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posted:2014.10.27 from:岩手県大船渡市 genre:旅行 / アート・デザイン・建築
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writer profile
Yu Miyakoshi
宮越裕生
みやこし・ゆう●神奈川県出身。大学で絵を学んだ後、ギャラリーや事務の仕事をへて2011年よりライターに。アートや旅、食などについて書いています。音楽好きだけど音痴。リリカルに生きるべく精進するまいにちです。
岩手県の大船渡市立博物館にて、
写真家の石川直樹さんの写真展
「まれびと-海から現れし者たち-」が開催されています。
17歳の時から未知の場所に惹かれ、
世界最高峰の山々や北極、
アジア、アフリカなどを旅してきた石川さんが
日本で目を向けたのは、
海からやってきた来訪神を迎える、祭祀儀礼。
日本列島には、
民俗学者の折口信夫さんがいうところの「まれびと」、
すなわち異形の神を迎える儀礼が
数多く残されているそうです。
石川さんは10年以上前から
北陸や東北、九州、沖縄の海沿いの村を訪れ、
そうした来訪神儀礼を撮りつづけてきました。
今回の展示では、
大船渡市三陸町吉浜のスネカ、
秋田県男鹿半島のナマハゲ、
新潟県村上市のアマメハギ、
鹿児島県トカラ列島悪石島のボゼなど、
約90点を一挙に展示。
深い闇の中を歩く来訪神の姿や、
村の人と交流する姿、
白昼夢のような儀礼の様子など、
民俗学や人類学などの領域に興味をもち、
世界の辺境を旅してきた石川さんでなければ
撮れない写真ばかり!
写真を通じて新しい地図を
つくりあげていく石川さん。
その写真を手がかりに“異人”たちの足跡を
たどっていくと、
日本の未知なる風景が見えてきそうです。
本物のプリントで見る迫力も、また格別。
展示は12月21日(日)まで。
ぜひ会場でご覧になってみてください。
先着900名には、特製ZINEをプレゼント!
期間:2014年10月18日(土)〜2014年12月21日(日)
会場:大船渡市立博物館 特別展示室 多目的ホール
時間:午前9時〜午後4時30分まで(受付は午後4時まで)
休館日:毎週月曜日及び祝日 ※文化の日(11月3日)は特別開館
入館料:300円(高校生以下無料)
・まれびと-海から現れし者たち-
※「アマノハギ」を「アマメハギ」と間違って記載しておりましたので、修正いたしました。(10月27日 17:35)
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