こっすい、おそがい、どえりゃあー! 吉本芸人・ありんくりんが挑戦する、 名古屋の方言

SNSでの総再生160万回以上!(2025年8月時点)コロカルの人気動画企画、ありんくりんの方言講座。
今回は、コロカル編集長からの挑戦状が届きました。名古屋の方言クイズ、イントネーション講座、早口言葉にチャレンジしてみてくださいね!

名古屋の方言クイズ

・ずる(運ぶ)
・おたからさん(お利口さん)
・ケッタ(自転車)
・まわし(準備)

名古屋のイントネーション講座

・どえりゃあ(ものすごい)
・こっすい(ずるい)
・おうちゃく(雑)
・おそがい(こわい)
・だだくさ(無駄)

名古屋の早口言葉

今度ん時はときんときんのえんぴつ持ってかんとかん。
てかちゃんと削っとかんとかんって言っとかんとかん
(今度えんぴつを持っていかないと。
というかちゃんと削っておかないとだめでしょ)

profile

ありんくりん

沖縄県出身、2014年に、ひがりゅうたとクリスで結成。コンビ名は方言で「あれもこれも」。『お笑いバイアスロン2018』(琉球朝日放送)優勝。『新春!Oh笑い O-1グランプリ』(沖縄テレビ)2019年、2020年、2022年優勝。現在冠ラジオ『ありんくりんのヨーガクナイト』(RBC琉球放送)、「友近ありんくりんのい~あんべぇ」(沖縄テレビ)に出演中。

Instagram

ひがりゅうた:https://www.instagram.com/arinkrin.higa710/?hl=ja

クリス:https://www.instagram.com/chris_arinkrin/

YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC-JBOEI9NRCis8p_han0xww

グランパスくん×ドアラの コラボクッズも!名古屋の“傾く” 美学を全国へ、BEAMS JAPAN 「大名古屋展2025」開催

BEAMS JAPANが主催する、名古屋・愛知の魅力を発信するイベント「大名古屋展2025」が、8月1日(金)より〈ビームス 名古屋〉と〈ビームス ニューズ〉(新宿)でスタート。第6回目となる今回は、「かぶけ! 名古屋・愛知」をテーマに、地元の9つの企業や団体とともに、ユニークなコラボアイテムや展示を展開する。

地元の個性が光る、全9コラボ

参加企業には、〈中日新聞社〉や〈名古屋グランパス〉、〈コメ兵〉など、地元に愛される存在が名を連ねる。防災をテーマにしたポーチや濃厚ブレンドのコーヒーなど、ユニークな商品や企画がずらり。〈BEAMS JAPAN〉ならではの視点で編集されたラインナップには、遊び心と地域へのリスペクトが息づく。地元の誇り(シビックプライド)を育むと同時に、名古屋・愛知の魅力を訪れる人々に新鮮に伝えてくれる。

名古屋生まれのブランドリユース〈KOMEHYO〉との共同企画では、ビームスのキュレーションによって選ばれたアイテムたちを、ひとつのコレクションのように展開。名古屋・大須と東京・新宿のコメ兵店舗でイベント開催予定。

名古屋生まれのブランドリユース〈KOMEHYO〉との共同企画では、ビームスのキュレーションによって選ばれたアイテムたちを、ひとつのコレクションのように展開。名古屋・大須と東京・新宿のコメ兵店舗でイベント開催予定。
KOMEHYO名古屋本店 本館
期間:2025年8月1日(金)〜8月17日(日) ※8月6日(水)は買取センターのみ営業
住所:愛知県名古屋市中区大須3丁目25-31 1階イベントスペース
KOMEHYO SHINJUKU MEN
期間:2025年8月2日(土)〜 8月18日(月) ※8月6日(水)は買取センターのみ営業
住所:東京都新宿区新宿3-19-7 らんざんビル 1階イベントスペース

名古屋市職員がPR時に着用する法被は、アイボリーを基調に金鯱や市章“まるはち”をモチーフにしたデザイン。名古屋への愛と期待を表現している(※非売品)。

名古屋市職員がPR時に着用する法被は、アイボリーを基調に金鯱や市章“まるはち”をモチーフにしたデザイン。名古屋への愛と期待を表現している(※非売品)。

撮影会やグリーティングなど、参加型イベントも充実

〈ビームス 名古屋〉では、イベント期間中、名古屋ダイヤモンドドルフィンズの選手との写真撮影会や、グランパスくん・ドアラなどマスコットによるグリーティングも予定。ファッションだけでなく、スポーツや地元カルチャーとも交差する、にぎやかな夏の催しとなりそうだ。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズの齋藤拓実選手、佐藤卓磨選手、今村佳太選手がビームス 名古屋に来店し、写真撮影会を実施。※参加条件あり。事前抽選申し込みは8月3日(日)にて終了しております。

名古屋ダイヤモンドドルフィンズの齋藤拓実選手、佐藤卓磨選手、今村佳太選手がビームス 名古屋に来店し、写真撮影会を実施。※参加条件あり。事前抽選申し込みは8月3日(日)にて終了しております。
開催場所:ビームス 名古屋(ラシック1階 ラシックパサージュ)
開催日時:2025年8月10日(日)11 : 00〜12 : 00
参加条件:2025-26シーズン名古屋ダイヤモンドドルフィンズファンクラブ会員の中から抽選で当選した50組(1組最大4名)
詳細ページ:https://nagoya-dolphins.jp/news/detail/id=19826

名古屋グランパスのマスコットキャラクター「金鯱グランパスくん」が来店し、グリーティング・写真撮影会を実施。

名古屋グランパスのマスコットキャラクター「金鯱グランパスくん」が来店し、グリーティング・写真撮影会を実施。
開催店舗:ビームス 名古屋(ラシック1階 ラシックパサージュ)
開催日時:2025年8月11日(月・祝)13 : 00〜13 : 20、14 : 00〜14 : 20
参加条件:なし

information

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大名古屋展2025【名古屋】

会期:2025年8月1日(金)〜 8月17日(日)

会場:ビームス 名古屋(ラシック1階 ラシックパサージュ)

住所:愛知県名古屋市中区栄3-6-1

information

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大名古屋展2025【東京】

会期:2025年8月1日(金)〜 8月18日(月)

会場:ビームス ニューズ(新宿)

住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 ニュウマン新宿 2F(JR新宿駅改札内)

information

大名古屋展2025【オンライン】

ビームス公式オンラインショップにて同日スタート

特設サイト:https://www.beams.co.jp/special/dainagoyaten2025/

どんだば、めじゃー、かふーしろー!吉本芸人・ありんくりんが挑戦する、 北海道・東北地方の方言

SNSでの総再生100万回(2025年6月時点)を超える、コロカルの人気動画企画、ありんくりんの方言講座。
今回は、北海道、青森県、宮城県のよしもと住みます芸人から挑戦状が届きました。ぜひ一緒に方言クイズ、イントネーション講座、早口言葉にチャレンジしてみてくださいね!

北海道の方言クイズ

北海道住みます芸人のコロネケン束田さん、華花クラッツ たいようさん、オジョーさんからの挑戦状!

・はんかくさい(バカらしい)
・あめってるわ(腐ってるわ)
・かふーしろー(ありがとう)
・おだつ(調子に乗る、ふざける)

津軽弁のイントネーション講座

青森県住みます芸人の北野ごぼうさんがレクチャー!

・どんだば(どうなってるの)
・んだびょん(そうだと思う)
・したばって(だけど)
・わいは(わあ!)
・めじゃー(美味しい)

宮城県の早口言葉

宮城県住みます芸人のゆずさんからの挑戦状!

「ぬがづぬずぅぬぬづ、ぬづようび」(2月22日日曜日)

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ありんくりん

沖縄県出身、2014年に、ひがりゅうたとクリスで結成。コンビ名は方言で「あれもこれも」。『お笑いバイアスロン2018』(琉球朝日放送)優勝。『新春!Oh笑い O-1グランプリ』(沖縄テレビ)2019年、2020年、2022年優勝。現在冠ラジオ『ありんくりんのヨーガクナイト』(RBC琉球放送)、「友近ありんくりんのい~あんべぇ」(沖縄テレビ)に出演中。

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ひがりゅうた:https://www.instagram.com/arinkrin.higa710/?hl=ja

クリス:https://www.instagram.com/chris_arinkrin/

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ゆるくてクセになる 水尻自子の方言アニメ ③「全国ワンポイント方言」編

全国から募集した知られざるひと言方言をショートアニメで紹介します。

2012年から2016年まで、コロカルで不定期で連載されていた「水尻自子の方言アニメ」。全国の方言をショートアニメーションで紹介する隠れた人気コンテンツでしたが、一連のアニメを制作してくれた水尻自子さんの作品『普通の生活』が、第75回ベルリン国際映画祭の短編映画コンペティション部門で、最高賞に次ぐ「銀熊賞」を受賞。これまでも海外のアニメーション映画祭などで高く評価されてきましたが、世界3大映画祭といわれる大舞台で快挙を成し遂げました。

そこで過去のシリーズから選りすぐりの方言アニメを紹介。いろいろな地域の方言を、意外なシチュエーションで展開される水尻さんのアニメと一緒に楽しんでみて。

青森南部「あめる」

 

「あめでらすけぇ、かねぇ方がいいよ。」
青森県南部を中心に使われる方言「あめる」は、「腐る」「傷む」といった意味を持つ言葉。特に魚や肉などの生ものに対して用いられることが多い表現です。例えば、「この魚、あめできた」と言えば、「この魚は傷んできた」という意味になります。この言葉は、八戸などの沿岸部における豊かな魚食文化の中で日常的に使われており、食品の状態を表す実用的な言葉として定着しています。

「あめでらすけぇ、かねぇ方がいいよ。」という言い回しは、「腐っているから、食べない方がいいよ」と助言する表現です。「〜すけぇ」は「〜だから」、「かねぇ」は「食べない」または「手を出さない」の意味にあたり、地域特有の語感が色濃く残っています。

広島「さげる」

「もっと下げて〜や。」
広島弁における「さげる」は、標準語とは異なる意味で使われることがあり、注意が必要です。標準語では「下に下ろす」「位置を低くする」という意味ですが、広島弁では「持ち上げて移動させる」「どかす」といった意味で使われることがあります。たとえば「もっとさげて〜や」という表現は、「もっと持ち上げて動かしてほしい」という意味になる場合があります。

この用法の背景には、「提げる(さげる)」という古語の存在があると考えられています。かつて「手に提げて持つ」ことを「さげる」と言っていた名残が、広島を含む中国地方の一部に残っているためです。そのため、「さげる」は上下の方向よりも、「手に持って動かす」「その場からどける」といった動作全体を指すようになっています。

宮城「たごまる」

「たごまって、はっぱ手が出でこねー!」
宮城県を中心に使われる方言「たごまる」は、「物がぎゅっと詰まって動かない」「絡まってしまう」「固まってしまう」といった状態を表す言葉です。特に仙台を含む県内各地で使われており、洗濯物やロープ、布、体の一部などがうまく動かなくなったときによく用いられます。語感としては、「もつれる」「ひっかかる」「詰まる」といったイメージが近いでしょう。

「たごまって、はっぱ手が出でこねー!」という表現は、「(服の中で何かが)たごまって、全然手が出てこない!」という意味になります。「はっぱ」は「まったく」「全然」の意味で、宮城をはじめとする東北地方で広く使われる強調表現です。ここでは、服を着ようとして袖の中で手が引っかかってしまい、なかなか出てこない場面を表しています。

やーにんじゅ、にーぶい、うきみそーちー!吉本芸人・ありんくりんと学ぶ、 口に出してみると楽しい沖縄の方言

SNSでの総再生50万回(2025年5月時点)!コロカルの人気動画企画、ありんくりんの方言講座。
ありんくりんの地元・沖縄県の方言を学べる3本の動画を紹介します。沖縄県に行く前にぜひ覚えてみてくださいね!

方言クイズ

・うきみそーちー(おはようございます)
・やーにんじゅ(家族)
・がちまやー(食いしん坊)
・にーぶい(眠い)
・あがり・いり・ふぇー・にし(東西南北)
・ぶとぅとぅー(おととい)

イントネーション講座

・まかちょーけー!(任せて)
・ちゃーがんじゅうねー(元気にしてた?)
・あちさかまらさー(暑い)
・ぬーやいびーが?(なんですか?)
・んじゅぬちんよ、けーしまるやいびんど(あなたの洋服反対だよ)

早口言葉

①やーわーのことやーやーいうけど
わーもやーのことやーやーいわんからやーもわーのことやーやーいうなやー
(おまえは僕のこと、おまえおまえ言うけど
僕はおまえのこと、おまえおまえと言わないから
おまえも僕のこと、おまえおまえと言わないで)

②ちゃたんぬ ちゃーうやーとぅ たんちゃぬ ちゃーうやーが ちゃーうてぃ あっちゅたん
(北谷のお茶売りと谷茶のお茶売りがお茶を売って歩いていた。)

profile

ありんくりん

沖縄県出身、2014年に、ひがりゅうたとクリスで結成。コンビ名は方言で「あれもこれも」。『お笑いバイアスロン2018』(琉球朝日放送)優勝。『新春!Oh笑い O-1グランプリ』(沖縄テレビ)2019年、2020年、2022年優勝。現在冠ラジオ『ありんくりんのヨーガクナイト』(RBC琉球放送)、「友近ありんくりんのい~あんべぇ」(沖縄テレビ)に出演中。

Instagram

ひがりゅうた:https://www.instagram.com/arinkrin.higa710/?hl=ja

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ゆるくてクセになる 水尻自子の方言アニメ ②「みそ汁の具」編

お椀の中でなめこと豆腐が方言で会話を交わしたら…?

2012年から2016年まで、コロカルで不定期で連載されていた「水尻自子の方言アニメ」。全国の方言をショートアニメーションで紹介する隠れた人気コンテンツでしたが、一連のアニメを制作してくれた水尻自子さんの作品『普通の生活』が、第75回ベルリン国際映画祭の短編映画コンペティション部門で、最高賞に次ぐ「銀熊賞」を受賞。これまでも海外のアニメーション映画祭などで高く評価されてきましたが、世界3大映画祭といわれる大舞台で快挙を成し遂げました。

そこで過去のシリーズから選りすぐりの方言アニメを紹介。いろいろな地域の方言を、意外なシチュエーションで展開される水尻さんのアニメと一緒に楽しんでみて。

広島 Ver.

「それがおまえのええところじゃろうが。」
広島弁の特徴は、「〜じゃけえ」や「〜じゃが」など、語尾の表現が豊かで親しみやすいところ。「なんがね?」は「何言ってるの?」、「そがいなことないけえ」は「そんなことないよ」という意味。「〜しとってから」は「〜してるから」といった継続の表現に使われます。「ちいと」は「ちょっと」、「のう」は語尾に添えてやさしく語りかけるときに使われます。広島弁には一度耳にすると、忘れられない味わいがあります。

和歌山 Ver.

「ヌルヌルしてないなめこら、ネバネバしてない納豆とおんなじじょー。」
和歌山弁は、「おまん(あなた)」や「〜じょー(〜だよ)」など、独特の言い回しが多く見られる方言。「ありがとやで」や「ごめんやで」といった語尾には、関西圏共通の表現に和歌山ならではのやわらかさが加わります。接続詞の「ほいでも」や終止形の「〜でと」なども、会話を自然に運ぶ言葉として使われています。

宮崎 Ver.

「ちと、きもちわりいごっせん?」
宮崎弁は、「〜ちょる(〜している)」「〜やわ(〜だよ)」など、独特の語尾が特徴的な方言です。強調表現の「てげえ(とても)」は、日常会話でも頻繁に使われる宮崎特有の言い回しです。また、「なんがや(なに言ってるの?)」「いつでん(いつでも)」といった表現には、九州方言との共通性も見られます。疑問形の「〜ごっせん?」や、やわらかい口調の「ちっと(ちょっと)」も、地域特有の語感を持っています。

ゆるくてクセになる 水尻自子の方言アニメ ①「犬の散歩」編

散歩している犬同士が方言で会話を交わしたら…?

2012年から2016年まで、コロカルで不定期で連載されていた「水尻自子の方言アニメ」。全国の方言をショートアニメーションで紹介する隠れた人気コンテンツでしたが、一連のアニメを制作してくれた水尻自子さんの作品『普通の生活』が、第75回ベルリン国際映画祭の短編映画コンペティション部門で、最高賞に次ぐ「銀熊賞」を受賞。これまでも海外のアニメーション映画祭などで高く評価されてきましたが、世界3大映画祭といわれる大舞台で快挙を成し遂げました。

そこで過去のシリーズから選りすぐりの方言アニメを紹介。いろいろな地域の方言を、意外なシチュエーションで展開される水尻さんのアニメと一緒に楽しんでみて。

福島 Ver.

「たんまげたべちた!」
びっくりしすぎて思わず出る、福島のやさしくて味わい深いことば。
「たんまげた」は“魂が消える”ほど驚いたときの表現で、「べちた」は“しちゃった”の福島弁。
語尾の「〜べ」「〜だべした」もクセになるリズム感。
福島らしい方言には、驚きも笑いもツッコミも、まるっと包み込んでくれるようなあったかさがあります。

北海道 Ver.

「なまら元気だわ〜!」
北海道民の元気は、スケールもテンションも“なまら”でかい!
「なまら」は北海道弁の王道表現で、「とっても」「すごく」の意味。
語尾の「〜だわ」「〜さ」「〜でねえかい?」も、道民のやさしさとテンポを感じさせるリズム。
別れ際の「したらまたね〜」「したっけね〜」まで、気づけば全部クセになってる。
北海道のことばは、広くてあったかい空気を運んできてくれます。

大阪 Ver.

「ほんま久しぶりやな〜」
大阪弁の魅力は、テンポとノリ、そして感情が乗った言い回し。
「げんきやで」「変わってへんよ」「あんたもやろ〜」って、軽快な掛け合いが止まりません。否定形の「〜へん」や、別れ際の「ほなまたね」「さいなら」など、大阪弁はテンポも響きもユニーク。大阪のことばは、まるで会話そのものがエンタメみたい。
大阪の言葉には、そんな楽しい力があるんです。

兵庫が育む “日本最古”に出合い、体験する旅  〈ひょうごフィールドパビリオン〉 Vol.2

かつて、主に摂津・播磨・但馬・丹波・淡路という5つの国に分かれていた兵庫。
歴史も風土も多様な五国は、まるで日本の縮図のよう。
兵庫県では県そのものを大きなパビリオンに見立て、
地域の人々が主体となって地元の魅力を発信する〈ひょうごフィールドパビリオン〉を展開。
県内各地でユニークなプログラムが用意されている。

多彩なプログラムから、今回は「日本最古」をテーマにした3つのストーリーをお届け。
日本列島のはじまりとされる国生み神話や、起源は1500年前ともいわれる金物の名産地、
さらには日本、いや、世界でも最も古い伝統芸能である能の世界も、ここ兵庫が舞台に。

過去から未来へ脈々と受け継がれる、兵庫の歴史と文化にたっぷりと触れる旅へ。

400年以上続く姫路・江崎福王会の「能」

「この能の舞台がみなさんにとってのテーマパークになればと思っているんです」

思いがけないひと言とやさしい笑顔で迎え入れてくれたのは、
江崎福王会十二世江崎欽次朗さん。
滋賀の膳所藩お抱えの能楽師だった江崎家は、姫路藩にスカウトされて姫路の地へ。
1695年から現在に至るまで、この場所で伝統を守っている。

江崎福王会十二世江崎欽次朗さん

主役である「シテ」の相手役となるワキ方を務める江崎家の12代目。ワキ方とは、能面をかぶるシテ(死者)の悩みを聞く現世のカウンセラーのような役割なのだそう。

ワークショップは約3時間。実際に能舞台に上がり、
江崎家の歴史や能楽の成り立ちについてのお話を聞くところから始まる。

琵琶法師が語り継いだ平家物語などのお話を演劇として楽しむため、
室町時代に誕生した能楽。途切れることなく続いているという意味では、
世界最古の伝統芸能だ。

「狭い空間の中で現世とあの世を表現できるのが唯一無二の能の世界。
この高揚感、まるでテーマパークに来たような気持ちになれるんです」
能の知識がなくても大丈夫。
江崎さんのこうした軽快なトークに、知らぬ間に引き寄せられる。

生きている間に叶わなかった恋の話や、戦での悩み。
能で描かれている神話や歴史に触れることで、
現代を生きる私たちも古の人と同じように思いを馳せることができる。
室町時代の人たちと変わらぬものを目にできるなんて、
なんだかタイムスリップしたような気分。

また、ひとつひとつの物語には哲学や文学、
音楽といったさまざまな要素が溶け込んでいるため、
能を知れば日本に詳しくなれると言っても過言ではないのだ。

ワークショップの様子

ワークショップではお話を聞きながら実際に能装束(写真は敦盛の衣装)を身につけることができるほか、刀を使った所作やすり足の体験も。

能面を傾ける様子

ほんの少しの角度の違いで、顔が晴れやかになったり沈んで見えたり。能面は意外と表情豊か。

さまざまな能面

江崎さんの願いは、能楽の楽しさをひとりでも多くの人に伝え、
次世代に受け継いでいくこと。能の作品は200曲もあるそうだが、
なかでも兵庫ゆかりの「高砂」と「敦盛」は地元姫路の能楽師だからこそ
誇りを持って演じていきたいという。

「結婚式の高砂席の由来にもなっている高砂は、昔からお祝いごとで歌われている曲。
相生の松という木のお話なんです。
途中に“言の葉草の露の玉 心を磨く種となりて”というセリフがあるんですが、
これは“言葉が心を磨く”という意味。幸せな言葉を伝えると、相手も幸せになれますね」

ほうきと熊手を手にした縁起物の高砂人形。

「お前百まで(掃く)わしゃ九十九まで(熊手)」。ほうきと熊手を手にした縁起物の高砂人形。

セリフも歌い方も、600年前からずっと変わることのない能楽。
世界に目を向けずとも、美しく尊い文化は私たちの目の前に。

information

兵庫から発信する日本伝統文化の守り人たち
姫路藩主御用能楽師「十二世江崎欽次朗」から「能」を学ぶ

体験場所:江崎能舞台

実施日:要相談

所要時間:3時間程度

料金:1名あたり50000円(体験費用、姫路駅から体験場所へのタクシー送迎費込み)

決済手段:事前に銀行振込

受入可能人数:2~9名

予約:

予約方法:メール

問い合わせ先:一般社団法人 江崎福王会

Email:comomo4sai@yahoo.co.jp

Web:姫路藩主御用能楽師「十二世江崎欽次朗」から「能」を学ぶ

アンテナショップ〈THE NIIGATA〉で 東京・銀座で新潟の文化を体感できる 特別イベントを2日間開催

東京銀座の新潟アンテナショップ〈銀座・新潟情報館THE NIIGATA〉の
3階イベントスペースで、文化体験イベントとワークショップを開催。
新潟の魅力を再発見できるようなイベントに注目です。

新潟県の新発田・村上エリア、長岡エリアの文化をグルメで知ろう

新潟県新発田・村上エリア、長岡エリアの銘酒試飲や、
郷土料理の試食ができるコーナーのほか、ワークショップを通して
“新潟文化”に触れるイベントを2025年1月25日、26日の2日間開催。

ワークショップでは、上越に昔から伝わる文化を語り継ぐ“ブンカビト”から、
銘酒の特徴や地域の酒づくり、食文化の話を聞きながら試飲や試食を楽しめます。
地域に根づく歴史やモノ・コトの話に耳を傾けながら、
新潟の文化について学ぶことができるワークショップです。

新発田・村上エリアの銘酒と特別な料理を試食

1日目のワークショップは銘酒試飲会。
村上市の〈大洋酒造〉がおすすめする「大洋盛」3種を飲み比べ。

鮭に合うように造られた「山廃特別純米 サケ×サケ 大洋盛」をはじめ、
やわらかな口当たりが特徴的な「純米吟醸 大洋盛」、
数量限定で「純米大吟醸 大洋盛」も特別に味わえます。

鮭をあますことなく食べるために生まれた鮭料理は100種以上あるといわれている。

鮭をあますことなく食べるために生まれた鮭料理は100種以上あるといわれている。

食文化のワークショップでは、千年鮭きっかわの「鮭の酒びたし」と
「鮭のどんがら煮」を食べ比べます。

じっくり1年かけて熟成させた「鮭の酒びたし」は、
ドイツのグルメたちが世界中の魚介の加工品を集めてビールを飲んだときに
「日本の鮭の酒びたしが1番」とうなったほどお酒と相性のいい逸品。

また、鮭の中骨(どんがら)を骨までやわらかく煮込んだ旨煮も提供。
日本酒と合わせ、双方の奥深さを知ることができます。

開催日:1月25日(土)12:00~18:00(参加無料)

これでもかの装飾と 照明演出が圧巻! 大宮〈ROCK MEMORIES〉

音楽好きコロンボとカルロスがリスニングバーを探す巡礼の旅、
次なるディストネーションは、埼玉県さいたま市大宮。

通りすがりのお客さんも入店に10年かかった圧倒的デコレーション!

コロンボ(以下コロ): キラキラの外観、なかなかのもんでしょ。

カルロス(以下カル): クセ強いねー。絢爛豪華! ロックはこうじゃないと。

コロ: 毎日、前を通って気になっていたお客さんでも、
入るのに10年かかったらしいよ(笑)。

カル: いくらマイケルが出迎えてくれるといっても、
このグラマラスな佇まいだと、ドアを開けるにはかなりの勇気がいるよな。

コロ: 内装だって、すこぶるゴージャス。
マスターのケイさんはいたってフレンドリーなんだけどなー。

カル: 白を基調とした店内に、あるわあるわ往時のレコードジャケットの数々。
まさにロックメモリーズだね。

コロ: ジャケットのカラーコピーをこれでもかと貼りめぐらせているんだけど、
笑っちゃうのが、
帯がないレコードはカタカナでわざわざアーティスト名を加えちゃっているところ。

カル: 手づくり感がなんともいえず好印象。

コロ: わかりやすいがモットーなんだって。

カル: ジャケットに「GOOD」とか丸印とかもあるけど。

コロ: それはケイさんによる評価。まあ、感想ね。

突如現れるジャケットに彩られた絢爛豪華なファサード。

突如現れるジャケットに彩られた絢爛豪華なファサード。

店内のデコレーションもキラキラ。白を基調とした壁面にレコードジャケットがこれでもかと。

店内のデコレーションもキラキラ。白を基調とした壁面にレコードジャケットがこれでもかと。

カル: お店に入ったとき、最初にかかっていたのはなんだった?

コロ: シャカタクの「Easier Said Than Done」だったかな。
雨が降って、寒い夜だったんで、滲みたなー。

カル: フュージョンの名盤、『Night Birds』収録曲だね。

コロ: シャカタクはAOR全盛時のフュージョンだから、とにかくキラキラしている。

カル: ブリット・ファンクの文脈からも、最近、盛り上がっているみたいね。
店内のジャケットを見る限り、70年代〜80年代のチャートやロックが中心だけど。

コロ: ロックメモリーズだけにマスターのメモリーを具現化しているんだ。

ホストの仕事もしていたというマスター、ケイさんの長髪時代。まるでロックスター。

ホストの仕事もしていたというマスター、ケイさんの長髪時代。まるでロックスター。

ディスコが学校、『MUSIC LIFE』が教科書だったという10代。

ディスコが学校、『MUSIC LIFE』が教科書だったという10代。

「おいしい」は映像作品のスパイス? 名古屋で開催される 『おいしい映画祭』が熱い!

「おいしい」をキーワードに、学生と一般の2部門で映像作品を公募し、
そのなかから各入賞5作品と招待作品を上映する『おいしい映画祭』が、
2024年11月30日(土)、12月1日(日)の2日間、
名古屋にある映画館〈ミッドランドスクエアシネマ2〉で開催されます。

今年で3回目を迎えるこの映画祭を立ち上げたのは、東海圏を中心に活躍する
映画パーソナリティーであり、コーディネーターの松岡ひとみさん。
コロナ禍において活動が制約されてしまった映像クリエイターや
来場者が激減してしまった映画館を支援したいとの思いから、始められたそうです。

『おいしい映画祭』プロデューサーであり、映画パーソナリティの松岡ひとみさん。

『おいしい映画祭』プロデューサーであり、映画パーソナリティの松岡ひとみさん。

「おいしい」は映像作品のスパイス? どんな映画にも登場する食事シーン

映像製作に関しての条件はひとつ。
「おいしい」を映画のなかに取り入れた、5分から30分以内の短編映画作品であること。
その理由を松岡さんはこう語ります。

「映画には、必ずといっていいほど、食事のシーンが登場します。
監督たちとも話すのですが、群像劇や家族の映画に食べ物が出てくると、
個々のキャラクターや家族関係が、一発で映し出されます。
お父さんはごはんを食べ、娘はパンを食べる。
それだけでも家族の状況がわかったり。それがおもしろいなと。
それに食べるって、生きることにつながっているし、
主人公の食べる姿は見ていて元気になります。
私自身も食べることが大好きで、「おいしい」をテーマにした
映画のコラムなどを書いていたこともあり、これをキーワードに
映像作品を製作してもらおうと考えました」

初年度の応募作品には、名古屋メシで有名な「天むす」や「ひつまぶし」を
取り入れた映画の応募が多かったのだとか。
名古屋メシの魅力を伝えることにも一役買っているようです。

150作品以上が全国から。2024年も入賞作品は個性派ぞろい

東海圏を中心にスタートした『おいしい映画祭』ですが、今や全国から
150作品を超える応募があり、うれしい悲鳴を上げる映画祭スタッフ。
映像編集が手軽にできるようになったほか、スマホで撮影する縦型動画などもあり、
時代の変化とともに映像形態が多様化する一方で、自分の家族や身近な人をテーマとした
ドキュメンタリー映画も増えているそうです。

学生部門入選の安川明里監督作品『曇り味噌』。

学生部門入選の安川明里監督作品『曇り味噌』。

「学生の作品は、この時代にしか撮れないものも多く、社会に忖度せず、
自由にテーマを選んでいるのもおもしろいです。
一般の部には、プロを目指している人も応募してきますが、
この映画祭をきっかけに代理店から声がかかったり、
商業映画が撮れるようになるなどの動きも出てきています」と松岡さん。

一般部門入賞の浮辺奈生子監督作品『MADE IN JAPAN』。

一般部門入賞の浮辺奈生子監督作品『MADE IN JAPAN』。

コキアの紅葉が話題。 茨城県屈指の観光スポット 「みはらしの丘」は、 平和の象徴として誕生した絶景だった

茨城県の〈国営ひたち海浜公園〉は、ひたちなか市の太平洋岸にあり、
春はネモフィラ、スイセン、チューリップ、初夏にはポピーやバラ、
夏のジニア、ヒマワリ、秋にはコキア、コスモス、冬のアイスチューリップなど、
四季を通して色彩豊かな花々が楽しめます。
そんな花いっぱいの美しい公園にはこんなヒストリーがありました。

美しく花々が咲く丘は、かつて米軍の軍事演習場だった

コキア以外にもカラフルな花々が咲く「みはらしの丘」。

コキア以外にもカラフルな花々が咲く「みはらしの丘」。

茨城県屈指の観光スポットとなっている「みはらしの丘」は、
テレビやSNSでも話題を呼び、連日たくさんの人が訪れるほどの人気。
今でこそ立派な絶景スポットですが、現在の丘になるまでには長い年月がかかっています。
美しく花々が咲く公園は、かつて日本軍の水戸東飛行場があり、
終戦後は米軍により射爆撃場として使われていました。

爆撃場での演習風景。

爆撃場での演習風景。

長年騒音に苦しめられた地元住民たちの返還運動により、
昭和48(1973)年3月に日本に返還され、
「平和の象徴として公園を整備したい」という住民の強い思いにより、
〈国営ひたち海浜公園〉が誕生。
無数の爆弾や銃弾が撃ち込まれた標的の跡は、大型トラック20万台分の残土を使用し、
約25年の歳月をかけて高さ30メートルの丘が造成され、
住民たちが願った言葉の通り、平和で穏やかな絶景の丘が誕生しました。

〈ダイナースクラブ〉の レストランウィークがスタート。 新潟のアンテナショップで 18日間限定のコースを提供開始。

2024年10月18日(金)から 18日間、グルメのまち・銀座で
〈ダイナースクラブ 銀座レストランウィーク 2024 Autumn〉を開催。
今年8月に移転オープンした、新潟県のアンテナショップ
〈銀座・新潟情報館 THE NIIGATA〉の8階にある〈THE NIIGATA Bit GINZA〉では、
新潟を堪能できるコースを提供開始しました。
この機会だからこそ楽しめる特別なメニューをレポート。

食材だけでなく食器やカトラリーも新潟のプロダクトを使用

〈銀座・新潟情報館 THE NIIGATA〉。

〈銀座・新潟情報館 THE NIIGATA〉。

新潟県のアンテナショップ〈銀座・新潟情報館 THE NIIGATA〉の
8階にある〈THE NIIGATA Bit GINZA〉は、「新潟とともに生きる」という
コンセプトのもと、新鮮な新潟産の食材などを使用した料理を提供するレストランです。

銀座ならではの洗練された空間のなかで、ドリンク、カトラリー、器まで
可能な限りプロダクトにこだわり、 新潟が誇る新鮮な食材を堪能しつつ、
新潟でつくられたプロダクトに触れながら食事を楽しめます。

テーブルに準備されているカトラリーは、新潟・燕三条の〈サクライ〉のカトラリー。

〈ダイナースクラブ 銀座レストランウィーク 2024 Autumn〉の特別なコース

津南にんじんジュース。

津南にんじんジュース。

〈ダイナースクラブ 銀座レストランウィーク 2024 Autumn〉のプランには、
ドリンクも含まれています。ドリンクは、雪室熟成コーヒー、村上冨士美園紅茶、
津南りんごジュース、津南にんじんジュースなど新潟産のドリンクも選べます。

【フォカッチャ】

新潟産の小麦粉を使用したローズマリー風味の「フォカッチャ」は、
豊かな小麦の香りとローズマリーの爽やかな風味が楽しめる一品。

【新潟夏野菜のパフェ】

新潟夏野菜のパフェは、取材時旬だった新潟県産のトマト、きゅうり、
佐渡産とうもろこし、シャインマスカットなどを使用。

赤パプリカのピューレ、よもぎのクスクス、マスカルポーネチーズを添えた
季節の野菜のパフェが味わえます。

【新潟フレッシュトマトを使ったガスパチョ】

新潟産トマトを使用したフレッシュトマトのガスパチョは、
トマトのフレッシュな味わいの向こう側に、
浮身のうみぶどうやムール貝から、ほんのりと潮の風味を感じます。

お皿は新潟の秋葉区にあるガラス工房〈秋葉硝子〉の作品。
海のように美しい青色のお皿とガスパチョの味わいがマッチしたひと皿でした。

【魚沼市八色(やいろ)椎茸を使ったオイルパスタ】

肉厚で芳醇な味わいの八色椎茸から出るダシがソースとなって
パスタやほうれん草に絡んでいます。

シンプルな具材なのに、味わい深くて満足度が高い一皿です。
また、パスタをお米の料理に変更可。

その場合は新潟の最高級米、柏崎の「新之助」を使用。
「新之助」は京都の老舗米屋〈八代目儀兵衛〉が選定する厳選ブランド米で、
粒が大きく甘みがあるのが特徴のお米です。

屋号からして酒が進む アメリカンロック酒場、 横浜〈LAST WALTZ〉

音楽好きコロンボとカルロスが
リスニングバーを探す巡礼の旅、次なるディストネーションは
神奈川県横浜市。

厳格なまでにいにしえのアメリカンロックにこだわる店

コロンボ(以下コロ): 〈LAST WALTZ〉! 店名からしてボク好み。
屋号だけで飲めちゃう。

カルロス(以下カル): だろうね。
こういうオールドタイマー、うっとうしいほど多いんだよ。
しかも、この手の人はやたら音楽に詳しいから手に負えないわけ。

コロ: そう、ディスるなよ。
『LAST WALTZ』と聞くとざわつかないわけにはいかない世代なんだから。
あれは1976年の出来事で……。

カル: はいはい、時は1976年11月25日、所はサンフランシスコの〈ウィンターランド〉、
ザ・バンドのラストコンサートね。
マーティン・スコセッシ監督による同名の映画にもなった伝説のコンサート。

コロ: 知ってるじゃん!

カル:  基礎教養です。つまり、このお店、
アメリカンロック、バリバリのお店ってことになるのかな?

コロ: マスターの小泉豊太さんがアメリカンロックを聴くきっかけになったのが
『ラスト・ワルツ』なんだって。
でも、地味な映画って印象でピンとこなかったらしい。
わからないでもないけど。

カル: 単なるいちバンドのラストコンサートにディランやらクラプトンやら、
ゲストがこんなにたくさん集まるなんてなかなかないね。
トリビュートはあるけど、
ラストコンサートにゲスト多数っていうのはあまり記憶にない。

ノスタルジックなアメリカ酒場なカウンター。LAST WALTZはもちろん、イーグルスのLONG RUN TOURのポスターがある。

ノスタルジックなアメリカ酒場なカウンター。LAST WALTZはもちろん、イーグルスのLONG RUN TOURのポスターが

ブックコーディネーター・ 内沼晋太郎さんに聞く 「世界をより良くしていくための」 本と本屋

大型書店が姿を消し、増える独立系書店

「本が売れない時代」だといわれて久しい。
本の売り上げは1996年をピークに右肩下がりを続け、
日本出版インフラセンターの統計によると、
この10年で全国の書店数は3分の2に減少。
全国の市町村の4分の1以上が「書店ゼロ」のまちになっているという。

一方で、個人オーナーによる独自セレクトの小規模な独立系書店は
全国各地で次々と開店しているという驚きの事実もある。
たとえば2023年には全国で80店以上が新規開業しているというデータも。
つまり独立系書店は、
新しいかたちの「まちの本屋」として、着実にその存在感を発揮しているのだ。

こうしたムーブメントの背景にあるものはなんだろうか。
そして、その流れやスタイルは、都会とローカルとで違いがあるのだろうか。

そんな問いを抱いて訪ねたのが、現在、東京と長野県御代田町で
二拠点生活を送るブックコーディネーターの内沼晋太郎さんだ。

大開口から注ぐ光が心地よい内沼さんの御代田町の住まい。

大開口から注ぐ光が心地よい内沼さんの御代田町の住まい。

レコードはカッティングが命。 レコード屋&バー 〈SMOKIN’ FISH RECORDS〉の 溝にまつわる深いお話

音楽好きコロンボとカルロスが
リスニングバーを探す巡礼の旅、次なるディストネーションは
神奈川県横浜市。

レコード棚の仕分けでわかるマニアックなこだわり

コロンボ(以下コロ): 世の中、マニアックな店ってまだまだあるもんだね。

カルロス(以下カル): 感慨深めにどうしました? 
ボクらが行く店って、そもそもマニアックだけど。

コロ: ここ横浜、吉田町にある〈SMOKIN’ FISH RECORDS〉って店、
レコード屋でもあり、カフェや飲み屋でもあるんだけどさ、
レコード・ストックの棚の仕分けが超マニアックなわけ。

カル: アーティストやジャンルとかじゃないんだ。

コロ: それももちろんあるんだけど、お店の入口で待ちかまえている棚が、
マスタリングスタジオ別なんだよ。

カル: マスタリングスタジオって
レコードの音質を司るカッティングエンジニアなんかが関わるところだよね。

ソウルのストリートカルチャー溢れる 〈Good Morning Record Bar〉が 京都にあった

音楽好きコロンボとカルロスが
リスニングバーを探す巡礼の旅、次なるディストネーションは
京都府京都市。

朝はのどかでも、陽が落ちればゴリゴリのレアグルーブ

コロンボ(以下コロ): 〈Good Morning Record Bar〉って
名前からしてよくない?

カルロス(以下カル): レコードではじまる朝なんて、余裕がありそうだし、
丁寧な暮らしそう。やっぱりパット・メセニーって感じかな?

コロ: ボクだったらジョージ・ベンソンの『ブリージン』かな。
そんな気持ちいい朝はなかなかないけど。

カル: いずれにしてもフュージョン感……、
朝に対するイメージが貧困じゃない? 2020年代だよ。

高瀬川沿いに佇むガラス張りのポップな店がまえ。夜ともなると加熱気味なグルーブを発する。

高瀬川沿いに佇むガラス張りのポップな店がまえ。夜ともなると加熱気味なグルーブを発する。

コロ: お店的にはレアグルーブが多いんだって。

カル: 朝から?

コロ: いやいや、賑わってくる日没後だけど。
レアグルーブっていえば、カルロスの守備範囲じゃない?

カル: うーむ、レアグルーブ、難しいね。ジャンルでもないし定義が微妙。

コロ: あえて定義するとどうなの? 
やはりDJ文化というか、ヒップホップ以降というイメージだけど。

カル: サンプリングや元ネタという、人が注目しないところに美学を感じる
「レコード掘り師」の文化かな。
自分に照らし合わせてみると、レアグルーブは広すぎて
コンピレーションやDJミックスで知っていくものだったかも。
橋下徹選曲の「FREE SOUL」シリーズとかね。

銀座から京都へ。 外国人ツーリストを魅了する ザ・レコードバー〈ビートルmomo〉

音楽好きコロンボとカルロスが
リスニングバーを探す巡礼の旅、次なるディストネーションは
京都府京都市。

夜な夜な外国人客でごった返す京都屈指のレコード酒場

コロンボ(以下コロ): 今回は〈ビートルmomo〉というレコード酒場。

カルロス(以下カル):  四条、高瀬川沿いという絶好のロケーションだから、
桜の季節ともなれば外国人客でごった返しているんだろうね。

コロ: ごった返しているもなにも、いまはお客さんの9割が外国人なんだって。

カル: 桜とも関係なしに?

コロ:  桜の時期は特に。お店の窓から見る高瀬川の夜桜はサイコーだよ。
コロナまでは地元のお客さんや日本人の観光客、
たまに外国人客って感じのしっとりとしたリスニングバーだったけど、
コロナを機に外国人寄りのお店へと振り切ったんだってさ。

カウンター主体のお店から外国人ツーリストを意識してテーブル席などを追加。

カウンター主体のお店から外国人ツーリストを意識してテーブル席などを追加。

カル: 店主の肥田博貴さん、
もともとは銀座8丁目の路地裏で〈beatle lane〉っていう
イカしたお店をやっていたんでしょう。

コロ: 酔っぱらって行ったら2度と辿りつけない迷路みたいな小径の
小さなレコードバー。
というか、レコードをかけるバーって感じ。
朝6時までやっていたので、入稿明けによく行ったなー。

カル: わー、昭和。不適切にもほどがある。

コロ: そうは言っても2017年閉店だから、平成後期だよ。

カル: その銀座が立ち退きで惜しまれつつ閉店し、京都に?

コロ: そうみたい。
外国人のお客さんと日本人のお客さんは音楽の聴き方が違うから、
次第に相容れなくなっていったようだよ。

カル: 日本人がレコードバーに求めるものって、
外国人にとってのそれとはかなり違うからね。

コロ: 日本スタイルのレコードバーが
ニューヨークやロンドンで増えてきたっていうけど、
まだまだその辺のムードまでは浸透していないみたい。

カル: オープンでフレンドリーなPUB文化というか、
おとなしく飲むって意識が少ない外国人が、
肥田さんのかける音楽をちゃんと聴いてくれているのだろうか?

コロ: はじめのうちはおとなしく聴いていて、
「あなたのかける曲はグレートだ」とか言ってくれるんだけど、そのうちに騒ぎ始める。
バーに来た外国人に「静かにしてくれ」っていうのも野暮かなと、
最近は意識を改めたんだってさ。

神奈川の出版社や書店と 交流しながら本が買える 2DAYSブックマーケット〈本は港〉

神奈川県内の多様な出版社や書店が集まるブックマーケット〈本は港〉。
2023年5月に始まり、大好評を博した同イベントの第3回が、
2024年5月25日(土)・26日(日)の2日間にわたって開催されます。

2回を経た手応えや今後の展開などについて、
主催・会場の〈LOCAL BOOK STORE kita.〉の森川正信さん、
同イベントディレクターの神奈川新聞社・太田有紀さんに聞きました。

神奈川から本の文化を発信

東京と近いせいか独立系書店オープンの波が来るのがだいぶ遅かった神奈川にも、
2018年頃から個人経営の書店が少しずつ増え、
コロナ禍を機にその動きがさらに目立つようになってきました。

太田さんは、そんな書店を巡って店主の話を聞く「まちを耕す本屋さん」を
2022年7月〜12月まで神奈川新聞で連載。
県内の書店について特色を聞くと、
「いい意味でまとまりがない」といいます。

「神奈川県自体、海沿いと内陸で地域性がまったく違います。
まちの中心部でも観光地でもないところで
店主のキャラクターを生かした店づくりをしていたり、
その場所が好きでわざわざ移住して
まちを元気にするために本屋をやっていたり。
自分なりの理由を持って
ここで本屋をやるんだという思いが強い方が多い気がします。
どの本屋さんもその土地らしさが表れているんですよね」

太田さんの連載をまとめたZINE『まちを耕す本屋さん』。

太田さんの連載をまとめたZINE『まちを耕す本屋さん』。裏からは、書店主らが寄稿した『本屋のあるまち』が読めるつくりになっています。

横浜・妙蓮寺駅近くの〈本屋・生活綴方〉に立ち上げから携わってきた
出版社〈三輪舎〉の中岡祐介さんも、そんな取材先のひとり。
中岡さんと、長年コワーキング・イベントスペースを運営し
さまざまな場づくりや創業支援に携わってきた森川さんを
太田さんがつないだことから、〈本は港〉の企画がスタートしました。

「本の流通や制作に関してはこれまで東京がトレンド発信地でしたが、
出版活動は東京じゃなくてもできるし、神奈川にも個性的な書店が増えてきたので
イベントをやりたいというお話を中岡さんから伺っていました。
私も新聞社で働いているので、
地元の活字文化を活性化させたいという思いは常に頭にありました。
それぞれの生業は違いますが、
最大公約数をとればきっとまとまるだろうなと思っていました」(太田さん)

〈LOCAL BOOK STORE kita.〉は、棚ごとに違う“オーナー”さんがセレクトした本を販売する“ブックマンション”型の書店。コワーキングスペース〈マスマス | 関内フューチャーセンター〉に併設

〈LOCAL BOOK STORE kita.〉は、棚ごとに違う“オーナー”さんがセレクトした本を販売する“ブックマンション”型の書店。コワーキングスペース〈マスマス | 関内フューチャーセンター〉に併設されています。

歴史ある大浴場が都会的なカフェに。 〈温泉喫茶 si no no me〉が 愛知県蒲郡市にオープン

創業69年の老舗旅館の大浴場を改装

「老舗旅館の大浴場をカフェにリノベーション」

そんなユニークな取り組みがされたのは、
愛知県蒲郡市で、創業69年を迎えた老舗旅館〈銀波荘〉です。
1階にあった古い大浴場を改装し、
〈温泉喫茶 si no no me〉として再出発。

2024年1月のオープン以来、多くの人が訪れるスポットとなっています。

〈温泉喫茶 si no no me〉の店内に足を踏み入れると、
目を引くのは美しいオーシャンビュー。
中央にあるアール壁のオープンキッチンがあり、
テーブル席のほか、浴槽の腰掛けを活用したユニークな席も設けています。

外にあった露天風呂は、足湯も兼ねたテラス席に改装。
足湯に浸かりながら、ゆっくりティータイムを楽しむこともできます。

大浴場時代に使っていた手すりや排水溝も、あえて残しました。
ただ単におしゃれなだけではなく、
温泉旅館として長く愛された〈銀波荘〉の
歴史を体感できる空間にもなっています。

地元の味を楽しめるメニューの数々

店内では、クリームソーダやワッフルをはじめとした
軽食とスイーツ、ドリンクが多数。
なかでも地元の食材を気軽に味わえる、
フォトジェニックなメニューに注目です。

左から「黄昏クリームソーダ」「蒲郡クリームソーダ」「東雲クリームソーダ」(各950円)。

左から「黄昏クリームソーダ」「蒲郡クリームソーダ」「東雲クリームソーダ」(各950円)。

「蒲郡クリームソーダ」は蒲郡みかんのパウダーとジャムを使い、
さっぱりと仕上げた1杯。
ひと口味わうと、蒲郡みかんのさわやかな香りと
濃厚な甘さが広がります。

店の前に広がる海や山々を背景に写真撮影をすれば、
蒲郡を訪れた記念になる、すてきな1枚となることでしょう。

「西尾抹茶とみかん餡」(1200円)は、
抹茶を練り込んだワッフルに、
蒲郡の名産品であるみかんでつくった餡をのせ、抹茶ソースをかけた一品です。

抹茶は国内有数の産地である、お隣の西尾市で採れたものです。

ほかにもバラエティ豊かなソフトクリームや、
オリジナルブレンドのコーヒーなども用意しています。

人生の迷い路で再燃した古本愛 人気ブログ『Y氏は暇人』の山田全自動 が〈ふるほん住吉〉を4月26日開店!

自著12冊を並べて「地産地消コーナー」と紹介する山田孝之さん。

いつのまにか路上遺産ハンター&浮世絵イラストレーターに。
そして古書店をオープン

浮世絵風イラストレーター・山田全自動として活動する山田孝之さんは、
商業誌やWebメディアで連載しSNSのフォロワーは累計260万人を超す人気作家。
「子どもの頃勘違いしてたことあるある」「絶滅危惧種あるある」など、
絶妙な視点の「あるある」ネタを絵と言葉で表現し、
「わかる!」「やられた!」と膝を打つ人が後を断ちません。

インスタグラム@y_haikuの投稿

インスタグラム(@y_haiku)の投稿に1000件以上コメントがつくこともある 提供:山田全自動

一方、山田さんは寂れた路地裏や商店街に佇む味わい深い建造物、
レトロなシャッターの看板、変顔のお地蔵さんなど
自分がひそかに発見した路上ネタや隠れ観光スポットを記録するブログ
『Y氏は暇人』を20年近く続けてきました。

「山田全自動は“わかる”と“わからない”の間を攻めていますが、
『Y氏は暇人』は“わかってくれる人だけわかってくれたらいい”という感覚で、
完全に趣味として楽しんでいます」

ふたつの作者が同一人物であることに気づいていない人も多いそうです。

〈Y氏は暇人〉として初めて自費出版した『福岡のB面』

『Y氏は暇人』として初めて自費出版した『福岡のB面』。

佐賀県鹿島市に生まれた山田さんは、2004年に関西の大学を卒業後、
大手スーツメーカーに就職しますが、福岡市内の店舗を2年で辞めます。
趣味でホームページをつくっていたことから、Webデザインの会社に再就職。

まもなくフリーランスとして活動し、
クライアントから「イラストも描けない?」と聞かれたことがきっかけで、
いろいろなタッチのイラストを描くようになりました。
イラストをFacebookにあげては、4、5人から「いいね!」がつく日々。
ある日、何の気なしに葛飾北斎の『北斎漫画』を真似して、
「よく見たらギターを弾いている江戸時代の人」のイラストを公開したところ、
200以上の「いいね!」がつきました。
こうして“古いものに現代のアイテムが紛れ込んだイラストに短い注釈を入れる”
今の山田全自動スタイルが偶然生まれたのだそうです。

2011年にはWebデザインとイラストの会社を起業し、
4、5年経つとイラストだけで食べていけるようになりました。
以前からリトルプレスを自費出版して福岡の古本市で手売りするなど、
本をつくって売る楽しさを感じていた山田さん。
この頃から「Y氏は暇人名義で路上ネタ本を出さないか」と
出版社から声がかかり、自らも企画を出版社に持ち込むように。
『福岡路上遺産』(海鳥社)『福岡穴場観光』(書肆侃侃房)など
郷土史やまち歩きの本を続々と出版しました。

「自分が書いた本が本屋に並ぶうれしさにハマっちゃったんです。
ただ、本をつくるって想像以上に大変で、何度も挫折しかけました。
“本出したい人あるある”に陥りましたね」と当時を振り返ります。

出版社から「画号をつけましょうよ」と提案され、
家の周りをぶらぶらと散歩していたところ、
「自由律俳句」(五七五や季語にとらわれない自由な俳句)の魁であった
俳人・吉岡禅寺洞(よしおかぜんじどう)の句碑を公園で発見。
「へえ、近所にこんな文化人が暮らしてたんだな」と縁を感じた山田さんは、
この俳号にインスパイアされて山田全自動を名乗ります。

薬院(福岡市中央区)の三角公園に立つ禅寺洞の句碑。

薬院(福岡市中央区)の三角公園に立つ禅寺洞の句碑。

AI時代を生きるため、自分のクリエイティブに「見切りをつけたい」

すっかり売れっ子作家に見える山田さんですが、
自分の作品をおもしろいと感じられない時期もあったそう。

「誰かに“わかる”と言われるたびに、何だかつまらないなあと。
SNSで誰もが“あるある”をつぶやいているし、わかりやすいことに嫌気がさして」

ある日、「みんなついてこれるかな」という意地悪めいた気持ちから、
少しマニアックなネタをSNSに上げました。
それは、昔から好きだった「音収集」趣味から生まれた作品。

山田さんは高校時代、ポータブルカセットプレイヤーで友達の声を録音し、
会話風にコラージュしたものを「無理やり友達に聞かせて遊んでいた」とか。

「操作する音も手間も好き」と愛機を取り出す山田さん。

「操作する音も手間も好き」と愛機を取り出す山田さん。

「1990年代はテレビがアナログ放送だった時代で、
深夜に天気予報が流れた後、放送休止信号が発信されたんですよね。
画面が休止する瞬間が世界の終わりみたいで、怖いのにどこか心惹かれました。
あの深夜の音と映像を編集したシュールな作品をつくったんです」

会心作を山田全自動のInstagramに公開したところ、フォロワーが激減。

「“よくわからないんで普通のあるあるを上げてください”っていう
コメントが並んで。初めて体験した“炎上”でしたね」

山田さんはこの一件を経て、
「共感されなくても、自分がおもしろいと感じる作品は発信しよう」と
Xアカウント・山田全自動みゅーじっく(@ytanet)を立ち上げました。

「僕は作家としての強いこだわりとか、こうなりたいとかあまりなくて。
みんながいいね! と言ってくれることを続けてきただけで、
作家としての自分はどこか“全自動”式に編集されてきた気もします。
ただ、自分だけがおもしろいと感じるものを集めたい欲はあって」

半ば受け身とも思える姿勢で作家活動を続けてきた山田さんが、
2020年代に入る頃、強烈な危機感から自分の意志で決断したことがあります。
きっかけは、AIの台頭でした。

「僕の創作アイデアも表現もあっという間に学習されて、AIでもできる日が来る。
そうなる前に、自分のクリエイティブにきちんと見切りをつけることも大事。
創作一本で生きるのは怖い、次のおもしろいことを探そうと決めました」

地元で捕れる魚も展示?  マニアックさが人気の竹島水族館が リニューアルオープン

規格外のユニークさ、マニアも虜にする竹島水族館!

水族館の大きさが1000平米ほどの小さい規模でありながら、
地元の人はもとより、マニアも虜にする愛知県蒲郡市にある
〈竹島水族館〉、通称「タケスイ」。

地元の三河湾で捕れた魚が展示されていたり、詳細な魚の解説が
手書きだったり、水族館なのにカピパラのショーが上演されたり(※)と、
スタッフのアイデアと愛による、魅力あふれた水族館なのです。
※現在は、飼育展示を休止。新エリアでのクラウドファンディングを実施中。

そんなユニークな竹島水族館が、2024年4月1日に
リニューアルオープン。テーマも「More Deep」とし、
深海生物のスペースが拡大されました。

県内での深海魚水揚げ1位の地域密着型水族館

現在、およそ550種類、約5000匹の生き物が生息している
竹島水族館には、常時、約90種類、多い時には約140種類もの深海生物が
飼育されています。これは全国NO.1を誇る数だとか(竹島水族館調べ)。 

その理由は、自然豊かな蒲郡市が、深海生物の愛知県での水揚げ量が
90%を占める「深海のまち」だからです。
県内の「沖合底引き網漁船」4隻のすべてが、市内の漁港にあります。
この立地を生かした竹島水族館では、魚を鑑賞するだけでなく、
展示している地元で捕れたた魚を調理して食べる「タケスイをいただきます!」
というおもしろいYouTube企画も行っています。

スーパーで売っている地魚を、水族館が飼育していることもユニークですが、
珍しい生物の生態を知るだけでなく、生活と密接に関わっている魚を
観察できるところが大きな特徴だといえます。

魚屋さんに並ぶ魚が泳ぐ水槽の名前もユニーク

今回のリニューアルでは、人気の深海生物を細かく分類、水槽の数も増えました。
イソギンチャクやテヅルモズルなどの「キモキレイ」水槽や、
カニがうじゃうじゃと動いている「きもちわるい」水槽など、
独特なネーミングに、思わず笑ってしまいます。
また、各水槽での温度調節が可能になったことから、低い温度帯に生息する
キンメダイやアマダイといった、通常魚屋さんに並んでいる魚たちも
「おいしい深海魚」の水槽で泳いでいる姿を観察できます。

透明の水槽で全方向から見ることができるサンゴ水槽。

透明の水槽で全方向から見ることができるサンゴ水槽。

散髪されながらレコード鑑賞。 すこぶるトリッキーな 〈レコード音楽床屋セキ〉

音楽好きコロンボとカルロスがリスニングバーを探す巡礼の旅。
今回は特別編。
リスニングバーから飛び出し、
東京都西東京市の床屋へ。

まさにレトロな昭和ノスタルジック・ミュージアム

コロンボ(以下コロ): 今回はすごいよ、意外性たっぷり。
レコードバーじゃなくてレコードバーバー。

カルロス(以下カル): えっ、床屋さん?

コロ: 〈レコード音楽床屋セキ〉、レコードをかけながら散髪してくれるんだ。

カル: 店構えからイカしてるね。貼り紙のコラージュ!
《アナログレコード再生中です》だとか
《ビートルズを3音源で聴けます》だとか。

コロ: 3音源を貼り紙のまま説明すると、
①王道のレコード(ノイズ、歪みを含め熱い音で再生)
②スピーディなCD(好きな曲を選んで素早く聴けます)
③マニアックなUSENで(全曲大好きというマニアには
ランダム再生のUSENが最高)
だってさ。

カル: USENにビートルズ・チャンネルってあるね。
たしかになにがかかるかわからないのは楽しみ。本人は何が好きなの?

コロ: 店主の堰(セキ)信太郎さん的には
アルバムは『Please Please Me』で、楽曲だとほぼ全部なんだって。
「Now and Then」はありますか? って聞いたら、
聴いたけど、買ってないってさ。ビートルズは4人揃ってこそだと。

レコード推しのエントランス。取材時は小澤征爾さんや篠山紀信さんが撮影した南沙織さんのジャケットを飾り、追悼。

レコード推しのエントランス。取材時は小澤征爾さんや篠山紀信さんが撮影した南沙織さんのジャケットを飾り、追悼。

カル: たしかにね。微妙といえば微妙。
ところで、どうしてこんなトリッキーな床屋の形態になったの?

コロ: 創業は昭和41年だから、そろそろ60年。
レコードをかけるようになったのは、ここ15年くらい。

カル: 元々はUSENがメインだったんでしょう。

コロ: 家のオーディオやレコードが、家族に邪魔者扱いされて、
それじゃお店に置こうってことがはじまりだとか。

カル: たしかにオーディオって、関係ない人には邪魔だったりするよね。
スピーカーは箪笥みたいでかさばるし。

コロ: レコードも最初はラックに行儀よく並んでいたのが、
どんどん増えて、今じゃバーバー・チェアにも侵食して、
3つのうち2つを占領。1000枚は軽くあるかな。
とはいえ、レコードの半分はお客さんからのいただきものなんだってさ。

カル: だからいろんなジャンルがあるんだ。映画音楽も豊富。
サウンドトラックとは違って、
昔懐かしい、LP12枚組の映画音楽大全集があったり。

レコード屋にバーを併設。 〈LIVING STEREO〉は とびきりのコンプレックス

音楽好きコロンボとカルロスが リスニングバーを探す巡礼の旅、
次なるディストネーションは 福岡県福岡市。

どこでもドアを開けるとそこはとびきりのアンビエント・ワールド

カルロス(以下カル): なんだか、ドラえもんのどこでもドアみたいな入口だね。

コロンボ(以下コロ): カラフルなだけではなくて、これドア全体も回るんだよ。
回転ドアと普通のヒンジドアの2WAY。

カル: ここレコードも買えるんでしょう? 
お酒が飲めて、レコードも買えるお店があるといいなと思ってたんだ。
福岡にあったとは。

コロ: その手のお店って、ありそうでないよね。
伝説のレコ屋、青山の〈パイド・パイパー・ハウス〉も
最初の頃はコーヒーが飲めたりしたけど。

カル: 〈LIVING STEREO〉はレコ屋なの? カフェなの? バーなの?

コロ: お客さんは入ってくるなり、レコードコーナーを一周してから、
バーカウンターにって流れだから、建てつけとしてはレコ屋なのかな? 
うーむ…。

カル: 飲めて、買えるんじゃ、滞留時間が長くなりそうだね。

コロ: エスプリの効いた品揃えからもわかるように、
お客さんもその辺はわきまえてて、平均1時間くらいらしい。

カル: レコードの基本ラインナップはどんな感じなの?

コロ: 9割が中古だけど、新譜のセレクトがとんがってていいんだ。

カル: ミッドセンチュリーの空間に、面出しのレコードが華やかでいい感じだね。

コロ: 店内のデコレーションとしても面出しにはこだわっているそうだよ。
どこでも売っているものより、
とんがった〈LIVING STEREO〉ならではのものを仕入れる方針らしい。

カル: だからOgawa & Tokoro推しなんだ。バレアリックの日本人デュオだよね。
やわらかくて気持ちいい。

コロ: そう、かなり狭いところだけど、センスのいいところを突いてる。
新譜に関してはアンビエントやラウンジ系など、気分ものが中心で、
サバービアな感じかな。

カル: 韓国のアンビエントデュオのサラマンダもちゃんとフックアップしている。

コロ: LAベースのローレル・ヘイローの新譜『ATLAS』も推してたりね。

カル: 目利きの賜物だ。

コロ: アンビエントといえばブライアン・イーノくらいの薄い知識だからなー。
12.1.4chの空間オーディで聴いた
彼の『FOREVERANDEVERNOMORE』はすごかったぞ。
まさに音が降ってくるようだった。

カル: ボクはダンスミュージック流れのアンビエントは好きかな。
フェスや野外パーティで日の出とともに寝そべって聴いてるとたまらなく気持ちいい。

コロ: たしかに。朝のアンビエントもいい。