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posted:2024.10.23 from:茨城県ひたちなか市 genre:エンタメ・お楽しみ
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writer profile
Momo*Kinari
きなり・もも
ライター・エディター。東京在住。Webや雑誌、旅行ガイドブックで撮影・執筆。国内外でグルメや観光スポットを取材。たまに料理やモノづくり、イラストの仕事もしています。 X:@Momo_kinari
茨城県の〈国営ひたち海浜公園〉は、ひたちなか市の太平洋岸にあり、
春はネモフィラ、スイセン、チューリップ、初夏にはポピーやバラ、
夏のジニア、ヒマワリ、秋にはコキア、コスモス、冬のアイスチューリップなど、
四季を通して色彩豊かな花々が楽しめます。
そんな花いっぱいの美しい公園にはこんなヒストリーがありました。
茨城県屈指の観光スポットとなっている「みはらしの丘」は、
テレビやSNSでも話題を呼び、連日たくさんの人が訪れるほどの人気。
今でこそ立派な絶景スポットですが、現在の丘になるまでには長い年月がかかっています。
美しく花々が咲く公園は、かつて日本軍の水戸東飛行場があり、
終戦後は米軍により射爆撃場として使われていました。
長年騒音に苦しめられた地元住民たちの返還運動により、
昭和48(1973)年3月に日本に返還され、
「平和の象徴として公園を整備したい」という住民の強い思いにより、
〈国営ひたち海浜公園〉が誕生。
無数の爆弾や銃弾が撃ち込まれた標的の跡は、大型トラック20万台分の残土を使用し、
約25年の歳月をかけて高さ30メートルの丘が造成され、
住民たちが願った言葉の通り、平和で穏やかな絶景の丘が誕生しました。
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現在、花いっぱいの丘に生まれ変わった「みはらしの丘」には3つの頂上があり、
一番高い頂上は標高58メートル。現在、ひたちなか市で最高地点となっています。
7月上旬から夏の日差しを浴びて成長していくコキアは、
最初はライムグリーン色をしています。
10月中旬から徐々に紅葉が深まり、みはらしの丘が鮮やかな赤色に染まり、
茶色へと変わる七変化が楽しめます。
丸くてモコモコしたコキアをみながら道を歩いて進むと、丘の上に到着。
丘の上からは、太平洋やコキアが一望でき、絵本の世界のような
おだやかな風景が広がります。
コキアの和名は「ほうき草」で、茎を乾燥させるとほうきがつくれます。
また、コキアの実(み)は、最近スーパーでもよく見かけるようになった
“畑のキャビア”や“とんぶり”と呼ばれ、食すことができます。
公園のコキアは観賞用のコキアなので実は食べられませんが、
園内の〈ガーデンレストラン〉で提供中の「コキアカレー」(900円 ※期間限定)の
トッピングに、とんぶりがついてきます。
とんぶりをまだ味わったことがない人はぜひご賞味あれ。
園内の〈里の家特設売店、西口広場休憩所特設売店〉では、コキアをイメージした
赤い「まるころコキアソフト」(500円)が味わえます。
甘酸っぱいいちご味のソフトクリームに、カラフルな“おいり”をトッピング。
散策のおやつにぴったりです。
現在開催中の「コキアカーニバル」は10月31日までですが、
11月の中旬までコキアは楽しめます。
東京からもアクセスの良い〈国営ひたち海浜公園〉で、
もふもふコロンとしたコキアの絶景を楽しんでみてはいかが?
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