〈百花-HYAKKA-〉 「金魚真珠」を使った サステナブルな真珠ジュエリー

福をもたらす唯一無二の真珠

世界で初めて真珠の養殖に成功し、
現在も最高峰の真珠の産地として名高い伊勢志摩。

この場所で「金魚真珠」という名の
“しっぽ”つきの真珠を使ったジュエリー
〈百花-HYAKKA-〉が誕生しました。

近年、真珠を生み出すアコヤ貝の大量死や
養殖事業者の高齢化、後継者不足などにより、
年々真珠の生産量が減少しつつある伊勢志摩。

ひと粒が宝石になるまでに、約3年という決して短くない年月を要する真珠の養殖は、
貝を開けど、美しい“真円”状の真珠となっているのは2割ほど。
歪な形の真珠は規格外として、流通に乗ることがほとんどありませんでした。

そんな規格外とされていた真円ではない“しっぽ”付きの真珠を
伊勢志摩のパールジュエリーブランド〈SEVEN THREE.〉が、
このたび「金魚真珠」として商標登録。

SDGsの目標12 つくる責任つかう責任「持続可能な生産消費形態を確保する」
目標14 海の豊かさを守ろう「海洋資源を持続可能な形で利用」を体現し、
〈百花-HYAKKA-〉という名の新たなジュエリーを発表しています。

〈旅するふるさと便〉 長野県松本の魅力を詰め込んだ ギフトボックスが発売

人と人、まちとまちをつなぐギフトボックス

2020年6月、長野県松本から長野の魅力を詰め込んだギフトボックスを
届けるプロジェクト〈旅するふるさと便〉が始まりました。

ギフトボックスの内容は〈Confiturier Chez Momo〉の〈梅とウイスキーのジュレ〉や
松本ゆかりの染色家、柚木沙弥郎さんのふきん、
〈村山農園〉のりんごジュースなどなど、
長野で生まれた、素敵なプロダクトがたくさん。

旅するふるさと便まつもと号

企画・制作を手掛けた本柳寛子さん(ページトップ写真)は、
コロナ禍による混乱が続くなか、遠くに住む友人や、
松本へ訪れることを楽しみにしていた人たちのことを思い、この企画を考えたといいます。

制作課程を綴ったnoteには、次のようなメッセージが載せられていました。

「信州北アルプスをのぞみ、山からのゆたかな水源や
健やかな空気をたっぷりとたくわえ、
美しい四季がめぐり、民藝運動とともに歩んできた松本より、
わたしが個人的な想いから選んだものたちで“ふるさと便”を編みました。
また気軽に旅ができる日が訪れるまで、
ひととひと、地域と地域をつなぐ、
コミュニケーションボックスになることを願って」

春は桜、夏は新緑が楽しめるピクニックスポット、アルプス公園。

春は桜、夏は新緑が楽しめるピクニックスポット、アルプス公園。

ただいまオンラインショップでは、このふるさと便の“春夏号”が販売されています。
さっそく、気になる内容を拝見してみましょう。
ギフトボックスは〈アルプス公園〉〈あがたの森〉〈女鳥羽川〉の3種。
いずれも、本柳さんが好きな松本のスポットへトリップするような、
ピクニックをイメージした構成になっています。

アルプス公園には、オーガニックハーブを使用したアロマオイルや
ハーブビネガーなどをつくっている〈issou〉の水出しブレンドティーや
Confiturier Chez Momo 〉の「梅とウィスキーのジュレ」、
〈村山農園〉のりんごジュースなどが入っています。

旅するふるさと便 まつもと号 2020SS〈アルプス公園〉3,550円(税込)

旅するふるさと便 まつもと号 2020SS〈アルプス公園〉3,550円(税込)

〈issou〉この春、松本で育ったハーブや野草を丁寧にブレンドした水出しブレンドティー(2種)。

〈issou〉この春、松本で育ったハーブや野草を丁寧にブレンドした水出しブレンドティー(2種)。

南仏でジャム作りを学んだコンフィチュール職人、
蒔田友之さんが開いた〈Confiturier Chez Momo〉は、
魅力的な店が点在する松本のなかでも、草分け的存在なのだとか。

〈Confiturier Chez Momo〉の「梅とウィスキーのジュレ」梅の酸味にウィスキーの苦みをほんのり効かせた、深みある味わい。

〈Confiturier Chez Momo〉の〈梅とウィスキーのジュレ〉梅の酸味にウィスキーの苦みをほんのり効かせた、深みある味わい。

「蒔田さんのつくるコンフィチュールには、
いつも遊び心とその取り合せの奥深さに、
ひと口すると小躍りしてしまいます」と、本柳さん。

また、ふるさと便には、市内にある印刷会社〈藤原印刷〉の
藤原隆充さんが制作協力したラッピングテープ〈HOME TO TAPE〉が入っています。
デザインを手がけたのは、松本市出身のデザイナー、清水貴栄さん。

「HOME TO TAPE」ふるさと便のラッピングにも使用されているテープです。サイズ: 幅5cmx10m巻 660円(税込)

「HOME TO TAPE」ふるさと便のラッピングにも使用されているテープです。サイズ: 幅5cmx10m巻 660円(税込)

藤原さんは本企画の相談役でもあり、
本柳さんの思いをかたちにする手助けをしてくれた方です。
コロカル でも子どもたちに“おおきな紙”を配るプロジェクトや、
to go MATSUMOTO 』をご紹介したので、記憶に残っている方もいるのでは?

〈藤原印刷〉の藤原隆充さん。

〈藤原印刷〉の藤原隆充さん。

このテープが同梱されているのは、
受けとった方がこのテープを使って次の相手へ
ふるさと便を贈ってほしいという願いからだそう。
たしかに、誰かにプレゼントを贈ってみたくなりますね。

コロナ禍で考えたマルチローカル。
タウン&カントリーの
オルタナティブな暮らし方

アリゾナのバンド〈キャレキシコ〉に学んだLocal to Global

これまで7回にわたって、
10年前に廃校で開催を始めた〈グッドネイバーズ・ジャンボリー〉の立ち上げ、
そしてその廃校を引き受けて運営するために立ち上げた
一般社団法人〈リバーバンク〉のことを書いてきました。

この10年間というもの、僕は東京と鹿児島を月1回以上のペースで行き来するという、
ダブルローカル生活を続けてきました。
人生のなかで暮らした年数からいえば、東京と鹿児島はちょうど半分ずつ。
ところが今年初めに始まったコロナ禍によってその生活はストップし、
この文章を書いている現在(20年7月)の時点で
もう3か月以上鹿児島に戻れないという状況が続いています。

そんなコロナ自粛の最中に、
「複数のローカルを持つということ」について考えたことを今回はお話しようかと思います。

僕は1990年に18歳で鹿児島から上京して学生、そして音楽活動をしていて、
ひたすら東京で新しい刺激を求めていました。
そんな僕が自分の地元を意識するきっかけになったのは、
2001年「アメリカ同時多発テロ」のちょっと後に
アメリカの〈キャレキシコ〉というバンドと僕らのバンド〈ダブルフェイマス〉が
日本ツアーを一緒にしたときのことです。

当時使っていた僕のトランペットケース。

当時使っていた僕のトランペットケース。

キャレキシコ(calexico)というちょっと変わった名前は、
カリフォルニア(california)とメキシコ(mexico)の間という意味で、
「越境すること」はバンドの音楽的なコンセプトにもなっていました。
彼らはアリゾナ州ツーソンという小さなまちを拠点に、世界中にツアーに出ていました。

キャレキシコのメンバーとダブルフェイマス。

キャレキシコのメンバーとダブルフェイマス。

ツーソンは人口50万人ほど。
人口だけでいえば僕が育った鹿児島市と大して変わりません。
ニューヨークやロサンゼルスのような大都市のほうが便利そうなのに、
なぜそんな小さなまちにいるのか尋ねたら、
逆に「なんでそんなこと聞くんだ?」という顔をされたのを憶えています。

「ツーソンにいれば自分のスタジオでリラックスして音楽活動ができる。
創作活動するのにいちいち狭くて高いスタジオを借りるなんて考えられないから、
都会に全然メリットを感じない」と事もなげに答えてくれました。
そして「ところで君たちのホームタウンはどこなの? 東京?」と。

アメリカの中でも特に西部は開拓者精神を持って移民した人たちの土地なので、
自分の居場所は自分で選択するというマインドを持っている人が多いように思います。
裏側にはさまざまな暗い歴史もあるので一概に称賛はできないものの、
近しい祖先が開拓して勝ち取ったという選択にプライドがある。

それに対して日本人は先祖代々生まれ育ったところにずっといるという人も多いし、
都市と地方の距離も比較的近いので自分で土地を選ぶという意識は少ないかもしれません。

広々としてリラックスしたアメリカのローカルの風景。

広々としてリラックスしたアメリカのローカルの風景。

〈上勝町ゼロ・ウェイストセンター(WHY)〉 サスティナブルな上勝町の集大成が ここに誕生!

セミナー、ホテル、アクティビティが揃った環境型複合施設

2003年よりゼロ・ウェイスト(Zero=0、Waste=廃棄物)宣言を掲げ、
国内はもちろん、国外にも町の活動を精力的に発信してきた上勝町。
現在上勝町には、世界中から環境問題への問題意識を持った人々が多く足を運ぶといいます。

標高700m以上の美しい山々に囲まれた立地。

標高700メートル以上の美しい山々に囲まれた立地。

そんな上勝町に、2020年5月30日(土)、環境型複合施設
〈上勝町ゼロ・ウェイストセンター(WHY・ワイ)〉が誕生しました。

ブランディング・クリエイティブプロダクション・エクスペリエンスデザインは
〈株式会社トランジットジェネラルオフィス〉、
建築設計は〈中村拓志&NAP建築設計事務所〉が担当。

上勝町のゼロ・ウェイスト活動に興味を持ち訪れた人々がよりまちの取り組みを知れるよう、
同施設には、リサイクルごみ集積場のごみステーション〈くるくるショップ〉、
〈ゼロ(0)・ウェイストアクションホテル〉、セミナールーム、ラボと
さまざまなスペースが用意されています。

なかでもゼロ・ウェイストアクションホテル〈HOTEL WHY〉は、
排出されたゴミの行方を知ることができるウェイスト・セパレーション、
実際に利用する石鹸のセルフ切り分けやサービスコーヒー豆の量り分けなど
身の回りにあるものでゼロ・ウェイストアクション体験し、
環境問題について学べる仕掛けが。

また、トレッキング、フィッシング、レイクカヤック、サバイバルゲームといった、
上勝町の大自然を堪能できるフィールドアクティビティ体験プログラムも用意されており、
慌ただしい日常から解放され、マイナスイオンたっぷりななか、英気を養えることでしょう。

廃棄されていた 「仙台七夕まつり」の飾りをリサイクル 〈TANABATA PAPER〉が誕生! 2021年へつなぐために、 クラウドファンディングも実施中

毎年廃棄されていた七夕飾りを再利用

例年8月6日~8日、色鮮やかなぼんぼりのついた吹き流し飾りで彩られる宮城県・仙台市。
新型コロナウイルス感染症対策のため、
2020年の「仙台七夕まつり」は中止になってしまいましたが、
2019年の七夕まつりで実際に使用された七夕飾りをリサイクルした
〈TANABATA PAPER〉が〈東北スタンダードマーケット〉から誕生しました!

毎年新作がつくられる七夕飾りは、
ぼんぼりや吹き流しをつなぎ合わせるために針金等を使用しており、
原料の分別に手間がかかることからリサイクルされず、
祭りが終わると廃棄されていました。

七夕飾りのぼんぼりに使用した花紙。これまでは産業廃棄物としてお金をかけて廃棄されていました。(撮影:張田亜美)

七夕飾りのぼんぼりに使用した花紙。これまでは産業廃棄物としてお金をかけて廃棄されていました。(撮影:張田亜美)

「七夕飾りをなんとか再利用したい」と考えていたのが、
明治時代から紙問屋を営む〈鳴海屋紙商事株式会社〉。
品質の高い「本物の和紙」を使い、
仙台市内のさまざまな企業から七夕飾り製作の依頼を受ける老舗です。

今では仙台七夕の象徴として飾られる、〈鶴の吹き流し〉を解体し、
〈仙臺七夕祈織〉へと再生させる活動は行っているものの、
手掛けたすべての七夕飾りを回収し、
糸や針金等の部材を手作業で取り外すには膨大な時間がかかります。

2011年の東日本大震災以来、仙台市の児童生徒約8万8千人が、復興支援への感謝や将来の夢などを祈りながら折る折り鶴を繋いだ〈鶴の吹き流し〉(写真は2019年)。

2011年の東日本大震災以来、仙台市の児童生徒約8万8千人が、復興支援への感謝や将来の夢などを祈りながら折る折り鶴を繋いだ〈鶴の吹き流し〉(写真は2019年)。

空間+まち+未来の視点で。
美濃加茂市と取り組む、
仕組みのリノベーション

ミユキデザイン vol.6

岐阜を拠点に建築、まちづくり、シェアアトリエの運営などの活動をする
〈ミユキデザイン〉末永三樹さんによる連載。
今回は、岐阜県美濃加茂市が舞台です。
新庁舎整備基本構想のプロポーザルを皮切りに、
川沿いの公園のプロデュース、里山にある施設のリノベーションなど、
自治体と一緒にチャレンジを重ねていく一連の動きを紹介します。

チャレンジを選ぶ自治体と協働すること

いよいよ最終回。ここまでを読み返してみると、
たくさんの出会いと試行錯誤があった8年間に目頭が熱くなります。

私たちが行政と仕事をするうえで、“いい感じ”の状態を言語化すると
「互いにチャレンジしている」です。
これを感じていないと、自分たちは空回りで、結果も出ない。
小さなことでもいいので、チャレンジを意識して仕事を組み立てています。

美濃加茂市に関わるきっかけは、2016年の新庁舎整備基本構想のプロポーザルでした。
事務所の実績や規模面から、対個人の仕事が多いなか、
「やっぱり公共建築にも関わりたいなあ」と
定期的にプロポーザルまとめサイトを眺めて、見つけた情報でした。

美濃加茂市の夜景。これもまた美しい。

美濃加茂市の夜景。これもまた美しい。

岐阜市から近いので土地勘もあったし、
「まちづくりに庁舎を生かす」というプロポーザルの仕様がユニークで、
提案できる幅が大きいこと、そしてなにより参加資格実績のハードルが低く、
自分たちも手を挙げられることが参加を後押ししました。

当時の市長は同世代で、まちの課題設定や政策など共感する部分が多く、
そんな首長がいる自治体なら、自分たちでも勝てるかもしれない、
そんな淡い期待を持ちながら真剣に取り組みました。

会社員時代から、建築系プロポーザルには何度もチャレンジしてきましたが、
このプレゼンテーションはいまでも鮮明な記憶として残っています。
私たちはまちの見立てを強いメッセージで伝え、
審査側も「なぜ?」「それは本当にできるの?」と鋭い質問を投げかけてくる。
委託業者じゃなくて、「人」を見て、一緒にプロジェクトを進める
チームメンバーになれそうかを判断しているのだと感じました。

そして結果的に、名もない私たちがパートナーとして選定され、
自分たちも本当にびっくりしました。

公共事業において、コンサルティング業務は、設計業務の上流にあります。
物事の考え方や方向性を決めるいわば根幹に近い部分です。
そこに踏み込むことは私たちが目指していたことであり、
とても大きな意味を持つことでした。

美濃加茂市中之島公園で仲間と夕日を見ながら。

美濃加茂市中之島公園で仲間と夕日を見ながら。

〈花で応援 ウェディングフラワーキャンペーン〉 自粛ムードに花を。新潟から 結婚するおふたりへブーケをプレゼント

ユリの名産地、新潟からお届け

新型コロナウイルス感染症の影響下、
結婚式も自粛せざるおえない状況が続いています。
そんななか、新潟から結婚式を自粛・延期・中止したふたりに
「ユリ」をメインにしたアレンジメントをプレゼントする
〈花で応援 ウェディングフラワーキャンペーン〉のお知らせが届きました。

新潟県は、ユリの名産地。
生産面積は全国1位なのだそうです(出展:農林水産省「平成30年産花き生産出荷統計」)

お花

当選者数は合計2,749組。
下記の3期に分けて募集が行われます。

第1期:7月7日(火)〜7月20日(月)1,000組
第2期:7月21日(火)〜8月13日(木)1,000組
第3期:8月14日(金)〜8月31日(月)749組

応募者はご本人でも、友人や親族の方でもOKなので、
プレゼントにしても、喜ばれそう。

結婚式

応募条件は、ご本人またはプレゼントする相手が
結婚式を自粛・延期・中止されていること。
ご自身のSNS等へお花の写真とともに投稿いただけること。
花に関するアンケートに回答いただけること。
日本国内に在住であること。
お申し込みは、ホームページから。

〈有鹿(あるか)神社〉 ネギさんに会いに行こう! SNSで話題のネギ禰宜に聞いた 地域密着型神社とは

有鹿神社の“ネギさん”の正体とは?

神奈川県海老名市にある相模国最古の神社、有鹿(あるか)神社。
こちらに、頭が「ネギ」の神職の方がいると、
SNSを中心に話題を呼んでいます。
それがこちらのお方なのですが……まさしくネギですね!

「ネギ」の神職

長さといい袴とのコンビネーションといい、絶妙なバランスに目を奪われます。
こちらの神社では、毎年心身を清めて厄災を払い、
無病息災を祈願する「茅の輪くぐり」という行事が行われているのですが、
そちらもこの通り……

こんなに長いのにすごい!
一体どんな方がこんなにユニークなアイデアを思いついたのでしょうか。

「ネギ」のなかに入っているのは、宮司の娘さんである小島実和子さん。
デビューは2018年4月15日。
小島さんの役職が「禰宜(ネギ)」という名であることから
「神職には禰宜という役職がある」ということを周知するために
始めたといいます。なので、正式名称は「ネギ禰宜」。

じつは有鹿神社のキャラクターは、ネギ禰宜が初めてではありません。

左から「ネズミ宮司」と人気の「パンダ宮司」。

左から「ネズミ宮司」と人気の「パンダ宮司」。

他に「パンダ宮司」や「レッサーパンダ宮司」、
「ネズミ宮司」「天人宮司」など、たくさんのキャラクターがいて、
「普段神社へ日常的に参拝しない層に、興味を持っていただきたい」と、
ユーモアを交えて神社の活動を伝えています。
なんとかぶりものは、すべて小島さんが手づくりしているのだとか。

有鹿神社。親しみをこめて「お有鹿様」と呼ばれてきた、相模国で最古の神社。

有鹿神社。親しみをこめて「お有鹿様」と呼ばれてきた、相模国で最古の神社。

沼津〈INN THE PARK〉が クラウドファウンディングを始動! “泊まれる公園”に野外ステージを

ウィズコロナの時代に合う鑑賞のかたちとは?

静岡県沼津市にある〈INN THE PARK イン·ザ·パーク〉が
〈MOTION GALLERY〉でクラウドファウンディングプロジェクトをスタートさせました。

ゴールは、宿泊施設を備えた“泊まれる公園”INN THE PARKに
野外ステージをつくるというもの。
活動場所に困っているアーティストや事業者の方に、
きれいな空気と自然に囲まれたステージを提供したいと
立ち上げられたプロジェクトです。

ステージのイメージ図。詳細は今後、協議しながら決定していくそう。

ステージのイメージ図。詳細は今後、協議しながら決定していくそう。

静岡県沼津市で30年以上にわたり愛されてきた
「少年自然の家」跡地をリノベーションして誕生したINN THE PARK。

森のなかに浮かぶ球体型の吊テントや、
天窓のあるドームテントといった、ユニークな宿泊施設が自慢です。

木漏れ日が気持ちよいテントの室内。

木漏れ日が気持ちよいテントの室内。

リノベーションを手がけたのは沼津市と設計事務所〈オープン・エー〉。公民連携の事業として、2017年9月にオープン。

リノベーションを手がけたのは沼津市と設計事務所〈オープン・エー〉。公民連携の事業として、2017年9月にオープン。

スタッフの皆さん。

スタッフの皆さん。

野外ステージでライブや演劇を楽しんだ後、
そのまま公園に泊まるなんて楽しそうですね。

当面はソーシャルディスタンスを保つ工夫が求められそうですが、
INN THE PARKの面積は、代々木公園に匹敵する約60ヘクタール。
この広さを生かして、ウィズコロナの時代に合った
新しい鑑賞のかたちが生まれるかもしれません。

以前開催されたイベントの様子。

以前開催されたイベントの様子。

〈スノーピーク〉の若きリーダー・
山井梨沙さんが描く未来とは。
『FIELDWORK─野生と共生─』
出版記念インタビュー

撮影:ただ(ゆかい)

アウトドアメーカー〈スノーピーク〉の3代目社長である
山井梨沙さんの初の著書『FIELDWORK─野生と共生─』が、7月16日に発売される。
自然のなかで独自の感性を培ってきた山井さんが、いま伝えたいこととは。

人間が「野生」を取り戻すために

2020年3月末、大手アウトドアメーカー〈スノーピーク〉の社長に、
山井梨沙さんが弱冠32歳で就任したニュースは、世間を驚かせた。
同社創業者の幸雄さんを祖父に、2代目社長(現会長)の太さんを父に持つ
3代目にあたる山井さんは、2012年の入社以来、
アパレル事業を立ち上げるなど数々の新事業を展開していく。

その根底にある理念は、自然と人間との接点を持つことを通して、
「野生」と「人間性」を取り戻すこと。
原点には幼い頃から親しんだキャンプの経験があるのだと、山井さんは語る。

「いまでも4月~10月までのオンシーズンはほぼ毎週のようにキャンプしています。
スノーピークのキャンプイベントや
お取引先様とのキャンプミーティングも多いのですが、
プライベートでは東京のファッション業界のお友だちを連れて行くこともあります。

最初はみんな『虫がイヤ』『汚れる』ってすごく躊躇するんですけど、
やっているうちにだんだん積極的になる。
外の気温や風や鳥の鳴き声を感じたり、焚火を囲んでコミュニケーションしたりすると、
都市生活で使っていない野生の感覚が、誰でも呼び起こされるんですよね」

コロナで気づいた「可能性」

もちろん、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため
緊急事態宣言が発令されていた時期は、外出すらままならなかった。
しかし山井さんはこの間、東京でほとんど人と会わないまま
リモートワークを続けながらも、大きな気づきを得られたという。

「テクノロジー、特にオンラインで人と人がつながれることに
とても可能性を感じました。例えばinstagramでヴァーチャル焚火イベントなど、
週に約10コンテンツをライブ配信したら、最大で約1万人が見てくれたり、
オンラインストアにチャットの接客サービスを導入したら、
EC売り上げの8割を占めるほどに新規のお客さんが増えたり。
なにより、外出ができない状況で、みんな自然に対する欲求が
すごく高まっていることを実感しました」

実際に、SNSでつながった新規ユーザーからは、
「これを機に、コロナ明けはキャンプに行きたい!」
という声がとても多く寄せられたという。
確かに、当たり前のことがそうではなくなったとき、
いままで外に出て何かを体験することが日常的にどれほど大切なことだったか、
痛感した人は少なくないのではないだろうか。

「文明や都市によって、人間と自然は切り離され、遠ざけられていますが、
人と自然が結びつくことや、自然のなかで人と人がつながることは、
本来あるべき姿であり、人間にとって必要なことです。
コロナの影響で暮らし方や働き方を見つめ直す人が増え、
『東京じゃないと働けない/住めない』という価値観ではなくなったと思うんです。
だからこれからも、都市だけでなく
自然で過ごすことも必要だという提案をしていきたい」

山井さんは「その土地を着る」ことをコンセプトにしたプロジェクト〈LOCAL WEAR〉を立ち上げた。

山井さんは「その土地を着る」ことをコンセプトにしたプロジェクト〈LOCAL WEAR〉を立ち上げた。

令和2年7月熊本南部豪雨 「県外からできる相合(こと)」 緊急災害支援金募集

2020年7月3日、豪雨が熊本南部を襲いました。
翌4日には球磨川が氾濫、河川流域は甚大な被害が発生しています。
熊本県だけではなく九州全域にかけて長時間の大雨が続き、
今もなお各地で被害が広がっています。

DONATE

そんな状況下でいち早く基金を開設した
〈一般社団法人BRIDGE KUMAMOTO(以下、BRIDGE KUMAMOTO)〉。

〈BRIDGE KUMAMOTO基金〉熊本南部豪雨への緊急災害支援募金
で現在、全国のみなさまから寄付を募っています。

7月5日の開設からの5日間(7月9日時点)で、
支援者は2,000人以上、目標の100万円を大きく超える
1,000万円以上の寄付金が集まりました

被害を受けた人吉のまち

人吉の被害の様子

球磨川の氾濫で大きな被害を受けている人吉市。
BRIDGE KUMAMOTOの理事で今回の基金を立ち上げた
三城賢士さんは、熊本支援チームの一員として
連日人吉市に入り、片付けや泥かきの復旧作業を行っています。

ここは国宝に指定される青井阿蘇神社に近く、
普段ならば自然に囲まれた穏やかな場所。
被災された地元の方々は黙々と片づけをされているそうですが、
その間にも雨が降り続くため作業は思うように進んでいません。

「人手不足の状況ではありますが、コロナ禍の影響もあり
今後どのくらいの人員で復旧作業ができるかわかりません。
必要な物資も刻々と変わっているので一概には言えませんが、
まずは公的なボランティアセンターが立ち上がったことで一歩前進。
人と人とのつながりのなかで支援を続けていきたいです」(三城さん)

人吉の被害の様子1

人吉の被害の様子2

人吉の被害の様子3

避難所の過ごし方やボランティア活動においては、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐ対策も必要です。
ソーシャルディスタンスを保つことや接触を防がなくてはいけない
状況もあり、新たに意識しなければならないことが増えています。

次々に新たな課題が浮かび上がっている現状ですが、
「助けたい」というその想いが集結し、着実に動き始めています。

令和2年九州地域大雨災害における 支援方法まとめ

令和2年九州地域における大雨災害により、
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

コロカルでは、大雨災害で被災された県や自治体、災害支援団体への
募金などの支援方法をまとめました。

※情報は随時更新いたします。
※災害支援を装った寄付金詐欺にはご注意ください。

義援金募金
「日本赤十字社」:令和2年7月豪雨災害義援金

被災地全域への寄付、地域を限定しての寄付ができます。
いずれも、口座振り込みとなります。
「日本赤十字社」はこちら

「赤い羽根共同募金」:令和2年7月3日からの大雨による災害に伴う災害ボランティア・NPO活動サポート募金

専門的な技術をもつ被災県内のNPO・ボランティア団体によって、
支援活動が展開され始めています。こうした被災者支援活動を応援するための寄付です。
「赤い羽根共同募金」はこちら

「Yahoo! Japan ネット募金」:九州南部大雨災害 緊急支援募金

複数のNPO法人への支援が可能です。
避難所での感染対策を含め、避難生活による健康被害を最小限にするための活動を行う医療支援会への募金も。
「Yahoo! Japan ネット募金」はこちら

「楽天クラッチ募金」:令和2年7月九州大雨被害支援募金

集まった支援金は、地方自治体などを通じて被災された方々の支援に。
楽天ポイントでの募金も受付中。
「楽天クラッチ募金」はこちら

「READY FOR」:【令和2年7月豪雨】緊急災害支援プログラム

災害支援団体を選んで寄付することができるので、活動内容を見たうえでの支援ができます。
「READY FOR」はこちら

「飛騨日日新聞」創刊。 白川村のありのままの暮らしと人を 発信するWebサイト

世界遺産の村のありのままの暮らしを伝えるWebメディアが誕生

岐阜県大野郡白川村が、2020年7月、村のありのままの暮らしや、
村にゆかりある人を紹介するメディア「飛騨日日新聞」を開設しました。
まずは、ティザーサイトからスタート。
“観光地白川郷”ではない、白川村の何気ない日常や暮らしの中に村の魅力を再発見し、
村内外に発信することで、移住の促進とシビックプライドの向上を目指していきます。

世界遺産白川郷がある白川村は、
年間約215万人の観光客が訪れる国内有数の観光地である一方で、
2020年4月現在1574人の人口は10年後には1374人に減少、
さらに2045年には1185人にまで落ち込むことが予想されており、
高齢化と人口減少が課題です。

世界遺産白川郷がある白川村。

世界遺産白川郷がある白川村。

白川郷はその合掌造りの美しい風景だけでなく、
そこでの暮らしや文化も含めて世界遺産に登録されています。
今後、人口減少が加速すると、世界遺産としての白川郷を維持できなくなる恐れがあり、
村の現状を維持するためには、
村民の継続的な居住と次世代を担う若い世代の移住が欠かせません。

田植えの時期の白川村。

田植えの時期の白川村。

雪化粧の白川村の風景。

雪化粧の白川村の風景。

飛騨高山のゲストハウス〈cup of tea〉
銭湯に浸かりながら、
新しい「木」のまちづくりを。

今回のゲストハウス:cup of tea(岐阜県高山市)

外国人観光客から特に人気の高い観光エリア、飛騨高山。
東京と京都の間に位置することで寄りやすく、
豊かな自然が満喫できることも魅力となっている。
その高山で2018年にオープンしたゲストハウスが〈cup of tea〉。
海外経験豊富なオーナー・中村匠郎さんにオンラインインタビューにて
11の質問を投げかけた。

Q1 立ち上げ経緯は?

「世界の都市や東京から見てローカルコミュニティの可能性を感じました」

「高校生の頃から海外に留学し、大学、社会人と合計5か国10年間、
海外で生活していました。
それまで日本もグローバリゼーションの渦のなかで
発展していくべきだと思っていたのですが、
21世紀をリードすると考えられているシンガポールや上海で働くことで、
日本も同じ線上で勝ち目の薄い戦いをするべきなのかという疑問と違和感を持ちました。
それよりも別の土俵で戦うべきで、
それであれば東京よりローカルのほうが課題もたくさんあり、
解決できるのもローカルの現場だ。
そう思い、実家に戻って銭湯を継ぎつつ、
まずはゲストハウスをオープンすることにしました」

中村さんの実家は銭湯。かつては銭湯を継ぐことは考えてもいなかったというが、
東京で盛り上がりを見せる銭湯業界を目の当たりにし、
これからのコミュニティ社会にとっての核になる可能性を感じたという。

cup of teaはすっきりとしたデザイン。

cup of teaはすっきりとしたデザイン。

シェア団地〈読む団地〉で 本から始まるご近所づきあいを

本がつなぐ住民たちのご近所コミュニケーション

東京の東エリアの北綾瀬に本好きにはたまらない
シェアハウス〈読む団地〉が誕生しました。

共有スペースのブックリビングダイニングには
約1000冊の本が常設されていて、
住人の方は自由に読むことが可能です。

ジャンルごとにさまざまな本がずらり。

ジャンルごとにさまざまな本がずらり。

ソファ席もあり、住人同士でゆっくり語り合うのにぴったり。

ソファ席もあり、住人同士でゆっくり語り合うのにぴったり。

ひとりで本の世界に没頭したり、
好きな作家やストーリーについて語り合うなど
さまざまな楽しみ方ができます。

広々としたキッチンはグリル付き3口ガスコンロに余裕のあるスペースの作業台など、日々の料理がはかどる環境に。

広々としたキッチンはグリル付き3口ガスコンロに余裕のあるスペースの作業台など、日々の料理がはかどる環境に。

空き家から市民公園まで。
各務原市と取り組むリノベーション事業

ミユキデザイン vol.5

岐阜を拠点に建築、まちづくり、シェアアトリエの運営などの活動をする
〈ミユキデザイン〉末永三樹さんによる連載です。

初めてのプロポーザルから新たな展開へ

2016年、岐阜市を拠点に空きビル再生を手がけ、
エリアが変わっている手応えを感じ始めていた頃、
隣町である各務原(かかみがはら)市が「DIY型空き家リノベーション事業」を行う
事業者を公募しているという情報が入りました。

各務原市は、岐阜市から車で約30分の距離にあり、
航空自衛隊基地があることで全国的に知られたまちです。
今年で12年目を迎える東海エリア屈指の音楽フェス
〈OUR FAVORITE THINGS〉(OFT)を市役所が主催していることもあり、
おもしろそうな自治体だと注目していました
(今年のOFTは新型コロナウイルスのため中止だそうです、残念!)。

岐阜を代表する音楽フェス〈OUR FAVORITE THINGS〉。

岐阜を代表する音楽フェス〈OUR FAVORITE THINGS〉。

「DIY型空き家リノベーション事業」とは、
DIYリノベによる空き家の流通促進と
「生活にこだわりのある若い世帯」の移住定住促進を目的としたもの。
「空き家を手放すつもりはないけど、活用したい」というオーナー(大家さん)と、
「住宅を購入する気はないけれど、DIYをして自分らしい暮らしをしたい」
という借主のマッチングです。

1年間の事業で、市内の空き家調査とオーナーへのヒアリング、
賃貸で空き家を活用するスキームをつくり上げること、
さらにそのスキームを使って1棟以上に借り手をつけ、
一緒にDIYリノベーションを行って住み始めるようにする、
という結果を求められていました。

ターゲットの設定や企画内容がおもしろかったし、
岐阜界隈でこの事業ができるのは自分たちじゃないかと思い、手を挙げたところ当選。
事務所を立ち上げてから5年目、初めてプロポーザルで
行政と仕事をするチャンスをつかみました。

新型コロナウイルスで 苦境の新潟県内の飲食店を、 クラウドファンディングで支援

支援したいお店を指定する「チケット購入型支援」と、
参加店全店を支援する「寄付型支援」の2種類を用意

新型ウイルスの影響で、客足が遠のいた新潟県内の飲食店。
外出自粛を求める緊急事態宣言が解除されたとはいえ、
以前のようなにぎわいは戻っていないといいます。
しかも今年は長岡の花火大会の中止など、観光客数の今後の激減も明らか。
先行きの不安から営業継続か閉店かの決断を迫られている
店主や経営者も少なくありません。

そんな未曾有のピンチに見舞われた飲食店を救うべく、
クラウドファンディング「WE’REガタ店(みせ)サポーター」が、
“購入型”クラウドファンディング「にいがた、いっぽ」で立ち上がりました。
期間は6月19日(金)まで。

このプロジェクトには、支援したいお店を指定する「チケット購入型支援」と、
参加店全店を支援する「寄付型支援」があります。

「チケット購入型支援」では、選んだお店で使える、
3000円、5000円、10000円の飲食チケットを受け取ることができます。
さらに各店舗において、支援に対する返礼として
支援額の10%程度のサービスが用意されています。
サービスの提供方法は、サービス券や品物など、
店舗によって異なります。チケット引き換え時にご確認を。

チケットの利用期間は、2020年8月1日から2021年1月31日まで。
よく行くお店が決まっている方、お店に直接支援を届けたい方におすすめです。

「寄付型支援」には飲食チケットや返礼がついていないかわりに、
集まった寄付総額を参加店舗数で均等割りして各店に寄贈します。
文化としての新潟の食を援助したいという方に合った支援方法です。

自らの生業で飲食店を支援! 鎌倉〈黒板マーケティング研究所〉の 「応援看板」

テイクアウトメニューの手書き看板

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、
飲食店をはじめとする多くの店舗が苦境に立たされるなか、
鎌倉のまちにおいても、各店がテイクアウトやデリバリーを開始し、
さらに店舗間で連携したオンラインイベントも開催されるなど、
この危機的状況を乗り越えるために、それぞれが必死の取り組みを続けています。

こうした動きを受け、住民たちが地域の飲食店を支援する動きも活発化してきています。
そのひとつが、緊急事態宣言が発令された4月以降に鎌倉のまちで目立つようになった、
各飲食店のテイクアウトメニューなどが書かれた「応援看板」です。

〈黒板マーケティング研究所〉代表の藍田留美子さんが無償でつくり始めた応援看板。以前に「鎌倉ローカルラボ」で紹介した〈カフェ鎌倉美学〉のテイクアウトメニューも(左)。

〈黒板マーケティング研究所〉代表の藍田留美子さんが無償でつくり始めた応援看板。以前に「鎌倉ローカルラボ」で紹介した〈カフェ鎌倉美学〉のテイクアウトメニューも(左)。

これらの手書き看板は、鎌倉を拠点に活動する
〈黒板マーケティング研究所〉代表の藍田留美子さんが、
飲食店応援のために無償で制作しているもの。

藍田さんは、百貨店やインテリアショップ、カフェなどの店舗レイアウトや、
POP、黒板などを描く仕事を長年経験した後に独立。
現在は、黒板を通じた魅せ方や伝え方をメインとした店舗演出などを生業としています。

そんな藍田さんは、応援看板を始めた経緯について、このように語ってくれました。

「仕事柄、常に看板や張り紙に目がいくのですが、
3月下旬に鎌倉のまちを歩いていたら、飲食店のテイクアウト用チラシが
風に吹かれていたり、雨に濡れて読みにくくなっていることに気づきました。
せっかくおいしいものを提供しようとしているのだから、伝わらないのはもったいない。
なんとかできないだろうかと考え、100円ショップで看板を買い、
知り合いのお店のメニューを描き始めたことがきっかけになりました」

藍田さんの手書き看板は口コミで広がり、
5月13日現在で、鎌倉市内40以上の店舗に設置されています。

テイクアウトメニューだけでなく、お店の紹介なども書かれている応援看板。お店を利用したことがない人にもわかりやすいよう、ひと目で飲食店のカラーが伝わるように工夫しているという。

テイクアウトメニューだけでなく、お店の紹介なども書かれている応援看板。お店を利用したことがない人にもわかりやすいよう、ひと目で飲食店のカラーが伝わるように工夫しているという。

〈カンダマチノート〉
岐阜市の中心街にある
誰でも立ち寄れるシェアアトリエ

ミユキデザイン vol.4

岐阜を拠点に建築、まちづくり、シェアアトリエの運営などの活動をする
〈ミユキデザイン〉末永三樹さんによる連載です。

〈カンダマチノート〉のはじまり

新型コロナウイルスによって、まちを歩く人は少なく、
柳ヶ瀬の周りのお店も自粛モードです。
最近では「どう? できることがあったら言ってね」という会話を聞いたり、
事務所の大家さんが家賃を減免してくれたりと、
見えない恐怖に殺伐となり過ぎず、お互いが気遣い合えるコミュニティが
このまちにあることが、私たちの心に平和をもたらしています。

いろんな方面でシフト・チェンジが迫られていきますが、早めに考えて走り、
私たちが大切にしてきた人間同士のリアルなコミュニケーションを諦めず、
たくましく健やかに進んでいきたいです。

話は6年前にさかのぼり、私たちが新たなチャレンジとして不動産プロデュースし、
事業計画、リーシング、運営まで行ったビル
〈カンダマチノート〉についてご紹介します。

美殿町のシェアオフィス〈まちでつくるビル〉(以下、まちビル)が順調にスタートし、
2014年に新たなビル活用の相談が舞い込みました。
まちビルから徒歩5分の〈加藤石原ビル〉という築50年の雑居ビルで、
オーナーの加藤浩一さんは仕事も住まいも東京。
「ビルには高齢の母がひとり暮らしをしており、2階以上の空室を活用できないか?」
との依頼でした。

2階以上の空き物件の活用は本当に難しいのですが、まちビルの実績もあったし、
新たなチャレンジもしたかったので、ご依頼を受けることに。
ビル全体をブランディングして価値を創造し、一方で投資は小さくして
若い人たちが入りやすい環境を整えることを提案しました。

カンダマチノート2階before。

カンダマチノート2階before。

カンダマチノート4階住居before。

カンダマチノート4階住居before。

当時、岐阜周辺でのシェアオフィスはまだ珍しく、
メディアへの露出も多いまちビルにはふらりと立ち寄る人や見学者がありましたが、
オフィスのため、突然の来訪対応は難しく、訪れた人も居場所がないため、
オープンで誰でも気軽に入れる場所をつくってみたいと思っていました。

また、ちょうど〈サンデービルヂングマーケット〉(以下、サンビル)を立ち上げ、
柳ケ瀬商店街につくり手が毎月集まる状況ができ始めていた時期でした。

個人で活動する人が、まちへ出て、仕事や生活を豊かにする拠点を、
まちなかにもっと点在させたい。まちをおもしろく仕立てていくことが
エリアの価値につながる、という仮説を実現するため
「ものづくりをする人たちの作業場+販売」を中心にしたシェアアトリエ、
カンダマチノートの構想ができあがりました。

入居者募集フライヤー。この場所でそれぞれの新しい一ページを刻んでほしいとネーミング。ロゴは、レトロだけどポップで新しさを持つデザインを目指した。

入居者募集フライヤー。この場所でそれぞれの新しい一ページを刻んでほしいとネーミング。ロゴは、レトロだけどポップで新しさを持つデザインを目指した。

〈一般社団法人リバーバンク〉
日本の教育の原風景を残すため、
木造廃校舎をかつての姿に戻す

交付金は税金である、という事実

鹿児島県川辺町の地域課題を解決するための団体として、
2018年7月に活動を開始した〈一般社団法人リバーバンク〉。
メンバーは農作業などの仕事が終わってから夜な夜な集まって会合を開き、
やりたいこと、やらないといけないことを挙げていきました。
まずやらないといけないのは、お金の整理でした。

内閣府の「地方創生推進交付金」は3年間にわたって国から給付されます。
3年間の予算上限は決まっていて、
毎年の額やその使途も僕らが申請した計画にそって認められているため、
それを厳密に守って計画通りにやっていかなくてはいけません。

予算のことやこれからの活動について議論は続く。

予算のことやこれからの活動について議論は続く。

これまで、僕が手がけてきたプロジェクトは、自分の会社の仕事にしろ、
企業や行政から依頼された仕事にしろ、もちろん計画を立てて進行はするものの、
実際のプロジェクト内容はやっている途中で変わっていくことがよくあります。
それに応じて予算も変わり、都度調整しながらフィニッシュするというスタイルです。

秋になっていよいよ改修作業が始まった頃。

秋になっていよいよ改修作業が始まった頃。

ところが、今回は自分たちで立てた計画ではあるものの、
承認され交付されれば公のものとなり、それを変更するということは基本的にはできず、
宣言した通りに忠実に実行していくことが求められます。
税金なんだから当たり前だと言われそうですが、
机の上で立てた計画はあくまでも計画にしか過ぎません。
蓋を開けてみたら想定外のことが起きるというケースのほうが多い。
このプロジェクトも例外ではなく、
そういう予算の使い方は初めてだったのでかなり戸惑いながらのスタートになりました。

埋もれた物件を掘り起こせ。
不動産情報からまちを編集する
「富士市まちなか再起動計画」

勝亦丸山建築計画 vol.3

静岡・東京の2拠点で、建築設計、自治体や大学との取り組み、
都内のシェアハウスの運営などの活動をする
〈勝亦丸山建築計画〉の勝亦優祐さんの連載です。

商店街エリアの不動産を流動化させる「富士市まちなか再起動計画」

vol.1では、立体駐車場を舞台に2013年から3年連続で行ったイベント
「商店街占拠」を紹介した。
吉原エリアでのスモールビジネスや人が集まる場、
公園や休憩スペースなどパブリックスペースの疑似体験を
まちの人々と共有することを目的としていた。

イベントで確信したのは「商店街で商いを起こす人々はいる」という単純なことだった。
2015年にはvol.2で取り上げた〈マルイチビル〉が完成し、
私も含めた商いをする人々のための空間が始動した。

「商店街占拠」と〈マルイチビル〉を経て、新たな課題が浮かび上がってきた。
それは、新しく事業を始めたい人に場を提供し、
中心市街地に人が集う新たな循環を生み出すためには、
不動産情報に出ていない、使われていない空間を掘り起こす必要があるということだ。

今回は、2016年に実施した不動産調査プロジェクト
「富士市まちなか再起動計画」について紹介したい。

そもそも、なぜ中心市街地への取り組みを始めたのか

富士市の吉原商店街。

富士市の吉原商店街。

吉原商店街はかつて、東海道の吉原宿という宿場町として栄え、
周辺が市街地化していくにつれ、まちの商業や産業、
人々の生活の中心であり続けてきた。

そして、ここ数十年の社会状況の変容(車社会化、コンビニやショッピングモール、
スーパーなど郊外への出店、インターネットショッピングなど)によって、
まちの中心という認識は薄れつつある。

私自身、Uターンして、いまあらためて富士市で生活をしてみても、
ここには“人が集い、お店の集積する雑多なエリア”の雰囲気を感じない。
車でロードサイドショップや職場、家をめぐるような生活では、
その移動中に新たな発見をしたり人と出会うことは少ないだろう。

そこで、現在の吉原商店街に残る、地理的な中心という合理性や、
数少ない公共交通のハブ機能、豊富な空き空間資源の要素を元手に、
このエリアの本来の役割を実現していきたいと考えたのだ。

鎌倉のまちに活力を! オンラインコミュニティ 「#頑張ろう鎌倉」から広がる地域の輪

地域をつなぎ、助け合うオンラインコミュニティ

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、普段は観光客で賑わう鎌倉でも、
飲食店をはじめとする多くの店舗が苦境に立たされています。
過去に「鎌倉ローカルラボ」で紹介した飲食店も
テイクアウトやデリバリーを始めるなど、それぞれが試行錯誤しながら、
この危機を乗り越えようと必死の取り組みを続けています。

こうした状況のなか、鎌倉を愛する人たちが一丸となって助け合い、まちを守り、
元気づけていくために生まれたオンラインコミュニティが大きな広がりを見せています。

3月28日にFacebookグループとして立ち上げられた「#頑張ろう鎌倉」には、
開設初日におよそ500人、2日目には1000人が集い、
4月22日現在で2700人を超えるメンバーが参加。
飲食店情報、経営支援、困りごと・相談、アイデア共有、子ども応援などの
テーマごとにスレッドが立てられ、情報発信、意見交換が行われています。

飲食店をはじめとする店舗オーナー、市内の企業に勤める人たち、地域活動に関わる人たちをはじめ、鎌倉のまちに関わる3000人近いメンバーが参加するFacebookグループ「#頑張ろう鎌倉」。

飲食店をはじめとする店舗オーナー、市内の企業に勤める人たち、地域活動に関わる人たちをはじめ、鎌倉のまちに関わる3000人近いメンバーが参加するFacebookグループ「#頑張ろう鎌倉」。

このコミュニティの発起人となったのは、鎌倉市役所共創計画部の比留間彰さん。
新型コロナウイルスの感染が広がりつつあった2月下旬に鎌倉の閑散とした様子に驚き、
3月に入り、小中学校の一斉休校が始まるなかで、
東日本大震災当時のまちの風景を思い出したという比留間さんは、
ある日、ハッシュタグ「#頑張ろう鎌倉」がつけられた
飲食店〈鎌倉 六弥太〉の店主によるSNSの投稿を目にします。

それ以来、自身でも鎌倉の魅力を発信すべく、まちの景色を撮影し、
「#頑張ろう鎌倉」をつけてInstagramやFacebookへの投稿を開始。

しかし、県からの外出自粛要請が出たことを受け、
比留間さんは外(観光客)と内(住民)をつなぐことから、
内のつながりをつくり、地域を助け合い、活力を維持していくことに目的を切り替え、
Facebookグループの立ち上げに至りました。

「#頑張ろう鎌倉」では、参加メンバーから投稿されるさまざまな情報を整理するため、「自己紹介」「飲食店情報」「困りごと・相談」「経営支援」「アイデア共有」「子ども応援」「何でも」という7つのスレッドが用意されている。

「#頑張ろう鎌倉」では、参加メンバーから投稿されるさまざまな情報を整理するため、「自己紹介」「飲食店情報」「困りごと・相談」「経営支援」「アイデア共有」「子ども応援」「何でも」という7つのスレッドが用意されている。

クラフトビール醸造所〈石見麦酒〉が 島根の物産を集めた クラウドファウンディングを開催中

県外で買えないあの珍品も。グルメな人は要チェック!

全国各地でオンラインでのやりとりが盛んになるなか、
島根のクラフトビールの醸造所〈石見麦酒〉が、
地元の生産者や飲食店を元気づけようと、
現在クラウドファウンディングを行っています。

もともと〈石見麦酒〉が大型イベントの中止で
余ってしまったビールの在庫を減らすために
スタートしたこのクラウドファウンディング。

それが瞬く間に目標金額に達成したため、目的を変更。
新型コロナウイルス感染症の影響を受けた地元の企業の一助となるべく、
同社のビールのほかに、さまざまな商品が返礼品として用意されています。

【飲+食】一緒に江津市の食品加工メーカー「住京蒲鉾店」さんを応援しよう! 5,000円

【飲+食】一緒に江津市の食品加工メーカー〈住京蒲鉾店〉さんを応援しよう! 5,000円

こちらは江津市にある食品加工メーカー〈住京蒲鉾店〉の人気商品である
赤天と大黒天、それに〈石見麦酒〉の石見神楽麦酒をセットにしたもの。

〈住京蒲鉾店〉のお惣菜は地元の給食のメニューにも出されていたのですが、
今回の新型コロナウイルス感染症の影響で納品がストップ。
関わっていたイベントも軒並み中止となり、売り上げが大幅に減ってしまったのだそうです。
赤天は島根の石見地方で特産物となる練り物。
魚のすり身に唐辛子が練り込まれており、ピリッとした味わいが人気です。
もちろんビールとの相性はバツグン。このセットで晩酌の準備はバッチリ整うはず。

岐阜県出身の若者たちへ しいたけ菌床を無料送付。 退屈なおこもり期間のおともに

自分で育てたしいたけが食べられる

岐阜県にあるきのこメーカーの〈ハルカインターナショナル〉が、
この状況下に、とてもユニークな取り組みをはじめました。

それは、新型コロナウイルス対策の緊急事態宣言が出ている地域に住む
岐阜県出身の若者へ、しいたけ菌床を無料送付するというもの。

対象者は、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、大阪府、
兵庫県、福岡県、東海県域の愛知県、三重県、京都府に住む
岐阜県出身の18歳から30歳までの若者です。

第1期の受付として、
1人1本、1000人分、1000口用意されており、
こちらのお問い合わせフォームから
申し込めば順次送付されるのだそう。

*申し込みの際の本人確認は、帰省先の岐阜県内の住所、
家族代表者名、連絡先電話番号を記載とのこと。
また無料送付は外出自粛要請の期間内のみなのでご注意を。

ハルカインターナショナルの岐阜県農場。ここできのこの栽培や研究といったきのこの幅広い事業を展開しています。

ハルカインターナショナルの岐阜県農場。ここできのこの栽培や研究といったきのこの幅広い事業を展開しています。