明石〈立ち呑み処 たなか屋〉 魚の棚商店街にある 当たり前のように魚がおいしいお店

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「魚の棚」の酒屋直営立ち呑み処で、昼から一杯。

私の生まれ育った駅から西へ3つ先の明石駅へ、
帰省に合わせて、たびのみ散歩。目指すは“魚の棚”。

私をはじめ地元の発音では「うおんたな」となる魚の棚商店街の歴史は、
明石城ができたと同時というから、400年にもなるそうな。
名前の通り、魚屋や海産物などを扱うお店がずらりと並んでいます。
この日はコウイカ3杯1000円、黒鯛のアラ200円など、
さっそく母と従姉たちとお買い物。見てるだけでも楽しい。
子どものころ八百屋、お肉屋と軒を連ねる市場や商店街に
手を引かれて行くことが多かったけれど、魚屋が断然面白かったことを思い出す。

威勢のよいおじさんの声はしゃがれていて、その店先の足下は濡れているのだけれど、
視線の先には、生きているものがたくさん並んでいたから。
ここ“魚の棚”でもそう。有名な明石タコは
値札を貼られた箱から足を出して、いまにも出てきそう。
そうこうしているうちにお腹も空いて
「立ち呑み処 たなか屋」の開店時間の12時となりました。

気鋭のジュエリーデザイナーが 語るものづくり。 「SIRI SIRI」前編

土地の技術で表現する統一感のあるものづくり

オバマ大統領来日時、横にいたキャロライン・ケネディ駐日大使が着用していた
クリアガラスチェーンが連なるデザインのネックレス。
それはメゾンブランドのものではなく、
日本のジュエリーブランド〈SIRI SIRI〉のものであった。

既存の金属や宝石など、
常識的なジュエリーの素材から脱却したものづくりが特徴のSIRI SIRI。
デザイナーの岡本菜穂さんは、
学生のときは建築やスペースデザインなどを学び、インテリア業界で働いていた。
しかし、次第に自分の表現としてジュエリー製作に興味を持ち始めた。

「昔から、アンティークのジュエリーが好きでした。
学校をさぼって買いに行ったりして(笑)。
高いものもあるので、あまりたくさんは買えませんが、
店員さんからウンチクを聞くのも好きです」と語る岡本さん。
ものづくりの背景が好きな理由を続ける。

「いまのほうが技術的には進んでいるはずなのに、手でしかつくれない時代のものでしか
表現できないものが結構あります。
ありもののパーツなんかも売っていないので、
すべて自分たちの手でつくり出さなければなりません。
きちんとつくられているものは、とても美しいです」

デザイナーの岡本菜穂さん

デザイナーの岡本菜穂さん。スラッとした素敵な女性。

建築などを学んでいた岡本さんは「構造が好き」。
その部分が、自然と建築やインテリアとジュエリー結びつける。

「建築やインテリアは、人間の身体や動きにあわせてデザインしないといけません。
ジュエリーも同じく身体に身に着けるもの。
“座る”ことも、“留める”ことも同じように構造的なこと。
それを考えるのが好きで、自然とリンクしていました」

SIRI SIRIは、先述のとおり金属などを使わず、
ガラスや籐などを使ったジュエリーが特徴的だ。
自身に金属アレルギーがあったこともあり、
金属を使わないジュエリーをつくりたいという「実験精神」もある。

「かごバッグとか、ガラスのコップとか、インテリアや雑貨だといろいろな素材があるし、
女性はそういう素材が好き。
既成概念にないものでも、デザイン次第できれいなものができないかなと、
いまでも常に考え続けています」

伝統技術を取り入れる意味

SIRI SIRIを代表するガラスの商品は、とてもカットが繊細で美しい。
それは江戸切子でできている。
江戸切子とは東京の下町に伝わる伝統的なガラスのカット技法。
だから“日本の伝統技術を取り入れたブランド”と紹介されがちだが、
それはSIRI SIRIのひとつの側面にすぎない。

「これはインテリアの話ですが、日本のプロダクトは、
いろいろなところから取って付けたようなパーツが多く、それが不自然に見えました。
一方、海外では、地元にあるものを使ってものづくりしています。
それが美しく見える要因なのではないかと思ったんです」

地元でできる範囲でやることで統一感が生まれ、“自然”な美しさが生まれ、
そうやって伝統が育まれていくという側面もある。
だからなるべく東京でのものづくりにこだわり、
“結果的に”東京下町へ通う回数が増えていった。
そのほうが、直接会ってコミュニケーションがとれる。
会って話したほうがスムーズなことも多い。至極当然のものづくり。

伝統工芸に関わって残していきたい気持ちはもちろんある。
しかしそれにこだわっているわけではないし、
誤解を恐れず言うなれば「需要のないものは廃れていってもしょうがない」ともいう。

「需要を無理矢理生み出すのではなく、いまあるもの、いま必要なものを。
それにともなう技術を残していけばいい。
技術を残すということを目的にするより、
結果的に残っていくことのほうがいいと思います」

プロダクトありきの技術であって、逆ではない。
意識せずとも、優れた技術を取り入れている。
そんな健全な流れを生んでいるのがSIRI SIRIといえる。

春スイッチが入った 名古屋の港まちからお届け! 『ぶらり港まち新聞』 No.08 はる号

愛知県『ぶらり港まち新聞』

発行/港まちづくり協議会事務局

ぶらり港まち新聞【08】はる号は、春スイッチが入った名古屋の港まちからお届け!まちの名物、灯台をかたちどった名店の紹介から、賢くもかわいい麻薬捜査犬「ブレイブ」くんの一日、子どもたちとかんがえる「防災+まちづくり」など盛りだくさん。

ぶらり港まち新聞
http://www.minnatomachi.jp/shinbun/

発行日/2014.3

「京都流スタンダード」をつくる。 「株式会社ウエダ本社」後編

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働き方が変わる、住めるオフィス

五条通に株式会社ウエダ本社のふたつのビルがある。
京都発のコミュニティデザインの拠点であり、
コワーキング(Co-working)といわれる働き方が可能なスペースを提供している。
コワーキングとは、事務所スペース、会議室、打ち合わせスペースなどを
共有しながら独立した仕事を行う共働ワークスタイルを指す。

株式会社ウエダ本社は京都で「事務機のウエダ」として知られる
オフィス用事務機器のディーラー。
文具の卸しからスタートし、今年で創業77年目をむかえるオフィス事務用品の会社である。

働き方と働く場から考えると、本当に良いオフィス環境とは?
こんな問いかけからはじまった。
株式会社ウエダ本社の岡村充泰社長にお話を伺った。 

「もともとうちの会社は事務機器のディーラーなんです。
チェンジワーキング(ワークスタイルの変革)のようなことは、
メーカーさんもみな言っています。
でもメーカーのチェンジワーキングは“器”ありきなんです。
しかしそれでは“働き方のチェンジ”にはならない。
“器”ではなく、いろんなひとが出入りすることによって“場”の価値が高まるんです。
そんな仕掛けをしていきたい」

KYOCA。ウエダ本社が企画・運営の「食とデザイン」の新しいスペース。

さっそく事務機のウエダビルと南ビルを見せていただいた。
1968年につくられたレトロなオフィスビルをリノベーション。
SOHOを意識したデザインで、現在22の団体が入居している。
入り口はアートスペース。そして多種多様な植物が印象的だ。

「リノベーションするときに、上のほうは住めるようなオフィスにしたんです。
これはなぜかというとSOHO、つまり住みながら働くということを意識しました」

と岡村社長。
住めるオフィスとはどういうことなのだろう。

「極端にいうとオフィスは無くなるよ、ということに立脚しているんです。
築四十数年たったビルを“レトロでかっこいい”と感じる層はどんなひとかなと考えた時に、
それはクリエイターだと思ったんですね」

そんなひとが集まり、働きやすいオフィスにしたいと考えた。
いわゆるノマドワークやシェアオフィスなどの視点だ。

「クリエイターの働き方は9時〜5時ではないですよね。
ゆっくりめからスタートして夜通しとか。そんな仕事の仕方がイメージできます。
そういうひとが集まる場所。
そうするとそれは寝泊まりができるオフィスだな、と」

南ビルは古いレトロなエレベータをあえて残し、可動部分だけを最新式に変えた。
オフィスにはバス、キッチン、トイレなどを充実させ、そのまま住める空間にしている。
仕事と暮らしがひとつになった働き方を前提とした創造空間。
店舗と住まいがつながり、いくつもの軒が連なる
京都の町家的生活の新しいカタチともいえる。

入居した団体が、有機的につながり創発し交流できるようなスペース。
フリーアドレス的な発想。そこにひとが集い、風合いが生まれる。

「食べ物と暮らす場所」をつくる KYOCA FOOD LABO 「株式会社ウエダ本社」前編

京都の新しい魅力、「市場」が注目されている

京都のまちが生まれ変わろうとしている。
京都駅から北西の方角、梅小路公園、丹波口駅の周辺、下京区西部エリア。
このエリアは古くは平安京の入り口、朱雀大路と重なり、
忠臣蔵や新撰組など、歴史の舞台にも何度も登場した京都島原の遊郭跡の博物館があり、
暮らしが息づく商店街、社寺,大学,文化・観光施設など、
魅力あるさまざまな施設等が集積する地域である。
2年前に京都水族館ができ、2年後には鉄道博物館ができる予定もある。
新しい京都の観光スポットとして今後、注目されているエリアだ。

そんななかでも注目されているのは京都中央卸売市場第一市場。
全国からの食材が集まり、京都の食を支える「市場」である。
鮮魚・塩干・青果、京野菜を中心に小売業者や料亭の求めに応じ多種多様な食材が集まる。
東京において築地が日本を訪れた外国人にも注目される観光スポットであるように、
京都の「市場」も「食」を体験するワンダースポットに変わろうとしている。

複合型商業施設「KYOCA」

京都青果合同の京果会館が複合型商業施設「KYOCA」へと変わる。

食べ物と暮らす場所〈KYOCA〉

その中心となるのが2014年7月にオープン予定のKYOCAだ。
京都中央卸売市場に隣接した京果会館がリノベーションされ、
食とデザインのラボラトリーとして生まれ変わろうとしている。

今回、新しい「京都」を「つくる人」として、
KYOCAの企画・運営をする株式会社ウエダ本社の岡村充泰社長にお話を伺った。
岡村社長は京都スタンダードを探求する「京都流議定書」のキーパーソン。
どんな「場」を目指しているのだろうか。

「“食とデザイン”をテーマに集い、学び、暮らせる場所をめざしています。
もともとKYOCAは、京都中央卸売市場第一市場に集まるすべての野菜・果物を扱う、
京都青果合同が持っていた古いビルのリノベーションから話がスタートしました。
通常、建築という意味でのリノベーションは
設計事務所と建築業者がいればできるのですが、
そうではなくて、いろんなひとが集まるとか、いろんなひとをつなぐ、
そういうことで価値を生み出していきたいという思いがあるんです」

岡村充泰社長

京都で「事務機のウエダ」として知られる事務機器のディーラー、株式会社ウエダ本社の岡村充泰社長。京都スタンダードを探求する「京都流議定書」のキーパーソンである。

KYOCAには「食」に関する複合的な出会いの場を演出する仕掛けがある。
1Fには市場から届く新鮮な食材のレストラン、
2Fにはこだわりの専門店、3Fは、食や地域に関する学びの場として、
ワークショップやイベントで人が集い、出会いを紡いでいく場、情報発信をする場となる。
住居スペースでもある4~5Fでは食に関心のある人が
事務所や住まいにすることもできる。

「世界でもこういう『食』の複合スペースは例がないんじゃないかと思います。
そして、ビルができたあと、いろんなひとが出入りすることによって
ビルの価値が高まる、そんな仕掛けをしていきたい」

今から30、40年前、ニューヨークのSOHOにアーティストなどが住み始め、
そこからまちが変わった。
下町はトレンドスポットとなり、その流れはマンハッタンからブルックリンにまで至ったという。

「そんな流れをKYOCAから生み出したい」と岡村さんは語る。

植松さんの語る 教育とものづくりの未来。 「植松電機」後編

前編:[ff_titlelink_by_slug slug='tpc-thi-tsukuru-001' append=' はこちら']

ものづくりの未来を子どもたちにたくす

多くの講演などに呼ばれる植松電機の植松 努さん。
最近では、モデルロケットの打ち上げやプラモデルづくり教室など、
なるべく子どもを対象としたものを実現しようとしているようだ。
ものづくりを媒体にして、子どもたちの未来を案じている。
その理由を「いまの子どもたちの職業観や進路選択の考え方は、
あまり健全ではないと思っています。
親が子どもを愛するばかりにラクさせようとしているから」と語る。

試しに、ものづくり教室などに参加した子どもたちに
“いい会社とは何か?”と質問してみると、
“ラクできて、給料がよくて、安定している会社”という答えが返ってくる。
親がそう言うからだ。
そして子どもたちは、そういう会社に入るための勉強だと思っている。

「だから“学問は社会を良くするためのものだよ”と伝えています。
いろいろなことを犠牲にしながら勉強して、高い能力を得た。
その先が、いい会社に入ってラクをするということは、
大人になったら実はその能力は使わなかったということ。おかしいですよね?」

たしかに何のための勉強かわからない。何にもつながっていない。

ロケットパーツ

子どもたちへの授業でつくるためのロケットパーツ。

「以前、ある頭のいい高校の学生を相手に話したときのことです。
偏差値的にはどの大学にでも行けるのに、
どこに進学して何をしたらいいかわからないといいます。
でも私が話をしたあとに、彼らから決意表明がきたんです。
そこには“世界の難病や貧困をなくす”など、夢のある内容が書かれていました。
彼らくらい優秀なら本当に実現してくれそうで、嬉しかったですね」

そうやって自分の勉強したことが活かされていくのを想定していると、
より勉強にも身が入るというもの。
それを夢というのかもしれない。しかし大人は現実を見ろという。

「そんなこと気にするなと私なら言います。
若い年齢で現実を見たら、当然できることが限られています。
しかし、できないと判断した瞬間に成長が止まります。
それからは、できることしかやらなくなる。
ひとは憧れて手が届かないときに、ジャンプするんです。成長するんです。
できるかできないかではなく、やりたいかどうかで判断してください」

いい学校、いい会社、いい仕事というものが、
偏差値的なものだけではなく、ほかの価値観もあるということ。
それは、地方と都会という問題にも関わってくる。

「どのまちでも、学力を向上させようとします。
しかし、いわゆる“いい学校やいい会社”がそのまちになければ、
都会などに出ていきます。赤平からも、札幌や東京に出ていきます。
だから教育に力を入れるほど、人材が外に流出してしまいます。
このあたりにもいい企業はたくさんあるのに、
みんな人材確保ができなくて困っています。
会社や就労、学校というものの概念を変えていかないといけないと思っています」

そうして新しい学校をつくろうとした。
それが先週紹介したARCプロジェクトでの学費ゼロの取り組みだ。

名古屋の港まちを歩いて見て 聞いて集めた情報が満載。 『ぶらり港まち新聞』 No.07 ふゆ号

愛知県『ぶらり港まち新聞』 

発行/港まちづくり協議会事務局

「ぶらり港まち新聞」は、名古屋の港まちを歩いて見て聞いて集めた、名古屋で暮らす等身大のひとの情報が詰まっている季刊のフリーペーパー。名古屋のみなとまち、名古屋港の西築地学区周辺エリアを中心にまちづくりを行う「港まちづくり協議会事務局」が発行しています。

ぶらり港まち新聞
http://www.minnatomachi.jp/shinbun/

発行日/2013.11

立石〈二毛作〉 乙女心をくすぐるトマトのおでんは ほっこり染み入るおいしさ

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東京なのに旅気分。大人のアミューズメントパーク。

電車に乗って、川を越えると、ぐっと旅の気分が盛り上がるのは、私だけ?
ここ立石は、東京都葛飾区。都内ではあるけれど、何度も来ているし、
いつも旅してやって来た感があるのは、荒川という大きな川を越えるから…? 
この日は、夕刻集合。夕焼けのオレンジ色の柔らかい光が、川面と車内を染めて、
私をより一層センチメンタルな旅気分にさせてくれたのでした。

アンアンの読者モデルさんを案内する企画(*)もあって、
その取材と兼ねての立石散歩。
改札口で待ち合わせたのは、お酒は好きだけど立石は知らないという可愛いおふたり。
立石で飲むのが初めてでも、安心して入れるお店をご案内しようと
駅からすぐ、立石仲見世商店街の「二毛作」をのぞいてみたら、満員御礼。
店のお兄さんが出て来て、席が空いたら教えてくれるとのこと。
私の焦る顔を察してくれたのか、いえ、かわいいミニスカートお姉さんのおかげ。
いえいえ、誰に対してもです……。

そう、土曜日の立石が混んでいるのは、私も含め、
たびのみ散歩を楽しむ人たちが増えているから。
9年前に出版した『たちのみ散歩』というイラストエッセイの
第1章を飾るのは、この立石の立ち飲み屋。
最近では、立ち飲みする女性も、ハシゴ酒を楽しむことも随分浸透したようです。
特に立石は、駅前においしい酒場が軒を連ねているので、
大人のアミューズメントパークとして、もてはやされているようです。

「鳥房」と「串揚げ100円ショップ」と廻って、
ビールをつぎ合ったり、おちょこで乾杯してるうちに、
初対面だったお嬢さんたちとすっかり打ち解けた頃、
ようやく「二毛作」の席が空いた模様。

どうせ無理だと思わなければ、 宇宙開発だってできる。 「植松電機」前編

“宇宙に行きたいから”が理由ではない宇宙開発

父親が営んでいた車のモーターを修理する仕事からスタートし、
ロケットを自分たちの手でつくって、打ち上げ運用までできるようになった。
そんな植松電機の取り組みは、まるで夢物語のように思われる。
“どうせ無理だと思わなければ、宇宙開発だってできる”と語るのは植松 努専務。
年間講演数が最高で374回という植松さんの言葉は、胸が熱くなることばかり。

植松さんは、「宇宙開発は手段です」と言い切る。
もちろん子どものころから飛行機や宇宙に憧れる少年ではあったのだが、
宇宙開発に取り組み始めたのは
「“どうせ無理”という言葉から、
社会のさまざまな問題点が生まれている」と感じたから。
その“どうせ無理”という言葉が象徴する最たるものづくりが宇宙開発だ。

誰もが一度は憧れるが、宇宙開発なんて一部の選ばれし優秀な人が、
莫大なお金をかけてやるものと思い込み、“どうせ無理”とあきらめてしまう。
しかもその言葉を発するのは、やったこともないひとたちだ。
そんな宇宙開発を植松さんがやってのけたら、
“どうせ無理”という言葉に負けないひとができるかもしれない。
だから植松さんにとって、
ロケットや人工衛星をつくるというものづくりは、社会へ訴えかける手段なのである。

無重力実験棟

無重力実験棟を下から見上げるとまるでSFの近未来! 世界中から実験し集まってくるのだ。

こうして今ではロケットづくりから打ち上げ運用、
人工衛星もまるごとつくれるようになり、実際に宇宙で動いた。
無重力実験施設は、世界で一番稼働している。

ロケット開発の直接のきっかけは、北海道大学の永田晴紀教授との出会いだった。

「ロケットエンジンは、爆発して危ないからつくってはいけないと思っていた」

ところが永田教授は爆発しにくいエンジンを開発していた。
しかし実験するのに、大きな音が出るので場所が必要だった。
そこで最初は場所を貸すくらいのつもりでいたが、
よくよく聞いてみると、お金がなくていつ実験を始められるかわからないという。

「国立大学の研究機関の教授のはずなのに、国もお金を出してくれない。
そこで、うちでつくってみようかと思ったんです、
お金はないけど、部品をつくることはできる」

なかなか燃えないポリエチレンを急速に燃やす技術を開発

なかなか燃えないポリエチレンを急速に燃やす技術を開発した。たった3kgのポリエチレンから、25,000馬力を取り出すことができるようになった。

ロケットを、なぜ自分でつくれると思ったのか?
ここにも植松さんのものづくり哲学が秘められている。

47都道府県のワーストを アプリで解決(したい)! 第35回:山形

第35回:日本一、米沢牛を売ってる山形県!

日本一、米沢牛を売ってる山形県。
そりゃそーだ。米沢市があるのが山形県なのですから、これは当然ですね。
いつものように、山形県のワーストを見てみましょう。

日本一、ゲームセンターの数が少ない(2007)

日本一、パンを食べない(2008)

日本一、カステラを食べない(2012)

日本一、寝すぎている(2006)

*データ参照元 todo-ran.com

山形は、重要犯罪認知件数や、少年犯罪の数も最低で、安全な県のようですね。
40代、50代、60代のひとり暮らしの数も最も少ないので、
家族で住んでいる割合が多いと、犯罪が少ない。

というようなことが言えるのかもしれません。

睡眠時間が多いのは、悪いことなのかビミョーですが、
山形県は秋田県と並んで、平均8時間5分と、日本一寝ている県。
最も寝ていない神奈川県の7時間31分とくらべて、34分多く寝ています。

「34分多く夢を見ている」というと聞こえはいいですが、
やっぱり「寝て見る夢よりも、起きて見る夢」

ということで、今回はこれをワーストとして捉えてみます。
ちなみに、ラーメンのお店の数、しょうゆの消費量は、トップでした。
ワースト解決のアプリアイデアを出してみましょう!

ゲームセンターで使う「リアル脱税ゲームセンター」

ゲームセンターの数を増やすアプリです。
増税により、ゲームセンターが110円になり、若者のゲームセンター離れが、
加速してしまうかもしれません。

そこで、ゲームセンターで税金を使わずに済むいわば「脱税」ができるのが
「リアル脱税ゲームセンター」です。

スマホアプリで、広告つきのミニゲームができて、
そのゲームをクリアするとクーポン番号がGETでき、
それをゲームセンターのマシンに入力すると、
110円ではなく、100円でプレイできるというしくみです。
税金は、その広告主が払うのです。

いや、もはや、100円じゃなくて、スマホ内で「ゲームの石」を購入すると、
ノーコインでゲームできるというしくみでもいいですね!

スマホアプリとゲームセンターが連携すると、
面白いゲームセンターが増えていきそうな気がします。

新しいお菓子のレシピアプリ「パンカステラ」

パンとカステラの消費量を上げるアプリです。
カレーにカツを乗せてカツカレーになるように、
パンとカステラを混ぜてパンカステラという
お菓子をつくってしまえば、両方の消費量が上がるはず。

スマホアプリ、「パンカステラ」には、
カレーパンカステラ、メロンパンカステラなどの
パンカステラのレシピがたくさん載っています。

ごはんにもなりますし、食後のデザートにもなります。
山形県のお寺限定の「パンカス寺」が出る日もすぐそばに来ています。

睡眠時間が減るアプリ「目を覚ませ山形!」

睡眠時間を減らす、つまり睡眠ダイエットするアプリです。
「目を覚ませ山形!」をスマホに入れている山形県民を
強制的に起こす目覚ましアプリです。

睡眠時間が多いということは、やはり寝坊する人が多いのではないでしょうか。
たぶん、目覚まし時計をいくつか買ったりしても、結局起きられなくて悩んでいる。
そこで、新しい目覚ましということで、誰かが強制的に鳴らせてしまう
目覚ましアプリです。

自分がセットしたものでは起きられなくても、
誰かが鳴らしてくれるのなら、起きられるはず。
山形の朝が、ちょっと楽しくなります。

山形大仏の大仏訓

「山型」って言うと山形弁で「山形」って言ってるように聞こえる。

フォトいばらき 2014年春季号

茨城県『フォトいばらき』 
発行/茨城県

茨城県北エリアには、地球が形づくってきた大地の歴史や人間の文化的歩みを見ることができる貴重な自然・文化遺産が数多く残っています。
これら地域の環境保全と観光を整備し、まとめられたのが茨城県北ジオパークです。

フォトいばらき
http://www.pref.ibaraki.jp/photoiba/

発行日/2014.4

47都道府県のワーストを アプリで解決(したい)! 第34回:岐阜

第34回:日本一、馬が飛んでいる県、岐阜!

今回のワーストバスターズは、飛騨高山のある岐阜です。
飛騨高山は、いつ見ても、馬が単独で飛んでいますね。

飛んでいる馬(ペガサス!?)をイメージしながら、
この曲を聴いてください♪ 『今すぐGifu Me』

失礼しました。「今すぐKiss Me」ですね。今すぐ訂正します。
ちなみに結成25周年を迎えるLINDBERGは、今年、再結成したそうです。
ま、とりあえず、岐阜のワーストを見てみましょう。

日本一、TSUTAYAの数が少ない(2013)

日本一、コジマの数が少ない(2011)

日本一、ビールを飲む量が少ない(2009)

日本一、教会の数が少ない(2009)

*データ参照元 todo-ran.com

岐阜は、ワースト少ないですが、
お店や施設が少ないワーストが、4分の3を占めます。
取り急ぎ、ワースト解決のアプリアイデアを出してみましょう!

TSUTAYAの店舗を増やすアプリ「TATSUYA」

岐阜県内のタツヤという名前の人から、
いろんなものを借りるサービスのアプリです。

タツヤという名前の人は、登録後、
とにかくいろんなものを貸さなければなりません。
タツヤ以外の人は、とにかくタツヤに借りまくります。

「脚立、借りたいなぁ」

そう思ったら、リクエストを送れば、
タツヤが脚立を家に持っていってあげるか、
タツヤ自らが脚立になるかしてくれます。

「ネコの手も借りたいなぁ」

そう思ってリクエストを送れば、タツヤがネコの手になってくれます。

このアプリが浸透していき、レンタルといったら、
TATSUYAというイメージがついてくると、いよいよTSUTAYAさんが
店舗数を増やしていくはずです。

懺悔のアンケートアプリ「ザンゲート」

最近1か月で、いちばん懺悔したいことは何ですか?
きょうの懺悔は、何ですか?
というザンゲマンの懺悔アンケートに応えてもらうアプリです。

懺悔を習慣化することで、きっと教会に行って、
本当に懺悔をしたくなり、やがて教会の数も増えていくはず。

ビールの消費量を増やすアプリ「ギフビール」

お歳暮やお返しなどのギフトを管理できるアプリです。
「ギフビールを贈る」ボタンがどの画面にもあるので、
いつでも、ビールを贈ることができます。

ビールの手配は、岐阜県内の酒屋さんがタッグを組んで、実施。
「ギフビール」という言葉が浸透していくに連れて、
ギフト=ビールという方程式が岐阜県民の脳内で完成され、
ビールの消費量は劇的に増えるでしょう。

次回は、山形県。

次回は、山形だべぇ~! バカにしてません。山形はとってもいい場所です。

以前、山形のガストに行ったときの話です。大きなトイレに入ろうとしたら、
そこから出てくる人とバッティングしてしまい、気まずいなぁと思っていましたが、
なんと、トイレットペーパーを取り出しやすいように三角形に折ってあったのです。

そんな山形県のワーストを解決していきます。それでは、また。アディオス!

岐阜大仏の大仏訓

岐阜県民は、「熱い」を「ちんちん」と言うほどピュアである。

福島の野菜たちに、シェフが託した思い

「ふくしま応援シェフ」の第1号。

東京を舞台に、昨年9月から6か月間にわたり繰り広げられてきた、
「ふくしま応援シェフ」による消費者との交流会が、2月19日に最終回を迎えた。

会場となったのは「Potajer MARCHE」。
「市場のような楽しくて、わくわくする場所で、野菜を楽しむ」をコンセプトに、
中目黒の商店街に昨年6月にオープンした。

オーナーシェフ柿沢安耶(かきさわ・あや)さんは、
2006年、世界初の野菜スイーツ専門店「パティスリー ポタジエ」をオープン。
野菜のおいしさや美しさ、その栄養価を生かしたスイーツが、人気を呼んでいる。
そして今、全国に150人以上いる「ふくしま応援シェフ」第1号として、
真っ先に名乗りを上げた人なのだ。

「福島は、たびたび訪れて農家さんの桃やトマトを使ったり、
南会津高校で食用のほおずきを使った授業をしたり。
いろんなつながりを持ってきました」

震災が起きたとき、福島や東北の野菜を避ける人たちもいた。しかし、
「福島には、とてもお世話になっていて、野菜やフルーツを作ってくださる方がいます。
私自身、事故が起きたから食べないというのは、どうかな? と。
県がしっかりと検査して、私たちが安心して食べられる状態になっていますので、
今日はそのおいしさと、安全性を確かめて、みなさんにも広めていただきたい。
そして、なくしてはならない福島の農業を支えていくことに、
ご協力いただけたらと思います」

最先端のトマト屋さん。

柿沢シェフは、肉や魚を使わずに、
野菜や果物のうま味を引き出す料理のスペシャリスト。
この日登場した「トマトの煮込みハンバーグ」にも、
ひき肉ではなく、大豆ミートが使われていた。

イベント当日は、いわき市の「とまとランドいわき」から石橋洋典さんも駆けつけた。
この日柿沢シェフが料理するトマトたちは、どんなところで生まれたのだろう?

いわき市中心部から北へ約10キロ。
田んぼの中に、巨大なガラスハウスが現れる。
それが「とまとランドいわき」。
2月中旬、外は雪に覆われていたが、
ハウスの中では、秋、冬、春と、トマトの栽培が行われている。

ハウスの中に入ると、そのスケールの大きさに圧倒される。
天井に届きそうな勢いで伸びるトマト、トマト、トマト……。
大玉、中玉、ミニ。赤、オレンジ、黄色、そしてバイオレット。
まるで「トマトの樹海」に迷い込んだよう。
右に左に、トマトの木が、どこまでも続いている。

中では、女性たちがコンテナを積んで、トマトの森へ分け入って次々と収穫していく。
総面積7000坪のハウスから生み出されるトマトは、なんと年間800トン。
しかし、これだけ大量に栽培できるのに、このハウスには“土”がない。

トマトの木の根元を見ると、お豆腐ほどの大きさの土台に支えられているのがわかる。
根を支えているのは、ココナッツの繊維を利用した「ココウール」という素材。
そこにトマトが必要とする栄養を、チューブで供給する。
養液の大きな利点は「土よりも木が疲れない」こと。
1本の苗から35段以上のトマトが収穫できる。
ここはオランダ型の大型ハウスを、本州で最も早く導入して養液栽培を始めた、
「最先端のトマト屋」なのだ。

石橋さんは、ヘルメットを被り、高所作業車に乗って作業中。
「先日の雪で天井のガラスが割れてしまったんです。
こんなことは初めて。外気が入って温度が下がると、
トマトの色づきが遅くなってしまいます」
割れたガラスの除去作業に、とても忙しそうだった。

3年前の震災のときには大きな被害を受けた。
ハウスは海岸から1キロ。津波は到達せず、ハウスの骨格は持ちこたえたものの、
暖房設備、養液を送り込むシステムが損壊。トマトは瀕死の状態に。

石橋さんと同社専務の元木寛さんは、同級生。
ふたりは残ったトマトを必死でもいだ。
当時政府からトマトの出荷制限は出されなかったが、
売り先から販売を拒否されてしまう。
そこでネットを通じて販売したところ、全国から注文が殺到した。

養液システムと苗を立て直し、8月にようやく出荷を再開したものの、
今度は風評被害に悩まされた。

いわき市生まれのハウストマトには「サンシャイントマト」というブランド名がある。
温暖で晴れの日の多いいわき市で、
お日さまの光をいっぱい浴びて育ったトマトという意味だ。

摘んだトマトは、ハウスに隣接した選果ラインでサイズごとに選別される。
箱には「サンシャイントマト」の文字。

選果場の横には直売所もある。
採れたての新鮮なトマトがお買得。地元のお母さんが子どもを連れて訪れていた。

農場ができたとき「ここをトマトのテーマパークにしたい!」
それが石橋さんたちの願いだった。
いわき生まれのトマトを、みんなで楽しむ場所。
予約をすれば見学や、収穫体験もできる。

「震災の2週間後に検査をしまして、
それ以降、毎月自主検査を行っています。
これ以上計れないという、検出限界以下です。
安心して召し上がっていただきたい」と石橋さん。


会津の人たちが味わってきた雪下野菜。

交流会当日、柿沢シェフが最初に出したのは「雪下キャベツ」のスープ。
その故郷は、浜通りのいわき市から西へ140キロ。会津若松市にある。

雪に埋もれた真っ白な畑を、
スコップを使い、せっせと雪を掘っていく。
畑の上から見ただけでは、どこにあるのかわからない。
野菜の収穫というより、まるで「宝探し」のよう。
真っ白な雪の中から現れたのは……

立派なキャベツ!

凍らずちゃんと生きている。
雪の下で栽培されていても凍らないのは、
野菜自身が糖度を上げて頑張るから。
キャベツ、カブ、ニンジン……。
会津の人たちは、そうして冬場の野菜を貯蔵し、味わってきた。

キャベツを掘り出してくれたのは「株式会社ミンナノチカラ」の小島綾子さん。
会津で人材育成を目的に設立された企業で、
その一環として農場を開き、実習を行っている。

雪下野菜は、もともと地元の農家たちが主に自家用に作っていたもの。
収穫にあまりに手間と労力がかかるので、
大量に栽培して販売する人は、なかなか現れなかったのだが、
ここでは付加価値をつけて、広めていきたいと考えている。

農場で、栽培指導に当たる小島充央さん。
地元会津の農家の出身だが、あえて「ミンナノチカラ」の一員となり、
ここで新しい農業のスタイルをつくり出そうと挑戦している。

「ここで研修を受けた人は、地元の優れた農家に通い、技術を学んで独立します。
独立しても、人手が足りなかったり、
機械が壊れてしまったりしたときには互いに助け合う。
そんな“結(ゆい)”のような関係を結びながら、若い就農者を育てていきたい」

現在社員は6人。いつか生産者としてひとり立ちしたい。
そんな人たちが、首都圏からも会津へやって来て、
新しい農業を模索し続けている。


おいしいものを食べて、生産者を応援する。

ふたたび交流会の席へ。
ハウスの中で土を使わずに作物を育てる養液栽培は、原発事故の影響を受けにくい。
にもかかわらず、見えない風評と闘う日々は今も続いている。

「いわき市にはまだ風評被害に苦しんでいる農家がありますが、
ピンチをチャンスに変えていきたい。
そのために今まで以上においしいものを作っていきたいと思いますので、
これからもよろしくお願いします」と石橋さんは力強く話していた。

もちろん「とまとランド」のトマトも登場。
「おいしいトマトは、お尻を見るとよくわかります」と、柿沢シェフ。
白い線が、放射状に何本も入っているのが、おいしいトマトの印。
中にたくさん部屋があって、ゼリーがたくさん入っている証拠だ。

柿沢シェフのトマトのハンバーグは、
濃縮されたトマトのうま味が、ハンバーグにもソースにも生きていた。
「口に入れると、ジュワッと甘味とコクが広がる」
「お肉を使わなくても、食べ応え充分ですね」
誰もが驚きの声を上げていた。

「うちの子は、ハンバーグが大好き。でもひき肉ばかりだとカロリーが心配です。
大豆ミートのハンバーグ、さっそく家で作ってみたいと思います」(30代女性)

「福島県産野菜の炊き込みご飯」には、
豆を潰して乾燥させた「打ち豆」のほか、
ニンジン、あさつきを入れて炊き込んだご飯に、
ふろふき大根のソテーを乗せ、里芋のソースがかけられている。
レシピについてシェフに熱心に質問する参加者も少なくなかった。

会場からは、こんな声も聞かれた。
「私は長崎出身。福島を応援したくても、知ってる人がいないので、
ときどき見かける福島のお野菜を買うぐらい。
図書館で柿沢さんの本を拝見して、いつかお店に行きたいと思っていました。
主人は被曝二世です。私たちが結婚するとき、周りには心配の声もありましたが、
私たちも子どもたちも元気に暮らしております。
私の子どもはもう成人しているので、放射能のことはあまり気にしていません。
でも、周りには、娘さんが妊娠したり、孫が生まれている友だちもいます。
その人たちに『心配するな』とは言えないんですね。
“心配”をゼロにするのはなかなか難しいと思います。
全員に強制するわけにはいきませんけど、丈夫な人は積極的に、
とくにシニアは、どんどん応援すべし!と思います」(50代女性)

震災以前から全国の生産者を訪ね歩き、食材を見出していた柿沢シェフ。
福島との縁も深く、南会津高校でほおずきを使った料理の講師を務めたこともある。

「作る人がいなければ、私たちは食べることができない」
いつもそう考えて、厨房に立っている。

そんなシェフの思いから生まれたお料理は、

1 トマト煮込みハンバーグ
2 雪下ニンジンのコロッケ
3 福島県産野菜の炊き込みご飯
4 雪下野菜のスープ
の4品。

震災から3年が過ぎた今、
福島の生産者たちは、まだ復興の途上にある。
私たちは、ふくしま応援シェフを仲立ちにして、
福島のすばらしい食材と、優れた生産者に出会うことができた。

4月12日、アンテナショップ「日本橋ふくしま館MIDETTE」がオープンする。
東京に居ながら、福島県産食材を購入できる。
これからも、応援シェフの店を訪ねたり、食材を購入したり、
現地を訪れたり……。

さまざまなカタチで、福島を応援し続けていこう!
参加した誰もが、そんな思いでいっぱいになれる最終回だった。

◎「トマト煮込みハンバーグ」のレシピ◎

【材料(4人前)】
大豆ミート(ひき肉タイプ)130g
赤ワイン 100g
醤油 10g
みりん 45g
塩 8g
牛乳 70g
パン粉 30g
卵 1個
油 適量
スライスチーズ 4枚

*トマトソース
トマト 500g
タマネギ 1個(170gぐらい)
ニンジン 25g
オリーブオイル 40g
塩 4g

【トマトソースの作り方】
① トマトは、ざく切りにして、塩4gであえておく。
② タマネギ、ニンジンを薄切りにする。
③ 鍋にオリーブオイルを入れて、タマネギ、ニンジン、塩(分量外)を入れて弱火にかける。
④ タマネギが透き通って、ニンジンも火が通ったら、トマトを入れて20分程煮込む。
⑤ 完成したら、ハンドミキサーで撹拌する。

【ハンバーグの作り方】
① お湯を沸かし、大豆ミートをゆでる。
② ゆで上がった大豆ミートの水を切り、鍋に入れ、ワイン、醤油、みりん、トマトソース75g、塩を入れて火にかける。
③ 入れた水分がすべてとんだら、火から外して、ボールに入れて冷ます。
④ 冷めたら、牛乳、パン粉、卵、トマトソース75gを入れてこねる。味見して足りなければ塩をする。
⑤ 4等分に分けて、小判形に成形する。
⑥ 鍋に油を引いて、両面に焼き色がつくように、ハンバーグを焼く。
⑦ ⑥が焼けたら、残りのトマトソースを入れて約15分煮込む。
⑧ ハンバーグを取り出し、チーズをのせて200℃のオーブンで焼く。
⑨ お皿にハンバーグを盛りつけ、一緒に煮込んだソースをかけて完成。

お問い合わせ

事務局 会津食のルネッサンス

住所 福島県会津若松市中島町2-52
TEL 0120-91-0617 (10:00~18:00 ※土日祝日休)
FAX 0242-93-9368
E-MAIL order@a-foods.jp
http://www.a-foods.jp/

Information

ポタジエマルシェ

住所 東京都目黒区上目黒2-18-13
TEL 03-6303-1105
営業時間 11:30~22:00
月曜休
http://www.potager-marche.jp/

とまとランドいわき

住所 福島県いわき市四倉町長友字深町30
TEL 0246-66-8630
http://www.sunshinetomato.co.jp/

株式会社ミンナノチカラ

住所 福島県会津若松市大町1-1-41
TEL 0242-85-6514
https://www.facebook.com/minnano.chikara
自社の農場で採れた野菜を使ったカフェ「Vegecafe野菜屋SUN」
http://8318-3.jp/
https://www.facebook.com/yasaiyasun

日本橋ふくしま館「MIDETTE(ミデッテ)」(4月12日オープン予定)

住所 東京都中央区日本橋室町4-3-16 柳屋太洋ビル1階
営業時間 11:00~20:00(土日祝は~18:00)
http://www.fukushima-ichiba.com/blog/

47都道府県のワーストを アプリで解決(したい)! 第33回:兵庫

第33回:日本一、甲子園を開催している兵庫県!

ヒョーオゴ、ヒョーゴ♪ ヒョーオゴォオオー♪
ヒョーゴォーセイヤクーーー♪

すいません、ロート製薬の曲の替え歌を
なんとなく、つくってしまいました……。

今回のワーストバスターズは、兵庫です。
とりあえず、兵庫のワーストを見てみましょう。

日本一、お医者さんに占める勤務医の比率が低い(2010)

日本一、カレールウを消費しない(2008)

日本一、インスタントラーメンを食べない(2008)

*データ参照元 todo-ran.com

な、なんと、み、みっつしかありません……。
きゃりーぱみゅぱみゅさんのCMで「み」しか言わないCMを
知ったとき以来のインパクトです。

起きていられる時間を競いあうアプリ「寝ない甲子園」

兵庫県のお医者さんを増やして、お医者さんの数ワーストを解決します。

手術の腕や注射の腕を競って、お医者さんを増やそうという策は、
現時的ではないので、とりあえず、人体に興味をもってもらうところから
始めてみましょう。

「人は48時間寝ないと死ぬ」という情報が本当なのか確かめるために
48時間以上寝なかった小学生がいます。
私の会社の同僚ですが、そんな好奇心をもつことは、
きっと学力の向上にもつながると思うのです。

そして睡眠を通して、人体の不思議について興味をもっていれば、
少しはお医者さんをめざす人たちが増えるはずです。

「寝ない甲子園」を使えば、日本中の人たちで、
誰がいちばん寝なかったかを競い合えます。
アプリの機能はシンプルで、カウント3を数えるので、それまでにスマホを
タッチすると、まだ寝ていないことの証明になるのです。

いろんなカレーが楽しめるアプリ「華麗甲子園」

まちやテレビで、最近の小学生を見かけると、
とても大人びているように見えますが、
ミスター小学生、ミス小学生的なノリで、
華麗さを競い合ってはどうでしょうか。

その名も、「華麗甲子園」。スマホアプリで顔写真とバストアップの
写真を撮影してエントリーができます。

この「華麗甲子園」が流行れば、兵庫の食習慣も変わります。
すなわち、ゲン担ぎで、カツを食べることがありますが、
華麗甲子園の場合、さらにゲンを担ぎ、
華麗にカツで「カツカレー」を食べるようになり、
カレーの消費量も上がることでしょう。

アプリ「カップ甲子麺」

甲子麺とは何か? 
それは、言うまでもなく、甲子園に掛けたダジャレです。
とことん、カップ麺を食べまくって、
日本一おいしいカップ麺を集合知で決めます。

3分タイマー機能もついていますし、
スマートフォンがフタの押さえにもなるので、
カップ麺を食べるためにピッタリです。

これをきっかけに、兵庫県は、
インタスタントラーメンを食べまくるようになるでしょう。

次回は、岐阜県。

「甲子園」系のアプリばかりにしたのには理由があります。
かなりの人が、甲子園は大阪で開催していると
思っているので、日本一甲子園を開催しているのに
気づいてもらえない県である兵庫。
そのことも、同時に解決できればという、せめてもの反撃でした。

そして次回は、岐阜県。これは誰も知らない話題だと思いますが、
私の所属する会社、面白法人カヤックでは、経理部や総務部を
「ギブ&ギ部」と呼んでいます。ギブ&テイクではなく、とにかく、与えよ
という精神で尽くしてくれる部署です。

岐阜県も、そんなギブの精神で生きている方たちが多いとうれしいですね。
それでは、また来週。アディオス!

兵庫大仏の大仏訓

姫路城は、世界遺産。甲子園は、日本遺産。

鎌倉〈ヒグラシ文庫〉 立ち飲みしながら、立ち読みも。 文庫片手にレモンサワーで喉を潤す

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立ち飲み屋で立ち読み。鎌倉の夕方は、
文庫片手にレモンサワーで喉を潤す。

「どのお酒がお好きなんですか?」とよく聞かれます。
実は、答えに困るのです。
『たちのみ散歩』『ソバのみ散歩』というイラストエッセイの本を出した私は、
もちろんお酒は好きであるけど、お酒と一緒に味わう料理も好きであり、
なにより、お酒のある風景が一番の好物なのだから。
酒場といわれるような場所には、隣に並んだだけで、
会話が生まれたり、粋な店主の仕事っぷりにほれぼれしたり、
お客さんの様子をじっくり観察したり。
なんとも、楽しい時間が待ってるのです。そんな情景を、
イラストとともに、みなさまにお伝えできたらと思います。

夕暮れ時、夏ならヒグラシが鳴く頃。
鎌倉の小町通りの土産物屋が終い仕度をし、観光客が駅へと歩く。
その流れに逆らって向かうは、ヒグラシ文庫。
小町通りから一本入って、もう人は、ほとんど歩いていない裏路地に、
焼き鳥屋の煙とミミズクの看板を見つけたなら、
鉄階段をカンカンカンと音をたてて上がった2階。
縄のれんをくぐると黒のカウンター。
夕方4時からオープンのお店の先客は、
いかにも地元な方々と鎌倉に足しげく通う方々など。

この日は、会社帰りのサラリーマンのおじさんを、
おひとりさまの女性客が何度も名前をまちがえて呼んじゃってるかと思えば、
サラリーマンのおじさんは、もう一人の女性客と母娘?って聞くもんだから、
もぉ~失礼しちゃうわ~と、女性陣から猛反撃。
そんな酔っぱらいコント劇。

秋田県大館市のアメッコ市へ。 帰りに駅前〈花善〉の鶏めし弁当。 これが本命コース

遠出をする価値十分な、イベント&お弁当。

秋田県大館市で、
毎年2月の第2土曜・日曜に開催される「大館アメッコ市」。
私はこのお祭りが大好き!で、毎年楽しみにしている行事のひとつ。

「この日に飴を食べると風邪をひかない」
と言われ、400年以上も続いているという民俗行事。
この日のために、秋田だけでなく、近県からも大勢の人が
縁起物の飴を買いにこのまちにやって来る。
なんとも面白い風習です。100以上の露天商が出店されて、
さまざまな飴や郷土料理を堪能できる、貴重なお祭りなのです。

ちなみに同じ日、秋田の各市では、
湯沢市「犬っこまつり」 北秋田市「もちっこ市」
男鹿市「なまはげ柴灯まつり」
などなど魅力的なイベントがずらり!
どれも行きたくて迷ってしまうが、、、飴好きの私はやっぱり大館。

でも、私の楽しみはこのアメッコ市だけでなく、
駅前にある「花善」で「鶏めし弁当」を買うことにもあり。
むしろこっちが本命かもしれない。

立派な秋田犬の銅像

大館駅前には渋谷にはひけを取らない、立派な秋田犬の銅像が並んでいる。

大町の中央通り

大町の中央通り、通称おおまちハチ公通りがアメッコ市会場。この日はまち中に枝飴が賑やかに飾られている。

店頭で売られている飴

飴はとにかく多種多様。キャラクターから枝飴(ミズキの枝にカラフルな飴がついている)まで、飴ならなんでも揃い、大人から子どもまで楽しめる。

1番人気の枝飴

やっぱり1番人気は枝飴。5本、、10本、、と大量に買い込んでいる人も見かける。

バラ売りの飴

バラ売りの飴。味のバリエーションも豊富。バナナ味から黒飴まで無いものない! というくらい。1個10円20円程度で購入できる。

東北マニュファクチュール・ストーリー Part2:十人十色の “ものづくりのストーリー”を 発信するということ。

素人でも、みんなでものづくりの現場をつくりあげる

東北マニュファクチュール・ストーリーが取り上げてきた
同時多発的に起った東北のものづくりのなかにも、さまざまな動機や目的がある。

実際に取材を担当しているライターの飛田恵美子さんは言う。
「大槌復興刺し子では、工賃を貯金して、
ずっとやりたかった焼き鳥屋をオープンした方がいます。
焼き鳥屋をやっていた妹さんを東日本大震災で亡くし、ふさぎこんでいたけど、
刺し子をやり始めて元気を取り戻したようです。
そこでコツコツ働くうちに資金ができたので、
刺し子は卒業し、妹さんのお店を再建したといいます」

さらにほかの現場での思いも紹介してくれた。
「宮城県南三陸町の『おらほもあんだほもがんばっぺし!Bag』は、
“私たちは私たちの場所で。あなたはあなたの場所で。
それぞれの場所で、一緒にがんばっていけますように”
という意味が込められた名前のバッグです。
いままでたくさん応援してもらってうれしいけど、
自分たちも何かの役に立ちたいと思っていたそうです。
支援を受けるばかりでなく、自分たちでなにかをすることは健全だし、
そのひとたちを救うことになるんだなと感じました」

7cmまで横糸を抜いていく作業

カットしてある反物の端から7cmをフリンジにするため、7cmまで横糸を抜いていく作業。その後、1cmごとに縦糸を結んでいけば「IIE」のストールが完成。

これには違う現場からも同様の意見があった。
今回、東北マニュファクチュール・ストーリーに掲載されているなかから、
福島県会津若松市の「IIE(イー)」のものづくりの現場にお邪魔した。
そこでストールを内職している廣嶋めぐみさんも同じ気持ちを語る。

「私は恩返しの立場です。大熊町から避難してきていますが、
会津若松にはお世話になっています。
避難したばかりのころは車もなく、歩いていると、
近所のひとが声をかけてくれたり、あたたかく迎えてくれました。
会津をアピールするような商品をつくっているので、
恩返ししたいという気持ちでいっぱいです」

廣嶋めぐみさん

自宅での作業中にお邪魔した廣嶋めぐみさん。インタビューを受けながらも、まったく手は止まらない。

IIEは、会津木綿を使って、ストールやブックカバー、
バッヂなどを製作しているブランドだ。立ち上げた谷津拓郎さんは、地元出身。
当初はボランティアなどの活動をしていたが、時間が経つにつれて
「自分だけ日常生活に戻っていくのがいやだ」という感覚になったという。

「震災直後の、現場でみんなの背中が
一直線になってがんばった経験は忘れられないものです。
東北に駆けつけたいろいろなひとが、同じ気持ちで行動して。
それはある意味、最初期だけど、復興の最終型のような気もするんです。
その状態を忘れてはならないという個人的な気持ちがありました」と、
IIEを立ち上げた当時の心の揺れを語ってくれた。

とはいえ、谷津さんは当時、大学を卒業したばかりで、
アパレル業界のノウハウもない素人だ。
それでもみんなで仕事をつくりあげてきた。
前述の廣嶋さんも「私もプロではないけれど、
社会人経験が長い分、細かい伝票の書き方や進行など提案しながら、
与えられるだけではなく、お互いに生み出している感じです」と言う。

会津木綿ブックカバー

文庫サイズの会津木綿ブックカバーは、縞と無地のリバーシブル。

IIEの展示会

喜多方市にある食堂「つきとおひさま」で行われていたIIEの展示会。

東北マニュファクチュール・ ストーリー Part1:東北の ものづくりのストーリーを全国へ。

東北のものづくりを文化遺産に!

東北マニュファクチュール・ストーリー」というウェブサイトを覗くと、
被災地で行われている小さなものづくりの営みが、たくさん紹介されている。
メディアでありながらも、東北で同時多発的に生まれたものづくりを
文化としてとらえて価値付け、応援している。

このプロジェクトの発起人であるつむぎやの友廣裕一さんは、
震災後、宮城県の牡鹿半島でOCICAというブランドを立ち上げ、
地域のおかあさんたちとものづくりを進めてきた(コロカルの記事はこちら →)。

「震災をきっかけにしてものづくりをはじめたひとたちが結構いたんです。
あるデータによると200商品くらいは生まれているようです」

しかしデザインにまで手が回らなかったり、
情報発信が得意ではなかったりするものもある。

「でもゼロからイチを生み出すプロセスにはすごく強い思いが入っています。
それなのに好みのデザインではないというだけで関心をもたれないとしたら、
それはもったいない。商品の可能性の広がりがなくなってしまう」

そこで、震災後に生まれたものづくりをまとめて発信する
メディアの立ち上げを計画した。

Piece by Pieceのネックレス

割れてしまった大堀相馬焼でつくっているPiece by Pieceのネックレス。(写真提供:東北マニュファクチュール・ストーリー)

このプロジェクトに賛同したのがスイスの時計ブランド「ジラール・ペルゴ」を
日本で展開するソーウインドジャパンだ。

「友廣さんの活動を聞いたときに、ものづくりの原点を感じました」と
語るのは社長の岡部友子さん。ジラール・ペルゴは、
スイスでもマニュファクチュールといわれる老舗ブランドのひとつ。
商品の企画、デザインから、部品やケース製作など、すべての工程を自社ででき、
数百の部品を組み上げる複雑時計の製作ノウハウを有するブランドだけが、
マニュファクチュールと呼ばれる。
職人気質のものづくりを220年以上続けてきたジラール・ペルゴが、
東北の“おかあさん”たちの手づくりによるものづくりに共感したのだ。

「高額時計といっても、時間を知るという機能自体は同じ。
それでもほしいというひとは、
質の高さや美しさはもちろん、背景にある物語に共感しているのです。
つくったひとがそのものにかけた時間や思いが絡み合い、夢のあるものとなります。
東北マニュファクチュール・ストーリーが伝えようとしている
つくっている方の声やストーリーは、
ジラール・ペルゴと重なる部分があると感じて応援することにしました」

こうしてこのプロジェクトは
「ジラール・ペルゴ 東北マニュファクチュール・エイド」の支援によって
運営されることになった。

友廣さんと岡部さんをつなげた「株式会社ニブリック」の新飯田稔さんは言う。
「ジラール・ペルゴというものづくりのトップブランドが、
それぞれの現場の目標というわけではありませんが、
クオリティの高いものづくりのシンボルとして意識してもらえるといいですね」

このプロジェクトがスタートするときに、
スイス本国から社長や時計職人も視察に訪れた。

「宮城県亘理町の『WATALIS』さんにスイスの職人を連れて行ったときに、
現場のおかあさんたちと職人トークのようになっていたので驚きました(笑)」
(岡部さん)

実際にライターとして現場で取材を担当している飛田恵美子さんも、
おかあさんたちの職人魂を感じるという。
「『WATALIS』では、“ふぐろ”という
着物生地のきんちゃくを主婦のみなさんがつくっていますが、
彼女たちはすでに“ふぐろ職人”という自負をもたれています。
これからも職人として、何十年も続いていく産業にしたいと言っています」

WATALISが手がけるFUGURO

WATALISが手がけるFUGURO。「ふくろ」がなまって「ふぐろ」になった。
(写真提供:東北マニュファクチュール・ストーリー)