棚田が美しい中山という農村

風景を継承していくということ。

私たちが暮らしているのは、小豆島の真ん中あたりにある
肥土山(ひとやま)という集落。
山々に囲まれた盆地にある農村で、現在約250世帯、700人弱が暮らしています。

そしてその東隣りに、中山(なかやま)という農村があります。
肥土山とは車で5分ほどの距離。
こちらは肥土山の半分くらいの人たちが暮らしている集落で、
「日本の棚田百選」や「美しい日本の歴史的風土100選」などに選ばれるなど、
棚田がとても美しい、日本らしい風景が残っている場所です。

5月。田んぼに水が入り、これから田植えが始まります。

7月。稲が成長し、本当に緑が美しい季節。

1月。少し寂しい季節。静かな冬の農村です。

肥土山と中山はお隣の集落ですが、肥土山は土庄町、
中山は小豆島町と属している自治体が異なり、
また地形も平地が比較的多い肥土山、少ない中山と、似ているようで違う集落です。
住んでいる人たちの考え方も少し違うのかなと個人的には思っています。

そんなふたつの集落。
実は、現在は島内でこのふたつの集落だけが、
毎年農村歌舞伎を奉納し、虫送りという行事をしています。
それぞれの集落の美しさがあり、両方とも訪れてほしい場所です。

中山の農村歌舞伎舞台。

中山は毎年10月に農村歌舞伎が開催されます。

普段から大事に手入れされている建物は古くてもきれいで現役。

いつも肥土山のことばかり書いているので、今回は中山のことを。
中山には、本当に美しい棚田があります。
「中山千枚田」と呼ばれ、南北朝時代から江戸時代中期にかけてつくられたもの。
そしていまも、地元の農家の方々が手入れをされて、おいしいお米をつくっています。

中山のお米でつくったおにぎりが食べられる「こまめ食堂」さん。中山にあります。

でっかいでっかいおにぎりをいただきます。

急斜面にある狭い棚田には、大きな機械が入らないので、
小さな機械を使ったり、ときには手作業で。
私たちも農業をし始めてわかったことは、
機械を使わずに作業するということは本当に大変です。
重労働だし、何より時間がかかる。
朝から晩まで作業して、今日はやっとここまで進んだかという感じ。

小さな耕運機で田んぼを耕す。

手作業で田植えの準備。こうして美しい棚田が維持されています。

そして、この中山という農村も、御多分に漏れず高齢化が進んでいます。
これは肥土山も同じ。
このまま何も変わらず10年経つと、中山や肥土山はどうなるのかなぁとよく考えます。
いま農業現役世代の50〜60代がひとまわり歳をとると、
どれくらいの田畑が荒れていってしまうのか。
この農村の風景を守り続けるには、元気に動ける人、田畑で作業する人が
そこにいることがとても大事なんじゃないかと思います。

現在、中山では、棚田のオーナー制度の募集を行っています(3月10日まで)。
農家の高齢化などで景観の継承が危ぶまれている棚田の耕作に、
全国から募った会員に参加してもらうしくみだそうです。
また同時に、中山の棚田を元気にする地域おこし協力隊員も募集されているようです。

中山も肥土山も、その風景や文化を、少しでも長く維持していきたいと感じる場所。
まずはぜひ一度訪れてみてください。

皆に支えられてお店を開ける

感謝でいっぱいの、嬉しい1日。

2014年2月22日、ようやく私たちのお店がオープンしました。
小豆島の肥土山(ひとやま)という集落の奥のほうにある農村民家を改修した
HOMEMAKERSというカフェです。

オープンのお知らせは、主にFacebookやTwitterなどのSNS、
この「小豆島日記」などWebで。
チラシなどは配布なし(作成して配布する余裕がなかっただけです……)。
あと、実は半年くらい前から地元のテレビ局さんが取材に来てくださり、
その放送がオープン前日の夕方のニュースで。

当日はとてもいい天気で、澄み渡る青い空。
そんな中、朝からたくさんのお花や植物、お菓子が届きました。
以前勤めていた会社の方や、名古屋時代からの友人たち。
小豆島に来てから知り合いになった方々。
私たちのお店のオープンを気にかけてくれる方がこんなにもいるんだなあと思うだけで、
本当にありがたく嬉しくなりました。

オープン当日の澄み渡る青い空。暖かくて良い日でした。

遠方からもお花が届きました。キレイなお花がたくさんで嬉しすぎる。

親戚からお祝いでいただいたバームクーヘンを皆さんに振る舞いました。

オープンの11時を過ぎ、あれ、お客さん来ない……。
うーん、お知らせが足りなかったかなと少し不安になっていると、
ちらほらとお客さんが!
そして席が次々と埋まり、チキンカレーとコーヒーのご注文。

少しずつお客さんがみえて、ほっとひと安心。来てくれるというのは本当にありがたい。

ランチは、チキンカレー&サラダ。

出番待ちのコーヒー。器は淡路島の作家さんのものです。

オープン日に来てくれた島の友人たち。カウンターで話しながら。

この日も、1週前のプレオープンの時と同様、
島の友人たちにホールやキッチンのお手伝いをしてもらいました。
本当にありがたいことに、みな無給で手伝ってくれました。
私たちが返せたのは、まかないのカレーとお野菜とお菓子くらい。
来週からはたくちゃん(夫)と私のふたりで
お店をまわしていくんだなと思うとかなり不安……。
慣れていくしかないですね。

お店を開ける時、もちろん自分たちの力だけでやる人もいると思うけど、
ここにはそれを助けてくれる、盛り上げてくれる人たちがたくさんいます。
お手伝いもそうだし、ひざ掛けやオリーブの木でつくったカトラリー置きなど
自分たちで揃えられなかったものを贈ってくれる人がいたり。
店に飾る素敵なイラストもいただいたりしました。
そして、オープンという日にわざわざ来てくださった皆さまも。

皆さまからのお祝い。ひざ掛けは用意しなきゃなーと思ってたので助かりました。

友人のちほちゃんが私たちのことを描いてくれました。

イラストレーターのオビカカズミさんからの絵と有機園さん(小豆島の農家さん)からの金時人参。

お祝いにいただいたヒラメのお刺身。夜ごはんに乾杯しながらいただきました。うまい!

これからも素直に甘えつつ、私たちも皆さまに少しずつご恩を返していかないと。
お店を開けるということは、まわりの人へのありがたい気持ちで
いっぱいになる瞬間なんだなとしみじみ思いました。

大阪・北加賀屋の 都市型コミュニティ農園 「みんなのうえん」 春からの参加者募集中!

大阪・北加賀屋の住宅地にある空き地を使った
コミュニティ農園「みんなのうえん」。
大阪の繁華街、梅田から電車一本で20分に位置する、都市型のコミュニティ農園です。

野菜づくりを楽しむことはもちろん、パーティやイベントが多数開催され、
参加している人の交流を大切にしているのが大きな特徴。

参加者募集中!

そんな「みんなのうえん」が、ただいま
春から一緒にのうえんをつくる参加者を大募集しています。

募集はチームで協力しながら畑を管理していく「チームコース」、
栽培から収穫までのすべてを自分で管理できる「レギュラーコース」、
好きなタイミングでマイペースに農を楽しめる「ホリデーコース」の3コース。

「みんなのうえん」ではコースを超えたイベントも定期的に開催されているほか、
メンバーになるとサロンスペースやキッチンも自由に活用可能。
作業の合間に休憩したり、自分たちでイベントを開催することもできるんです!
3月16日(日)、3月18日(火)には説明会が開催されます。
ご興味ある方は、下記Webサイトをご参照ください!

北加賀屋みんなのうえん、参加者を大募集します!

名古屋の魅力がてんこ盛り! 3つの神社仏閣が舞台の祭典 「盛りのBA・BA・BA」3/15開催

プロジェクト「NAMO.」は、名古屋の文化や歴史、
そして、名古屋で出会ったヒト・モノ・コトのユニークな魅力をつたえたり、
現代の街でみつけた気になるものから歴史を掘り下げ、
「つながりを知っていくって面白い」という
楽しみ方を提案するプロジェクト。

フリーペーパー『Journal』を発行したり、名古屋・愛知ゆかりの
文化に触れられるイベントを開催したりしています。

このたび3月15日(土)におこなわれる「盛りのBA・BA・BA」は、
もともと文化の発信地であった大須界隈にある3つの神社仏閣を舞台に、
音楽ライブ、マーケット、地元フード、さらには狂言や落語、
日本舞踊といった伝統芸能まで楽しめる賑やかなお祭り。
まるでかつての「盛り場」を再現するかのようです。

お祭りでは日本舞踊、狂言、落語、三味線など伝統芸能が味わえる。そして現代の生活を彩る音楽や地元フード、マーケットまで

イベントに参加することで、
江戸時代から名古屋が様々な文化を生みだしてきたこと、
そして現代でも名古屋発の文化が存在していることを知ってもらいたい。
また、大須の街や大須にある神社仏閣で
普段とは違う魅力を体感してほしい。そんな思いがつまってます。
名古屋の新旧を知るいい機会。ぜひお出かけください!

開催日 2014年3月15日(土)

開催時間 12:00〜17:00

開催場所 大須界隈の3つの神社仏閣(若宮八幡社・大光院・富士浅間神社)

入場料 無料!

最寄り駅 地下鉄名城線「上前津」駅・「矢場町」駅、地下鉄鶴舞線「大須観音」駅

◎会場にお越しの際は、公共交通機関をご利用ください。

駐車場 お車でお越しの方は、お近くのコインパーキングをご利用ください。

NAMO.

「盛りのBA・BA・BA」イベントページ

千葉・ちっこ豆腐

温かくふわっふわの、その名も……。

ある日の午後、「牛が生まれるよ~」という知らせを受けた。
電話口の女性は、千葉県南房総に住む鈴木俊子さん。
以前この連載で「やん米」という郷土料理を教えてくれた方。
その鈴木さんからの電話だった。

鈴木「ほら、ちっこ食べたいって言ってたでしょ。
そろそろ生まれるよー、来れる?」

待ってました!

テツ「いつまでに伺えば間に合いますか?」

鈴木「あと4、5日で生まれるって言ってたから、そのあたりはどう? 来られそう?」

テツ「はい! 行きます行きます!」

鈴木「ふふふ、よかった。じゃ、お待ちしてますよ~」

お礼を伝えて電話を切ると、じわっと嬉しさがこみ上げてきた。
ひとつは「ちっこ」に出会えること。
そしてもうひとつ、鈴木さんが忘れずに連絡をくださったこと。

以前この連載で、千葉の郷土料理を地元のお母さん方に教えてもらいました。
(「[ff_textlink_by_slug slug="tpc-foo-tasty-004"]千葉・太巻き[/ff_textlink_by_slug]」「[ff_textlink_by_slug slug="tpc-foo-tasty-005"]千葉・やん米[/ff_textlink_by_slug]」)
その帰り道、バス停まで送ってくださった鈴木さんと「ちっこ」の話に。

鈴木「牛の初乳を煮立てると固まるんだけど、それがホワホワで美味しいんだよね~」

産後の牛の初乳は高タンパクなため、火を入れるだけで固まる。
それをいろいろな調理法でいただくのだそう。
ただ、初乳はとても足が早く、搾ったらすぐに煮立てないと傷んでしまうらしい。
そのため、一般にはあまり流通せず、酪農家さんのあいだで楽しまれている逸品。
鈴木さんは年に数回、それを馴染みの酪農家さんからいただくのだとか。

そんな話を聞いてしまったら、体感しないわけにいかない。
どうにか食べてみたいとお願いしてみると、

鈴木「次に生まれるとき連絡しようか?」

と、約束をしてくれた。
そして今回の電話につながる。

数日後、東京駅から高速バスに乗り、南房総を目指す。
待ち合わせの場所、道の駅「富楽里」に到着した。
以前、鈴木さんに見送っていただいた場所、ここで再会する。
バスから降りて辺りを見回すと、駐車場の奥に鈴木さんの姿が見えた。

テツ「こんにちはー、いろいろとありがとうございます」

鈴木「よく来たね~、大変だったでしょ」

鈴木さんの顔を見ると、つい昨日も一緒にいたような親近感が湧いてくる。
人を安心させる何かを、鈴木さんは放っている。

車に乗せていただくと、袋いっぱいに詰められたみかんが、後部座席に鎮座している。

鈴木「これ、重いけどお土産に」

なんとありがたいお心遣い。

鈴木「あとこれも、重いけど」

千葉県産のお米5キロ、確かに重い。
けれど、そのお気持ちが心に染み入る。

テツ「いつもすみません、ありがとうございます」

鈴木「いい景色があるんだけど、そこ回って行こうか?」

はい!

取材に行った10月は、ちょうど南房総はみかんの最盛期に差し掛かっていた。
木々には、橙色に熟した実がこぼれおちそうになっている。
みかん畑の緩やかな景色を眺めながら、いただいたみかんを頬張る。
瑞々しくて甘い汁が、口いっぱいに跳ねた。
私を迎えに行く前に、もぎたてのものを買いに行ってくれたのだそう。
感涙。

鈴木さん御用達の「川名みかん園」はみかん狩りもできます。

移住して1年半、いよいよカフェオープン

まずは、できることからスタート。

一昨年の秋に小豆島に引っ越してきてもうすぐ1年と4か月。
時間をかけて直してきた家。
ようやくここでカフェをオープンします。

2月16日、オープン前にご近所さんを招待しました。
当日の朝まで、看板をつくったり、メニュー表をつくったり、いつも通りバタバタ。

なんとか準備も間に合い、オープンの11時。
近所のおばちゃん、おっちゃんがチラホラと様子を覗きに。
午前中は、同じ集落で暮らす同世代の友人たちが家族で遊びに来てくれました。

細い路地を登っていくと「HOMEMAKERS」があります。

プレオープンの前日に玄関ガラス戸にロゴが入りました。ぐっとそれらしくなった。

午前中は同じ集落で暮らす同世代の友人たちが家族で来てくれました。

この日は、コーヒー、自家製ホットジンジャーなどの飲み物と
カレーライスとマフィンをお出ししました。
私たちは多少の飲食店勤務の経験はありますが、
レストランなどで本格的な料理修業をしたことはありません。
だけど、なるべく自分たちの手でつくったものをお出ししたいと思い、
いままでの経験と本を読んだりネットで調べたりした知識で、
料理やお菓子、飲み物をつくっています。

HOMEMAKERSのオリジナルチキンカレー。たくちゃん(夫)が料理担当です。

肥土山でとれたスイートスプリング(柑橘)でつくったマフィン。

コーヒーはハンドドリップで。

料理の味、場所の雰囲気など、どんなふうに評価されるかわからないけど、
とにかく自分たちがいまできることをやる。
最初から完璧なお店なんてつくれないと思っているので、まずはスタート。
そして料理も空間も少しずつ良くしていけたらいいなと思っています。

それは、最近読んだナカムラクニオさんの本
『人が集まる「つなぎ場」のつくり方』にも書いてあったのですが、

 お店を始めるならとにかく出来ることから行動することが大切です。

これを読んでなんだか少し安心しました。

さて、お昼を過ぎて午後は、
おばちゃんやおばあちゃんグループが何組かお茶しに来てくれました。
これぞ肥土山だなぁといった雰囲気。
ぺちゃくちゃとおしゃべりしながらコーヒーとマフィン。

プレオープンはこんな感じでのんびりと。
島の友人たちが手伝ってくれたおかげで、なんとか無事に終了。

おばあちゃんグループと談笑するたくちゃん。

肥土山のおばさまたち。皆さん来てくれて素直に嬉しい。

島の友人たちが手伝ってくれました。

正式オープンは2月22日。
しばらくは、土曜、日曜の週末営業。
まずはきちんとお店を開ける、それを続けられるようにがんばりたいと思います。

実はテレビの取材が来ていて、いろはもインタビューに答えてました(笑)。

「うだつの上がった街」で 手作り市!四国の旨いものや 雑貨が集う徳島県三好市 「うだつマルシェ」

今週22日(土)に行われる徳島県三好市池田町の手作り市「うだつマルシェ」。
昭和の面影を残すレトロな町で徳島をはじめ、四国各地から集まった
約90店の作り手たちがおいしいものや、すてきな雑貨を直接販売します。

おばあちゃんたちの手作りしたお蕎麦やだんご、
各地の農園がこだわった野菜やくだもの、
大人気の新鮮なひものや、お菓子、雑貨などを販売。

また、池田町に古くから伝わる「たばこ踊り」や
色々な打楽器を使って音楽を奏でるワークショップなんかもあります。

地元の人が変装して街を賑やかに練り歩く、名物「うだつちんどん」。飛び入り参加も歓迎です!

第10回目になるこちらのイベント、関西や中国地方からも人が訪れるほど人気だそう。
また、今回は四国四県と地元三好市、合わせて39酒蔵が参加する
「四国酒まつり」も同時開催。
四国中のお酒が堪能できる「地酒試飲会」や、
普段なかなか見られない酒蔵の見学も楽しめます。

ちなみに「うだつ」とは、
日本家屋の屋根に取り付けられた防火壁こと。
もともとは隣の家から火事が燃え移るのを防ぐためつくられましたが
装飾的な意味あいが強くなり、立派なうだつは裕福な家の象徴となりました。

そんなうだつが残る古い町並みで、四国の美味しいものを食べたり飲んだり、
活気ある作り手たちやスタッフたちと触れ合えるこのイベント。
最近パッとしないな(うだつが上がらない)という方も
きっとパワーがわいてくるはず。ぜひ遊びにいってみてください!

うだつマルシェ

うだつマルシェFacebook

名古屋テレビ塔から 街の情報を発信! ディープな街歩きツアーも 「SOCIAL TOWER PROJECT」

名古屋市の繁華街にそびえ立ち、
街のシンボルとなっている名古屋テレビ塔。
アナログ放送配信の役割を終えたいま、
今度は街の情報の発信拠点として活用されています。

今回紹介する「SOCIAL TOWER PROJECT」は名古屋テレビ塔に
多くの人が集まり、コミュニケーションが生まれる場にしようと
活動するプロジェクトです。

テレビ塔1階に設置された「SOCIAL TOWER CITY GUIDE」では
名古屋・栄エリアの穴場や飲食店などイチオシの情報を案内。
月イチで新しい情報を追加しています。
また、栄を中心とした街の情報をまとめた本の発行や
「まちのことはまちの人から聞こう」をテーマにしたお散歩ツアーも企画。

多くの人が直接情報発信できるように、フライヤーラックも設置されています

こちらは先日おこなわれた「都会の喧騒からリラックスツアー」参加者。参加費500円+実費で気軽に楽しめるツアーが多い

甲信地方の 豪雪災害エリアの最新交通情報! Hondaがネットで見られる 道路通行実績情報公開

記録的な大雪により、大きな被害が発生している甲信地方。
雪が積もって通れない道を事前に知っておけば、
事故が防げることも多いはず。

このたび、Hondaが、甲信地方の通行可能な道路の
参考情報を公開しました。
Hondaが集めた、直近4時間で車両が通行した情報が
1時間毎に更新されるのがパソコンやスマートフォンで確認できます。
これによって、車が通行していた最新の道を知る事ができるのです。

この道路通行実績情報は、東日本大震災の際も、
被災地でのよりスムーズな移動を支援するために公開されていたもの。
GoogleのWebサイトでも公開されています。
下記リンクよりご覧になってみてください。

Honda「甲信地方の豪雪災害エリアの道路通行実績情報を公開」

道路通行実績情報

GoogleのWebサイト

小豆島と都会をつなぐ「写真」

島の外で見てもらう、小豆島の写真展。

先週、大雪の横浜で「御苗場Vol.14 横浜」と「CP+2014」が開催されました。
全国規模の写真のイベント。
なんとそこで、私たちが撮影した島の写真が、
「小豆島カメラ女子が撮る こころシャッター写真展」として展示されました。

「御苗場Vol.14 横浜」で展示された「小豆島カメラ女子が撮る こころシャッター写真展」。

雪の中、たくさんの方々が足を運んでくださいました。

前回の小豆島日記「小豆島で暮らす、写真を撮る」でもご紹介しましたが、
いま、島で暮らす7人の女性メンバーで、小豆島の写真を撮っています。
島のメンバーだけでなく、オリンパスさん、カメラ雑誌「PHaT PHOTO」さん、
カメラマンのMOTOKOさん、そして行政と一緒に進めているプロジェクト。
使っているカメラは、オリンパスの「OM-D E-M5」!

昨年の秋から撮り始め、今回が最初の展示。
どんな写真を撮ったらいいのか、話し合ったり、各自で考えたり。
まだ半年も経っていないのに、
皆がどんどん写真にのめり込んでいく感じがとてもワクワクします。
展示した写真はこんな感じです。

黒島慶子さん撮影。醤油蔵を訪ねて蔵人さんが真心こめて醤油をつくる姿を伝えます。

牧浦知子さん撮影。島ではいろんな世代の人との交流があります。人生の大先輩との時間を楽しむ。

古川絵里子さん撮影。いつも見ている海だけど、その表情は毎日違っていて、とても面白い!

坊野美絵さん撮影。小江漁港の、秋から冬の風物詩ゲタ干し。丁寧な暮らしを伝えます。

大川佳奈子さん撮影。小豆島の霊場をまわるお遍路。アートフィルタを使って撮影。

太田有紀さん撮影。日常の中にある瀬戸内国際芸術祭の作品とはしゃぐ少年たち。

山間の集落、肥土山という農村で家族で暮らす。その姿を伝えます。

今回の横浜での展示には、島のメンバー3人が参加しました。
小豆島観光協会で働く坊野美絵さん(通称:ぼーちゃん)は、
仕事でも島の行事や人を撮影。
ほぼ毎日小豆島のどこかをカメラを持って動きまわっています。
小豆島町役場で働く太田有紀さん(通称:ぺえちゃん)は、
行政と私たちの活動のパイプ役。
今回の企画で写真を本格的に撮り始めましたが、
子どもたちやおばちゃんたちをパシャパシャ撮っています。
島のホテルで働く大川佳奈子さん(通称:がっちゃん)は、No Beer, No Lifeな女子。
普段は島で撮影し、休みのたびに海外にぴゅーっと出かけて撮影してます。

なぜか赤、青、黄の信号色の3人(笑)。
大雪にも負けず、いろんな方々とお話し、面白いネタを持って帰ってきてくれそうです。

みごとに信号色の3人。大川さん(黄)、PHaT PHOTOのテラウチマサトさん、坊野さん(青)、太田さん(赤)。

皆さまと一緒に。こんなふうに一同が集まれることは本当に貴重です。

展示会場には、小豆島町長の塩田幸雄さん、
オリンパスの小川治男さん(オリンパスイメージング(株)代表取締役社長)、菅野幸男さん、
PHaT PHOTOのテラウチマサトさん(CMS代表取締役)、速水惟広さん(編集長)など、
たくさんの方が様子を見に来てくださいました。
東京と小豆島、なかなか会うことができない方々と、
ここで繋がることができ、とても良かったと思います。

小豆島町長の塩田幸雄さんも様子を見に来てくださいました。

オリンパスの小川治男さんと。

そしてこの展示のタイミングとあわせて創刊された
「Have a nice PHOTO!」というフリーの写真雑誌でも
私たちの活動を紹介していただいています。
「Have a nice PHOTO!」は今回の御苗場の企画をされている
CMSさんが出版されている雑誌で、地域×写真がテーマ。
東急東横線、田園都市線の各駅やカメラのキタムラさんなどで配布されています。
配布場所についてはこちらをご参照ください。
ぜひ、お手にとってご覧になっていただければと!

地域×写真がテーマの「Have a nice PHOTO!」というフリーの写真雑誌。

「週末+1DAYで行く島」として、私たちの活動が写真とともに紹介されています。

さて、最初の展示が無事に終わりました。
今度は夏に向けて、Webでの公開や小豆島への写真ツアー、
大阪、小豆島での展示企画を進めていきます。
島のメンバーと島の外のメンバーが一緒にやるからこそできることを、
ひとつずつ実現していけたらいいなと思います。

小豆島で暮らす、写真を撮る

島で暮らす7人の女性が撮る写真を、発信する。

昨年から進めてきた新しいプロジェクトが、少しずつかたちになろうとしています。
ずばり、小豆島とカメラ!

昨年の春頃から、カメラマンのMOTOKOさんと
カメラ雑誌「PHaT PHOTO」さんの企画で、
地方とカメラメーカーが一緒になって何か新しくて面白いことをできないか!
と進めてくれているもの。
オリンパスさんが一緒に取り組んでくれることになり、
いよいよ動き出したという感じです。

昨年11月小豆島で。オリンパスさん、PHat PHOTOさん、MOTOKOさん、島のメンバーと顔合わせ。

オリンパスのOM-D E-M5を持って、島内を撮影。

どんなプロジェクトなのか。
写真を撮るのは、小豆島で暮らす7人の女性。
日々の暮らしのなかで出会う、美しい景色、おいしい食べ物、優しい人々を
オリンパスのOM-D E-M5というカメラで撮影しています。
その写真を通して、
「見たい、食べたい、会いたい。小豆島に行きたい!」さらには
「小豆島で暮らしたい!」という流れを生み出せたらいいなと思っています。

今年1月。打ち合わせしながらも撮影。撮っているのはメンバーが持ってきてくれた下仁田葱!

Tシャツやカメラストラップなんかもつくれたらいいねと、イラストレーターのCHO-CHANにも参加してもらいました。

打ち合わせ後にみんなでごはん。

オリンパスのOM-D E-M5と集合写真。

私たちはプロのカメラマンでも、いわゆるクリエーターでもない。
それぞれ別の仕事をしていたり、主婦だったりします。
そうやって島で普通に暮らしているからこそ出会える、そういうシーンを撮りたいなと。

どんな写真を撮ったら、外の人が小豆島に行きたいと思ってくれるのか。
MOTOKOさんやPHaT PHOTOの竹中さんと話していくなかで、
なんとなくこんな感じの写真なのかなというのを感じ始めたところ。
少し離れて「客観的に小豆島を見る」ようにする。
趣味の写真じゃなくて、小豆島を伝える写真。
そう意識しながらとにかく撮る。
撮って、外に公開していくことで、反応を見ながら、
自分たちなりの小豆島写真をつくりあげていきたいなと思っています。

島のメンバー同士で撮った写真をレビュー。

ほかの地域の活動も参考にしながら。

東京とはGoogleハングアウトで繋いで打ち合わせ。

このプロジェクトの最初の発表の場が、
今週2月13日(木)〜16日(日)まで横浜で開催される「御苗場Vol.14 横浜」。
全国的なカメラと写真映像のイベント「CP+2014」と同時開催されます。
最初としては贅沢すぎる場。
ここで「小豆島カメラ女子が撮る こころシャッター写真展」として、
私たちの写真が展示されます。

島に暮らす自分たち自身が島の良さを感じ、それを自分たちの手で発信していく。
そして、写真展や小豆島への写真ツアーなどを通して、
外の人たちに小豆島に来てもらう、島のファンになってもらう。
最終的に、自分たちも含めた島での継続的な暮らしに繋げることができれば、
それは本当にすばらしいことだと思う。

碁石山からの絶景をOM-Dで撮影。

夕陽と海。小豆島で暮らしていると、日常の中に美しい景色がいっぱいある。

というわけで、今日もまた小豆島で暮らし、写真を撮っています。

関東・東北で記録的な大雪! 東京で45年ぶりに25cm、 仙台でも78年ぶり35cm

昨日8日は、西日本から東日本の広い地域で雪となりました。
現在では雪が止んだところがほとんどですが、
各地で積雪量の新記録が相次いだようです。

吹雪の東京都内

関東地方では、東京都心にて1969年以来45年ぶりに積雪が25cmに! 
埼玉の熊谷では60年ぶりに積雪40cmを、千葉では観測史上最大の積雪30cmを記録。
また仙台市においては、積雪35cmという昭和11年2月以来、78年ぶりの積雪を記録。

あれ、仙台は東京と10cmしか記録が変わりません。熊谷にも負けています。
雪国のイメージが強い東北なのに意外ですよね。
仙台は東北なので確かに冬は寒いんですが
実は雪自体はあんまり降らないんです。

仙台は意外と雪が降らない

データ:都道府県別統計とランキングで見る県民性 [とどラン]

例えば年間降雪量ランキング(2011年)において
1位は青森県、3位は山形県、5位は秋田県、
8位が岩手県、12位が福島県なのですが、宮城県は15位。
11位の鳥取県、13位の滋賀県、14位の島根県より雪が少ないということになります。

宮城県でも蔵王山や山間部などでは大雪も珍しくありませんが、仙台は特に雪が少ないほう。
なので体育の授業で校庭でスキーをしたり、道に温水のスプリンクラーがあったり、
信号機が縦に設置されるなどの雪国らしさはあまり見かけることがないような気がします。
今回の大雪で仙台の公共交通機関は麻痺し、住民の皆さんも戸惑っておられるよう。

仙台市の積雪(8日)写真提供:仙台の戸田さん

大雪の次の日、気温が上がってからも気をつけて頂きたいのは、
一度溶けたところがまた凍って、ツルツルになっている道の雪や、
気温が上がって、屋根から滑り落ちてくる雪。
転んでも手を使って身を守れるように、手袋などを着用しておでかけしてくださいね。

パン屋タルマーリー 渡邉 格さんと麻里子さん

菌が息づく、タルマーリーの不思議なパン。

きっと、誰もが社会の教科書で一度は目にしている、経済学者がいる。
「(カール・)マルクス」。彼の考えを身近に感じる人は少ないかもしれないが、
マルクスが考える経済をヒントに、パン屋という仕事を見つめた本がある。
渡邉 格(いたる)さんの著書『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』だ。
この本には、格さんが、奥さまの麻里子さんと共につくりあげてきた、
「パン屋タルマーリー」の哲学が、綴られている。
渡邉夫妻が考えるパン屋の哲学とは?

タルマーリーがある通りは、「町並み保存地区」に指定され、古い家屋が並んでいる。

タルマーリーが店を構えるのは、岡山県の北西部に位置する真庭市勝山。
“晴れの国、岡山”と言えど、ここは山陰の文化も香るまち。
取材に訪れたのは1月中旬、外は粉雪が舞っていた。
「移転を決めたときには、ここまで山奥を選ぶとは、
想像していなかったんですけどね」と麻里子さんは笑う。
古民家を借りて1階をパン屋、2階を自宅とし、子どもふたりと4人暮らしだ。

もともと、千葉県いすみ市に店を構えていた渡邉夫妻は、
東日本大震災をきっかけに、移転を決意。
東京に出荷先がある関係で、宅急便が翌日到着できることを視野に入れると、
候補にあがったのは、岡山県。
パンづくりに欠かせない、おいしい水を求めて県内の移転先を探した。
格さんが岡山県内の井戸水や湧き水を試飲していき、鳥取との県境にある、
蒜山の水を飲んだ時「甘みがあってビックリ」して、この地に決めたのだそう。

タルマーリーの看板商品の「和食パン」。もっちりとした食感で、噛めば噛むほど甘みが口のなかに広がる。

勝山に移転して、タルマーリーは今年の2月でまる2年が経つ。
「ようやく、ここでしかつくれないパンのかたちができてきています。
いわゆる“過疎のまち”ですが、この土地に来ていいことばかりなんですよ」
と格さんはとってもうれしそう。
格さんは、この土地の水と小麦、そして天然の菌にこだわる。

その“菌”が、タルマーリーのパンのすべてを物語るのだ。

第一次発酵後のふんわりと膨らんだ和食パンのパン生地。天然菌が息づくタルマーリーのパン生地は、なんだかつやつやしている。

酵母菌はもちろん、乳酸菌、麹菌など、
パンの発酵に関わる菌には、さまざまな種類がある。
なかでもタルマーリーが力を入れているのが、
酒種をつくるために必要な天然の麹菌。

現在の日本では、味噌でも醤油でも日本酒でも、
ほとんどが「もやし屋」から種麹(純粋培養した麹菌)を仕入れて
麹を仕込む。格さんもかつては市販の種麹を使っていたが、
それを自らの家で採取することにした。
ちなみに、麹菌というのは、いわゆるカビのこと。
格さんは、蒸し米についたいろいろな色のカビを舐めて、
麹菌を見つけ出したというから、生物学者なみの探究心に感服する。

しかし、この天然菌、うまく採取できても、扱いがとても難しい。
だから、一般のパン屋さんでは、安定した発酵ができるように、
純粋培養された「イースト」を使う。
「数軒のパン屋で修業してみて、日本の“天然酵母パン”は、
市販の天然酵母を使うのが主流。自家製酵母を使っても、粉の配合を調整し、
イーストを添加して発酵を安定させている場合が多い。それに、
よく、日本の小麦粉ってパンづくりには向いていないって言われていますよね。
修業したのもフランスのバゲットを得意とするパン屋だったので、
フランス産やカナダ産の小麦じゃないと、本場のバゲットにならない!
と、妻にも説明していたんですけどね……」と格さん。
そこは、麻里子さんが、譲らなかった。

パンをつくるのは格さん、販売と広報は麻里子さんの担当だ。

大学の農学部で、環境問題について勉強した麻里子さんは、
食の分野から自然環境をよくしていけないかとずっと考えてきた。
そのためには、まずは地域内循環を生むような生産態勢が必要だと。
「日本の小麦で、おいしいパンをつくることが、あなたの使命でしょう!
と、いつも言っていましたね(笑)」(麻里子さん)

自分が学んできたパンづくりをくつがえすような条件。
しかし、苦労しながらも、格さんはどんどんパンづくりにのめり込んでいく。

さらに、タルマーリーでは、パン生地に砂糖を使わない。
天然酵母を謳うパン屋でも、発酵を安定させるために、
酵母の栄養剤として、砂糖を使う場合がほとんどだという。
「当初は健康志向の意味もありましたけど、
結果的には、砂糖を使わないパンづくりのほうが面白かった。
そのおかげでタルマーリーらしさをさらに追求することができました。
つまり、砂糖を入れると、どんな良くない素材でもパンになってしまう。
でも、砂糖なしだと、きちんと素材を吟味しないと発酵がうまくいかず、
ちゃんとパンにならないんです。だから、自然栽培の素材を厳選し、
自分の感覚に向き合うことができましたね」(格さん)

作業の合間を見て、菌のこと、パンのことについて丁寧に教えてくれる格さん。

基本材料は、国産小麦、汲んできた蒜山の水、塩のみ。
これに、天然菌たちが働く酵母の種類によって、
タルマーリーのパンは風味が異なる。
勝山に移転して、1年が過ぎ、ようやくこの土地にあった配合が見えてくるも、
タルマーリーの家屋に棲み着く天然菌はなかなか手強い。
急激な気温の変化はもちろんだが、
なんと、スタッフの心が落ち込んだりしても、発酵が悪くなるときがある。
格さんは、神経を研ぎすまし、目には見えない菌の動きを読み解く。
菌がうまく活動してくれなければ、おいしいパンがつくれず、
その日の売り上げが立たない。それではスタッフも家族も暮らしていけない。
「腐敗するか、発酵するか。プレッシャーですね。そのためにも、
ちゃんと休息をとらないと、感覚が鈍ってしまうんです」

ここで、ようやく、マルクスの登場だ。

まだ暗い朝4時からタルマーリーはスタート。発酵したパンを分割、成形と、リズミカルの作業は進められていく。製造スタッフの湊 貴光さんと、橋本春菜さんとの息はぴったり。

レーズン酵母を使ったカンパーニュ。上はふんわりとふくらんだ生地(上)。その後オーブンで焼かれ出てきた(下)。とても美しい!

タルマーリーの経営理念は、利潤を生み出さないこと。

「東京都の近郊住宅地で育ち、高校でドロップアウトしちゃって、
パンクバンドやりながら、引越し屋のバイトをしたり。
いい大学に入ってうまくいっているやつもいたけど、
ほとんどの友だちはトラックの運転手。
俺もこの先、運送屋で生きていくしかないのかな……と思っていました。
そういう世界から抜け出す方法が見えなくて、先の見えない不安に悩んでいました」
そんな23歳の時、格さんは大学教授である父とともに
ハンガリーに滞在したことをきっかけに、25歳で国立大学の農学部に入学。
卒業後は、有機農産物を扱う会社に入社した。
しかし、現実は、産地偽装のようなことも少なからずある流通体制。
「有機農業の発展」という理想に燃えて就職したものの、
「会社組織」の中で、数々の「理不尽」にぶち当たった。

タルマーリーのある勝山を流れる旭川。

学生の時から「いつかは田舎で暮らしたい」と思っていた格さん。
そのために、手に職を……と悩んだ結果、
突如パン職人になることを決め、修業を始める。
30歳のときだ。独立するまでに、4軒のパン屋で修業を積んだ。そのうち、
1軒目は、「毎日ボロ雑巾のように、朝から晩まで働いた」という。

格さんが、マルクスの「資本論」を父に勧められたのは、
タルマーリーを開業して1年目の時。
「パンが高い」というお客さんからの声に悩んでいた頃だ。
読み始めてみると、修業時代のパン屋の労働条件は、
マルクスの生きた150年前と何も変わらないことに気づく。

マルクスの考えを紐解くと、
自分の置かれている資本主義経済の仕組みが見えてくる。
何でこんなに朝から晩まで働かなくてはいけないのか。
労働者がどれだけ働いても、約束した賃金だけが支払われ、生まれた利潤は資本家が握る。

格さんはマルクスを勉強するうちに、この資本主義経済の矛盾は
「利潤」を生むことを最優先にした生産体制にあると理解する。
そして、さらに確認する。
当初から掲げたタルマーリーの経営理念、
「正しく高く材料を仕入れて、正しく高くパンを売る」という考えは
利潤を生み出せないけれど、これこそが、その矛盾から逃れ、
次の経済のあり方を提案していけるのではないか……と。

レーズン酵母を使ったレーズンブレッドが焼き上がった。

「利潤が出ない」ということは「赤字を出す」ということではない。
まずは、損益分岐点をクリアにすること。
人件費、材料費などの原価から、1日の売り上げ目標を計算。
自分たちやスタッフが働いた分は、売り上げのなかできっちり還元する。
そもそもは、パンに正当な価格をつけなければいけない。
「パンの価格問題は、いつも夫婦げんかの議題でした(笑)」と格さん。
“あんぱんは100円”という一般常識に、どこまで切り込んでいくか。
「麻里子はブレないんですよ。価格を下げないことに。
でも、俺は当初、“値ごろ感”を望むお客さんのことばかり考えてしまっていた。
自分のパンに、自信がなかったんだと思います」

麻里子さんが目指すことはとてもシンプル。
食と職の豊かさや喜びを守り、その価値を高めていくことだった。
「私は情報を発信する、販売する立場として、
意味のあるものだったら、
正当な価格を理解して買ってくれる人が必ずいると信じていたんですね」

ちなみに、マルクスいわく、
資本主義経済の矛盾の一因に、「生産手段」を持たない「労働者」が、
自分の「労働力」を賃金と交換するしかないという構造があげられる。
格さんは、ひとりひとりがその生産手段を取り戻すことが、
有益な策のひとつになるのではないかと考えている。

つまり、タルマーリーとしてのパンの価値を高めていった結果、
菌をベースとしたパンづくりが生産手段となり、
それは、パン職人としての格さんの自信へもつながっていった。
格さんの探究心を支えたのは、そんな麻里子さんの真っすぐな思いに他ならない。

麹菌を使ってつくられるピタパン。もちもちした食感にハマってしまうファンは多いそう。

「千葉から勝山に移転したとき、自分がつくるパンに、さらにシビアになりましたね。
菌のためには人間が少なければ少ない土地ほど、のびのび生きられて最高の環境なんですが、
パンを売ると考えると、マーケットが小さくなるのは、正直不安でした。
だからこそ、ここ勝山でしかつくれないパンをとことん追求しよう!
と、夫婦で強く決意したんです。

大変そうに見えるかもしれませんが、
天然菌だけでパンをつくると決めてからのほうが、自由になれました。
とにかく、菌の声に耳を傾けるために、自分の感覚を研ぎ澄ます。
人間の頭だけで考えているとどこかずれていったり、
奇抜なことを妄想してしまうと思うんです。
でも、菌という自然の法則と日々向き合うことで、自分の心も鍛えられる。
食をつくるって、本来そうなんだと思うんですよね」(格さん)

「天然菌だけと決めてから、私たちはいつも“菌”が起点になったんです。
人間って、いろんな情報に流されてしまいますよね。
玄米のほうが体にいいんじゃないかとか、
価格が高いからこっちの素材のほうがいいんじゃないか、とか。
でも、菌は何も迷わずに、発酵という結果ですべて教えてくれるんです」(麻里子さん)

作業中のスタッフの合間をぬって工房を動き回る、娘のモコちゃんと息子のヒカルくん。

焼き上がったパンから売り場に並べられ、10時に開店だ。

「そうやって、クオリティの高いパンをつくるためには、
パンをつくらない時間が必要なんです」と格さんは、休息をとても大切にする。
タルマーリーの営業日は、木・金・土・日曜のみ。
水曜は仕込みのみ。日曜は、次の日の仕込みがないので、
製造現場で高い集中力を要するのは、木・金・土曜の3日間。
ほかにも冬休みと夏休みが2週間ずつ、春休みも1週間あるそうだ。

最近出会った島根の自然放牧の牛乳で、ヨーグルト酵母の培養を始めたという。この瓶の牛乳の中で、天然の乳酸菌が働いている。

長期休みの間も、生産者に会いにいったり、
自家製粉機を導入したり、中庭の物置をつくったり。
休みと言えども、よりよいパンをつくるためにフル活動の格さん。
「まだまだ、やりたいことはたくさんありますね。
ドライフルーツなどの副材料も、まだほとんどが輸入モノですし、
ビール酵母のもととなるモルトも、ゆくゆくは地場の素材に変えて、
さらなる進化をしていきたいんです」
同時期に岡山へ移転してきた自然栽培の農家「蒜山耕藝」など、
地域の生産者との連携が進むと、
パンが地域内循環をつくり出すカギになるかもしれない。
「今はイートインという形式のカフェも、もっと充実させていきたいです。
近隣の農産物の加工をしたり、もっと地域内循環するような、
仕組みを広げていきたいですね」と麻里子さんも続ける。

そんな風にこれからのことを話すふたりは想像力に溢れていて、
聞いているこちらもなんだかとても楽しくなってくる。
マルクスを読み解いたら、菌が導いてくれた勝山でのパンづくり。
菌を起点に、新たな可能性を模索し続ける、ふたりのしなやかな生き方からは、
ローカルでの暮らし方のヒントがまだまだ眠っている気がする。

この家に決めた理由のひとつである、タルマーリーの中庭。この庭には川が通っていて、夏には蛍も飛ぶという。温かい季節は、庭カフェとなる。ちなみに、このウッドデッキは、美作市のセレクトショップ難波邸を運営する山田夫妻が手がけたのだそう。

information


map

パン屋タルマーリー(イートインカフェあり)

住所 岡山県真庭市勝山195-3
電話 0867-44-6822
営業時間 10:00〜17:00 月曜・火曜・水曜定休
http://talmary.com/

information

別冊コロカルでは、月に1回タルマーリーのパンを販売している、
岡山県美作市の複合施設ショップ「難波邸」を訪ねました。
フフルルマガジン「別冊コロカル」

ここにある資源をいかして暮らす

使えるものを、工夫しながら。

いま私たちが暮らしている家は、たくちゃん(夫)のお祖父ちゃんの家です。
曾祖父ちゃんの代に建てたそうなので、たくちゃんで四代目。
そこにはながーい歴史があります。
かれこれ約120年。

いわゆる農村民家で、母屋のほかに蔵、離れ、
タバコの葉の乾燥部屋(昔、小豆島ではタバコの生産が盛んだったそう)、
農機具の収納小屋があります。
ありますといってもその一部は床が朽ち、屋根が崩れ、使えない状態。
家というのは人が暮らし、手入れをしないとどんどん朽ち果てていってしまう。

たばこの乾燥部屋。屋根は崩れ落ち、隙間から陽射しが。

崩れ落ちた壁。修理したいけど、なかなか手がまわらない。

農機具小屋。お祖父さんが使っていた状態そのまま。

そこに私たちが帰ってきて、いまいろいろと直しながら暮らしている。
母屋は一部をカフェとして住み開くため、基礎から大工事。
この完了までに計画から約1年。
これから順に、蔵は野菜の出荷作業場に、離れは農家民宿に……
壮大な夢は広がっています(笑)。
ひとつずつ進めていくしかないですね。

ここには、この家という資源のほかにもたくさんの面白いものが残っている。
もう使われなくなってしまって、まさに埃をかぶっているようなものばかりなんだけど。

みかんなどの作物を収穫して運搬するための木製のみかん箱。
収穫したお野菜を入れるためのカゴ。
つくったお素麺を保管しておく木製の素麺箱。
ずっしりとした構えの洋服や着物の収納タンス。
遊び心がある茶ダンス(昔の日本のお茶の間の隅にありそうなもの)。

隣のお素麺屋さんから使わなくなった素麺箱をいただいた。

素麺箱とみかん箱をきれいに拭いて塗装。それだけでだいぶ雰囲気が変わる。

そういうものが何十年も処分されずにそのまま残ってる。
おっ、これ使えるじゃん! と思いながら、掘り出してきては、
お野菜の販売の時に使ったり、カフェのディスプレイとしても活用。
なんでも買わなくても、ふとまわりに目を向けてみると、
ここには活用できる資源が山ほどある。

使っていない茶ダンスの引き出しを壁に取り付けてディスプレイに。

塗装した素麺箱でつくった小カウンター。

お素麺箱を壁に取り付けて調味料や食器の収納棚に。

家で埃をかぶって眠っていたカゴを使って野菜を販売。

それはモノだけじゃなくて、食べ物や風景などもそうなんじゃないかなと。
毎年秋には柿があり過ぎて困ったり、
いまの時期は食べきれないほどの柑橘をいただく。
こういうものこそ、何かにいかして、
ここに住む人たちが幸せになることを考えたいなと思う。

もちろん、なんでもかんでもあるわけじゃなくて、島にはないものもたくさんある。
私たちの生活もネット通販がなければ成り立たないくらいかも。

それでも、できる限りここにあるものと自分たちの知恵と手を使って、
暮らしをつくっていけるといいなと思います。

小さな畑や家業が里山の風景をつくる

この風景を残し続けるために。

1月末、大寒から立春までのこの時期が、1年でいちばん寒い季節。
今朝も外に置いてある水鉢に立派な氷が張っていました。

庭の水鉢に張った立派な氷。

この時期、畑作業は比較的のんびりしています。
もちろんやることはてんこ盛りなんですが、
草刈りと水やり、次々と育つ作物の収穫をしなくてもいい分、
夏に比べると余裕があるという感じ。
そして何より気候的に体が楽。
夏の日中は暑すぎて、外での作業は本当に過酷。
冬は防寒対策さえしっかりすれば、日中の作業は穏やかです。

私たちが暮らしている肥土山(ひとやま)の集落全体もいまはそんな雰囲気。
ゆっくりと育つ白菜や大根を少しずつ収穫しては、
自分の家で食べたり、おすそ分けしたり。
そして空いた時間に、切り干し大根をつくったり。

肥土山の冬の畑と田んぼ。白菜や大根がそこら中の畑で育てられています。

おばちゃんと一緒に切干大根づくり。こういうのも肥土山の風景。

干した大根と人参。これで長いこと保存できるようになる。

肥土山には共同の水洗い場がぽつぽつとあって、
そこで収穫したお野菜を洗ったりできます。
おばちゃんが野菜を洗っている、そういう風景に出会うとなんだか嬉しくなる。
あー、まだこの水洗い場は現役なんだなあと。

共同の水洗い場でお野菜を洗うおばちゃん。

そしてもうひとつ、冬の小豆島と言えばお素麺。
肥土山にも何軒かお素麺屋さんが残っていて、
この季節の天気の良い日中は、お素麺が天日干しされています。
真っ白なお素麺と澄んだ青い空のコントラストがほんとに美しい。
寒い時期につくられる「寒そうめん」は、
少ない塩でつくることができ、コシが強くておいしい。
そんなおいしいお素麺をつくるために、この時期は午前3時頃から作業するそう。
続けていくのが大変な仕事です。

天日干しされる「寒そうめん」。

娘の幼稚園のお友だちの家。素麺づくりが暮らしの一部。

跡を継ぐ人がいないと、この風景も肥土山からなくなってしまう。

肥土山はいまはまだ現役の集落。
こんなふうにして、そこに暮らす人たちが畑を維持したり、
家業を続けることで、風景が保たれてる。
でも、これがあと10年もするとどうなるのかなと時々考える。
畑を手入れする人が少しずつ減り、やがてそこは山に戻っていき、
お素麺屋さんも跡を継ぐ人がいないと、あの天日干しの風景はなくなってしまう。
この風景を残し続けるためには、ここで豊かに暮らし続けるためには、
そういうことを続けていく人を減らしちゃいけないんだなと思う。

きれいに手入れされた田んぼと家々。だんだんと山が迫りつつある。

冬の夕暮れ。ひとつひとつのシーンがきれい。

そんなことを考えながら、私たちはここに拠点を構えて人を招き、
そして畑を耕し野菜をつくることで、この集落と風景を保つことに
少しでも関われたらいいなと思っています。

テーマは「半島と食」。 銀座で日本の半島を知る展覧会 「半島のじかん2014  半島の台所」

2014年1月29日(水)から、
松屋銀座7階・デザインギャラリー1953にて、
展覧会 半島のじかん2014「半島の台所」が開催されます。
半島とは、三方を海に囲まれ、
すぐそばに里と山を持つ、豊かな自然に恵まれたところ。
海に囲まれた日本列島には、たくさんの半島がありますよね。
この展覧会は、そんな日本の「半島」をテーマに、
日本デザインコミッティーと国土交通省が共同開催しているイベントです。
今年で3回めの開催となります。

今回のテーマは、「半島と食」。
会場では、半島と食をテーマとした展示 「半島の台所」
やクリエイターによる制作エピソード、
生産者とクリエイターが語る半島の食のデザインなどのトークショーもあるんです。

(c) 日本デザインセンター

2014年2月2日(日)には、
「半島のじかん2014」のグラフィックデザインを手がけた
日本デザインセンターの大黒大悟さん、原研哉さん、
みつばち先生こと鈴木輝隆(江戸川大学 社会学部教授)さん、
有城利博(ありしろ道具店店主・伊豆中南部地域)さんや
金七聖子(松波酒造若女将・能登地域)さんらが登場する
トークショーもあります。
入場は無料。半島出身の方も、そうでない方も
ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。

第701回デザインギャラリー1953企画展 半島のじかん2014「半島の台所」

神社ごとに違う! 毎年1月25日に各地で行われる 「鷽(うそ)替え神事」の お守りが可愛い

1月は鷽替え(うそかえ)行事の時期。
鷽替えとは菅原道真を祭る神社(天満宮・天神社)で
行われる伝統的な神事のこと。

「鷽」という種類の鳥を模した木彫りのお守りを
参拝者がお互いに取り替える、または新しいものに買い替えることで
前年におきた悪いことを嘘(鷽)にして
今年の良いことに取り(鳥)替えることを願って行われます。

幸運を招くとされる鳥、「鷽」の木彫り。神社によって形や塗りが微妙にことなり、大きさもいろいろ。こちらは亀戸天神の懐中サイズと一のサイズ。小鳥社1号ブログ「初天神の日に木鷽を買いに行く(その4) 亀戸天神」

発祥の地である福岡の大宰府天満宮では毎年1月7日に行われますが、
全国的にはお正月や初天神の日である1月25日に行われる所が多いようです。

たとえば東京では
亀戸天神社(江東区亀戸、1月24日・25日の2日間)
湯島天満宮(文京区湯島、1月25日)
五條天神社(台東区上野、正月三が日・1月25日)
新井天神 北野神社(中野区、1月25日)
などで行われ、多くの参拝者で賑わいます。

湯島天神の細長いバージョン。木鷽は年々大きいものに買い替えていくと良いと言われています。小鳥社1号ブログ「初天神の日に木鷽を買いに行く(その3) 湯島天神」

新井天神は素朴な表情がキュート!小鳥社1号ブログ「初天神の日に木鷽を買いに行く(その5) 新井天神」

こちらの写真を提供してくれた小鳥社1号さんは、昨年木鷽の可愛さに興味を持ち
1日で上記の4カ所を周ってみたそうです。
少し駆け足となったようですが、色々な表情を見せる鷽を集めながら、
梅の早咲きなどを眺めたり、よい散策にもなったようです。

また、配布される木鷽の中には将来家運がよくなる吉兆であるとして
「金鷽」という超レアなものも交じっています。
さらに「鷽」は「學」(学の旧字体)の字に似ており、
学問の神様といわれる菅原道真とも縁深く
合格祈願のお守りとしても人気とのこと。
今週の土曜日、散歩がてらにぜひ訪れてみてください!

小鳥社1号ブログ

自分たちの手でつくる「カフェ」という場所

できるだけお金をかけず、時間をかけて。

小豆島に引っ越してきて1年ちょっと。
去年の夏から始めた築120年の自宅の改修工事は、
寒くなる前に終わり、そこから3か月経ちました。
ようやくカフェのオープン日も決まり、
その日に向かって、最後の仕上げをしています。

ガラス戸越しに肥土山の景色を楽しめる席。

そのまま残したかまど。横には古材を使って棚を設置。

カウンターでお昼ごはん。自分たちで使うことで、こまごま調整。

田舎で暮らすようになり、できるものはなるべく
自分たちの手でつくりたいと思いながら暮らしています。
そういう思いから、私たちの事業名
「HOMEMAKERS(ホームメイカーズ)」もつけました。
かつてアメリカで主婦のことを「HOMEMAKER」と呼んだ時代があったそうです。
家でいろいろつくるのが仕事という意味。
食べ物、洋服、家具、家など身の周りのモノをいろいろつくる。
そんな暮らしに必要なものを自分たちの手でつくる生活が送れたら、
きっと人生は豊かになるだろう、という思いから。

でもやっぱり、なんでもかんでもはつくれないのがいまの私たちの正直なところ。
例えば、家の土台となる基礎部分の改修。
自分たちの手でつくろうとも思いましたが、
時間とお金を考えると、そこは大工さんにお願いしようと判断。
今回は大工さんの作業を間近で見ることで勉強しようと思いました。

基礎、柱、床、壁、天井、
そういう基本的な部分の工事が完了し、その後は自分たちで。
まずは古い部材の汚れを拭いて、掃いて、それから塗装。
本棚、柱、床、天井、建具と、とにかく塗る。

天井の汚れを拭き取り、その後塗装。

古い窓を外して塗装。見違えるほどきれいになる。

玄関の木枠も塗装。

そしてようやく家具の搬入。
昔からそうなのですが、なんとなく新品の家具を買うのが苦手。
単純に価格が高くて買えないだけなんですが、使わなくなった人から譲ってもらったり、
時間をかけて探せば、安く手に入る古くていい家具は結構ある。
大正や昭和初期につくられた家具は、贅沢に木を使っていて、
細工も丁寧で本当に美しい。
そうやって10年くらい集めてきた家具を自分たちの手で直して、カフェでは使います。

かれこれ10年以上前に大学で使わなくなったのでもらった椅子。

古くなって使わなくなったので譲ってもらった椅子。これから座面をリペア。

家の改修工事で出た廃材。棚やテーブルをつくる時など何かと使える。

さらに食器や小物など、カフェを営もうと思うと、
本当にたくさんのものがいるんだなと実感。
なるべくお金をかけずに揃えるために、
リサイクルショップや陶器市などで安く購入したり、自然のものを拾ってきたり。
時間がかかるけど、足を運んでひとつずつ見つけていきます。
それが大変でもあり、とても楽しくもある。

時間をかけて集めた食器たち。

リサイクルショップで仕入れた食器。こういうのに出会えると嬉しい。

そしてまだまだ作業中ですが、オープンは2014年2月22日に決めました。
ニャン・ニャン・ニャンで猫の日だそうです(笑)。
あと1か月で間に合うか、間に合わせるしかないですね。
がんばります。

mouse

愛媛県『mouse』 
発行/cafe KIKO&YVAN

愛媛県西条市の小さなお店、cafe KIKO&YVAN が発行するリトル・プレス。愛媛県の美味しいお店や思わず笑みがこぼれるできごとや人物を、のんびり・まったり・ゆったり紹介しています。地元の豊かな自然と田舎町で小さな幸せ発見! マガジンです。

*Café Crema ドリップパック
*cafe KIKO&YVAN オリジナルFinlandポストカード付き

定価350円

島での仕事、おいしいごはんの撮影会

地元食材を使った、おいしく楽しい撮影。

小豆島で暮らしていて本当に贅沢だなーと思うことがいくつかあるのですが、
その中のひとつが、身近な人がおいしいものを作っていること。
これは◯◯さんのところのお素麺とか、
このオリーブオイルはあそこのオリーブ畑のだとか。
食卓にはいつも何かしら小豆島産のものがあり、
食べながら作っている人の顔や風景が思い浮かぶ。

そして、そんなおいしいものに関わる仕事をさせてもらえることが時々あります。
先日は小豆島産のオリーブオイルのパンフレット制作。
オリーブの収穫もお手伝いさせていただいた、
イズライフさんのエキストラバージンオリーブオイルです。

イズライフさんの今年のエキストラバージンオリーブオイル。

商品がどんなものかという詳細な説明ではなくて、
オイルがあるおいしい暮らしを伝えよう。
というわけで、身近な料理を何種類か用意して、それにオイルをかけて撮影。

釜玉うどんにサッとひとかけ。
バニラアイスに濃いめのコーヒーと一緒にかけて。
シンプルな料理が、それだけで贅沢な一品になる。

さぬきの代表、釜玉とろろうどんにサッとひとかけ。

バニラアイスに濃いめのコーヒーとオリーブオイルをかけるだけで簡単スイーツのできあがり。

ドライフルーツとナッツの豆腐クリームチーズあえに。

ぶり大根にもオリーブオイル。和食にもナイス!

料理を作ってくれたのは、島の友人のちほちゃん。
ちほちゃんの作る料理は見ているだけでも本当にきれいでおいしそうで、
とても楽しい撮影の時間だった。

明るい窓辺で撮影。

かつお節をはらりはらりと。見ているだけでもおいしそう。

料理担当のちほちゃん。

地元産の鯛と野菜、果物を使って。本当に美しい盛りつけ。

さらに撮影が終わったものは順次いただくというおまけつき。
おまけというかメインというか(笑)。

食べる担当はイズライフの堤さん。小豆島産のお醤油をかけて。

普段の繋がりの中から、こういう楽しい仕事が生まれる。
料理が得意な人、撮影が得意な人、工事が得意な人、人を繋げるのが得意な人……。
島にはいろんな人がいる。
それぞれの得意をあわせれば、自分たちの手で新しいものを生み出したり、
古いものに新しい価値をつけることができ、それを外に発信していける。

オリーブ、醤油、素麺、野菜、魚……。
ほんとにこの島はおいしいものであふれています。
だからこそ、そのまわりに楽しくて誇れる仕事が
もっともっと増えればいいなと思います。

関西に正月気分の 終わりを告げるお祭り! えべっさんこと「十日戎」

お正月気分の「松の内」はだいたい、1月7日までという認識が一般的。
関西では、「十日戎」(とおかえびす)というお祭りが
お正月気分の決定的終焉となるようです。

東日本ではあまり馴染みのない「十日戎」。
七福神のひとりで、漁業の神、商売繁盛の神、福の神である
恵比寿様を祀る、商売繁盛のお祭りです。別名「えべっさん」と呼ばれます。
毎年1月10日を「本戎」、その前日を「宵戎」、翌日を「残り福」として盛大に祝います。

なかでも兵庫県西宮市の西宮神社、大阪市の今宮戎神社、
京都市の京都ゑびす神社が有名で、100万人以上が訪れるところも。
関東で行われている「酉の市」の関西版といえるかも。
関西以外では、ニュースで男性が神社を駆け抜ける映像などで
報道されることでお馴染みかもしれません。

商売繁盛で笹もってこい

十日戎のスローガンは「商売繁盛で笹もってこい」。
恵比寿様は耳が悪いので、このセリフを大声で叫ばなくてはなりません。
境内では、カワイイ巫女さんの「福娘」が無料で笹を配布して、
それに色とりどりの恵比寿様や俵、大判、などの飾り付けを
買って、飾り付けるんだそうです。

さらに境内には「福笹」や「さらえ(熊手)」などの
縁起物を売る屋台が立ち並びます。
千円程度から数十万円のものまでグレードがあり、
商売繁盛を祈って買い求める人でいっぱいになるんです。
和歌山では紅白の棒あめ「のし飴」が売られるなど、
関西圏でもいろいろ違いがあるようです。

関西では、お正月よりも十日戎のほうが気合が入るという方も多いのだとか。
地方によっていろいろなお祭りがあって、それぞれに季節感があって面白いですね。

写真:MIXTRIBEさん

フォトいばらき 2014年新春号

茨城県『フォトいばらき』 
発行/茨城県

豊かな自然に恵まれ見どころいっぱいの茨城は、四季折々にさまざまな風景を満喫できます。心に響き感動を与える風物。そんな魅力ある茨城の情景を紹介します。今回のわが街自慢コーナーでは筑西市荒川家住宅「食の蔵 荒為」をピックアップしました。

フォトいばらき
http://www.pref.ibaraki.jp/photoiba/

発行日/2014.1

島とまちをつなぐ船、ジャンボフェリー

ゆっくりと海の道を行く。

2014年になりました。
1月最初の日曜の朝、空は青く澄み渡り、温かい太陽の光が窓から差し込みます。
さて今年も活動開始です。

年末年始は、都会に帰っていました。
都会に帰るってなんだか変なんだけど、私たちにとってはそれが普通。
普段は島暮らし、年末年始は都会で暮らす家族と共に。

島を出る時、必ず乗るのが船。
小豆島は他の陸地と橋でつながっておらず、飛行場もないので、
どこかに行くには船に乗っていきます。
これを面倒くさいと感じる人もいるんだろうけど、私はこの移動手段が好き。
ゆっくりと海の上を走っていくのは、やっぱりロマンチックだ。

朝7:20坂手港発のジャンボフェリーからの眺め。昇り始めた太陽と海。

小豆島を後ろに。神戸に向かって運航。

デッキからの眺め。冬はさすがに寒いですが。

小豆島にはいくつかの港があって、それぞれ違うまちとつながってる。
たとえば、土庄(とのしょう)港なら高松や岡山と。
大部港は岡山の日生(ひなせ)と、福田港は姫路と。
それぞれ昔から商売などで関係のあったまちと繋がってる。

そして、私たちが都会に帰るときに乗るのが、ジャンボフェリー。
小豆島坂手港と神戸をつないでくれます。

ジャンボフェリー。その名の通りジャンボ!

小豆島に到着。都会からの車が続々と。

約3時間、船に乗って、ごはんを食べたり、本を読んだり、
うたた寝したり、しゃべったり、海を眺めたり……。
普通の席はもちろん、女性専用ルーム、子どもルーム、座敷もあるので、
好みのスタイルで時間を過ごせる。
ゴザも用意されているので、ロビーにゴザを敷いて過ごすというのもあり。

ちなみに売店もあります。
食べものはうどんオンリーですが。
お土産もちらほら。

ロビーの隅にゴザを敷いて。窓から海や島を眺めながら。

出発前に家で握ってきたおにぎり。のんびりといただきます。

客席。よく見るとシートの柄はうどん。

売店。食べものはうどんオンリー。

座敷。暖かくてうとうとせずにはいられない。

そんな時間を過ごし終えると、もうそこは神戸。
島からまちへ一気にワープ。

屋上デッキ。この日は天気もよくて最高の眺めだった。

神戸と淡路島を結ぶ「明石海峡大橋」をくぐるともうすぐ神戸。

海で隔たれているんだけど、行こう! と思ったら船ですぐにまちに行ける。
島で暮らす身からすると、それが小豆島のひとつの良さなんじゃないかなと思います。

逆にまちで暮らしている人たちからみたら、行こう! と思ったら船ですぐに行ける島。
今年もまた、たくさんの人が小豆島に遊びに来てくれるといいなと思います。

秋田県発行マガジン「のんびり」 の表紙に写りませんか? 秋田内陸線で旅して 表紙撮影もするツアー!

秋田のうまい飯、うまい酒、実直なものづくり。
そして、大らかで力強い精神をもつ秋田のひとびと。
そんな秋田の豊かさやくらしを丁寧に、
思わず目をひく写真と共に紹介する
秋田県発行のフリーマガジン「のんびり」。
このたびその「のんびり」編集部が
「秋田内陸線に乗って表紙撮影をするツアー」を
1月11日(土)〜13日(月・祝)の2泊3日で開催します。

毎回合成かと疑ってしまうような表紙が見ものの秋田情報フリーマガジン「のんびり」。今回のツアーで8号目の表紙撮影をします!

ツアー内容の一部を紹介すると…
のんびり編集部と写真家の浅田政志さんと共に
ローカル鉄道「秋田内陸線」に乗って雪景色を堪能しつつ
これまで「のんびり」で取り上げてきた名人から
寒天や阿仁マタギの文化を学んだり、
秋田の最高の純米酒を飲み比べたり、秘湯温泉につかったりします。
そして最終日には内陸線車両を貸し切っての表紙撮影。
どれも楽しそう!

「雪遊び」というまさにのんびりとした行程もあります

秋田内陸線に乗っての表紙撮影。写真家・浅田政志さんのセンスでいったいどんな表紙写真になるのか?

秋田の景色、食、伝統、温泉、といろいろ気になりますが、
のんびり編集部はじめ、秋田を盛り上げようとしている関係者の
お話を聞けたり仕事ぶりを見られるのも
このツアーの面白いところ。
限定20名までの貴重な旅。ぜひご参加ください!

ツアー内容詳細(facebook)

のんびりホームページ