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posted:2018.8.25 from:山梨県 genre:活性化と創生
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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
2017年12月、山梨県に衝撃が走りました。
山梨県の峡北地域を中心に展開するローカルスーパー〈やまと〉が
突然閉店に追い込まれ、破産申請したというのです。
この出来事について、三代目で元社長の小林久氏による
書籍『こうして店は潰れた 地域土着スーパー「やまと」の教訓』が出版されました。
スーパーやまとは、1912年、山梨県韮崎市に鮮魚店として創業。
後にスーパーマーケットに業態転換し、
最盛期には16店舗、64億4,300万円を売り上げました。
105年の歴史に幕を閉じたのは突然のこと。
2017年12月6日早朝、倒産劇は1本の電話から始まりました。
「やまとが今日倒産するという話が出ている! 本当なのか?」
「社長、今日納品予定の商品が入ってきません!」
「社長、魚屋からも納品がありません!」
「米問屋が売場から商品を引き揚げています!」
業界でも先んじて移動販売車を走らせ、“買物難民”を救い、
レジ袋の有料化を推進し、生ゴミの堆肥化に取り組み、ホームレスを雇用し、
地元の要請に応えてシャッター通りとなった中心商店街へあえて出店するなど、
数々の斬新な取り組みで地域に貢献し、地元から愛された「スーパーやまと」。
その商売のあり方は、“地域密着”どころか、“地域土着”。
なぜ倒産に追い込まれたのでしょうか……?
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筆者の元社長、小林久氏は、39歳で代表取締役社長に就任すると、
経営改善に着手。赤字経営をV字回復させた人物。
やまとの経営を合理化し、さまざまな地域貢献活動を行っていました。
書籍『こうして店は潰れた 地域土着スーパー「やまと」の教訓』は、
当事者だからこそ語れる“倒産ドキュメンタリー”。
「地方の中小企業が避けては通れない現実と、生き残るための教訓」
を書き込んでいます。
詳細は、公式サイトにて。
【目次】
第1章 年末商戦師走某日、やまと突然の撃沈!
第2章 三代目の若造社長、復活をかけ改革断行
第3章 誰かが喜ぶなら、迷わず即断即行
第4章 頼まれたら、選挙以外は断らない
第5章 夢の街への出店で、見えたもの学んだこと
第6章 正義の味方やまとマン、教育委員長になる
第7章 やまと航海、終わりの始まり
第8章 生かされている身の上、感謝と恩返しで生きる
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『こうして店は潰れた 地域土着スーパー「やまと」の教訓』
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