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posted:2025.5.13 from:全国 genre:エンタメ・お楽しみ
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Yoriko Mizushiri
水尻自子
みずしり・よりこ●1984年青森県十和田市生まれ。映像作家/アニメーター。『不安定な体』(2021)でアヌシー国際アニメーション映画祭審査員特別表彰など、数々の賞を受賞。『普通の生活』(2024)でベルリン国際映画祭短編コンペティション部門銀熊賞受賞。/ @yorik0
2012年から2016年まで、コロカルで不定期で連載されていた「水尻自子の方言アニメ」。全国の方言をショートアニメーションで紹介する隠れた人気コンテンツでしたが、一連のアニメを制作してくれた水尻自子さんの作品『普通の生活』が、第75回ベルリン国際映画祭の短編映画コンペティション部門で、最高賞に次ぐ「銀熊賞」を受賞。これまでも海外のアニメーション映画祭などで高く評価されてきましたが、世界3大映画祭といわれる大舞台で快挙を成し遂げました。
そこで過去のシリーズから選りすぐりの方言アニメを紹介。いろいろな地域の方言を、意外なシチュエーションで展開される水尻さんのアニメと一緒に楽しんでみて。
「それがおまえのええところじゃろうが。」
広島弁の特徴は、「〜じゃけえ」や「〜じゃが」など、語尾の表現が豊かで親しみやすいところ。「なんがね?」は「何言ってるの?」、「そがいなことないけえ」は「そんなことないよ」という意味。「〜しとってから」は「〜してるから」といった継続の表現に使われます。「ちいと」は「ちょっと」、「のう」は語尾に添えてやさしく語りかけるときに使われます。広島弁には一度耳にすると、忘れられない味わいがあります。
「ヌルヌルしてないなめこら、ネバネバしてない納豆とおんなじじょー。」
和歌山弁は、「おまん(あなた)」や「〜じょー(〜だよ)」など、独特の言い回しが多く見られる方言。「ありがとやで」や「ごめんやで」といった語尾には、関西圏共通の表現に和歌山ならではのやわらかさが加わります。接続詞の「ほいでも」や終止形の「〜でと」なども、会話を自然に運ぶ言葉として使われています。
「ちと、きもちわりいごっせん?」
宮崎弁は、「〜ちょる(〜している)」「〜やわ(〜だよ)」など、独特の語尾が特徴的な方言です。強調表現の「てげえ(とても)」は、日常会話でも頻繁に使われる宮崎特有の言い回しです。また、「なんがや(なに言ってるの?)」「いつでん(いつでも)」といった表現には、九州方言との共通性も見られます。疑問形の「〜ごっせん?」や、やわらかい口調の「ちっと(ちょっと)」も、地域特有の語感を持っています。
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