odekake
posted:2014.9.2 from:高知県黒潮町 genre:旅行
〈 おでかけコロカルとは… 〉
一人旅や家族旅行のプラン立てに。ローカルネタ満載の観光ガイドブックとして。
エリアごとに、おすすめのおでかけ情報をまとめました。ぜひ、あれこれお役立てください。
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Shikoku tairiku
ウエブマガジン四国大陸
「ウエブマガジン四国大陸」は、食、暮らし、自然、風景、仕事、歴史など、四国の密やかな魅力を発信中。四国に住む、デザイナー。編集者、イラストレーターなど、20~40代の他業種のメンバーで運営している。
http://459magazine.jp/
credit
text:タケムラナオヤ
高知県宿毛産のきびなごと黒潮町産天日塩、そしてこだわりの、
ギリシャ産エキストラバージンオイルを使ってつくられる「きびなごフィレ」。
きびなごを1匹1匹3枚におろしてフィレ状にしたものを、
地元の最高級塩「天日塩」で長期熟成発酵させたきびなごのオイル漬けです。
きびなごの旨味と、オリーブオイルのさっぱりとした味わいで、
「和風アンチョビ」と評されることもしばしば。
きびなごは外洋に面したきれいな海域を好む小魚。
日本では暖流に面した鹿児島、長崎、高知が水揚げ港。
傷みが早いことから漁獲地以外に流通することが少ない魚として知られています。
「きびなごは手で割いて刺身にしたり、煮干にして出汁をとったりと、
私たちには、とても身近な魚。
同じ黒潮の海からとれる天日塩を使えば、
いい加工品が出来るのではないかと思い、フィレ作りを始めました」
開発時の苦労を語ってくれたのは、黒潮町できびなごフィレを生産している
(有)土佐佐賀産直出荷組合の浜町明恵さん。
このきびなごフィレは、浜町さんの地元の食材を愛する心がいっぱい詰まっています。
仕込みはまず、きびなごの内臓と頭をひとつひとつ取り除くところから始まります。
丁寧に開いたきびなごを樽に重ね、天日塩をふって3か月間熟成。
その後、表面についた塩を洗い流して水気をふきとり、
きびなごの美しい背が見えるように一枚ずつ瓶に詰め、
バージンオイルを溢れる一歩手前まで注ぎます。
これらの工程はすべて手作業。手間暇かけて大切に作っているのです。
食べ方は、アンチョビと同じくパスタやピザに加えてもおいしいのですが、
臭みが少ないので生のトマトやお豆腐の上にのせて食べるなど、
サラダなどにそのままのせてもオススメです。
土佐沖の黒潮の海が育んだ、
きびなごと天日塩にギリシャの小島のオリーブオイルを組み合わせることで、
海外でも高い評価を得ています。
小さな生産者による品質の良いものを原材料に選んで使うことが、
生産者を守るとともに自らの製品価値も高めていく。
そんなイタリアのスローフードの理念が、この小さな瓶に詰まっています。
information
有限会社土佐佐賀産直出荷組合
住所 高知県幡多郡黒潮町佐賀80
電話 0880-31-4188
http://www.katsuo-tataki.com/
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