甲信地方の 豪雪災害エリアの最新交通情報! Hondaがネットで見られる 道路通行実績情報公開

記録的な大雪により、大きな被害が発生している甲信地方。
雪が積もって通れない道を事前に知っておけば、
事故が防げることも多いはず。

このたび、Hondaが、甲信地方の通行可能な道路の
参考情報を公開しました。
Hondaが集めた、直近4時間で車両が通行した情報が
1時間毎に更新されるのがパソコンやスマートフォンで確認できます。
これによって、車が通行していた最新の道を知る事ができるのです。

この道路通行実績情報は、東日本大震災の際も、
被災地でのよりスムーズな移動を支援するために公開されていたもの。
GoogleのWebサイトでも公開されています。
下記リンクよりご覧になってみてください。

Honda「甲信地方の豪雪災害エリアの道路通行実績情報を公開」

道路通行実績情報

GoogleのWebサイト

小豆島と都会をつなぐ「写真」

島の外で見てもらう、小豆島の写真展。

先週、大雪の横浜で「御苗場Vol.14 横浜」と「CP+2014」が開催されました。
全国規模の写真のイベント。
なんとそこで、私たちが撮影した島の写真が、
「小豆島カメラ女子が撮る こころシャッター写真展」として展示されました。

「御苗場Vol.14 横浜」で展示された「小豆島カメラ女子が撮る こころシャッター写真展」。

雪の中、たくさんの方々が足を運んでくださいました。

前回の小豆島日記「小豆島で暮らす、写真を撮る」でもご紹介しましたが、
いま、島で暮らす7人の女性メンバーで、小豆島の写真を撮っています。
島のメンバーだけでなく、オリンパスさん、カメラ雑誌「PHaT PHOTO」さん、
カメラマンのMOTOKOさん、そして行政と一緒に進めているプロジェクト。
使っているカメラは、オリンパスの「OM-D E-M5」!

昨年の秋から撮り始め、今回が最初の展示。
どんな写真を撮ったらいいのか、話し合ったり、各自で考えたり。
まだ半年も経っていないのに、
皆がどんどん写真にのめり込んでいく感じがとてもワクワクします。
展示した写真はこんな感じです。

黒島慶子さん撮影。醤油蔵を訪ねて蔵人さんが真心こめて醤油をつくる姿を伝えます。

牧浦知子さん撮影。島ではいろんな世代の人との交流があります。人生の大先輩との時間を楽しむ。

古川絵里子さん撮影。いつも見ている海だけど、その表情は毎日違っていて、とても面白い!

坊野美絵さん撮影。小江漁港の、秋から冬の風物詩ゲタ干し。丁寧な暮らしを伝えます。

大川佳奈子さん撮影。小豆島の霊場をまわるお遍路。アートフィルタを使って撮影。

太田有紀さん撮影。日常の中にある瀬戸内国際芸術祭の作品とはしゃぐ少年たち。

山間の集落、肥土山という農村で家族で暮らす。その姿を伝えます。

今回の横浜での展示には、島のメンバー3人が参加しました。
小豆島観光協会で働く坊野美絵さん(通称:ぼーちゃん)は、
仕事でも島の行事や人を撮影。
ほぼ毎日小豆島のどこかをカメラを持って動きまわっています。
小豆島町役場で働く太田有紀さん(通称:ぺえちゃん)は、
行政と私たちの活動のパイプ役。
今回の企画で写真を本格的に撮り始めましたが、
子どもたちやおばちゃんたちをパシャパシャ撮っています。
島のホテルで働く大川佳奈子さん(通称:がっちゃん)は、No Beer, No Lifeな女子。
普段は島で撮影し、休みのたびに海外にぴゅーっと出かけて撮影してます。

なぜか赤、青、黄の信号色の3人(笑)。
大雪にも負けず、いろんな方々とお話し、面白いネタを持って帰ってきてくれそうです。

みごとに信号色の3人。大川さん(黄)、PHaT PHOTOのテラウチマサトさん、坊野さん(青)、太田さん(赤)。

皆さまと一緒に。こんなふうに一同が集まれることは本当に貴重です。

展示会場には、小豆島町長の塩田幸雄さん、
オリンパスの小川治男さん(オリンパスイメージング(株)代表取締役社長)、菅野幸男さん、
PHaT PHOTOのテラウチマサトさん(CMS代表取締役)、速水惟広さん(編集長)など、
たくさんの方が様子を見に来てくださいました。
東京と小豆島、なかなか会うことができない方々と、
ここで繋がることができ、とても良かったと思います。

小豆島町長の塩田幸雄さんも様子を見に来てくださいました。

オリンパスの小川治男さんと。

そしてこの展示のタイミングとあわせて創刊された
「Have a nice PHOTO!」というフリーの写真雑誌でも
私たちの活動を紹介していただいています。
「Have a nice PHOTO!」は今回の御苗場の企画をされている
CMSさんが出版されている雑誌で、地域×写真がテーマ。
東急東横線、田園都市線の各駅やカメラのキタムラさんなどで配布されています。
配布場所についてはこちらをご参照ください。
ぜひ、お手にとってご覧になっていただければと!

地域×写真がテーマの「Have a nice PHOTO!」というフリーの写真雑誌。

「週末+1DAYで行く島」として、私たちの活動が写真とともに紹介されています。

さて、最初の展示が無事に終わりました。
今度は夏に向けて、Webでの公開や小豆島への写真ツアー、
大阪、小豆島での展示企画を進めていきます。
島のメンバーと島の外のメンバーが一緒にやるからこそできることを、
ひとつずつ実現していけたらいいなと思います。

小豆島で暮らす、写真を撮る

島で暮らす7人の女性が撮る写真を、発信する。

昨年から進めてきた新しいプロジェクトが、少しずつかたちになろうとしています。
ずばり、小豆島とカメラ!

昨年の春頃から、カメラマンのMOTOKOさんと
カメラ雑誌「PHaT PHOTO」さんの企画で、
地方とカメラメーカーが一緒になって何か新しくて面白いことをできないか!
と進めてくれているもの。
オリンパスさんが一緒に取り組んでくれることになり、
いよいよ動き出したという感じです。

昨年11月小豆島で。オリンパスさん、PHat PHOTOさん、MOTOKOさん、島のメンバーと顔合わせ。

オリンパスのOM-D E-M5を持って、島内を撮影。

どんなプロジェクトなのか。
写真を撮るのは、小豆島で暮らす7人の女性。
日々の暮らしのなかで出会う、美しい景色、おいしい食べ物、優しい人々を
オリンパスのOM-D E-M5というカメラで撮影しています。
その写真を通して、
「見たい、食べたい、会いたい。小豆島に行きたい!」さらには
「小豆島で暮らしたい!」という流れを生み出せたらいいなと思っています。

今年1月。打ち合わせしながらも撮影。撮っているのはメンバーが持ってきてくれた下仁田葱!

Tシャツやカメラストラップなんかもつくれたらいいねと、イラストレーターのCHO-CHANにも参加してもらいました。

打ち合わせ後にみんなでごはん。

オリンパスのOM-D E-M5と集合写真。

私たちはプロのカメラマンでも、いわゆるクリエーターでもない。
それぞれ別の仕事をしていたり、主婦だったりします。
そうやって島で普通に暮らしているからこそ出会える、そういうシーンを撮りたいなと。

どんな写真を撮ったら、外の人が小豆島に行きたいと思ってくれるのか。
MOTOKOさんやPHaT PHOTOの竹中さんと話していくなかで、
なんとなくこんな感じの写真なのかなというのを感じ始めたところ。
少し離れて「客観的に小豆島を見る」ようにする。
趣味の写真じゃなくて、小豆島を伝える写真。
そう意識しながらとにかく撮る。
撮って、外に公開していくことで、反応を見ながら、
自分たちなりの小豆島写真をつくりあげていきたいなと思っています。

島のメンバー同士で撮った写真をレビュー。

ほかの地域の活動も参考にしながら。

東京とはGoogleハングアウトで繋いで打ち合わせ。

このプロジェクトの最初の発表の場が、
今週2月13日(木)〜16日(日)まで横浜で開催される「御苗場Vol.14 横浜」。
全国的なカメラと写真映像のイベント「CP+2014」と同時開催されます。
最初としては贅沢すぎる場。
ここで「小豆島カメラ女子が撮る こころシャッター写真展」として、
私たちの写真が展示されます。

島に暮らす自分たち自身が島の良さを感じ、それを自分たちの手で発信していく。
そして、写真展や小豆島への写真ツアーなどを通して、
外の人たちに小豆島に来てもらう、島のファンになってもらう。
最終的に、自分たちも含めた島での継続的な暮らしに繋げることができれば、
それは本当にすばらしいことだと思う。

碁石山からの絶景をOM-Dで撮影。

夕陽と海。小豆島で暮らしていると、日常の中に美しい景色がいっぱいある。

というわけで、今日もまた小豆島で暮らし、写真を撮っています。

関東・東北で記録的な大雪! 東京で45年ぶりに25cm、 仙台でも78年ぶり35cm

昨日8日は、西日本から東日本の広い地域で雪となりました。
現在では雪が止んだところがほとんどですが、
各地で積雪量の新記録が相次いだようです。

吹雪の東京都内

関東地方では、東京都心にて1969年以来45年ぶりに積雪が25cmに! 
埼玉の熊谷では60年ぶりに積雪40cmを、千葉では観測史上最大の積雪30cmを記録。
また仙台市においては、積雪35cmという昭和11年2月以来、78年ぶりの積雪を記録。

あれ、仙台は東京と10cmしか記録が変わりません。熊谷にも負けています。
雪国のイメージが強い東北なのに意外ですよね。
仙台は東北なので確かに冬は寒いんですが
実は雪自体はあんまり降らないんです。

仙台は意外と雪が降らない

データ:都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]

例えば年間降雪量ランキング(2011年)において
1位は青森県、3位は山形県、5位は秋田県、
8位が岩手県、12位が福島県なのですが、宮城県は15位。
11位の鳥取県、13位の滋賀県、14位の島根県より雪が少ないということになります。

宮城県でも蔵王山や山間部などでは大雪も珍しくありませんが、仙台は特に雪が少ないほう。
なので体育の授業で校庭でスキーをしたり、道に温水のスプリンクラーがあったり、
信号機が縦に設置されるなどの雪国らしさはあまり見かけることがないような気がします。
今回の大雪で仙台の公共交通機関は麻痺し、住民の皆さんも戸惑っておられるよう。

仙台市の積雪(8日)写真提供:仙台の戸田さん

大雪の次の日、気温が上がってからも気をつけて頂きたいのは、
一度溶けたところがまた凍って、ツルツルになっている道の雪や、
気温が上がって、屋根から滑り落ちてくる雪。
転んでも手を使って身を守れるように、手袋などを着用しておでかけしてくださいね。

パン屋タルマーリー 渡邉 格さんと麻里子さん

菌が息づく、タルマーリーの不思議なパン。

きっと、誰もが社会の教科書で一度は目にしている、経済学者がいる。
「(カール・)マルクス」。彼の考えを身近に感じる人は少ないかもしれないが、
マルクスが考える経済をヒントに、パン屋という仕事を見つめた本がある。
渡邉 格(いたる)さんの著書『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』だ。
この本には、格さんが、奥さまの麻里子さんと共につくりあげてきた、
「パン屋タルマーリー」の哲学が、綴られている。
渡邉夫妻が考えるパン屋の哲学とは?

タルマーリーがある通りは、「町並み保存地区」に指定され、古い家屋が並んでいる。

タルマーリーが店を構えるのは、岡山県の北西部に位置する真庭市勝山。
“晴れの国、岡山”と言えど、ここは山陰の文化も香るまち。
取材に訪れたのは1月中旬、外は粉雪が舞っていた。
「移転を決めたときには、ここまで山奥を選ぶとは、
想像していなかったんですけどね」と麻里子さんは笑う。
古民家を借りて1階をパン屋、2階を自宅とし、子どもふたりと4人暮らしだ。

もともと、千葉県いすみ市に店を構えていた渡邉夫妻は、
東日本大震災をきっかけに、移転を決意。
東京に出荷先がある関係で、宅急便が翌日到着できることを視野に入れると、
候補にあがったのは、岡山県。
パンづくりに欠かせない、おいしい水を求めて県内の移転先を探した。
格さんが岡山県内の井戸水や湧き水を試飲していき、鳥取との県境にある、
蒜山の水を飲んだ時「甘みがあってビックリ」して、この地に決めたのだそう。

タルマーリーの看板商品の「和食パン」。もっちりとした食感で、噛めば噛むほど甘みが口のなかに広がる。

勝山に移転して、タルマーリーは今年の2月でまる2年が経つ。
「ようやく、ここでしかつくれないパンのかたちができてきています。
いわゆる“過疎のまち”ですが、この土地に来ていいことばかりなんですよ」
と格さんはとってもうれしそう。
格さんは、この土地の水と小麦、そして天然の菌にこだわる。

その“菌”が、タルマーリーのパンのすべてを物語るのだ。

第一次発酵後のふんわりと膨らんだ和食パンのパン生地。天然菌が息づくタルマーリーのパン生地は、なんだかつやつやしている。

酵母菌はもちろん、乳酸菌、麹菌など、
パンの発酵に関わる菌には、さまざまな種類がある。
なかでもタルマーリーが力を入れているのが、
酒種をつくるために必要な天然の麹菌。

現在の日本では、味噌でも醤油でも日本酒でも、
ほとんどが「もやし屋」から種麹(純粋培養した麹菌)を仕入れて
麹を仕込む。格さんもかつては市販の種麹を使っていたが、
それを自らの家で採取することにした。
ちなみに、麹菌というのは、いわゆるカビのこと。
格さんは、蒸し米についたいろいろな色のカビを舐めて、
麹菌を見つけ出したというから、生物学者なみの探究心に感服する。

しかし、この天然菌、うまく採取できても、扱いがとても難しい。
だから、一般のパン屋さんでは、安定した発酵ができるように、
純粋培養された「イースト」を使う。
「数軒のパン屋で修業してみて、日本の“天然酵母パン”は、
市販の天然酵母を使うのが主流。自家製酵母を使っても、粉の配合を調整し、
イーストを添加して発酵を安定させている場合が多い。それに、
よく、日本の小麦粉ってパンづくりには向いていないって言われていますよね。
修業したのもフランスのバゲットを得意とするパン屋だったので、
フランス産やカナダ産の小麦じゃないと、本場のバゲットにならない!
と、妻にも説明していたんですけどね……」と格さん。
そこは、麻里子さんが、譲らなかった。

パンをつくるのは格さん、販売と広報は麻里子さんの担当だ。

大学の農学部で、環境問題について勉強した麻里子さんは、
食の分野から自然環境をよくしていけないかとずっと考えてきた。
そのためには、まずは地域内循環を生むような生産態勢が必要だと。
「日本の小麦で、おいしいパンをつくることが、あなたの使命でしょう!
と、いつも言っていましたね(笑)」(麻里子さん)

自分が学んできたパンづくりをくつがえすような条件。
しかし、苦労しながらも、格さんはどんどんパンづくりにのめり込んでいく。

さらに、タルマーリーでは、パン生地に砂糖を使わない。
天然酵母を謳うパン屋でも、発酵を安定させるために、
酵母の栄養剤として、砂糖を使う場合がほとんどだという。
「当初は健康志向の意味もありましたけど、
結果的には、砂糖を使わないパンづくりのほうが面白かった。
そのおかげでタルマーリーらしさをさらに追求することができました。
つまり、砂糖を入れると、どんな良くない素材でもパンになってしまう。
でも、砂糖なしだと、きちんと素材を吟味しないと発酵がうまくいかず、
ちゃんとパンにならないんです。だから、自然栽培の素材を厳選し、
自分の感覚に向き合うことができましたね」(格さん)

作業の合間を見て、菌のこと、パンのことについて丁寧に教えてくれる格さん。

基本材料は、国産小麦、汲んできた蒜山の水、塩のみ。
これに、天然菌たちが働く酵母の種類によって、
タルマーリーのパンは風味が異なる。
勝山に移転して、1年が過ぎ、ようやくこの土地にあった配合が見えてくるも、
タルマーリーの家屋に棲み着く天然菌はなかなか手強い。
急激な気温の変化はもちろんだが、
なんと、スタッフの心が落ち込んだりしても、発酵が悪くなるときがある。
格さんは、神経を研ぎすまし、目には見えない菌の動きを読み解く。
菌がうまく活動してくれなければ、おいしいパンがつくれず、
その日の売り上げが立たない。それではスタッフも家族も暮らしていけない。
「腐敗するか、発酵するか。プレッシャーですね。そのためにも、
ちゃんと休息をとらないと、感覚が鈍ってしまうんです」

ここで、ようやく、マルクスの登場だ。

まだ暗い朝4時からタルマーリーはスタート。発酵したパンを分割、成形と、リズミカルの作業は進められていく。製造スタッフの湊 貴光さんと、橋本春菜さんとの息はぴったり。

レーズン酵母を使ったカンパーニュ。上はふんわりとふくらんだ生地(上)。その後オーブンで焼かれ出てきた(下)。とても美しい!

タルマーリーの経営理念は、利潤を生み出さないこと。

「東京都の近郊住宅地で育ち、高校でドロップアウトしちゃって、
パンクバンドやりながら、引越し屋のバイトをしたり。
いい大学に入ってうまくいっているやつもいたけど、
ほとんどの友だちはトラックの運転手。
俺もこの先、運送屋で生きていくしかないのかな……と思っていました。
そういう世界から抜け出す方法が見えなくて、先の見えない不安に悩んでいました」
そんな23歳の時、格さんは大学教授である父とともに
ハンガリーに滞在したことをきっかけに、25歳で国立大学の農学部に入学。
卒業後は、有機農産物を扱う会社に入社した。
しかし、現実は、産地偽装のようなことも少なからずある流通体制。
「有機農業の発展」という理想に燃えて就職したものの、
「会社組織」の中で、数々の「理不尽」にぶち当たった。

タルマーリーのある勝山を流れる旭川。

学生の時から「いつかは田舎で暮らしたい」と思っていた格さん。
そのために、手に職を……と悩んだ結果、
突如パン職人になることを決め、修業を始める。
30歳のときだ。独立するまでに、4軒のパン屋で修業を積んだ。そのうち、
1軒目は、「毎日ボロ雑巾のように、朝から晩まで働いた」という。

格さんが、マルクスの「資本論」を父に勧められたのは、
タルマーリーを開業して1年目の時。
「パンが高い」というお客さんからの声に悩んでいた頃だ。
読み始めてみると、修業時代のパン屋の労働条件は、
マルクスの生きた150年前と何も変わらないことに気づく。

マルクスの考えを紐解くと、
自分の置かれている資本主義経済の仕組みが見えてくる。
何でこんなに朝から晩まで働かなくてはいけないのか。
労働者がどれだけ働いても、約束した賃金だけが支払われ、生まれた利潤は資本家が握る。

格さんはマルクスを勉強するうちに、この資本主義経済の矛盾は
「利潤」を生むことを最優先にした生産体制にあると理解する。
そして、さらに確認する。
当初から掲げたタルマーリーの経営理念、
「正しく高く材料を仕入れて、正しく高くパンを売る」という考えは
利潤を生み出せないけれど、これこそが、その矛盾から逃れ、
次の経済のあり方を提案していけるのではないか……と。

レーズン酵母を使ったレーズンブレッドが焼き上がった。

「利潤が出ない」ということは「赤字を出す」ということではない。
まずは、損益分岐点をクリアにすること。
人件費、材料費などの原価から、1日の売り上げ目標を計算。
自分たちやスタッフが働いた分は、売り上げのなかできっちり還元する。
そもそもは、パンに正当な価格をつけなければいけない。
「パンの価格問題は、いつも夫婦げんかの議題でした(笑)」と格さん。
“あんぱんは100円”という一般常識に、どこまで切り込んでいくか。
「麻里子はブレないんですよ。価格を下げないことに。
でも、俺は当初、“値ごろ感”を望むお客さんのことばかり考えてしまっていた。
自分のパンに、自信がなかったんだと思います」

麻里子さんが目指すことはとてもシンプル。
食と職の豊かさや喜びを守り、その価値を高めていくことだった。
「私は情報を発信する、販売する立場として、
意味のあるものだったら、
正当な価格を理解して買ってくれる人が必ずいると信じていたんですね」

ちなみに、マルクスいわく、
資本主義経済の矛盾の一因に、「生産手段」を持たない「労働者」が、
自分の「労働力」を賃金と交換するしかないという構造があげられる。
格さんは、ひとりひとりがその生産手段を取り戻すことが、
有益な策のひとつになるのではないかと考えている。

つまり、タルマーリーとしてのパンの価値を高めていった結果、
菌をベースとしたパンづくりが生産手段となり、
それは、パン職人としての格さんの自信へもつながっていった。
格さんの探究心を支えたのは、そんな麻里子さんの真っすぐな思いに他ならない。

麹菌を使ってつくられるピタパン。もちもちした食感にハマってしまうファンは多いそう。

「千葉から勝山に移転したとき、自分がつくるパンに、さらにシビアになりましたね。
菌のためには人間が少なければ少ない土地ほど、のびのび生きられて最高の環境なんですが、
パンを売ると考えると、マーケットが小さくなるのは、正直不安でした。
だからこそ、ここ勝山でしかつくれないパンをとことん追求しよう!
と、夫婦で強く決意したんです。

大変そうに見えるかもしれませんが、
天然菌だけでパンをつくると決めてからのほうが、自由になれました。
とにかく、菌の声に耳を傾けるために、自分の感覚を研ぎ澄ます。
人間の頭だけで考えているとどこかずれていったり、
奇抜なことを妄想してしまうと思うんです。
でも、菌という自然の法則と日々向き合うことで、自分の心も鍛えられる。
食をつくるって、本来そうなんだと思うんですよね」(格さん)

「天然菌だけと決めてから、私たちはいつも“菌”が起点になったんです。
人間って、いろんな情報に流されてしまいますよね。
玄米のほうが体にいいんじゃないかとか、
価格が高いからこっちの素材のほうがいいんじゃないか、とか。
でも、菌は何も迷わずに、発酵という結果ですべて教えてくれるんです」(麻里子さん)

作業中のスタッフの合間をぬって工房を動き回る、娘のモコちゃんと息子のヒカルくん。

焼き上がったパンから売り場に並べられ、10時に開店だ。

「そうやって、クオリティの高いパンをつくるためには、
パンをつくらない時間が必要なんです」と格さんは、休息をとても大切にする。
タルマーリーの営業日は、木・金・土・日曜のみ。
水曜は仕込みのみ。日曜は、次の日の仕込みがないので、
製造現場で高い集中力を要するのは、木・金・土曜の3日間。
ほかにも冬休みと夏休みが2週間ずつ、春休みも1週間あるそうだ。

最近出会った島根の自然放牧の牛乳で、ヨーグルト酵母の培養を始めたという。この瓶の牛乳の中で、天然の乳酸菌が働いている。

長期休みの間も、生産者に会いにいったり、
自家製粉機を導入したり、中庭の物置をつくったり。
休みと言えども、よりよいパンをつくるためにフル活動の格さん。
「まだまだ、やりたいことはたくさんありますね。
ドライフルーツなどの副材料も、まだほとんどが輸入モノですし、
ビール酵母のもととなるモルトも、ゆくゆくは地場の素材に変えて、
さらなる進化をしていきたいんです」
同時期に岡山へ移転してきた自然栽培の農家「蒜山耕藝」など、
地域の生産者との連携が進むと、
パンが地域内循環をつくり出すカギになるかもしれない。
「今はイートインという形式のカフェも、もっと充実させていきたいです。
近隣の農産物の加工をしたり、もっと地域内循環するような、
仕組みを広げていきたいですね」と麻里子さんも続ける。

そんな風にこれからのことを話すふたりは想像力に溢れていて、
聞いているこちらもなんだかとても楽しくなってくる。
マルクスを読み解いたら、菌が導いてくれた勝山でのパンづくり。
菌を起点に、新たな可能性を模索し続ける、ふたりのしなやかな生き方からは、
ローカルでの暮らし方のヒントがまだまだ眠っている気がする。

この家に決めた理由のひとつである、タルマーリーの中庭。この庭には川が通っていて、夏には蛍も飛ぶという。温かい季節は、庭カフェとなる。ちなみに、このウッドデッキは、美作市のセレクトショップ難波邸を運営する山田夫妻が手がけたのだそう。

information


map

パン屋タルマーリー(イートインカフェあり)

住所 岡山県真庭市勝山195-3
電話 0867-44-6822
営業時間 10:00〜17:00 月曜・火曜・水曜定休
http://talmary.com/

information

別冊コロカルでは、月に1回タルマーリーのパンを販売している、
岡山県美作市の複合施設ショップ「難波邸」を訪ねました。
フフルルマガジン「別冊コロカル」

ここにある資源をいかして暮らす

使えるものを、工夫しながら。

いま私たちが暮らしている家は、たくちゃん(夫)のお祖父ちゃんの家です。
曾祖父ちゃんの代に建てたそうなので、たくちゃんで四代目。
そこにはながーい歴史があります。
かれこれ約120年。

いわゆる農村民家で、母屋のほかに蔵、離れ、
タバコの葉の乾燥部屋(昔、小豆島ではタバコの生産が盛んだったそう)、
農機具の収納小屋があります。
ありますといってもその一部は床が朽ち、屋根が崩れ、使えない状態。
家というのは人が暮らし、手入れをしないとどんどん朽ち果てていってしまう。

たばこの乾燥部屋。屋根は崩れ落ち、隙間から陽射しが。

崩れ落ちた壁。修理したいけど、なかなか手がまわらない。

農機具小屋。お祖父さんが使っていた状態そのまま。

そこに私たちが帰ってきて、いまいろいろと直しながら暮らしている。
母屋は一部をカフェとして住み開くため、基礎から大工事。
この完了までに計画から約1年。
これから順に、蔵は野菜の出荷作業場に、離れは農家民宿に……
壮大な夢は広がっています(笑)。
ひとつずつ進めていくしかないですね。

ここには、この家という資源のほかにもたくさんの面白いものが残っている。
もう使われなくなってしまって、まさに埃をかぶっているようなものばかりなんだけど。

みかんなどの作物を収穫して運搬するための木製のみかん箱。
収穫したお野菜を入れるためのカゴ。
つくったお素麺を保管しておく木製の素麺箱。
ずっしりとした構えの洋服や着物の収納タンス。
遊び心がある茶ダンス(昔の日本のお茶の間の隅にありそうなもの)。

隣のお素麺屋さんから使わなくなった素麺箱をいただいた。

素麺箱とみかん箱をきれいに拭いて塗装。それだけでだいぶ雰囲気が変わる。

そういうものが何十年も処分されずにそのまま残ってる。
おっ、これ使えるじゃん! と思いながら、掘り出してきては、
お野菜の販売の時に使ったり、カフェのディスプレイとしても活用。
なんでも買わなくても、ふとまわりに目を向けてみると、
ここには活用できる資源が山ほどある。

使っていない茶ダンスの引き出しを壁に取り付けてディスプレイに。

塗装した素麺箱でつくった小カウンター。

お素麺箱を壁に取り付けて調味料や食器の収納棚に。

家で埃をかぶって眠っていたカゴを使って野菜を販売。

それはモノだけじゃなくて、食べ物や風景などもそうなんじゃないかなと。
毎年秋には柿があり過ぎて困ったり、
いまの時期は食べきれないほどの柑橘をいただく。
こういうものこそ、何かにいかして、
ここに住む人たちが幸せになることを考えたいなと思う。

もちろん、なんでもかんでもあるわけじゃなくて、島にはないものもたくさんある。
私たちの生活もネット通販がなければ成り立たないくらいかも。

それでも、できる限りここにあるものと自分たちの知恵と手を使って、
暮らしをつくっていけるといいなと思います。

小さな畑や家業が里山の風景をつくる

この風景を残し続けるために。

1月末、大寒から立春までのこの時期が、1年でいちばん寒い季節。
今朝も外に置いてある水鉢に立派な氷が張っていました。

庭の水鉢に張った立派な氷。

この時期、畑作業は比較的のんびりしています。
もちろんやることはてんこ盛りなんですが、
草刈りと水やり、次々と育つ作物の収穫をしなくてもいい分、
夏に比べると余裕があるという感じ。
そして何より気候的に体が楽。
夏の日中は暑すぎて、外での作業は本当に過酷。
冬は防寒対策さえしっかりすれば、日中の作業は穏やかです。

私たちが暮らしている肥土山(ひとやま)の集落全体もいまはそんな雰囲気。
ゆっくりと育つ白菜や大根を少しずつ収穫しては、
自分の家で食べたり、おすそ分けしたり。
そして空いた時間に、切り干し大根をつくったり。

肥土山の冬の畑と田んぼ。白菜や大根がそこら中の畑で育てられています。

おばちゃんと一緒に切干大根づくり。こういうのも肥土山の風景。

干した大根と人参。これで長いこと保存できるようになる。

肥土山には共同の水洗い場がぽつぽつとあって、
そこで収穫したお野菜を洗ったりできます。
おばちゃんが野菜を洗っている、そういう風景に出会うとなんだか嬉しくなる。
あー、まだこの水洗い場は現役なんだなあと。

共同の水洗い場でお野菜を洗うおばちゃん。

そしてもうひとつ、冬の小豆島と言えばお素麺。
肥土山にも何軒かお素麺屋さんが残っていて、
この季節の天気の良い日中は、お素麺が天日干しされています。
真っ白なお素麺と澄んだ青い空のコントラストがほんとに美しい。
寒い時期につくられる「寒そうめん」は、
少ない塩でつくることができ、コシが強くておいしい。
そんなおいしいお素麺をつくるために、この時期は午前3時頃から作業するそう。
続けていくのが大変な仕事です。

天日干しされる「寒そうめん」。

娘の幼稚園のお友だちの家。素麺づくりが暮らしの一部。

跡を継ぐ人がいないと、この風景も肥土山からなくなってしまう。

肥土山はいまはまだ現役の集落。
こんなふうにして、そこに暮らす人たちが畑を維持したり、
家業を続けることで、風景が保たれてる。
でも、これがあと10年もするとどうなるのかなと時々考える。
畑を手入れする人が少しずつ減り、やがてそこは山に戻っていき、
お素麺屋さんも跡を継ぐ人がいないと、あの天日干しの風景はなくなってしまう。
この風景を残し続けるためには、ここで豊かに暮らし続けるためには、
そういうことを続けていく人を減らしちゃいけないんだなと思う。

きれいに手入れされた田んぼと家々。だんだんと山が迫りつつある。

冬の夕暮れ。ひとつひとつのシーンがきれい。

そんなことを考えながら、私たちはここに拠点を構えて人を招き、
そして畑を耕し野菜をつくることで、この集落と風景を保つことに
少しでも関われたらいいなと思っています。

テーマは「半島と食」。 銀座で日本の半島を知る展覧会 「半島のじかん2014  半島の台所」

2014年1月29日(水)から、
松屋銀座7階・デザインギャラリー1953にて、
展覧会 半島のじかん2014「半島の台所」が開催されます。
半島とは、三方を海に囲まれ、
すぐそばに里と山を持つ、豊かな自然に恵まれたところ。
海に囲まれた日本列島には、たくさんの半島がありますよね。
この展覧会は、そんな日本の「半島」をテーマに、
日本デザインコミッティーと国土交通省が共同開催しているイベントです。
今年で3回めの開催となります。

今回のテーマは、「半島と食」。
会場では、半島と食をテーマとした展示 「半島の台所」
やクリエイターによる制作エピソード、
生産者とクリエイターが語る半島の食のデザインなどのトークショーもあるんです。

(c) 日本デザインセンター

2014年2月2日(日)には、
「半島のじかん2014」のグラフィックデザインを手がけた
日本デザインセンターの大黒大悟さん、原研哉さん、
みつばち先生こと鈴木輝隆(江戸川大学 社会学部教授)さん、
有城利博(ありしろ道具店店主・伊豆中南部地域)さんや
金七聖子(松波酒造若女将・能登地域)さんらが登場する
トークショーもあります。
入場は無料。半島出身の方も、そうでない方も
ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。

第701回デザインギャラリー1953企画展 半島のじかん2014「半島の台所」

神社ごとに違う! 毎年1月25日に各地で行われる 「鷽(うそ)替え神事」の お守りが可愛い

1月は鷽替え(うそかえ)行事の時期。
鷽替えとは菅原道真を祭る神社(天満宮・天神社)で
行われる伝統的な神事のこと。

「鷽」という種類の鳥を模した木彫りのお守りを
参拝者がお互いに取り替える、または新しいものに買い替えることで
前年におきた悪いことを嘘(鷽)にして
今年の良いことに取り(鳥)替えることを願って行われます。

幸運を招くとされる鳥、「鷽」の木彫り。神社によって形や塗りが微妙にことなり、大きさもいろいろ。こちらは亀戸天神の懐中サイズと一のサイズ。小鳥社1号ブログ「初天神の日に木鷽を買いに行く(その4) 亀戸天神」

発祥の地である福岡の大宰府天満宮では毎年1月7日に行われますが、
全国的にはお正月や初天神の日である1月25日に行われる所が多いようです。

たとえば東京では
亀戸天神社(江東区亀戸、1月24日・25日の2日間)
湯島天満宮(文京区湯島、1月25日)
五條天神社(台東区上野、正月三が日・1月25日)
新井天神 北野神社(中野区、1月25日)
などで行われ、多くの参拝者で賑わいます。

湯島天神の細長いバージョン。木鷽は年々大きいものに買い替えていくと良いと言われています。小鳥社1号ブログ「初天神の日に木鷽を買いに行く(その3) 湯島天神」

新井天神は素朴な表情がキュート!小鳥社1号ブログ「初天神の日に木鷽を買いに行く(その5) 新井天神」

こちらの写真を提供してくれた小鳥社1号さんは、昨年木鷽の可愛さに興味を持ち
1日で上記の4カ所を周ってみたそうです。
少し駆け足となったようですが、色々な表情を見せる鷽を集めながら、
梅の早咲きなどを眺めたり、よい散策にもなったようです。

また、配布される木鷽の中には将来家運がよくなる吉兆であるとして
「金鷽」という超レアなものも交じっています。
さらに「鷽」は「學」(学の旧字体)の字に似ており、
学問の神様といわれる菅原道真とも縁深く
合格祈願のお守りとしても人気とのこと。
今週の土曜日、散歩がてらにぜひ訪れてみてください!

小鳥社1号ブログ

自分たちの手でつくる「カフェ」という場所

できるだけお金をかけず、時間をかけて。

小豆島に引っ越してきて1年ちょっと。
去年の夏から始めた築120年の自宅の改修工事は、
寒くなる前に終わり、そこから3か月経ちました。
ようやくカフェのオープン日も決まり、
その日に向かって、最後の仕上げをしています。

ガラス戸越しに肥土山の景色を楽しめる席。

そのまま残したかまど。横には古材を使って棚を設置。

カウンターでお昼ごはん。自分たちで使うことで、こまごま調整。

田舎で暮らすようになり、できるものはなるべく
自分たちの手でつくりたいと思いながら暮らしています。
そういう思いから、私たちの事業名
「HOMEMAKERS(ホームメイカーズ)」もつけました。
かつてアメリカで主婦のことを「HOMEMAKER」と呼んだ時代があったそうです。
家でいろいろつくるのが仕事という意味。
食べ物、洋服、家具、家など身の周りのモノをいろいろつくる。
そんな暮らしに必要なものを自分たちの手でつくる生活が送れたら、
きっと人生は豊かになるだろう、という思いから。

でもやっぱり、なんでもかんでもはつくれないのがいまの私たちの正直なところ。
例えば、家の土台となる基礎部分の改修。
自分たちの手でつくろうとも思いましたが、
時間とお金を考えると、そこは大工さんにお願いしようと判断。
今回は大工さんの作業を間近で見ることで勉強しようと思いました。

基礎、柱、床、壁、天井、
そういう基本的な部分の工事が完了し、その後は自分たちで。
まずは古い部材の汚れを拭いて、掃いて、それから塗装。
本棚、柱、床、天井、建具と、とにかく塗る。

天井の汚れを拭き取り、その後塗装。

古い窓を外して塗装。見違えるほどきれいになる。

玄関の木枠も塗装。

そしてようやく家具の搬入。
昔からそうなのですが、なんとなく新品の家具を買うのが苦手。
単純に価格が高くて買えないだけなんですが、使わなくなった人から譲ってもらったり、
時間をかけて探せば、安く手に入る古くていい家具は結構ある。
大正や昭和初期につくられた家具は、贅沢に木を使っていて、
細工も丁寧で本当に美しい。
そうやって10年くらい集めてきた家具を自分たちの手で直して、カフェでは使います。

かれこれ10年以上前に大学で使わなくなったのでもらった椅子。

古くなって使わなくなったので譲ってもらった椅子。これから座面をリペア。

家の改修工事で出た廃材。棚やテーブルをつくる時など何かと使える。

さらに食器や小物など、カフェを営もうと思うと、
本当にたくさんのものがいるんだなと実感。
なるべくお金をかけずに揃えるために、
リサイクルショップや陶器市などで安く購入したり、自然のものを拾ってきたり。
時間がかかるけど、足を運んでひとつずつ見つけていきます。
それが大変でもあり、とても楽しくもある。

時間をかけて集めた食器たち。

リサイクルショップで仕入れた食器。こういうのに出会えると嬉しい。

そしてまだまだ作業中ですが、オープンは2014年2月22日に決めました。
ニャン・ニャン・ニャンで猫の日だそうです(笑)。
あと1か月で間に合うか、間に合わせるしかないですね。
がんばります。

mouse

愛媛県『mouse』 
発行/cafe KIKO&YVAN

愛媛県西条市の小さなお店、cafe KIKO&YVAN が発行するリトル・プレス。愛媛県の美味しいお店や思わず笑みがこぼれるできごとや人物を、のんびり・まったり・ゆったり紹介しています。地元の豊かな自然と田舎町で小さな幸せ発見! マガジンです。

*Café Crema ドリップパック
*cafe KIKO&YVAN オリジナルFinlandポストカード付き

定価350円

島での仕事、おいしいごはんの撮影会

地元食材を使った、おいしく楽しい撮影。

小豆島で暮らしていて本当に贅沢だなーと思うことがいくつかあるのですが、
その中のひとつが、身近な人がおいしいものを作っていること。
これは◯◯さんのところのお素麺とか、
このオリーブオイルはあそこのオリーブ畑のだとか。
食卓にはいつも何かしら小豆島産のものがあり、
食べながら作っている人の顔や風景が思い浮かぶ。

そして、そんなおいしいものに関わる仕事をさせてもらえることが時々あります。
先日は小豆島産のオリーブオイルのパンフレット制作。
オリーブの収穫もお手伝いさせていただいた、
イズライフさんのエキストラバージンオリーブオイルです。

イズライフさんの今年のエキストラバージンオリーブオイル。

商品がどんなものかという詳細な説明ではなくて、
オイルがあるおいしい暮らしを伝えよう。
というわけで、身近な料理を何種類か用意して、それにオイルをかけて撮影。

釜玉うどんにサッとひとかけ。
バニラアイスに濃いめのコーヒーと一緒にかけて。
シンプルな料理が、それだけで贅沢な一品になる。

さぬきの代表、釜玉とろろうどんにサッとひとかけ。

バニラアイスに濃いめのコーヒーとオリーブオイルをかけるだけで簡単スイーツのできあがり。

ドライフルーツとナッツの豆腐クリームチーズあえに。

ぶり大根にもオリーブオイル。和食にもナイス!

料理を作ってくれたのは、島の友人のちほちゃん。
ちほちゃんの作る料理は見ているだけでも本当にきれいでおいしそうで、
とても楽しい撮影の時間だった。

明るい窓辺で撮影。

かつお節をはらりはらりと。見ているだけでもおいしそう。

料理担当のちほちゃん。

地元産の鯛と野菜、果物を使って。本当に美しい盛りつけ。

さらに撮影が終わったものは順次いただくというおまけつき。
おまけというかメインというか(笑)。

食べる担当はイズライフの堤さん。小豆島産のお醤油をかけて。

普段の繋がりの中から、こういう楽しい仕事が生まれる。
料理が得意な人、撮影が得意な人、工事が得意な人、人を繋げるのが得意な人……。
島にはいろんな人がいる。
それぞれの得意をあわせれば、自分たちの手で新しいものを生み出したり、
古いものに新しい価値をつけることができ、それを外に発信していける。

オリーブ、醤油、素麺、野菜、魚……。
ほんとにこの島はおいしいものであふれています。
だからこそ、そのまわりに楽しくて誇れる仕事が
もっともっと増えればいいなと思います。

関西に正月気分の 終わりを告げるお祭り! えべっさんこと「十日戎」

お正月気分の「松の内」はだいたい、1月7日までという認識が一般的。
関西では、「十日戎」(とおかえびす)というお祭りが
お正月気分の決定的終焉となるようです。

東日本ではあまり馴染みのない「十日戎」。
七福神のひとりで、漁業の神、商売繁盛の神、福の神である
恵比寿様を祀る、商売繁盛のお祭りです。別名「えべっさん」と呼ばれます。
毎年1月10日を「本戎」、その前日を「宵戎」、翌日を「残り福」として盛大に祝います。

なかでも兵庫県西宮市の西宮神社、大阪市の今宮戎神社、
京都市の京都ゑびす神社が有名で、100万人以上が訪れるところも。
関東で行われている「酉の市」の関西版といえるかも。
関西以外では、ニュースで男性が神社を駆け抜ける映像などで
報道されることでお馴染みかもしれません。

商売繁盛で笹もってこい

十日戎のスローガンは「商売繁盛で笹もってこい」。
恵比寿様は耳が悪いので、このセリフを大声で叫ばなくてはなりません。
境内では、カワイイ巫女さんの「福娘」が無料で笹を配布して、
それに色とりどりの恵比寿様や俵、大判、などの飾り付けを
買って、飾り付けるんだそうです。

さらに境内には「福笹」や「さらえ(熊手)」などの
縁起物を売る屋台が立ち並びます。
千円程度から数十万円のものまでグレードがあり、
商売繁盛を祈って買い求める人でいっぱいになるんです。
和歌山では紅白の棒あめ「のし飴」が売られるなど、
関西圏でもいろいろ違いがあるようです。

関西では、お正月よりも十日戎のほうが気合が入るという方も多いのだとか。
地方によっていろいろなお祭りがあって、それぞれに季節感があって面白いですね。

写真:MIXTRIBEさん

フォトいばらき 2014年新春号

茨城県『フォトいばらき』 
発行/茨城県

豊かな自然に恵まれ見どころいっぱいの茨城は、四季折々にさまざまな風景を満喫できます。心に響き感動を与える風物。そんな魅力ある茨城の情景を紹介します。今回のわが街自慢コーナーでは筑西市荒川家住宅「食の蔵 荒為」をピックアップしました。

フォトいばらき
http://www.pref.ibaraki.jp/photoiba/

発行日/2014.1

島とまちをつなぐ船、ジャンボフェリー

ゆっくりと海の道を行く。

2014年になりました。
1月最初の日曜の朝、空は青く澄み渡り、温かい太陽の光が窓から差し込みます。
さて今年も活動開始です。

年末年始は、都会に帰っていました。
都会に帰るってなんだか変なんだけど、私たちにとってはそれが普通。
普段は島暮らし、年末年始は都会で暮らす家族と共に。

島を出る時、必ず乗るのが船。
小豆島は他の陸地と橋でつながっておらず、飛行場もないので、
どこかに行くには船に乗っていきます。
これを面倒くさいと感じる人もいるんだろうけど、私はこの移動手段が好き。
ゆっくりと海の上を走っていくのは、やっぱりロマンチックだ。

朝7:20坂手港発のジャンボフェリーからの眺め。昇り始めた太陽と海。

小豆島を後ろに。神戸に向かって運航。

デッキからの眺め。冬はさすがに寒いですが。

小豆島にはいくつかの港があって、それぞれ違うまちとつながってる。
たとえば、土庄(とのしょう)港なら高松や岡山と。
大部港は岡山の日生(ひなせ)と、福田港は姫路と。
それぞれ昔から商売などで関係のあったまちと繋がってる。

そして、私たちが都会に帰るときに乗るのが、ジャンボフェリー。
小豆島坂手港と神戸をつないでくれます。

ジャンボフェリー。その名の通りジャンボ!

小豆島に到着。都会からの車が続々と。

約3時間、船に乗って、ごはんを食べたり、本を読んだり、
うたた寝したり、しゃべったり、海を眺めたり……。
普通の席はもちろん、女性専用ルーム、子どもルーム、座敷もあるので、
好みのスタイルで時間を過ごせる。
ゴザも用意されているので、ロビーにゴザを敷いて過ごすというのもあり。

ちなみに売店もあります。
食べものはうどんオンリーですが。
お土産もちらほら。

ロビーの隅にゴザを敷いて。窓から海や島を眺めながら。

出発前に家で握ってきたおにぎり。のんびりといただきます。

客席。よく見るとシートの柄はうどん。

売店。食べものはうどんオンリー。

座敷。暖かくてうとうとせずにはいられない。

そんな時間を過ごし終えると、もうそこは神戸。
島からまちへ一気にワープ。

屋上デッキ。この日は天気もよくて最高の眺めだった。

神戸と淡路島を結ぶ「明石海峡大橋」をくぐるともうすぐ神戸。

海で隔たれているんだけど、行こう! と思ったら船ですぐにまちに行ける。
島で暮らす身からすると、それが小豆島のひとつの良さなんじゃないかなと思います。

逆にまちで暮らしている人たちからみたら、行こう! と思ったら船ですぐに行ける島。
今年もまた、たくさんの人が小豆島に遊びに来てくれるといいなと思います。

秋田県発行マガジン「のんびり」 の表紙に写りませんか? 秋田内陸線で旅して 表紙撮影もするツアー!

秋田のうまい飯、うまい酒、実直なものづくり。
そして、大らかで力強い精神をもつ秋田のひとびと。
そんな秋田の豊かさやくらしを丁寧に、
思わず目をひく写真と共に紹介する
秋田県発行のフリーマガジン「のんびり」。
このたびその「のんびり」編集部が
「秋田内陸線に乗って表紙撮影をするツアー」を
1月11日(土)〜13日(月・祝)の2泊3日で開催します。

毎回合成かと疑ってしまうような表紙が見ものの秋田情報フリーマガジン「のんびり」。今回のツアーで8号目の表紙撮影をします!

ツアー内容の一部を紹介すると…
のんびり編集部と写真家の浅田政志さんと共に
ローカル鉄道「秋田内陸線」に乗って雪景色を堪能しつつ
これまで「のんびり」で取り上げてきた名人から
寒天や阿仁マタギの文化を学んだり、
秋田の最高の純米酒を飲み比べたり、秘湯温泉につかったりします。
そして最終日には内陸線車両を貸し切っての表紙撮影。
どれも楽しそう!

「雪遊び」というまさにのんびりとした行程もあります

秋田内陸線に乗っての表紙撮影。写真家・浅田政志さんのセンスでいったいどんな表紙写真になるのか?

秋田の景色、食、伝統、温泉、といろいろ気になりますが、
のんびり編集部はじめ、秋田を盛り上げようとしている関係者の
お話を聞けたり仕事ぶりを見られるのも
このツアーの面白いところ。
限定20名までの貴重な旅。ぜひご参加ください!

ツアー内容詳細(facebook)

のんびりホームページ

ただいま特訓中! インコが2014年を占ってくれる 神戸花鳥園お正月イベント 「インコおみくじ」

兵庫県にある神戸花鳥園では毎年、お正月におこなわれる特別イベントで
鳥たちが大活躍しています。

2014年の年明け早々おこなわれる「インコおみくじ」は
ネズミガシラハネナガという種類のインコの
セネちゃんとリリーちゃんがおみくじをひいてくれるというかわいらしいイベント。

お代を受け取って

おみくじをひいて

はい、今年の運勢!

と、とても器用におみくじを引いてくれますが
たまにスタッフの方へ向かって行ったり
おみくじを取り忘れたりとウッカリ失敗することもあるそう。
それはそれで微笑ましいですよね。
さて、来年は失敗なくできるのか?

ただいま鋭意特訓中。練習のために紙がボロボロ

ほかにも、「ハリスホーク腕乗せ」「猛禽類の羽根の福袋」といった
イベントがありますよ。いつもはできない体験をお正月にするのも楽しそうですね!

「ネズミガシラハネナガインコのセネ・リリーによるおみくじ」

【日時】2014年1月1日(水)~3日(金)各日11:30/15:30 
【場所】インコ・オウムゾーン 
【料金】1回 100円(インコ・オウムゾーンの入場料300円が別途かかります) 
【受付】各回先着10名

神戸花鳥園ホームページ

千葉県・成田西陵高の 生徒たちが大発明! 害虫駆除の新アイデア 「飛べないてんとう虫」

作物を食い荒らす害虫は、農作物の敵。
ですが、昆虫には農薬にたいする抵抗性があるため、じきに農薬も
きかなくなって、害虫防除対策の方法はいたちごっこになってしまいます。

そこで注目されているのが、害虫が苦手な昆虫を放す「天敵昆虫」という方法。
これなら、自然を傷つけずに害虫防除ができるのです。

いま、世界中で模索されているこの「天敵昆虫」において、大きな成果をあげた
チームがいるんです。それは大きな会社でも、大学でもなく、千葉の高校生たち!

てんとう虫を傷つけず、絶大な効果をあげる

「飛翔不能にしたテントウムシによるアブラムシ類防除」

彼らは「千葉県立成田西陵高等学校」の地域生物研究部。
ターゲットは我々にも身近で、アブラムシ・カイガラムシ・ハダニなどを
捕食する「てんとう虫」。その名も「飛翔不能にしたテントウムシによるアブラムシ類防除」
というプロジェクトを始めました。

その方法は、てんとう虫の羽にあとで剥がれる接着剤をつけて、
飛べなくしたら畑に彼らを放流。害虫を駆除してもらった後に、
接着剤を取り除いて放してあげるというシステムを考えつきました。
この方法なら、てんとう虫にも傷をつけず、悪影響などもありません。
外国の政府から既に技術提供の打診も来ているのだそう。

世界中の研究者が、飛べないてんとう虫を品種改良で
作ろうと苦心しているなか、身近にあるもので解決法を考えた高校生たち。
柔軟な発想でこれからも活躍してほしいです!

全国農業協同組合中央会(JA全中)みんなDE笑顔プロジェクト
「環境にやさしい農業を実現!~昆虫たちが笑顔を贈る~」

島を歩く、海と山が織りなす絶景

美しい景色の中、遍路道を歩く。

12月も後半。
あっという間に2013年という年も終わろうとしています。

「カフェのオープンはいつですか?」
と聞かれるたびに、
「2013年春の予定です」
「2013年夏の予定です」
「2013年秋の予定です」
と季節が変わっていき、とうとう2013年が使えなくなってしまう(笑)。
笑ってる場合ではない!
そろそろオープン日を決めて、それに向かって準備を進めていかねば。

という感じでやること満載な日々ですが、時には小豆島を楽しまなければと、
12月の上旬「小豆島女子へんろ」に参加して島を歩いてきました。
半年ごとに開催されている「小豆島女子へんろ」は、今回で5回目。
女性約30人とスタッフの方あわせて約40人でお遍路道を歩きます。

小豆島八十八ヶ所をすべてまわろうとすると、全行程約150km。
「小豆島女子へんろ」ではその行程を分けて、1日で約15〜20km歩きます。
今回のルートは、島の北東にある当浜(あてはま)という集落からスタートして、
ゴールは碁石山(ごいしざん)。
12月の少しひんやりとした、そして澄み渡った空気の中を歩きました。

約15kmの道のりを40人で列になって歩く。

小豆島八十八ヶ所のお寺や庵で、お経を唱え、参拝。

紅葉する山々。空気が澄み渡っていて本当に美しかった。

ずっと昔からこの場所にお寺があり、お遍路さんが来ていたんだなと感じさせる大木。

小豆島は、本当に海と山が近い。
「家島が見えるよー」と言いながら海沿いの道路を歩いていたかと思いきや、
今度はザ・遍路道といった感じの山道。
紅葉する木々はとても美しく、足元には落ち葉がいっぱい。
ひとりでは絶対に歩かないだろう道を、皆で列になって歩きます。

「家島がみえるよー」と撮影。

少し歩くだけで、豪快な自然の中に入り込んでいける。

赤や黄色が本当にきれいだった。

これだけ歩くとお腹も自然と減ります。
途中のお寺では、地元の方が、しぼりたてのオリーブオイルや
オリーブの新漬、みかんをお接待してくれました。
お昼ごはんは、地元うどん&地元醤油(ヤマロク醤油さんの生醤油)。

お接待のみかんやオリーブ。地元で採れたものばかり。

お昼ごはんは、地元のうどんに大根おろしとネギ、ヤマロク醤油さんの生醤油をぶっかけで。

この日のゴールは碁石山。
「常光寺奥之院 碁石山」の洞窟のような本堂で護摩祈祷。
そして海と山が織りなす夕暮れの瀬戸内海の風景。
なんとも言えない満たされた気持ちになる。

「常光寺奥之院 碁石山」から眺める内海湾。ここはほんとに絶景。

崖の上に建つ波切不動明王のまわりを3回まわると願いが叶うらしい。

お遍路という昔からの習わしがいまもずっと続いている島。
少し歩くだけで、豪快な自然の中に入り込んでいける島。
そしてさらに、おいしい食べものが自分たちの手で作られている島。

本当に豊かな島だなと改めて感じた1日でした。

くるりのクリスマスパーティは 福島の南相馬で。 期間限定公開ビデオ 「最後のメリークリスマス」

東京は今年初の降雪が来そうなくらい、
冷え込む夜になりました。
来週はもうクリスマスですね。
そんないま、京都出身のロックバンド「くるり」の新曲
「最後のメリークリスマス」のミュージックビデオが
YouTubeで期間限定公開されています。
くるり初のクリスマス・ソングなんだそう。

このビデオのロケ地は、福島県の相馬市、南相馬市。
くるりが震災以降、毎年のように訪れ、親交を深めてきた
土地です。「第二の故郷みたいな、ほんとにあったかい街と人たち。」
くるりの岸田さんは語ります

登場するのは、南相馬市の­スーパー「フレスコキクチ」や
自立研修所「えんどう豆」など、地元の方にはお馴染みの場所。
くるりと相馬地区を繋ぐ場所­にメンバーが訪れ、
一足早いクリスマス演奏会を開催するという
ドキュメンタリータッ­チです。
見ると心がほっこりする、すてきな作品です。
期間限定ですので、お早めに!

くるり「最後のメリークリスマス」

・期間限定公開Webサイト「最後のメリークリスマス

地元の皆で音楽を楽しむ時間

私たちのカフェが、ライブ会場に。

ある日、一本の電話がかかってきました。
なんでも、ご実家が小豆島で、
高知でライブをした帰りに小豆島に寄るんだけど、
楽器を持っていくのでよければ演奏したい! とのこと。
私たちのことは、このコロカルの連載で知ったそう。

うーん、まだお店完成してないし、他にもやることたくさんあるし、どうしようか。
と、迷いましたが、やっぱりそういうご縁は大事にしたいと思い、
うちで小さな音楽会を開くことになりました。

演奏をしてくださったのは、「クジララ」さんという3人の音楽家の皆さん。
うたとバイオリンとマリンバ。
いろいろ話をしていくうちに、私たちが去年まで暮らしていた
名古屋をメインに活動されているそうで、
マリンバの近藤さんと私は同じ幼稚園だったとか、
どんどん面白い繋がりがわかってきました。
ほんとにご縁というのは不思議なものですね。

さて、音楽会をやっても誰も来てくれないと寂しいので、
島で暮らす人たちにお知らせしなければ。
私たちのカフェは20席くらいの大きさ。
30人が限度かなと思いながら、なるべく地元の方々に来てもらいたいと思い、
ご近所さんや娘の幼稚園のお友だちにチラシを配り、
あとはFacebookでお知らせしました。

ご近所さんに配布したチラシとメニュー。

カフェ厨房。急きょ、友人にも手伝ってもらって。

庭にもテーブルを用意。12月ですが、太陽の光が暖かい。

全然人が来てくれなかったらどうしようと不安でしたが、
当日は12時のオープンに合わせて、近所のおばあちゃんや
幼稚園のお友だち、島の友人たちがわらわらとやって来てくれました。
お天気も最高で、玄関の窓を開け放ち、
演奏するクジララさんのバックには紅葉する山々が。
やまびこが返ってきそうなそんな雰囲気でした。

ボーカルのHIKARUさんと子どもたち。紅葉する山々を背景に。

いろは(娘)の幼稚園のお友だちも。

思ったよりもずっと大きかったマリンバ。ご近所中に響きわたってました。

狭い店内を歩きまわりながら演奏。バイオリンの黒田かなでさん。

地元の皆で生の音楽を楽しむ、それはとても素敵な時間だなと改めて思いました。
島では、音楽を楽しむことはできないと思いきや、
こんなふうにしてあちこちで小さなライブが開かれていて、
実は名古屋で暮らしている時よりも、生の音楽に触れる機会が増えました。
そして何より、おっちゃんおばちゃんの世代、私たち30~40代世代、
子どもたち世代、いろんな世代が一緒に楽しめるのがいいなと。

ご近所さんも遊びに来てくれました。

演奏に合わせて大きな声で。ほんとに楽しそう。

おいしいごはんを食べながら音楽を楽しむ時間。
そんな機会がこれからもたくさん作れるといいなと思います。

クジララさん、お手伝いしてくれた友人たちと。楽しい時間でした。

カピン珈琲

クリエイティブが生まれる原点としての珈琲。

カピン珈琲は、カフェを持たず、出張喫茶を中心に活動する夫婦のユニット。
各地の職人やアーティストとともにオリジナルの珈琲道具をデザインし、
出張先やウェブサイトで販売している。
山口だけでなく福岡や松本、東京などで約8年
そういった活動を続けてきたカピン珈琲が、「珈琲豆御渡所」というかたちで、
11月1日に山口市の自宅の隣に初めてのショップ「龜」をオープンした。

もともとは山口県宇部市を拠点に音楽イベントの企画などをしていた
亀谷靖之さんと妻の千晴さんが、自宅を設けるにあたり、
ひと目で気に入った日本家屋の平屋を見つけたのを機に、
2012年春より山口市に拠点を移して活動を始めた。

暖簾が掛かっているときは展覧会やイベントが開催されている目印。お蕎麦やさんのような白さが清々しい。

カピン珈琲として活動を始めたのは、ふたりが出会ってすぐの8年前。
萩市にある窯元・大屋窯の濱中史朗さんのアトリエで
喫茶をすることになったことが始まりだった。
そのために濱中さんがオリジナルの器をつくってくれたという。
それまでは個人的な趣味として焙煎をして飲むだけだったが、
そのことがきっかけで、日頃飲んでいる珈琲を記憶として残したいと思うようになった。
出張喫茶も、記憶として残すという意味で思いついた形式だ。

「珈琲はいまや日常の節目に句読点的な感じで飲まれていますが、
遡るとイギリスで流行ったコーヒー・ハウスでは、政治や文化が育まれていました。
自分も珈琲をクリエイティブなことが生まれる原点として追求してみたいと思い、
珈琲に絞って活動しています。
味を楽しむだけでなく、さらにおいしく飲むために、
空間や音楽など、五感で楽しむ方法を、自分なりのフィルターを通して
紹介していきたいという想いがあります」(靖之さん)

萩市にある大屋窯の濱中史朗さんの工房での出張喫茶の様子。じっくりと珈琲を淹れる靖之さんの後ろで千晴さんがちゃきちゃきと現場を切り盛りをする。

「カピン珈琲」とは、ポルトガル語の
「黄金の草」(カピン・ドゥラード Capim Dourado)に由来し、
亀谷という名字の「亀」を意識し、Capimの最後にeをつけている。
シンボルマークは、両手で珈琲に向き合えるように取手を敢えてなくした
カピン珈琲オリジナルの器(ボル)を、珈琲豆で形どったもの。
ボルのほか、ドリップポット、砂糖入れ、ミルクピッチャーなど
珈琲を抽出する道具から器まで、珈琲に関わるさまざまな道具は、
濱中さんをはじめとする各地の作家と一緒に開発し、販売している。
毎日使うものだからシンプルで飽きのこないものをつくりたいという想いから、
経年美が期待でき、機能美を兼ね備えたものを
納得がいくまで時間をかけてつくっている。
開発中のメジャースプーンは2年越しでようやく完成するという。

抽出する道具はすべてオリジナル。

ボル、シュガーポットなどは濱中史朗さんによるもの。珈琲のお供には、島根の津和野にある老舗和菓子処「三松堂」による羊羹をオリジナルでパッケージングしている。

そのように自分たちは器や道具を提案するブランドとして
活動しているというスタンスから、カフェを持たない方針でやってきた。
それは「それぞれの人が家をカフェのように楽しんでほしい」
という想いがあったからだ。
「かつてのカフェブームはインテリアを楽しむ要素も大きかったのではないか」
と靖之さんは語る。部屋もカフェ並みにこだわる人が増えてきたなかで、
自分の空間でそういった時間を楽しむ人も増えてきた。
エスプレッソではなくドリップにこだわったのもそれが理由だ。
淹れる道具が高価なエスプレッソは外で、
自宅では自分がカフェのマスターになった感覚で
気軽にドリップし珈琲の時間を楽しむ。そんな使い分けができるのではと考え、
豆や道具を提案するスタンスを保ち続けてきた。

豆はイエメンやブラジル、コロンビアなどの在来のものを使い、
大量につくられているものがたくさんあるなかで、手のこんだものをセレクトしている。
試行錯誤の末たどり着いた独自の焙煎方法は、
天気や湿度、室温を見ながら靖之さんだけが担当する。
品質が良いことは当たり前。
シンプルに、冷めても飲めるものかどうか、常においしく飲めるかどうか。
あとは嗜好品なので好きか嫌いかで自由に選んでもらえばいいという考え方だ。
ただ「素材が良くないとそれ以上においしく飲むことはできないので、
まずはいい豆がちゃんと焙煎されているか、次に淹れ方」(靖之さん)

「私はゼロから何かを生み出すのは少し苦手だけれど、何かきっかけをもらって、具体的につくる方法を見つけるのが好きなタイプ」(千晴さん)

実は靖之さんと出会った頃は珈琲が嫌いだった千晴さん。
「まったく興味がないからこそ、言われたことを受け止めて、
喧嘩せずにいいアイデアが出し合えると思った」と話す。
そしていろいろと試していくなかで、自分の体に合うものや、
必要な条件が整っていれば飲めるということがわかってきて、
「洗脳されたのかな」と笑う。

ふたりのものづくりの役割分担は、
アイデアを出して、構成や監修をするのは靖之さん、
イラストや図面に起こすのは工学部でデザインを学んでいた千晴さんと、
はっきりしている。
珈琲においても、焙煎、ドリップ以外のすべて、豆の状態のチェックから、
出張喫茶の荷作り、接客、片づけまでを千晴さんが受け持つ。

カフェでもスタンドでもない、珈琲文化を育む空間。

そんなカピン珈琲が山口市に移ったという噂を聞きつけ、
豆を直接買いたいと家を訪れる人が増えてきた。
それを受けて、自宅に隣接していたトタン張りの物置小屋だった場所を改装し、
カフェではなく、珈琲豆を取りに来てくれる場所を設けようと考えた。
最初に考えたのは、タバコ屋のようなスタイル。それが発展し
「茶室のようにプロセスが詰まった小さな空間に入る体験自体を楽しんでもらえたら、
わざわざ取りにきてもらう楽しみができるのでは」(靖之さん)と考えた。
いちばんこだわった入口は、茶室のにじり口のように頭を下げて入るようになっていて、
2、3歩先を曲がったところでようやくカウンターが見えてくる。

約4畳の空間で狭いなりの心地よさを表現した。カウンターは移動式でイベントに応じて前に出すことができるようになっている。

自宅の改装をお願いした建築家の石丸和広さんに相談し完成した模型。

構想は1年前頃から始めた。
道具同様、素材にこだわり、経年美を大切にしたいので
風化が味になる土壁にしたいと考えた。
下関市の安養寺に建てられた、隈研吾設計による阿弥陀如来像収蔵施設の
土壁を担当した福田靖さんという左官屋さんを紹介してもらい、
土壁のタイルからオリジナルのものを一緒につくった。
サンプルをつくってもらい、日数を経た変化なども踏まえ、
土とモルタルの配合を決めた。
入口のドアを銅にしたのも風化を念頭にしている。

自宅の改装を格闘しながら完成させた妻の千晴さんが職人さんとやり取りし、靖之さんがチェックしながら4畳ほどの御渡所が完成した。

隣接する建物がない土地にポツンと立つ亀谷さんの自宅。
暖簾をくぐって中に入り、和室を脇に見ながら廊下を抜けると、
右手にみごとな吹き抜けの空間が広がる。
半年ほどかけて改装されたモダンなリビングスペースは
修道院をイメージして白を基調としており、珈琲豆御渡所「龜」のオープンを機に、
これからは時にギャラリー空間にも生まれ変わる。

第一回目の展覧会は、東京・元麻布の「さる山」を主宰する
猿山修さんによるオリジナルの食器やカトラリーなどを中心とした
「猿山修展」が開催された(11月1日〜17日)。
オープニングには福岡のビストロ「mi:courier」を迎え、
濱中さんの器を使ってパーティーが開かれた。
ギャラリーに限らず、生活する空間でもあり、アトリエ空間でもある、
多目的な空間として運用していく予定だ。

「猿山修展」の様子。普段はリビングスペースとは思えないほど、凛とした空間。

11月2日に開かれたオープニングパーティーの様子。濱中さんの器に素材にこだわった料理が並ぶ。

「龜」でも、ただモノを売り買いする場所ではなく、
例えばパンや音楽など、自分たちでは扱っていないけれど
さらに珈琲を楽しめる要素を体験できる場所にしていきたいという。
「豊かな自然と食が楽しめる山口に、少しずつカルチャーの要素を足していきたい」
と、靖之さん。
ただ、お店ができたからといってそこに来てもらえば完成ではなく、
お客さんが持ち帰った豆を抽出して飲んでもらって
初めて完成するというスタンスは変わっていない。

「住みながら完成に近づけていくつもり」(靖之さん)という亀谷家は、
一年半が経ったいまでも、部屋の延長として庭に敷石が加えられたり、
訪れるたびに手づくりの家具が増えていたり、
亀谷夫妻の生活を豊かにする試みはとどまることを知らない。
珈琲豆御渡所「龜」は、カフェでもスタンドでもないあり方で
珈琲文化を豊かにするための提案だ。

外にドリップポットが掛かっていたら、御渡所のオープンの合図。

種から作ったジンジャーエール

自分たちの手で作る楽しさ。

移住して1年、農業を始めて1年。
いよいよ2シーズン目の植え付けが始まりました。
少し遅くなってしまいましたが、いまは玉ねぎの苗をひたすら植えています。
2000本くらいの小さな玉ねぎの苗を地道に1本1本。

いろは(娘)も玉ねぎの植え付けの準備を手伝い。

1本1本地道に玉ねぎの苗を定植。春の収穫をイメージしながら。

去年の秋から1年かけて何種類かの野菜を作ってきました。
四葉きゅうりや赤オクラ、そら豆、じゃがいも、ベニー人参、いんげん豆、生姜……。
うまく収穫できたもの、虫にやられて全滅してしまったもの、
水不足で枯れてしまったもの、どの野菜にもストーリーがあって、
たった1年なのに写真を見返すとすでに懐かしい(笑)。

そんな野菜の中でも手間をかけて育ててきたのが「生姜」。
寒い冬、体の中から温めてくれる生姜。
これを自分たちの手で作りたいなと思い、とにかく作ってみよう! と栽培。
そもそも生姜ってどんなふうに育つのか何も知らない状態からのスタート。

生姜を植える畑の土作りから。
4月、冬の間に作っておいた堆肥を混ぜ込み、その後、畝立て。
マルチをかけて、種生姜約400個を植え付けていきました。

そして6月に入ってようやく芽が出てきました。
喜んだのもつかの間、今年はほんとに空梅雨だったので、夏の間は毎日水やり。
そして雨は降らなくとも雑草はもりもり育つので、草抜き。
ほんとはもっともっと手入れしてあげなきゃいけなかったんだろうけど、
できるところまで手入れ。

今年6月。やっと生姜の芽がでたけど、雨が全然降らず早朝水やりが日課でした。

今年9月。生姜の葉っぱです。暑さも落ち着きもうすぐ収穫。

この茎の下に生姜が埋まってます。

9月中旬、試し掘り。まだまだ小さかった。もう少し待つことに。

暑さも落ち着いた9月中旬、試し掘り。
できてる! できてる!
もう少し大きくなるまで待って、本格的な収穫は11月に入ってから。
大きいの小さいの、さまざまでしたが、収穫まではなんとか終了。

そしていま、そうやって自分たちの手で種から育てた生姜を使って、
ジンジャーシロップ作りをしています。
ジンジャーシロップを炭酸で割ればジンジャーエール、
紅茶に入れればジンジャーティー。
そもそもジンジャーエールが生姜でできてるってことを知ったのも数年前。
完成品しか知らず、何でできているのか、どうやって作るのかなんて
昔はあまり考えなかったのに、ここ最近は自分で作ることが楽しいし、
なるべくそうしている。

収穫した生姜。いい香りがします。

小さいサイズを使ってジンジャーシロップ作り。きれいに洗ってこれからスライス。

きび砂糖をまぶして、生姜から水分を出します。

シナモンやカルダモンなどのスパイスと一緒にぐつぐつ煮る。

ジンジャーシロップの完成。何度か作ってHOMEMAKERSの味を作りたい。

炭酸で割ってレモンと生姜のスライスを入れれば、オリジナルのジンジャーエール。

手間もかかるし、生姜については保管をどうするかという大きな課題もある。
ただ、こうやってひとつずつ自分たちの手で生み出し、
ゆくゆくは商品として販売したいなという野望もある(笑)。
まだまだ挑戦の日々です。

魅惑のご当地 カレンダーコレクション。 兵庫県姫路市の「灘のけんか祭り  特製卓上カレンダー」

師走ですね。
コロカルニュースでは、お茶の間で台所でトイレで
生活を彩ってくれる、すてきな「ご当地カレンダー」
をじゃんじゃんご紹介していきたいと思っています。

まずは兵庫県姫路市から、「灘のけんか祭り」のカレンダーが登場です。
「灘のけんか祭り」とは、姫路市白浜町の松原八幡神社にて、
毎年10月14日・15日に行われているお祭りのこと。
地元の漢(おとこ)たちが、荘厳なお神輿をかついで練り歩いては
ぶつけあう、大迫力のワイルドなお祭りです!
一番のみどころは、「ヨーイヤサー」の掛け声とともに、
神輿同士が決戦する「練り合わせ」。

「灘のけんか祭り」は、
全国の数ある「けんか祭り」のなかでも最大規模と言われていて、
お祭りの時期になると、市内はもちろん、
兵庫県じゅうからワイルドさに魅せられた
漢たちが集結するのだそうです。

今回ご紹介する「平成26年 灘のけんか祭り 特製卓上カレンダー」は、
けんか祭りに登場するお神輿や練り合わせの模様が月替りで登場いたします。

この作者さんである、「灘のけんか祭りHP」管理人の
有本さんに「灘のけんか祭り、地元の人にとって、
けんか祭りとはどのような存在なのですか?」
と聞いてみたところ、こんなお答えを頂きました。

「この祭りのために1年を過ごしてきています、
昨年の祭りが終わってから、この祭りに向けて準備をすすめ。
正月よりも祭り、盆よりも祭りというのがこの地区での楽しみです。
盆・正月に帰省しない人でも、祭りには帰省してきます。
当日は、屋台を練り上げ、他の地区に負けないように練り競います。
人に見てもらう祭りというよりは、自分たちが楽しめる祭りになっています。」

お祭りへの愛が伝わってくる、
素晴らしいコメントです。
いつかお祭りに行って「ヨーイヤサー」と
叫んでみたいところ。
お祭りは年に一回ですが、カレンダーなら
毎日お祭り気分を味わえますね。
購入は下記Webサイトより。

灘のけんか祭りHP「平成26年 灘のけんか祭り 特製卓上カレンダー」