連載
posted:2014.3.17 from:秋田県大館市 genre:食・グルメ
〈 この連載・企画は… 〉
雑誌オリーブなどで活躍していたスタイリスト・櫻田理香子が、地元である青森を中心に、
各地のおいしいものをいろいろスクラップ。「あそこのあれが食べたい!」と自慢の嗅覚!? を発揮してくれます。
writer profile
Rikako Sakurada
櫻田理香子
さくらだ りかこ●元スタイリスト。青森県十和田市生まれ。O型。
17歳の頃、進路を悩んでいる時にオリーブ編集部スタッフに出会い、スタイリストアシスタントやってみない? とお誘いを受ける。撮影でお邪魔した翌日からアシスタントとして編集部でお世話になり試練の日々。独り立ち後、編集部を離れ、多方面で活動。食にも興味が出てきて、期間限定レストランやケータリングなどもこなす。10代20代の頃の大忙しさから解放された現在、実家の青森と東京を行ったり来たりと生活中。
秋田県大館市で、
毎年2月の第2土曜・日曜に開催される「大館アメッコ市」。
私はこのお祭りが大好き!で、毎年楽しみにしている行事のひとつ。
「この日に飴を食べると風邪をひかない」
と言われ、400年以上も続いているという民俗行事。
この日のために、秋田だけでなく、近県からも大勢の人が
縁起物の飴を買いにこのまちにやって来る。
なんとも面白い風習です。100以上の露天商が出店されて、
さまざまな飴や郷土料理を堪能できる、貴重なお祭りなのです。
ちなみに同じ日、秋田の各市では、
湯沢市「犬っこまつり」 北秋田市「もちっこ市」
男鹿市「なまはげ柴灯まつり」
などなど魅力的なイベントがずらり!
どれも行きたくて迷ってしまうが、、、飴好きの私はやっぱり大館。
でも、私の楽しみはこのアメッコ市だけでなく、
駅前にある「花善」で「鶏めし弁当」を買うことにもあり。
むしろこっちが本命かもしれない。
大館駅前には渋谷にはひけを取らない、立派な秋田犬の銅像が並んでいる。
大町の中央通り、通称おおまちハチ公通りがアメッコ市会場。この日はまち中に枝飴が賑やかに飾られている。
飴はとにかく多種多様。キャラクターから枝飴(ミズキの枝にカラフルな飴がついている)まで、飴ならなんでも揃い、大人から子どもまで楽しめる。
やっぱり1番人気は枝飴。5本、、10本、、と大量に買い込んでいる人も見かける。
バラ売りの飴。味のバリエーションも豊富。バナナ味から黒飴まで無いものない! というくらい。1個10円20円程度で購入できる。
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ここにもゆるキャラ。大館きりたんぽ協会のキャラクターで、エプロン姿の「きりこ」 と、籠を背負ってる「ぽんた」。
みんな大好きなイベント秋田犬のパレード! 「あきたけん」とは読まず「あきたいぬ」 が正式名称。
秋田犬愛好家が数多く集まり盛り上がる。大型犬なので生後半年程度のあきたいぬでも驚く程大きい。。でもひとなつっこく愛嬌のある顔つき。ご存知のとおり、主人にはかなり忠実。
そして、大館市でのもうひとつの楽しみが、
ここ「花善」で鶏めしを買うことなのです!
大館駅前の正面にある大きな建物が花善のビル。
その一角にある小さなお弁当の売店。
昔は小窓を開けてお弁当を購入していたような記憶があるが、、今は自動ドアを入ると小さなカウンターがあり、そこでお弁当を買うことができる。
花善「鶏めし弁当」850円(4月1日からは880円になります)
地方に行くとよく鶏めしを食べるのだが、
私はやっぱり花善の鶏めしが1番だと思うのです。
甘さのある炊込み御飯の上には、甘辛に煮た鶏肉とそぼろ卵。
冷めてもこれがほんとうに美味しい!
食べ終わりには必ず恋しくなってしまうので、、
ついつい2個購入してしまう。
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いつ訪れてもやっぱり楽しい大館。
まちはひっそりしているけど、私には魅力的な物ばかり。
大館の伝統工芸品の曲げわっぱも、大館まで行って買うことが嬉しいし、
鶏めし弁当も、今どきは駅や近隣の百貨店とかで購入できるのだが、
作っている場所で買える、これがとても楽しい。
ちなみに、大館駅まではさまざまな経路があり、
東京から行くときも、青森から行くときも路線を選ぶ楽しみがある。
中でも最近のお気に入りは「秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線」。
陸橋や絶景のポイントでは、
車掌さんの解説を聞きながら電車がゆっくり進んでくれる。
とにかく時間はかかるけど、こんな楽しい路線は久しぶりだなーと。
今度はいつ行こうかな!
information
株式会社花善
住所:秋田県大館市御成町1丁目10-2(JR奥羽本線大館駅前)
TEL:0186-43-0870
FAX:0186-43-0888
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