「商店街サンド」とは、
ひとつの商店街(地域)で売られているパンと具材を使い、
その土地でしか食べられないサンドイッチを作ってみる企画。
必ずといっていいほどおいしいものができ、
ついでにまちの様子や地域の食を知ることができる、一石二鳥の企画なのだ。
今回は、築地や銀座にほど近い東京都中央区月島にやってきた。
月島は明治25年に東京湾を埋め立てて誕生した、人工の島だ。
当時は富国強兵の国策に沿って重工業化が進み、
鉄工所や工場が多く並んでいたという。
隅田川沿いには海運業や倉庫も並び、
労働者が流入、人口が急増したのだそう。

このメンバーで向かいます。後ろは子育て支援施設〈グロースリンクかちどき〉の遊び場。
今回ご縁があって一緒に商店街サンドを作ることになったのは、
月島近くに住む3歳から6歳の子どもたちと、その親御さん。
グロースリンクかちどきの人気イベント〈おにぎ隣人祭り〉を
主催する親子食育のプロ集団〈Foozit〉さんに、
一緒にワークショップをやりたいとお声がけいただいたのだ。
ちなみに〈おにぎ隣人祭り〉とは、
参加者の郷土の食材を使っておにぎりを作る
体験型食育×地域コミュニティイベントだそうだ。

おにぎ隣人祭りの様子。
〈郷土の味〉をぎゅっとまとめて楽しむところが
商店街サンドと似ていておもしろい。
いつもはおにぎりを握るメンバーが、今回はサンドイッチに挑戦。
はたしてどうなるのか楽しみである。

やんちゃな男の子たち。ふたりからカメハメ波を受けているのは今回声をかけてくれた〈グロースリンクかちどき〉の斎藤雄介さん。
なお今回は時間の都合で、
事前に斎藤雄介さんと一緒にパンを調達してきている。
月島には名物パン屋さんがふたつ。
ひとつは、パンがよーく焼けている(というか焦げてる?)ことで
有名な〈みなみ屋〉さん。

下町のパン屋さんといった、年季が感じられるお店。

焼きが強いのが特徴。気になって、たまらずカツサンドを購入。あんドーナツをオマケしてくれた。

商店街サンド用に食パンを切ってもらった。こちらの焼き加減は普通だった。
もうひとつは、山口百恵さんのウェディングケーキをつくった、
というので有名な〈Tant Pour Tant(タンプルタン)〉さんのパン。
こちらは洋風で今どきな外観。

左がパン屋さん、右がケーキ屋さんになっている。

うん、どれもフカフカでおいしそうだ!

よっしゃ、食材探し行くぞー!
月島はもんじゃで有名なまちとあって、
浅草のような、いかにも下町の景色を想像する人が多いかもしれない。
確かに、もんじゃストリートや路地裏の長屋など
昔ながらの風景が見られる。

横道にそれると下町らしさ全開。
しかし実はここ、少し引いて見てみると、
まわりは子育て世代の移住者を多く受け入れる
タワーマンションに囲まれていることがわかる。

情緒残る月島西仲通り商店街(もんじゃストリート)。その奥には500世帯も入る新しいタワーマンションがニョキニョキと。おもしろい光景だ。
東京駅にもアクセスしやすいため、
小さい子どもを持つ働き盛りの世代に人気のエリアのようだ。
新しい都市型住宅環境の中に残るオアシス、
それが月島なのだ。

昼間からもんじゃ屋さんが開き、ソースの香りがただよう商店街。
元気いっぱいの子どもたちのあとについて行くかたちで
食材を探した。

いきなりスーパーに入ろうとする子どもたち。

ビルの中にあった神社を見つけて「おはようございます!」と元気にお参り。自由だ。