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writer profile
Akiko Saito
齋藤あきこ
さいとう・あきこ●宮城県出身。図書館司書を志していたが、“これからはインターネットが来る”と神の啓示を受けて上京。青山ブックセンター六本木店書店員などを経て現在フリーランスのライター/エディター。
雑誌『自遊人』を発行し、新潟県南魚沼市で〈里山十帖〉を
手がける〈自遊人〉による、
新しいメディア型ホテル〈商店街HOTEL 講 大津百町〉が、
東海道五十三次最大の宿場町、滋賀県・大津にオープンします!
「まちに泊まって、食べて、飲んで、買って」を
コンセプトに掲げる、新しいタイプの宿泊施設。
2018年8月10日の本オープンに向け、ただいまプレオープン中です。
かつて「大津百町」と呼ばれるほど賑わった大津。
しかし現在ではその面影もなく空き家が目立つようになっています。
〈講〉は、旧東海道と並行するアーケード商店街にある、
築100年以上の7軒の町家をリノベーション。
デザイン面はもちろん、実用性と快適性を重視して、
今後さらに100年使用できる“現代の町家”として蘇らせました。
〈講〉では、ホテル同等のサービスを提供。すべての町家の設計を
建築家・竹原義二さんが、庭は荻野寿也景観設計が手がけました。
各室にはフィン・ユール、ハンス・ウェグナーなど、
座り心地の良いデンマーク家具を配置。
7棟13室の客室はすべてインテリアデザインが異なるだけでなく、
家具もすべて異なるというこだわりっぷりです。
「まちに泊まって、食べて、飲んで、買って」を奨励するべく、
フロントにはコンシェルジュが常駐。
おすすめの飲食店はもちろん、朝食に最適なパン屋、
モーニングのある喫茶店、昔ながらの提灯屋や簾屋など、
まちの見どころをご案内します。
また、宿泊税や入湯税と同じように、宿泊者一人につき150円を宿泊料金に含み、
その総額を商店街に寄付して活性化に役立てる“ステイ・ファウンディング”の試みも。
まちを楽しんでもらい、消費を促すことによって、まちを蘇らせることを目的にしているのです。
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朝食は、お茶漬けをリ・デザイン。
うなぎは長等商店街の川魚専門店〈タニムメ水産〉から。
全施設で「ローカル・ガストロノミー」の追求を掲げる自遊人が、
無添加の醤油や酒などの調味料を納入して、特別に製造してもらいました。
そのほか、コアユやスジエビなどの貴重な琵琶湖の幸、
滋賀の郷土食材である、えび豆や湯葉、赤こんにゃくなども提供します。
このプロジェクトの始まりは、滋賀県竜王町にある
谷口工務店の代表、谷口弘和さんと、自遊人代表の岩佐さんの出会いによって。
「どうしたら大津の町家を残すことができるか」との相談を受け、
滞在する人々に大津の素晴らしさを知ってもらう、
メディア型ホテルにすることを提案したそうです。
料金は9,900円~(1室2名利用時の1名料金)。
詳細・ご予約は公式サイトにて。
information
商店街HOTEL 講 大津百町
住所:滋賀県大津市中央1-2-6 近江屋(フロント棟)
TEL:077-516-7475(10:00~21:00)
宿泊料金:9,900円~(1室2名利用時の1名料金/税別・サービス料込)
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