年(明治30年)に桐小教区が設立されて、
現在の教会堂は1958年(昭和33年)に建てられました。
コンクリート造りの真っ白な尖塔と背後の赤い屋根は、
遠くからも目立つランドマークになっています。
教会の入り口横に立っている銅像は、禁教令が解かれた後、
五島の地にキリスト教を広めたガスパル与作と、
その父パウロ善七、ミカエル清川沢次郎の功績をたたえたもの。
教会の内部は、装飾の少ないシンプルで美しい造りになっています。


Information

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桐教会
住所:長崎県南松浦郡新上五島町桐古里郷357-4
※ミサ等、教会使用時は見学不可
五島列島滞在中にマストで食べておきたい五島うどんは、上五島の特産品。
遣唐使の寄港地として、大陸の文化がいち早く伝わったこの地に、麺作りの技術がもたらされ、
長い年月を経て五島うどんが生まれたといわれています。
五島うどんは細麺なのにしっかりとコシが強く、なめらかなのど越し。
島の人たちにとっては、ごく日常的な食べ物で、
それぞれにお好みの食べ方があるのも興味深いところ。
島の人におすすめの食べ方を聞くと、喜んで教えてくれるに違いありません。
上五島には五島うどんの製麺所がたくさんあり、その多くが家族経営です。
今回おじゃました「みやけ製麺」も、
お父さんの三宅 忠さんと息子さんの三宅伯宜さんが中心になって麺づくりに励んでいます。
現在は機械による作業が中心ですが、
そのときどきの温度や湿度によって水分や熟成時間を調整するのは、
長年の経験に基づく職人の腕の見せどころ。
季節の変わり目は特に気を使うそうで、ほんの少しの判断ミスで麺が割れてしまうのだとか。
「いい麺かどうかは、切断面を見るとわかりますよ。
いい麺はピカピカとアメ色に輝いていますから」
と三宅 忠さん。「30年以上、麺を作ってきたけれども、まだまだ満足できません。
毎日が勝負ですし、息子としょっちゅうケンカをしていますよ(笑)」

三宅製麺の三宅 忠さん

息子の三宅伯宜さん
有川港から徒歩3分のところにある「五島うどんの里」は、
食事処「遊麺三昧(ゆめざんまい)」や
お土産コーナーなどを併設した、五島うどんの総合施設。
さまざまな食べ方ができるのも五島うどんの魅力のひとつですが、
麺のおいしさを純粋に楽しみたいなら「地獄炊きうどん」がおすすめ。
ぐつぐつと沸騰する鉄鍋からうどんをすくって、
あつあつのままいただく釜揚げスタイルで、
五島うどん特有のコシとつるつるとしたのど越しを堪能することができます。

卵を割って醤油やネギを加えてつけ汁にするのがポピュラーですが、あごだしも絶妙。
さらにお腹に余裕があれば、ざるうどんで冷えた麺を食べ比べてみると、
ひと味違った印象で五島うどんの奥深さを感じることができるはず。
食べ終わった後は、お土産に麺を買うことも忘れずに!

Information

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みやけ製麺
住所:長崎県南松浦郡新上五島町阿瀬津郷608-1
TEL:0959-42-1534

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五島うどんの里
住所:長崎県南松浦郡新上五島町有川郷428-31
TEL:0959-42-2655
営業時間:8:30~17:00
食事処「遊麺三昧」
営業時間 11:00~14:00
日本列島のほぼまんなか。石川県の、能登半島の
先端にある珠洲市と能登町。
ここは三方を海に囲まれ、豊かな海と山の恵みを受ける土地。
2011年には、この「能登の里山里海」が世界農業遺産に認定されました。
そんな珠洲市と能登町をめぐるツアー「いやしの珠洲市と歴史の能登町」が
この秋、開催されます!
日程は11月1日(土)と11月2日(日)。コースは4つ。
現地集合・現地解散、1コース2,000円という気軽に能登を楽しめるコースです。
1.波音をききながら歩く内浦エリア

こちらが蛸島
11月1日(土)は珠洲市エリアのツアー。
プラン1は、波音を聞きながら歩く「内浦エリア」。
能登半島北東端のまち「蛸島」を歩きます。
漁師町の風情あるまちなみを、ガイドさんと一緒に
ゆっくり1時間散策。

海辺の「クアの道」
昼食は珠洲ビーチホテルにて。
食後は地元で評判のおいしい珈琲、「二三味珈琲」でいっぷく。
「二三味珈琲」さんは来年春?公開予定の映画 「さいはてにて」のモデルです。
午後は海辺の「クアの道」を2時間散策します。
雨天の場合は珠洲焼体験になります。
2.アクティブに楽しむ外浦エリア

木ノ浦の風景
11月1日のツアー、もうひとつのプランは
「アクティブに楽しむ外浦エリア」。
国定公園特別地域に指定されている、美しい木ノ浦海岸に面した
「木ノ浦ビレッジ」にてコーヒー焙煎を体験。
ランチには地元の名物である、珪藻土の窯で焼いたピザを頂きます。

食後には木ノ浦ビレッジの方にご案内いただき、
1時間半のノルディック・ウォーキングに出かけましょう。
雨天の場合は大浜大豆の豆腐作りを予定しています。
3.縄文人のルーツに迫る真脇エリア

「真脇ポーレポーレ」のランチ!※当日とメニューが変わることがあります
11月2日は能登町のツアー。
能登町ツアーひとつめは、「真脇遺跡縄文館」で
能登町は、縄文時代、約4000年にもわたって繁栄を続けた地。
その遺跡が、他に例のない長期定住遺跡として残っています。
まずは真脇遺跡をじっくりと見学し、
竪穴式住居をイメージした建物が面白い「縄文真脇の宿 真脇ポーレポーレ」
でランチ。午後は野焼きや苧麻で縄編みなどの縄文体験をします。
4.神の盃で聖地巡盃 九十九湾エリア

九十九湾
11月2日、能登町のツアーのもうひとつは
「神の盃で聖地巡盃 九十九湾エリア」。
大小さまざまな、たくさんの入り江からなる
リアス式海岸の九十九湾をめぐります。
30分間のクルージングを楽しんだあとは、
能登豚チャーシューにいしり(魚醤)ベースのドレッシング、
能登野菜を盛り込んだ「のトン丼」でランチ。

午後は明治元年から能登杜氏の酒「大江山」を造る「松波酒造」を見学します。
■能登の食

ツアーにおでかけする方のために、能登のおいしい食のことも。
現地でのおやつは、能登の塩をつかったジェラート「マルガージェラート」や、
コロカル商店でもおなじみの、小木港のいかとんび串。
おすすめのおみやげは、
名物のいも菓子や珠洲の塩ラスク、能登大納言小豆。
ひやしクリームパンが人気の古川商店のお菓子。
新海塩産業のオリジナルソルトやしおサイダー、
和平商店のいか糀漬け、
横井商店のじろ飴などなど。
ほかにも書ききれない魅力がある珠洲・能登エリア。
申込締め切りは10月20日(月)、キャンセルは27日(月)までです。
ツアー以外の観光スポットについてなど、
下記お問い合わせ先までお気軽にご相談ください。
■ツアー「いやしの珠洲市と歴史の能登町」
2014年11月1日(土)、2日(日)
エリア:石川県珠洲市・能登町
締め切り:10月20日(月)※キャンセルは27日(月)まで
お申込み・問い合わせ先:
11日1日については:NPO法人能登すずなり
TEL 0768-82-4688 FAX 0768-82-6360
Eメール:info[at]notosuzu.org
11月2日については:能登町ふるさと振興課
TEL 0768-62-8532(土日、祝日を除く)
・すず観光ナビネット
エステティックサロン「フルール フルール」があるのは、
十字架型の上五島のほぼ東端にあたる友住地区。周辺には頭ヶ島教会があるほか、
坂本龍馬ゆかりの地も。
龍馬を中心に結成された亀山社中が、
練習船として購入したワイル・ウエフ号が暴風雨で難破して、
12人の若き同志が海へ散ってしまったのが、この先の潮合崎沖でした。
潮合崎沖を望むこの地は現在「坂本龍馬ゆかりの広場」になっていて、
慰霊碑と海を見つめる龍馬像が立っています。
そんな嵐はにわかに想像しがたいほど、この日の海は凪いでいて穏やか。
こんなのどかなところにエステティックサロンがあるなんてことは、
前情報がなければ絶対にわからないという意味で、
フルール フルールはまさに隠れ家といえそうです。
とある民家のドアを開けると、朗らかな女性が出迎えてくれました。
このサロンは、安永美穂さんがひとりで施術を行うため、1組限定の貸し切り制。
しかも施術を行う部屋から真っ青な海が一望できて、なんとも贅沢。

高校入学と同時に島を出た安永さんは、島に帰ってきてから結婚。
時間がたつほどに島のよさを感じるように。
生家にほど近いこの地で8年前にサロンを開業。
最近増えている島外からのお客さんには、
椿油やはちみつ、天然海塩など五島産の素材を使ったトリートメントが特に好評だそうです。
「椿油は保湿効果が高いので、肌がしっとりします。
秋から冬にかけて乾燥しやすい季節は、特におすすめですよ」

椿油でのマッサージを始めるようになってから、
安永さん自身もナチュラルな素材や自然治癒力により興味を持つようになり、
学生時代にやっていたヨガを再開。現在はこのサロンでヨガ教室も行っていて、
エステとヨガの組み合わせも人気なのだとか。
「ここから見える昼間の海もいいですけど、
夜に月明かりと波の音を聞きながらのヨガも最高ですよ」
安永さんの息子さんは、暑いときは家を飛び出して、
そのまま目の前の海に飛び込むのだとか。
安永さん自身も子どもの頃、目の前に浮かぶ島へ歩いて潮干狩りに出かけ、
夢中になっているうちに潮が満ちてしまい、
泳いで帰ってくることもあったと笑います。
雄大な自然の中で暮らす人特有の、温かさと優しさを感じさせる安永さんとの楽しい会話も、
このサロンの魅力のひとつといえるでしょう。

絶景で知られる矢堅目は、奈摩湾入り口の海から突き出ている円錐形の奇岩。
複雑に入り組んだ海岸線がつくり出す、
上五島の象徴的な風景を堪能できる場所でもあります。
矢堅目という一風変わった地名は、その昔、海からの外敵の侵入を見張るために、
矢を持った兵士で堅めたことに由来しているそう。
その矢堅目を望む位置にある矢堅目の駅は、海水塩の工房になっていて、
塩づくりの様子を見学することができます。
工房の入り口には巨大な窯が並び、もうもうと湯気が立ち上っています。
2トンの容量を持つ窯の数は、全部で5つ。
朝に火を入れて夕方まで燃やし、残った火種で夜間も加熱を続け、
翌朝また火を入れることの繰り返し。
つまり24時間加熱して、じっくりと水分を蒸発させていきます。
こうして当初3%ほどの塩分濃度の海水を、20%以上になるまで煮詰めます。

ひとつの窯で4トンの海水を使って、最終的にできる塩の量は35~40kg。
海水に対して、わずか100分の1の量です。
薪で焚くとミネラル分が損なわれないそうで、1日に2トントラック2台分もの薪を使います。
「夏場は暑くてきついですけど、冬はここで焼き芋をして食べています(笑)」
と面白おかしく話すのは、代表の川口秀太さん。
次に水槽のような形の平釜に移して、弱火で4日ほど焚き上げ、
さらに仕上げ釜でまた4日間焚くことでようやく塩が結晶化します。

早い段階でできあがる結晶は粗く、濃度が上がるにつれ粒子が細かくなるのだとか。
全工程にかかる日数は、約2週間。
添加物や加工助剤などを一切加えず、五島の海水のみでつくった塩は、
豊富なミネラルを含んだまろやかな味わいで、まさに海からの贈り物といえます。
工房の隣は物産館になっていて、ここでつくられた塩を購入することも。
定番の「矢堅目の塩」のほかに、藻塩や昆布塩、お茶塩、いか墨塩など
ちょっと変わったものまで種類も豊富。
そして、ここに来たらぜひ食べてみてほしいのが、
矢堅目の塩とにがりの入った塩ソフトクリーム。
ほのかな塩の風味がバニラの甘さを引き立てて、さっぱりとしてとても上品な味わい。
矢堅目とどことなく形の似ているソフトクリームを、
海を眺めながら食べる気分は格別です。
矢堅目の駅の目の前は海になっていて、
海の日から8月いっぱいは期間限定でここがビアガーデンになるのだそう。
奈摩湾を挟んだ矢堅目の対岸は、上五島指折りの夕景スポットで、
奇岩のシルエット越しに東シナ海へ沈む美しい夕日を見ることができます。

「矢堅目の塩」は100g260円(右)。250g570円のパックも人気。「矢堅目の藻塩」は100g420円(左)

塩作りの工程を説明してくれた代表の川口秀太さん。

塩ソフトクリームは4月~12月の期間限定の発売で250円。
Information

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矢堅目の駅(矢堅目の塩本舗)
住所:長崎県南松浦郡新上五島町網上郷688-7
TEL:0959-53-1007
営業時間:9:00~17:00
定休日:なし
北海道・札幌に8月末にオープンした商業施設「赤れんが テラス」。
札幌駅前地下歩行空間「チ・カ・ホ」から直接行ける、アクセスの良さが魅力。
地下1階から地上4階には、27店舗ものショップやカフェ、レストランがひしめき、
北海道の旬の食材を用いたお食事などが味わえます。
施設のコンセプトは「札幌の中庭」。
緑を感じられる広場「アトリウムテラス」や、館内に配置するグリーンなど、
都会にいながら自然を感じて憩える配慮がされています。
■眺望ギャラリー「テラス計画」


5階には、「赤れんが」という名の通り、札幌の名物である
北海道庁旧本庁舎「赤れんが庁舎」を一望できる「展望テラス」があります。
ここに、眺望ギャラリー「テラス計画」がオープンしました。
展覧会やワークショップ、講演会など多彩なイベントが開催されていくのだそう。
運営は、2013年に期間限定でオープンしたスペース「越山計画」に続き、
様々なジャンルの企画メンバーと札幌駅前通まちづくり株式会社がてがけます。
この場所で行われていくのは、地元のアーティストやデザイナーだけでなく、
学生やビジネスパーソンらが交流し、札幌らしい生活・芸術文化の計画、提案をすること。
ここが「創造の場」になるように、若手アーティストの作品展示や、
都心に勤めるビジネスパーソン等を対象とした勉強会、ミニ講演会、ワークショップなどが
予定されています。

現在ギャラリーで行われているオープニング展示「はじまりのことば」は、
様々な分野で活躍している方々による、彼らが何度も挑んで乗り越えてきた「はじまり」
にちなんだ「ことば」を展示。デザイナーの大日本タイポ組合さんや、作家の小林エリカさんらが参加しています。
題字は5歳のおだこうめいくんが手がけたもの!
会期は9月28日(日)まで。
これからどんなことが起こるか楽しみです。
■テラス計画 オープニング企画展「はじまりのことば」展
日時|2014年8月28日(木) 〜 9月28日(日)10:00 〜 20:00
会場|眺望ギャラリー テラス計画
住所|札幌市中央区北2条西4丁目 札幌三井JPビルディング内 赤れんが テラス5階
主催・問い合わせ|札幌駅前通まちづくり株式会社(011-211-6406)
参加作家:赤松正行(メディア作家)、安藤誠悟(アンビシャス総合法律事務所 弁護士)、五十嵐威暢(彫刻家/デザイナー/多摩美術大学学長)、市川義一(グラフィックデザイナー)、上田文雄(札幌市長)、延藤安弘(NPO法人まちの縁側育くみ隊 代表理事)、大友良英(音楽家)、奥山倫行(アンビシャス総合法律事務所 弁護士)、小泉誠(家具デザイナー)、小林エリカ(作家/マンガ家)、小林英嗣(一般社団法人 都市・地域共創研究所 代表理事/北海道大学名誉教授)、齋藤亜矢(芸術認知科学者)、清水卓(建築デザイナー)、大日本タイポ組合(タイポ組合員)、端聡(美術家/アートディレクター)、松倉早星(ovaqe inc.クリエイティブ・ディレクター/プランナー)
中ノ浦教会の別名は「水鏡の教会」。
潮が満ちているとき、入り江の水面に教会の姿が鏡のように
くっきりと映ることからこう呼ばれています。
1925年(大正14年)に建てられた木造教会で、特徴的な正面の尖塔は後年増設されました。

両側の壁面に大胆に施された赤い花の装飾は、椿のイメージだとも言われていますが、
椿の花びらは通常5枚あるのに対して、こちらは4枚になっているため、
十字架をイメージしたのではないか、という見方もあります。
しかもかつては今のような色ではなく、ピンクの花が塗り替えられたそう。
壁面や天井は淡いピンク色で、温かく柔らかな雰囲気。
折り上げ天井で中央部分を高くすることで空間を広く見せており、
祭壇部分のみ、こうもり天井になっているのも特徴です。
この教会が誰によって建てられたのかは不明ですが、
五島列島を構成する島のひとつである久賀島に、
鉄川与助が1920年(大正9年)に建てた細石流教会に造りが似ていることが指摘されています。
マリア像がたたずむ庭園にはバラが植えられていて、5月から6月にかけて見頃を迎えます。

「五島列島リゾートホテル マルゲリータ」は、海を望む高台に2012年3月にオープンしました。
国民宿舎として利用されていた場所を全面改装したこのホテルは、
真っ白な3階建ての低層建築で、まるで海に浮かぶ船のようなたたずまい。
広々と開放的なエントランスホールも船内をイメージしてつくられていて、
円形の窓があったり、浮き輪が飾られていたりして遊び心たっぷり。
正面の大きな窓の外には海が広がっているので、
本当に波間をたゆたっているような気分になります。

「船」とともに、もうひとつの空間イメージが「教会」。
上五島の教会の数と同じ29の客室や、洋書や旅の本などを揃えたライブラリは、
教会のようにクラシカルで落ち着いた雰囲気です。
東側に面した客室と、西側に面した客室があり、
運がよければ朝日と夕日の両方を館内から見ることができます。

1階にあるレストラン「空と海の十字路」では、
五島の食材をふんだんに使った本格イタリアンが楽しめます。
シェフの熊谷昌彦さんは、シチリアで2年間修業をした経験の持ち主。
上五島を初めて訪れたとき、海の色がエメラルドグリーンではなく、
シチリアと同じコバルトブルーだったことが、
この地でシェフをする決め手になったのだそう。
「来たばかりの頃は、ほしい食材がなかなか見つからず、
あれもないこれもないと思っていました。
だけど農家の人と親しくなっていくうちに、
さまざまな野菜やハーブをつくっていることがわかりました」
野菜、肉、魚介など食材のほとんどは五島産。
肉は五島牛や五島豚をベースに、秋になるとイノシシも登場します。
魚は眼下の海であがったものを使っているので、鮮度は申し分ありません。
これまで数々の魚介類を扱ってきた熊谷さんでさえも、
五島でメジナを初めて食べたとき、そのおいしさに驚いたそうです。

ディナーの五島牛コース。五島牛だけでなく旬の魚料理も味わえる、贅沢な内容。これにドルチェとカフェがついて9,540円。
ランチとディナーのコース料理は月替りになっていて、旬の食材を堪能できます。
また連泊する場合はイタリアンではなく、
郷土料理をベースにした「島ごはん」を選択することも。
レストランのみの利用も可能で、
五島の新鮮な食材を使った本格イタリアンは地元の人にも好評だそうです。

奈摩湾を望む小高い丘に立つ青砂ヶ浦天主堂は、
頭ヶ島天主堂とともに国指定重要文化財。
澄み切った空とレンガ色のコントラスト、
そして正面上部に刻まれた「天主堂」の文字を、
立ち止まってうっとりと見上げること数分。
中に入ると、さらに素敵な空間が広がっていました。
ちょうど西日の差し込む時間帯で、
ステンドグラスの光が内部を鮮やかに彩っていたのです。

こうもり天井と呼ばれるドーム型の天井は空間に広がりを持たせ、
柱などにも細かな彫刻が施されています。
もともと小さな集会所のあったこの地に、教会が建てられたのは1910年(明治43年)。
福江島の堂崎教会や上五島の頭ヶ島天主堂と同様、
青砂ヶ浦天主堂を設計施工したのは、鉄川与助という人物でした。

現在の新上五島町に1879年(明治12年)に生まれた鉄川与助は、
大工の棟梁だった父の下で修業に励み、20歳のとき教会の建築に初めて参加します。
専門的に西洋建築を学んでいなかった鉄川は、各地の神父と本を頼りに、
長崎県を中心に九州各県で数々の教会を手がけ、やがて教会建築の第一人者と称されるように。
青砂ヶ浦天主堂も鉄川の功績が大きいのはもちろんですが、
外国から原書を取り寄せて教会の建築に尽力した神父の存在も無視することはできません。
そして建築に参加した信者の存在も。この教会を造るために、
レンガは佐世保から、石は頭ヶ島から船で運ばれ、
信者たちの手によって海岸から丘まで運ばれました。
建立から100年の時を超えた今も、大勢の人の思いの詰まった教会であることが、
凛としたたたずまいから感じられます。
上五島には29もの教会が現存し、
それらはすべて今も信者たちの祈りの場として大切に守られています。
頭ヶ島天主堂は、上五島でも特に有名な教会のひとつで、
有川地区という、十字架型をした中通島の東端に位置しています。
“十字架の東端”を目指して、
上五島特有の山がちで入り組んだ道を車で走っていくと、
眼下の視界が開けて、えんじ色の屋根の教会が
青い海のほうを向いて立っているのが見えてきます。
前方を海、背後を山に守られるようにしてひっそりと立つこの教会が
なぜ有名かというと、全国でも珍しい石造りの教会堂だからです。

ここで五島のキリスト教の歴史を簡単に紹介しておきましょう。
この地にキリスト教が初めて伝えられたのは、1566年(永禄9年)のこと。
しかし1587年(天正15年)に豊臣秀吉が宣教師追放令を、
さらには江戸時代に入ると幕府が禁教令を発布したことで、
多くの信者は潜伏キリシタンとして生きることを余儀なくされてしまいます。
キリシタンにとって長い受難の時代が続き、
信仰の自由を求めて3000人もの信者が、
長崎の外海地方から五島に移住したといわれています。
禁教令が廃止されたのは、1873年(明治6年)。
厳しい弾圧と貧しい暮らしに耐えてきた信者たちは、
堰を切ったように次々と島内に教会を建設しました。
頭ヶ島教会もそうやって造られた教会のひとつで、
1887年(明治20年)に建てられた当初は木造でした。
石造りの教会堂が着工したのは、1910年(明治43年)。
迫害が終わって島に戻り住んだ信者たちが、
自ら切り出した砂岩をひとつひとつ積み上げて、長い歳月をかけて造られました。
近くで見ると、ひとつの砂岩がかなり大きいことに驚きます。
かなりの重労働だったようで、1日に2、3個しか積み上げられなかったそうです。
しかしキリスト教を堂々と信仰できるようになった人びとにとっては、
その作業すら喜びに満ちていたのかもしれません。


外観がどっしりと重厚な雰囲気なのに対して、内部は「花の御堂」と呼ばれていて、
パステルカラーを基調にした優しい空間が広がっています。
柱を使わずに天井を折り上げて高さを出す、ハンマービーム工法がこの建築の大きな特徴で、
青砂ヶ浦教会と同様に地元出身の教会建築の先駆者、鉄川与助が設計施工を行っています。
折り上げ部分にはかわいらしい白い花があしらわれていて、「白椿」ともいわれています。
毎週のミサで座る場所は暗黙の了解で決まっているようで、
それぞれの席にマイクッションやマイ聖書が。
そんななにげない光景からも、“生きた教会”であることが伝わってきます。

高知市から車で約2時間、四万十川中流の小さな町、
江川崎から国道をしばらく下ると、
産直市のとなりに立つ白い小さな家が目に入ってきます。
この家が、四万十の小さなケーキ屋「ストローベイルSANKANYA」。
ここではクリやトマト、アスパラガスといった
地域の食材を生かしたスイーツを楽しむことができます。

ストローベイルハウスが目印。
この白い建物は藁のブロック(ストローベイル)と漆喰を使ってつくられた
「ストローベイルハウス」と呼ばれる建築で、断熱効果や仕上がりの美しさ、
誰でも気軽に施工できることが特徴です。
この建物も地域の人たちによって建てられていたものを、中脇由美さんが主体となって、
5年前からケーキ屋さんとして使っています。
中脇さんは「西土佐の地域にたくさんの人が訪れるように」
と幼い頃からの夢だったケーキ屋さんを始めました。
また、「地元で採れた豊かな農産物を活かしたい」
という思いからSANKANYAのケーキにはかならずひとつ、
地域の食材が活かされていて、トマトやアスパラガス、
ナスなどちょっと他ではお目にかかれない変わったケーキも味わえます。
「野菜そのものの味とクリームの相性を楽しんでほしい」
という思いからケーキに使う野菜を甘く煮込んだりはせず、
旬を意識にして「あるものをある時に使う」ため
砂糖を控えて煮込んだ野菜や果物は、クリームとの相性もばっちり。
季節ごとに異なった、素朴でおいしいケーキが店頭に並ぶのです。

人気の三角モンブラン。
なかには通年で購入できる商品も。
特に、やわらかくてふわふわのスポンジを使ったロールケーキや、
三角モンブラン、トマトのケーキなどは人気の商品です。
「もっと種類を増やしながらも、やさしくてほっとする味のケーキを作りたい」
と中脇さんは、まだまだ新作を準備している様子。
四万十でたくさん遊んだあとは、
川辺の白くて小さな藁の家を訪ねてみてはいかがでしょう。
やさしい味の西土佐産のスイーツに出会えるはず。

四万十川のほとりでケーキを楽しむこともできます。
静岡県浜松市のお土産といえば!
「夜のお菓子」こと「うなぎパイ」。
このうなぎパイを作るお菓子メーカーの春華堂が、
浜松市にお菓子のテーマパーク「nicoe」をオープンしました。
工場見学が出来る、大人気の「うなぎパイファクトリー」に続く、
春華堂によるおでかけスポットです。
うなぎパイの「春華堂」旗艦ショップやイタリアンビュッフェ「THE COURTYARD KITCHEN」
などの食から、親子の遊び場「プレイグラウンド082」、遊具「くるりの森」などの
遊び場までが揃います。

こちらが外観。

谷尻誠さんが手がける「くるりの森」。子どもたちに人気。

「プレイグラウンド082 (おやつ)」ゾーンのコンテンツはリバースプロジェクトが制作。

中庭には、春華堂のモチーフが。
「nicoe」とは、笑顔の「ニコニコ」と
「縁」の音を繋げた造語。
空間プロデュースはトランジットジェネラルオフィス。
館内スタッフのユニフォームデザインは丸山敬太、
など、たくさんのクリエイターが集結し、創りあげたのだそう。
■新ブランド誕生

「nicoe」には、春華堂が53年ぶりとなる新ブランドがお店を構えます。
うなぎパイ専門ブランド「コネリ(coneri)」と、五穀と発酵をテーマにした
和菓子ブランド「五穀屋」です。
コネリのコンセプトは「粉を味わうパイ」。国産小麦粉に、味噌が原料の「こうず粉」を
ブレンドしたオリジナルの粉「こねり粉」を使用したサクサクのパイです。
スティックタイプで、浜松産の「三方原ばれいしょ」や「浜名湖あおのり」
などのフレーバーも。

コネリは、パイの新しい楽しみ方として、
ディップスタイルを提案。
「&dip(アンディップ)」という名の、
「あんこ&ミックスベリー」や「塩こうじトマト」、「桜えびタルタルソース」
などのディップも販売しています。

そしてこちらは、「五穀屋」のおはぎ。
五穀の食感と、味噌や醤油などの発酵食品を味わいとした
風味豊かなおはぎです。
このほかにも五穀どらやきやおせんべいがあります。
「コネリ」と「五穀屋」の商品は通信販売も可能。
うなぎパイに続く静岡名物になるでしょうか?
・nicoe
・春華堂
高知県西南部にある大月町は、美しい海に面したまちです。
なかでも「白浜」とよばれる美しい砂浜のひとつが「芳ノ澤の白浜」。
ウバメガシが茂る狭い山道をぬけていくと,ここに辿りつくことができます。
交通が不便なためか、訪れる人の少ない、いわば穴場スポット。
遠浅で波静かな白い砂浜がひろがっています。

シーカヤックで漕ぎ出したり、スノーケリングで海の中をのぞいたり。
海にもぐると、シコロサンゴの群集がふわぁーっと目の前に現れて、
とても幻想的なのです。
または、岩礁帯を歩きながらタイドプール(潮だまり)をのぞいてみると、
意外な海の生き物に出会えることも。
ちなみに、この日はカエルアンコウの稚魚が泳いでいました。

ここにはトイレやシャワーなどの施設はありません。
整備された駐車場もありません。
年に1回ほど,地元の有志で清掃活動が行われるそうです。
この白浜が自然豊かで美しい理由。
それは、訪れる人たちのあいだに、自分で水を持参し、
ゴミを持ち帰るというスタイルが浸透しているからだと思います。
ゆったりした時間を過ごしたいとき,
ご家族で訪れてみてはいかがでしょうか。

古山製パンのモットーは「いつもおそばに」。
毎日食べたくなるようなパンを、毎日購入できる価格でという、
お客さんの日常に寄り添いたいというのが、店主の思いです。

店内は、お客さんがひとり入れば身動きが取れないほどに狭くて小さいですが、
ガラスケースには食事パン、おかずパン、スイーツパンと数種類のパンが並んでいます。
この日のパンは、さつまいもパン、季節の野菜ピザ、じゃがいもパン、
数種の天然酵母パン、酒粕あずきパン、丸パン、サンドウィッチなど。

ガラスケースの後ろのカーテンの向こう側が工房になっていて、
せっせと休む間もなくパンが作られ続けています。
ときどき顔を見せてはくれるけれど、店主が表に立っていることはほぼありません。

働き者の店主。
柚子、かぼちゃ、芋、牛乳など、
高知の季節の食材が具材にたくさん使われていることもうれしいところです。
わざわざ「安全ですよ。安心ですよ」とうたってはいませんが、
素材はきちんと選ばれているのです。
「まずは、食べてホッとしてほしい、それで安全安心だったら言うこと無し。それで良いのだ」
潔い店主はそう言います。

人気の食パンがすっぽり入る古山製パンオリジナルバッグは、高知在住の布作家・hkbさんによる手作り(¥2,400)。パンを入れてお土産にどうぞ。
高知県宿毛産のきびなごと黒潮町産天日塩、そしてこだわりの、
ギリシャ産エキストラバージンオイルを使ってつくられる「きびなごフィレ」。
きびなごを1匹1匹3枚におろしてフィレ状にしたものを、
地元の最高級塩「天日塩」で長期熟成発酵させたきびなごのオイル漬けです。
きびなごの旨味と、オリーブオイルのさっぱりとした味わいで、
「和風アンチョビ」と評されることもしばしば。
きびなごは外洋に面したきれいな海域を好む小魚。
日本では暖流に面した鹿児島、長崎、高知が水揚げ港。
傷みが早いことから漁獲地以外に流通することが少ない魚として知られています。
「きびなごは手で割いて刺身にしたり、煮干にして出汁をとったりと、
私たちには、とても身近な魚。
同じ黒潮の海からとれる天日塩を使えば、
いい加工品が出来るのではないかと思い、フィレ作りを始めました」
開発時の苦労を語ってくれたのは、黒潮町できびなごフィレを生産している
(有)土佐佐賀産直出荷組合の浜町明恵さん。
このきびなごフィレは、浜町さんの地元の食材を愛する心がいっぱい詰まっています。

仕込みはまず、きびなごの内臓と頭をひとつひとつ取り除くところから始まります。
丁寧に開いたきびなごを樽に重ね、天日塩をふって3か月間熟成。
その後、表面についた塩を洗い流して水気をふきとり、
きびなごの美しい背が見えるように一枚ずつ瓶に詰め、
バージンオイルを溢れる一歩手前まで注ぎます。
これらの工程はすべて手作業。手間暇かけて大切に作っているのです。

食べ方は、アンチョビと同じくパスタやピザに加えてもおいしいのですが、
臭みが少ないので生のトマトやお豆腐の上にのせて食べるなど、
サラダなどにそのままのせてもオススメです。
土佐沖の黒潮の海が育んだ、
きびなごと天日塩にギリシャの小島のオリーブオイルを組み合わせることで、
海外でも高い評価を得ています。
小さな生産者による品質の良いものを原材料に選んで使うことが、
生産者を守るとともに自らの製品価値も高めていく。
そんなイタリアのスローフードの理念が、この小さな瓶に詰まっています。

夜のとばりが下り始めると店に温かい灯がともり、
「欧風食堂 カンペシーノ」がオープンします。
賑やかな高知市中心街から少し離れた場所にある小さな店には、
テーブル席が3つとカウンター席が数席のみ。
眺めのよいオープンキッチンではシェフの髙橋さんが無駄なく動きまわります。

カンペシーノの料理は、高知の食材を使ったものが中心です。
野菜と果物は、大豊町に住む奥さまのご両親が育てたものや産直市で仕入れたもの。
旬のおいしいものだけを揃えます。
季節とともに食材が変わる「野菜マリネ盛合せ」は、店の人気メニューです。

さらに肉も、高知産にこだわっています。
おすすめは「土佐あかうしのステーキフリット」。
土佐あかうしは、年間出荷量の少なさから“幻の牛”とも言われています。
もも肉(ランプ)を仕入れ、約1か月熟成させて旨味とやわらかさを引き出します。
香ばしい肉汁の匂いが店内に広がり、
焼き上がった肉が目の前に運ばれて来ると、視覚だけでもそのおいしさを確信。
ミディアムで仕上げられたステーキは、
噛む程に肉の旨味と喜びが体にしみ渡っていきます。
そして、奥さまが丁寧に選ばれた自然派ワインは料理との相性もよく、
体にも優しいものばかりで、食事の時間をさらに豊かにしてくれます。
「料理は食べてしまえばなくなってしまう。
だからこそ記憶に残る料理を作りたい」とシェフが語る通り、
カンペシーノの料理を一度味わえば、誰もが虜に。
また今夜も足を運んでしまいます。

コース料理をご希望の方は、2名様以上・2日前までにご予約を。
デザートを含む5皿にコーヒーが付いて3800円から相談OKです。
今日のおやつは、石川県・加賀山中温泉にある
山海堂さんよりご紹介。
明治38年から続く人気の和菓子屋さんで、
ほっこりと笑顔になれる
かわいらしい商品が並んでいます。
そのひとつが、招き猫をかたどったもなか「福招き」。
見た目もかわいらしいですが、中をあけてみると
有平糖でできた千代結、干菓子の松葉、金平糖がちょこんと入っており、
いっそう縁起よく嬉しいしかけになっています。

大きい小判を携えている招き猫

うしろ姿もかわいい!
もなかの皮はサクサク、中はポリポリと
軽い歯ざわりでいただけます。
お土産におすすめなのはもちろん、
賞味期限は90日と日持ちするので
お客さんが来たとき用にとっておくのもいいですね。
美味しくてほんのちょっと幸せな気分になれるお菓子。
ここから会話も広がりそうです。ぜひ!
・御菓子調進所 山海堂
四方を海に囲まれた長崎県の五島列島は
入り組んだ海岸線と山、そして海が本当にうつくしい島々です。
浜口水産さんはその西端の福江島にあり、
60余年前から大海原へ船を出し、練り物をつくりつづけてきました。

こちらの蒲鉾、新鮮な魚の味が生きていてとてもおいしいんです。
五島の港で水揚げされた素材を新鮮なうちにすり身にし、
なるべく添加物をくわえずに仕上げているので
雑味なく、本当においしい蒲鉾ができるのです。
人気商品の一つ「無でん粉 五島巻」は、ぷりっとしたなめらかな食感が特徴。
一般的な練り物には味を安定させるためにでん粉が添加されていますが、
この蒲鉾は魚の本当のおいしさを生かすため、
こだわりの無でん粉製法で仕上げています。

手前から時計まわりに五島巻、ばらもん揚げ(白)さしみ一番、ばらもん揚げ(黒)
看板商品の「五島ばらもん揚げ」は、島の伝承の味を伝えるすり身揚げ。
鰺を主体にした黒と、えそを主体にした白があり、
口当たりがとってもジューシーです。
「ばらもん」とは、五島の方言で「活発な、元気のいいこと」を意味する言葉。
五島では、昔から男の子の初節句に
鬼に立ち向かう武士の兜の後ろ姿が描かれた「ばらもん凧」を贈る習慣があり、
縁起の良いものだそうです。
こちらは、生すり身を新鮮なまま冷凍した「料理用 生すりみ」。
癖が少ないあごのすり身をブレンドした白、
濃い旨味のあじのすり身をブレンドした黒、
いかを使用し、ふんわりと仕上げた赤があります。

ホームページでは「すりみのミニピッツァ」や
「生すりみ(白)とアボカド又は青三つ葉の一口揚げ」など、
レシピもたくさん紹介しています。

卵を丸ごと包んだかまぼこ「龍眼」を使った「龍眼のレタス巻きカレー風味」
浜口水産さんの蒲鉾はホームページから購入できるのですが、
パッケージもこんなにおしゃれ。
島の産品を詰め合わせた詰め合わせもあるので、贈りものにも重宝しそうです。

パッケージ料 サービス箱(無料)、紙箱(108円〜)、木箱(324円〜)
五島列島は大小140あまりの島からなり、
その大部分が西海国立公園に指定されている地域。
一年中マリンスポーツや釣りが楽しめ、
カトリック教会や神社仏閣、城跡、武家屋敷など、
歴史的な建物も数多く残っています。
ぜひ現地も訪れてみたいですね。
・浜口水産
・オンラインショップ
・FACEBOOK