連載
posted:2014.1.13 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer's profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が異様に強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HomeMakers」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、カフェ、民宿をオープンすべく築120年の農村民家を改装中。
http://homemakers.jp/
小豆島で暮らしていて本当に贅沢だなーと思うことがいくつかあるのですが、
その中のひとつが、身近な人がおいしいものを作っていること。
これは◯◯さんのところのお素麺とか、
このオリーブオイルはあそこのオリーブ畑のだとか。
食卓にはいつも何かしら小豆島産のものがあり、
食べながら作っている人の顔や風景が思い浮かぶ。
そして、そんなおいしいものに関わる仕事をさせてもらえることが時々あります。
先日は小豆島産のオリーブオイルのパンフレット制作。
オリーブの収穫もお手伝いさせていただいた、
イズライフさんのエキストラバージンオリーブオイルです。
商品がどんなものかという詳細な説明ではなくて、
オイルがあるおいしい暮らしを伝えよう。
というわけで、身近な料理を何種類か用意して、それにオイルをかけて撮影。
釜玉うどんにサッとひとかけ。
バニラアイスに濃いめのコーヒーと一緒にかけて。
シンプルな料理が、それだけで贅沢な一品になる。
料理を作ってくれたのは、島の友人のちほちゃん。
ちほちゃんの作る料理は見ているだけでも本当にきれいでおいしそうで、
とても楽しい撮影の時間だった。
さらに撮影が終わったものは順次いただくというおまけつき。
おまけというかメインというか(笑)。
普段の繋がりの中から、こういう楽しい仕事が生まれる。
料理が得意な人、撮影が得意な人、工事が得意な人、人を繋げるのが得意な人……。
島にはいろんな人がいる。
それぞれの得意をあわせれば、自分たちの手で新しいものを生み出したり、
古いものに新しい価値をつけることができ、それを外に発信していける。
オリーブ、醤油、素麺、野菜、魚……。
ほんとにこの島はおいしいものであふれています。
だからこそ、そのまわりに楽しくて誇れる仕事が
もっともっと増えればいいなと思います。
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