人気シリーズ 「真鶴半島イトナミ美術館」の プロジェクトムービーが公開中!

記事で紹介した人たちが映像にも登場!

神奈川県の西、真鶴半島に息づくさまざまなものづくりを「作品」と捉え、
半島そのものを美術館に見立ててそのストーリーを発信してきた
真鶴半島イトナミ美術館」。
相模湾に突き出すようなかたちで浮かぶ真鶴半島の先端には、
「お林」と呼ばれる豊かな森があり、
『美の基準』と呼ばれる真鶴らしさをまとめた規範が、
まちの暮らしの風景を守ってきました。

そんな真鶴の魅力を映像で表現したムービーが公開されています。

真鶴半島イトナミ美術館(Short ver.)

映像では、真鶴半島イトナミ美術館の記事にも登場したまちの人たちが、
それぞれのストーリーを語っています。

真鶴においしい魚が集まる理由。
真鶴のアトリエでものづくりをする風景。
まちづくりに携わる人。
アートが好きな干物屋さん。
真鶴に暮らす人たちの営みの風景が映し出されます。

〈県南レストランへGO! 春のグランツーリズムグルメ〉 熊本県南をドライブしながら グルメめぐり!

熊本県の“おいしい魅力”を、海の幸、山の幸、野の幸が豊富な、
南のほうから発信するプロジェクト「くまもと県南フードバレー構想」が進行中です。
そのプロジェクトの核となっているのは、
熊本県南の豊かな風土から生み出される、季節の野菜、その土地の特産品、
そして、生産者が心を込めてつくる加工品です。

この熊本県南の土地で生まれたそれらのお宝を、
〈RENGA〉という名のブランドとして発信。
豊かな食だけでなく、そのまわりにある文化や土地柄、
そして人の魅力を広めていく取り組みが行われています。

海と山、そして平野部と変化に富んだ熊本県南部は、農林水産物の宝庫。バラエティ豊かな食の魅力を体感できます。

季節が変化するこの時期は、おいしいものも変化する時期。
春の熊本県南の魅力をギュギュッと詰め込んで、
「RENGA三昧のおいしい旅に出かけよう!キャンペーン」が開催されています。

そのなかのイベントのひとつとして、
〈県南レストランへGO! 春のグランツーリズムグルメ〉が
4か所の物産館レストランで、5月10日まで開催中です。

各地域の旬のものや特産品を使い、
今回のイベントのために特別に開発されたご当地グルメを提供。
以前コロカルでも取材した熊本の料理研究家・相藤春陽さんが、
レシピの監修を行っています。
熊本県南の物産館をくまなくまわり、メニューを考案。

「地元の人が当たり前に食べているものを、新しい食べ方で提供することで、
料理を担当する地元の人に楽しんでつくってもらいたい」
との思いで、レシピを工夫されています。

熊本の食の発信に取り組む料理研究家の相藤春陽さん。(撮影:山口亜希子)

〈八代よかとこ物産館〉のメインは、特産のトマトを使った麻婆豆腐。
レストランの大人気メニューとなり、イベント終了後も定番メニューになるとか。

晩白柚(ばんぺいゆ)と白菜のサラダ、球磨川の手摘み青のりスープ付きで850円(税込)。

産直〈ふれあいの駅 うりぼう〉
とれたて野菜に、惣菜やお酒まで。
生産者と消費者をつなぐ場所へ

地域の農産物が地元の人に回るための場所を

その土地のおいしいものや食文化が知りたかったら、
農産物直売所に行ってみるのが手っ取り早いが、
いなべ市員弁町にある〈ふれあいの駅 うりぼう〉は、
置かれている商品の多彩さにまず驚かされる。

それもそのはず、いなべには全国的に知られているような特産品があるわけではないけれども、
少量多品目生産をしている農家が多いのだ。
地元の農産物などを扱う産直施設はいまや日本各地にあるが、
うりぼうはその先駆けといえる存在で、1989年に員弁町で始まった朝市を前身としている。

うりぼうの正面入口。開店時間から、多くのお客さんが訪れていた。

「朝市からふれあいの駅うりぼうになった2004年当時、
この辺りは三岐鉄道北勢線の大泉駅がぽつんとあるだけの寂しい場所でした」
と話すのは、農事組合法人うりぼうの代表理事を務める日紫喜淳さん。
農事組合法人とは、小さな農協のような組織。
もともと農協で営農指導をしていた日紫喜さんは、
地域の農業が活性化する方法をかねてから考えていて、
先述した朝市を立ち上げた人物でもあるのだ。

ほのかな甘みを感じ、一度食べたらクセになる〈さくらポーク〉は、うりぼうの売れ筋商品。〈松葉ピッグファーム〉は、いなべで唯一豚肉を生産している。

「四日市などの市場に出荷するためには、
ある程度の安定した生産量を確保しなければいけないけれども、
簡単なことではない。それならば地域の農産物が地元の人に回る、
つまり地産地消をするのが一番いい。地域おこしなんていうと大げさだけど、
旧員弁町は何もないところだったので、自分たちでどうにかしたいと思い、
生産者と協力してうりぼうを始めたのです」

「地域のため」を常に考えている日紫喜さん。

店内に並んでいるのは、野菜や肉などの生鮮食品だけでなく、お菓子や調味料、
お惣菜なども充実。6次産業という言葉が一般的になる前から、
ここでは地元の農産物を使った加工品も積極的につくってきた。

「今でこそ冬場でもいろんな農産物が揃っていますが、
昔はどうしても品薄になってしまったため、加工品にも力を入れてきた結果なんです。
たとえば黒米なんかはお酒をはじめとして、
これまで30種類くらいの加工品を商品化しましたよ。
今残っているもののほうが少ないですけどね(笑)」

売り場の隣にある厨房でつくられたばかりのお惣菜が、店頭に並ぶ。

販売している全商品に、生産者名が表示されている。

涙ぐましい努力と言えるが、うりぼうの店舗の前に2014年にオープンした
〈ジェラートの駅うりぼ~の〉のジェラートは、
近年のヒット作のひとつ。いちごやトマト、さつまいもなど、
いなべでとれた旬の野菜やくだものを使うのはもちろん、
良質なお茶の産地である大安町石榑の緑茶やほうじ茶のフレーバー、
黒米をリゾットにして練り込んだジェラートもあって、ついつい目移りしてしまう。

ジェラートも地産地消が基本。卵を使わず、低カロリーなのが特長。

神戸の煉瓦倉庫カフェ で植物を愛でる 〈VERT de MER〉オープン

1890年代後半に建造され、神戸港の貨物の倉庫として
使用されていた〈煉瓦倉庫〉。
現在は〈神戸煉瓦倉庫再生プロジェクト〉のもと、
海辺の気持ち良い立地を活かしたレストランやショップなどが営業し、
観光名所になっています。

そしてこのたび、2017年4月15日(土)に、
新しいライフスタイル・ショップ
〈VERT de MER(ヴェール・デ・マーレ)〉がオープンします。
場所はライフスタイルショップ〈FELICE.KOBE〉に併設された
カフェ〈RED BRICK 1898〉店内。
カフェタイムを楽しみながら、
本格的なグリーンアイテムを購入できるショップです。

RED BRICK 1898 店内

ショップがあるのは、カフェの海側からの入り口付近。
定番のモンステラやアルテシーマ、ドラセナのほか、
エアープランツや多肉植物を使ったテラリウムなど、
すぐに持ち帰れるアイテムも。

今人気のテラリウム

“テラリウム”とは、空き瓶などのガラスボトルに土を入れ、
苔や植物、オーナメントなどを自由にレイアウトしてつくる園芸。
エアプランツや多肉植物を使った寄せ植えなど、
おしゃれなインドアグリーンとしてちかごろ人気を集めています。

京都に十の舎からなる宿 〈四季十楽〉誕生! 冷水希三子さんら 十の才人がおもてなし

Photo:Yuna Yagi

10人の才人による京都のおもてなし「十楽」を体験できる宿

2016年12月、京都御所西の閑静な場所に
まったく新しいタイプのホテルがオープンしました。
大きな特徴は、築100年近い長屋をリノベーションした1棟貸しの客室に泊まれること。
すべての部屋に1階と2階があり、広々と、暮らすように滞在できるんです。

Photo:Taisuke Koyama

Photo:Taisuke Koyama

特筆すべきは「十人十楽」という名の通り、
10人の才人による京の時間、京の心を体験するための
「十楽(十のおもてなしプログラム)」が楽しめること。

Photo:Taisuke Koyama

十楽を提供するのは、次の10人。
クリエイティブディレクターの後藤繁雄さんが選びました。

一、味楽 冷水希三子(料理家)

二、美楽 小山泰介(写真家)

三、花楽 西山隼人(花屋みたて主人)

四、匠楽 田根剛(建築家)

五、室楽 小林和人(Roundabout店主)

六、画楽 高岡一弥(アートディレクター)

七、庭楽 西畠清順(そら植物園代表・プラントハンター)

八、身楽 手島渚(WHOLE TREAT SPA Inst. 代表、セラピスト)

九、装楽 野村春花(染士)

十、読楽 光村推古書院

7号室、2階のベッドルーム。1階には土間があるそう! Photo:Yuna Yagi

客室は10棟あり、どの部屋もひとつとして似ていません。
こちらは京町家をそのまま生かした空間になっている1号室。
2階からは緑の庭や路地の景色が楽しめます。

1号室 Photo:Taisuke Koyama

床の間には、写真家の小山泰介さんの作品と
京都・紫竹にある花屋〈みたて〉の西山隼人さんによる花の設えが。
こんな伝統の息づく空間で現代の美を愛でられるなんて、贅沢!
檜風呂とミニキッチンがついているのもうれしいです。

1号室の檜風呂。Photo:Taisuke Koyama

門扉とサロンは、パリを拠点に国内外で活躍する建築家、田根剛さんによるもの。
こちらのサロンではウエルカムドリンクや朝食をいただけるほか、バータイムも。
ヴァンナチュールや京都産のジンを使ったお酒が楽しめます。

Photo:Yuna Yagi

ゲストが驚く、真っ赤なサロン。日常とは異質な反転の美を試みたのだとか。Photo:Yuna Yagi

6号室、2階のベッドルーム。照明とエスニックなラグ、アンティーク家具のコーヒーテーブルセットを配したモダンな部屋です。Photo:Yuna Yagi

坂本龍馬の書簡だけじゃない! ちりめん丼に焼きナスアイス &かんば餅。 おいしい食とともに楽しむ 〈志国高知 幕末維新博〉

高知県ではただいま〈志国高知 幕末維新博〉が開催中!
大政奉還150年となる今年と、明治維新から150年となる平成30年にかけ、
歴史を中心とした大規模な観光博覧会を催しています。

幕末維新博のなかで今最も注目されているのは、
なんといっても昨年新らしく発見された〈坂本龍馬の書簡〉の公開。
京都で暗殺される5日前に書かれた手紙で、
〈新国家〉という文字が初めて確認されたという貴重な資料となっており、
龍馬が〈新しい幕府〉ではなく〈新しい国家〉の設立を
目指していたことがよくわかります。

新発見された龍馬の書簡。

3月にオープンしたばかりの高知城歴史博物館にて5月7日まで展示されています。

しかしもちろん、幕末維新博の魅力はそれだけではありません。

龍馬の書簡が展示されている高知城歴史博物館や、
坂本龍馬記念館(平成30年春リニューアルオープン)といった施設のほかに、
高知県内各地にある歴史文化施設が会場となっているのです。
その数なんと23か所!

土佐が生んだ多くの偉人達ゆかりの地を巡りながら、
そこにしかない貴重な歴史資料を見たり、
各地域ならではのおもてなしが体験できるようになっています。

幕末維新博の会場のひとつ中岡慎太郎館。ゆずで有名な北川村にあります。

薩長同盟締結の際活躍した慎太郎の生涯をドラマ仕立ての映像や展示で演出。企画展も開催予定。

近くには生家が残されており、いろりを囲みながら地元の方たちが慎太郎や幕末時代の話を聞かせてくれました。

歴史を学びつつ……。おいしい地元グルメも楽しみ!!

また、歴史を学びつつ注目したいのがやっぱり食!
幕末維新博をまわりながら食べられる
おいしいものたちを、一部ですがご紹介したいと思います。

今回周ったのは、龍馬の盟友である中岡慎太郎の生家と、
海援隊を支え、現在の三菱グループの礎を築いた岩崎弥太郎の生家。
どちらも高知県の東側に位置する安芸・室戸エリアで、
ゆずやナスや海産物が豊富な地域です。

まずは安芸地方の名物、シラスをこれでもかというくらい使った釜揚げちりめん丼。

こちらはかき揚げちりめん丼。かき揚げの下にもシラスがたっぷり!

安芸地方にきたらぜひ食べたいのがちりめん丼。
他の地域で食べるシラス丼と一風違うのが、
地元産のユズ酢をかけて食べるところです。
特にかき揚げとの相性はバッチリ!
爽やかでサッパリとした風味がクセになります。

安芸地方はナスが特産のため、ナスカレーも人気。

台湾の人気旅ブロガー
キャロル・リンが
震災前の熊本を行く。

台湾の旅ブロガーの中には、日本の地方を記事にする人も少なくない。
彼女たちは私たち日本人が驚くほどの情報通。
キャロル・リンさんは2003年より活躍する人気旅ブロガーで、
いつも私も彼女の記事から日本のいろいろな情報や視点を教えてもらいます。
そんな台湾と日本の距離感から生まれる、日本通の台湾人と
台湾通の日本人の交流はおもしろいと思います。
今回お届けする記事はキャロル・リンさんが
震災前の熊本を訪れ感じた、日本のローカルの姿。
(by LIP)

台湾の人気旅ブロガー・キャロルの見た、
震災1週間前の熊本の美しい記憶

2016年4月、熊本地震が発生したその夜、
私はテレビで馴染みの地名を聞きながら、心苦しくなりました。
上益城郡、山都町、南阿蘇、地震の1週間前に行った場所ばかりです。
熊本についての美しい記憶は、質素で活力のある、山のように落ち着いた印象でした。

通潤酒造

〈通潤酒造〉に初めて行ったときはわくわくしていました。
ゲームやアニメに特別詳しいわけではないですが、
ファンの間ではこの地の聖地巡礼がブームになるほど、
ゲーム『刀剣乱舞』の人気の高さは前から聞いていました。
通潤酒造で熊本の名刀「蛍丸」にちなんでつくられた日本酒にファンが殺到し、
話題を呼んだこともありました。そのため、通潤酒造に行ける機会があって、
少しだけファンの気持ちがわかりました。

通潤酒造は創業240年の小さな酒蔵です。
地産の山都米と阿蘇山脈の地下水で生産し、
定番酒の〈大吟醸 通潤〉は地元山都の地酒として輝き続けています。
いまでも酒蔵には200年の歴史のある木造倉庫があり、
時代を刻んだ酒づくりの器具などが保存されています。

近年、時代の流れに合わせて、新しいお酒を開発し続けるほか、
観光客向けに酒蔵見学ツアーも始まりました。
100年の歴史ある蔵と工場を見学できるほか、売店ではお酒の試飲もあり、
近年は「蛍丸」人気もあって観光客がたくさん集まるようになりました。

お酒のパッケージデザインと発想もとてもすばらしく、
例えば淡麗辛口の純米吟醸〈蝉〉、純米酒〈雲雀〉、
女性向けにつくった深い香りの純米吟醸〈SOIGNER ROSE〉などがおすすめです。
私は純米酒〈雲雀〉と「蛍丸」をモチーフにしたお猪口をお土産にしました。

通潤酒造の規模は大きくないですが、ネットのおかげで
ローカルのご当地ブランドとして脚光を浴びました。
酒蔵を継いだ12代目蔵元には、次の100年に向かって
自社ブランドを発展させる決意が見られます。
熊本地震の影響で販売中止になった品目も少なくないですが、
2017年に通常生産が再開するように祈ります。

清和文楽館

次に紹介するのは清和村の道の駅〈清和文楽邑〉です。
清和村は人口4000人未満の小さな村ですが、一番の名所が
九州唯一の「文楽人形浄瑠璃」専門劇場の〈清和文楽館〉です。
清和文楽浄瑠璃は江戸末期に始まって、160年の歴史があると言われています。
ここでは劇場のほか、文楽資料館、熊本ご当地物産館と道の駅が統合し、
総合的公共文化施設になっています。

この日、ちょうど研修団体の発表会があり、
演目『傾城阿波の鳴門』を観ることができました。
文楽はとても重要な日本伝統芸能とは知っていましたが、
実際鑑賞するのはこれが初めてです。

文楽には3つの重要な要素があります。
浄瑠璃太夫、三味線奏者、人形遣いです。
文楽人形のサイズは私が想像していたよりはるかに大きくて、
大人の半分くらいの高さがあり、手、足と頭部に滑らかな動きを出すため、
操るには3人が必要です。人形遣いとして舞台に立てるようになるには
10年以上の修練が必要と言います。

ここで実際に文楽を鑑賞できたことがうれしいだけでなく、
私は文楽館の建物にも魅かれていました。

案内の方に聞いた情報と資料確認によると、この文楽館は
70年代の重要な建築家、石井和絃が手がけたものです。
香川県の直島を何回か訪れたことがあり、
彼が設計した直島町役場と直島小学校を見たことありますが、
熊本でも彼の作品を見られるとは思いませんでした。

清和文楽館は「くまもとアートポリス」のうちのひとつです。
建物は「舞台棟」「客席棟」「展示棟」からなり、
特にすごいのは劇場とつながっている客席棟です。
木材を美しく組んだ「騎馬戦組み手工法」でつくり上げられ、
観客が頭を上げれば豪華な天井が見られます。
また、展示棟も、天井は木材で正十二角形に組み合わせた美しい形で、
このふたつの建物だけでも見応えがあります。

幸い熊本地震は文楽館の建物に大きな被害をもたらしていませんでした。
このような災害が少ない地区は積極的に地震後の復興に力を入れ、
熊本を守る力になりました。

働く女子の休日に密着! 〈アクティ部 みなまた〉 水俣のアクティビティを動画で紹介

熊本県の南部、鹿児島との県境に位置する水俣。
美しい不知火海に面するマリンスポットや、
ほどよいトレッキングコースがある山、海の温泉、山の温泉が、
ギュッとコンパクトに行きやすい場所に点在しています。

福岡からも、鹿児島からも、新幹線にポーンッと飛び乗って、
新水俣駅でポーンッと降りちゃえば、めいっぱい、アクティブな休日が楽しめる。
そんな水俣の休日を動画で紹介している〈アクティ部 みなまた〉をご紹介します。

これは、水俣の真の魅力を知ってもらうべく、地元を愛する人々が取り組んでいる
アクティビティにスポットをあてたもの。
温泉とともに楽しむ水俣ならではのアクティビティで、
水俣での新しい休日の過ごし方を提案したい、と
水俣市観光アクティビティプロモーション実行委員会が制作しました。

平日をがんばって働いてきた女子たちが
水俣でめいっぱい遊んで、食べて、飲んで、楽しむ週末に完全密着。
働く女子ふたり組の、ありのままの休日を
小さなカメラで追っかけたドキュメンタリーです。

シーカヤックに、スウィーツをハシゴの女子旅

現在公開されているのは、#01から#03までの、1泊2日の旅と、
#04、#05の1日旅。

シーカヤック編

1泊2日の水俣旅を体験したのは、福岡県と熊本市から新幹線でやってきた
仲良しふたり組。水俣で合流し、女子旅をスタート!
「普段やらないことやって、思いっきり楽しみたいよね!」
と、ふたりが選んだ旅のコンテンツは、マリンスポーツとスウィーツの食べ歩き。

シーカヤックも、ダイビングも初体験のふたりでしたが、
シーカヤックは、ものの10分で乗りこなし、
風に背中を押されながら、ススイノスイと恋の伝説が残る、恋路島に。
追っかけるカメラマンの存在を忘れて、水遊びや日なたぼっこを楽しんでいました。

食いだおれ編

その後はスウィーツの食べ歩き!
「甘いものは別腹」、とばかりに水俣のスウィーツ店をハシゴ。
できたてアツアツの饅頭を食べたり、フルーツたっぷりのケーキを頬張ったり、
コバルトブルー色のかき氷に驚いたり。

かき氷をスマホで撮影している最中に、
ザザザーっと氷の山を崩してしまうハプニングも!
もちろんその模様も、しっかり動画に収められています。

ちょこちょこと寄り道しながら、ちょこちょこ食べまくるのは、
女子旅の醍醐味。合計4軒をハシゴしました。

まちの人に開かれた美術館。
〈真鶴町立中川一政美術館〉から
生まれる新たな息吹

美術館にまた来たくなる体験を

真鶴半島先端に豊かに生い茂る「お林」に寄り添うように佇む
〈真鶴町町立中川一政美術館〉。そこに新しい息吹が次々と吹き込まれている。

日本を代表する洋画家のひとりである中川一政。
戦後まもなくから1991年に没するまで真鶴にアトリエを構え、
油彩だけでなく書や陶芸など多くの作品を残し、
溢れんばかりの情熱で創作活動に情熱を注ぎ込んだ。
その作品650点余りを所蔵するのが、真鶴町立中川一政美術館だ。

美術館には、全国各地、また海外からも一政のファンが訪れる。
その美術館がいま、地域に根づき、町民に愛される場所となるよう、
新たな歩みを踏み出している。

2017年2月18日、19日には、書家の川尾朋子さんを招いて
「書に触れる」イベントが開催された。
生命感あふれる絵画に加え、一政の「書」という新たな魅力を開拓する試みの一環で、
18日には川尾さんによる書のライブパフォーマンスと、
真鶴町の小学生を対象にした書道教室が、
19日には美術館にあるお茶室で、川尾さんと美術館の指導員であり
生前一政の秘書を務めた佐々木正俊さんのトークショーが行われた。

川尾さんの書のパフォーマンスに、子どもたちも魅入られていた。

書道教室には、町内の小学生10名ほどが参加。
川尾さんが墨のすり方や基本的な筆遣いを教えるだけでなく、
半紙に円を何重にも書いてもらったり、
子どもたちを周囲に集めて間近で文字を書いてみせたりなど、
学校などの習字の時間とは少し違ったワークショップに、
子どもたちも目を輝かせていた。

最後に、子どもたちに今年の目標を一文字で書いてもらうということになり、
「紙からはみ出すように書いてください」と川尾さんが言うと、
子どもたちの顔つきが変わり、のびのびと一文字を書き上げていた。

これまでも子ども向けのワークショップをしたことがあるという川尾さんは、
毎回自分にとっても発見があると話す。

「子どもたちは想定外のことをしてくれるので、私も勉強になります。
習字は美しい文字を習うことなので、それもとても大事なことですが、
書道では、はみ出してもいいんだよということを教えたかった。
そうでないとみんな同じになってしまいます。ものづくりをするうえで、
ちょっとはみ出してみると、こんなにおもしろい世界があるよ、
ということを知ってもらえたらと思います」

子どもたちにとっても、川尾さんにとっても有意義な時間になったようだ。
参加した小学生のひとりが、翌日のイベントにも来たいと言って帰って行った。
このように、町民が美術館にまた来たくなるような、
そんな体験の場づくりが始まっている。

棚田の再生活動からツアーへ! 
岡山県美作市の〈上山集楽〉から
〈上山ツーリズム〉が始まる

千年の歴史を刻む千枚田を再生させたい

岡山市内から北東へクルマで1時間ほど。
中山間地域ならではの、のどかな風景を眺めながら山道に入ると、
やがて視界が開け、小さな神社と大きな谷が姿を現します。
谷の斜面には棚田と、その間を縫うように走る狭い農道。
さらにその道沿いには民家が点在し、
春には桜、夏には蛍、四季折々の風景が広がります。

ここは岡山県美作市上山地区。
かつて、ここには奈良時代に拓かれたと伝わる、
日本最大級の「上山の千枚田」がありました。
その棚田の数は、実に約8300枚とも言われています。

上山地区のランドマークである上山神社。旧英田(あいだ)町による観光案内には「今でも『田毎の月』『耕して天に至る』と言った、農耕にまつわる風流な言葉が残っております」と紹介されています。

1970年代中頃まで、上山では棚田を中心にした昔ながらの生活が営まれ、
棚田の集落に独特の、伝統や文化が受け継がれていました。
しかし残念なことに、その後の減反政策や高齢化により、
千年の歴史を刻む“循環型の食料生産プラント”とも呼ぶべき千枚田は、
続々と耕作放棄されていきます。
やがて、一面の笹藪や竹藪、あるいは植林による杉林となり、
すっかり荒れた谷へと姿を変えてしまいました。

すっかり草や蔓に覆われてしまった棚田。2003年10月。(撮影:高田昭雄)

このままでは、千年の歴史も知恵も景観も二度と取り戻せなくなる。
上山の千枚田を再生させようというグループが現れたのが2007年。
やがて、2011年にNPO法人〈英田上山棚田団〉が結成されます。
「どうせ再生なんてできない」と眺めていた地元のお年寄りたちも、
竹藪を切り払い、野焼きを始めた彼らの姿に「本気」を感じ、
やがて懐かしい石積みの畦畔が現れたときには、彼らと一緒になって歓声をあげました。

上の写真と同じ場所に再生された棚田。耕作放棄された1枚の水田を掘り起こし、再び作付けできる状態にするには3~4年かかると言われています。2016年10月撮影。

2016年現在、若い移住者も増えて再生活動は加速し、
約60ヘクタールある農地の、17ヘクタールが再生され、
約4分の1の棚田が息を吹き返しています。とは言え、まだまだ先は長い。
かつての棚田を取り戻す活動は、これからが本番です。

自然に寄り添う暮らしと知恵を学ぶ、観光ツアーがスタート

一方で、再生活動を支える経済的な基盤もつくらなくてはなりません。
生産される米の収入だけでは、とてもおぼつかないからです。
そこで、米を酒造好適米に変えて、日本酒の製造、販売。
あるいは高齢化する住民たちの足として、超小型電気自動車の活用。
野菜や果物など、新たな農作物の開発。などなど、多くの取り組みが行われています。

2016年10月、全国のICT技術者たちが上山に集まって、農林業の課題に向き合った「上山集楽農業ハッカソン」を開催。

いずれも、かつての棚田を取り戻し、
棚田ならではの景観や文化を未来に残すための取り組み。
そんな、「未来の田舎」を目指す上山のようすは、
すでに多くの企業や自治体から熱い視線を浴び、
今では絶え間なく、視察や研修のツアーが開催されています。

野草の豊かな土地柄、視察や研修のツアーでは、野草料理やジビエが評判を呼んでいます。

であれば、このツアーを一般の観光客に向けて開放してはどうか?
千枚田の景観はもちろん、棚田での農業体験や、食材としての野草やジビエ、
晴天率の高い岡山県ならではの星空キャンプ、あるいは超小型電気自動車の体験試乗。
それは棚田千年の歴史を通じて培われてきた、“自然に寄り添う暮らし”を学ぶ観光です。

そんな〈上山ツーリズム〉が、この4月からスタートします。
具体的なツアーの内容は、次のページから。

新茶の天ぷらってどんな味?! 茶どころ・静岡で 新茶摘み体験ツアー

製茶問屋の新茶摘み体験ツアー。
一度食べてみたいのが新茶の天ぷら!

毎年、4月の半ばから始まる新茶の時期。
一大産地である静岡では、〈新茶摘み体験ツアー〉が開催されます。
主催は静岡県静岡市に本社を置く製茶問屋の
小柳津清一商店(おやいづせいいちしょうてん)
お茶の樹やお茶の葉に直接触れられる、貴重な体験ツアーです。

新茶摘み体験ツアー

ツアーが行われるのは、新茶時期と呼ばれる4月20日から6月30日までの期間限定。
静岡の人でも機会が少ないお茶摘み体験や、お茶袋詰・菓子製造工場の見学、
大人気のお茶の詰め放題など、さまざまな体験ができます。

気になるのは、摘みたての新鮮な茶葉を使った「新茶の天ぷら」。
新茶をさっと上げた天ぷらは、爽やかなほろ苦さと新芽の甘みを感じる、
この時期だけの特別な料理。ぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

ほんのり甘みがあるのだそう

クリエイティブツーリズムって? 〈ホテルエメラルドアイル石垣島〉 に見るクリエイティブ発信

石垣島がめざすクリエイティブツーリズムとは?

「クリエイティブツーリズム」という言葉をご存知ですか? 
アート資源やクリエイターによる活動などに着目し、
訪れた人に土地の新たな魅力を体験してもらおうという動きが各地で活発化しています。
2017年1月14日に石垣市で開催された文化観光シンポジウム
『島の文化と魅力の創出』でも、そんなクリエイティブツーリズムについての
論議が交わされました。

クリエイティブシティー(創造都市)のコンセプトを日本に初めて持ち込んだ、
文化庁文化芸術創造都市室長の佐々木雅幸さんは、
「近年は製造業で雇用が生まれる時代ではないので、
小さいけれどクリエイティブな仕事を増やしていくことが大事です。
そして新しいクリエイティブは決して中心の都市だけから生まれるわけではありません」
と話します。

さらに世界的な建築家で、この島の新しい市役所を設計する
隈研吾さんは、地方都市の魅力についてこう話をつなげます。
「中心でなく周縁。大都市に毒されない場所が世界的におもしろい。
イギリスのスコットランドでは先住人のケルトの文化とつながっていて、
ロンドンとは違った文化が盛り上がっています。20世紀は都市中心だったが、
いまは地方がおもしろくなるという競争が始まっています」

佐々木さんによると、アメリカのサンタフェで、
クリエイティブシティーの新しい取り組みとして、
世界に先駆けてクリエイティブツーリズムが提唱されたそう。

「クリエイティブツーリズムは、地域の歴史・文化・芸術への理解を深め、
体験することで地元との一体感を持つことを重視する観光のあり方。
それによって地方都市にも大きなアートマーケットが生まれました。
アーティスト、クリエイター、ツーリストをつなぐものが必要になってきます」

また、文化政策分野の中間支援を各地で行う
一般社団法人クリエイティブクラスター代表の岡田智博さんは、
「クリエイターを集めて、どのように情報発信するのかが重要。
石垣市は、積極的にクリエイターの橋渡しを行って、
いままで島になかったデザインなどの新しいタイプの仕事をつくろうと進めています」
と話しました。

いまから2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向けて、
クリエイティブツーリズムの地盤づくりを、行政や民間含めて前進させていることが、
今回のシンポジウムのディスカッションでわかりました。

〈中川一政美術館〉で
一政の書の魅力を
書家・川尾朋子が読み解く

中川一政と現代の書家のコラボレーション

目の前に広げられた和紙の前に正座し、精神統一するかのように佇む女性。
やがて立ち上がると、大きな筆にしたたるほどのたっぷりの墨をつけ、
一気に文字を揮毫する。全身を使って文字を書いていくそのようすは、
まるでコンテンポラリーダンスのようだ。

ふだんなかなか見ることのできない書のライブパフォーマンスに、町民たちも息をのむ。書き切ったあとは息切れするほど、全身を使って書き上げた。

この女性は、書家の川尾朋子さん。
神奈川県真鶴半島の「お林」と呼ばれる豊かな森に隣接する
〈真鶴町立中川一政美術館〉で行われた、ライブパフォーマンスのようすだ。
続けて、町内の小学生を対象にした書道のワークショップも行われ、
子どもたちはいつもの「お習字」とは少し違う世界を体感できたようだった。

川尾さんの「習字は枠の中に収めるけれど、書道は紙をはみ出して書いてもいいので、いまからはみ出して書いてみてください」という言葉に、子どもたちもハッとさせられたようだった。

この日、川尾さんが書いたのは「生命」という文字。
「中川先生は生命感あふれる作品を描いています。
バラの絵もたくさん描かれていますが、いろいろな生きているものを
愛した人なのではと思って、この言葉を選びました」と川尾さん。

書からデザインまで。多様な作品に触れる

中川一政は日本における洋画の黎明期から活躍した日本を代表する洋画家のひとり。
戦後間もない1949年から、1991年に亡くなるまで真鶴のアトリエで絵を描き続け、
その多くがこの中川一政美術館に収蔵されている。
また一政は油絵だけでなく、書の作品も数多く残しており、書家としても人気が高い。
今回のイベントは、そんな一政の書家としてのすばらしさにも触れてほしいと
美術館で開催された。

現在開催中の企画展『中川一政の装丁とデザイン』(3月28日まで)では、
一政の書の作品も展示するほか、本の装丁や挿画、パッケージ画など、
一政の多様な作品に触れることができる。
川尾さんも、興味深く展示作品を見て回った。

一政の書はとても独特。少し角張った文字だが
大小が異なり整然としておらず、バランスが悪いようにも見える。
が、それがとても味わい深く、どこか人間臭さが感じられる。

川尾さんはそんな一政の書はとても上手だという。
「非常に書をよく学んでいらっしゃると思います。そのうえでどうバランスを崩すか、
そのズレの妙をよくご存知だったのではと思いますね。
文字の大きさも含めて、とても計算されていると思います」

中川一政美術館のロゴも一政自身が書いた。「このバランスの崩し方がおもしろいですね」と川尾さん。赤いマークは、矢印を一政がデザインしたもの。

一政はきれいな楷書も当然書けるうえで、既成概念にとらわれず、
どう作品として美しく見せるかを考えていたのではないかというのが川尾さんの推測だ。
その証拠に、もともとの文字のうまさが、ところどころに表れているという。

「作品ではうまさを出したくなかったんでしょうね。技を見せないようにしているけど、
実はその裏にはたしかな技がある。そこがかっこいいですね」

「先生の書は本当に上手なんです。それをみなさんに知ってほしい」

一政の書を見ながら、何度も「かっこいい」を連発していた川尾さん。
もうひとつ着目したのが、書の作品における色。
通常、墨の色は均一であるのがふつうだが、
一政の作品ではひとつの作品の中にも墨の濃淡があり、
それもわざとそのようにしているのではないかと見る。

また色がついた線で枠を描いたり、文字の背景に色があるものもあるが、
それは、「料紙」から自分で描くということでは、と川尾さん。

「日本では平安時代に和歌を書くことから書が広まりました。
その和歌を書く紙である料紙には、
いろいろな絵や模様を施すという文化があるのですが、
料紙から自分でつくるということをされていたのでしょうね。
そういうところも、絵画を描く人だなと思います」

写真提供:中川一政美術館

真鶴の潮風を受け
オーガニックで果樹を育てる
〈オレンジフローラルファーム〉

自然と共存しながら、クリエイティブなことをする

神奈川県真鶴半島の先端、「お林」と呼ばれる森の少し手前にある入り口から
ゆるやかな坂を下りると、眼下に相模湾を望むウッドデッキテラスが見えてくる。
テラスを中心に、海からの風と太陽の光をたっぷり浴びた柑橘がたくさん植えられ、
果実や葉がやわらかい春の光に輝いている。

ここ〈オレンジフローラルファーム〉は、真鶴に移住して13年目の
佐宗喜久子さんたちの会社が運営する果樹園。
スローフード発祥の地、イタリアの“自然と人と食”の考え方に賛同し、
2002年からイタリアスローフード協会の国際会員に登録しており、
ナチュラル&オーガニックにこだわった、 皮まで食べられる安心なものを提供している。

ウッドデッキテラスにはテーブルなどが用意され、BBQなどに利用できる。 坂を下りたところにもレモン畑がある。

レモン、ライム、みかん、ダイダイ、プラム、ブルーベリーなどが実り、
11月にはさまざまな花が咲くオレンジフローラルファーム。
農薬を使わずに自然の恵みを生かし、海からの風が吹き抜ける畑は
お林からの落ち葉と適度な塩分で、良い腐葉土ができる。

ここでは果樹園でできた柑橘を限定で通信販売するほか、
レモン狩りや農業体験などの各種プログラムも行っている。
「来園者に丁寧に対応したいので、予約制にして
一度に対応する人数の上限を決めています」と佐宗さん。

果樹を丁寧に育て、来園者にも丁寧に接してくれる佐宗喜久子さん。11月中旬から12月はみかんの収穫期。(写真提供:オレンジフローラルファーム)

実は佐宗さんは、果樹園を運営しながら、
海外企業のコンサルティングなども行っている。
そしてこの環境が、それらのビジネスにもいい影響を与えているという。

「自然と向き合っていると、謙虚になるんです。自然と共存することで、
心が広くなって、ビジネスの現場でも広い視野を持てるようになった気がします。
多忙な日々のなか、こういった環境ではものすごくリラックスして
クリエイティブなことにも専念できます。
都会にいるときよりももっといい仕事ができるようになっている、
それはたしかですね。心と体のバランスが、真鶴に来てとれ始めたんです」

一見関係のなさそうな果樹園の運営と海外とのビジネス。
しかし、佐宗さんは真鶴という環境にいることを生かし、
楽しみながらビジネスに取り組んでいるようだ。

葉裏にいいレモンがあることが多い。5月には柑橘の花が咲き、近隣にも爽やかなシトラスの香りが漂う。「レモン狩りを始めた当時は、オレンジフローラルが日本で初めてだったと思います」と佐宗さん。

実を枝から切ったあとは、ほかの実を傷つけないようにもう一度ヘタを切る。とれたてのヘタからはレモンの芳香が。

8組限定! 日本一寒い湖、北海道朱鞠内湖の スノー探検ツアー

日本最低記録マイナス41.2度をマークした湖での、スノー探検ツアー開催!

北海道の道北エリアにある幌加内(ほろかない)町。
まちの北部にある〈朱鞠内湖〉(しゅまりないこ)は、日本一の広さを誇る人造湖です。

深い原生林に囲まれたこの湖は、
夏はキャンパーや観光遊覧、冬はワカサギ釣りで人気のスポット。
東京ディズニーランド約30個分の面積に大小13の島々が
浮かぶ幻想的な雰囲気が魅力です。

なんと冬には、日本最低記録マイナス41.2度をマーク(気象庁非公式)したという
この湖で、限定8組のための自然体験〈スノー探検ツアー〉が行われます! 
2泊3日の行程で、日付は2017年3月24日(金)・25日(土)・26日(日)。
参加料金は大人2人・子供1人で100,000円、大人1人・子供1人で60,000円です。

地元のガイドさんを案内役に行われるプログラムは、
モービルにソリでひいてもらう雪上モービル体験や、
テント内でオリジナルランチメニューを食べる湖上ランチ、
ワカサギ釣り&釣りたての試食に、地元食材のディナー、焚火bar&マシュマロカフェなどなど、
楽しいアウトドア体験がたっぷり詰まっています。

〈ギャラリーミグラード〉 世界自然遺産のまち、 羅臼町の新たな文化発信拠点

知床の大自然や漁業文化を広く伝える場所

北海道唯一の世界自然遺産・知床半島の南東部に位置する羅臼町。
流氷とともにたくさんのプランクトンが運ばれる羅臼の海は多くの魚介類を育み、
クジラやシャチなど海洋生物の楽園として知られています。

その羅臼の中心街にある〈道の駅知床・らうす〉に隣接し、
ひときわ目を引くネイビーブルーの建物が、
羅臼の観光と文化の情報発信スポット〈ギャラリーミグラード〉です。

2016年夏のオープン後、羅臼ならではのテーマで写真展を開催し、
カフェスペースやギフトショップも充実させてきました。
「進化し続けるギャラリー」として、町内外から注目を集めています。

羅臼の深海のような色の壁が特徴。隣接する道の駅 知床・らうす駐車場から入り口まで小道が続いています。海と渡り鳥がモチーフのロゴが目印です。

ギャラリーミグラードの構想は、2015年冬、
知床羅臼町観光協会に勤務する羅臼町地域おこし協力隊の
中村絵美さんらによって始まりました。

もともと羅臼は、雄大な自然や野生動物を撮影するため世界中の人が訪れる場所。

「写真撮影ツアーなどの自然観光をもっとPRしたい」

「天候に左右される自然体験以外でも、地域の自然や文化を深く知ってもらいたい」

と知床羅臼町観光協会が木造2階建ての旧ユースホステルをリノベーションし、
ツアーデスクを併設するギャラリーの準備が進みました。

自身も美術家であり、ギャラリーの空間デザインを手がける中村さん。

「羅臼の大自然は人の心を豊かにする魅力を秘めています。
そんな大自然をまちの文化として捉えることは、
地域の自然を守ることにもつながっていくと思うのです」

ギャラリー改装を監修した地域おこし協力隊の中村絵美さん(左)と、同じく協力隊の阪田裕子さん(右)。阪田さんはエゾシカ革小物の作家としてギャラリー内で作品販売も。

当初、「ギャラリー」という言葉にピンときていなかった地元の人たちも、
中村さんらの思いに共感し、観光関係者や漁業者を中心に、
十数人がボランティアで改装作業に協力してくれました。

1階の4室の展示室は、美術作品の特性を際立たせるため、
壁、天井、床をすべて白で統一した「ホワイトキューブ」に。
多目的スペースやトイレ、エントランスも、
10年以上空き家だったとは信じられないほど、明るく開放的な空間に生まれ変わりました。

「じゅうたんをはがして床を張り替える作業に始まり、
壁のペンキをむらなく何度も塗り直すなど苦労しました。
『何でこんなに塗るんだ!』と当時は地元の人に言われましたが、
実際に展示が始まると『作品が映えるな』と納得してもらえました」

知床岬の昆布漁を紹介した展示。知床が世界遺産になる前の貴重な風景や歴史が紹介されました。(写真提供:ギャラリーミグラード)

2016年7月のオープン時には、実際の羅臼昆布漁のシーズンに合わせ、
郷土写真展『The Last Kelp Harvesting-知床岬の昆布漁』を開催。
地元の人に借りた昆布漁に関する古い写真を中心に、
地元の人から聞き取った話をまとめ、
大正時代から現在に至るまでの昆布漁の歴史をひも解く展示でした。

アートでまちをもっと幸せに!
〈真鶴まちなーれ〉

商店街に、もう一度賑わいを

2017年3月4日、神奈川県の真鶴町で、
〈真鶴まちなーれ〉というアートイベントが始まる。

真鶴まちなーれは今回で3回目。期間は3月20日までの17日間で、
期間中まちの各所に現代アートの作品が展示される。
また、同時に「アートで遊ぶ」をテーマにさまざまなワークショップも開催される。

実行委員は有志で集まった7人。真鶴生まれの人もいれば、
移住してきた人も、隣町の湯河原から参加している人もいる。
年齢も20代から50代までさまざまだ。

取材に応えてくれたのは実行委員のうち4人。左から平井宏典さん、遠藤日向さん、卜部美穂子さん、草柳采音さん。

今回まちなーれの中心となる会場は、真鶴駅から港に向かう途中にある、
「西宿中通り(にししゅくなかどおり)」と呼ばれる商店街。
普段はシャッターが降りる店が多く静かな通りだが、
かつては「真鶴銀座」とも呼ばれるほど賑わいを見せた商店街であった。

西宿中通りの交差点。両脇のシャッターが降りるお店も、今回のまちなーれの会場となる。

「私が子どもの頃おつかいに行っていたときは、
シャッターはほとんど開いていたんです。お店があって、にぎやかな場所。
人と人が買い物の間におしゃべりをしたりするようなことが、
ほんとにあった場所なんです」

そう語るのは、真鶴まちなーれの実行員のひとりである草柳采音(ことね)さん。
現在大学3年生だ。

第2回目からまちなーれに関わっている草柳采音さん。真鶴生まれ、真鶴育ちで、実家はまちの人気酒屋〈草柳商店〉。

今回のまちなーれのテーマは「懐かしい賑わい 新しい眺め」。
なんとこの西宿中通りの閉店したお店にアート作品を展示し、
かつての賑わいを取り戻そうというものだ。

対象となるお店は、元魚屋、元文房具屋、元薬屋、元中華料理屋などさまざま。
アート作品の展示だけでなく、3月19日(日)には
ワークショップもこの通りで一斉開催する。
この日が今回のまちなーれの最も盛り上がる日だという。

真鶴まちなーれの楽しみ方

まちなーれがほかの芸術祭と違うところは、
アート作品を巡るのに、自分たちで自由に訪れるのではなく、
1日2回行われるガイドツアーに参加する必要があるところだ。
この仕組みについて、実行委員長である卜部美穂子さんは言う。

「現代アートって難しくて、私も初めて見たときに
どう見ていいのかわからなかったんです。だけどガイドツアーに参加することで、
少しだけアーティストの考えていることにアクセスできたりするんです。
アートって答えがないと思うんですけど、アーティストの考えることに
少し触れるだけで、世界が広がる感じがする。
ガイドツアーで回ることで、もっと広がりが見えると思うから、
絶対参加してほしいですね」

実行委員長の卜部美穂子さんは真鶴への移住者。第1回目のまちなーれから、子育てをしながら関わる。

ガイドツアーは、アートに興味がある人も、初心者の人にも楽しんでもらいたい、
そんな思いが込もった仕組みなのだ。

さらに、このツアーの魅力は作品についてよりよく知ることができるだけではない。
それは「対話」による新たなつながりだ。
地元の大学生の遠藤日向(ひなた)さんはこう言う。

「ガイドツアーのなかでは、真鶴の話をすることもあれば、
すれ違ったまちの人と交流することもあります。
ときには、ガイドさん以外で、長く真鶴に住んでいる参加者が
ガイドし始めることもあるんです(笑)。昔はこうで、ここの道は通れたんだとか。
外から来た人と、まちの人。いろんな方向から作品を楽しめる要素が
詰まってるんです。1回だけでなく、何度でも参加してほしいですね」

遠藤日向さんは草柳さんの幼なじみ。同じく現在大学3年生だ。

小道が多く、歴史もある真鶴は、歩いていると思わず隣にいる人と話したくなるまちだ。
だからこそまち歩きをするだけで交流が生まれるのかもしれない。

みかん畑でドッグラン? 
歴史と自由なスタイルが入り交じる
真鶴の観光農園〈松本農園〉

絶景ロケーションの農園を散策

「あの高い建物が横浜のランドマークタワー。今日はスカイツリーが見えないねぇ」

神奈川県の西、真鶴駅から車で山道を走ること約10分。
松本茂さん一家が営む〈松本農園〉に到着すると、
その眺めに思わず「わぁ」と声が漏れた。
視界を遮るものは何もなく、相模湾を眼下に、
三浦、房総、大島、初島まで見渡せるのだ。空も海も青く美しい。
なんて気持ちのいい場所だろう。

ときに大きな勾配のある散策コースは、1周すると程よい疲労感に包まれる。園内の看板はすべて松本さんの手づくり。

約5ヘクタールにも及ぶ敷地には、みかんの木が4000本も植えられ、
繁忙期の10月から12月にかけては1日に500人のお客さんが
みかん狩りをしにやってくるという町内最大規模の観光農園だ。

3月下旬から5月上旬にかけては、甘夏をはじめ、
レモン、キンカン、ニューサマーオレンジなど
10種類ほどの柑橘を楽しめる雑柑狩りも行っており、
2月上旬のこの日も園内には鮮やかな実がなっているのを見ることができた。

このほかにも水仙花摘みやクロスカントリーとドッグランのコースも設置。
なんと犬のブリーダー事業も手がけ、園内にはレンタル犬もいる。
いずれもお客さんの要望に応えるかたちで、さまざまな事業に取り組んできた。

みかんの木を炭にしている松本さんは、みかんの実の炭もつくっている。お菓子の空き缶に並べるのは、窯の中で型崩れするのを防ぐため。松本さんのアイデアから生まれたみかんの炭は商品化され、観光協会では真鶴土産として販売中。オブジェに、冷蔵庫などの防臭材にと人気がある。

茂さんと長男の悟さん、手伝ってもらっている男性スタッフの3名で
畑の手入れや贈答用のみかんの出荷作業を行い、
茂さんの妻の紀子さんと悟さんの妻りえさんが接客を担当しているという。

先代から続く、規則に縛られない農業のかたち

松本さんは、東京農業大学で学んだ後、アメリカで1年間の農業研修を経験。
帰国後すぐに家業を継ぎ、40年以上にわたり運営に携わってきた。
松本農園の特徴は、除草剤は一切使用せず、雑草を刈りこんで肥料とし、
農薬も極力減らした、環境に負担のかからない農法を採用していること。
雑柑に至っては、農薬も除草剤も一切使わずに栽培しているそうだ。
その理由はいたってシンプルで、「畑の真ん中に自宅があるから」。

「やたら農薬を使うと、全部自分のところに返ってくるでしょう? 
その昔は、農薬もいまと違って『虫が死ぬか、人間が死ぬか』と言われるくらい
危険なものも多かったの。農薬をまいたところにはドクロマークをつけて、
立ち入り禁止にしたりしていたんだよ。でも、うちではそれができない。
この環境がいまのやり方につながったんだね」

農薬をあまり使わず、しかもこれだけの広さの農園となると、草刈りは大変。
農家にとって草刈りは大仕事だとよく耳にするが……?

「いや、楽しいよ~! 意外にね、農家の人って、草刈りを楽しんでやってると思う。
だってほら、機械で刈っていったところがきれいになるじゃない。
俺なんて、ゴルフに行くのと変わらないって思ってるよ。腰の振りが似てるでしょ」

茂さんの言葉と目の前に広がる景色がときに重なる。
おおらかで、たくましくて、気持ちのよい風を感じるのだ。
そんな快活さの裏には、父・敬さんの決断も影響しているようだ。

「うちは親父の代から農協に入っていないんだ。
だから、規則に縛られることなく、自分たちの好きなようにやってこれた。
この農園自体は明治時代からあるんだけど、観光農園を始めたのはここ50年くらい。
それ以前については、親父が話したことが新聞記事になってるよ」

巨大な宝石が海辺にゴロゴロ?! 冬の十勝ならではの絶景・ 豊頃町〈ジュエリーアイス〉

北海道の東南端に位置する豊頃(とよころ)町。
道内で3番目に大きい十勝川が広大な平野を流れ、
十勝地方開拓の発祥地でもある大津に向かってのびていきます。

冬になるとその十勝川の河口には
極寒の地ならではの幻想的な風景が出現。
海岸沿いにキラキラと輝くあるものが無数見られます。

それが〈ジュエリーアイス〉と呼ばれる氷の塊。
「太陽に照らされて輝く様子がまるで宝石のように美しい」、と
そのように呼ばれるようになったそうです。

透明度の高い氷が海と空の青を取り込み、清らかな光を放ちます。

太陽にかざすと光が拡散されてさらにきれい。

十勝地域は雪が降る日が少ないため非常に寒く、
内陸側ではマイナス25度を超えることもよくあるそう。
その冷気が十勝川河口付近に押し寄せることで
ジュエリーアイスの元となる氷が大きく成長していきます。

海へと流れ出した氷たちは天候の変化により砕かれ、
波にもまれて角が丸まりながら
大きな波によって大津海岸に打ち上げられます。
その氷がジュエリーアイス。
他の地域では見る事のできない、自然たちからの贈り物です。

色んな形のジュエリーアイスが数えきれないほどあります。

手のひらに乗せられるサイズをジュエリーアイスと呼ぶそう。色んな形を集めてみました。

さらに大きい畳サイズの巨大な氷塊も。(この直後に筆者はすべってこけました。乗る時は気をつけて!)

海岸沿いには遮るものが何もないため、
カメラ愛好家たちの人気スポットにもなっているそう。
寒さを忘れてしまうほどの美しさ、
そして、暖かくなると消えていってしまうはかなさも魅力なんでしょうね。
冬の十勝に行く機会あればぜひ立ち寄ってほしいスポットです!

information

豊頃町ジュエリーアイス 

見ごろ:毎年1月から3月上旬。

詳細は豊頃町のホームページにてご確認ください。

Web:豊頃町ホームページ

真鶴の豊かな海を発信する
〈ディスカバーブルー〉と
〈真鶴町立遠藤貝類博物館〉

磯の下に広がる世界

「海で遊ぶ」というと、どんなものを思い浮かべるだろうか? 
海水浴やサーフィン、スキューバダイビングなど、
海の中に入って楽しむものを想像する人が多いかもしれない。
しかし、神奈川県南西部にある真鶴町では、海に入らなくても遊ぶことができる。
「磯遊び」だ。

真鶴半島の先端、崖の上から急な階段を降りると、180度海が見渡せる磯にたどり着く。
右を見れば伊豆半島。左を見れば三浦半島や、遠くに房総半島も見える。
この場所、実は潮が引くと、正面にある「三ツ石」と呼ばれる
3つの大きな岩までの道が現れる。そうなったときが磯遊びのチャンスだ。

正面に見えるのが三ツ石。引き潮のときだけ陸続きに歩くことができる。

「磯の観察をするときは、引き潮になるときを狙います。
風向きによって波が立っている場所が変わるので、
なるべく穏やかなところのほうがいいですね」

楽しそうにそう語るのはNPO法人〈ディスカバーブルー〉の寺西聡子さん。
真鶴に事務所を構えるディスカバーブルーは、海の魅力や生き物を知ってもらうために、
町内外に向けてワークショップや研修を行う団体だ。
取材中も寺西さんは、滑りやすい海藻のつく岩の上を慣れた足で飛び越え、
どんどん先に行ってしまった。

ディスカバーブルーの寺西聡子さん。2012年から活動に参画したという。

寺西さんが磯に入って数分。あっという間にナマコを見つける。

「これは脱皮直後のヒライソガニです。触ってみるとわかりますが、脱皮したてだとまだ甲羅がやわらかいんです」

遠くで見ればただの岩場でも、石を持ち上げるだけで違う世界が広がる。
たった数分でそのことを実感できてしまった。

大地と人が守った生態系

寺西さんによると、真鶴の海にこれだけの生き物が集まるのは偶然ではないという。
それは真鶴半島の成り立ちにまで遡る。
真鶴の土地はもともと、火山の噴火によって流れ出た溶岩でできている。
砂が堆積した土地と違い、真鶴のように溶岩でできた土地の場合は、
固定されているので海藻が育ちやすい。海藻が育つと、それを食べる生き物が増える。
さらにその生き物を目当てに魚が集まる……というように生き物が増えていくのだ。

もちろん、神奈川県内だけでも三浦や葉山など、砂浜でなく磯の海岸はある。
しかし、その中でも真鶴は圧倒的に生き物の数が多いという。

「真鶴は磯の手前に道路を挟んでいないんです。山から海まで一直線につながっている。
これはすごく生き物にとっていいことなんです」

神奈川県の海岸線沿いの多くには、大きな道路が走る。
しかし道路があると、車の騒音やライトなど、
生き物にとっての海の環境が悪くなってくるのだという。
しかも、土地がコンクリートで埋め立てられていると、
雨が降ったときに本来土を通り抜けて流れるはずの雨水が直接海に流れ込む。
そうすると海水の塩分が急激に下がり、海の生き物が生きづらくなってしまうのだ。

真鶴は半島が突き出ているため道路が海岸線沿いを走らない。
代わりにあるのが「お林」と呼ばれる豊かな森だ。
かつて皇室が所有していたこの森は開発から免れ、
いまでも県立自然公園として保護されている。

「土地と歴史。あとは海流や海の深さ。いろんな条件が重なって、
真鶴は海の生き物にとってすごく生きやすい環境になっているんです。
私もすべての海に行ったわけではないですが、石をひっくり返すだけで、
あんなに簡単にナマコを見つけられるところはなかなかありません」

旅のロマンを掻き立てる! 『海駅図鑑 海の見える無人駅』 旅好き&鉄道好き必見の ガイドブック

全国の海の見える絶景の無人駅がずらり!

「海が見たい...」
誰にでも、旅に出たくなる時がありますよね...。
そんな時に広げたい書籍『海駅図鑑 海の見える無人駅』が発売されました。
日本全国にある、海の見える無人駅を“海駅”と名付け、
オススメの海駅を写真とともに紹介するガイドブックです。

『海駅図鑑 海の見える無人駅』

なぜ、海の見える無人駅は、こんなにも心地いいのか?!
本書では、北海道の釧網本線から九州の日南線まで、
日本全国津々浦々にある30の駅を紹介。
駅の佇まいから歴史や土地の事まで、丹念な取材で
掘り下げた一冊です。

海駅の定義はこちら。
眺めているだけで、疲れた心を癒やしてくれそうです。

・駅のホームから海が見える(美しい磯や浜が見える)

・ホームからの眺めが優れている(視界が開けている、海を取り巻く絶景がある)

・レトロな雰囲気がある(木造駅舎や古いベンチなど、鄙びた駅の佇まい)

・駅員がいない(無人駅)

・ひっそりとした趣きがある(駅の周辺に大きな人工物がなく、静けさがある)

・駅周辺に知られざる場所や物語がある(海駅から「その先の旅」ができる)

〈真鶴町立中川一政美術館〉で まちの美術館の新しい魅力を発見!

デザインに注目した企画展

神奈川県の真鶴半島にある〈真鶴町立中川一政美術館〉。
長年、真鶴のアトリエで絵を描き続けた、戦後日本を代表する洋画家のひとりである
中川一政の作品を所蔵する美術館です。
コロカルで展開中の特集「真鶴半島イトナミ美術館」でも
美術館について紹介していますが、現在この美術館では
『中川一政の装丁とデザイン』という企画展が3月28日まで開催されています。

中川一政は、油絵のみならず、書や陶芸、挿画まで、多様な作品を残したアーティスト。
その作品のなかから今回はデザインという視点で、
本の装丁や商品パッケージの原画を紹介。
日々、大きなキャンバスに風景を描き続けた一政はまた、
挿画などにおいてもすぐれた仕事を数多く残していたことがわかります。

また一政が、生地に直接柄を描いたネクタイも10年振りに展示され、
デサインという側面からも一政の作品を見ることができる、興味深い展示です。

〈PANZA Okinawa〉 パンザ オキナワから海に向かって ダイブ! ダイブ! ダイブ!

沖縄県恩納村にビーチアクティビティの新名所が誕生!

日本列島を大寒波が襲い、毎日寒い日が続いていますが、
真冬でも気温20度前後と楽園のような気候なのが、沖縄県恩納村。
国内有数のリゾート地として有名なこの恩納村に、新たな名物が誕生しました。

シェラトン沖縄サンマリーナリゾート内に2月6日にオープンしたのは、
ビーチアクティビティ施設〈PANZA Okinawa(パンザ オキナワ)〉。
海岸では日本最長250メートルの〈MegaZIP(メガジップ)〉と、
バンジーのように高さ13メートルからダイブする、
新感覚フリーフォール〈GoFALL(ゴーフォール)〉。
スリル満点の新アクティビティをさっそく体験してきました。

メガジップは、美しい海と砂浜を眼下に、風を切って走ります。なんとも爽快! 
東シナ海と空の青さを堪能できる昼間でもいいですが、
海に沈む夕日を見ながら滑走するのもおすすめです。

30秒ほどの空中遊泳は1年中楽しめ、
3月にニューオープンするシェラトン沖縄サンマリーナリゾートの
室内&屋外プールやスパ、ビーチサイドカフェとの行き来も可能です
(プールやスパは宿泊客のみ利用可能)。

〈真鶴なぶら市〉
地魚から家庭菜園の野菜まで。
人と人をつなぐ手づくりの市

新たな出会いや交流の場に

「なぶら」という言葉をご存知だろうか。
なぶらとは、海面で魚の群れが飛び跳ね、バチャバチャ集まっていることを指す。
このなぶらをそのまま名前に使った〈なぶら市〉という市が、神奈川県真鶴町にある。

なぶら市は月に一度、最終日曜日に真鶴港の岸壁広場で行われる。
始まってから2017年2月で2年。すっかりまちにも定着し、
より良いものを買おうと朝10時の開始前から港に集まる町民もいる。

真鶴は港町だけあって、なぶら市では鮮魚や干物も販売している。
真鶴を拠点としているオーガニックワインやハンドマッサージといった
お店の出店もあれば、普段は販売していない手づくりの品を出す人もいる。
キッチンカーによる食べ物の販売もあり、食べる場所も用意されているので、
港前で海風を感じながら食べることもできる。

移動販売車「真鶴おさかな号」に乗せて、漁協が直接地魚を販売。(写真提供:なぶら市実行委員会)

写真提供:なぶら市実行委員会

なぶら市の実行委員である朝倉嘉勇さんは、真鶴町役場の産業観光課に勤めている。
朝倉さんは、なぶら市が始まったきっかけをこう語る。

「もともとは町長の指示で、町民と役場の職員を合わせた
プロジェクトチームをつくったのが始まり。
フェイスブックを始めたり、町の看板をつくったりしていくうちに、
『人が交流する場をつくりたいね』という話になったんだよね」

取材した12月のなぶら市当日はクリスマス。サンタの帽子をかぶりながら話してくれた朝倉さん。

その言葉の通り、なぶら市にはたくさんの町民が集まる。
もとから真鶴に住んでいる人もいれば、
近年真鶴に移住してきたばかりの人もやってくる。
そこで人と人を紹介しあって、新たな出会いになることもよくある。
なぶら市がハブとなり、人と人のつながりの輪が広がっていくのだ。

「店が増えないとか、いつも同じものしか売ってないとか、
いろんな文句も聞くけど、でもみんな来るんだよ(笑)。
それってなんでかって言うと、ここに来ると話をする人がいるからだろうね」
と朝倉さんは笑う。

月に一度、ここに来れば誰かに会える。この日も移住者同士で近況報告をしあっていた。

「継続性のあるイベントにしたい」という思いから、
なぶら市は町のこれまでのほかのイベントと違い、補助金に一切頼っていない。
けっして無理をしない、自分たちのペースで運営する。

「頑張りすぎない。かといって続けていくためには締めるところは締めないといけない。
そのバランスが大事かなと思うね」と朝倉さんは言う。

たしかにメンバーを見ていると、運営にピリピリした空気はなく、
とにかく楽しそうだ。13時になぶら市が終わり、片づけも終わると、
「反省会」と称した飲み会が夜まで続くという。
誰よりも運営メンバー自身がなぶら市を楽しみにする。
だからなぶら市は、この2年間欠かさず毎月行われてきたのだろう。

なぶら市の本部でお客さんと話す朝倉さん(写真左)と、同じく実行委員の青木理佳さん(写真中央)。本部からはいつも笑いが絶えない。

実行委員であり、町民の柴山高幸さん(写真左)は、自身が真鶴で運営するファブラボ〈真鶴テックラボ〉の技術を子どもたちに披露していた。