スノーシューで真っ白な湿原へ

スノーシューをはくと雪の上を楽に歩くことができます。ツアーでは積雪が多いときに使います。
カヌーの次は湿原ウォッチングです。カヌーポートから車で数分移動し、
二本松の丘という展望地の近くへ。展望地は小高い丘の上にあるため、
ガイドの斉藤さんと一緒にスノーシューを装着して登り降りする約1時間の散策です。

「この穴に手を入れてみて。けっこう深いでしょう」
散策の途中、枝が落ちて幹にぽっかりあいた穴を、斉藤さんが指差します。
手を入れると確かに見た目より深く、木くずがふかふかしています。
「これは地面に近すぎるけれど、こんな穴をエゾフクロウやエゾモモンガが利用するんですよ」
ほかにもユキウサギの足跡やエゾシカの寝床など、雪上には動物たちの痕跡がいっぱい。
解説してもらうことで、動物たちが行き交う風景の想像が膨らみます。

エゾシカが寝床に使ったと思われる場所。

ユキウサギが丘から駆け下りてきたときの足跡。

ツルウメモドキの赤い実が、青空に映えていました。
少し急な坂を登り、少々息が上がったところで展望地に到着。
目の前には釧路湿原を見渡す壮大な眺めがありました。
蛇行する釧路川、冬枯れの木々、ボコボコと不思議な形状をした
湿原特有の草の塊・ヤチボウズ、遠くには釧路市街にある製紙工場のシルエットも見えました。

二本松の丘からの気持ちのよい眺め。

展望地から振り返ると、噴煙あがる雌阿寒岳(めあかんだけ)もくっきり見えました。
二本松とは、近くに大きなエゾマツが2本あることから名づけられた場所です。
斉藤さんは「ここは義経伝説があるところ。
北海道に逃げた源義経が休憩して弁当を食べ、
箸を差したのが2本のエゾマツになって成長したと言われています」
あくまで伝説ですが、確かにお弁当を広げてひと休みしたくなるのもわかる見晴らしのよさ。
美しい銀世界を前に、爽快感で満たされ、
「よし、明日からも頑張ろう!」なんて不思議と前向きな気持ちになります。
言葉で説明するのは難しいですが、自然の持つ大きな力に癒された気分でした。

眺めを楽しみながら坂道を下ります。前傾姿勢になり、スノーシューとストックを上手く使うのがポイント。

釧路川本流コースの様子。通常はスガワラカヌーポートから塘路湖まで約6キロの体験となります。(photo:釧路マーシュ&リバー)
釧路マーシュ&リバーの冬のツアーは1月初旬から3月まで。
釧路市内のホテルへの送迎もあるので、
冬道運転に自信がない観光客でも安心して参加できます。
釧路川や釧路湿原には冬だからこそ出合える景色があり、
野生動物たちの営みを垣間みることができます。
ガイドさんの豊富な知識に耳を傾けながら、
寒さ忘れる貴重な体験をしてみてはいかがでしょうか。
information
釧路マーシュ&リバー
住所:北海道釧路郡釧路町河畔4−79
TEL:0154−23−7116
釧路湿原ウインターカヌー&湿原ウォッチング
2名以上でお申し込みの場合大人1名10000円
(1名参加の場合は13000円、傷害保険別途500円)
※所要時間約4時間
information

北海道には、カヌーはもちろんラフティングやトレッキングなどのアウトドアから、食や工芸などの体験を楽しめるコンテンツがたくさん。詳しくはこちらから→
