素朴で温かな雰囲気を醸す木造建築の教会。
中ノ浦教会の別名は「水鏡の教会」。
潮が満ちているとき、入り江の水面に教会の姿が鏡のように
くっきりと映ることからこう呼ばれています。
1925年(大正14年)に建てられた木造教会で、特徴的な正面の尖塔は後年増設されました。

両側の壁面に大胆に施された赤い花の装飾は、椿のイメージだとも言われていますが、
椿の花びらは通常5枚あるのに対して、こちらは4枚になっているため、
十字架をイメージしたのではないか、という見方もあります。
しかもかつては今のような色ではなく、ピンクの花が塗り替えられたそう。
壁面や天井は淡いピンク色で、温かく柔らかな雰囲気。
折り上げ天井で中央部分を高くすることで空間を広く見せており、
祭壇部分のみ、こうもり天井になっているのも特徴です。
この教会が誰によって建てられたのかは不明ですが、
五島列島を構成する島のひとつである久賀島に、
鉄川与助が1920年(大正9年)に建てた細石流教会に造りが似ていることが指摘されています。
マリア像がたたずむ庭園にはバラが植えられていて、5月から6月にかけて見頃を迎えます。
