連載
posted:2014.1.6 from:香川県小豆郡土庄町 genre:暮らしと移住
〈 この連載・企画は… 〉
海と山の美しい自然に恵まれた、瀬戸内海で2番目に大きな島、小豆島。
この島での暮らしを選び、家族とともに移住した三村ひかりが綴る、日々の出来事、地域やアートのこと。
writer's profile
Hikari Mimura
三村ひかり
みむら・ひかり●愛知県生まれ。2012年瀬戸内海の小豆島へ家族で移住。島の中でもコアな場所、地元の結束力が異様に強く、昔ながらの伝統が残り続けている「肥土山(ひとやま)」という里山の集落で暮らす。移住後に夫と共同で「HomeMakers」を立ちあげ、畑で野菜や果樹を育てながら、カフェ、民宿をオープンすべく築120年の農村民家を改装中。
http://homemakers.jp/
2014年になりました。
1月最初の日曜の朝、空は青く澄み渡り、温かい太陽の光が窓から差し込みます。
さて今年も活動開始です。
年末年始は、都会に帰っていました。
都会に帰るってなんだか変なんだけど、私たちにとってはそれが普通。
普段は島暮らし、年末年始は都会で暮らす家族と共に。
島を出る時、必ず乗るのが船。
小豆島は他の陸地と橋でつながっておらず、飛行場もないので、
どこかに行くには船に乗っていきます。
これを面倒くさいと感じる人もいるんだろうけど、私はこの移動手段が好き。
ゆっくりと海の上を走っていくのは、やっぱりロマンチックだ。
小豆島にはいくつかの港があって、それぞれ違うまちとつながってる。
たとえば、土庄(とのしょう)港なら高松や岡山と。
大部港は岡山の日生(ひなせ)と、福田港は姫路と。
それぞれ昔から商売などで関係のあったまちと繋がってる。
そして、私たちが都会に帰るときに乗るのが、ジャンボフェリー。
小豆島坂手港と神戸をつないでくれます。
約3時間、船に乗って、ごはんを食べたり、本を読んだり、
うたた寝したり、しゃべったり、海を眺めたり……。
普通の席はもちろん、女性専用ルーム、子どもルーム、座敷もあるので、
好みのスタイルで時間を過ごせる。
ゴザも用意されているので、ロビーにゴザを敷いて過ごすというのもあり。
ちなみに売店もあります。
食べものはうどんオンリーですが。
お土産もちらほら。
そんな時間を過ごし終えると、もうそこは神戸。
島からまちへ一気にワープ。
海で隔たれているんだけど、行こう! と思ったら船ですぐにまちに行ける。
島で暮らす身からすると、それが小豆島のひとつの良さなんじゃないかなと思います。
逆にまちで暮らしている人たちからみたら、行こう! と思ったら船ですぐに行ける島。
今年もまた、たくさんの人が小豆島に遊びに来てくれるといいなと思います。
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