社食がおいしすぎるあの会社が 開いた〈駅前嵐山食堂〉で、 子ども食堂を開催中。 夏休み特別版も

社員食堂の食事がおいしすぎるということが話題を呼び、
埼玉県の武蔵嵐山町駅前に一般の方向けの飲食店〈駅前嵐山食堂〉を
4月にオープンした太陽ホールディングス。

その〈駅前嵐山食堂〉で今年の5月より月2回、子ども食堂が開催されています。
そのおいしさに毎度定員人数を超えて人が殺到しているとのこと。
その人気を受け、夏休み中の8月27日、
嵐山事業所の社食を使って大規模に子ども食堂を開催することが決定しました。

〈駅前嵐山食堂〉での子ども食堂の様子。

〈駅前嵐山食堂〉での子ども食堂の様子。

太陽ホールディングスはスマートフォン等あらゆる電子機器にも入っている
絶縁インキの製造で世界トップシェアを誇る化学メーカー。
そんなメーカーが、地域の方のコミュニティーづくりの場として活用してもらいたい、
という願いを込めてオープンした食堂で、世界中で「食」に関する問題が取り沙汰されるいま、
ひとりでも多くの子どもたちに楽しい食事を届けられるよう、
「子ども食堂」をはじめました。

子ども食堂とは、地域住民や自治体が主体となって低料金で
子どもたちに食事を提供するコミュニティの場を指します。
2009年に初めて厚生労働省が相対的貧困率を公表したことで、
表面上は見えてこない貧困層の存在が社会的に認知されるようになりました。
また婚姻形態の変化により、ひとり親の家庭が半数を占めており、
孤食もあわせて問題となっています。

“もち食の多彩さ全国一”の 岩手県一関市 せつなくも美しい セミドキュメンタリー映像を公開!

お正月に供える鏡もち、
年明けにいただくお雑煮、季節の行事や祭礼でふるまわれる
あんこ、きなこ、ゴマをたっぷりからめた、おはぎやぼたもち、
醤油のこげるような香ばしい匂いをたどれば、店頭で焼かれる磯辺焼き。

日本の伝統食である “もち”。
地域別、県別、大きくわけて東西別と、
食べられ方、もちをつく日どり、供えられ方など、
多彩な文化がはぐくまれてきた食べ物のひとつです。

なかでも、「もちの食べ方の多彩さは全国一」といわれる、岩手県一関市。
北上川下流域の豊かな稲作地帯であるこのエリアには、
古くからもちにまつわる食文化が根づいています。
驚くことに、「もち暦」なるものが存在し、年に60回以上ももちをつくのだとか!

そんな一関市のもち食文化をテーマにした映像が、
一関youtubeチャンネルと、観光協会HPにて公開されました。

ストーリー

鎌倉~室町時代の景観をほぼ残しているといわれる、
岩手県一関市の骨寺地域(ほねでらちいき)。

ユナ(15歳)は、ここに住む中学3年生。
祖母の葬式に、臼と杵でどうしてももちがつきたいという祖父。
もちつき機でもおいしいもちはつける、と説得する家族ですが、
めったに我をはらない祖父の願いもあって、古来の方法でもちをつくことに。
思春期のユナは、仕方なくもちつきを手伝いますが、
祖父の表情からにじみ出る何かを敏感に感じとります。

ユナの通う本寺中学校は、今年いっぱいで閉校となることが決定。
親友のシホは隣町へ引っ越すことになり、
ひそかに想いを抱くタツ兄は、進学のため東京へ。
亡くなった祖母の声も忘れてしまいそうになったユナは、
すべてが自分のもとを去っていくような悲しみのなかで、
祖父との会話から、ひとつの思いをかため――。

一関のとある一年を、美しい風景のなかで綴った物語。

この映像のテーマは、“もち”。
テーマだけみれば、「?」と首をかしげてしまうかもしれませんが、
一関では、日々の暮らしや、ハレの日、人生の大切な場面には、
必ずもちをつくという文化があります。

この地において、もちをついて一緒に食べるという行為には、
互いに幸せをわかち合い、悲しさ、辛さも共に背負い、
絆を強める意味が込められているのだそう。
伝統や記憶が少しずつ消えようとしているなかで、
それぞれが抱く大切なものをつないでいこうと努力する人々が、この映像には描かれています。

伝統的なもちつきの風景、上棟式、神前への御供え、お祭り、伝統芸能。
どこかに置き忘れてしまっていたかのような、懐かしくもあたたかな暮らしの営みと、
泣きたくなるくらい美しい映像に、目が離せなくなるはずです。

都会の便利さと、郊外のゆとり
いいとこどりの
“デュアルライフ”実践者に聞く、
収入や生活はどう変わった?

デュアルライフ実践者の働き方、暮らし方は超オリジナル!

都市と郊外の2か所に、仕事や生活の拠点を持ち、
双方を行来するライフスタイルのことを、“デュアルライフ”といいます。
兵庫県の神戸市、芦屋市、淡路市、洲本市は、明石海峡大橋を挟んで
“都会の文化”と“島の自然”の両方のいいとこどりができる
デュアルライフの先進エリアとして知られており、
現在「島&都市デュアル」と称して地域の魅力を発信しています。

去る2018年7月6日、島&都市デュアルを体感するイベント
「DUAL LIFE FES by島&都市デュアル」が行われました。
実際に、各地でデュアルライフを実践する人たちの生の声を聞くトークセッションには、
彼らの生の声を聞きたい! と多くの移住検討&希望者が
東京都渋谷区のSHIBUYA CASTに集結。
さて、デュアルライフって実際のところ、どうなんですか?

登壇したのは、左から『Discover Japan』誌編集長の高橋俊宏さん、秋田の武田昌大さん、淡路島の富田祐介さん、神戸の鶴巻耕介さん。

登壇したのは、左から『Discover Japan』誌編集長の高橋俊宏さん、秋田の武田昌大さん、淡路島の富田祐介さん、神戸の鶴巻耕介さん。

先陣を切って自己紹介したのは、秋田県からやってきた武田昌大さん。
武田さんは地元秋田、そして香川にある茅葺の古民家を活用した
〈シェアビレッジ〉の村長をしています。

「人口減少率が高く、100年以内には人口ゼロになってしまうといわれている地元を、
なんとかしたいと思ってシェアビレッジというプロジェクトを始めました。
村というと人が住んでいる行政村を思い浮かべると思いますが、
シェアビレッジはどこに住んでいても村人になれるシステムです」

2015年に立ち上がったユニークなプロジェクトには、
現在、2100人ほどの村民(会員)がいます。3000円の年貢(年会費)を納め、
村に来ることができない人のために都市部で寄合(飲み会)を定期的に開いています。

「シェアビレッジをつくって1年目に、なんと20組も移住してきたんですよ」と
うれしそうに話す武田さん。
自身は、秋田に住みながら東京日本橋小伝馬町におむすび屋〈ANDON〉をオープン。
さらにはシェアビレッジの2軒目を香川県三豊市につくり、
デュアルライフ先駆者としてあちこちを飛び回っています。

まずは秋田県に行ったことがある人に挙手を促す武田昌大さん。ちょっぴり自虐的に「行ったことない県ランキング1位と言われているんです」と発言。何人かの挙手に驚き、にっこりと頬が緩みました。

まずは秋田県に行ったことがある人に挙手を促す武田昌大さん。ちょっぴり自虐的に「行ったことない県ランキング1位と言われているんです」と発言。何人かの挙手に驚き、にっこりと頬が緩みました。

次は、兵庫県洲本市から〈シマトワークス〉代表の富田祐介さんがマイクを手にします。

富田さんは7年前に東京から淡路島に移住。企画の仕事をしています。ちなみに東京にいたときは建築の仕事をしていたそう。

富田さんは7年前に東京から淡路島に移住。企画の仕事をしています。ちなみに東京にいたときは建築の仕事をしていたそう。

「淡路島では、食に関するプロジェクトやそれにまつわる研修などの企画をしています。
僕の場合は、地域を良くしようとか活性化だという思いはなく、
もっと自分がワクワクしたいと思って移住しました」

食が豊かな淡路島暮らしが気に入っているという富田さん。
30歳のときに、学生時代の知り合いから淡路島で一緒に事業を立ち上げようと誘われ、
移住を決断しました。見知らぬ土地での不安もあるなか、
結果、最後に決めたのはワクワクしたからだといいます。

「ここでは、仕事はイチからつくっていかなくてはいけません。
でも、自分のワクワクに素直にいこう! と決めました」
しばらくして島内にネットワークができ、
自分でも独立してできるかなというタイミングで結婚もした富田さんは、
今年は海外にも短期滞在をしてみたのだとか。

「夫婦で話し合い、実験的にベトナムに1か月住んでみました。
でも、バケーションしたいわけではないので、
今の仕事を維持しながらひたすら働いていましたよ」
海外でも変わらず多忙なままですが、住環境が異なることで気分も変わります。
「暮らしに刺激が欲しいので、
1年に1か月くらいは日本を出て海外に住んでもいいかなと思っています」

〈つるまき農園〉園長の鶴巻耕介さんは、東京都品川区出身の都会っ子。高校を卒業後、関西の大学へ進学しました。

〈つるまき農園〉園長の鶴巻耕介さんは、東京都品川区出身の都会っ子。高校を卒業後、関西の大学へ進学しました。

兵庫県の神戸市北区淡河町を拠点にして活動する、
〈つるまき農園〉の鶴巻耕介さんの登場です。
「神戸って港町のイメージがありますが、
山のほうへ行くとびっくりするくらいの農村地帯が広がっているんですよ」
2014年に移住をした彼は、100の知恵と技を持つ人=現代版の百姓になることを
目指しています。

「以前はコミュニケーションとかメールのやりとりで成立する仕事が多かったので、
野菜づくりや家の修理など自分の手でできるといいなと思いました。
周囲で移住している人は専門性の高い職人系が多く、
総合職で働いていた自分に移住できるのかという不安はありました。
けれども、小さな仕事であちこちから仕事をもらえるようになれば可能なのでは、
と現在実践しています」

鶴巻さんは、サツマイモの観光農園で働くほか、
茅葺き屋根の葺き替え手伝いや淡河宿本陣跡保存会の理事、
学生のインターンシップのコーディネーターなどを生業にしています。
学生時代に子どもをとりまく環境や教育問題に興味を持ったことから、
暮らしのあり方を変えることを望んでいました。
「里山とか農村の自然に興味があるのかといえばそうでもないんですよね。
地域に残っている相互互助の精神などが、
果たして合理的なのか確認したいと思って移り住んだんです」
結果、地域全体で子どもを見てもらっていることなどから、
仕事がなくなってもどうにかなるかなと安心感を得たと鶴巻さんは言います。

ファシリテーターは『Discover Japan』誌編集長の高橋俊宏さん。個性豊かなデュアルライフ実践者の暮らしのリアルを引き出します。

ファシリテーターは『Discover Japan』誌編集長の高橋俊宏さん。個性豊かなデュアルライフ実践者の暮らしのリアルを引き出します。

〈八戸火力発電所〉の大煙突を 解体前にライトアップ! 役目を終えたまちのシンボルに お別れを

青森県八戸市の臨海部にある、大規模な集合工場地帯。
クレーンやプラント、タンクなどが立ち並ぶ圧巻の工業景観の中に、
シンボルともいうべき大きな煙突があります。
2016年に役目を終えてまもなく解体がはじまる、その大煙突に
明かりを灯すアートプロジェクトを開催します。

〈東北電力八戸火力発電所〉3号発電機の煙突

取り壊しが決まっている、発電所の煙突。

取り壊しが決まっている、発電所の煙突。

東北初の火力発電所として誕生し、今年60周年を迎える
〈東北電力八戸火力発電所〉。その3号発電機の煙突は
120m の高さを誇り、八戸市の工業地帯において、
長らくシンボル的な存在であると同時に、市内で最も背の高い構造物でもあります。

なくなってしまう「大煙突のある風景」を記憶に残すための
ライトアップイベントを8月17日・18日の2日間に渡り開催します。

ライトアップイベントの事前説明会

先日、説明会も行われました。

企画したのは〈八戸工場大学〉。
工場好きの市民と行政が協働で運営している〈八戸工場大学〉は、
講義、課外活動、サークル活動の3本柱で成り立つプログラム。
今回のアートプロジェクトは、火力発電所との共催で運営します。

八戸の街に〈マチニワ〉が誕生。 “樹”をモチーフにした 巨大な水飲み場兼、 噴水が完成しました

青森県八戸市の中心街に、市民のための
コミュニティ広場〈八戸まちなか広場 マチニワ〉がオープン。

光・風・緑をタイトルした3つの広場と
ステージで区画分けされ、それぞれまたは全体を、
3時間からの時間区分で貸し出します。

小さなお店を出したり、ステージでパフォーマンスを発表したり、
ワークショップを開催したりと、市民のアイデア次第で、活用方法は広がりそう。

東日本大震災からの復興へ向けて

広場の中央部にあるのは、シンボルオブジェ「水の樹」。

シンボルオブジェ「水の樹」。パイプと受け皿で樹に見立てた。

シンボルオブジェ「水の樹」。パイプと受け皿で樹に見立てた。

これは、松任谷由実やMr.Childrenのアートワークをはじめ、
数々のデザイン、ディレクションなどを手がけてきた
アートディレクターの森本千絵さんが監修したものです。

森本さんは青森県三沢市出身。
2011年、〈八戸ポータルミュージアム はっち〉の
オープニングプロジェクトをきっかけに、八戸とのご縁ができました。

〈八戸ポータルミュージアム はっち〉は、〈マチニワ〉の向かいにある。

〈八戸ポータルミュージアム はっち〉は、〈マチニワ〉の向かいにある。

〈はっち〉とは、八戸中心街の活性化を願って創られた地域観光交流施設。
このオープニングプロジェクトでは、八戸出身の作家・木村友祐さんと
クリエイティブディレクター・佐藤尚之さん指導のもと、
市民によって市民を取材した文章と、
写真家の梅 佳代さん、浅田政志さん、津藤秀雄さんが、
八戸の人々を撮影した写真を展示する企画展が開催されました。

このトークイベントに、森本さんがプライベートで足を運んだことをきっかけに
〈はっち〉との繋がりができたといいます。

企画展の期間は、2011年2月26日〜3月16日。
東日本大震災のあった3月11日は、まさに写真展の真っ只中だったのです。
そこで、この企画展を記録に残そうと、写真集『八戸レビュウ』を制作。
森本さんに、冊子制作の装丁を依頼することとなりました。

八戸では、震災によって全壊した建物は218棟。
その多くは、魚市場や食品加工場など、沿岸部にあった漁業関連の施設でした。

シンボルオブジェ「水の樹」のモチーフは八戸の古い地図

〈マチニワ〉のロゴも森本千絵さんがデザイン。

〈マチニワ〉のロゴも森本千絵さんがデザイン。

青森県南部にある八戸市は、太平洋に面した地の利を生かし、
漁業や工業によって支えられ、発展した街。

かつて、八戸青年会議所の「街の魅力発信委員会」は
「海の樹」という地図を提唱していました。

海からの滋養をもらい、成長する八戸を象徴する絵。

海からの滋養をもらい、成長する八戸を象徴する絵。

八戸の道路を塗りつぶし、海側を下に向けると、
海に根を張り、栄養を得て育つ、一本の樹のように見えます。
これが、今回の「水の樹」のモチーフとなりました。

震災によって、八戸は津波の被害を受けましたが、
海からの恩恵への感謝は忘れない。
八戸の人たちのそんな気持ちが、「水の樹」には現れているようでした。

みんなのヒミツキチ〈コダテル〉。
愛媛県八幡浜に誕生した
学び場&コワーキングスペース

「地元が好き」。その思いこそが、すべての原動力

「地元はこんなにすてきな場所なのに、高校を卒業したらみんな市外に出てしまう。
どうすれば、若い人にとって魅力的な地元になるのか」

愛媛県八幡浜市向灘で、古民家を改装し、
地元の人はもちろん、市外、県外、海外から八幡浜に訪れる人たちが
思い思いの“企て”ができる場、〈コダテル〉を
2018年1月にオープンした濵田規史さん。

その活動の出発点となったのは、地元のことを大好きな人を増やしたい、
というひとつの思いだった。

有数のみかん産地である八幡浜。みかんの山から八幡浜港を一望。

有数のみかん産地である八幡浜。みかんの山から八幡浜港を一望。

「自分の地元のことを自慢できるような場所をつくりたい。
大学進学などで一度は市外に出たとしても、
絶対いつかは帰ってくる、と思えるような場所にしたい。
そうするためには、どんなアクションをしたらいいのか。
コダテルのプロジェクトを立ち上げるきっかけは、
私の地元への思いでした」と話す濵田さん。

コダテルの“企て人”である濵田規史さん。

コダテルの“企て人”である濵田規史さん。

濵田さん自身、地元の高校卒業後は県外の大学に進学し、
就職を機に「どうしても八幡浜に帰りたい」と考え、地元の金融機関に就職。
行員として、地域発展のため地元の人とともにまちづくりに関わってきた。

その一方で、NPO法人〈八幡浜元気プロジェクト〉を立ち上げ、
まちづくりに関わるイベントを企画するなど活動していた。

地元をワクワクするような場所にしたい。
簡単なように思えるけれど、そう簡単なことではない。
どうしたら、ワクワクするような場所にできるだろうか、
と考えを深める過程のなかで、ふと思い出したことがあった。
濵田さん自身の小学校、中学校、高校時代のことだった。

小さい頃から人を楽しませること、何かを企画することが大好きで、
近所の人たちを巻き込んで運動会を企画したり、
自ら取材、編集をして、新聞をつくってみたり、
地域のドラマ制作に挑戦したり、高校生のお店を開店してみたり。
とにかく、自分がワクワクするようなことを考え、行動し、
周りの人を巻き込んでいろいろな“企て”をした経験だった。

市外県外から訪れる人にとって、八幡浜の活動拠点として利用してもらいたいと濵田さんは考えている。

市外県外から訪れる人にとって、八幡浜の活動拠点として利用してもらいたいと濵田さんは考えている。

「自分自身が県外の大学に進学したものの、
卒業したら絶対帰ってくる、という思いがありました。
自分のような人間が、もっと増えたらいいんだ、という考えに行き着いたのです。
なぜ、帰ってきたいと思ったのか、なぜ地元が大好きだったのか、
答えは自分自身の中にありました」

濵田さんが自分自身の中で見つけた答え。
それは、小さい頃から地域の人を巻き込みながら
「ワクワク」するようなことを企てて、実際に行動してきたこと。

地元愛の原点から導き出した答えは、濵田さんと同じような
ワクワクするような企てを、地元の子どもたちに経験してもらいたい。
その企てができる、ヒミツキチのような場所を提供したい。
そんなシンプルなものだった。

秋田で一番小さな村が 〈かみこあにプロジェクト2018〉 を開催。村全体が美術館に!

秋田県で一番小さな村「上小阿仁(かみこあに)村」

秋田県内でも最も高齢化と人口減少のすすむ上小阿仁村。
この秋田で一番小さな村が毎年夏に大胆な試みをします。
それが〈かみこあにプロジェクト〉。
今年で7年目を迎えます。

上小阿仁村の八木沢集落の田園。

上小阿仁村の八木沢集落の田園。

かみこあにプロジェクトとは

地域そのものが里山美術空間であるというコンセプトを基に、
村人が中心となり秋田公立美術大学の学生が協力し開催される手づくりの芸術祭です。
多様な人々との交流を図りながら、高齢化、人口減少に立ち向かい、
地域の魅力発信とにぎわい創出を目指します。

2012年に「大地の芸術祭 越後妻有アート トリエンナーレ2012」の
飛び地開催としてスタートし、
7回目を迎える今年は、八木沢会場、沖田面会場、小沢田会場の村内の3つのエリアにおいて
番楽や獅子踊りなどの伝統芸能競演や棚田を舞台にした野外音楽イベント、
廃校した小学校の音楽室でのライブパフォーマンスのほか、
県内外のアーティスト24組による現代アート作品の展示やワークショップが行われます。

木村剛士『alias sculpture』(2017年作品)。

木村剛士『alias sculpture』(2017年作品)。

ワークショップ風景。

ワークショップ風景。

廃校になった小学校がアートの舞台に!

2017年のかみこあにプロジェクトでは10年前に廃校になった旧沖田面小学校で
15組のアーティストのアート作品が展示されました。
小学校の使われなくなった机を利用した作品や
教室に展示された作品たちが廃校となった小学校に光を差しました。

長門あゆみ『ほころびの部屋』(2017年作品)。

長門あゆみ『ほころびの部屋』(2017年作品)。

草彅裕『太陽の種』(2017年作品)。

草彅裕『太陽の種』(2017年作品)。

洋風建築と土蔵をリノベーション。
高岡〈山町ヴァレー〉と
〈町衆高岡〉がめざすまちづくり

自分の暮らすまちにごみが落ちていたら、率先して拾うだろうか。
自宅の目の前は別として、自宅とは無関係の場所に落ちていたら、
見て見ぬふりをする人も少なくないはずだ。

2017年4月に一部オープン、11月にグランドオープンした
〈山町ヴァレー〉という観光拠点は、富山県西部の高岡市にある。
高岡駅から山町ヴァレーに向かって歩くと、15分程度の移動時間だが、
そのわずかな間にごみを拾う住人をふたりも見かけた。
取材で話を聞いた山町ヴァレーの建築家も、取材後に近所を一緒に歩いていると、
不意に身をかがめ、小さなごみを拾った。住民のまちに対する愛着を感じる瞬間だ。

その高岡の新たな拠点として、
地域住人から期待を背負って誕生した観光拠点が、山町ヴァレーだ。
木造3階建ての洋風建築と土蔵群を抱える
元文具商の「旧谷道家」をリノベーションした施設で、
2017年4月の一部オープン以来、来場者は累計で2万1000人を達成している。

新たな拠点の誕生で、周辺の通行人も目に見えるかたちで増えたという。
今回はその山町ヴァレー誕生に深く関わるメンバーに話を聞いた。

「近所」の有志が立ち上げた、町衆文化の発信拠点

山町ヴァレーは、高岡の山町筋という通り沿いにある。
一帯は重要伝統的建造物群保存地区に指定されており、
メインストリート沿いには土蔵造りの町屋、レンガ造りの洋風建築など、
戦災を免れた明治、大正、昭和初期の建築物が多く残る。

1914年に建てられた大正時代の洋風建築。清水組の田辺淳吉が設計し、辰野金吾が監修。現在は富山銀行本店として使われている。

1914年に建てられた大正時代の洋風建築。清水組の田辺淳吉が設計し、辰野金吾が監修。現在は富山銀行本店として使われている。

山町ヴァレーから目と鼻の距離には、国の重要文化財である〈菅野家〉、
築100年を超す土蔵造りの建築が見事な〈塩崎商衡(しょうこう)〉の本社があり、
観光客の目を大いに楽しませるが、まさにその菅野家に暮らす菅野克志さん、
塩崎商衡の代表取締役社長・塩崎吉康さんが、山町ヴァレー創設の中心メンバーだ。

菅野克志さんは、地元の〈高岡ガス〉の社長でありながら、
高岡市の中心市街地活性化、まちづくりを行う
〈末広開発〉の4代目社長に就任する地元の名士。
一方、塩崎吉康さんは、「秤なら塩崎」と
地元で名声を博す老舗企業の社長を務めながら、
〈町衆高岡〉という会社を地元の有志と立ち上げ、山町ヴァレーの運営にあたる。

山町筋には、土蔵造りの町屋など古い建物が建ち並ぶ。

山町筋には、土蔵造りの町屋など古い建物が建ち並ぶ。

まずは菅野さんに、山町ヴァレー立ち上げの経緯を聞いてみた。

「山町ヴァレーのプロジェクトが立ち上がったのは、2014年12月。
2012年か2013年くらいから、この建物は空き家になっていました。
私も塩崎さんも近所に住んでいますから、
『何とかしなければ』と気になっていたんです。
当時、まちづくりに関係する人や行政の人との間で意見交換会を行っていたのですが、
そのなかで高岡らしい町衆文化の発信をしていく拠点として
この建物を活用しようという話になりました」

〈末広開発〉の社長・菅野克志さん。

〈末広開発〉の社長・菅野克志さん。

高岡らしい町衆文化とは、明治、大正、昭和にかけて、
高岡の商人が最も商人スピリットを発揮していた頃の町文化。
往時の活力や文化を取り戻したいと願いを込め、
山町ヴァレープロジェクトが立ち上がった。

具体的な役割分担としては、土地を借り上げ、建物の部分を購入した末広開発が、
2016年から2018年にかけて3年計画で建物を改修、その後の管理・運営も行い、
一方の町衆高岡は、末広開発からの委託というかたちで、
山町ヴァレー内で開催されるイベントの企画、立案、実行を通じて
にぎわいをつくる役割を担ってきた。

富山市岩瀬〈桝田酒造店〉
桝田隆一郎さんの考える
「まちづくり」とは

「最近、岩瀬のまち並みがとてもすてきになった」という声を聞く。
富山県富山市の北部にある岩瀬は、
海運で江戸時代の末期から明治の初期に絶頂を迎えた港町である。
時代の変化とともに海運業が衰え、一時期工場の誘致が盛んになるものの、
人口減は進み、まちの活気は失われていったと「東岩瀬郷土史会」の会報にある。

その岩瀬に美しいまち並みをつくろうと立ち回る、地元の名士がいる。
桝田隆一郎さんだ。桝田という苗字は岩瀬の土地で大いに鳴り響く。
まちの人に声をかけるたび、「桝田の社長さん」の評判を耳にした。

その桝田家の現当主にして、〈桝田酒造店〉の5代目社長、
〈岩瀬まちづくり会社〉社長も務める桝田隆一郎さんに、
岩瀬の「まちづくり」について聞いた。

行き当たりばったりの行動が、まちづくりにつながる

桝田隆一郎さんは1966年、岩瀬に生まれる。
地元の学校を卒業後、大学進学や留学、就職でまちを離れ、
自らの父親が社長を務める〈桝田酒造店〉に入社した。

その後、岩瀬にある元材木店を購入し、改修をして、
そば屋のオープンにつなげたところから、
いわゆる「まちづくり」のような活動が始まっていくのだが、
足跡を年度順に追って確かめようとすると、
何年に何をしたとは正確に覚えていないという。

それでも過去の情報、あるいは桝田さんの記憶を参考に考えると、
桝田さんの「まちづくり」は、恐らく1998年頃からスタートしている。

先ほど触れたそば屋のオープン後も、岩瀬で売りに出た、
あるいは取り壊される予定だった土蔵群や家屋を購入し、
改修しては陶芸家や木彫刻家の拠点をつくり、酒商をつくり、レストランを誕生させた。

その過程で〈岩瀬まちづくり会社〉が発足し、リノベーションされた物件が増え、
市によるメイン通りの無電柱化も行なわれ、まち並みの美しさは高まっていく。

無電柱化もされた岩瀬のメインストリート。

無電柱化もされた岩瀬のメインストリート。

振り返れば「まちづくりプロジェクト」にも見えるが、
桝田さんによれば、当初は計画的に構想を描いて何かを進めたのではなく、
「行き当たりばったり」に物件を購入しては、改修を進めていったのだという。

「計画的に構想を描いていたのではなくて、物件を1軒買うことによって、
家を売りたい人が助かって、大工さんに仕事ができて、
作品を売る場所がないと言っていた陶芸家の作品の展示場所ができて、
桝田酒造のテイスティング場所ができると思いました」

海運業で栄えた岩瀬の名家・森家の回船問屋。国指定重要文化財。

海運業で栄えた岩瀬の名家・森家の回船問屋。国指定重要文化財。

その結果、岩瀬のまちが姿を変えていく。
ビジョンなきスタートだった「まちづくり」も、改修された物件が増え、
まち並みが変わってくると、「後づけビジョン」も生まれてきた。
現在も工事の進む物件が存在し、割烹と日本酒の立ち飲み屋、イタリアン、
クラフトビールの工場とクラフト作品の発表の場がオープンに向けて動いている。

こちらも海運業で栄えた名家・馬場家。馬場はるさんは富山の教育に圧倒的な貢献を果たした。

こちらも海運業で栄えた名家・馬場家。馬場はるさんは富山の教育に圧倒的な貢献を果たした。

これらの取り組みによって桝田さんは、
「ちょっと、まち並みが整うかなと思います」と、
ご自身のビジョンとの距離感を教えてくれた。

桝田隆一郎さんの言うまち並みとは、ヨーロッパが基準となっている。
「あまりにも美しさが違い過ぎるから、まち並みでは勝てない」とし、
埋めがたい圧倒的な差を前提としているため、「ちょっと」という表現になる。
しかし、冒頭でも述べた通り、岩瀬のまち並みが「とても」すてきになったという声は、
富山市民や県民から盛んに聞こえるようになった。

地方創生を背負って、
霞ヶ関から長門市へ

誰と組み、どう進めるか……。
まちづくりを左右するチーム編成の行方は?

例年、雨に泣かされる「湯本温泉まつり」だが、2018年4月1日は天気に恵まれた。
子どもみこしが温泉街を練り歩き、桜風吹が音信川(おとずれがわ)に舞う、
そんな美しい風景の1日だった。

子どもみこしを迎える桜の〈きらきら橋〉。

子どもみこしを迎える桜の〈きらきら橋〉。

日が暮れ始めた河原ではバーベキューの準備が行われていた。
送別会だという。
手際よく食材を用意するのは、
長門市役所・成長戦略推進課の中原美可子さん。
同じ課の松岡裕史さんと管田央信(かんだひさのぶ)さんは
プロジェクターを設置している。

温泉街の〈荒川食品〉店主で
湯本まちづくり協議会の会長を務める荒川武美さんや旅館関係者、
プロジェクトメンバーなど20人ほどが、
楽しそうに会話をしながら主役を待っていた。

ほどなく現れたのは、
長門市役所・経済観光部長の木村隼斗(よしと)さんだ。
3年間の勤務を終えて、明日東京へ戻るという。
石段を降りながら、
「仕事でお世話になった方の結婚式に出ていました。
ちゃっかり温泉に入って、着替えてきました」
と照れくさそうにしている。

送別会は足湯がある思い出の河原で行われた。

送別会は足湯がある思い出の河原で行われた。

木村さんは2007年から東京・霞ヶ関の経済産業省で働く官僚だ。
長門市へは2015年4月、国が行う〈地方創生人材支援制度〉でやってきた。
この制度は、第2次安倍改造内閣が2014年9月に設置した
「まち・ひと・しごと創生本部(通称、地方創生本部)」が窓口になっている。

ホームページに、こう説明がある。
「地方創生に積極的に取り組む市町村(原則人口5万人以下)に対し、
意欲と能力のある国家公務員・大学研究者・民間人材を
市町村長の補佐役として派遣しています(原則2年)」

初年度は、中央省庁の官僚らを中心に派遣された。
例えば福井県鯖江市へは財務省から、
群馬県みなかみ町へは大学研究者が、静岡県伊豆市へは内閣府から、
島根県海士(あま)町へは文部科学省から派遣されている。
赴任先はマッチングで決まる。

木村さんは説明する。
「地方創生を語ると長くなりますが、ひとことで言うと、
人口減少へのチャレンジなんです。
人口減少を迎えている市町村に私たちも入り込んで、
その解決法を一緒に悩み、見つけていきましょう、
それが〈地方創生人材支援制度〉の目的だと理解しています」

観光地域づくりに挑戦する メンバー募集中! 岩手県の平泉・一関DMO 地域課題を解決するプロジェクト

きらびやかで絢爛たる世界遺産「中尊寺金色堂」や、
ビアフェスの先駆ともいうべき「全国地ビールフェスティバルin一関」、
全国的にも珍しい、多彩な「もち」の食文化、
清々しい緑と渓流の「猊鼻渓(げいびけい)」などで知られる
岩手県南部に広がる一関市。

豊かな自然と文化が根づく一関ですが、
人口は都市部に流れ、駅前や商店街の活気は減速ぎみ。
日本の地域がかかえる問題が、一関でもおこっています。

そんな状況を打破するべく、地元の30~40代の若手社長や、
都市部にいながらも一関にゆかりのあるメンバーが一念発起。
2018年4月に〈一般社団法人世界遺産平泉・一関DMO〉を立ち上げました。

農林水産省が推進する「食と農の景勝地」に認定された一関市。美しい田園風景が広がります。

農林水産省が推進する「食と農の景勝地」に認定された一関市。美しい田園風景が広がります。

日本版DMO(Destination Management Organization)の候補法人として
行政・企業・団体と連携し、一関平泉エリアを東北有数の観光地として確立させ、
“持続可能な地域経営”にすることを使命とし活動する、平泉・一関DMO。
民間主導で事業が展開するという点も、全国的にみてもユニークではないでしょうか。

この平泉・一関DMOに所属し、一緒に新しいツーリズムを創造する
「ディレクター(地域おこし協力隊)」の募集がスタートしました!

ふるさと納税でも募金可能! 〈平成30年7月豪雨災害〉 ネットで出来る支援

このたびの西日本を中心とした記録的な大雨災害により、
被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
ネットで出来る支援も数多くあります。

ふるさと納税で募金

ふるさと納税

ふるさと納税を活用して、
平成30年7月豪雨の被害を受けた自治体を支援することができます。
返礼品を希望しない寄付を申込んだ場合、お申し込み金額の全額が自治体に届けられます。
寄付後は、自治体から寄付金受領証明書が発行されます。
1,000円より1円単位で指定した金額を寄付出来るので、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
詳しくは、ふるさと納税サイト「さとふる」にて。

また「ふるさとチョイス災害支援」では、
被災された自治体に代わって寄附を受け付ける自治体へ寄附をすることも、
被災された自治体に、直接ふるさと納税による寄附をすることも可能です。
詳細はこちらから。

Tポイントで募金

Yahoo! JAPANのネット募金では、クレジットカードは100円から、
Tポイントは1ポイントから寄付できます。募金はこちらから。

マイレ-ジで募金

ANAマイレ-ジクラブでは、マイルでの募金ができます。
寄せられたマイル寄付相当額は、日本赤十字社
および被災された自治体を通じて、被災者の方々の支援に役立てられます。
募金はこちらから。

LINE PayとLINEポイントで募金

LINEでは、LINE PayとLINEポイントを通じて寄付ができます。
募金はこちらから。

呉市の被害状況

呉市の被害状況

呉市の被害状況

呉市の被害状況

呉市の被害状況

呉市の被害状況

広島県呉市に住むコロカルのライター、浦山寧子さんも被災されました。
現在、Twitterで呉市の情報を発信されています。
コロカルでは、被災地の一日も早い復旧を願っています。

〈GIFU MEME〉 移住・週末拠点づくり サポートもあります! 岐阜にてクリエイター向け ワークショップを開催

2018年8月4日(土)〜9月15日(日)、岐阜県恵那市にて、
デザイナーや編集者、ライター、プログラマなどのクリエイターを
対象としたワークショップが開催されます。

〈GIFU MEME〉

〈GIFU MEME〉

恵那山麓のふもとにある恵那市は名古屋市内からのアクセスがよく
自然豊かなまちなみであることから、近年、若い世代の
移住先として注目されつつあるまち。

〈GIFU MEME(ぎふ みーむ)〉は、そんな恵那を
舞台に開催される全4回のワークショップ。
岐阜県へ移住してきたクリエイター陣による講座や、
地元のキーパーソンといくフィールドワークに参加しながら、
クリエイティブ事業プランを構想します。

〈GIFU MEME〉

〈GIFU MEME〉

また、移住を検討している方には、不動産物件を斡旋してくれたり、
コワーキングスペースや週末だけの宿泊施設を探している方には、
相談にのってくれたりといったサポートも!
移住や都市と地方の2拠点生活を検討されている方に
ぴったりのワークショップです。

“泊まれる出版社”〈真鶴出版〉川口 瞬さん

“泊まれる出版社”〈真鶴出版〉川口 瞬さん

祝20周年! 老舗旅館〈葉渡莉〉の アニバーサリーぶっとび動画 「桶(おけ)〜ストラ」 見まっしね〜!

「レディー・カガ」などユニークな取り組みで注目されている石川県の加賀温泉郷。
その中でも「温泉エンターテインメント」「おもてなしは個性だ!」を
モットーに活躍する、山代温泉の老舗旅館〈葉渡莉(はとり)〉の
20周年ムービーはもう見られましたか?

葉渡莉のあたたかさが溢れる外観。

葉渡莉のあたたかさが溢れる外観。

葉渡莉に改名する前の〈よろづや〉時代から数えると
創業62年の老舗旅館が結成した「桶(おけ)〜ストラ」とは。
まずはこちらをご覧ください!

通常時の従業員さん。

通常時の従業員さん。

こちらに登場する「桶〜ストラ」のメンバーのほとんどが
葉渡莉の従業員さんなのです! 
380余年続く加賀太鼓をルーツにもつ加賀の温泉と、
温泉には欠かせない桶を使った「桶〜ストラ」。

真剣な面持ちが並びます。

真剣な面持ちが並びます。

パフォーマンスは圧巻。

パフォーマンスは圧巻。

〈旅するマーケット 2018年夏・秋の章〉 東京に三重県北勢地域の おいしいものが続々登場!

桑名市 細川酒造 代表取締役 細川富生さん 写真:岩瀬有奈

2018年7月3日、東京都港区にて
〈旅するマーケット 2018年夏・秋の章〉が開幕しました! 
三重県桑名市、菰野町、鈴鹿市から続々とおいしいものが届き、
マルシェやスタンドを展開しています。

旅するマーケットは、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて
国内外から注目が集まる東京を舞台に、
日本各地の新たな価値を創造し、発信するマーケット。

東京オリンピック・パラリンピックを
活用した地域活性化推進首長連合に加盟する約570自治体をはじめ、
日本各地から届く野菜や果物、そして加工品などを販売します。

2018年7月3日(火)〜12月28日(金)に開催される
〈旅するマーケット 2018年夏・秋の章〉では、
多彩な食の文化圏を有する桑名市、菰野町、鈴鹿市にフォーカスをあてるそう!

桑名市〈丸元水産〉三代目で代表の長谷川雅敏さん 写真:岩瀬有奈

桑名市〈丸元水産〉三代目で代表の長谷川雅敏さん 写真:岩瀬有奈

菰野町〈かもしか道具店〉代表の山口典宏さん 写真:西澤智子

菰野町〈かもしか道具店〉代表の山口典宏さん 写真:西澤智子

鈴鹿市〈進誠堂〉3代目・伊藤亀堂さんと4代目・晴信さん 写真:西澤智子

鈴鹿市〈進誠堂〉3代目・伊藤亀堂さんと4代目・晴信さん 写真:西澤智子

旅するスタンド

平日ランチ11:30~15:00 ディナー17:30~L.O.22:00  土祝11:30~L.O.19:00/定休日:日曜日(月曜日が祝日の場合日曜日営業、月曜日休業)/住所:東京都港区西新橋2-16-6先/TEL:080-7968-8490

平日ランチ11:30~15:00/ディナー17:30~22:00L.O. 土曜・祝 11:30~19:00L.O. 定休日:日曜(月曜が祝日の場合、日曜営業・月曜休業) 住所:東京都港区西新橋2-16-6 先 TEL:080-7968-8490

日本各地の食を届ける「旅するスタンド」では、
「にっぽん東西、文化のへそ」をテーマに、
〈三重大衆酒場 ヒルコメ ヨルサケ 北勢〉を展開。
手づくりのうつわや鈴鹿市の伊勢型紙、桑名市の灯篭、
酒樽などが並ぶ情緒溢れる空間のなかで
桑名市、菰野町、鈴鹿市の郷土の味や名酒などが楽しめます。

新虎マルシェ

毎週金曜日 14:00 〜19:30、毎週土曜日 10:00 〜18:00/東京都港区西新橋2-16-6 先 旅するスタンド前

毎週金曜 14:00〜19:30、毎週土曜 10:00〜18:00 会場:東京都港区西新橋2-16-6 先 旅するスタンド前

毎週金曜、土曜に開催される〈新虎マルシェ〉では、
地方と都市をつなぐ八百屋〈旬八青果店〉を運営する〈アグリゲート〉が、
旅するマーケットならではの視点とネットワークで集めた
日本各地の旬の採れたて食材や、地域ならではの加工食品をはじめ、
各地域のさまざまなアイテムや情報を提供します。

人気のパティシエ辻口博啓氏がプロデュースした三重県菰野町の人気ベーカリー〈Mariage de farine〉のパン。※7月7日のみ

人気のパティシエ辻口博啓氏がプロデュースした三重県菰野町の人気ベーカリー〈Mariage de farine〉のパン。※7月7日のみ

〈商店街HOTEL 講 大津百町〉 いよいよオープン! 自遊人が贈るメディア型ホテル

雑誌『自遊人』を発行し、新潟県南魚沼市で〈里山十帖〉
手がける〈自遊人〉による、
新しいメディア型ホテル〈商店街HOTEL 講 大津百町〉が、
東海道五十三次最大の宿場町、滋賀県・大津にオープンします!

「まちに泊まって、食べて、飲んで、買って」を
コンセプトに掲げる、新しいタイプの宿泊施設。
2018年8月10日の本オープンに向け、ただいまプレオープン中です。

〈商店街HOTEL 講 大津百町〉の外観

かつて「大津百町」と呼ばれるほど賑わった大津。
しかし現在ではその面影もなく空き家が目立つようになっています。
〈講〉は、旧東海道と並行するアーケード商店街にある、
築100年以上の7軒の町家をリノベーション。
デザイン面はもちろん、実用性と快適性を重視して、
今後さらに100年使用できる“現代の町家”として蘇らせました。

〈商店街HOTEL 講 大津百町〉入り口

〈商店街HOTEL 講 大津百町〉客室の様子

〈講〉では、ホテル同等のサービスを提供。すべての町家の設計を
建築家・竹原義二さんが、庭は荻野寿也景観設計が手がけました。
各室にはフィン・ユール、ハンス・ウェグナーなど、
座り心地の良いデンマーク家具を配置。
7棟13室の客室はすべてインテリアデザインが異なるだけでなく、
家具もすべて異なるというこだわりっぷりです。

共用スペース

「まちに泊まって、食べて、飲んで、買って」を奨励するべく、
フロントにはコンシェルジュが常駐。
おすすめの飲食店はもちろん、朝食に最適なパン屋、
モーニングのある喫茶店、昔ながらの提灯屋や簾屋など、
まちの見どころをご案内します。

また、宿泊税や入湯税と同じように、宿泊者一人につき150円を宿泊料金に含み、
その総額を商店街に寄付して活性化に役立てる“ステイ・ファウンディング”の試みも。
まちを楽しんでもらい、消費を促すことによって、まちを蘇らせることを目的にしているのです。

地域の食の課題に取り組む、 “野菜が真ん中”のマチの食堂 〈MINDEキッチン〉 三好市阿波池田にオープン

2018年6月1日、四国のおへそ、徳島県三好市阿波池田にオープンした
マチの交流施設、交流拠点施設〈真鍋屋〉(愛称MINDE)。
併設されている〈野菜おかずビュッフェとおやつカフェの店『MINDEキッチン』〉は、
地域の食の課題に取り組むまちの食堂です。

交流拠点施設〈真鍋屋〉

交流拠点施設〈真鍋屋〉

MINDEキッチン内観

MINDEキッチンでのイベントの様子

MINDEキッチン

“生涯活躍のまち”構想を総合戦略に盛り込んでいる三好市。
ここは、食を軸とした交流の場づくりだけではなく、
糖尿病死亡率ワースト、小中学生の肥満率が高く、
野菜摂取量が不足しているという徳島県の「食の課題」に取り組む場所。
地域の名産・特産物を楽しめるフードを提供しています。

MINDEキッチンに並ぶ数々の料理

MINDEキッチンに並ぶ数々の料理

MINDEキッチンに並ぶ数々の料理

MINDEキッチンは、11:00~14:00のランチと、
14:00~18:00のカフェの2部構成。

ランチでは、地元の新鮮な野菜を使用した野菜おかずを、
ブッフェでたっぷり食べていただくスタイルで提供。
野菜ジュニアソムリエ資格を持つ店長、薬膳インストラクター資格を
持つマネージャーが旬野菜使用の栄養バランスに配慮したメニューを考案します。

MINDEキッチン・野菜おかずビュッフェランチ

もちろん食材は、地元の食材を積極的に使用。
地元農家とつながり、鮮度のいい野菜を利用するほか、
余剰野菜や規格外野菜なども有効活用して、
地域住民にも地元農作物を身近に感じるきっかけを作っていきます。
地元のお茶、地元のかんきつ果汁を使用したメニューや、
祖谷そばやそば米汁など郷土の味も提供予定です。

鎌倉資本主義って何!?
〈面白法人カヤック〉
代表・柳澤大輔さんが考える、
企業がまちにできること

鎌倉から考えるローカルの未来

長い歴史と独自の文化を持ち、豊かな自然にも恵まれた日本を代表する観光地・鎌倉。

年間2000万人を超える観光客から、鎌倉生まれ鎌倉育ちの地元民、
そして、この土地や人の魅力に惹かれ、移り住んできた人たちが
交差するこのまちにじっくり目を向けてみると、
ほかのどこにもないユニークなコミュニティや暮らしのカタチが見えてくる。

東京と鎌倉を行き来しながら働き、暮らす人、
移動販売からスタートし、自らのお店を構えるに至った飲食店のオーナー、
都市生活から田舎暮らしへの中継地点として、この地に居を移す人etc……。

その暮らし方、働き方は千差万別でも、彼らに共通するのは、
いまある暮らしや仕事をより豊かなものにするために、
あるいは、持続可能なライフスタイルやコミュニティを実現するために、
自分たちなりの模索を続ける、貪欲でありマイペースな姿勢だ。

そんな鎌倉の人たちのしなやかなライフスタイル、ワークスタイルにフォーカスし、
これからの地域との関わり方を考えるためのヒントを探していく。

「裏駅」と呼ばれる鎌倉駅西口から広がる御成通り。観光客で賑わう小町通りなどとは対象的な落ち着いた雰囲気の商店街の中に、カヤックのオフィスや〈まちの社員食堂〉がある。

「裏駅」と呼ばれる鎌倉駅西口から広がる御成通り。観光客で賑わう小町通りなどとは対象的な落ち着いた雰囲気の商店街の中に、カヤックのオフィスや〈まちの社員食堂〉がある。

まちと企業の関係を更新する

以前にコロカルでも紹介された「カマコン」は、
鎌倉に拠点を置くIT企業の有志たちによって立ち上げられた
地域活性のプラットフォームだ。

2013年に始まったこの取り組みは、いまやIT企業の枠を超え、
多くの参加企業、会員を抱えるまでに成長し、
そのユニークな取り組みは、全国30を超える地域に派生している。

このカマコンの立ち上げにあたり、中心的役割を担ったのが、
〈面白法人カヤック〉の代表・柳澤大輔さんだ。

カヤックをはじめ鎌倉に拠点を置くIT企業の有志によってスタートしたカマコン。毎月行われる定例会では、市民たちがまちに関わるさまざまなプロジェクトのアイデアをプレゼンテーションしている。(写真提供:カマコン)

カヤックをはじめ鎌倉に拠点を置くIT企業の有志によってスタートしたカマコン。毎月行われる定例会では、市民たちがまちに関わるさまざまなプロジェクトのアイデアをプレゼンテーションしている。(写真提供:カマコン)

ゲーム、広告、Webサービスなどの分野でユニークなコンテンツを制作するともに、
サイコロによって給与が変わる「サイコロ給」や、
全国を移動するバスの中で行う「旅する会社説明会」などの取り組みでも
話題を集めてきた同社は、2014年に上場を果たし、
いまや日本を代表するIT企業のひとつだ。

そんなカヤックは創業以来、先に触れたカマコンのみならず、
鎌倉のまちとの関わりを一貫して大切にしてきた企業でもある。

クラウドファンディングで資金の一部を集めた第69回鎌倉花火大会。カヤックが制作した特設サイトでは、クラウドファンディングに参加したユーザーたちのメッセージが、花火のように打ち上げられるという粋な趣向が凝らされた。(画像提供:カヤック)

クラウドファンディングで資金の一部を集めた第69回鎌倉花火大会。カヤックが制作した特設サイトでは、クラウドファンディングに参加したユーザーたちのメッセージが、花火のように打ち上げられるという粋な趣向が凝らされた。(画像提供:カヤック)

近年では、一旦中止が決まった2017年の鎌倉花火大会において、
市民主導による実行委員会の立ち上げに関わり、
「復活開催」の実現に大きく寄与するなど、時に地域企業の代表として、
時に一市民としてまちに関わってきた柳澤さんは、
2017年に「鎌倉資本主義」という新しい概念を提唱。

そして2018年4月には、〈まちの社員食堂〉
〈まちの保育園 かまくら〉をオープンするなど、地域活動を加速させている。

ステレオタイプな企業の地域貢献活動とは一線を画し、
まちと企業の関係性を更新するカヤックの取り組みについて聞くために、
鎌倉中心部にオープンした、まちの社員食堂と、まちの保育園 かまくらを取材した。

鎌倉駅からほど近い本覚寺に隣接する民家をリノベーションしてつくられた〈まちの保育園 かまくら〉。(写真提供:加藤忠雄/株式会社ウェイ)

鎌倉駅からほど近い本覚寺に隣接する民家をリノベーションしてつくられた〈まちの保育園 かまくら〉。(写真提供:加藤忠雄/株式会社ウェイ)

〈瀬長島 海風朝市〉 沖縄のアイランドリゾート にて“つながる×よろこぶ ×おいしい”朝市を開催!

毎月第4日曜日、沖縄県にある〈瀬長島ウミカジテラス〉にて、
「つながる×よろこぶ×おいしい朝市」をテーマに
〈瀬長島 海風朝市〉が開催されています。

これは〈WBFリゾート沖縄〉が協賛するマーケットイベント。
地元の人たちと瀬長島を盛り上げたいという思いから、
2017年12月より開催しています。

瀬長島 海風朝市 イメージビジュアル

瀬長島ウミカジテラスは、2015年夏に誕生したアイランドリゾート。
那覇空港から車で約15分の瀬長島西海岸に隣接した傾斜地に展開しています。
ウミカジテラスには、沖縄そばやダイビングショップなどのお店がたくさん。
沖縄ならではのお店と絶好のロケーションが融合する新しいスポットです。

瀬長島 海風朝市 会場の様子

瀬長島 海風朝市には地元の生産者さんやレストラン、作家の方などが出店

瀬長島 海風朝市には地元の生産者さんやレストラン、作家の方などが出店。

今年は「つながる」をキーワードに、出店者同士の
コラボレーションによる「朝市限定オリジナルメニュー」を提供しています。

地元の生産者とお客さんがおいしいものを通してつながり、
皆が楽しくなる気持ちいい空間を目指していているのだとか。

全国86位の温泉地が
“トップ10”を目指す。
その計画に示された、
まちづくりの6要素とは?

トップ10入りは決して夢物語ではない!

「人気温泉地ランキングで全国トップ10を目指しましょう。
今は86位でも、長門湯本のよさを表現した温泉街を
みなさんとつくることができたら、
トップ10入りは決して無理ではないと考えます」

2016年6月に開かれた「長門湯本温泉マスタープランの策定に関わる最終報告会」で、
星野リゾートの代表・星野佳路さんは地域住民に説明を始めた。
山口県長門市が星野リゾートと協同して
〈長門湯本温泉観光まちづくり計画〉を行っていることは、
前回紹介した通りだ。

星野リゾートは市から委託を受けて、
そのベースとなるマスタープランを半年の調査を経て策定。その発表を星野さんは続ける。
「マスタープランはすべてがトップ10に貢献する内容で、それ以外のことは揃えていません。
温泉街再生に必要な要素として6項目をあげていますが、
『これはダメだ、この項目は嫌だ』ということになると、順位を落とすことになります。
みなさんの協力ですべて妥協せずにできたら、
私たちはトップ10に必ずや入れるはずです」

最終報告会には地元住民や旅館関係者など約100人が参加。

最終報告会には地元住民や旅館関係者など約100人が参加。

〈温泉街再生に必要な6つの要素〉としてあげられたのが、
1.外湯 2.食べ歩き 3.文化体験 4.回遊性 5.絵になる場所 6.休む佇む空間 だ。
これまでのホテル運営経験や知見を生かし、
また全国の人気温泉地を調査して、導き出したものだという。

この時、人気温泉地として紹介された上位15位は以下である
(観光経済新聞社『にっぽんの温泉100選 2015』発表)。
1位から草津温泉(群馬県)、由布院温泉(大分県)、下呂温泉(岐阜県)、
別府温泉(大分県)、有馬温泉(兵庫県)、登別温泉(北海道)、
黒川温泉(熊本県)、指宿温泉(鹿児島県)、道後温泉(愛媛県)、
10位は城崎温泉(兵庫県)。11位は高山温泉(岐阜県)、
箱根温泉郷(神奈川県)、和倉温泉(石川県)、伊香保温泉(群馬県)、
15位は玉造温泉(島根県)

不動の1位は群馬県草津温泉。湯畑広場を中心とする温泉街。

不動の1位は群馬県草津温泉。湯畑広場を中心とする温泉街。

人気温泉地は大きく以下の3つのタイプに分けられるといい、
1.自然から与えられた資源で人が集まる
2.すぐにつくれない歴史遺産で人が集まる
3.自然を生かしながら魅力的な温泉街で人を集める

長門湯本温泉はタイプ3の
「自然を生かしながら魅力的な温泉街で人を集める」にあてはまり、
そのよさを見直したうえで温泉街をリノベーションしていこうという
戦略の方向性が示された。

東北随一の美の殿堂、 築59年の朽ちかけたキャバレー 〈白ばら〉 救ったのは クラウドファンディングでした。

酒田の夜はこれからもにぎやかに! 
山形県酒田市にある、〈Night Spot 白ばら〉。
築59年、朽ちかけたキャバレーがクラウドファウンディングで
華麗に復活したレンタルホールです。

今どきの人だとちょっと想像しづらいかも知れません。
ショーを見ながらお酒を飲む。
例えば、赤坂のミカド……これも35年前になくなっているそうで、
有楽町日劇……。ギリギリわかってもらえそうなのは宝塚のイメージでしょうか?

東京でもかなり華やかな時代がありました。
日劇でレビューを見た親御さんはまだいらっしゃるのではないかしら? 
そんな華やかな世界が東北にもあったのです。

往年の姿はキャバレーの写真集の中でも紹介された。

往年の姿はキャバレーの写真集の中でも紹介された。

「白ばら」は1958年(昭和33年)、山形県の日本海側、港町・酒田市に創業し、
昭和文化円熟の時代に連日連夜満員御礼を記録したグランドキャバレーです。
そんな「白ばら」も、著しい老朽化と遠のく客足に、とうとう閉店という
苦しい選択を余儀なくされました。
2年半前の12月……その悲報はYahooニュースのトップにも報じられたそうです。
このころ、札幌のクラブが閉店してしまったために、
この白ばらが日本最北の現役キャバレーとなっていたのに、です。

かなり老朽化が進んだ白ばらの外観。

かなり老朽化が進んだ白ばらの外観。

閉店する2年前、現オーナーとなる佐藤仁さんと
酒田市出身の上々颱風(しゃんしゃんたいふーん)ヴォーカル・白崎映美さんが
朽ち果てた建物に潜入。どうなっているのか、ただの怖いもの見たさでした。
眼前に広がっていたのは華やかな南国の世界。
椰子の木が生い茂り、きらびやかな電飾に飾られたステージが目に飛び込んできて思わず息を飲み込みました。

ヤシの木も茂り、豪華な内装。

ヤシの木も茂り、豪華な内装。

天井は高く、アールデコ調のシャンデリア。
ソファーは滑らかなビロード張り、格を感じさせる重厚な空間。
交通の便も悪い東北の地方都市だからこそ細々と存在し続けてきた、
昭和の大衆文化遺産だったのです。

すべてが昭和の艶めかしさを色濃く残し、様々な人生劇場が繰り広げられてきたのだろう、
というここに1歩足を踏み入れた佐藤さんと白崎さんは、
このオーラをまとった重厚な空間の虜になってしまったのです。
しかし、この店がもうすぐ閉店するという話しもあり。
どうにかして存続させよう、どうしたらいいだろう? 
と悩む日々が続きました。

歌手の白崎映美さんによる伝説のキャバレーナイトショー

歌手の白崎映美さんによる伝説のキャバレーナイトショー

佐藤さんは、白ばら未経験者を誘ってはファンを増やし育てる活動を始めました。
白崎さんは地元新聞で担当していたコラムのコーナーで「白ばら」を
守ることの大切さを執拗に(笑)宣伝したり、
テレビでも紹介されたりといったメディアの協力もあり、
ようやく「白ばら」の存在の希少性が地元山形で認知され始めました。
彼女が熱演する伝説のキャバレーナイトショーも実現しました。

が、そんな努力も虚しく経営難は解消されず閉店を迎えたのでした。
それでも諦めないで残そうと考えぬき、レンタルホール、貸しライブ会場として
どうにか維持費を捻出していこう、と佐藤さん達有志は進み始めました。

弘前城本丸が舞台! ダンス&パフォーマンス フェスティバル 〈SHIROFES.2018〉開催!

2018年7月1日(日)青森県弘前市にて、昨年7,000人を動員した
弘前ダンス&パフォーマンスフェスティバル〈SHIROFES.2018〉が開催! 
会場は、弘前城本丸です!

弘前城本丸が大観衆で埋め尽くされたSHIROFES.2016 (C)YASUTOMO OHSAWA (GLEAMWORKS)

弘前城本丸が大観衆で埋め尽くされたSHIROFES.2016 (C)YASUTOMO OHSAWA (GLEAMWORKS)

〈SHIROFES.2018〉は、弘前城をロケーションに、
ダンス・音楽・アートなどが繰り広げられるフェスティバル。
まずダンスは、エクストリームアスリートのショーやダンスのアジア大会、ダンスショー。
音楽は、ライブやプロジェクションマッピング。
そのほかにも、ゲームコーナーやライブアートなど、コンテンツが盛りだくさんです。

エクストリームアスリートのショーに出演するのは、
バスケ・音楽・ダンスが融合された競技、フリースタイル・バスケットボール界において、
世界トップレベルへの実力を持つBUG!?と、
世界チャンピオンにも輝いた日本を代表する
フリースタイル・フットボーラーの徳田耕太郎。
界最高峰のアスリート2人のパフォーマンスは必見です。

BUG!?(フリースタイル・バスケットボール)

BUG!?(フリースタイル・バスケットボール)

徳田耕太郎(フリースタイル・フットボール)

徳田耕太郎(フリースタイル・バスケットボール)

そしてダンスでは、2016年から始まったPOPダンスの世界大会、
“POP 1on1 BATTLE SAMURAI”のアジア代表決定戦が開催。
アジアから集まった最強のダンサー8名により、今年も熱い戦いが繰り広げられます。

SHIROFES.2017内で開催されたPOP 1on1 BATTLE SAMURAI (C) Jason Halayko

SHIROFES.2017内で開催されたPOP 1on1 BATTLE SAMURAI (C) Jason Halayko

ほかにも音楽ライブやダンスショー、ダンスバトル、
ご当地キャラとのふれあいコーナーやフードコート、
キッズスペースなど、様々な催し物が盛りだくさん!

太い筆を使って大きな用紙に作品を書き上げる書道パフォーマンス

太い筆を使って大きな用紙に作品を書き上げる書道パフォーマンス。

市内の学生やキッズダンサーたちのダンスショー

市内の学生やキッズダンサーたちのダンスショー。

弘前城本丸にたくさんのブースが立ち並ぶ

弘前城本丸にたくさんのブースが立ち並びます!

ステージ上では多数の音楽ライブが見られる

ステージ上では多数の音楽ライブが見られます。

復興の架け橋に! 福島の青年50名による 〈福島青年管弦楽団〉 が東京公演を開催

福島の中学生〜大学生約50名によって結成された
青年オーケストラ〈福島青年管弦楽団〉が、
2018年8月6日(月)に東京のサントリーホールで公演を行います。

〈福島青年管弦楽団〉の誕生は、2011年の東日本大震災の後の福島。
英国の国際音楽チャリティ団体〈キーズオブチェンジ〉と
福島の学校数校のパートナーシップにより生まれました。

ヴィオラ奏者

ヴィオラ奏者

〈キーズオブチェンジ〉は、世界的に活躍するピアニストの
パノス・カラン氏よって設立。「音楽は世界をより素敵な場所にする」と
いう信念のもと、音楽教育やクラシック音楽のライブ演奏を通じて、
青少年の成長を目指し活動しています。

当初は、被災した子どもたちに希望を届ける目的で設立されたものの、
誕生から5年間、〈キーズオブチェンジ〉をはじめ、
日本フィルハーモニー交響楽団や指揮者・本名徹次氏の指導を受け、
楽団は急速な成長を重ねます。

福島市蓬莱中学校でのパノスと子どもたちの出会い

福島市蓬莱中学校でのパノスと子どもたちの出会い

2014年にはロンドンクイーンエリザベスホール、翌2015年には東京オペラシティで、
美智子皇后陛下の御前でコンサートを行うなど、
地元福島はもちろん公演の度に世界各地で大喝采を受けるまでに。

東京オペラシティ コンサートホールにて美智子皇后様の御前で演奏(2015年8月)

東京オペラシティ コンサートホールにて美智子皇后様の御前で演奏(2015年8月)

〈福島青年管弦楽団〉の団員たちは各地で素晴らしい公演を重ねながら、
福島が元気でクリエイティブな若者に溢れていることや、
音楽を通じて学び成長していることなど、前向きな復興のメッセージを伝えていました。

コントラバス奏者

コントラバス奏者

また、団員の子どもたちのみならず、保護者や教員など関わる
福島の大人たちにとっても〈福島青年管弦楽団〉の
活動が復興の光となっていきました。

さて、今回の公演タイトルは「ふくしまの子どもたちが奏でる
愁いと希望のチャイコフスキー 世界中に復興の響きを!福島青年管弦楽団コンサート」。

〈バリューブックス〉が贈る 移動式本屋〈BOOK BUS〉 北上中! 次は岩手へ

1日に1軒のペースで街から本屋がなくなり、
本屋のない自治体は全国で1/5に達すると言われています。
そんな実態に一石を投じるため、インターネットを中⼼に
古本の買取・販売を⾏う〈バリューブックス〉が、移動式本屋
〈BOOK BUS by Value Books〉(ブックバス)プロジェクトを開始しました!
現在、秋田〜岩手を巡るツアーを開催中です。

〈BOOK BUS by Value Books〉

〈BOOK BUS by Value Books〉車内の様子

BOOK BUS in 秋田

BOOK BUS in 秋田

バリューブックスのサービスは、日々全国から本を買い取り、全国に本を送ること。
それは確かに便利かもしれませんが、たくさんの本に実際に触れる経験がなければ、
どんな本を読みたいのか気づく機会もなくなってしまう……そんな思いから、
バスを走らせることにしたそうです。

BOOK BUS by Value Books 会場となった「道の駅おがち」

BOOK BUS by Value Books 会場となった「道の駅おがち」

BOOK BUS

(c) BOOK BUS by Value Books/「ゆざわグリーンマルシェ」実⾏委員、出店者、協⼒者のみなさんと。会場となった「道の駅おがち」にて

2018年6⽉2⽇には秋田県湯沢市の珈琲・雑貨舎〈重右衛⾨〉、
6⽉3⽇には、同市内の〈道の駅おがち〉で開催された
〈ゆざわグリーンマルシェ〉に出店しました。

湯沢市出身で、バリューブックスの社員でもある加藤計史さんと奥様のゆりなさんが、
地元を活気づけたい、ご家族に計史さんの仕事を見せてあげたいとの思いのもと、
湯沢市役所やマルシェ運営者の協力を得て、ブックバスを湯沢市に呼ぶことを企画しました。
地元出身者が企画したということもあり、当日は地元の方々を中心に多くの方が来場し、
にぎわいを見せたそうです。